JP2014128087A - 回転機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機10の制御に用いる母線電流を高精度に検出可能な機会を拡大することのできる回転機の制御装置を提供する。
【解決手段】インバータINVを構成する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子の操作状態を電気角120°毎に相ごとに順次固定しつつ、インバータINVの固定された相以外の2相を構成する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を指令変調率D¥*及びキャリアtaの大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作する。こうした構成において、インバータINVの3相全てについて、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のうち一方がオン操作又はオフ操作される期間以外の期間であってかつキャリアtaが極小値となるタイミングにおいて電流センサ18によって母線電流を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直流電源と、3相回転機と、前記直流電源及び前記回転機を電気的に接続可能な3相インバータと、を備える回転機の制御システムに適用される回転機の制御装置に関する。
従来、下記特許文献1に見られるように、3相電動機の回転速度に比例したフィードフォワード操作量としてのインバータ出力電圧を、インバータ及び電源間に介在する負極側母線に流れる電流(以下、母線電流)のピーク値に基づきフィードバック補正する技術が知られている。詳しくは、この技術では、シャント抵抗及びピークホールド回路からなる電流検出手段によって母線電流を検出する。そして、検出された母線電流のピーク値を電動機の相電流のピーク値として用いてインバータの出力電圧をフィードバック補正する。
特許第4983322号公報
ここで、上記特許文献1に記載された技術では、電動機制御に用いる母線電流を高精度に検出可能な機会が制約されるおそれがある。詳しくは、インバータを構成するスイッチング素子の操作状態が変更されることで、母線電流にリンギングが生じる。このリンギングの影響を電動機制御に用いる母線電流の検出値から除去すべく、ピークホールド回路を構成するピークホールド用コンデンサの静電容量及び放電用抵抗体の抵抗値から定まる時定数を設定する。
ここで、例えば、インバータの出力電圧ベクトルが特定の有効電圧ベクトルとなる期間における母線電流の検出値を相電流として電動機制御に用いる場合、特定の有効電圧ベクトルとなる期間においてリンギングの影響を除去可能なように上記時定数を設定することとなる。ただし、こうした設定は、電動機の特定の運転状態に対応した設定となる。このため、電動機の運転状態が変化し、上記特定の有効電圧ベクトルとなる期間の長さが短くなる場合には、この期間においてリンギングの影響を除去できなくなるおそれがある。すなわち、こうした運転状態においては、母線電流を高精度に検出可能な機会が制約されることとなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、回転機の制御に用いる母線電流を高精度に検出可能な機会を拡大できる回転機の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、直流電源(12)と、3相回転機(10)と、前記直流電源及び前記回転機を電気的に接続可能な3相インバータ(INV)と、を備える回転機の制御システムに適用され、前記直流電源及び前記インバータを電気的に接続する母線(Ln)に流れる電流を検出する電流検出手段(18)と、前記インバータを構成する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子の操作状態を所定期間毎に相ごとに順次固定しつつ、前記インバータの固定された相以外の2相を構成する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を指令信号及び三角波信号の大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作する2相変調手段(24,28,90)と、を備え、前記電流検出手段は、前記インバータの3相全てについて前記2相変調手段によって前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子のうち一方がオン操作又はオフ操作される期間以外の検出可能期間であってかつ、前記三角波信号が極値となるタイミングにおいて前記母線に流れる電流を検出することを特徴とする。
2相変調手段によってインバータを構成するスイッチング素子を操作することにより、回転機の相電流として回転機制御に用いることができる母線電流を検出可能な機会が拡大する。この点に鑑み、上記発明では、2相変調手段及び電流検出手段を備えた。これにより、回転機の制御に用いる母線電流を高精度に検出可能な機会を拡大することができる。
さらに、上記発明によれば、母線電流の検出タイミングを三角波信号が極値となるタイミングに固定することができる。このため、回転機制御に用いる母線電流の検出タイミングを設定するためのハードウェア負担を低減させることもできる。
第1の実施形態にかかる制御システムの構成図。 相電流の振幅のずれを示す図。 各出力電圧ベクトルにおいて母線電流によって把握可能な相電流を示す図。 第1の実施形態にかかる2相変調手法を示す図。 同実施形態にかかる母線電流によって把握可能な相電流の推移を示す図。 同実施形態にかかる母線電流の検出タイミングを示す図。 同実施形態にかかる振幅補正処理の効果を示す図。 比較技術にかかる母線電流の検出タイミングを示す図。 第2の実施形態にかかる2相変調手法を示す図。 同実施形態にかかる母線電流によって把握可能な相電流の推移を示す図。 同実施形態にかかる母線電流の検出タイミングを示す図。 第3の実施形態にかかる2相変調手法を示す図。 同実施形態にかかる母線電流によって把握可能な相電流の推移を示す図。 同実施形態にかかる母線電流の検出タイミングを示す図。 同実施形態にかかる母線電流の検出タイミングを示す図。 第4の実施形態にかかるオフセット誤差の検出可能期間を示す図。 同実施形態にかかるオフセット補正処理の手順を示す流れ図。 第5の実施形態にかかるオフセット誤差の検出可能期間を示す図。 第6の実施形態にかかるデッドタイム補償態様を示す図。 同実施形態にかかる電流検出禁止期間を示す図。 第7の実施形態にかかる相電流に生じるリンギングを示す図。 同実施形態にかかる2相,3相変調の切替手法を示す図。 第8の実施形態にかかる変調率の線形領域及び非線形領域を示す図。 同実施形態にかかる2相,3相変調の切替手法を示す図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる回転機の制御装置を車載電動パワーステアリングの制御システムに適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、電動機10は、3相回転機(同期機)である。詳しくは、電動機10は、表面磁石同期機(SPMSM)である。
電動機10は、3相インバータINV、及び一対の母線(正極側母線Lp、負極側母線Ln)を介して「直流電源」としてのバッテリ12に電気的に接続されている。インバータINVは、高電位側スイッチング素子S¥p及び低電位側スイッチング素子S¥n(¥=u,v,w)の直列接続体を3組備えており、これら各直列接続体の接続点(インバータINVの出力端子)のそれぞれは、電動機10のU,V,W相のそれぞれの端子に接続されている。本実施形態では、これらスイッチング素子S¥#(#=p,n)として、NチャネルMOS電界効果トランジスタを用いている。そして、これらスイッチング素子S¥#にはそれぞれ、フリーホイールダイオードD¥#が逆並列に接続されている。なお、フリーホイールダイオードD¥#は、スイッチング素子S¥#のボディーダイオードであってもよい。
本実施形態では、電動機10やインバータINVの状態を検出する検出手段として、以下のものを備えている。まず、電動機10の回転角(電気角θ)を検出する回転角センサ14を備えている。また、インバータINVの入力電圧(電源電圧VDC)を検出する電圧センサ16を備えている。さらに、負極側母線Lnに流れる電流(以下、母線電流)を検出する電流センサ18を備えている。ここで、電流センサ18としては、例えば、負極側母線Lnに直列接続されるシャント抵抗と、その両端の電位差を検出する手段とを備えて構成すればよい。なお、本実施形態において、電流センサ18が「電流検出手段」を構成する。
上記各種センサの検出値は、制御装置20に取り込まれる。制御装置20では、これら各種センサの検出値に基づき、インバータINVを操作する操作信号を生成して出力する。なお、図1には、インバータINVのスイッチング素子S¥#を操作する信号を操作信号g¥#として示している。
図1には、制御装置20によって実行される処理をブロック図で示してある。以下、これについて説明する。
指令電流設定部22は、トルク指令値Trq*を入力とし、電動機10のトルクがトルク指令値Trq*となる上で要求される電流を3相の指令値(指令電流iu*,iv*,iw*)として設定する。ここで、これら指令電流iu*,iv*,iw*は、位相が互いに120°ずれた正弦波状の信号である。
指令電圧設定部24は、これら指令電流iu*,iv*,iw*と、速度算出部26から出力される電気角速度ωとを入力として、電動機10に流れる電流を指令電流i¥*とする上でのフィードフォワード操作量(指令電圧Vu*、Vv*,vw*)を設定する。ここでは、以下の式(eq1)によって表わされる電圧方程式を用いて指令電圧Vu*,Vv*,Vw*を設定する。
ここで、「R」は電機子巻線抵抗を示し、「L」はコイルのインダクタンスを示し、「p」は微分演算子を示し、「φ」は1相あたりの永久磁石による電機子鎖交磁束の最大値を示す。
操作信号生成部28では、指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に応じた信号を、電源電圧VDCによって規格化した指令変調率Du*,Dv*,Dw*(「指令信号」に相当)と、三角波形状のキャリアta(「三角波信号に相当」)との大小比較に基づくパルス幅変調により、スイッチング素子S¥#の操作信号g¥#を生成する。詳しくは、大小比較に基づき論理「H」及び論理「L」が定まるPWM信号g¥(¥=u,v,w)と、付与すべきデッドタイムとから、高電位側スイッチング素子S¥pのオン操作信号g¥pと、低電位側スイッチング素子S¥nのオン操作信号g¥nとを生成する。
本実施形態では、上述したフィードフォワード制御が基本となるものの、電動機10のトルクリップルを低減することなどを狙って、電動機10の相電流iu,iv,iwのそれぞれの振幅と当初想定した値とのずれを低減する振幅補正処理を行う。ここで、当初想定した値とは、具体的には、電動機10を構成する電機子巻線抵抗「R」、コイルのインダクタンス「L」及び電機子鎖交磁束の最大値「φ」のそれぞれの実際の値が設計時に想定した値となる場合の相電流の振幅である。図2には、フィードフォワード制御において当初想定した理想的な相電流I1に対して実際の相電流I2がずれることで相電流の振幅がずれる様子の一例を示した。相電流の振幅がずれる要因としては、例えば、電動機10を構成する電機子の温度変化によって電機子抵抗値が変化することが挙げられる。以下、先の図1を用いて、振幅補正処理について説明する。
指令電流設定部22から出力されたU相指令電流iu*は、第1の絶対値算出部30によって絶対値に変換され、第1の偏差算出部40に入力される。また、指令電流設定部22から出力されたV相指令電流iu*は、第2の絶対値算出部32によって絶対値に変換され、第2の偏差算出部42に入力される。さらに、指令電流設定部22から出力されたW相指令電流iw*は、第3の絶対値算出部34によって絶対値に変換され、第3の偏差算出部44に入力される。
一方、電流センサ18によって検出された母線電流IDCは、第4の絶対値算出部50によって絶対値に変換された後、セレクタ52に入力される。セレクタ52は、操作信号生成部28からセレクタ52に入力されるインバータINVの出力電圧ベクトルに関する情報に基づき、第1〜第3の偏差算出部40,42,44のいずれか1つに母線電流IDCを選択的に出力する。詳しくは、セレクタ52は、図3に示す関係を記憶しており、出力電圧ベクトルV0〜V7に基づき、母線電流IDCの絶対値が相電流iu,iv,iwのいずれの絶対値に相当するかを識別する。そして、識別結果に基づき、第1〜第3の偏差算出部40,42,44のうち識別された相に対応するものに第4の絶対値算出部50の出力値を出力する。なお、図3において、相電流i¥の符号は、電動機10側からインバータINV側に出力される場合を正と定義している。また、本実施形態において、セレクタ52は、「識別手段」を構成する。
先の図1の説明に戻り、第1のフィードバック操作量算出部60は、第1の偏差算出部40の出力値を入力として、U相電流iuの絶対値をU相指令電流iu*の絶対値にフィードバック制御するための操作量を算出する。第2のフィードバック操作量算出部62は、第2の偏差算出部42の出力値を入力として、V相電流ivの絶対値をV相指令電流iv*の絶対値にフィードバック制御するための操作量を算出する。第3のフィードバック操作量算出部64は、第3の偏差算出部44の出力値を入力として、W相電流iwの絶対値をW相指令電流iw*の絶対値にフィードバック制御するための操作量を算出する。本実施形態では、第1〜第3のフィードバック操作量算出部60,62,64のそれぞれにおいて、第1〜第3の偏差算出部40,42,44のそれぞれの出力値を入力とした比例積分制御によって操作量を算出する。
第1の加算部70は、第1のフィードバック操作量算出部60の出力値に「1」を加算し、第1の乗算部80に出力する。これにより、第1の乗算部80は、指令電圧設定部24から出力された指令電圧Vu*に第1の加算部70の出力値を乗算することで指令電圧Vu*を補正する。同様に、第2の加算部72は、第2のフィードバック操作量算出部62の出力値に「1」を加算して第2の乗算部82に出力し、第3の加算部74は、第3のフィードバック操作量算出部64の出力値に「1」を加算して第3の乗算部84に出力する。第1〜第3の乗算部80,82,84において指令電圧Vu*,Vv*,Vw*のそれぞれは個別に補正され、これら乗算部80,82,84から出力された指令電圧Vu*,Vv*,Vw*は、変調切替部90に入力される。
なお、本実施形態において、第1〜第3の絶対値算出部30,32,34、第1〜第3の偏差算出部40,42,44、第1〜第3のフィードバック操作量算出部60,62,64、第1〜第3の加算部70,72,74及び第1〜第3の乗算部80,82,84が「振幅補正手段」を構成する。
変調切替部90は、インバータINVを3相変調又は2相変調によって操作すべく、第1〜第3の乗算部80,82,84から出力された指令電圧Vu*,Vv*,Vw*を変更し得る。
詳しくは、3相変調を採用する場合、変調切替部90は、第1〜第3の乗算部80,82,84から出力された指令電圧Vu*,Vv*,Vw*をそのまま操作信号生成部28に対して出力する。
一方、2相変調を採用する場合、変調切替部90は、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子の操作状態を所定期間毎に相ごとに順次固定しつつ、インバータINVの固定された相以外の2相を構成する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を指令変調率及びキャリアtaとの大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作するように、第1〜第3の乗算部80,82,84から出力された指令電圧Vu*,Vv*,Vw*を変更する。本実施形態では、図4に示すように、電動機10の電気角120°毎に相ごとに、高電位側スイッチング素子のオフ操作固定及び低電位側スイッチング素子のオン操作固定が順次行われるように指令電圧Vu*,Vv*,Vw*を変更する。ここでは、相間電圧が正弦波となるように操作状態が固定される2相の指令電圧を変更する。なお、本実施形態において、キャリアtaの最大値が「1」に設定されてかつ最小値が「0」に設定されている。こうした設定を前提として、本実施形態では、オフ操作固定されるスイッチング素子の指令変調率がその下限値「0」に固定され、オン操作固定されるスイッチング素子の指令変調率がその上限値「1」に固定されることとする。
ちなみに、本実施形態において、指令電圧設定部24及び変調切替部90が「指令電圧設定手段」を構成し、操作信号生成部28が「オンオフ操作手段」を構成する。また、指令電圧設定部24及び操作信号生成部28が「3相変調手段」を構成し、指令電圧設定部24、操作信号生成部28及び変調切替部90が「2相変調手段」を構成する。
更に、変調切替部90において3相変調の説明をしたが、本実施形態では、2相変調のみ行うものとする。
続いて、振幅補正処理で用いられる母線電流IDCの検出手法について説明する。
図5に、電動機10の1電気角周期において母線電流IDCによって把握可能な相電流の推移を示す。こうした把握が可能となる母線電流の検出タイミングを図6を用いて説明する。ここで、図6は、先の図4の「α」部分を時間スケールについて拡大した図である。詳しくは、図6(a)は、指令変調率D¥*及びキャリアtaの推移を示し、図6(b)は、PWM信号g¥の推移を示し、図6(c)は、出力電圧ベクトルの推移を示し、図6(d)〜図6(f)は、相電流iu,iv,iwの推移を示す。
なお、図6(b)では、デッドタイムの図示を省略し、また、オン操作されるスイッチング素子の符号を併記した。さらに、図6(d)〜図6(f)に示す「Iuave」,「Ivave」、「Iwave」は、U,V,W相電流iu,iv,iwのキャリアtaの1周期Tにおける平均値を示す。
図示される例では、V相の高電位側スイッチング素子Svpがオフ操作に固定されてかつ低電位側スイッチング素子Svnがオン操作に固定される状況下、U,W相のスイッチング素子Sup,Sun,Swp,Swnが指令変調率Du*,Dw*及びキャリアtaの大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作される状況である。ここで、図示される例では、出力電圧ベクトルが「V6」である。このため、先の図3によれば、一対のスイッチング素子Svp,Svnの操作状態を固定したV相電流ivを取得可能である。本実施形態では、キャリアtaの1周期Tにおいて、出力電圧ベクトルが有効電圧ベクトルとなる検出可能期間t1〜t3であってかつキャリアtaが極小値となる時刻t2において母線電流IDCを検出する。これにより、母線電流IDCをV相電流ivの平均値Ivaveとして検出することができる。
こうして検出される母線電流IDCに基づき振幅補正処理を実行した場合の効果を図7に示す。ここで、図7(a)は、振幅補正処理を行った場合における理想的な相電流及び実際の相電流の誤差の推移を示し、図7(b)は、振幅補正処理を行わない場合における上記誤差の推移を示す。図示されるように、振幅補正処理によれば、上記誤差を小さくできる。このため、相電流iu,iv,iwの振幅をフィードフォワード制御において当初想定した値とすることができ、ひいてはトルクリップルを低減させることができる。
なお、2相変調によらず3相変調を採用して母線電流IDCを検出する場合、図8に示すように、キャリアtaの1周期Tのうち母線電流IDCによって相電流を高精度に検出可能な期間が制約される。ここで、図8(a)〜図8(f)は、先の図6(a)〜図6(f)に対応している。
3相変調を採用する場合、図示される例では、キャリアtaの1周期Tのうちゼロ電圧ベクトルV0,V7となる期間(時刻t1以前,時刻t3〜t4,時刻t5以降)の割合が高くなる。ゼロ電圧ベクトルとなる期間においては、母線電流IDCによって相電流を把握することができない。ここで、例えば、出力電圧ベクトルが有効電圧ベクトルV1となる期間の時刻t2においてU相電流iuを検出することはできる。ただし、こうしたタイミングで相電流を検出する場合、電動機10の運転状態に応じて電流検出タイミングを可変しなければならず、制御装置20を構成するハードウェアの負担が増大するおそれがある。これに対し、本実施形態では、電流検出タイミングをキャリアtaが極小値となるタイミングに固定することができるため、制御装置20を構成するハードウェアの負担を低減させることができる。
また、上記特許文献1に記載された技術でも、電動機10の制御に用いる母線電流を高精度に検出可能な機会が制約されるおそれがある。詳しくは、インバータINVの出力電圧ベクトルが切り替えられることでスイッチング素子S¥#の操作状態が変更されると、母線電流にリンギングが生じる。このリンギングは、例えば、バッテリ12、正極側母線Lp、インバータINV及び負極側母線Lnを備える閉回路における配線抵抗、上記閉回路に存在する寄生インダクタンス及びフリーホイールダイオードの寄生容量に起因した共振によって生じる。
上記リンギングの影響を電動機10の制御に用いる母線電流から除去すべく、ピークホールド回路を構成するピークホールド用のコンデンサの静電容量及び放電用の抵抗体の抵抗値から定まる時定数を設定することとなる。ただし、発明が解決しようとする課題の欄で説明したように、こうした設定では、母線電流を高精度に検出可能な機会が制約されることとなる。これに対し、本実施形態では、2相変調が行われる状況下において母線電流を検出することで、キャリアtaの1周期Tのうち有効電圧ベクトルとなる期間の割合を高くすることができる。これにより、電動機10の運転状態によらず、母線電流を高精度に検出可能な機会を確保することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)2相変調が行われる状況下、インバータINVの3相全てについて、高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のうち一方がオン操作又はオフ操作される期間以外の期間であってかつキャリアtaが極小値となるタイミングにおいて電流センサ18によって母線電流IDCを検出した。これにより、電動機10の制御に用いる母線電流IDCを高精度に検出可能な機会を拡大することができる。
さらに、本実施形態では、母線電流IDCの検出タイミングをキャリアtaが極小値となるタイミングに固定した。このため、電動機10の制御に用いる母線電流IDCの検出タイミングを設定するためのハードウェア負担を低減させることもできる。
なお、2相変調を採用することで、3相変調を採用する場合と比較して、電圧利用率を約15%向上させることができる。
(2)指令電圧設定部24から出力される指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に、第1〜第3の加算部70,72,74の出力値を乗算することで、指令電圧Vu*,Vv*,Vw*を補正する振幅補正処理を行った。相電流i¥は交流であるため、第4の絶対値算出部50の出力値と、第1〜第3の絶対値算出部30,32,34のそれぞれの出力値との比によって、相電流の振幅を補正するための補正量を定量化する場合、比の演算において分母が「0」又は「0」に近づく事態が生じ、これが補正量の算出精度を低下させる要因となる。こうした事態に対処すべく、分母が小さくなる場合に比の算出を回避することも可能ではあるが、この場合には、制御が煩雑となる。これに対し、本実施形態の振幅補正処理によれば、制御を煩雑とすることなく相電流の振幅を適切に補正することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、2相変調手法を変更する。
図9に、変調切替部90における本実施形態にかかる指令電圧Vu*,Vv*,Vw*の変更手法を示す。
図示されるように、本実施形態では、電動機10の電気角120°毎に相ごとに、高電位側スイッチング素子のオン操作固定及び低電位側スイッチング素子のオフ操作固定が順次行われるように指令電圧Vu*,Vv*,Vw*を変更する。
続いて、振幅補正処理で用いられる母線電流IDCの検出手法について説明する。
図10に、電動機10の1電気角周期において母線電流IDCによって把握可能な相電流の推移を示す。こうした把握が可能となる母線電流の検出タイミングを図11を用いて説明する。ここで、図11は、先の図9の「β」部分を時間スケールについて拡大した図である。なお、図11(a)〜図11(f)は、先の図6(a)〜図6(f)に対応している。
図示される例では、U相の高電位側スイッチング素子Supがオン操作に固定されてかつ低電位側スイッチング素子Sunがオフ操作に固定される状況下、V,W相のスイッチング素子Svp,Svn,Swp,Swnが指令変調率Dv*,Dw*及びキャリアtaの大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作される状況である。ここで、本実施形態では、キャリアtaの1周期Tにおいて、出力電圧ベクトルが有効電圧ベクトルとなる期間t1〜t3であってかつキャリアtaが極大値となる時刻t2において母線電流IDCを検出する。時刻t2においては、出力電圧ベクトルが「V1」であることから、先の図3によれば、一対のスイッチング素子Sup,Sunの操作状態を固定したU相電流ivを検出可能である。これにより、母線電流IDCをU相電流iuの平均値Iuaveとして検出することができる。
以上説明した本実施形態によっても、上記第1の実施形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、2相変調手法を変更する。
図12に、変調切替部90における本実施形態にかかる指令電圧Vu*,Vv*,Vw*の変更手法を示す。
図示されるように、本実施形態では、電動機10の電気角60°毎に相ごとに高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子の操作状態を順次固定してかつ、電気角60°毎に相ごとに上記操作状態を固定する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のそれぞれのオン操作固定及びオフ操作固定を交互に切り替えるように指令電圧Vu*,Vv*,Vw*を変更する。
続いて、振幅補正処理で用いられる母線電流IDCの検出手法について説明する。
図13に、電動機10の1電気角周期において母線電流IDCによって把握可能な相電流の推移を示す。こうした把握が可能となる母線電流の検出タイミングを図14及び図15を用いて説明する。
まず、図14に、先の図12の「γ1」部分を時間スケールについて拡大した図を示す。なお、図14(a)〜図14(f)は、先の図6(a)〜図6(f)に対応している。
図示される例では、V相の高電位側スイッチング素子Svpがオフ操作に固定されてかつ低電位側スイッチング素子Svnがオン操作に固定される状況下、U,W相のスイッチング素子Sup,Sun,Swp,Swnが指令変調率Du*,Dw*及びキャリアtaの大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作される状況である。図示される例では、キャリアtaの1周期Tにおいて、出力電圧ベクトルが有効電圧ベクトルとなる期間であってかつキャリアtaが極小値となる時刻t1において母線電流IDCを検出する。時刻t1においては、出力電圧ベクトルが「V6」であることから、母線電流IDCをV相電流ivの平均値Ivaveとして検出することができる。
続いて、図15に、先の図12の「γ2」部分を時間スケールについて拡大した図を示す。なお、図15(a)〜図15(f)は、先の図6(a)〜図6(f)に対応している。
図示される例では、U相の高電位側スイッチング素子Supがオン操作に固定されてかつ低電位側スイッチング素子Sunがオフ操作に固定される状況下、V,W相のスイッチング素子Svp,Svn,Swp,Swnが指令変調率Dv*,Dw*及びキャリアtaの大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作される状況である。図示される例では、キャリアtaの1周期Tにおいて、出力電圧ベクトルが有効電圧ベクトルとなる期間であってかつキャリアtaが極大値となる時刻t1において母線電流IDCを検出する。時刻t1においては、出力電圧ベクトルが「V1」であることから、母線電流IDCをU相電流iuの平均値Iuaveとして検出することができる。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態で得られる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(3)電動機10の電気角60°毎に固定される相が変更されることから、母線電流IDCによって把握可能な相の更新周期を短くすることができる。このため、例えば、補正対象とする相の更新周期を短くすることができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、電流センサ18によって検出された母線電流IDCを補正するオフセット補正処理を行う。この処理は、母線電流IDCにオフセット誤差ΔIが含まれ得ることに鑑みて実行される処理である。本実施形態では、図16に示す時刻t1〜t3,t5〜t7の期間において検出された母線電流IDCをオフセット誤差ΔIとする。この期間は、インバータINVの3相全てについて高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子のうち一方がオフ操作されるゼロ電圧ベクトル「V0」期間である。ゼロ電圧ベクトル期間においては、負極側母線Lnに電流が流れない。このため、ゼロ電圧ベクトル期間における母線電流IDCが「0」以外の値であれば、これがオフセット誤差ΔIとなる。なお、図16には、V相電流ivの検出タイミングを時刻t4として示している。
図17に、上記オフセット補正処理の手順を示す。この処理は、制御装置20の備えるセレクタ52において、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、オフセット誤差ΔIを検出可能な期間であるか否かを判断する。すなわち、出力電圧ベクトルが「V0」又は「V7」であるか否かを判断する。なお、本実施形態では、特に、ゼロ電圧ベクトル期間であってかつキャリアtaが極大値となるタイミング(先の図16の時刻t2,t6)でオフセット誤差ΔIを補正値として検出することとする。
ステップS10において肯定判断された場合には、ステップS12に進み、電流センサ18によって検出された母線電流IDCをオフセット誤差ΔIとする。ちなみに、本実施形態において、ステップS10、S12の処理が「補正値検出手段」を構成する。
続くステップS14では、有効電圧ベクトル期間において直近に検出された母線電流IDCからオフセット誤差ΔIを減算することで母線電流IDCを補正する。これにより、補正された母線電流IDCが振幅補正処理で用いられることとなる。ちなみに、本実施形態において、本ステップの処理が「オフセット補正手段」を構成する。
なお、上記ステップS10において否定判断された場合や、ステップS14の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態で得られる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(4)オフセット補正処理を行った。これにより、母線電流IDCの検出精度をより高めることができ、ひいては振幅補正処理による補正精度を高めることができる。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について、先の第2の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、2相変調手法の変更に伴い、上記第4の実施形態で説明したオフセット補正処理手法を変更する。詳しくは、本実施形態では、上記第2の実施形態で説明した2相変調が行われる状況下においてオフセット補正処理を行う。より詳しくは、図18に示す時刻t2〜t4の期間において検出された母線電流IDCをオフセット誤差ΔIとする。なお、図18には、U相電流iuの検出タイミングを時刻t1,t5として示している。
ここで、本実施形態では、ゼロ電圧ベクトル期間であってかつキャリアtaが極小値となるタイミング(図中、時刻t3)でオフセット誤差ΔIを検出する。
以上説明した本実施形態によっても、上記第4の実施形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
以下、第6の実施形態について、先の第3の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、2相変調が行われる状況下、高電位側スイッチング素子がパルス幅変調によるオンオフ操作からオフ操作固定に切り替えられてかつ低電位側スイッチング素子がパルス幅変調によるオンオフ操作固定からオン操作固定に切り替えられるに先立ち、デッドタイムを設定するデッドタイム設定処理を行う。本実施形態において、この処理は、操作信号生成部28によって行われることから、操作信号生成部28が「設定手段」を構成する。以下、図19を用いて、この処理について説明する。
図19に、デッドタイムの設定手法の詳細を示す。ここで、図19(a)には、指令変調率D¥*、第1のキャリアta1及び第2のキャリアta2の推移を示す。
図示されるように、本実施形態では、指令変調率D¥*及び第1のキャリアta1の大小比較に基づき低電位側スイッチング素子S¥nのオン操作期間を設定し、指令変調率D¥*及び第2のキャリアta2の大小比較に基づき高電位側スイッチング素子S¥pのオン操作期間を設定する。ここで、本実施形態では、図中、T(n)にて示す期間が高電位側スイッチング素子S¥p及び低電位側スイッチング素子S¥nの双方がパルス幅変調によりオンオフ操作される期間であり、T(n+2)にて示す期間が高電位側スイッチング素子S¥p及び低電位側スイッチング素子S¥nの双方の操作状態が固定される期間である。
本実施形態では、これら期間T(n),T(n+2)の間に、T(n+1)にて示す期間を介在させる。この期間T(n+1)は、低電位側スイッチング素子S¥nのオン操作固定期間の両端にデッドタイムDTが設定された期間である。こうしたデッドタイムDTの設定は、具体的には、指令変調率D¥*の下限値「0」に、デッドタイムDTに相当する変調率「td」を加算することで実現することができる。上述したデッドタイムDTの設定によれば、スイッチング素子がパルス幅変調によりオンオフ操作されるスイッチングモードから操作状態が固定されるモードに切り替えられる場合に上下アーム短絡が生じることを回避できる。
また、本実施形態では、図20に示すように、デッドタイム設定処理によって設定されるデッドタイム中(図中、時刻t1〜t2)における母線電流IDCの検出を禁止する禁止処理を行う。これは、デッドタイム設定処理によって設定されるデッドタイムに含まれる時刻t1は、第1,第2のキャリアta1,ta2が極小値となるタイミング(先の図14の時刻t1に対応)であり、相電流を把握するための母線電流IDCの検出タイミングである。ただし、デッドタイムが設定されることにより、第1,第2のキャリアta1,ta2が極小値となるタイミングがゼロ電圧ベクトル期間に含まれることとなるため、上記タイミングにおける母線電流IDCによって相電流を把握することはできない。このため、禁止処理を行うこととした。
ちなみに、本実施形態では、セレクタ52において禁止処理を行うこととした。このため、セレクタ52が「禁止手段」を構成する。
以上説明した本実施形態によれば、上記第3の実施形態で得られる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(5)デッドタイム設定処理行った。これにより、2相変調を行うことに伴い上下アーム短絡が発生することを回避できる。
(6)禁止処理を行った。これにより、母線電流IDCの検出精度の低下を回避することができる。
(第7の実施形態)
以下、第7の実施形態について、先の第3の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、指令変調率D¥*に基づき、上記第3の実施形態で説明した2相変調と、3相変調とを切り替える切替操作処理を行う。この処理は、「切替操作手段」を構成する変調切替部90において実行され、図21に示すように、出力電圧ベクトルが切り替えられた直後において相電流i¥にリンギングが生じることにより、母線電流IDCの検出精度が低下するおそれがあることに鑑みて実行される。
図21に、出力電圧ベクトルが切り替えられる場合に生じる相電流に生じるリンギングを示す。ここで、図21は、先の図15に対応しており、図21(a),図21(b)は、先の図15(c),図15(d)に対応している。
図示される例では、時刻t1においてインバータINVを構成するスイッチング素子の操作状態(出力電圧ベクトル)が切り替えられてから、U相電流iuがその想定値の許容範囲内(±5%)となるまでの時間が0よりも長い有限の時間となっている。本実施形態では、上記時間(より詳しくは、上記時間の最大値)を整定時間Tstaと定義する。ここで、指令変調率D¥*が低くなって有効電圧ベクトル「V1」となる期間が短くなると、時刻t1から整定時間Tstaが経過するまでの期間に母線電流IDCの検出タイミング(キャリアtaが極大値となるタイミング)が含まれ、母線電流IDCの検出精度が低下する懸念がある。
こうした問題に対処すべく、図22に示すように、指令変調率D¥*の取り得る指令範囲「0〜1」のうち、指令範囲の下限値「0」よりも大きい規定値Tthと、指令範囲の上限値「1」とで区画される領域を2相変調を採用する領域(以下、2相変調領域)とし、指令範囲の下限値「0」及び規定値Tthで区画される領域を3相変調を採用する領域(以下、3相変調領域)とする。そして、母線電流IDCの検出精度が低下しない2相変調領域において2相変調を行い、母線電流IDCの検出精度が低下する懸念のある3相変調領域においては、3相変調を行うこととする。ここで、3相変調が行われる場合には、セレクタ52において母線電流IDCの検出が禁止される。なお、本実施形態において、セレクタ52が「第2の禁止手段」を構成する。
ここで、上記規定値Tthは、母線電流IDCの検出タイミングを含む有効電圧ベクトル期間よりも整定時間Tstaが短くなるように設定されている。本実施形態では、規定値Tthは、リンギングの影響を確実に除去すべく、整定時間Tsta(例えば1μsec)を2倍した時間が母線電流IDCの検出タイミングを含む有効電圧ベクトル期間と等しくなる値(例えば0.08)に設定されている。
以上説明した本実施形態によれば、上記第3の実施形態で得られる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(7)切替操作処理を行った。このため、相電流i¥のリンギングが終了したタイミングで母線電流IDCを検出することができ、母線電流IDCの検出精度を高めることができる。
(第8の実施形態)
以下、第8の実施形態について、先の第7の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、2相変調領域及び3相変調領域の設定手法を変更する。以下、図23を用いて、この理由について説明する。
図23には、操作信号生成部28において算出される指令変調率D¥*(図中、プログラム上の指令変調率D¥*と表記)と、算出された指令変調率Dを元にインバータINVが実際に動作した場合の変調率(図中、実際の変調率と表記)とが非線形となる領域が示されている。ここで、図中、2相変調領域を、指令変調率D¥*の取り得る指令範囲「0〜1」のうち、指令範囲の下限値「0」よりも大きい第1の規定値Tth1(例えば0.02)と、第1の規定値Tth1よりも大きくてかつ指令範囲の上限値「1」よりも小さい第2の規定値Tth2(例えば0.98)とで区画される領域に設定する。一方、3相変調領域を、指令範囲の下限値「0」及び第1の規定値Tth1で区画される領域、並びに第2の規定値Tth2及び指令範囲の上限値「1」で区画される領域に設定する。これら3相変調領域が上記非線形となる領域である。
ここで、上記非線形となるのは、デットタイムやスイッチング素子S¥#のオン特性(ターンオン時間)のばらつき等に起因する。非線形となる領域においては、キャリアtaの1周期のうちキャリアtaが極値となるタイミングを含む有効電圧ベクトル期間が短くなる。さらに、非線形となる領域においては、インバータINVの動作が不安定となることから、指令変調率D¥*に対して実際の変調率がずれることで、振幅補正処理で用いる母線電流IDCの検出可能な期間が過度に短くなったり、無くなったりする。ここで、母線電流IDCを検出するには、上記第7の実施形態で説明したように、ある程度の時間を要することから、非線形となる領域においては、母線電流IDCの検出精度が低下する懸念がある。
こうした理由から、図24に示すように、インバータINVの動作が不安定とならずかつ母線電流IDCの検出可能な期間が過度に短くならない2相変調領域において2相変調を行い、インバータINVの動作が不安定となってかつ母線電流IDCの検出可能な期間が過度に短くなる懸念のある3相変調領域においては、3相変調を行うこととする。そして、3相変調が行われる場合には、セレクタ52において母線電流IDCの検出を禁止する。なお、本実施形態では、実際には、図24に示すように、2相変調領域を区画する第1の規定値Tth1を「0.04」とし、第2の規定値Tth2を「0.96」に設定した。
以上説明した本実施形態によっても、上記第7の実施形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第4,第5の実施形態で説明したオフセット誤差ΔIの補正手法を第3の実施形態で説明した2相変調を行う構成に適用してもよい。
・「指令信号」としては、指令電圧V¥*を電源電圧VDCで規格化した信号に限らず、指令電圧V¥*そのものであってもよい。この場合、電源電圧VDCに基づきキャリア信号の振幅を可変すればよい。
・「指令電圧設定手段」としては、上記第1の実施形態に例示したものに限らず、例えば以下のものであってもよい。詳しくは、指令電流設定部22において回転座標系のd軸指令電流id*及びq軸指令電流iq*を設定し、設定されたこれら指令電流id*,iq*及び電気角速度ωに基づきd軸指令電圧Vd*及びq軸指令電圧Vq*を算出する。そして、算出されたこれら指令電圧Vd*,Vq*を電気角θに基づき3相の指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に変換する。なお、この場合、第1〜第3の絶対値算出部30,32,34に入力される3相指令電流iu*,iv*,iw*は、指令電流設定部22から出力されたd軸指令電流id*及びq軸指令電流iq*を電気角θに基づき座標変換した電流となる。
・第1〜第3のフィードバック操作量算出部60,62,64において算出されるフィードバック操作量としては、比例積分制御によって算出されるものに限らず、比例積分微分制御によって算出されたものであってもよい。
・「3相変調領域」としては、上記第8の実施形態に例示したものに限らない。例えば、指令範囲の下限値及び第1の規定値Tth1で区画される領域、並びに第2の規定値Tth2及び指令範囲の上限値で区画される領域のうちいずれか一方であってもよい。
・「電流検出手段」を構成する電流センサ18としては、負極側母線Lnに設けられるものに限らず、正極側母線Lpに設けられるものであってもよい。
・「直流電源」としては、バッテリ12に限らない。例えば、バッテリ12とインバータINVとの間に昇圧コンバータが介在するシステムを採用する場合、昇圧コンバータが直流電源となる。
・「回転機」としては、電動パワーステアリングシステムを構成するものに限らず、例えば、車載主機として用いられるものであってもよい。また、「回転機」としては、トルクを制御量とするものに限らず、例えば、空調用の電動コンプレッサを構成する回転機等、回転速度を制御量とするものであってもよい。
さらに、「回転機」としては、SPMSMに限らず、例えばIPMSMであってもよい。加えて、「回転機」としては、同期機に限らず、誘導機であってもよい。この場合、「指令電圧設定手段」としては、上記特許文献1に記載されているように、V/f制御を行う場合の出力電圧を設定するものであってもよい。
10…電動機、12…バッテリ、18…電流センサ、28…操作信号生成部、52…セレクタ、90…変調切替部、Ln…負極側母線、INV…インバータ。

Claims (10)

  1. 直流電源(12)と、3相回転機(10)と、前記直流電源及び前記回転機を電気的に接続可能な3相インバータ(INV)と、を備える回転機の制御システムに適用され、
    前記直流電源及び前記インバータを電気的に接続する母線(Ln)に流れる電流を検出する電流検出手段(18)と、
    前記インバータを構成する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子の操作状態を所定期間毎に相ごとに順次固定しつつ、前記インバータの固定された相以外の2相を構成する高電位側スイッチング素子及び低電位側スイッチング素子を指令信号及び三角波信号の大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作する2相変調手段(24,28,90)と、
    を備え、
    前記電流検出手段は、前記インバータの3相全てについて前記2相変調手段によって前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子のうち一方がオン操作又はオフ操作される期間以外の検出可能期間であってかつ、前記三角波信号が極値となるタイミングにおいて前記母線に流れる電流を検出することを特徴とする回転機の制御装置。
  2. 前記2相変調手段は、前記回転機の電気角60°毎に相ごとに前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子の操作状態を順次固定してかつ、前記電気角60°毎に相ごとに前記操作状態を固定する前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子のそれぞれのオン操作固定及びオフ操作固定を交互に切り替え、
    前記三角波信号が極値となるタイミングとは、該三角波信号が極小値となるタイミング及び該三角波信号が極大値となるタイミングのそれぞれであることを特徴とする請求項1記載の回転機の制御装置。
  3. 前記2相変調手段は、前記回転機の電気角120°毎に相ごとに、前記高電位側スイッチング素子のオフ操作固定及び前記低電位側スイッチング素子のオン操作固定を順次行い、
    前記三角波信号が極値となるタイミングとは、該三角波信号が極小値となるタイミングであることを特徴とする請求項1記載の回転機の制御装置。
  4. 前記2相変調手段は、前記回転機の電気角120°毎に相ごとに、前記高電位側スイッチング素子のオン操作固定及び前記低電位側スイッチング素子のオフ操作固定を順次行い、
    前記三角波信号が極値となるタイミングとは、該三角波信号が極大値となるタイミングであることを特徴とする請求項1記載の回転機の制御装置。
  5. 前記2相変調手段によって前記高電位側スイッチング素子が前記パルス幅変調によるオンオフ操作からオフ操作固定に切り替えられてかつ前記低電位側スイッチング素子が前記パルス幅変調によるオンオフ操作からオン操作固定に切り替えられるに先立ち、デッドタイムを設定する設定手段(28)を更に備えることを特徴とする請求項2又は3記載の回転機の制御装置。
  6. 前記設定手段によって設定されるデッドタイム中において前記電流検出手段による電流の検出を禁止する禁止手段(52)を更に備えることを特徴とする請求項5記載の回転機の制御装置。
  7. 前記インバータの3相全てについて前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子のうち一方がオフ操作される期間であってかつ、前記三角波信号が極値となるタイミングにおいて、前記母線に流れる電流を補正値として検出する補正値検出手段と、
    前記電流検出手段の検出値を前記補正値によって補正するオフセット補正手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  8. 前記インバータの3相全てを構成する前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子を前記指令信号及び前記三角波信号の大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作する3相変調手段(24,28,90)と、
    前記指令信号が2相変調領域にある場合、前記2相変調手段によって前記インバータを構成する前記スイッチング素子を操作し、前記指令信号が3相変調領域にある場合、前記3相変調手段によって前記インバータを構成する前記スイッチング素子を操作する切替操作手段(90)と、
    前記3相変調手段によって前記スイッチング素子が操作される場合、前記電流検出手段による電流の検出を禁止する第2の禁止手段(52)と、
    を更に備え、
    前記2相変調領域は、前記指令信号の取り得る指令範囲のうち、該指令範囲の下限値よりも大きい第1の規定値と、該第1の規定値よりも大きくてかつ前記指令範囲の上限値よりも小さい第2の規定値とで区画される領域であり、
    前記3相変調領域は、前記指令範囲の下限値及び前記第1の規定値で区画される領域、並びに前記第2の規定値及び前記指令範囲の上限値で区画される領域のうち少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  9. 前記インバータの3相全てを構成する前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子を前記指令信号及び前記三角波信号の大小比較に基づくパルス幅変調によりオンオフ操作する3相変調手段(24,28,90)と、
    前記指令信号が2相変調領域にある場合、前記2相変調手段によって前記インバータを構成する前記スイッチング素子を操作し、前記指令信号が3相変調領域にある場合、前記3相変調手段によって前記インバータを構成する前記スイッチング素子を操作する切替操作手段(90)と、
    前記3相変調手段によって前記スイッチング素子が操作される場合、前記電流検出手段による電流の検出を禁止する第2の禁止手段(52)と、
    を更に備え、
    前記2相変調領域は、前記指令信号の取り得る指令範囲のうち、該指令範囲の下限値よりも大きい規定値と、前記指令範囲の上限値とで区画される領域であり、
    前記3相変調領域は、前記指令範囲の下限値及び前記規定値で区画される領域であり、
    前記規定値は、前記2相変調手段によって前記インバータを構成する前記スイッチング素子の操作状態が切り替えられてから、前記電流検出手段の検出値がその想定値の許容範囲内となるまでの時間が前記検出可能期間より短くなるように設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  10. 前記2相変調手段は、
    前記回転機のトルク及び回転速度の少なくとも一方である制御量をその指令値に制御すべく、該指令値を入力として前記制御量のフィードフォワード操作量としての前記回転機の指令電圧を設定する指令電圧設定手段(24,90)と、
    前記指令電圧設定手段によって設定された前記指令電圧及び前記三角波信号に基づくパルス幅変調により前記固定された相以外の2相を構成する前記高電位側スイッチング素子及び前記低電位側スイッチング素子をオンオフ操作するオンオフ操作手段(28)と、
    を備え、
    前記電流検出手段の検出値が前記回転機のいずれの相電流であるかを識別する識別手段(52)と、
    前記識別手段による識別結果及び前記電流検出手段の検出値に基づき、前記回転機に流れる交流電流の振幅のずれを低減すべく、前記インバータの3相のそれぞれに対応する前記指令電圧を個別に補正する振幅補正手段(30〜34,40〜44,60〜64,70〜74,80〜84)と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
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