JP2014120633A - スーパールミネッセントダイオード、スーパールミネッセントダイオードを備えている光干渉断層撮像装置、及びスーパールミネッセントダイオードの制御方法 - Google Patents

スーパールミネッセントダイオード、スーパールミネッセントダイオードを備えている光干渉断層撮像装置、及びスーパールミネッセントダイオードの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】上部電極あるいは下部電極を複数の電極で構成した際に、
SLD(スーパールミネッセントダイオード)光の光出力とスペクトル形状を、短時間で簡便に精度よく制御することが可能となるSLDを提供する。
【解決手段】基板上に下部クラッド層、活性層、および上部クラッド層を有する光導波路層と、前記活性層を発光させるための上部電極および下部電極と、
を備えたスーパールミネッセントダイオードであって、
前記上部電極あるいは下部電極が複数の電極を有し、前記複数の電極に対応して形成される複数の発光領域における一部の光が、他の発光領域の活性層に入射する構成を備え、
少なくとも一つの発光領域からの自然放出光量を検知するための受光部が、該発光領域に近接して配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スーパールミネッセントダイオード、スーパールミネッセントダイオードを備えている光干渉断層撮像装置、及びスーパールミネッセントダイオードの制御方法に関する。
近年、スーパールミネッセントダイオード(Super Luminescent Diode、以下SLDと略記する。)が注目を集めている。
誘導増幅を用い、更に共振させることで高出力かつ非常に狭いスペクトル幅の光を低い注入電流にて発振させる半導体レーザや、自然放出光を利用した放射角の広いLEDとは異なり、SLDは、誘導増幅を用いる。
このSLDは、高電流注入状態でも共振しない構成とすることで、高出力かつ広いスペクトル半値幅が得られることが特徴である。
SLDはこのような特徴を活かし、分光器、測長器、屈折率分布測定器、断層撮像装置、励起用光源等、様々な用途への応用が広がっている。
このようなSLDを上記応用機器に利用し、かつその光出力やスペクトル形状を制御する場合、利用するSLD光を分岐して検出する、SLD光を利用する反対側の出射面からの光を検出して制御する等の方法が考えられる。
ここで、本明細書において、高電流注入状態でも共振しない誘導増幅された光のことをSLD光と呼ぶ。
同じ活性層領域から発せられた光であっても、自然放出光成分とSLD光成分が存在し、本明細書では、これらを分けて記載する。
図8に、SLD光の制御に関する検出器の位置について、具体的に例を挙げる。
図8(a)では、上部電極が一つの単電極構造であるSLD素子805から出射されたSLD光806を、分岐ミラー802を用いて分岐する構成を示している。
SLD光806は、利用されるSLD光803と、検出器811とに入射する光804に分けられ、検出器811にて検出された信号を元に、上部電極に対する注入電流量を制御することで、SLD光の光出力やスペクトル形状等を調整する。
また、図8(b)では、SLD光806の出射側と逆の側から出射されたSLD光807を検出器812にて検出し、検出器812にて検出された信号を元に上部電極に対する注入電流量を制御することで、SLD光の光出力やスペクトル形状等を調整する。
一方、更なる高出力と広スペクトル半値幅を実現するため、複数の上部電極を用い、それぞれの電極に対して独立に注入電流量を制御する取り組みが行われている(非特許文献1)。
ここで、非特許文献1に記載の構造について、図9(a)を用いて説明する。
SLD素子905は、リッジ導波路構造と、8nm厚の活性層を有するAlGaAsヘテロ構造からなっている(図示せず)。
また、長さ500umの3つの上部電極901、902、903を有している。このうち、SLD光906の出射面側に近接している上部電極が901である。図9(b)には、各上部電極に電流を注入した際の、SLD光906の光出力とスペクトル半値幅を示す。光出力と半値幅は、各上部電極901、902に注入する電流量で、その値が大きく変わることが分かる。
また、非特許文献1中では、(i)〜(iv)の条件におけるスペクトル形状がFig.2に示されており、スペクトル形状においても、各電極への注入電流量で大きく変化する
ことが開示されている。
A.T.Semenov,V.R.Shidlovski,D.A.Jakson,R.Willsch and W.Ecke¨Spectral control in multisection AlGaAs SQW superluminescent diodes at 800 nm¨, ELECTRONICS LETTERS Vol.32 No.3p.255(1996)
しかしながら、上記した従来例の非特許文献1のものにおいては、つぎのような課題を有している。
すなわち、非特許文献1に記載の複数の上部電極構成を有するSLDの場合、光出力とスペクトル形状の両方を制御すべく、複数の上部電極へそれぞれに最適な電流注入量を決定するために、単電極構造と同様の方法をそのまま取ることには、困難が伴う。
例えば、利用するSLD光を分岐し一部をモニタ用に使用する方法(図8(a)に対応)を、複数の電極構成に応用する場合を考えると、次のような課題を有している。
前述のように、各電極に対する注入電流量の違いによりスペクトル形状が大きく変化するため、最終的に出射されるSLD光のスペクトル形状からのみ複数電極への注入電流量を全て的確に決定するには時間がかかってしまう。
また、SLD光を利用する反対側の面から出射されたSLD光をモニタする方法(図8(b)に対応)について考えた場合、次のような課題を有している。
複数電極を用いた場合、各活性層の特性や、各電極の幅、長さ、各電極への注入電流量が完全に左右対称の条件であれば良いが、それらのうち一つの条件でも対称とならない場合は、利用するSLD光と同じ光出力、スペクトル形状は反対側の出射面からは得られないため、反対側の面から出射されたSLD光をモニタしても正確なフィードバックができない。
本発明は、上記課題に鑑み、上部電極あるいは下部電極を複数の電極で構成した際に、
SLD(スーパールミネッセントダイオード)光の光出力とスペクトル形状を、短時間で簡便に精度よく制御することが可能となるSLD、SLDを備えている光干渉断層撮像装置、及びSLDの制御方法の提供を目的とする。
複数の上部電極あるいは下部電極を用いたSLDにおいて、短時間で簡便に利用するSLD光の光出力とスペクトル形状を調整することができるSLD光源を提供するものである。
本発明のスーパールミネッセントダイオードは、基板上に下部クラッド層、活性層、および上部クラッド層を有する光導波路層と、前記活性層を発光させるための上部電極および下部電極と、
を備えたスーパールミネッセントダイオードであって、
前記上部電極あるいは下部電極が複数の電極を有し、前記複数の電極に対応して形成される複数の発光領域における一部の光が、他の発光領域の活性層に入射する構成を備え、
少なくとも一つの発光領域からの自然放出光量を検知するための受光部が、該発光領域に近接して配置されていることを特徴とする。
また、本発明の光干渉断層撮像装置は、上記したスーパールミネッセントダイオードを光源部として備え、
前記光源部からの光を検体に照射し、検体からの反射光を伝達させる検体測定部と、
前記光源部からの光を参照ミラーに照射し、該参照ミラーからの反射光を伝達させる参照部と、
前記検体測定部からの反射光と前記参照部からの反射光とを干渉させる干渉部と、
前記干渉部からの干渉光を検出する光検出部と、
前記光検出部で検出された光に基づいて、前記検体の断層像を得る画像処理部と、
を有することを特徴とする。
また、本発明のスーパールミネッセントダイオードの制御方法は、上記したスーパールミネッセントダイオードにおける光出力とスペクトル形状を制御するスーパールミネッセントダイオードの制御方法であって、
前記受光部により検出される前記発光領域からの自然放出光の強度の値と、前記スーパールミネッセントダイオードの光出力とスペクトル半値幅に対する関係についてテーブルまたは演算式を用意する工程と、
前記スーパールミネッセントダイオードの光を使用する条件において、前記光検出器が検出する前記値の範囲を決定する工程と、
前記受光部により検出される値が、前記範囲内に収まるよう、上部電極あるいは下部電極への注入電流量を前記テーブルまたは前記演算式に基づいて調整する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、上部電極あるいは下部電極を複数の電極で構成した際に、
SLD(スーパールミネッセントダイオード)光の光出力とスペクトル形状を、短時間で簡便に精度よく制御することが可能となるSLD、SLDを備えている光干渉断層撮像装置、及びSLDの制御方法を実現することができる。
本発明の実施の形態におけるSLDの構成例について説明する図。 本発明の実施例1におけるSLDの構成例について説明する図。 本発明の実施の形態における利得の大きさとキャリア密度及びキャリア密度と自然放出光強度についての関係について説明する図。 本発明の実施例2におけるSLDの構成例について説明する図。 本発明の実施形態における上部電極の別の構成例について説明する図。 本発明の実施例3におけるSLDの構成例について説明する図。 本発明の実施例4におけるSLDの構成例について説明する図。 従来例におけるSLDの構成例について説明する図。 従来例におけるSLDの構成例について説明する図。 本発明の実施例1におけるSLD素子の受光部を除いた部分の構成例について説明する図。 本発明の実施の形態のSLDにおける各上部電極への注入電流の制御の方法について説明する図。 本発明の実施例5におけるSLDの構成例について説明する図。
本発明の実施形態におけるSLD(スーパールミネッセントダイオード)は、複数の上部電極あるいは下部電極を有し、この複数の電極に対応した各発光領域からの自然放出光をモニタする受光器を各発光領域に対して設置する構成を備える。
本実施形態のSLDは、このような構成により、SLD光の光出力とスペクトル形状を、短時間で簡便に精度よく調整することが可能となる。
これらは、本発明の発明者らの以下に説明する知見に基づくものである。
本発明の発明者らは、鋭意検討の結果、複数の電極構成を用いてSLD光の高出力化とス
ペクトル形状の広帯域化を実現するSLD光源として、注入キャリア密度の増加により、スペクトル強度における支配的な発光ピークが、長波長側の準位からより短波長側の準位へシフトする活性層を用いることが効果的であることを見出した。
つぎに、このような活性層を用いた1例について、更に説明する。
ここで、前記光導波層の長手方向の端面のうち、光取り出し側の端面に近接している上部電極をフロント電極、フロント電極よりも光取り出し側と離れた側におけるフロント電極以外の電極をリア電極とする。
このフロント電極に対しては、例えば一次準位(短波長側の準位)からの発光が支配的となるよう電流を高注入とし、リア電極に対しては、例えば基底準位(長波長側の準位)からの発光が支配的となるよう電流を低注入とする。
このような条件とすると、リア電極に対応した活性層領域で発生した導波路光が、フロント電極に対応した活性層領域に導波する。
これにより、フロント電極に対応した活性層領域ではよりエネルギーの低い(長波長側)波長領域の強度が励起され、かつ、フロント電極への電流注入によりエネルギーの高い(短波長側、一次準位からの発光)波長領域の強度が得られる。このようなことから、結果的にSLD光の高出力化と広帯域化が実現できると考えている。
ここで、図3(a)に、利得の大きさとキャリア密度について、また図3(b)にキャリア密度と自然放出光強度についての関係を示す。図3中、一次準位のヘビーホールからの発光波長を実線301で、基底準位のライトホールからの発光波長を実線302で示す。
図3(a)から、利得の大きさとキャリア密度には関連があることが分かり、図3(b)からキャリア密度と自然放出光強度は関連があることが分かる。
更に、一次準位(短波長側の準位)からの自然放出光強度は、キャリア密度の変化に対して敏感に変化することが分かる。
従って、我々の見出した複数の上部電極あるいは下部電極を利用したSLD光の高出力化かつ広帯域化の条件において、特にフロント電極に対応した活性層領域からの自然放出光強度を測定することで、精度の高いキャリア電流密度変化を把握することができる。
逆に、自然放出光強度が一定となるよう各上部電極への注入電流量を調整することにより、SLD光の光強度とスペクトル形状に対し、精度が高く高速な制御が可能となる。
以上、活性層の例として、フロント電極は一次準位からの発光が支配的、リア電極は基底準位からの発光が支配的となるような例を挙げたが、本発明はこれらに限定されるものではない。
他の例として、他の準位を用いる、活性層として非対称量子井戸構造を用いる例も挙げられる。
非対称量子井戸とは、組成や膜厚の異なる量子井戸を活性層に配置した構成である。
従って、例えば各量子井戸の基底準位同士を用いることにより、発光スペクトルのピークを注入キャリア密度の増加に伴い、長波長側の準位からより短波長側の準位へシフトさせることができる。
ここで図1を用いて、本実施の形態の具体的構成について説明する。
図1において、(a)は本発明のSLD素子103を上から見た図、(b)は(a)中の点線107での断面図、(c)は点線108での断面図を表わす。
ここでは、複数電極として、上部電極数が2つの場合について記載する。
SLD素子103は、下部電極、基板、第一の極性を有するクラッド層、活性層、第二の極性を有するクラッド層、第二の極性を有するコンタクト層、2つの電気的に独立した上部電極から構成される。活性層と、その上下のクラッド層により、光導波路層が形成される。
ここで、光導波路層長手方向において、SLD光106の出射側に近い方の上部電極をフ
ロント電極101、遠い方の上部電極をリア電極102と呼ぶ。
更に、SLD素子103には、活性層120(図10参照)からの自然放出光成分131、132を検出する受光部111、112がそれぞれ設置されている。
ここで、フロント電極101への電流印加により電流が注入される領域の活性層領域を1201、リア電極102への電流印加により電流が注入される領域の活性層領域を1202とすると、
自然放出光成分131は活性層領域1201から、自然放出光成分132は活性層領域1202からの自然放出光成分ということになる。
受光部111、112は、それぞれの活性層領域1201、1202からの自然放出光強度が検出できればその位置はどこであってもよく、図1ではSLD素子103上に光検出器が設置されている場合について記載しているが、これに限定されるものではない。
より具体的には、自然放出光は方向性を持たない光であるため、光検出器は、SLD光の出射方向(図1紙面左右方向)に対して垂直な方向である、活性層の位置を中心とした同心円上の位置に配置することができる(基板側と上部電極の上側を除く)。
受光部は、自然放出光を効率よく検出できるよう、対応する活性層にできるだけ近接させて設置することが望ましい。
また、受光領域の面積が広い方が好ましいが、検出すべき一方の活性層領域(例えば活性層領域1201)に対して、近接している他方の活性層領域(例えば活性層領域1202)からの自然放出光強度を検出しないようにすることが望ましい。
そのため、受光部は各対応する活性層領域に対して、SLD光出射方向に対する長さの中心位置に設置することがより好ましい。
また、隣接する活性層領域から、少なくとも受光部の受光面と対応する活性層領域との距離以上の距離を離して設置することが好ましい。
また、活性層領域のうち、隣接する別の活性層領域に近い領域のみを遮光部材で覆う、対応する自然放出光成分を選択的に検出できるよう、対応する活性層領域と受光部の間に波長フィルタを設ける、という方法をとることも好ましい。
ここで、各発光領域からの自然放出光を検出するための受光部を有した複数電極SLD光源において、各上部電極への注入電流を制御し、SLDの光出力とスペクトル形状を制御するSLDの制御方法ついて、図11用いて説明する。
本実施形態の構成例では、複数電極としては下部電極ではなく上部電極であり、活性層としては基底準位と一次準位からの発光が主要ピークとなる場合について記載するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、初期状態として、SLD光としての所望の光出力が得られるよう、SLD光強度とフロント側受光部111の値をモニタしながら、フロント電極101への電流注入量を調整する。
図11(a)は、フロント電極101だけに電流を注入した場合について表している。直線1101はSLD光の光出力を、点線1102はSLD光のスペクトル半値幅を示す。図11(a)に示されているように、所望の光出力が小さくて良いときは、フロント電極101への電流注入のみで、スペクトルの広帯域が実現できる。
所望の光出力が大きくなる場合は、フロント電極101への高電流注入に加え、リア電極102へも電流注入をすることにより、スペクトルの広帯域化が実現できる。
このとき、対応する活性領域1201からの発光は、短波長側から(本例では一次準位から)の発光がメインとなるように調整する。
次に、光出力P1において、SLD光としての所望のスペクトル形状が得られるよう、リア電極102に電流を注入する。
図11(b)は、電極101のみの電流注入により光出力P1が実現された状態から、更
にリア電極102に電流注入をした際の、リア側光検出器112の値と、それに対するSLD光の光出力を実線1103で、スペクトル半値幅を点線1104で示している。
各上部電極への電流注入量を変えることで、フロント側の受光部111では、主に短波長側から(本例では一次準位から)の発光に対応した自然放出光強度変化が検出され、リア側の受光部112では、主に長波長側から(本例では基底準位から)の発光に対応した自然放出光強度変化が検出される。
ここで、フロント側の受光部111では、長波長側からの発光や、リア側の活性層領域1202で発生した光が導波した光によるキャリア注入での発光による自然放出光成分も含まれるが、図3で示したように、その強度の変化分は、一次準位からの発光による自然放出光成分変化が支配的となる。
ここで、複数の上部電極に同時に電流注入した状態で、各光検出器の値を参照して制御する場合において、お互いの上部電極からの影響が自然放出光強度にのってくる可能性があるため、その検出精度が下がる。しかし、短時間(リアルタイム)で調整が可能である、という効果がある。
実際の制御方法としては、まず、フロント側受光部111からの値と、リア側受光部112の値に対して、SLD光の光出力とスペクトル半値幅がどのような関係となるか、そのテーブルを作成し、制御にはそのテーブルを参照する。
具体的には、SLD光を使用する各条件において、上記光検出器が検出する値の各範囲を決定し、各光検出器が検出される値が、上記各範囲内に収まるよう、各上部電極あるいは下部電極への注入電流量を上記テーブルに基づき調整する。
その際、上記したテーブルに代え、両者の関係を表す演算式を用意し、その演算式を参照するようにしてもよい。
各上部電極への電流注入量の大小の傾向は、各光検出器からの値の大小の傾向とほぼ同様である。
従って、SLD光使用中に各光検出器からの検出値が初期状態からずれてきた場合は、どちらの方向にずれたかにより、上記テーブルや演算式に基づき、各光検出器からの検出値が初期状態となるよう、各上部電極への電流注入量を制御する。
或いは、予め決められた規定値の範囲内となるよう、各上部電極への電流注入量を制御する。
予めテーブルや演算式を作成しておくことにより、変化に対する制御の方向が分かるため、より短時間での制御が可能となる。
SLD光の光出力の変化は、主にフロント側受光部111の変化に影響し、SLD光のスペクトル半値幅の変化は、主にリア側受光部112の変化に影響する傾向がある。
フロント側に、複数の準位からの発光強度を分離して検出できる自然放出光に対する光検出機構があれば、SLD光の制御のための精度を高めることができる。一方、複数の上部電極に注入する電流のタイミングを切り替えて調整する方法をとることもできる。
この際は、各上部電極に対して同時に注入する電流注入量に対して、SLD光の光出力、スペクトル半値幅と、各上部電極に対して別々のタイミングで電流注入した場合の、各光検出器からの値との関係を表すテーブルを作成し、制御にはそのテーブルを参照する。
または、両者の関係を表す演算式を用意し、その演算式を用いて制御を行うことができる。
この方法によると、制御のための時間はかかるが、精度の高い制御が可能となる。
SLD素子の温度が、ペルチェ素子等により一定に管理されている場合は、温度による変化の影響を考えなくて良いが、環境温度が変化する場合は、一定の注入電流量に対して光出力が大きく変化する。そのため、各光検出器の値、特にフロント側受光部111の値
と、環境温度に対するSLD光の光出力の変化との関係も把握しておく必要がある。
SLD光を利用し、実際に使用している段階では、SLD素子の状態変化に伴い、SLD光の光出力やスペクトル形状の変化が起こる。
各上部電極により電流注入された各活性層領域からの自然放出光成分を検出することで、そのような変化を間接的に把握することができる。
各光検出部からの信号が変わってしまった場合には、各光検出部からの信号が初期状態となるよう、初期段階に作成した上記演算式やテーブルを用いて、各上部電極への電流注入量を調整する。
このとき、フロント電極101の電流注入量を先に調整し、後からリア電極102の電流注入量を調整することが好ましい。
一般的にフロント電極101の方がリア電極102よりも高注入となるため、フロント電極101に対応した活性層領域1201が一番早くダメージを受け変化することが予想される。
従って、フロント側の状態をまず調整し、次にリア側状態を調整することで、短時間に複数の電流注入量を調整できる。
以上において、前記複数の発光領域における活性層は、一部が共通した構成を備え、上部電極のみ電気的に独立している場合について記載したが、本発明はこれに限られるものではなく、異なる2つのSLD素子を並べても良い。
その場合、少なくとも一つのSLD素子における活性層から発生し、基板の端面から出射された光が、もう一つのSLD素子の活性層に入射するように、2つの素子の位置を調整する。
また、以上の具体的な例として、上部電極が2つの場合について記載したが、本発明はこれに限られるものではなく、図5に記載のように、上部電極として3つある構成でもよく、また3つ以上でも良い。
これらの際は、SLD光506の出射面側にある上部電極をフロント電極101とし、他の電極はそれぞれSLD光506の出射面から近い方から、第一のリア電極102、第二のリア電極103…とする。
また、それぞれの上部電極から注入される活性層領域からの自然放出光強度を検出するための光検出器111、112、113…を設置する。
上述のように、フロント電極101から電流注入される活性層領域に対して、短波長側からの発光が支配的となるよう電流注入を行い、第一のリア電極102から電流注入される活性層領域に対して、長波長側からの発光が支配的となるよう電流注入を行う。これにより、SLD光506の高出力かつ広帯域化を実現できる。
更に、第二のリア電極103から電流注入される活性層領域に対して電流注入を行うことで、SLD光506の更なる広帯域化が実現できるが、各上部電極への注入電流量調整を、SLD光506の特性のみから制御することは難しい。
そこで、各上部電極に対して受光部を設け、それぞれの受光部が検出した値により各上部電極への注入電流量を調整することで、より精度良く、高速な制御が可能となる。
リア電極の制御において、ここまではフロント電極と同様順方向の電流注入量を調整するという観点で記載をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
具体的には、リア電極に対して、少なくともそのうちの一つに電流注入をしない(ゼロバイアス)、または逆バイアスをかけるという方法を用いても、その条件によってはSLD光のスペクトル半値幅を広帯域とすることができる。
この場合でも、各電極への注入電流を上述の受光部が検出した値を用いて制御することにより、複数電極に対する注入電流を、精度よく高速に制御することが可能となる。
[実施例1]
実施例1として、光導波層の長手方向の端面のうち、光取り出し側の端面に最近接している発光領域と、該発光領域からの自然放出光量を検知するための受光部との間に、フィルタが設けられるようにした構成例について説明する。
具体的には、フロント側の受光部にフィルタが追加されているSLD(スーパールミネッセントダイオード)の構成例について、図2を用いて説明する。
図2(a)はSLD素子203を上から見た図、図2(b)は図2(a)中の点線107での断面図を示す。
本実施例では、フロント側の受光部111とフロント電極101により電流注入される活性層領域1201との間に、一次準位からの自然放出光成分を選択的に透過するフィルタ201を設置している。
ここで図10に、SLD素子203の受光部111、112を除いた部分の構成の一例を示す。
下から順に、まず、基板1001としてn型にドーピングしたGaAs基板を形成し、その上に下部クラッド層1002としてn型にドーピングしたAl0.5GaAsを形成する。
この下部クラッド層の上に活性層120としてGaIn0.07As/Al0.2GaAsの量子井戸/バリア層を形成し、その上に上部クラッド層1004としてp型にドーピングしたAl0.5GaAsを形成する。
この上部クラッド層の上に、更にコンタクト層(図示せず)としてp型にドーピングしたGaAsを形成する。
量子井戸層1003の厚さは8nmとする。
下部クラッド層1002の途中までエッチングし、リッジ構造を作製する。
図10ではリッジ構造として、下部クラッド層1002までエッチングしているが、量子井戸層1003からの自然放出光が外部に漏れるような形態であれば良い。従って、量子井戸層1003より下の活性層120の途中でエッチングを止めても良い。
リッジ上部に上部電極101、102を作製し、リッジ周囲にはパッシベーション膜(図示せず)を形成する。このようにして作製したSLD素子に、受光部111、112を設置する。
更に本実施例では、SLD光106の出射側に近いフロント側受光部111に対し、フロント側活性層領域1201との間に、波長λ1と波長λ2との透過量T(λ)において、T(λ1)>T(λ2)となるフィルタを設置する。
ここでλ1とは、活性層120において一次準位(第2の準位:短波長側の準位)からの発光ピーク波長であり、λ2とは基底準位(第1の準位:長波長側の準位)からの発光ピーク波長である。
具体的には、本実施例の活性層構造の場合、一次準位からの発光は816nm程度の波長がピークとなる。例えば816nmを中心波長としたバンドパスフィルタを用いることができる。
少なくとも、基底準位からの発光波長840nm以上の波長が入らないことで、検出精度を向上させることができるので、816nmを中心波長とし、±12nmの透過波長特性を持つものが好ましい。
また、2つの中間の波長828nm以下のショートパスフィルタの機能を果たす構成のものを用いても良い。
このような構成とすることで、フロント側受光部111からの値がより精度良く、一次準位からの発光強度に対応した値となるため、この値を参照することで、SLD光の制御性が向上する。
ところで、フィルタの透過波長帯を決める際、SLDの温度がペルチェ素子等により一定温度となるよう制御されている場合は、発光波長の変化はさほど考慮しなくて良い。
しかし、環境温度が変化する場合は、それに伴う発光波長の変化分を考慮する必要がある。
例えば、活性層として量子井戸層に厚さ6nmと7nmのGaIn0.09Asを、バリア層に厚さ10nmのAl0.2GaAsを用いた場合、温度に対して一次準位からの波長は0.2〜0.3nm/K程度変化する。そのため、その分の波長マージンを考慮することが必要となる。
[実施例2]
実施例2として、受光部の光吸収部が、SLD素子と一体で作りこまれているSLD(スーパールミネッセントダイオード)の構成例について、図4を用いて説明する。
図4(a)はSLD素子403を上から見た図、図4(b)は図4(a)中の点線107での断面図を示す。
本実施例では、受光部141、142の光吸収部409は、活性層1201と同一である。
受光部141の上部電極143に、SLD電極101とは逆向きのバイアスをかけることにより、SLD部分の活性層1201から放出される自然放出光成分131の強度を、光吸収部409にて検出することができる。
同様に、リア電極102に対しても、受光部142を同一基板上の同一の活性層から作りこむことができる。
以上述べたように、受光部とSLDとをモノリシックに作製することにより、SLDと受光部とのアライメント精度を向上させることができ、また作製コストを抑えることが可能となる。
[実施例3]
実施例3として、複数の発光部における活性層を共通とし、
光導波層の長手方向の端面のうち、光取り出し側の端面に最近接している発光領域に対し該光取り出し側の端面と反対側における発光領域と、該反対側における発光領域からの自然放出光量を検知するための受光部との間に、
フィルタが設けられるようにした構成例について説明する。
具体的には、リア電極側の受光部にもフィルタが付加されているSLD(スーパールミネッセントダイオード)の構成例について、図6を用いて説明する。
図6(a)はSLD素子605を上から見た図、図6(b)は図6(a)中の点線607での断面図を示す。
実施例1とは異なり、リア側の受光部112とリア電極102により電流注入される活性層領域1202との間に、基底準位からの自然放出光成分を選択的に透過するフィルタ601を設置する。
ここでは、第2の準位からの発光ピークの波長をλ1とし、第1の準位からの発光ピークの波長をλ2とするとき、波長λ1と波長λ2との透過量T(λ)において、
T(λ2)>T(λ1)
の関係を満たすフィルタを設置する。
フロント電極101とリア電極102に電流を注入し、SLD光606を利用したまま各上部電極への電流注入量を調整したい場合には、各上部電極への電流注入をしたまま、各受光部にて自然放出光強度を検出する。
このとき、リア側の活性層領域1202には、高電流注入されたフロント側の活性層領域1201(図示せず)から導波された光が回折し、リア側受光部112に検収されてしまう恐れがある。
本実施例によれば、このような場合であっても、リア側の活性層領域1202と、リア側
の受光部112との間に、基底準位からの自然放出光成分を選択的に透過するフィルタ601を設置することにより、フロント側の回折領域1201からの回折光による一次準位からの発光の影響を取り除くことができる。
更に、リア側の活性層領域1202における目標キャリア密度付近での自然放出光の強度変化をより敏感に検出することができるため、SLD光を利用しながらでも、各上部電極への電流注入量の調整が、より高速に、より高い精度で制御できる。
[実施例4]
実施例4として、フロント電極側の受光部を複数設置されているSLD(スーパールミネッセントダイオード)の構成例について、図7を用いて説明する。
図7(a)はSLD素子705を上から見た図、図7(b)は図7(a)中の点線107での断面図を示す。
実施例1とは異なり、フロント電極101により電流注入される活性層領域1201からの自然放出光131に対し、光検出器を複数備え、つぎのように構成されたフィルタが設けられる。
複数の受光部のうち、少なくとも一つの受光部と前記発光領域の間に、前述した波長λ1と波長λ2との透過量T(λ)において、
T(λ1)>T(λ2)
の関係を満たすフィルタが設けられる。
また、他のもう一つの受光部と前記発光領域の間に、前述した波長λ1と波長λ2との透過量T(λ)において、
T(λ2)>T(λ1)
の関係を満たすフィルタが設けられる。
以下では、光検出器が2つの場合について説明する。
受光部111は、自然放出光131のうち、活性層領域1201での一次準位からの発光波長を選択的に透過する短波長フィルタ201を、受光部111と活性層領域1201との間に有している。
一方、受光部711は、自然放出光131のうち活性層領域1201での基底準位からの発光波長を選択的に透過する長波長フィルタ701を、受光部711と活性層領域1201との間に有している。
フロント電極101により電流注入される活性層領域1201からの自然放出光131に対し、少なくとも2種類以上のピーク強度をそれぞれ検出する。
更に、リア電極102より電流注入される活性層領域1202(図示せず)からの自然放出光132(図示せず)強度を、受光部112で検出することにより、2つの電極101、102に対してより精度の高い注入電流値制御が可能となる。
[実施例5]
実施例5として、本発明のSLD(スーパールミネッセントダイオード)を光源装置として適用した光干渉断層撮像装置(OCT装置)の構成例について、図12を用いて説明する。
本実施例のOCT装置は、図12に示すように、基本的には光源部(1501等)からの光をファイバカップラ1503で分岐した一方の測定光を検体部1514に照射し、該検体部からの反射光を伝達させる検体測定部(1507等)を備える。
ファイバカップラ1503で分岐した他方の光を参照ミラー1504に照射し、該参照ミラーからの反射光を伝達させる参照部(1502等)を備える。
更に、上記検体部からの反射光と上記参照ミラーからの反射光とによる2つの反射光を干渉させるファイバカップラによる干渉部(1503)、干渉部により得られた干渉光を検出する光検出部(1509等)、光検出部で検出された光に基づいて画像処理を行う(断
層像を得る)画像処理部(1511)を備える。
以下、各部の構成について説明する。
光源部は、SLD光源1501と該SLD光源を制御する光源制御部1512を有して構成され、SLD光源1501は光照射用の光ファイバ1510を介して干渉部を構成するファイバカップラ1503に接続されている。
干渉部のファイバカップラ1503は、光源の波長帯域でシングルモードのもので構成し、各種ファイバカップラは3dBカップラで構成した。
反射ミラー(参照ミラー)1504は、参照光光路用ファイバ1502に接続されて参照部を構成し、ファイバ1502は、ファイバカップラ1503に接続されている。
検査光光路用1505ファイバ、照射集光光学系1506、照射位置走査用ミラー1507により測定部が構成され、検査光光路用1505ファイバは、ファイバカップラ1503に接続されている。
ファイバカップラ1503では、検査物体1514の内部及び表面から発生した後方散乱光と、参照部からの戻り光とが干渉して干渉光となる。
光検出部は、受光用ファイバ1508とフォトディテクタ1509で構成され、ファイバカップラ1503で生ずる干渉光をフォトディテクタ1509に導く。
フォトディテクタ1509で受光された光は信号処理装置1511にてスペクトル信号に変換され、さらにフーリエ変換を施すことで被験物体の奥行き情報を取得する。
取得された奥行き情報は画像出力モニタ1513に断層画像として表示される。ここで、信号処理装置1511は、パーソナルコンピュータ等で構成することができ、画像出力モニタ1513は、パーソナルコンピュータの表示画面等で構成できる。
光源制御装置1512は、照射位置走査用ミラー1507の駆動信号等をも制御する信号処理装置1511に接続され、走査用ミラー1507の駆動と同期してSLD光源1501が制御される。
実施例1〜4で説明したSLD(スーパールミネッセントダイオード)を、本実施例のSLD光源1501として用いると、この光源装置は高出力であり、かつ広帯域での情報取得が可能となる。そのため、SNが良く奥行き分解能が高解像な断層画像情報を高速に取得可能である。
更に、複数の上部電極に対し、その注入電流値を高速に精度よく調整することが可能なため、調整のためのデッドタイムが短く、より効率的に装置を使用することが可能となる。このOCT装置は、眼科、歯科、皮膚科等における断層画像撮影に有用である。尚、本実施例では、OCT装置の一例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の方式のOCT装置の光源として用いることができる。
101;フロント電極
102:リア電極
103;SLD素子
106;SLD光
120:活性層
111、112:受光部
131、132;自然放出光成分
1201、1202:活性層領域

Claims (12)

  1. 基板上に下部クラッド層、活性層、および上部クラッド層を有する光導波路層と、前記活性層を発光させるための上部電極および下部電極と、
    を備えたスーパールミネッセントダイオードであって、
    前記上部電極あるいは下部電極が複数の電極を有し、前記複数の電極に対応して形成される複数の発光領域における一部の光が、他の発光領域の活性層に入射する構成を備え、
    少なくとも一つの発光領域からの自然放出光量を検知するための受光部が、該発光領域に近接して配置されていることを特徴とするスーパールミネッセントダイオード。
  2. 前記複数の発光領域は、該複数の発光領域の各々が少なくとも1つ以上の受光部を有していることを特徴とする請求項1に記載のスーパールミネッセントダイオード。
  3. 前記スーパールミネッセントダイオードにおける光が出射される側の活性層からの発光スペクトルが、前記上部電極あるいは下部電極から注入されるキャリア密度の変化により、
    前記発光領域からの支配的な発光ピークが、長波長側の準位からの発光から、短波長側からの発光へと、シフトする構成を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスーパールミネッセントダイオード。
  4. 前記複数の発光領域における活性層は、少なくともその一部が共通した構成を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスーパールミネッセントダイオード。
  5. 前記受光部を構成する光吸収部は、前記基板上における活性層と同一の活性層により構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスーパールミネッセントダイオード。
  6. 前記光導波層の長手方向の端面のうち、光取り出し側の端面に最近接している前記発光領域と、該発光領域からの自然放出光量を検知するための受光部との間に、
    前記短波長側の準位からの発光ピークの波長をλ1とし、前記長波長側の準位からの発光ピークの波長をλ2とするとき、前記波長λ1と前記波長λ2との透過量T(λ)において、
    T(λ1)>T(λ2)
    の関係を満たすフィルタを有していることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のスーパールミネッセントダイオード。
  7. 前記複数の発光領域における活性層が共通であり、
    前記光導波層の長手方向の端面のうち、前記光取り出し側の端面に最近接している前記発光領域に対し該光取り出し側の端面に最近接していない発光領域と、該発光領域からの自然放出光量を検知するための受光部との間に、
    前記波長λ1と前記波長λ2との透過量T(λ)において、
    T(λ2)>T(λ1)
    の関係を満たすフィルタを有していることを特徴とする請求項6に記載のスーパールミネッセントダイオード。
  8. 前記光導波層の長手方向の端面のうち、光取り出し側の端面に最近接している前記発光領域に対し、該発光領域からの自然放出光量を検知するための受光部が複数設置されており、
    前記複数の受光部のうち、少なくとも一つの受光部と前記発光領域の間に、前記波長λ
    1と前記波長λ2との透過量T(λ)において、
    T(λ1)>T(λ2)
    の関係を満たすフィルタを有し、
    他のもう一つの受光部と前記発光領域の間に、
    前記波長λ1と前記波長λ2との透過量T(λ)において、
    T(λ2)>T(λ1)
    の関係を満たすフィルタを有していることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のスーパールミネッセントダイオード。
  9. 前記発光領域からの自然放出光に対し、該自然放出光の一部を遮光部材で遮光する構成を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のスーパールミネッセントダイオード。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のスーパールミネッセントダイオードを光源部として備え、
    前記光源部からの光を検体に照射し、検体からの反射光を伝達させる検体測定部と、
    前記光源部からの光を参照ミラーに照射し、該参照ミラーからの反射光を伝達させる参照部と、
    前記検体測定部からの反射光と前記参照部からの反射光とを干渉させる干渉部と、
    前記干渉部からの干渉光を検出する光検出部と、
    前記光検出部で検出された光に基づいて、前記検体の断層像を得る画像処理部と、
    を有することを特徴とする光干渉断層撮像装置。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載のスーパールミネッセントダイオードにおける光出力とスペクトル形状を制御するスーパールミネッセントダイオードの制御方法であって、
    前記受光部により検出される前記発光領域からの自然放出光の強度の値と、前記スーパールミネッセントダイオードの光出力とスペクトル半値幅に対する関係についてテーブルを用意する工程と、
    前記スーパールミネッセントダイオードの光を使用する条件において、前記光検出器が検出する前記値の範囲を決定する工程と、
    前記受光部により検出される値が、前記範囲内に収まるよう、上部電極あるいは下部電極への注入電流量を前記テーブルに基づいて調整する工程と、
    を有することを特徴とするスーパールミネッセントダイオードの制御方法。
  12. 前記テーブルを用意する工程に代えて、前記受光部により検出される前記発光領域からの自然放出光の強度の値と、前記スーパールミネッセントダイオードの光出力とスペクトル半値幅に対する関係について演算式を用意する工程を有することを特徴とする請求項11に記載のスーパールミネッセントダイオードの制御方法。
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