JP2014121860A - 変色性筆記具 - Google Patents

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Mitsuyuki Yasuda
満行 安田
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Abstract

【課題】 発色状態のフォトクロミック化合物による筆跡が時間経過により消色するのを待つ煩わしさがなく、発色状態のフォトクロミック化合物による筆跡を直ぐに消色させることのできる利便性に富む変色性筆記具を提供する。
【解決手段】 色材としてスピロオキサジン誘導体、スピロピラン誘導体等のフォトクロミック化合物を用いた筆記具本体と、前記フォトクロミック化合物を発色した状態から摩擦熱により消色させる摩擦体とからなる変色性筆記具1。更に光照射具を備えたり、前記光照射具に摩擦体を設けてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は変色性筆記具に関する。更に詳細にはフォトクロミック化合物を色材として用いた筆記具と、摩擦熱を発生させる摩擦体とからなる変色性筆記具に関する。
従来、フォトクロミック化合物を色材として用いた筆記具が開示されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
前記筆記具は、発色させたフォトクロミック化合物による筆跡を消色状態にする機能を有しておらず、時間経過により筆跡が消色するのを待つしかなかった。
特開平2−20576号公報 特開平8−156479号公報 特開2001−323202号公報
本発明は、発色状態のフォトクロミック化合物による筆跡が時間経過により消色するのを待つ煩わしさがなく、発色状態のフォトクロミック化合物による筆跡を直ぐに消色させることのできる消色機能を有する変色性筆記具を提供しようとするものである。
本発明は、色材としてフォトクロミック化合物を用いた筆記具本体と、前記フォトクロミック化合物を発色した状態から摩擦熱により消色させる摩擦体とからなる変色性筆記具を要件とする。
更には、前記フォトクロミック化合物がスピロオキサジン誘導体又はスピロピラン誘導体から選ばれること、前記筆記具本体に摩擦体を設けてなること、更に光照射具を備えてなること、前記光照射具に摩擦体を設けてなること等を要件とする。
本発明は、発色状態のフォトクロミック化合物による筆跡が時間経過により消色するのを待つ煩わしさがなく、発色状態のフォトクロミック化合物による筆跡を直ぐに消色させることのできる利便性に富む変色性筆記具を提供できる。
本発明に用いられる筆記具本体の一実施例の説明図である。 本発明に用いられる筆記具本体の他の実施例の説明図である。 フォトクロミック化合物の波長と吸光度の関係を示すグラフである。
本発明の変色性筆記具は、色材としてフォトクロミック化合物を用いた筆記具本体と、前記フォトクロミック化合物を発色した状態から摩擦熱により消色させる摩擦体とからなる。
前記筆記具本体は、ボールペン、マーキングペン、サインペン、フェルトペン、筆ペン、万年筆、鉛筆、シャープペンシル、クレヨン等であり、フォトクロミック化合物を色材として用いてなる。
前記色材を含むインキを収容する筆記具としては、マーキングペン、サインペン、フェルトペン、ボールペン、毛筆、万年筆等、公知の構造からなる筆記具が挙げられ、前記色材を含む固形筆記体としては、鉛筆芯、シャープペンシル芯、クレヨン等の構造からなる公知の筆記体が挙げられる。
前記筆記具の色材として用いられるフォトクロミック化合物としては、スピロオキサジン誘導体、スピロピラン誘導体等の光照射により発色した状態から、加熱により消色するフォトクロミック化合物が用いられる。
前記フォトクロミック化合物のうち、スピロオキサジン誘導体を以下に示す。
インドリノスピロベンゾオキサジン系化合物としては、
1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
6′−クロロ−5−フルオロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
3,3−ジメチル−1−エチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5,7−ジフルオロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−シアノ−3,3−ジメチル−1−(メトキシカルボニル)メチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1′−メチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1′−メチル−5′−ニトロジスピロ〔シクロペンタン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1,3,3,5′−テトラメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
6′−フルオロ−1′−メチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1−ベンジル−6′−クロロ−3,3−ジメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
6′−メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−クロロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−ブロモ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−ヨード−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−トリフルオロメチル−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
3,3−ジエチル−1−メチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1,3,3,6′−テトラメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
6−クロロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5′−フルオロ−1′−メチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−シアノ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−エトキシカルボニル−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
4′,6′−ジフルオロ−1′−メチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
3,3−ジメチル−1−(メトキシカルボニル)メチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
3,3−ジメチル−1−フェニルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1,3,3,5−テトラメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
7′−クロロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1,3,3,7′−テトラメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
7′−メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔4,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
6′−クロロ−5−フルオロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−クロロ−1,3−ジメチル−3−エチル−5′−メトキシスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
3,3−ジエチル−1−メチル−5−ニトロスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1′,6′−ジメチルスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
9″−ブロモ−1′−メトキシカルボニルメチル−5′−トリフルオロメチルジスピロ〔シクロペンタン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′〔1′H〕,3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1−ベンジル−3,3−ジ−nブチル−7′−エチル−5−メトキシスピロ〔2H−インドール−1,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1′−n−ブチル−6′−ヨードジスピロ〔シクロヘプタン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
3,3−ジメチル−9′−ヨード−1−ナフチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
4′−シアノ−1′−(2−(メトキシカルボニル)エチル)ジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
7−メトキシカルボニル−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
4−ブロモ−3,3−ジエチル−9′−エトキシ−1−(2−フェニル)エチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1′−メチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
6−フルオロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−エチル−9−フルオロ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1′−ベンジル−6″−ヨードジスピロ〔シクロペンタン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
5−エトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1′−メチル−5′−トリクロロメチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′(1′H),3″−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1,3−ジエチル−3−メチルスピロ〔2H−インドール−2,3′−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕、
1′−メトキシカルボニルメチルジスピロ〔シクロヘキサン−1,3′−〔3H〕−インドール−2′(1′H)−〔3H〕ピリド〔2,3−f〕〔1,4〕ベンゾオキサジン〕等、インドリノスピロベンゾオキサジンのインドール環及びベンゼン環のハロゲン、メチル、エチル、メチレン、エチレン、水酸基等の各置換体を例示することができる。
インドリノスピロナフトオキサジン系化合物としては、
1,3,3−トリメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5−クロロ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5−ブロモ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3,5−テトラメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5−n−プロピル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5−iso−ブチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5−メトキシ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5−n−プロポキシ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5−シアノ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−n−プロピル−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−iso−ブチル−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−n−オクチル−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−n−オクタデシル−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−8′−スルホン酸ナトリウム−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−9′−メトキシスピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−8′−シアノ−スピロベンゾインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5−トリフルオロ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−(4′−メチルフェニル)−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−6′−(2,3−ジヒドロ−1−インドリノ)−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−6′−(1−ピペリジニル)−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−6′−(1−モルフォリノ)−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−エチル−3,3−ジメチル−6−トリフルオロメチル−6′−(1−モルフォリノ)−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−6′−(1−ピペリジニル)−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−ベンジル−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−(4−メトキシベンジル)−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−(4−クロロベンジル)−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−エチル−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−イソプロピル−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−(2−フェノキシエチル)−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3−ジメチル−3−エチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−9′−ヒドロキシ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3−ジメチル−3−エチル−8′−ヒドロキシ−スピロインドリンナフトオキサジン、1,3,3,5−テトラメチル−9′−メトキシ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3,5,6−ペンタメチル−9′−メトキシ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−4−トリフルオロメチル−5′−メトキシ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−5′−メトキシ−6′−トリフルオロメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−4−トリフルオロメチル−9′−メトキシ−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,5,6−テトラメチル−3−エチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3,5,6−ペンタメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−メチル−3,3−ジフェニル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−(4−メトキシベンジル)−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−(3,5−ジメチルベンジル)−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン、
1−(2−フルオロベンジル)−3,3−ジメチル−スピロインドリンナフトオキサジン等、インドリノスピロナフトオキサジンのインドール環及びベンゼン環のハロゲン、メチル、エチル、メチレン、エチレン、水酸基等の各置換体を例示することができる。
インドリノスピロフェナントロオキサジン系化合物としては、1,3,3−トリメチル−スピロインドリンフェナントロオキサジン、1,3,3−トリメチル−5−クロロ−スピロインドリンフェナントロオキサジン等、インドリノスピロフェナントロオキサジンのインドール環及びベンゼン環のハロゲン、メチル、エチル、メチレン、エチレン、水酸基等の各置換体を例示することができる。
インドリノスピロキノリノオキサジン系化合物としては、1,3,3−トリメチル−スピロインドリンキノリノオキサジン等、インドリノスピロキノリノオキサジンのインドール環及びベンゼン環のハロゲン、メチル、エチル、メチレン、エチレン、水酸基等の各置換体を例示することができる。
スピロピラン誘導体としては、1,3,3−トリメチルインドリノベンゾピリロスピラン、1,3,3−トリメチルインドリノ−6′−ブロモベンゾピリロスピラン、1,3,3−トリメチルインドリノ−8′−メトキシベンゾピリロスピラン、1,3,3−トリメチルインドリノ−β−ナフトピリロスピラン、1,3,3−トリメチルインドリノ−6′−ニトロベンゾピリロスピラン等を例示することができる。
ベンゾインドリノナフトオキサジン系化合物としては、1,3,3−トリメチル−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−6´−(1−ピペリジノ)−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−6´−インドリノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−6´−モルホリノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−エチル−3,3−ジメチル−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−9´−メトキシ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−8´−ブロモ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−エチル−3,3−ジメチル−6´−ピペリジノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−エチル−3,3−ジメチル−6−モルホリノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−8´−シアノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−エチル−3,3−ジメチル−6´−インドリノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]キノリノ[6,5−b][1,4]オキサジン]等を例示することができる。
前記フォトクロミック化合物は400nm未満の最大吸光度と400nmの吸光度間の吸光度積算値(x)と、400nmを超える吸光度の吸光積算値(y)が下記式(1)を満たすことが好ましい(図3参照)。
y/x≧0.02 (1)
前記式(1)を満たすことにより、ピーク波長が400〜495nmの範囲の安全性の高い光源に対し発色性を発現し、光照射時に視認可能な色濃度を呈することができる。
前記y/xが0.02未満では、前記光照射具を用いて光照射してもフォトクロミック化合物が発色しなかったり、或いは、殆ど発色せず十分な色濃度が得られないため、使用者が色変化を視認することができ難い。
なお、y/xは好ましくは0.025以上であり、より好ましくは0.03以上である。
式(1)を満たすフォトクロミック化合物としては、
1,3,3−トリメチル−6′−(2,3−ジヒドロ−1−インドリノ)−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−6′−(1−ピペリジニル)−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−6′−(1−ピペリジニル)−スピロインドリンナフトオキサジン、
1,3,3−トリメチル−6′−(1−ピペリジノ)−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1,3,3−トリメチル−6′−インドリノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1,3,3−トリメチル−6′−モルホリノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1−エチル−3,3−ジメチル−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1,3,3−トリメチル−9′−メトキシ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3´−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1,3,3−トリメチル−8′−ブロモ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1−エチル−3,3−ジメチル−6′−ピペリジノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1−エチル−3,3−ジメチル−6−モルホリノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1,3,3−トリメチル−8′−シアノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1−エチル−3,3−ジメチル−6′−インドリノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
1,3,3−トリメチル−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]キノリノ[6,5−b][1,4]オキサジン]、
1−エチル−3,3−ジメチル−8′−シアノ−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、
3,3,9,9−テトラフェニル−3H,9H−ナフト[2,1−b:6,5−b′]−ジピラン、
3,3,10,10−テトラフェニル−3H,10H−ナフト[2,1−b:7,8−b′]ジピラン、
3,3,9,9−テトラフェニル−3H,10H−ナフト[4,3−b:8,7−b]−ジピラン、
3,3−ジフェニル−9−メトキシ−3H−ナフト[4,3−b]ピラン、
3,3−ジフェニル−10−メチル−3H−ナフト[2,1−b:5,6−b]ジピラン−8−オン、
3,3,9,9−テトラ(4′−メトキシ−フェニル)−3H,9H−ナフト[2,1−b:6,5−b′]−ジピラン、
3,3−ジフェニル−8−(2−(4−ジメチルアミノ)フェニル)エテン−3H−ナフト[4,3−b]ピラン、
3,3−ジフェニル−5−アセトキシ−3H−ナフト[4,3−b]ピラン、
3,3−ジフェニル−8−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)カルボニル−3H−ナフト[4,3−b]ピランを例示できる。
更に、前記フォトクロミック化合物は、スチレン系オリゴマーに溶解して用いることもでき、耐光性を向上させると共に、発色濃度を向上させることができる。
前記スチレン系オリゴマーは重量平均分子量が200乃至6000、好ましくは200乃至4000のものが用いられる。スチレン系オリゴマーの重量平均分子量が200未満の場合、含有モノマーが多くなり、安定性に欠けるため耐光性向上効果を発現し難くなる。また、重量平均分子量が6000を越えると、光照射により色残りが発生し、且つ、発色濃度が低くなり、変色感度は鈍くなる。
なお、重量平均分子量は、GPC法(ゲル浸透クロマトグラフ法)により測定する。
前記スチレン系オリゴマーとしては、低分子量ポリスチレン、スチレン−α−メチルスチレン共重合体、α−メチルスチレン重合体、α−メチルスチレンとビニルトルエンの共重合体等があげられる。
前記フォトクロミック化合物とスチレン系オリゴマーの質量比は、1:1〜1:10000であることが好ましく、より好ましくは1:5〜1:500である。
前記質量比を満たすことによって、耐光性向上効果に優れ、且つ、フォトクロミック化合物は十分な発色濃度を示すことができる。
更に、ヒンダードアミン系光安定剤を添加して耐光性をいっそう向上させることもできる。
また、前記フォトクロミック化合物と共に変色感度調整剤を用いることもできる。
前記変色感度調整剤は、水酸基、エステル基、カルボキシル基から選ばれる少なくとも一以上の官能基を有し、沸点が150℃以上であり、且つ、融点又は軟化点が150℃以下の有機化合物である。
前記有機化合物としては、炭素数8以上の脂肪族一価アルコール、炭素数8以上の脂肪族二価アルコール、炭素数7以上の芳香族アルコール、炭素数7以上の脂肪族エステル、炭素数7以上の芳香族エステル、炭素数6以上の脂肪族カルボン酸、炭素数6以上の芳香族カルボン酸が挙げられる。
前記フォトクロミック化合物は、マイクロカプセルに内包させたフォトクロミックマイクロカプセル顔料、熱可塑性又は熱硬化性樹脂中に分散したフォトクロミック樹脂粒子として用いることもできる。
また、前記フォトクロミック化合物に加えてスチレン系オリゴマーを含む系、更にヒンダードアミン系光安定剤や変色感度調整剤を含む系も同様にマイクロカプセルに内包させてフォトクロミックマイクロカプセル顔料を形成したり、熱可塑性又は熱硬化性樹脂中に分散してフォトクロミック樹脂粒子を形成することができる。
前記マイクロカプセル顔料や樹脂粒子は、平均粒子径0.5〜10μm、好ましくは0.5〜5μm、より好ましくは、1〜3μmの範囲が実用性を満たす。前記マイクロカプセルの平均粒子径が10μmを越えると、インキ中へのブレンドに際して、分散安定性に欠ける。一方、平均粒子径が0.5μm未満では、高濃度の発色性を示し難くなる。
粒子径の測定はレーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置〔(株)堀場製作所製;LA−300〕を用いて測定し、その数値を基に平均粒子径(メジアン径)を体積基準で算出する。
前記マイクロカプセル化は、イソシアネート系の界面重合法、メラミン−ホルマリン系等のin Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更にマイクロカプセルの表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
この際、フォトクロミック化合物と共に、非変色性有色顔料の適宜量を混在させて有色ら色の異なる有色への色変化を多彩に構成することもできる。
更に、色材として蓄光材料或いは蛍光材料を含有させることもできる。
蓄光材料を用いた系では光照射具から筆跡に光照射した際、照射箇所の蓄光材料が発光し、蛍光材料を用いた系では照射箇所の蛍光材料がリン光を発するため、意外性を有すると共に、光照射時に視認される像と、光照射を止めた状態でフォトクロミック化合物により形成される像の様相が異なるため、変化性を有する筆跡を得ることができる。
前記蓄光材料は、公知のCaS/Bi系、CaSrS/Bi系、ZnS/Cu系、ZnCdS/Cu系、SrAl2 4 /稀土類金属系等の材料を用いることができる。
前記蛍光材料は、蛍光染料(蛍光増白剤を含む)、蛍光染料を樹脂に固着させた蛍光顔料、CaS:Eu2+、CaSiN:Eu2+、SrSi:Eu2+、(Sr,Ca)SiO:Eu2+、CaAlSiN:Eu2+、SrCa:Eu2+、(Ba,Sr)SO:Eu2+、YAl12:Ce3+、ベータサイアロン(β−sialon:Eu2+)等の無機蛍光体等が挙げられる。
前記蓄光材料或いは蛍光材料は一種類を単独で用いる他、二種類以上を併用して用いてもよい。また、蓄光材料と蛍光材料を併用して用いることもできる。
前記色材は、必要により添加剤を含むビヒクル中に分散してマーキングペン用、サインペン用、フェルトペン用、ボールペン用、万年筆用、筆ペン用等の筆記具用インキを調製したり、賦形剤中に分散させて固形筆記体を調製する。
前記筆記具本体により形成される筆跡は、光照射によりフォトクロミック化合物が発色して光照射前と異なる色を呈し、摩擦体の適用により生じる摩擦熱により加熱するとフォトクロミック化合物が消色して初期の状態に戻る。
前記摩擦体としては、弾性感に富み、擦過時に適度な摩擦を生じて摩擦熱を発生させることのできるゴム、エラストマー、プラスチック発泡体等の弾性体が好適である。
前記摩擦体の材質としては、シリコーン樹脂やSEBS樹脂(スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体)、ポリエステル系樹脂等が用いられる。
前記摩擦体の形状は特に限定されるものではないが、球形の他、正方形、長方形、三角錘、四角錘、円錐、円柱等の多面体形状、人形、動物、植物、乗物、建造物、食品等の形態であってもよい。
また、前記摩擦体(摩擦部材)をプラスチック、ガラス、陶磁器、木材、石材、金属等の成形物に取り付けて用いることもできる。
前記筆跡は、太陽光により変色させることもできるが、光を照射する光源を備えた光照射具を用いて変色させることもできる。
前記光源はピーク発光波長が400〜495nmの範囲にあって、主に青色光を照射するものが好適であり、フォトクロミック化合物を良好に変色させる光源である350〜390nm付近にピーク波長を有する紫外光を照射する光照射具とは異なり、青色光であるため、人体への影響が少なく、安全性が高い。
前記光源としては、前記ピーク発光波長を有する光源であれば全て用いることができるが、好ましくは青色発光ダイオードが用いられる。
前記発光ダイオードとしては、日亜化学工業(株)製、青色LED、品番NSPB636CS(ピーク波長465nm)、京セミ(株)製、青色LED、品番KED471M31(ピーク波長470nm)、星和電機(株)製、青色LED、品番SEDB16001A1(ピーク波長460nm)、京セミ(株)製、紫LED、品番KED405UH3(ピーク波長405nm)、OPTOSUPPLY製、紫LED、品番OSSV5111A(ピーク波長430nm)、OPTOSUPPLY製、紫LED、品番OSSV9131A(ピーク波長430nm)が挙げられる。
前記光照射具は、光源を取り付けるための本体を有することが好ましい。
前記本体は、プラスチック、ゴム、ガラス、金属、石材、木材等の材質により形成され、好ましくはプラスチックにより形成される。
前記本体は光源を取り付けるものであって、必要により光源を発光させるための電源を収容したり、通電用スイッチを設けることもできる。
前記電源としては、太陽電池或いは乾電池が好適に用いられ、乾電池は一次電池或いは二次電池のいずれであってもよい。
前記太陽電池を用いる場合、太陽電池と共に蓄電池を併用することにより、太陽光下により発電し、蓄電池に充電して光照射が可能であり、太陽光下及び屋内でも光照射が可能となる。
前記電源は、光照射具内に収容したり、或いは、電源と光照射具は電気コードにより電気的に接続されてなる。
また、電源として発電式の電源を用いることもでき、モーター型手動発電機を光照射具に設けることもできる。
なお、電源として太陽電池を用いる場合、太陽光により光照射が可能となり、屋外での使用が可能となる。その際、筆跡上に400nm以下の光を吸収する光吸収層を設けることにより、筆跡自体が太陽光によって色変化することを防止することができ、屋外での使用に好適である。
更に、前記光吸収層は、390nmにおける透過率が5%未満、好ましくは4%以下であることにより、いっそう筆跡が太陽光によって色変化することを防止することができる。
前記光吸収層としては、紫外線吸収剤を含む層が挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−〔5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
オクチル−3−[3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル]プロピオネート、
2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、
2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(1−メチル−1−フェニルエチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミジルメチル)フェノール、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、
2,2′−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]、
2−[2−ヒドロキシフェニル−3,5−ジ−(1,1’−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、
2−[2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル]−2H−ベンゾトリアゾール2−[3−t−ブチル−5−オクチルオキシカルボニルエチル−2−ヒドロキシフェニル]−ベンゾトリアゾール、
2−[2−ヒドロキシ−4−オクトオキシフェニル]−ベンゾトリアゾール、
メチル3−(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートとポリエチレングリコール300の反応生成物、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4−メチルフェノール、
ペンタエリスリトールテトラキス(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート)、
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチル、
エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、
2′−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、
2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、
2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−(2′−エチル)ヘキシル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−ブチロキシフェニル)−6−(2,4−ビス−ブチロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2−ヒドロキシ−4−[1−オクチロキシカルボニルエトキシ]フェニル)−4,6−ビス(4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジ−ヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフォン酸−トリハイドレート、
2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−オクチロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)−メタン、
2−〔2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフェニル〕−ベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシベンゾフェノン、
2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナマート、
フェニルサリシレート、
4−tert−ブチルフェニルサリシレート、
4−オクチルフェニルサリシレート、
2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−4−ヒドロキシベンゾエート、
エタンジアミド−N−(2−エトキシフェニル)−N′−(4−イソドデシルフェニル)、
2,2,4,4−テトラメチル−20−(β−ラウリル−オキシカルボニル)−エチル−7−オキサ−3,20−ジアゾジスピロ(5,1,11,2)ヘンエイコ酸−21−オン、
微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタンを例示できる。
更に、スピーカー等の音声発生部材と、音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板を収容することもできる。
前記光照射具は、光源と筆跡を形成した紙面が接した際に光源が発光し、光源と紙面が離れた際に光源が消光する検知体を設けて、安全性の向上と電力消費を抑制することができる。
前記検知体としては、リミットスイッチ、光電センサ、超音波センサ等が挙げられる。
前記光源には、光源から照射される紫外線を除去する透明性を有する紫外線吸収層を設けることもできる。
前記紫外線吸収層は、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂等の透明性樹脂に紫外線吸収剤を適量添加して成形した成形体の他、バインダー樹脂中に紫外線吸収剤を添加して光源表面に塗工して設けることもできる。
前記紫外線吸収剤は、光吸収層と同様の材料を用いることができる。
前記筆記具本体と、摩擦体とをセットにして変色性筆記具が得られる。
更に、前記筆記具体と、摩擦体と、光照射具をセットにして変色性筆記具を得ることもできる。
なお、前記筆記具本体と、摩擦体とからなる変色性筆記具において、前記筆記具本体に摩擦体を設けることにより軽便な変色性筆記具を得ることができる。
前記筆記具本体と、摩擦体と、光照射具とからなる変色性筆記具において、前記筆記具本体に摩擦体を設けたり、光照射具に摩擦体を設けたり、筆記具本体に摩擦体と光照射具を設けことにより軽便な変色性筆記具を得ることができる。
以下に実施例を記載するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
尚、実施例中の部は質量部である。
光照射具のピーク波長の測定方法
分光光度計(Gretag Macbeth社製、Spectro Eye)を用いて、未照射時の反射スペクトルを基準にして光照射時の反射スペクトルを測定し、各波長でのスペクトル差を率に換算して強度とし、最も高い値の波長をピーク波長とした。
フォトクロミック化合物の吸光度測定及び吸光度積算値の測定
フォトクロミック化合物1部をエタノール8000部に混合、溶解し、溶解部をデカンテートして、日立製作所製U−3210形自記分光光度計にて吸光度を320nmから700nmの波長の範囲で測定した。測定した吸光度−波長特性グラフについて、400nm未満の最大吸光度を示した波長から400nmまでの吸光度積算値(x)と400nm以上の吸光度積算値(y)との比y/xを面積比により計算して求めた。
実施例1
筆記具本体の作製
1,3,3−トリメチル−スピロ[ベンゾ[e]インドリン−2,3′−[3H]キノリノ[6,5−b][1,4]オキサジン]2部、スチレン−α−メチルスチレン系共重合体〔イーストマンコダック社製、商品名:ピコラスティックA−75、重量平均分子量917〕20部、アクリル樹脂5部、キシレン73部を混合して筆記具用インキ組成物を得た。
ポリエステルスライバーからなるインキ吸蔵体内に前記インキ組成物を含浸させ、軸筒内に収容し、接続部材を介して軸筒先端部にポリエステル繊維からなるマーキングペンチップを接続状態に組み立て、キャップを装着して筆記具本体(マーキングペン)を得た。
摩擦体の作製
SEBS樹脂を直方体(50mm×40mm×10mm)に成形して摩擦体を得た。
前記筆記具本体と摩擦体とを組み合わせた変色性筆記具は、筆記具本体を用いて紙面上に形成された筆跡に光照射したところ、照射箇所の筆跡が無色から青色に変色した。
前記青色に変色した筆跡を摩擦体で摩擦して摩擦熱により加熱したところ、無色に変色させることができた。
次に青色に変色した筆跡を暗所に放置したところ再び元の無色に変色した。その変化は繰り返し行なうことができた。
実施例2
筆記具本体の作製
1,3,3−トリメチル−6′−(1−ピペリジニル)−スピロインドリンナフトオキサジン(y/x=0.03、x=46.12、y=1.39)2部、アクリル樹脂10部、キシレン溶液88部を混合して筆記具用インキ組成物を得た。
ポリエステルスライバーからなるインキ吸蔵体内に前記インキ組成物を含浸させ、軸筒内に収容し、接続部材を介して軸筒先端部にポリエステル繊維からなるマーキングペンチップを接続状態に組み立て、キャップを装着して筆記具本体(マーキングペン)を得た。
摩擦体の作製
SEBS樹脂からなる円柱部材をプラスチック製筒状体に嵌め込み、摩擦体を得た。
光照射具の作製
円筒形の本体(直径20mm、長さ150mm)内に電源として電池を内蔵し、先端部に光源としてLED(ピーク波長430nm)を取り付け、表面部にスイッチを設けて光照射具を得た。
前記筆記具本体と摩擦体と光照射具とを組み合わせた変色性筆記具は、筆記具本体を用いて紙面上に形成された筆跡に光照射具を用いて光照射したところ、照射箇所の筆跡が無色から紫色に変色した。
前記紫色に変色した筆跡を摩擦体で摩擦して摩擦熱により加熱したところ、無色に変色させることができた。
次に紫色に変色した筆跡を暗所に放置したところ再び元の無色に変色した。その変化は繰り返し行なうことができ、光源はピーク発光波長が430nmであって青色光を照射するため、人体への影響が少なく、安全性が高い変色性筆記具を得ることができた。
実施例3
筆記具本体の作製
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−インドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−ナフトオキサジン(y/x=0.06、x=60.92、y=3.62)1部、スチレン−α−メチルスチレン共重合体(イーストマンコダック社製、商品名:ピコラスティックA−5、重量平均分子量317)15部をウレタン樹脂からなるマイクロカプセルに内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料(平均粒子径2μm)を得た。
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料25部、サクシノグリカン(剪断減粘性付与剤)0.3部、尿素10.0部、グリセリン10.0部、リン酸エステル系界面活性剤0.5部、防黴剤0.1部、トリエタノールアミン0.5部、水48.2部からなる筆記具用インキ組成物を調製した。
ポリプロピレン樹脂からなるインキ収容管に接続部材を介して0.7mmステンレス鋼ボールを先端に抱持したチップと連結させた。
前記インキ組成物をインキ収容管内に充填し、次いで、インキ後端にインキ逆流防止体(液栓)を充填し、更に尾栓をインキ収容管の後部に嵌合させてレフィルを得た。
更に、前記レフィルを軸筒(先軸筒と後軸筒とからなる)内に組み込み、ゴムシールを内在したキャップを嵌めた後、遠心処理により脱気処理を行なって筆記具本体(ボールペン)を得た。
なお、前記ボールペンチップは、金属材料をドリルによる切削加工により形成したボール抱持部にステンレス鋼ボールを抱持させてなり、且つ、前記ボールはバネ体により前方に付勢させたものである。
摩擦体の作製
円筒形の本体(直径25mm、長さ200mm)後端にSEBS樹脂からなる円柱部材(摩擦部材)を嵌め込み、本体内に電源として電池を内蔵し、先端部に光源としてLED(ピーク波長430nm)を取り付け、表面部にスイッチを設けて光照射具を備えた摩擦体を得た。
前記筆記具本体と摩擦体とを組み合わせた変色性筆記具は、筆記具本体を用いて紙面上に形成された筆跡に摩擦体に備えられた光照射具を用いて光照射したところ、照射箇所の筆跡が無色から赤色に変色した。
前記赤色に変色した筆跡を摩擦体で摩擦して摩擦熱により加熱したところ、無色に変色させることができた。
次に赤色に変色した筆跡を暗所に放置したところ再び元の無色に変色した。その変化は繰り返し行なうことができ、光源はピーク発光波長が430nmであって青色光を照射するため、人体への影響が少なく、安全性が高い変色性筆記具を得ることができた。
実施例4
筆記具本体の作製
1−エチル−3,3−ジメチル−6−トリフルオロメチル−インドリノ−6′−(1−モルフォリノ)−ナフトオキサジン(y/x=0.06、x=60.92、y=3.62)1部、スチレン−α−メチルスチレン共重合体(イーストマンコダック社製、商品名:ピコラスティックA−75、重量平均分子量917)15部、光安定剤1部をウレタン樹脂からなるマイクロカプセルに内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料(平均粒子径1.5μm)を得た。
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料25部、青色顔料3部、サクシノグリカン(剪断減粘性付与剤)0.3部、尿素10.0部、グリセリン10.0部、リン酸エステル系界面活性剤0.5部、防黴剤0.1部、トリエタノールアミン0.5部、水45.2部からなる筆記具用インキ組成物を調製した。
ポリプロピレン樹脂からなるインキ収容管に接続部材を介して0.5mmステンレス鋼ボールを先端に抱持したチップと連結させた。
前記インキ組成物をインキ収容管内に充填し、次いで、インキ後端にインキ逆流防止体(液栓)を充填し、更に尾栓をインキ収容管の後部に嵌合させてレフィルを得た。
更に、前記レフィルを軸筒(先軸筒と後軸筒とからなる)内に組み込み、ゴムシールを内在したキャップを嵌めた後、遠心処理により脱気処理を行なって筆記具本体(ボールペン)を得た。
なお、前記ボールペンチップは、金属材料をドリルによる切削加工により形成したボール抱持部にステンレス鋼ボールを抱持させてなり、且つ、前記ボールはバネ体により前方に付勢させたものである。
摩擦体の作製
SEBS樹脂からなる円柱部材をプラスチック製筒状体に嵌め込み、摩擦体を得た。
光照射具の作製
円筒形の本体(直径15mm、長さ130mm)内に蓄電池を内蔵し、本体表面に太陽電池を設け、先端部に光源としてLED(ピーク波長430nm)を取り付けて光照射具を得た。
前記光照射具は太陽光下により発電し、蓄電池に充電して光照射が可能であり、太陽光下及び屋内でも光照射が可能である。
前記筆記具本体と摩擦体と光照射具とを組み合わせた変色性筆記具は、筆記具本体を用いて紙面上に形成された青色の筆跡に光照射具を用いて光照射したところ照射箇所の筆跡が青色から紫色に変色した。
前記紫色に変色した筆跡を摩擦体で摩擦して摩擦熱により加熱したところ、青色に変色させることができた。
次に紫色に変色した筆跡を暗所に放置したところ紫色は消えて元の青色に変色した。その変化は繰り返し行なうことができ、光源はピーク発光波長が430nmであって青色光を照射するため、人体への影響が少なく、安全性が高い変色性筆記具を得ることができた。
実施例5
筆記具本体の作製(図2参照)
3,3−ジフェニル−8−(2−(4−ジメチルアミノ)フェニル)エチレニル−3H−ナフト[4,3−b]ピラン(y/x=0.27、x=71.13、y=19.20)2部、スチレン−α−メチルスチレン共重合体(イーストマンコダック社製、商品名:ピコラスティックA−75、重量平均分子量917)15部をウレタン樹脂からなるマイクロカプセルに内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料(平均粒子径1.5μm)を得た。
前記フォトクロミック性を有する顔料25.0部、ヒドロキシエチルセルロース0.4部、ポリビニルアルコール5部、グリセリン10部、水59.6部を混合して筆記具用インキ組成物を調製した。
ポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆した繊維集束インキ吸蔵体2(気孔率約80%)中に、前記インキ組成物を含浸させて軸筒4内に収容し、軸筒先端部に接続部材5を介してポリエステル繊維の樹脂加工ペン体からなるマーキングペンチップ3(気孔率約50%)と接触状態に組み立て、キャップ6を嵌めて筆記具本体1(マーキングペン)を得た。
なお、前記軸筒後端部にはSEBS樹脂製の摩擦体7を装着してなる。
光照射具の作製
円筒形の本体(直径15mm、長さ130mm)内に電源として太陽電池を設け、先端部に光源としてLED(ピーク波長430nm)を取り付けて光照射具を得た。
前記筆記具本体と光照射具とを組み合わせた変色性筆記具は、筆記具本体を用いて紙面上に形成された筆跡に光照射具を用いて光照射したところ、照射箇所の筆跡が無色から暗赤色に変色した。
前記暗赤色に変色した筆跡を筆記具本体に設けられた摩擦体で摩擦して摩擦熱により加熱したところ、無色に変色させることができた。
次に暗赤色に変色した筆跡を 暗所に放置したところ再び元の無に変色した。その変化は繰り返し行なうことができ、光源はピーク発光波長が430nmであって青色光を照射するため、人体への影響が少なく、安全性が高い変色性筆記具を得ることができた。
実施例6(図2参照)
筆記具本体の作製
1,3,3−トリメチル−6′−(2,3−ジヒドロ−1−インドリノ)−スピロインドリンナフトオキサジン(y/x=0.93、x=15.41、y=14.3)1部、スチレン−α−メチルスチレン共重合体(イーストマンコダック社製、商品名:ピコラスティックA−5、重量平均分子量317)15部をウレタン樹脂からなるマイクロカプセルに内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料(平均粒子径2μm)を得た。
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料25部、サクシノグリカン(剪断減粘性付与剤)0.3部、尿素10.0部、グリセリン10.0部、リン酸エステル系界面活性剤0.5部、防黴剤0.1部、トリエタノールアミン0.5部、水48.2部からなる筆記具用インキ組成物8を調製した。
ポリプロピレン樹脂からなるインキ収容管9に接続部材5を介して1.0mmステンレス鋼ボールを先端に抱持したボールペンチップ3と連結させた。
前記インキ組成物をインキ収容管内に充填し、次いで、インキ後端にインキ逆流防止体10(液栓)を充填し、更に尾栓11をインキ収容管の後部に嵌合させてレフィル12を得た。
更に、前記レフィルを軸筒(先軸筒41と後軸筒42とからなる)内に組み込み、ゴムシール13を内在したキャップ6を嵌めた後、遠心処理により脱気処理を行なって筆記具本体2(ボールペン)を得た。
なお、前記軸筒後端部にはSEBS樹脂製の摩擦体7を装着してなり、前記ボールペンチップは、金属材料をドリルによる切削加工により形成したボール抱持部にステンレス鋼ボールを抱持させてなり、且つ、前記ボールはバネ体により前方に付勢させたものである。
光照射具の作製
プラスチック製本体内に電源として電池を内蔵し、先端部に光源としてLED(ピーク波長460nm)を取り付け、表面部にスイッチを設けて光照射具を得た。
前記筆記具本体と光照射具とを組み合わせた変色性筆記具は、筆記具本体を用いて紙面上に形成された筆跡に光照射具を用いて光照射したところ、照射箇所の筆跡が無色から紫色に変色した。
前記紫色に変色した筆跡を筆記具本体に設けた摩擦体で摩擦して摩擦熱により加熱したところ、消色させることができた。
次に紫色に変色した筆跡を暗所に放置したところ再び元の無色に変色した。その変化は繰り返し行なうことができ、光源はピーク発光波長が460nmであって青色光を照射するため、人体への影響が少なく、安全性が高い変色性筆記具を得ることができた。
実施例7
筆記具本体の作製
3,3,9,9−テトラフェニル−3H,9H−ナフト[2,1−b:6,5−b′]−ジピラン(y/x=0.12、x=21.30、y=2.56)3部、ケトン樹脂10部、オレイン酸2部、フェニルセロソルブ85部を混合して筆記具用油性インキ組成物を得た。
前記ポリプロピレン樹脂からなるインキ収容管に0.5mmステンレス鋼ボールを先端に抱持したチップと連結させた。
前記インキ組成物をインキ収容管内に充填してレフィルを得た。
更に、前記レフィルを軸筒内に組み込み、キャップ嵌めた後、遠心処理により脱気処理を行なって筆記具本体(ボールペン)を得た。
摩擦体の作製
円筒形の本体(直径20mm、長さ150mm)後端にSEBS樹脂からなる円柱部材(摩擦部材)を嵌め込み、本体内に電源として電池を内蔵し、先端部に光源としてLED(ピーク波長430nm)を取り付け、表面部にスイッチを設けて光照射具を備えた摩擦体を得た。
前記筆記具本体と摩擦体とを組み合わせた変色性筆記具は、筆記具本体を用いて紙面上に形成された筆跡に摩擦体に備えられた光照射具を用いて光照射したところ、照射箇所の筆跡が無色から橙色に変色した。
前記橙色に変色した筆跡を摩擦体で摩擦して摩擦熱により加熱したところ、無色に変色させることができた。
次に橙色に変色した筆跡を 暗所に放置したところ再び元の無に変色した。その変化は繰り返し行なうことができ、光源はピーク発光波長が430nmであって青色光を照射するため、人体への影響が少なく、安全性が高い変色性筆記具を得ることができた。
実施例8
筆記具本体の作製
3,3,10,10−テトラフェニル−3H,10H−ナフト[2,1−b:7,8−b´]ジピラン(y/x=0.23、x=24.13、y=5.55)1部、スチレン−α−メチルスチレン共重合体(イーストマンコダック社製、商品名:ピコラスティックA−5、重量平均分子量317)15部をウレタン樹脂からなるマイクロカプセルに内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料(平均粒子径2μm)を得た。
前記フォトクロミック性を有する顔料25.0部、ヒドロキシエチルセルロース0.4部、ポリビニルアルコール5部、グリセリン10部、水59.6部を混合して筆記具用インキ組成物を調製した。
ポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆した繊維集束インキ吸蔵体(気孔率約80%)中に、前記インキ組成物を含浸させて軸筒内に収容し、軸筒先端部に接続部材を介してポリエステル繊維の樹脂加工ペン体(気孔率約50%)と接触状態に組み立て、キャップを嵌めて筆記具本体(マーキングペン)を得た。
摩擦体の作製
円筒形の本体(直径15mm、長さ130mm)後端にSEBS樹脂からなる円柱部材(摩擦部材)を嵌め込み、本体内に電源として太陽電池を設け、先端部に光源としてLED(ピーク波長430nm)を取り付けて光照射具を備えた摩擦体を得た。
前記筆記具本体と摩擦体とを組み合わせた変色性筆記具は、筆記具本体を用いて紙面上に形成された筆跡に摩擦体に設けられた光照射具を用いて光照射したところ、照射箇所の筆跡が無色から黄色に変色した。
前記黄色に変色した筆跡を摩擦体で摩擦して摩擦熱により加熱したところ、無色に変色させることができた。
次に黄色に変色した筆跡を 暗所に放置したところ再び元の無に変色した。その変化は繰り返し行なうことができ、光源はピーク発光波長が430nmであって青色光を照射するため、人体への影響が少なく、安全性が高い変色性筆記具を得ることができた。
1 筆記具本体
2 インキ吸蔵体
3 チップ
4 軸筒
41 先軸筒
42 後軸筒
5 接続部材
6 キャップ
7 摩擦体
8 インキ組成物
9 インキ収容管
10 インキ逆流防止体
11 尾栓
12 レフィル
13 ゴムシール

Claims (5)

  1. 色材としてフォトクロミック化合物を用いた筆記具本体と、前記フォトクロミック化合物を発色した状態から摩擦熱により消色させる摩擦体とからなる変色性筆記具。
  2. 前記フォトクロミック化合物がスピロオキサジン誘導体又はスピロピラン誘導体から選ばれる請求項1記載の変色性筆記具。
  3. 前記筆記具本体に摩擦体を設けてなる請求項1又は2記載の変色性筆記具。
  4. 更に光照射具を備えてなる請求項1又は2記載の変色性筆記具。
  5. 前記光照射具に摩擦体を設けてなる請求項4記載の変色性玩具。
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