JP2014122971A - レンズユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】微細な凸部によって反射防止面を形成した透光性光学素子であっても、異物の付着や、接触による凸部の崩れを防止することのできるレンズユニットを提供すること。
【解決手段】レンズユニット100において、複数の透光性光学素子(レンズ1、2、3、4および赤外線フィルタ6)の各々の物体側L1の面および像側L2の面のうち、ホルダ7の物体側開口部7aを塞ぐレンズ1(第1透光性光学素子)の物体側L1のレンズ面1a、およびホルダ7の像側開口部7bを塞ぐ赤外線フィルタ6(第2透光性光学素子)の像側L2の面6bを除く少なくとも1面が、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部によって反射防止面として構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細な多数の凸部によって反射防止面が形成された光学素子を備えたレンズユニットに関するものである。
レンズ等の透光性光学素子の表面に、蒸着により誘電体多層膜を形成して反射防止面を構成する技術が採用されている一方、近年、レンズ等の透光性光学素子の表面に、図4(a)、(b)に示すようなナノサイズの微細な凸部Pを多数設けて反射防止面を構成する技術が提案されている。かかる構成の反射防止面では、図4(b)に示すように、屈折率が連続的に変化するため、屈折率が急激に変化する界面が存在しないことになるため、反射率を低減することができる。かかる反射防止面を構成するにあたっては、透光性光学素子の表面に形成したコーティング層を利用したものが提案されている。
さらには、ナノサイズの微細な凹部を成形用の金型に多数形成しておき、かかる金型を用いて透光性光学素子を成形することにより、図4を参照して説明した微細な凸部Pを透光性光学素子に形成する技術も提案されている(特許文献1参照)。
かかる特許文献1に記載の技術によれば、生産性が高いとともに、透光性光学素子を構成する基材自身に微細な凸部Pが付されているので、コーティング層や、蒸着により形成した誘電体多層膜と違って、剥離やひび割れ等の問題が発生しないという利点がある。
特許第4986138号公報
しかしながら、微細な凸部Pによって反射防止面を形成した透光性光学素子の場合、反射防止面に、油脂ミスト、結露した水分、ゴミ等の異物等が付着しやすいため、光学特性が低下しやすいという問題点がある。また、異物を除去するために反射防止面に拭くと、凸部Pが崩れ、光学特性が低下しやすいという問題点もある。また、異物を除去するためでなくても、反射防止面に触れると、凸部Pが崩れ、光学特性が低下しやすいという問題点もある。このため、微細な凸部Pによって反射防止面を形成した透光性光学素子については、広く普及するまでには至っていないのが現状である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、微細な凸部によって反射防止面を形成した透光性光学素子であっても、異物の付着や、接触による凸部の崩れを防止することのできるレンズユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、光軸に沿って配置された複数の透光性光学素子と、該複数の透光性光学素子を保持する筒状のホルダと、を有し、前記複数の透光性光学素子が複数のレンズを含むレンズユニットであって、前記複数の透光性光学素子の各々の物体側の面および像側の面のうち、前記ホルダの物体側開口部を塞ぐ第1透光性光学素子の物体側の面、および前記ホルダの像側開口部を塞ぐ第2透光性光学素子の像側の面を除く少なくとも1面が、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部によって反射防止面として構成されていることを特徴とする。
本願発明において、透光性光学素子として接合レンズを用いている場合、「透光性光学素子の物体側の面」とは、接合レンズの物体側の面を意味し、「透光性光学素子の像側の面」とは、接合レンズの像側の面を意味する。
本発明では、透光性光学素子に形成された反射防止面は、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部を利用した構成であるため、コーティング層や誘電体多層膜を利用した構成と違って剥離やひび割れ等の問題が発生しない。また、複数の透光性光学素子の各々の物体側の面および像側の面のうち、ホルダの物体側開口部を塞ぐ第1透光性光学素子の物体側の面、およびホルダの像側開口部を塞ぐ第2透光性光学素子の像側の面を除く面に反射防止面が形成されているため、反射防止面への異物の付着や接触に起因する凸部の崩れが発生しない。
本発明において、前記複数の透光性光学素子のうち、前記反射防止面が形成された透光性光学素子は、プラスチック製であることが好ましい。透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部を利用した反射防止面は、ガラス製の透光性光学素子やプラスチック製の透光性光学素子のいずれにも形成することができるが、プラスチック製の透光性光学素子であれば、金型成形により安価に製造することができる。
本発明において、前記第1透光性光学素子と前記ホルダとの間には環状のシール部材が挟まれていることが好ましい。かかる構成によれば、第1透光性光学素子とホルダとの間から異物が侵入しにくいので、反射防止面への異物の付着を防止することができる。
本発明において、前記複数の透光性光学素子の各々の物体側の面および像側の面のうち、前記第1透光性光学素子の物体側の面、および前記第2透光性光学素子の像側の面を除く全ての面が前記反射防止面として構成されている構成を採用することができる。
本発明において、前記複数のレンズの少なくとも1つに前記反射防止面が形成されている構成を採用することができる。
本発明において、前記複数のレンズのいずれかの間に絞りが配置されており、前記反射防止面は、少なくとも前記絞りより物体側のレンズに形成されていることが好ましい。絞りより物体側のレンズにコーティング層や誘電体多層膜からなる反射防止層を形成した場合、コーティング層や誘電体多層膜に剥離やひび割れが発生した際に、かかる不具合部分が像に写り込やすいが、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部を利用した反射防止面によれば、かかる問題が発生しないので、絞りより物体側のレンズに反射防止面を設けることができる。
本発明において、前記複数のレンズのうち、前記絞りに対して物体側で隣り合うレンズの像側の面、および前記絞りに対して像側で隣り合うレンズの物体側の面のうちの少なくとも一方の面が前記反射防止面として構成されていることが好ましい。絞りに近いレンズでは、全体の光が集中するため、コーティング層や誘電体多層膜からなる反射防止層を形成した場合、コーティング層や誘電体多層膜に剥離やひび割れが発生した際に、かかる不具合部分の影響が相対的に大きくなりやすいが、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部を利用した反射防止面によれば、かかる問題が発生しないので、絞りに近いレンズに反射防止面を設けることができる。
本発明において、前記複数のレンズには、複数のプラスチックレンズが含まれ、少なくとも、前記複数のプラスチックレンズの各面のうち、前記第1透光性光学素子の物体側の面を除く最も物体側の面が前記反射防止面として構成されている構成を採用することができる。物体側に位置するレンズにコーティング層や誘電体多層膜からなる反射防止層を形成した場合、コーティング層や誘電体多層膜の剥離やひび割れが発生した際に、かかる不具合部分が像に写り込やすいが、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部を利用した反射防止面としておけば、かかる問題が発生しない。それ故、本発明によれば、複数のプラスチックレンズの各面のうち、第1透光性光学素子の物体側の面を除く最も物体側の面に反射防止面を設けることができる。
本発明において、前記複数のレンズのうち、前記反射防止面が形成されているレンズは、レンズ面の外周側にフランジ部を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、フランジ部によってレンズ面に形成されている反射防止面を保護することができる。
本発明において、前記複数のレンズのうち、前記反射防止面が形成されているレンズでは、前記反射防止面が形成されている側の面において前記レンズ面が前記フランジ部より凹んでいることが好ましい。かかる構成によれば、反射防止面が形成されている側の面をテーブルやトレイの平坦面に向けてレンズを載置した場合でも、レンズ面に形成されている反射防止面がテーブルやトレイに接触しない。このため、レンズ面に形成されている反射防止面が損傷することを防止することができる。
本発明において、前記フランジ部は、光軸に直交する平坦面を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、レンズユニットを組み立てる際、チャッキングヘッドでフランジ部の平坦面を吸着することができるので、レンズ面に形成されている反射防止面が損傷することを防止することができる。
本発明において、前記平坦面は、前記フランジ部の物体側の面に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、レンズユニットを組み立てる際、チャッキングヘッドでフランジ部の平坦面を吸着して、ホルダの物体側開口部からレンズを搭載することができる。
本発明において、前記ホルダの外周面には、当該ホルダの外周側に嵌められるシール用の環状部材が当接可能な段部が形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、異物がホルダの像側に回り込みにくいという利点がある。
本発明において、前記複数の透光性光学素子のうち、前記反射防止面が形成されている透光性光学素子は、前記ホルダ内に圧入されて当該透光性光学素子の外周面と前記ホルダの内周面とが接している構成を採用することができる。透光性光学素子をホルダ内に圧入すると、透光性光学素子の外周面とホルダの内周面とが接し、透光性光学素子に応力が加わって、透光性光学素子が歪むが、その場合でも、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部を利用した反射防止面であれば、コーティング層や誘電体多層膜と違って、剥離やひび割れが発生しない。
本発明において、前記複数の透光性光学素子は、いずれもレンズである構成を採用することができる。
本発明において、前記複数の透光性光学素子は、最も像側に赤外線フィルタを含む構成を採用してもよい。
この場合、フィルタの物体側の面が前記反射防止面として構成されている形態を採用してもよい。
本発明では、透光性光学素子に形成された反射防止面は、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部を利用した構成であるため、コーティング層や誘電体多層膜を利用した構成と違って剥離やひび割れ等の問題が発生しない。また、複数の透光性光学素子の各々の物体側の面および像側の面のうち、ホルダの物体側開口部を塞ぐ第1透光性光学素子の物体側の面、およびホルダの像側開口部を塞ぐ第2透光性光学素子の像側の面を除く面に反射防止面が形成されているため、反射防止面への異物の付着や接触に起因する凸部の崩れが発生しない。
本発明を適用したレンズユニットの説明図である。 本発明を適用したレンズユニットにおいてレンズにフランジ部を設けた効果を示す説明図である。 本発明を適用したレンズユニットにおいてレンズを圧入した場合にレンズに加わる応力の説明図である。 微細な凸部を利用した反射防止面の説明図である。
図面を参照して、本発明を適用したレンズユニットを説明する。
(レンズユニットの構成)
図1は、本発明を適用したレンズユニットの説明図である。なお、図1では、以下に説明するレンズ面のうち、反射防止層が形成されている面は太線で表してある。図1に示すように、本形態のレンズユニット100は、光軸Lに沿って配置された複数の透光性光学素子として、複数のレンズ1、2、3、4と、赤外線フィルタ6とを有しており、透光性光学素子(レンズ1、2、3、4および赤外線フィルタ6)は、筒状のホルダ7に保持されている。本形態では、複数の透光性光学素子のうち、最も物体側L1に位置するレンズ1(第1透光性光学素子)は、ホルダ7の物体側開口部7aを塞ぐように配置され、最も像側L2に位置する赤外線フィルタ6(第2透光性光学素子)は、ホルダ7の像側開口部7bを塞ぐように配置されている。本形態において、複数のレンズ1、2、3、4は、画角が150〜190°の広角レンズ11を構成している。また、ホルダ7の内側において、レンズ3とレンズ4との間には絞り5が配置されている。
本形態において、レンズ1(第1群)は、負のパワーをもつガラスレンズからなる。具体的には、レンズ1は、物体側L1のレンズ面1aが凸状の球面であり、像側L2のレンズ面1bが凹状の球面である。
レンズ2は、負のパワーをもつプラスチックレンズからなる。具体的には、レンズ2は、物体側L1のレンズ面2aが凸状の球面あるいは非球面であり、像側L2のレンズ面2bが凹状の球面あるいは非球面である。
レンズ2は、レンズ面2a、2bの外周側にフランジ部21を有しており、かかるフランジ部21の物体側L1の面21aは、光軸Lに垂直な環状の平坦面になっている。本形態では、レンズ2の物体側L1では、レンズ面2aとフランジ部21との間に、フランジ部21を一段、像側L2に凹ませる段部22が形成されている。このため、レンズ面2aは、フランジ部21より物体側L1に突き出ている。フランジ部21の像側L2の面21bも、物体側L1の面21aと同様、光軸Lに垂直な環状の平坦面になっている。ここで、レンズ2の像側L2では、レンズ面2bとフランジ部21との間に段部が形成されていないが、レンズ面2bがフランジ部21の像側L2の面21bより物体側L1に向けて凹んでいる。
レンズ3は、正のパワーをもつプラスチックレンズからなる。具体的には、レンズ3は、物体側L1のレンズ面3aが凹状の球面あるいは非球面であり、像側L2のレンズ面3bが凸状の球面あるいは非球面である。
レンズ3は、レンズ面3a、3bの外周側にフランジ部31を有しており、かかるフランジ部31の物体側L1の面31aは、光軸Lに垂直な環状の平坦面になっている。このため、レンズ3の物体側L1では、レンズ面3aがフランジ部31の物体側L1の面31aより像側L2に向けて凹んでいる。フランジ部31の像側L2の面31bも、物体側L1の面31aと同様、光軸Lに垂直な環状の平坦面になっている。ここで、レンズ3の像側L2では、レンズ面3bとフランジ部31との間に、フランジ部31の像側L2の面31bを一段、像側L2に突き出せる段部32が形成されている。このため、レンズ面3bは、フランジ部31の像側L2の面31bより物体側L1に向けて凹んでいる。
レンズ4は、正のパワーをもつプラスチックレンズからなる。具体的には、レンズ4は、物体側L1のレンズ面4aが凸状の球面あるいは非球面であり、像側L2のレンズ面4bが凸状の球面あるいは非球面である。ここで、レンズ4は、物体側L1のレンズ46と像側L2のレンズ47とを接着剤で接合した接合レンズからなり、物体側L1のレンズ46によって、レンズ4の物体側L1のレンズ面4aが構成され、像側L2のレンズ47によって、レンズ4の像側L2のレンズ面4bが構成されている。
かかるレンズ4も、レンズ2、3と同様、レンズ面4a、4bの外周側にフランジ部41を有している。かかるフランジ部41の物体側L1の面41aは、レンズ46のフランジ部より構成されており、光軸Lに垂直な環状の平坦面になっている。ここで、レンズ4の物体側L1では、レンズ面4aとフランジ部41との間に、フランジ部41を一段、物体側L1に突き出せる段部43が形成されている。このため、レンズ面4aは、フランジ部41の物体側L1の面41aより像側L2に向けて凹んでいる。フランジ部41の像側L2の面41bは、レンズ47のフランジ部より構成されており、光軸Lに垂直な環状の平坦面になっている。ここで、レンズ4の像側L2では、レンズ面4bとフランジ部41との間に段部44が形成されているが、レンズ面4bは、フランジ部41の像側L2の面41bより像側L2に向けて突き出ている。
本形態では、レンズ46、47を比較すると、物体側L1に位置するレンズ46の方がレンズ47より外形寸法が大である。このため、フランジ部41には、像側L2に向く段部45が形成されている。
(ホルダ7等の構成)
ホルダ7は、樹脂製の筒体であり、光軸L方向において、最も後側に位置する穴空きの底板部71と、底板部71の外周縁から前側(物体側)に延在する筒状胴部72と、筒状胴部72の前端に形成された環状の段部73と、筒状胴部72より大の径をもって段部73の外周縁から前側(物体側)に延在する大径の筒部74とを有している。なお、ホルダ7は、樹脂製に限らず、アルミニウム等の金属製であってもよい。
かかるホルダ7において、底板部71の像側L2の面には、赤外線フィルタ6の物体側L1の面6aが当接し、赤外線フィルタ6の像側L2の面6bに対向するように、撮像素子(図示せず)が配置されている。この状態で、ホルダ7の像側L2は、赤外線フィルタ6によって封止される。
ホルダ7の筒状胴部72の内周面のうち、像側L2の部分にはレンズ4のフランジ部41が当接して位置決めされる段部721が形成されており、段部721によって位置決めされたレンズ4の物体側L1に対して絞り5、レンズ3、およびレンズ2がこの順に重ねられている。本形態において、レンズ2、3はホルダ7に圧入により固定されている。このため、レンズ2、3の位置精度が高いので、解像度の高いレンズユニット100を構成することができる。
ホルダ7の大径の筒部74の内側には、段部73を利用してレンズ1が位置決めされている。また、レンズ1は、筒部74の端部をカシメすることにより、固定されている。その際、レンズ1は、レンズ2、3、4を像側L2に押圧することにより、レンズ2、3、4を固定した状態とすることもある。また、レンズ3、4をホルダ7の内側に配置した後、レンズ2を圧入し、レンズ3、4を固定することもある。
ここで、段部73には、ゴム等からなる環状のシール部材81を収容する環状の凹部730が形成されており、レンズ1を固定した際、シール部材81は、弾性変形した状態で、レンズ1とホルダ7の段部73との間に挟まれた状態となる。従って、ホルダ7の物体側L1は、シール部材81によって封止される。なお、環状のシール部材81としては、環状に塗布した接着剤であってもよく、この場合、シール部材81を配置する凹部730を設けた構成、および凹部730を設けない構成のいずれであってもよい。
ホルダ7の筒状胴部72の外周面には、シール用の環状部材82が配置される段部76が形成されている。このため、レンズユニット100を光学装置等のフレーム200に搭載する際、シール用の環状部材82は、ホルダ7の段部76とフレーム200の段部210との間で弾性変形した状態に挟まれる。従って、レンズユニット100の像側L2(ホルダ7の像側L2)は、環状部材82によって封止される。ここで、フレーム200は、レンズユニット100の物体側L1の面を除いて、レンズユニット100および撮像素子を含む物体側L1全体を囲んでいる。また、撮像素子からフレーム200の外側に引き出される配線材は、フレーム200に形成した穴等の配線引出部を通っているとともに、かかる配線引出部は、シール材で塞がれている。
(反射防止面)
このように構成したレンズユニット100において、複数の透光性光学素子(レンズ1、2、3、4および赤外線フィルタ6)の各々の物体側L1の面および像側L2の面のうち、ホルダ7の物体側開口部7aを塞ぐレンズ1(第1透光性光学素子)の物体側L1のレンズ面1a、およびホルダ7の像側開口部7bを塞ぐ赤外線フィルタ6(第2透光性光学素子)の像側L2の面6bを除く少なくとも1面が、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部によって反射防止面として構成されている。
より具体的には、レンズ2は、特許文献1(特許第4986138号公報)等に記載された微細な凹部が多数形成された金型を用いて成形したプラスチックレンズであり、レンズ2の物体側L1のレンズ面2a、および像側L2のレンズ面2bは、図4を参照して説明した微細な凸部Pが多数、レンズ2を構成する基材(プラスチック)自身に付された反射防止面として構成されている。
また、レンズ3も、レンズ2と同様、微細な凹部が多数形成された金型を用いて成形したプラスチックレンズであり、レンズ3の物体側L1のレンズ面3a、および像側L2のレンズ面3bは、図4を参照して説明した微細な凸部Pが多数、レンズ2を構成する基材(プラスチック)自身に付された反射防止面として構成されている。
また、レンズ4(接合レンズ)を構成するレンズ46、47も、レンズ2と同様、微細な凹部が多数形成された金型を用いて成形したプラスチックレンズであり、レンズ4の物体側L1のレンズ面4a、および像側L2のレンズ面4bは、図4を参照して説明した微細な凸部Pが多数、レンズ2を構成する基材(プラスチック)自身に付された反射防止面として構成されている。なお、レンズ46、47の接合には、レンズ46、47との屈折率の差が0.2以下の接着剤が用いられているので、レンズ46、47の接合面での反射は無視できる。それ故、レンズ46、47の接合面側については上記の反射防止面として構成されていない。
なお、本形態では、上記反射防止面は、使用波長域にあわせて、波長550nm程度で最小反射率を示し、波長400nmから波長800nm程度の範囲で、1%以下の反射率となるよう、凸部Pのピッチや高さが設定されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のレンズユニット100において、複数の透光性光学素子(レンズ1、2、3、4および赤外線フィルタ6)の各々の物体側L1の面および像側L2の面のうち、ホルダ7の物体側開口部7aを塞ぐレンズ1(第1透光性光学素子)の物体側L1のレンズ面1a、およびホルダ7の像側開口部7bを塞ぐ赤外線フィルタ6(第2透光性光学素子)の像側L2の面6bを除く少なくとも1面が、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部によって反射防止面として構成されている。より具体的には、レンズ2において、物体側L1のレンズ面2a、および像側L2のレンズ面2bは、微細な凸部Pが多数、レンズ2を構成する基材(プラスチック)自身に付された反射防止面として構成されている。また、レンズ3において、物体側L1のレンズ面3a、および像側L2のレンズ面3bは、微細な凸部Pが多数、レンズ2を構成する基材(プラスチック)自身に付された反射防止面として構成されている。さらに、レンズ4において、物体側L1のレンズ面4a、および像側L2のレンズ面4bは、微細な凸部Pが多数、レンズ2を構成する基材(プラスチック)自身に付された反射防止面として構成されている。このため、レンズ2のレンズ面2a、2b、レンズ3のレンズ面3a、3b、およびレンズ4のレンズ面4a、4bは反射率が低いので、レンズユニット100は、光学特性に優れている。
また、反射防止面は、レンズ2、3、4(透光性光学素子・プラスチックレンズ)を構成する基材自身(プラスチック)に付された多数の微細な凸部Pを利用した構成であるため、コーティング層や誘電体多層膜を利用した構成と違って剥離やひび割れ等の問題が発生しない。
また、レンズ2のレンズ面2a、2b、レンズ3のレンズ面3a、3b、およびレンズ4のレンズ面4a、4bはいずれも、レンズユニット100において、物体側L1および像側L2で露出している面ではないので、反射防止面に対して、油脂ミスト、結露した水分、ゴミ等の異物が付着しにくい。また、上記の反射防止面に対して物が振れて凸部Pが崩れるという事態も発生しない。それ故、本形態のレンズユニット100は、車載用や監視カメラ等、比較的、厳しい雰囲気中で使用される場合でも、異物の付着や凸部Pの損傷に起因する光学特性の低下が発生しにくい。
また、レンズ2、3、4はいずれもプラスチックレンズであり、かかるプラスチックレンズに微細な凸部Pを利用した反射防止面を構成したため、金型成形により安価に製造することができる。
また、レンズ1(第1透光性光学素子)とホルダ7との間には環状のシール部材81が挟まれているため、レンズ1とホルダ7との間から油脂ミスト、水蒸気や水分、微細なゴミ等の異物が侵入しにくい。このため、レンズ2のレンズ面2a、2b、レンズ3のレンズ面3a、3b、およびレンズ4のレンズ面4a、4b等の反射防止面への異物の付着を防止することができる。
また、ホルダ7の外周面には、ホルダ7の外周側に嵌められるシール用の環状部材82が当接可能な段部76が形成されている。このため、ホルダ7とフレーム200との間から油脂ミスト、水蒸気や水分、微細なゴミ等の異物がホルダ7の像側L2に回り込みにくいという利点がある。
また、絞り5より物体側L1のレンズ2にコーティング層や誘電体多層膜からなる反射防止層を形成した場合、コーティング層や誘電体多層膜に剥離やひび割れが発生した際に、かかる不具合部分が像に写り込やすいが、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部Pを利用した反射防止面によれば、かかる問題が発生しない。すなわち、撮像素子から比較的遠いレンズ2、3では、結像しないまでも、レンズ4と比較して、結像に近い状態になるため、コーティング層や誘電体多層膜に剥離やひび割れが発生した際に、かかる不具合部分が像に写り込やすいが、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部Pを利用した反射防止面によれば、かかる問題が発生しない。それ故、絞り5より物体側L1のレンズ2、3に反射防止面を設けることができる。
また、絞り5に近いレンズ3、4にコーティング層や誘電体多層膜からなる反射防止層を形成した場合、コーティング層や誘電体多層膜に剥離やひび割れが発生した際に、かかる不具合部分が像に写り込やすいが、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部を利用した反射防止面によれば、かかる問題が発生しない。すなわち、広角レンズの場合、有効光が絞り5の面内に収束するため、有効範囲が狭くなる。また、絞りに近いレンズでは、全体の光が集中する。このため、絞り5に近いレンズ3、4にコーティング層や誘電体多層膜からなる反射防止層の剥離やひび割れが発生すると、有効面積あたりの異常状態の面積比が大きくなり、反射率低下、散乱光増加等の影響が大きいが、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部Pを利用した反射防止面によれば、かかる問題が発生しない。それ故、絞り5に近いレンズ3、4に反射防止面を設けることができる。
(本形態のフランジ部21、31の効果)
図2は、本発明を適用したレンズユニット100においてレンズにフランジ部を設けた効果を示す説明図であり、図2(a)、(b)は、物体側から2番目のレンズ2に設けたフランジ部21の効果を示す説明図、および物体側から3番目のレンズ3に設けたフランジ部31の効果を示す説明図である。
図2(a)に示すように、上記の反射防止層を設けたレンズ2には、レンズ面2a、2bの外周側にフランジ部21が形成されている。このため、フランジ部21によってレンズ面2a、2b(反射防止面)を保護することができる。より具体的には、レンズ2では、反射防止面が形成されている像側L2の面においてレンズ面2bがフランジ部21より凹んでいる。このため、レンズ2の反射防止面が形成されている像側L2の面21bをテーブルやトレイの平坦面Tに向けてレンズ2を載置した場合でも、レンズ面2b(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pがテーブルやトレイの平坦面Tに接触しない。このため、レンズ面2b(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pが損傷することを防止することができる。また、フランジ部21のうち、物体側L1の面21aは、光軸Lに直交する平坦面になっており、かかる平坦面の幅寸法は、0.5mm以上である。このため、矢印Cで示すように、レンズユニット100を組み立てる際、チャッキングヘッドでフランジ部21の物体側L1の面21a(平坦面)を吸着することができるので、レンズ面2a(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pが損傷することを防止することができる。
また、図2(b)に示すように、上記の反射防止層を設けたレンズ3には、レンズ面3a、3bの外周側にフランジ部31が形成されている。このため、フランジ部31によってレンズ面3a、3b(反射防止面)を保護することができる。より具体的には、レンズ3では、反射防止面が形成されている像側L2の面においてレンズ面3bがフランジ部31より凹んでいる。このため、レンズ3の反射防止面が形成されている像側L2の面31bをテーブルやトレイの平坦面Tに向けてレンズ3を載置した場合でも、レンズ面3b(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pがテーブルやトレイの平坦面Tに接触しない。このため、レンズ面3b(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pが損傷することを防止することができる。また、フランジ部31のうち、物体側L1の面31aは、光軸Lに直交する平坦面になっており、かかる平坦面の幅寸法は、0.5mm以上である。このため、矢印Cで示すように、レンズユニット100を組み立てる際、チャッキングヘッドでフランジ部31の物体側L1の面31a(平坦面)を吸着することができるので、レンズ面3a(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pが損傷することを防止することができる。
さらに、図1に示すように、上記の反射防止層を設けたレンズ4には、レンズ面4a、4bの外周側にフランジ部41が形成されている。このため、フランジ部41によってレンズ面4a、4b(反射防止面)を保護することができる。より具体的には、レンズ4では、反射防止面が形成されている像側L2の面においてレンズ面4bがフランジ部41より突き出ているが、フランジ部41が形成されているため、テーブルやトレイにレンズ面4bとの接触を避ける凹部を形成しておけば、フランジ部41の像側L2の面41bでレンズ4を支持することができる。従って、レンズ4において反射防止面が形成されている像側L2の面をテーブルやトレイに向けてレンズ4を載置した場合でも、レンズ面4b(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pがテーブルやトレイの平坦面Tに接触しない。このため、レンズ面4b(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pが損傷することを防止することができる。また、フランジ部41のうち、物体側L1の面41aは、光軸Lに直交する平坦面になっており、かかる平坦面の幅寸法は、0.5mm以上である。このため、レンズユニット100を組み立てる際、チャッキングヘッドでフランジ部41の物体側L1の面41a(平坦面)を吸着することができるので、レンズ面4a(反射防止面)に形成されている微細な凸部Pが損傷することを防止することができる。
さらに、上記の反射防止層を設けたレンズ2、3、4のいずれにおいても、物体側L1からチャッキングヘッドでフランジ部21、31、41を吸着することができる。それ故、ホルダ7の物体側開口部7aからレンズ2、3、4を搭載するのが容易である。
[レンズ2の固定構造]
図3は、本発明を適用したレンズユニット100においてレンズ2を圧入した場合にレンズ2に加わる応力の説明図である。
上記実施の形態において、レンズ3、4をホルダ7の内側に配置した後、レンズ2を圧入する構造を採用した場合、レンズ2の外周側は、ホルダ7の内周面に接することになる。その結果、レンズ2には、図3に矢印Fで示す応力が加わって、レンズ2は、一点鎖線で示すように歪むことになる。このような場合でも、レンズ2のレンズ面2a、2b(反射防止面)は、レンズ2を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部Pを利用した反射防止面にしたので、コーティング層や誘電体多層膜と違って、剥離やひび割れが発生しない。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、レンズ2のレンズ面2a、2b、レンズ3のレンズ面3a、3b、およびレンズ4のレンズ面4a、4bを上記の反射防止面としたが、レンズ1をプラスチックレンズとし、像側L2のレンズ面1bを上記の反射防止面としてもよい。かかる構成によれば、レンズユニット100に用いたレンズ1、2、3、4の各々の物体側L1の面および像側L2の面のうち、ホルダ7の物体側開口部7aを塞ぐレンズ1(第1透光性光学素子)の物体側L1のレンズ面1aを除く全ての面を上記の反射防止面とすることができる。また、レンズ1をプラスチックレンズとし、像側L2のレンズ面1bを上記の反射防止面とすれば、複数のプラスチックレンズ(レンズ1、2、3、4)のうち、最も物体側L1の面を上記の反射防止面として構成することができ、この場合でも、ホルダ7の物体側開口部7aを塞ぐレンズ1(第1透光性光学素子)の物体側L1の面を除く少なくとも1面を上記の反射防止面とした構成とすることができる。
さらに、赤外線フィルタ6の基材をプラスチック製とし、かかる赤外線フィルタ6の物体側L1の面6aを上記の反射防止面としてもよい。かかる構成によれば、レンズユニット100に用いた透光性光学素子(レンズ1、2、3、4および赤外線フィルタ6)の各々の物体側L1の面および像側L2の面のうち、ホルダ7の物体側開口部7aを塞ぐレンズ1(第1透光性光学素子)の物体側L1のレンズ面1a、およびホルダ7の像側開口部7bを塞ぐ赤外線フィルタ6(第2透光性光学素子)の像側L2の面6bを除く全ての面を上記の反射防止面とすることができる。
また、反射防止面を構成するための凸部Pのピッチや高さを適正化して、赤外線を遮断するように構成してもよい。かかる構成によれば、赤外線フィルタ6を省略し、レンズからなる透光性光学素子のみでレンズユニット100を構成することができる。
また、上記実施の形態では、ホルダ7の像側開口部7bを塞ぐ第2透光性光学素子が赤外線フィルタ6であったが、ホルダ7の像側開口部7bを塞ぐ第2透光性光学素子がレンズであってもよい。
なお、上記実施の形態においては、4群5枚のレンズ構成を示したが、5群6枚等、いずれのレンズ構成のレンズユニットに本発明を適用してもよい。例えば、レンズは、2枚あるいは3枚であってもよい。
1・・レンズ(透光性光学素子/第1透光性光学素子)
2、3、4・・レンズ(透光性光学素子)
1a、2a、3a、4a・・レンズ面(レンズの物体側の面)
1b、2b、3b、4b・・レンズ面(レンズの像側の面)
5・・絞り
6・・赤外線フィルタ(透光性光学素子/第2透光性光学素子)
6a・・赤外線フィルタの物体側の面
6b・・赤外線フィルタの像側の面
7・・ホルダ
7a・・物体側開口部
7b・・像側開口部
76・・段部
81・・シール部材
82・・環状部材
100・・レンズユニット
L・・光軸
L1・・物体側
L2・・像側

Claims (17)

  1. 光軸に沿って配置された複数の透光性光学素子と、該複数の透光性光学素子を保持する筒状のホルダと、を有し、前記複数の透光性光学素子が複数のレンズを含むレンズユニットであって、
    前記複数の透光性光学素子の各々の物体側の面および像側の面のうち、前記ホルダの物体側開口部を塞ぐ第1透光性光学素子の物体側の面、および前記ホルダの像側開口部を塞ぐ第2透光性光学素子の像側の面を除く少なくとも1面が、透光性光学素子を構成する基材自身に付された多数の微細な凸部によって反射防止面として構成されていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記複数の透光性光学素子のうち、前記反射防止面が形成された透光性光学素子は、プラスチック製であることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記第1透光性光学素子と前記ホルダとの間には環状のシール部材が挟まれていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記複数の透光性光学素子の各々の物体側の面および像側の面のうち、前記第1透光性光学素子の物体側の面、および前記第2透光性光学素子の像側の面を除く全ての面が前記反射防止面として構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のレンズユニット。
  5. 前記複数のレンズの少なくとも1つに前記反射防止面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のレンズユニット。
  6. 前記複数のレンズのいずれかの間に絞りが配置されており、
    前記反射防止面は、少なくとも前記絞りより物体側のレンズに形成されていることを特徴とする請求項5に記載のレンズユニット。
  7. 前記複数のレンズのうち、前記絞りに対して物体側で隣り合うレンズの像側の面、および前記絞りに対して像側で隣り合うレンズの物体側の面のうちの少なくとも一方の面が前記反射防止面として構成されていることを特徴とする請求項6に記載のレンズユニット。
  8. 前記複数のレンズには、複数のプラスチックレンズが含まれ、
    少なくとも、前記複数のプラスチックレンズの各面のうち、前記第1透光性光学素子の物体側の面を除く最も物体側の面が前記反射防止面として構成されていることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載のレンズユニット。
  9. 前記複数のレンズのうち、前記反射防止面が形成されているレンズは、レンズ面の外周側にフランジ部を備えていることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載のレンズユニット。
  10. 前記複数のレンズのうち、前記反射防止面が形成されているレンズでは、前記反射防止面が形成されている側の面において前記レンズ面が前記フランジ部より凹んでいることを特徴とする請求項9に記載のレンズユニット。
  11. 前記フランジ部は、光軸に直交する平坦面を備えていることを特徴とする請求項9または10に記載のレンズユニット。
  12. 前記平坦面は、前記フランジ部の物体側の面に形成されていることを特徴とする請求項11に記載のレンズユニット。
  13. 前記ホルダの外周面には、当該ホルダの外周側に嵌められるシール用の環状部材が当接可能な段部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載のレンズユニット。
  14. 前記複数の透光性光学素子のうち、前記反射防止面が形成されている透光性光学素子は、前記ホルダ内に圧入されて当該透光性光学素子の外周面と前記ホルダの内周面とが接していることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載のレンズユニット。
  15. 前記複数の透光性光学素子は、いずれもレンズであることを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載のレンズユニット。
  16. 前記複数の透光性光学素子は、最も像側に赤外線フィルタを含むことを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載のレンズユニット。
  17. 前記赤外線フィルタの物体側の面が前記反射防止面として構成されていることを特徴とする請求項16に記載のレンズユニット。
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