JP2014121184A - 無線電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力を効率良く伝送でき、故障に強い無線電力伝送システムを提供すること。
【解決手段】送電装置は、所定の距離を隔てて配置され、所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極(111,112)と、第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線(115,116)とを少なくとも有し、受電装置は、所定の距離を隔てて配置され、所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極(121,122)と、第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線(125,126)とを少なくとも有し、第1乃至第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置され、送電装置または受電装置の少なくとも一方を複数有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線電力伝送システムに関するものである。
特許文献1には、電磁誘導を用いて、非接触の二つの電気回路間で電力の伝送を行う無線電力伝送装置が開示されている。
特開平8−340285号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、電力を伝送するためのコイルにおける電力の損失が大きいため、電力を効率良く伝送できないという問題点がある。また、コイル等が断線した場合には電力が送電できなくなるという問題点がある。
そこで、本発明は、電力を効率良く伝送できるとともに故障に強い無線電力伝送システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムにおいて、前記送電装置は、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極と、前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線と、を少なくとも有し、前記受電装置は、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極と、前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線と、を少なくとも有し、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置され、前記送電装置または前記受電装置の少なくとも一方を複数有する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、電力を効率良く伝送できるとともに故障に強い無線電力伝送システムを提供することができる。
また、本発明の一側面は、前記共振周波数を変化させることで、電力を送受電する送電装置または受電装置を選択することを特徴とする。
このような構成によれば、電力を送受電する対象を選択することで、所望の送電装置または受電装置の間で電力を送受電することができる。
また、本発明の一側面は、前記送電装置は、前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第1インダクタと、を有し、前記受電装置は、前記第3および第4電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2インダクタと、を有し、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と、このカプラと電力を送受電するカプラであって、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって電力を伝送することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記送電装置は、前記第1および第2電極間に接続された第1インダクタと、前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方との間に挿入される第1キャパシタと、を有し、前記受電装置は、前記第3および第4電極間に接続された第2インダクタと、前記第3および第4電極と前記負荷の2つの入力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2キャパシタと、を有し、前記第1および第2電極ならびに前記第1キャパシタと、前記第1インダクタとによって構成されるカプラの共振周波数と、このカプラと電力を送受電するカプラであって、前記第3および第4電極ならびに前記第2キャパシタと、前記第2インダクタとによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、第1および第2インダクタのサイズを小型化することができるので、装置全体のサイズを小型化することができる。
また、本発明の一側面は、前記第1および第2キャパシタの少なくとも一方は、前記第1および第2電極の少なくとも一方に対向するように設けられた電極、または、前記第3および第4電極の少なくとも一方に対向するように設けられた電極を有していることを特徴とする。
このような構成によれば、第1および第2電極と、第3および第4電極を利用することにより、コンパクトなサイズで、第1および第2キャパシタを実現することができる。
また、本発明の一側面は、前記第1および第2電極は誘電体基板上に形成され、前記第1キャパシタは前記誘電体基板を挟んで前記第1および第2電極の少なくとも一方と対向するように配置された電極を有し、前記第3および第4電極は誘電体基板上に形成され、前記第2キャパシタは前記誘電体基板を挟んで前記第3および第4電極の少なくとも一方と対向するように配置された電極を有する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、誘電体基板を第1および第2キャパシタの誘電体として利用することにより、小さなサイズで、かつ、厚さの薄いキャパシタを実現することができる。
また、本発明の一側面は、前記第1および第2電極の少なくとも一方と対向するように配置された電極、または、前記誘電体基板を挟んで前記第3および第4電極の少なくとも一方と対向するように配置された電極の少なくとも一方を変位させることにより、前記共振周波数を変化させ、電力を送受電する送電装置または受電装置を選択することを特徴とする。
このような構成によれば、電極を移動させることで共振周波数を変化させ、これにより、所望の送電装置または受電装置の間で電力を送受電することができる。
本発明によれば、電力を効率良く伝送できるとともに故障に強い無線電力伝送システムを提供することが可能となる。
直列共振を利用する無線電力伝送システムを構成する送電装置の詳細な構成例を示す図である。 直列共振を利用する無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図2に示す無線電力伝送システムの等価回路である。 図2に示す無線電力伝送システムの伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図2に示す無線電力伝送システムの入力インピーダンスの周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図6に示す送電用カプラと受電用カプラの配置状態を示す図である。 図6に示す無線電力伝送システムの等価回路である。 図6に示す無線電力伝送システムの伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図6に示す送電用カプラと受電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 電極に対してインダクタを並列に接続した、送電カプラの詳細な構成例を示す図である。 電極に対してインダクタを並列に接続した、無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図12に示す無線電力伝送システムの等価回路である。 図12に示す無線電力伝送システムの伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図12に示す無線電力伝送システムの入力インピーダンスの周波数特性を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図16に示す無線電力伝送システムの等価回路である。 キャパシタ電極を利用した無線電力伝送システムの構成列を示す図である。 図18に示す無線電力伝送システムの伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図18に示す無線電力伝送システムの入力インピーダンスの周波数特性を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図21に示す第3実施形態の伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図21に示す第3実施形態の入力インピーダンスの周波数特性を示す図である。 本発明の変形実施形態の概略を示す図である。 本発明の変形実施形態の等価回路を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)実施形態の説明
以下では、直列共振を利用した無線伝送システムについて説明した後に、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は直列共振を利用した無線電力伝送システムを構成する送電用カプラの詳細な構成例を示している。この図に示すように、直列共振を利用した無線電力伝送システムでは、送電用カプラ110は、矩形の板状形状を有する絶縁部材(誘電体基板)によって構成される回路基板118の表(おもて)面118A上に、矩形形状を有する導電性部材によって構成される電極111,112が配置されて構成される。回路基板118の裏面118Bには、この図1の例では、電極等は配置されていない。具体的な構成例としては、例えば、ガラスエポキシ基板やガラスコンポジット基板等によって構成される回路基板118上に、銅等の導電性の薄膜によって電極111,112が形成される。電極111,112は、所定の距離d1だけ離れた位置に平行に配置されている。また、距離d1を含む電極111,112の幅Dは、これらの電極から放射される電界の波長をλとした場合に、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。
回路基板118の電極111,112の短手方向の端部には、インダクタ113,114の一端がそれぞれ接続されている。また、インダクタ113,114の他端は、接続線115,116の一端にそれぞれ接続されている。接続線115,116は、電極111,112の領域およびこれらに挟まれる領域を回避するように配置されるとともに、これらの領域から遠ざかる方向(図1の左下方向)に伸延するように配置されている。より詳細には、電極111,112のそれぞれの矩形領域と、これら2つの電極111,112によって挟まれた領域を回避して配置されるとともに、これらの領域から遠ざかる方向に伸延するように配置されている。このように配置することで、電極111,112と接続線115,116の間の干渉を少なくすることができるので、伝送効率の低下を防止できる。接続線115,116は、例えば、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成されている。なお、接続線115,116の他端は、図示しない交流電力発生部の出力端子にそれぞれ接続されている。接続線115,116によって送電用カプラ110に交流電力発生部が接続されることにより、送電装置が構成される。
送電用カプラ110は、電極111,112が所定の距離d1を隔てて配置されることによって形成されるキャパシタのキャパシタンスCと、インダクタ113,114のインダクタンスLによる直列共振回路を構成するので、これらによる固有の共振周波数fを有している。
受電用カプラ120は、送電用カプラ110と同様の構成とされ、回路基板128の表面128A上に、矩形形状を有する導電性部材によって構成される電極121,122およびインダクタ123,124が配置され、インダクタ123,124の他端に接続線125,126が接続されて構成される。電極121,122によって形成されるキャパシタのキャパシタンスCと、インダクタ123,124のインダクタンスLによる直列共振回路の共振周波数fは送電用カプラ110と略同じに設定される。接続線125,126は、例えば、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成されている。受電用カプラ120の接続線125,126の他端には、図示しない負荷が接続される。接続線125,126によって受電用カプラ120に負荷が接続されることにより、受電装置が構成される。
図2は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を対向配置した状態を示す図である。この図に示すように、送電用カプラ110と受電用カプラ120は、回路基板118,128の表面118A,128Aが対向するように距離d2を隔て、回路基板118,128が平行になるように配置される。
図3は、図2に示す無線電力伝送システム1の等価回路を示す図である。この図3において、交流電力発生部211は、共振周波数に対応する周波数の交流電力を生成して出力する。電源部負荷212は、接続線115,116および接続線125,126の特性インピーダンスと等しい値を示し、Z0の値を有している。インダクタ213はインダクタ113,114に対応し、L1の素子値を有している。抵抗214は、送電側回路、主にインダクタに付随する抵抗を示し、R1の素子値を有している。キャパシタ215は、電極111,112の間に生じる素子値C1のキャパシタである。キャパシタ221は、電極121,122の間に生じる素子値C2のキャパシタである。インダクタ222はインダクタ123,124に対応し、L2の素子値を有している。抵抗223は、受電側回路、主にインダクタに付随する抵抗を示し、R2の素子値を有している。負荷224は、交流電力発生部211から出力され、送電用カプラおよび受電用カプラを介して伝送された電力が供給される。キャパシタ241は、電極111,112と電極121,122の間に生じるキャパシタを示し、Cm1の素子値を有している。なお、負荷224は、例えば、整流装置および二次電池等によって構成されている。もちろん、これ以外であってもよい。
つぎに、図2に示す直列共振を利用した無線電力伝送システムの動作について説明する。図4は、図2に示す無線電力伝送システムの送電用カプラ110と受電用カプラ120を20cm隔てて対向配置した場合(d2=20cmの場合)における送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21(=|S21|^2)と、反射損η11(=|S11|^2)の周波数特性を示す図である。この図において横軸は伝送する交流電力の周波数(MHz)を示し、縦軸は伝送効率を示している。図4に示す例では、27MHz周辺において、伝送効率90%以上を達成していることが分かる。なお、図2では、例えば、インダクタ113,114,123,124は、それぞれ、巻き数が13回、インダクタンス値が5.9μHとされ、回路基板118,128のサイズ(DとL)は250×250mmとされ、電極111,112および電極121,122間のギャップd1は34.4mmとされている。
図5は、図2に示す直列共振を利用した無線電力伝送システムの入力インピーダンス特性を示す図である。この図5に示すように、入力インピーダンスの実部Reは共振周波数である27MHz付近において約50Ωとなり、虚部Imは約0Ωとなる。このように、送電用カプラ110の電極111,112と受電用カプラ120の電極121,122は、電界共振結合されていることから、送電用カプラ110の電極111,112と受電用カプラ120の電極121,122に対して電界によって交流電力が効率よく伝送される。
(B)第1実施形態の説明
つぎに、図6を参照して、本発明の第1実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例について説明する。図6では、図1と同様の送電用カプラ110と、2つの受電用カプラ120,130が距離を隔てて対向配置されて構成されている。図7(A)は、図6に示す第1実施形態をY方向から眺めた図である。この図7(A)に示すように、送電用カプラ110と、受電用カプラ120,130は、16cm間隔を隔てて対向配置されている。図7(B)は、図6に示す第1実施形態をX方向から眺めた図である。この図7(B)に示すように、受電用カプラ120,130は、送電用カプラ110の中央からその中央が25cmだけ移動するように配置される。
図8は、図6に示す第1実施形態の等価回路を示す図である。この図8において、交流電力発生部211は、共振周波数に対応する周波数の交流電力を生成して出力する。電源部負荷212は、接続線115,116および接続線125,126の特性インピーダンスと等しい値を示し、Z0の値を有している。インダクタ213はインダクタ113,114に対応し、L1の素子値を有している。抵抗214は、送電側回路、主にインダクタに付随する抵抗を示し、R1の素子値を有している。キャパシタ215は、電極111,112の間に生じる素子値C1のキャパシタである。キャパシタ221は、電極121,122の間に生じる素子値C2のキャパシタである。インダクタ222はインダクタ123,124に対応し、L2の素子値を有している。抵抗223は、受電側回路、主にインダクタに付随する抵抗を示し、R2の素子値を有している。負荷224は、交流電力発生部211から出力され、送電用カプラおよび受電用カプラを介して伝送された電力が供給される。キャパシタ231は、電極131,132の間に生じる素子値C3のキャパシタである。インダクタ232はインダクタ133,134に対応し、L3の素子値を有している。抵抗233は、受電側回路、主にインダクタに付随する抵抗を示し、R3の素子値を有している。負荷234は、交流電力発生部211から出力され、送電用カプラおよび受電用カプラを介して伝送された電力が供給される。キャパシタ241は、電極111,112と電極121,122の間に生じるキャパシタを示し、Cm1の素子値を有している。キャパシタ242は、電極111,112と電極131,132の間に生じるキャパシタを示し、Cm2の素子値を有している。なお、負荷224,234は、例えば、整流装置および二次電池等によって構成されている。もちろん、これ以外であってもよい。
図9は、図6に示す無線電力伝送システムの送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21(=|S21|^2)と、受電用カプラ130への伝送効率η31(=|S31|^2)と、反射損γ(=|S11|^2)の周波数特性を示す図である。この図において横軸は伝送する交流電力の周波数(MHz)を示し、縦軸は伝送効率を示している。図9に示す例では、27MHz周辺において、伝送効率η21,η31ともに47%以上を達成している。なお、図6では、例えば、インダクタ113,114,123,124,133,134は、それぞれ、インダクタンス値が2.8μHとされ、回路基板118,128,138のサイズ(DとL)は250×250mmとされ、電極111,112、電極121,122、および、電極131,132間のギャップd1は34.4mmとされている。
図10は、送電用カプラ110と受電用カプラ120,130を16cm隔てて対向配置した場合における送電用カプラ110のインピーダンスS11と、受電用カプラ120のインピーダンスS22と、受電用カプラ130のインピーダンスS33とのスミスチャートを示している。この場合、測定器のポートインピーダンスは接続線路の特性インピーダンスZ0(実数値)と等しい値に設定している。これらの図に示すように、本実施形態では、送電用カプラ110および受電用カプラ120,130のインピーダンスの軌跡は、スミスチャートの円の中心付近を通過することから、この付近において伝送を行うように設定することにより反射を抑えて効率良く電力を伝送することができる。
以上に説明したように、本発明の第1実施形態では、2つの受電用カプラ120,130を用いるようにしたので、受電用カプラ120,130の一方が故障した場合でも、他方の受電用カプラで電力伝送を行うことができる。このため、受電用カプラの故障による電力伝送の遮断の発生確率を下げることができる。また、2つの受電用カプラ120,130によって電力を分配して受電することも可能となるので、異なる2つの負荷に電力を供給することもできる。
(C)第2実施形態の説明
以下では、第2実施形態の基本的な原理に説明した後に、第2実施形態の詳細な構成および動作について説明する。図11は、本発明の第2実施形態に係る無線電力伝送システムを構成する送電用カプラ110Aの構成例を示す図である。この図において、図1と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図11では、図1に比較して、インダクタ113,114がチップコンデンサ311,312に置換され、また、相互に接続されたインダクタ113A,114Aが電極111,112の端部に接続されている。より詳細には、チップコンデンサ311は、一方の端子が接続線115の一端に接続され、他方の端子が電極111に接続されている。チップコンデンサ312は、一方の端子が接続線116の一端に接続され、他方の端子が電極112に接続されている。また、インダクタ113A,114Aはそれぞれの一端同士が相互に接続されるとともに、インダクタ113Aの他端が電極111に接続され、インダクタ114Aの他端が電極112に接続されている。これ以外の構成は、図1の場合と同様である。なお、受電用カプラ120Aも送電用カプラ110Aと同様の構成とされる。
図12は、図11に示す送電用カプラ110Aと受電用カプラ120Aを用いた無線電力伝送システムの構成例を示す図である。この図の例では、送電用カプラ110Aと受電用カプラ120Aを16cm隔てて対向配置されている。また、インダクタ113A,114A,123A,124Aは、それぞれ巻き数が8回とされ、インダクタンス値は3.84μHとされている。また、チップコンデンサ311,312,411,412の素子値はそれぞれ10.4pFとされている。
図13は、図12に示す無線電力伝送システムの等価回路を示す図である。なお、図13において、図3と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図13は、図3と比較すると、交流電力発生部211とインダクタ213および抵抗214の間にチップコンデンサ311,312に対応するキャパシタ500がそれぞれ挿入され、負荷224とインダクタ222および抵抗223の間にチップコンデンサ411,412に対応するキャパシタ501がそれぞれ挿入されている。また、図3においてはキャパシタ215にインダクタ213と抵抗214が直列に接続されているが、図13では並列に接続されている。同様に図3においてはキャパシタ221にインダクタ222と抵抗223が直列に接続されているが、図13では並列に接続にされている。図12に示す無線電力伝送システムでは、チップコンデンサ311,312,411,412を直列に付加することで、キャパシタ215およびインダクタ213による並列共振周波数よりも低い周波数で、直列共振周が生じる。すなわち、共振周波数を下げることができる。なお、入力インピーダンスもチップコンデンサの付加によって変化するので、インダクタとチップコンデンサの素子値をうまく組み合わせることで、共振周波数において、例えば、50Ωに整合を図ることができる。
図14は、図12に示す無線電力伝送システムの送電用カプラ110Aと受電用カプラ120Aを20cm隔てて対向配置した場合における送電用カプラ110Aから受電用カプラ120Aへの伝送効率η21(=|S21|^2)と、反射損η11(=|S11|^2)の周波数特性を示す図である。なお、この例では、インダクタ113,114,123,124は、それぞれ、巻き数が8回、インダクタンス値が1.72μHとされ、回路基板118,128のサイズ(DとL)は250×250mmとされ、電極111,112および電極121,122間のギャップd1は34.4mmとされている。この図に示すように、図12に示す無線電力伝送システムの伝送効率η21は約27MHzにおいて90%以上となり、また、反射損η11は約27MHzにおいて0となっている。
図15は、図12に示す無線電力伝送システムの入力インピーダンス特性を示す図である。図15に示すように、入力インピーダンスの実部Reは約27MHzにおいて約50Ωとなり、また、虚部も約27MHzにおいて0Ωとなっている。
このように、図12に示す無線電力伝送システムでは、チップコンデンサを直列接続することにより、同じ共振周波数でもインダクタとして素子値が小さいものを使用することが可能になるので、装置のサイズを小型化することができる。また、素子値が小さいインダクタを使用した場合でも、伝送効率を高く保つことができる。
図16は、本発明の第2実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例を示す図である。図16の例では、図11と同様の構成を有する送電用カプラ110Aと、2つの受電用カプラ120A,130Aを有している。なお、送電用カプラ110Aと、2つの受電用カプラ120A,130Aは、図7と同様の配置とされている。
図17は、図16に示す第2実施形態の電気的等価回路である。この図において、図13と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図17では、図13と比較すると、受電用カプラ130Aに対応するキャパシタ231、インダクタ232、抵抗233、負荷234、および、キャパシタ502を有している。なお、これ以外の構成は図13と同様である。キャパシタ231は、電極131,132の間に生じる素子値C3のキャパシタである。インダクタ232はインダクタ133A,134Aに対応し、L3の素子値を有している。抵抗233は、受電側回路、主にインダクタに付随する抵抗を示し、R3の素子値を有している。負荷234は、交流電力発生部211から出力され、送電用カプラおよび受電用カプラを介して伝送された電力が供給される。キャパシタ242は、電極111,112と電極131,132の間に生じるキャパシタを示し、Cm2の素子値を有している。なお、負荷234は、例えば、整流装置および二次電池等によって構成されている。もちろん、これ以外であってもよい。
図16に示す第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、2つの受電用カプラ120A,130Aを用いるようにしたので、受電用カプラ120A,130Aの一方が故障した場合でも、他方の受電用カプラで電力伝送を行うことができる。このため、受電用カプラの故障による電力伝送の遮断の発生確率を下げることができる。また、2つの受電用カプラ120A,130Aによって電力を分配して受電することも可能となるので、異なる2つの負荷に電力を供給することもできる。さらに、第2実施形態では、チップコンデンサを直列に付加することで、キャパシタおよびインダクタによる並列共振周波数よりも低い周波数で直列共振周が生じ、共振周波数を下げることができる。これにより、インダクタのサイズを小さいものにすることができるので、送電用カプラ110Aおよび受電用カプラ120A,130Aのサイズを小型化することができる。
(D)第3実施形態の説明
以下では、第3実施形態の基本的な原理に説明した後に、第3実施形態の詳細な構成および動作について説明する。図18は、本発明の第3実施形態に係る無線電力伝送システムに用いる送電用カプラ110Bおよび受電用カプラ120Bの構成例を示す図である。この図において、図12と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図18では、図12に比較して、チップコンデンサが除外され、その代わりに、回路基板118,128を利用したキャパシタが配置されている。より詳細には、図18の例では、回路基板128の裏面128Bには、電極121,122の一部に対向する位置に、矩形形状を有する導電性部材によってキャパシタ電極711,712が形成され、回路基板128の表面128Aに形成されている電極121,122との間にキャパシタが形成される。キャパシタ電極711,712は接続線125,126に接続されている。回路基板118の裏面119Bには、電極111,112の一部に対向する位置に、矩形形状を有する導電性部材によってキャパシタ電極611,612が形成され、回路基板118の表面118Aに形成されている電極111,112との間にキャパシタが形成される。キャパシタ電極611,612は接続線115,116に接続されている。
図18に示す構成例では、送電用カプラ110Bと受電用カプラ120Bを20cm隔てて対向配置されている。また、インダクタ113A,114A,123A,124Aはそれぞれ巻き数が8回とされインダクタンス値は1.72μHとされている。また、キャパシタ電極611,612と電極111,112によるキャパシタの素子値は共振周波数が約28MHzになるように設定され、キャパシタ電極711,712と電極121,122によるキャパシタの素子値も共振周波数が約28MHzになるように設定されている。なお、図18に示す構成例の等価回路は、図13と同様である。
図19は、図18に示す無線電力伝送システムの送電用カプラ110Bと受電用カプラ120Bを20cm隔てて対向配置した場合における送電用カプラ110Bから受電用カプラ120Bへの伝送効率η21(=|S21|^2)と、反射損η11(=|S11|^2)の周波数特性を示す図である。なお、この例では、インダクタ113,114,123,124は、それぞれ、巻き数が8回とされ、回路基板118,128のサイズ(DとL)は250×250mmとされ、電極111,112および電極121,122間のギャップd1は34.4mmとされている。この図に示すように、伝送効率η21は約28MHzにおいて90%以上となり、また、反射損η11は約28MHzにおいて0となっている。
図20は、図18に示す送電用カプラ110Bと受電用カプラ120Bを用いた無線電力伝送システムの入力インピーダンス特性を示す図である。図20に示すように、入力インピーダンスの実部Reは約28MHzにおいて50Ωとなり、また、虚部も約28MHzにおいて0Ωとなっている。
図21は、本発明の第3実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例を示す図である。図21の例では、図18と同様の構成を有する送電用カプラ110Bと、2つの受電用カプラ120B,130Bを有している。受電用カプラ130Bは、図18に示す受電用カプラ120Bと同様の構成とされている。また、送電用カプラ110Bおよび2つの受電用カプラ120B,130Bは、図7と同様の配置とされている。さらに、第3実施形態では、キャパシタ電極611,612、キャパシタ電極711,712、および、キャパシタ電極721,722を図中の矢印で示す方向に移動可能とされている。例えば、キャパシタ電極611,612を移動させ、電極111,112と対向する面積を調整することで、キャパシタ500の素子値を変化させ、共振周波数を変更することができる。また、キャパシタ電極711,712を移動させ、電極121,122と対向する面積を調整することで、キャパシタ501の素子値を変化させ、共振周波数を変更することができる。同様に、キャパシタ電極721,722を移動させ、電極131,132と対向する面積を調整することで、キャパシタ502の素子値を変化させ、共振周波数を変更することができる。例えば、送電用カプラ110Bの共振周波数と同じ共振周波数となるように、キャパシタ電極711,712およびキャパシタ電極721,722を移動させることで、図9に示すように受電用カプラ120B,130Bに電力を分配することができる。また、受電用カプラ120B,130Bの一方の共振周波数を、送電用カプラ110Bの共振周波数と同じにすることにより、択一的に電力を送信することできる。
図22は、キャパシタ電極711,712は移動させずに、キャパシタ電極611,612およびキャパシタ電極721,722を電極111,112および電極131,132から離れる方向に20mm移動させた場合における送電用カプラ110Bから受電用カプラ120Bへの伝送効率η21(=|S21|^2)と、受電用カプラ130Bへの伝送効率η31(=|S31|^2)と、反射損γ(=|S11|^2)の周波数特性を示す図である。この図に示すように、伝送効率η31は約31MHzにおいて80%以上となり、伝送効率η21は約31MHzにおいて約0%となり、また、反射損γは約31MHzにおいて0となっている。このように、キャパシタ電極を調整することで、受電用カプラに選択的に電力を伝送することができる。
図23は、送電用カプラ110Bと受電用カプラ120B,130Bを16cm隔てて対向配置し、キャパシタ電極711,712は移動させずに、キャパシタ電極611,612およびキャパシタ電極721,722を電極111,112および電極131,132から離れる方向に20mm移動させた場合における、送電用カプラ110のインピーダンスS11と、受電用カプラ120のインピーダンスS22と、受電用カプラ130のインピーダンスS33とのスミスチャートを示している。この場合、測定器のポートインピーダンスは接続線路の特性インピーダンスZ0(実数値)と等しい値に設定している。この図に示すように、送電用カプラ110Bと受電用カプラ130Bの共振周波数が同じになるように設定した場合、送電用カプラ110Bおよび受電用カプラ130Bのインピーダンスの軌跡は、スミスチャートの円の中心付近を通過することから、これらの間で反射を抑えて効率良く電力を伝送することができる。
以上に説明したように、本発明の第3実施形態によれば、2つの受電用カプラ120B,130Bを用いるようにしたので、受電用カプラ120B,130Bの一方が故障した場合でも、他方の受電用カプラで電力伝送を行うことができる。このため、受電用カプラの故障による電力伝送の遮断の発生確率を下げることができる。また、キャパシタ電極を直列に付加することで、キャパシタおよびインダクタによる並列共振周波数よりも低い周波数で直列共振周が生じ、共振周波数を下げることができる。これにより、インダクタのサイズを小さいものにすることができるので、送電用カプラ110Bおよび受電用カプラ120B,130Bのサイズを小型化することができる。また、第3実施形態では、キャパシタ電極を移動可能とし、共振周波数を調整可能としたので、2つの受電用カプラ120B,130Bのいずれか一方に択一的に電力を伝送することができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、電極111,112,121,122,132,132は同じサイズを有するようにしたが、これらが異なるサイズを有するようにしてもよい。
また、電極111,112,121,122,131,132の形状は、矩形形状ではなく、円形または楕円形状であってもよい。あるいは、平板形状ではなく、湾曲したり、屈曲したりした形状であってもよいし、球形等の立体形状であってもよい。
また、インダクタ113A,114A,123A,124A,124A,124Bは、2つのインダクタを接続する構成としたが、これらを1つの構成としてもよい。また、以上の各実施形態では、インダクタとしては、導体線を円柱状に巻回して構成するようにしたが、例えば、マイクロストリップラインで使用されるような、平面上を蛇行する形状を有するものや、平面上で螺旋形状を有するものによって構成するようにしてもよい。
また、第2実施形態ではチップコンデンサを用い、第3実施形態では回路基板を誘電体とするコンデンサを用いるようにしたが、チップコンデンサと回路基板を誘電体として用いるコンデンサを組み合わせて用いるようにしてもよい。例えば、送電用カプラまたは受電用カプラの一方だけをチップコンデンサにして他方は回路基板を用いたコンデンサとしてもよい。もちろん、送電用カプラまたは受電用カプラのそれぞれについて、チップコンデンサと回路基板を用いたコンデンサを組み合わせて使用してもよい。
また、以上の各実施形態では、2枚の受電用カプラを用いるようにしたが、例えば、3枚以上の受電用カプラを用いるようにしてもよい。さらに、以上の各実施形態では、2枚の受電用カプラをY方向にずらして配置するようにしたが、例えば、X方向にずらして配置するようにしてもよい。3枚以上の受電カプラを用いる場合には、Y方向およびX方向にずらして配置するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、送電用カプラおよび受電用カプラは、図7に示すような配置としたが、これ以外の配置としてもよい。
また、以上の第3実施形態では、キャパシタ電極を移動させることにより、共振周波数を変化させるようにしたが、例えば、キャパシタ電極をスイッチ等によってバイパスさせたり、チップコンデンサをバイパスさせたりすることにより、共振周波数を変化させるようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、図24(A)に示すように、1つの送電用カプラと2つの受電用カプラを組み合わせるようにしたが、図24(B)に示すように、2つの送電用カプラと1つの受電用カプラを組み合わせるようにしてもよい。なお、図24(A)の場合、送電用カプラから“1”の電力を送電し、各受電用カプラで“1/2”の電力を受電するようにしたり、あるいは、いずれかの受電用カプラで“1”の電力を選択的に受電したりするようにしてもよい。また、図24(B)の場合、各送電用カプラから“1/2”の電力を送電し、受電用カプラでこれらの電力を合成して“1”の電力を受電するようにしたり、あるいは、いずれかの送電用カプラから“1”の電力を選択的に送電したりするようにしてもよい。
また、2つ以上の送電用カプラと、2つ以上の受電用カプラとを組み合わせて用いるようにしてもよい。図25は、2つの送電用カプラと2つの受電用カプラを組み合わせた場合の等価回路を示す図である。この例では、図12または図18に示す送電用カプラと受電用カプラを組み合わせて使用している。このような実施形態によれば、キャパシタ500,501,502,503の組み合わせにより、共振周波数が同じ送電用カプラと受電用カプラの間で電力を送受電することができる。
110 送電用カプラ
111,112 電極(第1電極、第2電極)
113,114 インダクタ
113A,114A インダクタ(第1インダクタ)
115,116 接続線(第1接続線、第2接続線)
118,128,138 回路基板
120,130 受電用カプラ
121,122,131,132 電極(第3電極、第4電極)
123A,124A,133A,134A インダクタ(第2インダクタ)
125,126,135,136 接続線(第3接続線、第4接続線)
128 回路基板
311,312 チップコンデンサ(第1キャパシタ)
411,412,421,422 チップコンデンサ(第2キャパシタ)
611,612 キャパシタ電極(第1キャパシタ)
711,712,721,722 キャパシタ電極(第2キャパシタ)

Claims (7)

  1. 送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムにおいて、
    前記送電装置は、
    所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極と、
    前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線と、を少なくとも有し、
    前記受電装置は、
    所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極と、
    前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線と、を少なくとも有し、
    前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置され、前記送電装置または前記受電装置の少なくとも一方を複数有する、
    ことを特徴とする無線電力伝送システム。
  2. 前記共振周波数を変化させることで、電力を送受電する送電装置または受電装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
  3. 前記送電装置は、
    前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第1インダクタと、を有し、
    前記受電装置は、
    前記第3および第4電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2インダクタと、を有し、
    前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と、このカプラと電力を送受電するカプラであって、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線電力伝送システム。
  4. 前記送電装置は、
    前記第1および第2電極間に接続された第1インダクタと、
    前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方との間に挿入される第1キャパシタと、を有し、
    前記受電装置は、
    前記第3および第4電極間に接続された第2インダクタと、
    前記第3および第4電極と前記負荷の2つの入力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2キャパシタと、を有し、
    前記第1および第2電極ならびに前記第1キャパシタと、前記第1インダクタとによって構成されるカプラの共振周波数と、このカプラと電力を送受電するカプラであって、前記第3および第4電極ならびに前記第2キャパシタと、前記第2インダクタとによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線電力伝送システム。
  5. 前記第1および第2キャパシタの少なくとも一方は、前記第1および第2電極の少なくとも一方に対向するように設けられた電極、または、前記第3および第4電極の少なくとも一方に対向するように設けられた電極を有していることを特徴とする請求項4に記載の無線電力伝送システム。
  6. 前記第1および第2電極は誘電体基板上に形成され、前記第1キャパシタは前記誘電体基板を挟んで前記第1および第2電極の少なくとも一方と対向するように配置された電極を有し、
    前記第3および第4電極は誘電体基板上に形成され、前記第2キャパシタは前記誘電体基板を挟んで前記第3および第4電極の少なくとも一方と対向するように配置された電極を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線電力伝送システム。
  7. 前記第1および第2電極の少なくとも一方と対向するように配置された電極、または、前記誘電体基板を挟んで前記第3および第4電極の少なくとも一方と対向するように配置された電極の少なくとも一方を変位させることにより、前記共振周波数を変化させ、電力を送受電する送電装置または受電装置を選択することを特徴とする請求項6に記載の無線電力伝送システム。
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