JP2014124790A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンチングの増幅の抑制と被印刷材の不良率の低下とを両立する。
【解決手段】制御装置6は、上流側版胴2に対する下流側版胴2の被印刷材Wへの転写位置のずれ量Yを演算する演算部6a、及び各ずれ量Yに基づき転写位置が一致するよう駆動モータ4を駆動させる修正部6bを有する。制御装置6は、上流側版胴2の転写位置に対して下流側版胴2の転写位置が版胴回転方向の前後に交互にずれる状態を表した波形y=f(t)を算出する波形算出部6c、及び波形y=f(t)の形状に基づいてハンチングが発生しているか否かを判定する判定部6dを有する。修正部6bは、判定部6dによりハンチングが発生していないと判定されると、ずれ量Yに基づき転写位置が一致するよう駆動モータ4を駆動させる一方、判定部6dによりハンチングが発生していると判定されると、ずれ量Yに基づく下流側版胴2の転写位置を変更する際に微分成分補正を行わない。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の版胴におけるインキの転写位置間のずれを自動で修正可能な印刷装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されている印刷装置は、複数の版胴と、該各版胴に駆動連結された駆動モータと、被印刷材におけるインキの転写面に対向配置されたセンサとを備え、該センサは、上記各版胴のうちの上流側版胴と下流側版胴とにより上記被印刷材に転写された2つの見当用マークを検出するようになっている。上記センサ及び上記駆動モータには、制御部が接続され、該制御部は、上記センサにより検出した2つの見当用マークに基づいて上流側版胴の転写位置に対して下流側版胴の転写位置を一致させるための修正角度θを演算するとともに、下流側版胴の位相を修正角度θだけずらして上流側及び下流側版胴の互いの転写位置を一致させるようになっている。
ところで、上述の如き印刷装置では、各版胴の転写位置を自動で一致させる際、制御遅れ(無駄時間)に対応するために、制御部において応答が早まるよう1次進み補正をかけて版胴の転写位置を修正しており、この1次進み補正に加えて、被印刷材の高速搬送や熱収縮といった複数の要因が組み合わされることによって、上流側版胴の転写位置に対して下流側版胴の転写位置が版胴回転方向の前後に交互に大きくずれる、所謂、ハンチングを引き起こすことがある。そして、このハンチングの増幅を抑制する一般的な方法として、制御ゲインを下げることが知られている。
特開平10―86343号公報(段落0019〜0027欄、図1,2)
しかし、特許文献1の如き印刷装置において、ハンチングの増幅を抑制するために制御ゲインを下げてしまうと、上流側及び下流側版胴の互いの転写位置を自動で一致させる際に、両版胴の転写位置のずれをセンサで検出してから転写位置を一致させるまでにかかる時間が長くなってしまい被印刷材の不良率が高くなってしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハンチングの増幅の抑制と被印刷材の不良率の低下とを両立できる印刷装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、上流側及び下流側版胴の転写位置を自動で一致させる際に、ハンチングの増幅を抑制しつつ下流側版胴の転写位置の変更を行っていくよう工夫したことを特徴とする。
具体的には、回転動作によりインキを被印刷材に転写する複数の版胴と、該各版胴のうちの上流側版胴と下流側版胴とにより上記被印刷材にそれぞれ転写された2つの見当用マークを検出するマーク検出手段と、上記上流側版胴に対する上記下流側版胴の上記被印刷材へのインキの転写位置を変更する転写位置変更手段と、上記マーク検出手段及び上記転写位置変更手段に接続され、当該転写位置変更手段を作動させる制御手段とを備え、該制御手段は、上記マーク検出手段により検出した2つの見当用マークに基づいて上流側版胴に対する下流側版胴の上記被印刷材への転写位置のずれ量Yを上記各版胴が1回転する毎に演算する演算部、及び比例成分補正P、微分成分補正D、ラプラス演算子sとして、上記下流側版胴の転写位置Zが以下の式(1)
Z(s)=(P+D・s)・Y(s) (1)
に基づいて上記上流側版胴の転写位置に一致するよう上記転写位置変更手段を作動させる修正部を有する印刷装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記制御手段は、上記修正部による修正時において、上記上流側版胴の転写位置に対して上記下流側版胴の転写位置Zが版胴回転方向の前後に交互にずれる状態を表した波形y=f(t)を算出する波形算出部、及び上記波形y=f(t)の形状に基づいてハンチングが発生しているか否かを判定する判定部を有し、上記修正部は、上記判定部によりハンチングが発生していないと判定された場合には、上記式(1)に基づき転写位置が一致するよう上記転写位置変更手段を作動させる一方、上記判定部によりハンチングが発生していると判定された場合には、上記式(1)に基づく上記下流側版胴の転写位置Zの変更を停止させるか、又は、上記下流側版胴の転写位置Zが以下の式(2)
Z(s)=P・Y(s) (2)
に基づいて変更されるよう上記転写位置変更手段を作動させることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記判定部は、上記マーク検出手段により上記2つの見当用マークを検出した時間tから上記下流側版胴の転写位置Zが変更された後、再び上記マーク検出手段により上記2つの見当用マークを検出するまでにかかる制御遅れの時間をTとしたとき、上記時間tから時間Tだけ過去に遡った上記波形y=f(t)の範囲に変曲点が無い場合にハンチングが発生していないと判定し、上記時間tから時間Tだけ過去に遡った上記波形y=f(t)の範囲に変曲点が有る場合にハンチングが発生していると判定するよう構成されていることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記修正部は、上記判定部による判定により上記下流側版胴の転写位置Zの変更を停止させるか、又は上記式(2)に基づいて変更させた際、その後、上記版胴が所定回数回転する間、上記下流側版胴の転写位置の変更を停止させるか、又は上記式(2)に基づいて変更させるよう構成されていることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記各版胴には、それぞれ駆動モータが駆動連結され、上記転写位置変更手段は、上記制御手段に接続され、且つ、上記下流側版胴に駆動連結された上記駆動モータであり、上記演算部は、上記ずれ量Yに基づき上記上流側版胴の転写位置に対して上記下流側版胴の転写位置Zを一致させるための上記下流側版胴の修正角度θを演算し、上記修正部は、上記上流側及び下流側版胴の転写位置を一致させる際、上記駆動モータを駆動させて上記修正角度θだけ上記上流側版胴に対する上記下流側版胴の位相を変更するよう構成されていることを特徴とする。
第5の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記各版胴の少なくとも1つには、駆動モータが駆動連結され、上記転写位置変更手段は、上記各版胴の間に設けられ、上記被印刷材のいずれか一方の面に接触するとともに自ら移動することで上記上流側版胴及び下流側版胴の転写位置間距離Lを変更可能なコンペンセータローラであり、上記演算部は、上記ずれ量Yに基づき上記上流側版胴の転写位置に対して上記下流側版胴の転写位置Zを一致させるための上記転写位置間距離Lの修正量Sを演算し、上記修正部は、上記上流側及び下流側版胴の転写位置を一致させる際、上記コンペンセータローラを移動させて上記修正量Sだけ上記転写位置間距離Lを変更するよう構成されていることを特徴とする。
第6の発明では、第1から第5のいずれか1つの発明において、上記波形算出部は、上記マーク検出手段により直近に連続で複数回検出された上記上流側版胴の見当用マークに対する上記下流側版胴の見当用マークの位置をyとして上記波形y=f(t)を算出するよう構成されていることを特徴とする。
第7の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、上記波形算出部は、上記演算部により直近に連続で複数回演算された修正角度θをyとして上記波形y=f(t)を算出するよう構成されていることを特徴とする。
第8の発明では、第5の発明において、上記波形算出部は、上記演算部により直近に連続で複数回演算された修正量Sをyとして上記波形y=f(t)を算出するよう構成されていることを特徴とする。
第1の発明では、各版胴の転写位置を変更する際、ハンチングが発生している場合においてハンチングの増幅に大きく寄与する1次進み補正の微分成分補正を行わないので、ハンチングの増幅を防ぐことができる。また、ハンチングが発生していない場合には、各版胴の転写位置の変更を順次行い、しかも、制御ゲインを下げる必要がないので、各版胴の転写位置を一致させるまでにかかる時間をできるだけ短くして被印刷材の不良率の増加を抑えることができる。
第2の発明では、各版胴の転写位置を変更する際において、制御遅れを起因とするハンチングの増幅のタイミングが過去のデータに基づいて判断できるようになるので、確実にハンチングの増幅を抑制することができる。
第3の発明では、ハンチングが増幅するタイミングにおいて、判定部による判定を行わずに各版胴の転写位置の修正を停止するので、演算部の演算処理や波形算出部の波形算出処理といった時間を省くことができ、制御手段の制御の負荷を減らすことができる。
第4の発明では、各版胴を回転駆動させる駆動モータを利用して各版胴の転写位置を一致させることができるので、各版胴の転写位置を一致させるための機器を設備に追加する必要がなく、安価な印刷装置にできる。
第5の発明では、各版胴の転写位置を一致させるために、第4の発明の如き版胴の位相を変更するといった複雑な制御を行う必要がなく、開発に手間がかからない。
第6の発明では、マーク検出手段により検出した見当用マークXの位置データをそのまま利用して波形y=f(t)が算出されるので、波形算出部における演算処理の負荷を減らすことができる。
第7及び第8の発明では、既に演算部により演算された修正角度θ及び修正量Sに基づいて波形y=f(t)が算出されるので、第5の発明よりもさらに波形算出部における演算処理の負荷を減らすことができる。
実施形態1の印刷装置の概略構成図である。 上流側及び下流側版胴の転写位置を一致させる際において、上流側版胴の転写位置に対して上記下流側版胴の転写位置が版胴回転方向の前後に交互にずれる状態を表した波形y=f(t)を示すグラフである。 実施形態2の図1相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷装置1を示す。該印刷装置1は、プラスチックフィルム等の被印刷材Wにグラビア印刷を行うものであり、3つの版胴2が並設され、該各版胴2の外周面には、印刷絵柄や印刷文字等を合わせるための見当用マークXが形成されている。
図1の紙面左側上部には、上記被印刷材Wを繰り出す繰出ロール10aが、図1の紙面右側上部には、上記被印刷材Wを巻き取る巻取ロール10bが設けられ、上記繰出ロール10aと上記巻取ロール10bとの間には、複数のガイドロール10cが設けられている。
そして、上記各版胴2の上方には、当該版胴2に上記被印刷材Wを圧着させる圧胴3が配置され、上記各ガイドロール10cに巻き掛けられて送給される被印刷材Wを上記版胴2と上記圧胴3とで挟み込むとともに、上記各版胴2の回転動作により上記被印刷材Wを移動させながらインキを上記被印刷材Wに転写するようになっている。
上記各版胴2には、駆動モータ4が駆動連結され、該各駆動モータ4には、上記版胴2の回転角度を検出可能なエンコーダ4aが接続されている。
上記各版胴2をそれぞれ回転駆動させる駆動モータ4が本発明の転写位置変更手段を構成していて、隣り合う上流側及び下流側版胴2において、下流側版胴2を回転駆動させる駆動モータ4は、上流側版胴2の転写位置に対する下流側版胴2の上記被印刷材Wへのインキの転写位置Zを変更するようになっている。
被印刷材Wの送給方向において最も下流側に位置する上記版胴2と上記巻取ロール10bとの間には、スキャニングセンサ5(マーク検出手段)が上記被印刷材Wの転写面に対向配置され、上記スキャニングセンサ5は、上記各版胴2により上記被印刷材Wに転写された見当用マークXをそれぞれ検出可能となっている。
上記各駆動モータ4、上記エンコーダ4a及び上記スキャニングセンサ5には、制御装置6(制御手段)が接続され、該制御装置6は、上記各駆動モータ4に作動信号を出力するようになっている。
上記制御装置6は、隣り合う上流側及び下流側版胴2において、上記スキャニングセンサ5により検出した各見当用マークXに基づいて上流側版胴2に対する下流側版胴2の上記被印刷材Wへの転写位置のずれ量Yを上記各版胴2が1回転する毎に演算する演算部6aを有し、該演算部6aは、上記ずれ量Yに基づき上流側版胴2の転写位置に対して下流側版胴2の転写位置Zを一致させるための修正角度θ,θを演算するようになっている。
また、上記制御装置6は、比例成分補正P、微分成分補正D、ラプラス演算子sとして、上記下流側版胴2の転写位置Zが以下の式(1)
Z(s)=(P+D・s)・Y(s) (1)
に基づいて上記上流側版胴2の転写位置に一致するよう上記駆動モータ4を駆動させる修正部6bを有している。
すなわち、上記修正部6bは、隣り合う上流側及び下流側版胴2において転写位置を一致させる際、下流側版胴2に対応する駆動モータ4を駆動させて修正角度θ,θだけ上流側版胴2に対する下流側版胴2の位相を変更するよう構成されている。
さらに、上記制御装置6は、上記修正部6bによる修正時において、上記上流側版胴2の転写位置に対して上記下流側版胴2の転写位置Zが版胴回転方向の前後に交互にずれる状態を表した波形y=f(t)(tは経過時間)を算出する波形算出部6cを有し、該波形算出部6cは、上記スキャニングセンサ5により直近に連続で複数回検出された上記上流側版胴2の見当用マークXに対する上記下流側版胴2の見当用マークXの位置をyとして上記波形y=f(t)を算出するよう構成されている(図2参照)。
それに加えて、上記制御装置6は、上記波形y=f(t)の形状に基づいてハンチングが発生しているか否かを判定する判定部6dを有し、該判定部6dは、隣り合う上流側及び下流側版胴2において、上記スキャニングセンサ5により上記各見当用マークXを検出した時間tから上記下流側版胴2の転写位置Zが変更された後、再び上記スキャニングセンサ5により上記各見当用マークXを検出するまでにかかる制御遅れ時間をTとしたとき、上記時間tから時間Tだけ過去に遡った上記波形y=f(t)の範囲に変曲点Cが無い場合にハンチングが発生していないと判定し、上記時間tから時間Tだけ過去に遡った上記波形y=f(t)の範囲に変曲点Cが有る場合にハンチングが発生していると判定するよう構成されている。
そして、上記修正部6bは、上記判定部6dにより変曲点Cが無いと判定された場合には、上記式(1)に基づき上流側及び下流側版胴2の転写位置が一致するよう下流側版胴2に対応する駆動モータ4を駆動させる一方、上記判定部6dにより変曲点Cが有ると判定された場合には、上記下流側版胴2の転写位置Zが以下の式(2)
Z(s)=P・Y(s) (2)
に基づいて変更されるよう上記下流側版胴2に対応する駆動モータ4を駆動させるようになっている。
つまり、時間tから時間Tだけ過去に遡った波形y=f(t)の範囲に変曲点Cが無いと、時間tから時間Tだけ経過した波形y=f(t)の範囲にも変曲点Cが無いので、時間Tだけ制御が遅れても、下流側版胴2の転写位置をずらす方向がハンチングの振幅を増加させる方向とはならない。したがって、修正部6bが転写位置を一致させる制御を行っても問題は生じない。しかし、時間tから時間Tだけ過去に遡った波形y=f(t)の範囲に変曲点Cが有ると、時間tから時間Tだけ経過した波形y=f(t)の範囲にも変曲点Cが有るので、時間Tだけ制御が遅れると、下流側版胴2の転写位置Zをずらす方向がハンチングの振幅を増加させる方向となってしまう。したがって、ハンチングを増幅させないように、修正部6bは、下流側版胴2の転写位置Zの変更時において、ハンチングの増幅に大きく寄与する1次進み補正の微分成分補正を行わないようになっている。
尚、上記修正部6bは、上記判定部6dにより変曲点Cが有ると判定された場合において、上記下流側版胴2の転写位置Zが上記式(2)に基づいて変更されるよう上記下流側版胴2に対応する駆動モータ4を駆動させているが、上記判定部6dにより変曲点Cが有ると判定された場合において、上記式(1)に基づく下流側版胴2の転写位置Zの変更を停止させるようにしてもよい。
そして、上記判定部6dによる判定により上記下流側版胴2の転写位置Zを上記式(2)に基づいて変更させた際、その後、上記各版胴2が2回転する間、上記下流側版胴2の転写位置Zを上記式(2)に基づいて変更させるよう構成されている。
尚、上記下流側版胴2の転写位置を上記式(2)に基づいて変更させた際に、その後、各版胴2を回転させる回数は、上述の如き2回転だけに限らず、1回転以上であればよい。
また、上記各版胴2が2回転する間、上記式(1)に基づく下流側版胴2の転写位置Zの変更を停止させるようにしてもよい。
以上より、本発明の実施形態1によると、各版胴2の転写位置を変更する際、ハンチングが発生している場合においてハンチングの増幅に大きく寄与する1次進み補正の微分成分補正を行わないので、ハンチングの増幅を防ぐことができる。また、ハンチングが発生していない場合には、各版胴2の転写位置の変更を順次行い、しかも、制御ゲインを下げる必要がないので、各版胴2の転写位置を一致させるまでにかかる時間をできるだけ短くして被印刷材Wの不良率の増加を抑えることができる。
また、各版胴2の転写位置を変更する際において、制御遅れを起因とするハンチングの増幅のタイミングが過去のデータに基づいて判断できるようになるので、確実にハンチングを抑制することができる。
また、上記判定部6dによる判定により下流側版胴2の転写位置の変更を停止させた際、その後、上記各版胴2が2回転する間、上記下流側版胴2の転写位置の変更を停止させるので、ハンチングが増幅するタイミングにおいて、判定部6dによる判定を行わずに各版胴2の転写位置の修正を停止させることができ、演算部6aの演算処理や波形算出部6cの波形算出処理といった時間を省いて制御装置6の制御の負荷を減らすことができる。
さらに、各版胴2を回転駆動させる駆動モータ4を利用して各版胴2の転写位置を一致させることができるので、各版胴2の転写位置を一致させるための機器を設備に追加する必要がなく、安価な印刷装置1にできる。
それに加えて、スキャニングセンサ5により検出した見当用マークXの位置データをそのまま利用して波形y=f(t)が算出されるので、波形算出部6cにおける演算処理の負荷を減らすことができる。
尚、本発明の実施形態1によると、波形算出部6cが、スキャニングセンサ5により直近に連続で複数回検出された上流側版胴2の見当用マークXに対する下流側版胴2の見当用マークXの位置をyとして波形y=f(t)を算出しているが、これに限らず、上記演算部6aにより直近に連続で複数回演算された修正角度θ,θをyとして上記波形y=f(t)を算出するようにしてもよい。このようにすると、既に演算部6aにより演算された修正角度θ,θに基づいて波形y=f(t)が算出されるので、上述の如き上流側及び下流側版胴2の両見当用マークXから波形算出部6cで算出するよりもさらに波形算出部6cにおける演算処理の負荷を減らすことができる。
《発明の実施形態2》
図3は、本発明の実施形態2に係る印刷装置1を示す。この実施形態2では、各版胴2の被印刷材Wへの転写位置の変更を駆動モータ4で行わない点が実施形態1と異なるだけで、その他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみを説明する。
実施形態2の駆動モータ4は、被印刷材Wの送給方向において最も上流側に位置する版胴2にだけ駆動連結され、その他の2つの版胴2は、最も上流側に位置する版胴2に図示しない伝導軸で連結されて最も上流側に位置する版胴2の回転に同期して回転するようになっている。
また、実施形態2における各版胴2の間には、上記被印刷材Wの転写面に接触するコンペンセータローラ7が昇降可能に設けられ、該コンペンセータローラ7が本発明の転写位置変更手段を構成していて、自ら昇降することで隣り合う上流側及び下流側版胴2の被印刷材Wへの転写位置間距離L,Lを変更するようになっている。
上記演算部6aは、上記ずれ量Yに基づき上記上流側版胴2の転写位置に対して上記下流側版胴2の転写位置Zを一致させるための上記転写位置間距離L,Lの修正量S,Sを演算するようになっている。
また、上記波形算出部6cは、上記演算部6aにより直近に連続で複数回演算された修正量S,Sをyとして上記波形y=f(t)を算出するよう構成されている。
そして、上記修正部6bは、上流側版胴2及び下流側版胴2の転写位置を一致させる際、上記コンペンセータローラ7を昇降させて上記修正量S,Sだけ上記上流側及び下流側版胴2の上記被印刷材Wへの転写位置間距離L,Lを変更するようになっている。
以上より、本発明の実施形態2によると、各版胴2の転写位置を一致させるために、実施形態1の如き各版胴2の位相を変更するといった複雑な制御を行う必要がなく、開発に手間がかからない。
また、既に演算部6aにより演算された修正量S,Sに基づいて波形y=f(t)が算出されるので、実施形態1よりもさらに波形算出部6cにおける演算処理の負荷を減らすことができる。
尚、本発明の実施形態1,2では、隣り合う上流側及び下流側版胴2において、上流側版胴2に対して下流側版胴2の転写位置を一致させるようにしているが、隣り合わない上流側及び下流側版胴2において、上流側版胴2に対して下流側版胴2の転写位置を一致させるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、版胴2を3つ並設した印刷装置1について説明したが、版胴2は3つに限らず、2つ以上並設したものであれば本発明を適用できる。
さらに、本発明の実施形態2では、駆動モータ4が最も上流側に位置する版胴2にだけ駆動連結されているが、各版胴2の少なくとも1つに駆動モータ4が駆動連結され、当該駆動モータ4に駆動連結された版胴2の回転にその他の版胴2を同期させて回転させるようにすればよい。
それに加えて、本発明の実施形態1,2では、上記判定部6dによりハンチングが発生していると判定され、下流側版胴2の転写位置Zを上記式(2)に基づき変更させると、その後、上記各版胴2が2回転する間、上記下流側版胴2の転写位置Zを上記式(2)に基づいて変更させるよう構成されているが、下流側版胴2の転写位置Zを上記式(2)に基づき変更させた後に、各版胴2が2回転する間、下流側版胴2の転写位置Zを上記式(2)に基づき変更させることは必須ではない。
また、本発明の実施形態2では、コンペンセータローラ7が上下に昇降する構成であるが、水平方向に移動して各版胴2の被印刷材Wへの転写位置間距離Lを変更する構成であってもよい。
さらに、本発明の実施形態2では、コンペンセータローラ7が被印刷材Wの転写面に接触する構成であるが、コンペンセータローラ7が被印刷材Wの反転写面に接触する構成であってもよい。
本発明は、複数の版胴におけるインキの転写位置間のずれを自動で修正可能な印刷装置に適している。
1 印刷装置
2 版胴
4 駆動モータ(転写位置変更手段)
5 スキャニングセンサ(マーク検出手段)
6 制御装置(制御手段)
6a 演算部
6b 修正部
6c 波形算出部
6d 判定部
7 コンペンセータローラ(転写位置変更手段)
X 見当用マーク
C 変曲点
W 被印刷材

Claims (8)

  1. 回転動作によりインキを被印刷材に転写する複数の版胴と、
    該各版胴のうちの上流側版胴と下流側版胴とにより上記被印刷材にそれぞれ転写された2つの見当用マークを検出するマーク検出手段と、
    上記上流側版胴に対する上記下流側版胴の上記被印刷材へのインキの転写位置を変更する転写位置変更手段と、
    上記マーク検出手段及び上記転写位置変更手段に接続され、当該転写位置変更手段を作動させる制御手段とを備え、
    該制御手段は、上記マーク検出手段により検出した2つの見当用マークに基づいて上流側版胴に対する下流側版胴の上記被印刷材への転写位置のずれ量Yを上記各版胴が1回転する毎に演算する演算部、及び比例成分補正P、微分成分補正D、ラプラス演算子sとして、上記下流側版胴の転写位置Zが以下の式(1)
    Z(s)=(P+D・s)・Y(s) (1)
    に基づいて上記上流側版胴の転写位置に一致するよう上記転写位置変更手段を作動させる修正部を有する印刷装置であって、
    上記制御手段は、上記修正部による修正時において、上記上流側版胴の転写位置に対して上記下流側版胴の転写位置Zが版胴回転方向の前後に交互にずれる状態を表した波形y=f(t)を算出する波形算出部、及び上記波形y=f(t)の形状に基づいてハンチングが発生しているか否かを判定する判定部を有し、
    上記修正部は、上記判定部によりハンチングが発生していないと判定された場合には、上記式(1)に基づき転写位置が一致するよう上記転写位置変更手段を作動させる一方、上記判定部によりハンチングが発生していると判定された場合には、上記式(1)に基づく上記下流側版胴の転写位置Zの変更を停止させるか、又は、上記下流側版胴の転写位置Zが以下の式(2)
    Z(s)=P・Y(s) (2)
    に基づいて変更されるよう上記転写位置変更手段を作動させることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    上記判定部は、上記マーク検出手段により上記2つの見当用マークを検出した時間tから上記下流側版胴の転写位置Zが変更された後、再び上記マーク検出手段により上記2つの見当用マークを検出するまでにかかる制御遅れの時間をTとしたとき、上記時間tから時間Tだけ過去に遡った上記波形y=f(t)の範囲に変曲点が無い場合にハンチングが発生していないと判定し、上記時間tから時間Tだけ過去に遡った上記波形y=f(t)の範囲に変曲点が有る場合にハンチングが発生していると判定するよう構成されていることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置において、
    上記修正部は、上記判定部による判定により上記下流側版胴の転写位置Zの変更を停止させるか、又は上記式(2)に基づいて変更させた際、その後、上記版胴が所定回数回転する間、上記下流側版胴の転写位置の変更を停止させるか、又は上記式(2)に基づいて変更させるよう構成されていることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の印刷装置において、
    上記各版胴には、それぞれ駆動モータが駆動連結され、
    上記転写位置変更手段は、上記制御手段に接続され、且つ、上記下流側版胴に駆動連結された上記駆動モータであり、
    上記演算部は、上記ずれ量Yに基づき上記上流側版胴の転写位置に対して上記下流側版胴の転写位置Zを一致させるための上記下流側版胴の修正角度θを演算し、
    上記修正部は、上記上流側及び下流側版胴の転写位置を一致させる際、上記駆動モータを駆動させて上記修正角度θだけ上記上流側版胴に対する上記下流側版胴の位相を変更するよう構成されていることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1つに記載の印刷装置において、
    上記各版胴の少なくとも1つには、駆動モータが駆動連結され、
    上記転写位置変更手段は、上記各版胴の間に設けられ、上記被印刷材のいずれか一方の面に接触するとともに自ら移動することで上記上流側版胴及び下流側版胴の転写位置間距離Lを変更可能なコンペンセータローラであり、
    上記演算部は、上記ずれ量Yに基づき上記上流側版胴の転写位置に対して上記下流側版胴の転写位置Zを一致させるための上記転写位置間距離Lの修正量Sを演算し、
    上記修正部は、上記上流側及び下流側版胴の転写位置を一致させる際、上記コンペンセータローラを移動させて上記修正量Sだけ上記転写位置間距離Lを変更するよう構成されていることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の印刷装置において、
    上記波形算出部は、上記マーク検出手段により直近に連続で複数回検出された上記上流側版胴の見当用マークに対する上記下流側版胴の見当用マークの位置をyとして上記波形y=f(t)を算出するよう構成されていることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1から4のいずれか1つに記載の印刷装置において、
    上記波形算出部は、上記演算部により直近に連続で複数回演算された修正角度θをyとして上記波形y=f(t)を算出するよう構成されていることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項5に記載の印刷装置において、
    上記波形算出部は、上記演算部により直近に連続で複数回演算された修正量Sをyとして上記波形y=f(t)を算出するよう構成されていることを特徴とする印刷装置。
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