JP5981203B2 - 電力伝送システム - Google Patents

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本発明は、電力伝送システムに関するものである。
近年、電磁共鳴現象を利用した磁界共鳴方式と呼ばれる方式を用いた電力伝送システムが注目されている。
現在、既に広く用いられている電磁誘導方式の非接触給電方式は、送電側と受電側とで磁束を共有する必要があり、効率良く電力を送るには送電側と受電側とを近接して配置する必要があり、結合の軸合わせも重要である。
一方、電磁共鳴現象を用いた非接触給電方式は、電磁共鳴現象という原理から、電磁誘導方式よりも距離を離して電力伝送することができ、かつ、多少軸合わせが悪くても伝送効率があまり落ちないという利点がある。なお、電磁共鳴現象には磁界共鳴方式の他に電界共鳴方式がある。
たとえば特許文献1には、磁界共鳴方式を採用したワイヤレス給電システムが開示されている。
この特許文献1に開示される技術では、給電回路と接続された給電コイルから、電磁誘導により共振コイルに電力が伝達される構成を有し、周波数およびQ値の調整が共振コイルに接続されたキャパシタおよび抵抗によって行われる。
特開2001−185939号公報
ところで、このような電磁共鳴または電界共鳴を用いた電力伝送システムでは、送電側または受電側に接続される同軸ケーブルが有する浮遊キャパシタ等のインピーダンス成分によって不要な共鳴を発生する場合があり、その場合には不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れ、付近の導電性部材に不要な電流を発生させるおそれを生じる他、電力伝送のロスになるという問題点がある。
そこで、本発明は、不要な共鳴を抑制することが可能な電力伝送システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、送電装置から受電装置に対して交流電力を伝送する電力伝送システムにおいて、前記送電装置は、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極と、前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1同軸ケーブルと、前記第1同軸ケーブルと、前記第1および第2電極の間に挿入され、前記交流電力発生部の周波数以外の周波数における不要共振の発生を抑制する第1抑制手段と、前記第1抑制手段と前記第1電極の間および前記第1抑制手段と前記第2電極の間の少なくとも一方に挿入される第1インダクタと、を有し、前記受電装置は、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極と、前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第2同軸ケーブルと、前記第2同軸ケーブルと、前記第3および第4電極の間に挿入され、前記交流電力発生部の周波数以外の周波数における不要共振の発生を抑制する第2抑制手段と、前記第2抑制手段と前記第3電極の間および前記第2抑制手段と前記第4電極の間の少なくとも一方に挿入される第2インダクタと、を有前記第1および第2抑制手段は、直列接続された第1〜第3コイルが磁心に巻回され、第1コイルの端部に前記第1または第2同軸ケーブルの中心導体が接続され、第2コイルと第3コイルの接続部に前記第1または第2同軸ケーブルの外側導体が接続され、第1コイルと第2コイルの接続部および前記第3コイルの端部に前記第1および第2電極または第3および第4電極が接続される、ことを特徴とする
このような構成によれば、不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れることを抑制することが可能になる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第5および第6電極と、前記第5および第6電極の間に接続された第3インダクタと、を有する中継装置を備え、前記第5および第6電極は、前記送電装置の前記第1および第2電極と、前記受電装置の前記第3および第4電極の間に配置されるとともに、前記第5および第6電極と前記第3インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が、前記送電装置および前記受電装置のカプラの共振周波数と略等しくなるように設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れることを抑制するとともに、伝送距離を長くすることができる。
本発明によれば、電力を効率良く伝送できる電力伝送システムを提供することが可能となる。
本発明の実施形態の動作原理を説明するための図である。 図1に示す実施形態の等価回路である。 図2に示す等価回路の伝送特性を示す図である。 本発明の実施形態に係る送電用カプラの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る送電用カプラと受電用カプラの構成例を示す図である。 図5に示す実施形態の送電用カプラの入力インピーダンスのスミスチャートである。 図5に示す実施形態のパラメータS11,S21,η21の周波数特性を示す図である。 図4に示す実施形態の使用形態を説明するための図である。 図4に示す実施形態の各部のインピーダンスを示す図である。 図4に示す実施形態の等価回路である。 本発明の第1実施形態の構成例を示す図である。 図11に示す不要共振抑制回路の構成例を示す図である。 図11に示す実施形態の等価回路である。 図11に示す実施形態の伝送効率η21の周波数特性を示す図である。 図11に示す実施形態のリターンロスのスミスチャートである。 本発明の第2実施形態の構成例を示す図である。 図16に示す中継用カプラの構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態の構成例を示す図である。 本発明の第4実施形態の構成例を示す図である。 本発明の第5実施形態の構成例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)実施形態の動作原理の説明
まず、第1実施形態について説明する前に、本発明の動作原理について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電力伝送システム1の動作原理を説明するための図である。この図の例では、電力伝送システム1は、送電装置10、および、受電装置20を有している。
ここで、送電装置10は、電極11,12、インダクタ13,14、接続線15,16、および、交流電力発生部17を有している。また、受電装置20は、電極21,22、インダクタ23,24、接続線25,26、および、負荷27を有している。電極11,12およびインダクタ13,14は送電用カプラを構成する。電極21,22およびインダクタ23,24は受電用カプラを構成する。
ここで、電極11,12は、導電性を有する部材によって構成され、所定の距離d1を隔てて配置されている。図1の例では、電極11,12,21,22として、略同一のサイズを有する矩形形状を有する平板状の電極が例示されている。また、電極11と電極21は距離d2を隔てて対向するように平行に配置され、電極12と電極22も同じ距離d2を隔てて対向するように平行に配置されている。なお、電極11,12,21,22としては、図1に示す以外の形状の電極であってもよい。例えば、円形または楕円形状の平板電極であったり、球形等の立体形状であったり、平板ではなく湾曲した形状または屈曲した形状の電極であったりしてもよい。
電極11および電極12の距離d1を含む合計幅Dは、これらの電極から放射される電界の波長をλとした場合に、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。同様に、電極21および電極22の距離d1を含む合計幅Dは、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。また、電極11と電極21および電極12と電極22の間の距離d2についても、λ/2πで示される近傍界よりも短くなるように設定されている。
インダクタ13,14は、例えば、導電性の線材(例えば、銅線)を巻回して構成され、図1の例では、電極11,12の端部にそれぞれの一端が電気的に接続されている。接続線15はインダクタ13の他端と交流電力発生部17の出力端子の一端とを接続する導電性の線材(例えば、銅線)によって構成される。接続線16はインダクタ14の他端と交流電力発生部17の出力端子の他端とを接続する導電性の線材によって構成される。なお、接続線15,16は、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成される。
交流電力発生部17は、所定の周波数の交流電力を発生し、接続線15,16を介してインダクタ13,14に供給する。
電極21,22は、電極11,12と同様に、導電性を有する部材によって構成され、所定d1の距離を隔てて配置されている。
インダクタ23,24は、例えば、導電性の線材を巻回して構成され、図1の例では、電極21,22の端部にそれぞれの一端が電気的に接続されている。接続線25はインダクタ23の他端と負荷27の入力端子の一端とを接続する導電性の線材(例えば、銅線)によって構成される。接続線26はインダクタ24の他端と負荷27の入力端子の他端とを接続する導電性の線材によって構成される。なお、接続線25,26は、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成される。
負荷27は、交流電力発生部17から出力され、送電用カプラおよび受電用カプラを介して伝送された電力が供給される。なお、負荷27は、例えば、整流装置および二次電池等によって構成されている。もちろん、これ以外であってもよい。
図2は、図1に示す電力伝送システム1の等価回路を示す図である。この図2において、インピーダンス2は交流電力発生部17の出力インピーダンスを示し、Z0の値を有している。またインピーダンス27は負荷27の入力インピーダンスを示し、Z0の値を有している。なお、等価回路に明示されない接続線15,16及び接続線25,26の特性インピーダンスはZ0である。インダクタ3は送電側インダクタ13,14に対応し、Lの素子値を有している。キャパシタ4は、送電側電極11,12の間に生じる素子値Cのキャパシタから、送電側電極11,12と受電側電極21,22の間に生じる素子値Cmのキャパシタを減じた素子値(C−Cm)を有する。キャパシタ5は、送電側電極11,12と受電側電極21,22の間に生じるキャパシタを示し、Cmの素子値を有している。キャパシタ6は、受電側電極21,22の間に生じる素子値Cのキャパシタから、送電側電極11,12と受電側電極21,22の間に生じる素子値Cmのキャパシタを減じた素子値(C−Cm)を有する。インダクタ7は受電側のインダクタ23,24に対応し、Lの素子値を有している。
図3は、送電装置10と受電装置20の間のSパラメータの周波数特性を示している。但し、Sパラメータのポートインピーダンスは、給電ケーブルの特性インピーダンスと同じZ0で規定している。具体的には、図3の横軸は周波数を示し、縦軸は送電装置10から受電装置20への挿入損失(S21)を示している。この図3に示すように、送電装置10から受電装置20への挿入損失は、周波数fでインピーダンス極大点を有し、周波数fおよびfでインピーダンス整合点、すなわち、共振点を有している。ここで、周波数fは、図2に示すインダクタ3,7のインダクタンス値Lと、電極11,12または電極21,22によって形成されるキャパシタのキャパシタンス値Cによって定まる。また、周波数fおよびfは、図2に示すインダクタ3,7のインダクタンス値Lと、電極11,12および電極21,22によって形成されるキャパシタのキャパシタンス値Cmと、ならびに、電極11,12の間および電極21,22の間にそれぞれ生じるキャパシタのキャパシタンス値Cによって近似値として定まる。
交流電力発生部17が発生する交流電力の周波数は、図3に示すfまたはfと等しくなるように設定される。このように、交流電力発生部17の周波数を設定することにより、送電装置10から受電装置20への挿入損失が略0dBとなることから、送電装置10から受電装置20に対して損失なく電力を送信することができる。
図1に示す実施形態では、送電装置10の電極11,12と受電装置20の電極21,22は、電界共振結合されており、送電装置10の電極11,12から受電装置20の電極21,22に対して電界によって交流電力が伝送される。
つまり、図1に示す実施形態では、送電装置10の電極11,12と受電装置20の電極21,22は、近傍界であるλ/2πよりも短い距離d2だけ隔てて配置されているので、電極11,12から放射される電界成分が支配的である領域に電極21,22が配置される。また、電極11,12の間に形成されるキャパシタおよびインダクタ13,14による共振周波数と、電極21,22の間に形成されるキャパシタおよびインダクタ23,24による共振周波数とは略等しくなるように設定されている。このように、送電装置10の電極11,12と受電装置20の電極21,22は、電界共振結合されていることから、送電装置10の電極11,12から受電装置20の電極21,22に対して電界によって交流電力が効率よく伝送される。
(B)実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第1実施形態について説明する。以下では、まず、不要共振抑制回路を有しない構成について説明した後、不要共振抑制回路を有する第1実施形態について説明する。
図4,5は、不要共振抑制回路を有しない構成例を示す斜視図である。ここで、図4は、実施形態に係る送電用カプラ110の構成例を示している。また、図5は送電用カプラ110と受電用カプラ120とを配置した状態を示す斜視図である。
図4に示すように、送電用カプラ110は、矩形の板状形状を有する絶縁部材によって構成される回路基板118の表(おもて)面118A上に、矩形形状を有する導電性部材によって構成される電極111,112が配置されて構成される。回路基板118の裏面118Bには、この図4の例では、電極等は配置されていない。具体的な構成例としては、例えば、ガラスエポキシ基板やガラスコンポジット基板等によって構成される回路基板118上に、銅等の導電性の薄膜によって電極111,112が形成される。電極111,112は、所定の距離d1だけ離れた位置に平行に配置されている。また、距離d1を含む電極111,112の幅Dは、これらの電極から放射される電界の波長をλとした場合に、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。なお、具体的なDの長さとしては、例えば、使用周波数が13.56MHzの場合には、50cm程度とし、また、これと直交する方向の長さLについても50cm程度とすることができる。
回路基板118の電極111,112の短手方向の端部には、インダクタ113,114の一端がそれぞれ接続されている。また、インダクタ113,114の他端は、接続線115,116の一端にそれぞれ接続されている。接続線115,116は、電極111,112の領域およびこれらに挟まれる領域を回避するように配置されるとともに、これらの領域から遠ざかる方向(図4の左下方向)に伸延するように配置されている。より詳細には、電極111,112のそれぞれの矩形領域と、これら2つの電極111,112によって挟まれた領域を回避して配置されるとともに、これらの領域から遠ざかる方向に伸延するように配置されている。このように配置することで、電極111,112と接続線115,116の間の干渉を少なくすることができるので、伝送効率の低下を防止できる。接続線115,116は、例えば、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成されている。なお、接続線115,116の他端は、図示しない交流電力発生部の出力端子にそれぞれ接続されている。接続線115,116によって送電用カプラ110に交流電力発生部が接続されることにより、送電装置が構成される。
送電用カプラ110は、電極111,112が所定の距離d1を隔てて配置されることによって形成されるキャパシタのキャパシタンスCと、インダクタ113,114のインダクタンスLによる直列共振回路を構成するので、これらによる固有の共振周波数fを有している。
受電用カプラ120は、送電用カプラ110と同様の構成とされ、回路基板128の表面128A上に、矩形形状を有する導電性部材によって構成される電極121,122およびインダクタ123,124が配置され、インダクタ123,124の他端に接続線125,126が接続されて構成される。電極121,122によって形成されるキャパシタのキャパシタンスCと、インダクタ123,124のインダクタンスLによる直列共振回路の共振周波数fは送電用カプラ110と略同じに設定される。接続線125,126は、例えば、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成されている。受電用カプラ120の接続線125,126の他端には、図示しない負荷が接続される。接続線125,126によって受電用カプラ120に負荷が接続されることにより、受電装置が構成される。
図5は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を対向配置した状態を示す図である。この図に示すように、送電用カプラ110と受電用カプラ120は、回路基板118,128の表面118A,128Aが対向するように距離d2を隔て、回路基板118,128が平行になるように配置される。送電用カプラ110と受電用カプラ120は、送電用カプラ110の2枚の電極111と112の間に生じる電界と受電用カプラ120の2枚の電極121と122の間に生じる電界を略平行とし、送電用カプラ110の2枚の電極111と112のギャップのx方向の位置と受電用カプラ120の2枚の電極121と122のギャップのx方向の位置が略同じ場合に、最も効率良く電力伝送ができる。
つぎに、図5に示す実施形態の動作について説明する。図6は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を40cm隔てて対向配置した場合(d2=40cmの場合)における送電用カプラ110のインピーダンスS11のスミスチャートを示している。この場合、測定器のポートインピーダンスは接続線路の特性インピーダンスZ0(実数値)
と等しい値に設定している。この図に示すように、本実施形態では、送電用カプラ110および受電用カプラ120のインピーダンスの軌跡は、スミスチャートの円の中心付近を通過することから、この付近において伝送を行うように設定することにより反射を抑えて効率良く電力を伝送することができる。
図7は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を40cm隔てて対向配置した場合(d2=40cmの場合)における送電用カプラ110と受電用カプラ120の間のSパラメータの周波数特性を示す図である。この図において、実線はパラメータS21の絶対値の周波数特性を示し、間隔が長い破線はパラメータS11の絶対値の周波数特性を示し、間隔が短い破線は伝送効率η21(=|S21|^2)の周波数特性を示している。ここで、パラメータS11は送電用カプラ110から入力した信号の反射を示し、パラメータS21は送電用カプラ110から受電用カプラ120への信号の通過を示し、伝送効率η21は送電用カプラ110から受電用カプラ120への信号の伝送効率を示す。この図7に示すように、周波数13.56MHzにおいて、送電用カプラ110に入力した信号の反射が最小になるとともに、送電用カプラ110から受電用カプラ120への通過が最大になる。これにより、送電用カプラ110から受電用カプラ120への信号の伝送効率η21が約97%で最大となる。つまり、d=40cmにおいて、この電力伝送システム1はインピーダンスが整合すると言える。
図8は、実際の使用例を示す図である。図8の例では、接続線115,116および接続線125,126として、同軸ケーブル215および同軸ケーブル225が使用されている。同軸ケーブル215の中心導体はインダクタ113に接続され、外側導体はインダクタ114に接続されている。また、同軸ケーブル225の中心導体はインダクタ123に接続され、外側導体はインダクタ124に接続されている。
図9は図8に示す構成の送電用カプラ110の等価回路である。この図9に示すように、同軸ケーブル215は、中心導体215aと外側導体215bとを有している。尚、本同軸ケーブルの特性インピーダンスは電源210の出力インピーダンス211の値であるZ0と等しい値としている。Zgで示されるインピーダンス212は、送電用カプラの電極とグランド間に発生するインピーダンスであり、例えば、浮遊容量等によって生ずるインピーダンスである。インピーダンス213,214は、送電用カプラ110の電極の等価的なインピーダンスを示している。
送電用カプラの電極の電位について、電極213の同軸ケーブル中心導体接続部の電位をVa、電極213と電極214のギャップエリアの電位をVb、電極214の同軸ケーブル外導体接続部の電位をVgと規定する。VgはGNDと同電位なので0となる。電極213と電極214のインピーダンスが等しい場合、VbはVa/2となる。従って電極213と電極214のギャップエリアはGNDに対して電位を有するため、ギャップエリアとGND間にインピーダンス212が等価的に接続された状態になると、電極213、もしくは電極214からGNDに対して変位電流Iが流れる。変位電流Iは通常の電流としてGNDを流れた後、同軸ケーブル215の外導体を経て同軸ケーブル215の内導体に戻る。即ちGND,同軸ケーブル外導体を含む形での電流経路が発生する。このような電流Iが流れると、図10(A)に示す、図2の等価回路は、図10(B)に示すように、キャパシタ4およびキャパシタ6それぞれに対して、インピーダンス212に対応するインピーダンス212a,212bが並列に接続された状態となる。即ち図1に示す電力伝送システム1の等価回路の構成パラメータが変化してしまい、本来の共振周波数とは異なる周波数における共振(不要共振)を生じてしまう。このような不要共振は、不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れる原因となり、付近の導電性部材に不要な電流を発生させるおそれを生じる他、電力伝送のロスにつながる場合がある。
図11は、本発明の第1実施形態の構成例を示す図である。この図11に示すように、第1実施形態では、図8に示す同軸ケーブル215と送電用カプラ110の間に不要共振抑制回路315が挿入され、また、同軸ケーブル225と受電用カプラ120の間に不要共振抑制回路325が挿入されている。
図12は、図11に示す不要共振抑制回路315の詳細な構成例を示す図である。なお、不要共振抑制回路325も図12と同様の構成とされている。この図12に示すように、不要共振抑制回路315は、3つの直列接続されたコイル315a〜315cを有している。なお、これらのコイル315a〜315cは、例えば、フェライト等によって構成されたトロイダル形状または棒状形状を有する磁心に巻回されている。なお、コイル315a〜315cの左側に付されている黒点は、巻き始めを示している。コイル315aの一端は端子t1を介して同軸ケーブル215の中心導体215aに接続され、コイル315aの他端は端子t3を介してインダクタ113に接続されるとともにコイル315bの一端に接続されている。コイル315bの他端は端子t2を介して同軸ケーブル215の外側導体215bに接続されるとともに、コイル315cの一端に接続されている。コイル315cの他端は、端子t4を介してインダクタ114に接続されている。なお、図12に示す回路は、例えば、電磁波の放射を防ぐために、例えば、図11に示すような、金属製のシールドケースに封入するようにしてもよい。もちろん、シールドケースに封入しないでそのまま使用するようにしてもよい。
図13は、図11に示す第1実施形態の送電用カプラ110の等価回路である。この図13の例では、図9に示す等価回路と比較すると、同軸ケーブル215とインピーダンス213,214の間に図12に示す不要共振抑制回路315が接続されている。なお、受電用カプラ120も、図13と同様の構成とされる。
つぎに、第1実施形態の動作について説明する。図12において端子t1,t2に同軸ケーブル215を介して交流電力発生部210から交流電圧が印加されると、コイル315a,315bに電流が流れる。この結果、同じ磁心に巻回されているコイル315cにも電磁誘導によって誘導電圧が生じる。ここで、コイル315cはコイル315a,351bと同じ巻き数とされているので、コイル315bとコイル315cには同じ電圧が生じ、この電圧はインダクタ113,114に印加される。
上記動作により、図13において315aの同軸ケーブル中心導体接続部の電位をVa、315bの315aとの接続部の電位をVb、315cの同軸ケーブル外導体接続部の電位をVg、同じく315cの電極214との接続部の電位をVcとおくと、Vbは315a〜315cが電気特性的に同一のコイルの場合、Vb=Va/2となり、Vc=−Va/2となる。VgはGNDに直結されているため0となる。よって電極213の315aとの接続部の電位はVb即ちVa/2となり、電極214の315cとの接続部の電位は前述のように−Va/2となるため、電極213と電極214のギャップエリアの電位はGNDの電位Vgと等しい値、即ち0となる。インピーダンスZgにおいて電位差が生じないため、変位電流Iは0となる。これはインピーダンス212が送電用カプラ110に影響を与えない状態になったことを意味する。図10で説明すると図10(B)に示す送電側インピーダンス212a、受電側インピーダンス212bが除外され、図10(A)に示す状態に戻ったことを意味する。即ち、不要共振抑制回路315の適用により、インピーダンス212による不要共振の発生を抑制することができる。
図14は図8と図11に示す実施形態の伝送効率η21の周波数特性を示す図である。ここで、伝送効率η21は、SパラメータであるS21の絶対値の2乗(=|S21|^2)によって求まる値である。図14において破線は図8に示す構成の特性を示し、実線は図11に示す第1実施形態の特性を示している。なお、送電用カプラ110と受電用カプラ120の間の距離d2は20cmに設定している。これらのグラフの比較から、図8に示す構成では22MHz付近に不要共振が生じており、一方、図11に示す第1実施形態では不要共振が生じていない。なお、共振周波数である27.12MHzでは、図8および図11の実施形態の双方において、伝送効率のピークが存在する。ここで、図8に示す構成の27.12MHzにおける伝送効率は79.7%であり、一方、図11に示す第1実施形態27.12MHzにおける伝送効率は78.2%であることから、不要共振抑制回路を挿入したことによる損失は無視できる。
図15は、図8と図11に示す実施形態の送電用カプラ110のリターンロスS11を示すスミスチャートである。この図においては、破線は図8に示す構成の特性を示し、実線は図11に示す第1実施形態の特性を示している。これらのグラフの比較から、図8に示す構成では軌跡が2重になっており、内側の軌跡は不要共振に伴う軌跡を示している。一方、図11に示す第1実施形態では、軌跡は2重とはなっておらず、不要共振は生じていない。このため、不要放射の発生が抑制される。
以上に説明したように、第1実施形態では、同軸ケーブル215と送電用カプラ110の間に不要共振抑制回路315を配置し、また、同軸ケーブル225と受電用カプラ120の間に不要共振抑制回路325を配置するようにしたので、不要共振を抑制することができるため、不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れることを抑制することができる。
また、不要共振抑制回路315,325として、図12に示すようなコイル315a〜315cによる構成を採用したので、簡易な構成により回路を実現できるとともに、損失の発生を少なくすることができる。
つぎに、図16,17を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態では、図16に示すように、送電用カプラ110と受電用カプラ120の間に中継装置である中継用カプラ130を配置している。この例では、送電用カプラ110と中継用カプラ130の間の距離d21は20cmとされ、中継用カプラ130と受電用カプラ120の間の距離d22も20cmとされている。これにより、送電用カプラ110と受電用カプラ120の間の距離(伝送距離)は40cmとなる。図17は、中継用カプラ130の詳細な構成例を示している。中継用カプラ130は、図4と同様の構成を有するカプラのインダクタ133,134の他端同士が接続線135によって接続されて構成されている。なお、これらのインダクタ133,134を1つの構成としてもよい。この中継用カプラ130の共振周波数fは、送電用カプラ110および受電用カプラ120と略同じになるように設定される。また、同軸ケーブル215と送電用カプラ110の間に不要共振抑制回路315が配置され、同軸ケーブル225と受電用カプラ120の間に不要共振抑制回路325を配置されている。
このように、送電用カプラ110と受電用カプラ120の間に中継用カプラ130が挿入された場合であっても、第1実施形態の場合と同様に、不要共振を抑制することで、不要放射の発生を抑制することができる。また、このように中継用カプラ130を配置することで、伝送損失を増加することなく、伝送距離を伸ばすことができる。
つぎに、図18を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図18は電力伝送システムを立体駐車場に適用した場合の実施例を示している。この図18では、立体駐車場400は、4本の支柱401を有し、この4本の支柱401に所定の距離を隔ててパレット402が配置される。この図の例では、2つのパレット402が設けられ、下段のパレット402に車両430が駐車されている。各パレットの端部には受電用カプラ416、不要共振抑制回路417、充電制御回路418、電力ケーブル419、および、コネクタ420を有する受電装置が配置されている。また、左手前の支柱401には電力ケーブル411、送電制御回路412、同軸ケーブル413、不要共振抑制回路414、および、送電用カプラ415を有する送電装置が配置されている。なお、送電用カプラ415および受電用カプラ416は、図11と同様の構成とされ、また、不要共振抑制回路414,417も図12と同様の構成とされている。
ここで、パレット402は車両の出し入れに際して、上下方向に移動可能とされている。パレット402に車両430が搭載されて、既定位置に移動されると、送電用カプラ415および受電用カプラ416が対向する状態となる。そして、コネクタ420が車両430にユーザによって接続されると、充電制御回路418がこれを検出し、送電制御回路412を制御して電力の送電を開始させる。この結果、支柱421から同軸ケーブル411を介して供給される電力は、送電制御回路412によって高周波の交流信号に変換された後、送電用カプラ415および受電用カプラ416を介して伝送され、充電制御回路418を介して車両430の二次電池に供給される。このとき、不要共振抑制回路414および417によって、不要共振が抑制されるので、不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れることが抑制される。
このように第3実施形態では、立体駐車場400に電力伝送システムを適用することにより、パレット402が移動する場合であっても、非接触で電力を伝送することができるので、例えば、接続線によって接続する場合に比較して、装置の配置の自由度を向上させることができるとともに、配線が機械等に挟まって断線することを防止できる。また、不要共振抑制回路414および417によって、不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れることが抑制される。
つぎに、図19を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、図19に示すように、受電用カプラ120は、機材等の運搬車両であるフォークリフトの底面に配置される受電ユニット500の底部に配置されている。また、同軸ケーブル215と送電用カプラ110の間には不要共振抑制回路315が接続され、同軸ケーブル225と受電用カプラ120の間には不要共振抑制回路325が接続されている。また、送電用カプラ110の左隣には中継用カプラ130〜150が所定の間隔を隔てて配置されている。図19に示す矢印の方向にフォークリフトが移動すると、受電ユニット500が移動するので、受電用カプラ120も移動する。このとき、中継用カプラ130〜150では、受電用カプラ120と対向する中継用カプラの左隣に位置する中継用カプラの接続線(図17の接続線135参照)を開放状態とする。これにより、当該中継カプラは無効化されるので、送電用カプラ110および受電用カプラ120間の電力伝送に影響を与えることがない。このような構成によれば、フォークリフトの位置が移動方向にずれた場合であっても少ない損失で充電を行うことができるとともに、不要共振抑制回路315,325の作用により、不要共振を抑制し、不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れることを抑制することができる。
つぎに、図20を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態では、送電用カプラ110が地側装置内に配置され、車両600に受電用カプラ120が配置されている。また、地側装置の上面には中継用カプラ130が配置され、車両600の底面には中継用カプラ140が配置されている。なお、送電用カプラ110には図示しない送電回路に接続される同軸ケーブル215が接続され、また、受電用カプラ120には図示しない受電回路に接続される同軸ケーブル225が接続されている。また、同軸ケーブル215と送電用カプラ110の間には不要共振抑制回路315が接続され、同軸ケーブル225と受電用カプラ120の間には不要共振抑制回路325が接続されている。
第5実施形態では、車両600に内蔵されている二次電池(不図示)を充電する場合には、中継用カプラ130の上に停車する。このとき、中継用カプラ130と中継用カプラ140の間の距離は、車種よって異なる。第5実施形態では、伝送効率が車種によって異なることを防ぐため、地側装置(送電装置)と、車両側に配置されている装置(受電装置)の間で、伝送効率が最大になるように、これらの距離が調整される。なお、伝送効率が最大になる距離を探索する方法としては、例えば、送電用カプラ110の入力インピーダンスが所望のインピーダンス(例えば、50Ω)になるように調整するか、または、送電用カプラ110における反射が最小になるように調整すればよい。
以上の第5実施形態によれば、送電用カプラ110と受電用カプラ120を駆動装置によって駆動して位置を調整することにより、車種によらず、高い効率で電力を伝送して、車両に内蔵された二次電池を充電することができるとともに、不要共振抑制回路315,325の作用により、不要共振を抑制し、不要な電流が同軸ケーブルの外部導体に流れることを抑制することができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、送電用カプラ110、受電用カプラ120、および、中継用カプラ130〜150の各電極が同じサイズを有するようにしたが、これらが異なるサイズを有するようにしてもよい。
また、以上の第1〜5に示す実施形態では、送電用カプラ110、受電用カプラ120、および、中継用カプラ130〜150の各電極を対向配置するようにしたが、例えば、これらが図5に示すX方向またはY方向に多少ずれた状態で配置されるようにしてもよい。あるいは、送電用カプラ110、受電用カプラ120、および、中継用カプラ130〜150が所定の角度だけ相対的に回転するように配置してもよい。
また、以上の各実施形態では、送電用カプラ110、受電用カプラ120、および、中継用カプラ130〜150の各電極を矩形形状としたが、矩形形状ではなく、円形または楕円形状であってもよい。あるいは、平板形状ではなく、湾曲したり、屈曲したりした形状であってもよいし、球形等の立体形状であってもよい。
また、送電用カプラ110、受電用カプラ120、および、中継用カプラ130〜150のインダクタについては、電極と接続線の間に挿入するようにしたが、これ以外の場所に挿入することも可能である。また、以上の実施形態では、送電用カプラ110、受電用カプラ120、中継用カプラ130〜150に対してそれぞれ2つずつのインダクタを設けるようにしたが、インダクタを1つずつ設けるようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、インダクタとしては、導体線を円柱状に巻回して構成するようにしたが、例えば、マイクロストリップラインで使用されるような、平面上を蛇行する形状を有するものや、平面上で螺旋形状を有するものによって構成するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、不要共振抑制回路315,325とインダクタ113,114,123,124は独立した別の構成としたが、例えば、インダクタ113,114を不要共振抑制回路315の磁心に併せて巻回してこれらを一の構成としてもよい。もちろん、インダクタ123,124を不要共振抑制回路325の磁心に併せて巻回してこれらを一の構成としてもよい。
また、以上の各実施形態では、不要共振抑制回路315,325と同軸ケーブル215,225およびインダクタ113,114,123,124とを直接接続するようにしたが、不要共振抑制回路315,325をアダプタの使用によって着脱可能としてもよい。そのような構成によれば、例えば、使用目的や使用環境に応じた最適な不要共振抑制回路315,325を選択することができる。
1 電力伝送システム
10 送電装置
11,12 電極
13,14 インダクタ
15,16 接続線
17 交流電力発生部
20 受電装置
21,22 電極
23,24 インダクタ
25,26 接続線
27 負荷
110 送電用カプラ
111,112 電極
113,114 インダクタ
115,116 接続線
118 回路基板
120 受電用カプラ
121,122 電極
123,124 インダクタ
125,126 接続線
128 回路基板
130〜150 中継用カプラ
131,132,141,142,151,152 電極
133,134,143,144,153,154 インダクタ
135,145,155 接続線
138,148,158 回路基板
315,325 不要共振抑制回路

Claims (2)

  1. 送電装置から受電装置に対して交流電力を伝送する電力伝送システムにおいて、
    前記送電装置は、
    所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極と、
    前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1同軸ケーブルと、
    前記第1同軸ケーブルと、前記第1および第2電極の間に挿入され、前記交流電力発生部の周波数以外の周波数における不要共振の発生を抑制する第1抑制手段と、
    前記第1抑制手段と前記第1電極の間および前記第1抑制手段と前記第2電極の間の少なくとも一方に挿入される第1インダクタと、を有し、
    前記受電装置は、
    所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極と、
    前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第2同軸ケーブルと、
    前記第2同軸ケーブルと、前記第3および第4電極の間に挿入され、前記交流電力発生部の周波数以外の周波数における不要共振の発生を抑制する第2抑制手段と、
    前記第2抑制手段と前記第3電極の間および前記第2抑制手段と前記第4電極の間の少なくとも一方に挿入される第2インダクタと、を有
    前記第1および第2抑制手段は、直列接続された第1〜第3コイルが磁心に巻回され、第1コイルの端部に前記第1または第2同軸ケーブルの中心導体が接続され、第2コイルと第3コイルの接続部に前記第1または第2同軸ケーブルの外側導体が接続され、第1コイルと第2コイルの接続部および前記第3コイルの端部に前記第1および第2電極または第3および第4電極が接続される、
    ことを特徴とする電力伝送システム。
  2. 所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第5および第6電極と、
    前記第5および第6電極の間に接続された第3インダクタと、を有する中継装置を備え、
    前記第5および第6電極は、前記送電装置の前記第1および第2電極と、前記受電装置の前記第3および第4電極の間に配置されるとともに、
    前記第5および第6電極と前記第3インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が、前記送電装置および前記受電装置のカプラの共振周波数と略等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電力伝送システム。
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