JP2009190274A - 多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法 - Google Patents

多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法 Download PDF

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塚 貴 之 戸
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山 亮 秋
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【課題】ウェブ状基材に付けられる各見当マークの色が異なるにもかかわらず、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれの発生の有無を精度良く判断することができる多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法を提供する。
【解決手段】ウェブ状基材30に付けられる複数の見当マーク10、12のうち一方の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aの前縁が一方の見当マーク検出器21により検出されてから第2の見当マーク部分10bの前縁が一方の見当マーク検出器21により検出されるまでの時間が、他方の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aの前縁が他方の見当マーク検出器22により検出されてから第2の見当マーク部分12bの前縁が他方の見当マーク検出器22により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材30の幅方向において見当ずれが発生したと判断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、グラビア印刷等の多色印刷を行う多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法に関し、とりわけ、ウェブ状基材に付けられる各見当マークの色が異なるにもかかわらず、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれの発生の有無を精度良く判断することができる多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法に関する。
従来より、フィルム、紙等のウェブ状基材に対して複数の印刷ユニットにより多色の印刷を行うような多色刷り印刷機が知られている。このような多色刷り印刷機においては、ウェブ状基材が各印刷ユニット間で搬送される間に、当該ウェブ状基材の送り方向、または幅方向において見当ずれが生じる場合がある。このため、各印刷ユニットによりウェブ状基材に対してそれぞれ印刷を行う際に、このウェブ状基材に見当マークを付け、ウェブ状基材において一の印刷ユニットにより付けられた見当マークの位置と他の印刷ユニットにより付けられた見当マークの位置とを比較することにより、ウェブ状基材の送り方向における見当ずれおよび幅方向における見当ずれをそれぞれ検出するようになっている。このような多色刷り印刷機としては、例えば特許文献1に開示されるものが知られている。
例えば特許文献1に開示されるような、従来の多色刷り印刷機について図1および図5乃至図7を用いて説明する。ここで、図1は、2つの印刷ユニットを有する一般的な多色刷り印刷機(2色機)の構成を示す構成図であり、図5は、従来の多色刷り印刷機の各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを示す図である。また、図6は、図5に示す各見当マークがそれぞれ見当マーク検出装置の各光学式センサにより検出されるときの状態を示す図であり、図7は、図6に示す各光学式センサによる見当マークの検出信号を示すグラフである。
まず、2つの印刷ユニットを有する一般的な多色刷り印刷機(2色機)の構成について図1を用いて説明する。
図1に示す多色刷り印刷機においては、第1の印刷ユニット41で1色目の絵柄と見当マークが、第2の印刷ユニット42で2色目の絵柄と見当マークが、ウェブ状基材30にそれぞれ印刷されるようになっている。また、多色刷り印刷機には、1色目と2色目の見当ずれを修正する手段として、第1の印刷ユニット41と第2の印刷ユニット42との間に設けられたコンペンセータロール43aの位置を移動させることで印刷ユニット41、42間のパス長を変化させ、ウェブ状基材30の送り方向における見当ずれ(縦見当ずれ)を修正するコンペンセータロール機構43が設けられている。さらに、多色刷り印刷機には、第2の印刷ユニット42における2色目の版胴44aを軸方向に移動させ、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれ(横見当ずれ)を修正するサイドレー機構44が設けられている。
また、多色刷り印刷機における第2の印刷ユニット42よりも下流側に見当マーク検出装置20が設置されており、この見当マーク検出装置20は、ウェブ状基材30に印刷された各色の見当マークを検出するようになっている。また、多色刷り印刷機には、見当マーク検出装置20に通信接続される見当コントローラ50が設けられており、この見当コントローラ50は、見当マーク検出装置20による各色の見当マークの検出結果に基づいて、ウェブ状基材30に縦見当ずれや横見当ずれが生じているか否かを検出するようになっている。ここで、ウェブ状基材30に縦見当ずれや横見当ずれが生じている場合には、これらの縦見当ずれや横見当ずれを修正するよう、見当コントローラ50はコンペンセータロール機構43やサイドレー機構44に動作信号を送るようになっている。
次に、従来の多色刷り印刷機の各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各色の見当マークについて図5乃至図7を用いて説明する。
図5に示すように、第1の印刷ユニット41により、ウェブ状基材30に例えば墨色の台形形状からなる第1の見当マーク60が付けられる。また、ウェブ状基材30における、第1の見当マーク60よりもウェブ状基材30の送り方向における後方の位置(図5における下方の位置)に、第2の印刷ユニット42により例えば藍色の台形形状からなる第2の見当マーク62が付けられる。なお、図5における矢印は、ウェブ状基材30の送り方向を示し、図5における左右方向はウェブ状基材30の幅方向となっている。
ここで、第1の見当マーク60および第2の見当マーク62は、縦見当ずれがない場合、見当マーク60、62の送り方向の間隔は後述する距離L(第1の見当マーク60と第2の見当マーク62との間の距離)となり、横見当ずれがない場合、ウェブ状基材30の幅方向における位置が略同一となっている。また、これらの見当マーク60、62は形状が略同一となっている。より具体的には、各見当マーク60、62の前縁(ウェブ状基材30の流れ方向における最も前方の辺)はウェブ状基材30の幅方向と略平行となっており、各見当マーク60、62の後縁(ウェブ状基材30の流れ方向における最も後方の辺)はウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜するようになっている。
図6に示すように、ウェブ状基材30に付けられた各見当マーク60、62は、見当マーク検出装置20により検出されるようになっている。より具体的には、見当マーク検出装置20は、第1の見当マーク60と第2の見当マーク62との間の距離L(図5参照)と同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの光学式センサ(フォトセンサ)21、22を有している。そして、縦見当ずれがない場合、第1の光学式センサ21が第1の見当マーク60を検出するタイミングと、第2の光学式センサ22が第2の見当マーク62を検出するタイミングが略同一となっている。なお、第1の光学式センサ21および第2の光学式センサ22は、それぞれ図5の二点鎖線に示す検出位置上に設けられており、各見当マーク60、62における図5に示す検出位置の部分をそれぞれ検出するようになっている。
図7は、図6に示すような各光学式センサ21、22による第1の見当マーク60および第2の見当マーク62の検出信号をそれぞれ示すグラフである。ここで、図7に示すようなグラフにおいて、横軸は時間を示しており、縦軸は各光学式センサ21、22による出力電圧を示している。
具体的に説明すると、各光学式センサ21、22の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された見当マーク60、62がそれぞれ通過すると、見当マーク60、62とウェブ状基材30とにおける光の反射率が相違するために、光学式センサ21、22が受光する光量が変化する。各光学式センサ21、22は、この光量の変化に相当する出力電圧を出力する。このような出力電圧を経時的に測定すると、図7に示すような波形の検出信号となる。
第1の光学式センサ21による第1の見当マーク60の検出信号を示すグラフについて説明すると、図7における時刻Tcは、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク60の前縁が検出されたときの時刻を示し、時刻Tcは、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク60の後縁が検出されたときの時刻を示す。すなわち、図7における時刻Tcと時刻Tcとの間の時間Tcpにおいて、第1の光学式センサ21の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された第1の見当マーク60が通過している。
第2の光学式センサ22による第2の見当マーク62の検出信号を示すグラフについて説明すると、図7における時刻Tdは、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク62の前縁が検出されたときの時刻を示し、時刻Tdは、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク62の後縁が検出されたときの時刻を示す。すなわち、図7における時刻Tdと時刻Tdとの間の時間Tdpにおいて、第2の光学式センサ22の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された第2の見当マーク62が通過している。
ここで、見当コントローラ50において、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク60の前縁が検出されたときの時刻Tcと、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク62の前縁が検出されたときの時刻Tdとが略同一であるときには、ウェブ状基材30に縦見当ずれは生じていないと判断される。一方、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク60の前縁が検出されたときの時刻Tcと、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク62の前縁が検出されたときの時刻Tdとが異なるときには、この差分にウェブ状基材30の送り速度を掛け算した大きさ分だけ、ウェブ状基材30に縦見当ずれが生じていると判断される。
一方、各見当マーク60、62の後縁はウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜しているため、ウェブ状基材30に横見当ずれが生じていた場合には、図5に示すような検出位置における、各光学式センサ21、22の検出領域を各見当マーク60、62が通過する時間が異なることとなる。このため、見当コントローラ50において、第1の光学式センサ21に関する時刻Tcと時刻Tcとの差の時間Tcpと、第2の光学式センサ22に関する時刻Tdと時刻Tdとの差の時間Tdpとが略同一であるときには、ウェブ状基材30に横見当ずれは生じていないと判断される。一方、時刻Tcと時刻Tcとの差の時間Tcpと、時刻Tdと時刻Tdとの差の時間Tdpとが異なるときには、この差分にウェブ状基材30の送り方向速度を掛け算した大きさに比例するような大きさ分だけ、ウェブ状基材30に横見当ずれが生じていると判断される。具体的には、時間Tcpと時間Tdpとの差分にウェブ状基材30の送り方向速度を掛け算した大きさに基づいて、各見当マーク60、62の前縁と後縁とのなす角度(図5に示す例では例えば30°)を考慮することにより、横見当ずれを算出することができる。
特開2006−130765号公報
前述のように、各光学式センサ21、22の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された見当マーク60、62がそれぞれ通過すると、見当マーク60、62とウェブ状基材30とにおける光の反射率が相違するために、光学式センサ21、22が受光する光量が変化し、各光学式センサ21、22は、この光量の変化に相当する出力電圧を出力するようになっている。しかしながら、見当マーク60、62による光の反射率は、当該見当マーク60、62の色によって相違する。このため、各光学式センサ21、22の検出信号について、図7に示すようなグラフにおける波高値および波幅値は見当マーク60、62の色によって相違することとなる。
各光学式センサ21、22の検出信号に係るグラフの波高値については、波高値を観測しながら増幅器のゲイン調節用の半固定抵抗器等を手動で調整する方法や、上述の特許文献1で示されているような見当マークの検出パルスを用いる方法により、所定値に一致させることができる。しかしながら、各光学式センサ21、22の検出信号に係るグラフの波幅値については、この波幅値を所定値に一致させる方法は知られていない。このため、ウェブ状基材30の横見当ずれを検出するにあたり、見当マーク60、62の色の違いによる波幅値の差異により、このようなウェブ状基材30の横見当ずれの検出に誤差が生じるおそれがある。
具体的に説明すると、各光学式センサ21、22の検出信号に係るグラフの波幅値の相違は、波形のグラフのたち下がり部分(時刻Tcや時刻Tdの近傍の部分)が異なることに起因する。すなわち、同じ形状の見当マーク60、62であっても、例えば第1の見当マーク60の色が墨色であり第2の見当マーク62の色が藍色であることにより、たとえウェブ状基材30に横見当ずれが生じていない場合であっても、時刻Tdと時刻Tdとの間の時間Tdpが、時刻Tcと時刻Tcとの間の時間Tcpと異なるようになってしまう場合がある。このため、上述のような横見当ずれの検出方法においては、実際にはウェブ状基材30に横見当ずれがない場合であっても、各見当マーク60、62の色の相違により、各光学式センサ21、22の検出信号に係るグラフのたち下がり部分が異なるようになってしまうため、横見当ずれが生じたと判断されてしまうおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ウェブ状基材に付けられる各見当マークの色が異なるにもかかわらず、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれの発生の有無を精度良く判断することができる多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法を提供することを目的とする。
本発明の多色刷り印刷機は、連続的に送られるウェブ状基材に対して印刷を行うとともに見当マークをこのウェブ状基材に付ける、複数の直列に設けられた印刷ユニットと、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを検出する見当マーク検出手段であって、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークの間の距離と略同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの見当マーク検出器を有するような見当マーク検出手段と、前記見当マーク検出手段による検出結果に基づいて、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生しているか否かを判断する判断手段と、を備え、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークは、ウェブ状基材の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における後方に設けられウェブ状基材の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有し、前記判断手段は、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されてから第2の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間が、他方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されてから第2の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生したと判断することを特徴とする。
本発明の多色刷り印刷方法は、複数の直列に設けられた印刷ユニットにより、連続的に送られるウェブ状基材に対してそれぞれ印刷を行うとともに見当マークをこのウェブ状基材にそれぞれ付ける印刷工程と、ウェブ状基材に付けられる各々の見当マーク間の距離と略同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの見当マーク検出器により、ウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを検出する見当マーク検出工程と、見当マーク検出工程による検出結果に基づいて、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生しているか否かを判断する判断工程と、を備え、印刷工程においてウェブ状基材に付けられる各々の見当マークは、ウェブ状基材の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における後方に設けられウェブ状基材の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有し、判断工程において、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されてから第2の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間が、他方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されてから第2の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生したと判断されることを特徴とする。
本発明の多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法によれば、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれを検出するにあたり、一方の見当マーク検出器により一方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が検出されてからこの一方の見当マーク検出器により一方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が検出されるまでの時間と、他方の見当マーク検出器により他方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が検出されてからこの他方の見当マーク検出器により他方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が検出されるまでの時間とが異なるときに、ウェブ状基材に横見当ずれが生じていると判断するようになっている。このように、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれを検出するにあたり、見当マーク検出器により見当マークの各見当マーク部分の前縁が検出される時刻のみを用いており、見当マーク検出器により見当マークの各見当マーク部分の後縁が検出される時刻を用いていない。このため、第1の見当マークおよび第2の見当マークの色が相違することにより、各見当マーク検出器の検出信号に係る経時的なグラフにおける波幅値が相違するようになった場合であっても、すなわち、波形のグラフのたち下がり部分が異なるようになった場合であっても、このことが、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれの検出に影響を与えることはない。このことにより、ウェブ状基材に付けられる各見当マークの色が異なるにもかかわらず、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれの発生の有無を精度良く判断することができる。
本発明の他の多色刷り印刷機は、連続的に送られるウェブ状基材に対して印刷を行うとともに見当マークをこのウェブ状基材に付ける、複数の直列に設けられた印刷ユニットと、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを検出する見当マーク検出手段であって、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークの間の距離と略同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの見当マーク検出器を有するような見当マーク検出手段と、前記見当マーク検出手段による検出結果に基づいて、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生しているか否かを判断する判断手段と、を備え、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークは、ウェブ状基材の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における前方に設けられウェブ状基材の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有し、前記判断手段は、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されてから第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間が、他方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されてから第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生したと判断することを特徴とする。
また、本発明の他の多色刷り印刷方法は、複数の直列に設けられた印刷ユニットにより、連続的に送られるウェブ状基材に対してそれぞれ印刷を行うとともに見当マークをこのウェブ状基材にそれぞれ付ける印刷工程と、ウェブ状基材に付けられる各々の見当マーク間の距離と略同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの見当マーク検出器により、ウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを検出する見当マーク検出工程と、見当マーク検出工程による検出結果に基づいて、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生しているか否かを判断する判断工程と、を備え、印刷工程においてウェブ状基材に付けられる各々の見当マークは、ウェブ状基材の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における前方に設けられウェブ状基材の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有し、判断工程において、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されてから第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間が、他方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されてから第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生したと判断されることを特徴とする。
このような多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法においても、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれを検出するにあたり、見当マーク検出器により見当マークの各見当マーク部分の前縁が検出される時刻のみを用いており、見当マーク検出器により見当マークの各見当マーク部分の後縁が検出される時刻を用いていない。このため、第1の見当マークおよび第2の見当マークの色が相違することにより、各見当マーク検出器の検出信号に係る経時的なグラフにおける波幅値が相違するようになった場合であっても、すなわち、波形のグラフのたち下がり部分が異なるようになった場合であっても、このことが、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれの検出に影響を与えることはない。このことにより、ウェブ状基材に付けられる各見当マークの色が異なるにもかかわらず、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれの発生の有無を精度良く判断することができる。
上述のような多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法においては、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されたときの時刻が、他方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されたときの時刻と異なるときに、ウェブ状基材の送り方向において見当ずれが発生したと判断されることが好ましい。
また、前記見当マーク検出手段の各見当マーク検出器は光学式センサであってもよい。
また、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークにおける第1の見当マーク部分および第2の見当マーク部分は互いに離間していることが好ましい。
また、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークにおける第1の見当マーク部分はウェブ状基材の幅方向と略平行である辺を有する略長方形形状となっており、各々の見当マークにおける第2の見当マーク部分はウェブ状基材の幅方向に対して傾斜する辺を有する略平行四辺形形状となっていることが好ましい。
本発明の多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法によれば、ウェブ状基材に付けられる各見当マークの色が異なるにもかかわらず、ウェブ状基材の幅方向における見当ずれの発生の有無を精度良く判断することができる。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本実施の形態による多色刷り印刷機の構成を示す図である。なお、図1は、前述のように、2つの印刷ユニットを有する一般的な多色刷り印刷機(2色機)の構成を示す構成図であり、図2は、本発明の一の実施の形態における多色刷り印刷機の各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを示す図である。また、図3は、図2に示す各見当マークがそれぞれ見当マーク検出装置の各光学式センサにより検出されるときの状態を示す図であり、図4は、図3に示す各光学式センサによる見当マークの検出信号を示すグラフである。
本実施の形態においては、図1に示すような、2つの印刷ユニットを有する多色刷り印刷機(2色機)が用いられる。このような多色刷り印刷機の具体的な構成は、各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる見当マークの形状を除いては、上述した通りのものであり、ここではその説明を省略する。
次に、本実施の形態の多色刷り印刷機の各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各色の見当マークについて図2乃至図4を用いて説明する。
図2に示すように、第1の印刷ユニット41により、ウェブ状基材30に例えば墨色の第1の見当マーク10が付けられる。この第1の見当マーク10は、ウェブ状基材30の幅方向(図2の左右方向)と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分10aと、この見当マーク部分10aよりもウェブ状基材30の送り方向(図2の矢印参照)における後方(図2における下方の位置)に設けられウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分10bとを有している。ここで、各見当マーク部分10a、10bにおける前縁とは、ウェブ状基材30の流れ方向における最も前方の辺のことをいう。
より具体的には、第1の見当マーク10における第1の見当マーク部分10aは、ウェブ状基材30の幅方向と略平行である辺を有する略長方形形状となっており、第2の見当マーク部分10bは、ウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜する辺を有する略平行四辺形形状となっている。そして、図2に示すように、第1の見当マーク10の各見当マーク部分10a、10bは互いに離間している。
また、図2に示すように、ウェブ状基材30における、第1の見当マーク10よりもウェブ状基材30の送り方向における後方の位置に、第2の印刷ユニット42により第2の見当マーク12が付けられる。この第2の見当マーク12は、第1の見当マーク10と略同一の形状となっている。すなわち、第2の見当マーク12は、ウェブ状基材30の幅方向(図2の左右方向)と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分12aと、この見当マーク部分12aよりもウェブ状基材30の送り方向(図2の矢印参照)における後方に設けられウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分12bとを有している。
より具体的には、第2の見当マーク12における第1の見当マーク部分12aは、ウェブ状基材30の幅方向と略平行である辺を有する略長方形形状となっており、第2の見当マーク部分12bは、ウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜する辺を有する略平行四辺形形状となっている。そして、図2に示すように、第2の見当マーク12の各見当マーク部分12a、12bは互いに離間している。
図2に示すように、第1の見当マーク10および第2の見当マーク12は、前述のように略同一の形状を有するとともに、縦見当ずれがない場合、見当マーク10、12の送り方向の間隔はLとなっており、横見当ずれがない場合、ウェブ状基材30の幅方向における見当マーク10、12の位置が略同一となっている。
図3に示すように、ウェブ状基材30に付けられた各見当マーク10、12は、見当マーク検出装置20により検出されるようになっている。より具体的には、見当マーク検出装置20は、第1の見当マーク10と第2の見当マーク12との間の距離L(図2参照)と同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの光学式センサ(フォトセンサ)21、22を有している。そして、縦見当ずれがない場合、第1の光学式センサ21が第1の見当マーク10を検出するタイミングと、第2の光学式センサ22が第2の見当マーク12を検出するタイミングが略同一となっている。なお、第1の光学式センサ21および第2の光学式センサ22は、それぞれ図2の二点鎖線に示す検出位置上に設けられており、各見当マーク10、12における図2に示す検出位置の部分をそれぞれ検出するようになっている。
図4は、図3に示すような各光学式センサ21、22による第1の見当マーク10および第2の見当マーク12の検出信号をそれぞれ示すグラフである。ここで、図4に示すようなグラフにおいて、横軸は時間を示しており、縦軸は各光学式センサ21、22による出力電圧を示している。
具体的に説明すると、各光学式センサ21、22の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された見当マーク10、12がそれぞれ通過すると、見当マーク10、12とウェブ状基材30とにおける光の反射率が相違するために、光学式センサ21、22が受光する光量が変化する。各光学式センサ21、22は、この光量の変化に相当する出力電圧を出力する。このような出力電圧を経時的に測定すると、図4に示すような波形の検出信号となる。
第1の光学式センサ21による第1の見当マーク10の検出信号を示すグラフについて説明すると、図4における時刻Taは、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aの前縁が検出されたときの時刻を示し、時刻Taは、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aの後縁が検出されたときの時刻を示す。すなわち、図4における時刻Taと時刻Taとの間の時間において、第1の光学式センサ21の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された第1の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aが通過している。同様に、図4における時刻Taは、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第2の見当マーク部分10bの前縁が検出されたときの時刻を示し、時刻Taは、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第2の見当マーク部分10bの後縁が検出されたときの時刻を示す。すなわち、図4における時刻Taと時刻Taとの間の時間において、第1の光学式センサ21の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された第1の見当マーク10の第2の見当マーク部分10bが通過している。
第2の光学式センサ22による第2の見当マーク12の検出信号を示すグラフについて説明すると、図4における時刻Tbは、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aの前縁が検出されたときの時刻を示し、時刻Tbは、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aの後縁が検出されたときの時刻を示す。すなわち、図4における時刻Tbと時刻Tbとの間の時間において、第2の光学式センサ22の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された第2の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aが通過している。同様に、図4における時刻Tbは、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第2の見当マーク部分12bの前縁が検出されたときの時刻を示し、時刻Tbは、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第2の見当マーク部分12bの後縁が検出されたときの時刻を示す。すなわち、図4における時刻Tbと時刻Tbとの間の時間において、第2の光学式センサ22の検出領域を、ウェブ状基材30に印刷された第2の見当マーク12の第2の見当マーク部分12bが通過している。
ここで、見当コントローラ50において、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aの前縁が検出されたときの時刻Taと、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aの前縁が検出されたときの時刻Tbとが略同一であるときには、ウェブ状基材30に縦見当ずれは生じていないと判断される。一方、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aの前縁が検出されたときの時刻Taと、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aの前縁が検出されたときの時刻Tbとが異なるときには、この差分にウェブ状基材30の送り速度を掛け算した大きさ分だけ、ウェブ状基材30に縦見当ずれが生じていると判断される。
また、見当コントローラ50において、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aの前縁が検出されてからこの第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第2の見当マーク部分10bの前縁が検出されるまでの時間Tapと、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aの前縁が検出されてからこの第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第2の見当マーク部分12bの前縁が検出されるまでの時間Tbpとが略同一であるときには、ウェブ状基材30に横見当ずれは生じていないと判断される。一方、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aの前縁が検出されてからこの第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第2の見当マーク部分10bの前縁が検出されるまでの時間Tapと、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aの前縁が検出されてからこの第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第2の見当マーク部分12bの前縁が検出されるまでの時間Tbpとが異なるときには、この差分にウェブ状基材30の送り方向速度を掛け算した大きさに比例するような大きさ分だけ、ウェブ状基材30に横見当ずれが生じていると判断される。具体的には、時間Tapと時間Tbpとの差分にウェブ状基材30の送り方向速度を掛け算した大きさに基づいて、第1の見当マーク部分10a、12aの前縁と第2の見当マーク部分10b、12bの前縁とのなす角度(図2に示す例では例えば30°)を考慮することにより、横見当ずれを算出することができる。
なぜならば、図2に示すように、各見当マーク10、12の第2の見当マーク部分10b、12bの前縁はウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜しているため、ウェブ状基材30に横見当ずれが生じていた場合には、図2に示すような検出位置における、各光学式センサ21、22により各見当マーク10、12の第2の見当マーク部分10b、12bの前縁が検出される時刻Ta、Tbが、ウェブ状基材30に横見当ずれが生じていない場合と異なるようになるからである。
見当コントローラ50において、ウェブ状基材30に縦見当ずれが生じていることが検出された場合には、この見当コントローラ50は、コンペンセータロール機構43に動作信号を送る。このことにより、コンペンセータロール機構43はコンペンセータロール43aの位置を移動させることで、印刷ユニット41、42間のパス長を変化させ、縦見当ずれを修正する。一方、見当コントローラ50において、ウェブ状基材30に横見当ずれが生じていることが検出された場合には、この見当コントローラ50は、サイドレー機構44に動作信号を送る。このことにより、サイドレー機構44は2色目の印刷ユニット42の版胴44aを軸方向に移動させることで、横見当ずれを修正する。
以上のように本実施の形態の多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法によれば、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれを検出するにあたり、第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第1の見当マーク部分10aの前縁が検出されてからこの第1の光学式センサ21により第1の見当マーク10の第2の見当マーク部分10bの前縁が検出されるまでの時間Tapと、第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第1の見当マーク部分12aの前縁が検出されてからこの第2の光学式センサ22により第2の見当マーク12の第2の見当マーク部分12bの前縁が検出されるまでの時間Tbpとが異なるときに、ウェブ状基材30に横見当ずれが生じていると判断するようになっている。このように、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれを検出するにあたり、光学式センサにより見当マークの各見当マーク部分の前縁が検出される時刻のみを用いており、光学式センサにより見当マークの各見当マーク部分の後縁が検出される時刻を用いていない。このため、第1の見当マーク10および第2の見当マーク12の色が相違することにより、各光学式センサ21、22の検出信号について、図4に示すようなグラフにおける波幅値が相違するようになった場合であっても、すなわち、図4に示すような波形のグラフのたち下がり部分(時刻Taや時刻Tbの近傍の部分)が異なるようになった場合であっても、このことが、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれの検出に影響を与えることはない。このことにより、ウェブ状基材30に付けられる各見当マーク10、12の色が異なるにもかかわらず、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれの発生の有無を精度良く判断することができる。
なお、本発明による多色刷り印刷機および多色刷り印刷方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、各印刷ユニット41、42によりウェブ状基材30に付けられた各見当マーク10、12の各々の見当マーク部分10a、10b、12a、12bを検出する見当マーク検出器としては、上述のような光学式センサ21、22に限定されることはなく、他の種類のセンサやセンサ以外の器具等を用いることもできる。
また、図2に示される各見当マーク10、12の形状は単なる例示に過ぎず、ウェブ状基材30の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における前方または後方に設けられウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有するものであれば、様々な形状の見当マークを用いることができる。すなわち、第1の見当マーク部分10a、12aは、略長方形形状のものに限定されることはなく、その前縁がウェブ状基材30の幅方向と略平行になっているものであれば、他の形状のものを使用することができる。同様に、第2の見当マーク部分10b、12bは、略平行四辺形形状のものに限定されることはなく、その前縁がウェブ状基材30の幅方向に対して傾斜しているものであれば、他の形状のものを使用することができる。
また、各印刷ユニット41、42によりウェブ状基材30に付けられる各々の見当マーク10、12における第1の見当マーク部分10a、12aおよび第2の見当マーク部分10b、12bは、互いに離間しているものに限定されることはなく、各見当マーク部分が一部分において互いに隣接するようになっていてもよい。
ここで、各見当マークにおいて、第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材30の送り方向における前方に第2の見当マーク部分が設けられている場合には、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれを検出するにあたり、第1の光学式センサ21により第1の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が検出されてからこの第1の光学式センサ21により第1の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が検出されるまでの時間と、第2の光学式センサ22により第2の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が検出されてからこの第2の光学式センサ22により第2の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が検出されるまでの時間とが異なるときに、ウェブ状基材30に横見当ずれが生じていると判断するようになっている。
この場合でも、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれを検出するにあたり、光学式センサにより見当マークの各見当マーク部分の前縁が検出される時刻のみを用いており、光学式センサにより見当マークの各見当マーク部分の後縁が検出される時刻を用いていない。このため、第1の見当マーク10および第2の見当マーク12の色が相違することにより、各光学式センサ21、22の検出信号について波幅値が相違するようになった場合であっても、このことが、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれの検出に影響を与えることはない。このことにより、ウェブ状基材30に付けられる各見当マーク10、12の色が異なるにもかかわらず、ウェブ状基材30の幅方向における見当ずれの発生の有無を精度良く判断することができる。
2つの印刷ユニットを有する一般的な多色刷り印刷機(2色機)の構成を示す構成図である。 本発明の一の実施の形態における多色刷り印刷機の各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを示す図である。 図2に示す各見当マークがそれぞれ見当マーク検出装置の各光学式センサにより検出されるときの状態を示す図である。 図3に示す各光学式センサによる見当マークの検出信号を示すグラフである。 従来の多色刷り印刷機の各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを示す図である。 図5に示す各見当マークがそれぞれ見当マーク検出装置の各光学式センサにより検出されるときの状態を示す図である。 図6に示す各光学式センサによる見当マークの検出信号を示すグラフである。
符号の説明
10 第1の見当マーク
10a 第1の見当マーク部分
10b 第2の見当マーク部分
12 第2の見当マーク
12a 第1の見当マーク部分
12b 第2の見当マーク部分
20 見当マーク検出装置
21 第1の光学式センサ
22 第2の光学式センサ
30 ウェブ状基材
41 第1の印刷ユニット
42 第2の印刷ユニット
43 コンペンセータロール機構
43a コンペンセータロール
44 サイドレー機構
44a 版胴
50 見当コントローラ
60 第1の見当マーク
62 第2の見当マーク

Claims (12)

  1. 連続的に送られるウェブ状基材に対して印刷を行うとともに見当マークをこのウェブ状基材に付ける、複数の直列に設けられた印刷ユニットと、
    前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを検出する見当マーク検出手段であって、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークの間の距離と略同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの見当マーク検出器を有するような見当マーク検出手段と、
    前記見当マーク検出手段による検出結果に基づいて、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生しているか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークは、ウェブ状基材の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における後方に設けられウェブ状基材の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有し、
    前記判断手段は、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されてから第2の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間が、他方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されてから第2の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生したと判断することを特徴とする多色刷り印刷機。
  2. 連続的に送られるウェブ状基材に対して印刷を行うとともに見当マークをこのウェブ状基材に付ける、複数の直列に設けられた印刷ユニットと、
    前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを検出する見当マーク検出手段であって、前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークの間の距離と略同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの見当マーク検出器を有するような見当マーク検出手段と、
    前記見当マーク検出手段による検出結果に基づいて、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生しているか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークは、ウェブ状基材の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における前方に設けられウェブ状基材の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有し、
    前記判断手段は、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されてから第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間が、他方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されてから第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生したと判断することを特徴とする多色刷り印刷機。
  3. 前記判断手段は、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されたときの時刻が、他方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されたときの時刻と異なるときに、ウェブ状基材の送り方向において見当ずれが発生したと判断することを特徴とする請求項1または2記載の多色刷り印刷機。
  4. 前記見当マーク検出手段の各見当マーク検出器は光学式センサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の多色刷り印刷機。
  5. 前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークにおける第1の見当マーク部分および第2の見当マーク部分は互いに離間していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の多色刷り印刷機。
  6. 前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークにおける第1の見当マーク部分はウェブ状基材の幅方向と略平行である辺を有する略長方形形状となっており、各々の見当マークにおける第2の見当マーク部分はウェブ状基材の幅方向に対して傾斜する辺を有する略平行四辺形形状となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の多色刷り印刷機。
  7. 複数の直列に設けられた印刷ユニットにより、連続的に送られるウェブ状基材に対してそれぞれ印刷を行うとともに見当マークをこのウェブ状基材にそれぞれ付ける印刷工程と、
    ウェブ状基材に付けられる各々の見当マーク間の距離と略同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの見当マーク検出器により、ウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを検出する見当マーク検出工程と、
    見当マーク検出工程による検出結果に基づいて、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生しているか否かを判断する判断工程と、
    を備え、
    印刷工程においてウェブ状基材に付けられる各々の見当マークは、ウェブ状基材の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における後方に設けられウェブ状基材の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有し、
    判断工程において、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されてから第2の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間が、他方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されてから第2の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生したと判断されることを特徴とする多色刷り印刷方法。
  8. 複数の直列に設けられた印刷ユニットにより、連続的に送られるウェブ状基材に対してそれぞれ印刷を行うとともに見当マークをこのウェブ状基材にそれぞれ付ける印刷工程と、
    ウェブ状基材に付けられる各々の見当マーク間の距離と略同一の距離である所定間隔を空けて設置された2つの見当マーク検出器により、ウェブ状基材に付けられた各々の見当マークを検出する見当マーク検出工程と、
    見当マーク検出工程による検出結果に基づいて、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生しているか否かを判断する判断工程と、
    を備え、
    印刷工程においてウェブ状基材に付けられる各々の見当マークは、ウェブ状基材の幅方向と略平行になっている前縁を含む第1の見当マーク部分と、この第1の見当マーク部分よりもウェブ状基材の送り方向における前方に設けられウェブ状基材の幅方向に対して傾斜している前縁を含む第2の見当マーク部分とを有し、
    判断工程において、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されてから第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間が、他方の見当マークの第2の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されてから第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されるまでの時間と異なるときに、ウェブ状基材の幅方向において見当ずれが発生したと判断されることを特徴とする多色刷り印刷方法。
  9. 判断工程において、ウェブ状基材に付けられる複数の見当マークのうち一方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が一方の見当マーク検出器により検出されたときの時刻が、他方の見当マークの第1の見当マーク部分の前縁が他方の見当マーク検出器により検出されたときの時刻と異なるときに、ウェブ状基材の送り方向において見当ずれが発生したと判断されることを特徴とする請求項7または8記載の多色刷り印刷方法。
  10. 前記各見当マーク検出器は光学式センサであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の多色刷り印刷方法。
  11. 前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークにおける第1の見当マーク部分および第2の見当マーク部分は互いに離間していることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の多色刷り印刷方法。
  12. 前記各印刷ユニットによりウェブ状基材に付けられる各々の見当マークにおける第1の見当マーク部分はウェブ状基材の幅方向と略平行である辺を有する略長方形形状となっており、各々の見当マークにおける第2の見当マーク部分はウェブ状基材の幅方向に対して傾斜する辺を有する略平行四辺形形状となっていることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一項に記載の多色刷り印刷方法。
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