JPH0756764B2 - ヘッドホン用コ−ドの製造方法 - Google Patents
ヘッドホン用コ−ドの製造方法Info
- Publication number
- JPH0756764B2 JPH0756764B2 JP18500987A JP18500987A JPH0756764B2 JP H0756764 B2 JPH0756764 B2 JP H0756764B2 JP 18500987 A JP18500987 A JP 18500987A JP 18500987 A JP18500987 A JP 18500987A JP H0756764 B2 JPH0756764 B2 JP H0756764B2
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- cord
- headphone
- tube
- cut
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、インナイヤ型ヘッドホン等に使用されるヘッ
ドホン用コードの製造方法に関するものである。
ドホン用コードの製造方法に関するものである。
(従来の技術) 音響機器は、屋内で使用する据置き型と屋外で使用する
携帯用とを問わず、ステレオ化されてきている。このた
め、ヘッドホンもステレオ用のものが普通であり、イン
ナイヤ型のものでも同様になっている。インナイヤ型ヘ
ッドホンの場合には、プラグおよびスピーカ部が小型で
あることから、コードは必然的に細いものにならざるを
得ず、その製作には苦労するところである。ところで従
来のヘッドホン用コードにあっては、左右チャンネル用
の各2本のコードを一縁において接合した、断面形状が
8字形のものが一般的であったが、最近に至って外観性
を向上するために、断面円形のものが多くなってきてい
る。
携帯用とを問わず、ステレオ化されてきている。このた
め、ヘッドホンもステレオ用のものが普通であり、イン
ナイヤ型のものでも同様になっている。インナイヤ型ヘ
ッドホンの場合には、プラグおよびスピーカ部が小型で
あることから、コードは必然的に細いものにならざるを
得ず、その製作には苦労するところである。ところで従
来のヘッドホン用コードにあっては、左右チャンネル用
の各2本のコードを一縁において接合した、断面形状が
8字形のものが一般的であったが、最近に至って外観性
を向上するために、断面円形のものが多くなってきてい
る。
従来におけるインナイヤ型ヘッドホン用コードの製造方
法にあっては、ステレオプラグから分岐部までの左右チ
ャンネル用の4本(アース側を共通すれば3本)のコー
ドと、分岐部からスピーカ部に至る部分とを別途製作
し、これを接続して分岐部とし、この部分を樹脂のモー
ルディングによって固形化するものであった。
法にあっては、ステレオプラグから分岐部までの左右チ
ャンネル用の4本(アース側を共通すれば3本)のコー
ドと、分岐部からスピーカ部に至る部分とを別途製作
し、これを接続して分岐部とし、この部分を樹脂のモー
ルディングによって固形化するものであった。
(発明が解決しようとする問題点) このような製造方法であると、分岐部を境界とする二つ
の部分を接続するのに工数がかかる問題があった。すな
わち、3本ないし4本のステレオプラグ側コードと、2
本ずつのスピーカ部側コードとを接続するのにプリント
基板を介在させ、このプリント基板に両コードを半田付
けによって接続するので、熟練を積まないとこの部分が
大きくなってしまい、その後行うモールドの工程で半田
または電線が露出してしまい、あるいはモールドの形状
が悪くなってしまうことになるのである。本発明はこの
問題を解決することを目的として成されたものである。
の部分を接続するのに工数がかかる問題があった。すな
わち、3本ないし4本のステレオプラグ側コードと、2
本ずつのスピーカ部側コードとを接続するのにプリント
基板を介在させ、このプリント基板に両コードを半田付
けによって接続するので、熟練を積まないとこの部分が
大きくなってしまい、その後行うモールドの工程で半田
または電線が露出してしまい、あるいはモールドの形状
が悪くなってしまうことになるのである。本発明はこの
問題を解決することを目的として成されたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点を解決するための手段として、一端
にステレオプラグを接続し、途中で二つに分岐して他端
に左右の耳用のスピーカ部を接続したヘッドホン用コー
ドを製造するに当り、まず2本の素線をカバリング法に
より被覆して形成した片チャンネル用のコードと該コー
ドの被覆部を成す絶縁皮膜に他チャンネル用の2本の素
線を沿わせてこれらの全体を絶縁材で被覆したものを設
け、これをヘッドホンコードとして適当な長さに切断
し、切断したものの一端にステレオプラグを接続し、接
続後に、分岐部となる部分において前記絶縁材を切除
し、該切除によって露出した前記コードと素線のうち素
線にチューブを嵌挿し、チューブ嵌挿後分岐部分にモー
ルディングにより固形化し、先端部分にスピーカ部を接
続することを特徴とするヘッドホン用コードの製造方法
を得たものである。
にステレオプラグを接続し、途中で二つに分岐して他端
に左右の耳用のスピーカ部を接続したヘッドホン用コー
ドを製造するに当り、まず2本の素線をカバリング法に
より被覆して形成した片チャンネル用のコードと該コー
ドの被覆部を成す絶縁皮膜に他チャンネル用の2本の素
線を沿わせてこれらの全体を絶縁材で被覆したものを設
け、これをヘッドホンコードとして適当な長さに切断
し、切断したものの一端にステレオプラグを接続し、接
続後に、分岐部となる部分において前記絶縁材を切除
し、該切除によって露出した前記コードと素線のうち素
線にチューブを嵌挿し、チューブ嵌挿後分岐部分にモー
ルディングにより固形化し、先端部分にスピーカ部を接
続することを特徴とするヘッドホン用コードの製造方法
を得たものである。
(作用) このような構成とすれば、左右チャンネル用の各コード
とも途中で接続する部分が全くないことになるから、半
田付けの手間が不要になって生産性が著しく向上する上
に、外観性の良いものが安定して生産できることにな
る。工数の縮減が図れることから、コストダウンも図れ
ることになる。
とも途中で接続する部分が全くないことになるから、半
田付けの手間が不要になって生産性が著しく向上する上
に、外観性の良いものが安定して生産できることにな
る。工数の縮減が図れることから、コストダウンも図れ
ることになる。
(実施例) 次に、本発明に係るヘッドホン用コードの製造方法を図
について説明すると、まず第1図において1はカバリン
グ法によって製作された片チャンネル用のコードであ
る。ここでいうカバリング法とは、テトロン糸に数本の
ポリウレタン絶縁線を巻回し、その周囲を樹脂モールド
してコードを形成する方法である。第1図において符号
2,3はポリウレタン絶縁をした素線を示し、4はモール
ディングの樹脂材を示す。素線2,3の絶縁皮膜となる樹
脂材4には、他チャンネル用の2本の素線(これもポリ
ウレタン絶縁線を用いる)5,6が沿わせてある。そして
これらのもの全体は、これらのものより僅かに大径の、
絶縁材としてのチューブ7(便宜上破線で示してある)
で覆われている。第5図は第1図のものの断面構造を示
す。チューブ7の被覆は、チュービング法と呼ばれる方
法で行われる。なお、この状態のものは、ヘッドホン用
コードを製造するとき、所定長さに切断するように予め
長尺に製作しておく。
について説明すると、まず第1図において1はカバリン
グ法によって製作された片チャンネル用のコードであ
る。ここでいうカバリング法とは、テトロン糸に数本の
ポリウレタン絶縁線を巻回し、その周囲を樹脂モールド
してコードを形成する方法である。第1図において符号
2,3はポリウレタン絶縁をした素線を示し、4はモール
ディングの樹脂材を示す。素線2,3の絶縁皮膜となる樹
脂材4には、他チャンネル用の2本の素線(これもポリ
ウレタン絶縁線を用いる)5,6が沿わせてある。そして
これらのもの全体は、これらのものより僅かに大径の、
絶縁材としてのチューブ7(便宜上破線で示してある)
で覆われている。第5図は第1図のものの断面構造を示
す。チューブ7の被覆は、チュービング法と呼ばれる方
法で行われる。なお、この状態のものは、ヘッドホン用
コードを製造するとき、所定長さに切断するように予め
長尺に製作しておく。
次にこれをヘッドホンコードとして適当な長さに切断
し、その一端にステレオプラグ8を接続する。この接続
は素線2,3,5,6を左右のチャンネルに適合するように行
うが、同時に樹脂部分のモールディングも行い、樹脂材
4とチューブ7とを固着し、ステレオプラグ8側の製作
は終了する(第2図参照)。ステレオプラグ8の接続が
終了したら、分岐部となる部分においてチューブ7を切
除し、この切除によって露出したコード1と素線5,6の
うち素線5,6にチューブ9を挿通する。この挿通は、チ
ューブ7にガイド線としてのピアノ線を挿入し、挿入さ
れたこのピアノ線の先端に素線5,6を引掛けて引くこと
により、容易に行うことができる。チューブ9を挿通す
ると第3図に示すように左右チャンネル用のコード1,10
が対称的な外観になる。
し、その一端にステレオプラグ8を接続する。この接続
は素線2,3,5,6を左右のチャンネルに適合するように行
うが、同時に樹脂部分のモールディングも行い、樹脂材
4とチューブ7とを固着し、ステレオプラグ8側の製作
は終了する(第2図参照)。ステレオプラグ8の接続が
終了したら、分岐部となる部分においてチューブ7を切
除し、この切除によって露出したコード1と素線5,6の
うち素線5,6にチューブ9を挿通する。この挿通は、チ
ューブ7にガイド線としてのピアノ線を挿入し、挿入さ
れたこのピアノ線の先端に素線5,6を引掛けて引くこと
により、容易に行うことができる。チューブ9を挿通す
ると第3図に示すように左右チャンネル用のコード1,10
が対称的な外観になる。
次に、分岐部にその状態を維持させる目的で熱収縮性の
チューブ11を被せて加熱し(第3図参照)、この部分を
モールド型に入れて一般にセパレータと呼ばれる樹脂ブ
ロック12を形成して固形化する(第4図参照)。次にコ
ード1,10の先端(図における右方端部)に左右の耳用の
スピーカ部13,14を接続してステレオ用ヘッドホンの製
作が終了する。
チューブ11を被せて加熱し(第3図参照)、この部分を
モールド型に入れて一般にセパレータと呼ばれる樹脂ブ
ロック12を形成して固形化する(第4図参照)。次にコ
ード1,10の先端(図における右方端部)に左右の耳用の
スピーカ部13,14を接続してステレオ用ヘッドホンの製
作が終了する。
(発明の効果) 本発明は以上説明したようなヘッドホン用コードの製造
方法であるから、分岐部においては従来は必ず行ってい
た半田付けの工程が全く不要になる。したがって工数削
減とコストダウンができる上に、分岐部の外観が損なわ
れることがない効果がある。また分岐部からスピーカ部
に至る部分のコードを、左右チャンネルの識別性を高め
るために色分けすることも容易になる等の効果もある。
方法であるから、分岐部においては従来は必ず行ってい
た半田付けの工程が全く不要になる。したがって工数削
減とコストダウンができる上に、分岐部の外観が損なわ
れることがない効果がある。また分岐部からスピーカ部
に至る部分のコードを、左右チャンネルの識別性を高め
るために色分けすることも容易になる等の効果もある。
第1図ないし第4図は本発明方法を説明する説明図、第
5図は第1図のV−V線に沿う断面図である。 1,10…コード 2,3,5,6…素線 4…樹脂材 7,9…チューブ 8…ステレオプラグ 13,14…スピーカ部
5図は第1図のV−V線に沿う断面図である。 1,10…コード 2,3,5,6…素線 4…樹脂材 7,9…チューブ 8…ステレオプラグ 13,14…スピーカ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−79763(JP,U) 実開 昭55−76583(JP,U) 実開 昭56−147677(JP,U) 実開 昭56−174409(JP,U) 実開 昭57−88382(JP,U) 実開 昭58−101596(JP,U) 実開 昭61−70312(JP,U) 実開 昭61−176738(JP,U) 実開 昭62−161709(JP,U) 特公 昭42−1624(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】一端にステレオプラグを接続し、途中で二
つに分岐して他端に左右の耳用のスピーカ部を接続した
ヘッドホン用コードを製造するに当り、まず2本の素線
をカバリング法により被覆して形成した片チャンネル用
のコードと該コードの被覆部を成す絶縁皮膜に他チャン
ネル用の2本の素線を沿わせてこれらの全体を絶縁材で
被覆したものを設け、これをヘッドホンコードとして適
当な長さに切断し、切断したものの一端にステレオプラ
グを接続し、接続後に、分岐部となる部分において前記
絶縁材を切除し、該切除によって露出した前記コードと
素線のうち素線にチューブを嵌挿し、チューブ嵌挿後分
岐部分をモールディングにより固形化し、先端部分にス
ピーカ部を接続することを特徴とするヘッドホン用コー
ドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18500987A JPH0756764B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | ヘッドホン用コ−ドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18500987A JPH0756764B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | ヘッドホン用コ−ドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6429194A JPS6429194A (en) | 1989-01-31 |
JPH0756764B2 true JPH0756764B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=16163175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18500987A Expired - Fee Related JPH0756764B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | ヘッドホン用コ−ドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756764B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0188594U (ja) * | 1987-12-04 | 1989-06-12 | ||
JP2012231414A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Takanao Handa | イヤホン |
JP5173015B1 (ja) * | 2011-12-21 | 2013-03-27 | 治次 平本 | 信号ケーブル、電力ケーブル及び電子機器並びに信号ケーブルの製造方法 |
KR20160102825A (ko) * | 2015-02-23 | 2016-08-31 | 콘티넨탈 오토모티브 일렉트로닉스 유한회사 | 통합 케이블용 시일몰드 분기구조 및 그 제조방법 |
-
1987
- 1987-07-24 JP JP18500987A patent/JPH0756764B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6429194A (en) | 1989-01-31 |
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Legal Events
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