JP2014120224A - イオン発生装置及び電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電圧発生回路の部品や配線を削減し、小型化を実現することができるイオン発生装置を提供すること。
【解決手段】 本願発明に係るイオン発生装置は、放電電極6aと誘導電極7aから構成されるイオン発生素子2aと、放電電極6bと誘導電極7bから構成されるイオン発生素子2bと、正負に振動する電圧を発生させる電圧発生回路3と、電圧発生回路3からの出力を整流する第1ダイオード4及び第2ダイオード5と、を備え、電圧発生回路3の第1端子13は分岐して、第1ダイオード4のカソード及び第2ダイオード5のアノードと接続されており、第1ダイオード4のアノードは、放電電極6a及び誘導電極7bと接続され、第2ダイオード5のカソードは、誘導電極7a及び放電電極6bと接続されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本願発明に係るイオン発生装置は、放電電極6aと誘導電極7aから構成されるイオン発生素子2aと、放電電極6bと誘導電極7bから構成されるイオン発生素子2bと、正負に振動する電圧を発生させる電圧発生回路3と、電圧発生回路3からの出力を整流する第1ダイオード4及び第2ダイオード5と、を備え、電圧発生回路3の第1端子13は分岐して、第1ダイオード4のカソード及び第2ダイオード5のアノードと接続されており、第1ダイオード4のアノードは、放電電極6a及び誘導電極7bと接続され、第2ダイオード5のカソードは、誘導電極7a及び放電電極6bと接続されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、イオン発生装置及びそれを備えた電気機器に関する。
従来より、電極に電圧を印加することによって生ずる放電現象を利用してイオンを生成するイオン発生装置が様々な機器に搭載されている。例えば、物体の帯電や除電を行う装置に搭載されるだけでなく、正イオンと負イオンにより空気中に浮遊するカビ菌やウィルスの分解、脱臭、集塵等の効果を有することから空気清浄機やエアコン等に搭載されている。また、ユーザに近い空間に対して上記の効果をもたらす携帯型の空気清浄機も普及してきている。
イオン発生装置は、電極を有するイオン発生素子と、電極に印加する電圧を発生させる電圧発生回路を備える。特許文献1には、正イオンと負イオンを放出するイオン発生装置が開示されており、図5は、特許文献1に係るイオン発生装置の一構成例である。イオン発生装置は、インパルス状電圧発生回路101とイオン発生素子102、103を備える。インパルス状電圧発生回路101は、高圧トランスを有し、前記トランスの一次側に、前記トランスの二次巻線104に正負減衰振動波形のインパルス状電圧を発生させるための回路を設ける。前記トランスの二次側は、前記インパルス状電圧を正方向に整流する整流ダイオード105と、前記インパルス状電圧を負方向に整流する整流ダイオード106とを設け、前記インパルス状電圧を正方向に整流して得られた電圧のピーク値の絶対値と前記インパルス状電圧を負方向に整流して得られた電圧のピーク値の絶対値との大小関係が一定周期毎に入れ替わる。このような構成のインパルス状電圧発生回路101に、正イオン発生用イオン発生素子102及び負イオン発生用イオン発生素子103を接続し、前記正負減衰振動波形のインパルス状電圧を正方向に整流して得られた電圧が正イオン発生用イオン発生素子102に印加されるようにし、前記正負減衰振動波形のインパルス状電圧を負方向に整流して得られた電圧が負イオン発生用イオン発生素子103に印加される。
また、特許文献2には、効率よくイオンを放出することができるイオン発生装置が開示されており、図6は、特許文献2に係るイオン発生装置の回路図である。駆動回路111に対して2つの圧電トランス112、113が並列接続されており、圧電トランス112は、放電電極114及び誘導電極117に接続されており、圧電トランス113は、誘導電極115及び放電電極116に接続されている。さらに、圧電トランス112と、放電電極114及び誘導電極117の中間点にはダイオード118のカソード端子が接続され、同様に圧電トランス113と、誘導電極115及び放電電極116の中間点にはダイオード119のアノード端子が接続されている。上記の構成において、放電部として、放電電極114に正電圧を印加する間に、誘導電極115に負電圧を印加して正イオンを発生する第1放電部120と、放電電極116に負電圧を印加する間に、誘導電極117に正電圧を印加して負イオンを発生する第2放電部121とを少なくとも1つずつ有し、正イオンと負イオンとを発生させる。
特許文献2に係るイオン発生装置では、放電電極と誘導電極に同時に逆極性の電圧を印加するために、トランスを2個使用している。しかし、近年小型のイオン発生装置が普及しており、それに伴い電圧発生回路の小型化が望まれている。
また、特許文献2のように放電電極と誘導電極に同時に逆極性の電圧を印加する別の方法として特許文献1の回路に倍電圧整流回路を搭載する方法が考えられるが、この場合においても、正イオンを発生するイオン発生素子と負イオンを発生するイオン発生素子のそれぞれに倍電圧整流回路を適用するため、ダイオードの数が多くなってしまう。
本願発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、電圧発生回路の部品や配線を削減し、小型化を実現することができるイオン発生装置を提供することを目的とする。
本願発明に係るイオン発生装置は、第1放電電極と第1誘導電極から構成される第1イオン発生素子と、第2放電電極と第2誘導電極から構成される第2イオン発生素子と、正負に振動する電圧を発生させる電圧発生回路と、電圧発生回路からの出力を整流する第1ダイオード及び第2ダイオードと、を備え、電圧発生回路の出力端子は分岐して、第1ダイオードのカソード及び第2ダイオードのアノードと接続されており、第1ダイオードのアノードは、第1放電電極及び第2誘導電極と接続され、第2ダイオードのカソードは、第1誘導電極及び第2放電電極と接続されていることを特徴とする。
また、イオン発生装置は、コンデンサを備え、コンデンサは、第1イオン発生素子及び第2イオン発生素子と並列に、第1ダイオードのアノード及び第2ダイオードのカソードと接続されていることを特徴としても良い。また、第1放電電極及び第1誘導電極の間かつ第2放電電極及び第2誘導電極の間に絶縁体が配置されていることを特徴としても良い。
本願発明によれば、電圧発生回路の部品や配線を削減し、小型化を実現しつつ、イオンを発生させることができる。
以下に本願発明の実施形態について図面を参照して説明する。但し、以下に示す実施形態は、本願発明の技術的思想を具体化するために本願発明のイオン発生装置の一例を示すものであって、本願発明をこのイオン発生装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の装置にも等しく適応し得るものである。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係るイオン発生装置1の回路図である。図3に示されるイオン発生装置1は、イオン発生素子2a、イオン発生素子2b、電圧発生回路3、第1ダイオード4、第2ダイオード5を備える。
図1は、実施形態1に係るイオン発生装置1の回路図である。図3に示されるイオン発生装置1は、イオン発生素子2a、イオン発生素子2b、電圧発生回路3、第1ダイオード4、第2ダイオード5を備える。
イオン発生素子2aは、放電電極6aと誘導電極7aを備える電極対からなり、イオン発生素子2bは、放電電極6bと誘導電極7bを備える電極対からなる。イオン発生素子2a及びイオン発生素子2bは、静電容量を有する。イオン発生素子は、放電電極と誘導電極の間に電位差が形成されると、放電電極の先端付近でコロナ放電が起こり、イオンが発生する。このとき、放電電極にかかる電位が、誘導電極に対して正の電位である場合、正イオンが発生し、誘導電極に対して負の電位である場合、負イオンが発生する。
放電電極は針形状、誘導電極はリング形状に形成される。放電電極を誘導電極の略中心部に配置することで、放電電極と誘導電極が一定の空間を隔てて配置されている。
電圧発生回路3は、正負に振動する電圧を発生するものであり、電源回路11とトランス12を備える。電源回路11は、トランス12の1次側に接続されており、DC電圧を入力電源として正負に振動するパルス状電圧を生成する。生成されたパルス状電圧はトランス12により昇圧され、トランス12の2次側に誘起される。
昇圧されたパルス状電圧が出力されるトランス12の2次側には、第1端子13と第2端子14の2つの出力端子がある。第1端子13は、2系統に分岐され、第1ダイオード4のカソード及び第2ダイオード5のアノードに接続されている。さらに、第1ダイオード4のアノードは、誘導電極7a及び放電電極6bにつながっており、第2ダイオード5のカソードは、放電電極6a及び誘導電極7bにつながっている。この構成により、誘導電極7a及び放電電極6bには負の電圧が、放電電極6a及び誘導電極7bには正の電圧が印加され、誘導電極7aに対して放電電極6aに正の電圧が印加されるため、イオン発生素子2aから正イオンが発生し、誘導電極7bに対して放電電極6bに負の電圧が印加されるため、イオン発生素子2bから負イオンが発生する。
第2端子14は、フローティング状態あるいは接地状態のいずれかであれば良い。
次に、図2を用いて各電極に印加される電圧について説明する。図2は、図1に示されるイオン発生装置1における電圧波形を示す模式図であり、縦軸は電圧の大きさ、横軸は時間を示している。図2(a)(b)には、トランス12の第1端子13に印加される電圧波形及び各電極に印加される電圧波形が同時に示されており、図2(b)は、図2(a)の一部を拡大したものである。
電圧V0は、トランス12の2次側の第1端子13にかかる電圧波形を示しており、電源回路11にて生成された正負に振動するパルス状電圧をトランス12で昇圧したものである。電圧V0の周波数は数十kHz〜数百kHzである。電圧V0が、第1ダイオード4と第2ダイオード5に入力され、整流される。
電圧V1は、第1ダイオード4と電極の間にかかる電圧波形、電圧V2は第2ダイオード5と電極の間にかかる電圧波形を示している。実施形態1において、電源回路11にて生成され、トランス12で昇圧され、第1端子13に印加される電圧が電圧V0である場合、電圧V1が誘導電極7a及び放電電極6bに印加され、電圧V2が、放電電極6a及び誘導電極7bに印加される。
図2(a)に示されるように電圧V1と電圧V2はともに、最初の立ち上がりにより瞬間的に負あるいは正の高電圧が印加され、その後は緩やかに立ち下がる形状を有している。これは、イオン発生素子2a及びイオン発生素子2bが静電容量を有するためである。イオン発生素子2a及びイオン発生素子2bは、最初の立ち上がりにより電荷を充電するため、第1ダイオード4と第2ダイオード5に入力される2つ目以降の立ち上がりの影響をほとんど受けない。さらに、最初の立ち上がりにて放電電極と誘導電極に逆極性の高電圧が印加され、電極間には高い電位差が形成されるため、コロナ放電が生じる。そして、放電現象により、各電極の電圧は徐々に低下していく。
電圧V1及び電圧V2の周波数は、数十Hz〜数百Hzであり、電圧V0とは桁が異なる。そのため、図2(b)では、電圧V1と電圧V2の立ち上がりには、電圧V0の半周期分のズレが生じているが、電圧V1と電圧V2の周期からみるとそのズレは微小であり、ほとんど考慮する必要がない。なお、電圧V1及び電圧V2の周波数は放電が生じる周波数でもある。
以上説明したように、正負に振動するパルス状電圧が印加されるトランス12の2次側の一端に、順方向が逆向きになるように第1ダイオード4と第2ダイオード5を配置し、2つのダイオードの間にイオン発生素子2a及びイオン発生素子2bを並列かつ逆向きに配置することによって、放電電極6aと誘導電極7a、放電電極6bと誘導電極7bに逆極性の高電圧が印加される。この結果、放電電極6aと誘導電極7aの間及び放電電極6bと誘導電極7bの間には高い電位差が形成され、放電強度を高めることが可能となる。
また、一般的に発生させるイオン量を増加させるためには、放電電極に印加する電圧を大きくし、電極間の電位差を大きくすることが考えられるが、この場合放電電極の対地電圧が上昇するため、周囲への異常放電あるいは絶縁破壊等が起こる危険性がある。それに対して、本発明によると、各電極の対地電圧を大きく上昇させることなく、電極間の電位差を大きくすることができるため、上記の問題を抑制することができ、安全面でも優れている。
また、正イオン及び負イオンの両イオンを発生させるために、第1ダイオード4と第2ダイオード5の間にイオン発生素子2aとイオン発生素子2bを並列かつ電極対を逆向きに接続するだけで良く、正電位と負電位の経路を共通化することができるため、電源回路、トランス、ダイオードなどを追加で準備する必要なく、小型で安価な構成で実現することが可能である。
また、イオン発生素子2aとイオン発生素子2bに印加される正電位と負電位の経路を共通化することで、各イオン発生素子の電極間の電位差は同電位になるため、正イオン及び負イオンの発生量を均等にすることが可能となる。
〔実施形態2〕
図3は、実施形態2に係るイオン発生装置1の回路図である。実施形態2に係るイオン発生装置1の回路図は、2つのダイオードのイオン発生素子側に、イオン発生素子2a及びイオン発生素子2bと並列にコンデンサ8が配置されている点において実施形態1と異なっている。その他の部分については実施形態1に示す回路図と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図3は、実施形態2に係るイオン発生装置1の回路図である。実施形態2に係るイオン発生装置1の回路図は、2つのダイオードのイオン発生素子側に、イオン発生素子2a及びイオン発生素子2bと並列にコンデンサ8が配置されている点において実施形態1と異なっている。その他の部分については実施形態1に示す回路図と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図3のようにイオン発生装置1はコンデンサ8を備えている。コンデンサ8は、第1ダイオード4のアノード及び第2ダイオード5カソードに接続されており、イオン発生素子2a及びイオン発生素子2bと並列に配置されている。このようにコンデンサ8を配置することによって、最初の立ち上がりによりイオン発生素子2a及びイオン発生素子2bとともにコンデンサ8にも電荷が充電されるため、パルス状電圧の印加が終了した後も、コンデンサ8からイオン発生素子2a及びイオン発生素子2bへの電荷移動が起こる。この結果、各電極への電位波形の0V付近への立ち下がりがより緩やかになり、放電時間が実施形態1のときと比較すると長くなる。そのため、イオン発生素子2a及びイオン発生素子2bで発生するイオン量を増加させることが可能となる。
なお、コンデンサ8の容量を大きくするほど、各電極への電位波形の0V付近への立ち下がりがより緩やかになり、発生するイオン量が増加する。そのため、所望のイオン量に応じてコンデンサ8の容量を設定することができる。
〔実施形態3〕
実施形態3では、イオン発生素子の一例について説明する。図4は、実施形態3に係わるイオン発生素子の断面図であり、実施形態1及び2のイオン発生素子としても用いることが可能である。図4に示されるイオン発生素子2cは、針形状の放電電極6cとリング形状の誘導電極7c、さらに放電電極6cと誘導電極7cとの間に配置される絶縁体20から構成されている。放電電極6cを誘導電極7cの略中心部に配置することで、放電電極6cと誘導電極7cが一定の空間を隔てて配置されている。この構成からなるイオン発生素子を本発明に係る電圧発生回路3と接続すると、放電電極6c及び誘導電極7cの間に電位差が形成され、コロナ放電が生じることでイオンを発生する。
実施形態3では、イオン発生素子の一例について説明する。図4は、実施形態3に係わるイオン発生素子の断面図であり、実施形態1及び2のイオン発生素子としても用いることが可能である。図4に示されるイオン発生素子2cは、針形状の放電電極6cとリング形状の誘導電極7c、さらに放電電極6cと誘導電極7cとの間に配置される絶縁体20から構成されている。放電電極6cを誘導電極7cの略中心部に配置することで、放電電極6cと誘導電極7cが一定の空間を隔てて配置されている。この構成からなるイオン発生素子を本発明に係る電圧発生回路3と接続すると、放電電極6c及び誘導電極7cの間に電位差が形成され、コロナ放電が生じることでイオンを発生する。
このとき、例えば、放電電極6cに正の電圧が印加され、誘導電極7cに負の電圧が印加された場合、イオン発生素子2cからは正イオンが発生する。発生した正イオンは、空間に放出されるものもあるが、電界方向に従い負の電位を持った誘導電極7cに引き付けられ、回収されてしまうものもある。そこで、放電電極6cと誘導電極7cの間に絶縁体20を配置することで、発生したイオンが直接的に誘導電極7cへ回収される量を抑制することが可能となる。
また誘導電極7cに引き付けられ、絶縁体20に回収されるイオンは存在するが、これらのイオンにより絶縁体20の表面はイオンと同極性に帯電する。従って、パルス状電圧の印加が終了し、放電が行われていない期間においては、発生したイオンは、同極性に帯電した絶縁体20に反発され、逆極性に帯電した誘導電極7cへの移動が抑制される。その結果、空間に放出されるイオン量が増加することになる。
絶縁体20は、放電電極6cと誘導電極7cの間に配置されれば良く、形状などは限定されることはない。例えば、図4(a)に示すように、薄板状の絶縁体20でも良い。また図4(b)に示すように、誘導電極7cの表面を被覆するようにコーティングしたものでも良い。
以上、本願発明の実施形態について説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、イオン発生素子は、共に針形状である放電電極及び誘導電極を備える電極対からなり、放電電極及び誘導電極が一定の空間を隔てて対向配置されても良い。一般的に、放電電極の近傍で発生したイオンは誘導電極に接触することによって消滅する。誘導電極が針形状の場合、リング状の誘導電極に比べて表面積が小さいので誘導電極によって捕獲されるイオンの量が減る。従って放電電極及び誘導電極が共に針形状からなるイオン発生素子によって空間に放出されるイオン量は、針形状の放電電極とリング状の誘導電極からなるイオン発生素子によって空間に放出されるイオン量よりも増加する。
また、イオン発生素子の構造は上記の構造に限定されず、本願発明においては放電電極と誘導電極からなる電極対が静電容量を有しておれば良い。例えば明確な誘導電極が配置されていなくても、形成される電流経路において放電ギャップ部が静電容量を有しておればよい。
コロナ放電は放電電極近傍にのみ局所的に放電する形態であるので、電気回路における放電部の影響が小さくなるため、上記放電部の電気特性変化に伴って発生する歪み成分を抑えることができる。この結果放電に伴う音波において、印加電圧波形に直接的に関係する要因の割合が強くなるので、印加電圧波形の立ち上がり時間を鈍化する本発明がより効果的に使用できる。
またコロナ放電においても特に電極が針形状であれば放電空間は局所的であり、より歪み成分の発生量を抑制できるために効果的である。
また、本願発明に係るイオン発生装置は、電気機器に搭載することが可能である。なお、ここでいう電気機器は、空気清浄機、空気調和機、除湿器、加湿器、ファンヒ−タ、冷蔵庫等であり、主として、家屋の室内、ビルの一室、病院の病室、自動車の車室内、飛行機の機内、船の船室内、冷蔵庫の庫内等の空気を調整すべく用いられる装置である。
1 イオン発生装置
2a、2b、2c イオン発生素子
3 電圧発生回路
4 第1ダイオード
5 第2ダイオード
6a、6b、6c 放電電極
7a、7b、7c 誘導電極
8 コンデンサ
11 電源回路
12 トランス
13 第1端子
14 第2端子
20 絶縁体
2a、2b、2c イオン発生素子
3 電圧発生回路
4 第1ダイオード
5 第2ダイオード
6a、6b、6c 放電電極
7a、7b、7c 誘導電極
8 コンデンサ
11 電源回路
12 トランス
13 第1端子
14 第2端子
20 絶縁体
Claims (4)
- 第1放電電極と第1誘導電極から構成される第1イオン発生素子と、
第2放電電極と第2誘導電極から構成される第2イオン発生素子と、
正負に振動する電圧を発生させる電圧発生回路と、
前記電圧発生回路からの出力を整流する第1ダイオード及び第2ダイオードと、を備え、
前記電圧発生回路の出力端子は分岐して、前記第1ダイオードのカソード及び前記第2ダイオードのアノードと接続されており、
前記第1ダイオードのアノードは、前記第1放電電極及び前記第2誘導電極と接続され、
前記第2ダイオードのカソードは、前記第1誘導電極及び前記第2放電電極と接続されていることを特徴とするイオン発生装置。 - 前記イオン発生装置は、コンデンサを備え、
前記コンデンサは、前記第1イオン発生素子及び前記第2イオン発生素子と並列に、前記第1ダイオードのアノード及び前記第2ダイオードのカソードと接続されていることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。 - 前記第1放電電極及び前記第1誘導電極の間かつ前記第2放電電極及び前記第2誘導電極の間に絶縁体が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のイオン発生装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のイオン発生装置を備えた電気機器。
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