JP2014126027A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】補機を強固に支持して高いシール性能を発揮させることのできる内燃機関を提供する。
【解決手段】カムキャリア21の側壁に一端が挿入された状態でバキュームポンプ30が取り付けられる。内燃機関10の内部からバキュームポンプ30の内部へのオイルの供給とバキュームポンプ30の内部から内燃機関10の内部へのオイルの排出とが行われる。内燃機関10には側壁の一部が外方に向けて張り出す形状の張り出し部40が形成される。張り出し部40は、バキュームポンプ30の鉛直方向下方側の部分を覆う形状であり、且つバキュームポンプ30に向けて開口する凹部43を有する形状に形成される。バキュームポンプ30は張り出し部40に載せられた状態で配設される。
【選択図】図4

Description

本発明は、カムシャフトによって駆動される回転式の補機を備えた内燃機関に関するものである。
内燃機関にカムシャフトで駆動される回転式の補機を設けることが多用されている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載の内燃機関では、その側壁に一端が挿入される態様で補機としてのバキュームポンプが取り付けられている。上記内燃機関では、その内部からバキュームポンプ内部への潤滑オイルの供給とバキュームポンプ内部から機関内部への潤滑オイルの排出とが行われる。また、内燃機関とバキュームポンプとの間隙にはシール部材が配設されており、このシール部材によって上記間隙を通じたオイルの漏れが抑えられる構造になっている。
特開2007−40120号公報
上記内燃機関は、機関本体にバキュームポンプの一端が支持されているとはいえ、同バキュームポンプの殆どの部分が機関外方に向けて突出した状態になっているため、バキュームポンプの支持が不安定になり易い構造であると云える。そして、仮に内燃機関によるバキュームポンプの支持が不安定になったとすると、その支持部分における内燃機関とバキュームポンプとの間隙にバラツキが生じてしまうために、同間隙に配設されたシール部材の機能が十分に発揮されなくなる等してシール性能の低下を招くそれがある。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、補機を強固に支持して高いシール性能を発揮させることのできる内燃機関を提供することにある。
上記課題を達成するための内燃機関は、カムシャフトによって駆動される回転式の補機が機関本体の側壁に一端が挿入された状態で取り付けられ、機関内部から前記補機の内部への潤滑オイルの供給と前記補機の内部から前記機関内部への潤滑オイルの排出とを行う。上記内燃機関は、その側壁の一部が外方に向けて張り出す形状であり、且つ前記補機の鉛直方向下方側の部分を覆う形状であり、且つ前記補機側に向けて開口する凹部を有する形状の張り出し部を備えて、前記補機が前記張り出し部に載せられた状態で配設される。
上記内燃機関によれば、張り出し部によって補機の鉛直方向下方側の部分を広い範囲にわたって支持させた状態で、補機を機関本体に取り付けることができる。そのため、補機の殆どの部分が機関外方に向けて突出した状態で支持される構造のものと比較して、機関本体によって補機を強固に支持することができる。これにより、機関本体と補機との間隙の不要な変化を抑えることが可能になるため、同間隙を介したオイル漏れの管理が容易になって高いシール性能を発揮させることができる。
しかも、張り出し部の上記補機側の面に形成された凹部を、補機内部から機関内部に排出されて流れ落ちる潤滑オイルを受け止める受け皿として機能させることができる。そのため、上記張り出し部に凹部を形成するといった簡素な構造により、補機内部から機関内部に戻される潤滑オイルを受け止めるためのスペースを同補機の鉛直方向下方側の部分に容易に形成することができる。
上記内燃機関においては、前記凹部を、その底が前記内燃機関の内方側に向かうに連れて鉛直方向下方側の位置になる態様で傾斜した形状に形成することが好ましい。
上記内燃機関によれば、張り出し部の凹部によって受け止めた潤滑オイルを同凹部の傾斜を利用して内燃機関の内方側に案内することができ、補機の潤滑に用いられた後のオイルをスムーズに排出することができる。
上記内燃機関において、前記張り出し部は、その突端に前記補機を支持する支持部が形成されるとともに、同支持部と前記補機との間隙に同間隙を介した潤滑オイルの漏れを抑えるためのシール部材が設けられることが好ましい。
上記内燃機関によれば、張り出し部、すなわち機関本体の側壁において張り出している部分全体を利用して、補機の鉛直方向下方側の部分を広範囲にわたって支持することが可能になるとともに、同補機の鉛直方向下方側の部分に広い範囲にわたって開口する形状の凹部を形成することが可能になる。
一実施形態の内燃機関の概略構成を示す略図。 図1に示す内燃機関を矢印2方向から見た構造を示す側面図。 図1に示す内燃機関を矢印3方向から見た構造を示す平面図。 張り出し部の側面部分断面構造を拡大して示す部分断面図。 カムキャリアのキャリア突出部およびその周辺をヘッド本体側から見た構造を拡大して示す底面図。 図1に示す内燃機関の張り出し部およびその周辺を拡大して示す側面図。
以下、内燃機関の一実施形態について説明する。
図1〜図3のいずれかに示すように、内燃機関10のシリンダブロック11にはクランクシャフト12が回転可能に支持されている。シリンダブロック11の鉛直方向下方(図1の下方)側の部分(以下、単に下部)には内部にオイルが貯留されるオイルパン13が取り付けられている。内燃機関10には、その各部にオイルパン13内のオイルを圧送するためのオイルポンプ13aが設けられている。
シリンダブロック11の鉛直方向上方(図1の上方)側の部分(以下、単に上部)にはシリンダヘッド14が取り付けられている。シリンダヘッド14には吸気カムシャフト15および排気カムシャフト16が回転可能に支持されている。またシリンダヘッド14には、その上部を覆う形状のシリンダヘッドカバー17が取り付けられている。
上記内燃機関10では、クランクシャフト12の一端(図1の右側の端部)と各カムシャフト15,16の一端(図1の右側の端部)とにタイミングチェーン18が巻き掛けられている。このタイミングチェーン18によりクランクシャフト12の回転が吸気カムシャフト15および排気カムシャフト16に伝達される。内燃機関10にはタイミングチェーン18を覆う形状のチェーンカバー19が取り付けられている。
上記シリンダヘッド14はヘッド本体20とカムキャリア21とにより構成される。ヘッド本体20はシリンダブロック11の上部に取り付けられており、同ヘッド本体20には吸気バルブや排気バルブが取り付けられている。上記カムキャリア21はヘッド本体20の上部に取り付けられており、同カムキャリア21には吸気カムシャフト15や排気カムシャフト16が回転可能に支持されている。
図4および図5に示すように、カムキャリア21は、吸気カムシャフト15(図1および図2参照)の回転軸や排気カムシャフト16の回転軸に沿う方向(図4中の左右方向)に延びる一対の縦フレーム22とそれら縦フレーム22に互いに間隔をおいて掛け渡された複数本の横フレーム23とにより構成された梯子形状に形成される。なお図5はヘッド本体20側から見たカムキャリア21の一部を拡大して示しており、同図には縦フレーム22の一本のみと横フレーム23の二本のみとを示している。複数本の横フレーム23にはそれぞれカムキャップ24が取り付けられる。上記内燃機関10では、各横フレーム23とカムキャップ24との間に、吸気カムシャフト15用の軸受けと排気カムシャフト16用の軸受け26とが形成されるようになっている。
図1または図4に示すように、内燃機関10には、大気圧より低い圧力(いわゆる負圧)を発生させるためのバキュームポンプ30が設けられている。このバキュームポンプ30としては、内部に圧力室が形成されるハウジング31と、同ハウジング31の内部に回転可能に設けられるロータ32と、該ロータ32に一体に設けられてハウジング31外部まで延びる形状の入力シャフト33とを備えた油回転真空ポンプが採用されている。本実施形態では、このバキュームポンプ30が補機として機能する。
カムキャリア21の側壁には、上記バキュームポンプ30の取り付けに用いる貫通孔27(図4)が形成されている。この貫通孔27は排気カムシャフト16の上記タイミングチェーン18側の端部と反対側の端部が対向する側壁に形成されている。また上記貫通孔27は、カムキャリア21の外部と内部とを連通する形状であり、且つ少なくともその外方側の部分の断面形状が排気カムシャフト16の軸心を中心とする円形状に形成されている。
上記バキュームポンプ30は、入力シャフト33の先端が露出している側(図4の右側)の端部を上記シリンダヘッド14の側壁(本実施形態では、カムキャリア21の貫通孔27)に挿入した状態で内燃機関10に取り付けられている。
入力シャフト33の先端はカップリング28を介して排気カムシャフト16に一体に連結されている。そのため内燃機関10が運転されて排気カムシャフト16が回転すると、これに伴いバキュームポンプ30のロータ32も回転して同バキュームポンプ30が負圧を発生するようになる。
バキュームポンプ30のハウジング31の外面とカムキャリア21の貫通孔27の内面との間隙には、シール部材29(例えばOリング)が取り付けられている。このシール部材29により、バキュームポンプ30の外面とカムキャリア21の貫通孔27の内面との間隙を介した内燃機関10の外部へのオイルの漏れが抑えられる。
本実施形態では、バキュームポンプ30の作動のために、内燃機関10の内部からバキュームポンプ30の内部への潤滑用のオイルの供給と、バキュームポンプ30の内部から内燃機関10の内部へのオイルの排出とが行われる。
図1に示すように、内燃機関10には、オイルポンプ13aにより圧送されるオイルをバキュームポンプ30に供給するためのオイル通路として、シリンダブロック11の内部、シリンダヘッド14の内部、および排気カムシャフト16の内部を通過する形状のオイル供給路10aが形成されている。また図4に示すように、バキュームポンプ30の入力シャフト33の内部には、同入力シャフト33の先端とロータ32の内部とを連通するオイル供給路33aが形成されている。さらに、カップリング28の内部には、排気カムシャフト16のオイル供給路10aとバキュームポンプ30の入力シャフト33のオイル供給路33aとを連通するオイル供給路28aが形成されている。これらオイル供給路10a,28a,33aを介して、内燃機関10の内部からバキュームポンプ30の内部にオイルが供給されるようになっている。
また、バキュームポンプ30のハウジング31にはロータ32の内部と同バキュームポンプ30の外部とを連通するオイル排出路34が形成されている。オイル排出路34には差圧弁34aが取り付けられている。それらオイル排出路34および差圧弁34aを介して、バキュームポンプ30の内部から内燃機関10の内部にオイルが排出される。
図1または図3に示すように、本実施形態では、バキュームポンプ30を内燃機関10によって強固に支持するために、シリンダヘッド14の側壁の一部が外方に向けて突出した形状の張り出し部40が形成されるとともに、バキュームポンプ30が上記張り出し部40に載せられた状態で配設されている。本実施形態では、シリンダヘッド14が機関本体として機能する。
上記張り出し部40は、上記シリンダヘッドカバー17側から見ると略半楕円形状(図3)で突出する形状であり、内燃機関10の気筒の延設方向と排気カムシャフト16の回転軸とに共に直交する方向から見ると同排気カムシャフト16の回転軸と略平行に略直線状で突出する形状(図1)に形成されている。また張り出し部40は、バキュームポンプ30の下部(本実施形態では、排気カムシャフト16側の部分の下部)を覆う形状に形成されている。
図4に示すように、上記張り出し部40は、上部がカムキャリア21の上記バキュームポンプ30側(図中左側)の部分(キャリア突出部41)によって構成されるとともに、下部がヘッド本体20の上記バキュームポンプ30側の部分(本体突出部42)によって構成されている。バキュームポンプ30の取り付けに用いる貫通孔27は、キャリア突出部41の突端(図中左側の端部)において開口する形状に形成されている。
また図6に示すように、上記張り出し部40には上記バキュームポンプ30に向けて開口する形状の凹部43が形成されている。図4または図5に示すように、カムキャリア21のキャリア突出部41において上記バキュームポンプ30が配設される部分の鉛直方向下方側の部位(図5に黒塗りの矢印で示す部分)には、縦フレーム22および横フレーム23が共に形成されていない。またヘッド本体20の本体突出部42は、上記カムキャリア21に対向する面が、上記内燃機関10の外壁になる部分を除いた殆どの部分が開口する態様で窪んだ形状に形成されている。本実施形態では、上記張り出し部40に、カムキャリア21のキャリア突出部41における縦フレーム22および横フレーム23が形成されていない部分とヘッド本体20の本体突出部42における窪んだ形状に形成された部分とからなる凹部43が形成されている。この凹部43は、その底が、内燃機関10の内部側(図4の右側)に向かうに連れて鉛直方向下方側の位置になる態様で傾斜した形状に形成されている。
(作用)
以下、このように内燃機関10を形成することによる作用について説明する。
内燃機関10では上記バキュームポンプ30が張り出し部40に載せられた状態で取り付けられている。この張り出し部40はバキュームポンプの鉛直方向下方側の部分を覆う形状で突出形成されている。そのため、張り出し部40によって上記バキュームポンプ30の鉛直方向下方側の部分を広い範囲にわたって支持させた状態で、バキュームポンプ30を内燃機関10に取り付けることができる。したがって、バキュームポンプ30の殆どの部分が機関外方に向けて突出した状態で支持される構造のものと比較して、内燃機関10によってバキュームポンプ30を強固に支持することができる。
これにより内燃機関10とバキュームポンプ30との間隙(本実施形態では、カムキャリア21の貫通孔27の内面とバキュームポンプ30の外面との間隙)の不要な変化を抑えることが可能になるため、この間隙に設けられるシール部材29の機能低下を抑えてそのシール機能を十分に発揮させることができる。したがって、上記間隙を介したオイル漏れの管理が容易になって高いシール性能を発揮させることができる。
しかも上記張り出し部40は上記バキュームポンプ30に向けて開口する形状の凹部43が形成されており、この凹部43が、バキュームポンプ30内部からオイル排出路34を通じて内燃機関10の内部に排出されて流れ落ちるオイルを受け止める受け皿として機能するようになる。上記内燃機関10によれば、上記張り出し部40に凹部43を形成するといった簡素な構造により、バキュームポンプ30内部から内燃機関10の内部に戻されるオイルを受け止めるために必要な大きなスペースを同バキュームポンプ30の鉛直方向下方側の部分に容易に形成することができる。これによりバキュームポンプ30の内部から排出されるオイルを適正に受け止めることができるようになる。
ここで、バキュームポンプ30を内燃機関に取り付ける場合、本実施形態のようにバキュームポンプ30を内燃機関10に直接取り付けることに限らず、専用のブラケットを新設するとともに同ブラケット介して内燃機関にバキュームポンプ30を取り付けることも考えられる。
そうした取り付け構造において、バキュームポンプ30の取り付け部分におけるオイル漏れを抑えるためには、バキュームポンプ30とブラケットとの間隙やブラケットと内燃機関との間隙といった複数箇所にそれぞれシール部材を配設する必要がある。オイル漏れを抑える上では、シール部材を配設する必要のある間隙、すなわちオイルが漏れる可能性のある間隙が少ないことが好ましい。またバキュームポンプ30と内燃機関との間にブラケットが設けられる取り付け構造では、取り付け状態での相対位置のずれが生じる部位が複数箇所になるため、バキュームポンプ30の支持位置のバラツキが生じ易くその支持状態が不安定になり易い。
本実施形態の内燃機関10では、バキュームポンプ30を取り付けるためのブラケットが設けられないために、ブラケットの配設に起因する不都合を招くことなく、バキュームポンプ30の強固な支持と同バキュームポンプ30の取り付け部分における高いシール性能とを実現することができる。
また上記内燃機関10では、その張り出し部40に形成された凹部43の底が内燃機関10の内方に向かうに連れて鉛直方向下方側の位置になる態様で傾斜した形状に形成されている。そのため上記凹部43によって受け止めたオイルを、同凹部43の傾斜を利用して内燃機関10の内方側に案内することができる。したがって、バキュームポンプ30の潤滑に用いられた後にその内部から排出されて上記凹部43によって受け止められたオイルをその外部、ひいてはオイルパン13にスムーズに排出することができるようになる。
上記内燃機関10では、その張り出し部40の突端にバキュームポンプ30が挿入および支持される貫通孔27が形成されるとともに、同貫通孔27の内面とバキュームポンプ30の外面との間にシール部材29が設けられている。そのため、張り出し部40、すなわち内燃機関10の側壁において部分的に張り出している部分の全体を効率よく利用して、バキュームポンプ30の鉛直方向下方側の部分を広範囲にわたって支持することができ、同バキュームポンプ30の鉛直方向下方側の部分に広い範囲にわたって開口する形状の凹部43を形成することができる。したがって、バキュームポンプ30の内燃機関10による強固な支持と同バキュームポンプ30の取り付け部分における高いシール性能とを好適に実現することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)バキュームポンプ30の殆どの部分が機関外方に向けて突出した状態で支持される構造のものと比較して、内燃機関10によってバキュームポンプ30を強固に支持することができる。これにより、カムキャリア21の貫通孔27の内面とバキュームポンプ30の外面との間隙を介したオイル漏れの管理が容易になって高いシール性能を発揮させることができる。しかも、張り出し部40に凹部43を形成するといった簡素な構造により、バキュームポンプ30内部から内燃機関10の内部に戻されるオイルを受け止めるために必要な大きなスペースを同バキュームポンプ30の鉛直方向下方側の部分に容易に形成することができる。
(2)バキュームポンプ30の内部から排出された後に上記凹部43によって受け止めたオイルを同凹部43の傾斜を利用して内燃機関10の内方側に案内することができるため、バキュームポンプ30の潤滑に用いられた後のオイルの排出を効率よく行うことができる。
(3)張り出し部40の全体を効率よく利用して、バキュームポンプ30の鉛直方向下方側の部分を広範囲にわたって支持することができ、同バキュームポンプ30の鉛直方向下方側の部分に広い範囲にわたって開口する形状の凹部43を形成することができる。したがって、バキュームポンプ30の内燃機関10による強固な支持とその取り付け部分における高いシール性能とを好適に実現することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・張り出し部40に形成される凹部43の形状は、その底が水平に延びる形状や、底の一部が部分的に鉛直方向上方側に突出した形状など、任意の形状に変更することができる。要は、張り出し部の凹部によって受け止められたオイルが同凹部の外部に流出するようになる形状であればよい。
・バキュームポンプ30の取り付けに用いる貫通孔27を、張り出し部40の突端に形成することに代えて、張り出し部40の突端より若干排気カムシャフト16側の位置に形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、カムキャリア21の突端に形成された貫通孔27を、バキュームポンプ30を支持する支持部として用いることに加えて、オイル漏れを抑えるためのシール部材29を配設する部分としても用いるようにした。これに代えて、バキュームポンプ30を支持するための支持部とシール部材を配設する部分とを各別に設定するようにしてもよい。そうした構成としては例えば、張り出し部40の突端に形成した貫通孔によってバキュームポンプ30を支持するとともに、同張り出し部40の上記貫通孔より排気カムシャフト16側の位置にシール部材29を配設するための壁部を形成するといった構成を採用することができる。その他、張り出し部40の突端に形成した貫通孔とバキュームポンプ30との間にシール部材を配設するとともに、同張り出し部40の上記貫通孔より若干排気カムシャフト16側の位置に形成した壁部によってバキュームポンプ30を支持する等といった構成を採用することも可能である。
・上記実施形態の内燃機関10は、バキュームポンプ30が排気カムシャフト16によって駆動される態様で設けられた内燃機関に限らず、バキュームポンプ30が吸気カムシャフト15によって駆動される態様で設けられた内燃機関にも、その構成を適宜変更した上で適用することができる。そうした内燃機関では、張り出し部40の形成位置を吸気カムシャフト15の配設位置に対応する位置に変更すればよい。
・上記実施形態の内燃機関10は、カムシャフトによって駆動される補機が設けられる内燃機関であれば、例えば燃料ポンプが設けられる内燃機関など、バキュームポンプ30以外の補機が設けられた内燃機関にも適用することができる。
10…内燃機関、10a…オイル供給路、11…シリンダブロック、12…クランクシャフト、13…オイルパン、13a…オイルポンプ、14…シリンダヘッド、15…吸気カムシャフト、16…排気カムシャフト、17…シリンダヘッドカバー、18…タイミングチェーン、19…チェーンカバー、20…ヘッド本体、21…カムキャリア、22…縦フレーム、23…横フレーム、24…カムキャップ、26…軸受け、27…貫通孔、28…カップリング、28a…オイル供給路、29…シール部材、30…バキュームポンプ、31…ハウジング、32…ロータ、33…入力シャフト、33a…オイル供給路、34…オイル排出路、34a…差圧弁、40…張り出し部、41…キャリア突出部、42…本体突出部、43…凹部。

Claims (3)

  1. カムシャフトによって駆動される回転式の補機が機関本体の側壁に一端が挿入された状態で取り付けられ、機関内部から前記補機の内部への潤滑オイルの供給と前記補機の内部から前記機関内部への潤滑オイルの排出とを行う内燃機関において、
    当該内燃機関は、その側壁の一部が外方に向けて張り出す形状であり、且つ前記補機の鉛直方向下方側の部分を覆う形状であり、且つ前記補機側に向けて開口する凹部を有する形状の張り出し部を備え、
    前記補機は、前記張り出し部に載せられた状態で配設される
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記凹部は、その底が前記内燃機関の内方側に向かうに連れて鉛直方向下方側の位置になる態様で傾斜した形状に形成される
    ことを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関において、
    前記張り出し部は、その突端に前記補機を支持する支持部が形成されるとともに、同支持部と前記補機との間隙に同間隙を介した潤滑オイルの漏れを抑えるためのシール部材が設けられる
    ことを特徴とする内燃機関。
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