JP2014127756A - ヘッドバンド - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的容易な製造工程により、均一な形状品質のヘッドバンドを製造する。
【解決手段】ヘッドバンドを製造する場合、複数の絶縁電線35−1,35−2,36−1〜36−4とダミー線材52とを外被部材により被覆して、ダミー線材付きヘッドバンド素材30Dを形成する。ヘッドバンド素材30Dを一定の長さに切断した後、ダミー線材52を引き抜いてばね挿入孔を形成する。フォーミングマシン59により、略ハート形の平面形状に曲げ加工されたばね線材40を、前記ばね挿入孔へ挿入して、略ハート形の平面形状のばね線材付きヘッドバンド素材30Fを形成する。ヘッドバンド素材30Fを折曲治具70にセットし、このヘッドバンド素材30Fの中央を、垂直方向に所定角度だけ折り曲げて所定時間保持し、塑性変形させてその中央に折曲部を形成する。これにより、中央に折曲部を有する略ハート形の立体的な形状のヘッドバンドが完成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、カナル型の一対のステレオ用のヘッドホンが設けられた再生装置(以下「ヘッドホン一体型再生装置」という。)等の携帯用音響機器に使用されるヘッドバンドの製造方法に関するものである。
従来、携帯用音響機器の1つである例えばステレオ用のヘッドホンは、左耳装着用の左耳用スピーカユニットと右耳装着用の右耳用スピーカユニットとが、屈曲性を有するヘッドバンドにより連結されている。使用時においては、ヘッドバンドを後頭部側に接触させ、左耳用スピーカユニットと右耳用スピーカユニットとをそれぞれ左右の耳に装着し、音楽等のステレオ音声を聴くようになっている。
図2は、特許文献1に記載された従来のヘッドホン一体型再生装置の使用状態を示す斜視図である。図3は、図2のヘッドホン一体型再生装置を示す拡大斜視図である。更に、図4は、図3のヘッドホン一体型再生装置を示す平面図である。
このヘッドホン一体型再生装置1は、電源電力供給用のバッテリが収納された左チャネル用の左筐体2Lと、音声を再生する再生装置が収納された右チャネル用の右筐体2Rとを有し、これらの左筐体2Lと右筐体2Rとが、屈曲性を有するヘッドバンド10により連結されている。左筐体2Lの内側の外側面には、音声駆動回路であるドライバが収納された左チャネル用のドライバ収納部3Lが突設され、更に、このドライバ収納部3Lに、左外耳道挿入用のイヤピース4Lが突設されている。同様に、右筐体2Rの内側の外側面には、ドライバが収納された右チャネル用のドライバ収納部3Rが突設され、更に、このドライバ収納部3Rに、右外耳道挿入用のイヤピース4Rが突設されている。
左筐体2Lと右筐体2Rとを連結しているヘッドバンド10は、左筐体2L側の電気回路と右筐体2R側の電気回路とを電気的に接続するための複数本の電線と、形態保持用のばね線材とを有し、これらの複数本の電線とばね線材とが、樹脂部材により被覆されている。ヘッドバンド10は、全体が略ハート形をしており、このハート形の左側上部に円弧状の曲部11Lが形成されると共に、右側上部に円弧状の曲部11Rが形成され、更に、そのハート形の中央の下部に、内側に所定角度折り曲げられた折曲部12が形成され、この全体のハート形状が、内部のばね線材により保持されている。ヘッドバンド10の両端と左筐体2L及び右筐体2Rとの接続箇所には、断線防止用の保護チューブ5L,5Rがそれぞれ被せられている。
このような構成のヘッドホン一体型再生装置1を使用する場合は、ヘッドバンド10の中央の折曲部12付近の内側をユーザの後頭部20側に接触させ、左チャネル用のイヤピース4Lを左耳21の外耳道に挿入すると共に、右チャネル用のイヤピース4Rを右耳22の外耳道に挿入し、左耳21及びに右耳22に装着する。すると、ヘッドバンド10の弾性力により、この中央の折曲部12が内側に折り曲がろうとするので、このヘッドバンド10が、ユーザの後頭部20から左耳21及び右耳22への曲面に沿って軽く押し付けられて密着する。そのため、ヘッドホン一体型再生装置1の使用時において、ユーザが運動等をして振動を加えても、ヘッドバンド10が後頭部20側からずれることなく、安定した装着状態が維持される。
ヘッドホン一体型再生装置1の装着時において、電源スイッチをオン状態にすれば、左筐体2L内のバッテリから内部回路へ電源電力が供給されて動作する。すると、右筐体2R内の再生装置により、予め記憶された音楽等のステレオ用音声信号が再生される。再生された右チャネル用の音声信号は、右チャネル側のドライバ収納部3R内のドライバにより駆動されてイヤピース4Rから出力される。同時に、再生された左チャネル用の音声信号は、左チャネル側のドライバ収納部3L内のドライバにより駆動されてイヤピース4Lから出力される。これにより、ステレオ用の音声を左耳21及び右耳22により聴くことができる。
特開2010−157897号公報
しかしながら、従来のヘッドホン一体型再生装置1に使用されているヘッドバンド10は、ばね線材が内蔵され、円弧状の曲部11L,11R及び折曲部12を有する略ハート形の特殊な形状をしているので、製造工程を煩雑化させることなく、一定の形状を保持した均一な形状品質のものを容易に製造することが困難であった。
本発明のヘッドバンドは、例えば、携帯用音響機器等に使用され、このヘッドバンドの製造方法では、複数本の絶縁電線とダミー線材とを束ね、押出機により、前記複数本の絶縁電線と前記ダミー線材とを絶縁性の外被部材により被覆して、ダミー線材付きヘッドバンド素材を形成する第1工程と、前記ダミー線材付きヘッドバンド素材を一定の長さに切断した後、前記ダミー線材を引き抜いてばね挿入孔を形成する第2工程と、フォーミングマシンにより、略ハート形の平面の形状に曲げ加工されたばね線材を、前記ばね挿入孔へ挿入して、略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材を形成する第3工程と、折曲治具を用いて、前記略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材の中央を、前記平面に対して垂直方向に所定角度折り曲げることにより、塑性変形させて前記略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材の中央に折曲部を形成する第4工程と、を有するヘッドバンドの製造方法である。
前記折曲治具は、第1ブロックを有し、前記第1ブロックの平面に、略ハート形の左半分ハート形及び右半分ハート形のうちの前記左半分ハート形の第1溝が形成された第1金型の側面部と、第2ブロックを有し、前記第2ブロックの平面に、前記右半分ハート形の第2溝が形成された第2金型の側面部と、が前記垂直方向に所定角度回転可能に蝶着されている。そして、前記第4工程では、前記略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材を前記第1溝及び前記第2溝にセットし、前記第1金型と前記第2金型とを前記所定角度回転させて所定時間保持することにより、前記略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材を塑性変形させて前記折曲部を形成することを特徴とする。
本発明のヘッドバンドの製造方法によれば、略ハート形の平面形状を有するばね線材付きヘッドバンド素材を折曲治具の第1金型及び第2金型にセットし、この第1金型と第2金型とを垂直方向に所定角度だけ折り曲げて所定時間保持し、その略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材の中央を塑性変形させて折曲部を形成するようにしている。そのため、円弧状の曲部及び折曲部を有する略ハート形の立体的な形状をしているヘッドバンドを、比較的容易な製造工程により、均一な形状品質にて的確に製造することができる。
図1は本発明の実施例1における図5のヘッドバンド30の製造方法の一例を示す製造工程図である。 図2は従来のヘッドホン一体型再生装置の使用状態を示す斜視図である。 図3は図2のヘッドホン一体型再生装置を示す拡大斜視図である。 図4は図3のヘッドホン一体型再生装置を示す平面図である。 図5は本発明の実施例1におけるヘッドバンドを示す構成図である。 図6は図5中のA−A線拡大断面図である。 図7は図5のヘッドバンドにおける端末部を示す拡大図である。 図8はヘッドバンド素材30Eの斜視図である。 図9は曲げ加工されたばね線材40を示す平面図である。 図10は図1(c)中のばね線材の挿入処理60を示す模式図である。 図11は図1(c)中の折り曲げ加工処理61で使用される折曲治具70の模式図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図5(a)〜(c)は、本発明の実施例1におけるヘッドバンドを示す構成図であり、同図(a)はヘッドバンドの平面図、同図(b)は同図(a)の正面図、及び、同図(c)は同図(a)の左側面図である。図6は、図5中のA−A線拡大断面図である。更に、図7は、図5のヘッドバンドにおける端末部を示す拡大図である。
本実施例1のヘッドバンド30は、図5(a)〜(c)に示されるように、従来のヘッドバンド10と同様に、例えば、ヘッドホン一体型再生装置に使用されるものであり、水平横軸X及びこれと直交する水平縦軸Yを有する水平面LSにおいて平面形状が略ハート形をしており、このハート形の右側下部に小円弧状の曲部31Lが形成されると共に、左側下部に小円弧状の曲部31Rが形成され、更に、そのハート形の中央上部に、内側に折り曲げられた折曲部32が形成されている。右側下部の曲部31Lと中央上部の折曲部32との間には、大円弧状の曲部33Lが形成されると共に、左側下部の曲部31Rと中央上部の折曲部32との間にも、大円弧状の曲部33Rが形成されている。
ヘッドバンド30の右側端末部34L及び左側端末部34Rにおいて、右側端末部34Lは、曲部33Lの中央を支点として、水平面LSに対して直交する垂直軸Zの縦方向に、所定角度だけ矢印B方向に曲げられている。同様に、左側端末部34Rは、曲部33Rの中央を支点として、垂直軸Zの縦方向に、所定角度だけ矢印C方向に曲げられている。折曲部32は、垂直軸Zの下方向に所定角度θ(例えば、100°〜120°)だけ折り曲げられ、更に、曲部33L,33Rの中央を支点として、垂直軸Zの上方向に、所定角度だけ矢印D方向に曲げられている。ヘッドバンド30の断面は、直径φ1が3.5mm程度の円形である。
水平面LSにおいて、例えば、水平縦軸Y方向における曲部31L,31Rと折曲部32との間の距離W1は120mm程度、水平横軸X方向における曲部33Lの中央と曲部33Rの中央との間の距離W2は110mm程度、水平縦軸Y方向における曲部31L,31Rの下部と端末部34L,34Rとの間の距離W3は32mm程度である。垂直軸Z方向において、曲部33L,33Rの中央と端末部34L,34Rとの間の距離W4は10mm程度、更に、曲部33L,33Rの中央と折曲部32との間の距離W5は15mm程度である。
図6に示すように、ヘッドバンド30は、複数本の絶縁電線(例えば、絶縁被覆された2芯の電源線35−1,35−2及び絶縁被覆された4芯の信号線36−1〜36−4)を有し、これらが絶縁性の外被部材37により被覆されている。外被部材37内には、ばね挿入孔38が形成され、このばね挿入孔38内に、ばね線材40が挿入されている。
各電源線35−1,35−2は、絶縁被覆された導体が複数本撚り合わされて構成され、断面円形の直径φ2が0.5mm程度である。各信号線36−1〜36−4は、絶縁被覆された複数本の導体(例えば、ポリウレタン銅線等)と補強芯線(例えば、補強繊維等)とが撚り合わされて構成され、断面円形の直径φ3が0.4mm程度である。外被部材37は、ポリ塩化ビニル(PVC)等の軟質性樹脂や、ゴム等により形成され、断面円形の直径φ1が3.5mm程度である。ばね挿入孔38は、断面円形の直径φ4が1.0mm程度である。このばね挿入孔38に挿入されたばね線材40は、ピアノ線等により構成され、断面円形の直径φ5が0.6mm程度である。
図7に示すように、ヘッドバンド30の両端末部34L,34Rにおける外被部材37からは、2芯の電源線35−1,35−2、4芯の信号線36−1〜36−4、及びばね線材40が所定の長さだけ引き出されている。引き出された各電源線35−1,35−2の両端末には、半田等が溶着されて端末処理がされている。引き出された各信号線36−1〜36−4の両端末には、半田等が溶着されて端末処理がされ、更に、それらの4芯の信号線36−1〜36−4の両端末部に、着脱自在の保護チューブ39L,39Rが被されている。引き出されたばね線材40の両端末部は、端末処理として、折り曲げられてフック部41L,41Rがそれぞれ形成されている。
このような構成のヘッドバンド30を使用して、例えば、従来の図3及び図4に示すようなヘッドホン一体型再生装置を製造する場合は、ヘッドバンド30の両端末部34L,34Rに、ドライバ収納部3L及びイヤピース4L付きの左筐体2Lと、ドライバ収納部3R及びイヤピース4R付きの右筐体2Rと、をそれぞれ接続する。左筐体2L内に収納されたバッテリから出力される電源電力は、ドライバ収納部3L内のドライバへ供給されると共に、ヘッドバンド30内の2芯の電源線35−1,35−2を通して、右筐体2R内の再生装置やドライバ収納部3R内のドライバ等へ供給される。更に、右筐体2R内に収納された生成装置から出力される音声信号は、ドライバ収納部3R内のドライバへ供給されると共に、ヘッドバンド30内の4芯の信号線36−1〜36−4を通して、左筐体2L側のドライバ収納部3L内に収納されたドライバへ供給される。
従来の図2に示すような使用時において、本実施例1のヘッドホン一体型再生装置を左耳21及び右耳22に装着する場合は、図5(a)、(b)において、折曲部32を支点にして、ヘッドバンド30の弾性力に抗して、左筐体2Lに接続された左側端末部34Lを外側へ開きつつ矢印B方向へ捻り上げると共に、右筐体2Rに接続された右側端末部34Rを外側へ開きつつ矢印C方向へ捻り上げ、ヘッドバンド30の折曲部32付近の内側をユーザの後頭部20に接触させ、更に、左チャネル用のイヤピース4Lを左耳21の外耳道に挿入すると共に、右チャネル用のイヤピース4Rを右耳22の外耳道に挿入し、左耳21及びに右耳22に装着する。すると、ヘッドバンド30の弾性力により、右側曲部33Lの中央が矢印E方向へ移動すると共に、左側曲部33Rの中央が矢印F方向へ移動し、右側曲部33Lの中央と左側曲部33Rの中央との間の距離W2が狭くなる。これにより、ヘッドバンド30が、ユーザの後頭部20から左耳21及び右耳22への曲面に沿って軽く押し付けられて密着する。そのため、ヘッドホン一体型再生装置の使用時において、ユーザが運動等をして振動を加えても、ヘッドバンド30が後頭部20側からずれることなく、安定した装着状態が維持される。
(実施例1の製造方法)
図1(a)〜(c)は、本発明の実施例1における図5のヘッドバンド30の製造方法の一例を示す製造工程図である。
本実施例1のヘッドバンド30は、例えば、以下の工程(1)〜(3)により製造される。
(1) 図1(a)の第1工程
2芯の電源線35−1,35−2が少し捩られて巻き取られたドラム50と、4芯の信号線36−1〜36−4が少し捩られて巻き取られたドラム51と、ばね挿入孔形成用のダミー線材52が巻き取られたドラム53と、を用意する。ダミー線材52は、例えば、直径φ4(=1.0mm程度)の繊維、樹脂チューブ、或いは、ピアノ線等である。各ドラム50,51,53に巻き取られた2芯の電源線35−1,35−2、4芯の信号線36−1〜36−4、及びダミー線材52を図1(a)中の矢印方向に繰り出し、捻り部材54により、それらの電源線35−1,35−2、信号線36−1〜36−4及びダミー線材52を少し捻りながら1本に束ねていく。1本に束ねられた電源線35−1,35−2、信号線36−1〜36−4及びダミー線材52は、押出機55により、外被部材37で被覆されてダミー線材付きヘッドバンド素材30Dが形成され、図1(a)中の矢印方向に回転するドラム56に巻き取られていく。
(2) 図1(b)の第2工程
ドラム56に巻き取られたダミー線材付きヘッドバンド素材30Dを図1(b)中の矢印方向に繰り出し、切断機57により、一定の長さに切断する。切断された一定長のダミー線材付きヘッドバンド素材30Dは、ダミー線材52の引き抜き処理58において、引き抜き治具を用いてダミー線材52が引き抜かれ、一定長のヘッドバンド素材30Eが形成される。
図8は、ヘッドバンド素材30Eの斜視図である。
一定長のヘッドバンド素材30Eは、ダミー線材52が引き抜かれているので、その引き抜きによって直径φ4(=1.0mm程度)のばね挿入孔38が形成されている。
(3) 図1(c)の第3、第4工程
予め、線材曲げ加工機であるフォーミングマシン59により、一定長のばね線材40に対して曲げ加工をしておく。
図9は、曲げ加工された一定長のばね線材40を示す平面図である。
一定長のばね線材40は、フォーミングマシン59により、金型を用いたプレス加工等で塑性変形されて、図9のような所定の形状に曲げ加工されている。曲げ加工されたばね線材40は、略ハート形の平面形状をしており、このハート形の右側下部に小円弧状の曲部42Lが形成されると共に、左側下部に小円弧状の曲部42Rが形成され、更に、その曲部42L,42R間に、大円弧状の曲部43が形成されている。
第3工程である図1(c)中のばね線材40の挿入処理60において、予め曲げ加工されたばね線材40を、挿入治具を用いて、ヘッドバンド素材30E内のばね挿入孔38へ挿入する。
図10は、図1(c)中のばね線材40の挿入処理60を示す模式図である。
図10に示すように、挿入治具を用い、曲げ加工されたばね線材40の曲部42L,42R,43を、そのばね線材40の弾性力に抗して伸ばしつつ、ヘッドバンド素材30E内のばね挿入孔38へ挿入していき、略ハート形の平面形状をしたばね線材付きヘッドバンド素材30Fを形成する。
次に、第4工程である図1(c)中の折り曲げ加工処理61において、折曲治具70を使用して、ばね線材付きヘッドバンド素材30Fに、図5中の折曲部32を形成する。
図11(a)〜(c)は、図1(c)中の折り曲げ加工処理61で使用される折曲治具70の模式図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)中のG−G線断面図、及び同図(c)は同図(b)の動作状態を示す断面図である。
折り曲げ加工処理61で使用される折曲治具70は、水平横軸X方向において相互に対向するように設置された第1金型72L及び第2金型72Rを有し、これらの対向する第1金型72Lの左側面部と第2金型72Rの右側面部とが、蝶番75により、垂直軸Z方向に所定角度θ(例えば、100°〜120°)だけ回転可能に蝶着されている。
第1金型72Lは、水平横軸X方向の長さW6/2(=距離W2/2以上)、水平縦軸Y方向の長さW7(=距離W1以上)、及び垂直軸Z方向の高さW8(=距離W5以上)を有する第1ブロック72Lを備えている。第1ブロック72Lの上面である平面には、図1(c)中の略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材30Fにおける左半分ハート形部分を収容するための第1溝73Lが形成されている。第1溝73Lは、深さW9(=距離W5以上)である。第1ブロック72Lの右側面部側には、水平縦軸Y方向に回転軸74Lが突設されている。
第2金型72Rは、第1金型72Lと同様に、水平横軸X方向の長さW6/2、水平縦軸Y方向の長さW7、及び垂直軸Z方向の高さW8を有する第2ブロック72Rを備えている。第2ブロック72Rの平面には、図1(c)中の略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材30Fにおける右半分ハート形部分を収容するための第2溝73Rが形成されている。第2溝73Rは、深さW9である。第2ブロック72Rの左側面部側には、水平縦軸Y方向に回転軸74Rが突設されている。第1ブロック72Lの左側面部と第2ブロック72Rの右側面部とは、蝶番75により、垂直軸Z方向に所定角度θだけ回転可能に蝶着されている。
第1金型72L及び第2金型72Rは、水平横軸X方向及び垂直軸Z方向に移動可能に、支持台76上に取り付けられている。支持台76の右側には、第1金型72Lの回転軸74Lを受け入れて水平横軸X方向に所定距離摺動させる摺動孔77が形成されている。支持台76の左側には、第2金型72Rの回転軸74Rを回転自在に軸支するための軸受け孔78が形成されている。第1金型72L側の回転軸74Lは、移動ロッド79a,79bにより、水平横軸X方向に移動可能になっている。水平横軸X方向において、移動ロッド79a,79bを図11中の左側矢印方向に移動させれば、第1金型72Lの回転軸74Lが摺動孔77に沿って左側に移動し、蝶番75を支点にして、第1金型71Lの左側面部と第2金型71Rの右側面部とが、垂直軸Z方向に上昇し、第1金型71Lと第2金型71Rとが所定角度θ(例えば、100°〜120°)だけ折れ曲がる構造になっている。
図1(c)の折り曲げ加工処理61では、図11(b)に示すように、折曲治具70の第1金型72L及び第2金型72Rを水平にしておき、略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材30Fを、第1金型71Lの第1溝73L及び第2金型72Rの第2溝73Rに挿入してセットする。次に、図11(c)に示すように、折曲治具70の移動ロッド79a,79bを水平横軸Xの左方向へ移動させ、蝶番75を支点にして垂直軸Z方向に第1金型71Lと第2金型71Rとを所定角度θだけ折り曲げ、所定時間(例えば、4秒〜10秒)保持する。すると、略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材30Fの中央が、垂直軸Z方向に所定角度θ2だけ折れ曲がって塑性変形し、図5に示すような形状の折曲部32を有するヘッドバンド30が形成される。
その後、ヘッドバンド30を折曲治具70から取り外し、図1(c)の端末処理80において、ヘッドバンド30の両端末部34L,34Rから引き出されている電源線35−1,35−2の両端末と、信号線36−1〜36−4の両端末とに、それぞれ半田等を溶着した後、必要に応じて、信号線36−1〜36−4の両端末部に保護チューブ39L,39Rを被せる。更に、ヘッドバンド30の両端末部34L,34Rから引き出されているばね線材40の両端末部を折り曲げてフック部41L,41Rをそれぞれ形成すれば、図5に示すヘッドバンド30の製造が完了する。
(実施例1の効果)
本実施例1のヘッドバンド30の製造方法によれば、略ハート形の平面形状を有するばね線材付きヘッドバンド素材30Fを折曲治具70の金型71L、71Rにセットし、この第1金型71Lと第2金型71Rとを垂直軸Z方向に所定角度θだけ折り曲げて所定時間保持し、その略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材30Fを塑性変形させて折曲部32を形成するようにしている。そのため、円弧状の曲部31L,31R,33L,33R及び折曲部32を有する略ハート形の立体的な形状をしているヘッドバンド30を、比較的容易な製造工程により、均一な形状品質にて的確に製造することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 図5に示すヘッドバンド30の形状、寸法、及び材質等は、実施例1とは異なるものに変更が可能である。例えば、図6のヘッドバンド40において、電源線35−1,35−2を省略して、4芯の信号線36−1〜36−4及びばね線材40を有するヘッドバンド構造にしたり、或いは、その4芯の信号線36−1〜36−4を2芯等の他の芯数に変更しても良い。
(b) 図1のヘッドバンド30の製造工程は、実施例1とは異なる工程に変更が可能である。又、図11の折曲治具70は、図示以外の構造のものに変更が可能である。
(c) 実施例1のヘッドバンド30は、ヘッドホン一体型再生装置以外の他の携帯用音響機器にも使用できる。この場合は、他の携帯用音響機器に対応して、ヘッドバンド30の形状、寸法、及び材質等を変更すれば良い。
1 ヘッドホン一体型再生装置
30 ヘッドバンド
30D ダミー線材付きヘッドバンド素材
30E 一定長のヘッドバンド素材
30F ばね線材付きヘッドバンド素材
31L,31R,33L,33R 曲部
32 折曲部
34L,34R 端末部
35−1,35−2 電源線
36−1〜36−4 信号線
37 外被部材
38 ばね挿入孔
40 ばね部材
42L,42R,43 曲部
52 ダミー線材
54 束ね部材
55 押出機
57 切断機
58 ダミー線材52の引き抜き処理
59 フォーミングマシン
60 ばね線材40の挿入処理
61 折り曲げ加工処理
70 折曲治具
71L,71R 第1、第2金型
73L,73R 第1、第2溝
75 蝶番

Claims (4)

  1. 複数本の絶縁電線とダミー線材とを束ね、押出機により、前記複数本の絶縁電線と前記ダミー線材とを絶縁性の外被部材により被覆して、ダミー線材付きヘッドバンド素材を形成する第1工程と、
    前記ダミー線材付きヘッドバンド素材を一定の長さに切断した後、前記ダミー線材を引き抜いてばね挿入孔を形成する第2工程と、
    フォーミングマシンにより、略ハート形の平面の形状に曲げ加工されたばね線材を、前記ばね挿入孔へ挿入して、略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材を形成する第3工程と、
    折曲治具を用いて、前記略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材の中央を、前記平面に対して垂直方向に所定角度折り曲げることにより、塑性変形させて前記略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材の中央に折曲部を形成する第4工程と、
    を有するヘッドバンドの製造方法であって、
    前記折曲治具は、
    第1ブロックを有し、前記第1ブロックの平面に、略ハート形の左半分ハート形及び右半分ハート形のうちの前記左半分ハート形の第1溝が形成された第1金型の側面部と、第2ブロックを有し、前記第2ブロックの平面に、前記右半分ハート形の第2溝が形成された第2金型の側面部と、が前記垂直方向に所定角度回転可能に蝶着されており、
    前記第4工程では、
    前記略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材を前記第1溝及び前記第2溝にセットし、前記第1金型と前記第2金型とを前記所定角度回転させて所定時間保持することにより、前記略ハート形のばね線材付きヘッドバンド素材を塑性変形させて前記折曲部を形成することを特徴とするヘッドバンドの製造方法。
  2. 前記外被部材は、軟質性樹脂部材であり、
    前記ばね線材は、ピアノ線であることを特徴とする請求項1記載のヘッドバンドの製造方法。
  3. 前記所定角度は、100°〜120°の範囲であり、
    前記所定時間は、4秒〜10秒の範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載のヘッドバンドの製造方法。
  4. 前記ヘッドバンドは、両端に携帯用音響機器が接続される音響機器用のヘッドバンドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドバンドの製造方法。
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