JP2014022338A - イオン発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 正イオンと負イオンの放電電極の放電音からなる騒音を効率よく低減できるイオン発生装置を提供する。
【解決手段】
本発明のイオン発生装置1は、電極に交流電圧を印加する電圧印加手段と、電圧印加手段により正イオンを発生する第1の電極と、電圧印加手段により負イオンを発生する第2の電極とを備えたイオン発生装置であって、第1の電極と第2の電極にそれぞれ印加する交流電圧の周期に時間差△tを設け、第1の電極及び第2の電極から発生する複数の周波数成分からなる騒音レベルのうち最大となる周波数をFsとしたとき、時間差を△t=1/(Fs×2)として、それぞれの電極に交流電圧を印加することを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、イオン発生装置に関する。
近年、電極に電圧を印加することによって生ずる放電現象を利用して、イオンを生成するイオン発生装置が実用化されている。イオン発生装置により生成されたイオンは、例えば、空気中の浮遊細菌の不活化、有害物質の浄化、脱臭効果等を有する。
このようなイオン発生装置は、電極を有するイオン発生素子と、電極に直流又は交流の高電圧を印加する高電圧印加回路を備える。直流の高電圧は、実効値が大きく、電極に印加するとオゾンが多く発生するため、実効値が小さい交流の高電圧を電極に印加するのが一般的である。
代表的な交流の高電圧としては、正弦波或いは逆鋸波・矩形波等の非正弦波の交流電圧があるが、いずれも放電を何度も繰り返し行うことによる放電音が生じる。
また、イオン発生装置は、上述したような空気中の浮遊細菌の活性化等を促進すべく、イオンの発生量を増加させることが望まれるが、そのために電極に印加する電圧を大きくすると、これに伴って放電音がさらに大きくなる。
近年、イオン発生装置は、公共の場のみならず一般家庭で使用されることも多く、一般家庭向けのイオン発生装置が広く普及している。一般家庭は、通常、屋外に比べて周囲環境の騒音レベルが低いため、そのような環境で使用されるイオン発生装置としては、それ自身が発する騒音をいかに抑制するかが重要である。
特許文献1は、光触媒モジュールを複数組合せた大型の脱臭装置に関するものである。図10は、2つの光触媒モジュールを駆動するための波形図である。Aは、第1高圧発生器に供給される電圧波形であり、Bは、第1放電部に供給されるパルス波形である。また、Cは、第2高圧発生器に供給される電圧波形であり、Dは、第2放電部に供給されるパルス波形である。特許文献1の脱臭装置では、図10に示すように、2つの光触媒モジュールに供給される高電圧の位相を光触媒モジュール毎にずらせることにより、放電電極と対極との間で発生する放電音を低減できるとされている。
特許文献2は、放電を発生させて殺菌・浄化する装置に好適な高電圧パルス発生用の電源装置に関するものである。図11に示す3つの波形は、それぞれ任意の周波数成分の騒音レベルを表わし、横軸に時間を、縦軸に任意の周波数の騒音レベルを表わしている。単一の放電手段に対して、第1の駆動信号から所定の遅延時間td後に第2の駆動信号が供給されるように、第1の駆動信号と第2の駆動信号が同期した放電電圧を繰り返し印加することにより、第1の駆動信号による放電音の騒音(波形A)と第2の駆動信号による放電音の騒音(波形B)が互いに打ち消され、第1の駆動信号と第2の駆動信号による放電音の合成騒音(波形C)が低減する。このため、特許文献2では、遅延時間tdを適宜設定することにより、任意の周波数成分の騒音を低減できるとされている。
特開2002−238984 特開2005−269319
しかしながら、特許文献1は、高電圧の位相をずらせることにより、放電周期に依存する放電音が重ならず騒音が小さくなるが、放電周期の倍数に相当するような高周波成分の騒音が新たに生じるという問題があった。
また、最近では正負イオンを放出するイオン発生装置が実用化されているが、特許文献1は、正極側で放電させて正イオンを放出するものであり、正と負の両方のイオンを放出するときに、正負イオンの高電圧をどのように位相をずらせるのか教示しておらず、上記の正負イオンを発生させるイオン発生装置には適用することができない。
また、特許文献2は、単一の放電手段に第1の駆動信号と第2の駆動信号を印加することにより、任意の周波数成分の騒音を低減するものであるが、特許文献1のような複数の放電手段や、正と負の両方の放電手段を備えるものに対して、それぞれの放電手段に第1の駆動信号と第2の駆動信号をどのように供給するのか教示していない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、正イオンと負イオンの放電電極の放電音からなる騒音を効率よく低減できるイオン発生装置を実現するものである。
上記の課題を解決するため、本発明のイオン発生装置は、電極に交流電圧を印加する電圧印加手段と、電圧印加手段により正イオンを発生する第1の電極と、電圧印加手段により負イオンを発生する第2の電極とを備えたイオン発生装置であって、第1の電極と第2の電極にそれぞれ印加する交流電圧の周期に時間差△tを設け、第1の電極及び第2の電極から発生する複数の周波数成分からなる騒音レベルのうち最大となる周波数をFsとしたとき、時間差を△t=1/(Fs×2)として、それぞれの電極に交流電圧を印加することを特徴とする。
また、時間差△tは、第1の電極の交流電圧の周期を第2の電極の交流電圧の周期より遅らせたものであることを特徴とする。
また、本発明のイオン発生装置は、電極に交流電圧を印加する電圧印加手段と、電圧印加手段により正イオンを発生する第1の電極と、電圧印加手段により負イオンを発生する第2の電極とを備えたイオン発生装置であって、第1の電極の交流電圧の周波数と、第2の電極の交流電圧の周波数とを異ならせ、それぞれの電極に交流電圧を印加することを特徴とする。
また、第1の電極の交流電圧の周波数と、第2の電極の交流電圧の周波数が2Hz以上異なることを特徴とする。
また、第1の電極の交流電圧の周波数よりも、第2の電極の交流電圧の周波数が大きいことを特徴とする。
本発明のイオン発生装置によれば、正イオンと負イオンの放電電極の放電音からなる騒音を効率よく低減できる。
本発明の実施例1のイオン発生装置の構成を示すブロック図である。 本発明のイオン発生装置が備えるイオン発生素子と電圧印加回路の構成を示す模式図である。 本発明のイオン発生装置が備えるイオン発生素子と電圧印加回路の他の構成を示す模式図である。 本発明のイオン発生装置が備える電圧印加回路の構成を示す模式図である。 正負のイオン発生素子に印加する高電圧パルスの電圧波形を示す図である。 正負のイオン発生素子に印加する高電圧パルスの時間差と騒音レベルの関係を示す図である。 正負のイオン発生素子から放出されるイオンを示す図である。 正負のイオン発生素子に印加する高電圧パルスの電圧波形を示す図である。 正負のイオン発生素子に印加する高電圧パルスの周波数差と騒音レベルの関係を示す図である。 特許文献1の放電波形を示す図である。 特許文献2の放電波形を示す図である。
以下に、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施例1のイオン発生装置1の構成を示すブロック図である。イオン発生装置1は、イオン発生装置1全体を制御する制御部2、イオン発生素子3、電圧印加回路4、図示しないファンを駆動するファンモータ5、ファンモータ5の駆動を制御するモータ駆動回路6を備える。
イオン発生素子3は、図2に示すような、針形状の放電電極311とリング形状の誘導電極312とからなるイオン発生素子31や、図3に示すような、針形状の放電電極321と針形状の誘導電極322とからなるイオン発生素子32などを用いることができる。
図2及び図3において、電圧印加回路4は、放電電極311、321に高電圧を印加する電圧印加手段である。例えば、図2において、電圧印加回路4によって放電電極311に電圧が印加されて電位差が与えられると、放電電極311近傍は局所的に強電界になる。すると、放電電極311付近でコロナ放電が起こり、イオンが発生する。電圧印加回路4によって放電電極311に印加される電圧は、誘導電極312に対して正の電圧、または、負の電圧のどちらか一方が、発生させるイオンの極性に応じて印加される。
ところで、放電電極311の近傍で発生したイオンは誘導電極312に接触することによって消滅する。図3に示す誘導電極322は針形状であり、図2に示す誘導電極312に比べて表面積が小さいので、針形状の誘電電極322によって捕獲されるイオンの量が減る。従って、図3に示すイオン発生素子32によって発生するイオン濃度は、図2に示すイオン発生素子31によって発生するイオン濃度よりも高濃度になる。
また、図2では、イオン発生素子31が放電電極311、誘導電極312を夫々1つずつ備えることとしたがこれに限られるものではない。例えば、電圧印加回路4に対して、放電電極311及び誘導電極312の電極対が2つ配されていてもよい。該構成とすることにより、一方の放電電極311に誘導電極312に対して正の電圧を印加し、他方の放電電極311に誘導電極312に対して負の電圧を印加して同時に正負イオンを生成することができる。これは、図3のイオン発生素子32においても同様である。
実施例1のイオン発生装置1では、図2に示したイオン発生素子31と電圧印加回路4を、正イオン生成用と負イオン生成用の2組備えたもので説明するが、当然ながらこれに限られるものではなく、図3に示したイオン発生素子32と電圧印加回路4を2組備えるものでもよく、上記のように電圧印加回路4を共有するものであってもよい。
以下、本実施例のイオン発生装置1において、正負のイオン発生素子に印加する高電圧パルスの電圧波形を変えたときの騒音試験とその試験結果について説明する。
(イオン発生素子及び電圧印加回路の構成)
図2に示すイオン発生素子31を正イオン用と負イオン用として2つ備えた構成で、騒音の試験を行った。上述したように各電極対には電圧印加回路4が接続されている。放電電極311は、直径約1mm、長さ約5mmの針電極であり、周囲には、直径約13mmのリング形状に形成された誘導電極312が配置されている。
本実施例では試験の際に波形変更を容易とするために、電圧印加回路4は、図4に示すように信号発生器41とアンプ42を備えたものを用いた。ここでは、信号発生器41として株式会社エヌエフ回路設計ブロック製のマルチファンクションジェネレータWF1973を、アンプ42として株式会社エヌエフ回路設計ブロック製のAC/DC増幅器HVA4321を用いた。
(印加電圧)
図5は、正負のイオン発生素子に印加した高電圧パルスの電圧波形を示す図である。本試験において信号波形は信号発生器41によって生成し、これをアンプ42で昇圧することで生成した高電圧パルスを放電電極311に印加している。具体的には、本試験において、誘導電極312は夫々一端に接地用端子(不図示)を有し、各設置用端子は接地電位(0V)に接続される。そして、正イオンを生成する放電電極311には、図5に示すように誘導電極312に対して、ピーク電圧が+9kVである逆鋸波の正の高電圧パルスを印加している。また、負イオンを生成する放電電極311には、誘導電極312に対してピーク電圧が−9kVである負の高電圧パルスを印加している。
(高電圧パルスの電圧波形)
高電圧パルスの電圧波形は上述したように信号発生器41によって生成する。本試験においては、正負の電圧波形の周波数はどちらも120Hzで一定である。また、正のピーク電圧は、急峻に立上るとともに、緩やかに立下がる波形となっており、負のピーク電圧は、急峻に立下がるとともに、緩やかに立上る波形となっている。
ここで、実施例1のイオン発生装置1では、正のピーク電圧が立上る時間t1と、負のピーク電圧が立下がる時間t2とが同時ではなく、時間差△tを設けて一方が遅れて供給されることを特徴とする。例えば、図5の電圧波形では、負のピーク電圧から250μ秒遅れて正のピーク電圧が供給されている。
(高電圧パルスの電圧波形と騒音)
本試験において、騒音の計測にはリオン株式会社製の騒音計NA−28を使用した。具体的には、騒音計の集音用マイクをイオン発生素子3から150mm離間した位置に固定し、集音用マイク及びイオン発生素子3を金属製の遮音ボックス内に収めて放電時の騒音レベルを測定した。
図6は、上述した正と負のピーク電圧に時間差△tを与え、騒音の周波数成分毎に騒音レベルを測定したグラフである。なお、図6において、APと示した騒音レベルは、全周波数成分の騒音を合計したものを示している。
図6に示すように、各周波数成分の騒音レベルと合計した騒音レベルAPは、正のピーク電圧と負のピーク電圧の時間差△tに対して強弱しながら変動している。また、騒音レベルAPの変動は、正負のピーク電圧が同期した時間差△tが0秒において、最も大きい騒音レベル(2000Hz)の変動と連動しており、騒音レベルAPの変動は2000Hzの騒音レベル変動が要因となっていることが判る。
そして、この最も大きい騒音レベルが最小となる時間差△tを図6から求めると、約250μsecであり、最も大きい騒音レベルの周波数をFsとすると、騒音レベルが最小となる時間差△tは、250μsec=1/(2000Hz×2)、すなわち、△t=1/(Fs×2)の関係式から求めることができる。
したがって、上記の試験の結果より、最も大きい騒音レベルの周波数Fsを変動の谷間となるように、正負のピーク電圧の時間差△tを設定することにより、騒音レベルAPを効果的に低減することができる。
なお、本試験によれば、図5のように、負のピーク電圧から正のピーク電圧を遅らせて供給したが、正のピーク電圧から負のピーク電圧を遅らせて供給しても、全体の騒音レベルAPを同程度低下することができた。
上述したように、最も大きい騒音レベルの周波数Fsを変動の谷間となるように、正負のピーク電圧の時間差△tを設定することにより、騒音レベルAPを効果的に低減することができるが、さらに騒音レベルを低下する方法として、正負の高電圧パルスの電圧波形の周波数を低下させてもよい。印加電圧の実効値と放電音の騒音レベルには相関関係があり、周波数を低下させると、印加電圧の実効値が小さくなり音波の周波数全域の騒音レベルを低下させることができる。本試験では、正負の高電圧パルスの電圧波形の周波数を120Hzに固定して行っているが、同一波形のまま電圧波形の周波数を低下させれば印加電圧の実効値が低下する。従って放電音の騒音レベルを低下できる。
ここで、高電圧パルスの電圧波形の周波数は基本周波数として放電音の周波数成分を構成することになる。従って、高電圧パルスの電圧波形の周波数は人の聴覚が鈍感になる1000Hz以下に設定することが望ましい。さらに人の聴覚特性を考慮すれば、500Hz以下に設定することがより望ましい。
一方、同一波形のまま高電圧パルスの周波数を低下すると印加電圧の実効値が低下するので、過度に周波数を低下するとイオンの発生量が低下、つまりイオン濃度が低下する。したがって、電圧波形の周波数は、維持すべきイオン濃度と外部環境(他の要素に起因する騒音状態)を勘案して適宜設定する必要が有る。使用状況に応じて使用者が適宜電圧波形の周波数を変更可能に形成するとよい。
なお本願発明者らの試験によれば電圧波形の周波数を100Hz程度まで低下してもイオン濃度に顕著な低下はみられなかったが、さらに周波数を低下させたところイオン濃度の低下が認められた。従って、イオン濃度の維持を考慮すれば、電圧波形の周波数は100Hz以上であることが望ましい。
(イオン濃度)
本試験によれば、負のピーク電圧から正のピーク電圧を遅らせた場合も、正のピーク電圧から負のピーク電圧を遅らせた場合も、全体の騒音レベルAPを低下させうる点では、同じ効果が得られている。しかし、図5のように、負のピーク電圧を先に供給し、正のピーク電圧を遅らせる方が、正負のイオンをバランスよく放出するということで好ましい。この理由について、図7に示す正負のイオン発生素子の模式図を用いて説明する。
図7は、正負のイオン発生素子から生成されるイオンを示した模式図である。図7(a)は、正と負の両方放電電極に放電電圧が印加されている状態を示し、図7(b)は、正の放電電極には放電電圧が印加されておらず、負の放電電極だけに放電電圧が印加されている状態を示している。
それぞれの放電電極31から生成される正と負のイオンは、本来はファンの送風によって外部に放出されるものであるが、一部のイオンは逆極性の相手側の放電電極31に引き付けられ消滅してしまう。特に負イオンは正イオンよりも移動度が大きいため、図7(a)のように正イオンよりも先に放電電極31に引き付けられ消滅し、結果的に正イオンよりも負イオンの放出量が減少することになる。
そこで、負のピーク電圧を先に供給し、正のピーク電圧を遅らせた場合、図7(b)のように、負イオンが生成される段階では、正イオンの放電電極31には電圧が印加されていないため、負イオンが引き付けられることがなくなり、また、遅れて正イオンの放電電極31に電圧が印加された段階でも、負イオンはファンの送風によって正イオンの放電電極31から遠ざかっているので引き付けられることがなくなる。
したがって、負のピーク電圧を先に供給し、正のピーク電圧を遅らせて供給することにより、負イオンを減少させることなく、正負イオンをバランスよく放出することができる。
図8は、実施例2の高電圧パルスの電圧波形を示す図である。実施例2の高電圧パルスの電圧波形は、正と負の周波数が異なり周波数差を設けたことを特徴としている。高電圧パルスの電圧波形を除き、イオン発生装置1等の他の構成は、実施例1と同一であるため詳細な説明を省略する。
(高電圧パルスの電圧波形)
高電圧パルスの電圧波形は上述したように信号発生器41によって生成する。図8では、正の電圧波形の周波数が120Hzであり、負の電圧波形の周波数が140Hzであり、正と負の電圧波形で20Hzの周波数差△fを設けている。これにより、正と負のピーク電圧が供給されるタイミングがずれて時間差が生じる。
(高電圧パルスの電圧波形と騒音)
図9は、上述した正負の周波数差△fを変えた場合について、周波数成分毎の騒音レベルを示したグラフである。なお、図9において、APは全周波数成分の騒音を合計した騒音レベルを示している。
全体の騒音レベルAPは、正負の周波数を異ならせて周波数差△fを設けることにより、減少している。図8に示すように、正負の周波数差△fは、大きく異ならせる必要はなく、2Hz位の周波数差△fでも騒音レベルAPを低減できることが分かる。なお、図8では、正の周波数を120Hzにして、負の周波数を140Hzに大きくしているが、正負の周波数を逆にしても、騒音レベルに対して同様の効果が得られた。
(イオン濃度)
実施例2の高電圧パルスの電圧波形において、正負の周波数を異ならせて大小関係を逆にした場合も、騒音レベルに対して同様の効果が得られるが、上述したように、負イオンは正イオンよりも移動度が大きく、逆極性の放電電極に引き付けられて減少しやすい。このような負イオンの減少を抑制するためには、負イオンの周波数を大きくすることが好ましい。負イオンの周波数を正イオンよりも大きくすることにより、ピーク電圧が供給される回数が多くなりイオンの生成量が増加するので、負イオンの減少分を補って正イオンとバランスさせることができる。
以上、各実施例を用いて説明したように、本発明のイオン発生装置によれば、電極に交流電圧を印加する電圧印加手段と、電圧印加手段により正イオンを発生する第1の電極と、電圧印加手段により負イオンを発生する第2の電極とを備え、第1の電極と記第2の電極にそれぞれ印加する交流電圧の周期に時間差△tを設けたり、第1の電極と第2の電極のそれぞれの交流電圧の周波数を異ならせることにより、正イオンと負イオンの放電音からなる騒音を効率よく低減することができる。
1 イオン発生装置
2 制御部
3、31、32 イオン発生素子
4 電圧印加回路
5 ファンモータ
6 モータ駆動回路
311、321 放電電極
321、322 誘導電極
41 信号発生器
42 アンプ

Claims (5)

  1. 電極に交流電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段により正イオンを発生する第1の電極と、
    前記電圧印加手段により負イオンを発生する第2の電極と、
    を備えたイオン発生装置であって、
    前記第1の電極と前記第2の電極にそれぞれ印加する交流電圧の周期に時間差△tを設け、
    前記第1の電極及び前記第2の電極から発生する複数の周波数成分からなる騒音レベルのうち最大となる周波数をFsとしたとき、
    前記時間差を△t=1/(Fs×2)として、それぞれの電極に交流電圧を印加することを特徴とするイオン発生装置。
  2. 前記時間差△tは、前記第1の電極の交流電圧の周期を前記第2の電極の交流電圧の周期より遅らせたものであることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 電極に交流電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段により正イオンを発生する第1の電極と、
    前記電圧印加手段により負イオンを発生する第2の電極と、
    を備えたイオン発生装置であって、
    前記第1の電極の交流電圧の周波数と、前記第2の電極の交流電圧の周波数とを異ならせ、それぞれの電極に交流電圧を印加することを特徴とするイオン発生装置。
  4. 前記第1の電極の交流電圧の周波数と、前記第2の電極の交流電圧の周波数が2Hz以上異なることを特徴とする請求項3に記載のイオン発生装置。
  5. 前記第1の電極の交流電圧の周波数よりも、前記第2の電極の交流電圧の周波数が大きいことを特徴とする請求項3または4に記載のイオン発生装置。
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