JP2014126753A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドマウントディスプレイに搭載された撮像部により撮像していることを周囲へ知らせる機能をもったヘッドマウントディスプレイを提供することを目的とする。
【解決手段】画像信号に応じて変調された信号光を走査する走査部42と、前記走査部42からの前記信号光が入射し、かつ、可視光に対して透過性を有する表示部6と、を備え、前記表示部6は、前記走査部42からの前記信号光を一部反射するハーフミラー領域510と、前記ハーフミラー領域510の可視光における透過率よりも高い透過率を有する透過領域520と、を有し、使用条件に基づいて、前記透過領域520を含む領域に前記信号光を走査させる制御部33を備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
【選択図】図8

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイに関する。
従来、例えば、走査部により光を走査して画像を表示する画像表示装置を備えたヘッドマウントディスプレイ(以下、「HMD」という)が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2011−76503号公報
しかしながら、上記のHMDには、観察者から被観察者に対して意思表示する機能がない、という課題があった。意思表示の一例としては、身体の不調などが挙げられる。具体的には、観察者が身体の不自由な人であるとき、被観察者に対して身体の不調などを被観察者にうまく意思表示できない場合がある。また、意思表示の他の例としては、上記のHMDのようにHMDが撮像部を備えている場合、被観察者の意図に関わらず、撮像されてしまう場合がある。すなわち、被観察者が撮像されていたとしても、HMDにはなんら明示されず、撮像中であることを観察者から被観察者に対して意思表示されないので、被観察者は撮像されているか否かわかりにくい。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例にかかるヘッドマウントディスプレイは、画像信号に応じて変調された信号光を走査する走査部と、前記走査部からの前記信号光が入射し、かつ、可視光に対して透過性を有する表示部と、を備え、前記表示部は、前記走査部からの前記信号光を反射するハーフミラー領域と、前記ハーフミラー領域の可視光における透過率よりも高い透過率を有する透過領域と、を有し、使用条件に基づいて、前記透過領域を含む領域に前記信号光を走査させる制御部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、使用条件に基づいて、透過領域に信号光が入射される。これにより、透過領域から信号光が出射されるので、観察者から被観察者に対して意思表示することができる。従って、観察者から被観察者に対して意思表示する機能をもったヘッドマウントディスプレイを提供することができる。
[適用例2] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記使用条件は、第1の条件と、第2の条件と、を有し、前記制御部は、前記第1の条件では、前記ハーフミラー領域に向けて前記信号光を走査させ、前記第2の条件では、前記透過領域を含む領域に前記信号光を走査させることが好ましい。
本適用例によれば、第1の条件のとき、表示部に画像を表示し、第2の条件のとき、透過領域を含む領域に信号光を制御部が走査させる。これにより、第2の条件のとき、透過領域から信号光が出射されるので、観察者から被観察者に対して意思表示することができる。
[適用例3] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、画像を撮像する撮像部を備え、前記制御部は、前記撮像部を駆動させた場合に前記第2の条件を適用することが好ましい。
本適用例によれば、撮像部を駆動させた場合に信号光が透過領域に入射するので、信号光が透過領域から出射する。これにより、ヘッドマウントディスプレイに搭載された撮像部により撮像していることを観察者から被観察者に対して意思表示させ、盗撮、カンニング、情報流出などを防止することができる。
[適用例4] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記透過領域は、前記ハーフミラー領域上に前記信号光が走査される走査領域の外側に位置し、前記制御部は、前記第2の条件において、前記第1の条件における走査角度範囲よりも拡大させることにより、前記透過領域を含む領域に前記信号光を走査させることが好ましい。
本適用例によれば、制御部が信号光を透過領域に走査させることができる。
[適用例5] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記走査部は、第1の方向においては共振により前記信号光を走査し、前記第1の方向と交差する第2の方向においては非共振により前記信号光を走査し、前記制御部は、前記第2の条件において、前記第1の条件における前記第2の方向に対する前記走査角度範囲よりも拡大させることが好ましい。
本適用例によれば、非共振による走査の走査角度範囲を拡大するので、共振による走査の走査角度範囲を拡大する場合に必要となる共振周波数の調整が不要である。これにより、共振による走査の走査角度範囲を拡大する場合よりも容易に走査角度範囲を拡大できる。
[適用例6] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記透過領域は、前記ハーフミラー領域の可視光における拡散透過率よりも高い拡散透過率を有する拡散領域を有することが好ましい。
本適用例によれば、拡散領域に入射した信号光が拡散する。これにより、観察者から被観察者に対して意思表示可能な範囲を拡大することができる。ここで、「拡散透過率」とは、可視光領域における入射光に対する拡散光成分の強度比をいう。
[適用例7] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記拡散領域は、拡散膜が形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、容易に拡散領域を形成できる。
[適用例8] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記透過領域を含む領域は、前記ハーフミラー領域および前記透過領域であることが好ましい。
本適用例によれば、制御部が透過領域に信号光を走査させるとき、ハーフミラー領域に信号光を走査させることができる。これにより、制御部が透過領域に信号光を走査させるときでも、表示部に画像を表示できる。
[適用例9] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記透過領域は、前記ハーフミラー領域に隣接することが好ましい。
本適用例によれば、制御部がハーフミラー領域から透過領域を含む領域に信号光を走査させるときに拡大する走査角度範囲を小さくできる。ここで、「隣接」とは、非接触状態での近傍配置を含むものとする。
[適用例10] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、ノーズパッド部を含むフロント部、を有する眼鏡型のフレームを備え、前記走査部は、前記フロント部の前記ノーズパッド部側、かつ、前記表示部にて反射される前記信号光の光軸よりも前記フロント部の中心に近い側に位置することが好ましい。
本適用例によれば、フロント部のノーズパッド部側に走査部が位置するので、観察者の顔に対して前方側に張り出した部分がヘッドマウントディスプレイに形成されることを低減できる。また、表示部にて反射される信号光の光軸よりフロント部の中心に近い側に走査部が位置するので、観察者の顔に側方側に張り出した部分がヘッドマウントディスプレイに形成されることを低減できる。
[適用例11] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記信号光を生成する信号光生成部を備え、前記フレームは、前記フロント部に接続するテンプル部と、前記テンプル部の端部であるモダン部と、を有し、前記信号光生成部は、前記モダン部に設けられていることが好ましい。
本適用例によれば、ヘッドマウントディスプレイの重量バランスを優れたものにできる。
[適用例12] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記走査部は、前記信号光を反射する反射面を有する反射板が設けられた基部と、前記基部を第1の軸周りに揺動可能に支持する軸部と、前記第1の軸に交差する第2の軸周りに揺動可能な枠体部と、前記枠体部に設けられた永久磁石と、コイルと、前記コイルに電圧を印加する電圧印加部と、をさらに備え、前記基部と前記枠体部は、前記軸部により接続されており、前記永久磁石は、平面視において、前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する方向に配置され、前記電圧印加部は、前記基部を前記第1の軸周りに揺動させる第1周波数の第1の電圧と、前記枠体部を前記第2の軸周りに揺動させる第2周波数の第2の電圧とを重畳した電圧を前記コイルに印加することが好ましい。
本適用例によれば、反射板が設けられた基部を第1の軸周りおよび第2の軸周りに揺動させることができ、表示部に対して容易に走査することができる。
[適用例13] 上記適用例に記載のヘッドマウントディスプレイは、前記走査部は、前記第2の条件において、前記第1の条件における前記第2の電圧よりも高くすることにより、前記透過領域を含む領域に向けて前記信号光を走査することが好ましい。
本適用例によれば、走査角度範囲を容易に拡大できる。
実施形態1に係るHMDの概略構成を示す模式図。 実施形態1に係るHMDの部分拡大図。 駆動手段の構成を示すブロック図。 発生電圧の一例を示す説明図。 実施形態1に係る走査光出射部の概略構成図。 実施形態1に係る光スキャナーの平面図。 実施形態1に係る光スキャナーの断面図。 実施形態1に係る表示部の概略構成を示す模式図。 実施形態1に係る表示部と走査領域の概略構成を示す模式図。 実施形態2に係る表示部と走査領域の概略構成を示す模式図。 実施形態3に係る表示部と走査領域の概略構成を示す模式図。 実施形態4に係る表示部と走査領域の概略構成を示す模式図。 実施形態5に係る表示部と走査領域の概略構成を示す模式図。 実施形態6に係るHMDの概略構成を示す模式図。
以下、本発明のHMDの好適な実施形態1ないし5について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
<実施形態1>
図1(a)は、実施形態1に係るHMDの概略構成を示す正面図、図1(b)は、実施形態1に係るHMDの概略構成を示す平面図、図2は、実施形態1に係るHMDの部分拡大図である。また、図3は、駆動手段の構成を示すブロック図、図4は、発生電圧の一例を示す説明図である。また、図5は、実施形態1に係る走査光出射部の概略構成図、図6は、実施形態1に係る光スキャナーの平面図、図7(a)は、実施形態1に係る光スキャナーの断面図(A−A線に沿った断面図)、図7(b)は、実施形態1に係る光スキャナーの断面図(B−B線に沿った断面図)である。また、図8は、実施形態1に係る表示部の概略構成を示す模式図、図9(a)は、実施形態1に係る第1の条件のときの表示部と走査領域の概略構成を示す模式図、図9(b)は、実施形態1に係る第2の条件のときの表示部と走査領域の概略構成を示す模式図である。
なお、図1および図2では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」とする。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。ここで、X軸、Y軸およびZ軸は、後述するHMD1を観察者の頭部Hに装着した際に、X軸方向が頭部Hの前後方向、Y軸方向が頭部Hの上下方向、Z軸方向が頭部Hの左右方向となるように設定されている。
図1(a)、図1(b)に示すように、実施形態1のHMD1は、眼鏡のような外観を有するHMDであって、観察者の頭部Hに装着して使用され、観察者に虚像による画像を外界像と重畳した状態で視認させるものである。このHMD1は、フレーム2と、信号生成部3と、走査光出射部4と、表示部6を備えている。なお、本実施形態では、さらに、撮像部としてのCCD(Charge Coupled Device)カメラ700を備えている。
このようなHMD1では、信号生成部3が画像情報に応じて変調された信号光を生成し、走査光出射部4がその信号光を2次元的に走査して走査光を出射し、表示部6がその走査光を観察者の眼EYに向けて反射する。これにより、画像情報に応じた虚像を観察者に視認させることができる。
なお、HMD1は、右眼用の虚像と左眼用の虚像とをそれぞれ形成するものであるが、説明の便宜上、各図では、右眼用の虚像を形成する構成について代表的に図示し、左眼用の虚像を形成する構成については、右眼用の虚像を形成する構成と同様であるため、その図示を省略している。
以下、HMD1の各部を順次詳細に説明する。
(フレーム)
図1(a)、図1(b)および図2に示すように、フレーム2は、眼鏡フレームのような形状をなし、信号生成部3、走査光出射部4、表示部6およびCCDカメラ700を支持する機能を有する。
また、フレーム2は、走査光出射部4、表示部6、CCDカメラ700およびノーズパッド部21を支持するフロント部610と、フロント部610に接続されて観察者の耳EAに当接するテンプル部620(つる部)と、テンプル部620のフロント部610と反対の端部であるモダン部630と、を含む。ノーズパッド部21は、使用時に観察者の鼻NSに当接して、HMD1を観察者の頭部Hに対して支持している。フロント部610には、リム部611やブリッジ部612が含まれる。
このノーズパッド部21は、使用時における観察者に対するフレーム2の位置を調整可能に構成されている。なお、フレーム2の形状は、観察者の頭部Hに装着することができるものであれば、図示のものに限定されない。
(信号生成部)
図1(b)および図2に示すように、信号生成部3は、前述したフレーム2のモダン部630に取り付けられている。すなわち、信号生成部3は、使用時に観察者の耳EAに対して眼EYとは反対側に配置されている。これにより、ヘッドマウントディスプレイの重量バランスを優れたものとすることができる。
この信号生成部3は、後述する走査光出射部4の走査部としての光スキャナー42で走査される信号光を生成する機能と、光スキャナー42を駆動する駆動信号を生成する機能とを有する。このような信号生成部3は、図3に示すように、信号光生成部31と、駆動信号生成部32と、制御部33と、レンズ34とを備える。信号光生成部31は、後述する走査光出射部4の光スキャナー42で走査される信号光を生成するものである。
この信号光生成部31は、複数の光源311R,311G,311Bと、複数の駆動回路312R、312G、312Bと、光合成部313とを有する。光源311Rは、赤色光を出射するものであり、光源311Gは、緑色光を出射するものであり、光源311Bは、青色光を出射するものである。このような3色の光を用いることにより、フルカラーの画像を表示することができる。
このような光源311R、311G、311Bは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、レーザーダイオード、LEDを用いることができる。このような光源311R、311G、311Bは、それぞれ、駆動回路312R、312G、312Bに電気的に接続されている。
駆動回路312Rは、前述した光源311Rを駆動する機能を有し、駆動回路312Gは、前述した光源311Gを駆動する機能を有し、駆動回路312Bは、前述した光源311Bを駆動する機能を有する。このような駆動回路312R、312G、312Bにより駆動された光源311R、311G、311Bから出射された3つ(3色)の光は、光合成部313に入射する。
光合成部313は、複数の光源311R、311G、311Bからの光を合成するものである。これにより、信号光生成部31で生成される信号光を走査光出射部4へ伝送するための光ファイバーの数を少なくすることができる。そのため、本実施形態では、フレーム2のテンプル部620に沿って設けられた1本の光ファイバー7を介して信号生成部3から走査光出射部4へ信号光を伝送することができる。
本実施形態では、光合成部313は、2つのダイクロイックミラー313a、313bを有する。ダイクロイックミラー313aは、赤色光を透過させるとともに緑色光を反射する機能を有する。また、ダイクロイックミラー313bは、赤色光および緑色光を透過させるとともに青色光を反射する機能を有する。
このようなダイクロイックミラー313a、313bを用いることにより、光源311R、311G、311Bからの赤色光、緑色光および青色光の3色の光を合成して、信号光を形成する。本実施形態では、光源311R、311G、311Bからの赤色光、緑色光および青色光の光路長が互いに等しくなるように、光源311R、311G、311Bが配置されている。
なお、光合成部313は、前述したようなダイクロイックミラー313a,313bを用いた構成に限定されず、例えば、光導波路、光ファイバー等で構成されていてもよい。このような信号光生成部31で生成した信号光は、レンズ34を介して光ファイバー7に入力される。そして、かかる信号光は、光ファイバー7を介して、後述する走査光出射部4の光スキャナー42に伝送される。
このように信号光生成部31で生成した信号光を光スキャナー42へ導光する光ファイバー7を用いることにより、信号光生成部31の設置位置の自由度が増す。ここで、レンズ34は、信号光生成部31で生成した信号光を光ファイバー7に入力するために集光するものである。なお、レンズ34は、必要に応じて設ければよく、省略することができる。また、例えば、レンズ34に代えて、各光源311R、311G、311Bと光合成部313との間にレンズを設けることによっても、信号光を光ファイバー7に入力することができる。
駆動信号生成部32は、後述する走査光出射部4の光スキャナー42を駆動する駆動信号を生成するものである。この駆動信号生成部32は、光スキャナー42の第1の方向での走査(水平走査)に用いる第1の駆動信号V1を生成する駆動回路321(第1の駆動回路)と、光スキャナー42の第1の方向に直交する第2の方向での走査(垂直走査)に用いる第2の駆動信号V2および第3の駆動信号V3を生成する駆動回路322(第2の駆動回路)とを有する。
例えば、駆動回路321は、図4(a)に示すように、周期T1で周期的に変化する第1の駆動信号V1(水平走査用電圧)を発生させるものであり、駆動回路322は、図4(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の駆動信号V2(垂直走査用電圧)、および第2の駆動信号V2よりも電圧が高い第3の駆動信号V3(垂直走査用電圧)を発生させるものである。なお、第1の駆動信号V1、第2の駆動信号V2、第3の駆動信号V3については、後に詳述する。
このような駆動信号生成部32は、図示しない信号線を介して、後述する走査光出射部4の光スキャナー42に電気的に接続されている。これにより、駆動信号生成部32で生成した駆動信号(第1の駆動信号V1、第2の駆動信号V2および第3の駆動信号V3)は、後述する走査光出射部4の光スキャナー42に入力される。前述したような信号光生成部31の駆動回路312R、312G、312Bおよび駆動信号生成部32の駆動回路321、322は、制御部33に電気的に接続されている。
制御部33は、映像信号(画像信号)に基づいて、信号光生成部31の駆動回路312R、312G、312Bおよび駆動信号生成部32の駆動回路321、322の駆動を制御する機能を有する。これにより、信号光生成部31が画像情報に応じて変調された信号光を生成するとともに、駆動信号生成部32が画像情報に応じた駆動信号を生成する。さらに、制御部33は、CCDカメラ700を駆動させ、撮像動作などを制御する機能を有する。
(走査光出射部)
図1(a)、図1(b)および図2に示すように、走査光出射部4は、前述したフレーム2のブリッジ部612近傍(言い換えればフロント部610の中心近傍)に取り付けられている。すなわち、走査光出射部4は、使用時に観察者の眼EYよりも鼻NS側に位置するように配置されている。言い換えれば、走査光出射部4は、使用時の観察者の正面から見て、観察者の両眼EYの間に位置している。さらに言い換えれば、走査光出射部4は、表示部6によって反射された信号光の光軸の位置よりも、ブリッジ部612側(すなわちフロント部610の中心側)位置している。これにより、HMD1に観察者の顔に対して側方側に張り出した部分が形成されるのを防止することができる。
ここで、走査光出射部4は、フレーム2の内側に取り付けられている。すなわち、走査光出射部4は、後述する表示部6に対して、使用時に観察者側(すなわちフロント部610のノーズパッド部21側)に配置されている。これにより、HMD1に観察者の顔に対して前方側に張り出した部分が形成されるのを防止することができる。
また、走査光出射部4は、フレーム2に対して、前述したノーズパッド部21とは異なる位置に移動機構5を介して取り付けられている。この移動機構5は、フレーム2に対して走査光出射部4をZ軸に沿った方向に移動し得るように構成されている。そのため、走査光出射部4は、後述する表示部6に対してZ軸に沿った方向に移動可能である。これにより、信号光を走査することにより形成された走査光の結像位置(水平方向および垂直方向に拡がる走査光全体が結像する位置)の眼幅方向での調整をノーズパッド部21の位置調整と独立して行うことができる。
このような走査光出射部4は、図5に示すように、ハウジング41と、光スキャナー42と、レンズ(カップリングレンズ)43と、集光位置調整機構44と、レンズ(集光レンズ)45とを備える。ハウジング41は、光スキャナー42およびレンズ43を収納する。このハウジング41は、防塵・防滴構造をなしている。また、ハウジング41には、集光位置調整機構44を介して、光ファイバー7が取り付けられている。なお、集光位置調整機構44については、後に詳述する。
さらに、ハウジング41には、レンズ45が取り付けられ、レンズ45がハウジング41の一部(壁部の一部)を構成している。これにより、部品点数を抑えるとともに、装置の小型化を図ることができる。なお、レンズ45については、後に詳述する。
光スキャナー42は、信号光生成部31からの信号光を2次元的に走査する光スキャナーである。この光スキャナー42で信号光を走査することにより走査光が形成される。この光スキャナー42は、図6に示すように、基部11と、1対の軸部12a、12b(第1の軸部)と、枠体部13と、1対の軸部14a、14b(第2の軸部)と、支持部15と、永久磁石16と、コイル17とを備える。言い換えれば、光スキャナー42はいわゆるジンバル構造を有している。
ここで、基部11、1対の軸部12a、12bは、Y1軸(第1の軸)周りに揺動(往復回動)する第1の振動系を構成する。また、基部11、1対の軸部12a、12b、枠体部13、1対の軸部14a、14bおよび永久磁石16は、X1軸(第2の軸)周りに揺動(往復回動)する第2の振動系を構成する。
また、光スキャナー42は、信号重畳部18を有しており(図5参照)、永久磁石16、コイル17、信号重畳部18および駆動信号生成部32は、前述した第1の振動系および第2の振動系を駆動(すなわち、基部11をX1軸およびY1軸周りに揺動)させる駆動部を構成する。
以下、光スキャナー42の各部を順次詳細に説明する。基部11は、板状をなす。基部11の上面(一方の面)には、光反射性を有する反射板111が設けられている。実施形態1では、基部11は、平面視にて、円形をなしている。なお、基部11の平面視形状は、これに限定されず、例えば、楕円形、四角形等の多角形であってもよい。また、反射板111が設けられた部分の動撓みを低減する動撓み低減構造を有する形状であってもよい。
枠体部13は、枠状をなし、前述した基部11を囲んで設けられている。言い換えると、基部11は、枠状をなす枠体部13の内側に設けられている。そして、枠体部13は、軸部14a、14bを介して支持部15に支持されている。また、基部11は、軸部12a、12bを介して枠体部13に支持されている。また、枠体部13は、平面視にて、内側および外側の縁部がそれぞれ円形をなしている。なお、枠体部13の形状は、基部11を囲む枠状であれば、図示のものに限定されない。
軸部12a、12bおよび軸部14a、14bは、それぞれ、弾性変形可能である。そして、軸部12a、12bは、基部11をY1軸(第1の軸)周りに回動(揺動)可能とするように、基部11と枠体部13を連結している。また、軸部14a、14bは、枠体部13をY1軸に直交するX1軸(第2の軸)周りに回動(揺動)可能とするように、枠体部13と支持部15を連結している。
軸部12a、12bは、基部11を介して互いに対向するように配置されている。また、軸部12a、12bは、それぞれ、Y1軸に沿った方向に延在する長手形状をなす。そして、軸部12a、12bは、それぞれ、一端部が基部11に接続され、他端部が枠体部13に接続されている。また、軸部12a、12bは、それぞれ、中心軸がY1軸に一致するように配置されている。このような軸部12a、12bは、それぞれ、基部11のY1軸周りの揺動に伴ってねじれ変形する。
軸部14aおよび軸部14bは、枠体部13を介して(挟んで)互いに対向するように配置されている。また、軸部14a、14bは、それぞれ、X1軸に沿った方向に延在する長手形状をなす。そして、軸部14a、14bは、それぞれ、一端部が枠体部13に接続され、他端部が支持部15に接続されている。また、軸部14a、14bは、それぞれ、中心軸がX1軸に一致するように配置されている。このような軸部14a、14bは、それぞれ、枠体部13のX1軸周りの揺動に伴ってねじれ変形する。
このように、基部11をY1軸周りに揺動可能とするとともに、枠体部13をX1軸周りに揺動可能とすることにより、基部11を互いに直交するX1軸およびY1軸の2軸周りに揺動(往復回動)させることができる。なお、軸部12a、12bおよび軸部14a、14bの形状は、それぞれ、前述したものに限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有していてもよい。
前述したような基部11、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15は、一体的に形成されている。例えば、基部11、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15を含む構造体は、シリコン基板をエッチングすることにより形成することができる。これにより、第1の振動系および第2の振動系の振動特性を優れたものとすることができる。また、かかる構造体は、第1のSi層(デバイス層)と、SiO2層(ボックス層)と、第2のSi層(ハンドル層)とがこの順に積層したSOI基板をエッチングすることにより形成することもできる。
この場合、例えば、基部11、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15を第1のSi層で一体的に形成すればよく、基部11、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15を含む構造体は、必要に応じて、SiO2層、第2のSi層を含んでいてもよい。
前述した枠体部13の下面(反射板111とは反対側の面)には、永久磁石16が接合されている。永久磁石16と枠体部13との接合方法としては、特に限定されないが、例えば、接着剤を用いた接合方法を用いることができる。永久磁石16は、平面視にて、X1軸およびY1軸に対して傾斜するように配置されている。
実施形態1では、永久磁石16は、X1軸およびY1軸に対して傾斜する方向に延在する長手形状(棒状)をなす。そして、永久磁石16は、その長手方向に磁化されている。すなわち、永久磁石16は、一端部をS極とし、他端部をN極とするように磁化されている。また、永久磁石16は、平面視にて、X1軸とY1軸との交点を中心として対称となるように設けられている。
実施形態1では、図7に示すように、永久磁石16の上面(一方の面)には、凹部161が設けられている。これにより、回動する基部11が永久磁石16に接触するのを防止することができる。なお、実施形態1では、枠体部13に1つの永久磁石16を設置した場合を例に説明するが、これに限定されず、例えば、枠体部13に2つの永久磁石を設置してもよい。この場合、例えば、長尺状をなす2つの永久磁石を、X1軸およびY1軸の交点を介して互いに対向するとともに、互いに平行となるように、枠体部13に設置すればよい。
X1軸に対する永久磁石16の磁化の方向(延在方向)の傾斜角θは、特に限定されないが、30°以上60°以下であるのが好ましく、45°以上60°以下であることがより好ましく、45°であるのがさらに好ましい。このように永久磁石16を設けることで、円滑かつ確実に基部11をX1軸の周りに回動させることができる。
このような永久磁石16としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。このような永久磁石16は、硬磁性体を着磁したものであり、例えば、着磁前の硬磁性体を枠体部13に設置した後に着磁することにより形成される。既に着磁がなされた永久磁石16を枠体部13に設置しようとすると、外部や他の部品の磁界の影響により、永久磁石16を所望の位置に設置できない場合があるからである。
このような永久磁石16の直下には、コイル17が設けられている。すなわち、枠体部13の下面に対向するように、コイル17が設けられている。これにより、コイル17から発生する磁界を効率的に永久磁石16に作用させることができる。これにより、光スキャナー42の省電力化および小型化を図ることができる。このようなコイル17は、信号重畳部18に電気的に接続されている(図5参照)。
そして、信号重畳部18によりコイル17に電圧が印加されることで、コイル17からX1軸およびY1軸に直交する磁束を有する磁界が発生する。信号重畳部18は、前述した第1の駆動信号V1、第2の駆動信号V2(または第3の駆動信号V3)を重畳する加算器(図示せず)を有し、その重畳した電圧をコイル17に印加する。ここで、第1の駆動信号V1、第2の駆動信号V2および第3の駆動信号V3について詳述する。
前述したように、駆動回路321は、図4(a)に示すように、周期T1で周期的に変化する第1の駆動信号V1(水平走査用電圧)を発生させるものである。すなわち、駆動回路321は、第1周波数(1/T1)の第1の駆動信号V1を発生させるものである。第1の駆動信号V1は、正弦波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー42は効果的に光を主走査することができる。なお、第1の駆動信号V1の波形は、これに限定されない。
また、第1周波数(1/T1)は、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。本実施形態では、第1周波数は、基部11、1対の軸部12a、12bで構成される第1の振動系(ねじり振動系)のねじり共振周波数(f1)と等しくなるように設定されている。つまり、第1の振動系は、そのねじり共振周波数f1が水平走査に適した周波数になるように設計(製造)されている。これにより、基部11のY1軸周りの回動角を大きくすることができる。
一方、駆動回路322は、後述する第1の条件の場合には、図4(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の駆動信号V2(第1の条件での垂直走査用電圧)を発生させるものである。また、駆動回路322は、後述する第2の条件の場合には、図4(b)に示すように、第2の駆動信号V2よりも電圧が高い第3の駆動信号V3(第2の条件での垂直走査用電圧)を発生させるものである。
第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)は、鋸波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー42は効果的に光を垂直走査(副走査)することができる。なお、第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の波形は、これに限定されない。
第2周波数(1/T2)は、第1周波数(1/T1)と異なり、かつ、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、30〜80Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。このように、第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の周波数を60Hz程度とし、前述したように第1の駆動信号V1の周波数を10〜40kHzとすることで、ディスプレイでの描画に適した周波数で、基部11を互いに直交する2軸(X1軸およびY1軸)のそれぞれの軸周りに回動させることができる。ただし、基部11をX1軸およびY1軸のそれぞれの軸周りに回動させることができれば、第1の駆動信号V1の周波数と第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の周波数との組み合わせは、特に限定されない。
実施形態1では、第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の周波数は、基部11、1対の軸部12a、12b、枠体部13、1対の軸部14a、14bおよび永久磁石16で構成された第2の振動系(ねじり振動系)のねじり共振周波数(共振周波数)と異なる周波数となるように調整されている。
このような第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の周波数(第2周波数)は、第1の駆動信号V1の周波数(第1周波数)よりも小さいことが好ましい。すなわち、周期T2は、周期T1よりも長いことが好ましい。これにより、より確実かつより円滑に、基部11をY1軸周りに第1周波数で回動させつつ、X1軸周りに第2周波数で回動させることができる。
また、第1の振動系のねじり共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系のねじり共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f1>f2の関係を満たすことが好ましく、f1≧10f2の関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、基部11を、Y1軸周りに第1の駆動信号V1の周波数で回動させつつ、X1軸周りに第2の駆動信号V2(または第3の駆動信号V3)の周波数で回動させることができる。これに対し、f1≦f2とした場合は、第2周波数による第1の振動系の振動が起こる可能性がある。
次に、光スキャナー42の駆動方法について説明する。なお、本実施形態では、前述したように、第1の駆動信号V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しく設定されている。また、第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と異なる値に、かつ、第1の駆動信号V1の周波数よりも小さくなるように設定されている(例えば、第1の駆動信号V1の周波数が15kHz、第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の周波数が60Hzに設定されている)。
例えば、図4(a)に示すような第1の駆動信号V1と、図4(b)に示すような第2の駆動信号V2(または第3の駆動信号V3)とを信号重畳部18にて重畳し、重畳した電圧をコイル17に印加する。
すると、第1の駆動信号V1によって、永久磁石16の一端部(N極)をコイル17に引き付けようとするとともに、永久磁石16の他端部(S極)をコイル17から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界A1」という)と、永久磁石16の一端部(N極)をコイル17から離間させようとするとともに、永久磁石16の他端部(S極)をコイル17に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界A2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、永久磁石16は、それぞれの端部(磁極)が、Y1軸で分割される2つの領域に位置するように配置される。すなわち、図6の平面視において、Y1軸を挟んで一方側に永久磁石16のN極が位置し、他方側に永久磁石16のS極が位置している。そのため、磁界A1と磁界A2とが交互に切り換わることで、枠体部13にY1軸周りのねじり振動成分を有する振動が励振され、その振動に伴って、軸部12a、12bを捩れ変形させつつ、基部11が第1の駆動信号V1の周波数でY1軸まわりに回動する。
また、第1の駆動信号V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しい。そのため、第1の駆動信号V1によって、効率的に、基部11をY1軸周りに回動させることができる。すなわち、前述した枠体部13のY1軸周りのねじり振動成分を有する振動が小さくても、その振動に伴う基部11のY1軸周りの回動角を大きくすることができる。
一方、第2の駆動信号V2(または第3の駆動信号V3)によって、永久磁石16の一端部(N極)をコイル17に引き付けようとするとともに、永久磁石16の他端部(S極)をコイル17から離間させようとする磁界(「磁界B1」)と、永久磁石16の一端部(N極)をコイル17から離間させようとするとともに、永久磁石16の他端部(S極)をコイル17に引き付けようとする磁界(「磁界B2」)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、永久磁石16は、それぞれの端部(磁極)が、X1軸で分割される2つの領域に位置するように配置される。すなわち図6の平面視において、X1軸を挟んで一方側に永久磁石16のN極が位置し、他方側に永久磁石16のS極が位置している。そのため、磁界B1と磁界B2とが交互に切り換わることで、軸部14a、14bをそれぞれ捩れ変形させつつ、枠体部13が基部11とともに、第2の駆動信号V2(または第3の駆動信号V3)の周波数でX1軸周りに回動する。
また、第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の周波数は、第1の駆動信号V1の周波数に比べて極めて低く設定されている。また、第2の振動系のねじり共振周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数よりも低く設計されている。そのため、基部11が第2の駆動信号V2(および第3の駆動信号V3)の周波数でY1軸周りに回動してしまうことを防止することができる。
以上説明したような光スキャナー42によれば、光反射性を有する反射板111を備える基部11を互いに直交する2つの軸周りにそれぞれ揺動させるので、光スキャナー42の小型化および軽量化を図ることができる。このような光スキャナー42で走査された信号光(走査光)は、レンズ45を介して、ハウジング41の外部へ出射する。レンズ45は、光スキャナー42と表示部6との間に設けられている。
このレンズ45は、表示部6で反射した信号光が平行光となるように、光スキャナー42からの信号光を光スキャナー42と表示部6との間で集光する単レンズである。すなわち、レンズ45は、表示部6で反射した信号光が平行光となるように、走査される位置に応じて信号光の焦点位置を調整する焦点調整部を構成していると言える。このようなレンズ45を設けることにより、表示部6の姿勢や形状等の設計の自由度が増す。
また、図5に示す集光位置調整機構(集光位置調整部)44は、光ファイバー7の光スキャナー42側の端面を光ファイバー7の軸線方向に移動させることにより、信号光の集光位置を調整する機能を有する。これにより、比較的簡単かつ小型な構成で、光スキャナー42で信号光を走査することにより形成された走査光の集光位置を調整し、観察者が視認する画像を最適化することができる。
この集光位置調整機構44は、図5に示すように、光ファイバー7に固定された雄ネジ部材441と、ハウジング41に対して回転可能に支持され、雄ネジ部材441に螺合する雌ネジ部材442とを有する。このような集光位置調整機構44は、雌ネジ部材442をハウジング41に対して回転させることにより、雄ネジ部材441とともに光ファイバー7を光ファイバー7の軸線方向に移動させることができる。
このような集光位置調整機構44を介してハウジング41に取り付けられた光ファイバー7から出射した信号光は、レンズ43を介して、前述した光スキャナー42の反射板111に入射する。レンズ43は、光ファイバー7から出射した信号光のスポット径を調整する機能を有する。また、レンズ43は、光ファイバー7から出射した信号光の放射角を調整し、略平行化する機能をも有する。
(表示部)
図1(a)、図1(b)および図2に示すように、表示部6は、前述したフレーム2のフロント部610に含まれるリム部611に取り付けられている。すなわち、表示部6は、使用時に観察者の眼EYの前方かつ光スキャナー42よりも当該観察者に対して遠方側に位置するように配置されている。これにより、HMD1に観察者の顔に対して前方側に張り出した部分が形成されることを防止することができる。表示部6は、光スキャナー42からの信号光が入射し、かつ、可視光に対して透過性を有する。
また、図8に示すように、表示部6は、信号光の走査による画像を表示するハーフミラー領域510と、ハーフミラー領域510の可視光における透過率よりも高い透過率を有する透過領域520を有する。実施形態1では、透過領域520は、ハーフミラー領域510に隣接している。ここで、ハーフミラー領域510は、光スキャナー42からの信号光を一部反射させるとともに、使用時において表示部6の外側から観察者の眼に向かう外光を透過させる機能を有する。
具体的には、図2に示すように、ハーフミラー領域510は、外光を透過させる透明基板(透光部)61と、透明基板61に支持され、光スキャナー42からの信号光を反射させる回折格子62とを有する。なお、ハーフミラー領域510は、それ自体がハーフミラーであるとも言えるし、また、透明基板61に回折格子62等のハーフミラーが設けられているとも言える。これにより、回折格子62に様々な光学特性をもたせ、光学系の部品点数を減らしたり、デザインの自由度を高めたりすることができる。
例えば、回折格子62としてホログラム素子を用いることにより、ハーフミラー領域510で反射する信号光の出射方向を調整することができる。なお、ハーフミラー領域510は、前述した構成に限定されず、例えば、透明基板上に金属薄膜や誘電体多層膜等で構成された半透過反射膜を形成したものであってもよい。
また、透過領域520に入射した信号光は、表示部6の外側へ出射される。実施形態1では、透過領域520は、ハーフミラー領域510の可視光における拡散透過率よりも高い拡散透過率を有する拡散領域521を有する。これにより、拡散領域521に入射した信号光が拡散する。ここで、拡散領域521は、透明基板61上に拡散膜を形成することで設けられている。拡散膜としては、例えば、内部に拡散材を包含した樹脂フィルムなどが挙げられる。
次に、走査領域530について説明する。走査領域530は、光スキャナー42からの信号光が走査される領域である。走査領域530の範囲は、HMD1の使用条件により変化する。HMD1の使用条件は、第1の条件と第2の条件を有している。第1の条件では、制御部33はハーフミラー領域510に向けて信号光を走査させる。つまり、図9(a)に示すように、走査領域530はハーフミラー領域510に存在する。
第2の条件では、制御部33は透過領域520(拡散領域521)を含む領域に信号光を走査させる。つまり、図9(b)に示すように、走査領域530はハーフミラー領域510と透過領域520(拡散領域521)に跨って存在する。これにより、第1の条件のとき、表示部6に画像を表示し、第2の条件のとき、透過領域520(拡散領域521)を含む領域に信号光を制御部33が走査させる。なお、透過領域520(拡散領域521)を含む領域は、実施形態1では、ハーフミラー領域510および透過領域520(拡散領域521)である。
実施形態1では、制御部33は、CCDカメラ700を駆動させていない場合に第1の条件を適用し、CCDカメラ700を駆動させた場合に第2の条件を適用する。これにより、CCDカメラ700を駆動させた場合に信号光が透過領域520(拡散領域521)に入射するので、信号光が透過領域520(拡散領域521)から出射する。そして、射出された光により被観察者に対して意志表示される。
次に、走査領域530の範囲を、HMD1の使用条件により変える方法を説明する。前述したように、第1の条件では、駆動回路322が、図4(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の駆動信号V2(第1の条件での垂直走査用電圧)を発生させる。また、第2の条件では、駆動回路322が、図4(b)に示すように、第2の駆動信号V2よりも電圧が高い第3の駆動信号V3(第2の条件での垂直走査用電圧)を発生させる。
これにより、第1の条件における走査角度範囲と比較して、第2の条件における走査角度範囲を拡大することができる。つまり、走査領域530の範囲を、HMD1の使用条件により変えることができる。なお、制御部33が駆動回路322を制御しているので、制御部33が第1の条件における走査角度範囲と比較して、第2の条件における走査角度範囲を拡大させていると言える。
以上、上記実施形態1に係るHMD1によれば、下記の効果を得ることができる。
表示部6は、光スキャナー42からの信号光を一部反射するハーフミラー領域510と、ハーフミラー領域の可視光における透過率よりも高い透過率を有する透過領域520と、を有し、第1の条件では、ハーフミラー領域510に向けて信号光を走査させ、第2の条件では、透過領域520を含む領域に信号光を走査させる制御部33を備える。これにより、第1の条件のとき、表示部6に画像を表示し、第2の条件のとき、透過領域520を含む領域に信号光を制御部33が走査させる。従って、第2の条件のとき、観察者から被観察者に対して意思表示することができる機能をもったHMD1を提供することができる。
また、制御部33は、CCDカメラ700を駆動させた場合に第2の条件を適用するので、CCDカメラ700を駆動させた場合に信号光が透過領域520に入射し、信号光が透過領域520から出射する。従って、HMDに搭載されたCCDカメラ700により撮像していることを観察者から被観察者に対して意思表示する機能をもったHMD1を提供することができる。
また、透過領域520は、ハーフミラー領域510の可視光における拡散透過率よりも高い拡散透過率を有する拡散領域521を有するので、拡散領域521に入射した信号光が拡散する。これにより、観察者から被観察者に対して意思表示可能な範囲を拡大することができる。
また、透過領域520を含む領域は、ハーフミラー領域510および透過領域520であるので、制御部33が透過領域520に信号光を走査させるとき、ハーフミラー領域510に信号光を走査させることができる。これにより、制御部33が透過領域520に信号光を走査させるときでも、表示部6に画像を表示できる。
また、透過領域520は、ハーフミラー領域510に隣接しているので、制御部33がハーフミラー領域510から透過領域520を含む領域に信号光を走査させるときに拡大する走査角度範囲を小さくできる。
また、透過領域520は、ハーフミラー領域510上に信号光が走査される走査領域530の外側に位置し、制御部33は、第2の条件において、第1の条件における走査角度範囲よりも拡大させることにより、透過領域520を含む領域に信号光を走査させる。これにより、制御部33が信号光を透過領域520に走査させることができる。
また、光スキャナー42は、第1の方向においては共振により信号光を走査し、第1の方向と交差する第2の方向においては非共振により信号光を走査し、制御部33は、第2の条件において、第1の条件における第2の方向に対する走査角度範囲よりも拡大させる。これにより、非共振による走査の走査角度範囲を拡大するので、共振による走査の走査角度範囲を拡大する場合に必要となる共振周波数の調整が不要である。従って、共振による走査の走査角度範囲を拡大する場合よりも容易に走査角度範囲を拡大できる。
また、拡散領域521は、拡散膜が形成して設けられるので、容易に拡散領域521を形成できる。
また、光スキャナー42は、フロント部610のノーズパッド部21側、かつ、表示部6にて反射される信号光の光軸よりもフロント部610の中心に近い側に位置する。これにより、フロント部610のノーズパッド部21側に光スキャナー42が位置するので、観察者の顔に対して前方側に張り出した部分がHMD1に形成されることを低減できる。さらに、表示部6にて反射される信号光の光軸よりフロント部610の中心に近い側に光スキャナー42が位置するので、観察者の顔に側方側に張り出した部分がHMD1に形成されることを低減できる。
また、信号光生成部31は、モダン部630に設けられているので、HMD1の重量バランスを優れたものにできる。
また、基部11と枠体部13は、軸部12a、12bにより接続されており、永久磁石16は、平面視において、X軸およびY軸に対して傾斜する方向に配置され、電圧印加部は、基部11をY軸周りに揺動させる第1周波数の第1の電圧と、枠体部13をX軸周りに揺動させる第2周波数の第2の電圧とを重畳した電圧をコイル17に印加する。これにより、部品点数を少なくしつつ、反射板111が設けられた基部11をX軸周りおよびY軸周りに揺動させることができる。
また、光スキャナー42は、第2の条件において、第1の条件における第2の電圧(第2の駆動信号V2の電圧)よりも高くすることにより、透過領域520を含む領域に向けて信号光を走査するので、走査角度範囲を容易に拡大できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について説明する。
図10は、実施形態2に係る表示部6と走査領域530の概略構成を示す模式図である。
以下、実施形態2について、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図10において、前述した実施形態1と同様の構成については、同一符号を付している。実施形態2のHMD1Aは、透過領域520に拡散領域521を有さない点、CCDカメラ700を備えていない点、使用条件が異なる点以外は、前述した実施形態1のHMD1と同様である。
図10(a)は、第1の条件のときの表示部6と走査領域530の概略構成を示しており、図10(b)は、第2の条件のときの表示部6と走査領域530の概略構成を示している。図10(a)、10(b)に示すように、透過領域520は拡散領域521を有さない。
また、実施形態1では、CCDカメラ700を駆動させた場合に、制御部33は第2の条件を適用したが、実施形態2では、CCDカメラ700とは関係なく、観察者が被観察者に何か意思表示したい場合に第2の条件を適用できる。意思表示の一例としては、身体の不調などが挙げられる。具体的には、観察者が身体の不自由な人であるとき、被観察者に対して身体の不調などを被観察者にうまく意思表示できない場合がある。
身体に不調などが感じられないときは、図10(a)に示すように、HMD1Aの走査領域530をハーフミラー領域510として、観察者は画像を観察することができる。しかしながら、身体に不調などが生じたときは、観察者は制御部33を介して第2の条件を適用し、図10(b)に示すように、HMD1Aの走査領域530を透過領域520とすることができる。このとき、透過領域520に入射した信号光が、透過領域520から出射する。
従って、実施形態2に係るHMD1Aによれば、実施形態1での効果に加えて、下記の効果を得ることができる。すなわち、観察者が被観察者に何か意思表示したい場合に第2の条件を適用できるので、観察者から被観察者に対して意思表示する機能をもったHMD1Aを提供することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3について説明する。
図11は、実施形態3に係る表示部6と走査領域530の概略構成を示す模式図である。
以下、実施形態3について、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図11において、前述した実施形態1と同様の構成については、同一符号を付している。実施形態3のHMD1Bは、透過領域520(拡散領域521)の位置が異なる点、第3の駆動信号V3の代わりに第4の駆動信号V4(第2の条件での水平走査用電圧)を使用する点、第2の条件の場合の走査領域530が異なる点以外は、前述した実施形態1のHMD1と同様である。なお、以下では、説明の便宜上、図11中の上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」と言う。
図11(a)は、第1の条件のときの表示部6と走査領域530の概略構成を示しており、図11(b)は、第2の条件のときの表示部6と走査領域530の概略構成を示している。図11(a)に示すように、透過領域520(拡散領域521)は、第1の条件のときの走査領域530の左側に位置する。
実施形態1では、制御部33は、第1の条件における上下方向(第2の方向)に対する走査角度範囲と比較して、第2の条件における上下方向(第2の方向)に対する走査角度範囲を拡大させている。一方、実施形態3では、制御部33は、第1の条件における左右方向(第1の方向)に対する走査角度範囲と比較して、第2の条件における左右方向(第1の方向)に対する走査角度範囲を拡大させている。
具体的には、第2の条件のとき、駆動回路321が、周期T1で周期的に変化し第1の駆動信号V1よりも電圧が高い第4の駆動信号V4(図示しない)を発生させる。これにより、第2の条件のとき、左右方向(第1方向)に対する走査角度範囲を拡大できる。
従って、実施形態3に係るHMD1Bによれば、第2の条件のとき、観察者から被観察者に対して意思表示することができる機能をもったHMD1Bを提供することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4について説明する。
図12は、実施形態4に係る表示部6と走査領域530の概略構成を示す模式図である。
以下、実施形態4について、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図12において、前述した実施形態1と同様の構成については、同一符号を付している。実施形態4のHMD1Cは、透過領域520(拡散領域521)の位置が異なる点、第3の駆動信号V3および第4の駆動信号V4を使用する点、第2の条件の場合の走査領域530が異なる点以外は、前述した実施形態1のHMD1と同様である。なお、以下では、説明の便宜上、図12中の上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」と言う。
図12(a)は、第1の条件のときの表示部6と走査領域530の概略構成を示しており、図12(b)は、第2の条件のときの表示部6と走査領域530の概略構成を示している。図12(a)に示すように、透過領域520(拡散領域521)は、第1の条件のときの走査領域530を囲っている。
実施形態1では、制御部33は、第1の条件における上下方向(第2の方向)に対する走査角度範囲と比較して、第2の条件における上下方向(第2の方向)に対する走査角度範囲を拡大させている。一方、実施形態4では、上下方向(第2の方向)に対する走査角度範囲の拡大に加え、制御部33は、第1の条件における左右方向(第1の方向)に対する走査角度範囲と比較して、第2の条件における左右方向(第1の方向)に対する走査角度範囲も拡大させている。
具体的には、第2の条件のとき、駆動回路321が第4の駆動信号V4を発生させ、駆動回路322が第3の駆動信号V3を発生させる。これにより、第2の条件のとき、左右方向(第1方向)、上下方向(第2の方向)の両方向に対する走査角度範囲を拡大できる。なお、図12では、透過領域520(拡散領域521)の内側と外側の両方にハーフミラー領域510が存在しているが、透過領域520(拡散領域521)の外側のハーフミラー領域はなくてもよい。
従って、実施形態4に係るHMD1Cによれば、実施形態1での効果に加えて、下記の効果を得ることができる。すなわち、透過領域520(拡散領域521)が実施形態1と比較して拡げることができるので、観察者から被観察者に対して意思表示可能な範囲を拡大することができる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5について説明する。
図13は、実施形態5に係る表示部6の概略構成を示す模式図である。
以下、実施形態5について、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図13において、前述した実施形態1と同様の構成については、同一符号を付している。実施形態5のHMD1Dは、第2の条件のときに被観察者に対する画像を表示する点以外は、前述した実施形態1のHMD1と同様である。
図13は、第2の条件のときの表示部6と走査領域530の概略構成を示している。図13に示すように、ハーフミラー領域510に「録画中」と表示している。
従って、実施形態5に係るHMD1Dによれば、実施形態1での効果に加えて、下記の効果を得ることができる。すなわち、被観察者が、透過領域520(拡散領域521)から信号光が出射することの意味を知らない場合でも、「録画中」という表示を確認することにより、観察者は被観察者に対してより確実に意思表示することができる。なお、表示する画像は「録画中」に限定されない。
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6について説明する。
図14は、実施形態6に係るHMDの概略構成を示す模式図である。
以下、実施形態5について、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図13において、前述した実施形態1と同様の構成については、同一符号を付している。実施形態5のHMD1Eは、ヘッドセット型のHMDに適用した以外は、前述した実施形態1のHMD1と同様である。
HMD1Eは、観察者の頭部Hに装着される装着部27と、装着部27から延出する延出部28とを有する。装着部27には、信号生成部3が設けられている。また、延出部28には、走査光出射部4および表示部6が取り付けられている。
従って、実施形態6に係るHMD1Eによれば、第2の条件のとき、観察者から被観察者に対して意思表示することができる機能をもったHMD1Eを提供することができる。
以上、本発明のHMDについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のHMDでは、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、透過領域520が透明基板61である場合を例に説明したが、これに限定されず、ハーフミラー領域510の可視光における透過率よりも高い透過率を有していればよい。また、透過領域520が拡散領域521を有する場合、透過領域520の全領域が拡散領域521である必要は当然なく、透過領域520は部分的に拡散領域521でない領域を有していても良い。
また、前述した実施形態では、走査角度範囲を変化させることにより、透過領域520(拡散領域521)を含む領域に信号光を走査させる場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、光スキャナー42自体を動かす機構を設けても良い。つまり、第2の条件のとき、走査角度範囲を変化させる代わりに、光スキャナー42自体を動かして走査位置を変化させることにより、透過領域520(拡散領域521)を含む領域に信号光を走査させてもよい。他の例としては、第2の条件のときに、プリズム等の光学部材を光路上に配置して光路変更させることにより、透過領域520(拡散領域521)を含む領域に信号光を走査させてもよい。
また、前述した実施形態では、第2の条件のとき、制御部33がハーフミラー領域510および透過領域520(拡散領域521)に信号光を走査させる場合を例に説明したが、これに限定されず、第2の条件のとき、制御部33が透過領域520のみに信号光を走査させてもよい。
また、前述した実施形態1では、駆動信号生成部32が、第1の駆動信号V1、第2の駆動信号V2および第3の駆動信号V3を生成する場合を例に説明したが、これに限定されず、電圧などが異なる複数の駆動信号を使用条件に応じて生成してもよい。
また、前述した実施形態では、拡散領域521の形成するために拡散膜を利用する場合を例に説明したが、これに限定されず、透過領域520を粗面加工することにより、拡散機能を持たせても良い。
また、前述した実施形態では、使用条件により拡散領域521の拡散透過率が変化しない場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、第1の条件における拡散領域521の拡散透過率と比較して、第2の条件における拡散領域521の拡散透過率の方を高くしてもよい。これにより、第1の条件のとき、拡散領域521により拡散した外光が観察者の眼に入射する量を低減できるので、外光による視界不良を低減できる。拡散領域521の拡散透過率を変化させる方法としては、例えば、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)を用いることで実現できる。
また、前述した実施形態では、信号光生成部31はモダン部630に位置する場合を例に説明したが、これに限定されず、光スキャナー42に信号光を導くことができればどこでもよい。例えば、HMDとは異なる携帯端末等から信号光を光ファイバー7で導いてもよい。
また、前述した実施形態では、基部11を揺動(往復回動)させる駆動手段がムービングマグネット型の電磁駆動方式を採用した場合を例に説明したが、かかる駆動手段は、これに限定されずムービングコイル型の電磁駆動方式であってもよいし、また、静電駆動方式、圧電駆動方式等の電磁駆動方式以外の駆動方式を採用するものであっても良い。
また、前述した実施形態では、光スキャナー42はいわゆるジンバル構造を有している場合を例に説明したが、これに限定されず、例えば、1軸の光スキャナーを用いても良い。
また、前述した実施形態では、CCDカメラ700がフレーム2に支持されている場合を例に説明したが、これに限定されず、CCDカメラ700が制御部33に電気的に接続されているか、または、無線によって通信可能となっていればどこでもよい。
また、前述した実施形態では、撮像部がCCDカメラ700である場合を例に説明したが、これに限定されず、CMOS(Complementary Semiconductor)カメラ等でもよい。
また、前述した実施形態では、右眼用および左眼用の虚像を形成する場合を例に説明したが、これに限定されず、右眼用または左眼用のいずれか一方の虚像を形成するように構成にしてもよい。
また、前述した実施形態では、眼鏡型およびヘッドセット型のHMDに本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明は、頭部Hに装着可能なHMDであれば、これらに限定されず、例えば、ヘルメット型のHMDにも適用可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E…ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、2…フレーム、3…信号生成部、4…走査光出射部、5…移動機構、6…表示部、7…光ファイバー、8…眼幅調整機構、11…基部、12a,12b…軸部、13…枠体部、14a,14b…軸部、15…支持部、16…永久磁石、17…コイル、18…信号重畳部、21…ノーズパッド部、27…装着部、28…延出部、31…信号光生成部、32…駆動信号生成部、33…制御部、34…レンズ、41…ハウジング、42…光スキャナー(走査部)、43…レンズ(カップリングレンズ)、44…集光位置調整機構、45…レンズ(集光レンズ)、61…透明基板、62…回折格子、111…反射板、161…凹部、311B、311G、311R…光源、312B、312G、312R…駆動回路、313…光合成部、313a、313b…ダイクロイックミラー、321、322…駆動回路、441…雄ネジ部材、442…雌ネジ部材、510…ハーフミラー領域、520…透過領域、521…拡散領域、530…走査領域、610…フロント部、611…リム部、612…ブリッジ部、620…テンプル部、630…モダン部、700…撮像部としてのCCDカメラ、EA…耳、EY…眼、FP1、FP2、FP3…結像点、H…頭部、NS…鼻、P1、P2、P3…位置、T1…周期、T2…周期、V1…第1の駆動信号、V2…第2の駆動信号、V3…第3の駆動信号、θ…傾斜角。

Claims (13)

  1. 画像信号に応じて変調された信号光を走査する走査部と、
    前記走査部からの前記信号光が入射し、かつ、可視光に対して透過性を有する表示部と、を備え、
    前記表示部は、前記走査部からの前記信号光を反射するハーフミラー領域と、前記ハーフミラー領域の可視光における透過率よりも高い透過率を有する透過領域と、を有し、
    使用条件に基づいて、前記透過領域を含む領域に前記信号光を走査させる制御部を備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記使用条件は、第1の条件と、第2の条件と、を有し、
    前記制御部は、前記第1の条件では、前記ハーフミラー領域に向けて前記信号光を走査させ、前記第2の条件では、前記透過領域を含む領域に前記信号光を走査させる請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 画像を撮像する撮像部を備え、
    前記制御部は、前記撮像部を駆動した場合に前記第2の条件を適用する請求項1または2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記透過領域は、前記ハーフミラー領域に前記信号光が走査される走査領域の外側に位置し、
    前記制御部は、前記第2の条件において、前記第1の条件における走査角度範囲よりも拡大させることにより、前記透過領域を含む領域に前記信号光を走査させる請求項2または3に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記走査部は、第1の方向においては共振により前記信号光を走査し、前記第1の方向と交差する第2の方向においては非共振により前記信号光を走査し、
    前記制御部は、前記第2の条件において、前記第1の条件における前記第2の方向に対する前記走査角度範囲よりも拡大させる請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記透過領域は、前記ハーフミラー領域の可視光における拡散透過率よりも高い拡散透過率を有する拡散領域を有する請求項1ないし5のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記拡散領域は、拡散膜が形成されている請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 前記透過領域を含む領域は、前記ハーフミラー領域および前記透過領域である請求項1ないし7のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  9. 前記透過領域は、前記ハーフミラー領域に隣接する請求項1ないし8のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  10. ノーズパッド部を含むフロント部、を有する眼鏡型のフレームを備え、
    前記走査部は、前記フロント部の前記ノーズパッド部側、かつ、前記表示部にて反射される前記信号光の光軸よりも前記フロント部の中心に近い側に位置する請求項1ないし9のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  11. 前記信号光を生成する信号光生成部を備え、
    前記フレームは、前記フロント部に接続するテンプル部と、前記テンプル部の端部であるモダン部と、を有し、
    前記信号光生成部は、前記モダン部に設けられている請求項10に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  12. 前記走査部は、前記信号光を反射する反射面を有する反射板が設けられた基部と、前記基部を第1の軸周りに揺動可能に支持する軸部と、前記第1の軸に交差する第2の軸周りに揺動可能な枠体部と、前記枠体部に設けられた永久磁石と、コイルと、前記コイルに電圧を印加する電圧印加部と、をさらに備え、
    前記基部と前記枠体部は、前記軸部により接続されており、
    前記永久磁石は、平面視において、前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する方向に配置され、
    前記電圧印加部は、前記基部を前記第1の軸周りに揺動させる第1周波数の第1の電圧と、前記枠体部を前記第2の軸周りに揺動させる第2周波数の第2の電圧とを重畳した電圧を前記コイルに印加する請求項1ないし11のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  13. 前記走査部は、前記第2の条件において、前記第1の条件における前記第2の電圧よりも高くすることにより、前記透過領域を含む領域に向けて前記信号光を走査する請求項12に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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