JP2008260069A - 中空管の開放部形成システム及びその方法 - Google Patents

中空管の開放部形成システム及びその方法 Download PDF

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Kiyoo Masuda
清夫 増田
Toshimi Oguchi
年省 小口
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RASA SHOJI KK
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Abstract

【課題】金属製中空管の表面に開放部を形成するシステムを提供する。
【解決手段】中空管1の外表側面部3であって、最大直径部に位置する部位に於いて、中空管1の長手方向Nに所定の長さを有し、中空管1の表面3から中心軸線Oに向けて所定の深さhを持ち、中空管1の内壁部側6に、数mm以下の厚みsを有する残存接続部が残存する様な第1の溝部5を切削する第1の溝切削手段20と、中空管1の外表側面部3であって、中心軸Oと直交する断面に沿って、少なくとも当該中空管1の半円周長さ部分に亘って、上記したと同様の構造からなる第2の溝部10を切削する第2の溝切削手段10と、当該第1及び第2の溝部5、10における当該残存接続部を破断或は切断させる為に、残存接続部破壊手段12とから構成されている中空管1に開放部2を形成するための開放部形成システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、中空管の所定の場所に適宜の大きさの穴部或は開口部を形成するためのシステム及びその方法に関するものであり、特には、鉄管或はダクタイル等の鋳鉄管等の比較的大口径の金属管表面の適宜の場所に穴部又は開口部或いは切断部を設けて当該穴部或は開口部に適宜の分岐管を取りつける様に配管処理を実施する際に使用する為の穴部或は開口部又は切断部の形成システム及びその方法であり、更には、当該システム或は当該方法に使用する為の穴開機器に関するものである。
一般に地中に埋設されているガス管や水道管を補修する場合、或は当該既設のガス管や水道管から新たに分岐管を取り付けて、新規の顧客にガス或は水道水を配給する場合には、一旦当該ガス管や水道管の必要場所の近傍にあるコンクリート或は土を除去し作業員がその中に入れるに十分な程度の大きさ縦穴、つまり堀削構を形成した後、露出した当該ガス管や水道管の必要部分に適宜の治具を使用して所定大きさの穴部を開ける操作を行うものである。
処で、かかる地面に形成された工事用の縦穴は、水或はガス等で充満される場合が大きいので、電力或はガソリンエンジン等を利用した穴開け器具を使用する事が困難である事から主として人力でガス管や水道管に穴開け操作をする場合が多く、その為、当該ガス管や水道管にあまり大きな寸法の穴を開けることが困難であると同時に時間がかかるのでコストが高騰すると言う問題があった。
一方、当該ガス管や水道管の分岐管を設ける必要のある場所に、サドル部と分岐管部が一体的に形成された分岐継手を当該ガス管や水道管の外表面に取り付けた後に、当該分岐管部に円筒上の本体部分の先端部に円周方向に切断刃を持った回転刃体を挿入回転させる事によって、当該して、ガス管や水道管の外表面に当該円筒状の切断刃の直径と略同一の円形形状の穴部を形成する方法及び装置が知られている。
然しながら、かかる方法及び装置は、かなり複雑な構成を有する装置を使用するものであり、その為当該中空管が埋設されている地中を掘り起こしかなり大きな堀構を形成する必要があり、コストが高騰するものであるばかりか、当該ガス管や水道管の外表面に形成される穴部の形状或は大きさは限定されたものであるので汎用性がない。
処で、従来から、当該ガス管や水道管の耐久性を向上させ、或は老朽化した当該の寿命を長期化させるため、更には、振動或は地震等の影響による破断、破損を防止する事を目的として、所謂PIP工法によって当該金属管内部にポリエチレン(PE)等からなる合成樹脂製の中空管を内蔵させたガス管や水道管が多用されてきている。
上記装置或は方法では、当該ガス管や水道管内に上記した合成樹脂管が挿入されていない場合に使用可能であるが、当該ガス管や水道管内に上記した合成樹脂管が挿入されている場合には、当該穴あけ操作中に当該合成樹脂管を破損させる危険があり、効率的な穴開け処理が出来ないという問題がある。
更に、上記した様に、合成樹脂製の中空管を内蔵させたガス管や水道管に於いて、分岐管を取り付ける場合には、当該中空管自体にも適宜の大きさの穴部を所定の場所に形成し、所定の加工処理を実行する必要であるが、その為に、当該ガス管や水道管に設けられる当該穴部或は開口部の大きさは出来るだけ大きく形成しておく事が望ましい。
然しながら、従来にあっては、上記した様な全ての機能を満足する様なガス管や水道管の如き金属管の表面に穴部或は開口部を形成する装置或はその方法が存在していなかった。
上記した様な従来の欠点を解消する目的で、予め穴明けする部分の肉厚を超音波測定器で測定し、当該測定された厚み情報からエンドミルからなる刃物の送り寸法を補完し、穴あけすべき穴部の周囲を金属管の内面に一皮を残す様な溝を形成しながら切削する管表面穴明け方法及びその装置が特開平9−29519号公報(特許文献1)に開示されている。
然しながら、上記特許公報に開示された管表面穴明け方法及びその装置は、確かに金属管内部に配置された合成樹脂製の内部管を傷つけないで管表面に穴明けすることは可能と推定されるが、当該穴明け部の管表面を除去する装置或は治具の構成が不明確であり、効率的に取り除けるか不明であるという問題を有していると同時に依然として上記した従来技術の問題点を解消するものではない。
特開平9−29519号公報
従って、本発明の目的は、上記した従来の技術的問題を解決し、簡易な構成でありながら、任意の大きさの穴部或は開口部を金属製中空管の任意の場所に効率よく形成する事が可能であると同時に、当該金属管の内部に配置された合成樹脂製内部中空管を全く傷つけたり損傷させることなく、然も、当該合成樹脂製内部中空管に所定の処理操作を容易に施す事が可能な金属製中空管の表面に穴部或は開口部又は切断部等の開放部を形成するシステム及びその方法並びに当該システム若しくは当該方法に使用されるに適した装置を提供するものである。
本発明は、上記目的を達成するために以下に示す様な基本的な技術構成を採用するものである。
即ち、本発明に係る第1の態様は、中空管の一部に適宜の大きさの開口部若しくは切断部を形成する中空管の開放部形成システムであって、当該システムは、当該中空管の外表側面部であって、最大直径部に位置する対向する2つの部位の少なくとも一方に於いて、当該中空管の中心軸線に沿って長手方向に所定の長さを有し、当該中空管の当該表面から当該中空管の中心軸線に向けて所定の深さを持ち、且つ当該中空管の肉厚部の当該中空管の内壁部側に、数mm以下の厚みを有する残存接続部が残存する様な第1の溝部を切削する第1の溝切削手段と、当該中空管の外表側面部であって、当該中心軸と直交する断面に沿って、少なくとも当該中空管の最大直径部に位置する対向する2つの部位を結ぶ半円周長さ部分に亘って、当該中空管の当該表面から当該中空管の中心軸線に向けて所定の深さを持ち、且つ当該中空管の肉厚部の当該中空管の内壁部側に、数mm以下の厚みを有する残存接続部が残存する様な第2の溝部を切削する第2の溝切削手段と、当該第1及び第2の溝部における当該残存接続部を破断或は切断させる為に、当該溝部内に挿入されるテーパー状挿入先端部を有する残存接続部破壊手段と、から構成されている事を特徴とする中空管の開放部形成システムである。
又、本発明に係る第2の態様は、中空管の一部に適宜の大きさの開口部若しくは切断部を形成する中空管の開放部形成方法であって、当該方法は、当該中空管の外表側面部であって、最大直径部に位置する対向する2つの部位の少なくとも一方に於いて、当該中空管の中心軸線に沿って適宜の溝切削刃体を当該中空管の長手方向に、所定の位置から所定の長さに亘って移動させる事によって、第1の溝部を形成すると共に、当該第1の溝部は、当該中空管の当該表面から当該中空管の中心軸線に向けて所定の深さを持ち、且つ当該中空管の肉厚部の当該中空管の内壁部側に、数mm以下の厚みを有する残存接続部が残存する様に形成する第1の工程と、当該中空管の外表側面部であって、当該中心軸と直交する断面に沿って、少なくとも当該中空管の最大直径部に位置する対向する2つの部位を結ぶ半円周長さ部分に亘って、適宜の溝切削刃体を移動させる事によって第2の溝部を形成すると共に、当該第2の溝部は、当該中空管の当該表面から当該中空管の中心軸線に向けて所定の深さを持ち、且つ当該中空管の肉厚部の当該中空管の内壁部側に、数mm以下の厚みを有する残存接続部が残存する様に形成する第2の工程と、当該第1及び第2の溝部における当該残存接続部を、当該溝部内に挿入されるテーパー状挿入先端部を有する残存接続部破壊手段を使用して破断或は切断させる第3の工程、とから構成されている事を特徴とする中空管の開放部形成方法である。
更に本発明における第3の態様は、中空管の長手方向に所定の間隔を置いて当該中空管の外表面に着脱自在に固定され、且つ溝形成部を移動させる回転駆動軸を回転自在に保持しうる一対の中空管固定支持手段と、当該一対の中空管固定支持手段の間に配置され、当該一対の中空管固定支持手段により支持された回転駆動軸の回転に従って当該一対の中空管固定支持手段間で所定の長さに亘って当該中空管の長手方向に摺動する本体部とが設けられており、当該本体部には、更に、当該中空管の最大直径部に相当する一対の中空管外表面部位の少なくとも1つの部位に接触して回転する円板状の回転刃を有する第1の溝形成刃体部、当該第1の溝形成刃体部を所定の方向に所定の回転数で回転させる第1の回転駆動手段、当該第1の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚部に対して、当該中空管の外表面から当該中空管の中心軸方向に向けて移動させる刃体部移動手段、及び当該第1の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚部に於ける当該中空管内壁側に数mmの厚みを持つ残存接続部が残存する様に、当該第1の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚に於ける外表面から所定の溝深さ以上には下降しない様に設定される溝深さ設定手段を有している事を特徴とする上記した中空管の開放部形成システム若しくはその方法に使用されるのに適した第1の溝切削手段である。
又、本発明における第4の態様は、中空管の外表面に着脱自在に搭載され、且つ当該中空管の中心軸に直交する方向に当該中空管の外表面に沿って周回出来る様に構成された本体部、当該本体部に設けられた、当該中空管の外表面に接触しいて、当該中空管の中心軸線と直交する方向に配置された円板状の第2の溝形成刃体部、当該本体部に設けられた、当該第2の溝形成刃体部を所定の方向に所定の回転数で回転させるための第2の回転駆動手段、当該本体部に設けられた、当該第2の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚部に於ける当該中空管内壁側に数mmの厚みを持つ残存接続部が残存する様に、当該第2の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚に於ける外表面から所定の溝深さ以上には下降しない様に設定される溝深さ設定手段とを有している事を特徴とする上記した中空管の開放部形成システム若しくはその方法に使用されるのに適した第2の溝切削手段である。
更に、本発明に於ける第5の態様は、中空状の外筒部と当該外筒部の当該中空部内に配置せしめられ、当該外筒部の当該中空部を当該外筒部の長手方向の中心軸線に沿って自由に摺動出来るように挿入配備されている溝割り部とから構成されている残存接続部破壊手段であって、当該溝割り部はその一方の先端部は、所定の溝内部に嵌入出来る幅及び長さを有すると同時に当該先端部から当該溝割り部の中心部に向けて所定の角度を持ったテーパー部が形成されており、且つ当該溝割り部の他方の先端部は、衝撃力を直接受ける衝撃力受け部を形成しており、更に、当該溝割り部の一部の表面部に所定の突起部が形成されており、然も当該突起部は、当該外筒部に設けられた当該外筒部の軸方向に所定の長さを有する開口溝部内に嵌合せしめられ、それによって当該溝割り部が当該衝撃力を受けて当該外筒部内を移動しうる長さが制限される様に構成されている事を特徴する上記した中空管の開放部形成システム若しくはその方法に使用されるのに適した残存接続部破壊手段である。
本発明は、上記した様な技術構成を採用しているので、上記した従来の技術的問題を解決し、簡易な構成でありながら、任意の大きさの穴部或は開口部を金属製中空管の任意の場所に効率よく形成する事が可能であると同時に、当該金属管の内部に配置された合成樹脂製内部中空管を全く傷つけたり、損傷させることなく、然も、当該合成樹脂製内部中空管に所定の処理操作を容易に施す事が可能な金属製中空管の表面に穴部或は開口部若しくは切断部等の開放部を形成するシステム及びその方法並びに当該システム若しくは当該方法に使用されるに適した中空管の開放部形成装置を提供する事が出来るのである。
以下に、本発明に係る中空管の開放部形成システム或はその方法の一具体例を添付の図面を参照しながら詳細する。
即ち、図1は本発明に係る中空管の開放部形成方法の一具体例の構成を説明する図であって、図中、中空管1の一部に適宜の大きさの穴部又は開口部若しくは切断部等からなる開放部2を形成する中空管の開放部形成方法であって、当該方法は、
図1(A)に示す様に、予め人力若しくは機械装置により適宜の大きさに形成された堀削構40内に露出している当該中空管1の外表側面部3であって、最大直径部に位置する対向する2つの部位L1とL2の少なくとも一方に於いて、当該中空管1の中心軸線Oに沿って適宜の溝切削手段(第1の溝切削手段)20に設けられた適宜の第1の溝切削刃体4を当該中空管1の長手方向Nに、所定の位置から所定の長さに亘って移動させる事によって、第1の溝部5を形成すると共に、当該第1の溝部5は、当該中空管1の当該表面3から当該中空管1の中心軸線Oに向けて所定の深さhを持ち、且つ当該中空管1の肉厚部mの当該中空管2の内壁部側6に、数mm以下の厚みsを有する残存接続部7が残存する様に形成する第1の工程と、
図1(B)に示す様に、当該中空管1の外表側面部3であって、当該中心軸Oと直交する断面に沿って、少なくとも当該中空管1の最大直径部に位置する対向する2つの部位L1とL2を結ぶ半円周長さ部分8に亘って、適宜の溝切削手段(第2の溝切削手段)30に設けられた適宜の第2の溝切削刃体9を周回移動させる事によって第2の溝部10を上記した当該第1の溝部5の両端部にそれぞれ個別に形成すると共に、当該第2の溝部10は、当該中空管1の当該表面3から当該中空管1の中心軸線Oに向けて所定の深さhを持ち、且つ当該中空管1の肉厚部mの当該中空管1の内壁部側6に、数mm以下の厚みsを有する残存接続部7が残存する様に形成する第2の工程と、
図1(C)に示す様に、当該第1及び第2の溝部5、10における当該残存接続部7を、当該溝部5、10内に挿入されるテーパー状挿入先端部11を有する残存接続部破壊手段12を使用して破断或は切断させる第3の工程、とから構成される中空管の開放部2の形成方法が示されている。
つまり、本発明に於いては、上記した第2の溝切削手段30を当該中空管1の外表面3に沿って当該中空管1の中心軸線Oと直交する方向に180度周回移動させる事によって図1(D)に示されている様な半割り状の開口部2が形成されるものであり、又当該第2の溝切削手段30を同様な方法で360周回移動させる事によって図1(E)に示されている様な完全な切断部を形成する中空管の開放部2が形成されることになる。
本発明に於いて使用される当該中空管1は水道管或はガス管等に使用される金属製の中空管であればよく、特には、鉄管或はダクタイル鋳鉄管である事が望ましい。
又、本発明に於ける当該中空管1には、その内部に更に合成樹脂製の内部中空管13が配備されているものである。
当該合成樹脂製の内部中空管13は、例えば、ポリエチレンの様な合成樹脂により形成されているものである。
又、上記した本発明に於ける当該中空管の開放部形成方法においては、当該第2の溝10は、当該中空管1の半周の長さにしてあっても良く、更には当該中空管1の全円周長さに亘って切削形成されるものであっても良い。
一方、本発明に於いては、当該第1の溝部5は、当該中空管1の最大直径部に位置する対向する2つの部位L1とL2に於いて、それと対応して設けられた2つの当該第1の溝切削刃体4、4’を使用して、当該中空管1の中心軸線Oに沿って長手方向Nに2の当該第1の溝部5、5’が互いに平行に同時的に形成される様に構成したものであっても良く若しくは当該第1の溝部5、5’が片側ずつ逐次的に形成される様に構成したものであっても良い。
更に、本発明に於いては、当該第2の溝部10は、当該第1の溝部5の両端部と接触する状態で2本の溝部が互いに平行に形成される事が望ましい。
尚、上記した本発明に於ける中空管の開放部形成方法の一具体例では、当該第1の工程を先に実行し、その後当該第2の工程が実行される手順となっているが、本発明では、当該第2の工程を先に実行し、その後に当該第1の工程を実行する様にしても良い。
本発明に於ける当該中空管の開放部形成方法に於いては、当該第1の溝部5、5’の長さは特に限定されるものではないが、例えば、50乃至80cmに設定されるの事が望ましい。
又、本発明に於いては、当該第1と第2の溝部5、10を切削形成するに際し、その切削深さhを当該中空管1の肉厚部mに対し、当該中空管1の内壁部側6から、数mm以下、例えば1乃至2mmの厚みsを残す様に残存接続部7が形成される様に形成するものである。
その為に、本発明に於いては、当該被加工中空管1の肉厚部の厚みmは既知であるから、当該既知の情報に従って残存接続部7の厚みsが1乃至2mmとなる様に、当該第1と第2の溝切削刃体4、9を適宜の駆動装置例えば油圧モーター或いは、螺旋螺子部を有する押し込み装置のハンドル72を回転させる様に構成された刃体部移動手段29等を使用しては刃体部を当該モーター或はハンドル操作式機構を回転させながら押し下げて溝を切削する様に構成すると同時に、当該刃体部の先端に於ける押し込み深さを所定の範囲に制限する様に調節する為に、適宜のストッパー或はインディケーター等で構成された溝深さ設定手段27が設けられていることが必要である。
従って、当該溝部5、10の深さは、上記した残存接続部7が形成される様、予め設定された深さにストッパーを設けることによって、当該刃体部移動手段29が動力駆動式であっても当該ストッパーの作用によって当該刃体部の先端が、当該設定位置より深く溝を削る事がない。
同様に、当該刃体部移動手段29が人力により駆動される場合であってハンドル操作式機構である場合でも、当該ストッパーの作用によって、或は作業員が上記したインディケーターを見ながら、当該ハンドル72を操作してそれによって当該刃体部の先端の深さ方向の位置が容易に確認する事ができる様に構成されているものである。
当該第1と第2の溝切削手段20及び30は、適宜の機械的駆動手段で適宜の方向に適宜の速度で移動させる様に構成されており、場合によっては人力で移動させる事も可能な様に構成されている。
本発明に於いて、当該溝部5或は10を形成するに際し、当該溝の深さを所定の深さにして当該残存接続部が形成されるようにして溝を切削する方法の一具体例としては、例えば、先ず所望の溝部5又は10の所定のスタート部位に当該刃体部4又は9の先端部が接触する様に、当該刃体部移動手段29を下降させ、当該刃体部4又は9を所定の回転数で回転させ、次いで当該刃体部4又は9を回転させながら、当該本体部24又は35を移動させることなく、その位置で当該刃体部により溝を切削し始める。
その後、当該刃体部移動手段29が動力により下降操作される場合には、当該刃体部移動手段29が当該ストッパーに当接するまで、又当該刃体部移動手段29が作業員により手動にて操作される場合には、当該作業員がインジケータを見ながら、当該インジケータが当該ストッパーが設定されている深さに相当する所定の深さである事を当該インジケータが示すまで、或は当該ストッパーに当接するまで、手動にて当該刃体部移動手段29を下降させる。
本発明に於いては、当該刃体部移動手段29が、当該ストッパーに当接した位置或は当該インジケータが示した所定の位置まで当該刃体部移動手段29が下降した位置が、上記した所定の溝深さに相当することから、その時点で当該刃体部移動手段29の下降操作は中止され、その後、当該刃体部移動手段29の位置はその状態に固定したまま、当該溝切削手段の本体部24、35を所定の溝形成方向に移動させる事によって、所定の深さの溝5、10が形成されるものである。
更に、本発明に於いては、上記した様に、当該第1の溝部5、5’を形成する場合には。双方の溝切削刃体4、4’を同時に作動させて、当該第1の溝切削手段20が所定の初期部位P1から目標とする他方の部位P2へ移動する間に同時に形成することも可能であり、又、当該第1の溝切削手段20が当該初期部位P1から目標とする他方の部位P2へ移動する間は、一方の溝部5のみを切削し、当該第1の溝切削手段20が逆方向に移動して当該初期部位P1に戻る間に他方の溝部5’を切削する様に設定する事も出来る。
但し、前者の場合には、当該溝切削刃体4’の刃の形成方向を逆にする必要がある外、当該溝切削刃体4’の回転方向を当該溝切削刃体4の回転方向と逆方向に設定する必要があるので操作方法及び制御方法が複雑になる。
つまり、本発明に係る当該中空管の開放部形成方法は、PIP工法によってダクタイル鋳鉄管等の金属製中空管1に引き込まれたPE管13に傷や損傷を与えることなく当該金属製中空管1に所定の分岐用供給管取り出し用の窓或いは開放部を開けるための切断方法である。
そして、本発明に於いては、例えばダクタイル鋳鉄管は、ねずみ鋳鉄間と異なり衝撃或は圧力等を外部から加えても容易に破壊しないので、供給管取り出しの窓をあける場合、供給管の取り出しに必要な部分を所定の深さに切断用の溝部を形成しておき、次いで適宜の衝撃を与えて切断撤去する方法が最良である。
その為、本発明では、先ず縦方向用溝切削手段20で中空管1の両側面を任意の距離まで切り込み、次に輪切り用溝切削手段30で任意の距離(約50cmから80cm)の二箇所を切断して管を二つ割にして分岐供給管の取り出し用の窓2を開ける方法である。
本発明に於ける他の具体的な態様としては、上記した中空管の開放部形成方法を実現する為の中空管の開放部形成システムであって、より具体的には、中空管1の一部に適宜の大きさの穴部又は開口部若しくは切断部等からなる開放部2を形成する中空管の開放部形成システムであって、当該システムは、当該中空管1の外表側面部3であって、最大直径部に位置する対向する2つの部位L1とL2の少なくとも一方に於いて、当該中空管1の中心軸線Oに沿って長手方向Nに所定の長さを有し、当該中空管1の当該表面3から当該中空管1の中心軸線Oに向けて所定の深さhを持ち、且つ当該中空管1の肉厚部mの当該中空管1の内壁部側6に、数mm以下の厚みsを有する残存接続部7が残存する様な第1の溝部5を切削する第1の溝切削手段20と、当該中空管1の外表側面部3であって、当該中心軸Oと直交する断面に沿って、少なくとも当該中空管1の最大直径部に位置する対向する2つの部位L1とL2を結ぶ半円周長さ部分に亘って、当該中空管1の当該表面3から当該中空管1の中心軸線Oに向けて所定の深さhを持ち、且つ当該中空管1の肉厚部mの当該中空管1の内壁部側6に、数mm以下の厚みsを有する残存接続部7が残存する様な第2の溝部10を切削する第2の溝切削手段10と、当該第1及び第2の溝部5、10における当該残存接続部7を破断或は切断させる為に、当該溝部5、10内に挿入されるテーパー状挿入先端部11を有する残存接続部破壊手段12とから構成されている中空管1に開放部2を形成するための開放部形成システムである。
上記した本発明に係る当該中空管の開放部形成システムに於いては、上記した中空管の開放部形成方法で示された全ての手順に従って各要素が作動せしめられるものである。
次に、上記した本発明に係る当該中空管の開放部形成システムに使用されるそれぞれの構成部品について、その構成を詳細に説明する。
先ず、本発明に於いて使用される当該第1の溝切削手段20の一具体例の構成を説明する。
即ち、図2及び図3は、当該第1の溝切削手段20の一具体例の構成を説明する図であって、図中、中空管1の長手方向に所定の間隔を置いて当該中空管1の外表面3に着脱自在に固定され、且つ当該第1の溝切削手段20を移動させる回転駆動軸を回転自在に保持しうる一対の中空管固定支持手段22、23と、当該一対の中空管固定支持手段22、23の間に配置され、当該一対の中空管固定支持手段22、23により支持された回転駆動軸21の回転に従って当該一対の中空管固定支持手段22、23間で所定の長さに亘って当該中空管1の長手方向Nに摺動する本体部24とが設けられており、当該本体部24には、更に、当該中空管1の最大直径部に相当する一対の中空管外表面部位L1とL2の少なくとも1つの部位に接触して回転する円板状の回転刃4、4’を有する第1の溝形成刃体部25、25’、及び当該第1の溝形成刃体部25、25’を所定の方向に所定の回転数で回転させる第1の回転駆動手段26、26’、当該第1の溝形成刃体部25、25’の回転刃4、4’の先端部を当該中空管1の肉厚部mに対して、当該中空管1の外表面3から当該中空管1の中心軸O方向に向けて移動させる刃体部移動手段29、29’、及び当該第1の溝形成刃体部25、25’の回転刃4、4’の先端部を当該中空管1の肉厚部mに於ける当該中空管内壁側6に数mmの厚みsを持つ残存接続部7が残存する様に、当該第1の溝形成刃体部25、25’の回転刃4、4’の先端部を当該中空管1の肉厚mに於ける外表面3から所定の溝深さh以上には下降しない様に設定されるストッパー部或はインジケーター部からなる溝深さ設定手段27、27’を有している第1の溝切削手段20が示されている。
図4には、上記した本発明に使用される当該第1の溝切削手段20を当該中空管1上に搭載した状態の斜視図が示されている。
処で、当該本発明に於ける当該第1の溝切削手段20に設けられた当該第1の回転駆動手段26、26’は、油圧モーターである事が望ましい。
つまり、本発明の当該中空管の開放部形成システムが使用される当該堀削構40内は、水或はガスが充満している場合が多く、従って電気で駆動されるモーター類は危険が多く使用する事が出来ない事情があると同時に、油圧モーターは、駆動トルクが大きい為、金属製の中空管1を切断、切削するのに有利であり然も効率的である。
その為、本発明に於いては、当該油圧モーターを駆動する為に、駆動制御するための油圧コントローラ42が設けられている必要がある。
当該油圧コントローラ42の構成は特に特定されるものではなく、例えば図5に示されている様な従来一般的に使用されている油圧コントローラを使用する事が出来る。
当該油圧コントローラ42は、当該第1の溝切削手段20と別体に使用する事も可能であるが、図6に示す様に、当該第1の溝切削手段20に於ける本体部24の上面に直接的に搭載されているものであっても良い。
当該第1の溝形成刃体部20は、当該中空管1の最大直径部に相当する一対の中空管外表面部位L1とL2の一方或いはその双方の部位にそれぞれ接触して回転する2個の回転刃4、4’を有するものであり、当該回転刃4、4’の構造も特に限定されるものではないが、従来金属性の中空管1を切断或は切削加工する場合に使用される刃体を使用する事が可能である。
本発明に使用される当該回転刃4、4’の構造の一具体的が図7(A)に示されており、その周縁部に形成される刃の方向は、当該回転刃4、4’の回転方向に合わせて形成されるものである。
一方、当該回転刃4、4’は、図7(B)に示す様な、ブラケットからなる第1の溝形成刃体部25、25’内に固定把持される様に構成されており、当該第1の溝形成刃体部25、25’は、当該第1の回転駆動手段26、26’によってそれぞれ所定の回転方向に高速で回転せしめられる。
即ち、本発明に係る当該第1の溝切削手段20に有っては、当該本体部24には、更に第1の溝切削手段20に於ける一対の回転刃4、4’のそれぞれの回転動作及び回転方向を個別に制御するための回転刃制御手段28が設けられている事が望ましい。
更に、当該第1の溝切削手段20の動作形態としては、上記した様に、当該本体部24が、当該回転駆動軸21の所定の方向の回転に従って、当該中空管1の長手方向Nの一方の方向に移動する場合には、当該第1の溝形成刃体部25、25’を構成する2個の当該回転刃4、4’の内の一方の回転刃4のみを所定の回転数で回転させ、次いで当該本体部24が、当該回転駆動軸21の逆方向の回転に従って、当該中空管1の長手方向に沿って他方の方向に移動する場合には、別の回転刃4’のみを所定の回転数で回転させる様に制御する事も可能である。
この場合には、当該回転刃4、4’本発明、同じ刃の構造を有しており、当該第1の回転駆動手段26、26’も同一の回転方向であってよい。
又、本発明に於いて、当該第1の溝部5を切削形成するに際し、当該溝部5の底部、つまり当該中空管1の肉厚部mに於ける当該中空管内壁側6に、数mm好ましくは1乃至2mmの厚みsを持つ残存接続部7が残存する様に、第1の溝形成刃体部25、25’の回転刃4、4’の先端部を当該中空管1の外表面3から当該中空管1の中心軸O方向に向けて徐々に移動させる刃体部移動手段29、29’が設けられており、当該刃体部移動手段29、29’は、当該第1の溝切削手段20が当該中空管1の長手方向に1乃至複数回移動中に人力或は適宜のソフトを利用して自動的に少しずつ下降させながら溝深さを深めてゆき、最終的には、前記した当該ストッパー部或はインジケータ部等からなる溝深さ設定手段27、27’によって、当該回転刃4、4’の先端部の先端部分が予め設定された溝深さh以上には下降しない様に操作される様に構成されている事が望ましい。
次に、当該第1の溝切削手段20を当該中空管1に移動可能に搭載固定する方法及びその機構を詳細に説明する。
図2乃至3及び図8から明らかな通り、本発明に於ける当該第1の溝切削手段20は、所定の間隔を空けて当該中空管1に固定配置されている一対の中空管固定支持手段22、23と、当該一対の中空管固定支持手段22、23の間に回転自在に支持された回転駆動軸21とによって当該中空管1に摺動自在に搭載されるものである。
当該中空管固定支持手段22、23は、何れも当該中空管1の外径と同一の内径を有する蝶番50で旋回開閉自在に構成された一対の締付部材22−1及び22−2とから構成されており、当該一対の締付部材22−1及び22−2を開放された状態で当該中空管1の外表面に係合した後、適宜の締付調整機能を有する着脱自在手段51によって当該中空管固定支持手段22、23を所定の間隔を空けて当該中空管1に固定する。
当該中空管固定支持手段22、23間の間隔は任意であるが、例えば、1mから2mの間で適宜設定する事が可能である。
当該中空管固定支持手段22、23の上面部52、52’には、上記した螺旋状螺子部が形成された回転駆動軸21を回転自在に保持する為の適宜の構成からなるブラケット部からなる回転駆動軸保持手段80、80’が設けられており、当該回転駆動軸保持手段80、80’の一方は、閉鎖型ブラケットであっても良く、他方は、開放型ブラケットで有っても良い。
当該回転駆動軸21は、適宜の駆動手段52によって所定の方向に自在に回転することが可能であり、当該駆動手段52は、適宜の回転手段例えば電気モーター、内燃機関等から適宜の動力伝達手段を介して回転させるものであっても良く、当該第1の溝切削手段20の本体部に設けた別の油圧モーターで駆動されても良い。
場合によっては、当該回転駆動軸21は、人力で駆動するものであっても良い。
そして、本発明に係る当該第1の溝切削手段20は、当該第1の溝切削手段20の当該本体部24が当該回転駆動軸21と嵌合することによって当該中空管1の外表面に搭載されるのである。
従って、当該回転駆動軸21と当該本体部の所定の嵌合部が螺子嵌合しているので、当該回転駆動軸21の回転方向に従って、当該第1の溝切削手段20は当該中空管1の長手方向に沿って左右方向に自在に摺動移動する事が可能である。
本発明に於ける当該第1の溝切削手段20が当該中空管1の外表面に搭載された状態が図9の斜視図に示されている。
一方、当該中空管固定支持手段22、23は、当該一対の締付部材22−1及び22−2で構成される内径部の径長が互いに異なる複数種類の中空管固定支持手段22、23を予め用意しておく事によって、外径が異なる中空管1にも容易に対応する事が可能となる。
又、当該本体部24が当該中空管1の外表面部3と接触摺動する面53は、当該中空管1の外表面部3と実質的に同一の湾曲面を形成していることも設けられて望ましく、更には、当該本体部24が当該中空管1の外表面部3と接触摺動する面53には、適宜のベアリング手段54が設けられている事も好ましい。
一方、本発明に於いて、当該第1の溝切削手段20をより安定的に当該中空管1の外表面に摺動可能に搭載する為に、当該中空管固定支持手段22、23の一乃至複数個の補助軸支持部材31、32を設け、当該補助軸支持部材31、32間に適宜の螺子部を有しない支持ロッド55、56を張設し、当該支持ロッド55、56に当該本体部24の適宜の部位を摺動自在に嵌合挿通させることによって、当該本体部24をより安定的に当該中空管1の外表面に搭載させる事が可能となる。
尚、本発明に於ける当該油圧コントローラ42を駆動させるために、図10に示す様な従来一般的に使用されている油圧ポンプ81が使用されるものである。
次に、本発明に於いて使用される当該第2の溝切削手段30の構成を図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図11及び図12は、本発明に係る当該第2の溝切削手段30の一具体例の構成を示す図であって、図中、中空管1の外表面3に着脱自在に搭載され、且つ当該中空管1の中心軸線Oに直交する方向に当該中空管1の外表面3に沿って周回出来る様に構成された第2の本体部35と、当該第2の本体部35に設けられた、当該中空管1の外表面3に接触しいて、当該中空管1の中心軸線Oと直交する方向に配置された円板状の溝形成刃体部9を含む第2の溝形成刃体部36と、当該本体部35に設けられた、当該第2の溝形成刃体部36を所定の方向に所定の回転数で回転させるための第2の回転駆動手段37と、当該本体部35に設けられた、当該第2の溝形成刃体部36に設けられている当該円板状の溝形成刃体部9の先端部を当該中空管1の肉厚部mに於ける当該中空管内壁側6に数mmの厚みsを持つ残存接続部7が残存する様に、当該第2の溝形成刃体部9の先端部を当該中空管1の外表面3から所定の溝深さh以上には下降しない様に設定されるストッパー部39とを有している第2の溝切削手段30が示されている。
一方、本発明に於ける当該第2の溝切削手段30を当該中空管1の外表面3に摺動周回自在に搭載する方法としては、例えば、図13に示す様に、当該第2の本体部35は、線条体、ベルト手段、チェイン手段等から選択された1つの締付け保持具57と締付け調整手段58とにより、当該中空管1の外表面3に当該中空管1の外表面3の表面を周回摺動自在に取り付けられる事が好ましい。
本発明に於ける当該第2の回転駆動手段37は、油圧モーターである事が好ましい。
そして、本発明に於ける当該本体部35を含む当該第2の溝切削手段30は、適宜の駆動手段或は人力により当該第2の溝形成刃体部9を回転させながら、当該中空管1の外表面3を当該中空管1の中心軸線Oと直交する方向に少なくとも180度回転せしめられる様に構成されているものであり、更には360度回転出来る様にも構成されているものである。
本発明に於いて、当該第2の溝切削手段30を人力で当該中空管1の周りに周回摺動させる場合には、当該第2の本体部35に設けられた適宜の形状の取手部62、62’を作業員が手で把持して動かす事が出来る。
本発明に於ける当該第2の溝切削手段30を当該中空管1の外表面3に搭載する場合には、例えば先ず前記した当該第1の溝切削手段20を当該中空管1から取り外した後、例えば、図14に示す様なチェインからなる締付け保持具57の一方の端部に設けた係止部60を当該第2の本体部35の一方の側面部に設けられた係合部59に係合させた後、当該締付け保持具57の他方の端部に設けた係止部61を当該第2の本体部35の他方の側面に設けられた締付け調整手段58により移動可能に構成された別の係合部59’に係合させ、当該締付け調整手段58を操作する事によって、当該第2の溝切削手段30を当該中空管1の外表面に摺動可能に搭載する事が出来る。
尚、図11中、71は、第2の溝形成刃体部9を覆うカバー部である。
本発明に於ける当該第2の溝切削手段30が、当該中空管1上に搭載されている状態を図13に示す。
処で、当該本発明に於ける当該第2の溝切削手段30に設けられた当該第2の回転駆動手段37は、油圧モーターである事が望ましい。
その為、本発明に於いては、当該油圧モーターを駆動する為に、駆動制御するための油圧コントローラ42が設けられている必要がある。
当該油圧コントローラ42の構成は特に特定されるものではなく、例えば図5に示されている様な従来一般的に使用されている油圧コントローラを使用する事が出来る。
当該油圧コントローラ42は、当該第1の溝切削手段20と別体に使用する物である事が好ましい。
当該第2の溝形成刃体部36は、当該中空管1の外周部3に接触して当該中空管1の中心軸線Oに直交する面で回転する1個の回転刃9を有するものであり、当該回転刃9の構造も特に限定されるものではないが、図7(A)に示すものと同様な、従来金属性の中空管1を切断或は切削加工する場合に使用される刃体を使用する事が可能である。
本発明に使用される当該回転刃9の周縁部に形成される刃の方向も、当該回転刃9の回転方向に合わせて適宜に形成されるものである。
一方、当該回転刃9は、図7(B)に示す様な、ブラケットからなる第2の溝形成刃体部36内に固定把持される様に構成されており、当該第2の溝形成刃体部25、25’36は、当該第2の回転駆動手段37によってそれぞれ所定の回転方向に高速で回転せしめられる。
即ち、本発明に係る当該第2の溝切削手段30に有っては、当該第2の本体部35には、更に第2の溝切削手段30に於ける一対の回転刃9の回転動作及び回転方向を制御するための回転刃制御手段70が設けられている事が望ましい。
更に、当該第2の溝切削手段30の動作形態としては、上記した様に、先ず、当該第2の本体部35を前記した当該第1の溝部5の一方の端部、例えば初期部位P1に当該第2の回転刃9が当接する様に当該中空管1の外表面3上に配置固定し、例えば当該第2の本体部を360度当該中空管1の周囲を周回摺動して、第2の溝部10を形成し、次いで、その部位P1から当該第2の本体部35を取り外し、当該第1の溝部5の他方の端部部位P2へ移動させてその部位に配置固定し、その部位P2に於いて、例えば当該第2の本体部を360度当該中空管1の周囲を周回摺動して、第2の溝部10’を形成する様に操作するものである。
又、本発明に於いて、当該第2の溝部10を切削形成するに際し、当該溝部10の底部、つまり当該中空管1の肉厚部mに於ける当該中空管内壁側6に、数mm好ましくは1乃至2mmの厚みsを持つ残存接続部7が残存する様に、第2の溝形成刃体部36の回転刃9の先端部を当該中空管1の外表面3から当該中空管1の中心軸O方向に向けて徐々に移動させる刃体部移動手段38が設けられており、当該刃体部移動手段38は、当該第2の溝切削手段30が当該中空管1の周囲を摺動中に人力或は適宜のソフトを利用して自動的に少しずつ当該溝形成刃体部36を下降させながら溝深さhを深めてゆき、最終的には、前記した当該ストッパー部或はインジケーター部39によって、当該回転刃9の先端部の先端部分が予め設定された溝深さh以上には下降しない様に調整操作されその位置で固定される様に構成されている事が望ましい。
一方、本発明に於いては、当該締付け保持具57は、その長さが互いに異なる複数種類の締付け保持具57を予め用意しておく事によって、外径が異なる中空管1にも容易に対応する事が可能となる。
又、図15に示す様に、当該第2の本体部35が当該中空管1の外表面部3と接触摺動する面73は、当該中空管1の外表面部3と実質的に同一の湾曲面を形成していることも望ましく、更には、当該本体部35が当該中空管1の外表面部3と接触摺動する面73には、適宜のベアリング手段74が設けられている事も好ましい。
尚、本発明に於ける当該油圧コントローラ42を駆動させるために、図10に示す様な従来一般的に使用されている油圧ポンプ81が使用されるものである。
次に、本発明に係る当該中空管の開放部形成システムに於いて使用される残存接続部破壊手段12の構成を詳細に説明する。
即ち図16には、本発明に於ける当該残存接続部破壊手段12の一具体例の構成を示すものであって、図中、中空状の外筒部75と当該外筒部75の当該中空部内に配置せしめられ、当該外筒部75の当該中空部を当該外筒部75の長手方向の中心軸線Qに沿って自由に摺動出来るように挿入配備されている溝割り部76とから構成されている残存接続部破壊手段12であって、当該溝割り部76はその一方の先端部77は、所定の溝5,10内部に嵌入出来る幅及び長さを有すると同時に当該先端部77から当該溝割り部76の中央部に向けて所定の角度を持ったテーパー部78が形成されており、且つ当該溝割り部76の他方の端部83は、ハンマー、金槌等の適宜の衝撃付与手段による衝撃力を直接受ける衝撃力受け部82を形成しており、更に、当該溝割り部76の一部の表面部に所定の突起部85が形成されており、然も当該突起部85は、当該外筒部75に設けられた当該外筒部75の軸方向Qに沿って形成された所定の長さを有する開口溝部79内に嵌合せしめられ、それによって当該溝割り部76が当該衝撃力を受けて当該外筒部75内を移動しうる長さが制限される様に構成されているものである。
係る構成を採用する事によって、作業者は、当該溝割り部76の先端部77を当該第1及び第2の溝部5或は10に挿入して、当該溝割り部76の他方の端部83をハンマー、金槌等の適宜の衝撃付与手段で叩き、当該溝部を破壊する際に、当該溝割り部76の先端部77が、当該合成樹脂製の内部中空管13を傷つける事を全く心配することなく、その作業を実行することが可能となる。
本発明に於いては、上記した様に、当該第1と第2の溝部5、10をその底部に薄い連結部が残存しているような部分を残して形成しているので、その時点では、当該第1と第2の溝切削手段20、30を当該中空管1から除去しても当該中空管1の表面の一部或は全体に開口部或は穴部又は切断部等が形成されるのではなく、その後、上記した残存接続部破壊手段12によって当該第1と第2の溝部5、10を拡開する様に衝撃を与えることによって簡単に且つ効率的に然も確実に開口部2を形成することが可能である。
従って、当該開口溝部79の長手方向の長さは、溝部が形成される中空管1の肉厚部の長さと等しいかそれより若干長くなるように設定されている事が望ましい。
上記した本発明に係る当該中空管の開放部形成システムは、特にダクタイル鋳鉄管は、ねずみ鋳鉄間と異なり衝撃或は圧力等を外部から加えても容易に破壊しないという知見から、分起用の供給管取り出しの窓をあける場合、供給管の取り出しに必要な部分を切断撤去する方法が最良であるとの技術思想を基本とするもので、先ず縦方向用切断機で管の両側面を任意の距離まで切り込み、次に輪切り用切断機で任意の距離(約60cmから70cm)の二箇所を切断して管を二つ割にして供給間取り出し用の窓をあける様に構成されているものである。
そして、本発明に於いては、一旦本発明に従って、当該中空管1から分離された分離部材は、所定の分岐供給管設置作業が終了した後に、それらをそのまま元の位置にはめ込み、適宜の接着剤、或は溶接処理によって頭初の状態に復帰させる事が容易であるので効率的であり、コスト削減に大きく寄与するものである。
此処で、本発明に係る当該中空管の開放部形成システムに使用されるそれぞれの手段は、堀削溝40内での作業性を考慮して出来るだけ小型軽量に設計されており、又回転駆動装置はいずれも油圧モーターで回転させている。
当該油圧モーターを採用した利点は次の2点となる。
(1)電動モーターよりパワーがあり、作業効率が良い。
(2)火花がとばない。(電動モーターの場合防爆型が必要)
(3)堀削溝内の水を心配することなく作業できる。
そして、本発明に係る当該第1及び2の溝切削手段20、30は、ダクタイル鋳鉄管内のPE管の損傷を防ぐために、当該溝形成刃体部4、9の侵入深さを調整するためのインジケータ或いはストッパー28、38が取り付けてある。
更に、本発明に係る当該中空管の開放部形成システムでは、当該中空管固定支持手段22、23及び当該締付け保持具57をその内径長或はその長さをそれぞれ互いにことにする複数種類の中空管固定支持手段22、23及び締付け保持具57を組み合わせて予め用意しておくことによって、当該中空管1の外径が異なる複数種類の中空管1、例えば、100A管、或は150A管、更には200A管にも容易に適用させる事ができる。
上記の通り、本発明に係る中空管の開放部形成システムに於いては、少なくとも当該第1の溝切削手段20、当該第2の溝切削手段30、当該残存接続部破壊手段12、当該油圧コントローラ42及び当該油圧ポンプ81とが一組のセットとして構成されるものであり、更には当該第1の溝切削手段20に含まれる中空管固定支持手段22、23には複数種類のものがセットの中に組み込まれていることが好ましく、同様に当該第2の溝切削手段30に含まれている締付け保持具57には複数種類のものがセットの中に組み込まれていることが好ましい。
図1は、本発明に於ける中空管の開放部形成方法の一具体例の構成手順の概要を説明する斜視図である。 図2は、本発明に於ける第1の溝切削手段の構成の例を示す図である。 図3は、本発明に於ける第1の溝切削手段の構成の例を示す図である。 図4は、本発明に於ける第1の溝切削手段に含まれる第1の本体部の構成の例を示す図である。 図5は、本発明に於ける油圧コントローラの具体例の構成の概要を示す図である。 図6は、本発明に於ける第1の本体部に油圧コントローラが搭載された例を示す図である。 図7は、本発明に於ける回転刃の構成例及び溝形成刃体部の構成例を示す図である。 図8は、本発明に於ける中空管固定支持手段の構成の例を示す図である。 図9は、本発明に於ける第1の溝切削手段を中空管に搭載した場合の具体例を示す図である。 図10は、本発明に於ける油圧ポンプの例を示す図である。 図11は、本発明に於ける第2の溝切削手段の構成例及び溝形成刃体部の構成例を示す図である。 図12は、本発明に於ける第2の溝切削手段の構成例を示す図である。 図13は、本発明に於ける第2の溝切削手段を中空管に搭載した場合の構成の例を示す図である。 図14は、本発明に於ける締付け保持具の具体例を示す図である。 図15は、本発明に於ける第2の溝切削手段を中空管に搭載した場合の構成の例を示す図である。 図16は、本発明に於ける残存接続部破壊手段の構成例を示す図である。
符号の説明
1. 中空管
2. 開放部
3. 外表側面部
4. 第1の溝切削刃体、第1の回転刃体
5. 第1の溝部
6. 中空管の内壁部側
7. 残存接続部
8. 半円周長さ部分
9. 第2の溝切削刃体、第2の回転刃体
10. 第2の溝部
11、77. テーパー状挿入先端部
12. 残存接続部破壊手段
13. 内部中空管
20. 第1の溝切削手段
21. 回転駆動軸
22、23. 中空管固定支持手段
22−1、22−2. 締付部材
24. 本体部
25、25’. 第1の溝形成刃体部
26、26’. 第1の回転駆動手段
27、27’. 溝深さ設定手段、ストッパー部、インジケーター部
28、28’. 回転刃制御手段
29、29’. 刃体部移動手段
30. 第2の溝切削手段
31、 32.補助軸支持部材
35. 第2の本体部
36. 第2の溝形成刃体部
37. 第2の回転駆動手段
38. 刃体部移動手段
39. ストッパー部、インジケーター部
40. 堀削構
42. 油圧コントローラ
50. 蝶番
52. 駆動手段
53、73. 接触摺動面
54. ベアリング手段
55、56. 支持ロッド
57. 締付け保持具
58. 締付け調整手段
59. 係合部
60. 係止部
72. ハンドル
74. ベアリング手段
75. 外筒部
76. 溝割り部
77. 先端部
78. テーパー部
79. 開口溝部
80、80’. 回転駆動軸保持手段
81. 油圧ポンプ
82. 衝撃力受け部
83. 端部
85. 突起部

Claims (29)

  1. 中空管の一部に適宜の大きさの開口部若しくは切断部を形成する中空管の開放部形成システムであって、当該システムは、
    当該中空管の外表側面部であって、最大直径部に位置する対向する2つの部位の少なくとも一方に於いて、当該中空管の中心軸線に沿って長手方向に所定の長さを有し、当該中空管の当該表面から当該中空管の中心軸線に向けて所定の深さを持ち、且つ当該中空管の肉厚部の当該中空管の内壁部側に、数mm以下の厚みを有する残存接続部が残存する様な第1の溝部を切削する第1の溝切削手段と、
    当該中空管の外表側面部であって、当該中心軸と直交する断面に沿って、少なくとも当該中空管の最大直径部に位置する対向する2つの部位を結ぶ半円周長さ部分に亘って、当該中空管の当該表面から当該中空管の中心軸線に向けて所定の深さを持ち、且つ当該中空管の肉厚部の当該中空管の内壁部側に、数mm以下の厚みを有する残存接続部が残存する様な第2の溝部を切削する第2の溝切削手段と、
    当該第1及び第2の溝部における当該残存接続部を破断或は切断させる為に、当該溝部内に挿入されるテーパー状挿入先端部を有する残存接続部破壊手段と
    から構成されている事を特徴とする中空管の開放部形成システム。
  2. 当該中空管は鉄管或はダクタイル鋳鉄管である事を特徴とする請求項1に記載の中空管の開放部形成システム。
  3. 当該中空管に更に合成樹脂製の内部中空管が配備されている事を特徴とする請求項1又は2に記載の中空管の開放部形成システム。
  4. 当第2の溝切削手段は、当該中空管の全円周長さに亘って当該第2の溝部を切削する様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の中空管の開放部形成システム。
  5. 当該第1の溝部は、当該中空管の最大直径部に位置する対向する2つの部位に於いて、当該中空管の中心軸線に沿って長手方向に2本互いに平行に同時的若しくは逐次的に形成される事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の中空管の開放部形成システム。
  6. 当該第2の溝部は、当該第1の溝部の両端部と接触する状態で2本の溝部が互いに平行に形成される事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の中空管の開放部形成システム。
  7. 当該第1の溝切削手段を使用して当該第1の溝部を形成した後、当該第2の溝切削手段を使用して当該第2の溝部を形成し、次いで当該残存接続部破壊手段を使用して当該中空管に形成された当該溝部の当該残存接続部を破断或は切断する手順からなる事を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の中空管の開放部形成システム。
  8. 当該第2の溝切削手段を使用して当該第2の溝部を形成した後、当該第1の溝切削手段を使用して当該第1の溝部を形成し、次いで当該残存接続部破壊手段を使用して当該中空管に形成された当該溝部の当該残存接続部を破断或は切断する手順からなる事を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の中空管の開放部形成システム。
  9. 中空管の一部に適宜の大きさの開口部若しくは切断部を形成する中空管の開放部形成方法であって、当該方法は、
    当該中空管の外表側面部であって、最大直径部に位置する対向する2つの部位の少なくとも一方に於いて、当該中空管の中心軸線に沿って適宜の溝切削刃体を当該中空管の長手方向に、所定の位置から所定の長さに亘って移動させる事によって、第1の溝部を形成すると共に、当該第1の溝部は、当該中空管の当該表面から当該中空管の中心軸線に向けて所定の深さを持ち、且つ当該中空管の肉厚部の当該中空管の内壁部側に、数mm以下の厚みを有する残存接続部が残存する様に形成する第1の工程と、
    当該中空管の外表側面部であって、当該中心軸と直交する断面に沿って、少なくとも当該中空管の最大直径部に位置する対向する2つの部位を結ぶ半円周長さ部分に亘って、適宜の溝切削刃体を移動させる事によって第2の溝部を形成すると共に、当該第2の溝部は、当該中空管の当該表面から当該中空管の中心軸線に向けて所定の深さを持ち、且つ当該中空管の肉厚部の当該中空管の内壁部側に、数mm以下の厚みを有する残存接続部が残存する様に形成する第2の工程と、
    当該第1及び第2の溝部における当該残存接続部を、当該溝部内に挿入されるテーパー状挿入先端部を有する残存接続部破壊手段を使用して破断或は切断させる第3の工程、とから構成されている事を特徴とする中空管の開放部形成方法。
  10. 当該中空管は鉄管或はダクタイル鋳鉄管である事を特徴とする請求項9に記載の中空管の開放部形成方法。
  11. 当該中空管に更に合成樹脂製の内部中空管が配備されている事を特徴とする請求項9又は10に記載の中空管の開放部形成方法。
  12. 当該第2の溝は、当該中空管の全円周長さに亘って切削形成される事を特徴とする請求項9乃至11の何れかに記載の開放部形成方法。
  13. 当該第1の溝部は、当該中空管の最大直径部に位置する対向する2つの部位に於いて、当該中空管の中心軸線に沿って長手方向に2本互いに平行に同時的若しくは逐次的に形成される事を特徴とする請求項9乃至12の何れかに記載の中空管の開放部形成方法。
  14. 当該第2の溝部は、当該第1の溝部の両端部と接触する状態で2本の溝部が互いに平行に形成される事を特徴とする請求項9乃至13の何れかに記載の中空管の開放部形成方法。
  15. 中空管の長手方向に所定の間隔を置いて当該中空管の外表面に着脱自在に固定され、且つ第1の溝切削手段を移動させる回転駆動軸を回転自在に保持しうる一対の中空管固定支持手段と、
    当該一対の中空管固定支持手段の間に配置され、当該一対の中空管固定支持手段により支持された回転駆動軸の回転に従って当該一対の中空管固定支持手段間で所定の長さに亘って当該中空管の長手方向に摺動する本体部と、
    が設けられており、
    当該本体部には、更に、
    当該中空管の最大直径部に相当する一対の中空管外表面部位の少なくとも1つの部位に接触して回転する円板状の回転刃を有する第1の溝形成刃体部、
    当該第1の溝形成刃体部を所定の方向に所定の回転数で回転させる第1の回転駆動手段、
    当該第1の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚部に対して、当該中空管の外表面から当該中空管の中心軸方向に向けて移動させる刃体部移動手段、及び
    当該第1の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚部に於ける当該中空管内壁側に数mmの厚みを持つ残存接続部が残存する様に、当該第1の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚に於ける外表面から所定の溝深さ以上には下降しない様に設定する溝深さ設定手段、
    を有している事を特徴とする第1の溝切削手段。
  16. 当該第1の回転駆動手段は、油圧モーターである事を特徴とする請求項15に記載の第1の溝切削手段。
  17. 当該本体部には、当該油圧モーターを駆動制御するための油圧コントローラが設けられている事を特徴とする請求項16に記載の第1の溝切削手段。
  18. 当該第1の溝形成刃体部は、当該中空管の最大直径部に相当する一対の中空管外表面部位の双方の部位にそれぞれ接触して回転する2個の回転刃を有する事を特徴とする請求項15乃至17の何れかに記載の第1の溝切削手段。
  19. 当該中空管固定支持手段は、当該中空管の外形断面と実質的に同一の内径を有する円或は湾曲部を有し、且つ当該中空管との着脱を自在にする着脱自在手段が設けられている事を特徴とする請求項15乃至18の何れかに記載の第1の溝切削手段。
  20. 当該回転駆動軸は、適宜の駆動手段或は人力により双方向に回転せしめられる事を特徴とする請求項15乃至19の何れかに記載の第1の溝切削手段。
  21. 当該本体部には、更に第1の溝切削手段に於ける一対の回転刃のそれぞれの回転動作及び回転方向を個別に制御するための回転刃制御手段が設けられている事を特徴とする請求項15乃至20の何れかに記載の第1の溝切削手段。
  22. 当該本体部が、当該回転駆動軸の回転に従って、当該中空管の長手方向の一方の方向に移動する場合には、当該第1の溝形成刃体部を構成する2個の当該回転刃の内の一方の回転刃のみを所定の回転数で回転させ、次いで当該本体部が、当該回転駆動軸の回転に従って、当該中空管の長手方向の他方の方向に移動する場合には、別の回転刃のみを所定の回転数で回転させ様に制御する事を特徴とする請求項18乃至21の何れかに記載の第1の溝切削手段。
  23. 中空管の外表面に着脱自在に搭載され、且つ当該中空管の中心軸に直交する方向に当該中空管の外表面に沿って周回出来る様に構成された本体部、
    当該本体部に設けられた、当該中空管の外表面に接触しいて、当該中空管の中心軸線と直交する方向に配置された円板状の第2の溝形成刃体部、
    当該本体部に設けられた、当該第2の溝形成刃体部を所定の方向に所定の回転数で回転させるための第2の回転駆動手段、
    当該本体部に設けられた、当該第2の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚部に於ける当該中空管内壁側に数mmの厚みを持つ残存接続部が残存する様に、当該第2の溝形成刃体部の先端部を当該中空管の肉厚に於ける外表面から所定の溝深さ以上には下降しない様に設定する溝深さ設定手段、
    を有している事を特徴とする第2の溝切削手段。
  24. 当該本体部は、線条体、ベルト手段、チェイン手段等から選択された1つの締め付け保持具により、当該中空管の外表面に当該中空管の外表面を周回摺動自在に取り付けられる事を特徴とする請求項23に記載の第2の溝切削手段。
  25. 当該第2の回転駆動手段は、油圧モーターである事を特徴とする請求項23に記載の第2の溝切削手段。
  26. 当該本体部は適宜の駆動手段或は人力により当該第2の溝形成刃体部を回転させながら、当該中空管の外表面を当該中空管の中心軸と直交する方向に少なくとも180度回転せしめられる様に構成されている事を特徴とする請求項23乃至25の何れかに記載の第2の溝切削手段。
  27. 中空状の外筒部と当該外筒部の当該中空部内に配置せしめられ、当該外筒部の当該中空部を当該外筒部の長手方向の中心軸線に沿って自由に摺動出来るように挿入配備されている溝割り部とから構成されている残存接続部破壊手段であって、当該溝割り部はその一方の先端部は、所定の溝内部に嵌入出来る幅及び長さを有すると同時に当該先端部から当該溝割り部の中心部に向けて所定の角度を持ったテーパー部が形成されており、且つ当該溝割り部の他方の端部は、衝撃力を直接受ける衝撃力受け部を形成しており、更に、当該溝割り部の一部の表面部に所定の突起部が形成されており、然も当該突起部は、当該外筒部に設けられた当該外筒部の軸方向に所定の長さを有する開口溝部内に嵌合せしめられ、それによって当該溝割り部が当該衝撃力を受けて当該外筒部内を移動しうる長さが制限される様に構成されている事を特徴する残存接続部破壊手段。
  28. 当該残存接続部破壊手段に於ける当該溝割り部の先端部が挿入される溝部は、請求項15に規定された第1の溝切削手段若しくは請求項23で規定された第2の溝切削手段により形成された溝部である事を特徴とする残存接続部破壊手段。
  29. 開口溝部の長手方向の長さは、溝部が形成される中空管の肉厚部の長さと等しいかそれより若干長くなるように設定されている事を特徴とする請求項27又は28に記載の残存接続部破壊手段。
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