JP2014119812A - キャッシュマネージメントシステム、プログラム、及び支払代行方法 - Google Patents

キャッシュマネージメントシステム、プログラム、及び支払代行方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャッシュマネージメントシステム(200)を使用して支払代行を行う際に、振込処理に失敗した振込を特定し、特定した振込の処理の取り扱いに係る手続の煩雑さを軽減する。
【解決手段】支払依頼者の端末(104)からのファイルから各振込明細を抽出して支払代行明細としてレコード毎に第1のデータベース(224)に登録し、
支払代行者の端末(102)からの指示に応答して、集約振込ファイルを作成して勘定系システム(240)へ送信し、外部から振込に失敗した振込明細の情報を受信して支払代行明細を抽出して、第2のデータベース(228)へ支払不調明細として登録し、支払依頼者の端末(104)から失敗した振込の処理の選択に係る情報を受信して支払不調明細へ登録し、登録した支払不調明細に基づいて失敗した振込についての処理を依頼するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャッシュマネージメントシステム(CMS)に関し、より詳細には、CMSにおける支払代行に関する。
従来、企業グループ内の各社の資金の運用・管理などを一元的、効率的、効果的に行うキャッシュマネージメントシステム(CMS)が利用されている。CMSには種々の利用形態のひとつに、企業グループ内の一社(例えば、親会社または金融子会社)が、グループ内の各社に代わって、各社の取引先に代金を支払う支払代行がある。例えば、支払代行者である親会社は、グループ内の各社が作成した振込依頼に基づいて、金融機関が提供する振込サービスを利用して支払いを代行する。
しかしながら、振込依頼の内容に誤りがある場合には金融機関における振込処理が失敗し、支払代行者は、振込依頼の内容を訂正したり、振込自体を組戻したりする必要が生じる。特に、CMSを利用した支払い代行では、支払代行者は複数の依頼元からの支払いを取り扱うため失敗した振込を特定する必要があり、さらに支払の依頼元はグループ内の各社であり、振込依頼の内容もグループ内の各社が作成しているため、失敗した振込処理の取り扱いが煩雑になるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、金融機関において振込処理に失敗した振込を特定し、特定した振込の処理の取り扱いに係る手続の煩雑さを軽減することのできるキャッシュマネージメントシステム、プログラム、及び支払代行方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は、支払代行明細記憶手段(224)、支払不調明細記憶手段(228)、訂正・組戻依頼記憶手段(230)を備えたキャッシュマネージメントシステムサーバ(200)である。第1の態様のキャッシュマネージメントシステムサーバは、通信手段(202)を備え、支払代行者が操作する第1のクライアント端末(102)、支払依頼者が操作する第2のクライアント端末(104)及び金融機関の勘定系システム(240)と前記通信手段を介して通信する。また、第1の態様のキャッシュマネージメントシステムサーバは、ファイル処理手段(204)、振込処理手段(208)、不調処理手段(210)、訂正・組戻依頼データ作成手段(212)及び通信手段(202)を備える。
一実施形態では、前記ファイル処理手段(204)は、前記第2のクライアント端末(104)から送信されたファイルから、振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額を含む支払いに係る各振込明細を抽出して支払代行明細としてレコード毎に前記支払代行明細記憶手段(224)に登録するように構成されている。
一実施形態では、前記振込処理手段(208)は、前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記ファイルを集約して集約振込ファイルを作成し、前記通信手段(202)を介して前記勘定系システム(240)へ送信するように構成されている。
また、一実施形態では、前記不調処理手段(210)は、外部から入力された情報に含まれた振込に失敗した振込明細中の振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額に基づいて前記支払代行明細記憶手段(224)から当該失敗した振込に該当する支払代行明細を抽出して、前記支払不調明細記憶手段(228)へ支払不調明細としてレコード毎に登録するように構成されていて、前記支払不調明細は前記外部から入力された情報に含まれた被仕向け金融機関により付与された前記失敗した振込を識別する振込不調識別情報及び不調原因を含み、前記不調処理手段(210)は、前記第2のクライアント端末(104)から前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または訂正とする選択及び当該訂正内容を受信して前記支払不調明細記憶手段(228)の該当するレコードへ登録するようにさらに構成されている。
一実施形態では、前記訂正・組戻依頼データ作成手段(212)は、前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記支払不調明細記憶手段(228)に登録された、前記振込不調識別情報と、前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または前記失敗した振込の処理を訂正とする選択及び訂正内容とを含む依頼データを作成し前記訂正・組戻依頼記憶手段(230)へ登録し、作成した前記依頼データを前記前記通信手段(202)へ出力するように構成されている。
一実施形態では、前記第1のクライアント端末または前記勘定系システムから前記外部から入力された情報は入力される。また、作成した前記依頼データは前記前記通信手段(202)を介して前記第1のクライアント端末、前記勘定系システム及び通信サーバのいずれかへ送信される。
また、一実施形態では、キャッシュマネージメントシステムサーバは、支払代行者の貸借及び支払依頼者の貸借を記憶する貸借記憶手段(226)、及び
受信した前記ファイル中の前記振込明細に基づいて前記貸借記憶手段中の前記支払代行者の貸借及び支払依頼者の貸借を更新するように構成され貸借処理手段(206)をさらに備える。
本発明の第2の態様は、支払代行明細記憶手段(224)、支払不調明細記憶手段(228)、訂正・組戻依頼記憶手段(230)、通信手段(202)及びプロセッサを備え、支払代行者が操作する第1のクライアント端末(102)、支払依頼者が操作する第2のクライアント端末(104)及び金融機関の勘定系システム(240)と前記通信手段を介して通信するコンピュータを、キャッシュマネージメントシステムサーバとし機能させるプログラムである。
一実施形態では、前記プログラムは前記コンピュータを、前記第2のクライアント端末(104)から送信されたファイルから、振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額を含む支払いに係る各振込明細を抽出して支払代行明細としてレコード毎に前記支払代行明細記憶手段(224)に登録するファイル処理手段(204)として機能させる。
また、一実施形態では、前記プログラムは前記コンピュータを、前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記ファイルを集約して集約振込ファイルを作成し、前記通信手段(202)を介して前記勘定系システム(240)へ送信する振込処理手段(208)として機能させる。
一実施形態では、前記プログラムは前記コンピュータを、外部から入力された情報に含まれた振込に失敗した振込明細中の振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額に基づいて前記支払代行明細記憶手段(224)から当該失敗した振込に該当する支払代行明細を抽出して、前記支払不調明細記憶手段(228)へ支払不調明細としてレコード毎に登録する不調処理手段(210)であって、前記支払不調明細は前記外部から入力された情報に含まれた被仕向け金融機関により付与された前記失敗した振込を識別する振込不調識別情報及び不調原因を含み、前記第2のクライアント端末(104)から前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または訂正とする選択及び当該訂正内容を受信して前記支払不調明細記憶手段(228)の該当するレコードへ登録する前記不調処理手段(210)として機能させる。
また、一実施形態では、前記プログラムは前記コンピュータを、前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記支払不調明細記憶手段(228)に登録された、前記振込不調識別情報と、前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または前記失敗した振込の処理を訂正とする選択及び訂正内容とを含む依頼データを作成し前記訂正・組戻依頼記憶手段(230)へ登録し、作成した前記依頼データを前記前記通信手段(202)へ出力する訂正・組戻依頼データ作成手段(212)として機能させる。
本発明の第3の態様は、支払代行明細記憶手段(224)、支払不調明細記憶手段(228)、訂正・組戻依頼記憶手段(230)、通信手段(202)及びプロセッサを備え、支払代行者が操作する第1のクライアント端末(102)、支払依頼者が操作する第2のクライアント端末(104)及び金融機関の勘定系システム(240)と前記通信手段を介して通信するキャッシュマネージメントシステムサーバにおいて実施する支払代行方法である。
一実施形態では、前記支払代行方法は、前記キャッシュマネージメントシステムサーバが、前記第2のクライアント端末(104)から送信されたファイルから、振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額を含む支払いに係る各振込明細を抽出して支払代行明細としてレコード毎に前記支払代行明細記憶手段(224)に登録するステップ(S301)を含む。
また、一実施形態では、前記支払代行方法は、前記キャッシュマネージメントシステムサーバが、前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記ファイルを集約して集約振込ファイルを作成し、前記通信手段(202)を介して前記勘定系システム(240)へ送信するステップ(S301)を含む。
一実施形態では、前記支払代行方法は、前記キャッシュマネージメントシステムサーバが、振込に失敗した振込明細中の振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額を含む情報を外部から受信するステップ(S303)を含む。
また、一実施形態では、前記支払代行方法は、前記キャッシュマネージメントシステムサーバが、受信した前記外部からの情報に基づいて前記支払代行明細記憶手段(224)から当該失敗した振込に該当する支払代行明細を抽出して、前記支払不調明細記憶手段(228)へ支払不調明細としてレコード毎に登録するステップ(S307)であって、前記支払不調明細は前記外部から入力された情報に含まれた被仕向け金融機関により付与された前記失敗した振込を識別する振込不調識別情報及び不調原因を含む、ステップを含む。
一実施形態では、前記支払代行方法は、前記キャッシュマネージメントシステムサーバが、前記第2のクライアント端末(104)から前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または訂正とする選択及び当該訂正内容を受信して前記支払不調明細記憶手段(228)の該当するレコードへ登録するステップ(S311)を含む。
また、一実施形態では、前記支払代行方法は、前記キャッシュマネージメントシステムサーバが、前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記支払不調明細記憶手段(228)に登録された、前記振込不調識別情報と、前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または前記失敗した振込の処理を訂正とする選択及び訂正内容とを含む依頼データを作成し前記訂正・組戻依頼記憶手段(230)へ登録し、作成した前記依頼データを前記前記通信手段(202)へ出力するステップ(S315、S317)を含む。
以上説明したように、本発明によれば、金融機関において振込処理が失敗した振込を特定し、特定した振込の処理の取り扱いに係る手続の煩雑さを軽減することのできるキャッシュマネージメントシステム、プログラム、及び支払代行方法の提供が可能となる。
本発明の一実施形態にかかるキャッシュマネージメントシステム(CMS)サーバの概略構成図である。 本発明の一実施形態にかかるCMSサーバの各種データベース(DB)の一例を示す図であり、(a)は支払代行明細DBを、(b)は貸借DBを、(c)は支払不調明細DBを示す図である。 本発明の一実施形態にかかるCMSサーバの動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるキャッシュマネージメントシステム(CMS)サーバ200の概略構成を示す図である。図1には、インターネット等の通信網300を介してCMSサーバ200と接続されるクライアント端末102,104も示されている。また、図1には、CMSサーバ200と接続された勘定系システム240及び通信サーバ260も示されている。さらに、図1には、CMSサーバ200を用いた振込における振込先の口座がある被仕向金融機関600も示されている。
本実施形態においては、支払代行者はグループ内の親会社であり、支払依頼者は同子会社とする。すなわち、グループ内の子会社の支払いを親会社が代行するものとする。子会社はそれぞれ支払いに係る振込に関するファイルを作成し、クライアント端末104を使用してCMSサーバ200へアクセスして作成したファイルをアップロードすることで親会社に支払い代行を依頼する。このファイルは、一般社団法人全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)が定めたフォーマットで作成された振込明細を含む。親会社はクライアント端末102を使用してCMSサーバ200へアクセスし子会社からアップロードされたファイルを操作することで子会社から依頼のあった支払いを代行する。
CMSサーバ200は、通信部202、ファイル処理部204、貸借処理部206、振込処理部208、不調処理部210、訂正・組戻依頼データ作成部212、ユーザ情報DB222、支払代行明細DB224、貸借DB226、支払不調明細DB228及び訂正・組戻依頼DB230を備える。CMSサーバ200は、プロセッサ及びメモリ(図示しない)を備え、メモリにはプロセッサをファイル処理部204、貸借処理部206、振込処理部208、不調処理部210及び訂正・組戻依頼データ作成部212として機能させるプログラムが記録されている。
通信部202は、CMSサーバ200がクライアント端末102、104、勘定系システム240及び通信サーバ260と情報の送受信を行うための機能を有する。
ファイル処理部204は、子会社からアップロードされたファイル中の全銀ネットが定めるフォーマットの振込明細の各々を抽出し、支払代行明細DB224へレコード毎に登録する機能を有する。
図2(a)は、支払代行明細DB224に登録されたレコードの例を示す。子会社Aからアップロードされたファイル中の各振込明細は、振込人名(すなわち、子会社A)、振込日、受取人名、振込先口座を識別する情報(金融機関名、支店名、口座種別、口座番号)、振込金額(支払額)を含み、振込明細毎にファイルから抽出され支払代行明細DB224中のレコードへ支払代行明細として登録される。また、支払代行明細DB224の各レコードは、レコード(支払代行明細)を識別するための支払代行明細IDを含む。ファイル処理部204は、子会社からアップロードされたファイル中に含まれる振込明細を抽出して登録する際に、支払代行明細IDを付与する。
貸借処理部206は、グループ内の各社の貸借を管理する機能を有する。貸借処理部206は、子会社からの親会社に対する支払い代行の依頼に応答して、貸借DB226中の貸借に反映する。すなわち、貸借処理部206は、各子会社からCMSサーバ200へアップロードされたファイルに基づいて、貸借DB226中の親会社及び各子会社の貸借を更新する機能を有する。また、貸借処理部206は、支払(振込)が失敗した際に依頼元の子会社が当該振込について組戻をすることを選択した場合に、当該組戻を反映するように貸借DB226中の貸借を更新する機能を有する。
図2(b)は、貸借DB226に格納された親会社、子会社A及び子会社Bの貸借の例を示す。図2(b)は、子会社Aが2012年10月26日に合計300万円の支払いの代行を親会社へ依頼し、指定振込日である2012年10月31日に金融機関において振込を実施した結果、その内の200万円の支払に相当する振込が成功し、残りの100万円の支払に相当する振込が失敗し、子会社Aの選択に基づいて当該振込が2012年11月2日に組戻された場合を例示する。また、図2(b)は、子会社Bが2012年10月29日に合計500万円の支払いの代行を親会社へ依頼し、指定振込日である2012年10月31日に金融機関において振込を実施した結果、その全額である500万円の支払に相当する振込が成功した場合を例示する。
振込処理部208は、クライアント端末102から入力される親会社の指示にしたがって、各子会社ファイルを集約して集約振込ファイルを作成する機能を有する。集約振込ファイルは、通信部202を介して勘定系システム240へ送信される。
不調処理部210は、振込処理に失敗が生じた場合に、外部から入力される情報に基づいて支払代行明細DB224から当該振込の明細に対応するレコード(支払代行明細)を抽出し、支払不調明細DB228のレコードへ支払不調明細として登録する機能を有する。例えば、不調処理部210は、勘定系システムが被仕向金融機関から受信した振込不調通知の内容(振込日、受取人名、振込先口座、振込金額及び不調原因を含む)を当該勘定系システムから受信して、受信した振込不調通知の内容(振込日、受取人名、振込先口座及び振込金額)を用いて支払代行明細DB224から当該振込に対応するレコードを抽出して支払不調明細DB228へ登録することができる。別の例では、親会社の担当者が金融機関からFAXで振込不調通知を受信する場合、不調処理部210は、親会社の担当者がクライアント端末102に入力した当該振込不調通知の内容(振込日、受取人名、振込先口座、振込金額)を受信して、支払代行明細DB224から当該振込に対応するレコードを抽出して支払不調明細DB228へ登録することができる。また、被仕向金融機関からの振込不調通知は、失敗した振込を識別する振込不調IDを含む。不調処理部210は、支払代行明細DB224から抽出した失敗した振込に対応するレコードとともに振込不調IDを支払不調明細DB228へ登録することができる。
なお、不調処理部210は、失敗した振込に対応するレコードを支払不調明細DB228へ登録する際に、外部から入力される情報に基づいて支払不調明細DB228に既に失敗した振込に対応するレコードが登録されているかどうか、すなわち2回目以降の振込失敗であるかどうかを確認する。失敗が2回目以降である場合には、不調処理部210は、支払不調明細DB228中から直前(最新)の失敗した振込に対応するレコードを抽出して、支払不調明細DB228中に新たなレコードとして登録する。
また、不調処理部210は、失敗した振込のレコードを支払不調明細DB228に登録した後に、当該振込による支払いの依頼元である子会社の担当者宛に通知する機能を有する。例えば、通知は、振込が失敗したこと、CMSサーバ200へアクセスして失敗した振込に関する情報(振込日、受取人名、振込先口座(金融機関名、支店名、口座種別、口座番号)、振込金額(支払額)、不調原因)を参照して当該振込を組戻とするかあるいは訂正とするかの選択ができる旨の説明を含む。不調処理部210は、ユーザ情報DB220を参照して、通知の宛先(例えば、子会社Aの担当者)および通知手段(例えば、FAX又は電子メール)を決定し、通信部202を介して通知を通信サーバ260へ送信することができる。これにより、通知は、FAXサーバ262またはメールサーバ264により予めユーザ情報DB220へ登録された子会社の担当者へ送信される。
さらに、不調処理部210は、振込が失敗したことを通知した子会社の担当者からCMSサーバ200へアクセスがあった時にまたはアクセスしている最中に、クライアント端末104へ失敗した振込のレコードを表示するとともに担当者が振込を組戻とするか訂正とするかの選択を可能にする機能、及び失敗した振込を組戻とするか訂正とするかの選択を受信する機能を有する。例えば、不調処理部210は、失敗した振込のレコードと、組戻か訂正かを選択可能とするボタンとを含む画面をクライアント端末104のディスプレイに表示させることができる。ボタンが操作されると不調処理部210担当者の選択を受信する。また、不調処理部210は、訂正が選択された場合に、訂正内容を入力するための画面をクライアント端末104のディスプレイに表示させることができる。不調処理部210は、支払い依頼元(子会社)の選択(組戻か訂正)および訂正内容(訂正が選択された場合)をクライアント端末104から受信して支払不調明細データベース228の該当するレコードへ登録する。
図2(c)は、支払不調明細DB228に登録されたレコードの例を示す。支払不調明細DB228のレコードは、支払代行明細DB224から抽出されたレコードを含むことができる。また、支払不調明細DB228のレコードは、支払不調明細DB228から抽出されたレコードを含むことができる。支払不調明細DB228のレコード中の一部は登録されたのちに更新される。支払不調明細DB228の各レコードは、支払代行明細DB224または支払不調明細DB228から抽出されたレコードに関連づけて登録される、不調明細ID、不調ID枝番、不調原因、処理結果区分、処理回数及び組戻日を含む。
不調明細IDは、失敗した振込の明細を識別するもので、最初に振込が失敗したときに不調処理部210によって付与され、支払代行明細DB224から抽出されたレコードとともに支払不調明細DB228に登録される。
不調ID枝番は、不調明細IDによって識別される振込についての不調処理についての明細を識別するもので、不調処理部210によって付与される。不調処理部210は、同一の振込が失敗するたびに不調ID枝番をインクリメントして別のレコードとして登録する。
不調原因は、金融機関において振込が失敗した原因であり、外部から入力される情報である。
処理結果区分は、失敗した振込の取り扱いに関して依頼元が選択した処理を示す。処理回数は、同一の振込についての訂正又は組戻の処理の回数を示すもので、不調処理部210によって計数される。なお、不調明細IDの初期値を1とすることで、不調明細IDと処理回数と見なすこともできる。
組戻日は、失敗した振込について組戻が選択された場合に、資金が被仕向金融機関から返金された日付を示す。不調処理部210は、外部からの情報に基づいて組戻日を登録することができる。例えば、不調処理部210は、支払代行会社(親会社など)の口座の明細を参照して資金が返金されたかどうかを決定し、組戻日を特定して登録することができる。別の例では、支払代行会社の担当者から組戻日の入力を受信して登録することができる。
図2(c)は、子会社AからCMSサーバ200へアップロードされ10月26日付けで登録された2つの振込のうち、受取人を株式会社X製作所に指定した振込が失敗し、2つのレコードが支払不調明細DB228に登録された場合を例示する。2つのレコードは、不調明細IDの値に“201”が登録され、同一の振込であることがわかる。不調ID枝番号又は処理回数の値が“1”であるレコードは、最初に振込が失敗したときに支払代行明細DB224から抽出されて登録されたレコード(支払代行明細IDの値が“101”)である。図2(c)の例では、子会社Aにより“訂正”が選択され、受取人名が“(株)X製作所”から“X製作所(株)”に訂正されたことが登録されている。また、不調ID枝番号又は処理回数の値が“2”であるレコードは、上記訂正後の振込も失敗し、子会社Aにより“組戻”が選択され他結果、2012年11月2日に支払代行会である親会社の口座に資金が返金されたことが登録されている。
訂正・組戻依頼データ作成部212は、不調処理部210によって支払い依頼元(例えば、子会社)の選択(組戻か訂正)および訂正内容(訂正が選択された場合)が支払不調明細データベース228へ登録された後に、支払代行者(例えば、親会社)が振込不調通知への対応として金融機関へ依頼する内容を含む依頼データを作成し訂正・組戻依頼DBへ登録する機能を有する。依頼データは、振込不調ID、依頼する処理の内容(訂正または組戻)及び訂正内容(訂正の場合)を含む。訂正・組戻依頼データ作成部212は、訂正・組戻依頼DB230に登録された依頼データを通信部202へ出力してクライアント端末102送信し、これにより親会社の担当者が照会及び/又は出力(ダウンロード)することを可能にする。また、訂正・組戻依頼データ作成部212は、親会社の担当者の指示に応答して、通信部202を介して訂正・組戻依頼DB230に登録された依頼データを送信部202へ出力して勘定系システム240へ送信することができる。別の例では、訂正・組戻依頼データ作成部212は、親会社の担当者の指示に応答して、訂正・組戻依頼DB230に登録された依頼データを通信部202へ出力し通信部202及び通信サーバ260へ送信することで、金融機関(親会社が口座を有する支店)へ送信することができる。親会社の担当者がクライアント端末102へ依頼データをダウンロードする場合には、親会社の担当者はFAX,メールなどの通信手段を使用して金融機関(親会社が口座を有する支店)へ依頼データを送付してもよい。
ユーザ情報DB222は、CMS200の各利用者のアカウント、パスワード、連絡先(電話番号、FAX番号、電子メールアドレス)、タスク等の権限に関する情報を記憶する。
次に図3を参照して、CMSサーバ200の動作を説明する。
ステップS301において、通信部202は支払依頼元(子会社)のクライアント端末104からファイルを受信し、ファイル処理部204は、受信したファイルから振込明細を分離して抽出し、抽出した振込明細を支払代行明細DB224中のレコードに登録する。また、貸借処理部206は、受信したファイル中の振込明細に基づいて貸借DB226中を更新して支払代行者(親会社)及び支払依頼元(子会社)の貸借に反映する。さらに、振込処理部208は、複数の受信したファイルを集約して振込ファイルを作成し、勘定系システム240へ送信して金融機関へ振込を依頼する。
ステップS303において、通信部202は、外部から依頼した振込の内の失敗した振込に関する情報(振込日、受取人名、振込先口座、振込金額、不調原因及び振込不調IDを含む)を受信する。
ステップS305において、不調処理部210は、受信した外部からの情報の一部(振込日、受取人名、振込先口座、振込金額、及び振込不調ID)をキーとして失敗した振込に対応する明細が支払不調明細DB228に登録されているかどうかを決定する。
失敗した振込に対応する明細が支払不調明細DB228に登録されていないと決定した場合(最初の失敗の場合)、ステップS307において、不調処理部210は、受信した外部からの情報の一部(振込日、受取人名、振込先口座及び振込金額)をキーとして失敗した振込に対応する明細(レコード)を支払代行明細DB224から抽出し、受信した外部からの情報の他の一部(不調原因及び振込不調ID)とともに支払不調明細(レコード)として支払不調明細DB228に登録する。この際に、不調処理部210は、不調明細IDを付与する。支払不調明細中の不調ID枝番号及び処理回数の値は“1”として登録される。さらに、不調処理部210は、振込が失敗したこと等の説明を含む通知を作成して振込による支払いの依頼元の担当者宛に送付する。
他方、失敗した振込に対応する明細が支払不調明細DB228に登録されていると決定した場合(2回目以降の失敗の場合)、ステップS309において、不調処理部210は、受信した外部からの情報の一部(振込日、受取人名、振込先口座及び振込金額)をキーとして失敗した振込に対応する明細(レコード)を支払代行明細DB224から抽出し、支払不調明細(別のレコード)として支払不調明細DB228に登録する。この際に、不調処理部210は、不調原因を外部からの情報中の不調原因で更新する。支払不調明細中の不調ID枝番号及び処理回数の値はインクリメントされる。さらに、不調処理部210は、振込が失敗したこと等の説明を含む通知を作成して振込による支払いの依頼元の担当者宛に送付する。
ステップS311において、不調処理部210は、失敗した振込についての支払いの依頼元(子会社)の選択(振込を組戻とするか訂正とするかの選択)および訂正内容(訂正が選択された場合)をクライアント端末104から通信部202を介して受信する。
依頼元による選択が“訂正”である場合(ステップS313)、ステップS315において、不調処理部210は、支払不調DBのレコード中の処理区分を“訂正”に更新し、不調原因となった項目を訂正した内容で更新する(例えば、(株)X製作所を、X製作所(株)に変更する)ことで訂正内容を反映する。また、訂正・組戻依頼データ作成部212は、振込不調通知への対応として金融機関へ依頼する内容を含む依頼データを作成し送信部202へ出力する。作成された依頼データは、支払不調DBのレコード中の値を参照して生成され、例えば、処理区分の値(“訂正”)、被仕向金融機関によって付与された振込不調ID(例えば、“10001”)及び訂正された項目の値(例えば、受取人名である“X製作所(株)”)を含み、訂正されていない項目の値(例えば、振込日、振込先口座及び振込金額)を含んでもよい。上述したように、依頼データは、勘定系システム240、通信サーバ260または支払代行者(親会社)のクライアント端末102へ送信することができる。
依頼元による選択が“組戻”の場合(ステップS313)、ステップS317において、不調処理部210は、支払不調DBのレコード中の処理区分を“組戻”に更新する。また、訂正・組戻依頼データ作成部212は、振込不調通知への対応として金融機関へ依頼する内容を含む依頼データを作成し送信部202へ出力する。作成された依頼データは、支払不調DBのレコード中の値を参照して生成され、例えば、処理区分の値(“訂正”)及び被仕向金融機関によって付与された振込不調ID(例えば、“10001”)を含み、訂正されていない項目の値(例えば、振込日、受取人名、振込先口座及び振込金額)を含んでもよい。依頼データは、勘定系システム240、通信サーバ260または支払代行者(親会社)のクライアント端末102へ送信することができる。
ステップ319において、不調処理部210は、支払不調DB中の処理区分の値が“組戻”であり、かつ組戻日が登録されていないレコードを特定し、支払代行者(親会社)の口座に資金が返金されたかどうかを確認する。返金されている場合には、支払不調DB中の組戻日を更新する。また、貸借処理部206は、貸借DBを更新することで当該組戻を貸借に反映する。
102 クライアント(支払代行者、振込依頼者、親会社)
104 クライアント(支払代行依頼者、子会社)
200 CMSサーバ
202 通信部
204 ファイル処理部
206 貸借処理部
208 振込処理部
210 不調処理部
212 訂正・組戻依頼データ作成部
222 ユーザ情報データベース
224 支払代行明細データベース
226 貸借データベース
228 支払不調明細データベース
230 訂正・組戻依頼データベース
240 勘定系システム
260 通信サーバ
262 FAXサーバ
264 メールサーバ
300 通信網
600 被仕向金融機関

Claims (6)

  1. 支払代行明細記憶手段(224)、支払不調明細記憶手段(228)、訂正・組戻依頼記憶手段(230)、ファイル処理手段(204)、振込処理手段(208)、不調処理手段(210)、訂正・組戻依頼データ作成手段(212)及び通信手段(202)を備え、支払代行者が操作する第1のクライアント端末(102)、支払依頼者が操作する第2のクライアント端末(104)及び金融機関の勘定系システム(240)と前記通信手段を介して通信するキャッシュマネージメントシステムサーバであって、
    前記ファイル処理手段(204)は、前記第2のクライアント端末(104)から送信されたファイルから、振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額を含む支払いに係る各振込明細を抽出して支払代行明細としてレコード毎に前記支払代行明細記憶手段(224)に登録するように構成され、
    前記振込処理手段(208)は、前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記ファイルを集約して集約振込ファイルを作成し、前記通信手段(202)を介して前記勘定系システム(240)へ送信するように構成され、
    前記不調処理手段(210)は、外部から入力された情報に含まれた振込に失敗した振込明細中の振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額に基づいて前記支払代行明細記憶手段(224)から当該失敗した振込に該当する支払代行明細を抽出して、前記支払不調明細記憶手段(228)へ支払不調明細としてレコード毎に登録するように構成され、前記支払不調明細は前記外部から入力された情報に含まれた被仕向け金融機関により付与された前記失敗した振込を識別する振込不調識別情報及び不調原因を含み、前記不調処理手段(210)は、前記第2のクライアント端末(104)から前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または訂正とする選択及び当該訂正内容を受信して前記支払不調明細記憶手段(228)の該当するレコードへ登録するようにさらに構成され、
    前記訂正・組戻依頼データ作成手段(212)は、前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記支払不調明細記憶手段(228)に登録された、前記振込不調識別情報と、前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または前記失敗した振込の処理を訂正とする選択及び訂正内容とを含む依頼データを作成し前記訂正・組戻依頼記憶手段(230)へ登録し、作成した前記依頼データを前記前記通信手段(202)へ出力するように構成された、
    ことを特徴とするキャッシュマネージメントシステムサーバ。
  2. 前記外部から入力された情報は、前記第1のクライアント端末または前記勘定系システムから入力された情報であることを特徴とする請求項1に記載のキャッシュマネージメントシステムサーバ。
  3. 作成した前記依頼データは前記前記通信手段(202)を介して前記第1のクライアント端末、前記勘定系システム及び通信サーバのいずれかへ送信されることを特徴とする請求項1または2に記載のキャッシュマネージメントシステムサーバ。
  4. 支払代行者の貸借及び支払依頼者の貸借を記憶する貸借記憶手段(226)、及び
    受信した前記ファイル中の前記振込明細に基づいて前記貸借記憶手段中の前記支払代行者の貸借及び支払依頼者の貸借を更新するように構成され貸借処理手段(206)をさらに備え、
    前記貸借処理手段は、前記失敗した振込の処理を組戻とする選択を含む前記依頼データを送信した後に、前記前記失敗した振込に関する資金の返金を反映するように、前記前記貸借記憶手段中の前記支払代行者の貸借及び支払依頼者の貸借を更新するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項1、2または3に記載のキャッシュマネージメントシステムサーバ。
  5. 支払代行明細記憶手段(224)、支払不調明細記憶手段(228)、訂正・組戻依頼記憶手段(230)、通信手段(202)及びプロセッサを備え、支払代行者が操作する第1のクライアント端末(102)、支払依頼者が操作する第2のクライアント端末(104)及び金融機関の勘定系システム(240)と前記通信手段を介して通信するコンピュータを、キャッシュマネージメントシステムサーバとし機能させるプログラムであって、前記プログラムは前記コンピュータを、
    前記第2のクライアント端末(104)から送信されたファイルから、振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額を含む支払いに係る各振込明細を抽出して支払代行明細としてレコード毎に前記支払代行明細記憶手段(224)に登録するファイル処理手段(204)と、
    前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記ファイルを集約して集約振込ファイルを作成し、前記通信手段(202)を介して前記勘定系システム(240)へ送信する振込処理手段(208)と、
    外部から入力された情報に含まれた振込に失敗した振込明細中の振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額に基づいて前記支払代行明細記憶手段(224)から当該失敗した振込に該当する支払代行明細を抽出して、前記支払不調明細記憶手段(228)へ支払不調明細としてレコード毎に登録する不調処理手段(210)であって、前記支払不調明細は前記外部から入力された情報に含まれた被仕向け金融機関により付与された前記失敗した振込を識別する振込不調識別情報及び不調原因を含み、前記第2のクライアント端末(104)から前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または訂正とする選択及び当該訂正内容を受信して前記支払不調明細記憶手段(228)の該当するレコードへ登録する前記不調処理手段(210)と、
    前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記支払不調明細記憶手段(228)に登録された、前記振込不調識別情報と、前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または前記失敗した振込の処理を訂正とする選択及び訂正内容とを含む依頼データを作成し前記訂正・組戻依頼記憶手段(230)へ登録し、作成した前記依頼データを前記前記通信手段(202)へ出力する訂正・組戻依頼データ作成手段(212)と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 支払代行明細記憶手段(224)、支払不調明細記憶手段(228)、訂正・組戻依頼記憶手段(230)、通信手段(202)及びプロセッサを備え、支払代行者が操作する第1のクライアント端末(102)、支払依頼者が操作する第2のクライアント端末(104)及び金融機関の勘定系システム(240)と前記通信手段を介して通信するキャッシュマネージメントシステムサーバにおいて実施する支払代行方法であって、
    前記第2のクライアント端末(104)から送信されたファイルから、振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額を含む支払いに係る各振込明細を抽出して支払代行明細としてレコード毎に前記支払代行明細記憶手段(224)に登録するステップ(S301)と、
    前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記ファイルを集約して集約振込ファイルを作成し、前記通信手段(202)を介して前記勘定系システム(240)へ送信するステップ(S301)と、
    振込に失敗した振込明細中の振込日、受取人名、振込先口座識別情報及び振込金額を含む情報を外部から受信するステップ(S303)と、
    受信した前記外部からの情報に基づいて前記支払代行明細記憶手段(224)から当該失敗した振込に該当する支払代行明細を抽出して、前記支払不調明細記憶手段(228)へ支払不調明細としてレコード毎に登録するステップ(S307)であって、前記支払不調明細は前記外部から入力された情報に含まれた被仕向け金融機関により付与された前記失敗した振込を識別する振込不調識別情報及び不調原因を含む、ステップと、
    前記第2のクライアント端末(104)から前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または訂正とする選択及び当該訂正内容を受信して前記支払不調明細記憶手段(228)の該当するレコードへ登録するステップ(S311)と、
    前記第1のクライアント端末(102)からの指示に応答して、前記支払不調明細記憶手段(228)に登録された、前記振込不調識別情報と、前記失敗した振込の処理を組戻とする選択または前記失敗した振込の処理を訂正とする選択及び訂正内容とを含む依頼データを作成し前記訂正・組戻依頼記憶手段(230)へ登録し、作成した前記依頼データを前記前記通信手段(202)へ出力するステップ(S315、S317)と、
    を含むことを特徴とする支払代行方法。
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