JP2016152531A - 無線通信装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線機による消費電力を抑えながら、無線機による通信周波数での通信特性を向上させる。
【解決手段】無線通信装置は、アンテナ300と、アンテナ300に接続されたIC105と、アンテナ300に対向して配置された金属部材400と、を備えている。アンテナ300は、一端部310Aが開放されたアンテナ素子310と、アンテナ素子310のグラウンドとして用いられるグラウンド導体320と、グラウンド導体320において磁界強度に対する電界強度の比が最大となる箇所を含む領域Rを覆うように設けられ、領域Rの面積よりも大きい表面積の導体片350と、を有する。
【選択図】図2
【解決手段】無線通信装置は、アンテナ300と、アンテナ300に接続されたIC105と、アンテナ300に対向して配置された金属部材400と、を備えている。アンテナ300は、一端部310Aが開放されたアンテナ素子310と、アンテナ素子310のグラウンドとして用いられるグラウンド導体320と、グラウンド導体320において磁界強度に対する電界強度の比が最大となる箇所を含む領域Rを覆うように設けられ、領域Rの面積よりも大きい表面積の導体片350と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、アンテナに対向して配置された金属部材を備えた無線通信装置、及び無線通信装置を備えた電子機器に関する。
スマートフォン等の撮像装置やパーソナルコンピュータ(PC)等の近年の電子機器には、無線LANやBluetooth(登録商標)等で通信を行う無線通信装置が搭載されてきている。また、近年のデジタルカメラやX線画像診断装置等の撮像装置には、他のカメラやPCへ撮像画像を伝送するために、先に述べた無線通信装置を搭載したものが普及してきている。
無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線通信には、2.4[GHz]帯や5[GHz]帯の電波が使用される。無線通信装置を備えた電子機器では、無線通信用のアンテナが取り付けられており、そのアンテナの形式として、例えばモノポールアンテナ、ダイポールアンテナ、逆Fアンテナ、パッチアンテナ、チップアンテナなど、様々なアンテナが用いられている。
これらのアンテナは、電子機器の小型化やデザイン性の向上のために限られた空間に実装しなければならず、かつ、コストの低減も要求されている。この小型化と低コスト化のため、アンテナは製品筐体の内部に配置されることが多い。しかし、小型の電子機器においてアンテナを内蔵した場合、アンテナと周囲の金属部材を近接して配置させなければならず、それによりアンテナの共振特性が変動するという問題があった。
従来、このような問題を防ぐ手段の一つとして、例えば半導体パッケージからなる無線機への供給電力を上げて放射電力の劣化分を補い、通信周波数での電波放射量を高める方法が知られている(非特許文献1)。
平沢一紘著「アンテナの特性と解法の基礎技術」日刊工業新聞社(2011年2月17日、P113〜P139)
しかしながら、供給電力を上げると、無線通信装置における消費電力が大きくなる。このため、例えばバッテリーを用いる場合には、電力供給が可能な時間が短くなり、1回の充電で通信可能なデータ量は少なくなるという問題があった。また、供給電力を上げると、特に無線機で発熱量が増加し、熱の逃げ場が作りにくい電子機器では、別途放熱対策が必要になるため、コストが増加するという問題があった。
そこで、本発明は、無線機による消費電力を抑えながら、無線機による通信周波数での通信特性を向上させることを目的とする。
本発明の無線通信装置は、アンテナと、前記アンテナに接続された無線機と、前記アンテナに対向して配置された金属部材と、を備え、前記アンテナは、一端部が開放されたアンテナ素子と、前記アンテナ素子のグラウンドとして用いられるグラウンド導体と、前記グラウンド導体において磁界強度に対する電界強度の比が最大となる箇所を含む領域を覆うように設けられ、該領域の面積よりも大きい表面積の導体片と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、アンテナと金属部材との共振周波数が通信周波数側にシフトし、無線機による消費電力を抑えながら、無線機の通信周波数での通信特性が向上する。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無線通信装置を備えた電子機器の一例であるX線画像診断装置を示す説明図である。ここで、図1に示すX,Y,Z方向は、互いに直交(交差)する方向である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無線通信装置を備えた電子機器の一例であるX線画像診断装置を示す説明図である。ここで、図1に示すX,Y,Z方向は、互いに直交(交差)する方向である。
図1に示すX線画像診断装置200は、X線撮像素子(撮像素子)201と、無線通信装置202と、を備えている。撮像素子201にて撮像されて生成された画像信号は、無線通信装置202に出力される。画像信号の入力を受けた無線通信装置202は、画像信号を通信周波数帯の周波数に変調した信号波を、無線LANやBluetooth(登録商標)等の無線通信より、不図示の他のカメラやPC等の他の電子機器へ伝送する。無線LANやBluetooth(登録商標)等の無線通信には、2.4[GHz]帯(例えば2.45[GHz])や5[GHz]帯の電波が使用される。
無線通信装置202は、樹脂等の非導電性材料で形成された、X線画像診断装置200の筐体でもある筐体103と、筐体103の内部に配置された、プリント回路板100、ケーブル106、アンテナ300及び金属部材400と、を備えている。金属部材400は、電磁波を遮蔽するための部材である。電磁波を遮蔽するとは、電磁波を吸収又は反射することを意味する。本実施形態では、金属部材400の金属材料としては、例えば、ステンレスの場合について説明するが、電磁波を遮蔽するいかなる金属材料であってもよい。例えば、金属材料として、鉄、銅又はアルミニウムであってもよい。また、本実施形態では、金属部材400は、筐体103の補強も兼ねている。また、金属部材400には、プリント回路板100やアンテナ300がマウントされ、アンテナ300と金属部材400とは近接している。
プリント回路板100は、プリント配線板104を有している。また、プリント回路板100は、プリント配線板104に実装された、無線機としての無線IC(以下、「IC」という)105と、IC105にプリント配線板104の配線で接続されたコネクタ107と、を有している。ケーブル106の一端には、アンテナ300が接続されている。ケーブル106の他端は、コネクタ107に接続されている。これにより、IC105は、アンテナ300にケーブル106を介して接続されている。IC105は、信号波を、アンテナ300を介して無線で送受信するための無線機である。即ち、IC105の内部には、送信機と受信機とが内蔵されている。なお、本実施形態では、無線機であるIC105が、送信機と受信機とを有し、信号波の送受信が可能である場合について説明するが、無線機が送信機としてのみ機能する場合、又は無線機が受信機としてのみ機能する場合であってもよい。また、送信機と受信機とが1つのIC105(半導体パッケージ)で構成されている場合について説明するが、送信機と受信機とがそれぞれ個別の半導体パッケージで構成されていてもよい。
IC105は、取得した画像信号を処理して通信周波数帯(例えば、2.4[GHz]帯や5[GHz]帯)の周波数に変調した信号波を、アンテナ300を介して無線で送信する。アンテナ300は、通信周波数で効率よく電磁波を発するものであればよく、本実施形態では、逆Fアンテナである。
図2(a)は、本発明の実施形態に係る無線通信装置のプリント回路板、アンテナ及び金属部材の配置関係を説明するための分解斜視図である。図1及び図2(a)に示すように、金属部材400は、アンテナ300に対向して配置されている。具体的には、Z方向において筐体103の内面と金属部材400の一方の表面400Aとの間にアンテナ300が配置されている。なお、アンテナ300と金属部材400との間に誘電体(絶縁体)からなる不図示の部材が介在していてもよい。
図1に示すように、撮像素子201は、金属部材400に対してZ方向でアンテナ300が配置されている側とは反対側に配置されている。具体的には、撮像素子201は、図1中、Z方向において金属部材400の他方の表面と筐体103の内面との間に配置されている。
金属部材400は、アンテナ300に対向する側の表面400Aを有する金属板である。アンテナ300の金属部材400に対向する側の表面300Aと金属部材400の表面400Aとは、概略平行になるように配置されている。なお、プリント回路板100は、金属部材400に対しZ方向でアンテナ300が配置されている側に配置されている。即ち、プリント回路板100は、金属部材400の表面400Aに対向して配置されている。
金属部材400は、撮像素子201やプリント回路板100等の部品支持用の板状部材である。なお、金属部材400が、金属板である場合について説明するが、電気的なシールドボックスのような箱状部材でもよい。この場合、箱状部材の一面がアンテナ300に対向する。−Z方向(アンテナ300の側から金属部材400の側に向かう方向:対向方向)に見て、金属部材400の外形の面積は、アンテナ300の外形の面積よりも大きい。
アンテナ300は、プリント配線板で構成され、少なくとも2つの導体層、本実施形態では、図2(a)に示すように、導体層301,302を有する。導体層301と導体層302とは絶縁体層303を介して隣接している。導体層301,302は、主に導体が配置される層であり、絶縁体層303は、主に絶縁体(誘電体)340が配置される層である。アンテナ300を構成するプリント配線板の導体以外の絶縁体340は、例えばFR4等のガラスエポキシ樹脂である。
アンテナ300は、アンテナ素子310と、グラウンド導体320と、信号線330と、導体片350とを有する。アンテナ素子310、グラウンド導体320、信号線330及び導体片350は、導電体(金属部品)で形成されている。グラウンド導体320は、アンテナ素子310のグラウンドとして用いられる。導体片350は、グラウンド導体320の所定の領域Rに覆うように領域Rに対向している。具体的には、導体片350は、領域Rに誘電体(例えば接着剤)又は導電体(例えばはんだ)の接続部材351で取り付けられている。本実施形態では、接続部材351は、接着剤等の誘電体である。導体片350は、直方体状に形成されている。この領域Rは、グラウンド導体320の表面における領域である。
アンテナ素子310は、長い帯状の導体パターンで形成されている。アンテナ素子310の長手方向の一端部310Aは、開放された開放端部であり、アンテナ素子310の長手方向の他端部310Bは、グラウンド導体320に短絡(接続)されている。
アンテナ素子310の他端部310Bは、グラウンド導体320との接続部分320Cでもある。アンテナ素子310は、直線状に形成されていてもよいが、本実施形態では、−Z方向に見て、アンテナ素子310の長手方向の一端部310Aがグラウンド導体320に近づくように、L字形状に折り曲げて形成されている。具体的には、アンテナ素子310は、他端部310Bから折れ曲がり部310CまでY方向(第1方向)に延び、折れ曲がり部310Cから一端部310AまでY方向に交差(直交)するX方向(第2方向)に延びて形成されている。
信号線330は、IC105から信号波の電流がケーブル106を介して供給される給電線である。また、信号線330は、アンテナ素子310にて受信された信号波の電流が供給される給電線である。
信号線330は、Y方向に延びて形成された導体パターンである。信号線330の長手方向(Y方向)の一端部330Aは、ケーブル106に接続されている。即ち、信号線330の一端部330Aは、ケーブル106を介して無線機であるIC105に接続されている。信号線330のY方向の他端部330Bは、アンテナ素子310の一端部310Aと他端部310Bとの間の接続部分310Dに接続されている。アンテナ素子310及び信号線330は、導体層301に形成されている。
図2(b)は、アンテナの導体の接続状態を示す斜視図である。図2(a)及び図2(b)に示すように、グラウンド導体320は、導体層301に形成された第1グラウンドパターンであるグラウンドパターン321と、導体層301に形成された第2グラウンドパターンであるグラウンドパターン322と、を有する。また、グラウンド導体320は、導体層302に形成された第3グラウンドパターンであるグラウンドパターン323を有する。また、グラウンド導体320は、図2(b)に示すように、グラウンドパターン321,322とグラウンドパターン323とを接続する複数のヴィア324を有する。これにより、グラウンドパターン323と、グラウンドパターン321,322とが複数のヴィア324で導通している。グラウンドパターン321,322は、信号線330の配線方向(Y方向:第1方向)と交差(直交)するX方向(第2方向)の両側に配置されている。グラウンドパターン321,322は、−Z方向に見て、外形四角形状(より具体的には外形長方形状)に形成されている。また、グラウンドパターン323は、−Z方向に見て、グラウンドパターン321,322を包含する外形四角形状(より具体的には外形長方形状)に形成されている。
グラウンド導体320は、X方向の第1端部である端部320Aと、端部320Aとは反対側のX方向の第2端部である端部320Bとを有する。一対の端部320A,320Bのうちアンテナ素子310の一端部310Aに相対的に近接しているのが、端部320Aである。即ち、アンテナ素子310は、端部320Aに近接する側にL字形状に折れ曲がって形成されている。
本実施形態では、グラウンド導体320は、信号線330のX方向の両側に配置された一対のグラウンドパターン321,322と、X方向に延びるグラウンドパターン323と、を有する。グラウンドパターン323は、X方向の端部323Aと、X方向の端部323Aとは反対側の端部323Bと、を有する。
グラウンドパターン321は、X方向で信号線330に隣接する側とは反対側の端部321Aを有する。グラウンドパターン322は、X方向で信号線330に隣接する側とは反対側の端部322Bを有する。
そして、−Z方向に見て、グラウンドパターン323の端部323Aと、グラウンドパターン321の端部321Aとは重なっている。また、−Z方向に見て、グラウンドパターン323の端部323Bと、グラウンドパターン322の端部322Bとは重なっている。
したがって、グラウンド導体320の端部320Aとは、グラウンドパターン321の端部321A、又はグラウンドパターン323の端部323Aである。また、グラウンド導体320の端部320Bとは、グラウンドパターン322の端部322B、又はグラウンドパターン323の端部323Bである。
なお、−Z方向に見て、端部321Aと端部323Aとが重なる場合について説明するが、いずれか一方が−X方向に張り出している場合は、張り出している端部がグラウンド導体320の端部320Aである。また、−Z方向に見て、端部322Bと端部323Bとが重なる場合について説明するが、いずれか一方が+X方向に張り出している場合は、張り出している端部がグラウンド導体320の端部320Bである。
また、本実施形態では、アンテナ300を構成するプリント配線板の導体層が2つとしたが、導体層が3つ以上であってもよく、その場合、グラウンドパターン323が導体層301以外の各導体層にそれぞれ配置されていてもよい。
L字形状のアンテナ素子310の長手方向(信号伝搬方向)の寸法L1(全長)は、効率よく電磁波を発するため、通信周波数f0の波長λの1/4の長さに設定されている。
ところで、近年、電子機器の小型化に伴いグラウンドパターンの面積を小さく設計することが多く、本実施形態でも、アンテナ300の小型化を図るべく、グラウンドパターン321,322,323の面積をできるだけ小さく設計している。そこで、グラウンド導体320(グラウンドパターン323)の長尺方向(X方向)の長さ(λ’/2)が、通信周波数の波長λの1/2以下になる(λ’<λ)場合について述べる。
なお、図2(a)では、グラウンドパターン321とグラウンドパターン322とは、信号線330を介して分離しているように見えるが、図2(b)に示すように、ヴィア324とグラウンドパターン323により導通されている。
本実施形態では、導体片350は、グラウンド導体320の端部320B、即ちグラウンドパターン322の端部322Bを含む領域Rに配置されている。つまり、導体片350は、グラウンドパターン322の表面において端部322Bを含む領域Rに配置されている。そして、導体片350は、グラウンド導体320に対し金属部材400の側とは反対側に突出して設けられている。なお、本実施形態では、導体片350は、グラウンドパターン322に配置されている場合について説明するが、金属部材400に面する側のグラウンドパターン323の端部322Bを含む領域に配置されていてもよい。
ここで、図12(a)は、比較例の逆Fアンテナ1300の近傍に金属部材400が配置された場合を示す斜視図である。逆Fアンテナ1300は、図2(a)及び図2(b)において、導体片350がない状態のアンテナである。
図12(b)は、図12(a)中の点線に沿う断面において、グラウンド導体320と金属部材400との両部材に形成される電界を示す模式図である。なお、図12(b)において、グラウンド導体320は、模式的に1枚の金属板としている。金属部材400が逆Fアンテナ1300に近接して配置されると、グラウンド導体320の両端部と金属部材400との間で、図12(b)中実線で示すような電気力線による容量結合が生じる。
図12(c)は、グラウンド導体320と金属部材400との容量結合状態を示す模式図である。図12(c)において、グラウンド導体320と金属部材400とは、キャパシタンスC0で容量結合する。この容量結合により、ある周波数で共振現象が起こる。すると、図12(b)中、点線で示すように、グラウンド導体320の中央では電界が弱く両端部では強くなり、図12(b)中一点鎖線で示す経路のループ状アンテナのように作用する。このループ状の経路長は波長λ’の長さとなる周波数で共振する。
グラウンド導体320の両端部間の長さ(λ’/2)が、通信周波数の波長λの1/2よりも低い(λ’<λ)場合、逆Fアンテナ1300の共振周波数f1より高い周波数f2で、逆Fアンテナ1300と金属部材400との共振現象が起こる。
図13(a)は、比較例のアンテナ1300に金属部材400を近接配置していない場合のアンテナ1300の放射効率の周波数特性を示す図である。図13(a)に示すように、通信周波数f0に対して周波数f1でアンテナ1300が共振する。
図13(b)は、比較例のアンテナ1300に金属部材400を近接配置した場合のアンテナ1300の放射効率の周波数特性を示す図である。グラウンド導体320と金属部材400との容量結合によるキャパシタンスC0により、図13(b)に示すように、逆Fアンテナ1300の共振周波数f1より高い周波数f2で、逆Fアンテナ1300と金属部材400との共振現象が起こる。
この共振現象によってエネルギーが分散し、通信周波数f0における放射効率がη0からη1に減少する(η0>η1)。そのため、アンテナ1300の電波放射量が低下する。なお、アンテナ1300から信号波を送信する場合について説明したが、アンテナ1300で信号波を受信する場合についても同様であり、アンテナ1300の電波受信量が低下する。
本実施形態では、導体片350をグラウンド導体320に設けたことにより、金属部材400がアンテナ300に近付くことで生じる共振周波数f2を、通信周波数f0にシフトさせるものである。
図3は、本発明の実施形態に係る無線通信装置のアンテナのグラウンド導体及び導体片と金属部材との容量結合の様子を示す模式図である。図3に示すように、導体片350をグラウンド導体320に設けたことにより、導体片350の各面と金属部材400とは、キャパシタンスC1,C2,C3,C4で容量結合する。その結果、導体片350の配置によって合成キャパシタンスCの値がキャパシタンスC0よりも大きくなる。共振周波数f2=1/(2×π×√(L×C))で算出すると、共振周波数f2は、低い周波数f0の方向にシフトする。導体片350の各面を通信周波数f0と共振周波数f2とが一致するような寸法(面積)とすれば、放射効率を高めることができる。
次に、導体片350の配置位置について説明する。図2(a)及び図2(b)に示すように、導体片350は、グラウンド導体320において、アンテナ素子310の一端部310Aに近接する端部320Aとは逆側の端部320Bに配置している。
仮に、端部320A側に導体片350を配置した場合、アンテナと金属部材400とによる共振周波数f2は低い周波数へシフトするが、同時にアンテナ素子310に導体片350が近付くことによって、アンテナの共振周波数f1も低い周波数へシフトする。その結果、二つの共振周波数f1,f2がシフトするため、放射効率の向上の大きな効果は得られない。
導体片350を配置するのに適した位置は、アンテナ素子310に影響しない、端部320Aと逆側の端部320Bであり、本実施形態では、端部320Bを含む領域Rに導体片350が設けられている。
ここで、図4(a)は、アンテナに形成される電界分布を示す模式図、図4(b)は、アンテナに形成される磁界分布を示す模式図である。図4(a)及び図4(b)において、実線が電界又は磁界が強い領域、点線は二番目に電界又は磁界が強い領域を示している。図4(b)中、矢印は電流の流れを示している。なお、図4(a)及び図4(b)中、導体片350の図示は省略している。
信号線330から給電された電流は、アンテナ素子310に流れ込む。アンテナ素子310の開放端部である一端部310Aは、電界が支配的であり、グラウンド導体320のグラウンドパターン321と結合する。グラウンドパターン321は、アンテナ素子310の一端部310Aとの距離が近いので、アンテナ素子310の一端部310Aの電界と結合し、グラウンドパターン321には多くの帰路電流が流れる。グラウンド導体320の端部320Bは電界が強く、端部320A側に比較して電流すなわち磁界が弱い箇所である。その結果、グラウンド導体320の端部320Bは、波動インピーダンスが最も高くなる箇所になる。ここで、波動インピーダンスは、磁界強度Hに対する電界強度Eの比(E/H)である。導体片350は、この波動インピーダンスE/Hが最も高い箇所に配置すればよい。
よって、本実施形態では、導体片350は、グラウンド導体320の表面における波動インピーダンスE/Hが最大となる箇所を含む領域Rを覆うように設けられている。
ここで、導体片350は、直方体であり、直方体の1つの面が、領域Rの外形と同一形状で同じ面積である。つまり、グラウンド導体320において導体片350の1つの面が対向する領域が領域Rである。したがって、導体片350が領域Rに設けられたとき、導体片350において外部に露出する表面の面積(表面積)は、領域Rよりも大きくなる。これにより、キャパシタンスCが大きくなり、その結果、共振周波数f2が通信周波数f0の方向にシフトする。このような導体片350の配置により、通信周波数f0における放射効率が高められ、IC105による給電電力(消費電力)を上げることなく、通信周波数f0での電波放射量、即ち通信特性を高めることが可能になる。なお、IC105により信号波を送信する場合について説明したが、受信する場合も同様に、電波受信量、即ち通信特性を高めることができる。つまり、送受信利得(通信利得)が向上する。これにより、例えばX線画像診断装置200がバッテリーで駆動される場合、一回の充電でより多くのデータ伝送が可能になり、無線通信時の省電力化を図ることができる。
[実施例]
上述した原理に基づき、上記実施形態の構成によって放射効率を高められることを示すため、一例として以下のような数値実験を行った。通信周波数f0を2.45[GHz]として放射効率[%]を求めた。また、放射効率は、逆Fアンテナ300に給電する電力に対する放射電力の比として計算した。計算は、AET社製電磁界シミュレータのMW−STUDIOを用いた。
上述した原理に基づき、上記実施形態の構成によって放射効率を高められることを示すため、一例として以下のような数値実験を行った。通信周波数f0を2.45[GHz]として放射効率[%]を求めた。また、放射効率は、逆Fアンテナ300に給電する電力に対する放射電力の比として計算した。計算は、AET社製電磁界シミュレータのMW−STUDIOを用いた。
図5は、導体層が4層であるプリント配線板で形成したアンテナ300の計算モデルを示した図である。図5(a)は、プリント配線板で形成したアンテナ300の第1層の計算モデルを示す図、図5(b)は、プリント配線板で形成したアンテナ300の第2、第3、第4層の計算モデルを示す図である。グラウンドパターン321,322,323は、ヴィア324で接続されている。配線の厚みは35[μm]、層間距離は、第1層,第2層間および第3層,第4層間は0.2[mm]、第2層,第3層間は0.875[mm]とした。誘電体の厚みは1.345[mm]とした。誘電体はFR4(比誘電率4.3)とし、配線は銅(導電率5.8×107[S/m])を用いた。
図6(a)は、アンテナ300及び金属部材400の寸法および配置位置を示す平面図である。図6(b)は、アンテナ300及び金属部材400の寸法および配置位置を示す斜視図である。図6(a)において、ブロック状の導体片350が配置される領域Rは、点線で示している。金属部材400の厚みは0.5[mm]とした。
以下、導体片350のサイズを変更した場合の検討結果を示すが、原点を点P501として寸法n2,m2を変更した。また導体片350の固定に関し、接続部材351は、接着剤を想定して寸法n2,m2、厚みp2=0.1[mm]、比誘電率3.5の誘電体とした。
表1に図5及び図6の各寸法を示す。金属部材400の面400Aとアンテナ300の面300Aとが平行になるように配置し、金属部材400の面400Aからアンテナ300の面300Aまでの距離d0とした。
表2に、導体片350の寸法をm2=8.5[mm]、n2=7[mm]、o2=10[mm]とし、d0=2[mm]としたとき、導体片350がある場合と無い場合の放射電力および放射効率を示す。表2により、導体片350を設けることで放射効率が10倍以上高まっていることがわかる。
ここで、導体片350は、直方体であるので、−Z方向に見たときには、図6(a)に示すように、外形が長方形状である。即ち、導体片350は、−Z方向に見たとき、図6(a)に示すように、Y方向に延びる辺(第1辺)350Aと、辺350Aに交差する、X方向に延びる辺(第2辺)350Bとを有する長方形となる。この導体片350の長方形状の面が領域Rに取り付けられる。導体片350は、図6(b)に示すように、高さ方向(Z方向)に延びる辺(第3辺)350Cを有する。即ち、導体片350は、互いに交差する辺350A,350B,350Cを有する直方体であり、辺350A,350Bの長方形の部分が対向して取り付けられるグラウンド導体320の表面の領域が領域Rである。導体片350の辺350Aとグラウンド導体320の端部320Bとが重なり、導体片350における辺350Aと辺350Bとの角部とグラウンド導体320の端部320B側の角部(点P501)とが重なるように導体片350が配置されている。
次に、配置位置及び各変数について寸法の規定を行う。アンテナ1300に給電する電力を100[mW]とし、導体片350が無い状態で間隔d0[mm]を変化させたときの放射電力[mW]の推移を図14に示す。即ち、図14は、比較例のアンテナ1300と金属部材400との距離に対する放射電力を示すグラフである。図14より、金属部材400からアンテナ1300までの間隔d0を小さくしていくと放射電力が低下していくことがわかる。
本実施例において、グラウンド導体320に対する導体片350の配置位置について示す。上述したように、導体片350は、グラウンド導体320の表面において、電界が強く磁界が弱い箇所、即ち波動インピーダンスE/H[Ω]が最大となる箇所に重なるように配置することで、アンテナ300における放射効率が改善する。
図7は、図6(b)において導体片350、及び誘電体である接続部材351が無い場合、アンテナ1300のグラウンド導体320と金属部材400との共振周波数2.67[GHz]における、波動インピーダンス[Ω]の値を示している。なお、図6(b)における間隔d0は2.0[mm]とした。
図7(a)は、図5(b)に示すグラウンドパターン323の端部323Aにおいて点P504から点P508に向かう方向の距離に対する波動インピーダンスの値を示すグラフである。図7(a)より、点P504からの距離が8.5[mm]のとき、つまり点P508において、波動インピーダンスの値が1820[Ω]となることがわかる。
図7(b)は、図5(b)に示すグラウンドパターン323の端部323Bにおいて、点P503から点P502に向かう方向の距離に対する波動インピーダンスの値を示すグラフである。図7(b)より、点P503からの距離が8.5[mm]のとき、つまり点P502において、波動インピーダンスの値が2240[Ω]となり最大であることがわかる。
図7(c)は、図5(b)に示すグラウンドパターン323の端部323Bにおいて、点P508から点P502に向かう方向の距離に対する波動インピーダンスの値を示すグラフである。図7(c)より、点P508からの距離が49.1[mm]のとき、つまり点P502において、波動インピーダンスの値が2240[Ω]となり最大であることがわかる。
以上より、グラウンドパターン323の端部323A,323B,323Cにおいて波動インピーダンスが最大となる箇所は点P502であることがわかる。点P501及び点P502における波動インピーダンスはほぼ同じであるため、導体片350の一部が点P501又は点P502と近接するように配置すればよい。
次に、n2=7[mm]、o2=9[mm]、d0=2[mm]に固定し、m2を変化させた場合の通信特性について評価する。ここで、寸法m2は、導体片350の辺350Aの長さである。寸法n2は、導体片350の辺350Bの長さである。寸法o2は、導体片350のZ方向の長さ、即ち導体片350の辺350Cの長さである。また、金属部材400と導体片350との間のZ方向の間隔をq2とする。
図8は、図6(a)に示した点P501からグラウンドパターン322の短尺方向(Y方向)に沿ってm2の値を0.5[mm]から15[mm]まで変化させた場合の放射電力を示すグラフである。即ち、図8は、実施例における導体片350の辺350Aの長さに対する放射電力を示すグラフである。
図8に示すように、導体片350が無い場合の放射電力6.5[mW]に比較して2倍以上になる寸法m2は、1.5[mm]以上12.5[mm]以下である。より好ましくは、導体片350が無い場合に比較して5倍以上になる寸法m2は、5.8[mm]以上11.2[mm]以下である。寸法m2が9.5[mm]の場合に、最大の効果が得られる。
また、図5(a)に示すように、グラウンド導体320の端部320B(グラウンドパターン322の端部322B)におけるY方向の長さをmとする。導体片350の寸法m2をmに対する比率として規格化する。導体片350が無い場合に比較して2倍以上になる寸法m2の範囲は、0.176≦m2/m≦1.471となる。即ち、放射電力が2倍以上となる辺350Aの長さは、グラウンド導体320の端部320BにおけるY方向の長さの0.176倍以上1.471倍以下である。
次に、m2=8.5[mm]、o2=9[mm]、d0=2[mm]に固定し、寸法n2を変化させた場合の通信特性について評価する。図9は、図6(a)に示した点P501からグランウドパターンの長尺方向(X方向)に沿って寸法n2を0.1[mm]から35[mm]まで変化させた場合の放射電力を示している。即ち、図9は、実施例における導体片350の辺350Bの長さに対する放射電力を示すグラフである。
図9に示すように、導体片350が無い場合に比較して2倍以上になる寸法n2は、0.1[mm]以上30[mm]以下である。より好ましくは、導体片350が無い場合に比較して5倍以上になる寸法n2は、3[mm]以上20[mm]以下である。寸法n2が9[mm]の場合に、最大の効果が得られる。
また、図5(a)に示すように、グラウンド導体320における端部320Bと、アンテナ素子310の他端部310Bが接続された接続部分320Cにおいて端部320Aに近接する側の接続点P511とのX方向の長さ(間隔)をuとする。導体片350の辺350Bの寸法n2を寸法uに対する比率として規格化する。導体片350が無い場合に比較して放射電力が2倍以上になる寸法n2の範囲は、0.005≦n2/u≦1.493となる。即ち、放射電力が2倍以上となる導体片350の辺350Bの長さn2は、寸法uの0.005倍以上1.493倍以下である。
次に、m2=8.5[mm]、n2=14[mm]、d0=2[mm]に固定し、寸法o2を変化させた場合の通信特性について評価する。図10は、寸法o2を0.1[mm]から30[mm]まで変化させた場合の放射電力を示している。即ち、図10は、実施例における導体片350の辺350Cの長さに対する放射電力を示すグラフである。導体片350が無い場合に比較して2倍以上になる寸法o2は、5[mm]以上13[mm]以下である。より好ましくは、導体片350が無い場合に比較して5倍以上になる寸法o2は、8[mm]以上14[mm]以下である。寸法o2が10.5[mm]の場合に、最大の効果が得られる。
図3に示したように、キャパシタンスC1,C2,C3,C4の容量結合は、導体片350と金属部材400との間で形成される。そこで、金属部材400からアンテナ300までの距離d0と誘電体からなる接続部材351の厚みp2とアンテナ300の厚み1.415[mm]を足した値q2=3.515[mm]を用いて、導体片350の寸法o2をq2に対する比率として規格化する。導体片350が無い場合に比較して放射電力が2倍以上になるo2の範囲は、2.276≦o2/q2≦3.983となる。即ち、放射電力が2倍以上となる導体片350の辺350Cの長さo2は、寸法q2の2.276倍以上3.983倍以下である。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
上記実施形態では、キャパシタンスC1,C2,C3が形成される面をZ方向、すなわちアンテナ300のグラウンドパターンの面と垂直方向に設けたが、これに限定するものではない。図11(a)は、導体片の変形例を示す説明図である。図11(a)に示すように、導体片1350が、グラウンドパターン322の面と水平方向に設けた導体板であってもよい。
また、上記実施形態では、導体片350が、グラウンド導体320に対して金属部材400の側とは逆側に配置されている場合、即ち金属部材400に向かう側とは反対側に突出して形成されている場合について説明したが、これに限定するものではない。図11(b)は、導体片の変形例を示す説明図である。図11(b)に示すように、導体片2350が、グラウンド導体320に対して金属部材400の側に配置されている場合、即ち金属部材400に向かう側に突出して形成されている場合であってもよい。
また、上記実施形態では、導体片350を誘電体からなる接着剤(接続部材)を用いて接着固定したが、例えば半田などの金属(導電体)の接続部材を用いてグラウンド導体320に固定してもよい。また、導体片を、グラウンド導体と一体成型してもよい。
また、上記実施形態では、図2(b)に示すように、アンテナと金属部材による共振周波数f2が通信周波数f0よりも高い周波数で発生する場合について述べた。逆に低い周波数で発生する場合は、導体片350を波動インピーダンスの低い箇所、すなわち図7(c)に示すグラウンドパターンの長尺方向における中央付近に配置すればよい。
また、上記実施形態では、導体片350の形状を直方体とした場合について説明したが、円柱状や多角柱状であってもよく、段差や曲面を設けてもよい。
また上記実施形態では、導体片350の内部が金属で充填されている場合について説明したが、図3に示すキャパシタンスC1,C2,C3が形成される側面あれば、導体片の内部は空洞であってもよい。また、一つの側面がない器状や複数の側面がなくてもよい。即ち、領域Rの面積よりも大きい表面積となれば、導体片の外形の形状は、どのような形状であってもよい。
また、上記実施形態では、アンテナ300が逆Fアンテナに適用した場合について説明したが、アンテナ素子とグラウンドパターンが同一平面もしくは互いに平行な面に配置されたパターン状のアンテナであれば本発明は適用可能である。
また、上記実施形態では、電子機器が、撮像装置の一例としてX線画像診断装置の場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、撮像装置として、デジタルカメラやスマートフォン等であってもよく、また、撮像装置以外の電子機器についても本発明は適用可能である。
105…IC(無線機)、200…X線画像診断装置(電子機器)、202…無線通信装置、300…アンテナ、310…アンテナ素子、310A…一端部、310B…他端部、320…グラウンド導体、320A…端部(第1端部)、320B…端部(第2端部)、330…信号線、350…導体片、R…領域
Claims (8)
- アンテナと、
前記アンテナに接続された無線機と、
前記アンテナに対向して配置された金属部材と、を備え、
前記アンテナは、
一端部が開放されたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子のグラウンドとして用いられるグラウンド導体と、
前記グラウンド導体において磁界強度に対する電界強度の比が最大となる箇所を含む領域を覆うように設けられ、該領域の面積よりも大きい表面積の導体片と、を有することを特徴とする無線通信装置。 - 前記アンテナ素子の他端部は、前記グラウンド導体に接続されており、
前記アンテナ素子は、前記アンテナの側から前記金属部材の側に向かう対向方向に見て、前記グラウンド導体の側にL字形状に折れ曲がって形成されており、
前記導体片が設けられた前記領域は、前記グラウンド導体において、前記アンテナ素子の他端部から折れ曲がり部に向かう第1方向に対して交差する、前記アンテナ素子の折れ曲がり部から一端部に向かう第2方向の両端部のうち、前記アンテナ素子の一端部に近接する第1端部とは反対側の第2端部を含む領域であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記導体片は、前記対向方向に見たときに、前記第1方向に延びる第1辺と、前記第2方向に延びる第2辺とを有する長方形となるように形成されており、
前記第1辺の長さが、前記グラウンド導体の前記第2端部における前記第1方向の長さの0.176倍以上1.471倍以下であることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。 - 前記導体片は、前記対向方向に見たときに、前記第1方向に延びる第1辺と、前記第2方向に延びる第2辺とを有する長方形となるように形成されており、
前記第2辺の長さが、前記グラウンド導体における前記第2端部と、前記アンテナ素子の他端部が接続された接続部分において前記第1端部に近接する側の接続点との前記第2方向の長さの0.005倍以上1.493倍以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信装置。 - 前記導体片は、前記対向方向に見たときに、前記第1方向に延びる第1辺と、前記第2方向に延びる第2辺とを有する長方形となるように形成され、かつ前記金属部材に向かう側とは反対側に突出して形成されており、
前記導体片の前記対向方向の長さが、前記金属部材と前記導体片との間の前記対向方向の間隔の2.276倍以上3.983倍以下であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の無線通信装置。 - 前記アンテナは、一端部が前記無線機に接続され、他端部が前記アンテナ素子の一端部と他端部との間に接続された信号線を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 前記導体片は、前記グラウンド導体に誘電体又は導電体の接続部材で取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線通信装置を備えた電子機器。
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