JP2018042030A - カプラ - Google Patents

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JP2018042030A
JP2018042030A JP2016173050A JP2016173050A JP2018042030A JP 2018042030 A JP2018042030 A JP 2018042030A JP 2016173050 A JP2016173050 A JP 2016173050A JP 2016173050 A JP2016173050 A JP 2016173050A JP 2018042030 A JP2018042030 A JP 2018042030A
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佳 劉
Jia Liu
佳 劉
祐介 今泉
Yusuke Imaizumi
祐介 今泉
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Devices and Storage Corp
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Toshiba Electronic Devices and Storage Corp
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Abstract

【課題】通信性能を向上させるカプラを実現する。【解決手段】実施形態によれば、カプラは、他のカプラと電磁結合するとともに、ループ形状を有した結合素子と、給電点と前記結合素子との間に設けられたインダクタ部品と、前記給電点から前記結合素子に向かう方向とは反対側に位置したグラウンドと、を備えた。他の実施形態によれば、前記結合素子は、前記給電点から延びた第1素子部と、第2素子部と、前記第1素子部と前記第2素子部とが接続される接続部と、を有し、前記結合素子により送受信される電磁波の中心周波数の波長をλとした場合、前記給電点と前記接続部との間の電気長は略λ/4に設定される。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、不揮発性メモリを含むストレージを制御する技術に関する。
他のカプラと電磁結合することで通信を行うカプラが知られている。
特開2011−151763号公報
カプラの通信性能を向上させる。
1つの実施形態によれば、実施形態のカプラは、基板と、結合素子と、グラウンドとを
有する。前記結合素子は、他のカプラと電磁結合する。前記結合素子は、パッチ部と該パ
ッチ部と給電素子とに其々電気的に接続される部分を有する。
第1実施形態の電子機器を示す斜視図。 第1実施形態のカプラを示す斜視図。 第1実施形態のカプラを示す平面図。 第1実施形態のカプラの一部を拡大して示す平面図。 第1実施形態の第1変形例のカプラを示す平面図。 第1実施形態の第2変形例のカプラを示す平面図。 第1実施形態の第3変形例のカプラを示す平面図。 第2実施形態のカプラを示す平面図。 第2実施形態のカプラの電荷分布を示す図。 第2実施形態の変形例のカプラを示す平面図。 第2実施形態の変形例のカプラの電荷分布を示す図。 第3実施形態のカプラを示す平面図。
以下、実施形態のカプラおよび電子機器を、図面を参照して説明する。なお以下の説明
では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重
複する説明は省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1から図4を参照して、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の電子機器1を示す斜視図である。
図1に示すように、カプラ11が設けられる電子機器1の一例は、スマートフォンであ
る。なお、カプラ11が設けられる電子機器1は、上記例に限定されない。カプラ11が
設けられる電子機器1は、例えば、ポータブルコンピュータ、タブレット端末、USBデ
バイス、SDカードなどを含む種々の電子機器(例えば、無線機器、情報処理装置)が適
宜該当する。
図1に示すように、電子機器1は、筐体2と、筐体2に収容された回路基板3とを備え
ている。回路基板3は、カプラ11と、通信モジュール(即ち、無線モジュール)12と
を有する。
カプラ11は、電子機器1の外部に位置する機器(以下、外部機器と称する)のカプラ
と電磁結合することで情報を送受信する。なお、カプラ11については、詳しく後述する
通信モジュール12は、カプラ11を通じて外部機器と通信する。例えば、通信モジュ
ール12は、カプラ11を通じて送信するデータを高周波信号に変換する変換回路(例え
ば、無線回路)などを含む。通信モジュール12は、同軸ケーブル13または配線パター
ンなどを介してカプラ11に電気的に接続されている。通信モジュール12は、カプラ1
1に高周波信号を供給することで、カプラ11を通じて外部機器に情報を送信する。また
、通信モジュール12は、カプラ11の電磁結合に基づき、カプラ11を通じて外部機器
から情報を受信する。
なお、以上説明した電子機器1の構成は、第2の実施形態などでも同様である。
本実施形態のカプラ11は、他のカプラ(即ち、外部機器のカプラ)と電磁結合するこ
とで近接無線通信を行う。近接無線通信は、互いに近接されたデバイス間で行われる通信
である。なお本願で言う「電磁結合」とは、NFC(Near F即ちld Communication)が利
用する磁界が支配的となる結合でなく、電界が支配的となる誘導電界を用いた通信方式(
例えば、導体に溜められる電荷を用いた通信方式)を意味する。例えば、本実施形態のカ
プラ11は、電磁波の縦波を利用した通信を行う。
本実施形態のカプラ11は、例えば、TransferJet(登録商標)の平面型カプラである
。TransferJetは、UWB(Ultra Wide Band)を利用した近接無線通信方式である。Tran
sferJetの原理による通信方式では、2つのデバイスが通信距離(例えば、3cm)内に
接近した場合に、それらデバイス間で通信が行われる。本実施形態のカプラ11は、例え
ば4.5GHz帯に対応したTransferJetカプラである。
図2に示すように、本実施形態のカプラ11は、基板31、結合素子32、給電素子3
3、インダクタ部品34、およびグラウンド35を備えている。
基板31は、カプラ11の構成要素が設けられた基材であり、誘電体基板である。基板
31は、電子機器1の回路基板3の一部でもよいし、電子機器1の回路基板3とは別に設
けられてもよい。基板31は、平板状に形成されるとともに、第1面31aと、第1面3
1aとは反対側に位置した第2面31bとを有する。
結合素子(即ち、結合電極、結合部)32は、電磁結合に用いられる電荷が主として溜
まる部分である。言い換えると、結合素子32は、通信に用いられる電磁波の縦波を発生
させる部分である。結合素子32は、例えば基板31の表面に設けられた金属パターン(
即ち、導体パターン)である。結合素子32は、他のカプラ(即ち、外部機器のカプラ)
の結合素子と結合する。結合素子32は、例えば回路基板3の第1面31aに設けられて
いる。本実施形態では、結合素子32は、矩形平面状に形成されている。なお、結合素子
32の形状は、上記例に限定されない。結合素子32の形状は、線状や円形状でもよいし
、その他の形状でもよい。例えば、結合素子32の形状は、後述するループ形状(図6参
照)や、逆F形状(図7参照)でもよい。なお本願でいう「円形」とは、真円に限定され
ず、楕円形などでもよい。
結合素子32は、第1開放端32a、第2開放端32b、および中間部32cを有する
。第1開放端32aは、例えば結合素子32の長手方向の一端部である。第2開放端32
bは、結合素子32の長手方向の他端部である。第2開放端32bは、結合素子32にお
いて、第1開放端32aとは反対側に位置する。第1開放端32aおよび第2開放端32
bは、他の導体には接続されていない。中間部32cは、第1開放端32aと第2開放端
32bとの間の中間部(即ち、中央部)である。すなわち、中間部32cは、第1開放端
32aと第2開放端32bとに対して略等距離に位置する。
給電素子33は、給電点S1に供給された高周波信号を結合素子32に伝える給電線路
である。また、給電素子33は、結合素子32が外部機器から受信した高周波信号を給電
点S1に伝える給電線路でもある。給電素子33は、基板31の表面に設けられた金属パ
ターン(即ち、導体パターン)である。給電素子33は、給電点S1と結合素子32との
間に設けられている。給電素子33は、給電点S1と結合素子32との間に線状に延びて
おり、給電点S1と結合素子32とを電気的に接続している。ここで、本願で言う「給電
点S1」とは、通信モジュール12から高周波信号が供給される正側の給電点(即ち、給
電部、信号供給部、信号線接続部)を意味する。給電点S1は、例えば通信モジュール1
2とカプラ11とが同軸ケーブル13(図1参照)で接続される場合、同軸ケーブル13
の信号線13a(図4参照)が電気的に接続される部分である。また、本実施形態で言う
「給電点S1」は、結合素子32およびインダクタ部品34に対する給電点である。この
ため、図4を参照して後述するように、カプラ11が高周波フィルタ53を有する場合に
は、高周波フィルタ53と給電素子33との接続部が本実施形態で言う「給電点S1」に
該当する。
給電素子33は、結合素子32の中間部32cに接続された第1端部33aと、給電点
S1に接続された第2端部33bとを有する。本実施形態の給電素子33は、第1端部3
3aと第2端部33bとの間に、第1パッド33cおよび第2パッド33dを有する。第
1パッド33cおよび第2パッド33dは、互いに離間して配置されている。第1パッド
33cと第2パッド33dとの間は、配線パターンが設けられていない。
インダクタ部品34は、給電点S1と結合素子32との間に設けられている。インダク
タ部品34は、給電素子33の第1パッド33cと第2パッド33dとの間に亘るように
配置され、第1パッド33cと第2パッド33dとの間を電気的に接続している。インダ
クタ部品34は、例えばコイル(即ち、コイル素子)を含むチップ部品である。インダク
タ部品34は、例えば数[nH]のインダクタ部品である。インダクタ部品34は、給電
素子33に設けられたインダクタとして機能する。
図3は、本実施形態のカプラ11を示す平面図である。
図3に示すように、本実施形態では、結合素子32により送受信される電磁波の中心周
波数をλとした場合、給電点S1と結合素子32の第1開放端32aとの間の物理長は、
λ/4よりも短い。同様に、給電点S1と結合素子32の第2開放端32bとの間の物理
長は、λ/4よりも短い。なお、「物理長」とは、2点間の電気経路の物理的な長さ(即
ち、実際の長さ)を意味する。給電点S1と結合素子32の第1開放端32aとの間の物
理長は、給電点S1と結合素子32の中間部32cとの間の物理長と、結合素子32の中
間部32cと第1開放端32aとの間の物理長との合計である。同様に、給電点S1と結
合素子32の第2開放端32bとの間の物理長は、給電点S1と結合素子32の中間部3
2cとの間の物理長と、結合素子32の中間部32cと第2開放端32bとの間の物理長
との合計である。
ここで、本実施形態のインダクタ部品34は、給電点S1と結合素子32の第1開放端
32aとの間の電気長L1を略λ/4に調整している。同様に、インダクタ部品34は、
給電点S1と結合素子32の第2開放端32bとの間の電気長L2を略λ/4に調整して
いる。なお、「電気長」とは、2点間の電気経路の電気的な長さ(例えば、信号の遅延時
間や誘電率などを考慮した長さで、物理的な波長から短縮率を乗じた値)を意味する。給
電点S1と結合素子32の第1開放端32aとの間の電気長L1は、給電点S1と結合素
子32の中間部32cとの間の電気長と、結合素子32の中間部32cと第1開放端32
aとの間の電気長との合計である。同様に、給電点S1と結合素子32の第2開放端32
bとの間の電気長L2は、給電点S1と結合素子32の中間部32cとの間の電気長と、
結合素子32の中間部32cと第2開放端32bとの間の電気長との合計である。
言い換えると、インダクタ部品34が設けられることで、給電点S1と結合素子32の
第1開放端32aとの間の電気長L1を略λ/4に維持しつつ、給電点S1と結合素子3
2の第1開放端32aとの間の物理長をλ/4よりも小さくしている。同様に、本実施形
態では、インダクタ部品34が設けられることで、給電点S1と結合素子32の第2開放
端32bとの間の電気長L2を略λ/4に維持しつつ、給電点S1と結合素子32の第2
開放端32bとの間の物理長をλ/4よりも小さくしている。
なお本実施形態の構成は、上記例に限定されない。より一般的な視点で見ると、給電点
S1と結合素子32の第1開放端32aとの間の物理長は、n×λ/4(nは任意の奇数
)よりも短い。同様に、給電点S1と結合素子32の第2開放端32bとの間の物理長は
、n×λ/4よりも短い。そして、インダクタ部品34は、給電点S1と結合素子32の
第1開放端32aとの間の電気長L1がn×λ/4となるように調整している。同様に、
インダクタ部品34は、給電点S1と結合素子32の第2開放端32bとの間の電気長L
2がn×λ/4となるように調整している。
グラウンド35は、金属導体であり、例えば基板31の表面に設けられた金属パターン
または金属板である。グラウンド35は、給電点S1に対してカプラ11および給電素子
33とは反対側に位置し、カプラ11に対するグラウンドとして機能する。本実施形態で
は、グラウンド35は、基板31の第1面31aのなかで結合素子32から離れた領域に
設けられている。なお上記に代えて、グラウンド35は、基板31の第2面31bのなか
で結合素子32と向かい合わない領域に設けられてもよい。グラウンド35は、グラウン
ド側給電点S2に接続されている。ここで、本願で言う「グラウンド側給電点S2」とは
、給電点(正側給電点)S1と対となる給電点(即ち、グラウンド接続部、グラウンド線
接続部)である。グラウンド側給電点S2は、例えば通信モジュール12とカプラ11と
が同軸ケーブル13で接続される場合、同軸ケーブル13のグラウンド部13b(図4参
照)が電気的に接続される部分である。
本実施形態のグラウンド35は、第1グラウンド部(即ち、第1部分、第1領域)35
a、第2グラウンド部(即ち、第2部分、第2領域)35b、および第3グラウンド部(
即ち、第3部分、第3領域)35cを含む。第1グラウンド部35a、第2グラウンド部
35b、および第3グラウンド部35cの各々は、基板31の表面に沿う平面状に形成さ
れている。
図3に示すように、第1グラウンド部35aおよび第2グラウンド部35bは、給電点
S1から結合素子32に向かう方向とは交差する(例えば、略直交する)方向で、結合素
子32の両側に分かれて配置されている。例えば、第1グラウンド部35aおよび第2グ
ラウンド部35bは、結合素子32の長手方向で、結合素子32の両側に分かれて配置さ
れている。以下、給電点S1から結合素子32に向かう方向とは交差する(例えば、略直
交する)方向を「第1方向X」と称する。また、給電点S1から結合素子32に向かう方
向を「第2方向Y」と称する。
第1グラウンド部35aは、第1方向Xにおいて、結合素子32の第1開放端32aと
向かい合う。第1グラウンド部35aは、第1方向Xにおいて、結合素子32の第1開放
端32aから離れている。同様に、第2グラウンド部35bは、第1方向Xにおいて、結
合素子32の第2開放端32bと向かい合う。第2グラウンド部35bは、第1方向Xに
おいて、結合素子32の第2開放端32bから離れている。
第3グラウンド部35cは、インダクタ部品34に対して結合素子32とは反対側に配
置されている。第3グラウンド部35cは、グラウンド側給電点S2に接続されている。
第3グラウンド部35cは、第1グラウンド部35aおよび第2グラウンド部35bの少
なくとも一方と一体に形成されている。本実施形態では、第1グラウンド部35a、第2
グラウンド部35b、および第3グラウンド部35cは、互いに一体に平面状に形成され
、互いに電気的に接続されている。
以上の構成を言い換えると、第3グラウンド部35cは、インダクタ部品34に対して
結合素子32とは反対側の位置で、第1方向Xに延びている。第3グラウンド部35cは
、例えば結合素子32と略平行に延びている。第1グラウンド部35aおよび第2グラウ
ンド部35bは、第3グラウンド部35cから第2方向Yに突出することで、結合素子3
2の両側に分かれて配置されている。本実施形態では、給電素子33およびインダクタ部
品34は、結合素子32、第1グラウンド部35a、第2グラウンド部35b、および第
3グラウンド部35cによって囲まれた領域に配置されている。
図3に示すように、本実施形態では、第1グラウンド部35aと結合素子32との間の
距離(例えば、最短距離)D1は、第3グラウンド部35cと結合素子32との間の距離
(例えば、最短距離)D3よりも短い。同様に、第2グラウンド部35bと結合素子32
との間の距離(例えば、最短距離)D2は、第3グラウンド部35cと結合素子32との
間の距離(例えば、最短距離)D3よりも短い。
グラウンド35は、グラウンド側給電点S2に接続された第1端部41を有する。なお
本願で言う「接続された」とは、直接接続される場合に加えて、ビアなどを介して接続さ
れる場合も含む。一方で、第1グラウンド部35aは、この第1グラウンド部35aの中
央部に対して第1端部41とは反対側に位置した第2端部42を有する。例えば、第2端
部42は、第2方向Yにおいて、第1グラウンド部35aの中央部に対して第1端部41
とは反対側に位置する。言い換えると、第2端部42は、例えば第1グラウンド部35a
のなかで第2方向Yの端部である。第2端部42は、例えば第1方向Xにおいて結合素子
32と並んでいる。
本実施形態では、第1端部41と第2端部42との間の電気長L3は、略λ/4である
。なお、「第1端部41と第2端部42との間の電気長L3」とは、例えば第1グラウン
ド部35aおよび第3グラウンド部35cの外形に沿う電気経路の電気長である。より一
般的な視点で見ると、第1端部41と第2端部42との間の電気長は、m×λ/4(mは
任意の奇数)である。”m”は、上述した”n”と同じでもよく、異なってもよい。なお
、第1端部41と第2端部42との間の電気長L3は、上記例に限定されない。
同様に、第2グラウンド部35bは、この第2グラウンド部35bの中央部に対して第
1端部41とは反対側に位置した第3端部43を有する。例えば、第3端部43は、第2
方向Yにおいて、第2グラウンド部35bの中央部に対して第1端部41とは反対側に位
置する。第3端部43は、例えば第2グラウンド部35bのなかで第2方向Yの端部であ
る。第3端部43は、例えば第1方向Xにおいて結合素子32と並んでいる。
本実施形態では、第1端部41と第3端部43との間の電気長L4は、略λ/4である
。なお、「第1端部41と第3端部43との間の電気長L4」とは、例えば第2グラウン
ド部35bおよび第3グラウンド部35cの外形に沿う電気経路の電気長である。より一
般的な視点で見ると、第1端部41と第3端部43との間の電気長L4は、m×λ/4(
mは任意の奇数)である。なお、第1端部41と第3端部43との間の電気長L4は、上
記例に限定されない。
図4は、本実施形態のカプラ11の一部を拡大して平面図である。
図4に示すように、本実施形態のカプラ11は、上述した構成に加えて、信号端子51
、グラウンド端子52a,52b、および高周波フィルタ53を備えている。また、第3
グラウンド部35cは、第1グラウンド部35aと一体に形成された第1部分35caと
、第2グラウンド部35bと一体に形成された第2部分35cbとに分かれている。
信号端子51は、通信モジュール12から高周波信号が入力される端子である。また、
信号端子51は、通信モジュール12に対して高周波信号を出力する端子でもある。本実
施形態では、信号端子51は、通信モジュール12とカプラ11とが同軸ケーブル13で
接続される場合、同軸ケーブル13の信号線13aが接続される。
一方で、グラウンド端子52a,52bは、通信モジュール12のグラウンド部が電気
的に接続される端子である。例えば、グラウンド端子52a,52bは、通信モジュール
12とカプラ11とが同軸ケーブル13で接続される場合、同軸ケーブル13のグラウン
ド部13bが接続される。本実施形態では、グラウンド端子52a,52bは、グラウン
ド側給電点S2に該当する。一方のグラウンド端子52aは、第3グラウンド部35cの
第1部分35caに接続されている。他方のグラウンド端子52bは、第3グラウンド部
35cの第2部分35cbに接続されている。
高周波フィルタ53は、信号端子51と給電素子33との間に設けられている。高周波
フィルタ53は、例えばπ型のフィルタであり、第1線路61、インダクタ部品62、第
2線路63、第3線路64、第1キャパシタ部品65,および第2キャパシタ部品66を
備えている。
第1線路61は、信号端子51と給電素子33との間に延びている。第1線路61は、
信号端子51と給電素子33とを電気的に接続している。
高周波フィルタ53は、信号端子51から給電点S1に向かう高周波信号を濾波してノ
イズを除去する。また、高周波フィルタ53は、給電点S1から信号端子51に向かう高
周波信号を濾波してノイズを除去する。上述したように、本実施形態では、高周波フィル
タ53と給電素子33との接続部55が、カプラ11に対する給電点S1として機能する
。このため、本実施形態では、接続部55と結合素子32の第1開放端32aとの間の物
理長がλ/4よりも短いとも言える。同様に、接続部55と結合素子32の第2開放端3
2bとの間の物理長がλ/4よりも短いとも言える。そして、インダクタ部品34は、接
続部55と結合素子32の第1開放端32aとの間の電気長L1を略λ/4に調整してい
る。同様に、インダクタ部品34は、接続部55と結合素子32の第2開放端32bとの
間の電気長L2を略λ/4に調整している。
なお、高周波フィルタ53の構成は、上記例に限定されない。高周波フィルタ53は、
例えばL型やT型でもよいし、その他の構成でもよい。また、高周波フィルタを構成する
ため、部品の省略、配置の変化、置き換え等もしてもよい。
本実施形態のカプラ11は、基板31に実装された電子部品57を有してもよい。例え
ば、電子部品57は、基板31を平面視した場合に、基板31のなかで第1グラウンド部
35aと重なる領域に配置されている。例えば、電子部品57は、基板31の第1面31
aおよび第2面31bのうち、第1グラウンド部35aが設けられた面とは反対側の面に
実装されている。
このような構成のカプラ11および電子機器1によれば、インダクタ部品34によって
給電点S1と結合素子32の開放端32a,32bとの間の電気長L1,L2を調整する
ことができる。例えば、給電点S1と結合素子32の開放端32a,32bとの間の物理
長をλ/4よりも短くしても、給電点S1と結合素子32の開放端32a,32bとの間
の電気長L1,L2を略λ/4に合わせることができる。これにより、カプラ11の通信
性能を維持しながら、カプラ11および電子機器1の小型化を図ることができる。
本実施形態では、グラウンド35は、結合素子32の両側に分かれて配置された第1グ
ラウンド部35aおよび第2グラウンド部35bを有する。このような構成によれば、第
1グラウンド部35aおよび第2グラウンド部35bによって外部からの不要輻射の影響
などを抑制することができる。これにより、カプラ11の通信性能を高めることができる
。なお本実施形態の構成によれば、上述したようにインダクタ部品34によって結合素子
32の小型化を図ることができるので、結合素子32の両側に分かれて第1グラウンド部
35aおよび第2グラウンド部35bが配置されても、カプラ11が大型化しにくい。こ
れにより、通信性能を高めるとともに、小型化に適したカプラ11および電子機器1を提
供することができる。
本実施形態では、グラウンド35は、グラウンド側給電点S2に接続された第1端部4
1を有する。第1グラウンド部35aは、この第1グラウンド部35aの中央部に対して
第1端部41とは反対側に位置した第2端部42を有する。第1端部41と第2端部42
との間の電気長L3は、略λ/4である。このような構成によれば、グラウンド35によ
ってカプラ11の特性を強めることができる。これにより、カプラ11の通信性能をさら
に高めることができる。
次に、本実施形態のいくつかの変形例を説明する。
図5は、本実施形態の第1変形例のカプラ11を示す平面図である。この第1変形例で
は、グラウンド35は、第1グラウンド部35aおよび第2グラウンド部35bを有しな
い。このような構成によっても、インダクタ部品34が設けられることで、結合素子32
の小型化を図ることができる。これにより、カプラ11および電子機器1の小型化を図る
ことができる。
図6は、本実施形態の第2変形例のカプラ11を示す平面図である。第2変形例のカプ
ラ11の結合素子32は、後述する第2実施形態と同様に、ループ形状に形成されている
。なお、第2変形例のカプラ11の構造および作用は、後述する第2実施形態の説明のな
かで詳しく述べる。
図7は、本実施形態の第3変形例のカプラ11を示す平面図である。第3変形例のカプ
ラ11の結合素子32は、後述する第3実施形態と同様に、逆F形状に形成されている。
なお、第3変形例のカプラ11の構造および作用は、後述する第3実施形態の説明のなか
で詳しく述べる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態のカプラ11は、結合素子32がル
ープ形状に形成された点などで、上記第1実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以
外の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
図8は、本実施形態のカプラ11を示す平面図である。
図8に示すように、本実施形態のカプラ11は、基板31、結合素子32、給電素子3
3、インダクタ部品34、およびグラウンド35を備えている。本実施形態では、グラウ
ンド35は、第1グラウンド部35aおよび第2グラウンド部35bを有しない。また、
インダクタ部品34は、省略されてもよい。ただし、インダクタ部品34を設けると、結
合素子32の小型化を図ることができる。
本実施形態の結合素子32は、第1素子部71と、第2素子部72とを含む。第1素子
部71および第2素子部72は、給電素子33から互いに反対側に向けて延びるとともに
、それぞれ折り返されて先端部同士が互いに接続されている。これにより、本実施形態の
結合素子32は、ループ形状に形成されている。
詳しく述べると、第1素子部71および第2素子部72の各々は、第1部分81、第2
部分82、および第3部分83を有する。第1素子部71の第1部分81および第2素子
部72の第1部分81は、給電素子33から互いに離れる方向に延びている。第1素子部
71の第1部分81および第2素子部72の第1部分81は、第1方向Xに延びている。
第1素子部71の第2部分82および第2素子部72の第2部分82は、それぞれ第1部
分81の端部から第2方向Yに延びている。第1素子部71の第3部分83および第2素
子部72の第3部分83は、第2部分82の端部から互いに近付く方向に延びている。第
1素子部71の第3部分83および第2素子部72の第3部分83は、第1方向Xに延び
ている。例えば、第3部分83は、第1部分81と略平行に延びている。第1素子部71
の第3部分83および第2素子部72の第3部分83は、互いに先端部同士が接続されて
いる。
本実施形態では、例えばインダクタ部品34によって、給電点S1と、第1素子部71
と第2素子部72との接続部75との間の電気長L5がλ/4に調整されている。なお、
「第1素子部71と第2素子部72との接続部75との間の電気長L5」とは、例えば、
給電点S1から給電素子33、結合素子32の第1素子部71の第1部分81、第2部分
82、第3部分83を通って接続部75に至る電気長である。また、「第1素子部71と
第2素子部72との接続部75との間の電気長L5」とは、例えば、給電点S1から給電
素子33、結合素子32の第2素子部72の第1部分81、第2部分82、第3部分83
を通って接続部75に至る電気長である。なお、インダクタ部品34が省略される場合で
も、第1素子部71と第2素子部72との接続部75との間の電気長L5が略λ/4に設
定されてもよい。また、より一般化すると、給電点S1と接続部75との間の電気長L5
は、略λ/4の任意の奇数倍である。
次に、本実施形態のカプラ11の作用について説明する。
図9は、本実施形態のカプラ11の電荷分布を示す図である。なお、図9中の矢印は、
カプラ11における電流の流れ方向の一例を示す。
図9に示すように、第1素子部71の第1部分81および第2素子部72の第1部分8
1には、給電素子33から離れるに従い多くの電荷が溜まる。同様に、第1素子部71の
第3部分83および第2素子部72の第3部分83には、第1素子部71と第2素子部7
2との接続部75に近付くに従い多くの電荷が溜まる。
ここで、第1素子部71および第2素子部72の各々において、第1部分81に溜まる
電荷と、第3部分83に溜まる電荷とは、互いに極性が同じ(即ち、正/負が同じ)電荷
である。このため、本実施形態の結合素子32は、第1素子部71および第2素子部72
の各々において、第1部分81と第3部分83とが電界を強め合う。これにより、カプラ
11の通信性能が向上する。
さらに本実施形態では、第1素子部71の第3部分83に溜まる電荷と、第2素子部7
2の第3部分83に溜まる電荷とは、互いに極性が同じ(即ち、正/負が同じ)電荷であ
る。また本実施形態では、第1素子部71の第3部分83と、第2素子部72の第3部分
83とは互いに接続されている。このため、第1素子部71の第3部分83と、第2素子
部72の第3部分83とは、互いに電界を強め合う。これにより、カプラ11の通信性能
がさらに向上する。
本実施形態では、第1素子部71の第3部分83と第2素子部72の第3部分83とが
接続されている。これにより、カプラ11および電子機器1のさらなる小型化を図ること
ができる。
本実施形態では、カプラ11は、ループ形状に形成されている。カプラ11がループ形
状に形成されていると、カプラ11の上下空間で発生した放射が強め合いやすい。これに
より、基板31に垂直な方向において強い指向性を発揮するカプラ11を提供することが
できる。
(第2実施形態の変形例)
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図10は、本実施形態の変形例のカプラ11を示す平面図である。
図10に示すように、本実施形態のカプラ11の結合素子32は、上記第2実施形態と
同様に、第1素子部71と第2素子部72とを有する。第1素子部71および第2素子部
72は、給電素子33から互いに反対側に向けて延びるとともに、それぞれ折り返されて
先端部同士が互いに接続されている。本実施形態では、第1素子部71および第2素子部
72の各々は、互いに分岐して略平行に延びた複数の第3部分83(例えば、線状素子)
を含む。そして、第1素子部71の複数の第3部分83と第2素子部72の複数の第3部
分83は、1対1の関係で互いに先端部同士が接続されている。
詳しく述べると、第1素子部71および第2素子部72の各々は、第1部分81、第2
部分82、および複数の第3部分83を有する。複数の第3部分83は、第2部分82か
らそれぞれ分岐している。複数の第2部分83は、それぞれ第1方向Xに延びている。複
数の第3部分83は、互いに略平行に延びている。第1素子部71の複数の第3部分83
には、互いに略同じ方向に電流が流れる。同様に、第2素子部72の複数の第3部分83
には、互いに略同じ方向に電流が流れる。第1素子部71の複数の第3部分83と、第2
素子部72の複数の第3部分83とは、互いに先端部同士が接続されている。これにより
、本実施形態の結合素子32は、複数のループ形状を含む。
図11は、本変形例のカプラ11の電荷分布を示す図である。なお、図11中の矢印は
、カプラ11における電流の流れ方向の一例を示す。
図11に示すように、第1素子部71の第1部分81および第2素子部72の第1部分
81には、上記第2実施形態と同様に、給電素子33から離れるに従い多くの電荷が溜ま
る。第1素子部71の複数の第3部分83および第2素子部72の複数の第3部分83に
は、第1素子部71と第2素子部72との接続部75に近付くに従い多くの電荷が溜まる
ここで、本実施形態では、第1素子部71の複数の第3部分83に溜まる電荷は、互い
に極性が同じ(即ち、正/負が同じ)電荷である。このため、第1素子部71の複数の第
3部分83は、互いに電界を強め合う。同様に、第2素子部72の複数の第3部分83に
溜まる電荷は、互いに極性が同じ(即ち、正/負が同じ)電荷である。このため、第2素
子部72の複数の第3部分83は、互いに電界を強め合う。これにより、本実施形態のカ
プラ11は、上記第2実施形態のループ形状のカプラ11に比べて、通信性能をさらに向
上させることができる。
例えば、第2部分82の長さは、第1部分81および第3部分83の長さに比べて十分
に小さく、実質的に無視することができる。このため、本実施形態では、複数の第3部分
83の各々を通る電気経路において、給電点S1と接続部75との間の電気長L5は、例
えば略λ/4である。より一般化すると、本実施形態では、複数の第3部分83の各々を
通る電気経路において、給電点S1と接続部75との間の電気長L5は、略λ/4の任意
の奇数倍である。なお、複数の第3部分83に対応した複数の電気経路において、給電点
S1と接続部75との間の電気長L5は、互いに略同じである。このような構成によれば
、カプラ11の通信性能をさらに向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態のカプラ11は、逆F形状(即ち、
逆F型)に形成された点などで、上記第1実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以
外の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
図12は、本実施形態のカプラ11を示す平面図である。
図12に示すように、本実施形態のカプラ11は、基板31、結合素子32、給電素子
33、キャパシタ部品91、短絡素子92、およびグラウンド35を備えている。本実施
形態では、グラウンド35は、第1グラウンド部35aおよび第2グラウンド部35bを
有しない。なお本実施形態では、第1方向Xを、グラウンド35から結合素子32に向か
う方向とは交差する(例えば、略直交する)方向と定義する。また、第2方向Yを、グラ
ウンド35から結合素子32に向かう方向と定義する。
ここでは、まず、給電素子33およびキャパシタ部品91について説明する。
本実施形態の給電素子33は、第2方向Yに沿って給電点S1から直線状に延びている
。給電素子33は、例えば基板31の第1面31aに設けられている。給電素子33は、
結合素子32の一端部に接続された第1端部33aと、給電点S1に接続された第2端部
33bとを有する。給電素子33は、第1端部33aと第2端部33bとの間に、第1パ
ッド33cおよび第2パッド33dを有する。第1パッド33cおよび第2パッド33d
は、互いに離間して配置されている。第1パッド33cと第2パッド33dとの間は、配
線パターンが形成されていない。
キャパシタ部品91は、給電点S1と結合素子32との間に設けられている。キャパシ
タ部品91は、給電素子33の第1パッド33cと第2パッド33dとの間に亘るように
配置され、第1パッド33cと第2パッド33dとを電気的に接続している。キャパシタ
部品91は、例えばコンデンサ(即ち、コンデンサ素子)を含むチップ部品である。キャ
パシタ部品91は、給電素子33に設けられたキャパシタとして機能する。キャパシタ部
品91は、例えば、0.1pF〜0.5pFの値を持つキャパシタ部品である。キャパシ
タ部品91は、後述するようにLC共振現象を果たす機能を持つ。
結合素子32は、第1方向Xにおいて、給電素子33の片側のみに配置されている。結
合素子32は、例えば基板31の第1面31aに設けられている。本実施形態の結合素子
32は、本体部101と、連結部102とを有する。
本体部101は、例えば矩形平面状に形成されている。これにより、結合する結合素子
32の面積(即ち、通信パターンの面積)が拡大されている。なお、本体部101の形状
は、上記例に限定されない、本体部101の形状は、円形状やその他の形状でもよい。
連結部102は、本体部101と給電素子33との間に設けられている。連結部102
は、本体部101から給電素子33に向けて突出した突出部である。連結部102は、第
1方向Xに沿って本体部101と給電素子33との間を線状に延びており、本体部101
と給電素子33とを電気的に接続している。連結部102の線幅(即ち、第2方向Yの幅
)は、本体部101の第2方向Yの幅に比べて細い。
短絡素子92は、例えば基板31の第2面31bに設けられている。短絡素子92は、
第1端部92aと、第2端部92bとを有する。短絡素子92の第1端部92aは、給電
素子33と結合素子32との接続部95に接続されている。例えば、短絡素子92の第1
端部92aは、ビア96を介して上記接続部95に接続されている。なお上記に代えて、
短絡素子92の第1端部92aは、給電素子33のなかで第1端部33aと第2端部33
bとの間の任意の部分に接続されてもよい。一方で、短絡素子92の第2端部92bは、
グラウンド35に接続されている。例えば、短絡素子92の第2端部92bは、ビア97
を介してグラウンド35に接続されている。これにより、短絡素子92は、給電素子33
と結合素子32との接続部95、または給電素子33を、グラウンド35に電気的に接続
している。これにより、カプラ11は、高インピーダンスによる近距離無線通信を行うこ
とができる。
また、短絡素子92は、第1端部92aと第2端部92bとの間に、第1部分111、
第2部分112、第3部分113、第1折曲部114、および第2折曲部115を有する
第1部分111は、第1端部92aに接続されている。第1部分111は、第1端部9
2aから給電素子33と略平行に直線状に延びている。例えば、第1部分111は、第2
方向Yに延びている。例えば、第1部分111は、基板31において給電素子33の裏側
に延びている。
第2部分112は、第1部分111の端部から、第1部分111の延伸方向とは異なる
方向に直線状に延びている。例えば、第2部分112は、第1方向Xに延びている。第2
部分112は、給電素子33に対して結合素子32と同じ側に延びている。第2部分11
2は、結合素子32と略平行に延びている。第1部分111と第2部分112との境界部
(即ち、接続部)には、短絡素子92の第1折曲部114が形成されている。
第3部分113は、第2部分112の端部から、第2部分112の延伸方向とは異なる
方向に直線状に延びている。例えば、第3部分113は、第1部分111と略平行に延び
ている。例えば、第3部分113は、第2方向Yに延びている。第3部分113は、第2
端部92bに接続されている。第2部分112と第3部分113との境界部(即ち、接続
部)には、短絡素子92の第2折曲部115が形成されている。
本実施形態では、短絡素子92の物理長は、給電素子33の物理長よりも長い。なお、
短絡素子92の物理長とは、短絡素子92の第1端部92aと第2端部92bとの間の物
理長である。給電素子33の物理長とは、給電素子33の第1端部33aと第2端部33
bとの間の物理長である。
本実施形態では、短絡素子92の第1端部92aと第2端部92bとの間の電気長L6
は、略λ/4である。また、より一般化すると、短絡素子92の第1端部92aと第2端
部92bとの間の電気長L6は、略λ/4の任意の奇数倍でもよい。本実施形態では、短
絡素子92がインダクタとして機能する。これにより、キャパシタ部品91と短絡素子9
2とによってLC共振回路が形成されている。言い換えると、短絡素子92は、カプラ1
1の共振器の少なくとも一部として機能する。
このような構成によれば、短絡素子92が共振器の少なくとも一部として機能するため
、カプラ11の通信性能を向上させることができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、実施形態のカプラは、結合素子と、
グラウンドとを有する。前記結合素子は、他のカプラと電磁結合する。前記グラウンドは
、給電点から前記結合素子に向かう方向とは交差する方向で前記結合素子の両側に分かれ
て配置された第1グラウンド部と第2グラウンド部とを含む。このような構成によれば、
カプラの通信性能の向上を図ることができる。
なお、本実施形態で説明した個々の機能は単独で使用されてもよいし、他の一つ以上の
任意の機能と組み合わせて使用されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その
他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の
省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や
要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる
11…カプラ、31…基板、32…結合素子、33…給電素子、31…ストレージ(e
MMC)、34…インダクタ部品、35…グラウンド、71…第1素子部、72…第2素
子部、75…接続部。

Claims (5)

  1. 他のカプラと電磁結合するとともに、ループ形状を有した結合素子と、
    給電点と前記結合素子との間に設けられたインダクタ部品と、
    前記給電点から前記結合素子に向かう方向とは反対側に位置したグラウンドと、
    を備えたカプラ。
  2. 前記結合素子は、前記給電点から延びた第1素子部と、第2素子部と、
    前記第1素子部と前記第2素子部とが接続される接続部と、
    を有し、
    前記結合素子により送受信される電磁波の中心周波数の波長をλとした場合、前記給電
    点と前記接続部との間の電気長は略λ/4に設定される請求項1記載のカプラ。
  3. 前記結合素子は、前記給電点から延びた第1素子部と、第2素子部と、
    前記第1素子部と前記第2素子部とが接続される接続部と、
    を有し、
    前記結合素子により送受信される電磁波の中心周波数の波長をλとした場合、前記給電
    点と前記接続部との間の物理長は、λ/4よりも短く、
    前記インダクタ部品は、前記給電点と前記結合素子の開放端との間の電気長を略λ/4
    に調整している請求項1記載のカプラ。
  4. 前記結合素子は、少なくとも2つ以上のループ形状を有する請求項1記載のカプラ。
  5. 前記2つ以上のループ形状は、平面状に形成されている請求項4記載のカプラ。
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