JP6051879B2 - パッチアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、複数の周波数帯域において利用可能なパッチアンテナに関する。
近年、人体上の互いに異なる位置に取り付けられた複数の通信機器間で通信するボディエリアネットワーク(Body Area Network、BAN)の研究が進められている。BANは、例えば、ヘルスケアの分野への応用が期待されている。例えば、人体の所定の部位、例えば、手首に取り付けられた生体センサと接続された小型通信機が、人体上の他の位置、例えば、胴体に取り付けられたコントローラと無線通信することにより、その生体センサにより取得された生体情報をコントローラへ送信する。そしてコントローラは、例えば、無線通信回線を介して、医療施設に配置された医療情報管理システムへ、コントローラが取り付けられた人の識別情報またはコントローラの識別情報とともに、生体情報を送信する。
このように、BANでは、人体に通信機器が取り付けられるので、その通信機器が有するアンテナは小型であることが好ましく、特に、人体の表面に垂直な方向のサイズが小さいことが好ましい。さらに、BANでは、複数の通信機器が人体に取り付けられることがある。この場合、各通信機器は、それぞれ異なる周波数帯域を利用する。そのため、BANで利用される通信機器が有するアンテナは、複数の周波数帯域を利用可能であることが好ましい。
一方、小型で、複数の周波数帯域を利用可能なパッチアンテナが提案されている(例えば、特許文献1〜4を参照)。これらの特許文献に開示されたパッチアンテナは、積層された複数の平板状の導体(パッチ)を有する。
特表2003−516011号公報 特開平11−150415号公報 特開2001−60823号公報 特開2003−258540号公報
BANでは、人体の姿勢が変わるにつれて、通信機器が取り付けられた人体の複数の部位間の相対的な位置関係も変動することがある。さらに、人体の表面に対して垂直な方向には、人体の他の部位が存在しない可能性が高いので、人体に取り付けられた他の通信機器が存在しない可能性が高い。そのため、人体に取り付けられた通信機器間で通信する場合には、アンテナが人体の表面に取り付けられた状態で、そのアンテナの人体の表面に対して平行な方向の放射特性が、人体の表面に垂直な方向の放射特性よりも優れていることが好ましい。さらにそのアンテナは、人体の表面に対して平行な面において指向性を持たないことが好ましい。
一方、BANでは、人体に取り付けられた通信機器のうちの一つ、例えばコントローラは、人体に取り付けられた他の通信機器だけでなく、基地局装置といった、人体外に設置された通信装置とも、別の無線周波数を利用して通信する。このような通信機を、以下では、便宜上、ハブ通信機と呼ぶ。ハブ通信機が人体外に設置された通信装置と通信するために、ハブ通信機のアンテナは、人体の表面に垂直な方向にも電波を放射できることが求められる。
そこで、本明細書は、薄く、かつ、一つの周波数帯域についてアンテナ表面に平行な面に沿って電波を放射可能で、他の周波数帯域についてアンテナ表面に直交する方向に沿って電波を放射可能なパッチアンテナを提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、パッチアンテナが提供される。このパッチアンテナは、誘電体層と、誘電体層の下面に設けられた接地電極と、誘電体層の内部に接地電極と平行に配置され、第1の周波数を持つ信号を空中へ送信または空中から受信する、台形状に形成された導電性を有する第1のパッチと、誘電体層の上面に第1のパッチと平行に配置され、第1の周波数よりも高い第2の周波数を持つ信号を空中へ送信または空中から受信する、台形状に形成された導電性を有する第2のパッチと、第1のパッチの短辺と接地電極とを電気的に接続する第1の導体と、第2のパッチの短辺と接地電極とを電気的に接続する第2の導体とを有する。
そして第1のパッチの短辺及び第2のパッチの短辺が、誘電体層の第1の端部側に位置し、かつ第1のパッチの長辺及び第2のパッチの長辺が第1の端部と対向する第2の端部側に位置するように第1のパッチ及び第2のパッチが配置され、かつ、第1のパッチは、第1のパッチの長辺よりも第1のパッチの短辺に近い第1の給電点を介して給電され、第2のパッチは、第1のパッチの短辺よりも第1の端部側に位置する第2の給電点を介して給電される。
本発明の目的及び利点は、請求項において特に指摘されたエレメント及び組み合わせにより実現され、かつ達成される。
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
本明細書に開示されたパッチアンテナは、薄く、かつ、一つの周波数帯域についてアンテナ表面に平行な面に沿って電波を放射することができ、他の周波数帯域についてアンテナ表面に直交する方向に電波を放射することができる。
第1の実施形態に係るパッチアンテナの透過斜視図である。 第1の実施形態に係るパッチアンテナの概略側面断面図である。 パッチの長辺の長さに対する短辺の長さの比と、TM01モード及びTM10モードのアンテナ利得の関係のシミュレーション結果を示す図である。 (a)は、950MHz付近のS11パラメータのシミュレーション結果を示す図である。(b)は、2.4GHz付近のS11パラメータのシミュレーション結果を示す図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、周波数954MHzについてのパッチアンテナの遠方界アンテナ利得のシミュレーション結果を示す図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、周波数2.415GHzについてのパッチアンテナの遠方界アンテナ利得のシミュレーション結果を示す図である。
以下、図を参照しつつ、一つの実施形態によるパッチアンテナについて説明する。
このパッチアンテナは、複数の周波数帯域を利用可能なパッチアンテナ(マイクロストリップアンテナとも呼ばれる)であり、積層された、サイズの異なる複数のパッチを持つ。そしてこのパッチアンテナは、BANにおいて利用されるハブ通信機に適するように、人体に取り付けられた複数の通信機器間の通信に利用される無線周波数において、そのパッチアンテナの表面に対して平行な面において優れた放射特性を示す。一方、このパッチアンテナは、ハブ通信機と人体外に設置された通信装置間の通信に利用される無線周波数において、パッチアンテナの表面に対して垂直な方向において優れた放射特性を示す。
図1は、一つの実施形態によるパッチアンテナの透過斜視図であり、図2は、図1のAA’における線を矢印の方から見た、パッチアンテナの概略側面断面図である。
パッチアンテナ1は、下側から順に、接地電極10と、基板11と、基板11内に設けられた低周波用パッチ12と、基板11の表面に設けられた高周波用パッチ13とを有する。さらにパッチアンテナ1は、低周波用パッチ12に給電する給電線14と、高周波用パッチ13に給電する給電線15とを有する。なお、パッチアンテナ1がBANに利用される場合、例えば、図2における基板11の下側の面、すなわち、接地電極10が人体の表面に対向するように、パッチアンテナ1は人体に取り付けられる。
なお、接地電極10よりも下方に、パッチアンテナ1と、パッチアンテナ1を用いて他の通信機器と通信する通信回路(図示せず)とを支持するための絶縁体層(図示せず)が設けられていてもよい。
接地電極10は、接地された平板状の導体であり、基板11の下面に設けられる。接地電極10は、低周波用パッチ12及び高周波用パッチ13よりも大きく、パッチアンテナ1を上方から見た場合に、接地電極10は、低周波用パッチ12及び高周波用パッチ13全体と重なるように配置される。
基板11は、誘電体により形成され、接地電極10、低周波用パッチ12及び高周波用パッチ13を、所定の間隔を空けて支持する、誘電体層の一例である。基板11の厚さは、第1の周波数で低周波用パッチ12が共振し、第2の周波数で高周波用パッチ13が共振するように、基板11を形成する材料の誘電率に応じて設定される。
また、基板11は、低周波用パッチ12と接地電極10との間に配置される下層11aと、低周波用パッチ12と高周波用パッチ143の間に配置される上層11bとを有する。基板11の下層11a及び上層11bは、例えば接着により固定される。
下層11aの上面には、例えば、低周波用パッチ12の外径と略一致する窪みが形成されており、その窪みに低周波用パッチ12が配置される。そして低周波用パッチ12及び下層11aの上側に基板11の上層11bが配置されることにより、その窪みよりも外側において、下層11aと上層11bが接し、低周波用パッチ12が下層11aと上層11bの間に固定される。
低周波用パッチ12は、パッチアンテナ1が利用可能な二つの周波数のうちの低い方の第1の周波数を持つ信号を、通信回路(図示せず)から給電線14を介して受け取り、その信号を無線信号として空中に放射する。あるいは、低周波用パッチ12は、第1の周波数を持つ無線信号を受信し、電気信号として給電線14へ渡す。なお、第1の周波数の無線信号は、例えば、人体に取り付けられた複数の通信機器間での通信に利用される。
低周波用パッチ12は、台形状に形成された平板状の導体であり、基板11の下層11aと上層11bとの間に、接地電極10と略平行となるように配置される。なお、本実施形態では、パッチアンテナ1の表面に平行な面内での放射特性が均一化するように、低周波用パッチ12は等脚台形状に形成される。
また、低周波用パッチ12の面積を小型化するために、低周波用パッチ12の短辺12aは、垂直に形成された側壁導体12cの上端と電気的に接続されており、一方、その側壁導体12cの下端が接地電極10と電気的に接続されている。一方、低周波用パッチ12の長辺12bは開放端となっている。また、低周波用パッチ12は、長辺12bよりも短辺12aの近くに設けられた給電点12dにおいて給電線14と接続されている。なお、短辺12aから給電点12dまでの距離は、第1の周波数が共振周波数となるように決定される。
低周波用パッチ12が上記のように形成されることにより、低周波用パッチ12の表面を流れる電流は、主として最小のTMモード、すなわちTM01モードで励起される。そのため、低周波用パッチ12の表面と平行な方向に放射される電波が、その表面に対して垂直な方向に放射される電波よりも強くなる。
図3は、低周波用パッチ12の長辺12bの幅Wllに対する短辺12aの長さWlsの比(Wls/Wll)と、TM01モード及びTM10モードのアンテナ利得との関係を示す図である。図3において、横軸は比(Wls/Wll)を表し、縦軸は利得(単位dB)を表す。そしてグラフ300は、TM01モードのアンテナ利得、すなわち、低周波用パッチ12の表面と平行な方向のアンテナ利得と比(Wls/Wll)の関係を表す。また、グラフ301は、TM10モードのアンテナ利得、すなわち、低周波用パッチ12の表面と直交する方向のアンテナ利得と比(Wls/Wll)の関係を表す。
グラフ300及びグラフ301に示されるように、比(Wls/Wll)が小さくなるほど、パッチアンテナ1の表面に垂直な方向の電場の放射強度に対する、パッチアンテナ1の表面に平行な電場の放射強度の比が高くなる。一方、比(Wls/Wll)が小さくなるほど、TM01モード及びTM10モードの何れに対するアンテナ利得も低下する。しかし、本実施形態では、低周波用パッチ12によって放射または受信される第1の周波数を持つ信号は、例えば、人体に取り付けられた通信機器間の通信に利用される。すなわち、通信機器間の距離は短いので、アンテナ利得は低くてもよい。一方、パッチアンテナ1は、第1の周波数において、パッチアンテナ1の表面に平行な方向の放射特性に優れていることが好ましい。そこで、パッチアンテナ1の表面に垂直な方向のアンテナ利得よりも、パッチアンテナ1の表面に平行な方向のアンテナ利得が高くなるように、短辺12aの長さが設定されることが好ましい。例えば、グラフ300及びグラフ301に示されるように、例えば、比(Wls/Wll)が0.5以下であれば、パッチアンテナ1の表面に垂直な方向のアンテナ利得よりも、パッチアンテナ1の表面に平行な方向のアンテナ利得が高くなる。そこで、比(Wls/Wll)が0.5以下となるように短辺12aの長さが設定されることが好ましい。
なお、低周波用パッチ12の長辺12bの幅及び短辺から長辺12bまでの長さは、第1の周波数が共振周波数となるように設定される。
給電線14は、低周波用パッチ12と通信回路(図示せず)とを接続する。本実施形態では、給電線14は、中心部に位置する内側導線と、その内側導線の周囲に設けられた外周導体とを有する同軸線路である。そして、給電線14の外周導体は接地電極10と電気的に接続され、内側導線が基板11の下層11aを貫通して給電点12dにて低周波用パッチ12と電気的に接続される。これにより、給電線14のインピーダンスを低周波用パッチ12のインピーダンスと整合させることが容易となる。
高周波用パッチ13は、パッチアンテナ1が利用可能な二つの周波数のうちの高い方の第2の周波数を持つ信号を、通信回路(図示せず)から給電線15を介して受け取り、その信号を無線信号として空中に放射する。あるいは、高周波用パッチ13は、第2の周波数を持つ無線信号を受信し、電気信号として給電線15へ渡す。なお、第2の周波数の無線信号は、例えば、パッチアンテナ1を有する、人体に取り付けられたハブ通信機と、人体外に設置された通信装置との間での通信に利用される。
高周波用パッチ13も、台形状に形成された平板状の導体であり、基板11の上層11bの上面に、接地電極10及び低周波用パッチ12と略平行となるように配置される。なお、本実施形態では、低周波用パッチ12と同様に、高周波用パッチ13も等脚台形状に形成される。
さらに、短周波用パッチ12及び長周波用パッチ13は、その二つのパッチの短辺が、基板11の同一の端部側に位置し、かつ、その二つのパッチの長辺がその端部と対向する側の端部側に位置するように配置される。さらに、高周波用パッチ13の長辺13bと短周波用パッチ12の長辺12bが略平行となるように、その二つのパッチは配置されることが好ましい。これにより、高周波用パッチ13のほぼ全体が低周波用パッチ12とオーバーラップする。ただし、高周波用パッチ13に給電する給電線15が低周波用パッチ12と接しないように、低周波用パッチの短辺12aよりも給電点13dが基板11の端部の近くに位置するように、高周波用パッチ13は配置される。また、低周波用パッチ12の短辺12aと高周波用パッチ13の短辺13a間の間隔が短いほど、低周波用パッチ12と高周波用パッチ13とがオーバーラップする面積が広くなるので、パッチアンテナ1のサイズが小さくなる。一方、給電線14と給電線15とは、給電線14を通る信号と給電線15を通る信号との間で電磁波干渉が生じることを防止できる程度に離して配置されることが好ましい。
さらに、低周波用パッチ12の短辺12aの中点と長辺12bの中点を結ぶ第1の中心線が、高周波用パッチ13の短辺13aの中点と長辺13bの中点を結ぶ第2の中心線と一致するように、低周波用パッチ12及び高周波用パッチ13は配置される。そして低周波用パッチ12の給電点12d及び高周波用パッチ13の給電点13dが第1の中心線上に位置するように設けられる。これにより、パッチアンテナ1は、第1の中心線を中心とする線対称状の放射特性を持つことができる。
また、高周波用パッチ13の面積を小型化するために、高周波用パッチ13の短辺13aは、垂直に形成された側壁導体13cの上端と電気的に接続されており、一方、その側壁導体13cの下端が接地電極10と電気的に接続されている。一方、高周波用パッチ13の長辺13bは開放端となっている。また、高周波用パッチ13は、その短辺13a近傍に設けられた給電点13dにおいて給電線15と接続されている。なお、側壁導体13cから給電点13dまでの距離は、第2の周波数が共振周波数となるように決定される。
さらに、高周波用パッチ13の長辺13bの幅及び短辺13aから長辺13bまでの長さも、第2の周波数が共振周波数となるように設定される。なお、第2の周波数は第1の周波数よりも高いので、高周波用パッチ13は、低周波用パッチ12よりも小さくなる。
高周波用パッチ13が上記のように形成され、かつ低周波用パッチ12とオーバーラップするように配置されることにより、低周波用パッチ12と高周波用パッチ13との間に電磁結合が生じる。その結果として、垂直方向の電場が生じ、高周波用パッチ13の表面を流れる電流がTM10モードで励起されることになる。その結果として、高周波用パッチ13の表面に対して垂直な方向、すなわち、ボアサイトに放射される電磁波が強くなる。
なお、高周波用パッチ13と低周波用パッチ12間での電磁結合が生じ易くなるように、高周波用パッチ13の短辺13aの幅は、低周波用パッチ12の短辺12aの幅よりも狭いことが好ましい。
給電線15は、高周波用パッチ13と通信回路(図示せず)とを接続する。本実施形態では、給電線15は、中心部に位置する内側導線と、その内側導線の周囲に設けられた外周導体とを有する同軸線路である。そして、給電線15の外周導体は接地電極10と電気的に接続され、内側導線が基板11を貫通して給電点13dにて高周波用パッチ13と電気的に接続される。これにより、給電線15のインピーダンスを高周波用パッチ13のインピーダンスと整合させることが容易となる。
なお、接地電極10、低周波用パッチ12、高周波用パッチ13及び側壁導体12c、13cは、例えば、銅、金、銀、ニッケルといった金属またはこれらの合金若しくはその他の導電性を有する材料によって形成される。また基板11は、例えば、FR-4といったガラスエポキシ樹脂、ポリフェニレンエーテルといったフェノール系樹脂、またはポリテトラフルオロエチレンにより形成される。あるいは、基板11は、層状に形成可能な他の誘電体であってもよい。
以下、パッチアンテナ1の放射特性のシミュレーション結果について説明する。このシミュレーションにおいて、第1の周波数は954MHzであり、第2の周波数は2.415GHzであるとした。また、基板11の比誘電率が3.1であり、誘電正接は0.002であるとした。また基板11の厚さは1.6mmであり、接地電極10と低周波用パッチ11の間隔及び低周波用パッチ11と高周波用パッチ12の間隔は、それぞれ、0.8mmとした。そして、低周波用パッチ12の長辺12bに平行な方向の接地電極10の幅は37.4mmであり、低周波用パッチ12の長辺12bに直交する方向の接地電極10の長さは35.4mmである。さらに、低周波用パッチ12の短辺12a及び側壁導体12cの幅は6mmであり、長辺12bの幅は33.65mmである。また、低周波用パッチ12の短辺12aから長辺12bまでの長さは、30.15mmである。さらに、高周波用パッチ13の短辺13a及び側壁導体13cの幅は5mmであり、長辺13bの幅は13.9mmである。また、高周波用パッチ13の短辺13aから長辺13bまでの長さは、12.65mmである。
なお、上記の各部のサイズは単なる一例であり、パッチアンテナ1の各部のサイズは、使用する信号の周波数、各部の材質の物理特性などに応じて、適宜設定されればよい。
図4(a)は、950MHz付近のS11パラメータのシミュレーション結果を示す図であり、図4(b)は、2.4GHz付近のS11パラメータのシミュレーション結果を示す図である。なお、図4(a)及び図4(b)において、横軸は周波数(GHz単位)を表し、縦軸はS11パラメータの絶対値をデシベル単位で表す。グラフ400は、950MHz付近の周波数帯域におけるパッチアンテナ1のS11パラメータのシミュレーション値を示す。一方、グラフ401は、2.4GHz付近の周波数帯域におけるパッチアンテナ1のS11パラメータのシミュレーション値を示す。
グラフ400に示されるように、954MHz付近において、S11パラメータの値は、良好なアンテナ特性の目安とされる-10dB以下となっていることが分かる。またグラフ401に示されるように、2.415GHz付近において、S11パラメータの値は、良好なアンテナ特性の目安とされる-10dB以下となっていることが分かる。
図5(a)〜図5(c)は、周波数954MHzについてのパッチアンテナ1の遠方界アンテナ利得のシミュレーション結果を示す図である。図5(a)〜図5(c)において、図1に示されるように、x軸は、パッチアンテナ1の表面と平行な面における、低周波用パッチ12の長辺及び高周波用パッチ13の長辺と平行な方向を表す。y軸は、パッチアンテナ1の表面と平行な面における、低周波用パッチ12の長辺及び高周波用パッチ13の長辺と直交する方向を表す。そしてz軸はパッチアンテナ1の表面に対して垂直な方向を表す。したがって、パッチアンテナ1が人体の表面に取り付けられた状態では、x軸及びy軸は人体の表面と略平行な方向となり、z軸は、人体の表面に対して略垂直な方向となる。
図5(a)に示されるグラフ501は、xy平面、すなわち、パッチアンテナ1の表面に平行な面における、周波数954MHzについてのパッチアンテナ1の遠方界利得(dB単位)を表す。図5(b)に示されるグラフ502は、xz平面における、周波数954MHzについてのパッチアンテナ1の遠方界利得(dB単位)を表す。そして図5(c)に示されるグラフ503は、zy平面における、周波数954MHzについてのパッチアンテナ1の遠方界利得(dB単位)を表す。
グラフ501〜503に示されるように、パッチアンテナ1では、周波数954MHzにおいて、パッチアンテナ1の表面に対して平行な面に沿った利得がパッチアンテナ1の表面に対して垂直な方向の利得よりも高いことが分かる。したがって、周波数954MHzでは、主として、パンチアンテナ1の表面に平行な面に沿って電場が放射される。
図6(a)〜図6(c)は、周波数2.415GHzについてのパッチアンテナ1の遠方界アンテナ利得のシミュレーション結果を示す図である。
図6(a)に示されるグラフ601は、xy平面、すなわち、パッチアンテナ1の表面に平行な面における、周波数2.415GHzについてのパッチアンテナ1の遠方界利得(dB単位)を表す。図6(b)に示されるグラフ602は、xz平面における、周波数2.415GHzについてのパッチアンテナ1の遠方界利得(dB単位)を表す。そして図6(c)に示されるグラフ603は、zy平面における、周波数2.415GHzについてのパッチアンテナ1の遠方界利得(dB単位)を表す。
グラフ601〜603に示されるように、パッチアンテナ1では、周波数2.415GHzにおいて、パッチアンテナ1の表面に対して垂直な方向の利得がパッチアンテナ1の表面に平行な方向の利得よりも高いことが分かる。したがって、周波数2.415GHzでは、主として、パンチアンテナ1の表面に垂直な方向に電場が放射される。
なお、図3〜図6に示されたシミュレーション値は、有限積分法を用いた電磁界シミュレーションにより算出した。
以上に説明してきたように、このパッチアンテナは、平板状の導体を3層重ねた構造を有するので、高さ方向のサイズが小さい。またこのパッチアンテナは、各パッチが台形状に形成されているので、パッチアンテナの表面に平行な面におけるサイズも小さくて済む。そのため、このパッチアンテナは、人体に取り付ける通信機器への使用に適している。さらにこのパッチアンテナでは、第1の周波数では、パッチアンテナの表面に平行な面の放射特性が表面に垂直な方向の放射特性よりも優れ、第2の周波数では、逆にパッチアンテナの表面に垂直な方向の放射特性が表面に平行な面の放射特性よりも優れている。そのため、このパッチアンテナは、BANでの使用、特に、ハブ通信機のアンテナとして適している。
ここに挙げられた全ての例及び特定の用語は、読者が、本発明及び当該技術の促進に対する本発明者により寄与された概念を理解することを助ける、教示的な目的において意図されたものであり、本発明の優位性及び劣等性を示すことに関する、本明細書の如何なる例の構成、そのような特定の挙げられた例及び条件に限定しないように解釈されるべきものである。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 パッチアンテナ
10 接地電極
11 基板
12 低周波用パッチ
13 高周波用パッチ
12c、13c 側壁導体
14、15 給電線

Claims (4)

  1. 誘電体層と、
    前記誘電体層の下面に設けられた接地電極と、
    前記誘電体層の内部に、前記接地電極と平行に配置され、第1の周波数を持つ信号を空中へ送信または空中から受信する、台形状に形成された導電性を有する第1のパッチと、
    前記誘電体層の上面に、前記第1のパッチと平行に配置され、前記第1の周波数よりも高い第2の周波数を持つ信号を空中へ送信または空中から受信する、台形状に形成された導電性を有する第2のパッチと、
    前記第1のパッチの短辺と前記接地電極とを電気的に接続する第1の導体と、
    前記第2のパッチの短辺と前記接地電極とを電気的に接続する第2の導体と、を有し、
    前記第1のパッチの前記短辺及び前記第2のパッチの前記短辺が、前記誘電体層の第1の端部側に位置し、かつ前記第1のパッチの長辺及び前記第2のパッチの長辺が前記第1の端部と対向する第2の端部側に位置するように前記第1のパッチ及び前記第2のパッチが配置され、かつ、前記第1のパッチは、前記第1のパッチの前記長辺よりも前記第1のパッチの前記短辺に近い第1の給電点を介して給電され、前記第2のパッチは、前記第1のパッチの前記短辺よりも前記第1の端部側に位置する第2の給電点を介して給電され
    前記第1の周波数における前記第1のパッチの表面に平行な面に沿った放射強度が前記第1のパッチの表面に垂直な方向の放射強度よりも強く、前記第2の周波数における前記第2のパッチの表面に垂直な方向の放射強度が前記第2のパッチの表面に平行な面に沿った放射強度よりも強い、
    パッチアンテナ。
  2. 前記第1のパッチの前記短辺の幅は、前記第1の周波数における前記第1のパッチの表面に平行な面に沿った放射強度が前記第1のパッチの表面に垂直な方向の放射強度よりも強くなるように設定される、請求項1に記載のパッチアンテナ。
  3. 前記第1のパッチの前記短辺の幅は、前記第1のパッチの前記長辺の幅の半分以下である、請求項2に記載のパッチアンテナ。
  4. 前記第1のパッチ及び前記第2のパッチは、それぞれ、等脚台形状に形成され、かつ、前記第1のパッチの前記短辺の中点と前記第1のパッチの前記長辺の中点とを通る第1の中心線が、前記第2のパッチの前記短辺の中点と前記第2のパッチの前記長辺の中点とを結ぶ第2の中心線と一致するように前記第1のパッチ及び前記第2のパッチは配置され、かつ、前記第1の給電点及び前記第2の給電点が前記第1の中心線上に設けられる、請求項1〜3の何れか一項に記載のパッチアンテナ。
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