JP6116924B2 - 無線電力伝送システム - Google Patents

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本発明は、無線電力伝送システムに関するものである。
特許文献1には、電磁誘導を用いて、非接触の二つの電気回路間で電力の伝送を行う無線電力伝送装置が開示されている。
特開平8−340285号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、電力を伝送するためのコイルにおける電力の損失が大きいため、電力を効率良く伝送できないという問題点がある。また、特許文献1の図11に示す第3実施形態では、コイルの中心位置がずれた場合に、結合特性が変化することから、電力を効率良く伝送できないという問題点がある。
そこで、本発明は、位置ずれおよび回転ずれに強く、電力を効率良く伝送できる無線電力伝送システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、 送電装置から受電装置に対して交流電力を伝送する無線電力伝送システムにおいて、前記送電装置は、所定の距離を隔てて対向配置された第1および第2電極と、一方の端子が前記第1電極に電気的に接続された第1インダクタと、前記第1インダクタの他方の端子と交流電力発生部の一方の出力端子とを電気的に接続する第1接続線と、前記第2電極と前記交流電力発生部の他方の出力端子とを電気的に接続する第2接続線と、を有し、前記受電装置は、前記第1電極の前記第2電極に対向する面の裏面から所定の距離を隔ててこの裏面に対向配置された第3電極と、前記第3電極の前記第1電極に対向する面の裏面から所定の距離を隔ててこの裏面に対向配置された第4電極と、一方の端子が前記第3電極に電気的に接続された第2インダクタと、前記第2インダクタの他方の端子と負荷の一方の入力端子とを電気的に接続する第3接続線と、前記第4電極と前記負荷の他方の入力端子とを電気的に接続する第4接続線と、を有し、前記第1および第2電極ならびに前記第1インダクタとによって構成されるカプラの共振周波数と、前記第3および第4電極ならびに前記第2インダクタとによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置され、前記第1および第2電極の間隔と前記第3および第4電極の間隔をGとし、前記第2および第4電極の最大幅をLとした場合に、LがGの数倍となるように設定することで、前記第2電極を挟んで線対称の位置に前記第1電極の鏡像が形成されるとともに、前記第4電極を挟んで線対称の位置に前記第3電極の鏡像が形成される、ことを特徴とする無線電力伝送システム。
このような構成によれば、位置ずれおよび回転ずれに強く、電力を効率良く伝送することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記第2および第4電極は、前記第1および第3電極よりも面積が広いことを特徴とする。
このような構成によれば、鏡像を用いることによって、伝送距離を伸ばすことが可能となる。
また、本発明の一側面は、前記第1インダクタは、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた空間内に収まるように配置され、前記第2インダクタは、前記第3電極と前記第4電極に挟まれた空間内に収まるように配置されることを特徴とする。
このような構成によれば、インダクタと電界との干渉を抑制することにより、転送効率を向上させることが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた空間内の素子は前記第1インダクタのみであり、前記第3電極と前記第4電極に挟まれた空間内の素子は前記第2インダクタのみであることを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明の一側面は、前記第1および第2電極の間隔と前記第3および第4電極の間隔をGとし、前記第1および第3電極の間隔をDとした場合に、G≧D/2となるように設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、結合電界を強くすることにより、伝送距離を飛ばすことができる。
また、本発明の一側面は、前記第1および第2電極の間隔と前記第3および第4電極の間隔をGとし、前記第1および第3電極の最大幅をWとした場合に、G≧W/2となるように設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、結合電界を強くすることにより、伝送距離を伸ばすことができる。
また、本発明の一側面は、前記第1および第3電極はアルミニウムまたは銅によって構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、インダクタに発生する熱を、効率良く放熱することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記第1および第3電極に放熱部材を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、インダクタに発生する熱をさらに効率良く放熱することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記第1電極を前記第2電極に対して誘電体によって構成される部材によって固定するとともに、前記第3電極を前記第4電極に対して誘電体によって構成される部材によって固定したことを特徴とする。
このような構成によれば、電界に影響を与えることなく、電極を固定することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記第1乃至第4電極の少なくとも1つが誘電体基板上に形成された金属箔によって構成されることを特徴とする。
このような構成によれば、電極を軽量化することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記受電装置は、車両に搭載されていることを特徴とする。
このような構成によれば、位置ずれおよび回転ずれが生じている場合でも、車両に電力を効率良く伝送することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記第2電極は、前記車両の車体を構成する金属部材を利用することを特徴とする。
このような構成によれば、既存の部品を利用して、無線電力伝送システムを構成することが可能になる。
本発明によれば、回転ずれに強く、電力を遠くまで効率良く伝送できる無線電力伝送システムを提供することが可能となる。
直列共振を利用する無線電力伝送システムを構成する送電装置の詳細な構成例を示す図である。 直列共振を利用する無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図2に示す無線電力伝送システムの等価回路である。 図2に示す無線電力伝送システムの伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図2に示す送電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 図2に示す受電用カプラを90度回転させた場合の状態を示す図である。 図6に示す無線電力伝送システムの伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図6に示す送電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 図2に示す無線電力伝送システムを車両に搭載した場合を示す図である。 図9に示す車両が適正位置に停車された状態を示す図である。 図9に示す車両が適正位置から角度dθずれて停車された状態を示す図である。 図2において受電用カプラが電界と平行な方向にずれて配置された状態を示す図である。 図12における電界の分布を模式的に示す図である。 図12の状態における送電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 図12の状態における無線電力伝送システムの伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図9に示す車両が適正位置から左にdLずれて停車された状態を示す図である。 図2に示す無線電力伝送システムの配置の一例を示す図である。 図17に示す配置における電界の分布を模式的に示す図である。 図17に示す配置における伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図17に示す送電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 図17に示す配置の電界分布をY軸方向から眺めた図である。 図17に示す配置の電界分布をZ軸方向から眺めた図である。 図17に示す配置の電界分布をX軸方向から眺めた図である。 図17に示す配置において送電用カプラをZ方向にオフセットさせた状態を示す図である。 図24に示す送電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 図24に示す配置における伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図17に示す配置において送電用カプラをX方向にオフセットさせた状態を示す図である。 図27に示す送電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 図27に示す配置における伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図17に示す配置において受電用カプラをY軸周りに90度回転させた状態を示す図である。 図30に示す送電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 図30に示す配置における伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図2に示す無線電力伝送システムの配置の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図34に示す実施形態のインダクタ周辺の詳細な構成を示す図である。 図34に示す実施形態の電界分布を模式的に示す図である。 図34に示す実施形態の電流分布のシミュレーション結果を示す図である。 図34に示す実施形態の伝送効率および反射損の周波数特性を示す図である。 図34に示す送電用カプラのインピーダンスのスミスチャートを示す図である。 図34に示す実施形態において送電用カプラをX方向にオフセットさせた状態を示す図である。 図40に示す位置ずれdxと伝送効率および反射損の関係を示す図である。 図34に示す実施形態において受電用カプラをY軸周りにdθ回転させた状態を示す図である。 図40に示す回転ずれdθと伝送効率および反射損の関係を示す図である。 本発明の実施形態の無線電力伝送システムを車両に搭載した状態を示す図である。 図44において車両が適正位置から右にずれて停車された状態を示す図である。 図44において車両が適正位置から時計方向に回転ずれして停車された状態を示す図である。 図34に示す実施形態の実測結果を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)直列共振を利用した無線伝送システムの説明
以下では、直列共振を利用した無線伝送システムについて説明した後に、本発明の実施形態について説明する。
図1は直列共振を利用した無線電力伝送システムを構成する送電用カプラの詳細な構成例を示している。この図に示すように、直列共振を利用した無線電力伝送システムでは、送電用カプラ110は、矩形の板状形状を有する絶縁部材(誘電体基板)によって構成される回路基板118の表(おもて)面118A上に、矩形形状を有する導電性部材によって構成される電極111,112が配置されて構成される。回路基板118の裏面118Bには、この図1の例では、電極等は配置されていない。具体的な構成例としては、例えば、ガラスエポキシ基板やガラスコンポジット基板等によって構成される回路基板118上に、銅等の導電性の薄膜によって電極111,112が形成される。電極111,112は、所定の距離d1だけ離れた位置に平行に配置されている。また、距離d1を含む電極111,112の幅Dは、これらの電極から放射される電界の波長をλとした場合に、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。
回路基板118の電極111,112の短手方向の端部には、インダクタ113,114の一端がそれぞれ接続されている。また、インダクタ113,114の他端は、接続線115,116の一端にそれぞれ接続されている。接続線115,116は、電極111,112の領域およびこれらに挟まれる領域を回避するように配置されるとともに、これらの領域から遠ざかる方向(図1の左下方向)に伸延するように配置されている。より詳細には、電極111,112のそれぞれの矩形領域と、これら2つの電極111,112によって挟まれた領域を回避して配置されるとともに、これらの領域から遠ざかる方向に伸延するように配置されている。このように配置することで、電極111,112と接続線115,116の間の干渉を少なくすることができるので、伝送効率の低下を防止できる。接続線115,116は、例えば、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成されている。なお、接続線115,116の他端は、図示しない交流電力発生部の出力端子にそれぞれ接続されている。接続線115,116によって送電用カプラ110に交流電力発生部が接続されることにより、送電装置が構成される。
送電用カプラ110は、電極111,112が所定の距離d1を隔てて配置されることによって形成されるキャパシタのキャパシタンスCと、インダクタ113,114のインダクタンスLによる直列共振回路を構成するので、これらによる固有の共振周波数fを有している。
受電用カプラ120は、送電用カプラ110と同様の構成とされ、回路基板128の表面128A上に、矩形形状を有する導電性部材によって構成される電極121,122およびインダクタ123,124が配置され、インダクタ123,124の他端に接続線125,126が接続されて構成される。電極121,122によって形成されるキャパシタのキャパシタンスCと、インダクタ123,124のインダクタンスLによる直列共振回路の共振周波数fは送電用カプラ110と略同じに設定される。接続線125,126は、例えば、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成されている。受電用カプラ120の接続線125,126の他端には、図示しない負荷が接続される。接続線125,126によって受電用カプラ120に負荷が接続されることにより、受電装置が構成される。
図2は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を対向配置した状態を示す図である。この図に示すように、送電用カプラ110と受電用カプラ120は、回路基板118,128の表面118A,128Aが対向するように距離d2を隔て、回路基板118,128が平行になるように配置される。
図3は、図2に示す無線電力伝送システム1の等価回路を示す図である。この図3において、交流電力発生部211は、共振周波数に対応する周波数の交流電力を生成して出力する。電源部負荷212は、接続線115,116および接続線125,126の特性インピーダンスと等しい値を示し、Z0の値を有している。インダクタ213はインダクタ113,114に対応し、L1の素子値を有している。抵抗214は、送電側回路、主にインダクタに付随する抵抗を示し、R1の素子値を有している。キャパシタ215は、電極111,112の間に生じる素子値C1のキャパシタである。キャパシタ221は、電極121,122の間に生じる素子値C2のキャパシタである。インダクタ222はインダクタ123,124に対応し、L2の素子値を有している。抵抗223は、受電側回路、主にインダクタに付随する抵抗を示し、R2の素子値を有している。負荷224は、交流電力発生部211から出力され、送電用カプラおよび受電用カプラを介して伝送された電力が供給される。キャパシタ241は、電極111,112と電極121,122の間に生じるキャパシタを示し、Cm1の素子値を有している。なお、負荷224は、例えば、整流装置および二次電池等によって構成されている。もちろん、これ以外であってもよい。
つぎに、図2に示す直列共振を利用した無線電力伝送システムの動作について説明する。図4は、図2に示す無線電力伝送システムの送電用カプラ110と受電用カプラ120を20cm隔てて対向配置した場合(d2=20cmの場合)における送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21(=|S21|)と、反射損η11(=|S11|)の周波数特性を示す図である。この図において横軸は伝送する交流電力の周波数(MHz)を示し、縦軸は伝送効率を示している。図4に示す例では、27MHz周辺において、伝送効率約95%を達成していることが分かる。なお、図2では、例えば、インダクタ113,114,123,124は、それぞれ、巻き数が13回、インダクタンス値が5.9μHとされ、回路基板118,128のサイズ(DとL)は250×250mmとされ、電極111,112および電極121,122間のギャップd1は34.4mmとされている。
図5は、図2に示す直列共振を利用した無線電力伝送システムの送電用カプラ110のインピーダンスS11のスミスチャートを示している。この場合、測定器のポートインピーダンスは接続線路の特性インピーダンスZ0(実数値)と等しい値に設定している。これらの図に示すように、図2に示す無線電力伝送システムでは、送電用カプラ110および受電用カプラ120のインピーダンスの軌跡は、スミスチャートの円の中心付近を通過することから、この付近において伝送を行うように設定することにより反射を抑えて効率良く電力を伝送することができる。
図6は、図2に示す無線電力伝送システムの受電用カプラ120を反時計方向に90度回転させて配置した状態を示している。図7は、図6に示す配置状態における、送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21と、反射損η11の周波数特性を示す図である。図7に示すように、伝送効率η21は0となり、反射損η11は1に近い値となるため、送電用カプラ110に入力された電力の殆どが反射され、受電用カプラ120には伝送されない。また、図8に示すように、入力インピーダンスS11が低い状態となってインピーダンスが整合しない状態となる。このため、図2に示す無線電力伝送システムでは、図6に示すように送電用カプラ110と受電用カプラ120とが直交する状態では、電力を伝送することができない。以上から、図2に示す無線電力伝送システムでは、送電用カプラ110と受電用カプラ120とが軸を中心として回転された場合には特性の劣化を招くことになる。
図9は図2に示す無線電力伝送システムを車両200に搭載した状態を説明するための図である。この図9に示す例では、車体の下部に受電用カプラ120が設けられ、また、地面に送電用カプラ110が設けられている。なお、受電用カプラ120で受電した電力は、車両200に搭載されている図示しない二次電池を充電するために使用する。図9の例では、車両200は、送電用カプラ110から離れた位置に存在するため、送電用カプラ110から受電用カプラ120への電力の伝送は実行されない。
図10は、車両200が適正な位置に停車された状態を示す図である。この図10の例では、送電用カプラ110と受電用カプラ120の中心が略一致するように停車されている。このような場合には、送電用カプラ110と受電用カプラ120との間の電界結合が最大となるため、電力を効率良く伝送することができる。
図11は、車両200が適正位置から角度dθずれた状態で停車された場合を示している。このような場合には、前述した図6と同様に、適正位置からずれた状態となるため、伝送効率が低下する。
つぎに、送電用カプラ110と受電用カプラ120が図12におけるX方向にオフセットした場合について説明する。図12は、受電用カプラ120がX方向(図中に太線の矢印で示す方向)に20cmオフセットした状態を示している。このような場合には、図13に示すように、送電用カプラ110により形成された電界の方向と受電カプラ120の方向が一致せず、図14に示すように、入力インピーダンスS11が低い状態となってインピーダンスが整合しない状態となる。このため、図15に示すように、伝送効率が1.9%程度に低下する。これにより、図16に示すように、車両200が送電用カプラ110の適正位置からdLオフセットして停車された場合には、伝送効率が低下する。
そこで、電極が同一平面上に配置され、電界に平行な方向が配列の方向となるようにしたのが図17に示す例である。図17の例では送電用カプラ110と受電用カプラ120とが同一平面上に配置されている。このとき、送電用カプラ110と受電用カプラ120とは、図18に示すように、実線の矢印で示す送電用カプラ110および受電用カプラ120の電気力線と、破線の矢印で示す電極間の電気力線は平行になる。
図19は図17に示す配置における送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21と、反射損η11の周波数特性を示し、図20は送電用カプラ110のインピーダンスS11のスミスチャートを示している。図19に示すように、図17の配置によっても、27MHz周辺において、伝送効率約95%を達成している。また、図20に示すように、送電用カプラ110および受電用カプラ120のインピーダンスの軌跡は、スミスチャートの円の中心付近を通過することから、反射を抑えて効率良く電力を伝送することができる。
図21は、図17に示す例のXZ面方向の電界ベクトル分布を示す図(図17をY軸方向から眺めた図)である。分布を表示する面はXZ面に平行で、かつY方向座標において送電用カプラ110および受電用カプラ120の電極間の中点を含む面である。この図に示すように、XZ面方向の電界ベクトル分布はY軸に対して対称となっている。このため、図17に示す配置によると、回転方向のずれに対する伝送効率の低下が少ないことが予想される。図22は、図17に示す例のXY面方向の電界ベクトル分布を示す図(図17をZ軸方向から眺めた図)であり、分布を表示する面はXY面に平行で、かつZ方向座標において送電用カプラ110および受電用カプラ120の電極を含む面である。また、図23は、図17に示す例のZY面方向の電界ベクトル分布を示す図(図17をX軸方向から眺めた図)であり、分布を表示する面はZY面に平行で、かつX方向座標において送電用カプラ110および受電用カプラ120の電極のX方向の長さにおける中点を含む面である。これらの図に示すように、送電用カプラ110と受電用カプラ120との間の電界ベクトル分布は、破線で囲んで示すように、Y軸方向の成分が主成分であり、かつXZ面に平行は方向における変動量が少なくなっている。このため、図17に示す配置では、XZ面に平行な方向での位置ずれに対する伝送効率の低下が少ないことが予想される。
図24は、図17に示す配置において、送電用カプラ110をZ軸方向に75mmオフセットさせた状態を示している。図25は図24の状態における送電用カプラ110のインピーダンスS11のスミスチャートを示し、図26は送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21と、反射損η11の周波数特性を示している。これらの図に示すように、送電用カプラ110をZ軸方向に75mmオフセットさせた場合でも、反射は少なく、伝送効率は88%程度を保っている。
図27は、図17に示す配置において、送電用カプラ110をX軸方向に75mmオフセットさせた状態を示している。図28は図27の状態における送電用カプラ110のインピーダンスS11のスミスチャートを示し、図29は送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21と、反射損η11の周波数特性を示している。これらの図に示すように、送電用カプラ110をX軸方向に75mmオフセットさせた場合でも、反射は少なく、伝送効率は94%程度を達成することができる。
図30は、図17に示す配置において、受電用カプラ120をY軸周りに90度回転させた状態を示している。図31は図30の状態における送電用カプラ110のインピーダンスS11のスミスチャートを示し、図32は送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21と、反射損η11の周波数特性を示している。これらの図に示すように、受電用カプラ120をY軸周りに90度回転させた場合でも、反射は少なく、伝送効率は94%程度を達成することができる。
ところで、図17に示す配置では、伝送距離が75mm程度と短く、また、Y方向の幅が575mmと広いことから、これらの点が問題である。そこで、図17の変形態様として、図33に示すように電極111,112および電極121,122を対向配置するとともに、送電用カプラ110と受電用カプラ120も同様に対向配置することが考えられる。このような配置によれば、Y方向の幅を図17に示す575mmから約半分の250mmに短縮することができる。また、電極を対向配置することで対向面積が増加するため、キャパシタンスが増加する。これによりインダクタの素子値を約半分にすることができる。しかしながら、図33の例では、電極111と電極112の間と、電極121と電極122の間に電界が集中することから、電極111と電極121の間の電界が弱くなり、伝送距離が短くなってしまう。
(B)本発明の実施形態の説明
つぎに、本発明の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例について説明する。図34は本発明の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例を示す斜視図である。この図に示すように、本発明の実施形態に係る無線電力伝送システムは、送電用カプラ110および受電用カプラ120を有している。送電用カプラ110は、矩形形状を有する電極111と、同じく矩形形状を有する電極112と、インダクタ113と、接続線115,116とを有している。受電用カプラ120は、矩形形状を有する電極121と、同じく矩形形状を有する電極122と、インダクタ123と、接続線125,126とを有している。電極111,112,121,122は、例えば、銅またはアルミニウム等の導電性の板状部材によって構成される。
なお、電極111,121は一辺の長さがWの正方形の形状を有し、電極112,122は一辺の長さがLの正方形の形状を有している。また、電極111と電極112の間隔はGとされ、電極121と電極122の間隔はGとされ、電極111と電極121の間隔はDとされている。ここで、W,D,Lの関係は、例えば、つぎの式(1),(2)を満たすように設定することができる。また、LはGの数倍以上に設定することができる。なお、以下では、一例として、D=200mm、G=100mm、L=1000mmの場合を例に挙げて説明する。
G≧D/2 ・・・(1)
G≧W/2 ・・・(2)
ここで、式(1)は後述の鏡像効果に基づき、電極111,121の電界結合が電極111と電極112もしくは電極121と電極122の電界結合以上に強くなる条件である。電極111の幅が電極111と電極112の間隔に対して狭くなると、電極111と電極112間に生じるフリンジ電界量が増加する。同様に電極121の幅が電極121と電極122の間隔に対して狭くなると、電極121と電極122間に生じるフリンジ電界量が増加する。フリンジ電界量が増加することで送電用カプラ110と受電用カプラ120の電界結合が生じやすくなる。式(2)はその条件を示している。
インダクタ113は、電極111と電極112に挟まれた空間内に収まるように配置され、また、インダクタ123も、電極121と電極122に挟まれた空間内に収まるように配置される。図34の例では、インダクタ113は、電極111の中央付近に配置され、また、インダクタ123は、電極121の中央付近に配置されている。
図35は、図34に示す受電用カプラ120のインダクタ123周辺の構成を示す断面図である。この図35に示すように、受電用カプラ120の電極121の中央部にはインダクタ123の一方の端子が、半田または溶接による接合部121bによって電気的に接続されている。インダクタ123の他方の端子は接続線125に接続されている。接続線125は電極122の中央部に設けられた貫通孔122aを通じて電極122の外側に引き出される。また、電極122の貫通孔122aの近傍には接続線126が、半田または溶接による接合部122bによって電気的に接続されている。なお、送電用カプラ110も受電用カプラ120と同様の構成とされているので、その説明は省略する。
図36は実施形態の動作を説明するための図である。本実施形態では、図36に示すように、電極112がグランドとして機能することから、電極112を挟んで線対称の位置に電極111の鏡像111’が形成される。同様に、電極122がグランドとして機能することから、電極122を挟んで線対称の位置に電極121の鏡像121’が形成される。これにより、電極111,121と、電極112、電極122よりも離れた位置に存在する鏡像111’,112’が結合する形になり、送電カプラの電極同士、受電カプラの電極同士の結合は弱くなる。結果として送電用カプラ110と受電用カプラ120の電界結合が強くなることから、図33の構成に比較して、本実施形態では伝送距離を伸ばすことができる。なお、電極112、電極122がグランドとして機能するには、それぞれの最大幅が、電極111と電極112の間隔、電極121と電極122の間隔の数倍程度(例えば、2倍以上)あれば良い。
図37は本実施形態の電流分布のシミュレーション結果を示す図である。なお、このシミュレーションでは、電極112,122は1000mm×1000mm(L=1000mm)のサイズとされ、電極111,121は200mm×200mm(W=200mm)のサイズとされている。また、電極111と電極112の間隔は100mm(G=100mm)とされ、電極121と電極122の間隔は100mm(G=100mm)とされ、また、電極111と電極121の間隔は200mm(D=200mm)とされている。また、インダクタ113,123は直径が42mm、長さが39.6mm、巻き数が10回とされている。図37に示すように、電流はインダクタ113、123を中心に対称に分布しており、それに付随する磁界、電界も対称に分布することが容易に判断できる。
図38は図34に示す実施形態の送電用カプラ110と受電用カプラ120を200mm隔てて対向配置した場合(D=200mmの場合)における送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21と、反射損η11の周波数特性を示す図である。この図において横軸は伝送する交流電力の周波数(MHz)を示し、縦軸は伝送効率を示している。図38に示す例では、27MHz周辺において、伝送効率約95%を達成している。
図39は、図34に示す実施形態の送電用カプラ110のインピーダンスS11のスミスチャートを示している。この場合、測定器のポートインピーダンスは接続線路の特性インピーダンスZ0(実数値)と等しい値に設定している。この図に示すように、図34に示す実施形態では、送電用カプラ110および受電用カプラ120のインピーダンスの軌跡は、スミスチャートの円の中心付近を通過することから、この付近において伝送を行うように設定することにより反射を抑えて効率良く電力を伝送することができる。
図40は送電用カプラ110に対して受電用カプラ120をX方向にdx変位させた状態を示し、図41は受電用カプラ120のずれ量と、伝送効率および反射損の関係を示す図である。図41において横軸は図40に示すX方向のずれdxを示し、縦軸は伝送効率η21および反射損η11を示す。この図40に示すように、伝送効率はずれdxに応じて徐々に減衰し、図15で示されるような、特異点であるヌル点が存在しない。また、150mmの以下のずれであれば伝送効率は80%以上を達成することができる。
図42は、受電用カプラ120をY軸を中心としてdθの回転ずれを有する状態を示している。図43は、回転ずれdθに対する伝送効率と反射損の変化を示す図である。図43において横軸は送電用カプラ110に対する受電用カプラ120の回転ずれdθを示し、縦軸は伝送効率η21および反射損η11を示している。この図に示すように、伝送効率η21および反射損η11のグラフはフラットで、回転ずれdθに対する伝送効率と反射損の変化はほとんどない。
以上に示したように、本発明の実施形態によれば、位置ずれおよび回転ずれに対しても伝送特性の劣化を少なくすることができる。
図44は、本発明の実施形態に係る無線電力伝送システムを車両に搭載した例を示している。この例では、送電用カプラ110を地面に設置し、受電用カプラ120を車両のシャーシ下に配置している。このような実施形態によれば、例えば、図45に示すように、車両200が適正位置(電極111と電極121の中心が一致する場合)からずれを有して停車された場合であっても伝送効率を低下させずに、車両200に搭載された図示しない二次電池を充電することができる。また、図46に示すように、車両200が適正位置から回転ずれを有して停車された場合であっても伝送効率を低下させずに車両200に搭載された図示しない二次電池を充電することができる。
図47は、本実施形態に係る無線電力伝送システムの実測結果を示している。なお、この実測結果は、電極111,121のサイズが200×200mm、電極112,122のサイズが400×400mm、電極111,121と電極112,122の間の距離が60mm、電極111と電極121の距離が80mm、インダクタ113,123が長さが40mm、直径が38mm、巻き数が9回、線径が2mmで、500Wの電力を伝送する場合の結果を示している。この実測結果から、伝送効率は90%を達成していることが分かる。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係る無線電力伝送システムによれば、位置ずれや回転ずれが生じた場合でも伝送効率を高く保つことができる。これにより、例えば、車両に搭載した場合には、停車位置が適正でない場合でも高い効率で電力を伝送することが可能になる。
また、本実施形態では、インダクタとして径が太い導線を用いることができることから、インダクタに発生した熱を効率よく電極に伝え、放熱することができる。このため、大電力を伝送することが可能になる。
(C)変形実施形態
以上の実施形態では、電極111,112,121,122は正方形としたが、これ以外の形状でもよい。例えば、長方形、円形、楕円形、三角形、または、多角形であってもよい。
また、図37に示す電極のサイズは一例であって、これ以外のサイズであってもよい。例えば、電極111,121と電極112,122が略同じサイズとなるようにしてもよい。もちろん、電極111,121よりも電極112,122の面積を大きくすることで、前述したように鏡像が生じることから、伝送距離を伸ばすことができる。
また、電極112として駐車場のパレット(車両が載置される金属製の台)を用いることもできる。また、電極122としては、車両の車体(例えば、車両のフレーム等)を用いることもできる。そのような構成によれば、既存の部材を用いて無線電力伝送システムを構成することができる。
また、電極111,112,121,122の少なくとも1つを、誘電体基板上に設けられた金属箔によって構成することも可能である。そのような構成によれば、金属板を使用する場合に比較して、重さを軽くすることができる。
また、電極111,121は電極112,122の中心付近に配置するようにしたが、中心付近からずれた位置に配置するようにしてもよい。また、電極111,112,121,122は平板形状ではなく、湾曲したり、屈曲したりした形状であってもよいし、球形等の立体形状であってもよい。さらに、軸方向に延伸された立体形状を有するようにしてもよい。また、電極の一部に切り欠きや貫通孔等を有するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、インダクタとしては、導体線を円柱状に巻回して構成するようにしたが、例えば、マイクロストリップラインで使用されるような、平面上を蛇行する形状を有するものや、平面上で螺旋形状を有するものによって構成するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、電極のみを図示したが、電極を支える部材を設けるようにしてもよい。例えば、電極111,121を電極112,122に対して、例えば、誘電体によって形成される部材によって係止するようにしてもよい。一例としては、例えば、電極111,121の頂部に誘電体によって形成された支柱を4本配置し、この支柱を電極112,122に誘電体製または金属製のねじによって固定するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、伝送する電力が大きい場合には、インダクタ113,123が加熱する場合があるので、その熱を放熱ために、電極111,121を熱伝導性が高い金属である銅やアルミニウムによって構成するとともに、インダクタ113,123を電極111,121に熱伝導性が高くなる態様で接続(例えば、溶接による接続)するようにしてもよい。そのような実施形態によれば、インダクタ113,123で発生した熱を表面積が広い電極111,121を介して放熱することができる。また、放熱をよりスムーズにするために、例えば、電極111,121に放熱フィン等の放熱部材を設けるようにしてもよい。なお、放熱部材としては、例えば、放熱フィンだけでなく、例えば、インダクタ113,123を冷却するための冷却ファンと、冷却ファンで発生された風をインダクタ113,123に導く導風部材も含むものである。
また、以上の実施形態では、無線電力伝送システムを車両に搭載する場合を例に挙げて説明したが、これ以外にも、例えば、ロボットの回転軸や、回転翼を介して電力を供給する目的で使用することが可能である。
1 無線電力伝送システム
110 送電用カプラ
111 電極(第1電極)
112 電極(第2電極)
113 インダクタ(第1インダクタ)
115 接続線(第1接続線)
116 接続線(第2接続線)
120 受電用カプラ
121 電極(第3電極)
122 電極(第4電極)
123 インダクタ(第2インダクタ)
125 接続線(第3接続線)
126 接続線(第4接続線)
200 車両

Claims (12)

  1. 送電装置から受電装置に対して交流電力を伝送する無線電力伝送システムにおいて、
    前記送電装置は、
    所定の距離を隔てて対向配置された第1および第2電極と、
    一方の端子が前記第1電極に電気的に接続された第1インダクタと、
    前記第1インダクタの他方の端子と交流電力発生部の一方の出力端子とを電気的に接続する第1接続線と、
    前記第2電極と前記交流電力発生部の他方の出力端子とを電気的に接続する第2接続線と、を有し、
    前記受電装置は、
    前記第1電極の前記第2電極に対向する面の裏面から所定の距離を隔ててこの裏面に対向配置された第3電極と、
    前記第3電極の前記第1電極に対向する面の裏面から所定の距離を隔ててこの裏面に対向配置された第4電極と、
    一方の端子が前記第3電極に電気的に接続された第2インダクタと、
    前記第2インダクタの他方の端子と負荷の一方の入力端子とを電気的に接続する第3接続線と、
    前記第4電極と前記負荷の他方の入力端子とを電気的に接続する第4接続線と、を有し、
    前記第1および第2電極ならびに前記第1インダクタとによって構成されるカプラの共振周波数と、前記第3および第4電極ならびに前記第2インダクタとによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置され
    前記第1および第2電極の間隔と前記第3および第4電極の間隔をGとし、前記第2および第4電極の最大幅をLとした場合に、LがGの数倍となるように設定することで、前記第2電極を挟んで線対称の位置に前記第1電極の鏡像が形成されるとともに、前記第4電極を挟んで線対称の位置に前記第3電極の鏡像が形成される、
    ことを特徴とする無線電力伝送システム。
  2. 前記第2および第4電極は、前記第1および第3電極よりも面積が広いことを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
  3. 前記第1インダクタは、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた空間内に収まるように配置され、
    前記第2インダクタは、前記第3電極と前記第4電極に挟まれた空間内に収まるように配置される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線電力伝送システム。
  4. 前記第1電極と前記第2電極に挟まれた空間内の素子は前記第1インダクタのみであり、
    前記第3電極と前記第4電極に挟まれた空間内の素子は前記第2インダクタのみであることを特徴とする請求項3に記載の無線電力伝送システム。
  5. 前記第1および第2電極の間隔と前記第3および第4電極の間隔をGとし、前記第1および第3電極の間隔をDとした場合に、G≧D/2となるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  6. 前記第1および第2電極の間隔と前記第3および第4電極の間隔をGとし、前記第1および第3電極の最大幅をWとした場合に、G≧W/2となるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  7. 前記第1および第3電極はアルミニウムまたは銅によって構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  8. 前記第1および第3電極に放熱部材を設けたことを特徴とする請求項7に記載の無線電力伝送システム。
  9. 前記第1電極を前記第2電極に対して誘電体によって構成される部材によって固定するとともに、前記第3電極を前記第4電極に対して誘電体によって構成される部材によって固定したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  10. 前記第1乃至第4電極の少なくとも1つが誘電体基板上に形成された金属箔によって構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  11. 前記受電装置は、車両に搭載されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  12. 前記第2電極は、前記車両の車体を構成する金属部材を利用することを特徴とする請求項11に記載の無線電力伝送システム。
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