JP6074935B2 - グラビア印刷機 - Google Patents

グラビア印刷機 Download PDF

Info

Publication number
JP6074935B2
JP6074935B2 JP2012162399A JP2012162399A JP6074935B2 JP 6074935 B2 JP6074935 B2 JP 6074935B2 JP 2012162399 A JP2012162399 A JP 2012162399A JP 2012162399 A JP2012162399 A JP 2012162399A JP 6074935 B2 JP6074935 B2 JP 6074935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
registration
paster
control means
misregistration
size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012162399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014019122A (ja
Inventor
亨 須藤
亨 須藤
将徳 根本
将徳 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2012162399A priority Critical patent/JP6074935B2/ja
Publication of JP2014019122A publication Critical patent/JP2014019122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6074935B2 publication Critical patent/JP6074935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

本発明は、紙やフィルムなどの基材に所望の形状の塗膜を塗布・印刷するグラビア印刷機であって、更に詳細には、ペースター時に発生する見当ずれによる損紙発生を抑制する機能を有するグラビア印刷機に関する。
図1は一般的に用いられるグラビア印刷機の概略を示す図である。図1に示すグラビア印刷機は印刷ユニットが4ユニット備えられた4色機の場合を示している。図1において1a、1b、1c、1dは印刷ユニット、2b、2c、2dは見当センサ、3b、3c、3dはテンションピックアップ、4a、4b、4c、4dは版胴、5b、5c、5dはコンペンセータローラ、6a、6b、6c、6dは圧胴、7は給紙ユニット、8は第一の基材ロール、9は第二の基材ロールであって、被印刷体(以下、ウェブ)100は矢印10の方向に搬送される。
印刷ユニット1aにおける印刷は版胴4a、圧胴6aの間をウェブ100が走行するときに行われ、印刷ユニット1bにおける印刷は版胴4b、圧胴6bの間をウェブ100が走行するときに行われ、同様に印刷ユニット1cにおける印刷は版胴4c、圧胴6cの間をウェブ100が走行するときに行われ、印刷ユニット1dにおける印刷は版胴4d、圧胴6dの間をウェブ100が走行するときに行われる。
印刷ユニット間の見当合わせは、印刷ユニット間におけるウェブ100の経路長を変化させることにより行われる。図1に示すように、印刷ユニット1aと印刷ユニット1bとの間のウェブ100の経路にはテンションピックアップ3b、コンペンセータローラ5bが設けられ、印刷ユニット1bと印刷ユニット1cとの間のウェブ100の経路にはテンションピックアップ3c、コンペンセータローラ5cが設けられている。同様に、印刷ユニット1cと印刷ユニット1dとの間のウェブ100の経路にはテンションピックアップ3d、コンペンセータローラ5dが設けられている。見当センサ2bは版胴4bによって印刷された直後のウェブ100が走行する位置に設けられ、見当センサ2cは版胴4cによって印刷された直後のウェブ100が走行する位置に設けられ、同様に、見当センサ2dは版胴4dによって印刷された直後のウェブ100が走行する位置に設けられている。
印刷ユニット1aと印刷ユニット1bとの間における見当制御に係る構成は、印刷ユニット1bと印刷ユニット1cとの間における見当制御に係る構成と、同様に、印刷ユニット1cと印刷ユニット1dとの間における見当制御に係る構成と基本的に同一である。即ち、すべての印刷ユニット間における見当制御に係る構成は基本的に同一である。したがって、以降は、特に必要のない限り、印刷ユニット1aと印刷ユニット1bとの間についてだけ、構成、動作、等の説明を行う。
見当センサ2bは印刷ユニット1aにおいて印刷された見当マークと印刷ユニット1bにおいて印刷された見当マークを検出した検出信号を出力する。図2は印刷ユニット1aと1bにおいて印刷された印刷絵柄と見当マークを示す図である。印刷絵柄21に対して、22aは印刷ユニット1aにおいて印刷された見当マークを示し、22bは印刷ユニット1bにおいて印刷された見当マークを示す。この見当マーク22aと22bの信号が図示しない見当制御部に入力される。この場合の見当マーク22aと22bのずれ量Δdが目標値(見当ずれがゼロ)の場合、見当制御部は、入力された検出信号の目標値との偏差(Δdとの差)を演算し、その偏差から操作量を演算する。さらに見当制御部は、その操作量からコンペンセータローラ5bの目標位置を演算し、コンペンセータローラ5bが上下に移動する。
コンペンセータローラは操作量を入力して、コンペンセータローラ5bの位置を見当制御部の目標位置に一致させる。コンペンセータローラ5bの位置を変化させることにより、印刷ユニット1aと印刷ユニット1bとの間におけるウェブ100の経路長を操作することになる。これにより見当合わせが行われる。
また、見当制御の方法としては上記コンペンセータローラを操作するだけでなく、印刷ユニットの版胴の位相差を揃えるといった方法も用いられる。
同様に、印刷ユニット1bと印刷ユニット1c間、印刷ユニット1cと印刷ユニット1d間で見当制御が行われ、見当合わせが行われる。
しかしながら上記グラビア印刷機では、例えば第一の基材ロール8のウェブが無くなる直前になると基材供給部では、印刷状態を維持しながら第一の基材ロール8の終端が第二の基材ロール9の始端とが継がれる(これをペースターと呼ぶ)。この時、ウェブの引っ張り状態の変化が起因となりウェブの搬送方向で、前後にウェブが大きく変動するために見当ずれが大きくなる現象が発生する。この場合の例えば印刷ユニット1aと印刷ユニット1bとの間における見当ずれの大きさと、従来行われている見当合わせの制御方法を図3に示す。ペースター開始後、第一の基材ロール8から第二の基材ロール9に切り替わる際に、印刷位置はマイナス方向(ウェブ100の搬送方向10と逆の方向)に大きくずれる(見当がマイナス方向に大きくずれる)。その後、マイナス方向に大きくずれた見当ずれを修正するためにプラス方向(ウェブ100の搬送方向10の方向)に急激に修正制御するために見当不良のオーバーフローが発生し、更にマイナス方向に再修正を繰り返して、最終的に見当ずれの大きさを許容範囲に制御している。
上記従来のペースター時の見当合わせ制御では、図3に示すように区間Mで見当不良のオーバーフローが発生し、その間のウェブが損紙となっていた。
上記ペースター時の見当不良は上記印刷ユニット1aと印刷ユニット1bとの間と同様に、印刷ユニット1bと印刷ユニット1cとの間、印刷ユニット1cと印刷ユニット1dとの間で発生し損紙の原因となっていた。
特開2006−76036号公報 特開2011−201131号公報
そこで本発明は、ペースター時の見当不良による損紙の発生を抑制することが出来るグラビア印刷機を提供することを目的とする。
そこで本発明に係る請求項1に記載の発明は、
複数の印刷ユニットを有し、少なくとも2つの基材ロールのいずれか1つの基材ロールから供給される基材に所望の形状の塗膜を塗布・印刷するグラビア印刷機であって、
前記グラビア印刷機は、前記印刷ユニットで前記基材上に印刷された見当マークをセンサにより検出する見当マーク検出手段と、
前記見当マーク検出手段で検出した見当マークの位置に基づいて、前記基材の経路長を調整するか、または前記複数の印刷ユニット間の位相差を調整するかの少なくともいずれか一方を行うことで見当ずれを修正する見当制御手段と、
前記いずれか1つの基材ロールから他の基材ロールに基材の供給を切り替える(以下、ペースターと称す)際に、前記見当制御手段にペースター発生情報を通知するペースター通知手段と、を備え、
前記見当制御手段は、ペースター時以外の場合(ペースター時以外の場合を通常時と称す)で見当制御を行う第一の見当制御手段と、ペースター時に見当制御を行う第二の見当制御手段と、を有し、
前記ペースター通知手段よりペースター発生情報を受信した時点で前記第二の見当制御手段に切り替え、見当ずれの大きさが最大になった直後の時点以降で見当ずれが許容値の範囲内に納まった場合に前記第一の見当制御手段に切り替えることを特徴とし、
前記見当ずれの大きさが最大になった直後の時点を求める方法は、前記印刷ユニットの版胴が少なくとも1回転するたびに見当ずれの大きさを計測し、ある時点の見当ずれの大きさがその前の時点での見当ずれの大きさより小さい場合に、前記ある時点を見当ずれの大きさが最大になった直後の時点として求めることを特徴とするグラビア印刷機である。
本発明に係る請求項2に記載の発明は、前記第二の見当制御手段は、前記見当ずれの大きさが最大になった直後の時点が決定するまでは見当制御を行わず、前記見当ずれの大きさが最大になった直後の時点が決定した段階で、前記見当ずれの大きさが最大になった直後の時点の見当ずれの大きさに基づいて前記基材の経路長の調整値または前記複数の印刷ユニット間の位相差の調整値を算出することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷機である。
本発明のグラビア印刷機によれば、ペースター時の従来発生していた見当合わせのオーバーフローを起こさずに見当合わせが出来るため、損紙の発生を抑制することが出来る。また従来のグラビア印刷機に第二の見当制御手段のプログラムを増設するだけであるので、機械改造を必要とせず、安価は費用で達成することが出来る。
一般的に用いられるグラビア印刷機の概略を示す図。 印刷ユニットにおいて印刷された印刷絵柄と見当マークを示す図。 従来行われている見当合わせの制御方法を示す図。 本発明のグラビア印刷機の概略を示す図。 従来の見当制御による見当ずれの大きさを示す図。 本発明による第一の見当制御手段と第二の見当制御手段による見当ずれの大きさを示す図。 区間Cの始まりである見当ずれの大きさが最大になった直後の時点(T5)を検出する方法を説明するための模式図。 見当ずれの大きさが最大になった直後の時点(T5)を求めるフロー図。 本発明によるグラビア印刷機の全体の運転動作を示すフロー図。 本発明のグラビア印刷機の全体の運転動作を示し、特にペースター時のフローを詳細に説明するための図。 本発明のグラビア印刷機の全体の運転動作を示し、特にペースター時のフローを詳細に説明するための図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図4は本発明のグラビア印刷機の概略を示す図である。図4に示すグラビア印刷機は印刷ユニットが4ユニット備えられた4色機の場合を示している。図4において11a、11b、11c、11dは印刷ユニット、12b、12c、12dは見当センサ、13b、13c、13dはテンションピックアップ、14a、14b、14c、14dは版胴、15b、15c、15dはコンペンセータローラ、16a、16b、16c、16dは圧胴、17は給紙ユニット、18は第一の基材ロール、19は第二の基材ロールであって、ウェブ100は矢印20の方向に搬送される。
印刷ユニット11aにおける印刷は版胴14a、圧胴16aの間をウェブ100が走行するときに行われ、以下同様に、印刷ユニット11bにおける印刷は版胴14b、圧胴16bの間をウェブ100が走行するときに行われ、印刷ユニット11cにおける印刷は版胴14c、圧胴16cの間をウェブ100が走行するときに行われ、印刷ユニット11dにおける印刷は版胴14d、圧胴16dの間をウェブ100が走行するときに行われる。
印刷ユニット間の見当合わせは、印刷ユニット間におけるウェブ100の経路長を変化させることにより行われる。図4に示すように、印刷ユニット11aと印刷ユニット11bとの間のウェブ100の経路にはテンションピックアップ13b、コンペンセータローラ15bが設けられ、印刷ユニット11bと印刷ユニット11cとの間のウェブ100の経路にはテンションピックアップ13c、コンペンセータローラ15cが設けられている。同様に、印刷ユニット11cと印刷ユニット11dとの間のウェブ100の経路にはテンションピックアップ13d、コンペンセータローラ15dが設けられている。見当センサ12bは版胴14bによって印刷された直後のウェブ100が走行する位置に設けられ、見当センサ12cは版胴14cによって印刷された直後のウェブ100が走行する位置に設けられ、同様に、見当センサ12dは版胴14dによって印刷された直後のウェブ100が走行する位置に設けられている。
隣接する印刷ユニット間、即ち印刷ユニット14aと印刷ユニット14bとの間、印刷ユニット14bと印刷ユニット14cとの間、印刷ユニット14cと印刷ユニット14dとの間における見当制御に係る構成は基本的に同一である。この見当マーク12aと12bの信号が図示しない見当制御部に入力される。
本発明に係る見当マーク検出手段と、第一の見当制御手段と、第二の見当制御手段と、を説明する。上記のように隣接する印刷ユニット間における見当制御に係る構成は基本的に同一であるので、説明の便宜上、印刷ユニット11aと印刷ユニット11bとの間を例として説明する。
見当マーク検出手段について説明する。見当マーク検出手段である見当センサ12bは印刷ユニット11aにおいて印刷された見当マークと印刷ユニット11bにおいて印刷された見当マークを検出した検出信号を出力する。ここで用いられる見当センサ12は光学センサや2次元カメラを用いることができるが、費用面から光学センサを用いることが望ましい。
第一の見当制御手段と第二の見当制御手段について説明する。第一の見当制御手段と第二の見当制御手段ともに以下に説明する手順で見当合わせを行う。上記印刷ユニット11aにおいて印刷された見当マークと印刷ユニット11bにおいて印刷された見当マークを検出した検出信号が図示しない見当制御部に入力される。印刷ユニット11aと印刷ユニット11bで印刷された2つの見当マークのずれ量Δdが目標値(見当ずれがゼロ)の場合、見当制御部は、入力された検出信号の目標値との偏差(Δdとの差)を演算し、その偏差から操作量を演算する。さらに見当制御部は、その操作量からコンペンセータローラ15bの上下方向の目標位置を演算する。
コンペンセータローラは操作量を入力して、コンペンセータローラ15bの位置を見当制御部の目標位置に一致させる。コンペンセータローラ15bの位置を変化させることにより、印刷ユニット11aと印刷ユニット11bとの間におけるウェブ100の経路長を操作することになる。これにより見当合わせが行われる。
尚、上記コンペンセータローラを操作して見当合わせする以外に複数の印刷ユニット間の位相差を調整することによって見当合わせしても良い。
図5、図6は第一の見当制御手段と第二の見当制御手段を説明するための図で、図5は従来の見当制御による見当ずれの大きさを示し、図6は本発明による第一の見当制御手段と第二の見当制御手段による見当ずれの大きさを示す。
図5に示すように従来の見当合わせ制御ではペースター時に区間Mで見当不良が発生し、その間のウェブが損紙となっていた。これは上記したようにウェブの引っ張り状態の変化が起因となりウェブの搬送方向で、前後(搬送方向の前後)にウェブが大きく変動するために見当ずれが大きくなる現象が発生するためである。この場合はペースター開始後、印刷位置はマイナス方向(ウェブの搬送方向の逆)に大きくずれ、その後、マイナス方向に大きくずれた見当ずれを修正するためにプラス方向(ウェブの搬送方向)に急激に修正制御し、更にマイナス方向に再修正して、最終的に見当ずれの大きさを許容範囲に制御している。
そこで本発明による第一の見当制御手段と第二の見当制御手段では図6に示すような見当制御を行う。第一の見当制御手段によって区間Aと区間Dの見当制御が行われる。区間A、区間Dは通常時の場合であって、通常状態で印刷が行われている場合である。この第一の見当制御手段は従来行われている見当制御を用いることが出来る。
上記区間以外の区間、即ち区間Bと区間Cは第二の見当制御手段によって見当制御が行われる。区間Bは、ペースターが開始されてから見当ずれの大きさが最大になった直後の時点までの区間であって、上記第一の見当制御手段から第二の見当制御手段に切り替わり、第二の見当制御手段によって見当制御が行われる区間であるが、この区間Bでは見当ずれの大きさの計測のみを行い、見当制御は行わない。区間Cとは、見当ずれの大きさが最大になった直後の時点から許容値になるまでの区間である。この区間では、マイナス方向に見当が大きくずれていたものを徐々にプラス方向に修正する区間であって、上記第一の見当制御手段による見当制御の場合のように、プラス方向に大きくオーバーフローすることはない。
図7は区間Cの始まりである見当ずれの大きさが最大になった直後の時点(T5)を検出する方法を説明するための模式図であり、符号31は見当ずれの大きさを示すグラフで、ペースター開始時32から見当ずれが許容値33になるまでの見当ずれの大きさを示す波形である。P1〜P5は各時点での見当ずれの大きさを示す(P1〜P5は全てマイナス方向の見当ずれであって矢印34の方向に見当ずれが大きい)。見当ずれの大きさP1〜P5は見当センサ12bより取得する。
見当ずれの大きさが最大になった直後の時点(T5)を求めるフローを図8に示す。図7、図8を用いて見当ずれの大きさが最大になった直後の時点(T5)を求める方法を説明する。
ペースター開始後(S1)(この場合のペースター開始のタイミング信号はペースター装置から得られる)、第一の見当制御手段から第二の見当制御手段による見当制御に切り替わる。まずP1の大きさを取得する(S2)。次に版胴1回転後にP2を求め(S3)、P1とP2を比較しP1≧P2の場合(S4のYES)は、(T2)が見当ずれの大きさが最大値になった直後の時点として求められる。図7の場合はP1<P2(S4のNO)であって、まだこの時点では見当ずれの大きさが最大にはなっていないので、次に更に版胴1回転後にP3を取得する(S5)。P2とP3を比較しP2≧P3の場合(S6のYES)は、(T3)が見当ずれの大きさが最大になった直後の時点として求められる。P2<P3の場合(S6のNO)は、次に更に版胴1回転後にP4を取得する(S7)。P3とP4を比較しP3≧P4の場合(S8のYES)は、(T4)が見当ずれの大きさが最大になった直後の時点として求められる。P3<P4の場合(S8のNO)は次に更に版胴1回転後にP5を取得する(S9)。P4とP5を比較しP4≧P5の場合(S10のYES)は、(T5)が見当ずれの大きさが最大になった直後の時点として求められる(S11)。図7の場合はこのようにして(T5)が見当ずれの大きさが最大になった直後の時点として求められる。
上記のように(T5)が見当ずれの大きさが最大になった直後の時点として求められた場合には、(T5)の時点で第二の見当制御手段による見当制御が行われ、見当ずれが許容値になった時点(符号33)で再び第一の見当制御手段によって見当制御される。すでに述べたようにペースター開始後から上記(T5)の時点までは第二の見当制御手段は見当制御を行わず、見当ずれの大きさが最大になった直後の時点が決定した段階で、見当ずれの大きさが最大になった直後の時点の見当ずれの大きさに基づいて基材の経路長の調整値または複数の印刷ユニット間の位相差の調整値を算出して見当制御を行う。
図9は本発明によるグラビア印刷機の全体の運転動作を示すフロー図である。運転開始後(C1)、印刷機の回転数を確認し(C2)、回転数が設定以上(C3のYES)の場合は、先ず、第一の見当手段によって見当制御する(C4)。回転数が設定以下(C3のNO)の場合は、ステップ(C2)に移行する。ペースター実行の有無を確認し(C5)、ペースターが有った場合には(C6のYES)、第一の見当手段から第二の見当手段による見当制御に切り替える(C7)。次にペースター時の見当ずれの大きさが最大の直後の時点を求め(C8)、その時点が求まったところからその後、見当ずれの大きさが許容値になったことを確認して(C9)、第一の見当手段による見当制御に戻す(C10)。
図10、図11は本発明のグラビア印刷機の全体の運転動作を示し、特にペースター時のフローを詳細に説明するための図である。図10に示す動作フローでは、開始後(F1)、印刷機の回転数の確認を行い(F2)、その結果、回転数が設定回転数以上の場合(F3のYES)は、第一の見当制御手段によって見当制御される(F4)。回転数が設定回転以下の場合(F3のNO)は、ステップ(F2)に移行する。次にペースターの有無を確認し(F5)、ペースターの有りの場合(F6のYES)、第一の見当制御手段による見当制御が停止し、第二の見当制御手段による見当制御が起動する(F7)。ペースターの無しの場合(F6のNO)は、ステップ(F2)に移行する。
次に、印刷枚数をカウントする印刷枚数カウンターと、経過時間をカウントする経過時間カウンターがカウントを開始し(F8)、ペースター有りの時点から設定枚数分のカウント値の監視を行い(F9)、設定枚数に達したら見当ずれの大きさを示す波形31(図7)の監視を行い(F10)、次に図11に示すステップ(F11)に移行する。
次にマイナス方向に見当ずれ量が大きくなる波形の変化を監視しながら、見当ずれの大きさが最大値になる時点を確認し(F11)、最大値を通過後にコンペンセータローラ
を操作してマイナス方向の見当ずれ量を縮小させる(波形をプラス方向に修正する)(F
12)。次に波形がプラス方向に移動していく際に、最大値から予め設定した戻り率、例えば60%まで戻った時点でコンペンセータローラの操作を中断する(F13)。これは、第二の見当制御手段からコンペンセータローラに操作量の指示を出し、その指示によってコンペンセータローラが操作されるまでにタイムラグがあるために、上記のように60%の戻り率まで達した時点でコンペンセータローラの操作を中断するものである。
次に、戻り率まで戻ったら、コンペンセータローラを逆方向に操作して見当ずれ量をゼロ値付近に収束させ(F14)、見当ずれが許容範囲(例えば±0.3mm)に収まった時点で、第二の見当制御手段による見当制御を終了し(F15)、第一の見当制御手段による見当制御を再開する(F16)。その後図10のステップ(F2)に移行する。
このように、本発明のグラビア印刷機によれば、ペースター開始時からの見当制御を第一の見当制御手段と第二の見当制御手段を組み合わせて行うことによって、従来のグラビア印刷機で発生していたペースター時の見当ずれのオーバーフローが無くなり、その結果、損紙の発生を抑制することが出来る。
また、本発明のグラビア印刷機は、従来用いられていたグラビア印刷機に第二の見当制御手段のプログラムを加えることによって、機械的制約を受けることなく、安価で実現することが出来る。
1a、1b、1c、1d・・・印刷ユニット
2b、2c、2d・・・見当センサ
3b、3c、3d・・・テンションピックアップ
4a、4b、4c、4d・・・版胴
5b、5c、5d・・・コンペンセータローラ
6a、6b、6c、6d・・・圧胴
7・・・給紙ユニット
8・・・第一の基材ロール
9・・・第二の基材ロール
10・・・ウェブの搬送方向を示す矢印
11a、11b、11c、11d・・・印刷ユニット
12b、12c、12d・・・見当センサ
13b、13c、13d・・・テンションピックアップ
14a、14b、14c、14d・・・版胴
15b、15c、15d・・・コンペンセータローラ
16a、16b、16c、16d・・・圧胴
17・・・給紙ユニット
18・・・第一の基材ロール
19・・・第二の基材ロール
20・・・ウェブの搬送方向を示す矢印
21・・・印刷絵柄
22a、22b・・・見当マーク
31・・・見当ずれの大きさを示すグラフ
32・・・ペースター開始時
33・・・見当ずれの許容値
100・・・被印刷体(ウェブ)
P1、P2、P3、P4、P5・・・ペースター時の見当ずれの大きさ
M・・・ペースター開始から見当ずれの大きさが許容値になるまでの区間
A、B、D・・・第一の見当制御手段による見当制御が行われる区間
C・・・第一の見当制御手段による見当制御が行われる区間

Claims (2)

  1. 複数の印刷ユニットを有し、少なくとも2つの基材ロールのいずれか1つの基材ロールから供給される基材に所望の形状の塗膜を塗布・印刷するグラビア印刷機であって、
    前記グラビア印刷機は、前記印刷ユニットで前記基材上に印刷された見当マークをセンサにより検出する見当マーク検出手段と、
    前記見当マーク検出手段で検出した見当マークの位置に基づいて、前記基材の経路長を調整するか、または前記複数の印刷ユニット間の位相差を調整するかの少なくともいずれか一方を行うことで見当ずれを修正する見当制御手段と、
    前記いずれか1つの基材ロールから他の基材ロールに基材の供給を切り替える(以下、ペースターと称す)際に、前記見当制御手段にペースター発生情報を通知するペースター通知手段と、を備え、
    前記見当制御手段は、ペースター時以外の場合(ペースター時以外の場合を通常時と称す)で見当制御を行う第一の見当制御手段と、ペースター時に見当制御を行う第二の見当制御手段と、を有し、
    前記ペースター通知手段よりペースター発生情報を受信した時点で前記第二の見当制御手段に切り替え、見当ずれの大きさが最大になった直後の時点以降で見当ずれが許容値の範囲内に納まった場合に前記第一の見当制御手段に切り替えることを特徴とし、
    前記見当ずれの大きさが最大になった直後の時点を求める方法は、前記印刷ユニットの版胴が少なくとも1回転するたびに見当ずれの大きさを計測し、ある時点の見当ずれの大きさがその前の時点での見当ずれの大きさより小さい場合に、前記ある時点を見当ずれの大きさが最大になった直後の時点として求めることを特徴とするグラビア印刷機。
  2. 前記第二の見当制御手段は、前記見当ずれの大きさが最大になった直後の時点が決定するまでは見当制御を行わず、前記見当ずれの大きさが最大になった直後の時点が決定した段階で、前記見当ずれの大きさが最大になった直後の時点の見当ずれの大きさに基づいて前記基材の経路長の調整値または前記複数の印刷ユニット間の位相差の調整値を算出することを特徴とする請求項に記載のグラビア印刷機。
JP2012162399A 2012-07-23 2012-07-23 グラビア印刷機 Active JP6074935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162399A JP6074935B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 グラビア印刷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162399A JP6074935B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 グラビア印刷機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014019122A JP2014019122A (ja) 2014-02-03
JP6074935B2 true JP6074935B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=50194551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012162399A Active JP6074935B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 グラビア印刷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6074935B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6372251B2 (ja) * 2014-08-26 2018-08-15 凸版印刷株式会社 グラビア印刷機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61189940A (ja) * 1985-02-19 1986-08-23 Dainippon Printing Co Ltd 多色輪転機の見当合わせ制御方法および制御装置
JP2006321213A (ja) * 2005-04-19 2006-11-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd オフセット輪転印刷機における見当制御方法及びオフセット輪転印刷機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014019122A (ja) 2014-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109562618B (zh) 套准误差检测装置、套准误差检测方法以及印刷品
KR101283829B1 (ko) 그라비어 윤전인쇄기의 제어장치
US20110297026A1 (en) Method and device for controlling the register settings of a printing press
JP2014177019A (ja) 印刷システム及び印刷システムのプリセット方法
KR20170132079A (ko) 다색쇄 인쇄시스템 및 제어방법
JP2013537860A (ja) 印刷機械のための色の見当合わせ方法及び装置
JP6074935B2 (ja) グラビア印刷機
JP2003112411A (ja) 見当合せの方法及びこの方法を実行する転写装置
JP6074945B2 (ja) 輪転印刷機
JP5042584B2 (ja) グラビア輪転印刷機の制御装置
JP6372251B2 (ja) グラビア印刷機
JP2010149420A (ja) 段ボールシートの製函機
KR20090112374A (ko) 인쇄위치 보정장치를 갖는 전자소자 인쇄시스템
JP2019001058A (ja) 情報処理装置、印刷システム及び情報処理方法
TWI845174B (zh) 印刷控制裝置、印刷控制方法、印刷控制程式
JP2011201131A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP6096505B2 (ja) 印刷装置
JP4736027B2 (ja) 多色印刷システム
JP2014172200A (ja) 画像形成装置
JP2005324386A (ja) グラビア印刷機、追刷見当制御装置、および追刷方法
JP4281002B2 (ja) Ptpシートのマーク合わせ装置
JP4247018B2 (ja) 印刷機及び印刷方法並びに精密画像印刷物
JP2007015214A (ja) 多色刷り印刷機
JP2023049358A (ja) 輪転印刷機
JP2009190274A (ja) 多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6074935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250