JP2002373255A - 決済情報ネットワークシステム及び情報処理装置,決済情報配信方法,プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

決済情報ネットワークシステム及び情報処理装置,決済情報配信方法,プログラム並びに記憶媒体

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JP2002373255A
JP2002373255A JP2001213859A JP2001213859A JP2002373255A JP 2002373255 A JP2002373255 A JP 2002373255A JP 2001213859 A JP2001213859 A JP 2001213859A JP 2001213859 A JP2001213859 A JP 2001213859A JP 2002373255 A JP2002373255 A JP 2002373255A
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一郎 佐々木
Tomohiko Shimizu
友彦 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、会員側で効率的に利用でき
る決済情報の分類、画面構成、表示が可能な決済情報ネ
ットワークシステムを提供することにある。 【解決手段】 本発明は、決済情報を配受信するサーバ
コンピュータ4と、証券取引所の会員側クライアントコ
ンピュータ9とを備えた決済情報ネットワークシステム
である。サーバコンピュータ4は、決済情報指定手段4
14aを業務に分類して表示可能な決済情報指定画面デ
ータを配信し、クライアントコンピュータ9側から、決
済情報指定手段414aでの指定情報を受信して、指定
された決済情報の表示データをクライアントコンピュー
タ9側に配信する。クライアントコンピュータ9側は、
決済情報指定画面データを受信して、決済情報指定手段
414aを業務に分類して画面表示し、決済情報を受信
して画面表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は決済情報ネットワー
クシステム及び情報処理装置,決済情報配信方法,プロ
グラム並びに記憶媒体に係り、特に決済情報を受信する
クライアントコンピュータ側で、決済情報を効率的に利
用可能な決済情報ネットワークシステム及び情報処理装
置,決済情報配信方法,プログラム並びに記憶媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、証券決済における元本リスク
(即ち証券の売手が証券を引き渡したにもかかわらず支
払いがなされない、あるいは証券の買手が支払いを行っ
たのに証券が引き渡されないとうリスク)の軽減又は除
去を図ることが必要とされている。証券決済システムの
元本リスクは、通常、システミック・リスク(即ち、あ
る機関が履行期限に債務を履行できなくなることによ
り、他の機関も履行期限に債務を履行できなくなり、最
終的には支払システムと金融市場の安定性が危険に曝さ
れるというリスク)を引き起こす可能性の最も高い要因
と考えられている。
【0003】そして、このようなリスクは、決済日以前
には、証券取引の当事者は、リプレースメント・コスト
・リスク(即ち、もし一方の当事者が決済日前に破綻し
た場合、他方の破綻していない当事者は、当該未決済契
約に係る未実現の利益を喪失するというリスク)に曝さ
れている。その結果としてのエキスポージャーは、もと
もとの契約をその時の時価で置き換えるためのコストに
ほかならない。リプレースメントコスト・リスクの大き
さは、証券価格のボラティリティー及び売買日から決済
日までの期間に左右される。こうしたリスクは、売買か
ら決済までの期間を短縮することによって軽減が可能で
ある。
【0004】また証券決済に係る最大のリスクは、決済
のプロセス(即ち、売買が売手から買手への証券のファ
イナル(アンコンディショナル)な振替(デリバリ)及
び買手から売手へのファイナルな資金の振替(ペイメン
ト)により結了するプロセス)で発生するものと考えら
れている。
【0005】前記した元本リスクは、振り替えられた証
券の全価値に値するため、こうしたリスクの存在する証
券決済システムの参加者の破綻は、システミックな問題
を引き起こすほど巨額なクレジット・ロスを伴う可能性
が高い。このことから、デリバリとペイメントの間に可
能な限り最強のリンゲージを設けることは、証券決済シ
ステムにとって極めて重要なものと考えられている。
【0006】また、流動性リスクとは、期日になっても
ペイメントを受けられない証券の売手が、他のペイメン
トを実行するために資金の借入や資産の売却を余儀なく
されるリスク、あるいは期日にデリバリを受けられない
証券の買手が、自身のデリバリ義務を履行するために証
券の借入を余儀なくされるリスクを言うものである。
【0007】一般に、証券の決済システムとしては、大
きく次の三つの手法が考えられている。例えば、第1の
方法としては、証券と資金の双方について取引ごと(グ
ロス・ベース)の振替指図を実行するシステムで、売手
から買手への証券のファイナル(アンコンディショナ
ル)な振替(デリバリ)は、買手から売手への資金のフ
ァイナルな振替(ペイメント)と同時に行われるように
するものである。第2の方法としては、証券については
グロス・ベースで振替指図が実行され、売手から買手へ
の証券のファイナルな振替(デリバリ)は、決済処理時
間帯の中で常に行われるが、資金についてはネット・ベ
ースで振替指図が実行され、買手から売手への資金のフ
ァイナルな振替(ペイメント)は、決済処理時間帯の最
後に行われるようにするものである。第3の方法として
は、証券と資金の双方についてはネット・ベースで振替
指図が実行され、証券と資金ともにファイナルな振替は
決済処理時間帯の最後に行われるようにするものであ
る。
【0008】このような方法において、流動性リスク
(liquidity risk)は、相手方が期日に
決済を全額履行できず、将来の不特定の日に行うという
リスクと定義される。相手方が決済できないのが、技術
的又は一時的な理由による場合はデフォルトではなくフ
ェイルド・トランザクション(failed tran
saction)とされ、その当事者は、後日に全額決
済するであろうし、したがって信用上の損失は全く生じ
ないと考えられている。しかしながら、決済不履行が分
かった時、その当事者は、それがデフォルトなのか、フ
ェイルド・トランザクションなのか、確信をもって決め
られないのが一般的である。その結果、技術的な理由に
よるフェイルは、フェイルを起こした当事者への信頼の
喪失につながり、それによって、その当事者の相手方
は、その当事者との他の取引についても決済を停止する
可能性がある。
【0009】たとえ信頼の喪失がないとしても、流動性
リスクは、やはり懸念の対象となる。証券の売手にとっ
て、流動性リスクとは、買手からペイメントを受けられ
ないというリスクであり、その場合、おそらく、その売
手は、他の取引に係る自身のペイメントの不履行を避け
るために資金の借入あるいは資産の処分を余儀なくされ
る。証券の買手にとっては、流動性リスクは、売手から
デリバリを受けられないというリスクであり、当該買手
は、第三者へのデリバリを履行するために、当該証券の
借入を強いられることになるものと考えられる。
【0010】そして、証券決済における信用リスクの最
大の源泉、したがってシステミック・リスクの最たる源
泉は、決済期日に生ずる元本リスクである。このような
リスクは、証券決済システムがデリバリはペイメントが
実行された場合にのみ行われることを保証するようなメ
カニズムを設ければ、除去できるものである。さらに、
元本リスクの懸念を除去することにより、金融市場の逼
迫時に参加者がデリバリ又はペイメントを停止する可能
性を低め、それによって流動性リスクを削減するもので
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、証券の
決済はDVP(デリバリ・バーサス・ペイメント)で行
われることが好ましいが、現在、証券の決済等において
は、紙ベースで処理が行われており、ネットワーク等を
用いた決済処理は行われていなかった。
【0012】しかし、紙ベースによる情報配信は、紙の
配布のために多大な時間と労力を必要とするものであ
り、情報配布にかかる時間や紙資源の省力化等から紙ベ
ースによる情報配信に代わる手段が望まれていた。
【0013】また、上述のように、証券決済にDVPを
用いることが必要であることは、知られているが、具体
的にはどのようなシステム、方法、装置、プログラム等
で行うかは、明確でなく、その解決には、新たなシステ
ム、方法、装置、プログラム等を考え出す必要があっ
た。
【0014】そして、上記新たなシステム、方法、装
置、プログラム等は既存のシステム、或いは他の機関に
おけるシステムとの連繋を充分に図るものであることが
好ましい。
【0015】例えば、証券決済をDVPで行うために
は、DVPを利用する証券取引所の会員等の側に、決済
情報をネットワーク等を用いて送信する必要がある。こ
の決済情報は、ネットワーク等により送信する場合に、
どのような画面構成、方式にすれば効率的に会員側で利
用することができるかは、明確でなく、会員が効率的に
利用可能な決済情報の分類や画面構成の開発を行う必要
があった。
【0016】本発明の第1の目的は、従来のような紙ベ
ースによる情報配信に代わる決済情報に関する新たなシ
ステム等を構築することにあり、上述のような他のシス
テムとの連繋を図ったときにおける元本リスク、システ
ミック・リスク、リプレースメント・コスト・リスク、
決済のプロセスにおけるリスク、流動性リスク、事務手
続き上のリスクなどの、各種のリスクが発生しないよう
なシステム、方法、装置、プログラム等の提供を目的と
する。本発明の第2の目的は、会員側で効率的に利用で
きる決済情報の分類、画面構成、表示が可能な決済情報
ネットワークシステム及び情報処理装置,決済情報配信
方法,プログラム並びに記憶媒体を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1に
係る発明によれば、決済情報を配受信するサーバコンピ
ュータと、該サーバコンピュータとの間で前記決済情報
を送受信する証券取引所の会員側のクライアントコンピ
ュータと、を備えた決済情報ネットワークシステムであ
って、前記サーバコンピュータは、前記決済情報を格納
する決済情報記憶手段と、前記決済情報を指定する決済
情報指定手段を業務に分類して画面上に表示可能な決済
情報指定画面データを生成する決済情報指定画面データ
生成手段と、前記決済情報指定画面データを前記クライ
アントコンピュータ側に配信する決済情報指定画面デー
タ配信手段と、前記クライアントコンピュータ側から、
前記決済情報指定手段で指定された情報を受信した場合
に、前記決済情報指定手段で指定された決済情報の表示
データを前記クライアントコンピュータ側に配信する決
済情報表示データ配信手段と、を備え、前記クライアン
トコンピュータは、前記決済情報指定画面データを受信
して、前記決済情報指定手段を業務に分類して画面上に
表示する決済情報指定画面表示手段と、前記決済情報指
定手段で指定された情報を前記サーバコンピュータ側に
送信する指定情報送信手段と、前記サーバコンピュータ
側から、前記指定された決済情報を受信して画面上に表
示する決済情報表示手段と、を備えたことにより解決さ
れる。
【0018】上記課題は、請求項14に係る発明によれ
ば、証券取引所の会員側のクライアントコンピュータと
送受信可能に接続され、決済情報を配信するものであっ
て、該情報処理装置の動作を規定したプログラムを格納
する記憶装置と、前記公開情報を蓄積した公開情報デー
タベースを格納する記憶装置と、前記情報を作成するサ
ーバと、外部から情報を受け入れる入力装置と、外部に
情報を送出する出力装置と、前記記憶装置又は/及び前
記入力装置から受け取った情報を用いて演算し、演算し
た結果を前記記憶装置又は/及び前記出力装置に渡す中
央演算処理装置と、を備えた情報処理装置において、前
記決済情報を格納する決済情報記憶手段と、前記決済情
報を指定する決済情報指定手段を業務に分類して画面上
に表示可能な決済情報指定画面データを生成する決済情
報指定画面データ生成手段と、前記決済情報指定画面デ
ータを前記クライアントコンピュータ側に配信する決済
情報指定画面データ配信手段と、前記クライアントコン
ピュータ側から、前記決済情報指定手段で指定された情
報を受信した場合に、前記決済情報指定手段で指定され
た決済情報の表示データを前記クライアントコンピュー
タ側に配信する決済情報表示データ配信手段と、を備え
たことにより解決される。
【0019】上記課題は、請求項27に係る発明によれ
ば、決済情報を証券取引所の会員側のクライアントコン
ピュータに配信する決済情報配信方法であって、前記決
済情報を指定する決済情報指定手段を業務に分類して画
面上に表示可能な決済情報指定画面データを生成する決
済情報指定画面データ生成手順と、該決済情報指定画面
データ生成手順で生成した前記決済情報指定画面データ
を前記クライアントコンピュータ側に配信する決済情報
指定画面データ配信手順と、前記クライアントコンピュ
ータ側から、前記決済情報指定手段で指定された情報を
受信する指定情報受信手順と、該指定情報受信手順で指
定された情報に基づいて、前記決済情報指定手段で指定
された決済情報の表示データを前記クライアントコンピ
ュータ側に配信する決済情報表示データ配信手順と、を
行うことにより解決される。
【0020】上記課題は、請求項40に係る発明によれ
ば、前記証券取引所の会員側のクライアントコンピュー
タに決済情報を配信するコンピュータに、前記決済情報
を指定する決済情報指定手段を業務に分類して画面上に
表示可能な決済情報指定画面データを生成する決済情報
指定画面データ生成手順と、該決済情報指定画面データ
生成手順で生成した前記決済情報指定画面データを前記
クライアントコンピュータ側に配信する決済情報指定画
面データ配信手順と、前記クライアントコンピュータ側
から、前記決済情報指定手段で指定された情報を受信す
る指定情報受信手順と、該指定情報受信手順で指定され
た情報に基づいて、前記決済情報指定手段で指定された
決済情報の表示データを前記クライアントコンピュータ
側に配信する決済情報表示データ配信手順と、を実行さ
せるためのプログラムであることにより解決される。
【0021】このように、サーバコンピュータは、前記
決済情報を指定する決済情報指定手段を業務に分類して
画面上に表示可能な決済情報指定画面データを生成する
決済情報指定画面データ生成手段を備えているので、決
済情報を、汎用性が高い業務の単位で分類して、会員側
のクライアントコンピュータの画面上に表示することが
可能となり、表示画面をシンプルなものにすることが可
能となると共に、閲覧、ダウンロード、エントリ等の操
作の操作性を高めることが可能となる。業務の単位は、
会員により多少異なる可能性はあるが、比較的汎用性が
高いため、殆どの会員に対して、操作性が高く利用しや
すい表示画面を提供することが可能となる。また、業務
の分類は汎用性が高いため、今後、非DVPシステムな
ど、他のシステムと連携させる場合にも、連携が容易と
なる。
【0022】このとき、前記業務に分類して画面上に表
示とは、前記決済情報を、前記業務ごとに異なる画面に
表示するように構成すると好適である。このように構成
しているので、クライアントコンピュータを操作するユ
ーザが、業務分類をより明確に認識し易くなり、より決
済情報を表示する画面の操作性が高いものとなる。
【0023】また、前記業務とは、照合業務と、決済業
務と、担保管理業務と、フェイル管理業務と、情報照会
業務と、を含む群のうち複数の業務であるように構成す
ると好適である。このように構成しているので、決済情
報ネットワークシステムを利用する会員間で汎用性の高
い分類により、決済情報を表示することが可能となる。
また、この照合業務と、決済業務と、担保管理業務と、
フェイル管理業務と、情報照会業務とを単位とする分類
は、取引種別や制度が今後変化した場合でも、変化に対
応しやすいシンプルな分類であるため、制度を変更する
場合等に対応が容易となる。
【0024】また、前記クライアントコンピュータは、
最新のものから遡って所定件数分の決済情報の前記指定
画面データ送信を指示する最新所定件数分指定手段を備
え、前記決済情報指定画面データ生成手段は、前記最新
所定件数分指定手段から受信した情報に基づいて、最新
所定件数分の決済情報の前記指定画面データを生成する
ように構成すると好適である。このように構成している
ので、画面上に、全件のみでなく、所定件分の決済情報
指定手段を表示することができ、画面構成の自由度を増
すことが可能となる。
【0025】また、前記クライアントコンピュータは、
所定日に配信された決済情報の前記指定画面データ送信
を指示する配信日指定手段を備え、前記決済情報指定画
面データ生成手段は、前記配信日指定手段から受信した
情報に基づいて、前記所定日に配信された決済情報の前
記指定画面データを生成するように構成すると好適であ
る。このように構成しているので、画面上に、クライア
ントコンピュータを操作するユーザが、配信日を特定し
て決済情報指定手段を表示させることができ、画面構成
の自由度を増すことが可能となる。
【0026】また、前記決済情報指定手段には、前記決
済情報の名称と、前記サーバコンピュータから配信可能
になった業務日付と、が、前記クライアントコンピュー
タで表示可能に付されているように構成すると好適であ
る。このように、前記決済情報指定手段には、前記決済
情報の名称と、前記サーバコンピュータから配信可能に
なった業務日付と、が、前記クライアントコンピュータ
で表示可能に付されているので、クライアントコンピュ
ータ側のユーザが、必要な決済情報を、多数の決済情報
の中から容易に見つけることが可能となる。また、クラ
イアントコンピュータ側の会員は、日単位で決済情報を
扱っており、また毎日決済情報がサーバコンピュータ側
から送信されることとなるため、サーバコンピュータか
ら配信可能になった業務日付を決済情報指定手段に付す
ことにより、クライアントコンピュータ側のユーザは、
決済情報の管理を効率よく行うことが可能となる。
【0027】また、前記決済情報が、所定時刻以降に配
信可能となる深夜生成情報である場合には、前記業務日
付の代わりに、前記深夜生成情報が配信可能になった翌
日の帳票日付が、前記決済情報指定手段に付されるよう
に構成すると好適である。このように構成しているの
で、通常は翌日にクライアントコンピュータ側で利用さ
れる深夜生成の決済情報を、実際に利用される日付で管
理することとなり、実体に沿った日付管理が可能とな
る。また、前記深夜生成情報は、照合業務に関する決済
情報であるように構成すると好適である。
【0028】上記課題は、請求項9に係る発明によれ
ば、決済情報を配受信するサーバコンピュータと、該サ
ーバコンピュータとの間で前記決済情報を送受信する証
券取引所の会員側のクライアントコンピュータと、を備
えた決済情報ネットワークシステムであって、前記サー
バコンピュータは、前記決済情報を格納する決済情報記
憶手段と、該決済情報記憶手段に格納された前記決済情
報を、該決済情報の基準日と共に表示可能な決済情報表
示データを生成する決済情報表示データ生成手段と、前
記決済情報表示データを前記クライアントコンピュータ
側に配信する決済情報表示データ配信手段と、を備え、
前記クライアントコンピュータは、前記決済情報表示デ
ータを受信して、前記決済情報を画面上に表示する表示
手段を備え、前記決済情報が照合業務に関する情報であ
る場合には、前記基準日は、約定日であり、前記決済情
報が決済業務に関する情報である場合には、前記基準日
は、決済日であることにより解決される。
【0029】上記課題は、請求項22に係る発明によれ
ば、証券取引所の会員側のクライアントコンピュータと
送受信可能に接続され、決済情報を配信するものであっ
て、該情報処理装置の動作を規定したプログラムを格納
する記憶装置と、前記公開情報を蓄積した公開情報デー
タベースを格納する記憶装置と、前記情報を作成するサ
ーバと、外部から情報を受け入れる入力装置と、外部に
情報を送出する出力装置と、前記記憶装置又は/及び前
記入力装置から受け取った情報を用いて演算し、演算し
た結果を前記記憶装置又は/及び前記出力装置に渡す中
央演算処理装置と、を備えた情報処理装置において、前
記決済情報を格納する決済情報記憶手段と、該決済情報
記憶手段に格納された前記決済情報を、該決済情報の基
準日と共に表示可能な決済情報表示データを生成する決
済情報表示データ生成手段と、前記決済情報表示データ
を前記クライアントコンピュータ側に配信する決済情報
表示データ配信手段と、を備え、前記決済情報が照合業
務に関する情報である場合には、前記基準日は、約定日
であり、前記決済情報が決済業務に関する情報である場
合には、前記基準日は、決済日であることにより解決さ
れる。
【0030】上記課題は、請求項35に係る発明によれ
ば、決済情報を証券取引所の会員側のクライアントコン
ピュータに配信する決済情報配信方法であって、前記決
済情報を、該決済情報の基準日と共に表示可能な決済情
報表示データを生成する決済情報表示データ生成手順
と、該決済情報表示データ生成手順で生成された前記決
済情報表示データを前記クライアントコンピュータ側に
配信する決済情報表示データ配信手順と、を行い、前記
決済情報が照合業務に関する情報である場合には、前記
基準日は、約定日であり、前記決済情報が決済業務に関
する情報である場合には、前記基準日は、決済日である
ことにより解決される。
【0031】上記課題は、請求項48に係る発明によれ
ば、証券取引所の会員側のクライアントコンピュータに
決済情報を配信するコンピュータに、前記決済情報を、
該決済情報の基準日と共に表示可能な決済情報表示デー
タを生成する決済情報表示データ生成手順と、該決済情
報表示データ生成手順で生成された前記決済情報表示デ
ータを前記クライアントコンピュータ側に配信する決済
情報表示データ配信手順と、を実行させるためのプログ
ラムであって、前記決済情報が照合業務に関する情報で
ある場合には、前記基準日は、約定日であり、前記決済
情報が決済業務に関する情報である場合には、前記基準
日は、決済日であることを特徴とするプログラムである
ことにより解決される。このように構成していることに
より、関連する業務の日付による実体に沿った日付管理
が可能となる。
【0032】このとき、前記照合業務に関する決済情報
には、内国株式売買明細表、債券取引売買明細表、サマ
リー、権利行使情報が含まれるように構成すると好適で
ある。また、前記決済業務に関する決済情報には、決済
通知、確定通知、相手方指定情報が含まれるように構成
すると好適である。
【0033】また、前記担保管理業務に関する決済情報
には、前日差入担保金情報、証拠金情報が含まれるよう
に構成すると好適である。また、前記フェイル管理業務
に関する決済情報には、フェイル情報通知、バイイン情
報通知、バイイン実行通知、バイイン実行結果通知、バ
イイン請求画面、バイイン請求取下画面、バイイン注文
画面が含まれるように構成すると好適である。
【0034】また、請求項40乃至52のいずれかに係
るプログラムを記憶させた記憶媒体であるように構成す
ると好適である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下に説明する構成は、
本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で
種々改変することができるものである。
【0036】本明細書中で「コンピュータ」とは、演算
装置を備えた情報端末すべてを含む意味である。例え
ば、スーパーコンピュータ、汎用コンピュータ、オフィ
スコンピュータ、制御用コンピュータ、ワークステーシ
ョン、パソコンのほか、携帯情報端末、演算装置を備え
た携帯電話等をも含む。記憶媒体とは、インストール、
実行、流通などのために、コンピュータ読み取り可能な
記憶媒体、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディス
ク、CD、DVD等をいい、本発明に係るプログラムが
記憶されている。
【0037】本実施の形態は、証券取引に関する広域ネ
ットワーク(Wide AreaNetwork)シス
テムである証券取引所WANシステム1に含まれる決済
情報システムに関する。本実施の形態に係る決済情報ネ
ットワークシステムとしての決済情報システムは、証券
取引所14における決済情報,エントリ情報を証券取引
所14と会員2との間で送受信するシステムをいう。こ
の決済情報システムには、証券取引所14の市場運営に
対する重要情報,緊急性が高い情報等の公開情報につい
て、配信準備が整って配信可能となった旨の配信可能情
報を、証券取引所14の複数の会員2,特別参加者に同
時に通知する同報通知システムも含まれる。
【0038】「同報通知」とは、一般的に、複数の者に
同時に通知することをいうが、以下、証券取引所14の
運用に関する業務メッセージと決済情報,たとえば、こ
の配信可能情報を複数の会員2に同時に通知することを
「同報通知」といい、本明細書では、会員2の一部に同
時に通知すること,会員2に含まれる一部のユーザに同
時に通知すること,全会員2に同時に通知することのい
ずれもを含むものとする。
【0039】証券取引所14とは、証券市場を開設する
組織をいい、本実施形態における証券取引所14は、有
価証券の売買,有価証券指数等の先物取引及び有価証券
オプション取引を行うために必要な有価証券取引市場を
開設する組織である。証券取引所14は、証券の売買等
の場の提供,証券の売買等の管理,有価証券の審査及び
上場,上場証券の管理,会員2の管理等を行う。証券市
場とは、企業や国等の長期資金調達の場(発行市場)、
国民の証券投資の場(流通市場)をいう。
【0040】本実施形態の証券取引所14は、証券会社
を会員2とする会員組織の形態をとっている。この会員
組織とは、証券取引所14の構成員としてその管理運営
に当たる者と、証券取引所14の開設する有価証券市場
において売買等を行う者とが同一人格の会員である組織
形態をいう。
【0041】証券取引所14の会員2とは、証券取引所
14の正会員,才取会員,特別参加会員をいう。通常、
会員2は、証券会社である。ただし、証券会社以外の者
を、会員2とするようにしてもよい。正会員とは、証券
取引所14の市場において、顧客からの委託又は自己の
計算に基づいて売買等を行うことができる証券会社をい
う。才取会員とは、証券取引所14の市場において、正
会員間の売買等の媒介,すなわち売買注文等の付け合わ
せ業務を主たる業務とする証券会社をいう。特別参加会
員とは、正会員以外の者のうち、取引所が適当と認め
て、先物取引やオプション取引市場において、取り引き
できる資格を与えた者をいう。
【0042】本実施形態では、証券取引所14における
DVP(Delivery Versus Payme
nt:資金と証券の同時又は同日中の引渡し)による売
買取引の決済を行う。決済リスクの削減及びグローバル
・スタンダードの達成が可能となり、また、資金と証券
の授受をリンクさせることによって、取引相手の決済不
履行から生じる元本リスク(資金又は証券を交付した後
その対価を受け取れないリスク)が排除可能となる。
【0043】本実施形態で採用するDVP決済の特徴に
ついて示す。まず、DVP決済導入の背景・目的は、次
の通りである。従来の証券取引所14における決済方法
では、有価証券と資金の授受の間のリンクが不十分なた
め、資金決済について不履行(デフォルト)が発生した
場合、当該不履行会員による有価証券の取引を完全には
停止することができず、元本リスクを排除することがで
きないという問題点があった。
【0044】また、この場合不履行により会員2が被っ
た損害は、違約損失補償準備金により保証されることと
なっているが、違約損失補償準備金の財源は会員2が拠
出する特別会費であるから、元本リスクは最終的には会
員2が負っているという問題点もあった。
【0045】さらに、日本ではペイオフの実施準備が進
められており、ペイオフの実施を考慮すると、決済リス
クをさらに削減する必要性が生じている。保管振替機関
における証券保管振替システムのリプレース、転換社債
(CB)の取扱開始、決済照合等システムの構築、中央
銀行における当預決済のRTGS(即時グロス決済シス
テム)化等、今後の決済環境の整備・拡充が求められて
いる。また、決済制度改善の世界的ベンチマークとなっ
ているG30勧告及びISSA修正勧告において、DV
Pを導入すべしとの提言がなされており、決済システム
のグローバルスタンダードの達成も求められている。
【0046】本実施形態に係るDVP決済システムは、
これらの問題点を解決し、要望に応えるものであって、
資金と証券の授受をリンクさせることによって、取引相
手の決済不履行から生じる元本リスク(資金又は証券を
交付した後その対価を受け取れないリスク)を排除する
という効果を備えたものである。
【0047】図1は、本実施形態に係るDVP決済の対
象取引を示す。なお、対象取引はこれらに限定されず、
適宜変更してもよいことは当然である。本実施形態のD
VP決済では、内国株券の普通取引、立会外分売、第一
銘柄取引、バスケット取引、終値取引と、受益株券の普
通取引と、転換社債券の普通取引、第一銘柄取引、終値
取引、立会外バスケット対当取引が対象となる。これら
の取引合計は、所定の証券取引所における有価証券の売
買代金の約99.9%を占めるものである。
【0048】なお、保管振替機関取扱有価証券に係る当
該普通取引、立会外分売、第一銘柄取引、バスケット取
引、終値取引、立会外バスケット対当取引の6種類の取
引には、業務規定等に基づく過誤訂正等のための売買を
含む。
【0049】ここで、保管振替機関15とは、証券保管
振替制度を運用する機関をいい、有価証券を集中保管
し、有価証券の受渡しを券面そのものの授受に代えて、
保管振替機関15に設けられた口座間の振替によって処
理する機関をいう。有価証券の所有者は、有価証券を保
管振替機関15に預託したままで権利を行使することも
できる。証券保管振替制度は、証券流通市場の円滑な運
営を図るため、株券等有価証券の保管・受渡しを効率
化、合理化することを目的とした制度である。
【0050】内国株券とは、株券のうち外国株券以外の
ものをいい、内国法人の発行する株券をいう。転換社債
券とは、転換請求期間内であれば発行会社に対し株式へ
の転換を請求できる権利が付与された社債をいう。普通
取引とは、所定の証券取引所で使用されている用語であ
って、売買契約締結の日から起算して4日目(休業日を
除く)の日に決済を行う売買をいい、所定の証券取引所
で最も基本的な売買の形態である。
【0051】図1において、内国株券の普通取引には、
普通取引と見なす株券オプション取引の権利行使により
成立する対象株券の売買を含むものとする。立会外分売
とは、売買立会外で、大量の売注文を分売する売買方法
をいう。具体的には、会員が顧客から立会外分売により
執行することを条件とする大量の売注文を受託し、執行
しようとするときには取引所に届出を行うとともに、売
買立会終了後に分売の条件を発表して、翌日の午前8:
20から8:45までに買付けの申込みを受けて売買を
成立させる方法が行われている。
【0052】第一銘柄取引とは、1銘柄の株式を、一定
数量または一定金額以上売買することをいう。売買単位
の100倍以上の取引を第一銘柄取引という場合もあ
る。バスケット取引とは、複数の銘柄の株式を同時に売
買することをいう。15銘柄以上かつ売買代金の総額が
1億円以上になる取引をバスケット取引という場合もあ
る。
【0053】終値取引とは、売買立会終了時の約定値段
での取引をいう。立会外バスケット対当取引とは、電子
取引ネットワークシステムを会して行う「立会外取引」
のうち、15銘柄以上、売買代金1億円以上等の所定の
基準以上の取引を言う。なお、図1の第一銘柄取引、バ
スケット取引、立会外バスケット対当取引は、決済日が
普通取引と同様の取引に限るものとする。
【0054】証券取引所14の決済の効率性維持、実務
的実現可能性の観点から、本実施形態のDVP決済シス
テムは、既に行われている現行のネッティング決済(受
渡証券及び受払資金の差引数量の授受)を継続したDV
P決済とする。
【0055】DVP決済システムの決済時限について説
明する。DVP決済システムでは、証券決済時限(渡方
会員による証券取引所14への証券交付時限)は正午と
する。また、DVP予定受払代金預託時限(支払方(予
定)会員による証券取引所14へのDVP予定受払代金
(決済代金の支払予定額)預託時限)は正午とする。預
託されたDVP予定受払代金は、資金支払時限をもって
資金決済代金に充当する。
【0056】資金支払時限(フェイルに伴って、資金の
追加支払いが生じた支払方会員及び受領方(予定)から
支払方に転じた会員による証券取引所14への資金支払
時限)は午後1時30分とする。資金受領時刻(証券取
引所14による受領方会員への資金交付時刻及び被フェ
イルに伴って、払込代金に余剰額が生じた支払方会員へ
の当該余剰額返戻時刻)は午後2時とする。なお、従来
の決済では、証券決済時限、資金受領時刻は午後3時、
資金支払時限は午後1時であった。
【0057】受け証券の受領方法について説明する。会
員2が渡し証券を証券取引所14に交付したときは、当
該渡し済み証券に相当する価値の受け証券を資金支払時
限以前に受領することができるようにする。また、当該
渡し済み証券の価値を上回る受け証券についても、所要
の担保を証券取引所14に預託することにより、同様の
早期受領を可能とする。こうした証券と証券及び資金と
証券の授受のリンク並びに受け証券の早期受領を図るた
め、ネット・デビット方式による証券決済方法を採用す
るとともに、担保制度、フェイル制度及びそれに付随す
るバイイン制度を導入する。
【0058】ここで、各用語の説明をする。ネット・デ
ビット方式とは、決済日の各振替時点において、渡済み
証券及び預託された担保の価値に見合う受領可能証券数
量を計算し、あらかじめ決定した順位に従って受け証券
の受領を行う方式をいう。
【0059】DVP予定受払代金(必須担保)とは、資
金の支払方(予定)会員が、支払予定額を決済日の正午
までに証券取引所14に預託するDVP予定受払代金を
いう。具体的には、決済代金の暫定額(当日のフェイル
を考慮しない額)と値洗い差金の差引計算により得られ
た金額が払い超となっている会員2が、当該払い超とな
っている額の金銭を、DVP予定受払代金として証券決
済時限である正午までに証券取引所14に差し入れる。
DVP予定受払代金の差入れは、資金決済銀行におい
て、会員口座から証券取引所口座への振込みにより行う
ものとする。このDVP予定受払代金の預託により、正
午までにフェイルに係る分を除く受け証券の受領が可能
となる。
【0060】前日差入担保金(任意担保)とは、会員2
が、決済日の前日に証券取引所14に預託する担保(現
金・代用有価証券)をいう。これにより、担保の価値に
相当する受け証券の早期受領が可能となる。
【0061】フェイル制度とは、決済日に渡し証券を証
券取引所14に交付できない場合(フェイル)は、その
証券及び資金決済(決済代金)を翌日に繰り越し、繰り
越された日を決済日とする売買取引の決済に係る有価証
券及び決済代金と再ネッティング(CNS:Conti
nuous Netting Settlement)
したうえで決済する制度をいう。フェイル制度では、フ
ェイル会員には、遅延損害金等のペナルティーを課す。
フェイル会員はフェイルとなった受渡しに係る代金相当
額100円につき、1日4銭の遅延損害金を証券取引所
14を通じて受方会員に支払うこととする。遅延損害金
の率は、フェイルの抑制及び早期解消を図るため、貸借
金利、裁定金利等を上回るレートとなるように定める必
要がある。
【0062】証券取引所14は、フェイル会員が当初の
決済日から起算して5営業日目の日までに、フェイルを
解消しない場合には、証券取引所14が定める額の金銭
を当該会員2から徴収することとする。フェイル制度の
導入に伴い、DVP決済対象銘柄に関しては、従来の
D.B.制度は採用しない。従来の有価証券引渡票
(D.B.)制度は、有価証券の授受が実際には未了で
あるにもかかわらず金銭の授受を行うという点で、DV
Pの考え方になじまないからである。
【0063】なお、有価証券引渡票(D.B.)制度と
は、決済日において有価証券を引き渡すことができない
場合は、D.B.を発行することにより決済(有価証券
及びこれに対応する金銭の授受)を行う制度であり、
D.B.の発行により、渡方と受方の間に有価証券の貸
借の関係が成立する(D.B.返済まで継続)。フェイ
ル制度を導入することにより、受方会員にとっては、翌
日の決済において有価証券を優先的に受領することがで
き、また証券取引所14に対して有価証券の買付及び引
渡し(バイイン)を請求することができるというメリッ
トがある。
【0064】ただし、決済日を厳守する現行の決済実態
を維持するため、無制限にフェイルを容認するのではな
く、フェイル発生を抑止するための遅延損害金等のペナ
ルティ及び被フェイル会員の権利としてのバイイン(フ
ェイルに係る有価証券の買付け及び引渡し)といった仕
組みを設けることとする。また、資金決済不履行時に
は、証券取引所14が当該資金決済を履行するととも
に、引取りを停止した有価証券又は預託されている担保
を不履行により生じた損害の補填に充てることとする。
【0065】株主の権利を確定するための基準日時の前
日においてフェイルが発生した場合は、証券取引所14
が定める額の金銭を当該会員2から徴収する。万が一、
期越えのフェイルが発生した場合、配当、議決権等の権
利処理は当事者間で調整する。
【0066】バイイン制度とは、被フェイル会員が、翌
日の決済で被フェイルが解消できない場合、証券取引所
14に対してフェイルに係る証券の買付け及び引渡し
(バイイン)を請求することができる制度をいう。本実
施形態では、被フェイル日の翌日の証券決済時限(例え
ば午後1時、正午など)を越えて被フェイルが継続して
いる場合、バイイン請求できるものとする。
【0067】フェイルの受方は受方順位の優先により、
フェイルを受けた翌日に解消できる可能性が高いことか
ら、バイインの請求は、翌日の決済終了以降に行えるこ
ととする。フェイルの受方は、受方順位の優先により、
フェイルを受けた翌日に解消できる可能性が高いことか
ら、バイインの請求は、翌日の決済終了以降に行えるこ
ととする。証券取引所14は、被フェイル会員からバイ
インの請求があった場合、バイイン請求日から起算して
4営業日目の日までに当該請求に係る被フェイルが解消
されないときは、バイインを実行し、それに要した費用
を最も古いポジションを持つフェイル会員に請求する。
【0068】バイイン請求会員は、当初のバイイン実行
予定日に、実行予定全数量の実行が完了しない場合には
その翌日以降、当該請求を取り下げる(バイイン請求の
取下げ)ことができる。請求日の古い請求ポジションか
ら順に請求の取下げが可能とし、各請求ポジション残高
の部分的な取消しは認めない。
【0069】バイインの実行に際しての有価証券の買い
付け(売注文の募集:バイイン注文)は、注文受付時刻
を15:00〜15:30、実行(約定)時刻を15:
30+α、実行方法を実行日当日の終値を基準として上
下X%(未定)を範囲とする競争入札方式、注文受付方
法を証券取引所WANシステム1を利用した、会員2に
よる入力として行う。
【0070】図2および図3に基づき、証券決済に係る
振替請求方法について、従来の振替処理と本実施形態の
DVP決済との相違点を説明する。従来は、証券取引所
14の振替請求および保管振替機関15における口座振
替は、図2の(A)(B)のように、割当処理により受
渡しの相手方を指定していた。
【0071】それに対し、本実施形態のDVP決済にお
ける振替処理では、証券取引所14の振替請求および保
管振替機関15における口座振替は、渡方会員受方会員
ともに、図3の(A)(B)のように、受渡しの相手方
が証券取引所14となる請求とする。ただし、(A)の
証券取引所14の振替請求において、証券取引所14か
ら受方会員への受渡しは、振替条件を付すものとする。
また、(B)の保管振替機関15における口座振替で
は、証券取引所口座から受方口座への振替は、あらかじ
め決定した順位に従い、受方会員の渡済み有価証券及び
預託担保の価値に応じた口座振替を実行するものとす
る。
【0072】本実施形態では、このように証券取引所1
4の振替請求および保管振替機関15における口座振替
を、渡方会員受方会員ともに、受渡しの相手方が証券取
引所14となる請求としているため、取引相手の決済不
履行から生じる元本リスク(資金又は証券を交付した後
その対価を受け取れないリスク)が排除可能となる。
【0073】図4は、本実施形態に係るDVP決済シス
テム構成を示す図である。本実施形態のDVP決済シス
テムは、会員2と証券取引所14との間の広域ネットワ
ークシステムである証券取引所WANシステム1、DV
P決済の事務処理を行うDVP決済システム3、DVP
決済の資金決済を行う清算システム1422、資金決済
銀行システム1423、証券保管振替システム1421
を主要構成要素としている。
【0074】このうちDVP決済システム3、清算シス
テム1422は証券取引所14内に構築され、証券取引
所WANシステム1は、証券取引所14と会員2との間
に構築されている。資金決済銀行システム1423は、
会員2の資金口座が開設された資金決済銀行に構築され
ており、証券取引所14内のDVP決済システム3、清
算システム1422との間で情報をやり取りすることに
より、資金決済を行う。
【0075】証券保管振替システム1421は、会員2
の証券口座に証券を保管する保管振替機関15に構築さ
れており、証券取引所14内のDVP決済システム3、
清算システム1422との間で情報をやり取りすること
により、証券決済を行う。DVP決済システム3には決
済状況監視端末コンピュータ、機関参加者端末コンピュ
ータ、中央銀行ネット端末コンピュータ等の各端末コン
ピュータ1426が接続されており、各業務を実施可能
に構成されている。
【0076】また、資金決済銀行システム1423に
は、清算銀行の資金決済専用端末コンピュータ142
4、中央銀行ネットシステム1425が接続されてい
る。また、清算システム1422には、証券取引所14
内の事務処理システム431が接続されている。
【0077】次いで、各システム間で行われる処理の概
略について説明する。証券取引所14の清算システム1
422、DVP決済システム3、証券取引所WANシス
テム1の間では、決算管理処理1427が行われる。決
算管理処理427としては、ネッティングによる清算・
決済情報の生成、前日差入担保金の差入・返戻管理、決
済履行状況監視、フェイル及びバイイン管理、フェイル
に伴う証券振替請求の訂正・取消情報及び資金調整情報
の生成が行われる。
【0078】DVP決済システム3と証券保管振替シス
テム1421との間では、証券保管振替システム142
1との証券決済情報の送受信、ネット・デビット方式に
よる口座振替の証券決済処理1428が行われる。DV
P決済システム3、清算システム1422、資金決済銀
行システム1423の間では、資金決済処理1429、
すなわち資金決済銀行システム1423との資金決済情
報の送受信が行われる。
【0079】証券取引所WANシステム1と会員端末コ
ンピュータ9との間では、会員サイトへの清算・決算情
報の送信(WWWブラウザ11b登録・閲覧及びファイ
ル転送)、約定・決済照合、バイイン請求の受渡事務処
理1430が行われる。
【0080】図5は、保管振替機関15、証券取引所1
4、会員2、資金決済銀行16が行う決済事務処理のフ
ローの概要を示す図である。ここで、「T」とは、約定
日をいい、「S」とは、決済日をいう。本実施形態で
は、S日はT+3日に該当する。T日、T+1日には、
証券取引所14は、処理431で、会員2側に売買照合
・決済予定情報通知を送信する。
【0081】T+2日には、会員2は、処理432で、
証券取引所14側に前日差入担保金差入れを行う。証券
取引所14は、処理433で、証券決済確定情報通知を
会員2側に送信する。T日からT+2日まで、証券取引
所14は、処理434の情報生成及び前日差入担保金管
理を行う。
【0082】また、T+2日に、証券取引所14は、保
管振替機関15側に、処理435で振替請求等を送信す
る。このとき、受方会員への振替は条件付とする。ま
た、処理436で前日差入担保金の判定に必要な情報を
送信する。証券振替機関15は、処理437で証券取引
所14側に決済履行状況通知を送信する。
【0083】T+3日の9:00〜12:00から1
4:00以降にかけて、証券取引所14は、処理460
で情報生成/決済状況監視を行う。T+3日の9:00
〜12:00には、証券取引所14は、処理439で、
資金決済銀行16側に、DVP予定受払代金の振替請求
を送信する。この場合、清算銀行口座利用会員について
は逆引きとする。会員2は、処理440で、資金決済銀
行16にDVP予定受払代金の振込みを行う。資金決済
銀行16は、処理438の口座振替処理を行い、処理4
41で、証券取引所14側に振替済通知を送信する。
【0084】証券取引所14は、処理441の振替済通
知を受けて、処理442で、保管振替機関15側に、D
VP予定受払代金の判定に必要な情報を送信する。保管
振替機関15は、T+2からT+3の9:00〜12:
00にかけて処理443aで振替条件充足判定及び口座
振替を行う。
【0085】T+3の12:00〜12:30に、保管
振替機関15は、処理443bで証券取引所14側に、
決済履行状況通知を送信する。この処理443を受けて
証券取引所14は、処理444で、フェイル確定を行
う。ついで、処理445で、保管振替機関15側に振替
請求の訂正・取消を行う。また、証券取引所14は、会
員2側に、処理446で、フェイル情報通知を送信し、
処理447で資金決済確定情報通知を送信し、処理44
8で追加支払請求を送信する。
【0086】T+3の12:30〜13:30に、会員
2は、処理449で資金決済銀行16に追加支払を行
う。資金決済銀行16は、処理450で口座入金を行
う。会員2は、処理451で証券取引所14側に追加支
払を行った旨の追加支払通知を送信する。証券取引所1
4は、この処理451を受けて、処理452で保管振替
機関15に追加支払通知を送信する。
【0087】保管振替機関15は、この処理452を受
けて、処理453で口座振替処理を行う。証券取引所1
4は、処理454で資金決済銀行16側に資金調整・振
替請求(資金開放)を送信する。資金決済銀行16は、
この処理454を受けてT+3の14:00までの間に
処理455で資金調整を行う。T+3の13:30〜1
4:00に、保管振替機関15は、処理456で証券取
引所14側に決済履行状況通知を送信する。
【0088】T+3の14:00以降に、資金決済銀行
16は処理457で口座振替を行い、処理458で資金
開放を行う。また、処理459で証券取引所14側に資
金調整・振替済通知を送信する。
【0089】T+3日に処理444でフェイルが確定し
ている場合には、S+n日に、会員2は、必要に応じて
処理461で証券取引所14側にバイイン請求を送信す
る。処理461を受けて証券取引所14は、処理462
でフェイル及びバイイン管理を行う。証券取引所14
は、処理463で会員2側にバイイン情報通知を送信す
る。以上で、図5のフローを終了する。
【0090】図6は、会員2と証券取引所システムセン
タ427cとの間で構築される証券取引所WANシステ
ム1の概要を示す図である。会員2側には、クライアン
トコンピュータ9と、このクライアントコンピュータ9
に接続された端末コンピュータ45が配置されている。
クライアントコンピュータ9は、証券決済・資金決済担
当部署(有価証券取扱責任者)に設置された会員2内の
業務用サーバコンピュータに接続される。また、会員2
内の業務用サーバコンピュータとクライアントコンピュ
ータ9とを一体として構成してもよい。
【0091】会員2側と証券取引所システムセンタ42
7cとの間は、専用回線または通信回線網で接続されて
いる。通常は専用回線が使用されるが、トラブル時に
は、通信回線網がバックアップ回線として使用される。
証券取引所システムセンタ427cには、証券取引所W
ANシステム1を運営するDVPサーバコンピュータ4
とDVP決済システムサーバコンピュータ3sと清算シ
ステムサーバコンピュータ422sが配置されている。
【0092】会員2側では、証券会社等である会員2の
証券決済・資金決済担当部署(有価証券取扱責任者)に
設置されたクライアントコンピュータ9又は会員2の業
務用サーバコンピュータが用いられる。会員2側では、
ID,パスワード管理等を行う。
【0093】会員2では、決済情報システムを通じて、
会員別売買明細表、サマリーA、総括清算表、決済確定
数量、受渡代金計算表等を受信する。会員2からは、決
済情報システムによりバイイン請求申告、バイイン受付
申込み、バイイン請求取下げ申告を送信する。会員2側
への証券取引所14側からの送信方法は、電子文書はH
TML検索等形式であり、データはCSVファイル転送
である。会員2側から証券取引所14側への送信方法
は、所定のHTMLフォームに必要事項を入力し送信す
るものとする。
【0094】本実施形態では、保管振替機関15におけ
る取扱銘柄に係る売買取引を、DVPの対象取引とす
る。また、本実施形態では、従来用いられていたネッテ
ィング決済(有価証券及び金銭の差引数量の授受)を継
続しつつDVPを導入可能な構成としている。これによ
り、証券取引所14決済の効率性維持が可能となる。
【0095】本実施形態では、図7に示すように、証券
決済において、渡方会員による有価証券の証券取引所1
4への交付を決済日の正午までに行う。また、資金決済
では、受払い代金について、支払方会員による証券取引
所14への支払いは決済日の午後1時30分まで、受領
方会員による証券取引所14からの受領は同午後2時に
行うものとする。
【0096】ここで、受払い代金とは、決済代金(実際
に引き渡しが行われた有価証券の数量に清算値段を乗じ
て得られた額の金銭)と値洗い差金(すべての売買取引
に係る約定値段と清算値段との差額及びフェイルにより
繰り越された受渡しに係る前日の清算値段と当該日の清
算値段との差額に相当する金銭)の差引計算により得ら
れた額の金銭をいう。
【0097】DVPスキームイメージの具体例を、図7
に示す。決済時限は次の通りである。すなわち、図7の
例では証券決済時限及びDVP予定受払代金差入時限は
午後1時、資金支払時限(DVP予定受払代金からの充
当)は午後2時15分、資金受領時刻は午後2時45分
とする。甲証券は、A株及びDVP予定受払代金を午後
1時までに証券取引所14に引き渡す(差し入れる)こ
とによりB株を受領できる。乙証券は、B株を午後1時
までに証券取引所14に引き渡す。A株はB株の引渡し
後に受領できる。資金は午後2時45分に受領する。証
券取引所14は、DVP予定受払代金を午後2時15分
に資金決済に係る支払に充当する。
【0098】DVPスキームイメージの他の具体例を、
図8に示す。決済時限は次の通りである。すなわち、図
8の例では証券決済時限及びDVP予定受払代金差入時
限は正午、資金支払時限(DVP予定受払代金からの充
当及び不足額振込み)は午後1時30分、資金受領時刻
は午後2時とする。甲証券は、DVP予定受払代金を正
午までに証券取引所14に差し入れる。A株の引渡しを
フェイルしたため、支払不足額を午後1時30分までに
振り込む。B株は午後1時30分に受領できる。
【0099】乙証券は、B株を正午までに証券取引所1
4に引き渡す。資金は、フェイルされたA株の代金相当
額と合わせ120万円を午後2時に受領する。証券取引
所14は、DVP予定受払代金を午後1時30分に資金
決済に係る支払に充当する。
【0100】DVPスキームイメージのさらに他の具体
例を、図9に示す。決済時限は次の通りである。すなわ
ち、図9の例では証券決済時限及びDVP予定受払代金
差入時限は正午、資金支払時限(フェイルによる不足額
の振込み)は午後1時30分、資金受領時刻及びDVP
予定受払代金余剰額返戻時刻は午後2時である。
【0101】甲証券は、A株及びDVP予定受払代金を
正午までに証券取引所14に引き渡す(差し入れる)。
B株の引渡しをフェイルされたため、資金及びDVP予
定受払代金余剰額を午後2時に受領する(返戻を受け
る)。乙証券は、B株の引渡しをフェイルしたため、午
後1時30分までに資金を90万円支払う。A株は資金
の支払後(午後1時30分)に受領できる。
【0102】次に、リンク方法について説明する。受方
会員による有価証券の早期受領を図るため、会員2が決
済に係る渡し有価証券を証券取引所14に引き渡したと
きは、当該引渡し済み有価証券に相当する価値の受け有
価証券を資金決済終了(支払時限)以前に受領すること
ができることとする。
【0103】また、当該引渡し済み有価証券の価値を上
回る受け有価証券の受領は、担保の差入れにより可能と
する。こうしたリンク方法により、証券取引所決済機関
内部には各会員2の履行未了債務と同価値の有価証券又
は金銭が留保されることとなり、証券取引所14決済に
おける元本リスクを排除することができるとともに、会
員2の有価証券及び資金の効率的かつ円滑な運用が可能
となる。
【0104】次いで、DVP予定受払代金(必須担保)
および前日差入担保(任意担保)を含む担保制度の運用
について説明する。会員2から差し入れられたDVP予
定受払代金は、資金支払時限である午後1時30分にお
いて、資金決済に係る支払いに充当するものとする。な
お、正午以降にフェイル分を考慮して算出・通知された
受払い代金の額がDVP予定受払代金として差し入れた
額と異なる場合は、資金支払時限である午後1時30分
又は資金受領時刻である午後2時において調整する。
【0105】DVPの対象取引は、保管振替機関15に
おける取扱銘柄に係る売買取引とする。なお、非取扱銘
柄に係る売買取引も対象取引としてもよいことは当然で
ある。
【0106】証券決済において、渡方会員による有価証
券の証券取引所14への交付は決済日の正午までに行
う。また、資金決済において、支払方会員による証券取
引所14への支払は決済日の午後1時30分まで、受領
方会員による証券取引所14からの受領は同午後2時に
行う。
【0107】決済のために授受する有価証券の数量は、
決済日を同一とするDVPの対象取引に係る同一会員2
の銘柄ごとの有価証券の売付数量と買付数量の差引数量
である。この差引数量には、前日の決済においてフェイ
ルとなり、当日に繰り越された受渡しに係る有価証券の
数量を含む。
【0108】決済のために授受する金銭の額は、授受す
る有価証券の差引数量に係る受渡し銘柄の総売付代金
(清算値段(当該銘柄の決済日前日終値)×差引渡し数
量)と総買付代金(清算値段×差引受け数量)の差引額
である。この差引額からは、当日にフェイルとなった受
渡しに係る有価証券に相当する金額を除く。決済のため
に授受する金銭(以下「決済代金」という。)の額につ
いては、暫定額(フェイルを考慮しない額)が決済日前
日の取引終了以降に、確定額(当日のフェイル分を考慮
した額)が決済日の正午以降に、それぞれ算出される。
【0109】すべての売買取引について約定値段と清算
値段を比較して差額が生じたとき及びフェイルにより繰
り越された受渡しについて前日の清算値段と当該日の値
段を比較して差額が生じたときは、その差額に相当する
金銭を決済日に証券取引所14を通じて授受するものと
する。この金銭の授受を「値洗い」という。値洗いのた
めに授受する金銭(以下「値洗い差金」という。)は、
決算代金とネッティングして授受する。以下、実際に授
受する金銭を「受払い代金」という。値洗いのために授
受する金銭の額は、同一会員2の総支払金額と総受入金
額の差引額とする。なお、値洗い差金の授受は、翌日に
繰り越さないこととする。
【0110】図10,図11は、値洗い差金の授受につ
いて、従来方式との比較を示した図である。図10の左
端は原約定、図10,図11上段は従来の決済方式、図
10,図11下段は本実施形態にかかるDVP決済方式
を示している。従来方式の決済日の授受(図10中上
欄)では、ネッティングの結果、各会員2にとっての1
千株当たりの受渡額が異なっている。従来方式の1千株
受渡未了の場合(図10右上欄)では、C会員は、実際
には株券を受領できないのに代金を支払わなければなら
ない。D.B.預託金の額はDVP決済における清算値
段と同じく前日終値を基準にする。
【0111】従来方式の翌日(図11左上欄)では、当
該銘柄の価値が上がってもD.B.預託金の追加差入れ
は行わない。従来方式の翌々日のD.B.返済時(図1
1右上欄)では、A会員は、1千株を引き渡したので、
D.B.預託金の払戻を受ける。本実施形態のDVP決
済の決済日(図10中下欄)には、フェイルとなった場
合のネッティングの再計算を避けるため、各会員2にと
っての1千株当たりの受渡額を清算値段により統一す
る。約定値段との差額は値洗い差金として授受する。本
実施形態のDVP決済の1千株受渡未了の場合(図10
右下欄)には、C会員は、株券を受領できないので、決
済代金110万円を支払う必要はない。フェイルの有無
にかかわらず値洗いは行う。
【0112】本実施形態のDVP決済の翌日(図11中
下欄)には、当該銘柄の価格が上がったので、上昇分を
値洗い差金として授受する。これにより、価格変動リス
クが排除される。本実施形態のDVP決済の翌々日(図
11右下欄)には、A会員〜証券取引所14〜C会員の
間で、株券(1千株)と決済代金(130万円)のDV
P決済及び値洗い差金10万円の授受を行う。
【0113】決済日の正午までに渡方会員から証券取引
所14への有価証券の引渡しを行った後、実際に引渡し
が行われた有価証券に対応する決済代金の授受を行う。
この際、受方会員による有価証券の早期受領を図るた
め、会員2が決済に係る渡し有価証券を証券取引所14
に引き渡したときは、当該引き渡し済み有価証券に相当
する(当該会員2が当日に授受する値洗い差金の額を考
慮する)価値の受け有価証券を資金決済終了(支払時
限)以前に受領することができることとする。
【0114】また、当該引渡し済み有価証券の価値を上
回る受け有価証券の受領は、担保の差入れにより可能と
する。こうした方法により、証券取引所決済機関内部に
は各会員2の履行未了債務と同価値の有価証券は金銭が
留保されることとなり、証券取引所14決済における元
本リスクを排除することができるとともに、会員2の有
価証券及び資金の効率的かつ円滑な運用が可能となる。
【0115】証券決済は次のように行う。有価証券の授
受は、保管振替機関15における口座の振替により行う
ものとし、証券取引所14が保管振替機関15に設けら
れた渡方会員の口座から証券取引所14の口座に振替を
受け、証券取引所14の口座から受方会員の口座へ振り
替えるものとする。ただし、当該受方会員の履行未了債
務(当該受け方会員が証券取引所14に交付していない
有価証券及び金銭(受払い代金))に相当する価値の有
価証券に係る証券取引所14の口座から受方会員の口座
への振替は、当該受方会員が受領すべき有価証券の価値
に相当する担保を証券取引所14に預託しない限り資金
決済終了(支払時限)後に行うものとする。このとき、
割当指定(有価証券の授受に係る相手方指定)は行わな
い。
【0116】証券取引所14から受方会員への有価証券
の交付は、次の方法により定めた順位に従って行う。す
なわち、銘柄別受方会員順位の決定各銘柄ごとの受方会
員に係る受領順位(銘柄別受方会員順位)は、次のルー
ルに従って、あらかじめ決定する。前日における当該銘
柄の決済においてフェイルされた会員(被フェイル会
員)は、それ以外の会員に対し優先する。被フェイル会
員間の順位及びそれ以外の会員間の順位はそれぞれ抽選
により決定する。
【0117】各会員2ごとの受領銘柄に係る受領順位
(会員別受領銘柄順位)は、決済日当日における各振替
時点において、渡方会員からの引渡し状況、本所口座の
残高等を考慮し、最も効率的に有価証券の振替ができる
ような組合せとなるように決定する。フェイルの相手方
となる会員2の決定に係る公平性を担保するため、各会
員2における担保の差入状況及び決済の履行状況は考慮
しない。会員2からの受領順位の申告は行わない。図1
2は、銘柄Aに係るネッティングの結果が左端表の通り
である場合の銘柄別受方会員順位について、従来の割当
指定制度との比較を示した図である。上段が従来の割当
指定指定制度、下段が本実施形態に係るDVP決済制度
を示している。
【0118】図13,図14は、履行未了債務と口座振
替の関係について示した図である。図13のケースで
は、フェイル分となった受渡しに係る渡方会員(以下
「フェイル会員」という。)が既に証券を90渡し済み
である場合(交付済み証券:渡し証券)、決済代金30
と値洗差金5を支払うことにより、証券120が受領可
能(受け証券)となる。図14のケースでは、フェイル
会員が既に証券を90渡し済みであり(交付済み証券:
渡し証券)、証券90を受ける場合(受け証券)、決済
代金30を受領し、値洗差金5を支払うこととなる。
【0119】資金決済は次のように行う。金銭(受払い
代金)授受は、証券取引所14が指定する銀行(以下
「清算銀行」という。)又は中央銀行のうちから会員2
が選定した銀行(以下「資金決済銀行」という。)にお
ける口座の振替により行うものとし、証券取引所14
が、資金決済銀行に設けられた支払方会員の口座から証
券取引所14の口座に振替を受け、証券取引所14の口
座から受領方会員の口座へ振り替えるものとする。
【0120】本実施形態では、担保制度を採用する。受
方会員は、受領すべき有価証券の価値に相当する金銭又
は有価証券を担保として証券取引所14に預託すること
により、資金決済終了(支払時限)以前に有価証券を受
領することができるものとする。担保制度には、DVP
予定受払代金、前日差入担保金がある。
【0121】DVP予定受払代金について説明する。決
済代金の暫定額と値洗い差金の差引計算により得られた
金額が払い超しとなっている会員2は、当該払い超しと
なっている額の金銭を、DVP予定受払代金として証券
決済時限(例えば正午)までに証券取引所14に差し入
れるものとする。これにより、証券決済時限(例えば正
午)において、フェイル分を除くすべての有価証券の受
領が可能となる。
【0122】DVP予定受払代金の差入れは、資金決済
銀行において、会員口座から証券取引所口座への振込み
により行うものとする。清算銀行における振込みは、
「逆引き」により行う。会員2から差し入れられたDV
P予定受払代金は、資金支払時限である午後1時30分
において、資金決済に係る支払に充当するものとする。
正午以降にフェイル分を考慮して算出・通知された受払
い代金の額がDVP予定受払代金として差し入れた額と
異なる場合は、資金支払時限である午後1時30分また
は資金受領時刻である午後2時において調整する。不足
金額の振込みについては、「逆引き」は行わない。
【0123】フェイル分となった受渡しに係る渡方会員
(「フェイル会員」)は、受払い代金の支払額がDVP
予定受払代金額を上回ることとなるので、資金支払時限
である午後1時30分までに、支払不足額(=フェイル
となった受渡しに係る代金相当額)を証券取引所14の
資金決済口座に振り込むものとする。このとき、資金決
済(支払)=DVP予定受払代金の全額充当+支払不足
額の振込みとする。
【0124】フェイルとなった受渡しに係る受方会員
(以下「被フェイル会員」という。)は、受払い代金の
支払額がDVP予定受払代金額を下回ることとなるの
で、資金受領時刻である午後2時に、担保余剰額(=フ
ェイルとなった受渡しに係る代金相当額)を当該会員2
の資金決済口座で受領するものとする。このとき、資金
決済(支払)=DVP予定受払代金の一部充当(担保余
剰額の受領)とする。
【0125】フェイル会員又は被フェイル会員が、異な
る銘柄の受渡しにおいて、フェイルとなった受渡しに係
る受方又は渡方となる場合には、フェイルとなった受渡
しに係る代金相当額の払いと受けとを差引計算し、その
結果が支払超過であれば、当該金額を支払い不足額とし
て上記支払不足額の資金決済(支払)により支払、受領
超過であれば当該金額を担保余剰額として上記担保余剰
額の資金決済(支払)により受領する。決済代金の暫定
額と値洗い差金の差引計算により得られた金額が受け超
となっていた会員2が、フェイルにより受払い代金の支
払方となった場合は、上記支払不足額の資金決済(支
払)に準じて支払額を振り込むものとする。
【0126】前日差入担保金について説明する。会員2
は決済日の前日までに証券取引所14に担保を差し入れ
ることにより、差し入れた担保の額に相当する受け有価
証券を受領することができるものとする。なお、前日差
入担保金の利用は会員2の任意とする。適格担保の範囲
については、先物・オプション取引に係る取引証拠金に
準ずるものとする。代用有価証券の掛け目についても、
先物・オプション取引に係る取引証拠金に準ずる。会員
2から担保の返戻申請を受けた場合には、申請日におけ
る資金決済終了(支払時限)後に返戻するものとする。
【0127】期末等におけるフェイルの取扱いは次の通
りである。証券取引所14は、会員2が株主の権利を確
定するための基準日等の前日においてフェイルを発生さ
せた場合には、証券取引所14が定める額の金銭を当該
会員2から徴収することとする。金額は、当該日におけ
るフェイルは極力避ける必要があることから抑止的効果
を持つ額とするとよい。当該日におけるフェイルに伴う
配当、議決権等の権利処理については、一律に取り扱う
ことが困難なため、当事者間で調整する。
【0128】資金決済不履行時には、証券取引所14が
当該資金決済を履行するとともに、引取りを停止した有
価証券又は預託されている担保を不履行により生じた損
害の補填に充てる。
【0129】本実施の形態に係る決済情報システムの主
要構成を、図15に示す。本実施の形態の決済情報シス
テムは、証券取引所14側と会員2との間で構築される
証券取引所WANシステム1に含まれる。証券取引所W
ANシステム1とは、証券取引所14が提供する通信回
線網を用いた広域通信ネットワークシステムをいい、証
券取引所14側と会員2との間に構築され、会員2との
間でのバイイン請求等のエントリ情報の送受信、提供書
類・届出書類の送受信等の処理が行われる。証券取引所
WANシステム1としては、Targetシステムがあ
る。
【0130】証券取引所WANシステム1には、証券取
引所14における決済情報,エントリ情報を証券取引所
14と会員2との間で送受信するシステムである決済情
報システムが含まれる。なお、本実施形態では、決済情
報システムを含む証券取引所WANシステム1を、証券
取引所14が提供しているが、これに限定されず、証券
取引所14からシステムの運営を委託されたシステム運
用組織が、証券取引所WANシステム1を提供してもよ
い。
【0131】決済情報システムは、証券取引所14側の
DVPサーバコンピュータ4と、WWWサーバコンピュ
ータ5と、会員2側のクライアントコンピュータ9と、
を主要構成要素としており、DVPサーバコンピュータ
4は、CSI(Clearing Settlemen
t Information)サーバコンピュータ12
と接続されている。
【0132】サーバコンピュータとしてのDVPサーバ
コンピュータ4は、決済情報システムを統括するコンピ
ュータである。図16に、DVPサーバコンピュータ4
のハード構成を示す。DVPサーバコンピュータ4は、
データの演算・制御を行う中央演算処理装置としてのC
PU21,記憶装置であるRAM22,ROM23,H
DD24及び記憶媒体装置25を備える。CPU21
は、ROM23又はHDD24に記憶されているプログ
ラムにしたがって各種の処理を実行するようになされて
いる。RAM22には、CPU21が各種の処理を実行
する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
【0133】入力装置であるキーボード26とマウス2
7は、CPU21に所定の指令を入力するとき適宜操作
される。さらに出力装置である表示装置28,プリンタ
29には、所定の書式で表示される情報,画像等が出力
表示される。
【0134】記憶媒体装置25は、外付けハードディス
ク,光磁気ディスク,CD−R,CD−RW,DVD,
メモリスティックなどにより構成され、通信装置30を
介して送信されてきたデータを適宜記憶し、またこれを
読み出すことができるようになされている。
【0135】入力装置,出力装置としての通信装置30
は、外部に対してデータを送信し、また外部から供給さ
れたデータを受信するようになされている。
【0136】DVPサーバコンピュータ4には、コンピ
ュータに設けられた記憶装置,例えばHDD24に、C
SIサーバコンピュータ12から取得した帳票データ,
約定データ等の決済情報が登録された決済情報記憶手段
としての決済データベース6と、証券取引所14の運用
に関する業務メッセージが登録された業務メッセージテ
ーブル176と、配信可能となってから所定期間経過前
の配信可能情報を登録しておく配信情報管理データベー
ス172と、クライアントコンピュータ9でダウンロー
ドするための公開情報データが登録されたダウンロード
データベース7とが格納されている。また、HDD24
には通知機能167、168、情報通信サーバ166等
が格納されている。
【0137】決済情報記憶手段としての決済データベー
ス6には、CSIサーバコンピュータ12から取得した
決済情報が、格納されている。つまり、CSIサーバコ
ンピュータ12で、新しく決済情報が作成されると、こ
の決済情報は、CSIサーバコンピュータ12の決済情
報ファイル13に登録されると共に、DVPサーバコン
ピュータ4側に送信され、決済データベース6に登録さ
れる。
【0138】決済情報とは、帳票とも呼ばれているもの
であって、本実施の形態では、有価証券の決済に関する
情報をいう。照合業務に関しては、売買明細表,サマリ
ー等の約定照合情報,権利行使申告・割当明細表等の権
利行使情報,建玉管理情報、決済業務に関しては、総括
清算表,総受払代金計算表(予定額)等の決済照合情
報、総受払代金計算表(確定額),追加支払通知等の確
定通知情報、基準日等の決済に係る受方・渡方指定書等
の相手方指定情報、決済申告情報、担保管理に関して
は、前日差入担保金受払状況表,前日差入担保金残高表
等の前日差入担保金情報、証拠金情報、フェイル管理に
関しては、フェイル情報通知等のフェイル情報、バイイ
ン実行通知,バイイン請求申告等のバイイン情報通知等
の情報である。
【0139】不図示の業務メッセージテーブル176に
は、公開情報のうち業務メッセージが登録される。業務
メッセージテーブル176への業務メッセージの登録
は、決済情報システム運用者の端末コンピュータから行
われる。
【0140】ダウンロードデータベース7には、配信可
能となった公開情報が、ダウンロード可能なファイル形
式で登録されている。クライアントコンピュータ9の同
報通知プログラム11cの画面上またはWWWブラウザ
11bの画面上でダウンロードを指示した場合には、こ
のダウンロードデータベース7から公開情報がダウンロ
ードされるように構成されている。
【0141】CSIサーバコンピュータ12のハード構
成は、前記DVPサーバコンピュータ4のハード構成と
同様であるので、説明を省略する。CSIサーバコンピ
ュータ12は、DVP決済を統括する不図示のDVP決
済システムサーバコンピュータとデータ連携されてお
り、この不図示のDVP決済システムサーバコンピュー
タが統括した証券の売買,約定,決済等の公開情報を日
々作成するコンピュータである。
【0142】CSIサーバコンピュータ12は、記憶装
置,例えばHDDに、作成された証券の売買,約定,決
済等の公開情報が登録された決済情報ファイル13が格
納されている。DVPサーバコンピュータ4は、この決
済情報ファイル13から、決済情報を受信するように構
成されている。
【0143】WWWサーバコンピュータ5は、通信回線
網であるインターネットを介して、決済情報,業務メッ
セージに関するホームページを、証券取引所14側から
会員2側に提供するためのコンピュータである。つま
り、WWWサーバコンピュータ5は、DVPサーバコン
ピュータ4とクライアントコンピュータ9との間に設け
られ、DVPサーバコンピュータ4とクライアントコン
ピュータ9との間の情報の送受信を司る役割を果たして
いる。
【0144】WWWサーバコンピュータ5のハード構成
は、前記DVPサーバコンピュータ4のハード構成と同
様であるので、説明を省略する。WWWサーバコンピュ
ータ5には、記憶装置,例えばHDDに、会員2側のク
ライアントコンピュータ9画面上に種々の情報を表示さ
せるための画面コンテンツ情報が登録されたコンテンツ
データベース8が格納されている。WWWサーバコンピ
ュータ5は、クライアントコンピュータ9のWWWブラ
ウザ11b画面または同報通知プログラム11c画面
で、公開情報の閲覧要求がされたときに、DVPサーバ
コンピュータ4の決済データベース6から、閲覧要求さ
れた公開情報を受信し、コンテンツデータベース8に登
録された情報を付加して、クライアントコンピュータ9
に、閲覧のために送信する役割を果たす。
【0145】また、WWWサーバコンピュータ5は、W
WWブラウザ11b画面で、公開情報のダウンロード要
求がされたときに、DVPサーバコンピュータ4の決済
データベース6から、ダウンロード要求された公開情報
を取得し、クライアントコンピュータ9に、ダウンロー
ドのために送信する役割を果たす。
【0146】本実施の形態では、DVPサーバコンピュ
ータ4とWWWサーバコンピュータ5とCSIサーバコ
ンピュータ12を、別のコンピュータとして構成してい
るが、ひとつのサーバコンピュータの記憶装置,例えば
HDDに、CSIサーバと、DVPサーバと、WWWサ
ーバとのうち少なくとも2つのサーバが格納されている
ように構成してもよい。
【0147】会員2には、クライアントコンピュータ9
(9a,9b)が設置されている。クライアントコンピ
ュータ9(9a,9b)は、証券取引所WANシステム
1を利用するための会員2側のコンピュータである。ク
ライアントコンピュータ9のハード構成は、前記DVP
サーバコンピュータ4のハード構成と同様であるので、
説明を省略する。
【0148】クライアントコンピュータ9bには、記憶
装置,例えばHDDに、WWWサーバコンピュータ5か
ら、決済情報及び業務メッセージからなる公開情報が配
信可能となった旨の配信可能情報を受信し、画面上に表
示する同報通知プログラム11cと、配信可能となった
公開情報を画面上に表示するWWWブラウザ11bと、
受信した公開情報を蓄積するための決済情報データファ
イル10と、が格納されている。また、他のクライアン
トコンピュータ9aには、同報通知プログラム11cが
行う処理とWWWブラウザ11bが行う処理の双方を実
行可能な同報通知API(Application P
rogram Interface)11aが格納され
ている。
【0149】また、クライアントコンピュータ9は、図
47に示すように、端末コンピュータ45が接続された
自社サーバコンピュータ42に接続され、端末コンピュ
ータ45側からクライアントコンピュータ9に格納され
たプログラムを利用できるように構成されていてもよ
い。また、会員2側で、クライアントコンピュータ9と
端末コンピュータ45とが、社内LANで接続されてい
てもよい。
【0150】クライアントコンピュータ9からは、業務
メッセージ,決済情報等の公開情報を、DVPサーバコ
ンピュータ4,WWWサーバコンピュータ5側から閲
覧,ダウンロード可能に構成されている。会員2側で
は、DVPサーバコンピュータ4側からダウンロードす
ることにより得た業務メッセージ,決済情報データを用
いて、表計算プログラム等を用いた分析や、ワープロ機
能を用いた資料の作成等の情報活用が可能である。
【0151】本実施の形態に係る決済情報システムを統
括するDVPサーバコンピュータ4と、CSIサーバコ
ンピュータ12と、会員2のクライアントコンピュータ
9との関係について、図17に基づき説明する。CSI
サーバコンピュータ12は、公開情報の一つである決済
情報の作成と、DVPサーバコンピュータ4が統括する
証券取引所WANシステム1および不図示のDVP決済
システムの処理状況管理を行うコンピュータである。D
VP決済システムとのデータ連携,DVPサーバコンピ
ュータ4とのデータ連携を行う。
【0152】DVPサーバコンピュータ4は、決済情報
システムを含む証券取引所WANシステム1を統括する
コンピュータであって、各公開情報について、クライア
ントコンピュータ9に送信する配信可能情報,ダウンロ
ード用情報等の作成・保管を行う。DVPサーバコンピ
ュータ4は、CSIサーバコンピュータ12とのデータ
連携を行う。また、CSIサーバコンピュータ12から
公開情報を受信し、クライアントコンピュータ9側に提
供するデータを蓄積する。クライアントコンピュータ9
側に提供するデータとは、業務メッセージ,CSIサー
バコンピュータ12で作成された決済情報と、これらの
業務メッセージおよび決済情報のダウンロード用のデー
タである。
【0153】また、DVPサーバコンピュータ4は、こ
の蓄積された業務メッセージ及び決済情報のデータを用
いて、会員2のクライアントコンピュータ9側に提供す
る配信可能情報を作成し、送信する。この配信可能情報
とは、CSIサーバコンピュータ12で作成された公開
情報が配信可能となった旨の配信可能情報である。DV
Pサーバコンピュータ4は、送信した配信可能情報を、
会員2側が受信したことの確認を行う。
【0154】クライアントコンピュータ9が設置される
会員2は、DVPサーバコンピュータ4が提供する知識
情報の活用主体である。会員2のクライアントコンピュ
ータ9は、DVPサーバコンピュータ4からの配信可能
情報が、決済情報システムに含まれる同報通知システム
による通知処理により送信されると、クライアントコン
ピュータ9に格納された同報通知プログラム11cによ
り受信する。このとき、同報通知プログラム11cは、
配信可能情報を受信した旨の受信確認を、DVPサーバ
コンピュータ4に送信する。
【0155】会員2のユーザが画面上で配信可能情報の
内容を確認した結果、配信可能情報でタイトル表示され
た公開情報が、ダウンロードの必要な情報であると判断
した場合には、クライアントコンピュータ9で、DVP
サーバコンピュータ4からの情報のダウンロード処理を
行う。
【0156】DVPサーバコンピュータ4は、会員2側
に提供する配信可能情報とこの配信可能情報に対応する
公開情報を保管しておき、クライアントコンピュータ9
からダウンロード要求がされた場合に、公開情報のデー
タ送信を行う。ダウンロード処理により、DVPサーバ
コンピュータ4からデータ送信処理が行われるので、ク
ライアントコンピュータ9は、情報の取出を行う。この
情報の取出により、情報の活用が可能となる。その後、
DVPサーバコンピュータ4側での受信状況管理のた
め、同報通知プログラム11cにより、データの受取確
認通知をDVPサーバコンピュータ4に送信する。DV
Pサーバコンピュータ4は、データの受取確認通知を受
信して、受信状況を管理する。
【0157】次に、図18に基づき、本実施形態の決済
情報システムの処理の概略について説明する。決済情報
システムは、記憶装置内にWWWブラウザ11bと同報
通知プログラム11cとが格納されたクライアントコン
ピュータ9bと、WWWサーバコンピュータ5,DVP
サーバコンピュータ4,CSIサーバコンピュータ12
の間で構築されている。
【0158】WWWサーバコンピュータ5には、クライ
アントコンピュータ9b側に送信するためのコンテンツ
を作成するためのコンテンツ生成プログラム34が格納
されている。決済情報システムの処理は、DVPサーバ
コンピュータ4で、制御される。決済情報システムの処
理では、まず、CSIサーバコンピュータ12の決済情
報ファイル13に登録された決済情報データおよび別途
登録された業務メッセージについて、DVPサーバコン
ピュータ4にセットアップするデータセットアップ処理
が行われる(処理31)。
【0159】次いで、クライアントコンピュータ9bに
対し、決済情報または業務メッセージである公開情報が
配信可能となった旨の配信可能情報を送信する同報通知
処理を行う(処理32)。この同報通知処理は、同報通
知プログラム11cに対して行う。
【0160】その後、クライアントコンピュータ9bの
同報通知プログラム11cから、配信可能情報を特定し
てダウンロードを要求するダウンロード要求信号を受信
すると、DVPサーバコンピュータ4は、特定された配
信可能情報に対応する公開情報のダウンロードデータを
送信して、ダウンロード処理を行う(処理33)。クラ
イアントコンピュータ9bでの配信可能情報の特定は、
クライアントコンピュータ9bの画面上で表示されたダ
ウンロード可能情報一覧の中から特定することによって
行う。
【0161】また、同報通知プログラム11cの画面上
には、配信準備が整った後所定期間が経過していない新
規配信可能情報のみが表示されているため、同報通知プ
ログラム11cからは、配信可能情報の配信準備が整っ
た後所定期間が経過していない公開情報のみダウンロー
ド可能である。配信可能情報の配信準備が整った後所定
期間が経過した公開情報は、別途WWWブラウザ11b
を用いてダウンロードすることができる。
【0162】なお、本実施形態では、この所定期間は、
1日に設定されている。所定期間を1日としたのは、通
常、決済情報の配信準備が整うのは深夜であり、会員2
側で決済情報が利用されるのは、翌日の朝9時頃からで
あるため、配信可能情報を表示する期間は、配信可能情
報の配信準備が整った後1日程度が妥当であると考えら
れるためである。なお、所定期間は、1日に限らず、数
時間または数日に設定してもよい。例えば、配信可能情
報の数が多い場合には、所定期間を短くしてもよい。
【0163】また、ダウンロード要求信号の発信は、ク
ライアントコンピュータ9bのWWWブラウザ11bか
らも行うことができる。すなわち、WWWブラウザ11
bでは、公開情報のタイトル一覧画面を表示可能であ
り、この画面上から、公開情報を特定して、ダウンロー
ド要求信号を発信可能である。このWWWブラウザ11
bの決済情報のタイトル一覧画面からは、配信可能情報
の配信準備が整った後所定期間が経過した公開情報のダ
ウンロードが可能である。この所定期間は、1日に設定
されている。
【0164】このように、WWWブラウザ11bから
は、配信可能情報の配信準備が整った後所定期間が経過
した公開情報のみダウンロード可能に構成されている。
配信可能情報の配信準備が整った後所定期間が経過して
いない決済情報は、同報通知プログラム11cのみから
ダウンロード可能にして、会員2側での情報取得の監視
を厳密に行うようにしている。
【0165】WWWブラウザ11bから、公開情報を特
定したダウンロード要求信号を受信すると、DVPサー
バコンピュータ4は、特定された公開情報をWWWブラ
ウザ11bに送信して、ダウンロード処理を行う(処理
33)。
【0166】図19は、エントリ処理の業務データ連携
イメージを示す図である。本実施形態では、会員2は、
証券取引所WANシステム1の決済情報の利用(エント
リ等)を行う。証券取引所WANシステム1のDVPサ
ーバコンピュータ4は、CSIサーバコンピュータ12
と処理連携している。
【0167】図20は、エントリ処理のユーザオペレー
ションを示す図である。会員2側のクライアントコンピ
ュータ9は、証券取引所WANシステム1との間で、ユ
ーザ認証処理、与信(アクセス制御)処理、エントリ画
面通知受信処理、エントリ依頼処理、エントリ結果通知
受信処理、エラー発生時のエントリ結果確認処理を行
う。
【0168】ここで、エントリ処理概要について説明す
る。エントリ処理では、会員・特参会員2などが、DV
P決済システムに関連してデータのエントリを行う。決
済情報システムで提供された決済データやコンテンツ情
報への修正やDVP決済システムへの情報の登録などの
処理を実現する。また、エントリ処理では、処理のトラ
ンザクションを保証する必要がある。
【0169】エントリ処理要件について説明する。デー
タエントリが確実(アプリケーション会話によりトラン
ザクションを保証)であること、負荷集中時の確実な処
理実行保証(高信頼・高性能機能による処理負荷集中時
の処理実行保証)されること、確実なリカバリ処理(処
理状況の管理によるエラー時の処理確認)を行うことが
必要である。
【0170】確実な運用(高信頼)を行うために、シス
テムの認証(システムの参入の際の認証チェック)、シ
ステム資源のアクセス管理(資源利用の際のアクセスチ
ェック)、処理状況管理(処理状況管理によるリカバリ
対策)が必要である。
【0171】運用を容易とするために、会員側への資源
配布不要とする。多用な連携形態をとり、多種多様な相
手システム形態をサポートし、マルチユーザシステムに
も対応可能とする。
【0172】次いで、DVP決済の事務処理の詳細につ
いて説明する。本実施形態のDVP決済では、会員2に
よる有価証券の授受は、保管振替機関15における口座
振替により、会員2による資金の授受は、資金決済銀行
における口座振替により行う。
【0173】DVP決済の対象となる取引は、証券取引
所14における売買のうち、保管振替機関15における
取扱銘柄に係る次の売買とする。すなわち、内国株券
(優先出資証券を含む)、普通取引(株券オプション取
引の権利行使により成立する対象株券の売買を含
む。)、立会外分売、単一銘柄取引(決済日が普通取引
と同様の取引に限る。)、バスケット取引(決済日が普
通取引と同様の取引に限る。)及び終値取引の売買、日
経300株価指数連動型上場投資信託の受益証券の普通
取引の売買、転換社債券の普通取引、単一銘柄取引(決
済日が普通取引と同様の取引に限る。)、終値取引及び
立会外バスケット対当取引(決済日が普通取引と同様の
取引に限る。)の売買である。また、なお、「売買」に
は、業務規程等に基づく過誤訂正等のための売買及び貸
借取引を含む。本実施形態では、当日決済取引、発行日
決済取引の決済は、DVP決済の対象とはしない。以
下、DVP決済の対象取引以外の売買の決済を「Non
−DVP決済」という。
【0174】証券・資金決済の取扱いについて説明す
る。まず、証券決済について説明する。会員2による有
価証券の授受は、保管振替機関15における口座振替に
より行う。ここで、会員2には、株券オプション取引特
別参加者も含まれる。なお、通常先物取引やオプション
取引市場において正会員以外の者のうち証券取引所14
が適当と認めるものに対して取引できる資格を与えられ
ることになっており、この資格を得た者を特別参加者と
いう。
【0175】まず、渡方会員による証券取引所14への
引渡しを行う。渡方会員は、有価証券の証券取引所14
への引渡しを、証券決済時限までに行う。なお、ここで
は、証券決済時限を13:00とする。各決済日の1
3:00時点における渡方会員口座から証券取引所口座
への振替未了分はフェイルとして取扱う。
【0176】次いで、証券取引所14による受方会員へ
の引渡しを行う。証券取引所14による受方会員への引
渡しでは、図21のフローチャートに示す流れにより、
ネット・デビット計算に基づく引渡しを行う。まず、ス
テップS400−1で、ネット・デビット計算により受
領可能有価証券価値の算出を行う。
【0177】証券取引所14による受方会員への有価証
券の引渡しは、当該受方会員から預託された前日差入担
保金、DVP予定受払代金及び渡済み有価証券等の価値
に見合う有価証券について、銘柄別受方会員順位及び会
員別受領銘柄順位に従って行う。なお、ここで、DVP
予定受払代金とは、決済日当日のフェイル発生状況が加
味されていないDVP決済に係る予定受払代金をいう。
こうした、受方会員の受領可能有価証券価値の計算をネ
ット・デビット計算という。
【0178】ネット・デビット計算による受領可能有価
証券価値は、 受領可能有価証券価値=前日差入担保金預託額+DVP予定受払代金預託額 +渡済み有価証券価値+追加支払振込額−受済み有価証券価値±値洗差金額 …(算式1) の算式により算出する。
【0179】この算式1において、代用有価証券につい
ては、前日差入担保金預託額として、代用価格を用い
る。信用取引における委託保証金、先物・オプション取
引における委託証拠金・取引証拠金等は、現金以外の株
券、公社債など証券取引所が定めた有価証券で代用可能
であり、これらの有価証券を代用有価証券という。
【0180】また、上記算式1の渡済み有価証券価値
は、 渡済み有価証券価値=有価証券数量×清算値段 …(算式2) で表される。この算式2において、清算値段とは、決済
日前日最終値段をいい、東京証券取引所「呼値に関する
規則」第10条により気配表示された最終気配値段を含
む。ただし、決済日前日最終値段がない場合には、決済
日前日基準値段をいう。算式1の値洗差金額とは、売買
に係る約定値段と清算値段との差額及びフェイルにより
繰り越された受渡しに係る前日の清算値段と当日の清算
値段との差額をいう。
【0181】次いで、ステップS400−2で会員別受
領銘柄順位による引渡銘柄等の決定を行う。このステッ
プでは、上記ステップS400−1により算出された当
該受方会員の受領可能有価証券価値に相当する引渡銘柄
及びその数量を後述する会員別受領銘柄順位に従って決
定する。
【0182】次いで、ステップS400−3で、銘柄別
受方会員順位による引渡が可能か判定する。このステッ
プで、証券取引所14は、上記ステップS400−2に
より決定された銘柄及びその数量について、当該受方会
員に引渡可能かどうか後に説明する銘柄別受方会員順位
に従って判定する。
【0183】銘柄別受方会員順位による引渡が可能でな
いとき(ステップS400−3:NO)、すなわち、当
該銘柄に係る渡方会員から証券取引所14への振替済数
量累計が、当該銘柄について当該受方会員より優先する
他の受方会員への振替請求数量累計よりも小さくなると
きは、再度ステップS400−1に戻り、当該受方会員
の会員別受領銘柄順位における次位の銘柄について、ス
テップS400−1で、ネット・デビット計算により受
領可能有価証券価値の算出を行う。すなわち、ステップ
S400−3で、銘柄別受方会員順位による引渡が可能
になるまで、当該受方会員の会員別受領銘柄順位におけ
る次位の銘柄以降について、ステップS400−1〜S
400−3の一連の処理を繰り返す。
【0184】銘柄別受方会員順位により引渡可能なとき
(ステップS400−3:YES)、すなわち、当該銘
柄に係る渡方会員から証券取引所14への振替済数量累
計が、当該銘柄について当該受方会員より優先する他の
受方会員への振替請求数量累計よりも大きくなるとき
は、ステップS400−4で、当該銘柄に係る所要数量
の証券取引所14から当該受方会員へ口座振替するため
の手続を行う。
【0185】次いで、ステップS400−5で、その日
の証券決済時限(13:00)になったか判定する。証
券決済時限になっていない場合(ステップS400−
5:NO)、再度ステップS400−1に戻り、次の銘
柄についてネット・デビット計算により受領可能有価証
券価値の算出を行う。すなわち、証券決済時限になるま
で、順次銘柄についてステップS400−1〜ステップ
S400−5を繰りかえす。
【0186】証券決済時限(13:00)になった場合
(ステップS400−5:YES)、ステップS400
−7で証券決済を行い、各銘柄について口座振替できな
いか判定する。つまり、証券決済時限の一例である1
3:00になると、一旦ステップS400−1〜ステッ
プS400−4の処理を打ち切り、ステップYS400
−7の口座振替の確認と、必要に応じてステップS40
0−8の被フェイルの確定とを行う。
【0187】口座振替できない場合(ステップS400
−8:YES)、被フェイルの確定を行う。すなわち、
口座振替できなかったフェイル銘柄に係る銘柄別受方会
員順位の最下位にある受方会員から順に当該フェイル数
量に達するまで被フェイルの割当を行う。その後、処理
を終了する。口座振替できた場合(ステップS400−
8:NO)、処理を終了する。
【0188】有価証券の受領順位の決定方法について説
明する。この有価証券の受領順位には、上記ステップS
400−2で用いる会員別受領銘柄順位及びステップS
400−3で用いる銘柄別受方会員順位が含まれる。会
員別受領銘柄順位の決定方法は、次の通りである。すな
わち、会員別受領銘柄順位は、有価証券の種類に関わら
ず、決済代金(決済数量×清算値段)が小口であるもの
から優先決定する。なお、会員別受領銘柄順位の順位付
けにおいて、バイイン請求を行っている受領数量とその
他の受領数量とは異なる順位として計算する。
【0189】銘柄別受方会員順位は次の順序に従って決
定する。バイイン請求数量は他の全てに対し優先する
「最優先グループ」である。受方会員による当日の受領
数量のうち、バイイン請求を行った数量分のみ優先させ
る。最優先グループのバイイン請求数量間の順位は、各
部分ごとにバイイン請求日が古い順(昇順)に優先す
る。バイイン請求日が同一の場合には、まず、被フェイ
ル期間の長い順(発生日の古い被フェイル:昇順)に優
先させ、次に被フェイル期間が同一の場合には抽選によ
り決定する。
【0190】最優先グループに次ぐ優先グループは、被
フェイル会員である。被フェイル会員はそれ以外の会員
2に対し優先する「優先グループ」である。当日受領数
量のうち、一部でも被フェイルに係る受領があった場
合、全ての当日受領数量を優先させる。
【0191】優先グループの被フェイル会員間の順位
は、被フェイル期間の長い(発生日の古い被フェイル:
昇順)会員順に優先する。被フェイル期間が同一の場合
には抽選により決定する。優先グループに次ぐ最下順位
の劣後グループは、被フェイル以外の会員2である。劣
後グループの被フェイル会員以外の会員間順位は、抽選
により決定する。
【0192】証券取引所14による受方会員への有価証
券の引渡時点について説明する。受方会員への引渡し
は、保管振替機関15における次の振替時点により行
う。 (a)9:00(決済日前日夜間バッチ処理) (b)9:30、10:30、11:30、12:30 (c)13:00直後 (d)14:15直後 なお、振替時点は、これらの時点に限定されず、適宜変
更してもよいことは当然である。
【0193】有価証券の授受は、部分振替も可能であ
る。渡方会員から証券取引所14への口座振替におい
て、振替請求数量に満たない場合であっても、渡方会員
口座に振替可能残高があるときは、その都度、証券取引
所14への口座振替を実行し、部分振替を行う。この点
は、従来のD.B.制度による場合と同様である。
【0194】証券取引所14から受方会員への口座振替
の時点において、引渡可能数量が振替請求数量に満たな
い場合であっても、証券取引所口座に受方会員の受領可
能残高があるときは、その都度、当該受方会員への口座
振替を実施し、部分振替を行う。この点は、D.B.と
なる場合を除いて振替請求数量に達した時点で口座振替
を実行しているD.B.制度と異なる。
【0195】次いで、資金決済について説明する。会員
2による資金(受払代金)の授受は、資金決済銀行(清
算銀行又は中央銀行)における口座振替により行う。こ
こで、受払代金とは、決済代金(受渡しが行われる有価
証券の数量に清算値段を乗じて得られた額の金銭)と値
洗差金額をネッティングし、実際に授受する金銭をい
う。
【0196】資金決済時限は、支払方会員による証券取
引所14への支払いは決済日の14:15まで、受領方
会員による証券取引所14からの受領は同14:45と
する。
【0197】DVP予定受払代金の預託について説明す
る。このDVP予定受払代金は、必須担保である。決済
代金の予定額と値洗い差金の差引き計算により得られた
金額が払い超となっている会員2は、その払い超となっ
ている額の金銭を13:00までにDVP予定受払代金
として証券取引所14に預託する。この時点での決済代
金は、当日発生するフェイルに係る資金授受が加味され
ていないため、予定額となる。会員2から預託されたD
VP予定受払代金は、資金決済に係る支払いに充当され
る。
【0198】フェイルに係る資金授受について説明す
る。各会員2とも、異なる銘柄の受渡しにおいて、フェ
イルに係る支払額と被フェイルに係る受領額とを差引計
算し、その結果が支払超過であれば所要の金額を振込
み、受領超過であれば受領する。
【0199】フェイル会員及び被フェイル会員は、区分
(a)〜(c)または区分(a)及び(b)に従い、フ
ェイルとなった受渡しに係る代金相当額の授受を行う。
ここで、区分(a)とは、フェイル会員が受払代金(予
定額)の支払方であった場合、区分(b)とは、フェイ
ル会員が受払代金(予定額)の受領方であった場合、区
分(c)とは、フェイル会員が受払代金(予定額)の受
領方であったがフェイルの発生により受払代金(確定
額)の支払方となった場合をいう。
【0200】まず、フェイル会員による追加支払につい
て説明する。なお、各会員2とも、異なる銘柄の受渡し
において、フェイルに係る支払額と被フェイルに係る受
領額とを差引計算し、その結果が支払超過であれば所要
の金額を振込み、受領超過であれば受領する。フェイル
会員が受払代金(予定額)の支払方であった区分(a)
の場合、渡方証券決済時限(13:00)において、受
払代金の支払額がDVP予定受払代金預託額を上回るこ
ととなるので、資金支払時限(14:15)までに支払
不足額の追加支払を行う。支払不足額とは、フェイルと
なった受渡しに係る決済代金相当額である。
【0201】フェイル会員が受払代金(予定額)の受領
方であった区分(b)の場合、資金受領時刻(14:4
5)において、当該フェイルに係る決済代金相当額を減
じた受払代金(確定額)を受領する。フェイル会員が受
払代金(予定額)の受領方であったがフェイルの発生に
より受払代金(確定額)の支払方となった区分(c)の
場合、資金支払時限(14:15)までに当該支払額の
追加支払を行う。
【0202】次に、被フェイル会員による資金受領につ
いて、受払代金(予定額)の支払方であった区分(a)
の場合、受払代金(予定額)の受領方であった区分
(b)の場合に分けて説明する。なお、各会員2とも、
異なる銘柄の受渡しにおいて、フェイルに係る支払額と
被フェイルに係る受領額とを差引計算し、その結果が支
払超過であれば所要の金額を振込み、受領超過であれば
受領する。
【0203】受払代金(予定額)の支払方であった区分
(a)の場合、渡方証券決済時限(13:00)におい
て、被フェイル会員は、受払代金の支払額がDVP予定
受払代金を下回ることとなるので、資金受領時刻(1
4:45)に、担保余剰額を受領する。受払代金(予定
額)の受領方であった区分(b)の場合、当該フェイル
に係る決済代金相当額を、受払代金(予定額)とともに
資金受領時刻(14:45)に受領する。
【0204】次に、約定日(T日)、約定日翌日(T+
1日)、決済日前日(T+2日)、決済日当日(T+3
日)に行われる証券・資金決済に関する事務について説
明する。なお、T日〜T+3日に行われる情報授受は、
証券取引所WANシステム1により行う。データ送信の
時刻は、多少のずれが生じる場合がある。約定日(T
日)の事務として、会員2は、約定日(T日)の23:
00〜、証券取引所14から売買照合用データ、すなわ
ち「内国株式売買明細表」、「債券取引売買明細表」、
「サマリーA(照合用)」、「株券オプション取引権利
行使申告・割当明細表」のデータの受信が可能となる。
【0205】約定日翌日(T+1日)には、売買照合用
データの受信、証券決済データの受信、資金決済データ
の受信が行われる。売買照合用データの受信として会員
2は、約定日翌日(T+1日)の21:00〜、証券取
引所14から売買照合用データ、すなわち「内国株式売
買明細表(訂正分)」、「債券取引売買明細表(訂正
分)」、「サマリーB(訂正済)」の受信が可能とな
る。
【0206】証券決済データの受信として会員2は、約
定日翌日(T+1日)の21:00〜、証券取引所14
からの「銘柄別決済予定数量」の受信が可能となる。こ
こでは、翌日発生のフェイルに係る決済とのネッティン
グ前であるので、予定数量となる。資金決済データの受
信として会員2は、約定日翌日(T+1日)の21:0
0〜、証券取引所14からの「総括清算表(約定代
金)」の受信が可能となる。なお、本実施形態のDVP
決済では、3日目訂正を認めないものとする。
【0207】決済日前日(T+2日)には、前日差入担
保金の預託・返戻、証券決済データの受信、資金決済デ
ータの受信が行われる。前日差入担保金の預託・返戻と
して会員2は、必要に応じ、決済日前日(T+2日)の
9:00〜12:00の間に前日差入担保金の預託又は
返戻の手続きを行う。前日差入担保金は、預託日の翌日
から返戻日までの決済において有効となる。
【0208】証券決済データの受信として会員2は、決
済日前日(T+2日)の17:00〜、証券取引所14
から「銘柄別決済確定数量」を受信する。この銘柄別決
済確定数量とは、T日約定に係る決済(訂正処理済)と
T+2日に発生したフェイルに係る決済とをネッティン
グした結果としての証券決済確定数量を示す。
【0209】資金決済データの受信として会員2は、決
済日前日(T+2日)の17:00〜、証券取引所14
から「総括清算表(決済代金・値洗差金)」及び「総受
払代金計算表(予定額/速報)」を受信する。なお、こ
れらの情報には、先物取引等に係る資金授受情報を含ま
ない。また、会員2は、決済日前日(T+2日)の2
2:00〜、証券取引所14からの「総受払代金計算表
(予定額)」の受信が可能となる。この「総受払代金計
算表(予定額)」には、先物取引等に係る資金授受情報
が含まれる。
【0210】決済日当日(T+3日)には、有価証券の
振込み、資金の振込み、有価証券の受領、フェイル、被
フェイル会員への通知、資金決済情報の受領及び追加支
払の履行、受払代金の受領、代金領収通知の受信が行わ
れる。有価証券の振込みとして渡方会員は、決済日当日
(T+3日)の13:00までに、引渡有価証券数量を
自己の口座に発生させる。
【0211】なお、13:00間際に振替一時停止措置
の解除申告を行った場合、又は振替預託を行った場合
は、振替未了(フェイル)となる可能性がある。保管振
替機関15に対して振替の一時停止を申告している場合
で、一時停止措置の解除指定時刻を13:00以降とし
た場合は、その解除指定はエラーとなる。
【0212】資金の振込みとして支払方会員は、当該資
金の支払に係る事務処理を清算銀行利用会員、中央銀行
(当座勘定)利用会員の区分に応じて行う。ここで、支
払方会員とは、「総受払代金計算表(予定額)」の「総
受払代金」欄に支払額が記載されている会員2をいう。
なお、「総受払代金計算表(予定額)」の「総受払代
金」欄に記載された支払額(以下「総支払額」とい
う。)と受入額(以下「総受入額」という。)は差引計
算せずにそれぞれ証券取引所14を通じて授受する。D
VP決済とNon−DVP決済の決済資金はネッティン
グを行わない。
【0213】区分が清算銀行利用会員である会員2は、
決済日当日(T+3日)の13:00までに資金決済口
座に総支払額の資金手当を行う。当該資金は、清算銀行
により決済日当日(T+3日)の13:00までに会員
2の資金決済口座から証券取引所14の資金決済口座に
振替えられる(逆引き処理)。清算銀行による総支払額
の振替が完了し、その状況を証券取引所14が確認する
ことにより、当該支払額のうち、DVP決済に係る金額
がネット・デビット計算に反映される。区分が中央銀行
(当座勘定)利用会員である会員2は、中央銀行ネット
ワークシステムを利用し、決済日当日(T+3日)の1
3:00までに総支払額を証券取引所14の資金決済口
座に振込む。
【0214】有価証券の受領として受方会員は、各振替
時点においてネット・デビット計算に基づく口座振替に
より、随時有価証券を受領する。
【0215】フェイル、被フェイル会員への通知とし
て、渡方証券決済時限(決済日当日(T+3日)の1
3:00)をもって、当日のフェイル(被フェイル)が
確定した後、当該フェイル(被フェイル)に係る各会員
2は決済日当日(T+3日)の〜13:30に証券取引
所14から「フェイル情報通知(受渡後)」を受信す
る。
【0216】資金決済情報の受領及び追加支払の履行と
して会員2は、次のa〜cの事務を行う。a 会員2
は、決済日当日(T+3日)の13:30までに証券取
引所14から「総受払代金計算表(確定額)」及び「追
加支払通知」を受信する。「追加支払通知」は追加支払
を行う会員2に対して送信される。b また、追加支払
を行う会員2は、当該金額を決済日当日(T+3日)の
14:15までに追加支払として証券取引所14の資金
決済口座に振込む。中央銀行当座勘定利用会員は中央銀
行ネットワークシステムを利用した振込みとなる。
【0217】c 清算銀行利用会員のうち、上記bにお
いて追加支払を実行した会員2は、「追加支払通知」を
クライアントコンピュータ9によりプリントアウトし、
「追加支払振込実行通知書」欄に必要事項を記入、押印
のうえ、「振込入金を行ったことを証する書類の写し」
を添付し、証券取引所14に対し直ちに(決済日当日
(T+3日)の14:15までに)ファクシミリで送信
する。ここで、「振込入金を行ったことを証する書類の
写し」とは、銀行が発行する「振込金受取書」等やファ
ームバンキングシステムから出力される振込実行の確認
書類等である。ファームバンキング(FB;on li
ne business banking servi
ce)とは、企業などの得意先と金融機関を通信回線で
結び,決済など各種の金融業務を行う仕組みをいう。
【0218】清算銀行利用会員については、「追加支払
実行通知書」及び「振込入金を行ったことを証する書類
の写し」を証券取引所14に送信することにより、当該
追加支払金額がネット・デビット計算に反映される。中
央銀行当座勘定利用会員については、追加支払を中央銀
行ネットワークシステムを利用して証券取引所14の資
金決済口座に振込入金することにより、当該金額がネッ
ト・デビット計算に反映される。なお、中央銀行当座勘
定利用会員については、「追加支払振込実行通知書」及
び「振込入金を行ったことを証する書類の写し」の送信
は不要である。
【0219】受払代金の受領として受領方会員は、決済
日当日(T+3日)の14:45に、当該金額を受領す
る。ここでいう「受領方会員」とは、「総受払代金計算
表(確定額)」の「資金決済時限総受入代金」欄に受入
額の記載がある会員2をいう。代金領収通知の受信とし
て、清算銀行利用会員のうち支払方会員は、決済日当日
(T+3日)の14:45以降、証券取引所14から
「代金領収通知」を受信する。ここでいう支払方会員と
は、「総受払代金計算表(確定額)」の「総受払代金」
欄に支払額の記載がある会員2である。
【0220】次いで、前日差入担保金の取扱いについて
説明する。前日差入担保金(任意担保)について説明す
る。会員2は、決済日の前日に証券取引所14に担保を
預託することにより、決済日において、預託担保の額に
相当する受領有価証券を資金決済終了(資金支払時限)
以前に受領することが可能となる。
【0221】適格担保の範囲は、先物・オプション取引
に係る取引証拠金(現金及び代用有価証券)に準ずるも
のとする。また、代用有価証券の利札(クーポン)請求
の処理についても取引証拠金の処理に準ずる。
【0222】代用有価証券の代用価格は、下記の通りで
ある。前日差入担保金として差入れられた代用有価証券
の代用価格は、当該代用有価証券が前日差入担保金とし
て有効となる決済日の2日前の時価に取引証拠金に準じ
た代用掛目(率)を乗じて得た額とする。返戻時におけ
る代用価格は、返戻日の2日前の時価に取引証拠金に準
じた代用掛目(率)を乗じて得た額とする。
【0223】次に、前日差入担保金の預託・返戻手続の
概要について説明する。預託・返戻の申込みは次のよう
に行う。会員2は、前日差入担保金の預託及び返戻を行
おうとするときは、原則として9:00〜正午(半休日
は、11:00)までに証券取引所14に対して所定の
申込みを行う。取引証拠金等において利用可能な請求伝
票の電送については、前日差入担保金でも利用可能とす
る。なお、前日差入担保金は、当日処理のみの受付とす
る。
【0224】取引証拠金等(緊急取引証拠金を除く)に
ついての預託・返戻申込時限も、同様に原則として9:
00〜正午(半休日は、11:00)までとする。ここ
で、緊急取引証拠金とは、午前立会において相場が異常
に大きく変動し、証券取引所が特に必要と認める場合
に、正会員である証券会社が預託する証拠金をいう。
【0225】返戻の実行は次のように行う。受領有価証
券金額に値洗差金額を加味した金額に相当する前日差入
担保金については、返戻申込日における資金決済支払時
限(14:15)以降に返戻を実行する。前日差入担保
金(余剰分)について移換処理を行うことにより、当日
の取引証拠金への充当が可能となる。
【0226】ここでいう受領有価証券金額に値洗差金額
を加味した金額とは、値洗差金が受領である場合は受領
有価証券金額から当該値洗差金額を差し引き、支払いで
ある場合は加算した金額となる。
【0227】受領有価証券金額に値洗差金額を加味した
金額を超える前日差入担保金余剰分(以下「余剰分」と
いう。)については、返戻申込受付時に返戻又は取引証
拠金への移換ができる。この移換手続きは、取引証拠金
等の手続に準ずる。前日差入担保金に係る取引証拠金と
の移換の組み合わせは、「前日差入担保金」から「自
己」若しくは「差換預託」、又は「差換預託」若しくは
「自己」から「前日差入担保金」とする。余剰分に係る
現金の返戻については、資金決済支払時限(14:1
5)以降の返戻となる。
【0228】次に、前日差入担保金受払状況表等の送付
について説明する。前日差入担保金預託会員は、証券取
引所14から15:00に「信認金、売買・取引証拠
金、前日差入担保金受払状況表」を受信し、また、2
2:30以降「前日差入担保金残高表」の受信が可能と
なる。
【0229】次に、前日差入担保金の預託・返戻に関す
る事務に関し、現金による預託・返戻手続、現物(本
券)による差入れ・返戻手続、保管振替機関取扱銘柄に
よる差入・返戻手続(当日振替請求のみ)、振決国債に
よる差入・返戻手続、登録国債による差入・返戻手続、
アメリカ合衆国財務省証券による差入・返戻手続の項目
について説明する。
【0230】まず、現金による預託・返戻手続について
説明する。現金により預託を行う会員2は、現行の「証
拠金選定銀行」を利用する。また、その証券取引所14
からの返戻は、現行の「証拠金返戻口座」への振込みを
もって行う。
【0231】預託として会員2は、前日差入担保金預託
手続を行う日に、当日扱いで、証拠金選定銀行に設けら
れている証券取引所14の証拠金専用口座(前日差入担
保金も併用)に現金を振込み、「振込入金を行ったこと
を証する書類の写し」、「前日差入担保金(現金)入金
通知書」(以下「入金通知書」という。)及び「前日差
入担保金入出金・移換伝票」(以下「現金伝票」とい
う。)を預託日の正午までに証券取引所14へ提出す
る。「前日差入担保金(現金)入金通知書」は、既存の
「会員信認金・売買証拠金・取引証拠金(現金)入金通
知書」に種別を追加して利用する。なお、以下、特に断
りのない場合、「正午」とは、半休日については11:
00をいうものとする。
【0232】返戻として会員2は、「現金伝票」に必要
事項を記入し、返戻日の正午までに証券取引所14へ提
出する。移換として会員2は、「現金伝票」に必要事項
を記入し、移換日の正午までに証券取引所14へ提出す
る。
【0233】次に、現物(本券)による差入れ・返戻手
続について説明する。差入れとして会員2は、「前日差
入担保金差入・返戻伝票」(以下「代用現物伝票」とい
う。)に必要事項を記入したうえ、代用現物差入・返戻
伝票提出用袋(以下「提出用袋」という。)に納入し、
現物を添えて差入日の正午までに証券取引所14に提出
する。証券取引所14の事務処理後、差入れ時に提出し
た「代用現物伝票」と「提出用袋」を受領する。「代用
現物伝票」は、返戻時にも使用する。
【0234】返戻として会員2は、差入れ時に使用した
「代用現物伝票」に必要事項を記入したうえ、「提出用
袋」に納入して返戻日の正午までに、証券取引所14へ
提出する。証券取引所14の事務処理後(受領可能証券
金額に相当する担保分についての返戻は14:15以
降)、返戻の現物と「提出用袋」を受領する。なお、現
物(本券)の移換を行おうとする場合は、差入れ及び返
戻の手続きを同時に行う。
【0235】次いで、保管振替機関取扱銘柄による差入
・返戻手続(当日振替請求のみ)について説明する。保
管振替機関取扱銘柄による差入れでは、会員2は、保管
振替機関15に設けられている証券取引所14の取引証
拠金口座(前日差入担保金も併用)への振替請求を行う
とともに、「保管振替株式(転換社債券)差入・返戻伝
票」(以下「保管振替伝票」という。)に必要事項を記
入して正午までに証券取引所14へ提出する。
【0236】保管振替機関取扱銘柄による返戻では、会
員2は、「保管振替伝票」に必要事項を記入し、返戻日
の正午までに証券取引所14へ提出する。保管振替機関
取扱銘柄による移換では、会員2は、「保管振替伝票」
に必要事項を記入し、移換日の正午までに証券取引所1
4へ提出する。
【0237】振決国債による差入・返戻手続について説
明する。振決国債による差入れでは、会員2は、「前日
差入担保金振決国債差入・返戻・移換伝票」(以下「振
決国債伝票」という。)に必要事項を記入し、差入日の
正午までに証券取引所14に提出する。中央銀行ネット
ワークシステムにおける振替指図は、証券取引所14が
行う。
【0238】振決国債による返戻では、会員2は、「振
決国債伝票」に必要事項を記入し、返戻日の正午までに
証券取引所14へ提出する。振決国債による移換では、
会員2は、「振決国債伝票」に必要事項を記入し、移換
日の正午までに証券取引所14へ提出する。
【0239】登録国債による差入・返戻手続について説
明する。差入れでは、会員2は、「取引証拠金登録国債
差入・返戻伝票」(以下「登録国債伝票」という。)と
「登録国債付記登録通知書」又は「登録国債付記登録通
知書(転質)」に必要事項を記入したうえ、「提出用
袋」に納入し、差入日の正午までに証券取引所14へ提
出する。証券取引所14の事務処理後、差入時に提出し
た「登録国債伝票」と「提出用袋」を受領する。中央銀
行ネットワークシステムにおける付記登録の指図は、証
券取引所14が行う。
【0240】返戻では、会員2は、差入時に使用して返
却された「登録国債伝票」に必要事項を記入し、所要の
記入を行った「登録国債付記登録通知書」又は「登録国
債付記登録通知書(転質)」とを「提出用袋」に納入
し、返戻日の正午までに証券取引所14へ提出する。
【0241】会員2は、余剰分についての事項変更(質
権設定金額又は転質権設定金額の変更)を行う場合は、
返戻・差入の形をとるため、返戻用の「登録国債伝
票」、差入用の「登録国債伝票」と「登録国債付記登録
通知書」又は「登録国債付記登録通知書(転質)」を
「提出用袋」に納入して、事項変更日の正午までに証券
取引所14へ提出する。
【0242】アメリカ合衆国財務省証券による差入・返
戻手続について説明する。差入れでは、会員2は、「米
国債振替指図書」に必要事項を記入し、差入日前日の1
6:00までに証券取引所14へ提出するとともに、当
該会員2が指定した現地の保管機関に証券取引所証拠金
口座へ当該証券を差入れるように指示する。
【0243】証券取引所14は、現地の証券取引所指定
銀行から振替完了通知を受け取った時点で差入完了と
し、預かり残高を増加させる。証券取引所14が、現地
の証券取引所指定銀行から振替完了通知を受け取れなか
った場合は、その理由にかかわらず差入が行われなかっ
たとみなす。証券取引所14からその旨の連絡を受け、
必要があれば、現金または他の代用有価証券で差入を行
う。
【0244】返戻では、会員2は、「米国債振替指図
書」に必要事項を記入し、返戻日の正午までに証券取引
所14へ提出するとともに、当該会員2が指定した現地
の保管機関に証券取引所証拠金口座から当該証券を受け
入れるよう指示する。証券取引所14は、「米国債振替
指図書」が提出された時点で預かり残高を減少させる。
なお、返戻日翌日に、証券取引所14が現地の証券取引
所指定銀行より返戻不能通知を受けた場合、その時点で
返戻を取消し、預かり残高を増加させる。
【0245】次いで、フェイル、バイインの取扱いにつ
いて説明する。まず、フェイルに関し、フェイルの確
定、被フェイル会員の確定、フェイルに係る再ネッティ
ング、バイインの請求、遅延損害金等、フェイルの解
消、その他の取扱いについて説明する。
【0246】フェイルの確定は、次のように行う。すな
わち、決済日の渡方証券決済時限(13:00)までに
渡方会員による有価証券の引渡しがなされない場合(証
券取引所口座に渡方会員口座からの振替による残高が発
生していない場合)、これをフェイルとする。フェイル
に係る有価証券及びこれに対応する決済代金の授受は、
翌日に繰り越す。
【0247】なお、保管振替機関15に対して振替の一
時停止を申告している場合で、一時停止措置の解除指定
時刻を13:00以降とした場合は、その解除指定はエ
ラーとなる。また、渡方証券決済時限の直前に振替預託
を行う場合、その時刻によっては、当該振替預託分がフ
ェイルとなる可能性がある。
【0248】被フェイル会員の確定は、次のように行
う。フェイルとなった銘柄に係る当該銘柄の銘柄別受方
会員順位の最下位にある受方会員から順に当該フェイル
数量に達するまで被フェイルを割り当てる。当該被フェ
イルに係る有価証券及びこれに対応する決済代金の授受
は、翌日に繰り越す。
【0249】フェイル(及び被フェイル)により繰越さ
れた有価証券及び代金の決済は、繰越された日を決済日
とする売買取引の決済と再ネッティングしたうえで授受
する。
【0250】バイインの請求は、次のように行う。被フ
ェイル会員は、証券取引所14に対し、翌日の決済時限
を越えて被フェイルが継続している場合、当該被フェイ
ルに係る有価証券の買付け及び引渡し(バイイン)を請
求することができる。このバイインの請求はクライアン
トコンピュータ9に表示される専用画面に必要事項を入
力することにより行う。
【0251】被フェイル会員からバイインの請求があっ
た場合、請求日から起算して4営業日目の日までに当該
バイインの請求に係る被フェイルが解消されないとき、
証券取引所14はバイインを実行し、当該バイインに要
した費用を、原則、バイイン請求時点でフェイルを起こ
した会員2のうち、最も古いフェイルポジションを有し
た会員2に請求する。
【0252】遅延損害金、遅延違約金、期末銘柄等遅延
違約金、遅延損害金等の授受方法は次の通りである。フ
ェイル発生日以降の遅延損害金として、フェイル会員
は、フェイルとなった受渡しに係る遅延損害金を証券取
引所14に支払い、証券取引所14は当該損害金を受け
方会員(被フェイル会員)に支払う。この遅延損害金
は、日歩が決済代金相当額100円につき4銭、対象数
量が決済日の渡方証券決済時限(13:00)時点で確
定したフェイル数量、金額計算がフェイル銘柄の清算値
段×対象数量×日歩である。ここで、フェイル銘柄の清
算値段とは、フェイルとなった決済日における清算値段
をいう。
【0253】フェイル発生日+4日以降の遅延違約金と
して、証券取引所14は、フェイル会員が当初の決済日
から起算して5営業日目の日までにフェイルを解消しな
い場合には、その日以降、遅延違約金を当該会員2から
徴収する。この遅延違約金は、日歩が代金相当額100
円につき2銭、対象数量が当初のフェイル発生日から起
算して5営業日目以降の渡方証券決済時限(13:0
0)時点で未解消であるフェイル、金額計算がフェイル
銘柄の清算値段×対象数量×日歩である。
【0254】期末銘柄等遅延違約金として、証券取引所
14は、会員2が期末銘柄等につき権利を確定するため
の基準日等の前日においてフェイルを発生させた場合に
は以下の対象数量と金額計算から算出される額の金銭を
当該会員2から徴収する。ただし、当該フェイルについ
ては、基準日等における決済ができることとし、同決済
によりフェイルを解消した分については、一部遅延違約
金を減額する。
【0255】権利を確定するための基準日等とは以下の
それぞれに係る基準となる日をいう。株券(優先出資証
券を含む)の場合は、配当落、権利落、保管振替機関取
扱株券に係る実質株主通知に係る基準となる日、転換社
債・優先株の場合は、転換条件変更に係る基準となる
日、転換社債の場合は、期中償還請求権に係る権利落に
係る基準となる日、受益証券の場合は、収益分配落に係
る基準となる日をいう。
【0256】ここで、対象数量とは、基準日等の前日の
計算基準時点で未解消であるフェイル数量(=当初数
量。基準日等の当日の決済において解消されたフェイル
数量(=減数量)については減額。)をいう。また、金
額計算は、 期末銘柄等遅延違約金の金額=A円−(A円×減数量÷
当初数量×75%) により行う。このとき、 [各銘柄の基準日等の前日の決済に係る清算値段又は配
当落等の期日の決済に係る清算値段のいずれか高い値
段]×当初数量×0.08%=A円 とする。遅延損害金等の授受は、当月1ヶ月分をまと
め、翌月に行う。具体的には、現行の有価証券引渡票に
係る品借料の授受と同様の方法で行う。
【0257】フェイルの解消について説明する。フェイ
ルは、受渡決済、再ネッティング、バイイン実行の場合
に解消する。受渡決済による解消、すなわち渡方証券決
済時限までの受渡決済での解消は、次のように扱われ
る。決済日(以下「S日」という。)の受渡決済による
フェイル解消は、S日になされたものとみなす。ただ
し、遅延損害金等はS−1日まで発生する。
【0258】再ネッティングによる解消、すなわち翌日
の受渡決済が受領方であった場合における当該決済分
と、フェイルにより翌日に繰越された決済分との再ネッ
ティングによる解消は、次のように扱われる。S−1日
に行われた(S日決済のための)再ネッティングでのフ
ェイル解消は、S日になされたものとみなす。ただし、
遅延損害金等はS−1日まで発生する。
【0259】バイイン実行に伴う解消、すなわちバイイ
ン実行により費用負担をしたことによる解消は、当該実
行日の翌日になされたものとみなす。ただし、遅延損害
金等は当該実行日まで発生する。
【0260】受渡決済、再ネッティング又はバイイン実
行によるフェイル解消は、発生日の最も古いフェイルか
ら順に行われる。いわゆる「先入れ先出し方式」であ
る。
【0261】フェイルに関するその他の取扱いについて
説明する。期末銘柄等のフェイルに係る受方・渡方指定
等は次のようにおこなう。期末銘柄等につき、権利を確
定する基準日等の前日の渡方証券決済時限(13:0
0)時点で未解消であるフェイルがある場合、当該フェ
イルに伴う配当金その他権利処理をフェイル会員と被フ
ェイル会員との間で調整し、処理を行うため、同日に証
券取引所14が受方会員と渡方会員との対応づけ(受方
・渡方指定)を行い、数量を含めてそれぞれに通知す
る。指定は、証券取引所14が、会員2に対し基準日等
の前日17:00に、「基準日の決済等に係る受方・渡
方指定書」を送信することにより行う。
【0262】期末銘柄等については、いわゆる「仮決
済」により基準日等の当日には決済が行われないが、当
該フェイルを解消するための決済は行うことができる。
期末銘柄等について、基準日等の当日に行われるフェイ
ル解消のための決済は、前日に証券取引所14が行う受
方・渡方指定に基づき、渡方会員と証券取引所14、証
券取引所14と受方会員との間で行う。基準日等の当日
に行われるフェイル解消のための決済方法は、後述す
る。
【0263】また、上場廃止に係る最終売買日から起算
して4営業日目の最終受渡決済日と、期間売買停止開始
日前日から起算して4営業日目の決済日においては、有
価証券のフェイルを発生させることはできない。なお、
期間売買停止とは、東京証券取引所業務規程第29条第
1号に掲げる場合の売買の停止をいう。
【0264】次いで、バイインに関し、バイイン請求、
バイイン請求・実行の制限、費用負担対象会員(暫定)
の割当、バイイン請求の解消、バイイン費用負担対象
(暫定)からの除外、費用負担対象会員(暫定)の再割
当て、バイインの実行、費用負担対象会員の確定、バイ
インの決済について説明する。
【0265】バイイン請求について説明する。被フェイ
ル会員は、被フェイルとなった日の翌日の渡方証券決済
時限を越えて継続している被フェイルについて、証券取
引所14に対し、バイインの請求を行うことができる。
バイインの請求は、被フェイルとなった日の翌日以降、
日々、13:30から14:30まで可能とする。
【0266】バイイン請求・実行の制限について説明す
る。権利を確定するための基準日等の前日(基準日等が
休日にあたる場合は、2営業日前)及び当日のバイイン
請求はできない。また、バイイン実行が権利確定日の2
営業日前に完了しなかった場合には、当該バイイン実行
未了分の請求は無効とし、当該バイイン請求会員(以下
「請求会員」という。)がバイインを再度希望する場合
には、権利確定日の翌日以降、再度バイイン請求手続き
を行う。以上のバイイン請求・実行の基準日等に係る制
限を、図22に示す。
【0267】上場廃止日以降のバイイン請求はできな
い。また、バイインの実行が売買最終日までに完了しな
かった場合には、当該バイイン実行未了分の請求は無効
とする。このバイイン請求・実行の上場廃止に係る制限
を図23に示す。売買停止期間(売買停止開始日から解
除日)のバイイン請求はできない。また、バイインの実
行が期間売買停止開始日の前日までに完了しなかった場
合には、当該バイイン実行未了分の請求は無効とする。
このバイイン請求・実行の期間売買停止に係る制限を図
24に示す。なお、その他、必要に応じ、バイインの請
求、実行を制限してもよい。
【0268】次いで、費用負担対象会員(暫定)の割当
について説明する。バイイン請求がなされた場合、当日
のバイイン請求と、当該請求に基づくバイイン実行に要
する費用を負担すべき対象(以下「費用負担対象(暫
定)」という。)との対応関係を暫定的に定めるため、
バイイン請求時限(14:30)後、以下の順で費用負
担対象となる会員2(以下「費用負担対象会員(暫
定)」という。)の割当を行う。
【0269】つまり、フェイル発生日の古いフェイルか
ら順に割当を行い、フェイル発生日が同じ場合は、フェ
イル数量に応じて按分処理する。ここで、「暫定」とし
たのは、バイインが実行されるのは、バイイン請求日の
4営業日後であるため、その間におけるフェイル解消等
により、費用負担対象会員が変動することがあるからで
ある。バイイン実行までの間の費用負担対象会員は「暫
定」となる。
【0270】次いで、バイイン請求の解消について説明
する。被フェイル会員によるバイイン請求は、被フェイ
ル解消、バイインの実行、バイイン請求の取下げの場合
に解消する。すなわち、バイイン請求日以降、バイイン
請求に係る被フェイルが解消した場合、当該バイイン請
求は解消する。また、バイインの実行が完了した場合、
当該実行に係るバイイン請求は解消する。
【0271】また、バイイン請求の取下げにより、バイ
イン請求は解消する。請求会員は、当初のバイイン実行
予定日に実行予定全数量の実行が完了しない場合には、
その翌日以降、当該請求の取下げが可能である。なお、
この場合、バイイン請求日の古い請求ポジションから順
に請求の取下げを可能とし、各請求残高の部分的な取消
しはできない。
【0272】例えば、請求玉取下げの具体例を示すと、
請求数量が5で請求日がA日、請求数量が10で請求日
が(A+1)日、請求数量が6で請求日が(A+2)日
の請求玉がある場合、請求取下げ可能数量は、各請求数
量の累計残高である5、15、21のいずれかのみとな
る。
【0273】次いで、バイイン費用負担対象(暫定)か
らの除外について説明する。バイイン費用負担対象会員
(暫定)は、受渡決済の場合、バイイン請求の解消の場
合、バイイン実行完了に伴う除外の場合に当該負担対象
から除外される。
【0274】すなわち、費用負担対象会員(暫定)が受
渡決済により費用負担対象(暫定)に係るフェイルを解
消した場合には、当該フェイル解消分について、費用負
担対象(暫定)から除外される。なお、費用負担対象会
員(暫定)が再ネッティングによりフェイルを解消した
場合であっても、費用負担対象(暫定)からは除外され
ない。費用負担対象会員(暫定)が再ネッティングによ
りフェイルを解消した場合は、同時に他の会員2に受渡
決済義務が転じることとなる。
【0275】仮に当該他の会員2がさらにフェイルを起
こすと、請求会員の被フェイルを解消させることにはな
らない。この際、再ネッティングによりフェイルを解消
した費用負担対象会員(暫定)を負担対象から除外し、
新たなフェイル会員(他の会員2)を費用負担対象会員
(暫定)とすると、当該他の会員2はフェイル解消機会
を与えられないまま、最短ではフェイルを起こした当日
にバイインの実行による費用負担対象会員(確定)とな
ってしまう可能性がある。このことは、バイイン制度に
実行猶予期間を設けている趣旨に反するため、再ネッテ
ィングによりフェイルを解消した場合であっても、費用
負担対象会員(暫定)からは除外しない。ただし、再ネ
ッティングによりフェイルを解消した費用負担対象会員
(暫定)については、フェイル解消努力があったものと
して考え、フェイル未解消である費用負担対象会員(暫
定)に優先して当該対象から除外する。
【0276】また、バイイン請求に係る被フェイルの解
消又はバイイン請求の取消しによりバイイン請求が解消
された場合、これに対応するバイイン費用負担対象会員
(暫定)は当該負担対象から除外される。バイイン実行
の完了に伴い、当該実行に要した費用を負担することと
なった場合、バイイン費用負担対象(暫定)から除外さ
れる。
【0277】費用負担対象会員(暫定)の再割当てにつ
いて説明する。当初における費用負担対象会員(暫定)
の割当以降、バイイン請求の解消及び費用負担対象会員
(暫定)の対象からの除外に伴い、費用負担対象会員
(暫定)の再割当てを行う。この再割当ては、以下a〜
fの原則に従うものとする。
【0278】a.請求ポジションの残高は、請求日の古
いものから順に除外する。 b.費用負担対象会員(暫定)のバイイン実行予定日は
繰り上げられてはならない。 c.費用負担対象会員(暫定)が受渡決済によりフェイ
ルを解消した場合には、当該数量分を最優先して費用負
担対象(暫定)から除外する。
【0279】d.バイインの実行を最小限にするため、
費用負担対象(暫定)として割当てられた日(以下「費
用負担対象(暫定)割当日」という。)の古いものから
除外する。 e.費用負担対象(暫定)のうち、再ネッティングによ
りフェイルを解消している分については、フェイル未解
消分よりも、優先して費用負担対象(暫定)から除外す
る。 f.費用負担対象(暫定)割当日が同じである費用負担
対象(暫定)を除外する場合には、フェイル発生日の新
しいものから順に除外する。
【0280】次いでバイインの実行について説明する。
バイインの実行において、費用負担対象会員(暫定)は
次に定める方法によりバイイン対象ポジションの買付け
を行う。つまり、売方は売却を希望する会員2、買方は
費用負担対象会員(暫定)である。費用負担対象会員
(暫定)が複数存在した場合、各費用負担対象会員(暫
定)はそれぞれの費用負担対象数量について買方とな
る。売注文受付時間は15:00〜15:30、約定時
刻は15:30とする。約定方法は、当日最終終値と当
該値段に10%相当額を加えた値段の範囲内における競
争入札方式とし、約定価格は、全落札者の発注価格のう
ち最も高い価格による統一価格とする。注文受付方法
は、証券取引所WANシステム1を利用した会員2によ
る端末入力方法である。
【0281】自己・委託の別は次の通りである。費用負
担対象会員(暫定)による買付けは、自己の計算に基く
ものとする。一方、売方会員による売却については、売
方会員が売注文を入力する際に、その注文が顧客の委託
によるものか、自己の計算に基づくものかの別を、選択
入力する。決済日はバイイン実行完了日翌日とする。
【0282】費用負担対象会員の確定について説明す
る。バイイン実行によって確定したバイイン実行完了数
量に対し、費用負担対象を以下a〜dの順で割り当て、
確定する。 a.フェイル未解消分と再ネッティングによるフェイル
解消分がある場合は、フェイル未解消分から割り当て
る。 b.フェイル未解消分について、フェイル発生日の古い
ものから順に割り当てる。 c.再ネッティングによる解消分について、フェイル発
生日の古いものから順に割り当てる。 d.上記b.c.において、フェイル発生日が同一であ
る費用負担対象(暫定)がある場合には、フェイル数量
に応じて、按分処理する。
【0283】次いで、バイインの決済について説明す
る。バイインの決済期日はバイイン実行完了日の翌日と
する。また、決済方法に関し、有価証券決済、資金決
済、決済に係る受渡について説明する。
【0284】まず、有価証券決済について説明する。図
25は、バイイン実行に係る有価証券決済を示す図であ
る。バイイン実行に伴う売方会員411による証券決済
(渡方)はNon−DVP決済により行う。バイイン請
求会員412と売方会員411が同一であった場合の証
券決済は、受渡数量の差し引数量について決済を行う。
Non−DVP決済における総括清算の対象とする。バ
イイン実行に伴う売方会員411のNon−DVP決済
では、有価証券引渡票(D.B.)の交付は認めない。
【0285】バイイン実行の完了に伴うバイイン費用負
担対象会員(買方会員)413の証券決済(受け方)は
DVP決済により行う。バイイン実行が完了した場合、
バイイン請求会員412の被フェイルポジションの解消
に係る証券決済(受方)は、Non−DVP決済により
行う。Non−DVP決済における総括清算の対象とす
る。
【0286】次いで、資金決済について説明する。図2
6は、バイイン実行に係る資金決済を示す図である。バ
イイン実行の完了に伴う売方会員411による資金決済
(受領)はNon−DVP決済により行う。Non−D
VP決済における総括清算の対象とする。バイイン実行
の完了に伴う買方会員(バイイン費用負担会員)413
の資金決済は、(バイイン実行日清算値段)×(買付数
量)に相当する金額(以下「バイイン買付代金」とい
う。)をDVP決済として授受し、バイイン実行におけ
る約定代金から当該バイイン買付代金を差し引いた金額
についてはNon−DVP決済として授受する。このバ
イイン実行における約定代金から当該バイイン買付代金
を差し引いた金額は、費用負担額に相当する。
【0287】バイイン実行の完了に伴うバイイン請求会
員412の資金決済(支払)は、バイイン実行日清算値
段に決済数量を乗じた金額をNon−DVP決済により
支払う。Non−DVP決済における総括清算の対象と
する。
【0288】決済に係る受渡について説明する。証券は
保管振替機関15における口座振替、資金は資金決済の
口座振替で決済を行う。証券決済のうち、Non−DV
Pでの決済分(バイイン請求会員412の証券受領及び
売方会員411の証券引渡し)については、証券取引所
14は保管振替機関15への有価証券の振替請求を当日
請求(受方・渡方指定口座振替処理)により行う。この
場合、証券取引所14は当該振替請求に対して一律に渡
方振替一時停止申告を付す。バイイン実行に係る決済
(Non−DVP決済分)のほか、基準日当日の決済及
び発行日決済取引に係る決済についても同様に渡方一時
停止申告を付す。
【0289】次いで、会員2が行うフェイルに関する事
務について説明する。会員2は、S日における渡方証券
決済時限後、〜13:30に証券取引所14から「フェ
イル情報通知(受渡後)」を受信する。このデータによ
り、当日におけるフェイル・被フェイルの発生、解消状
況の把握が可能となる(フェイル、被フェイルの把握第
1回)。
【0290】フェイル会員のうち、「追加支払通知」
(〜13:30に受信)の追加支払額欄に金額の記載が
ある会員2は、資金支払時限(14:15)までに、証
券取引所14の資金決済口座に振込入金を行う(フェイ
ル会員によるフェイルに係る資金授受)。被フェイル会
員は、当該フェイルに係る受払代金相当額を、資金決済
受領時刻である14:45に当該会員2の資金決済口座
で受領する(被フェイル会員によるフェイルに係る資金
授受)。
【0291】次いで会員2は、17:00に証券取引所
14から「フェイル情報通知(ネッティング後)」を受
信する。このデータにより、会員2はバイインの実行及
び再ネッティング処理を受けたフェイル、被フェイルの
解消状況を把握する(フェイル、被フェイルの把握第2
回)。
【0292】次いで、会員2及び証券取引所14が行う
バイインに関する事務について説明する。バイイン請求
日には、次の事務を行う。被フェイル会員がバイイン請
求を行う場合、被フェイル発生日の翌日以降、13:3
0までに証券取引所14側から受信する「フェイル情報
通知(受渡後)」により被フェイルが継続していること
を確認後、当日14:30までにクライアントコンピュ
ータ9から入力を行う(被フェイル会員によるバイイン
の請求)。
【0293】バイイン請求を行った会員412は、クラ
イアントコンピュータ9で表示される画面により、当該
バイイン請求について有効・無効の確認を行う(バイイ
ン請求受付確認)。
【0294】バイイン請求受付後、証券取引所14は費
用負担対象会員(暫定)411aの割当を行う。この割
当後、バイイン請求会員412及び費用負担対象会員
(暫定)411aは、15:00に証券取引所14から
「バイイン情報通知(当初)」を受信する(バイイン請
求/費用負担対象(暫定)の把握(1))。
【0295】バイイン請求会員412及び費用負担対象
会員(暫定)411aは、当日の再ネッティング処理に
よりバイイン請求/費用負担対象(暫定)411aが解
消しない場合、17:00に証券取引所14から、再ネ
ッティング処理を反映した「バイイン情報通知(ネッテ
ィング後)」を受信する(バイイン請求/費用負担対象
(暫定)の把握(2))。なお、この「バイイン情報通
知(ネッティング後)」は、当該会員411a、412
に係る全てのバイイン請求又は費用負担対象(暫定)が
解消するまで日々送信される。
【0296】バイイン請求日の翌日の事務について説明
する。バイイン請求会員412及び費用負担対象会員
(暫定)411aは、当日の決済によりバイイン請求/
費用負担対象(暫定)が解消しない場合、〜13:30
に証券取引所14から、受渡決済による処理を反映した
「バイイン情報通知(受渡後)」を受信する(バイイン
請求/費用負担対象の把握(3))。
【0297】なお、この「バイイン情報通知(受渡
後)」は、当該会員2に係る全てのバイイン請求又は費
用負担対象(暫定)が解消するまで日々送信される。ま
た、当日、バイイン請求/費用負担対象(暫定)が解消
しない場合には、17:00に「バイイン情報通知(ネ
ッティング後)」を受信する。
【0298】バイイン請求翌々日(バイイン実行日の前
日)の事務として、バイイン実行予告通知を受信する。
すなわち、バイイン請求日の翌々日における再ネッティ
ング処理によりバイイン請求/費用負担対象(暫定)が
解消しない場合、全ての会員2は、17:00に証券取
引所14から翌日実行予定であるバイインについて、
「バイイン実行通知(前日予告)」を受信する。ここ
で、全ての会員2には、バイイン請求/費用負担対象が
無い会員2が含まれる。なお、バイイン実行予定数量
は、実行日当日の決済状況により、バイイン実行日前日
の予告通知における数量よりも減少することがある。
【0299】バイイン実行日(バイイン請求日+3日目
以降)の事務について説明する。当日実行予定であるバ
イインに係るバイイン請求/費用負担対象(暫定)が当
日の受渡決済により解消しない場合、全ての会員2は1
3:30以降に証券取引所14から「バイイン実行通
知」を受信する(バイイン実行通知)。
【0300】次いで、15:00以降、証券取引所14
は次の要領でバイインを実行する(バイインの実行)。
まず、バイイン実行に応じ、売付けを行おうとする会員
2は、15:00〜15:30の間、クライアントコン
ピュータ9から売注文の発注を行う。その後証券取引所
14は、15:30にバイイン実行に係る売付けの受付
を締め切り、あらかじめ定めた実行価格の範囲内におい
て、最も低い価格での売注文から順に約定させる。この
場合、売注文の価格に関わらず、全約定分のうち最も高
い売注文価格を全約定一律の約定価格とする。
【0301】同一価格での売注文数量がバイイン実行予
定残数量(下値において約定した数量を除いた数量)を
超える場合の約定配分については、最小単位を売注文数
量の多い会員順に配分したのち、売注文残数量により按
分して配分を行う。なお、バイイン実行に当たり、費用
負担対象会員(暫定)413はバイイン実行数量の買方
となるが、この時点での実務は発生しない。
【0302】その後全ての会員2は、証券取引所14か
ら16:00までにバイイン実行銘柄、実行価格、実行
数量等を記載した「バイイン実行結果通知」を受信す
る。バイイン実行が完了せず、かつ、翌日の渡方証券決
済時限までに当該実行に係るバイイン請求が解消しない
場合は、当該バイイン実行未了数量について、再度翌日
にバイインの実行を行う。
【0303】ここで、バイイン実行に係る事例を挙げ
る。たとえば、バイイン実行数量が5000株(バイイ
ン請求会員:甲会員3000株、乙会員2000株)
で、売買単位が1000株、実行可能価格帯が1000
円〜1100円、売注文が1000円/A会員1000
株、1050円/B会員3000株、C会員2000
株、D会員2000株である場合、約定の配分は次のと
おり行う。
【0304】まず、最も低い価格での売注文数量から順
に約定する。本事例では、A会員の1000株が約定と
なる。次に、同一価格に複数会員2の売注文があり、当
該売注文合計数量がバイイン実行予定残数量(下値にお
いて約定した数量を除いた数量)を上回る場合は、売注
文数量の多い会員順に、最小単位をそれ以外の部分の数
量に優先させ、配分を行う。本事例では、B、C、D会
員それぞれ1000株づつの約定となる。
【0305】このとき、最小単位以外の数量について
は、各会員2の売注文残数量に基づき按分し、配分を行
う。本事例では、B会員が1000株約定となる。以上
より、約定数量はA会員1000株、B会員2000
株、C会員1000株、D会員1000株となる。ま
た、約定価格はいずれの約定も1050円となる。
【0306】バイイン実行日の翌日の事務について説明
する。バイイン実行日の翌日には、バイイン請求の取下
げとバイインに係る決済を行う。
【0307】バイイン請求会員412が請求の取下げを
行う場合には、次の手続きによる(バイイン請求の取下
げ)。バイイン請求会員412は、バイインの実行が完
了しなかった日の翌日以降、9:00〜13:00まで
の間に、クライアントコンピュータ9からの入力により
「バイイン請求取下げ申告」を行う。バイイン取下げ申
告を行ったバイイン請求会員412は、「バイイン請求
取下げ受付確認データ」の受信により、バイイン請求の
有効、無効の確認を行う。
【0308】バイイン請求会員412、バイイン費用負
担対象会員413及びバイインに係る売方会員411
は、それぞれ次の決済をバイイン実行完了日の翌日に行
う(バイインに係る決済)。バイイン請求会員412
は、バイイン実行完了によるフェイル解消に係る有価証
券の受領(Non−DVP決済)による証券決済および
フェイル解消に係る代金の支払(Non−DVP決済)
による資金決済を行う。
【0309】バイイン費用負担対象会員413は、バイ
イン実行完了による買付有価証券の受領(DVP決済)
により証券決済を行い、バイイン買付代金及び値洗差金
額の授受(DVP決済)およびバイイン実行完了に係る
費用負担の授受(Non−DVP決済)により資金決済
を行う。
【0310】バイインに係る売方会員411は、バイイ
ン実行に係る売付有価証券の引渡しにより証券決済(N
on−DVP決済)と、バイイン実行に係る売約定代金
の受領(Non−DVP決済)による資金決済を行う。
バイイン実行に係るNon−DVPでの証券決済につい
ては、証券取引所14は保管振替機関15への振替請求
(当日請求)に対して一律に渡し方振替一時停止申告を
付す。渡し方会員は口座振替時に当該一時停止申告の解
除が必要となる。なお、Non−DVP決済の場合にお
いても、有価証券引渡票(D.B.)の交付は認めな
い。
【0311】次に、特殊処理に関する取扱いについて、
基準日等における決済、上場廃止時、期間売買停止、会
員合併・銘柄合併時の項目に分けて説明する。基準日等
における決済の受方・渡方指定、事務処理について説明
する。基準日等における決済の受方・渡方指定は、証券
取引所14が行う。すなわち、基準日等(権利確定日)
の前日の証券決済時点で未解消のフェイルがある場合、
翌日(基準日等の当日)に行われる当該フェイル解消の
ための決済は、前日に証券取引所14が行う受方・渡方
指定に基づき、渡方会員と証券取引所14、証券取引所
14と受方会員との間で行う。事前のフェイル解消への
交渉機会を提供するものである。配当金その他の権利処
理は、証券取引所14が指定した当事者間で調整する。
【0312】基準日等における決済の事務処理手順につ
いて説明する。まず、基準日等の前日17:00にフェ
イル会員及び被フェイル会員は、「基準日の決済等に係
る受方・渡方指定書」を受信する。
【0313】次いで、基準日等の決済に係る保管振替機
関15への有価証券の振替請求は、決済日当日、証券取
引所14が当日振替請求(受方・渡方指定口座振替処
理)により行う。なお、証券取引所14は、当該振替請
求に対して一律に渡し方振替一時停止申告を付す。基準
日等当日の決済のほか、バイイン実行に係る決済(No
n−DVP決済分)及び発行日決済取引に係る決済につ
いても同様に渡し方一時停止申告を付す。
【0314】渡方会員は、13:00までに、引渡有価
証券数量を自己の口座に発生させる。この際、渡し方会
員は証券取引所14により一律に付された渡方一時停止
の解除を行う。
【0315】上記渡方会員が引渡有価証券数量を自己の
口座に発生させる処理により渡方会員口座から証券取引
所口座への有価証券の振替が行なわれた場合、この渡済
み有価証券価値はネット・デビット計算における受領可
能有価証券価値に加算される。
【0316】証券取引所口座から受方会員口座への振替
は、上記渡方会員が引渡有価証券数量を自己の口座に発
生させる処理により渡方会員口座から証券取引所口座へ
の有価証券の振替が行われ次第、履行される。この振替
では、ネット・デビット計算に基かずに振替を可能とす
る。
【0317】ここで、当日振替請求に係る受方振替請求
については、請求数量の一部の数量に係る振替は行われ
ず、振替請求数量全量が証券取引所口座に発生した場合
又は「当日振替請求数量の一部の数量について渡方会員
口座から証券取引所口座への振替が行われており、当日
振替請求数量の減少訂正を行ったことにより受方会員口
座への振替が履行された場合」により証券取引所14が
振替請求数量の減少訂正を行った場合に履行される。
【0318】証券取引所口座から受方会員口座への有価
証券の振替が行われた場合には、ネット・デビット計算
における受領可能有価証券価値からは減額されない。
【0319】渡方証券決済時限(13:00)時点で、
渡方会員口座から証券取引所口座への証券の振替未了が
生じた場合は、証券取引所14は振替請求の取消又は訂
正を行う。訂正として、当日振替請求数量の一部の数量
について渡方会員口座から証券取引所口座への振替が行
われていた場合、当日振替請求数量の減少訂正を行うこ
とにより受方会員口座への振替が履行される。なお、当
該決済未了については、翌日の決済で通常のDVP決済
のフェイルと同様の決済が行われる。
【0320】基準日等の当日においてフェイルを発生さ
せた渡方会員は、当該フェイルの相手方である受方会員
(被フェイル会員)に対して「配当金・権利等引渡通知
書」を書面により交付する。
【0321】上場廃止時におけるフェイル、バイインの
取り扱いは次の通りである。上場廃止となる銘柄の最終
決済日に関しては、フェイルを認めない。また、上場廃
止日以降の日はバイインの請求を行うことはできない。
バイイン実行が売買最終日までに完了できなかった場合
には、当該バイイン実行未了分の請求は無効とする。
【0322】期間売買停止におけるフェイル、バイイン
の取り扱いは次の通りである。ここで期間売買停止と
は、東京証券取引所業務規程第29条第1号に掲げる場
合の売買の停止をいう。期間売買停止開始日前日+3日
の決済においては、フェイルを認めない。また、期間売
買停止中におけるバイインの請求は認めない。バイイン
実行が期間売買停止開始日前日までに完了しなかった場
合には、当該バイイン実行未了分の請求は無効とする。
【0323】会員合併時の取り扱いは次の通りである。
合併期日前日以前の約定ポジションについて、合併期日
以降に行われる決済については、以下のとおり取扱う。
証券決済では、合併会員と被合併会員の約定をネッティ
ングし、合併会員が決済する(被合併会員は決済しな
い)。資金決済では、合併会員と被合併会員の受払代金
についてネッティングし、合併会員が決済する(被合併
会員は決済しない)。
【0324】被合併会員の既存の前日差入担保金につい
ては、合併期日の前日に全て返戻する。被合併会員のフ
ェイル及びバイインに関するデータは、合併期日の前日
の再ネッティング処理直前に、合併会員に引継ぐ処理を
行う。フェイルポジションと被フェイルポジションが併
存する場合は、相殺処理を行う。
【0325】銘柄合併(対等合併を除く)時には、被合
併銘柄の決済に関しては、上場廃止の取扱いに準じ、次
のとおり取り扱う。合併により上場廃止となる被合併銘
柄の最終決済日に関しては、フェイルを認めない。上場
廃止日以降の日はバイインの請求を行うことはできな
い。バイイン実行が売買最終日までに完了しなかった場
合には、当該バイイン実行未了分の請求は無効とする。
【0326】対等合併による銘柄合併におけるフェイル
・バイインの取扱いについて説明する。合併登記日が合
併期日+2日以内である場合、合併登記日の翌日以降に
到来する被合併銘柄の決済については、決済日を同一と
する存続銘柄の決済と合算、差引計算して行うため、次
のとおり取り扱う。すなわち、被合併銘柄のフェイル及
びバイインに関するデータは、登記日における再ネッテ
ィング処理直前に、合併銘柄に引継ぐ処理を行う。フェ
イルポジションと被フェイルポジションが併存する場合
は、相殺処理を行う。
【0327】合併登記日が合併期日+3日以後である場
合、被合併銘柄の決済について、存続銘柄の決済との合
算、差引計算は行われないため、上場廃止の取扱いに準
じ、次のとおり取り扱う。すなわち、合併により上場廃
止となる被合併銘柄の受渡最終日に関しては、フェイル
を認めない。また、上場廃止日以降の日はバイインの請
求を行うことはできない。バイイン実行が売買最終日ま
でに完了しなかった場合には、当該バイイン実行未了分
の請求は無効とする。
【0328】転換社債券のDVP決済における取扱いに
ついて、DVP決済対象、ネット・デビット計算におけ
る経過利子の取扱い、フェイル時における経過利子の取
扱い、利払日に係る取扱いの項目に関して説明する。D
VP決済対象は、普通取引、単一銘柄取引、終値取引及
び立会外バスケット対当取引とする。ただし、単一銘柄
取引および立会外バスケット対当取引は、決済日が普通
取引と同様の取引に限る。
【0329】ネット・デビット計算における経過利子の
取扱いについて、転換社債券のネット・デビット計算に
おける有価証券価値は、経過利子を含んで計算する。す
なわち、有価証券価値は次の式により算出を行う。 転換社債券の有価証券価値=有価証券数量(単位数)×
(1額面金額×清算値段/100+1単位あたり経過利
子) (円位未満切捨て)この式における「有価証券価値」
は、証券取引所口座へ有価証券を引き渡した場合の渡済
み有価証券価値、証券取引所口座から有価証券を受領し
た場合の受済み有価証券価値のいずれにも適用される。
【0330】フェイル時における経過利子の取扱いは次
の通りである。すなわち、転換社債の決済でフェイルが
発生した場合、フェイル期間中の経過利子については日
々、値洗処理を行うこととする。ここで、転換社債の決
済でフェイルを発生させた場合における経過利子に係る
値洗差金額を「経過利子調整金(フェイル)」という。
値洗処理の結果、フェイル期間中の経過利子は被フェイ
ル会員が受領することとなる。
【0331】具体的な事例として、フェイル時における
経過利子取扱いの事例を示す。まず、この事例の前提条
件を説明する。F会員はS日及びS+1日の決済で額面
100万円の渡しをフェイル(S+2日に解消)してい
る。T会員はS日、S+1日の決済で額面100万円の
受領を被フェイル(S+2日に解消)している。約定代
金は100万円(経過利子は含まない)である。S日〜
S+2日の清算値段はいずれも100円(決済代金は1
00万円)である。経過利子は、S日まで1万円、S+
1日まで1.1万円、S+2日まで1.2万円である。
【0332】上記前提条件があるときの決済の流れは、
次の通りになる。S日の決済は、次の通りである。9:
00〜13:00に、T会員はDVP予定受払代金とし
て101万円を預託する。この101万円は、100万
円(決済代金)+1万円(S日までの経過利子)として
算出される。13:00に、F会員のフェイルが確定す
る。14:45に、T会員はDVP予定受払代金の余剰
額として101万円を受領する。
【0333】S+1日の決済は、次の通りである。9:
00〜13:00に、T会員はDVP予定受払代金とし
て101万円を預託する。この101万円は、100万
円(決済代金)+1.1万円(S+1日までの経過利
子)−0.1万円(経過利子に係る値洗差金)により算
出される。13:00に、F会員のフェイルが確定す
る。13:30〜14:15に、F会員は追加支払とし
て0.1万円を支払う。この0.1万円は、経過利子に
係る値洗差金である。14:45に、T会員はDVP予
定受払代金の余剰額として101.1万円を受領。この
101.1万円は、100万円(決済代金)+1.1万
円(S+1日までの経過利子)により算出される。
【0334】S+2日の決済は、次の通りである。9:
00〜13:00に、T会員はDVP予定受払代金とし
て101.1万円を預託する。この101.1万円は、
100万円(決済代金)+1.2万円(S+2日までの
経過利子)−0.1万円(経過利子に係る値洗差金)に
より算出される。13:30〜14:15に、F会員は
有価証券の引渡しによりフェイルを解消する。14:4
5に、F会員は受渡代金101.1万円を受領する。こ
の101.1万円は、100万円(決済代金)+1.2
万円(S+2日までの経過利子)−0.1万円(経過利
子に係る値洗差金)により算出される。
【0335】利払日に係る取扱いについて、決済日、利
金の取扱いの項目に分けて説明する。決済日は、次のよ
うに決定する。普通取引では、売買取引締結の日から起
算して4営業日目を利払日(以下「X日」という。)の
前日とする売買取引については、当該売買取引締結の日
から起算して5営業日目(利払日)を決済日とする。X
−1日を決済日とする当日決済取引は認めない。X−1
日を翌営業日とするバイイン実行については、バイイン
実行の日から起算して3営業日目(利払日)を決済日と
する。
【0336】利金の取扱いは、次のように行う。利払日
当日に行われる決済については、経過利子を売買代金に
加算しないものとし、利落銘柄として扱う。X−2日に
フェイルが発生した場合、利払額(満額)とX−2日ま
での経過利子金額との差額をフェイルに係る経過利子の
値洗処理の対象に加える。決済が行われないX−1日は
遅延損害金等算定期間の対象とする。X−2日にフェイ
ルが発生した場合、X−1日には決済が行われないた
め、フェイル解消は最短でX日となるが、この場合にお
いても遅延損害金等に係る算定期間はX−2〜1までの
2日間となる。
【0337】発行日決済取引の決済は、次のように行
う。発行日決済取引の決済に係る保管振替機関15への
有価証券の振替請求は、DVP決済開始以降は当日振替
請求(受方・渡方指定口座振替処理)により行う。従来
は証券取引所14による前日振替請求で行われていたも
のを変更するものである。
【0338】証券取引所14は、当該当日振替請求に対
して一律に渡方振替一時停止申告を付す。渡方会員は、
14:45まで(半休日は14:00まで)に、有価証
券の引渡数量を自己の口座に発生させる。この際、渡し
方会員は証券取引所14により一律に付された一時停止
の解除を行う。
【0339】DVP決済の導入にあたり、Non−DV
P決済に係る資金・証券決済の振替時限は次のとおりと
する。ただし、ここでは、中央銀行ネットワークシステ
ムRTGS化後の国債現物取引の決済及び国債先物取引
の受渡決済を除くものとする。資金決済の支払方から証
券取引所14への支払いは決済日の13:00まで、受
領方による証券取引所14からの受領は同14:45に
行う。証券決済において、有価証券の授受は14:45
(半休日は14:00)までに行うものとする。
【0340】次いで、証券取引所WANシステム1障害
時の取扱い方針について説明する。証券取引所WANシ
ステム1による清算データの受信が行えない場合は次の
ように対処する。夜間送信データの受信が行えない場合
は、原則として、ペーパーベースの帳票を作成し、各会
員2等に配布を行う。ここで、夜間送信データとして、
「売買明細表」、「サマリー」、「株券オプション取引
権利申告・割当明細表」、「銘柄別決済予定数量」、
「総括清算表(約定代金)」、「前日差入担保金残高
表」、「総受払代金計算表(予定額)」が対象となる。
日中送信データの受信が行えない場合は、当日の決済を
完了するために必要不可欠なデータについて、各会員2
にFAX送信を行う。ただし、障害の状況により、当日
のバイイン請求、バイイン請求の取下げ、バイイン実行
を制限することがある。
【0341】クライアントコンピュータ9からバイイン
請求、バイイン請求の取下げ、バイイン実行に係る売注
文の発注について入力を行うことができない場合には、
証券取引所14は、入力を行うことができない会員2等
から入力内容を記載した書面をFAXにより受信し、当
該会員2に代わり証券取引所端末コンピュータから入力
を行う。入力を行うことができない会員2が多数に亘っ
た場合、バイイン請求、実行の制限措置をとってもよ
い。
【0342】保管振替機関システム障害時の取扱いにつ
いて説明する。保管振替機関システム障害が発生した場
合には、発生の時間帯、障害の状況により原則次のとお
りの処理を行う。障害の状況によっては、原則によら
ず、柔軟な対応を図ってもよい。なお、障害の状況によ
り、当日のバイイン請求、バイイン請求の取下げ、バイ
イン実行を制限してもよい。
【0343】保管振替機関システム障害の回復時刻が決
済日の早い時間帯であり、決済を再開することにより当
日の処理を完了することができると見込まれる場合に
は、決済を再開する。この場合、決済時限の変更(延
長)を行ってもよい。保管振替機関システム障害が回復
した場合であっても、当日の処理の完了が困難であるも
のと見込まれる場合には、障害発生の時間帯により、次
の各ケースに従って処理を行う。
【0344】第1のケースは決済日前日保管振替機関シ
ステム夜間バッチ処理開始前に障害が発生した場合であ
り、この場合には、決済の全面的な翌日への繰延を行
う。この場合に繰り延べられた決済分は、繰延べ後の日
における決済分と相殺して処理を行う。なお、この場合
に繰り延べられた決済については、フェイル/被フェイ
ルとしては取り扱わない。
【0345】第2のケースは決済日前日夜間バッチ処理
以降決済日当日保管振替機関システムオンライン開始前
に発生した場合であり、この場合、夜間バッチ処理によ
り未了となった証券決済については、翌日への繰り延べ
を行う。この場合に繰延べられた決済分は、繰延べ後の
日における決済分と相殺して処理を行う。なお、この場
合に繰り延べられた決済については、フェイル/被フェ
イルとしては取り扱わない。また、夜間バッチ処理によ
り完了した証券決済に係る資金決済を行い、その他の資
金決済については、翌日への繰り延べを行う。この場合
に繰延べられた決済分は、繰延べ後の日における決済分
と相殺して処理を行う。
【0346】第3のケースは決済日当日保管振替機関シ
ステムオンライン開始以降、渡方証券決済時限(13:
00)前に発生した場合であり、この場合、DVP決済
を継続せず、次の処理を行う。すなわち、証券取引所決
済口座に残留した有価証券は、ネット・デビット計算に
よらずに受方会員口座へ強制的に振り替えるものとし、
そのうえで未了となった証券決済については翌日に当日
振替請求により証券の受渡を行う。なお、この場合に繰
り延べられた決済については、フェイル/被フェイルと
しては取り扱わない。また、決済日当日にはフェイルが
発生しなかったものとして資金決済を行う。
【0347】第4のケースは決済日当日渡方証券決済時
限(13:00)以降に発生した場合であり、この場
合、証券取引所決済口座に残留した有価証券は、ネット
・デビット計算によらずに受方会員口座へ強制的に振り
替えるものとし、そのうえで未了となった証券決済につ
いてはフェイルとして取り扱い、翌日への決済の繰り延
べを行う。この場合に繰延べられた決済分は、繰延べ後
の日における決済分と相殺して処理を行う。また、証券
決済完了分に係る資金決済を行い、有価証券のフェイル
分に係る資金決済については、翌日への繰り延べを行
う。この場合に繰延べられた決済分は、繰延べ後の日に
おける決済分と相殺して処理を行う。ここで、受方会員
口座への強制的な振替えが行われる証券決済については
完了したものとみなし、これを「証券決済完了分」とす
る。
【0348】図27は、ネット・デビット計算に基づく
証券決済の具体例を示す図である。この図において、各
数値のプラスは受領を、マイナスは支払いを示す。この
具体例の前提事項は、次の通りである。 (1)X証券が、次の株式の売買に係る決済を行う。 [売]A商事 1,000株、約定価格 1,200円 [買]B電気 1,000株、約定価格 1,400円
【0349】(2)A商事、B電気ともに清算値段(決
済日前日終値)は1,000円とする。X証券は前日差
入担保金を預託していない。 X証券の会員別銘柄受領順位:1位 B電気(1,00
0株、100万円) B電気の銘柄別会員受領順位:1位 甲証券(2,00
0株)、2位 X証券(1,000株)、3位 乙証券
・・・ X証券の決済は、他には無いものとする。
【0350】次に、受領可能有価証券金額の算出を行
う。X証券は受払代金(支払)相当額20万円をDVP
予定受払代金として預託し、X証券はA商事1,000
株(100万円相当)を証券取引所口座へ引き渡したと
すると、受領可能有価証券金額は、 受領可能有価証券金額 =前日差入担保金預託額+DVP予定受払代金預託額+渡済み有価証券価値 +追加支払振込額−受済み有価証券価値±値洗差金額 =0円+20万円+100万円+0円−0円−20万円 =100万円 となる。
【0351】次に、会員別銘柄受領順位による検索を行
う。X証券の会員別銘柄受領順位1位であるB電気は1
00万円であるので、 B電気100万円≦ネット・デビット金額100万円 となり、B電気が受領可能有価証券に該当する。
【0352】その後、銘柄別受方会員順位による証券取
引所口座残高確認を行う。B電気につき、他会員2によ
り証券取引所口座へ3,000株の振込みがあったとす
ると、 銘柄別受方会員順位累計数量3,000株(1位 甲証
券 2,000株+2位 X証券 1,000株)≦
累計振込み数量3,000株 であるため、X証券が受領するB電気株式につき、証券
取引所口座への振込みがあったこととなる。以上より、
口座振替えにおいて、B電気につき、証券取引所口座か
らX証券への口座振替えが実行されることとなる。
【0353】図28は、銘柄別受方会員順位の決定方法
の具体例であって、ある銘柄に係る9月15日の銘柄別
受方会員順位決定を示す図である。図28のケースで
は、バイイン請求され(最優先グループ)、バイイン請
求日が先組(9月11日)で、被フェイル日が先組(9
月5日、9日)の会員CBI(1)が1位、バイイン請
求され(最優先グループ)、バイイン請求日が先組(9
月11日)で、被フェイル日が後組(9月8日)の会員
ABI(1)が2位、バイイン請求され(最優先グルー
プ)、バイイン請求日が後組(9月12日)で、被フェ
イル日が同日(9月8日)だが抽選結果により優先とな
った会員EBI(1)が3位、被フェイル日が後組(9
月8日)の会員ABI(1)が2位、バイイン請求され
(最優先グループ)、バイイン請求日が後組(9月12
日)で、被フェイル日が同日(9月8日)だが抽選結果
により劣後となった会員ABI(2)が4位となる。
【0354】続いて、被フェイル会員で(優先グルー
プ)、被フェイル日が先組(9月9日)の会員Cが5
位、被フェイル会員で(優先グループ)、被フェイル日
が後組の同日で(9月12日)抽選結果により優先とな
った会員Bが6位、被フェイル会員で(優先グルー
プ)、被フェイル日が後組の同日で(9月12日)抽選
結果により劣後となった会員Aが7位となる。続いて、
バイイン請求されておらず、被フェイル会員でもない会
員2で(劣後グループ)、抽選結果により最優先となっ
た会員Fが8位、優先となった会員Eが9位、劣後とな
った会員Dが10位となる。
【0355】図29は、本実施形態のDVP決済制度と
従来D.B.制度の前日差入担保金及び証拠金差入・返
戻事務(イメージ)を示す図である。従来のD.B.制
度では、9:00〜12:00に証拠金差入、9:00
〜14:00に証拠金返戻受付・実行を行っていた。そ
れに対し、本実施形態では、9:00〜12:00に証
拠金差入、9:00〜14:00に証拠金返戻受付・実
行を行う。また、「前日差入担保金」制度を導入したこ
とに伴い、前日差入担保金差入を9:00〜12:0
0、前日差入担保金返戻受付を9:00〜12:00、
前日差入担保金(余剰分)返戻受付を9:00〜12:
00、前日差入担保金返戻実行を14:15〜15:0
0に行う。
【0356】また、15:00以降に、受け払い状況の
配信を証券取引所WANシステム1により行い、22:
00以降に前日差入担保金残高(余剰情報)の配信を証
券取引所WANシステム1により行う。ここで、前日差
入担保金余剰分とは、受領予定有価証券金額に値洗差金
を加味した額を超える前日差入担保金差入額である。ま
た、図29に記載したもののほか、緊急取引証拠金の差
入もある。
【0357】次いで、バイイン実行に係る決済スキーム
の具体例について説明する。本具体例では、バイイン実
行日がX日で、バイイン実行銘柄がA銘柄であるバイイ
ンが実行されている。この銘柄のX−1日終値(=X日
清算値段)は1,000円、X日終値(=X+1日清算
値段)は1,100円、バイイン実行数量が1000
株、バイイン約定価格が1,300円であったとする。
【0358】バイイン実行に係る決済スキームは次の通
りである。バイイン実行に係る決済は、バイイン実行日
の翌営業日に行われる。請求会員、費用負担会員、売方
会員それぞれが行う決済を図30〜図33に示す。な
お、各会員2とも、バイイン実行日翌日には、バイイン
実行及び当該実行に関するフェイル/被フェイルに係る
受渡以外はないものとする。
【0359】図30は、費用負担会員がバイイン実行の
基となるフェイルを継続している場合に、請求会員、費
用負担会員、売方会員それぞれが行う証券決済を示す図
である。バイイン実行に伴い、当該実行の基となる被フ
ェイルに係る決済はDVP決済からNon−DVP決済
へ移行する。したがって、請求会員の証券決済はNon
−DVP決済による。バイイン実行に伴う費用負担会員
の買付数量の決済はDVP決済で行われるため、当該実
行の基となるフェイルに係る証券決済と相殺され、図3
0の費用負担会員は、受領・引渡のいずれも行わないこ
ととなる。
【0360】図31は、費用負担会員がバイイン実行の
基となるフェイルを継続している場合に、請求会員、費
用負担会員、売方会員それぞれが行う資金決済を示す図
である。バイイン実行に伴い、当該実行の基となる被フ
ェイルに係る決済はDVP決済からNon−DVP決済
へ移行する。したがって、請求会員の資金決済はNon
−DVP決済による。
【0361】バイイン実行に伴う費用負担会員の買約定
代金のうち、「バイイン実行日清算値段×数量」に相当
する資金決済はDVP決済で行われるため、当該実行の
基となるフェイルに係る資金決済と相殺され、図31の
費用負担会員は、DVP決済では、受領・引渡のいずれ
も行わないこととなる。ただし、バイイン約定代金と
「バイイン実行日清算値段×数量」との差額に相当する
バイイン費用負担金額は、Non−DVP決済で行う。
したがって、費用負担会員は300(千円)の支払をN
on−DVP決済で行う。
【0362】図32は、費用負担会員がバイイン実行の
基となるフェイルを再ネッティングにより解消している
場合に、請求会員、費用負担会員、売方会員それぞれが
行う証券決済を示す図である。バイイン実行に伴い、当
該実行の基となる被フェイルに係る決済はDVP決済か
らNon−DVP決済へ移行する。したがって、請求会
員の証券決済はNon−DVP決済による。バイイン実
行に伴う費用負担会員の買付数量の決済はDVP決済で
行われる。
【0363】図33は、費用負担会員がバイイン実行の
基となるフェイルを再ネッティングにより解消している
場合に、請求会員、費用負担会員、売方会員それぞれが
行う資金決済を示す図である。バイイン実行に伴い、当
該実行の基となる被フェイルに係る決済はDVP決済か
らNon−DVP決済へ移行する。したがって、請求会
員の資金決済はNon−DVP決済による。
【0364】バイイン実行に伴う費用負担会員の買約定
代金のうち「バイイン実行日清算値段×数量」に相当す
る資金決済はDVP決済で行われる。図33で示す費用
負担会員の受払代金(1,000千円)は、 受払代金(1,000千円)=決済代金(1,100千
円)−値洗差金(100千円) により算出される。バイイン約定代金と「バイイン実行
日清算値段×数量」との差額に相当するバイイン費用負
担金額は、Non−DVP決済で行う。したがって、費
用負担会員は300(千円)の支払をNon−DVP決
済で行う。
【0365】図34〜図38に、DVP決済に係る事務
処理タイムテーブルを示す。
【0366】図39は、デイリーでの業務/データフロ
ーチャートを示す図である。この図39において、正常
系とは、約定から決済までの処理をいい、異常系とは、
決済においてフェイルが発生したときのフェイル発生か
らバイイン実行までの処理をいう。また、既に説明した
とおり、T日とは約定日、S日とは決済日であって、S
=T+3である。
【0367】最上欄は、日々の業務スケジュールを示し
ている。12:20に決済執行、14:00に資金開放
が行われる。夕方17:00に決済代金ベース、担保評
価額算出が行われる。夜には、21:00に二日目訂
正、21:00,22:00に代金ベース、23:00
に照合が行われる。
【0368】図40〜図42は、業務/データフロー概
要を示す図であって、図39のフローチャートをさらに
詳細に説明するものである。
【0369】図43〜図46は、エントリ処理の流れと
申請内容の有効性を示す図である。図43は、バイイン
請求申告、バイイン請求取消の流れと申請内容の有効性
を示している。バイイン請求のエントリ可能期間は、S
+nの12:30〜14:30までの間である。バイイ
ン請求可能な最大請求株数はCSIサーバコンピュータ
12連携時にDVPサーバコンピュータ4側で取得す
る。請求可能数量は、会員2単位に設定される。当日に
送信する「フェイル情報通知(DEL後)の株数が基準
となる。当日にエントリ可能な新規エントリは、会員2
別、銘柄単位に1件のみである。エントリ単位で版数管
理を行う。請求申告可能時間が終了する直前のエントリ
を担保するために、システム上の受付時間を多少遅めに
設定してもよい。
【0370】処理501−01で被フェイル会員によ
り、バイイン請求申告がされると、処理501−02
で、DVPサーバコンピュータ4(証券取引所WANシ
ステム1)側で入力データが適正かの判定を行う。入力
データが適正でない場合(処理501−02:NG)、
処理501−04で受付状況を「不受理」とする。
【0371】入力データが適正である場合(処理501
−02:OK)、処理受付状況を「仮受領」とする。ま
た、処理501−01の入力チェックの結果に関わら
ず、処理501−05でDVPサーバコンピュータ4
(証券取引所WANシステム1)からCSIサーバコン
ピュータ12に入力データを送信する。次いで、処理5
01−06で、CSIサーバコンピュータ12でのデー
タ検証を行い、データが適正と認証されたか判定する。
データが適正と判定されなかった場合(処理501−0
6:NG)、処理501−08で受付状況を「不受理」
とする。
【0372】データが適正と判定された場合(処理50
1−06:OK)、処理501−07で受付状況を「本
受領」とする。当該バイイン請求申告が「本受領」とな
るまでの間は、バイイン請求の取消はできないように構
成されている。申告当日(エントリ可能時間内)に限
り、版数管理を行う。また、処理501−04、08で
「不受理」とした場合は、WWW上の一覧リストのステ
ータス・同報通知ツール(同報通知API11a,同報
通知プログラム11c)・電子メールの手段のうち、適
切な方式でユーザ側に伝える。バイイン請求した内容
は、エントリ当日+3日目に実行される。
【0373】バイイン請求をした会員2は、バイイン請
求の取消を行うことが可能である。バイイン請求取消の
エントリ可能期間は、エントリ当日の12:30〜1
4:30までの間である。バイイン請求の取消単位は、
「バイイン請求申告」の単位に実行可能とする。バイイ
ン請求した会員2により、処理502−01でバイイン
請求取消がされると、処理502−02で、DVPサー
バコンピュータ4(証券取引所WANシステム1)側で
入力データが適正かの判定を行う。
【0374】入力データが適正でない場合(処理502
−02:NG)、処理502−04で受付状況を「不受
理」とする。入力データが適正である場合(処理502
−02:OK)、処理受付状況を「仮取消」とする。ま
た、処理502−02の入力チェック処理の結果に関わ
らず、処理502−05でDVPサーバコンピュータ4
(証券取引所WANシステム1)からCSIサーバコン
ピュータ12に入力データを送信する。次いで、処理5
02−06で、CSIサーバコンピュータ12でのデー
タ検証を行い、データが適正と認証されたか判定する。
データが適正と判定されなかった場合(処理502−0
6:NG)、処理502−08で受付状況を「不受理」
とする。
【0375】データが適正と判定された場合(処理50
2−06:OK)、処理502−07で受付状況を「取
消済」とする。当該エントリが「取消済」となるまでの
間、バイイン請求の取消の取消(請求申告の復活)はで
きない。
【0376】図44は、バイイン売注文発注、バイイン
売注文発注取消の流れと申請内容の有効性を示してい
る。バイイン売注文発注とはバイイン請求された有価証
券の売注文の発注をいう。バイイン売注文発注の流れ
は、「バイイン請求申告」と「バイイン売注文発注」と
が異なる点を除いては図43のバイイン請求申告の流れ
と同様であるので、説明を省略する。
【0377】バイイン売注文発注のエントリ可能期間
は、バイイン実行日の15:00〜15:30までであ
る。最大発注株数は、注文単位で設定される。同一銘柄
にまたがる複数のエントリが発生する可能性がある。エ
ントリ単位で版数管理を行う。請求申告可能時間が終了
する直前のエントリを担保するために、システム上の受
付時間を多少遅めに設定すると好適である。
【0378】また、受付状況を「不受理」とした場合
は、WWW上の一覧リストのステータス・同報通知ツー
ル(同報通知API11a,同報通知プログラム11
c)・電子メールの手段のうち、適切な方式でユーザ側
に伝える。
【0379】また、図44の下段のバイイン売注文発注
取消とはバイイン請求された有価証券の売注文の発注を
取消すことをいう。バイイン売注文発注取消の流れは、
「バイイン請求申告」と「バイイン売注文発注」とが異
なる点を除いては図43のバイイン請求取消の流れと同
様であるので、説明を省略する。バイイン売注文発注取
消のエントリ可能期間は、エントリ当日の15:00〜
15:30までの間である。バイイン売注文発注の取消
単位は、「バイイン売注文発注」の単位に実行可能とす
る。
【0380】図45は、バイイン請求の取下、バイイン
請求取下の取消の流れと申請内容の有効性を示してい
る。バイイン請求の取下の流れは、「バイイン請求申
告」と「バイイン請求の取下」とが異なる点を除いては
図43のバイイン請求申告の流れと同様であるので、説
明を省略する。また、図45の下段のバイイン請求取下
の取消とはバイイン請求された有価証券の売注文の発注
を取消すことをいう。バイイン請求取下の取消の流れ
は、「バイイン請求申告」と「バイイン請求取下」とが
異なる点を除いては図43のバイイン請求取消の流れと
同様であるので、説明を省略する。
【0381】バイイン請求取り下げのエントリ可能期間
は、実行日翌日の9:00〜12:00までの間であ
る。取下げが可能な株数は別ページ記載の内容でCSI
サーバコンピュータ12からDVPサーバコンピュータ
4に送信する。前日に送信する「バイイン実行結果通
知」の残株数が基準となる。取下げのエントリは、「バ
イイン実行結果通知」一覧リストから可能とした方が操
作性が良く、好適である。
【0382】取下げのエントリは、「バイイン請求申
告」別の残数量単位であり、バイイン請求が古い順に取
下げることを可能とする。エントリ単位で版数管理を行
う。取下げ可能時間が終了する直前のエントリを担保す
るために、システム上の受付時間を多少遅めに設定する
と好適である。また、受付状況を「不受理」とした場合
は、WWW上の一覧リストのステータス・同報通知ツー
ル(同報通知API11a,同報通知プログラム11
c)・電子メールの手段のうち、適切な方式でユーザ側
に伝える。
【0383】図46は、各エントリ処理の流れと各エン
トリ処理を行う時間帯を示す図である。
【0384】次に、図47の同報通知API11aまた
はWWWブラウザ11b・同報通知プログラム11c適
用による処理ブロック図に基づき、同報通知API11
aまたはWWWブラウザ11b・同報通知プログラム1
1c適用による処理について説明する。図47の処理ブ
ロック図は、会員2のクライアントコンピュータ9が、
同報通知API11aを備える場合(a)と、会員2の
クライアントコンピュータ9が、WWWブラウザ11b
と同報通知プログラム11cを備える場合(b)とを示
すものである。
【0385】まず、会員2のクライアントコンピュータ
9が、同報通知API11aを備える場合(a)につい
て説明する。クライアントコンピュータ9の記憶装置,
例えば、HDDには、同報通知API11aが格納され
ている。また、クライアントコンピュータ9は、決済情
報データファイル10,自社業務アプリケーション44
が格納された自社サーバコンピュータ42を備えてい
る。決済情報データファイル10は、証券取引所WAN
システム1から送信された公開情報を蓄積するためのデ
ータベースである。自社業務アプリケーション44は、
会員2の社内業務を管理するためのアプリケーションプ
ログラムである。
【0386】自社サーバコンピュータ42は、自社業務
アプリケーション44の処理の制御を行うコンピュータ
である。同報通知API11aが格納されたクライアン
トコンピュータ9に接続されており、記憶装置には、決
済情報データファイル10が格納されている。また、自
社サーバコンピュータ42には、会員2の各ユーザが使
用する複数の端末コンピュータ45が接続されている。
【0387】同報通知API11aは、証券取引所WA
Nシステム1の不図示のWWWサーバコンピュータ5と
の間で情報を送受信するためのアプリケーション・イン
ターフェースである。具体的には、同報通知API11
aと証券取引所WANシステム1のWWWサーバコンピ
ュータ5との間で、アクセス・接続管理が行われる。つ
まり、クライアントコンピュータ9が、証券取引所WA
Nシステム1にアクセス・接続した場合には、証券取引
所WANシステム1は、アクセス・接続された旨の通知
をAPI11aから受信し、管理する。また、証券取引
所WANシステム1のWWWサーバコンピュータ5か
ら、公開情報が配信可能となった旨の配信可能情報が、
リアルタイムで同報通知される。配信可能情報につい
て、同報通知API11aからのダウンロード要求に応
じて、証券取引所WANシステム1のWWWサーバコン
ピュータ5から、データのダウンロード処理が行われ
る。
【0388】会員2のクライアントコンピュータ9が、
WWWブラウザ11bと同報通知プログラム11cを備
える場合(b)について説明する。クライアントコンピ
ュータ9の記憶装置,例えば、HDDには、同報通知プ
ログラム11c,ブラウザ11bが格納されている。ま
た、クライアントコンピュータ9は、記憶装置に決済情
報データファイル10,自社業務アプリケーション44
が格納された自社サーバコンピュータ42に接続されて
いる。決済情報データファイル10,自社業務アプリケ
ーション44は、上記会員2のクライアントコンピュー
タ9が、同報通知API11aを備える場合(a)と同
様の構成である。
【0389】クライアントコンピュータ9の不図示のC
PUは、記憶装置に格納された同報通知プログラム11
c,ブラウザ11bの処理の制御を行う。また、自社サ
ーバコンピュータ42との間で、証券取引所WANシス
テム1側から取得したデータの送信,自社サーバコンピ
ュータ42からの指令の受信等、各種情報の送受信を行
う。また、クライアントコンピュータ9には、会員2の
各ユーザが使用する端末コンピュータが接続されていて
もよい。
【0390】同報通知プログラム11cは、証券取引所
WANシステム1の不図示のWWWサーバコンピュータ
5との間で情報を送受信する処理を行うプログラムであ
る。具体的には、同報通知プログラム11cと証券取引
所WANシステム1のWWWサーバコンピュータ5との
間で、アクセス・接続管理が行われる。つまり、クライ
アントコンピュータ9から、同報通知プログラム11c
を用いて、証券取引所WANシステム1にアクセス・接
続した場合には、証券取引所WANシステム1は、アク
セス・接続された旨の通知を同報通知プログラム11c
から受信し、管理する。また、証券取引所WANシステ
ム1のWWWサーバコンピュータ5から、公開情報が配
信可能となった旨の配信可能情報が、リアルタイムで同
報通知される。同報通知プログラム11cからのダウン
ロード要求に応じて、証券取引所WANシステム1のD
VPサーバコンピュータ4またはWWWサーバコンピュ
ータ5から、データのダウンロード処理が行われる。
【0391】また、ブラウザ11bは、証券取引所WA
Nシステム1の不図示のWWWサーバコンピュータ5と
の間で情報を送受信する処理を行う。具体的には、ブラ
ウザ11bと証券取引所WANシステム1のWWWサー
バコンピュータ5との間で、アクセス管理が行われる。
つまり、クライアントコンピュータ9から、ブラウザ1
1bを用いて、証券取引所WANシステム1にアクセス
・接続した場合には、証券取引所WANシステム1は、
アクセス・接続された旨の通知をブラウザ11bから受
信し、管理する。ブラウザ11bからのダウンロード要
求に応じて、証券取引所WANシステム1のWWWサー
バコンピュータ5から、データのダウンロード処理が行
われる。
【0392】次に、図48の同報通知プログラム11c
の機能ブロック図に基づき、同報通知プログラム11c
の機能について説明する。図48に示す機能は、クライ
アントコンピュータ9bの不図示のCPUで制御され
る。まず、クライアントコンピュータ9bの入力装置,
例えばマウス,キーボードから入力された指示に対応し
て、同報通知プログラム11cの起動処理を行う(処理
51)。この起動処理時に、ユーザID認証等の認証手
続を実行する。次いで、同報通知プログラム11c起動
以前に、DVPサーバコンピュータ4から、クライアン
トコンピュータ9b側に同報通知された、公開情報が配
信可能となった旨の配信可能情報の最新のものを取得す
る(処理52)。
【0393】その後、同報通知プログラム11cを起動
した状態で、配信可能情報が、DVPサーバコンピュー
タ4から送信される度に、最新の配信可能情報を自動受
信する配信可能情報のリアルタイム受信処理を行う(処
理53)。この情報のリアルタイム受信処理が行われる
度に(処理53)、クライアントコンピュータ9aは、
通信状態を管理する通信状態管理処理を行う(処理5
7)。また、情報のリアルタイム受信処理が行われると
(処理53)、適時行われる情報の配信準備ができた旨
の同報通知を画面上に表示する処理を行う(処理5
4)。
【0394】受信した配信可能情報の同報通知で、画面
上にリストアップされた情報のタイトルを見て、クライ
アントコンピュータ9bを操作するユーザが、ダウンロ
ードが必要な情報を選択し、「ダウンロード」ボタンを
クリックして、ダウンロードをすることを指示した場合
には、クライアントコンピュータ9bは、DVPサーバ
コンピュータ4からの情報のダウンロード処理を行う
(処理55)。
【0395】クライアントコンピュータ9bによるダウ
ンロード処理(処理55)が行われると、証券取引所W
ANシステム1のDVPサーバコンピュータ4が、ダウ
ンロード状況を監視するダウンロード監視処理を行う
(処理56)。一方、同報通知受信処理により受信した
同報通知でリストアップされた情報のタイトルを見て、
クライアントコンピュータ9bを操作するユーザが、閲
覧が必要な情報タイトルをクリックして選択し、閲覧指
示をした場合には、クライアントコンピュータ9は、ま
ず、WWWブラウザ11bの起動処理を行う(処理5
9)。次いで、WWWブラウザ11bを介して、WWW
サーバコンピュータ5からの情報を、WWWページとし
て表示させる閲覧処理を行う(処理60)。
【0396】クライアントコンピュータ9bによる閲覧
処理が行われると(処理60)、証券取引所WANシス
テム1のWWWサーバコンピュータ5が、閲覧状況を監
視する閲覧実績監視処理を行う(処理61)。また、ク
ライアントコンピュータ9bによる通信状態の管理処理
(処理57),WWWページへの情報の表示処理(処理
60)が行われると、証券取引所WANシステム1のD
VPサーバコンピュータ4は、これらの処理(処理5
7,処理60)が行われた情報を受信し、情報の受信状
況を監視する処理を行う(処理62)。
【0397】同報通知プログラム11cが起動している
間は、処理53〜処理61が繰り返され、WWWサーバ
コンピュータ5から、同報通知がされる毎に、最新情報
を都度受信する。その後、クライアントコンピュータ9
bの画面上で、ユーザにより「終了」ボタンがクリック
されると、プログラム終了指示がされたとして、同報通
知プログラム11cの終了処理を行う(処理63)。同
報通知プログラム11cの起動処理(処理51)から同
報通知プログラム11cの終了処理(処理63)までの
間、クライアントコンピュータ9bから、生存している
ことを通知する生存通知の受信を確認することにより、
DVPサーバコンピュータ4は、セション管理(生存監
視)処理を行う(処理64)。以上で、図48の処理を
完了する。
【0398】次に、同報通知API11aについて説明
する。同報通知API11aは、会員2のクライアント
コンピュータ9aに格納して用いられる。同報通知AP
I11a適用の前提条件について説明する。同報通知A
PI11aを適用して接続するための前提条件は、LO
GINからLOGOUTまでの間、「接続管理スレッド
(生存通知出口)」を起動し、会員サイト側のサーバ等
が生存していることを証券取引所WANシステム1に通
知することである。
【0399】証券取引所WANシステム1は、どのユー
ザIDが接続しているのか、接続先は正常に動作してい
るのかを管理する。証券取引所WANシステム1は、会
員2のクライアントコンピュータ9に対し、証券取引所
WANシステム1との接続を保証することを求める。
【0400】同報通知API11aを適用して情報受信
するための前提条件は、LOGINからLOGOUTま
での間、「蓄積データ管理スレッド(情報受信出口)」
を起動し、会員サイト側の受信状態を常に保証すること
である。証券取引所WANシステム1は、どの会員2が
情報を参照したのか、どの会員2にどの情報を通知した
のかを管理する。証券取引所WANシステム1は、会員
2のクライアントコンピュータ9に対し、証券取引所W
ANシステム1への受信出口を保証することを求める。
【0401】図49に示すように、同報通知API11
aは、コンポーネントとして、接続管理(Connec
tionMonitor)クラス74、蓄積データ管理
(AccumulationData)クラス75、環
境情報管理(Environ)クラス78、メッセージ
管理(MessageController)クラス7
6、接続インターフェース(AgentConnect
ionInterface)クラス72を提供する。
【0402】ここで、接続管理クラス74とは、証券取
引所WANシステム1に対する接続/切断、及び会員サ
イト(会員2側サーバコンピュータ)の生存通知処理を
管理/実行するクラスである。蓄積データ管理クラス7
5とは、配信可能情報(配信情報の準備を伝える通知、
業務メッセージ)を蓄積し、管理するクラスである。デ
ータの受信(受信確認)、ダウンロード及びデータの更
新処理を行う。環境情報管理クラス78とは、環境設定
情報(ダウンロードするファイルを保存するディレクト
リ他)を管理するクラスである。設定した値は、Tar
getEnvironment.iniファイルに書き
込まれる。メッセージ管理クラス76とは、各クラスで
発生した事象を記録、管理、表示するためのクラスであ
る。
【0403】以上の接続管理クラス74、蓄積データ管
理クラス75、環境情報管理クラス、メッセージ管理ク
ラスが、同報通知接続パッケージを構成する。また、接
続インターフェースクラス72とは、メインクラス(A
PIを使用して証券取引所WANシステム1に接続する
際に作成するクラス)73を使用する際に実装するクラ
スである。メインクラス73では接続インターフェース
を介し、接続管理クラス74、蓄積データ管理クラス7
5、環境情報管理クラス78、メッセージ管理クラス7
6から発生するイベントを処理する。
【0404】図49は、同報通知API11aが提供す
るコンポーネント間の関連と、各コンポーネントの役割
を示す図である。証券取引所WANシステム1と同報通
知接続パッケージ71の接続管理クラス74、蓄積デー
タ管理クラス75とが接続されており、接続インターフ
ェース72を介して、同報通知接続パッケージ71の接
続管理クラス74、蓄積データ管理クラス75とメイン
クラス73とが接続されている。
【0405】また、接続管理クラス74、蓄積データ管
理クラス75とメッセージ管理クラス76が接続されて
おり、メッセージ管理クラス76は、ログを記憶するた
めのログデータベース77に接続されている。同報通知
接続パッケージでは、DVPサーバコンピュータ4の接
続管理(監視)、通知データ電文の管理、及びメッセー
ジ/ログ管理機能をサポートしている。また、このクラ
スを利用するために必要なインターフェースクラス72
を用意する。
【0406】次いで、図49に基づき、同報通知API
11aが提供する各コンポーネントの役割について説明
する。まず、クライアントコンピュータ9側から同報通
知接続パッケージ71を介して、証券取引所WANシス
テム1で開示される情報を閲覧する場合の処理について
説明する。
【0407】メインクラス73は、認証手続きを行う
(処理95)。この認証手続きは、接続インターフェー
ス72を介して同報通知接続パッケージ71の接続管理
クラス74に送信される。同報通知接続パッケージ71
は、証券取引所WANシステム1に、接続通知処理を行
う(処理89)。証券取引所WANシステム1は、接続
通知を受信すると(処理89)、生存の監視処理を行う
(処理81)。
【0408】メインクラス73は、接続要求手続きを行
う(処理96)。この接続要求手続きは、同報通知接続
パッケージ71の接続管理クラス74に送信される。同
報通知接続パッケージ71は、証券取引所WANシステ
ム1に対し、LOGIN処理を行う(処理90)。証券
取引所WANシステム1は、LOGIN処理が行われる
と(処理90)、認証手続き処理を行う(処理82)。
【0409】メインクラス73は、切断要求手続きを行
う(処理97)。この切断要求手続きは、同報通知接続
パッケージ71の接続管理クラス74に送信される。同
報通知接続パッケージ71は、証券取引所WANシステ
ム1に対し、LOGOUT処理を行う(処理91)。
【0410】証券取引所WANシステム1は、LOGO
UT処理が行われると(処理91)、LOGOUT処理
を行う(処理83)。このLOGOUT処理が行われる
と(処理83)、生存監視の終了処理を行う(処理8
4)。すなわち、証券取引所WANシステム1による生
存監視は、メインクラス73によって接続要求処理(処
理96)が行われてから切断要求処理(処理97)が行
われるまで行われる。
【0411】次いで、証券取引所WANシステム1側か
ら、同報通知接続パッケージ71を介して、情報配信準
備ができた旨クライアントコンピュータ9側に同報通知
する場合の処理について説明する。証券取引所WANシ
ステム1は、同報通知する情報、すなわち配信可能情報
の配信準備ができたら、配信準備ができた旨を通知し、
配信準備ができた公開情報のリストを送信する配信準備
の通知処理を行う(処理85)。配信準備の通知を受信
すると(処理85)、同報通知接続パッケージの蓄積デ
ータ管理クラス75は、配信準備ができた旨と、配信準
備ができた公開情報リストを受信する情報受信処理を行
う(処理92)。情報受信処理が行われると(処理9
2)、証券取引所WANシステム1は、情報受信が行わ
れたことを確認する通知の受信確認処理を行う(処理8
6)。
【0412】また、情報受信処理が行われると(処理9
2)、接続インターフェース72を介して、蓄積データ
管理クラス75が受信した情報が、メインクラス73に
送信され、メインクラス73は、更新データを受信する
更新データ受信処理(処理100)または通知データを
受信する通知データ受信処理(処理99)を行う。更新
データ受信処理(処理100)または通知データ受信処
理(処理99)された受信データは、受信データベース
98に登録される。
【0413】次いで、クライアントコンピュータ9側か
ら同報通知接続パッケージ71を介して、証券取引所W
ANシステム1で開示される最新情報を取得する場合の
処理について説明する。メインクラス73は、データの
更新を要求するデータ更新要求処理を行う(処理10
1)。メインクラス73からのデータ更新要求処理が行
われると(処理101)、同報通知接続パッケージ71
の蓄積データ管理クラス75は、最新情報の取得処理を
行う(処理93)。
【0414】蓄積データ管理クラス75による最新情報
の取得処理が行われると(処理93)、証券取引所WA
Nシステム1は、最新情報の配信処理を行う(処理8
7)。証券取引所WANシステム1による最新情報の配
信処理が行われると(処理87)、蓄積データ管理クラ
ス75は、最新情報の取得処理を行う(処理93)。
【0415】次いで、クライアントコンピュータ9が、
配信準備されたデータを、証券取引所WANシステム1
側からダウンロードする場合の処理について説明する。
まず、メインクラス73が、情報のダウンロードを要求
するダウンロード要求処理を行う(処理102)。メイ
ンクラス73によるダウンロード要求処理が行われると
(処理102)、蓄積データ管理クラス75は、情報の
ダウンロード処理を行う(処理94)。
【0416】蓄積データ管理クラス75のダウンロード
処理(処理94)に対応して、証券取引所WANシステ
ム1は、ダウンロード用のCSVファイルの送信処理を
行う(処理88)。証券取引所WANシステム1によ
り、CSVファイルが送信されると(処理88)、蓄積
データ管理クラス75は、CSVファイルを受信し、メ
インクラス73に対して送信するダウンロード処理(処
理94)をおこなう。蓄積データ管理クラス75による
ダウンロード処理が行われ、CSVファイルが蓄積デー
タ管理クラス75により送信されると(処理94)、メ
インクラス73は、送信されたCSVファイルの受信処
理を行う(処理103)。
【0417】図50は、同報通知API11aが提供す
るコンポーネントによるデータの処理手順例を示す図で
あり、決済情報の一例である内国株券売買明細表につい
て、配信可能となった旨の配信可能通知を同報通知し、
その後、会員2側からのダウンロード要求により、内国
株券売買明細表のダウンロードをする場合について説明
する。まず、証券取引所WANシステム1側で、決済情
報である内国株券売買明細表の配信準備ができたとき
に、証券取引所WANシステム1は、決済情報が配信準
備できた旨の配信可能情報の通知処理を行う(処理11
1)。
【0418】情報が配信準備できた旨の配信可能情報の
通知処理が行われると(処理111)、会員2側のクラ
イアントコンピュータ9は、画面に、「内国株券売買明
細表の配信準備ができました」という表示をする処理を
行う(処理121)。クライアントコンピュータ2は、
受信した配信可能情報を受信データベース98に登録す
る受信データベース登録処理を行い(処理122)、配
信可能情報を表示する画面上に、内国株券売買明細表の
リンク情報を表示する処理を行う(処理123)。
【0419】クライアントコンピュータ9を操作するユ
ーザが、内国株券売買明細表をダウンロードしたい場合
には、ユーザが、画面上で内国株券売買明細表のダウン
ロード指令を行う(処理124)。クライアントコンピ
ュータ9は、このダウンロード指令に基づき、内国株券
売買明細表に、ダウンロード要求フラグを設定する処理
を行う(処理125)。次いで、ダウンロード要求フラ
グを設定した内国株券売買明細表について(処理12
5)、CSVファイルのダウンロードを要求する処理を
行う(処理126)。
【0420】クライアントコンピュータ9で、ダウンロ
ード要求処理が行われると(処理126)、証券取引所
WANシステム1は、ダウンロード要求を受信する処理
を行う(処理112)。次いで、ダウンロード要求フラ
グが設定された内国株券売買明細表を、ダウンロードさ
せるために作成されたCSVファイルを蓄積するCSV
ファイルデータベース254から抽出し(処理11
3)、抽出した情報のCSVファイルを送信する処理を
行う(処理114)。
【0421】次いで、クライアントコンピュータ9は、
送信されたCSVファイルを受信する処理を行う(処理
127)。この処理では、受信したCSVファイルを、
クライアントコンピュータ9側のCSVファイルデータ
ベースに登録する(処理128)。
【0422】図51は、同報通知API11aを用いた
アプリケーション作成手順のうち証券取引所WANシス
テム1への接続処理を示す図である。クライアントコン
ピュータ9から同報通知API11aを用いて証券取引
所WANシステム1に接続する場合、接続管理クラス7
4及び蓄積データ管理クラス75(受信出口)を、別ス
レッドで起動する必要がある。
【0423】まず、メインクラス73は、接続管理クラ
ス74、メッセージ管理クラス76、環境情報管理クラ
ス78の各クラス初期化処理を行う(処理139)。次
いで、メインクラス73は、接続管理クラス74のログ
イン用メソッドを使用して、証券取引所WANシステム
1に接続する。この証券取引所WANシステム1への接
続は、次の手順で行われる。すなわち、メインクラス7
3は、証券取引所WANシステム1へのLOGIN処理
を行う(処理140)。このメインクラス73によるL
OGIN処理に対応して(処理140)、接続管理クラ
ス74は、証券取引所WANシステム1へのLOGIN
処理を行う(処理135)。この接続管理クラス74に
よるLOGIN処理が行われると(処理135)、証券
取引所WANシステム1は、認証手続き処理を行う(処
理131)。
【0424】上記LOGIN処理が成功したら(処理1
40)、メインクラス73は、接続管理スレッドを起動
させる処理を行う(処理141)。メインクラス73
で、接続管理スレッドを起動させる処理が行われると
(処理141)、接続管理クラス74で、接続管理スレ
ッドが起動する(処理136)。接続管理スレッドが起
動(処理136)すると、証券取引所WANシステム1
は、接続管理スレッドを監視する接続監視処理を行う
(処理132)。
【0425】次いで、メインクラス73は、蓄積データ
管理クラス75を初期化する処理を行う(処理14
2)。その後、メインクラス73は、蓄積データ管理ク
ラス75の最新情報の取得メソッドを呼び出し、最新情
報の取得処理を行う(処理143)。ここで、最新情報
とは、LOGIN処理(処理135)以前に発生した当
日分の差分情報をいう。メインクラス73による最新情
報の取得処理が行われると(処理143)、蓄積データ
管理クラス75は、証券取引所WANシステム1から最
新情報を取得する最新情報取得処理を行う(処理13
7)。蓄積データ管理クラス75により、最新情報取得
処理が行われると(処理137)、証券取引所WANシ
ステム1は、配信準備ができた情報のタイトルリストか
らなる通知データを蓄積データ管理クラス75に配信す
る処理を行う(処理133)。
【0426】次いで、メインクラス73は、蓄積データ
管理スレッド(情報受信出口)を起動させる処理を行う
(処理144)。メインクラス73による蓄積データ管
理スレッドを起動させる処理(処理144)が行われる
と、蓄積データ管理クラス75で、蓄積データ管理スレ
ッドが起動する(処理138)。蓄積データ管理スレッ
ドが起動する(処理138)と、証券取引所WANシス
テム1は、通知データの配信処理を行う(処理13
4)。
【0427】図52は、同報通知API11aを用いた
アプリケーションケーション作成手順のうちデータのダ
ウンロード処理を示す図である。図51の処理136で
証券取引所WANシステム1との接続が完了すると、各
イベントが、接続インターフェース72の必須メソッド
にイベント情報として送信される。メインクラス73が
受信したイベントには、データの状態の変更や新規デー
タの準備等が含まれている。メインクラス73は、受信
したイベントを参照し、その内容を確認のうえ、必要に
応じてダウンロード処理を実行する。
【0428】証券取引所WANシステム1で配信準備が
完了した情報をダウンロードする手順は次のとおりであ
る。まず、証券取引所WANシステム1は、同報通知デ
ータの配信処理を行う(処理134)。証券取引所WA
Nシステム1から通知データが配信されると(処理13
4)、蓄積データ管理クラス75は、蓄積データ管理ス
レッドを通じて情報受信処理を行う(処理152)。蓄
積データ管理クラス75で、情報受信処理が行われると
(処理152)、接続インターフェース72を介して、
メインクラス73は、通知データを受信する。
【0429】メインクラス73は、受信した通知データ
(イベント)の内容を判定し、決済情報の配信準備に係
る通知データを取り出す処理を行う(処理156)。蓄
積データ管理クラス75は、適宜最新情報を取得する処
理を行う(処理153)。次いで、メインクラス73
は、ダウンロードするファイルのリンク情報が記録され
ている通知データに、ダウンロード要求フラグを設定す
る処理を行う(処理157)。ダウンロード要求フラグ
の設定は、受信データベース98に登録された通知デー
タにフラグを設定することにより行う。
【0430】その後、メインクラス73は、蓄積データ
管理クラス75に、情報の更新を依頼する処理を行う
(処理158)。メインクラス73により、情報の更新
を依頼する処理が行われると(処理158)、蓄積デー
タ管理クラス75は、データベースに蓄積された蓄積デ
ータを更新する処理を行う(処理154)。
【0431】その後、メインクラス73は、蓄積データ
管理クラス75のダウンロード用メソッドを呼び出し、
ダウンロードの要求処理を行う(処理159)。メイン
クラス73により、ダウンロードの要求処理が行われる
と(処理159)、蓄積データ管理クラス75は、メイ
ンクラス73によりフラグが設定された情報のダウンロ
ード処理を行う(処理155)。
【0432】蓄積データ管理クラス75により、情報の
ダウンロード処理が行われると(処理155)、証券取
引所WANシステム1は、メインクラス73によりフラ
グが設定された情報のCSVファイルの送信処理を行う
(処理151)。蓄積データ管理クラス75は、ダウン
ロード用のCSVファイルの送信が行われると(処理1
51)、送信されたCSVファイルのダウンロード処理
を行い(処理155)、CSVファイルデータベース1
28に登録する。
【0433】次に、DVPサーバコンピュータ4で制御
される配信可能情報の同報通知の処理概要について説明
する。配信可能情報の同報通知の処理は、決済情報デー
タを作成するCSIサーバコンピュータ12と、CSI
サーバコンピュータ12から決済情報を受信して、決済
情報を格納する決済データベース6、決済情報のダウン
ロード用のCSVファイルを格納するCSVファイルデ
ータベース254、配信可能情報を格納する配信情報管
理データベース172を備え、クライアントコンピュー
タ9側に配信可能情報を同報通知するDVPサーバコン
ピュータ4と、会員2側のクライアントコンピュータ9
と、の間で行われる。
【0434】CSIサーバコンピュータ12とDVPサ
ーバコンピュータ4とクライアントコンピュータ9との
間で行われる通知業務機能の処理概要を、図53に示
す。通知業務機能は、CSIサーバコンピュータ12で
作成された情報の授受要請通知等の決済情報や、業務メ
ッセージとしての管理者からのお知らせを、会員2側の
クライアントコンピュータ9へ通知する通知機能16
7,168と、通知した情報をクライアントコンピュー
タ9で認識したことをCSIサーバコンピュータ12へ
通知する状況通知機能169,171を備えている。ク
ライアントコンピュータ9への情報の送信は、最終的に
は情報通信機能164で行われるため、通知業務機能
は、通知依頼するデータセットアップ系業務アプリケー
ション173及び情報通信機能164の情報通信サーバ
166のプログラムとのインターフェース機能を提供す
る。なお、情報通信機能164とは、同報通知を行う機
能をいい、情報通信クライアントおよびサーバを備えた
もの総称をいう。
【0435】図53に示す通知業務機能の処理の流れの
概要について説明する。なお、図53中(1)〜(1
5)は、以下に示す各処理を表す。処理(1)〜(1
5)について説明する。DVPサーバコンピュータ4の
データセットアップ業務アプリケーション173は、C
SIサーバコンピュータ12から決済情報を受け取る処
理を行い、不図示の決済データベース6格納処理、決済
情報のダウンロード用データであるCSVファイル作成
処理と、作成したCSVファイルのCSVファイルデー
タベース254格納処理等,一連のデータセットアップ
処理を行う(処理(1))。
【0436】次いで、データセットアップ系業務アプリ
ケーション173は、データセットアップ処理(処理
(1))正常終了後、配信情報テーブル(会員2単位)
172aに、決済情報,業務メッセージ,運用制御情報
等の公開情報が配信可能となった旨の配信可能情報の同
報通知に必要な情報を登録する処理を行う(処理
(2))。この時、データセットアップアプリケーショ
ン173は、公開情報が即時送信タイプの場合は、すぐ
に、通知機能(即時送信)167に通知依頼する処理を
行う(処理(2))。
【0437】通知機能(即時通知)167は、依頼され
た配信可能情報を情報通信サーバ166へ通知依頼を行
い(処理(4a))、正常に受付けられた場合は、CS
Iサーバコンピュータ12に対して「データセットアッ
プ完了通知」を情報単位に送信する。この時、配信情報
管理データベース172の通知状態フラグを、同報通知
への通知完了に更新する(処理(4b))。
【0438】通知機能(時刻指定)168は、一定周期
(10分単位)で配信情報管理データベース172をチ
ェックし(処理(5a))、配信時刻になっている配信
可能情報を通信情報サーバ166へ通知依頼し(処理
(5b))、正常に受付けられた場合は、CSIサーバ
コンピュータ12に対して「データセットアップ完了通
知」を情報単位に送信する。この時、配信情報管理デー
タベース172の通知状態フラグを同報通知への通知完
了に更新する。
【0439】情報通信サーバ166は、通知機能16
7,168から依頼された配信可能情報を元に配信情報
管理データベース172を参照して送信する会員2を検
索し(処理(6a))、ユーザ単位に変換し、情報通信
クライアント163へ送信する(処理(6b))。配信
可能情報の詳細な情報は、決済系配信可能情報は配信情
報管理/配信情報詳細テーブル172から取得し(処理
(6c))、業務メッセージは業務メッセージテーブル
176から取得する(処理(6d))。
【0440】DVPサーバコンピュータ4運用者の端末
178で、公開情報の一種である業務メッセージの登録
を行うと、業務メッセージテーブル176への登録が行
われ、通知機能(連携コマンド)175が呼び出される
(処理(7))。通知機能(連携コマンド)175は、
業務メッセージ登録機能から受け取った情報を、配信情
報管理データベース172に登録する(処理(8))。
この時、業務メッセージが即時送信タイプの場合は、通
知機能(即時送信)167に通知依頼する(処理
(9))。
【0441】情報通信サーバ166は、処理で通知した
情報に対するクライアント163からの状況を、状況通
知情報として、状況通知機能(受付&即時送信)169
へ通知依頼する(処理(10))。ここで、情報通信サ
ーバ166から状況通知機能(受付&即時送信)169
へ通知される状況通知情報は、「決済情報セットアップ
完了がクライアントコンピュータ9側へ通知されたこ
と」、「業務メッセージがクライアントコンピュータ側
へ通知されたこと」、「決済情報がクライアントコンピ
ュータ9でダウンロードされたこと」、「決済情報がク
ライアントコンピュータ9のブラウザで参照されたこ
と」である。これらの情報のうち、「決済情報のダウン
ロードがされたこと」または「決済情報がブラウザで参
照されたこと」のどちらか最初に通知されたものを「確
認完了」としてCSIサーバコンピュータ12へ通知す
る。
【0442】また、情報通信サーバ166から依頼され
た状況通知情報は、状況通知機能(受付&即時送信)1
69で受付けた時点でID単位に業務ログとして保存さ
れ、状況通知管理テーブル170では、会員2単位に集
約して管理する。この会員2単位とは、CSIサーバコ
ンピュータ12へ通知する単位である。
【0443】状況通知機能169は、情報通信サーバ1
66から依頼された情報を状況通知テーブル170に登
録する(処理(11))。この時、即時送信の必要な状
況通知の場合は、状況通知テーブル170のCSIサー
バコンピュータ12への送信状態フラグを送信済に更新
して、CSIサーバコンピュータ12に対して即時送信
する(処理(12))。
【0444】状況通知機能(定期送信)171は、一定
周期(10分単位)で状況通知テーブル170をチェッ
ク&ブロッキングして、CSIサーバコンピュータ12
へ送信する。この時、状況通知テーブル170のCSI
サーバコンピュータ12への送信状態フラグを送信済に
更新して、CSIサーバコンピュータ12に対して即時
送信する。
【0445】通知機能(即時通知)167は、制御機能
174からの運用制御情報を、情報通信機能(同報通知
機能)164へ通知する(処理(14))。ここで通知
される運用制御情報は、DVPサーバコンピュータ4側
で受け入れられると、すぐにクライアントコンピュータ
9に通知される即時通知型の情報で、配信情報管理デー
タベース172では管理しない。運用制御情報には、日
替わりの通知,業務停止,業務開始等の情報が含まれ
る。制御機能177は、CSIサーバコンピュータ12
へ通知した状況通知に対する受信確認電文を受けて、状
況通知テーブル170のCSIサーバコンピュータ12
送信状態フラグを更新する。
【0446】次いで、通知業務機能の構成について説明
する。ここで、通知業務機能とは、通知機能と状況通知
機能とからなる。すなわち、DVPサーバコンピュータ
4上で動作する各業務アプリケーション及び管理者機能
(業務メッセージ)からの通知依頼を受付て、情報通信
機能164を介してクライアントコンピュータ9へ通知
する通知機能167、168、175と、クライアント
コンピュータ9の処理状況等を情報通信機能164から
受付て、CSIサーバコンピュータ12へ通知する状況
通知機能169、171から構成される。以下に各処理
の概要について説明する。
【0447】通知機能は、DVPサーバコンピュータ4
の記憶装置,例えばHDDに格納されるプログラムであ
って、通知機能(即時通知)167、通知機能(時刻通
知)168、通知機能(連携コマンド)175の3つの
サブ機能から構成される。通知機能(即時通知)167
は、会員2側へ即時に送信する必要のある配信可能情報
を受け取り、情報通信サーバ166へ通知依頼する。通
知機能(即時通知)167が行う処理について、図54
のフローチャートに基づき説明する。
【0448】まず、データセットアップ系業務アプリケ
ーション173、通知機能(連携コマンド)175、制
御機能174からの通知依頼を受付けて処理がスタート
する。通知依頼された情報をチェックし、即時通知すべ
き情報か判定する(ステップS1)。即時通知の必要の
ない時刻指定の場合は(ステップS1;No)、処理を
終了する。即時通知が必要な場合は(ステップS1;Y
es)、情報通信サーバ166に対して通知依頼し(ス
テップS2)、データセットアップ系業務アプリケーシ
ョン173、通知機能(連携コマンド)175、制御機
能174から受付けた情報を、情報通信サーバ166に
引き渡す。
【0449】次いで、通知依頼が、制御機能174から
の通知依頼か否か判定される(ステップS3)。通知依
頼が、制御機能174からの通知依頼である場合には
(ステップS3;Yes)、業務ログを出力した(ステ
ップS7)後、処理を終了する。通知依頼が、制御機能
174からの通知依頼でない場合には(ステップS3;
No)、引き渡した情報の配信情報管理データベース1
72内の通知フラグを、同報機能通知済に更新する(ス
テップS4)。
【0450】状況通知機能(受付&即時送信)169に
対して、CSIサーバコンピュータ12への「データセ
ットアップ完了通知」の送信を依頼する(ステップS
5)。「データセットアップ完了通知」の送信を依頼し
た情報の配信情報管理データベース172内の通知フラ
グを、CSIサーバコンピュータ通知済に更新する(ス
テップS6)。業務ログを出力し(ステップS7)、処
理を終了する。
【0451】図54のデータセットアップ系業務アプリ
ケーション173、通知機能(連携コマンド)175、
制御機能174からの通知依頼を受付ける処理(ステッ
プS1)では、配信情報種別(データ種別:帳票、業務
メッセージ、制御情報)、サイクル(配信情報種別の枝
番)、作成日(業務日付の年月日)、業務メッセージ書
類コードの情報の受け渡しが行われる。配信可能情報の
詳細は、配信情報管理データベース172に予め登録さ
れているため、このステップS1では、通知する情報を
検索するための情報である上記情報が受け渡されるので
ある。
【0452】業務メッセージ書類コードは、配信可能情
報が業務メッセージである場合は、業務メッセージテー
ブル176の検索キーである業務メッセージ書類コード
が受け渡される。配信可能情報が、業務メッセージ以外
である場合には、業務メッセージ書類コードは、使用さ
れない。
【0453】情報通信サーバ166に対して通知依頼す
る処理(図54のステップS2)では、配信情報種別
(データ種別:帳票、業務メッセージ、制御情報)、サ
イクル(配信情報種別の枝番)、作成日(業務日付の年
月日)、業務メッセージ書類コードの情報の受け渡しが
行われる。配信可能情報の詳細は、配信情報管理データ
ベース172に予め登録されているため、通知する情報
を検索するための情報として、上記情報が受け渡される
のである。業務メッセージ書類コードは、配信情報種別
が業務メッセージの時のみ、業務メッセージテーブル1
76を検索するためのキー情報が受け渡される。
【0454】状況通知機能(受付&即時送信)169に
対する、CSIサーバコンピュータ12への「データセ
ットアップ完了通知」の送信依頼処理(図54のステッ
プS5)では、配信可能情報の配信情報種別(データ種
別(帳票))、配信可能情報のサイクル、配信可能情報
の作成日(業務日付年月日)、送信会員コード(清算会
員コード(未使用:全空白))、会員コード(非清算会
員コード(未使用:全空白))、担当者ID(未使用:
全空白)、通知する状況識別(データセットアップ完了
等)、処理された実行日時、コード:業務メッセージを
識別するための業務メッセージ書類コードの情報の受け
渡しが行われる。
【0455】通知機能(即時通知)167によるデータ
セットアップ系業務アプリケーション173、通知機能
(連携コマンド)175、制御機能174からの通知依
頼を受付ける処理、情報通信サーバ166に対して通知
依頼する処理(ステップS2)、状況通知機能(受付&
即時送信)169に対して、CSIサーバコンピュータ
12への「データセットアップ完了通知」の送信を依頼
する処理(ステップS5)は、CORBAインタフェー
スを通じて行われる。
【0456】通知機能(時刻通知)168は、配信情報
管理データベース172に登録されている配信可能情報
の中から、会員2側への公表時刻(決済情報)または掲
載時刻が指定されている配信可能情報を、情報通信サー
バ166へ通知依頼する。通知機能(時刻通知)168
が行う処理について、図55のフローチャートに基づき
説明する。
【0457】通知機能(時刻通知)168は、cron
から一定間隔(10分単位)に起動され、以下の処理を
行う。まず、所定時間、すなわち、前回の処理から、1
0分が経過したか判定される(ステップS21)。前回
の処理から10分が経過していない場合(処理S21;
No)、ステップS21に戻り、再度、前回の処理か
ら、10分が経過したか判定される(ステップS2
1)。すなわち、前回の処理から10分が経過するま
で、ステップS21を繰り返す。
【0458】前回の処理から10分が経過した場合(ス
テップS21;Yes)、配信情報管理データベース1
72から、公開日時(公表時間または掲載時刻)に達し
ている情報を検索する(ステップS22)。次いで、検
索した情報から配信可能情報を作成し、情報通信サーバ
166に対して通知依頼する(ステップS23)。通知
依頼した情報の配信情報管理データベース172内の通
知フラグを同報機能通知済に更新する(ステップS2
4)。状況通知機能(受付&即時送信)169に対し
て、CSIサーバコンピュータ12への「データセット
アップ完了通知」の送信を依頼する(ステップS2
5)。
【0459】次いで、送信依頼した情報の配信情報管理
データベース172内の通知フラグをCSIサーバコン
ピュータ通知済に更新する(ステップS26)。その
後、業務ログを出力する(ステップS27)。ステップ
S22で配信情報管理データベース172から検索して
取得した情報数Nと、ステップS23における情報通信
サーバ166に対する通知依頼およびステップS25に
おける「データセットアップ完了通知」の送信依頼を行
った情報数nとの差が、0であるか判定する(ステップ
S28)。N−nが0でない場合、すなわち、通知依頼
・送信依頼を、取得した情報数行っていない場合には
(ステップS28;No)、情報通信サーバ166に対
する通知依頼処理を行う(ステップS23)。
【0460】N−nが0である場合、すなわち、通知依
頼・送信依頼を、取得した情報数行った場合には(ステ
ップS28;Yes)、処理を終了する。すなわち、取
得した情報すべてについて、ステップS23〜ステップ
S27を行う。
【0461】検索した情報から配信可能情報を作成し、
情報通信サーバ166に対して通知依頼する処理(図5
5のステップS23)では、下記情報1〜4の受け渡し
が行われる。配信可能情報の詳細は、配信情報管理デー
タベース172に予め登録されているため、このステッ
プS1では、通知する情報を検索するための情報、すな
わち配信情報種別(帳票識別コード、業務メッセージコ
ード)、サイクル、作成日の業務日付年月日、業務メッ
セージ書類コードの情報が受け渡されるのである。業務
メッセージ書類コードは、配信情報種別が業務メッセー
ジの場合には、業務メッセージテーブル176を検索す
るためのキー情報が受け渡される。配信情報種別が業務
メッセージ以外の場合には、業務メッセージ書類コード
は、使用されない。
【0462】状況通知機能(受付&即時送信)169に
対する、CSIサーバコンピュータ12への「データセ
ットアップ完了通知」の送信依頼処理(図55のステッ
プS25)では、配信可能情報の配信情報種別、配信可
能情報のサイクル、配信可能情報の作成日年月日、送信
会員コード(清算会員コード(未使用:全空白))、会
員コード(非清算会員コード(未使用:全空白))、担
当者ID(未使用:全空白)、通知する状況識別(デー
タセットアップ完了等)、処理された実行日時業務メッ
セージ書類コードの情報の受け渡しが行われる。
【0463】通知機能(時刻通知)168の、検索した
情報から配信可能情報を作成し、情報通信サーバ166
に対して通知依頼する処理(ステップS23)、状況通
知機能(受付&即時送信)169に対する、CSIサー
バコンピュータ12への「データセットアップ完了通
知」の送信依頼処理(ステップS25)は、CORBA
インタフェースを通じて行われる。
【0464】通知機能(連携コマンド)175は、証券
取引所WANシステム1管理者から発信された「業務メ
ッセージ」を受け取り、通知機能(即時通知)167、
通知機能(時刻通知)168へ、配信可能情報として中
継する機能である。通知機能(連携コマンド)175
は、次の処理を行う。すなわち、第1に、業務メッセー
ジ登録機能176からの通知を受付ける処理を行う。
【0465】第2に、依頼された情報を配信情報管理デ
ータベース172へ登録する処理を行う。この配信情報
管理データベース172へ登録する処理では、配信情報
種別、サイクル、作成日、配布形態、公開時間からなる
情報の登録を行う。第3に、掲載日時をチェックし、即
時送信であれば通知機能(即時通知)167に通知依頼
する処理を行う。掲載時刻指定の場合は、処理を終了す
る。
【0466】業務メッセージ登録機能176からの通知
を受付ける処理では、業務メッセージ書類コード、掲載
日時(即時送信/時刻指定の別含む)の情報の受け渡し
が行われる。業務メッセージの詳細は、業務メッセージ
テーブル176に予め登録されているため、この処理で
は、通知する業務メッセージ情報を検索するための情報
として、これらの情報が受け渡されるのである。
【0467】通知機能(即時通知)167に通知依頼す
る処理では、下記情報1〜4の受け渡しが行われる。業
務メッセージの詳細は、業務メッセージテーブル176
に予め登録されているため、この処理では、通知する業
務メッセージ情報を検索するための情報として、配信情
報種別(業務メッセージコード)、サイクル、作成日年
月日、業務メッセージ書類コード(業務メッセージテー
ブルを検索するためのキー情報)が受け渡されるのであ
る。
【0468】通知機能(連携コマンド)175が業務メ
ッセージテーブル176からの通知を受付ける処理は、
シェル起動で行われる。通知機能(連携コマンド)17
5が通知機能(即時通知)167に通知依頼する処理
は、CORBAインタフェースを通じて行われる。
【0469】通知機能167、168、175で扱う配
信可能情報には、次の情報がある。内国株式売買明細表
(立会内取引)、内国株式売買明細表(立会外取引・バ
スケット取引以外)、内国株式売買明細表(立会外取引
・バスケット取引)、内国株式売買明細表(銘柄合
計)、債券取引売買明細表(立会内取引)、債券取引売
買明細表(立会外取引・バスケット取引以外)、債券取
引売買明細表(立会外取引・バスケット取引)、債券取
引売買明細表(銘柄合計)、サマリーA(照合用)、株
券オプション取引権利行使申告・割当明細表、内国株式
売買明細表(立会内取引・訂正一覧)、内国株式売買明
細表(立会外取引・訂正一覧)、内国株式売買明細表
(バスケット取引・訂正一覧)、債券取引売買明細表
(立会内取引・訂正一覧)、債券取引売買明細表(立会
外取引・訂正一覧)、債券取引売買明細表(バスケット
取引・訂正一覧)、サマリーB(訂正済)、銘柄別決済
予定数量、総括清算表(約定代金)、銘柄別決済確定数
量、総括清算表(決済代金・値洗差金)、総受払代金計
算表(予定額/速報)、基準日等の決済に係る受方・渡
方指定書、総受払代金計算表(予定額)、追加支払通
知、総受払代金計算表(確定額)、代金領収通知、フェ
イル情報通知(DEL後)、フェイル情報通知(CNS
後)、バイイン情報通知(当初)、バイイン情報通知
(DEL後)、バイイン情報通知(CNS後)、バイイ
ン実行通知(前日予告)(バイイン請求会員用)、バイ
イン実行通知(前日予告)(バイイン費用負担対象会員
用)、バイイン実行通知(前日予告)(全会員用:配布
する情報が全会員同じ)、バイイン実行通知(バイイン
請求会員用)、バイイン実行通知(バイイン費用負担対
象会員用)、バイイン実行通知(全会員用:配布する情
報が全会員同じ)、バイイン実行結果通知(バイイン請
求会員用)、バイイン実行結果通知(バイイン費用負担
対象会員用)、バイイン実行結果通知(売方会員用)、
バイイン実行結果通知(全会員用)、バイイン無効通
知、会員信認金、売買・取引証拠金、前日差入担保金受
払状況表、前日差入担保金残高表、取引証拠金、差入・
返戻可能表、預かり有価証券残高通知書、会員信認金、
売買・取引証拠金、前日差入担保金 実質株主・担保受
入残高通知書、業務メッセージ、運用制御:業務開始、
運用制御:業務終了、運用制御:緊急停止・その他であ
る。
【0470】これらの各情報には、情報固有のコードが
付されている。このうち、「お知らせ」が業務メッセー
ジ、「運用制御:業務開始」、「運用制御:業務終
了」、「運用制御:緊急停止・その他」が制御情報、そ
れ以外が帳票に関する情報である。
【0471】次いで、状況通知機能169、171とC
SIサーバコンピュータ12間で通信を行う際の電文仕
様について説明する。状況通知機能169、171で
は、状況通知電文と状況通知受領確認電文を使用する。
状況通知電文とは、CSIサーバコンピュータ12へ送
信する状況通知電文をいう。また、状況通知受領確認電
文とは、制御電文であって、送信した状況通知電文の受
領確認電文をいう。
【0472】状況通知電文では、図56に示すヘッダ
部、データ部、フッタ部からなるファイル伝送型電文フ
ォーマットを使用する。ヘッダ部は、データ部未使用
で、制御部のみからなる。データ部は、580件/ブロ
ックを最大にブロッキングして、複数レコードを送信す
る。
【0473】電文項目の詳細について説明する。ヘッダ
部は、項目名称が電文種別、制御種別、データ種別、サ
イクル番号、作成日付、通番である。電文種別は、ファ
イル伝送電文等の電文の種別である。制御種別は、送信
開始/データ送信/送信終了の区別である。サイクル番
号は、データ種別毎のサイクルである。1日単位にリセ
ットされ、当日あたりの状況通知回数が示される。作成
日付は、DVPサーバコンピュータ4で管理している業
務日付(年月日)である。ヘッダ部の通番は「1」であ
る。
【0474】データ部は、項目名称が電文種別、制御種
別、データ種別、サイクル番号、作成日付、通番、デー
タ件数、取引所区分、送信先会員コード、会員コード、
通知完了日時、帳票種別、帳票サイクル、帳票作成日
付、状況種別である。データ部の通番は「2〜n」であ
る。データ件数は、ブロッキングしたデータ件数であ
る。取引所区分・送信先会員コード・会員コード・状況
種別・通知完了日時・帳票種別・帳票サイクル・帳票作
成日付・状況種別を1件として、ブロッキングする。取
引所区分は、証券取引所14の区分を示す。
【0475】送信先会員コードは、通知を完了した会員
2の会員コードである。状況種別がデータセットアップ
完了の場合は、送信先会員コードはない。会員コード
は、帳票の内容が示す会員2のコードである。状況種別
がデータセットアップ完了の場合は、会員コードはな
い。通知完了日時は、該当する状況種別の実行された日
時(年月日、時分秒)、すなわちDVPサーバコンピュ
ータ4内のシステム日時である。
【0476】帳票種別は、通知した帳票の種別である。
帳票サイクルは、通知した帳票のサイクルである。帳票
作成日付は、通知した帳票の作成された業務日付(年月
日)、すなわちCSIサーバコンピュータ12で帳票デ
ータが作成された業務日付である。状況種別は、データ
セットアップ完了、確認(ダウンロードまたはブラウザ
参照)完了の別を示す。データセットアップ完了は情報
単位、確認完了は会員2単位である。その他はヘッダ部
と同様である。
【0477】フッタ部は、項目名称が電文種別、制御種
別、データ種別、サイクル番号、作成日付、通番、デー
タ件数である。フッタ部の通番は「n+1」である。デ
ータ件数は、データ部で送信した状況通知情報の件数で
ある。その他はヘッダ部と同様である。
【0478】状況通知機能169、171は、状況通知
機能(受付&即時送信)169と状況通知機能(定期送
信)171との2つの機能から構成される。状況通知機
能(受付&即時送信)169は、情報通信サーバ166
から依頼された会員2側の状況通知情報を受け取り、状
況通知管理テーブル170へ登録する(図53の処理
(11))。また、依頼された状況通知情報が、CSI
サーバコンピュータ12に対して即時送信の必要な情報
の場合は、CSIサーバコンピュータ12に対して送信
する(図53の処理(12))。
【0479】状況通知機能(受付&即時送信)169が
行う処理について、図57のフローチャートに基づき、
より詳細に説明する。処理フローがスタートすると、ま
ず、情報通信サーバ166からの状況通知を受付る(ス
テップS31)。次いで、ID単位で収集した業務ログ
を出力する(ステップS32)。ID単位は、情報通信
サーバ166から状況通知依頼される単位である。依頼
された情報を、状況通知管理テーブル170へ登録する
(ステップS33)。
【0480】その後、受付けた情報が、即時送信の必要
な決済情報に関するものか否かについて判定する(ステ
ップS34)。なお、このステップS34では、該当会
員2(ID)のレコード有無、通知された状況フラグの
更新、同一会員2で既にCSIサーバコンピュータ12
へ通知済みでないか等についても、チェックする。即時
送信の必要がない場合には(ステップS34;No)、
処理を終了する。受付けた情報が、即時送信の必要な決
済情報に関するものである場合には(ステップS34;
Yes)、CSIサーバコンピュータ12への送信フラ
グを通知済みに設定する(ステップS35)。
【0481】その後、即時送信の必要な決済情報につい
て、CSIサーバコンピュータ12に対して送信依頼す
る(ステップS36)。このとき、送信は、会員2/情
報毎の確認完了、すなわち最初に行われたダウンロード
完了またはブラウザ参照を、最初の1回のみ行う。ま
た、その時点で、状況通知管理テーブル170内にCS
Iサーバコンピュータ12未送信分があれば、合わせて
送信する。次いで、CSIサーバコンピュータ12へ通
知する情報の単位である会員2単位で収集した業務ログ
を出力する(ステップS37)。その後、処理フローを
終了する。
【0482】情報通信サーバ166からの状況通知受付
処理(図57のステップS31)では、配信可能情報の
配信情報種別(帳票、業務メッセージの別)、配信可能
情報のサイクル、配信可能情報の作成年月日、送信会員
コード(清算会員コード)、会員コード(非清算会員コ
ード)、担当者ID、状況識別通知する状況識別(通知
確認、ダウンロード完了、ブラウザ参照の別)、処理さ
れた実行日時、業務メッセージを識別するための業務メ
ッセージ書類コードの受け渡しが行われる。
【0483】状況通知情報として情報通信サーバ166
から依頼される情報は、通知機能167、168、17
5から情報通信サーバ166へ通知された情報が、基本
になる。業務メッセージ書類コードは、情報が業務メッ
セージの場合のみ通知される。
【0484】即時送信の必要な決済情報についての、C
SIサーバコンピュータ12に対しての送信依頼処理
(図57のステップS36)では、配信可能情報の配信
情報種別、配信可能情報のサイクル、配信可能情報の作
成年月日、送信会員コード(清算会員コード)、会員コ
ード(非清算会員コード)、通知する状況識別(データ
セットアップ完了、確認完了の別)処理された実行日時
の情報の受け渡しが行われる。情報通信サーバ166か
ら依頼された情報のうち、CSIサーバコンピュータ1
2へ送信する情報は、通知された決済関連の配信可能情
報に対する会員2側の最初の確認情報である。
【0485】情報通信サーバ166からの状況通知受付
処理(図57のステップS31)は、CORBAインタ
フェースを通じて行われる。即時送信の必要な決済情報
についての、CSIサーバコンピュータ12に対しての
送信依頼処理(図57のステップS36)は、C関数呼
び出しで行われる。
【0486】状況通知機能(定期送信)171は、状況
通知管理テーブル170に登録されている状況通知情報
の中から、CSIサーバコンピュータ12への送信が未
送信状態の状況通知情報を、CSIサーバコンピュータ
12へ送信する(処理(13))。状況通知機能(定期
送信)171が行う処理について、図58のフローチャ
ートに基づき、より詳細に説明する。
【0487】状況通知機能(定期送信)171は、cr
onから一定間隔(10分単位)に起動され、以下の処
理を行う。まず、所定時間、すなわち、前回の処理か
ら、10分が経過したか判定される(ステップS4
1)。前回の処理から10分が経過していない場合(S
41;No)、ステップS41に戻り、再度、前回の処
理から、10分が経過したか判定される(ステップS4
1)。すなわち、前回の処理から10分が経過するま
で、ステップS41を繰り返す。
【0488】前回の処理から10分が経過した場合(ス
テップS41;Yes)、状況通知管理テーブル170
を検索して、CSIサーバコンピュータ12未送信情報
を取得する(ステップS42)。次いで、取得した情報
が、複数か判定される(ステップS43)。取得した情
報が複数の場合(ステップS43;Yes)、取得した
情報を、ブロッキングして(ステップS44)、CSI
サーバコンピュータ12に対して情報の送信依頼をする
(ステップS45)。取得した情報が複数でない場合
(ステップS43;No)、CSIサーバコンピュータ
12に対して情報の送信依頼をする(ステップS4
5)。なお、送信する対象は、CSIサーバコンピュー
タ12へ通知済みでない情報全てとする。
【0489】送信完了後、CSIサーバコンピュータ1
2送信済みフラグを通知済みに設定する(ステップS4
6)。次いで、CSIサーバコンピュータ12へ通知す
る情報の単位である会員2単位で収集した業務ログを、
出力する(ステップS47)。ステップS42で状況通
知管理テーブル170から検索して取得したCSIサー
バコンピュータ12未送信情報数Nと、ステップS45
におけるCSIサーバコンピュータ12に対して情報の
送信依頼を行った情報数nとの差が、0であるか判定す
る(ステップS48)。このとき、ステップ44でブロ
ッキングした場合には、ブロッキングされた情報群に含
まれる各情報数を足してnを算出する。N−nが0でな
い場合、すなわち、送信依頼を、取得した情報数行って
いない場合には(ステップS48;No)、取得した情
報が、複数か判定する処理を行う(ステップS43)。
N−nが0である場合、すなわち、送信依頼を、取得し
た情報数行った場合には(ステップS48;Yes)、
処理を終了する。すなわち、取得した情報すべてについ
て、ステップS43〜ステップS47を行う。
【0490】状況通知機能(定期送信)171によるC
SIサーバコンピュータ12に対しての情報の送信依頼
処理(図58のステップS45)では、配信可能情報の
配信情報種別、配信可能情報のサイクル、配信可能情報
の作成年月日、送信会員コード(清算会員コード)、会
員コード、通知する状況識別(データセットアップ完
了、確認完了の別)、処理された実行日時の情報の受け
渡しが行われる。
【0491】状況通知管理テーブル170から検索した
情報のうち、CSIサーバコンピュータ12へ送信する
情報は、通知された決済関連の配信可能情報に対する会
員2側の最初の確認情報である。状況通知は、担当者I
Dで管理されているため、会員2側の最初の確認情報の
みチェックすれば、同時に通知された配信可能情報は、
通知されたとみなすことができるためである。
【0492】状況通知機能(定期送信)171によるC
SIサーバコンピュータ12に対しての情報の送信依頼
処理(ステップS45)は、CSIサーバコンピュータ
12(MQ連携機能)が提供するC共通関数呼び出しで
行われる。
【0493】状況通知機能170、171が、情報通信
サーバ166から依頼されて扱う情報は、次に示す情報
に対する状況情報である。すなわち、内国株式売買明細
表(立会内取引)、内国株式売買明細表(立会外取引・
バスケット取引以外)、内国株式売買明細表(立会外取
引・バスケット取引)、内国株式売買明細表(銘柄合
計)、債券取引売買明細表(立会内取引)、債券取引売
買明細表(立会外取引・バスケット取引以外)、債券取
引売買明細表(立会外取引・バスケット取引)、債券取
引売買明細表(銘柄合計)、サマリーA(照合用)、株
券オプション取引権利行使申告・割当明細表、内国株式
売買明細表(立会内取引・訂正一覧)、内国株式売買明
細表(立会外取引・訂正一覧)、内国株式売買明細表
(バスケット取引・訂正一覧)、債券取引売買明細表
(立会内取引・訂正一覧)、債券取引売買明細表(立会
外取引・訂正一覧)、債券取引売買明細表(バスケット
取引・訂正一覧)、サマリーB(訂正済)、銘柄別決済
予定数量、総括清算表(約定代金)、銘柄別決済確定数
量、総括清算表(決済代金・値洗差金)、総受払代金計
算表(予定額/速報)、基準日等の決済に係る受方・渡
方指定書、総受払代金計算表(予定額)、追加支払通
知、総受払代金計算表(確定額)、代金領収通知、フェ
イル情報通知(DEL後)、フェイル情報通知(CNS
後)、バイイン情報通知(当初)、バイイン情報通知
(DEL後)、バイイン情報通知(CNS後)、バイイ
ン実行通知(前日予告)(バイイン請求会員用)、バイ
イン実行通知(前日予告)(バイイン費用負担対象会員
用)、バイイン実行通知(前日予告)(全会員用)、バ
イイン実行通知(バイイン請求会員用)、バイイン実行
通知(バイイン費用負担対象会員用)、バイイン実行通
知(全会員用)、バイイン実行結果通知(バイイン請求
会員用)、バイイン実行結果通知(バイイン費用負担対
象会員用)、バイイン実行結果通知(売方会員用)、バ
イイン実行結果通知(全会員用)、バイイン無効通知、
会員信認金、売買・取引証拠金、前日差入担保金受払状
況表、前日差入担保金残高表、取引証拠金、差入・返戻
可能表、預かり有価証券残高通知書、会員信認金、売買
・取引証拠金、前日差入担保金 実質株主・担保受入残
高通知書、業務メッセージ、接続断である。これらの各
情報には、情報固有のコードが付されている。
【0494】なお、「追加支払通知」と、「総受払代金
計算表(確定額)」とは、即時送信情報である。また、
「業務メッセージ」と、「接続断」とは、CSIサーバ
コンピュータ12へは通知しない。
【0495】状況通知機能170、171が、情報通信
サーバ166から依頼されて扱う情報は、上記決済情
報,業務メッセージ,運用制御情報のいずれかを含む公
開情報の配信可能情報に対する下記状況情報1〜5であ
る。すなわち、 状況情報1:公開情報のデータセットアップが完了した
ことを示す情報である。この状況情報1の送信タイミン
グは、情報通信機能(同報通知機能)164への通知依
頼が完了した時点である。
【0496】状況情報2:配信可能情報の通知が完了し
たことを示す情報、すなわち、情報通信機能(同報通知
機能)164の配信状況の画面上に表示されたことを示
す情報である。 状況情報3:配信可能情報を通知した公開情報につい
て、CSVファイルのダウンロードが完了したことを示
す情報である。 状況情報4:配信可能情報を通知した公開情報をブラウ
ザで参照したことを示す情報である。
【0497】状況情報5:配信可能情報のうち業務メッ
セージの通知が完了したことを示す情報、すなわち情報
通信機能(同報通知機能)164の配信状況の画面上に
表示されたことを示す情報である。 上記状況情報1〜5のうち、CSIサーバコンピュータ
12へ通知する「確認完了」情報は、状況情報3、4の
うち先に通知が行われたいずれか一方の情報である。
【0498】状況通知機能168、169とCSIサー
バコンピュータ12間で通信を行う際、状況通知機能で
は、CSIサーバコンピュータ12に送信する状況通知
電文と、送信した状況通知電文の受領を確認する電文で
ある制御電文としての状況通知受領確認電文とを使用す
る。
【0499】図53の配信情報管理データベース172
について説明する。配信情報管理データベース172
は、会員2側へ通知する情報を格納するためのデータベ
ースであり、配信情報テーブル172aと、配信情報詳
細テーブル172bとの2つのテーブルで構成されてい
る。
【0500】配信情報テーブル172aは、配信情報種
別、サイクル、作成日(業務日付)、基準日、基準日区
分、帳票日付、配布形態、公開日時、帳票パターン、通
知ステータス、業務メッセージ書類コード、登録日時の
項目からなる。配信情報種別は、帳票、業務メッセージ
の別を示す。作成日(業務日付)は、年月日である。基
準日の項目は、業務メッセージの場合はデータがない。
基準日区分は、約定日、決済日、その他の区分である。
業務メッセージの場合はデータがない。
【0501】帳票日付は、年月日であり、業務メッセー
ジの場合はデータがない。配布形態は、「会員別情報を
提供」、「会員別情報を提供(データなし有り)」、
「全会員に同一情報を提供」の別を示す。業務メッセー
ジの場合はデータがない。公開日時は、年月日時分秒を
示し、業務メッセージの即時送信の場合が識別される。
帳票パターンは、初期値はNULLである。単票形式、
連票形式の別を示し、業務メッセージの場合はデータが
ない。
【0502】通知ステータスは、未通知、同報通知への
通知完了、データセットアップ完了通知の通知完了(状
況通知機能への)、通知未完了(通知処理失敗、同報通
知異常時等)の別を示す。初期値は「未通知」である。
業務メッセージ書類コードは、業務メッセージの場合に
のみデータが入る。業務メッセージテーブルへのキー項
目である。初期値はNULLである。登録日時は、日付
データであり、レコード作成日付(年月日時分秒)であ
る。
【0503】配信情報詳細テーブル172bは、配信情
報種別、サイクル、作成日(業務日付)、送信会員コー
ド、会員コード、清算部員コード、配信情報有無フラ
グ、CSV格納先ディレクトリ、CSVファイル名、C
SVファイルサイズ、登録日時である。
【0504】送信会員コードは、データを通知する会員
2のコードである。会員コードは、帳票の内容が示す会
員2のコードである。清算部員コードは、データの内容
に対しての清算部員のコードである。配信情報有無フラ
グは、通知するデータの有無を識別する。登録日時は、
日付データであり、レコード作成日付(年月日時分秒)
である。
【0505】清算部員制度について、本実施形態では以
下の対応方法をとる。CSIサーバコンピュータ12よ
り送信されてくるデータ中には、当該データの会員コー
ドの他に、清算部員の会員コードも付与される。会員コ
ード、清算部員の会員コードが付与されたデータがDB
に格納されWWWブラウザ11bから当該DBにアクセ
スした場合、アクセスしたユーザが属する会員コードが
データ中の会員コードにヒットしたか、データ中の清算
部員コードにヒットした場合には、ヒットしたデータを
抽出し、表示する。なお、配信情報が業務メッセージの
場合、配信情報詳細テーブル172bにレコードは生成
されない。
【0506】図53の状況通知管理データベース170
について説明する。状況通知管理データベース170
は、CSIサーバコンピュータ12へ通知する処理状況
を格納するためのデータベースであり、状況通知管理テ
ーブルを備えている。
【0507】状況通知管理テーブル170は、状況区
分、配信情報種別、サイクル、作成日、送信会員コー
ド、会員コード、CSIサーバコンピュータ12送信状
態フラグ、通知確認フラグ、通知確認日時、ダウンロー
ドフラグ、ダウンロード日時、ブラウザ参照フラグ、ブ
ラウザ参照日時、業務メッセージ書類コード、CSIサ
ーバコンピュータ12送信サイクル番号、CSIサーバ
コンピュータ12送信日付、データセットアップ完了日
時の項目からなる。
【0508】状況区分は、データセットアップ、データ
セットアップ以外を識別する。作成日は、帳票の場合は
帳票の作成された業務日付(年月日)、業務メッセージ
の場合は発行日付(年月日)である。送信会員コード、
会員コードは、状況区分がデータセットアップの場合
は、ダミーセットである。
【0509】CSIサーバコンピュータ12送信状態フ
ラグは、未送信、送信済、CSIサーバコンピュータ1
2受信正常終了、CSIサーバコンピュータ12受信異
常終了を識別する。CSIサーバコンピュータ12受信
正常終了、CSIサーバコンピュータ12受信異常終了
は、CSIサーバコンピュータ12からの受信完了電文
を受けて制御機能が更新する。
【0510】通知確認フラグは、確認未、確認済を識別
する。通知確認日時は、日付データであり、会員2側で
通知確認された日時(年月日時分秒)である。ダウンロ
ードフラグは、ダウンロード未、ダウンロード済を識別
する。ダウンロード日時は、日付データであり、会員2
側でダウンロードされた日時(年月日時分秒)である。
ブラウザ参照フラグは、ブラウザ参照未、ブラウザ参照
済を識別する。ブラウザ参照日時は、日付データであ
り、会員2側でブラウザ参照された日時(年月日時分
秒)である。
【0511】業務メッセージ書類コードは、業務メッセ
ージテーブル176の検索キーである。CSIサーバコ
ンピュータ12送信サイクル番号は、状況通知としてC
SIサーバコンピュータ12に送信した時のサイクルで
ある。CSIサーバコンピュータ12送信日付は、状況
通知としてCSIサーバコンピュータ12に送信した時
の業務日付(年月日)である。データセットアップ完了
日時は、日付データであり、データセットアップ完了を
会員2に通知した日時(年月日時分秒)である。
【0512】次いで、通知業務機能とDVPサーバコン
ピュータ4内の各機能の関係について説明する。図59
は、会員2(クライアントコンピュータ9)側への配信
可能情報の送信依頼の流れを示すブロック図である。通
知機能(即時通知、時刻通知)167、168は、会員
側端末45へ配信可能情報を送信するために情報通信サ
ーバ166に対して通知依頼を行う(処理(4a))。
【0513】通知機能(即時通知、時刻通知)167、
168から情報通信サーバ166へ通知依頼を行う時に
渡す情報は、配信情報管理データベース172及び業務
メッセージテーブル176を検索するために必要な情報
のみとする。送信対象の会員2及び会員側端末45の表
示に必要な詳細情報は、渡された情報をキーに情報通信
サーバ166が、配信情報管理データベース172から
検索して取得する。
【0514】図60は、会員2側処理状況の受付の流れ
を示すブロック図である。状況通知機能(受付&即時送
信)169は、会員2側の処理状況をDVPサーバコン
ピュータ4内で管理し、またCSIサーバコンピュータ
12へ送信するために、情報通信サーバ166からの状
況通知情報を受付ける(処理(10))。
【0515】状況通知機能(受付&即時送信)169が
情報通信機能164から受付る情報は、情報通信機能1
69から送られる配信可能情報に対する会員2側の状況
に関するものである。それ以外の情報については、情報
通知機能169側にて、必要に応じて管理する。また、
情報通信サーバコンピュータ166がした通知確認は、
CSIサーバコンピュータ12へは通知せず、DVPサ
ーバコンピュータ4内での管理のみ行う。
【0516】次いで、業務メッセージ登録機能との関係
について説明する。図61は、業務メッセージの通知依
頼受付の流れを示すブロック図である。通知機能(連携
コマンド)175は、業務メッセージ登録機能180か
ら依頼された業務メッセージを、会員2側へ送信するた
めに通知機能167へ通知依頼する。
【0517】図61のブロック図の説明をする。DVP
サーバコンピュータ4運用者の端末178の業務メッセ
ージ登録機能180で、業務メッセージの登録が行われ
ると、業務メッセージ登録機能180は、業務メッセー
ジテーブル176への業務メッセージの登録を行う(処
理(7a))。また業務メッセージ登録機能180は、
同時に、通知機能(連携コマンド)175を呼び出す
(処理(7b))。
【0518】業務メッセージ登録機能180が、通知機
能(連携コマンド)175を呼び出すと(処理(7
b))、業務メッセージが即時送信タイプの場合は、通
知機能(連携コマンド)175は、通知機能(即時送
信)167に、業務メッセージの通知依頼をする(処理
(9))。ここで、即時送信タイプか否かの判断,すな
わち即時通知するか否かの判断は、通知機能(連携コマ
ンド)175が、業務メッセージ登録機能180から業
務メッセージが渡される掲載時刻をもとにおこなう。
【0519】また、通知機能(連携コマンド)175
は、業務メッセージ登録機能から受け取った情報を、配
信情報管理データベース172に登録する(処理
(8))。通知機能(即時通知)167は、業務メッセ
ージの通知依頼がされると(処理(9))、依頼された
配信可能情報を情報通信サーバ166へ通知依頼を行い
(処理(4a))、正常に受付けられた場合は、状況通
知機能(受付&即時送信)169を介して、CSIサー
バコンピュータ12に対して「データセットアップ完了
通知」を情報単位に送信する(処理(4b))。この
時、配信情報テーブル172の通知状態フラグを、同報
通知への通知完了に更新する。また、業務メッセージ登
録テーブル176に業務メッセージ登録が行われると
(処理(7a))、情報通信サーバ166は、情報通信
クライアント163側の表示に必要な詳細情報を、業務
メッセージテーブル176から取得する(処理(6
d))。
【0520】通知機能(時刻通知)168は、一定周期
(10分単位)で配信情報テーブル172をチェック
し、業務メッセージの掲載時刻に達した情報を抽出して
(処理(5a))、その情報を、通信情報サーバ166
に送信依頼する(処理(5b))。なお、この処理(5
b)において、同時期に複数の配信可能情報が存在して
も、情報通信サーバ166への送信依頼は1件単位で行
う。
【0521】次いで、データセットアップ系業務アプリ
ケーションとの関係について説明する。図62は、決済
情報のデータセットアップ完了通知の送信依頼受付の流
れを示すブロック図である。
【0522】通知機能(即時通知、時刻通知)167、
168は、データセットアップ系業務アプリケーション
173から依頼された決済情報のデータセットアップ完
了通知を、クライアントコンピュータ9へ通知するため
に、情報通信サーバ166へ送信依頼する(処理(4
a)、(5b))。通知機能(即時通知、時刻通知)1
67、168は、情報通信サーバ166への通知依頼が
完了した時点で、状況通知機能(受付&即時送信)16
9を経由して、CSIサーバコンピュータ12へ「デー
タセットアップ完了通知」を送信する(処理(1
2))。
【0523】なお、このとき、同時期に複数の配信可能
情報が存在しても情報通信サーバへの依頼は1件単位で
行う。データセットアップ系業務アプリケーション17
3は、決済情報が即時送信タイプの場合は、通知機能
(即時送信)167に通知依頼する処理を行う(処
理)。このとき、即時通知するか否かの判断は、業務ア
プリケーション173で行う。また、時刻指定の情報の
場合でも、公表時刻が現在時刻を過ぎている場合は、通
知機能(即時通知)167へ送信依頼する。
【0524】データセットアップ系業務アプリケーショ
ン173は、データセットアップ処理(処理(1))正
常終了後、配信情報テーブル(会員2単位)172に、
通知に必要な情報を登録する処理を行う(処理
(2))。情報通信サーバ166は、情報通信クライア
ント163側の表示に必要な詳細情報は、情報通信サー
バ166が、配信情報データベース172から取得する
(処理(6a))。通知機能167,168から依頼さ
れた配信可能情報を元に配信管理データベース172を
参照して送信する会員2を検索する。通知機能(時刻指
定)168は、一定周期(10分単位)で配信情報テー
ブル172をチェックし(処理(5a))、配信時刻に
なっている配信可能情報を通信情報サーバ166へ通知
依頼する(処理(5b))。
【0525】次いで、制御機能との関係について説明す
る。図63は、運用制御情報の送信依頼受付の流れを示
すブロック図である。制御機能174から依頼された運
用制御情報は、情報通信サーバ166に通知するため
に、通知機能(即時通知)167へ送信依頼される(処
理(14))。この運用制御情報は、情報通信機能(同
報通知機能)164内部で使用する情報であり、会員2
側クライアントの画面上に表示するものではない。ここ
で通知される運用制御情報は、即時通知型の情報で、配
信管理テーブルでは管理しない。
【0526】次いで、MQ連携機能との関係について説
明する。図64は、状況通知情報の送信依頼の流れを示
すブロック図である。状況通知機能(受付&即時送信、
定期送信)169、171は、ユーザID単位の状況通
知情報を、情報通信サーバ166から受付ける(処理
(10))。状況通知機能(受付&即時送信、定期送
信)169、171は、この状況通知情報を、MQ連携
API181へ送信依頼する(処理(16a)(16
b)(16c))。
【0527】このとき、状況通知機能(受付&即時送
信)169は、情報単位の情報(1件分)について、デ
ータセットアップ完了通知を送信する(処理(16
a))。また、会員2単位の情報(1件分)について、
確認完了通知(ダウンロード完了またはブラウザ参照完
了)を送信する(処理(16b))。また、状況通知機
能(定期送信)171は、ブロッキングして複数件とし
た会員2単位の情報について、確認完了通知(ダウンロ
ード完了またはブラウザ参照完了)を送信する(処理
(16c))。MQ連携API181は、状況通知情報
を、CSIサーバコンピュータ12へ送信する(処理
(17))。
【0528】次いで、ログ機能との関係について説明す
る。図65(A)は、通知機能の業務ログ採取の流れを
示すブロック図である。通知機能167、168では、
通知機能(即時通知)167および通知機能(時刻通
知)168、情報通信サーバ166へ依頼した時点の配
信可能情報を、業務ログとして採取し、ログ管理機能
(API)182に送信する(処理(18a))。そし
て、ログ管理機能(API)182は、通知機能16
7、168から受信した情報通信サーバ166へ依頼し
た時点の配信可能情報を、ログデータベース77に登録
する(処理(18b))。
【0529】図65(B)は、状況通知機能の業務ログ
採取の流れを示すブロック図である。状況通知機能16
9、171では、情報通信サーバ166から依頼された
時点の配信可能情報を、ID単位に、業務ログとして採
取し、ログ管理機能(API)182に送信する(処理
(19a))。
【0530】また、状況通知機能169、171では、
状況通知機能(受付&即時送信)169および状況通知
機能(定期送信)171で、MQ連携API181へ依
頼した時点の状況通知情報を、会員2単位に業務ログと
して採取し、ログ管理機能(API)182に送信する
(処理(19a))。そして、ログ管理機能(API)
182は、状況通知機能169、171から受信した情
報通信サーバ166へ依頼した時点の配信可能情報を、
ログデータベース77に登録する(処理(19b))。
【0531】図66〜図76は、エントリ処理フローを
示す。各図において、太線で囲った処理がエントリ独自
の処理である。DVPサーバコンピュータ4の記憶装
置,例えばHDD24のテーブル設計について説明す
る。DVPサーバコンピュータ4は、次の各テーブルが
格納された記憶装置を備えている。バイイン請求テーブ
ル230−01は、会員2毎にバイイン請求申告/取消
状況を管理する。
【0532】バイイン注文テーブル230−02は、会
員2毎にバイイン注文申込/取消状況を管理する。バイ
イン請求取下テーブル230−03は、会員2毎にバイ
イン請求取下申告/取消状況を管理する。バイイン請求
対象テーブル230−04は、会員2毎にバイイン請求
対象銘柄の銘柄コード、最大請求数量、バイイン実行予
定日等を管理する。CSIサーバコンピュータ12から
受け取ったバイイン請求申告エントリ情報から再作成す
る。(過去のデータは全て削除する。)バイイン請求申
告の場合に参照する。取消されていないバイイン請求申
告済(「仮受領」、「本受領」)の銘柄は、新規申告可
否フラグを不可にする。
【0533】バイイン注文対象銘柄テーブル230−0
5は、バイイン注文対象銘柄の銘柄コード、最大注文数
量を管理する。CSIサーバコンピュータ12から受け
取ったバイイン注文申込エントリ情報から作成する。
(過去のデータは全て削除する。)バイイン注文申込の
場合に参照する。
【0534】バイイン注文対象会員テーブル230−0
6は、バイイン注文が可能な会員2の会員コードを管理
するCSIサーバコンピュータ12から受け取ったバイ
イン注文申込エントリ情報から作成する。(過去のデー
タは全て削除する。)バイイン注文申込の場合に参照す
る。
【0535】バイイン請求取下対象テーブル230−0
7は、会員2毎にバイイン請求取下対象請求(銘柄コー
ド、請求日、請求取下可能数量)を管理する。CSIサ
ーバコンピュータ12から受け取ったバイイン請求取下
申告エントリ情報から作成する。(過去のデータは全て
削除する。)バイイン請求取下申告/変更の場合に参照
する。取消されていないバイイン請求取下申告済(「仮
受領」、「本受領」)の銘柄は、新規申告可否フラグを
不可にする。
【0536】図66〜図68は、バイイン請求処理フロ
ーを示す図である。図66のフローでは、CSIサーバ
コンピュータ12がバイイン請求対象銘柄情報通知処理
227−01を行うと、DVPサーバコンピュータ4
は、バイイン請求申告エントリ情報(X日,〜12:3
0)を受信して、バイイン請求申告エントリ情報ダウン
ロード処理227−02で、メッセージ受信/送信、請
求対象情報管理、運用管理を行い、バイイン請求申告エ
ントリ情報ダウンロード処理を行う。バイイン請求対象
テーブル230−04に請求対象情報を登録し、運用管
理テーブル230−08に運用管理情報を登録する。運
用管理としては、例えば、業務時間外に、フェイル管理
タブ画面でバイイン請求が選択されたときには、バイイ
ン請求状況受付画面を読取専用画面として表示し、請求
申告ボタン等を表示せず、入力できないようにする運用
管理を行う。CSIサーバコンピュータ12は、DVP
サーバコンピュータ4からのバイイン請求申告エントリ
情報受信確認を受信するエントリ制御受信処理227−
03を行う。
【0537】CSIサーバコンピュータ12がエントリ
制御送信処理227−04を行うと、DVPサーバコン
ピュータ4は、バイイン請求申告受付開始通知(X日,
12:30)を受信して、制御電文監視受信アプリケー
ションの処理227−05でメッセージ受信/送信、採
番管理テーブル230−09に情報を登録する運用管理
を行う。バイイン請求申告受付開始確認を受信して、C
SIサーバコンピュータ12は、処理227−06でエ
ントリ制御を受信する。
【0538】図67のフローでは、クライアントコンピ
ュータ9がバイイン請求処理227−07を行い、DV
Pサーバコンピュータ4がバイイン請求対象銘柄情報検
索処理227−08を行う。つまり、クライアントコン
ピュータ9がバイイン請求処理227−07でバイイン
請求対象銘柄情報要求を送信してバイイン請求対象銘柄
情報の取得を要求すると、DVPサーバコンピュータ4
はバイイン請求対象銘柄情報検索処理227−08でバ
イイン請求対象テーブル230−04、銘柄マスタ23
0−10、運用管理テーブル230−08から情報を取
得してバイイン請求対象銘柄情報通知を行う。クライア
ントコンピュータ9はバイイン請求対象銘柄情報の取得
を完了する。
【0539】また、クライアントコンピュータ9がバイ
イン請求処理227−07を行い、DVPサーバコンピ
ュータ4がバイイン請求申告処理227−09を行う。
つまり、クライアントコンピュータ9はバイイン請求処
理227−07でバイイン請求申告を送信すると、DV
Pサーバコンピュータ4はバイイン請求申告処理227
−09で運用管理テーブル230−08、採番管理テー
ブル230−09から情報を取得して申告情報管理、採
番/版数管理、メッセージ送信、アップロード結果通知
処理を行う。クライアントコンピュータ9は請求申告ア
ップロード通知を受信してバイイン請求申告を完了す
る。
【0540】DVPサーバコンピュータ4がバイイン請
求申告処理227−09を行うと、バイイン請求申告を
受信したCSIサーバコンピュータ12はバイイン請求
受付処理227−10を行う。DVPサーバコンピュー
タ4はバイイン請求申告受信確認を受信して、バイイン
請求申告受付確認処理227−11でメッセージ受信、
版数管理,申告情報管理を行い、バイイン請求テーブル
230−01、バイイン請求対象テーブル230−04
への情報の登録を行う。
【0541】図68のフローでは、CSIサーバコンピ
ュータ12がバイイン請求申告受付終了通知(X日,1
4:30)を送信するエントリ制御送信処理227−1
2を行うと、DVPサーバコンピュータ4は制御電文監
視受信アプリケーションの処理227−13でメッセー
ジ受信/送信,運用管理を行う。運用管理テーブル23
0−08に情報を登録する。次いで、CSIサーバコン
ピュータ12が、DVPサーバコンピュータ4からバイ
イン請求申告受付終了確認情報を受信し、エントリ制御
受信処理227−14を行う。
【0542】また、DVPサーバコンピュータ4は、バ
イイン請求申告エントリ終了情報を送信してバイイン請
求申告処理227−15で請求申告エントリ終了電文作
成/格納,メッセージ送信,アップロード結果通知を行
うと、CSIサーバコンピュータ12がバイイン請求受
付処理227−16を行う。次いで、DVPサーバコン
ピュータ4は、CSIサーバコンピュータ12からバイ
イン請求申告エントリ終了受信確認を受信し、バイイン
請求申告受付確認処理227−17でメッセージ受信,
申告情報管理処理を行う。
【0543】図69〜図71は、バイイン注文処理フロ
ーを示す図である。図69のフローでは、CSIサーバ
コンピュータ12がバイイン注文申込エントリ情報(X
+3日,〜15:00)を送信してバイイン注文対象銘
柄情報通知処理228−01を行うと、DVPサーバコ
ンピュータ4はバイイン注文申込エントリ情報ダウンロ
ード処理228−02でメッセージ受信/送信,注文対
象情報管理,運用管理処理を行う。次いで、CSIサー
バコンピュータ12はDVPサーバコンピュータ4から
バイイン注文申込エントリ情報受信確認(「ファイル伝
送」型電文受信確認)を受信してエントリ制御受信処理
228−03を行う。
【0544】CSIサーバコンピュータ12がバイイン
注文申込受付開始(X+3日,15:00)を送信して
エントリ制御送信処理228−04を行うと、クライア
ントコンピュータ9は制御電文監視受信アプリケーショ
ンの処理228−05でメッセージ受信/送信,運用管
理処理を行う。運用管理としては、例えば、業務時間外
に、フェイル管理タブ画面でバイイン注文が選択された
ときには、バイイン注文状況受付画面を読取専用画面と
して表示し、注文申込ボタン等を表示せず、入力できな
いようにする運用管理を行う。次いで、CSIサーバコ
ンピュータ12は、バイイン注文申込受付開始確認を受
信してエントリ制御受信処理228−06を行う。
【0545】図70のフローでは、クライアントコンピ
ュータ9がバイイン注文処理228−07を行い、DV
Pサーバコンピュータ4がバイイン注文対象銘柄情報検
索処理228−08を行う。つまり、クライアントコン
ピュータ9がバイイン注文処理228−07でバイイン
注文対象銘柄情報要求を送信してバイイン注文対象銘柄
情報の取得を要求すると、DVPサーバコンピュータ4
はバイイン注文対象銘柄情報検索処理228−08でバ
イイン注文対象銘柄テーブル230−05、バイイン注
文対象会員テーブル230−06、銘柄マスタ230−
10から情報を取得してバイイン注文対象銘柄情報通知
を行う。クライアントコンピュータ9は、バイイン注文
対象銘柄情報を受信してバイイン注文対象銘柄情報の取
得を完了する。
【0546】また、クライアントコンピュータ9がバイ
イン注文処理228−07を行い、DVPサーバコンピ
ュータ4がバイイン注文申込処理228−09を行う。
つまり、クライアントコンピュータ9が注文申込を送信
してバイイン注文処理228−07でバイイン注文申込
を行うと、DVPサーバコンピュータ4はバイイン注文
申込処理228−09で運用管理テーブル230−0
8、採番管理テーブル230−09、バイイン注文テー
ブル230−02から情報を取得して申込情報管理、採
番/版数管理、メッセージ送信、アップロード結果通知
処理を行う。クライアントコンピュータ9は、バイイン
注文申込アップロード通知を受信してバイイン注文申込
を完了する。
【0547】DVPサーバコンピュータ4がバイイン注
文申込処理228−09を行うと、CSIサーバコンピ
ュータ12はバイイン注文申込情報を受信してバイイン
注文受付処理228−10を行う。DVPサーバコンピ
ュータ4はバイイン注文申込受信確認を受信してバイイ
ン注文申込受付確認処理228−11でメッセージ受
信、版数管理,申込情報管理を行い、バイイン注文テー
ブル230−02への情報の登録を行う。
【0548】図71のフローでは、バイイン注文申込受
付終了(X+3日,15:30)を送信してCSIサー
バコンピュータ12がエントリ制御送信処理228−1
2を行うと、DVPサーバコンピュータ4は制御電文監
視受信アプリケーションの処理228−13でメッセー
ジ受信/送信,運用管理テーブル230−08に情報を
登録する運用管理を行う。次いで、CSIサーバコンピ
ュータ12がバイイン注文申込受付終了確認情報を受信
してエントリ制御受信処理228−14を行う。
【0549】また、DVPサーバコンピュータ4はバイ
イン注文申込エントリ終了情報を送信してバイイン注文
申込処理228−15で注文申込エントリ終了電文作成
/格納,メッセージ送信,アップロード結果通知を行う
と、CSIサーバコンピュータ12がバイイン注文受付
処理228−16を行う。DVPサーバコンピュータ4
はバイイン注文申込エントリ終了受信確認情報を受信し
てバイイン注文申込受付確認処理228−17でメッセ
ージ受信,申込情報管理処理を行う。
【0550】図72〜図74は、バイイン請求取下処理
フローを示す図である。図72のフローでは、CSIサ
ーバコンピュータ12がバイイン請求取下申告エントリ
情報(X+4日,〜9:00)を送信してバイイン請求
取下対象銘柄情報通知処理229−01を行うと、DV
Pサーバコンピュータ4は、バイイン請求取下申告エン
トリ情報ダウンロード処理229−02で、メッセージ
受信/送信、取下対象情報管理、運用管理を行う。バイ
イン請求取下対象テーブル230−07、運用管理テー
ブル230−08に情報を登録する。CSIサーバコン
ピュータ12は、バイイン請求取下申告エントリ情報受
信確認(「ファイル伝送」型電文受信確認)を受信して
エントリ制御受信処理229−03を行う。
【0551】CSIサーバコンピュータ12がバイイン
請求取下申告受付開始情報(X+4日,9:00)を送
信してエントリ制御送信処理229−04を行うと、D
VPサーバコンピュータ4は、制御電文監視受信アプリ
ケーションの処理229−05で、バイイン請求取下申
告受付開始確認情報を受信してメッセージ受信/送信、
運用管理を行う。採番管理テーブル230−09に情報
を登録する。CSIサーバコンピュータ12は、エント
リ制御受信処理229−06を行う。
【0552】図73のフローでは、クライアントコンピ
ュータ9がバイイン請求取下処理229−07を行い、
DVPサーバコンピュータ4がバイイン請求取下対象銘
柄一覧検索処理229−08を行う。つまり、クライア
ントコンピュータ9がバイイン請求取下処理229−0
7でバイイン請求取下対象銘柄一覧要求を送信してバイ
イン請求取下対象銘柄一覧情報の取得を要求すると、D
VPサーバコンピュータ4はバイイン請求取下対象銘柄
一覧検索処理229−08でバイイン請求取下対象テー
ブル230−07、銘柄マスタ230−10、運用管理
テーブル230−08から情報を取得してバイイン請求
取下対象銘柄一覧通知を行う。クライアントコンピュー
タ9はバイイン請求取下対象銘柄一覧の取得を完了す
る。
【0553】また、クライアントコンピュータ9がバイ
イン請求取下処理229−07を行うと、DVPサーバ
コンピュータ4がバイイン請求取下対象請求情報検索処
理229−09を行う。つまり、クライアントコンピュ
ータ9がバイイン請求取下対象請求情報要求を送信して
バイイン請求取下処理229−07で選択銘柄の取下対
象請求一覧情報の取得要求を行うと、DVPサーバコン
ピュータ4はバイイン請求取下対象請求情報検索処理2
29−09でバイイン請求取下対象テーブル230−0
7、銘柄マスタ230−10、運用管理テーブル230
−08から情報を取得してバイイン請求取下対象請求情
報の取得・通知を行う。クライアントコンピュータ9は
選択銘柄の取下対象請求一覧情報の取得を完了する。
【0554】また、クライアントコンピュータ9がバイ
イン請求取下処理229−07を行うと、DVPサーバ
コンピュータ4がバイイン請求取下申告処理229−1
0を行う。つまり、クライアントコンピュータ9がバイ
イン請求取下申告を送信してバイイン請求取下処理22
9−07でバイイン請求取下申告を行うと、DVPサー
バコンピュータ4はバイイン請求取下申告処理229−
10で運用管理テーブル230−08、採番管理テーブ
ル230−09から情報を取得して申告情報管理、採番
/版数管理、メッセージ送信、アップロード結果通知処
理を行う。クライアントコンピュータ9は、バイイン請
求取下申告アップロード通知を受信してバイイン請求取
下申告を完了する。
【0555】DVPサーバコンピュータ4がバイイン請
求取下申告を送信してバイイン請求取下申告処理229
−10を行うと、CSIサーバコンピュータ12はバイ
イン請求取下受付処理229−11を行う。DVPサー
バコンピュータ4は、バイイン請求取下申告受付確認情
報を受信してバイイン請求取下申告受付確認処理229
−12でメッセージ受信、版数管理,申告情報管理を行
い、バイイン請求取下テーブル230−01、バイイン
請求取下対象テーブル230−04への情報の登録を行
う。
【0556】図74のフローでは、CSIサーバコンピ
ュータ12がバイイン請求取下申告受付終了通知(X+
4日,12:00)を送信してエントリ制御送信処理2
29―13を行うと、DVPサーバコンピュータ4は制
御電文監視受信アプリケーションの処理229−14で
メッセージ受信/送信,運用管理を行う。運用管理テー
ブル230−08に情報を登録する。次いで、CSIサ
ーバコンピュータ12が、DVPサーバコンピュータ4
からバイイン請求取下申告受付終了確認情報を受信し、
エントリ制御受信処理229−15を行う。
【0557】また、DVPサーバコンピュータ4が、バ
イイン請求取下申告エントリ終了情報を送信してバイイ
ン請求取下申告処理229−16で請求取下申告エント
リ終了電文作成/格納,メッセージ送信,アップロード
結果通知を行うと、CSIサーバコンピュータ12がバ
イイン請求取下受付処理229−17を行う。次いで、
DVPサーバコンピュータ4は、バイイン請求取下申告
エントリ終了受信確認を受信してバイイン請求取下申告
受付確認処理229−18でメッセージ受信,申告情報
管理処理を行う。
【0558】図75、図76は、各バイイン受付状況確
認処理フローを示す図である。図75のフローでは、ク
ライアントコンピュータ9がバイイン請求受付状況要求
情報を送信してバイイン請求処理229−19でバイイ
ン請求受付状況要求を行うと、DVPサーバコンピュー
タ4はバイイン請求受付状況検索処理229−20で請
求受付状況検索,クライアント表示データ作成を行う。
このとき、バイイン請求受付状況要求は、バイイン請求
受付状況を閲覧可能な権限を有するユーザIDを用いて
行われたかを、認証データベース230−12を検索し
て判断する。この認証データベース230−12は、権
限を含む認証に関する情報が蓄積されている。クライア
ントコンピュータ9は、DVPサーバコンピュータ4か
らバイイン請求受付状況情報を受信してバイイン請求受
付状況表示を行う。
【0559】また、クライアントコンピュータ9がバイ
イン注文処理229−21でバイイン注文受付状況要求
を送信してバイイン注文受付状況要求を行うと、DVP
サーバコンピュータ4はバイイン注文受付状況検索処理
229−22で注文受付状況検索,クライアント表示デ
ータ作成を行う。クライアントコンピュータ9は、DV
Pサーバコンピュータ4からバイイン注文受付状況情報
を受信してバイイン注文受付状況表示を行う。
【0560】図76のフローでは、クライアントコンピ
ュータ9がバイイン請求取下処理229−23でバイイ
ン請求取下受付状況要求を送信してバイイン請求取下受
付状況要求を行うと、DVPサーバコンピュータ4はバ
イイン請求取下受付状況検索処理229−24で請求取
下受付状況検索,クライアント表示データ作成を行う。
このとき、バイイン請求取下受付状況要求は、バイイ
ン請求取下受付状況を閲覧可能な権限を有するユーザI
Dを用いて行われたかを、認証データベース230−1
2を検索して判断する。この認証データベース230−
12は、権限を含む認証に関する情報が蓄積されてい
る。クライアントコンピュータ9は、DVPサーバコン
ピュータ4からバイイン請求取下受付状況情報を受信し
てバイイン請求取下受付状況表示を行う。
【0561】次いで、ログ管理機能の概要について説明
する。ログ管理は、DVPサーバコンピュータ4上の各
処理部183から利用できる。ログの種類は、業務ログ
・デバッグログの2つに大別される。各ログの管理につ
いては、業務ログはテーブル77b、デバッグログはフ
ァイル77aで管理する。またログ管理で必要な情報
は、システム起動時に切り替えが可能である。
【0562】業務ログとは、会員2とDVPサーバコン
ピュータ4内各処理部183でのやり取りを記録するロ
グである。また正常及び異常すべての情報を出力する。
業務ログテーブル77bに情報を記録すると共に、コン
ソール188に情報を出力する。デバッグログとは、主
に開発時に利用し、処理内での細かいデータの流れを記
録するログである。デバッグログファイル77aに情報
を記録し、またコンソール188にも情報を出力する。
本番運用時にはエラーログのみの採取を行う。デバッグ
ログファイルを格納するパスは環境変数で保持する。
【0563】図77は、ログ管理に関連する構成を示
す。DVPサーバコンピュータ4は、通知機能167
(168、175)、エントリ機能184、制御機能1
74(177)、MQ連携機能181、データセットア
ップ系業務アプリケーション173を含む処理部183
と、処理部からのログ入力に対して所定の処理を行い出
力するデバッグログ出力関数186、業務ログ出力関数
を備えたログ管理関数187と、デバッグログ出力関数
186からのデバッグログを記録するデバッグログファ
イル77aと、業務ログ出力関数187からの業務ログ
を記録する業務ログテーブル77bと、デバッグログ出
力関数186および業務ログ出力関数187からログ出
力されるコンソール188を備えている。
【0564】ログ取得の対象となる機能は、エントリ機
能184、制御機能174(177)、MQ連携機能1
81、データセットアップ系業務アプリケーション17
3、通知機能167(168、175)である。いずれ
の機能についても、業務ログ、デバッグログ(エラー情
報のみ)を取得する。エントリ機能184については、
エントリ機能実行時に会員ID,要求内容などを記録管
理する。制御機能174(177)については、業務開
始、終了等に関する情報を記録管理する。MQ連携機能
181については、CSIサーバコンピュータ12とD
VPサーバコンピュータ4間のやり取りに関する情報や
日時を記録管理する。データセットアップ系業務アプリ
ケーション173については、データベース格納、CS
Vファイル等を作成した、日時及びデータなどを記録管
理する。通知機能167(168、175)について
は、各種通知時に通知された情報や通知対象者及び日時
などを記録管理する。
【0565】図78は、正常系,すなわちエラーがない
場合の業務の流れを示すブロック図である。図78に基
づき、正常系の業務の流れについて説明する。まず、D
VPサーバコンピュータ4の処理部183は、最初の業
務処理として、前処理であるデータベース接続処理(処
理191.00)を行う。その後、必要に応じてその他
の前処理を行う。
【0566】その後、本処理を行う。本処理では、業務
1処理(処理191.02)、業務2処理(処理19
1.04)を行う。その後、後処理を行う(処理19
1.10)。本処理のトランザクション管理について説
明する。トランザクション開始した後(処理191.0
1)、業務1を行う(処理191.02)。次いで、デ
バッグログ出力関数によりデバッグログが、デバッグロ
グファイル77a、コンソール188に出力される(処
理191.03)。次いで業務2処理を行う(処理19
1.04)。その後、トランザクション終了する(処理
191.05)。
【0567】次いで、業務ログ出力のトランザクション
管理が行われる。業務ログ出力のトランザクション開始
後(処理191.06)、業務ログ出力関数187によ
り、業務ログ出力処理が行われ、業務ログテーブル77
b、コンソール188に出力される(処理191.0
7)。その後、業務ログ出力のトランザクションが終了
する(処理191.08)。
【0568】図79は、異常系,すなわちエラーがある
場合の業務の流れを示すブロック図である。図79に基
づき、異常系の業務の流れについて説明する。まず、D
VPサーバコンピュータ4の処理部183は、最初の業
務処理として、前処理であるデータベース接続処理(処
理192.00)を行う。その後、必要に応じてその他
の前処理を行う。その後、本処理を行う。本処理では、
業務1処理(処理192.02)、業務2処理(処理1
92.10)を行う。その後、後処理を行う(処理19
2.11)。
【0569】本処理のトランザクション管理について説
明する。トランザクション開始した後(処理192.0
1)、業務1を行う(処理192.02)。エラーが発
生していない場合には、業務ログ出力関数により業務ロ
グが、業務ログテーブル77b、コンソール188に出
力された後(処理192.04)、Comit処理によ
り、トランザクションを終了する(処理192.0
5)。
【0570】次いで、エラーが発生した場合には(処理
192.03)、Rollback処理によりトランザ
クションを終了する(処理192.06)。その後、業
務ログ出力関数が、再度トランザクションを再発行して
(処理192.07)、業務ログの出力処理が行われ、
業務ログテーブル77b、コンソール188に出力され
る(処理192.08)。次いで、Comit処理によ
り、トランザクションを終了する(処理192.0
9)。このように、図79の処理では、エラー発生時に
異常ログを出力する場合は一旦、現在のトランザクショ
ンを終了後、トランザクションを再発行して、エラーロ
グの出力を行う。
【0571】業務ログのログレコード形式について説明
する。業務ログレコードは、ログ種別、機能名、アプリ
ケーション名、データ種別、サイクル、作成日(業務日
付)、会員コード、ユーザID、ログ作成日付、メッセ
ージコード、コメントの項目からなる。
【0572】ログ種別は、インフォメーション(inf
o)、ワーニング(war)、エラー(err)を識別
する。機能名は、エントリ、制御、MQ連携、データセ
ットアップ、通知である。アプリケーション名は、ログ
を出力したアプリケーション名である。ログ作成日付
は、日付データからなり、ログを出力した日時(月日時
分秒)である。メッセージコードは、固定メッセージを
表示する際にメッセージテーブルより取得するコードで
ある。デバッグログファイルは、ログ種別、アプリケー
ション名、ログ作成日付、コメントの項目からなる。
【0573】業務メッセージを格納するメッセージテー
ブルは、固定メッセージを識別するためのメッセージコ
ード、メッセージの項目からなる。
【0574】ログ関数について説明する。ログ出力機能
(業務ログ)は、業務的なログを取る際に使用される機
能であり、関数内では業務ログテーブルへの書き込みを
行い、加えてコンソールへの出力も行う。復帰値は、実
行結果(int)(正常/エラーの別)であり、引数
は、作成日付を除き、業務ログテーブルと同一項目(す
べてin)である。
【0575】ログ出力機能(デバッグログ)は、運用、
開発時に障害が発生した場合の原因究明方法として使用
される機能であり、運用時にはエラーログのみを採取す
る。引数で取得するログ種別と環境変数に設定されてい
る出力レベルを比較し、該当する種別であれば、デバッ
グログファイルへの書き込みとコンソール出力を行う。
復帰値は、実行結果(int)(正常/エラーの別)で
あり、引数は、作成日付を除き、デバッグログファイル
形式と同一項目(すべてin)、アプリケーション種別
である。
【0576】次いで、DVPサーバコンピュータ4とC
SIサーバコンピュータ12との連携の範囲について説
明する。図80は、DVPサーバコンピュータ4とCS
Iサーバコンピュータ12の概要を示す。DVPサーバ
コンピュータ4のCSIサーバコンピュータ12連携処
理は、DVPサーバコンピュータ4とCSIサーバコン
ピュータ12との電文の送受信と、CSIサーバコンピ
ュータ12からの受信を契機に起動されるDVPサーバ
コンピュータ4内の処理(データベース展開231、C
SV作成232)とから構成される。
【0577】CSIサーバコンピュータ12からの終了
電文受診時点午前4:00〜CSIサーバコンピュータ
12からの開始電文受診時点午前8:00までの間は、
DVPサーバコンピュータ4とCSIサーバコンピュー
タ12との間の連携はない。DVPサーバコンピュータ
4からCSIサーバコンピュータ12に送信されるデー
タのうち制御データ以外のデータは、「送信開始」「デ
ータ」「送信終了」の形式で送信される。
【0578】帳票データの種類は、固定行数帳票と表形
式帳票の2種類である。固定行数帳票とは、表示内容に
ついて、行数、項目等が固定化されている帳票である。
全会員2について、同一フォーマットである。例えば、
サマリー表、総括清算表、総受払代金計算表等がこれに
該当する。表形式帳票とは、明細行数が可変の帳票であ
る。項目は一定で、会員2毎にページ数が異なる。例え
ば、銘柄別決済予定数量、銘柄別決済確定数量、フェイ
ル情報通知等がこれに該当する。
【0579】データ取得のタイミングについて説明す
る。CSIサーバコンピュータ12からメッセージキュ
ーへの送信とは非同期に、DVPサーバコンピュータ4
側で一定サイクルで、キューの監視を行い、データが届
いていれば取得するものとする。データ取得は、CSI
サーバコンピュータ12からの業務開始要求電文を受信
してから業務終了電文を受信するまでの間を対象とす
る。
【0580】エントリのデータ種類について説明する。
バイイン取下申告のバイイン取下申告入力画面用データ
は、取下の入力画面作成と数値のMAX値チェックをす
るためのデータであって、CSIサーバコンピュータ1
2からDVPサーバコンピュータ4に伝達される。制御
データのバイイン取下申告受付開始通知は、9:00に
通知される。CSIサーバコンピュータ12からDVP
サーバコンピュータ4を経てクライアントコンピュータ
9に伝達される。
【0581】制御データのバイイン取下申告受付開始確
認通知は、DVPサーバコンピュータ4からCSIサー
バコンピュータ12に伝達される。バイイン取下申告の
バイイン取下げ申告は、クライアントコンピュータ9か
らDVPサーバコンピュータ4を経てCSIサーバコン
ピュータ12に伝達される。
【0582】バイイン取下申告のバイイン取下げ申告受
信確認通知は、CSIサーバコンピュータ12からDV
Pサーバコンピュータ4を経てクライアントコンピュー
タ9に伝達される。バイイン取下げ申告の有った会員2
に送付される。バイイン取下申告のバイイン取下げ取消
は、クライアントコンピュータ9からDVPサーバコン
ピュータ4を経てCSIサーバコンピュータ12に伝達
される。
【0583】バイイン取下申告のバイイン取下げ取消受
信確認通知は、CSIサーバコンピュータ12からDV
Pサーバコンピュータ4を経てクライアントコンピュー
タ9に伝達される。バイイン取下げ取消の有った会員2
に送付される。制御データのバイイン取下申告受付終了
通知は、CSIサーバコンピュータ12からDVPサー
バコンピュータ4を経てクライアントコンピュータ9に
伝達される。
【0584】制御データのバイイン取下申告受付終了確
認通知は、12:00に通知される。DVPサーバコン
ピュータ4からCSIサーバコンピュータ12に伝達さ
れる。バイイン請求申告のバイイン請求申告入力画面用
データは、CSIサーバコンピュータ12からDVPサ
ーバコンピュータ4に伝達される。申告の入力画面作成
と数値のMAX値チェックをするためのデータである。
売り注文の発注の売注文申込み入力画面用データは、C
SIサーバコンピュータ12からDVPサーバコンピュ
ータ4に伝達される。売注文申込みの入力と数値のMA
X値チェックをするためのデータである。
【0585】制御データのバイイン請求申告受付開始通
知は、12:30に通知される。CSIサーバコンピュ
ータ12からDVPサーバコンピュータ4からクライア
ントコンピュータ9に伝達される。通知先は全会員2で
ある。制御データのバイイン請求申告受付開始確認通知
は、DVPサーバコンピュータ4からCSIサーバコン
ピュータ12に伝達される。
【0586】バイイン請求申告のバイイン請求申告通知
は、クライアントコンピュータ9からDVPサーバコン
ピュータ4を経てCSIサーバコンピュータ12に伝達
される。バイイン請求申告のバイイン請求申告受付確認
は、CSIサーバコンピュータ12からDVPサーバコ
ンピュータ4を経てクライアントコンピュータ9に伝達
される。送付先は、バイイン請求申告の有った会員2で
ある。バイイン請求申告のバイイン請求取消通知は、ク
ライアントコンピュータ9からDVPサーバコンピュー
タ4を経てCSIサーバコンピュータ12に伝達され
る。
【0587】バイイン請求申告のバイイン請求取消受付
確認は、CSIサーバコンピュータ12からDVPサー
バコンピュータ4を経てクライアントコンピュータ9に
伝達される。送付先は、バイイン請求取消の有った会員
2である。制御データのバイイン請求申告受付終了通知
は、14:30に通知される。CSIサーバコンピュー
タ12からDVPサーバコンピュータ4を経てクライア
ントコンピュータ9に伝達される。制御データのバイイ
ン請求申告受付終了確認通知は、DVPサーバコンピュ
ータ4からCSIサーバコンピュータ12に伝達され
る。
【0588】制御データの売注文の発注受付開始通知
は、15:00に通知される。CSIサーバコンピュー
タ12からDVPサーバコンピュータ4を経てクライア
ントコンピュータ9に伝達される。制御データの売注文
の発注受付開始確認通知は、DVPサーバコンピュータ
4からCSIサーバコンピュータ12に伝達される。売
注文の発注の売注文申込み通知は、クライアントコンピ
ュータ9からDVPサーバコンピュータ4を経てCSI
サーバコンピュータ12に伝達される。
【0589】売注文の発注の売注文申込み受付確認は、
CSIサーバコンピュータ12からDVPサーバコンピ
ュータ4を経てクライアントコンピュータ9に伝達され
る。送付先は、売注文申込みの有った会員2である。売
注文の発注の売注文取消通知は、クライアントコンピュ
ータ9からDVPサーバコンピュータ4を経てCSIサ
ーバコンピュータ12に伝達される。売注文の発注の売
注文取消受付確認は、CSIサーバコンピュータ12か
らDVPサーバコンピュータ4を経てクライアントコン
ピュータ9に伝達される。送付先は、売注文取消通知の
有った会員2である。
【0590】制御データの売注文の発注受付終了通知
は、15:30に通知される。CSIサーバコンピュー
タ12からDVPサーバコンピュータ4を経てクライア
ントコンピュータ9に伝達される。制御データの売注文
の発注受付終了確認通知は、DVPサーバコンピュータ
4からCSIサーバコンピュータ12に伝達される。
【0591】DVPサーバコンピュータ4からCSIサ
ーバコンピュータ12へのバイイン請求申告通知,バイ
イン請求取消通知,売注文申込み通知,売注文取消通
知,バイイン取下げ申告通知,バイイン取下げ取消通
知,エントリ情報受付終了確認通知の送信は、要求があ
った時点で即時送信する。DVPサーバコンピュータ4
とCSIサーバコンピュータ12とのやりとりは非同期
なので、会員2が結果を受け取るのにタイムラグが生じ
る。このため、別途確認画面が必要となる。
【0592】状況通知情報等データの種類は、データセ
ットアップ完了の通知と、確認通知との2種類である。
データセットアップ完了の通知とは、「帳票データがで
きたことを会員2に通知した」ことの通知であり、帳票
毎に行われる。CSIサーバコンピュータ12に上げる
のと同じ情報をDVPサーバコンピュータ4で蓄積す
る。DVPサーバコンピュータ4上で通知が実行された
時点で完了とする。
【0593】確認通知とは、「決済情報のダウンロード
がされたこと」または「決済情報がブラウザで参照され
たこと」のどちらか最初に通知されたものを「確認通
知」としてCSIサーバコンピュータ12へ通知するも
のである。CSIサーバコンピュータ12に上げるのと
同じ情報をDVPサーバコンピュータ4で蓄積する。
【0594】状況通知情報は、図81に示す流れで処理
される。すなわち、DVPサーバコンピュータ4は、C
SIサーバコンピュータ12から決済データの受信をす
る(処理241)。次いで、受信した決済データを、デ
ータベースに格納する(処理242)。次に、受信した
決済データから、CSVファイルを作成する(処理24
3)。DVPサーバコンピュータ4の情報通信サーバコ
ンピュータ166は、作成したファイルをクライアント
コンピュータに送信する通知処理を行う(処理24
4)。このとき、通知するためのデータのセットアップ
が完了すると、情報通信サーバコンピュータ166は、
状況通知機能(受付&即時送信)169に、データセッ
トアップ完了の通知を行う。
【0595】クライアントコンピュータ9は、DVPサ
ーバコンピュータ4から受信した通知を、画面上に表示
する通知表示処理を行う(処理245)。次いで、クラ
イアントコンピュータのユーザからの指示により、CS
Vファイルをダウンロードまたはブラウザ閲覧する処理
を行う(処理246)。CSVファイルのダウンロード
またはブラウザ閲覧が行われると、クライアントコンピ
ュータ9は、状況通知機能(受付&即時送信)169
に、確認完了の通知を行う。
【0596】状況通知機能(受付&即時送信)169
は、CSIサーバコンピュータ12に対して、通知状況
を送信する(処理247)。このとき、同一会員2の複
数利用者が同じ情報を確認した場合、最初の1回のみを
CSIサーバコンピュータ12に通知する。また、状況
通知機能(受付&即時送信)169は、状況通知に関す
る業務ログをログ管理データベース77に登録する処理
を行う(処理248)。
【0597】状況通知情報データの送信タイミングにつ
いて説明する。状況通知情報データは、基本的には、要
求があっても、DVPサーバコンピュータ4側で一定時
間ためこんで、まとめて送信する。ただし、即時性が要
求されるものについては、要求された時点で、即時送信
する。一括送信または即時送信は、データ毎に切り分け
が発生する。
【0598】状況通知データは、制御部と、送信会員コ
ード(通知を完了した会員2の会員コード),会員コー
ド(通知したデータの内容である会員コード),通知完
了日時(会員2への通知を完了した日時(年月日時分
秒)),通知した帳票の種別,通知した帳票のサイク
ル,通知した帳票の作成された業務日付(年月日),状
況種別(データセットアップ完了/閲覧orダウンロー
ド完了の別)を含む。
【0599】帳票用マスタデータには、会員マスタ、銘
柄マスタ・債券マスタ、漢字コンスタント、銀行マス
タ、株券オプション銘柄マスタの5種類がある。会員マ
スタは、会員漢字名の表示に使用する。銘柄マスタ、債
券マスタは、株式(銘柄マスタ)と株式以外(債券マス
タ)の銘柄漢字名の表示に使用する。漢字コンスタント
は、汎用的に漢字名の表示に使用する。銀行マスタは、
銀行名、支店名、口座名の表示に使用する。株券オプシ
ョン銘柄マスタは、原株漢字等の表示に使用する。
【0600】帳票マスタデータは、基本的には毎日、全
データ送信される。通常、ユーザは、決済データは決済
日時点のマスタデータ、約定データは約定日時点のマス
タデータを使いたいので、決済データ、約定データは、
最新日付のマスタデータを使用すればよい。
【0601】DVPサーバコンピュータ4による帳票マ
スタデータの取得タイミングとしては、CSIサーバコ
ンピュータ12からメッセージキューへの送信とは非同
期に、DVPサーバコンピュータ4側で一定サイクルで
キューの監視を行い、データが届いていれば取得するも
のとする。データの取得は、CSIサーバコンピュータ
12からの業務開始要求電文を受信してから業務終了電
文を受信するまでの間を対象とし、17:00〜21:
00の間(18:00をめど)に行う。
【0602】制御データには、業務開始要求応答、業務
終了要求応答、前日差入担保金・差入返戻受付開始応
答、前日差入担保金・差入返戻受付終了応答、バイイン
請求申告受付開始応答、バイイン請求申告受付終了応
答、売注文の発注受付開始応答、売注文の発注受付終了
応答、バイイン取下申告受付開始応答、バイイン取下申
告受付終了応答、DVPサーバコンピュータ4からCS
Iサーバコンピュータ12への帳票データ再送依頼電
文、DVPサーバコンピュータ4からCSIサーバコン
ピュータ12への制御データ再送依頼電文、帳票データ
受信確認等の種類がある。制御データは、応答対象の電
文を受け取ったら即時送信する。
【0603】MQおよびMQDの実装方式について説明
する。DVPサーバコンピュータ4とCSIサーバコン
ピュータ12の電文フォーマットの概念としては、制御
データ以外のデータは、ヘッダ(開始電文)と、N個
(Nは1以上)のデータ部と、フッタ(終了電文)とか
ら構成される。制御データは、ヘッダ・フッタがなく、
制御データのみから構成される。
【0604】制御電文の電文項目定義は、次の通りであ
る。 1.電文種別は、制御電文であることをコードで識別す
る項目である。 2.制御種別は、業務開始要求応答,業務終了要求応
答,前日差入担保金・差入返戻受付開始応答,前日差入
担保金・差入返戻受付終了応答,バイイン請求申告受付
開始応答,バイイン請求申告受付終了応答,売注文の発
注受付開始応答,売注文の発注受付終了応答,バイイン
取下申告受付開始応答,バイイン取下申告受付終了応
答,再送依頼電文,受信確認電文等の制御対象をコード
で識別する項目である。
【0605】3.データ種別は、使用しない。 4.サイクルは、0固定である。 5.作成日は、業務日付の年月日である。 6.通番,7.ユーザデータ部を含む。
【0606】業務電文の電文項目定義は、次の通りであ
る。 1.電文種別は、単一データであることをコードで識別
する項目である。 2.制御種別は、問い合わせか応答であることを識別す
る項目である。 3.データ種別は、バイイン請求申告,バイイン請求申
告終了,バイイン注文申込,バイイン注文申込終了,バ
イイン取下申告,バイイン取下申告終了を識別する項目
である。
【0607】4.サイクル番号は、データ種別毎のサイ
クル項目である。 5.作成日は、業務日付の年月日である。 6.通番は、通番である。 7.以降の項目は、各データ依存の項目であり、エント
リの各業務に依存する。複数選択ができる取下業務につ
いては、古い順であることを保証してサマリして送信す
る。
【0608】ヘッダ・フッタ形式(通知)のヘッダの電
文項目定義は、次の通りである。 1.電文種別は、電文の種類をコードで識別する項目で
ある。 2.制御種別は、従来「電文種別」項目であったもので
あり、ヘッダであることを識別する項目である。 3.データ種別は、状況通知であることを識別する項目
である。
【0609】4.サイクル番号項目である。 5.作成日は、従来「送信日」項目であったものであ
り、業務日付の年月日である。 6.通番は、従来「電文ID」項目であったものであ
り、通番である。 7.以降の項目は、各データ依存の項目であり、各業務
に依存する。
【0610】ヘッダ・フッタ形式(通知)のデータ部の
電文項目定義は、次の通りである。 1.電文種別は、電文の種類をコードで識別する項目で
ある。 2.制御種別は、従来「電文種別」項目であったもので
あり、データであることをコードで識別する項目であ
る。 3.データ種別は、状況通知であることを識別する項目
である。 4.サイクル番号項目である。
【0611】5.作成日は、従来「送信日」項目であっ
たものであり、業務日付の年月日である。 6.通番は、従来「電文ID」項目であったものであ
り、通番である。 7.レコード件数は、従来「レコード数」であったもの
であり、1データ部に含まれるレコードの数である。 8.以降の項目は、各データ依存の項目であり、通知の
各業務に依存する。
【0612】ヘッダ・フッタ形式(通知)のフッタ部の
電文項目定義は、次の通りである。 1.電文種別は、電文の種類をコードで識別する項目で
ある。 2.制御種別は、従来「電文種別」項目であったもので
あり、フッタであることをコードで識別する項目であ
る。 3.データ種別は、状況通知であることを識別する項目
である。
【0613】4.サイクル番号項目である。 5.作成日は、従来「送信日」項目であったものであ
り、業務日付の年月日である。 6.通番は、従来「電文ID」であったものであり、通
番である。 7.総データ数は、データ部の総データ数である。
【0614】CSIサーバコンピュータ12とDVPサ
ーバコンピュータ4との連携に関する障害の種類、及び
発生時の対応について説明する。業務と障害について説
明する。
【0615】通知業務のうち帳票処理の障害について説
明する。CSIサーバコンピュータ12に障害が発生し
たときは、CSV作成、会員への通知不可とし、リカバ
リ方式はCSIサーバコンピュータ12の復旧待ちとす
る。ネットワーク(CSIサーバコンピュータ12−D
VPサーバコンピュータ4)に障害が発生したときは、
CSV作成、会員への通知不可とし、リカバリ方式は電
子媒体によるデータの手渡しまたはFAXとする。DV
Pサーバコンピュータ4に障害が発生したときは、CS
V作成、会員への通知不可とし、リカバリ方式はDVP
サーバコンピュータ4の復旧待ちとする。通知業務のう
ち帳票処理の障害は、基本的には即時対応とするが、緊
急度低い。
【0616】通知業務のうち決済処理の障害について説
明する。CSIサーバコンピュータ12に障害が発生し
たときは、CSV作成、会員への通知不可とし、リカバ
リ方式はCSIサーバコンピュータ12の復旧待ちとす
る。ネットワーク(CSIサーバコンピュータ12−D
VPサーバコンピュータ4)に障害が発生したときは、
CSV作成、会員への通知不可とし、リカバリ方式は電
子媒体によるデータの手渡しとする。DVPサーバコン
ピュータ4に障害が発生したときは、CSV作成、会員
への通知不可とし、リカバリ方式はDVPサーバコンピ
ュータ4の復旧待ちとする。通知業務のうち決済処理の
障害は、緊急度非常に高い。制限時間タイトである。
【0617】通知業務のうち確認処理の障害について説
明する。CSIサーバコンピュータ12に障害が発生し
たときは、CSV作成、会員への通知不可とし、リカバ
リ方式はCSIサーバコンピュータ12の復旧待ちとす
る。ネットワーク(CSIサーバコンピュータ12−D
VPサーバコンピュータ4)に障害が発生したときは、
CSV作成、会員への通知不可とし、リカバリ方式は電
子媒体によるデータの手渡しとする。DVPサーバコン
ピュータ4に障害が発生したときは、CSV作成、会員
への通知不可とし、リカバリ方式はDVPサーバコンピ
ュータ4の復旧待ちとする。通知業務のうち確認処理の
障害は、基本的には即時対応だが、緊急度低い。
【0618】エントリ業務のうち申請/取下処理の障害
について説明する。CSIサーバコンピュータ12に障
害が発生したときは、CSIへの通知不可、会員からの
申請はDVP内で蓄積可能とし、リカバリ方式は復旧後
まとめての処理、電話連絡とする。ネットワーク(CS
Iサーバコンピュータ12−DVPサーバコンピュータ
4)に障害が発生したときは、CSIへの通知不可。会
員からの申請はDVP内で蓄積可能とし、リカバリ方式
は復旧後まとめての処理、電話連絡、電子媒体によるデ
ータの手渡しとする。DVPサーバコンピュータ4に障
害が発生したときは、業務停止とし、リカバリ方式はD
VPサーバコンピュータ4の復旧待ち、電話連絡とす
る。エントリ業務のうち申請/取下処理の障害は、緊急
度高い。
【0619】エントリ業務のうち売注文処理の障害につ
いて説明する。CSIサーバコンピュータ12に障害が
発生したときは、CSIへの通知不可、会員からの受付
はDVP内での蓄積可能とし、リカバリ方式は復旧後ま
とめて処理、電話連絡とする。ネットワーク(CSIサ
ーバコンピュータ12−DVPサーバコンピュータ4)
に障害が発生したときは、CSIへの通知不可、会員か
らの受付はDVP内での蓄積可能とし、リカバリ方式は
復旧後まとめて処理、電話連絡、電子媒体によるデータ
の手渡しとする。DVPサーバコンピュータ4に障害が
発生したときは、業務停止とし、リカバリ方式はDVP
サーバコンピュータ4の復旧待ち、電話連絡とする。エ
ントリ業務のうち売注文処理の障害は、緊急度非常に高
い。
【0620】制御処理の障害について説明する。CSI
サーバコンピュータ12に障害が発生したときは、開始
電文が来ない場合は業務が開始できず、また終了電文が
来ない場合は業務が終了できない。リカバリ方式はCS
Iサーバコンピュータ12の復旧待ちとする。ネットワ
ーク(CSIサーバコンピュータ12−DVPサーバコ
ンピュータ4)に障害が発生したときは、開始電文が来
ない場合は業務が開始できず、終了電文が来ない場合は
業務が終了できない。リカバリ方式は電話連絡とする。
DVPサーバコンピュータ4に障害が発生したときは、
開始電文が来ない場合は業務が開始できず、終了電文が
来ない場合は業務が終了できない。リカバリ方式はDV
Pサーバコンピュータ4の復旧待ちとする。制御処理の
障害は、開始電文については緊急度高い。終了電文につ
いては多少復旧が遅れても運用でカバーできる。
【0621】DVPサーバコンピュータ4での障害の種
類について説明する。障害箇所がハードウェアの本体、
周辺装置である場合の障害例としては、故障があり、業
務への影響はシステムダウン、業務停止である。障害箇
所がハードウェアの通信装置である場合の障害例として
は、故障があり、業務への影響は業務停止である。
【0622】障害箇所がハードウェアの通信経路である
場合の障害例としては、回線切断、タイムアウト、文字
化け、データ失踪、キューのオーバーフローがあり、業
務への影響は業務停止である。障害箇所がソフトウェア
のOSである場合の障害例としては、バグがあり、業務
への影響はシステムダウン、業務停止である。
【0623】障害箇所がソフトウェアのミドルウェア
(DB,INTERSTAGE等)である場合の障害例
としては、バグ、資源枯渇があり、業務への影響は業務
停止である。障害箇所がソフトウェアのアプリケーショ
ンである場合の障害例としては、バグがあり、業務への
影響は対象業務停止である。障害箇所がソフトウェアの
データである場合の障害例としては、不整合データがあ
り、業務への影響は対象業務停止である。
【0624】障害時のリカバリ方式は次の通りである。
障害箇所がハードウェアの本体、周辺装置、通信装置で
ある場合のリカバリ方式は、原因解明、障害箇所の修理
・交換である。障害箇所がハードウェアの通信経路であ
る場合のリカバリ方式は、原因解明、システムの再起
動、環境設定の変更、待機、キューのクリア、再送信
(CSIサーバコンピュータ12からの再送と、DVP
サーバコンピュータ4から再送要求を送っての再送の2
パターン)である。
【0625】障害箇所がソフトウェアのOS、ミドルウ
ェア(DB,INTERSTAGE等)である場合のリ
カバリ方式は、原因解明、システムの再起動である。障
害箇所がソフトウェアのアプリケーションである場合の
リカバリ方式は、ログによる原因解明、ソースの修正、
アプリケーションの停止・再起動、キューのクリアであ
る。障害箇所がソフトウェアのデータである場合のリカ
バリ方式は、データの再作成、再送(CSIサーバコン
ピュータ12からの再送と、DVPサーバコンピュータ
4から再送要求を送っての再送の2パターン)である。
【0626】通信部分の障害の場合のデータ毎の代替ル
ートは次の通りである。ルートが帳票データである場合
は代替ルートとして運用機能にマニュアルでのリラン機
能を持たせるか、電子媒体にデータを格納して手渡しす
る。電子媒体からのデータを取り込む仕組みが別途必要
となる。ルートがエントリである場合は代替ルートとし
てDVPサーバコンピュータ4のログを参照するか、ロ
グからCSVにダウンロードし、電子媒体で手渡しす
る。
【0627】ルートが状況通知(確認完了通知)である
場合は代替ルートとしてDVPサーバコンピュータ4の
ログを参照するか、ログからCSVにダウンロードし、
電子媒体で手渡しする。ルートがマスタデータである場
合は代替ルートとして運用機能にマニュアルでのリラン
機能を持たせるか、電子媒体にデータを格納して手渡し
する。電子媒体からのデータを取り込む仕組みが別途必
要となる。
【0628】障害通知及び監視方式について説明する。
ログ管理との調整として、CSIサーバコンピュータ1
2とのやりとりはログとして全て記録する。正常系異常
系併せてコンソールに随時表示できるようにする。ログ
取得のタイミングと取得できる障害は次の通りである。
ログ取得のタイミングがDVPサーバコンピュータ4か
らの電文送信時である場合、送信情報単位で接続不可
能、送信失敗の障害を取得可能である。
【0629】ログ取得のタイミングがCSIサーバコン
ピュータ12からの電文受信時である場合、受信情報単
位で接続不可能、データ欠落、データ不整合の障害を取
得可能である。ログ取得のタイミングがDB格納時であ
る場合、テーブル単位でDB未起動、データ不整合、資
源枯渇の障害を取得可能である。ログ取得のタイミング
がCSV作成時である場合、CSVファイル単位で資源
枯渇、ファイル権限異常の障害を取得可能である。
【0630】データベースへの格納方法及び、CSVフ
ァイルの扱いについて説明する。データベースに格納す
るデータは、HTMLのデータ源泉として使用する。ダ
ウンロード用CSVファイルはデータベースのデータと
は別に作成する。データベースへの格納方法および格納
単位について、図82、図83に基づき説明する。
【0631】図82は、帳票データの格納方法および格
納単位を示す図である。まず、DVPサーバコンピュー
タ4は、CSIサーバコンピュータ12から帳票データ
を取得し、キュー(待ち行列)251による先入れ先出
しの処理を行う。次いで、キュー251から取り出した
ジョブについて、連携通信処理を行う(処理252)。
【0632】その後、マスタデータベース257に格納
された帳票マスタデータを参照して、帳票データについ
て、1レコード毎に、CSVを作成する処理を行い(処
理253)、作成したCSVファイルデータベース25
4に格納する。また、連携通信処理を行った後(処理2
52)、取得した帳票データを、帳票管理データベース
258、帳票データベース259に登録する。
【0633】図83は、マスタデータ、エントリデータ
の格納方法および格納単位を示す図である。まず、DV
Pサーバコンピュータ4は、CSIサーバコンピュータ
12からマスタデータ、エントリデータを取得し、キュ
ー(待ち行列)251による先入れ先出しの処理を行
う。次いで、キュー251から取り出したジョブを、デ
ータベースサーバコンピュータ256の各テーブル26
1に格納するテーブル格納処理を行う(処理260)。
このとき、マスタデータは、全件置換して格納し、エン
トリデータは、追加して格納する。
【0634】CSVファイルは、CSV管理情報テーブ
ルにより管理する。これにより、会員2に提供するCS
Vファイルの検索、CSVファイルの状態管理が可能と
なる。図84は、CSV管理情報のテーブルを表す図で
ある。CSV管理情報のテーブルには、帳票種別、サイ
クル、作成日、送信会員コード、会員コード、格納先デ
ィレクトリ名、CSVファイル名、配信情報有無フラグ
が含まれる。送信会員コードとは、CSVをダウンロー
ドする会員2、会員コードとは、CSVの内容が示す会
員2のコードである。格納先ディレクトリ名は、帳票種
別,会員コード,作成年月日から作成する。CSVファ
イル名は、帳票種別,会員コード,作成年月日から作成
する。配信情報有無フラグとは、配信情報(CSVファ
イル)の有無を識別するフラグである。CSVファイル
の保存期間は、6営業日とし、保存期間の過ぎたファイ
ルは、削除する。
【0635】CSV作成方式について説明する。1日の
うちに同じ会員2に同じ帳票のCSVファイルの生成を
通知する様な場合には、CSVファイルは丸ごと置き換
えるものとする。作成したCSVファイルを所定の期間
保存し、保存対象外になったCSVファイルを削除す
る。この場合の所定の保存期間は、検索処理の仕様によ
って決まる。CSIサーバコンピュータ12から帳票デ
ータを受信し、データベースにレコードを書き込むタイ
ミングで、1行ずつCSVファイルに出力する。
【0636】当日分のデータのみをCSVファイルに登
録し、過去のデータは登録しない。CSVファイルは、
会員+帳票単位で作成する。CSVファイルに格納する
際、空行は、固定行数帳票では、カンマのみの行とす
る。すなわち、DVPサーバコンピュータ4の帳票テー
ブルに、空行レコードは存在する。表形式帳票では、空
行は存在しない。
【0637】図85は、会員2(クライアントコンピュ
ータ9)側への配信可能情報の送信処理フローチャート
であって、銘柄別決済予定数量を配布する場合を例とし
たものである。処理がスタートすると、ステップS51
で、運用管理テーブルよりCSVファイル作成ディレク
トリのプレフィクスを取得する。
【0638】次いで、ステップS52で、電文ヘッダ部
よりデータ種別、同報通知会員1〜700等の共通情報
を抽出する。ステップS53で、配信情報管理データベ
ース172にレコードがあるか否か判定する。
【0639】配信情報管理データベース172にレコー
ドがない場合(ステップS53:No)、ステップS5
4で配信情報詳細テーブル172bおよびCSVファイ
ルを削除し、ステップS55で電文データ部より1電文
ずつ読み込む。配信情報管理データベース172にレコ
ードがある場合(ステップS53:Yes)、ステップ
S55で電文データ部より1電文ずつ読み込む。ステッ
プS55の電文データ部よりの読み込みでは、まずレコ
ード件数を読み込み、データがなくなるまでレコード単
位に項目を切り出す。各マスタより精算部員会員名、会
員名、漢字、銀行名等を取得する。CSVディレクト
リ、CSVファイル名を作成する。CSVにデータを出
力し、銘柄別決済予定数量にデータを追加する。ステッ
プS55では、以上の処理をループとして繰り返す。
【0640】次いで、ステップS56で同報通知会員1
〜700の読み込みをデータがなくなるまで行う。この
ステップS56の会員読み込みでは、まず、配信情報詳
細テーブル172bを検索する。検索の結果、データが
ヒットしなかった場合、配信情報詳細テーブル172b
に配信情報種別、サイクル、作成日と、データがない旨
のデータを追加する。
【0641】次いで、ステップS57で通知時間の指定
のない即時送信情報または指定された通知時間が経過し
た情報か否か判定する。通知時間の指定のない即時送信
情報または指定された通知時間が経過した情報である場
合(ステップS57:Yes)、ステップS58で配信
タイミングフラグを即時送信に指定し、ステップS60
で配信情報管理データベースのレコード件数が0件か否
か判定する。
【0642】通知時間の指定のない即時送信情報または
指定された通知時間が経過した情報でない場合(ステッ
プS57:No)、ステップS59で配信タイミングフ
ラグを時刻指定に指定し、ステップS60で配信情報管
理データベースのレコード件数が0件か否か判定する。
【0643】配信情報管理データベースのレコード件数
が0件である場合(ステップS60:Yes)、ステッ
プS61で情報を配信情報管理データベース172の配
信情報通知に追加し、ステップS63でフッタ部のデー
タ件数が整合しているか判定する。配信情報管理データ
ベースのレコード件数が0件でない場合(ステップS6
0:No)、ステップS62で配信情報管理データベー
ス172の配信情報通知を更新し、ステップS63でフ
ッタ部のデータ件数が整合しているか判定する。
【0644】フッタ部のデータ件数が整合している場合
(ステップS63:Yes)、ステップS65で応答電
文を送信する。フッタ部のデータ件数が整合していない
場合(ステップS63:No)、ステップS64でデー
タベース、メッセージキューのロールバック、CSVフ
ァイルの全件削除、ログ出力等のエラー処理を行い、ス
テップS65で応答電文を送信する。
【0645】ステップS65で応答電文を送信した後、
ステップS66で配信タイミングが即時送信か判定す
る。配信タイミングが即時送信である場合(ステップs
66:Yes)、通知機能167をコールし、復帰値を
見て「通知処理を起動しました」「通知処理が正常終了
しました」「通知処理がエラーを返しました」等のログ
出力を行う。その後、処理を終了する。配信タイミング
が即時送信でない場合(ステップs66:No)、処理
を終了する。
【0646】また、総受払代金計算表(予定額)配布の
処理の場合は、ステップS55の電文データ部よりの読
み込みにおいて、銀行名をマスタより取得しない点、銘
柄別決済予定数量の代わりに総受払代金計算表(予定
額)にデータを追加する点を除いては、図85の銘柄別
決済予定数量配布の処理フローと略同様である。
【0647】また、バイイン実行結果通知(全会員用)
配布の処理の場合は、ステップS53の配信情報管理デ
ータベース172にレコードがあるか否かの判定処理で
同一サイクルがあるか否かのチェックを行う点、ステッ
プS55の電文データ部よりの読み込み処理の直前にC
SV用ディレクトリ、CSVファイル名を作成する点、
銘柄別決済予定数量の代わりにバイイン実行結果通知
(全会員用)にデータを追加する点、ステップS56の
会員読み込み処理で配信情報詳細テーブル172bを検
索せずに配信情報詳細テーブル172bに配信情報種
別、サイクル、作成日等のデータを追加する点、ステッ
プS56の会員読み込み処理で会員コードを「全員」に
設定する点を除いては、図85の銘柄別決済予定数量配
布の処理フローと略同様である。
【0648】エントリ業務の概要について説明する。本
実施形態では、バイイン事務のバイイン請求申告、バイ
イン実行に伴うバイイン注文申込、バイイン請求取下申
告をシステム化する。実運用面での認証/与信、監視機
能との連携を実現する。
【0649】バイイン請求関係業務の流れの概要につい
て説明する。バイイン請求関係業務の実施日はX(=S
+n)日であり、決済日(被フェイル日)の翌日以降で
ある。対象会員は、決済日(被フェイル日)の翌日以
降、12:30迄に通知される「フェイル情報通知(D
EL後)」で、フェイルが解消しない被フェイル会員で
ある。
【0650】バイイン請求関係のデータの流れについて
説明する。フェイル情報通知(DEL後)は、同報通知
の帳票の一つであって、毎日12:30までに全会員2
に送信される。CSIサーバコンピュータ12からDV
Pサーバコンピュータ4を経てクライアントコンピュー
タ9に伝達される。フェイル/被フェイル会員以外には
無情報を通知する。
【0651】バイイン請求対象銘柄情報は、X日の1
2:30までにCSIサーバコンピュータ12からDV
Pサーバコンピュータ4に伝達される。バイイン請求申
告受付開始通知は、X日の12:30にCSIサーバコ
ンピュータ12からDVPサーバコンピュータ4に伝達
される。会員2への同報通知は行わない。
【0652】バイイン請求申告受付開始応答は、バイイ
ン請求申告受付開始通知を受信した事の通知であって、
X日の12:30にDVPサーバコンピュータ4からC
SIサーバコンピュータ12に伝達される。バイイン請
求申告は、X日の12:30〜14:30にクライアン
トコンピュータ9からDVPサーバコンピュータ4を経
てCSIサーバコンピュータ12に伝達される。発信元
は被フェイル会員、バイイン請求会員であり、新規申
告、変更申告、取消申告の3つの場合がある。
【0653】バイイン請求申告受付確認通知は、バイイ
ン請求申告の有効無効等の通知であって、X日の12:
30〜14:30にCSIサーバコンピュータ12から
DVPサーバコンピュータ4に伝達される。会員2への
任意通知はしない。バイイン請求申告受付終了通知は、
X日の14:30にCSIサーバコンピュータ12から
DVPサーバコンピュータ4に伝達される。会員2への
同報通知はしない。
【0654】バイイン請求申告受付終了応答はバイイン
請求申告受付終了通知を受信した事の通知であって、X
日の14:30以降にDVPサーバコンピュータ4から
CSIサーバコンピュータ12に伝達される。バイイン
請求申告終了はバイイン請求申告を全て送信した事の通
知であって、X日の14:30以降にDVPサーバコン
ピュータ4からCSIサーバコンピュータ12に伝達さ
れる。
【0655】バイイン請求申告終了応答はバイイン請求
申告終了を受信した事の通知であって、X日の14:3
0以降にCSIサーバコンピュータ12からDVPサー
バコンピュータ4に伝達される。バイイン情報通知(当
初)はバイイン請求日に通知する帳票であって、X日の
15:00にバイイン請求会員,費用負担対象会員に通
知される。CSIサーバコンピュータ12からDVPサ
ーバコンピュータ4を経てクライアントコンピュータ9
に伝達される。
【0656】バイイン情報通知(CNS後)はバイイン
請求会員,費用負担対象会員に通知される帳票であっ
て、X以降毎日17:00にCSIサーバコンピュータ
12からDVPサーバコンピュータ4を経てクライアン
トコンピュータ9に伝達される。関係する全バイイン請
求又は費用負担対象(暫定)が解消する迄毎日通知され
る。
【0657】CSIサーバコンピュータ12の機能概要
は、次のとおりである。CSIサーバコンピュータ12
は、毎日、12:30迄に、全会員2の「フェイル情報
通知(DEL後)」を作成し、DVPサーバコンピュー
タ4へ送信する。CSIサーバコンピュータ12は、X
日の12:30迄に、「バイイン請求対象銘柄情報」を
作成し、DVPサーバコンピュータ4へ送信する。
【0658】CSIサーバコンピュータ12は、X日の
12:30に「バイイン請求申告受付開始通知」をDV
Pサーバコンピュータ4へ送信し、バイイン請求申告の
受付処理を開始する。CSIサーバコンピュータ12
は、DVPサーバコンピュータ4から受け取った「バイ
イン請求申告」に対して受付処理を行ない、その結果を
DVPサーバコンピュータ4へ送信する。
【0659】CSIサーバコンピュータ12は、X日の
14:30に「バイイン請求申告受付終了通知」をDV
Pサーバコンピュータ4へ送信し、DVPサーバコンピ
ュータ4から「バイイン請求申告受付終了応答」と「バ
イイン請求申告終了」を受け取ったら、DVPサーバコ
ンピュータ4へ「バイイン請求申告終了応答」を返信
し、バイイン請求申告の受付処理を終了する。
【0660】CSIサーバコンピュータ12は、バイイ
ン請求日の15:00にバイイン請求会員と費用負担対
象会員に通知する「バイイン情報通知(当初)」をDV
Pサーバコンピュータ4へ送信する。CSIサーバコン
ピュータ12は、バイイン請求日以降の毎日、17:0
0に必要であれば、バイイン請求会員と費用負担対象会
員に通知する「バイイン情報通知(CNS後)」をDV
Pサーバコンピュータ4へ送信する。
【0661】DVPサーバコンピュータ4の機能概要は
次のとおりである。DVPサーバコンピュータ4は、毎
日、12:30迄にCSIサーバコンピュータ12から
受け取った「フェイル情報通知(DEL後)」を全会員
2へ同報通知する。
【0662】DVPサーバコンピュータ4は、X日の1
2:30迄にCSIサーバコンピュータ12から受け取
った「バイイン請求対象銘柄情報」でバイイン請求対象
テーブルを再作成する。DVPサーバコンピュータ4
は、X日の12:30にCSIサーバコンピュータ12
から「バイイン請求申告受付開始通知」を受け取った
ら、請求申告受付時間内とし、CSIサーバコンピュー
タ12へ「バイイン請求申告受付開始応答」を送信す
る。但し、未だCSIサーバコンピュータ12から「バ
イイン請求対象銘柄情報」を受け取っていなければ、請
求申告受付時間内とはせず、それを受け取ってバイイン
請求対象テーブルを再作成してから請求申告受付時間内
とする。
【0663】DVPサーバコンピュータ4は、クライア
ントコンピュータ9から「バイイン請求申告」を受信
後、請求番号の採番(新規申告時)、版数更新、バイイ
ン請求テーブル更新を行い、CSIサーバコンピュータ
12へ「バイイン請求申告」を送信する。さらに、リア
ルタイムにその会員2へ「仮受領」または「仮取消」と
請求番号を「バイイン請求申告アップロード通知」で通
知する。バイイン請求受付時間内外のチェックを行う。
時間外の場合は、CSIサーバコンピュータ12へは送
信せず、「バイイン請求申告アップロード通知」で時間
外エラーをその会員2へ通知する。
【0664】DVPサーバコンピュータ4は、CSIサ
ーバコンピュータ12から受信した「バイイン請求受付
確認通知」でバイイン請求テーブルを更新する。DVP
サーバコンピュータ4は、毎日、14:30にCSIサ
ーバコンピュータ12から「バイイン請求申告受付終了
通知」を受信したら、請求申告受付時間外とし、CSI
サーバコンピュータ12へ「バイイン請求申告受付終了
応答」を送信する。DVPサーバコンピュータ4は、未
送信の「バイイン請求申告」をCSIサーバコンピュー
タ12へ全て送信し、「バイイン請求申告終了」をCS
Iサーバコンピュータ12へ送信する。
【0665】DVPサーバコンピュータ4は、バイイン
請求日の15:00にCSIサーバコンピュータ12か
ら受信した「バイイン情報通知(当初)」をバイイン請
求会員と費用負担対象会員に任意通知する。DVPサー
バコンピュータ4は、バイイン請求日以降の毎日、1
7:00にCSIサーバコンピュータ12から受信した
「バイイン情報通知(CNS後)」をバイイン請求会員
と費用負担対象会員に任意通知する。
【0666】クライアントコンピュータ9の機能概要は
次のとおりである。全会員2のクライアントコンピュー
タ9は、毎日、12:30迄にDVPサーバコンピュー
タ4から「フェイル情報通知(DEL後)」の同報通知
を受ける。被フェイル会員のクライアントコンピュータ
9は、バイイン請求申告画面から請求銘柄,数量等を入
力し、DVPサーバコンピュータ4へ「バイイン請求申
告」を送信する。
【0667】バイイン請求会員のクライアントコンピュ
ータ9は、バイイン請求受付状況表から変更対象の請求
申告を選択し、数量を変更してDVPサーバコンピュー
タ4へ「バイイン請求申告」を送信する。バイイン請求
会員クライアントコンピュータ9は、バイイン請求受付
状況表から取消対象の請求申告を選択し、DVPサーバ
コンピュータ4へ「バイイン請求請求」を送信する。
【0668】バイイン請求会員と費用負担対象会員のク
ライアントコンピュータ9は、DVPサーバコンピュー
タ4からバイイン請求日の15:00に「バイイン情報
通知(当初)」の通知とバイイン請求日以降の毎日1
7:00に「バイイン情報通知(CNS後)」の任意通
知を受ける。
【0669】バイイン実行に伴うバイイン注文申込関係
業務の流れの概要について説明する。バイイン注文申込
関係業務の実施日はX+3日以降で、バイイン請求日の
3日後からフェイルが解消されるかバイインが取り下げ
られる迄である。対象会員は、全正会員と株券オプショ
ン取引特別参加者である。
【0670】バイイン実行に伴うバイイン注文申込関係
のデータの流れについて説明する。バイイン情報通知
(DEL後)は、X+1日以降毎日12:30にバイイ
ン請求会員,費用負担対象会員に配布される帳票であっ
て、CSIサーバコンピュータ12からDVPサーバコ
ンピュータ4を経てクライアントコンピュータ9に伝達
される。関係する全バイイン請求又は費用負担対象(暫
定)が解消する迄毎日通知される。
【0671】バイイン実行通知は、X+3日以降の1
2:30に請求会員、費用負担対象会員、全会員に配布
される帳票であって、CSIサーバコンピュータ12か
らDVPサーバコンピュータ4を経てクライアントコン
ピュータ9に伝達される。請求会員用、費用負担対象会
員用、全会員用の3種類がある。バイイン注文対象銘柄
情報は、X+3日以降の15:00までにCSIサーバ
コンピュータ12からDVPサーバコンピュータ4に伝
達される。
【0672】バイイン注文申込受付開始通知は、X+3
日以降の15:00にCSIサーバコンピュータ12か
らDVPサーバコンピュータ4に伝達される。会員2へ
の同報通知はしない。バイイン注文申込受付開始応答
は、バイイン注文申込受付開始通知を受信した事の通知
であって、X+3日以降の15:00にDVPサーバコ
ンピュータ4からCSIサーバコンピュータ12に伝達
される。
【0673】バイイン注文申込は、X+3日以降の1
5:00〜15:30にクライアントコンピュータ9か
らDVPサーバコンピュータ4を経てCSIサーバコン
ピュータ12に伝達される。発信元は売注文希望会員、
売注文会員であり、新規申込、変更申込、取消申込の3
つの場合が有る。バイイン注文申込受付確認通知は、バ
イイン注文申込データの有効無効等の通知であって、X
+3日以降の15:00〜15:30にCSIサーバコ
ンピュータ12からDVPサーバコンピュータ4に伝達
される。会員2への任意通知はしない。
【0674】バイイン注文申込受付終了通知は、X+3
日以降の15:30にCSIサーバコンピュータ12か
らDVPサーバコンピュータ4に伝達される。会員2へ
の同報通知はしない。バイイン注文申込受付終了応答は
バイイン注文申込受付終了通知を受信した事の通知であ
って、X+3日以降の15:30以降にDVPサーバコ
ンピュータ4からCSIサーバコンピュータ12に伝達
される。バイイン注文申込終了はバイイン注文申込を全
て送信した事の通知であって、X+3日以降の15:3
0以降にDVPサーバコンピュータ4からCSIサーバ
コンピュータ12に伝達される。
【0675】バイイン注文申込終了応答はバイイン注文
申込終了を受信した事の通知であって、X+3日以降の
15:30以降にCSIサーバコンピュータ12からD
VPサーバコンピュータ4に伝達される。バイイン実行
結果通知はX+3日以降の16:30にCSIサーバコ
ンピュータ12からDVPサーバコンピュータ4を経て
クライアントコンピュータ9に伝達される。通知先は請
求会員、費用負担会員、売方会員、全会員のいずれかで
あり、請求会員用,費用負担会員用,売方会員用,全会
員用の4種類がある。
【0676】バイイン無効情報通知はX+3日以降の1
7:00にCSIサーバコンピュータ12からDVPサ
ーバコンピュータ4を経てクライアントコンピュータ9
に伝達される。通知先は無効となるバイインがある会員
2である。請求会員用、費用負担会員用があり、銘柄毎
に決まる。バイイン情報通知(CNS後)はX日以降毎
日の17:00にCSIサーバコンピュータ12からD
VPサーバコンピュータ4を経てクライアントコンピュ
ータ9に伝達される。通知先はバイイン請求会員,費用
負担対象会員であり、関係する全バイイン請求又は費用
負担対象(暫定)が解消する迄毎日通知する。バイイン
実行通知(前日予告)はX+2日の17:00にCSI
サーバコンピュータ12からDVPサーバコンピュータ
4を経てクライアントコンピュータ9に伝達される。通
知先は請求会員、費用負担会員、全会員のいずれかであ
り、請求会員用,費用負担会員用,全会員用の3種類あ
る。
【0677】CSIサーバコンピュータ12の機能概要
は次の通りである。CSIサーバコンピュータ12は、
バイイン請求日以降の毎日、必要であれば、17:00
にバイイン請求会員と費用負担対象会員に通知する「バ
イイン情報通知(CNS後)」をDVPサーバコンピュ
ータ4へ送信する。
【0678】CSIサーバコンピュータ12は、バイイ
ン請求日の翌日以降の毎日、必要であれば、12:30
にバイイン請求会員と費用負担対象会員に通知する「バ
イイン情報通知(DEL後)」をDVPサーバコンピュ
ータ4へ送信する。CSIサーバコンピュータ12は、
バイイン請求日の2日後の17:00にバイイン請求会
員、費用負担対象会員と全会員へ通知する「バイイン実
行通知(前日予告)」をDVPサーバコンピュータ4へ
送信する。CSIサーバコンピュータ12は、バイイン
実行日の12:30にバイイン請求会員、費用負担対象
会員と全会員へ通知する「バイイン実行通知」をDVP
サーバコンピュータ4へ送信する。
【0679】CSIサーバコンピュータ12は、バイイ
ン実行日の15:00迄に「バイイン注文対象銘柄情
報」をDVPサーバコンピュータ4へ送信する。CSI
サーバコンピュータ12は、バイイン実行日の15:0
0に「バイイン注文申込受付開始通知」をDVPサーバ
コンピュータ4へ送信し、バイイン注文申込の受付処理
を開始する。CSIサーバコンピュータ12は、DVP
サーバコンピュータ4から受け取った「バイイン注文申
込」に対して受付処理を行ない、その結果をDVPサー
バコンピュータ4へ送信する。
【0680】CSIサーバコンピュータ12は、バイイ
ン実行日の15:30に「バイイン注文申込受付終了通
知」をDVPサーバコンピュータ4へ送信し、DVPサ
ーバコンピュータ4から「バイイン注文申込受付終了応
答」と「バイイン注文申込終了」を受け取ったら、DV
Pサーバコンピュータ4へ「バイイン注文申込終了応
答」を返信し、バイイン注文申込の受付を終了する。
【0681】CSIサーバコンピュータ12は、バイイ
ン実行日の16:30にバイイン請求会員、費用負担対
象会員、売方会員と全会員へ通知する「バイイン実行結
果通知」をDVPサーバコンピュータ4へ送信する。C
SIサーバコンピュータ12は、バイイン実行日の1
7:00に無効となるバイインの有るバイイン請求会
員、費用負担対象会員へ通知する「バイイン無効情報通
知」をDVPサーバコンピュータ4へ送信する。
【0682】DVPサーバコンピュータ4の機能概要は
次の通りである。DVPサーバコンピュータ4はバイイ
ン請求日以降の毎日、17:00にCSIサーバコンピ
ュータ12から受信した「バイイン情報通知(CNS
後)」をバイイン請求会員と費用負担対象会員に任意通
知する。
【0683】DVPサーバコンピュータ4はバイイン請
求日の翌日以降の毎日、12:30にCSIサーバコン
ピュータ12から受信した「バイイン情報通知(DEL
後)」をバイイン請求会員と費用負担対象会員に任意通
知する。DVPサーバコンピュータ4はバイイン請求日
の2日後の17:00にCSIサーバコンピュータ12
から受信した「バイイン実行通知(前日予告)」をバイ
イン請求会員、費用負担対象会員と全会員へ任意/同報
通知する。
【0684】DVPサーバコンピュータ4はバイイン実
行日の12:30にCSIサーバコンピュータ12から
受信した「バイイン実行通知」をバイイン請求会員、費
用負担対象会員と全会員へ任意/同報通知する。DVP
サーバコンピュータ4はバイイン実行日の15:00迄
にCSIサーバコンピュータ12から受け取った「バイ
イン注文対象銘柄情報」によりバイイン注文対象テーブ
ルを再作成する。DVPサーバコンピュータ4はバイイ
ン実行日の15:00にCSIサーバコンピュータ12
から「バイイン注文申込受付開始通知」を受け取った
ら、注文申込受付時間内とし、CSIサーバコンピュー
タ12へ「バイイン注文申込受付開始応答」を送信す
る。
【0685】DVPサーバコンピュータ4はクライアン
トコンピュータ9から「バイイン注文申込」を受信後、
注文番号の採番(新規申込時)、版数更新、バイイン注
文テーブル更新を行い、CSIサーバコンピュータ12
へ「バイイン注文申込」を送信する。さらに、リアルタ
イムにその会員2へ「仮受領」または「仮取消」と注文
番号を「バイイン注文申込アップロード通知」で通知す
る。バイイン注文受付時間内外をチェックし、時間外の
場合は、CSIサーバコンピュータ12へは送信せず、
時間外エラーを「バイイン注文申込アップロード通知」
でその会員2へ通知する。
【0686】DVPサーバコンピュータ4はCSIサー
バコンピュータ12から受信した「バイイン注文申込受
付確認通知」でバイイン注文テーブルを更新する。DV
Pサーバコンピュータ4はバイイン実行日の15:30
にCSIサーバコンピュータ12から「バイイン注文申
込受付終了通知」を受け取ったら、注文受付時間外と
し、CSIサーバコンピュータ12へ「バイイン注文申
込受付終了応答」を送信する。DVPサーバコンピュー
タ4は未送信の「バイイン注文申込」をCSIサーバコ
ンピュータ12へ全て送信し、「バイイン注文申込終
了」をCSIサーバコンピュータ12へ送信する。
【0687】DVPサーバコンピュータ4はバイイン実
行日の16:30にCSIサーバコンピュータ12から
受信した「バイイン実行結果通知」をバイイン請求会
員、費用負担対象会員、売方会員と全会員へ任意/同報
通知する。DVPサーバコンピュータ4はバイイン実行
日の17:00にCSIサーバコンピュータ12から受
信した「バイイン無効情報通知」を無効となるバイイン
の有るバイイン請求会員、費用負担対象会員へ同報通知
する。
【0688】クライアントコンピュータ9の機能概要
は、次の通りである。バイイン請求会員と費用負担対象
会員のクライアントコンピュータ9は、バイイン請求日
以降の毎日、17:00にDVPサーバコンピュータ4
から「バイイン情報通知(CNS後)」の任意通知を受
ける。
【0689】バイイン請求会員と費用負担対象会員のク
ライアントコンピュータ9は、バイイン請求日の翌日以
降の毎日、12:30にDVPサーバコンピュータ4か
ら「バイイン情報通知(DEL後)」の任意通知を受け
る。バイイン請求会員、費用負担対象会員または全会員
のクライアントコンピュータ9は、バイイン請求日の2
日後の17:00にDVPサーバコンピュータ4から
「バイイン実行通知(前日予告)」の任意/同報通知を
受ける。
【0690】バイイン請求会員、費用負担対象会員また
は全会員クライアントコンピュータ9は、バイイン実行
日の12:30にDVPサーバコンピュータ4から「バ
イイン実行通知」の任意/同報通知を受ける。全正会員
と株券オプション取引特別参加者のクライアントコンピ
ュータ9は、バイイン注文申込画面から銘柄、値段、数
量、自己/委託区分等を入力し、DVPサーバコンピュ
ータ4へ「バイイン注文申込」を送信する。バイイン注
文会員のクライアントコンピュータ9は、バイイン注文
受付状況表から変更対象の注文申込を選択し、数量等を
変更し、DVPサーバコンピュータ4へ「バイイン注文
申込」を送信する。
【0691】バイイン注文会員のクライアントコンピュ
ータ9は、バイイン注文受付状況表から取消対象の注文
申込を選択し、DVPサーバコンピュータ4へ「バイイ
ン注文申込」を送信する。バイイン請求会員、費用負担
対象会員、売方会員または全会員のクライアントコンピ
ュータ9は、バイイン実行日の16:30にDVPサー
バコンピュータ4から「バイイン実行結果通知」の任意
/同報通知を受ける。無効となるバイインの有るバイイ
ン請求会員、費用負担対象会員のクライアントコンピュ
ータ9は、バイイン実行日の17:00にDVPサーバ
コンピュータ4から「バイイン無効情報通知」の同報通
知を受ける。
【0692】バイイン請求取下げ関係業務の流れの概要
について説明する。バイイン請求取下げ関係の実施日は
X+4日以降であり、バイインの実行が完了しなかった
日の翌日以降である。対象会員は、バイインの実行が完
了しなかったバイイン請求会員である。
【0693】バイイン請求取下げ関係のデータの流れに
ついて説明する。バイイン請求取下対象銘柄情報は、X
+4日以降の9:00までにCSIサーバコンピュータ
12からDVPサーバコンピュータ4に伝達される。バ
イイン請求取下申告受付開始通知は、X+4日以降の
9:00にCSIサーバコンピュータ12からDVPサ
ーバコンピュータ4に伝達される。会員2への同報通知
はしない。
【0694】バイイン請求取下申告受付開始応答はバイ
イン請求取下申告受付開始通知を受信した事の通知であ
って、X+4日以降の9:00にDVPサーバコンピュ
ータ4からCSIサーバコンピュータ12に伝達され
る。バイイン請求取下申告は、X+4日以降の9:00
〜12:00にクライアントコンピュータ9からDVP
サーバコンピュータ4を経てCSIサーバコンピュータ
12に伝達される。発信元はバイインの実行が完了しな
かったバイイン請求会員,バイイン取下会員であり、新
規申告、変更申告、取消申告の3つの場合が有る。
【0695】バイイン請求取下申告受付確認通知はバイ
イン請求取下申告の有効無効の通知であって、X+4日
以降の9:00〜12:00にCSIサーバコンピュー
タ12からDVPサーバコンピュータ4に伝達される。
会員2への任意通知はしない。バイイン請求取下申告受
付終了通知はX+4日以降の12:00にCSIサーバ
コンピュータ12からDVPサーバコンピュータ4に伝
達される。会員2への同報通知はしない。
【0696】バイイン請求取下申告受付終了応答はバイ
イン請求取下申告受付終了通知を受信した事の通知であ
って、X+4日以降の12:00以降にDVPサーバコ
ンピュータ4からCSIサーバコンピュータ12に伝達
される。バイイン請求取下申告終了はバイイン請求取下
申告を全て送信した事の通知であって、X+4日以降の
12:00以降にDVPサーバコンピュータ4からCS
Iサーバコンピュータ12に伝達される。バイイン請求
取下申告終了応答はバイイン請求取下申告終了を受信し
た事の通知であって、X+4日以降の12:00以降に
CSIサーバコンピュータ12からDVPサーバコンピ
ュータ4に伝達される。
【0697】CSIサーバコンピュータ12の機能概要
は次の通りである。CSIサーバコンピュータ12は、
バイイン実行日の翌日の9:00迄に「バイイン請求取
下対象銘柄情報」を作成し、DVPサーバコンピュータ
4へ送信する。CSIサーバコンピュータ12は、バイ
イン実行日の翌日の9:00に「バイイン請求取下申告
受付開始通知」をDVPサーバコンピュータ4へ送信
し、バイイン請求取下申告の受付処理を開始する。
【0698】CSIサーバコンピュータ12は、DVP
サーバコンピュータ4から受け取った「バイイン請求取
下申告」に対して受付処理を行ない、その結果をDVP
サーバコンピュータ4へ送信する。CSIサーバコンピ
ュータ12は、バイイン実行日の翌日の12:00に
「バイイン請求取下申告受付終了通知」をDVPサーバ
コンピュータ4へ送信し、DVPサーバコンピュータ4
から「バイイン請求取下申告受付終了応答」と「バイイ
ン請求取下申告終了」を受け取ったら、DVPサーバコ
ンピュータ4へ「バイイン請求取下申告終了応答」を返
信し、バイイン請求取下申告の受付処理を終了する。
【0699】DVPサーバコンピュータ4の機能概要は
次の通りである。DVPサーバコンピュータ4は、バイ
イン実行日の翌日の9:00迄にCSIサーバコンピュ
ータ12から受け取った「バイイン請求取下対象銘柄情
報」でバイイン請求取下対象テーブルを再作成する。
【0700】DVPサーバコンピュータ4は、バイイン
実行日の翌日の9:00にCSIサーバコンピュータ1
2から「バイイン請求取下申告受付開始通知」を受け取
ったら、請求取下受付時間内とし、CSIサーバコンピ
ュータ12へ「バイイン請求取下申告受付開始応答」を
送信する。但し、未だCSIサーバコンピュータ12か
ら「バイイン請求取下対象銘柄情報」を受け取っていな
ければ、請求取下受付時間内とはせず、それを受け取り
バイイン請求取下対象テーブルを再作成後、請求取下受
付時間内とする。
【0701】DVPサーバコンピュータ4は、クライア
ントコンピュータ9から「バイイン請求取下申告」を受
信後、取下番号の採番(新規申告時)、版数更新、バイ
イン請求取下テーブル更新を行い、CSIサーバコンピ
ュータ12へ「バイイン請求取下申告」を送信する。さ
らに、リアルタイムにその会員2へ「仮受領」または
「仮取消」と取下番号を「バイイン請求取下申告アップ
ロード通知」で通知する。DVPサーバコンピュータ4
は、バイイン請求取下げ受付時間内外のチェックを行な
い、時間外の場合は、CSIサーバコンピュータ12へ
は送信せず、時間外エラーを「バイイン請求取下申告ア
ップロード通知」でその会員2へ通知する。
【0702】DVPサーバコンピュータ4は、CSIサ
ーバコンピュータ12から受信した「バイイン請求取下
受付確認通知」でバイイン請求取下テーブルを更新す
る。DVPサーバコンピュータ4は、バイイン実行日の
翌日の12:00にCSIサーバコンピュータ12から
「バイイン請求取下申告受付終了通知」を受け取った
ら、請求取下受付時間外とし、CSIサーバコンピュー
タ12に「バイイン請求取下申告受付終了応答」を送信
する。DVPサーバコンピュータ4は、未送信の「バイ
イン請求取下申告」をCSIサーバコンピュータ12へ
全て送信し、「バイイン請求取下申告終了」をCSIサ
ーバコンピュータ12へ送信する。
【0703】クライアントコンピュータ9の機能概要は
次の通りである。バイインの実行が完了しなかったバイ
イン請求会員のクライアントコンピュータ9は、バイイ
ン請求取下申告画面から取下対象の請求を選択し、DV
Pサーバコンピュータ4へ「バイイン請求取下申告」を
送信する。
【0704】バイイン請求取下会員のクライアントコン
ピュータ9は、バイイン請求取下受付状況表から変更対
象の請求取下申告を選択し、取下対象の請求を変更し、
DVPサーバコンピュータ4へ「バイイン請求取下申
告」を送信する。バイイン請求取下会員のクライアント
コンピュータ9は、バイイン請求取下受付状況表から取
消対象の請求取下申告を選択し、DVPサーバコンピュ
ータ4へ「バイイン請求取下申告」をへ送信する。
【0705】各バイイン申請受付状況確認関係業務の流
れの概要について説明する。バイイン申請受付状況確認
関係の実施日は毎日、対象会員は全会員である。
【0706】各バイイン申請受付状況確認関係のデータ
の流れについて説明する。バイイン請求受付状況要求
は、毎日、随時全会員のクライアントコンピュータ9か
らDVPサーバコンピュータ4に伝達される。バイイン
請求受付状況データは、毎日、随時DVPサーバコンピ
ュータ4から要求会員のクライアントコンピュータ9に
伝達される。
【0707】バイイン注文受付状況要求は、毎日、随時
全会員のクライアントコンピュータ9からDVPサーバ
コンピュータ4に伝達される。バイイン注文受付状況デ
ータは、毎日、随時DVPサーバコンピュータ4から要
求会員のクライアントコンピュータ9に伝達される。バ
イイン請求取下受付状況要求は、毎日、随時全会員のク
ライアントコンピュータ9からDVPサーバコンピュー
タ4に伝達される。バイイン請求取下受付状況データ
は、毎日、随時DVPサーバコンピュータ4から要求会
員のクライアントコンピュータ9に伝達される。
【0708】各バイイン申請受付状況確認関係には、C
SIサーバコンピュータ12は無関係である。DVPサ
ーバコンピュータ4の機能概要は次の通りである。DV
Pサーバコンピュータ4は、クライアントコンピュータ
9から「バイイン請求受付状況要求」を受けたら、バイ
イン請求テーブルを検索し、検索結果を依頼を受けたク
ライアントコンピュータ9へ送信する。
【0709】DVPサーバコンピュータ4は、クライア
ントコンピュータ9から「バイイン注文受付状況要求」
を受けたら、バイイン注文テーブルを検索し、検索結果
を依頼を受けたクライアントコンピュータ9へ送信す
る。DVPサーバコンピュータ4は、クライアントコン
ピュータ9から「バイイン請求取下受付状況要求」を受
けたら、バイイン請求取下テーブルを検索し、検索結果
を依頼を受けたクライアントコンピュータ9へ送信す
る。
【0710】クライアントコンピュータ9の機能概要は
次の通りである。クライアントコンピュータ9は、DV
Pサーバコンピュータ4に「バイイン請求受付状況要
求」を送信する。全会員のクライアントコンピュータ9
が、この送信の機能を備えている。クライアントコンピ
ュータ9は、DVPサーバコンピュータ4から「バイイ
ン請求受付状況データ」を受信したら、バイイン請求受
付状況表に表示する。
【0711】クライアントコンピュータ9は、DVPサ
ーバコンピュータ4に「バイイン注文受付状況要求」を
送信する。全会員のクライアントコンピュータ9が、こ
の送信の機能を備えている。クライアントコンピュータ
9は、DVPサーバコンピュータ4から「バイイン注文
受付状況データ」を受信したら、バイイン注文受付状況
表に表示する。クライアントコンピュータ9は、DVP
サーバコンピュータ4に「バイイン請求取下受付状況要
求」を送信する。全会員のクライアントコンピュータ9
が、この送信の機能を備えている。クライアントコンピ
ュータ9は、DVPサーバコンピュータ4から「バイイ
ン請求取下受付状況データ」を受信したら、バイイン請
求取下受付状況表に表示する。
【0712】ユーザの認証と権限のチェックは、エント
リ処理を呼び出すWWWサーバコンピュータ5側の処理
で行い、エントリ処理の中では行わない。あるエントリ
処理が行えないユーザの場合、WWWサーバコンピュー
タ5側がそのエントリ処理を実行出来ない様にする。
【0713】CSIサーバコンピュータ12の機能範囲
について説明する。CSIサーバコンピュータ12は、
以下の通り、DVPサーバコンピュータ4と各エントリ
業務の情報をやり取りする。すなわち、CSIサーバコ
ンピュータ12は、バイイン請求対象銘柄情報、バイイ
ン注文対象銘柄情報とバイイン請求取下対象銘柄情報を
DVPサーバコンピュータ4へ送信する。また、各エン
トリ業務の受付開始通知をDVPサーバコンピュータ4
へ送信し、各エントリ業務の受付処理を開始する。DV
Pサーバコンピュータ4から受信した各エントリ業務申
告通知を各エントリ業務の受付処理に渡す。各エントリ
業務の受付処理から出力される各エントリ業務受付確認
通知をDVPサーバコンピュータ4へ送信する。各エン
トリ業務の受付終了通知をDVPサーバコンピュータ4
へ送信し、DVPサーバコンピュータ4から各エントリ
業務の受付終了確認通知と申告終了電文を受け取ったら
各エントリ業務の受付処理を終了する。DVPサーバコ
ンピュータ4へ各エントリ業務の申告終了電文を送信す
る。
【0714】DVPサーバコンピュータ4の機能範囲に
ついて説明する。DVPサーバコンピュータ4は、CS
Iサーバコンピュータ12とクライアントコンピュータ
9の間で、各エントリ業務の情報の送受信の制御と情報
保存を行う。
【0715】すなわち、CSIサーバコンピュータ12
から各エントリ受付開始通知を受信する迄の時間帯また
は各エントリ受付終了通知を受信した後の時間帯にクラ
イアントコンピュータ9からエントリ業務申告要求を受
け取った場合、受付時間外エラー通知をクライアントコ
ンピュータ9へ送信する。また、CSIサーバコンピュ
ータ12から受信したバイイン請求対象銘柄情報、バイ
イン注文対象銘柄情報とバイイン請求取下対象銘柄情報
から各エントリ対象銘柄情報を作成し、記録する。CS
Iサーバコンピュータ12から各エントリ業務の受付開
始通知と受付終了通知を受信したら各エントリ業務開始
/終了とし、CSIサーバコンピュータ12へ受信応答
を返す。クライアントコンピュータ9から各エントリ業
務申告通知を受信したら、仮受領または仮取消とし、各
エントリ業務テーブルに記録し、CSIサーバコンピュ
ータ12に送信する。CSIサーバコンピュータ12か
ら各エントリ業務申告の正常受付確認通知を受信した
ら、本受領または取消済とし、各エントリ業務テーブル
に記録しする。CSIサーバコンピュータ12から各エ
ントリ業務受付終了通知を受信しても、それまでにクラ
イアントコンピュータ9から受信したがCSIサーバコ
ンピュータ12に未送信の各エントリ業務申告通知はC
SIサーバコンピュータ12へ送信する。上記各エント
リ業務申告通知のCSIサーバコンピュータ12への送
信に続き、各エントリ業務の申告終了電文をCSIサー
バコンピュータ12に送信し、CSIサーバコンピュー
タ12から各エントリ業務の申告終了応答電文を受け取
る。
【0716】クライアントコンピュータ9から各エント
リ業務の新規申告通知を受けたら、業務日付単位で各エ
ントリ業務番号を採番する。各エントリ業務共通の版数
管理は次の通りである。業務日付+各エントリ業務番号
単位で申告通知の版数を管理する。クライアントコンピ
ュータ9から各エントリ業務の申告通知を受けたら、版
数を仮更新する。CSIサーバコンピュータ12から受
付完了の各エントリ業務受付確認通知が返って来た時点
で、その版数は確定する。CSIサーバコンピュータ1
2から受付エラーの各エントリ業務受付確認通知が返っ
て来たら、その版数を取り消し、版数管理の対象外とす
る。各エントリ業務の取消分の申告通知の版数が確定し
た時点で、その版数は完了し、以降、版数は更新されな
い。更新可能な最新版のみが各エントリ業務の変更/取
消対象となる(確定した版のみ)。バイイン請求取下独
自の版数管理は次の通りである。すなわち、請求日単位
で請求取下が可能であるが、請求日の古いものから順番
にしか取下げる事が出来ない。
【0717】バイイン請求新規申告及びバイイン請求取
下新規申告で同一日に同一会員2からの同一銘柄の複数
申告を受けたらエラー通知をクライアントコンピュータ
9へ返す。バイイン注文新規申込で同一日に同一会員2
から同一銘柄かつ同一値段で自己/委託区分が自己の複
数申込を受けたらエラー通知をクライアントコンピュー
タ9へ返す。
【0718】DVPサーバコンピュータ4は、クライア
ントコンピュータ9から各エントリ受付状況情報参照要
求を受けたら、各エントリ業務テーブル等から依頼元会
員2の本日分のエントリ受付状況データを検索し、依頼
を受けたクライアントコンピュータ9へ送信する。
【0719】クライアントコンピュータ9の機能範囲に
ついて説明する。クライアントコンピュータ9が行う各
エントリ業務申告の入力とDVPサーバコンピュータ4
への送信について説明する。クライアントコンピュータ
9は、各エントリ業務の申告をブラウザ画面から入力さ
せる。
【0720】各エントリ業務の申告としては、バイイン
請求申告、バイイン請求変更、バイイン請求取消、バイ
イン注文申込、バイイン注文変更、バイイン注文取消、
バイイン請求取下申告、バイイン請求取下変更、バイイ
ン請求取下取消がある。バイイン請求申告の画面では、
選択項目は対象銘柄(プルダウンメニューでの選択)、
入力項目は請求数量、自動表示項目はバイイン実行予定
日,現在日である。
【0721】バイイン請求変更の画面では、選択項目は
対象請求申告(バイイン請求受付状況表からの選択)、
入力項目は請求数量、自動表示項目は現在日,バイイン
実行予定日,請求番号,銘柄名,銘柄コードである。バ
イイン請求取消の画面では、選択項目は対象請求申告
(バイイン請求受付状況表からの選択)である。バイイ
ン注文申込の画面では、選択項目は対象銘柄(プルダウ
ンメニューでの選択),自己/委託区分(ラジオボタン
での選択)、入力項目は注文値段,注文数量、自動表示
項目は現在日である。
【0722】バイイン注文変更の画面では、選択項目は
対象注文申込(バイイン注文受付状況表からの選択)、
入力項目は注文数量、自動表示項目は現在日,注文番
号,銘柄名,銘柄コード,注文値段,自己/委託区分で
ある。バイイン注文取消の画面では、選択項目は対象注
文申込(バイイン注文受付状況表からの選択)である。
【0723】バイイン請求取下申告の画面では、選択項
目は対象銘柄(プルダウンメニューでの選択),対象請
求(バイイン請求取下対象一覧表からの選択)、自動表
示項目は現在日である。バイイン請求取下変更の画面で
は、選択項目は対象請求取下申告(バイイン請求取下受
付状況表からの選択),対象請求(バイイン請求取下対
象一覧表からの選択)自動表示項目は現在日,取下番
号,銘柄名,銘柄コードである。
【0724】バイイン請求取下取消の画面では、選択項
目は対象請求取下申告(バイイン請求取下受付状況表か
らの選択)である。クライアントコンピュータ9は、入
力チェックとして必須項目のチェック,数字項目の数字
チェック,各数量の最大値チェック,各数量の売買単位
の倍数チェックを行う。
【0725】クライアントコンピュータ9は、入力デー
タより各エントリ業務の申告電文を作成し、DVPサー
バコンピュータ4へ送信する。クライアントコンピュー
タ9は、DVPサーバコンピュータ4より各エントリ業
務申告のCSIサーバコンピュータ12アップロード通
知が来たら、新規入力画面又は受付状況表等を最新表示
する。
【0726】クライアントコンピュータ9は、各エント
リ業務受付状況の参照を行う。すなわち、クライアント
コンピュータ9は、各エントリ業務受付状況検索依頼電
文を作成し、DVPサーバコンピュータ4へ送信する。
クライアントコンピュータ9は、DVPサーバコンピュ
ータ4から各エントリ業務受付状況結果を受信したら、
ブラウザ上の各エントリ業務受付状況表に受信データを
一覧表示する。
【0727】DVPサーバコンピュータ4とクライアン
トコンピュータ9間連携は、Java(登録商標)/C
ORBA(Common Object Reques
tBroker Architecture)連携を使
用する。Java(登録商標)/CORBA連携とは、
Java(登録商標)を使用してCORBA連携を実現
する仕組みである。Netscape Navigat
orのようなJava(登録商標)仮想マシンを持つブ
ラウザを利用し、HTTPプロトコル、パラメータや処
理結果の受け渡しにWWWサーバコンピュータ5から動
的にダウンロードしたアプレットとORBをつなぐJa
va(登録商標)/CORBAゲートウェイとIIOP
プロトコルを用いる。この連携機能とCORBAのトラ
ンザクション機能を併用する事で効率が良く信頼性の高
い通信パスがブラウザから利用できる。図86は、DV
Pサーバコンピュータ4とクライアントコンピュータ9
間連携方式を示す図である。
【0728】該当クライアント側エントリ処理プログラ
ム521−01では、バイイン請求処理、バイイン注文
処理、バイイン請求取下処理を行う。該当サーバ側エン
トリ処理プログラム521−02では、バイイン請求申
告エントリ情報ダウンロード処理、バイイン請求対象銘
柄情報検索処理、バイイン請求申告処理、バイイン請求
申告受付確認処理、バイイン注文申込エントリ情報ダウ
ンロード処理、バイイン注文対象銘柄情報検索処理、バ
イイン注文申込処理、バイイン注文申込受付確認、バイ
イン請求取下申告エントリ情報ダウンロード処理、バイ
イン請求取下対象銘柄一覧検索処理、バイイン請求取下
対象請求情報検索処理、バイイン請求取下申告処理、バ
イイン請求取下申告受付確認処理、バイイン請求受付状
況検索処理、バイイン注文受付状況検索処理、バイイン
請求取下受付状況検索処理を行う。
【0729】Java(登録商標)/CORBA連携の
該当通信データは次の通りである。バイイン請求申告は
クライアントコンピュータ9からDVPサーバコンピュ
ータ4に伝達される。新規申告、変更申告、取消申告の
3つの場合が有る。バイイン請求申告アップロード通知
はバイイン請求申告情報をCSIサーバコンピュータ1
2へ送信したかどうかの通知であって、DVPサーバコ
ンピュータ4からクライアントコンピュータ9に伝達さ
れる。新規申告、変更申告、取消申告の3つの場合が有
る。受付時間外の場合等のエラーもこの通知でクライア
ントコンピュータ9へ知らせる。
【0730】バイイン注文申込はクライアントコンピュ
ータ9からDVPサーバコンピュータ4に伝達される。
新規申込、変更申込、取消申込の3つの場合が有る。バ
イイン注文申込アップロード通知はバイイン注文申込情
報をCSIサーバコンピュータ12へ送信したかどうか
の通知であって、DVPサーバコンピュータ4からクラ
イアントコンピュータ9に伝達される。新規申込、変更
申込、取消申込の3つの場合が有る。受付時間外の場合
もこの通知でクライアントコンピュータ9へ知らせる。
【0731】バイイン請求取下申告はクライアントコン
ピュータ9からDVPサーバコンピュータ4に伝達され
る。新規申告、変更申告、取消申告の3つの場合が有
る。バイイン請求取下申告アップロード通知はバイイン
請求取下げ申告情報をCSIサーバコンピュータ12へ
送信したかどうかの通知であって、DVPサーバコンピ
ュータ4からクライアントコンピュータ9に伝達され
る。新規申告、変更申告、取消申告の3つの場合が有
る。受付時間外の場合もこの通知でクライアントコンピ
ュータ9へ知らせる。
【0732】バイイン請求対象銘柄情報要求は会員2毎
のバイイン請求対象銘柄情報の検索依頼であって、クラ
イアントコンピュータ9からDVPサーバコンピュータ
4に伝達される。バイイン請求対象銘柄情報は会員2毎
のバイイン請求対象銘柄情報であって、DVPサーバコ
ンピュータ4からクライアントコンピュータ9に伝達さ
れる。
【0733】バイイン注文対象銘柄情報要求はバイイン
注文対象銘柄情報の検索依頼であって、クライアントコ
ンピュータ9からDVPサーバコンピュータ4に伝達さ
れる。バイイン注文対象銘柄情報はバイイン注文対象銘
柄情報であって、DVPサーバコンピュータ4からクラ
イアントコンピュータ9に伝達される。バイイン請求取
下対象銘柄一覧要求は会員2毎のバイイン請求取下対象
銘柄一覧の検索依頼であって、クライアントコンピュー
タ9からDVPサーバコンピュータ4に伝達される。
【0734】バイイン請求取下対象銘柄一覧は会員2毎
のバイイン請求取下対象銘柄一覧であって、DVPサー
バコンピュータ4からクライアントコンピュータ9に伝
達される。バイイン請求取下対象請求情報要求は会員2
毎のある一銘柄の取下対象請求情報の検索依頼であっ
て、クライアントコンピュータ9からDVPサーバコン
ピュータ4に伝達される。バイイン請求取下対象請求情
報は会員2毎のある一銘柄の取下対象請求情報であっ
て、DVPサーバコンピュータ4からクライアントコン
ピュータ9に伝達される。
【0735】バイイン請求受付状況要求は会員2毎のバ
イイン請求受付状況情報の検索依頼であって、クライア
ントコンピュータ9からDVPサーバコンピュータ4に
伝達される。バイイン請求受付状況情報は会員2毎のバ
イイン請求受付状況情報(当日分)であって、DVPサ
ーバコンピュータ4からクライアントコンピュータ9に
伝達される。
【0736】バイイン注文受付状況要求は会員2毎のバ
イイン注文受付状況情報の検索依頼であって、クライア
ントコンピュータ9からDVPサーバコンピュータ4に
伝達される。バイイン注文受付状況情報は会員2毎のバ
イイン注文受付状況情報(当日分)であって、DVPサ
ーバコンピュータ4からクライアントコンピュータ9に
伝達される。
【0737】バイイン請求取下受付状況要求は会員2毎
のバイイン請求取下受付状況情報の検索依頼であって、
クライアントコンピュータ9からDVPサーバコンピュ
ータ4に伝達される。バイイン請求取下受付状況情報は
会員2毎のバイイン請求取下受付状況情報(当日分)で
あって、DVPサーバコンピュータ4からクライアント
コンピュータ9に伝達される。
【0738】図87は、本実施形態において、会員2等
と証券取引所WANシステム1とDVP決済システム3
との間の処理概要を示す図である。証券取引所WANシ
ステム1では、接続・アクセス管理処理531−01、
同報通知処理531−02、情報配信処理531−0
3、エントリ処理531−04を行う。
【0739】つまり、証券取引所WANシステム1で
は、接続・アクセス管理処理531−01において、ア
クセス管理状態監視処理531−15を行う。会員2側
のライアントコンピュータ9でWWWブラウザ画面から
ユーザID、パスワードを入力することにより認証手続
き処理531−11をすると、証券取引所WANシステ
ム1では、ユーザID,パスワードの確認を行って、ア
クセス許可処理531−12を行う。その後、証券取引
所WANシステム1側では、会員2側と証券取引所WA
Nシステム1システム1との間の接続等の状態監視処理
531−14を行う。また、証券取引所WANシステム
1側では、証券取引所14の担当者が、端末コンピュー
タでアクセス状況の監視,情報送達の監視等を行う。
【0740】同報通知処理531−02では、DVP決
済システム3の決済情報ファイル13からデータ連携処
理531−22が行われると、証券取引所WANシステ
ム1側で決済データの配信準備処理531−22が行わ
れる。配信用決済情報ファイル531−31に決済デー
タが格納されて決済データの配信準備処理531−22
が完了すると、同報通知処理531−23が行われる。
【0741】同報通知処理531−23では、証券取引
所WANシステム1から会員2側へ配信可能通知処理5
31−24がされ、それに対し会員2側から証券取引所
WANシステム1へ同報確認通知処理531−25がさ
れる。会員2側では、同報通知プログラム11cの専用
画面等で配信可能通知の内容を確認可能であり、また、
会員2側の業務用サーバコンピュータであるクライアン
トコンピュータ9がメッセージを受信する。
【0742】情報配信処理531−03では、クライア
ントコンピュータ9側からの情報配信要求に対して、証
券取引所WANシステム1は、配信用決済情報ファイル
531−31から情報を取得して情報配信処理531−
32を行う。情報配信処理531−32が行われると、
会員2側では、証券取引所WANシステム1から情報の
閲覧・受信処理531−34を行う。受信した情報は、
WWWブラウザ画面で確認可能である。会員2側からは
証券取引所WANシステム1に情報送達した旨の確認処
理531−35を送信する。
【0743】また、会員2側からダウンロード要求がさ
れた場合には、証券取引所WANシステム1は、ダウン
ロード処理531−33を行う。ダウンロード処理53
1−33では、会員2側に情報のダウンロード処理53
1−36を行う。会員2側では、WWWブラウザ11b
でデータを受信、または業務用サーバコンピュータで決
済データを受信する。会員2側からは、ダウンロード用
の情報を取得した旨の取得確認通知を証券取引所WAN
システム1側に送信する。
【0744】エントリ処理531−04では、証券取引
所WANシステム1は、エントリの送受信処理531−
41を行う。会員2側からは、WWWブラウザ画面から
入力した情報のエントリ処理531−42を行う。証券
取引所WANシステム1は、受信した情報のエントリ受
付処理531−43を行う。証券取引所WANシステム
1は、DVP決済システム3とデータ連携処理531−
46、531−47を行い、DVP決済システム3はエ
ントリ内容の確認処理531−48を行う。証券取引所
WANシステム1は、データ連携処理531−46、5
31−47によりDVP決済システム3からエントリ内
容を取得すると、結果送信処理531−44を行って、
会員2側にエントリ結果の送信処理531−45を行
う。会員2側では、エントリ結果をWWWブラウザ画面
で確認する。
【0745】図88〜図95は図87における画面遷移
等を示す説明図である。図88は、会員2側と証券取引
所WANシステム1との間で使用するWWWブラウザ1
1bと同報通知プログラム11c(API11a)の関
係を示す図である。図89は、証券取引所14が提供す
るWWW画面の従来例における情報分類(従来のWWW
画面の考え方)を示す図である。
【0746】WWW画面における情報分類(画面切替タ
ブの構成)について説明する。本実施形態の画面切替タ
ブは、決済業務の単位で決済情報を大分類されている。
このように、業務の単位は会社により異なるが汎用性が
高い業務の単位で分類することにより、表示画面をシン
プルに表示し、操作性を高める効果を期待できる。ま
た、今後取引種別や制度が変化することが予想される
が、このような取引種別や制度の変化において決済業務
の分類に大きな変化が生じるとは考えにくいことから、
決済業務の単位で決済情報を大分類することが好適であ
る。また、一部の決済情報では複数の取引種別を取り扱
うため、分類の単位として採用しずらいこと、非DVP
取引では取引種別が多岐に及ぶため、画面構成や階層等
が複雑になり、操作性を損なうこと、新たな取引種別や
制度の変化により、画面構成や階層に影響を与える可能
性が高いことから、取引種別単位の分類とすることは好
ましくない。
【0747】本実施形態では、決済業務を基準に「画面
切替タブ」を構成する。画面切替タブとして、「ホー
ム」「照合業務」「決済業務」「担保管理」「フェイル
管理」「情報照会」「ヘルプ」タブを備えている。これ
らのタブのうち「照合業務」「決済業務」「担保管理」
「フェイル管理」は、DVP決済制度に伴う業務であ
り、「照合業務」「決済業務」「担保管理」「フェイル
管理」「情報照会」は、DVP決済以外の取引に伴う業
務である。本実施形態では、このように業務名を画面切
替タブに表示している。
【0748】図90〜図95は、WWW画面における情
報分類を示す図である。すなわち、図90はページ切替
メニューの構成を示す図、図91〜図95は情報画面ペ
ージの構成を示す図である。このように、WWW画面で
は、決済情報を業務の単位に分類して表示する。この画
面は、決済情報を画面上に表示するための決済情報指定
画面データが、まずDVPサーバコンピュータ4の決済
情報指定画面データ生成手段で生成される(決済情報指
定画面データ生成手順)。この決済情報指定画面データ
は、DVPサーバコンピュータ4側で、決済情報記憶手
段としての決済データベース6から決済情報を取得し
て、生成される。
【0749】この決済情報指定画面データが、DVPサ
ーバコンピュータ4の決済情報指定画面データ配信手段
によりクライアントコンピュータ9側に配信され(決済
情報指定画面データ配信手順)、このデータをクライア
ントコンピュータ9が受信して、決済情報指定画面表示
手段により、WWW画面左側に、図90の下半部に示す
ようなボタンとして表示する。これらのボタンが、決済
情報指定手段、最新所定件数分指定手段に該当する。
【0750】次いで、これらのボタンの中からユーザに
よってボタンが選択されると、図91の左上欄のような
決済情報タイトルの一覧リスト画面が表示される。この
一覧リストは、最新所定件数の一例としての直近の5件
画表示される。一覧リストの中からユーザによって決済
情報のボタンが選択されると、クライアントコンピュー
タ9は、指定情報送信手段により、指定された情報をD
VPサーバコンピュータ4側に送信する。DVPサーバ
コンピュータ4は、クライアントコンピュータ9側か
ら、決済情報指定手段で指定された情報を受信すると
(指定情報受信手順)、指定された決済情報を決済デー
タベース6から取得して、決済情報表示データ生成手段
でこの決済情報の表示データを作成し、クライアントコ
ンピュータ9側に配信する(決済情報表示データ配信手
順)。クライアントコンピュータ9は、決済情報の表示
データを受信して、決済情報表示手段で、図91の右上
欄のように、決済情報を表示する。
【0751】次いで、DVPサーバコンピュータ4が提
供する決済情報システムの利用開始または終了時に行う
ログイン/ログアウト操作について、会員2のクライア
ントコンピュータ9側で、配信可能情報を閲覧するため
に用いるWWWブラウザ11bの操作を中心に説明す
る。なお、本発明に係る配信可能通知ネットワークシス
テムは、決済情報システムに含まれるものである。
【0752】本実施形態では、アクセス管理/接続状態
管理を行なうことから、シングル・ログイン方式を採用
する。シングル・ログイン方式は、証券取引所WANシ
ステム1にアクセスする全てのユーザに対して行う。つ
まり、1つのユーザIDで同時にアクセス可能な利用者
は1名のみである。特定の利用者が決済情報システムに
アクセスしている間に、他の利用者が同じユーザIDを
用いて、決済情報システムを利用することはできない。
複数の利用者が決済情報システムを利用する場合は、利
用者別にアクセスする時間を調整するか、利用者の数だ
けユーザIDを申請する必要がある。
【0753】ログイン操作について説明する。WWWブ
ラウザ11bを起動後、所定のURLをブラウザ11b
のURL入力欄に入力すると、図96の決済情報システ
ムのトップ画面が表示される。画面上のTargetロ
ゴ300をマウスでクリックすると、認証ウィンドウが
表示されるので、決済情報システム用WANユーザの登
録手続きが完了したユーザIDとパスワードを入力し、
「OK」ボタンをクリックする。
【0754】誤まった認証情報を入力した場合は、「認
証に失敗しました。再試行しますか?」という画面が表
示されるので、再試行する場合には「OK」をクリック
し、正しい認証情報を確認して再度入力を行う。再試行
しない場合には「キャンセル」をクリックして操作を終
了する。ユーザID,パスワードの認証が行われると、
ログインが完了し、ユーザIDのアクセス権限に応じた
ホーム画面が表示される。
【0755】なお、Cookieを受け入れなければ決
済情報システムにアクセスできない。「ブラウザのCo
okieが無効になっている場合は有効にして下さい」
というエラーメッセージがログイン操作時に表示された
場合は、使用中のWWWブラウザ11bの設定を、Co
okieを有効にするよう変更する。
【0756】決済情報システムの終了操作(ログアウ
ト)は、次の手順で実行する。決済情報システムの利用
が終了した時点で、各画面上のログアウトメニューボタ
ンをクリックする。これにより、「ログアウトしてもよ
ろしいですか?」というログアウトの確認画面が表示さ
れるので、OKボタンをクリックし、ログアウトを行
う。ログアウトが正常に完了すると、決済情報システム
のトップ画面に戻る。この段階で、これまで使用してい
たユーザIDを他の利用者が使用できるようになる。
【0757】決済情報システムでは、利用者が特定のユ
ーザIDを使用して情報を授受している間、他の利用者
が同じユーザIDを使用してアクセスできないシングル
ログイン方式を採用している。したがって、情報の授受
が完了した時点で、「ログアウト」操作を実行しない
と、他の利用者が同じユーザIDを使用して同システム
にアクセスできない。WWWブラウザ11bのクローズ
ドボックスまたは終了メニュー等では、正しいログアウ
ト操作は実行できない。
【0758】ある利用者が決済情報等を閲覧中(ログイ
ン中)に、別の利用者が同じユーザIDを使用してアク
セスすると、「ログインが拒否されました」という警告
画面が表示される。警告画面のOKボタンをクリックす
ると、「入力されたユーザIDは、他のクライアントコ
ンピュータから正常に接続中です。一旦全ブラウザを閉
じた後に再度ログインする必要があります。」など、ロ
グインが拒否された理由を表示する「ログインエラー画
面」が表示される。
【0759】「ログインエラー画面」のOKボタンをク
リックすると、数秒後に「ウィンドウを閉じますか?」
という画面が表示されるので、続けてOKボタンをクリ
ックすると、使用中のWWWブラウザ画面が閉じる。
「入力されたユーザIDは、他のクライアントコンピュ
ータから正常に接続中です。一旦全ブラウザを閉じた後
に再度ログインする必要があります。」というエラーが
発生した場合は、ログイン時点で未使用のユーザIDを
使用し、再度アクセスを行うとよい。
【0760】なお、「入力されたユーザIDは、他のク
ライアントコンピュータから正常に接続中です。一旦全
ブラウザを閉じた後に再度ログインする必要がありま
す。」エラーが表示された時点で、複数のWWWブラウ
ザ画面を開いている場合は、一旦、全ての画面を閉じて
から、再度ログイン操作を実行するとよい。WWWブラ
ウザ11bのバージョンにより、一度入力した認証情報
を記憶してしまう場合があり、この記憶により二重ログ
インと認識されてエラーが発生する場合があるため、こ
のように、二重ログインが発生した時点でWWWブラウ
ザ11bを終了するようにする。
【0761】決済情報システムにアクセスしていた利用
者Aが、一定時間WWWブラウザ11bを表示したまま
放置した状態が続いた場合、他の利用者Bが同じユーザ
IDを使用し、決済情報システムにアクセスすることが
可能になる。この場合、前記他の利用者Bが、同じユー
ザIDで決済情報システムにログインした状態で、これ
まで使用していた利用者Aが、決済情報システム上で他
の操作を行おうとすると、「処理タイムアウトにより接
続が切断されました。現在、他のクライアントコンピュ
ータから正常接続中です。一旦、全ブラウザを閉じた後
に再度ログインする必要があります。」という警告画面
が表示され、以降、前記他の利用者Bがログアウトする
まで使用できない。
【0762】特定の利用者Aが、一定時間WWWブラウ
ザ11bを表示したまま放置している間、他の利用者B
が同じユーザIDを使用して、決済情報システムにアク
セスした後ログアウトすれば、その間、放置していた利
用者Aは、継続して決済情報システムを利用することが
できる。
【0763】シングルログインにより発生するエラーと
対処方法について説明する。「入力されたユーザID
は、他のクライアントから正常接続中です。一旦、全ブ
ラウザを閉じた後に再度ログインする必要がありま
す。」というエラーの警告がされた場合、このエラー
は、同じユーザIDを使用して他の利用者が決済情報シ
ステムにアクセス中であることにより発生したものであ
る。前記他の利用者が同システムからログアウトすれ
ば、エラーが解消する。
【0764】「処理タイムアウトにより接続が切断され
ました。現在、他のクライアントから正常接続中です。
一旦、全ブラウザを閉じた後に再度ログインする必要が
あります。」というエラーの警告がされた場合、このエ
ラーは、現在使用中のユーザIDでアクセスした後、一
定時間が経過したため、他の利用者が一時的に同じユー
ザIDを使用してアクセスしたことにより発生したも
の、または、現在使用中のユーザIDでアクセスした
後、一定時間が経過したため、他の利用者が一時的に同
じユーザIDを使用してアクセスした後、他の利用者が
正しい手順でログアウト操作を実行しなかったことによ
り発生したものである。一定時間、同じユーザIDを使
用できない状態である。他の利用者が決済情報システム
からログアウトすれば、エラーが解消する。または、一
定時間経過すると、タイムアウトにより、再度、同じユ
ーザIDが使用できる状態に復帰する。
【0765】ログアウト操作時に、「タイムアウトのた
め、現在はログイン中ではありません。」というエラー
の警告がされた場合、このエラーは、現在使用中のユー
ザIDでアクセスした後、一定時間が経過したため、他
の利用者が一時的に同じユーザIDを使用してアクセス
していることにより発生したものである。そのため、こ
れまで使用していたユーザのログアウト操作は無効にな
る。
【0766】このユーザIDは使用できない。エラー画
面を表示した後、認証画面に戻るので、一旦、WWWブ
ラウザ11bを全て閉じた後、別のユーザIDでアクセ
スする。タイムアウトが発生または解消されるまでの所
要時間は、利用状況等を考慮し、WAN管理者が適宜調
整するとよい。ユーザの一般的なアクセス時間を考慮す
ると、10分程度に調整するとよい。
【0767】図97は、ログイン/ログアウト操作を示
す図である。図97(a)は、WWWブラウザ11b操
作におけるログイン方式を示している。図97(a)で
示すように、利用者Aが使用中には、利用者Bが同じユ
ーザIDを用いてログインできない。また利用者Aが正
常ログアウトした後は、利用者Bが同じユーザIDを用
いてログインできる。利用者Aが使用しない状況が一定
時間経過後、同じユーザIDを用いてログインできる。
【0768】図97(b)は、同時に使用可能なユーザ
IDのパターンを示す図である。図97(b)のよう
に、WWWブラウザ11bと同報通知プログラム11c
(またはAPI11a)を、同時に1つのユーザIDを
用いて利用することが可能である。ただし、同報通知プ
ログラム11cと同報通知API11aを、同時に1つ
のユーザIDを用いて利用することはできない。
【0769】WWWサーバコンピュータ5は、接続状況
の管理を行なう。なお、以下、「操作中ブラウザ」と
は、所定のユーザが操作するブラウザをいい、「別ブラ
ウザ」とは、操作中ブラウザとは異なるブラウザであっ
て、所定のユーザと同じユーザIDを用いて操作される
ブラウザをいう。ユーザが所定IDを用いてログインす
る場合、想定される接続状況は、監視ステータスとして
「正常終了」「処理中」「異常終了/処理タイムアウ
ト」が表示される3つのケースが考えられる。ここで、
監視ステータス「正常終了」が表示される接続状況は、
正常ログアウトした場合であり、この監視ステータスが
表示されるときには、操作中のブラウザおよび操作中の
ブラウザ以外のブラウザは、ともにログイン可能であ
る。
【0770】監視ステータス「処理中」が表示される接
続状況は、正常ログイン後、当該ユーザがオペレーショ
ンを継続中(=一定時間経過していない)場合であり、
この監視ステータスが表示されるときには、操作中のブ
ラウザはオペレーション可能だが、操作中のブラウザ以
外のブラウザはログイン/オペレーション不可である。
監視ステータス「異常終了/処理タイムアウト」が表示
される接続状況は、正常ログアウトせず、最終アクセス
時間より一定時間経過した場合である。例えば、ログイ
ン後ブラウザを放置していた場合がこのケースに該当す
る。この監視ステータスが表示されるときには、操作中
のブラウザはオペレーション可能で、操作中のブラウザ
以外のブラウザはログイン可能である。なお、このケー
スに該当した場合に、操作中のブラウザ以外のブラウザ
のうち、操作中であったブラウザ(一定時間経過したブ
ラウザ)でオペレーション継続を許可するようにしても
よい。
【0771】監視対象者は、「正常終了」「処理中」
「異常終了/処理タイムアウト」の監視ステータスによ
って監視されることになる。監視対象者は、有価証券取
扱責任者グループの担当者(エントリ可),担当者(エ
ントリ不可)、有価証券売買責任者グループの担当者
(エントリ可),担当者(エントリ不可)の4グループ
に属するユーザである。
【0772】図98は、正常ログインの場合のフロー図
である。ユーザによりクライアントコンピュータ9でW
WWブラウザ11b起動指示されるとWWWプラウザが
起動し、WWWブラウザ11b上で所定アドレス入力等
されて、処理がスタートする。まず、ステップS541
−01で、入力された所定アドレスにアクセスする。
【0773】次いで、ステップS541−02で、暗号
化通信を開始する。ステップS541−03で、トップ
画面で入力された「ユーザID」と「パスワード」の認
証処理を行う。すなわち、ユーザIDとパスワードが一
致しているかを確認し、一致していない場合には、ログ
インを拒否する。一致している場合には、「ユーザI
D」と「パスワード」を認証する。
【0774】次いで、ステップS541−04で、別ブ
ラウザの接続状況が「処理中」か否か判定する。別ブラ
ウザの接続状況が「処理中」である場合(ステップS5
41−04:Yes)、ステップS541−08で、画
面上に「入力されたユーザIDは、他のクライアントか
ら正常接続中です」とのエラー表示Aをし、処理を終了
する。別ブラウザの接続状況が「正常終了」または「異
常終了/処理タイムアウト」のいずれかであって、別ブ
ラウザの接続状況が「処理中」でない場合(ステップS
541−04:No)、「シングルログイン」であると
してログインを許可し、ステップS541−05で、操
作用イニシャル画面に遷移する。
【0775】次いで、ステップS541−06で、操作
中プラウザの接続状況が「処理中」または「異常終了/
処理タイムアウト」か否か判定する。操作中ブラウザの
接続状況が「処理中」または「異常終了/処理タイムア
ウト」である場合(ステップS541−06:Ye
s)、ステップS541−07で、オペレーションを継
続する。操作中ブラウザの接続状況が「正常終了」であ
って、操作中ブラウザの接続状況が「処理中」または
「異常終了/処理タイムアウト」でない場合(ステップ
S541−06:No)、ステップS541−07で、
別ブラウザの接続状況が「処理中」か否か判定する。
【0776】別ブラウザの接続状況が「処理中」である
場合(ステップS541−07:Yes)、すなわち操
作中ブラウザの接続状況が「正常終了」で別ブラウザの
接続状況が「処理中」である場合には、ステップS54
1−10で、画面上に「入力されたユーザIDは、他の
クライアントから正常接続中です」とのエラー表示Aを
し、処理を終了する。
【0777】別ブラウザの接続状況が「処理中」でない
場合(ステップS541−09:No)、ステップS5
41−11で、別ブラウザの接続状況が「異常終了/処
理タイムアウト」か否か判定する。別ブラウザの接続状
況が「異常終了/処理タイムアウト」である場合(ステ
ップS541−11:Yes)、すなわち操作中ブラウ
ザの接続状況が「正常終了」で別ブラウザの接続状況が
「異常終了/処理タイムアウト」である場合には、ステ
ップS541−12で、画面上に「処理タイムアウトに
より接続が切断されました。現在、他のクライアントか
ら正常接続中です」とのエラー表示Cをし、処理を終了
する。
【0778】別ブラウザの接続状況が「異常終了/処理
タイムアウト」でない場合(ステップS541−11:
No)、すなわち操作中ブラウザの接続状況が「正常終
了」で別ブラウザの接続状況が「正常終了」である場合
には、ステップS541−13で、画面上に「処理タイ
ムアウトにより接続が切断されました。再度ブラウザを
起動してログインしてください」とのエラー表示Bを
し、処理を終了する。以上で、図98の処理を終了す
る。
【0779】図99は、正常ログアウトの場合のフロー
図である。ユーザによりクライアントコンピュータ9の
WWWブラウザ11b上で操作メニューから「ログアウ
ト」が選択されると、処理がスタートする。まず、ステ
ップS542−01で、操作中プラウザの接続状況が
「処理中」または「異常終了/処理タイムアウト」か否
か判定する。操作中ブラウザの接続状況が「正常終了」
であって、操作中ブラウザの接続状況が「処理中」また
は「異常終了/処理タイムアウト」でない場合(ステッ
プS542−01:No)、ステップS542−05
で、別ブラウザの接続状況が「処理中」か否か判定す
る。
【0780】操作中ブラウザの接続状況が「処理中」ま
たは「異常終了/処理タイムアウト」である場合(ステ
ップS542−01:Yes)、正常ログイン中である
として、ステップS542−02で、画面上にログアウ
トしてもよいか否かを問うログアウト可否確認画面を表
示して、ユーザに対しログアウト可否確認を行い、ログ
アウト指示がされたか判定する。ログアウト可否確認画
面でログアウト指示されていない場合(ステップS54
2−02:No)、処理を終了する。
【0781】ログアウト可否確認画面でログアウト指示
された場合(ステップS542−02:Yes、ステッ
プS542−03で、操作中プラウザの接続状況が「処
理中」または「異常終了/処理タイムアウト」か否か再
度判定する。操作中ブラウザの接続状況が「処理中」ま
たは「異常終了/処理タイムアウト」である場合(ステ
ップS542−03:Yes)、正常ログイン中である
として、ステップS542−04で、暗号化通信を終了
してログアウトし、ログアウト完了画面を表示し、処理
を終了する。
【0782】操作中ブラウザの接続状況が「正常終了」
であって、操作中ブラウザの接続状況が「処理中」また
は「異常終了/処理タイムアウト」でない場合(ステッ
プS542−03:No)、ステップS542−05
で、別ブラウザの接続状況が「処理中」か否か判定す
る。
【0783】別ブラウザの接続状況が「処理中」である
場合(ステップS542−05:Yes)、すなわち操
作中ブラウザの接続状況が「正常終了」で別ブラウザの
接続状況が「処理中」である場合には、ステップS54
2−06で、画面上に「入力されたユーザIDは、他の
クライアントから正常接続中です」とのエラー表示Aを
し、処理を終了する。別ブラウザの接続状況が「処理
中」でない場合(ステップS542−05:No)、ス
テップS542−07で、別ブラウザの接続状況が「異
常終了/処理タイムアウト」か否か判定する。
【0784】別ブラウザの接続状況が「異常終了/処理
タイムアウト」である場合(ステップS542−07:
Yes)、すなわち操作中ブラウザの接続状況が「正常
終了」で別ブラウザの接続状況が「異常終了/処理タイ
ムアウト」である場合には、ステップS542−08
で、画面上に「処理タイムアウトにより接続が切断され
ました。現在、他のクライアントから正常接続中です」
とのエラー表示Cをし、処理を終了する。
【0785】別ブラウザの接続状況が「異常終了/処理
タイムアウト」でない場合(ステップS541−07:
No)、すなわち操作中ブラウザの接続状況が「正常終
了」で別ブラウザの接続状況が「正常終了」である場合
には、ステップS542−09で、画面上に「処理タイ
ムアウトにより接続が切断されました。再度ブラウザを
起動してログインしてください」とのエラー表示Bを
し、処理を終了する。以上で、図99の処理を終了す
る。
【0786】図98、図99のフローで画面上に表示さ
れる各エラー表示A〜Cの状況は、次のとおりである。
「入力されたユーザIDは、他のクライアントから正常
接続中です」というエラーAは、当該ユーザが他マシン
にて正常接続中の場合、および当該ユーザが正常ログア
ウトせず、一定期間が経過していない場合に表示され
る。
【0787】「処理タイムアウトにより接続が切断され
ました。再度ブラウザを起動してログインしてくださ
い」というエラーBは、マシン1にて正常ログイン後、
処理タイムアウト(一定時間経過、ブラウザは表示され
たまま)になった場合、その後マシン2にて正常ログイ
ン後、正常ログアウトになった場合、その後さらにマシ
ン1の表示されたままのブラウザでアクセスした場合に
表示される。
【0788】「処理タイムアウトにより接続が切断され
ました。現在、他のクライアントから正常接続中です」
というエラーCは、マシン1にて正常ログイン後、処理
タイムアウト(一定時間経過、ブラウザは表示されたま
ま)になった場合、その後マシン2にて正常ログイン
後、正常処理中であるか、または正常ログアウトせず一
定時間経過していない場合に表示される。
【0789】次いで、アクセス権管理について説明す
る。アクセス権管理では、同報通知プログラム11cで
受信可能な情報をアクセス権により管理する。アクセス
権に関する情報は、WWWブラウザ11b上のアクセス
権管理で設定する。まず、決済情報システムにおいて、
各サイトを統括管理する担当者である2名のサイト管理
者を選任する。各サイトでは、サイト管理者が自サイト
のWANユーザを管理する。なお、本実施形態では、決
済情報システムでアクセス権設定を行っているが、これ
に限定されず、証券取引所14が提供する会員2限定の
証券取引所WANシステム1全体のアクセス権を設定
し、決済情報システムでも、同じアクセス権を用いるよ
うにしてもよい。
【0790】決済情報システムでは、取り扱う業務の性
格上、業務規程に定める有価証券取扱責任者と有価証券
売買責任者の各実務を担当するWANユーザをグループ
化して、有価証券取扱責任者グループ301aと有価証
券売買責任者グループ301bとを構成し、決済業務に
係る情報を授受できる利用者を限定する。各グループ
は、図100のように、責任者302a,302bと担
当者(エントリ可)303.1a,303.1bと担当
者(エントリ不可)303.2a,303.2bで構成
される。責任者302a,302bは、自分自身が属す
るグループのWANユーザ305を選任し、業務に必要
なアクセス権限を付与する。
【0791】各グループの責任者302a,302b
は、サイト管理者304が既存のWANユーザ305か
ら、最大2名の範囲で選任する。また、責任者302
a,302bが割り当てる担当者303.1a,30
3.1b,303.2a,303.2bについても、サ
イト管理者304が、所要のWANユーザを予め準備し
ておく。なお、担当者303.1a,303.1b,3
03.2a,303.2bの数に制限はない。
【0792】決済情報システムでは、図101に示すよ
うに、ユーザ情報の管理を次のような体制で運用する。
この図では、責任者302a,302bを責任者302
とし、担当者303.1a,303.1b,303.2
a,303.2bを担当者303と表示する。サイト管
理者304が、WANユーザ305の作成・変更を行
う。サイト管理者304が、各グループ301a,30
1bの責任者302を選任する。責任者302が、各グ
ループ301a,301bに属する担当者303を選任
する。責任者302が、責任者302、担当者303
に、決済業務に係る情報の授受に関するアクセス権を付
与する。
【0793】決済情報システムでは、次のとおり4種類
のアクセス権により、ユーザを管理する。サイト管理者
の認証許可のアクセス権として、サイト管理者304
は、各グループ301a,301bの責任者302を選
任する範囲において、決済情報システムにアクセスが可
能である。
【0794】責任者の認証許可のアクセス権として、サ
イト管理者304が選任した責任者302は、決済情報
システムにアクセスが可能である。担当者の認証許可の
アクセス権として、責任者302が選任した担当者30
3は、決済情報システムにアクセスが可能である。決済
業務に係る情報の授受に関するアクセス権限として、責
任者302が割り当てた権限の範囲において、各担当者
303(責任者302を含む)は情報の授受が可能であ
る。
【0795】決済情報システムにおけるアクセス権の設
定は次の通りである。上記アクセス権の種類のうち、決
済業務に係る情報の授受については、属するグループに
より、扱うことが可能な業務が異なる。すなわち、有価
証券取扱責任者グループ301aは、照合業務、決済業
務、担保管理、フェイル管理に関する情報を授受するこ
とが出来るが、バイイン注文に関する情報を授受するこ
とが出来ない。
【0796】また、有価証券売買責任者グループ301
bは、照合業務と、フェイル管理のうちバイイン通知、
バイイン注文に関する情報を授受することが出来るが、
決済業務、担保管理、バイイン通知以外のフェイル管理
に関する情報を授受することが出来ない。各責任者30
2a,302b,担当者303.1a,303.1b,
303.2a,303.2bが取扱い可能な業務を図1
02に示す。サイト管理者304は、照合業務、決済業
務、担保管理、フェイル、バイイン注文のいずれの業務
も取り扱うことができない。
【0797】なお、図102における「照合業務」に
は、内国株式売買明細表、債券取引売買明細表、サマリ
ー、権利行使が含まれ、「決済業務」には、決定通知、
確定通知、相手方指定が含まれ、「担保管理」には、前
日差入担保金(前日担保)、証拠金が含まれる。「フェ
イル」のうち「フェイル通知」には、フェイル情報通知
が含まれ、「バイイン通知」には、バイイン情報通知、
バイイン実行通知、バイイン実行結果通知が含まれ、
「バイイン請求」には、バイイン請求、バイイン請求取
下が含まれる。
【0798】この各グループにおける権限の範囲におい
て、責任者302と担当者303には、次のとおり権限
のレベルを設定可能である。すなわち、責任者302
a,302bは、グループ301aまたは301b内で
授受可能なすべての情報について、アクセス権限を設定
可能である。
【0799】また、担当者(エントリ可)303.1
a,303.1bは、グループ301aまたは301b
内で閲覧とエントリが可能な情報について、アクセス権
を設定可能である。担当者(エントリ不可)303.2
a,303.2bは、グループ301aまたは301b
内で情報の閲覧が可能である。なお、エントリについて
は、手続きの結果のみ閲覧が可能である。
【0800】サイト管理者304が選任した各グループ
301a,301bの責任者302、及び責任者302
が選任した担当者303のユーザIDは、WWWブラウ
ザ11b、同報通知プログラム11c、同報通知API
11aで共通に使用できる。ただし、決済情報システム
では、シングルログイン方式を採用しているので、既に
説明したシングルログイン方式の使用条件を考慮した設
定を行う。なお、シングルログイン方式により決済情報
システムを使用中、同じユーザIDを用いて、同じ会員
2内の他のクライアントコンピュータ9が、証券取引所
14が提供する他サイトを利用することも可能である。
アクセス権の設定は、「画面切替タブ」「情報名」「ユ
ーザID」単位で行うことが可能である。各責任者は、
自分自身のIDを含め、アクセス権管理を設定する。
【0801】次いで、アクセス権の設定手順について説
明する。まず、サイト管理者304が、決済情報システ
ムにアクセスし、決済情報システムで使用するユーザI
Dを作成する。次いで、サイト管理者304は、次の手
順により、各グループの責任者302a,302bを選
任する。まず、サイト管理者304は、所定のURLに
アクセスして、決済情報システムのトップ画面を表示さ
せた後、認証ウィンドウボタンをクリックして表示させ
た認証ウィンドウでユーザ名、パスワードを入力し、認
証を受けてログインする。
【0802】次いで、ログインして表示された決済情報
システムのホームページ上で、ページ選択メニューの
「サイトユーザ管理」メニューボタンをクリックする
と、サイトユーザ管理画面に切り替わる。この「サイト
ユーザ管理」メニューボタンは、会員サイト管理者30
4または各グループの責任者302a,302bが決済
情報システムにアクセスした場合、表示される。サイト
ユーザ管理画面には、サイトユーザ一覧ボタン、一覧
(CSV形式)ボタン、参加者サイトグループ編集ボタ
ンが表示されるので、参加者サイトグループ編集ボタン
をクリックする。
【0803】これにより、図103に示す参加者サイト
グループ編集画面が表示される。この画面には、会員サ
イト管理者304により既に決済情報システムに登録済
のWANユーザのIDを表示する「現在のサイトWAN
ユーザリスト」306、現在のサイトWANユーザ30
5のうち、決済情報システムを利用するWANユーザの
IDを表示する「現在のDVPユーザリスト」307a
〜c、現在のDVPユーザのうち、有価証券取扱責任者
302aに選任したWANユーザのIDを表示する「現
在の有価証券取扱責任者リスト」308、現在のDVP
ユーザのうち、有価証券売買責任者に選任したWANユ
ーザのIDを表示する「現在の有価証券売買責任者リス
ト」309が、表示される。
【0804】会員サイト管理者304は、現在のサイト
WANユーザリスト306から、決済情報システムを利
用するWANユーザを選択し、登録ボタン311をクリ
ックして現在のDVPユーザリスト307aに移動す
る。現在のDVPユーザリスト307aには、責任者3
02と担当者303の分の登録を行う。現在のDVPユ
ーザリスト307aに登録可能なWANユーザ数に制限
はない。現在のDVPユーザリスト307aに登録した
WANユーザを解任する場合は、同リスト307aから
解任するWANユーザを選択し、削除ボタン310をク
リックして行う。
【0805】次に、有価証券取扱責任者グループ301
aと、有価証券売買責任者301bグループの責任者3
02a,302bの選任を行う。現在の有価証券取扱責
任者302aの現在のDVPユーザリスト307bと、
現在の有価証券売買責任者302bの現在のDVPユー
ザリスト307cには、会員サイト管理者304が決済
情報システムに割り当てたWANユーザが掲載されてい
る。
【0806】各責任者グループ302a,302bの現
在のDVPユーザリスト307b,307cから、責任
者として選任するWANユーザを選択し、登録ボタン3
13または315をクリックして、現在の有価証券取扱
責任者リスト308あるいは現在の有価証券売買責任者
リスト309に登録する。各責任者302a,302b
に選任可能なWANユーザの数は、最大2つまでであ
る。現在の有価証券取扱責任者リスト308あるいは現
在の有価証券売買責任者リスト309からWANユーザ
を選択し、削除ボタン312または314をクリックす
ることにより、責任者302a,302bを解任するこ
とができる。
【0807】サイト管理者304による上記手続きが完
了した後、有価証券取扱責任者グループ301aの責任
者302aと、有価証券売買責任者301bグループの
責任者302bは、各グループ301a,301bの担
当者303a,303bを選任する。まず、決済情報シ
ステムにログインする。ログインの手順については、後
述する。次いで、「ホーム」タブ画面のサイトユーザ管
理メニューボタンをクリックすると、サイトユーザ管理
画面に切り替わるので、有価証券取扱担当者設定ボタン
または、有価証券売買担当者設定ボタンをクリックす
る。
【0808】有価証券取扱担当者設定ボタンをクリック
した場合、図104に示す有価証券取扱担当者設定画面
が表示される。有価証券取扱担当者設定画面では、会員
サイト管理者304が、図103の参加者サイトグルー
プ編集画面で登録したDVPユーザ(決済情報システム
を利用できるWANユーザ)を表示する現在のDVPユ
ーザ欄321、責任者302aが、エントリ操作が可能
な有価証券取扱責任者グループ301aのWANユーザ
として選任したユーザIDを表示する現在の有価証券取
扱担当者(エントリ可)欄322、責任者302aが、
エントリ操作ができない有価証券取扱責任者グループ3
01aのWANユーザとして選任したユーザIDを表示
する現在の有価証券取扱担当者(エントリ不可)323
が、表示される。なお、エントリ操作ができない有価証
券取扱責任者グループ301aのWANユーザも、情報
の閲覧は可能である。
【0809】担当者303aを選任する場合は、現在の
DVPユーザリスト321a,bからWANユーザを選
択し、登録ボタン325または327をクリックして行
う。担当者303aを解任する場合は、現在の有価証券
取扱担当者リスト322または323からWANユーザ
を選択し、削除ボタン324または326をクリックし
て行う。
【0810】一方、有価証券売買担当者設定ボタンをク
リックした場合、図105のとおり、有価証券売買担当
者設定画面が表示される。有価証券売買担当者設定画面
では、会員サイト管理者304が、図103の参加者サ
イトグループ編集画面で登録したDVPユーザ(決済情
報システムを利用できるWANユーザ)を表示する現在
のDVPユーザ欄328aで、責任者302bが、エン
トリ操作が可能な有価証券売買責任者グループ301b
のWANユーザとして選任したユーザIDを表示する現
在の有価証券売買担当者(エントリ可)欄329、責任
者302bが、エントリ操作ができない有価証券売買責
任者グループ301bのWANユーザとして選任したユ
ーザIDを表示する現在の有価証券取扱担当者(エント
リ不可)330が、表示される。なお、エントリ操作が
できない有価証券売買責任者グループ301bのWAN
ユーザも、情報の閲覧は可能である。
【0811】各担当者303bを選任する場合は、現在
のDVPユーザリスト328a,bからWANユーザを
選択し、登録ボタン332,334をクリックすること
により行う。各担当者303bを解任する場合は、現在
の有価証券売買担当者リスト329,330からWAN
ユーザを選択し、削除ボタン331,333をクリック
することにより行う。なお、各グループ301a,30
1bの担当者303は、相互の担当者を兼ねることがで
きるが、各グループ301a,301bの責任者302
は、他のグループの責任者を兼任することはできない。
【0812】以上の手順で有価証券取扱責任者グループ
301aと有価証券売買責任者グループ301bの責任
者302と担当者303を選任した後、個々のユーザに
各情報の閲覧権またはエントリ権を設定する。以下に説
明するアクセス権を設定する画面では、有価証券取扱担
当者設定画面あるいは有価証券売買担当者設定画面で登
録したWANユーザを対象に設定が可能である。
【0813】情報(帳票)単位のアクセス権設定の手順
について説明する。まず、「決済情報システムにログイ
ンする。ログインするときには、アクセス権を設定する
権利のある責任者302のユーザID,パスワードを入
力して認証を受ける。次いで、図106に示す「ホー
ム」タブ画面のアクセス権管理メニューボタン358を
クリックして、ユーザアクセス権管理メニュー364を
表示させる。アクセス権管理メニューボタン358は、
各グループの責任者302が決済情報システムにアクセ
スした場合に、ページ選択メニュー350の一つとして
表示されるボタンである。
【0814】アクセス権管理メニュー364では、3種
類の方法で各ユーザにアクセス権を設定できる。帳票
「帳票指定」メニュー361では、個々の情報(帳票)
単位に、各ユーザのアクセス権限を設定する。帳票「帳
票分類指定」メニュー362では、ページ切替メニュー
(帳票分類)単位に、各ユーザのアクセス権限を設定す
る。
【0815】帳票「ユーザID指定」メニュー363で
は、ユーザID単位に、個々の情報(帳票)に係るアク
セス権を設定する。つまり、帳票「帳票指定」メニュー
361,帳票「帳票分類指定」メニュー362では、ま
ず帳票または帳票分類を選択し、選択した帳票または帳
票分類に対して、ユーザIDを指定していくが、帳票
「ユーザID指定」メニュー363では、まずユーザI
Dを選択し、選択したユーザIDに対して、帳票を指定
していく。
【0816】各方法によるアクセス権設定の操作手順に
ついて説明する。図106で、アクセス権管理メニュー
の帳票「帳票指定」メニュー361を選択した場合、帳
票「帳票指定」ボタン361をクリックすると、現在ア
クセスしている責任者302のグループ301が利用可
能な情報が、図107に示すように、一覧リスト形式で
表示される。
【0817】責任者302は、図107に示す一覧リス
トから、帳票名をクリックして、アクセス権を設定する
帳票を選択する。本例では、一覧リストの最上段の「内
国株式売買明細表(立会内取引)」をクリックする。こ
の場合、図108に示すように、現在アクセスしている
責任者302のグループ301に属するWANユーザ
が、一覧リスト形式で表示される。また、WANユーザ
リストの左上には、アクセス権を設定する帳票の名称
「内国株式売買明細表(立会内取引)」が表示されてい
る。
【0818】閲覧またはエントリを許可するWANユー
ザのチェックボックス373を有効にして、該当帳票,
本例では「内国株式売買明細表(立会内取引)」のアク
セス権を、WANユーザに設定する。チェックボックス
373を無効にすると、アクセス権限は当該WANユー
ザに付与されない。アクセス権の設定が完了したら、実
行ボタン374をクリックし、アクセス権の設定を確定
する。リセットボタン375をクリックすると、アクセ
ス権が有効になっているすべてのチェックボックス37
3を無効にすることができる。
【0819】図106で、帳票「帳票分類指定」メニュ
ー362を選択した場合、帳票「帳票分類指定」ボタン
362をクリックすると、現在アクセスしている責任者
302のグループ301が利用可能な情報が、図109
に示すように、帳票分類単位で、一覧リスト形式で表示
される。図109のリストには、決済情報システムで予
め設定されている「照合業務」「決済業務」等の情報分
類名が、分類1欄376に、それらの分類1欄376の
分類に含まれる帳票の名称が、分類2欄377に、表示
される。
【0820】図109の一覧リストで、分類1欄376
の帳票分類名,本例では最上段の「照合業務」をクリッ
クして、アクセス権を設定する情報分類を選択する。こ
れにより、図110に示すように、現在アクセスしてい
る責任者のグループに属するWANユーザが、一覧リス
ト形式で表示される。また、WANユーザリストの左上
には、アクセス権を設定する帳票分類の名称「照合業
務」が表示されている。
【0821】閲覧またはエントリを許可するWANユー
ザのチェックボックス373を有効にして、該当帳票分
類,本例では「照合業務」のアクセス権を、WANユー
ザに設定する。チェックボックス373を無効にする
と、アクセス権限は当該WANユーザに付与されない。
アクセス権の設定が完了したら、実行ボタン374をク
リックし、アクセス権の設定を確定する。リセットボタ
ン375をクリックすると、アクセス権が有効になって
いるすべてのチェックボックス373を無効にすること
ができる。
【0822】図106で、アクセス権管理メニューの帳
票「ユーザID指定」メニュー363を選択した場合、
帳票「ユーザID指定」ボタン363をクリックする
と、現在アクセスしている責任者302のグループ30
1に属する全てのWANユーザが、図111に示すよう
に、一覧リスト形式で表示される。責任者302は、図
111に示す一覧リストから、アクセス権を設定するW
ANユーザを選択する。
【0823】これにより、現在アクセスしている責任者
302のグループ301が利用できる情報(帳票)が、
図112に示すように、一覧リスト形式で表示される。
また、情報(帳票)リストの左上には、アクセス権を設
定するWANユーザのIDが、表示されている。
【0824】閲覧またはエントリを許可する帳票のチェ
ックボックス373を有効にして、チェックした帳票の
アクセス権を、WANユーザに設定する。チェックボッ
クス373を無効にすると、当該帳票のアクセス権限
は、当該WANユーザに付与されない。アクセス権の設
定が完了したら、不図示の実行ボタンをクリックし、ア
クセス権の設定を確定する。不図示のリセットボタンを
クリックすると、アクセス権が有効になっているすべて
のチェックボックス373を無効にすることができる。
【0825】次いで、WWWブラウザ11bを用いた決
済情報等の閲覧方法について説明する。決済情報システ
ムのログイン手続きが完了した後、図113のホーム画
面が表示される。画面上の表示名称及び機能は次のとお
りである。画面切替タブ340は、決済の業務単位また
はサービスの単位でページ選択メニュー341〜347
を切り替える。タブ選択時の最初のページは「本日の配
信情報」となる。ページ選択メニュー350は、画面切
替タブ340単位に、アクセスしたWANユーザが利用
できる通知、手続き、サービス351〜360の名称を
表示する。メニューボタン351〜360をクリックし
て、目的の情報画面ページを表示する。
【0826】情報画面ページ365は、各メニューに対
応した内容を表示する。簡易リンク(MY TARGE
T)366は、使用頻度が高い情報またはサービスに直
接リンクするメニューである。追加ボタン366aをク
リックすると、リンクの追加ページに移行し、編集ボタ
ン366bをクリックすると、リンクの編集ページに移
行する。リンクの追加ページ、編集ページでは、それぞ
れリンクの追加、編集が可能である。ユーザID情報欄
367は、現在アクセスしているWANユーザのユーザ
IDを表示する。
【0827】ホーム341タブ画面では、ページ選択メ
ニュー350で選択することによって、次のような業務
メッセージとしてのお知らせの掲載やユーザ情報の管理
に関するメニューを表示させることが可能である。お知
らせメニューボタン351は、図113の情報画面ペー
ジ365に示すように、証券取引所WANシステム1共
通の管理者からのお知らせ391、システム運用レポー
ト392の他、決済業務固有の決済業務レポート393
を掲載している。サイト管理者304,責任者302,
担当者303がアクセス可能である。
【0828】関連サイトメニューボタン352は、証券
取引所WANシステム1の他サイトへのリンク情報を掲
載している。サイト管理者304,責任者302,担当
者303がアクセス可能である。アーカイブメニューボ
タン353は、決済情報システムに関するソフトウェア
等をダウンロードするページである。サイト管理者30
4,責任者302はアクセス可能であるが、担当者30
3はアクセスできない。
【0829】パスワード変更メニューボタン354は、
ユーザIDのパスワードを変更する。サイト管理者30
4,責任者302,担当者303がアクセス可能であ
る。ユーザ情報メニューボタン355は、ユーザIDに
対応するユーザ情報を変更する。サイト管理者304,
責任者302,担当者303がアクセス可能である。同
報通知一覧メニューボタン356は、証券取引所WAN
システム1の同報通知プログラム11cに配信された情
報を掲載する。サイト管理者304,責任者302,担
当者303がアクセス可能である。
【0830】サイトユーザ管理メニューボタン357
は、責任者302と担当者303の選任をする。サイト
管理者304,責任者302はアクセス可能であるが、
担当者303はアクセスできない。アクセス権管理メニ
ューボタン358は、責任者302と担当者303のア
クセス権を設定する。責任者302はアクセス可能であ
るが、サイト管理者304,担当者303はアクセスで
きない。
【0831】ログアウトメニューボタン360は、決済
情報システムの利用を終了する。サイト管理者304,
責任者302,担当者303がアクセス可能である。こ
れらのメニューのうち、ログアウトメニューボタン36
0は、他のタブ画面でも設けられており、いずれのログ
アウトメニューボタンも、同じ機能を有している。
【0832】図114は、照合業務342タブ画面を示
す。照合業務342タブ画面では、図114に示すよう
に、次のメニューを用意している。本日の配信情報40
1では、決済情報システムから受信した当日分の配信情
報を一覧リスト414に掲載する。この本日の配信情報
401が、配信日指定手段に該当する。
【0833】内国株式売買明細表402には、内国株式
売買明細表(立会内取引)、内国株式売買明細表(立会
内取引)訂正分、内国株式売買明細表(立会外取引)、
内国株式売買明細表(立会外取引)訂正分、内国株式売
買明細表(バスケット取引)、内国株式売買明細表(バ
スケット取引)訂正分、内国株式売買明細表(銘柄合
計)が含まれる。債券取引売買明細表403には、債券
取引売買明細表(立会内取引)、債券取引売買明細表
(立会内取引)訂正分、債券取引売買明細表(立会外取
引)、債券取引売買明細表(立会外取引)訂正分、債券
取引売買明細表(バスケット取引)、債券取引売買明細
表(バスケット取引)訂正分、債券取引売買明細表(銘
柄合計)が含まれる。
【0834】サマリー404には、サマリーA、サマリ
ーBが含まれる。権利行使405には、株券オプション
取引権利行使申告・割当明細表が含まれる。配信日単位
の閲覧406では、本日を含む過去の配信情報を、配信
日単位で一覧リストに掲載する。
【0835】帳票検索407では、照合業務タブ画面に
属する情報の範囲で検索を行う。照合業務342タブ画
面の各メニューは、有価証券取扱責任者グループ,有価
証券売買責任者グループに属する責任者302,担当者
303が利用できる。サイト管理者304は利用できな
い。
【0836】決済業務343タブ画面では、次のメニュ
ーを用意している。本日の配信情報では、決済情報シス
テムから受信した当日分の配信情報を一覧リストに掲載
する。決済通知には、総括清算表(約定代金)、総受払
代金計算表(予定額/速報)、総受払代金計算表(予定
額)、銘柄別決済予定数量、総括清算表(決済代金・値
洗い差金)が含まれる。
【0837】確定通知には、総受払代金計算表(確定
額)、銘柄別決済確定数量、追加支払通知、代金領収通
知が含まれる。相手方指定には、基準日の決済等に係る
受方・渡方指定書が含まれる。配信日単位の閲覧では、
本日を含む過去の配信情報を、配信日単位で一覧リスト
に掲載する。
【0838】帳票検索では、決済業務タブ画面に属する
情報の範囲で検索を行うことができる。決済業務343
タブ画面の各メニューは、有価証券取扱責任者グループ
に属する責任者302,担当者303が利用できる。サ
イト管理者304は利用できない。
【0839】担保管理344タブ画面では、次のメニュ
ーを用意している。本日の配信情報では、決済情報シス
テムから受信した当日分の配信情報を一覧リストに掲載
する。前日差入担保金には、会員信認金、売買・取引証
拠金、前日差入担保金受払状況表、前日差入担保金残高
表が含まれる。
【0840】証拠金には、取引証拠金、差入・返戻可能
表、預り有価証券等残高通知書、実質株主・担保受入残
高通知書が含まれる。配信日単位の閲覧では、本日を含
む過去の配信情報を、配信日単位で一覧リストに掲載す
る。
【0841】帳票検索では、担保管理344タブ画面に
属する情報の範囲で検索を行う。担保管理344タブ画
面の各メニューは、有価証券取扱責任者グループ,有価
証券売買責任者グループに属する責任者302,担当者
303が利用できる。サイト管理者304は利用できな
い。
【0842】フェイル管理345タブ画面では、次のメ
ニューを用意している。本日の配信情報では、決済情報
システムから受信した当日分の配信情報を一覧リストに
掲載する。有価証券取扱責任者グループ,有価証券売買
責任者グループに属する責任者302,担当者303が
利用できる。サイト管理者304は利用できない。
【0843】フェイル情報通知には、フェイル情報通知
(DEL後)、フェイル情報通知(CNS後)が含まれ
る。責任者302はアクセス可能であるが、サイト管理
者304,担当者303はアクセスできない。フェイル
通知に係るメニューは、有価証券取扱責任者グループに
属する責任者302,担当者303が利用できる。サイ
ト管理者304は利用できない。
【0844】バイイン情報通知には、バイイン情報通
知、バイイン無効情報通知が含まれる。バイイン実行通
知には、バイイン実行通知(請求会員用)、バイイン実
行通知(負担会員用)、バイイン実行通知(全会員用)
が含まれる。
【0845】バイイン実行結果通知には、バイイン実行
結果通知(請求会員用)、バイイン実行結果通知(負担
会員用)、バイイン実行結果通知(売方用)、バイイン
実行結果通知(全会員用)が含まれる。バイイン通知に
係るメニュー(バイイン情報通知、バイイン実行通知、
バイイン実行結果通知)は、有価証券取扱責任者グルー
プ,有価証券売買責任者グループに属する責任者30
2,担当者303が利用できる。サイト管理者304は
利用できない。
【0846】バイイン請求では、バイイン請求を行う。
バイイン請求取下では、バイイン請求取下を行う。バイ
イン請求メニュー、バイイン請求取下メニューは、有価
証券取扱責任者グループに属する責任者302,担当者
303が利用できる。サイト管理者304は利用できな
い。
【0847】バイイン注文では、バイイン注文を行う。
バイイン注文メニューは、有価証券売買責任者グループ
に属する責任者302,担当者303が利用できる。サ
イト管理者304は利用できない。配信日単位の閲覧で
は、本日を含む過去の配信情報を、配信日単位で一覧リ
ストに掲載する。責任者302,担当者303はアクセ
ス可能であるが、サイト管理者304はアクセスできな
い。帳票検索では、フェイル管理タブ画面に属する情報
の範囲で検索を行う。責任者302,担当者303はア
クセス可能であるが、サイト管理者304はアクセスで
きない。
【0848】情報照会346タブ画面では、電子メール
のアドレス帳である「証券取引所アドレス帳」を、用意
している。証券取引所アドレス帳は、決済情報システム
に関連する証券取引所所管部署の電子メールアドレスを
掲載している。サイト管理者304,責任者302,担
当者303が利用できる。
【0849】ヘルプ347タブ画面では、利用者を支援
するヘルプデスク、業務窓口、利用規程、操作マニュア
ルを用意している。ヘルプデスクには、運用ヘルプデス
ク、障害ヘルプデスクへの連絡方法及び運用時間につい
て掲載している。業務窓口には、決済情報システムに関
連する業務の窓口について掲載している。
【0850】利用規程には、証券取引所WANシステム
1の利用に関する規程を掲載している。操作マニュアル
には、決済情報システムに関連する操作マニュアル等を
公開している。ヘルプデスク、業務窓口、利用規程、操
作マニュアルは、サイト管理者304,責任者302,
担当者303が利用できる。
【0851】照合業務342、決済業務343、担保管
理344、フェイル管理345の各タブ画面における決
済情報の閲覧方法について説明する。なお、各タブ画面
とも、閲覧の手順は共通であるため、本項では照合業務
342を例に説明する。照合業務342の画面切替タブ
をクリックすると、閲覧操作時点までに配信準備が整っ
た決済情報を、図114のように、本日の配信情報メニ
ュー401画面に一覧リスト形式で掲載する。同リスト
に掲載する決済情報は、閲覧中の画面切替タブに属する
メニューの範囲であり、図114の場合は、本日の配信
情報の範囲である。
【0852】本日の配信情報メニュー画面では、「照合
業務」に属する帳票のうち、帳票日付が本日分の帳票の
一覧を表示する。CSVが作成されない場合にはリンク
表示を行なわない。各情報について、情報名(帳票名)
414a、配信時刻414b、ファイル容量414c、
確認状況414d(閲覧処理ステータス(未確認/確認
済))、ダウンロード414eが表示される。情報名
(帳票名)414aには、各情報の情報名と配信日付が
表示され、この情報名(帳票名)414aをクリックす
ると、クリックした情報の詳細画面に切り替わるように
構成されている。配信時刻414bには、情報の配信時
刻が表示される。ファイル容量414cには、CSVフ
ァイルのファイル容量が表示される。確認状況414d
には、当該会員2での確認状況が、「確認済み」「閲覧
実績あり」「未確認」「閲覧実績がない」のいずれかで
表示される。ダウンロード414eは、ダウンロード用
のアイコンであり、クリックするとCSVファイルのダ
ウンロードを実行するように構成されている。
【0853】前日掲載分ボタン408a、翌日掲載分ボ
タン408c、日付指定欄408bは帳票日付の指定を
行うボタンであり、前日掲載分ボタン408aまたは翌
日掲載分ボタン408cをクリックするか、日付指定欄
408bで日付を指定することにより、当該日付に該当
する「照合業務」関連の帳票一覧が表示される。つま
り、図114の画面は、配信日単位の閲覧であり、帳票
日付をキーに、照合業務関連の帳票を一覧表示する。ま
た前日掲載分ボタン408a、翌日掲載分ボタン408
c、日付指定欄408bにより日付指定、前日/翌日分
表示が可能である。
【0854】本日分検索ボタン415は、「本日の配信
情報」で一覧表示されている帳票を対象に検索処理を行
なうためのボタンである。本日の配信情報メニュー画面
に表示された各情報名(帳票名)414aをクリックす
ると、クリックした情報の詳細画面に切り替わる。な
お、図114の画面では、所定件数ごと,例えば30件
ごとの配信記録のみ表示して、所定件数を越える配信記
録を次ページに表示するようにし、「前ページ」ボタ
ン、「次ページ」ボタン等で異なるページの配信記録を
表示できるようにしてもよい。
【0855】また、閲覧する情報が属する通知名を、図
114のページ切替メニュー400から選択してクリッ
クすると、ページ切替メニューに対応する画面が表示さ
れる。例えば、内国株式売買明細表402、債券取引売
買明細表403、サマリー404、権利行使405をク
リックすると、それぞれのカテゴリに属する帳票につい
て、過去5営業日分すなわち直近5件分の配信状況が、
情報(帳票)単位に一覧表示される。例えば、図114
で、「内国株式売買明細表」402をクリックすると、
図115のように、内国株式売買明細表の直近5件分の
配信状況が表示される。
【0856】図115画面上の一覧表示ボタン421を
クリックすると、図116のように、直近5件を含む過
去の配信記録がすべて表示され、閲覧できる。図116
は、図115において、内国株式売買明細表(立会内取
引)の一覧表示ボタン421aをクリックした場合を示
す。
【0857】図115の一覧リスト画面に表示する各掲
載項目について説明する。ページ切替メニュー名422
は、利用者が選択したページ切替メニューの名称を表示
する。情報名タイトル423は、一覧リストのタイトル
を表示する。
【0858】一覧表示ボタン421は、過去の配信情報
を一覧リスト形式で表示させるためのボタンである。情
報名および配信日付424は、情報の名称及び配信日付
を表示する欄であり、この情報名および配信日付欄42
4をクリックすると、当該情報の内容を掲載する画面に
切り替わる。配信時刻425は、当該情報の配信時刻を
表示する。ファイル容量426は、CSVデータのファ
イル容量を表示する。
【0859】確認状況427は、当該情報を閲覧等した
実績があるかを示す欄である。「確認済」は、既に当該
情報を閲覧等した実績があることを示し、「未確認」
は、当該情報の閲覧実績がないことを示す。同報通知プ
ログラム11cを用いて、当該情報のCSVファイルを
ダウンロードした場合、同報通知プログラム11cのリ
ンク機能を用いて、WWWブラウザ画面に当該情報の詳
細画面を表示した場合、WWWブラウザ11bを用い
て、当該情報の詳細画面を表示した場合に、確認状況4
27が「確認済」となる。
【0860】ダウンロードアイコン428は、CSVフ
ァイルのダウンロード処理を開始させるためのアイコン
である。このアイコンをクリックすると、CSVファイ
ルのダウンロード処理が開始する。なお、本日配信分の
情報には、ダウンロードアイコン428が表示されな
い。
【0861】図117は、情報名および配信日付424
欄の任意の項目をクリックすることにより表示された当
該情報の内容を表示する詳細画面を示す。複数ページに
渡る情報の場合は、「前ページ」ボタン431、「次ペ
ージ」ボタン432が、画面左右に表示される。それぞ
れのボタン431,432をクリックすることにより、
表示するページを切り替えることが可能である。
【0862】CSVファイルのダウンロード操作につい
て説明する。ダウンロードを希望する情報について、図
115の一覧リストのダウンロードアイコン428をク
リックすると、図118に示す画面が表示される。この
画面で、CSVファイルの保存先を指定し、保存ボタン
をクリックすることにより、ダウンロードを行う。CS
Vファイルの名称には、データ種別コード,サイクル,
会員コード,作成日が含まれている。
【0863】なお、WWWブラウザ11bに表示中の内
容は、自動的に更新されない。したがって、最新の内容
を再表示する場合は、当該情報を表示する過程で実行し
た操作を再度行う必要がある。
【0864】WWWブラウザ画面での日付の考え方につ
いて説明する。本実施形態の決済情報システムでは、次
のとおり、3種類の日付(基準日、業務日付、帳票日
付)に関する考え方をもとに決済情報を管理する。基準
日とは、決済情報に係る約定日、決済日である。図11
7は、基準日表示画面である。基準日は、WWWブラウ
ザ11b上で決済情報の検索を行う際に利用する日付条
件にも適用する。業務日付とは、決済情報システムで決
済情報の配信準備が整った日付である。業務日付は、W
WWブラウザ画面に表示する一覧リストの情報名+配信
日付欄、または同報通知プログラム11cの日付種別欄
に表示する。図115は、業務日付表示画面である。
【0865】帳票日付とは、当該決済情報を利用者が使
用するであろう日付を、決済情報システムでは管理して
いる。例えば、前日の23:00頃に情報の配信準備が
整う内国株式売買明細表(立会内取引)の帳票日付は、
翌日に利用者が閲覧するという想定で、業務日付+1営
業日を帳票日付として管理する。帳票日付は、WWWブ
ラウザ画面で配信日単位に決済情報を閲覧する本日の配
信情報または配信日単位の閲覧メニューの掲載基準、決
済情報の検索を行う際に利用する日付条件等に採用して
いる。
【0866】図117は、帳票日付表示画面である。上
記例のとおり、帳票日付は、人間が利用するWWWブラ
ウザ画面の操作性を向上する目的で採用する日付管理で
ある。
【0867】同報通知プログラム11cの配信状況パネ
ル等には、直近の業務日付+1営業日分の情報を掲載す
る。同掲載期間を超える情報は、パネル上の表示から自
動的に削除する。
【0868】決済情報システムでは、決済情報を収録し
たCSVデータファイルを、直近の業務日付+6営業日
分保存している。同期間を超える決済情報については、
利用者が操作の都度、決済情報システムで個々にCSV
データファイルを作成するため、ダウンロードする際の
所要時間が上記期間の情報に比べかかる。
【0869】次いで、WWW画面の検索機能について説
明する。決済情報システムでは、画面切替タブ単位、配
信日単位、特定の情報(帳票)単位の3種類の検索機能
を提供する。画面切替タブ単位のキーワード検索では、
各画面切替タブに属する情報(帳票)を対象に、過去に
配信した決済情報等を検索できる。キーワード検索で
は、検索の対象にする期間別に「任意の期間を範囲とし
た検索」「本日配信分に限定した検索」の2種類の専用
画面を用意している。
【0870】任意の期間を範囲とした検索では、本日を
含む過去の一定期間を対象に、現在閲覧しているタブ画
面に属する決済情報の範囲で検索を行う。本日配信分に
限定した検索では、本日配信した決済情報を対象に、現
在閲覧しているタブ画面に属する決済情報の範囲で検索
を行う。
【0871】配信日単位の検索では、各画面切替タブに
属する情報(帳票)を対象に、当該日に配信された情報
(帳票)を一覧リスト形式で閲覧する。配信日単位の検
索では、検索の対象にする日付別に「任意の配信日を範
囲とした検索」「本日配信分に限定した検索」の2種類
の専用画面を用意している。任意の配信日を範囲とした
検索では、任意の配信日を対象に、現在閲覧しているタ
ブ画面に属する決済情報の範囲で検索を行う。
【0872】本日配信分に限定した検索では、本日分配
信分を対象に、現在閲覧しているタブ画面に属する決済
情報の範囲で検索を行う。特定の情報(帳票)単位の検
索では、複数ページに渡る情報(帳票)を対象に、現在
閲覧している情報を範囲に検索できる。1ページ(画
面)に収まる情報を閲覧する場合、同機能は使用できな
い。
【0873】次いで、各検索の操作手順について説明す
る。画面切替タブ単位のキーワード検索のうち任意の期
間を範囲とした検索では、ホーム画面、情報照会画面、
ヘルプ画面以外の各タブ画面に表示される帳票検索メニ
ューボタン551−01をクリックすると、図119の
ような検索専用画面に切り替わる。
【0874】検索専用画面に表示される項目は、帳票名
551−02、全選択/全解除551−03、日付55
1−04である。各検索項目はアンド条件になる。つま
り、「選択した帳票名」かつ「指定した日付の範囲」で
検索する。帳票名551−02では、現在閲覧している
画面タブに属する情報が表示される。表示される情報
は、当該利用者に付与されているアクセス権の範囲であ
る。検索の対象とする情報名のチェックボックスを有効
にする。
【0875】全選択/全解除551−03では、帳票名
のチェックボックスを全て選択、または全て解除する。
日付551−04では、日付指定無し項目551−05
を選択すると、検索の対象期間を特定しない検索を実行
する。基準日項目551−06を選択すると、指定した
期間内における基準日を検索条件にする。帳票日付項目
551−07を選択すると、指定した期間内における帳
票日付551−08を検索条件にする。
【0876】銘柄名551−09では、入力した銘柄名
を検索条件にする。銘柄名を検索対象としない場合は、
同項目を空白にしておく。証券コード551−10で
は、入力した証券コードを検索条件にする。証券コード
を検索対象としない場合は同項目を空白にしておく。新
証券コード551−11では、入力した新証券コードを
検索条件にする。新証券コードを検索対象としない場合
は、同項目を空白にしておく。
【0877】検索を実行する場合は、検索条件を設定し
た後、検索ボタン551−12をクリックする。既に設
定した検索条件を一旦取り消す場合は、リセットボタン
551−13をクリックする。指定した検索条件に合致
する情報が存在する場合は、図120の検索結果画面が
表示される。図120の検索結果画面の一覧リストに掲
載される情報名+配信日付欄551−21をクリックす
ると、当該情報の詳細表示画面に切り替わる。
【0878】画面切替タブ単位のキーワード検索のうち
本日配信分に限定した検索では、本日の配信情報メニュ
ー画面551−31に表示される本日分検索アイコン5
51−33をクリックすると、帳票検索メニュー相当の
検索専用画面551−32が表示される。検索専用画面
551−32では、日付項目551−04が本日日付
(帳票日付)に固定される。その他の項目は、図119
の帳票検索メニュー画面と同様である。
【0879】配信日単位の検索について説明する。配信
日単位の検索のうち任意の配信日を範囲とした検索で
は、ホーム画面、情報照会画面、ヘルプ画面以外の各タ
ブ画面に表示される配信日単位の閲覧メニューボタン5
51−41をクリックすると、図122のような検索専
用画面に切り替わります。図122の検索専用画面上部
の日付指定ポップアップメニュー551−42あるいは
日付移動ボタン551−43を使用して任意の日(帳票
日付)に配信された過去の決済情報を一覧リストで確認
する。
【0880】配信日単位の検索のうち本日配信分に限定
した検索では、ホーム画面、情報照会画面、ヘルプ画面
以外の各タブ画面に表示される本日の配信情報メニュー
ボタン551−51をクリックすると、図123のよう
な検索専用画面に切り替わり、利用者が閲覧した時点ま
でに配信準備が整った決済情報(本日配信分)を一覧リ
ストで確認できる。
【0881】特定の情報(帳票)単位の検索について説
明する。複数ページに渡る決済情報を閲覧すると、図1
24のように、次ページボタンの左側に帳票内検索アイ
コン551−61が表示される。同アイコン551−6
1をクリックすると、図125のように、帳票内検索ウ
ィンドウ551−62が表示される。
【0882】帳票内検索ウィンドウ551−62に表示
される項目は、銘柄名551−63、証券コード551
−64、新証券コード551−65である。各検索項目
はアンド条件になる。銘柄名551−63は、入力した
銘柄名を検索条件にする。銘柄名を検索対象としない場
合は、同項目を空白にする。
【0883】証券コード551−64は、入力した証券
コードを検索条件にする。証券コードを検索対象としな
い場合は、同項目を空白にする。新証券コード551−
65は、入力した新証券コードを検索条件にする。新証
券コードを検索対象としない場合は、同項目を空白にす
る。検索を実行する場合は、検索条件を設定した後、検
索ボタン551−12をクリックする。既に設定した検
索条件を一旦取り消す場合は、リセットボタン551−
13をクリックする。
【0884】指定した検索条件に合致する情報が存在す
る場合は、図125の検索結果画面が表示される。検索
条件にヒットした情報が存在する場合は、当該情報が掲
載されているページに直接移動し、そのページ内で、当
該情報は他の情報とは異なる色、例えば薄いピンク色で
識別される。
【0885】同一の検索条件で引き続き検索を行うと、
直前で移動したページ以降を対象に検索が実行される。
一方、別の検索条件で引き続き検索を行うと、当該決済
情報(帳票)の1ページ目に戻り検索が実行される。W
WW画面によるエントリ操作手順すなわちフェイル管理
タブ画面バイイン請求、バイイン請求取下、バイイン注
文に関する操作手順について説明する。DVP決済シス
テムにおけるエントリ操作は、バイイン請求、バイイン
請求取下、バイイン注文の3種類である。
【0886】バイイン請求では、バイイン請求の申告、
変更、取消しに関するエントリ操作を用意している。バ
イイン請求に係る操作は、エントリ操作当日の12:3
0〜14:30の間に操作が可能である。バイイン請求
取下では、バイイン請求取下の申告、変更、取消しに関
するエントリ操作を用意している。バイイン請求取下に
係る操作は、バイイン実行日の翌営業日(バイイン請求
日+4営業日)の9:00〜12:00の間に操作が可
能である。
【0887】バイイン注文では、バイイン注文の申込
み、変更、取消しに関するエントリ操作を用意してい
る。バイイン注文に係る操作は、バイイン実行日(バイ
イン請求日+3営業日)の15:00〜15:30の間
に操作が可能である。エントリの受付時間を、図126
(b)に示す。
【0888】エントリ情報の受付手順について図126
(a)を参照して説明する。申告、取消等のエントリ操
作を行うと、入力したエントリ情報は仮受領561−0
1または仮取消561−04の状態として受け付ける。
その後、エントリ情報の検証を決済情報システムで行
い、入力した内容に問題がなければ、本受領561−0
1または取消済561−05の扱いになる。一方、エン
トリ情報に不都合があった場合は、不受理561−0
3、561−06の扱いになる。
【0889】エントリ情報の状態は、後述の各状況画面
の受付状況欄に表示する。受付状況欄に表示する内容は
仮受領、仮取消、本受領、取消済、不受理または不受理
理由である。仮受領とは、エントリ操作(申告・変更)
を行った直後から、決済情報システムがエントリ内容の
検証を完了するまでの間の状況である。
【0890】仮取消とは、エントリ操作(取消)を行っ
た直後から、決済情報システムがエントリ内容の検証を
完了するまでの間の状況である。本受領とは、決済情報
システムの検証が完了し、エントリ情報(申告・変更)
を問題がなく受け付けた時点の状況である。取消済と
は、決済情報システムの検証が完了し、エントリ情報
(取消)を問題がなく受け付けた時点の状況である。
【0891】不受理または不受理理由は、決済情報シス
テムの検証が完了し、エントリ情報に不都合があり、当
該エントリが無効になった時点で表示される。仮受領の
状態になっているエントリ情報は、本受領に切り替わる
までの間、当該情報の変更及び取消操作を実行できな
い。仮取消または取消済の状態になっているエントリ情
報は、当該情報の変更及び取消操作を実行できない。つ
まり、本受領に移行するまでの間、当該エントリ情報の
変更・取消はできない。仮受領の状態になっているエン
トリ情報が、何らかの理由で不受理となった場合、当該
エントリ情報は無効になる。
【0892】したがって、後述する当該エントリ情報の
版数も、次の通り、不受理になった場合は改版されな
い。つまり、バイイン請求申告を新規にエントリした状
態では、画面上には「1版、請求申告、本受領」と表示
される。その後バイイン請求変更を行った直後の状態で
は、「2版、請求変更、仮受領」と表示される。その後
請求変更が不受理になった場合には、「1版、請求申
告、不受理」と表示され、上記仮受領のエントリ情報は
無効になり、結果、1版の請求申告のみ有効になるので
ある。
【0893】受付状況の不受理については、エントリ情
報が無効になった理由を表示してもよい。例えば、エン
トリ情報のうち注文値段に誤りがある場合の「表示注文
値段エラー」、エントリ情報のうち自己委託区分に誤り
がある場合の「自己委託区分エラー」、既に同一情報が
登録されている場合の「追加済エラー」、訂正対象のデ
ータは登録されていない場合の「訂正該当データな
し」、取消対象のデータは登録されていない場合の「取
消該当データなし」、エントリ情報のうち会員コードに
誤りがある場合の「会員コードエラー」、エントリ情報
のうち銘柄コードに誤りがある場合の「銘柄コードエラ
ー」、エントリ情報のうち売買単位に誤りがある場合の
「売買単位エラー」、エントリ情報のうち請求した数量
に誤りがある場合の「請求数量エラー」、エントリ情報
のうち取下げた数量に誤りがある場合の「取下数量エラ
ー」、エントリ情報のうち注文数量に誤りがある場合の
「注文数量エラー」、申告,変更,取消等、所定の区分
以外である場合の「処理区分エラー」、操作可能な時間
帯以外にエントリを行った場合の「受付時間外エラー」
等の理由である。
【0894】エントリ情報の版数管理について説明す
る。エントリした情報は、エントリ日・請求番号(後
述)の単位に、版数により状態の変化を管理する。版数
は、後述の各状況画面の版数欄に表示する。各エントリ
操作において、新たな申告(申込)を行った情報は1版
の扱いになる。以降、当該情報を変更する都度、版数が
更新(2版、3版等)される。なお、当該情報を取り消
した場合(受付状況が取消済となった時点)で、当該情
報の版数管理は完結する。取消が完了した後、再度、同
一銘柄の申告(申込)を行うと、版数は1版の扱いにな
る。不受理となったエントリ情報の版数は更新されず、
変更または取消操作は無効になる。
【0895】バイイン請求申告、バイイン売注文発注の
版数管理の具体例を、バイイン請求可能数量が10株で
ある場合を例として説明する。この具体例では、取消を
行わずに数量を変更するため、 初版: 5株のバイイン請求 2版: 7株のバイイン請求(数量の変更) 3版: 9株のバイイン請求(数量の変更) となる。
【0896】なお、一旦取消した後に数量を変更し、 初版: 5株のバイイン請求 2版: 5株のバイイン請求の取消 3版: 7株のバイイン請求(数量の変更) 4版: 7株のバイイン請求の取消 5版: 9株のバイイン請求(数量の変更) とする案もあるが、後者の案は操作回数が増えるうえ、
従来のシステムの操作手続きとの差異が大きい手順とな
るため、前者の案のとおり、初版をもとにデータを修正
する方式を採用している。
【0897】バイイン請求の取下げの版数管理の具体例
について説明する。バイイン請求取下げが可能な単位
は、請求日ごととする。例えば、 5株(請求日a日の残数量) 10株(請求日b日の残数量) 6株(請求日c日の残数量) のバイインがある場合、取下げは、請求日単位かつ請求
日が古い順(a→b→c)であり、したがって、取下げ
可能数量は、5株、15株、21株のいずれかになる。
【0898】取下げ可能数量については、CSIサーバ
コンピュータ12からDVPサーバコンピュータ4に対
し、5株、10株、6株の単位で連携可能である。ユー
ザ側は、「バイイン実行結果通知」の残数量を確認した
うえで、取下げの是非を判断するため、「バイイン実行
結果通知」を実行日単位で配信し、それぞれの情報から
取下げの手続きを行うことが可能なこれらの単位が望ま
しいが、5株、15株、21株の単位で連携が可能なよ
うに構成してもよい。
【0899】エントリ情報の請求番号について説明す
る。決済情報システムでは、申告(申込)したエントリ
情報に対し、図155、図162、図169のように請
求番号を自動採番する。請求番号は、システム全体でエ
ントリ日単位に通番管理される。請求番号は、各サイト
単位の通番管理ではないため、注意を要する。
【0900】請求番号は、申告(申込)〜取消までの間
で有効である。版数管理と同様、当該エントリ情報が取
り消された時点で、請求番号は無効になる。取消が完了
した後、再度同一銘柄の申告(申込)を行うと、異なる
請求番号が採番される。なお、この請求番号は、バイイ
ン請求では「請求番号」、バイイン請求取下では「取下
番号」、バイイン注文では「注文番号」と称する。図1
26〜図130は、エントリにおけるステータス管理、
変更、取消手続き(受付状況と版数管理の関係)、請求
等の単位の概要を示す図である。
【0901】図131〜図137は、WWW画面の画面
遷移図を示す。図131は、ホームの画面遷移図であ
る。WWWページのトップ画面561−01で認証を受
けることにより、ホーム画面561−02が表示され
る。ホーム画面561−02では、タブの選択により、
照合業務画面561−04、決済業務画面561−0
5、担保管理画面561−06、フェイル管理画面56
1−07、情報紹介画面561−08、ヘルプ画面56
1−09が表示される。
【0902】また、ホーム画面561−02のメニュー
ボタンを選択することにより、お知らせ一覧561−1
0、関連サイト561−11、アーカイブ一覧561−
12、パスワード変更561−13、ユーザ情報変更5
61−14、同報通知一覧561−15、サイトユーザ
管理561−16、アクセス権管理561−17、課金
情報表示561−18の各画面が表示される。お知らせ
一覧561−10では、カテゴリごとのお知らせ一覧5
61−19画面に移行可能であり、カテゴリごとのお知
らせ一覧561−19画面からは、お知らせをダウンロ
ード可能なお知らせ表示561−20、お知らせをアッ
プロード可能なお知らせ登録/削除561−21に移行
可能である。
【0903】サイトユーザ管理561−17からは、参
加者サイト登録/削除、参加者サイトグループ編集、有
価証券取扱担当者設定、有価証券売買担当者設定、サイ
トユーザー一覧/CSV、サイト管理者一覧/CSVを
含む設定画面561−23のうち各管理者に対応した画
面に移行可能である。アクセス権管理561−17から
は、対象会員管理(帳票指定)、対象会員管理(帳票分
類指定)、対象会員管理(会員指定)、対象会員管理
(属性指定)、ユーザアクセス権管理(帳票指定)、ユ
ーザアクセス権管理(帳票分類指定)、ユーザアクセス
権管理(ユーザID指定)を含む管理画面561−24
のうち各管理者に対応した画面に移行可能である。
【0904】図132は、照合業務の画面遷移図であ
る。照合業務画面561−04のメニューボタンで選択
することにより、本日の配信情報561−31、情報項
目量によりカテゴライズされたカテゴリA・カテゴリB
・カテゴリC等の各帳票の過去5営業日分を一覧表示す
る帳票過去5営業日分一覧表示561−33、配信日単
位の閲覧561−37、帳票検索画面561−38が表
示される。
【0905】本日の配信情報561−31は、タブ選択
時の最初のページとなる。「照合業務」に属する帳票の
うち、本日分の帳票を一覧表示する。表示項目は帳票
名、閲覧処理ステータス、帳票配信時刻、CSVファイ
ルサイズであり、帳票表示(HTML)561−34へ
のリンクを持つ。帳票過去5営業日分一覧表示561−
33からは、帳票一覧画面561−34が表示可能であ
る。帳票一覧画面561−34は、CSVダウンロード
が可能であり、また帳票表示(HTML)561−34
を経て帳票内検索画面561−36に移行可能である。
【0906】図133は、決済業務の画面遷移図であ
る。図133に示す画面遷移図は、決済業務画面561
−05から各画面が遷移表示される点、各画面が決済業
務に関する情報を表示する点を除いては図132の照合
業務の画面遷移図と同様であるので、説明を省略する。
【0907】図134は、担保管理の画面遷移図であ
る。図134に示す画面遷移図は、担保管理画面561
−06から各画面が遷移表示される点、各画面が担保管
理に関する情報を表示する点を除いては図132の照合
業務の画面遷移図と同様であるので、説明を省略する。
【0908】図135は、フェイル管理の画面遷移図で
ある。フェイル管理画面561−07からは、バイイン
請求画面561−39を経てバイイン請求取下561−
40、バイイン注文561−41が表示される。図13
5に示す画面遷移図は、フェイル管理画面561−07
から各画面が遷移表示される点、各画面がフェイル管理
に関する情報を表示する点を除いては図132の照合業
務の画面遷移図と同様であるので、同様の構成について
の説明を省略する。
【0909】図136は、情報紹介の画面遷移図であ
る。情報紹介画面561−51でメニューボタンを選択
することにより、証券取引所アドレス帳561−53、
貴社サイト管理者画面561−54、会員アドレス帳5
61−55が表示される。
【0910】図137は、ヘルプの画面遷移図である。
ヘルプ画面561−09でメニューボタンを選択する
と、ヘルプデスク561−56を経てヘルプデスク登録
画面561−60、業務窓口561−57を経て業務窓
口登録画面561−61、利用規定561−58を経て
利用規定登録画面561−62、操作マニュアル561
−59を経て操作マニュアル登録画面561−63が表
示可能である。
【0911】次いで、WWW画面の画面設計について説
明する。本実施形態では、受付状況画面から申告、変
更、取消の操作が出来る様に構成している。WWWのホ
ーム画面のフェイル管理タブ選択時の画面メニュー表示
部で「バイイン請求」、「バイイン請求取下」、「バイ
イン注文」の3業務を選択する様に構成している。
【0912】図138は、フェイル管理タブ選択以降の
画面遷移図である。バイイン請求業務メイン画面571
−01でバイイン注文ボタンを選択するとバイイン注文
業務メイン画面571−03、バイイン請求取下ボタン
を選択するとバイイン請求取下業務メイン画面571−
02、請求申告ボタンを選択するとバイイン請求申告画
面571−04、請求変更ボタンを選択するとバイイン
請求変更画面571−05が表示される。
【0913】バイイン請求申告画面571−04でキャ
ンセルボタン、またはバイイン請求変更画面571−0
5でOKボタン又はキャンセルボタンを選択するとバイ
イン請求業務メイン画面571−01が表示される。バ
イイン請求取下業務メイン画面571−02でバイイン
請求ボタンを選択するとバイイン請求業務メイン画面5
71−01、バイイン注文ボタンを選択するとバイイン
注文業務メイン画面571−03、請求取下申告ボタン
を選択するとバイイン請求取下申告画面571−06、
請求取下変更ボタンを選択するとバイイン請求取下変更
画面571−07が表示される。
【0914】バイイン請求取下申告画面571−06で
キャンセルボタン、またはバイイン請求取下変更画面5
71−07でOKボタン又はキャンセルボタンを選択す
るとバイイン請求取下業務メイン画面571−02が表
示される。バイイン注文業務メイン画面571−03で
バイイン請求ボタンを選択するとバイイン請求業務メイ
ン画面571−01、バイイン請求取下ボタンを選択す
るとバイイン請求取下業務メイン画面571−02、注
文申込ボタンを選択するとバイイン注文申込画面571
−08、注文変更ボタンを選択するとバイイン注文変更
画面571−09が表示される。バイイン注文申込画面
571−08でキャンセルボタン、またはバイイン注文
変更画面571−09でOKボタン又はキャンセルボタ
ンを選択するとバイイン注文業務メイン画面571−0
3が表示される。
【0915】次いで、各業務画面の画面遷移について説
明する。図139は、バイイン請求業務画面(請求申告
の処理の流れ)を示す画面遷移図である。図113のホ
ーム画面でフェイル管理345タブを選択することによ
り表示されたフェイル管理345タブ画面でバイイン請
求を選択すると、図139の処理がスタートする。
【0916】ステップS501−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S501−01:Yes)、ステップS501−
02で、バイイン請求関係のメイン画面であるバイイン
請求状況受付画面を、読取専用画面として表示する。す
なわち、請求申告ボタン(8)、請求変更ボタン(9)
等の各ボタンが表示されていない点を除いては図148
のバイイン請求状況受付画面と同様の画面を表示する。
この画面では、各ボタンが表示されていないため、ボタ
ンのクリック等の入力操作が不可能な状態である。
【0917】エントリの受付時間外でない場合(S50
1−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS501−03で、バイイン請求
関係のメイン画面である図148のバイイン請求状況受
付画面を表示する。このとき、バイイン請求受付状況デ
ータがある場合には、図148のように受付状況データ
がリスト表示され、バイイン請求受付状況データがない
場合には、図151のようにタイトル部分のみが表示さ
れる。次いで、ステップS501−04で、図148の
請求申告ボタン(8)がクリックされたか判定する。請
求申告ボタン(8)がクリックされなかった場合(ステ
ップS501−04:No)、ステップS501−03
に戻り、バイイン請求状況受付画面の表示を継続する。
【0918】請求申告ボタン(8)がクリックされた場
合(ステップS501−04:Yes)、ステップS5
01−05で、バイイン請求申告エントリの受付時間外
か否か判定する。バイイン請求申告エントリの受付時間
外である場合(ステップS501−05:Yes)、ス
テップS501−06で図150の「バイイン請求申告
受付時間外の為、受け付けられません。」というエラー
画面を表示し、ステップS501−07でエラー画面の
「OK」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画
面の「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステ
ップS501−07:No)、ステップS501−06
のエラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボ
タンがクリックされた場合(ステップS501−07:
Yes)、ステップS501−03に戻り、バイイン請
求状況受付画面を表示する。
【0919】バイイン請求申告エントリの受付時間外で
ない場合(ステップS501−05:No)、つまりエ
ントリの受付時間内である場合、ステップS501−0
8で、バイイン請求申告エントリ可能な銘柄情報がある
か判定する。バイイン請求申告エントリ可能な銘柄情報
がない場合(ステップS501−08:No)、ステッ
プS501−12で「バイイン請求できる銘柄がありま
せん。」という銘柄なし画面を表示し、ステップS50
1−13で銘柄なし画面の「OK」ボタンがクリックさ
れたか判定する。銘柄なし画面の「OK」ボタンがクリ
ックされなかった場合(ステップS501−13:N
o)、ステップS501−12の銘柄なし画面表示を継
続する。銘柄なし画面の「OK」ボタンがクリックされ
た場合(ステップS501−13:Yes)、ステップ
S501−03に戻り、バイイン請求状況受付画面を表
示する。
【0920】バイイン請求申告エントリ可能な銘柄情報
がある場合(ステップS501−08:Yes)、ステ
ップS501−09で図152のバイイン請求申告エン
トリ画面を表示する。次いで、ステップS501−01
0でバイイン請求申告エントリ画面の「OK」ボタン
(5)がクリックされたか判定する。「OK」ボタン
(5)がクリックされていない場合(ステップS501
−10:No)、ステップS501−11で「キャンセ
ル」ボタン(6)がクリックされたか判定する。
【0921】「キャンセル」ボタン(6)がクリックさ
れていない場合(ステップS501−11:No)、ユ
ーザがまだ画面上の処理を終えていないものとしてステ
ップS501−09に戻り、図152のバイイン請求申
告エントリ画面表示を継続する。「キャンセル」ボタン
(6)がクリックされた場合(ステップS501−1
1:Yes)、バイイン請求申告の意思がないものとし
て、ステップS501−03に戻り、バイイン請求状況
受付画面を表示する。
【0922】バイイン請求申告エントリ画面の「OK」
ボタン(5)がクリックされた場合(ステップS501
−10:Yes)、ステップS501−14で、クライ
アントコンピュータ9側のチェックにより入力データに
ミスがないと判定されたか判定する。
【0923】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定されなかった場合
(ステップS501−14:No)、つまりチェックに
より入力データにミスがあった場合、ステップS501
−15で「請求数量は1以上を入力してください」等の
エラー画面を表示し、ステップS501−14でこのエ
ラー画面の「OK」ボタンがクリックされたか判定す
る。エラー画面の「OK」ボタンがクリックされなかっ
た場合(ステップS501−16:No)、ステップS
501−015のエラー画面表示を継続する。エラー画
面の「OK」ボタンがクリックされた場合(ステップS
501−16:Yes)、ステップS501−09に戻
り、図152のバイイン請求申告エントリ画面を表示す
る。
【0924】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定された場合(ステ
ップS501−14:Yes)、ステップS501−1
7で「請求申告を行います。よろしいですか?『はい/
いいえ』」というバイイン請求申告画面を表示する。次
いで、ステップS501−18でバイイン請求申告画面
の「はい」がクリックされたか判定する。「はい」がク
リックされなかった場合(ステップS501−18:N
o)、ステップS501−19でバイイン請求申告画面
の「いいえ」がクリックされたか判定する。バイイン請
求申告画面の「いいえ」がクリックされされなかった場
合(ステップS501−19:No)、「はい」「いい
え」のいずれもクリックされておらず、ユーザがバイイ
ン請求申告画面での処理を終えていないものとして、ス
テップS501−17に戻り、バイイン請求申告画面表
示を継続する。
【0925】バイイン請求申告画面の「いいえ」がクリ
ックされた場合(ステップS501−19:Yes)、
図139のAを経てステップS501−09に戻り、図
152のバイイン請求申告エントリ画面を表示する。バ
イイン請求申告画面の「はい」がクリックされた場合
(ステップS501−18:Yes)、ステップS50
1−20で、サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されたか判定する。
【0926】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定された場合(ステップS501−20:Yes)、
ステップS501−23で図155の「請求番号nnn
が割り当てられ、仮受領されました。続けてバイイン請
求申告を行いますか?『はい/いいえ』」という仮受領
確認画面を表示する。次いで、ステップS501−24
で仮受領確認画面の「はい」がクリックされたか判定す
る。「はい」がクリックされなかった場合(ステップS
501−22:No)、ステップS501−25で仮受
領確認画面の「いいえ」がクリックされたか判定する。
仮受領確認画面の「いいえ」がクリックされされなかっ
た場合(ステップS501−25:No)、「はい」
「いいえ」のいずれもクリックされておらず、ユーザが
仮受領確認画面での処理を終えていないものとして、ス
テップS501−23に戻り、仮受領確認画面表示を継
続する。
【0927】仮受領確認画面の「いいえ」がクリックさ
れた場合(ステップS501−25:Yes)、ステッ
プS501−03に戻り、バイイン請求状況受付画面を
表示する。仮受領確認画面の「はい」がクリックされた
場合(ステップS501−24:Yes)、図139の
Aを経てステップS501−09に戻り、図152のバ
イイン請求申告エントリ画面を表示する。
【0928】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されなかった場合(ステップS501−20:N
o)、すなわちクライアントコンピュータ9側での操作
にミスがあると判定された場合、ステップS501−2
1で図150の「バイイン請求申告受付時間外の為、受
け付けられません。」という画面等のエラー画面を表示
し、ステップS501−22でエラー画面の「OK」ボ
タンがクリックされたか判定する。エラー画面の「O
K」ボタンがクリックされなかった場合(ステップS5
01−22:No)、ステップS501−21のエラー
画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがク
リックされた場合(ステップS501−22:Ye
s)、ステップS501−03に戻り、バイイン請求状
況受付画面を表示する。図139のフローチャートで
は、以上の処理を繰り返す。
【0929】図140は、バイイン請求業務画面(請求
変更の処理の流れ)を示す画面遷移図である。図113
のホーム画面でフェイル管理345タブを選択すること
により表示されたフェイル管理345タブ画面でバイイ
ン請求を選択すると、図140の処理がスタートする。
【0930】ステップS502−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S502−02:Yes)、ステップS502−
02で、バイイン請求関係のメイン画面であるバイイン
請求状況受付画面を、読取専用画面として表示する。す
なわち、請求申告ボタン(8)、請求変更ボタン(9)
等の各ボタンが表示されていない点を除いては図148
のバイイン請求状況受付画面と同様の画面を表示する。
この画面では、各ボタンが表示されていないため、ボタ
ンのクリック等の入力操作が不可能な状態である。
【0931】エントリの受付時間外でない場合(S50
2−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS502−03で、バイイン請求
関係のメイン画面である図148のバイイン請求状況受
付画面が表示される。このとき、バイイン請求受付状況
データがある場合には、図148のように受付状況デー
タがリスト表示され、バイイン請求受付状況データがな
い場合には、図151のようにタイトル部分のみが表示
される。次いで、ステップS501−04で、図148
の請求変更ボタン(9)がクリックされたか判定する。
請求変更ボタン(9)がクリックされなかった場合(ス
テップS502−04:No)、ステップS502−0
3に戻り、バイイン請求状況受付画面の表示を継続す
る。
【0932】請求変更ボタン(9)がクリックされた場
合(ステップS502−04:Yes)、ステップS5
02−05で、バイイン変更申告エントリの受付時間外
か否か判定する。バイイン請求変更エントリの受付時間
外である場合(ステップS502−05:Yes)、ス
テップS502−06で図150の「バイイン請求申告
受付時間外の為、受け付けられません。」というエラー
画面を表示し、ステップS502−07でエラー画面の
「OK」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画
面の「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステ
ップS502−07:No)、ステップS502−06
のエラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボ
タンがクリックされた場合(ステップS502−07:
Yes)、ステップS502−03に戻り、バイイン請
求状況受付画面を表示する。
【0933】バイイン請求申告エントリの受付時間外で
ない場合(ステップS502−05:No)、つまりエ
ントリの受付時間内である場合、ステップS502−0
8で、変更が指定されたエントリが変更可能な版である
か判定する。変更可能な版でない場合(ステップS50
2−08:No)、ステップS502−12で「請求す
ることはできません。」というエラー画面を表示し、ス
テップS502−13でエラー画面の「OK」ボタンが
クリックされたか判定する。エラー画面の「OK」ボタ
ンがクリックされなかった場合(ステップS502−1
3:No)、ステップS502−12のエラー画面表示
を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがクリックさ
れた場合(ステップS502−13:Yes)、ステッ
プS502−03に戻り、バイイン請求状況受付画面を
表示する。
【0934】変更が指定されたエントリが変更可能な版
である場合(ステップS502−08:Yes)、ステ
ップS502−09で図156のバイイン請求変更エン
トリ画面を表示する。次いで、ステップS502−10
でバイイン請求変更エントリ画面の「OK」ボタン
(6)がクリックされたか判定する。「OK」ボタン
(6)がクリックされていない場合(ステップS502
−10:No)、ステップS502−11で「キャンセ
ル」ボタン(7)がクリックされたか判定する。
【0935】「キャンセル」ボタン(7)がクリックさ
れていない場合(ステップS502−11:No)、ユ
ーザがまだ画面上の処理を終えていないものとしてステ
ップS502−09に戻り、図156のバイイン請求変
更エントリ画面表示を継続する。「キャンセル」ボタン
(7)がクリックされた場合(ステップS502−1
1:Yes)、バイイン請求変更の意思がないものとし
て、ステップS502−03に戻り、バイイン請求状況
受付画面を表示する。
【0936】バイイン請求変更エントリ画面の「OK」
ボタン(6)がクリックされた場合(ステップS502
−10:Yes)、ステップS502−14で、クライ
アントコンピュータ9側のチェックにより入力データに
ミスがないと判定されたか判定する。クライアントコン
ピュータ9側のチェックにより入力データにミスがない
と判定されなかった場合(ステップS502−14:N
o)、つまりチェックにより入力データにミスがあった
場合、ステップS502−15で「請求数量は1以上を
入力してください」等のエラー画面を表示し、ステップ
S502−16でこのエラー画面の「OK」ボタンがク
リックされたか判定する。エラー画面の「OK」ボタン
がクリックされなかった場合(ステップS502−1
6:No)、ステップS502−014のエラー画面表
示を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがクリック
された場合(ステップS502−16:Yes)、ステ
ップS502−09に戻り、図156のバイイン請求変
更エントリ画面を表示する。
【0937】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定された場合(ステ
ップS502−14:Yes)、ステップS502−1
7で「請求変更を行います。よろしいですか?『はい/
いいえ』」というバイイン請求変更画面を表示する。次
いで、ステップS502−18でバイイン請求変更画面
の「はい」がクリックされたか判定する。「はい」がク
リックされなかった場合(ステップS502−18:N
o)、ステップS502−19でバイイン請求変更画面
の「いいえ」がクリックされたか判定する。バイイン請
求変更画面の「いいえ」がクリックされされなかった場
合(ステップS502−19:No)、「はい」「いい
え」のいずれもクリックされておらず、ユーザがバイイ
ン請求変更画面での処理を終えていないものとして、ス
テップS502−17に戻り、バイイン請求変更画面表
示を継続する。
【0938】バイイン請求変更画面の「いいえ」がクリ
ックされた場合(ステップS502−19:Yes)、
図140のBを経てステップS502−09に戻り、図
156のバイイン請求変更エントリ画面を表示する。バ
イイン請求変更画面の「はい」がクリックされた場合
(ステップS502−18:Yes)、ステップS50
2−20で、サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されたか判定する。
【0939】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定された場合(ステップS502−20:Yes)、
ステップS502−23で「仮受領されました。」とい
う仮受領確認画面を表示する。次いで、ステップS50
2−24で仮受領確認画面の「OK」がクリックされた
か判定する。「OK」がクリックされなかった場合(ス
テップS502−24:No)、ステップS502−2
3に戻り、仮受領確認画面表示を継続する。
【0940】仮受領確認画面の「OK」がクリックされ
た場合(ステップS502−24:Yes)、ステップ
S502−03に戻り、バイイン請求状況受付画面を表
示する。サーバコンピュータ4側のチェックによりクラ
イアントコンピュータ9側での操作にミスがないと判定
されなかった場合(ステップS502−20:No)、
すなわちクライアントコンピュータ9側での操作にミス
があると判定された場合、ステップS502−21で図
150の「バイイン請求申告受付時間外の為、受け付け
られません。」という画面等のエラー画面を表示し、ス
テップS502−22でエラー画面の「OK」ボタンが
クリックされたか判定する。エラー画面の「OK」ボタ
ンがクリックされなかった場合(ステップS502−2
2:No)、ステップS502−21のエラー画面表示
を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがクリックさ
れた場合(ステップS502−22:Yes)、ステッ
プS502−03に戻り、バイイン請求状況受付画面を
表示する。図140のフローチャートでは、以上の処理
を繰り返す。
【0941】図141は、バイイン請求業務画面(請求
取消の処理の流れ)を示す画面遷移図である。図113
のホーム画面でフェイル管理345タブを選択すること
により表示されたフェイル管理345タブ画面でバイイ
ン請求を選択すると、図141の処理がスタートする。
【0942】ステップS503−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S503−02:Yes)、ステップS503−
02で、バイイン請求関係のメイン画面であるバイイン
請求状況受付画面を、読取専用画面として表示する。す
なわち、請求申告ボタン(8)、請求変更ボタン(9)
等の各ボタンが表示されていない点を除いては図148
のバイイン請求状況受付画面と同様の画面を表示する。
この画面では、各ボタンが表示されていないため、ボタ
ンのクリック等の入力操作が不可能な状態である。
【0943】エントリの受付時間外でない場合(S50
3−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS503−03で、バイイン請求
関係のメイン画面である図148のバイイン請求状況受
付画面が表示される。このとき、バイイン請求受付状況
データがある場合には、図148のように受付状況デー
タがリスト表示され、バイイン請求受付状況データがな
い場合には、図151のようにタイトル部分のみが表示
される。
【0944】次いで、ステップS503−04で、図1
48の請求取消ボタン(10)がクリックされたか判定
する。請求取消ボタン(10)がクリックされなかった
場合(ステップS503−04:No)、ステップS5
03−03に戻り、バイイン請求状況受付画面の表示を
継続する。請求取消ボタン(10)がクリックされた場
合(ステップS503−04:Yes)、ステップS5
03−05で、バイイン請求取消エントリの受付時間外
か否か判定する。
【0945】バイイン請求取消エントリの受付時間外で
ある場合(ステップS503−05:Yes)、ステッ
プS503−06で図150の「バイイン請求申告受付
時間外の為、受け付けられません。」というエラー画面
を表示し、ステップS503−07でエラー画面の「O
K」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S503−07:No)、ステップS503−06のエ
ラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタン
がクリックされた場合(ステップS503−07:Ye
s)、ステップS503−03に戻り、バイイン請求状
況受付画面を表示する。
【0946】バイイン請求取消エントリの受付時間外で
ない場合(ステップS503−05:No)、つまりエ
ントリの受付時間内である場合、ステップS503−0
8で、バイイン請求が取り消し可能な版か判定する。バ
イイン請求が取り消し可能な版でない場合(ステップS
503−08:No)、ステップS503−12で「請
求を取り消すことができません。」というエラー画面を
表示し、ステップS503−13でエラー画面の「O
K」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S503−13:No)、ステップS503−12のエ
ラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタン
がクリックされた場合(ステップS503−13:Ye
s)、ステップS503−03に戻り、バイイン請求状
況受付画面を表示する。
【0947】バイイン請求が取り消し可能な版である場
合(ステップS503−08:Yes)、ステップS5
03−09で「下記の請求申告の取消を行いますか?
(No.、版数、区分、銘柄名、銘柄コード、請求数
量)『はい/いいえ』」というバイイン請求申告取消エ
ントリ画面を表示する。次いで、ステップS503−1
0でバイイン請求申告取消エントリ画面の「はい」ボタ
ンがクリックされたか判定する。「はい」ボタンがクリ
ックされていない場合(ステップS503−10:N
o)、ステップS501−11で「いいえ」ボタンがク
リックされたか判定する。
【0948】「いいえ」ボタンがクリックされていない
場合(ステップS503−11:No)、ユーザがまだ
画面上の処理を終えていないものとしてステップS50
3−09に戻り、バイイン請求申告取消エントリ画面表
示を継続する。「いいえ」ボタンがクリックされた場合
(ステップS503−11:Yes)、バイイン請求申
告取消の意思がないものとして、ステップS503−0
3に戻り、バイイン請求状況受付画面を表示する。
【0949】バイイン請求申告取消エントリ画面の「は
い」ボタンがクリックされた場合(ステップS503−
10:Yes)、ステップS503−14で、サーバコ
ンピュータ4側のチェックによりクライアントコンピュ
ータ9側での操作にミスがないと判定されたか判定す
る。サーバコンピュータ4側のチェックによりクライア
ントコンピュータ9側での操作にミスがないと判定され
た場合(ステップS503−14:Yes)、ステップ
S503−17で「仮取消されました。」という仮取消
確認画面を表示する。次いで、ステップS503−16
で仮取消確認画面の「OK」がクリックされたか判定す
る。「OK」がクリックされなかった場合(ステップS
503−18:No)、ステップS503−17に戻
り、仮取消確認画面表示を継続する。
【0950】仮取消確認画面の「OK」がクリックされ
た場合(ステップS503−18:Yes)、ステップ
S503−03に戻り、バイイン請求状況受付画面を表
示する。サーバコンピュータ4側のチェックによりクラ
イアントコンピュータ9側での操作にミスがないと判定
されなかった場合(ステップS503−14:No)、
すなわちクライアントコンピュータ9側での操作にミス
があると判定された場合、ステップS503−15で図
150の「バイイン請求申告受付時間外の為、受け付け
られません。」という画面等のエラー画面を表示し、ス
テップS503−16でエラー画面の「OK」ボタンが
クリックされたか判定する。エラー画面の「OK」ボタ
ンがクリックされなかった場合(ステップS503−1
6:No)、ステップS503−15のエラー画面表示
を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがクリックさ
れた場合(ステップS503−16:Yes)、ステッ
プS503−03に戻り、バイイン請求状況受付画面を
表示する。図141のフローチャートでは、以上の処理
を繰り返す。
【0951】図142は、バイイン請求取下業務画面
(請求取下申告の処理の流れ)を示す画面遷移図であ
る。図113のホーム画面でフェイル管理345タブを
選択することにより表示されたフェイル管理345タブ
画面でバイイン請求取下を選択すると、図142の処理
がスタートする。
【0952】ステップS504−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S504−01:Yes)、ステップS504−
02で、バイイン請求関係のメイン画面であるバイイン
請求取下状況受付画面を、読取専用画面として表示す
る。すなわち、請求取下申告ボタン(8)、請求取下変
更ボタン(9)等の各ボタンが表示されていない点を除
いては図165のバイイン請求取下状況受付画面と同様
の画面を表示する。この画面では、各ボタンが表示され
ていないため、ボタンのクリック等の入力操作が不可能
な状態である。
【0953】エントリの受付時間外でない場合(S50
4−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS504−03で、バイイン請求
取下関係のメイン画面である図165のバイイン請求取
下状況受付画面が表示される。このとき、バイイン請求
取下受付状況データがある場合には、図165のように
受付状況データがリスト表示され、バイイン請求取下受
付状況データがない場合には、タイトル部分のみが表示
される。
【0954】次いで、ステップS504−03で、図1
65の請求取下申告ボタン(8)がクリックされたか判
定する。請求取下申告ボタン(8)がクリックされなか
った場合(ステップS504−04:No)、ステップ
S504−03に戻り、バイイン請求取下状況受付画面
の表示を継続する。請求取下申告ボタン(8)がクリッ
クされた場合(ステップS504−04:Yes)、ス
テップS504−05で、バイイン請求取下申告エント
リの受付時間外か否か判定する。
【0955】バイイン請求取下申告エントリの受付時間
外である場合(ステップS504−05:Yes)、ス
テップS504−06で図167の「バイイン請求取下
申告受付時間外の為、受け付けられません。」というエ
ラー画面を表示し、ステップS504−07でエラー画
面の「OK」ボタンがクリックされたか判定する。エラ
ー画面の「OK」ボタンがクリックされなかった場合
(ステップS504−07:No)、ステップS504
−06のエラー画面表示を継続する。エラー画面の「O
K」ボタンがクリックされた場合(ステップS504−
07:Yes)、ステップS504−03に戻り、バイ
イン請求取下状況受付画面を表示する。
【0956】バイイン請求取下申告エントリの受付時間
外でない場合(ステップS504−05:No)、つま
りエントリの受付時間内である場合、ステップS504
−08で、バイイン請求取下申告エントリ可能な銘柄情
報があるか判定する。バイイン請求取下申告エントリ可
能な銘柄情報がない場合(ステップS504−08:N
o)、ステップS504−12で「バイイン請求取下で
きる銘柄がありません。」という銘柄なし画面を表示
し、ステップS504−13で銘柄なし画面の「OK」
ボタンがクリックされたか判定する。銘柄なし画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S504−13:No)、ステップS504−12の銘
柄なし画面表示を継続する。銘柄なし画面の「OK」ボ
タンがクリックされた場合(ステップS504−13:
Yes)、ステップS504−03に戻り、バイイン請
求取下状況受付画面を表示する。
【0957】バイイン請求取下申告エントリ可能な銘柄
情報がある場合(ステップS504−08:Yes)、
ステップS504−09で図168のバイイン請求取下
申告エントリ画面を表示する。次いで、ステップS50
4−10でバイイン請求取下申告エントリ画面の「O
K」ボタン(3)がクリックされたか判定する。「O
K」ボタン(3)がクリックされていない場合(ステッ
プS504−10:No)、ステップS504−11で
「キャンセル」ボタン(4)がクリックされたか判定す
る。
【0958】「キャンセル」ボタン(4)がクリックさ
れていない場合(ステップS504−11:No)、ユ
ーザがまだ画面上の処理を終えていないものとしてステ
ップS504−09に戻り、図168のバイイン請求取
下申告エントリ画面表示を継続する。「キャンセル」ボ
タン(4)がクリックされた場合(ステップS504−
11:Yes)、バイイン請求取下申告の意思がないも
のとして、ステップS504−03に戻り、バイイン請
求取下状況受付画面を表示する。
【0959】バイイン請求取下申告エントリ画面の「O
K」ボタン(3)がクリックされた場合(ステップS5
04−10:Yes)、ステップS504−14で、ク
ライアントコンピュータ9側のチェックにより入力デー
タにミスがないと判定されたか判定する。
【0960】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定されなかった場合
(ステップS504−14:No)、つまりチェックに
より入力データにミスがあった場合、ステップS504
−15で「取り下げる請求を選択してください」等のエ
ラー画面を表示し、ステップS504−16でこのエラ
ー画面の「OK」ボタンがクリックされたか判定する。
エラー画面の「OK」ボタンがクリックされなかった場
合(ステップS504−16:No)、ステップS50
4−015のエラー画面表示を継続する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされた場合(ステップS50
4−16:Yes)、ステップS504−09に戻り、
図168のバイイン請求取下申告エントリ画面を表示す
る。
【0961】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定された場合(ステ
ップS504−14:Yes)、ステップS504−1
7で「請求取下申告を行います。よろしいですか?『は
い/いいえ』」というバイイン請求取下申告画面を表示
する。
【0962】次いで、ステップS504−18でバイイ
ン請求取下申告画面の「はい」がクリックされたか判定
する。「はい」がクリックされなかった場合(ステップ
S504−18:No)、ステップS504−19でバ
イイン請求取下申告画面の「いいえ」がクリックされた
か判定する。バイイン請求取下申告画面の「いいえ」が
クリックされされなかった場合(ステップS504−1
9:No)、「はい」「いいえ」のいずれもクリックさ
れておらず、ユーザがバイイン請求取下申告画面での処
理を終えていないものとして、ステップS504−17
に戻り、バイイン請求取下申告画面表示を継続する。
【0963】バイイン請求取下申告画面の「いいえ」が
クリックされた場合(ステップS504−19:Ye
s)、図142のCを経てステップS504−09に戻
り、図168のバイイン請求取下申告エントリ画面を表
示する。バイイン請求取下申告画面の「はい」がクリッ
クされた場合(ステップS504−16:Yes)、ス
テップS504−18で、サーバコンピュータ4側のチ
ェックによりクライアントコンピュータ9側での操作に
ミスがないと判定されたか判定する。
【0964】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定された場合(ステップS504−20:Yes)、
ステップS504−23で図169の「取下番号nnn
が割り当てられ、仮受領されました。続けてバイイン請
求取下申告を行いますか?『はい/いいえ』」という仮
受領確認画面を表示する。次いで、ステップS504−
24で仮受領確認画面の「はい」がクリックされたか判
定する。「はい」がクリックされなかった場合(ステッ
プS504−24:No)、ステップS504−25で
仮受領確認画面の「いいえ」がクリックされたか判定す
る。仮受領確認画面の「いいえ」がクリックされされな
かった場合(ステップS504−25:No)、「は
い」「いいえ」のいずれもクリックされておらず、ユー
ザが仮受領確認画面での処理を終えていないものとし
て、ステップS504−23に戻り、仮受領確認画面表
示を継続する。
【0965】仮受領確認画面の「いいえ」がクリックさ
れた場合(ステップS504−25:Yes)、ステッ
プS504−03に戻り、バイイン請求取下状況受付画
面を表示する。仮受領確認画面の「はい」がクリックさ
れた場合(ステップS504−24:Yes)、図14
2のCを経てステップS504−09に戻り、図168
のバイイン請求取下申告エントリ画面を表示する。
【0966】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されなかった場合(ステップS504−20:N
o)、すなわちクライアントコンピュータ9側での操作
にミスがあると判定された場合、ステップS504−2
1で図167の「バイイン請求取下申告受付時間外の
為、受け付けられません。」という画面等のエラー画面
を表示し、ステップS504−22でエラー画面の「O
K」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S504−22:No)、ステップS504−21のエ
ラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタン
がクリックされた場合(ステップS504−22:Ye
s)、ステップS504−03に戻り、バイイン請求取
下状況受付画面を表示する。図142のフローチャート
では、以上の処理を繰り返す。
【0967】図143は、バイイン請求取下業務画面
(請求取下変更の処理の流れ)を示す画面遷移図であ
る。図113のホーム画面でフェイル管理345タブを
選択することにより表示されたフェイル管理345タブ
画面でバイイン請求取下を選択すると、図143の処理
がスタートする。
【0968】ステップS505−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S505−01:Yes)、ステップS505−
02で、バイイン請求関係のメイン画面であるバイイン
請求取下状況受付画面を、読取専用画面として表示す
る。すなわち、請求取下申告ボタン(8)、請求取下変
更ボタン(9)等の各ボタンが表示されていない点を除
いては図165のバイイン請求取下状況受付画面と同様
の画面を表示する。この画面では、各ボタンが表示され
ていないため、ボタンのクリック等の入力操作が不可能
な状態である。
【0969】エントリの受付時間外でない場合(S50
5−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS505−03で、バイイン請求
取下関係のメイン画面である図165のバイイン請求取
下状況受付画面が表示される。このとき、バイイン請求
取下受付状況データがある場合には、図165のように
受付状況データがリスト表示され、バイイン請求取下受
付状況データがない場合には、タイトル部分のみが表示
される。
【0970】次いで、ステップS505−04で、図1
65の請求取下変更ボタン(9)がクリックされたか判
定する。請求取下変更ボタン(9)がクリックされなか
った場合(ステップS505−04:No)、ステップ
S505−03に戻り、バイイン請求取下状況受付画面
の表示を継続する。請求取下変更ボタン(9)がクリッ
クされた場合(ステップS505−04:Yes)、ス
テップS505−05で、バイイン請求取下変更申告エ
ントリの受付時間外か否か判定する。
【0971】バイイン請求取下変更エントリの受付時間
外である場合(ステップS505−05:Yes)、ス
テップS505−06で図167の「バイイン請求取下
申告受付時間外の為、受け付けられません。」というエ
ラー画面を表示し、ステップS505−07でエラー画
面の「OK」ボタンがクリックされたか判定する。エラ
ー画面の「OK」ボタンがクリックされなかった場合
(ステップS505−07:No)、ステップS505
−06のエラー画面表示を継続する。エラー画面の「O
K」ボタンがクリックされた場合(ステップS505−
07:Yes)、ステップS505−03に戻り、バイ
イン請求取下状況受付画面を表示する。
【0972】バイイン請求取下申告エントリの受付時間
外でない場合(ステップS505−05:No)、つま
りエントリの受付時間内である場合、ステップS505
−08で、変更が指定されたエントリが変更可能な版で
あるか判定する。変更可能な版でない場合(ステップS
505−08:No)、ステップS505−12で「請
求取下することはできません。」というエラー画面を表
示し、ステップS505−13でエラー画面の「OK」
ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の「O
K」ボタンがクリックされなかった場合(ステップS5
05−13:No)、ステップS505−12のエラー
画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがク
リックされた場合(ステップS505−13:Ye
s)、ステップS505−03に戻り、バイイン請求取
下状況受付画面を表示する。
【0973】変更が指定されたエントリが変更可能な版
である場合(ステップS505−08:Yes)、ステ
ップS505−09で図170のバイイン請求取下変更
エントリ画面を表示する。次いで、ステップS505−
10でバイイン請求取下変更エントリ画面の「OK」ボ
タン(4)がクリックされたか判定する。「OK」ボタ
ン(4)がクリックされていない場合(ステップS50
5−10:No)、ステップS505−11で「キャン
セル」ボタン(5)がクリックされたか判定する。
【0974】「キャンセル」ボタン(5)がクリックさ
れていない場合(ステップS505−11:No)、ユ
ーザがまだ画面上の処理を終えていないものとしてステ
ップS505−09に戻り、図170のバイイン請求取
下変更エントリ画面表示を継続する。「キャンセル」ボ
タン(5)がクリックされた場合(ステップS505−
11:Yes)、バイイン請求取下変更の意思がないも
のとして、ステップS505−03に戻り、バイイン請
求取下状況受付画面を表示する。
【0975】バイイン請求取下変更エントリ画面の「O
K」ボタン(4)がクリックされた場合(ステップS5
05−10:Yes)、ステップS505−14で、ク
ライアントコンピュータ9側のチェックにより入力デー
タにミスがないと判定されたか判定する。クライアント
コンピュータ9側のチェックにより入力データにミスが
ないと判定されなかった場合(ステップS505−1
4:No)、つまりチェックにより入力データにミスが
あった場合、ステップS505−15で「請求取下数量
は1以上を入力してください」等のエラー画面を表示
し、ステップS505−16でこのエラー画面の「O
K」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S505−16:No)、ステップS505−015の
エラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタ
ンがクリックされた場合(ステップS505−16:Y
es)、ステップS505−09に戻り、図170のバ
イイン請求取下変更エントリ画面を表示する。
【0976】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定された場合(ステ
ップS505−14:Yes)、ステップS505−1
7で「請求取下変更を行います。よろしいですか?『は
い/いいえ』」というバイイン請求取下変更画面を表示
する。次いで、ステップS505−18でバイイン請求
取下変更画面の「はい」がクリックされたか判定する。
「はい」がクリックされなかった場合(ステップS50
5−18:No)、ステップS505−19でバイイン
請求取下変更画面の「いいえ」がクリックされたか判定
する。バイイン請求取下変更画面の「いいえ」がクリッ
クされされなかった場合(ステップS505−19:N
o)、「はい」「いいえ」のいずれもクリックされてお
らず、ユーザがバイイン請求取下変更画面での処理を終
えていないものとして、ステップS505−17に戻
り、バイイン請求取下変更画面表示を継続する。
【0977】バイイン請求取下変更画面の「いいえ」が
クリックされた場合(ステップS505−19:Ye
s)、図143のDを経てステップS505−09に戻
り、図170のバイイン請求取下変更エントリ画面を表
示する。バイイン請求取下変更画面の「はい」がクリッ
クされた場合(ステップS505−18:Yes)、ス
テップS505−20で、サーバコンピュータ4側のチ
ェックによりクライアントコンピュータ9側での操作に
ミスがないと判定されたか判定する。
【0978】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定された場合(ステップS505−20:Yes)、
ステップS505−23で「仮受領されました。」とい
う仮受領確認画面を表示する。次いで、ステップS50
5−24で仮受領確認画面の「OK」がクリックされた
か判定する。「OK」がクリックされなかった場合(ス
テップS505−22:No)、ステップS505−2
4に戻り、仮受領確認画面表示を継続する。
【0979】仮受領確認画面の「OK」がクリックされ
た場合(ステップS505−24:Yes)、ステップ
S505−03に戻り、バイイン請求取下状況受付画面
を表示する。サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されなかった場合(ステップS505−20:N
o)、すなわちクライアントコンピュータ9側での操作
にミスがあると判定された場合、ステップS505−2
1で図167の「バイイン請求取下申告受付時間外の
為、受け付けられません。」という画面等のエラー画面
を表示し、ステップS505−22でエラー画面の「O
K」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S505−22:No)、ステップS505−21のエ
ラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタン
がクリックされた場合(ステップS505−22:Ye
s)、ステップS505−03に戻り、バイイン請求取
下状況受付画面を表示する。図143のフローチャート
では、以上の処理を繰り返す。
【0980】図144は、バイイン請求取下業務画面
(請求取下取消の処理の流れ)を示す画面遷移図であ
る。図113のホーム画面でフェイル管理345タブを
選択することにより表示されたフェイル管理345タブ
画面でバイイン請求取下を選択すると、図144の処理
がスタートする。
【0981】ステップS506−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S506−01:Yes)、ステップS506−
02で、バイイン請求関係のメイン画面であるバイイン
請求取下状況受付画面を、読取専用画面として表示す
る。すなわち、請求取下申告ボタン(8)、請求取下変
更ボタン(9)等の各ボタンが表示されていない点を除
いては図165のバイイン請求取下状況受付画面と同様
の画面を表示する。この画面では、各ボタンが表示され
ていないため、ボタンのクリック等の入力操作が不可能
な状態である。
【0982】エントリの受付時間外でない場合(S50
6−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS506−03で、バイイン請求
取下関係のメイン画面である図165のバイイン請求取
下状況受付画面が表示される。このとき、バイイン請求
取下受付状況データがある場合には、図165のように
受付状況データがリスト表示され、バイイン請求取下受
付状況データがない場合には、タイトル部分のみが表示
される。
【0983】次いで、ステップS506−04で、図1
65の請求取下取消ボタン(10)がクリックされたか
判定する。請求取下取消ボタン(10)がクリックされ
なかった場合(ステップS506−04:No)、ステ
ップS506−03に戻り、バイイン請求取下状況受付
画面の表示を継続する。請求取下取消ボタン(10)が
クリックされた場合(ステップS506−04:Ye
s)、ステップS506−05で、バイイン請求取下取
消エントリの受付時間外か否か判定する。
【0984】バイイン請求取下取消エントリの受付時間
外である場合(ステップS506−05:Yes)、ス
テップS506−06で図167の「バイイン請求取下
申告受付時間外の為、受け付けられません。」というエ
ラー画面を表示し、ステップS506−07でエラー画
面の「OK」ボタンがクリックされたか判定する。エラ
ー画面の「OK」ボタンがクリックされなかった場合
(ステップS506−07:No)、ステップS506
−06のエラー画面表示を継続する。エラー画面の「O
K」ボタンがクリックされた場合(ステップS506−
07:Yes)、ステップS506−03に戻り、バイ
イン請求取下状況受付画面を表示する。
【0985】バイイン請求取下取消エントリの受付時間
外でない場合(ステップS506−05:No)、つま
りエントリの受付時間内である場合、ステップS506
−08で、バイイン請求取下が取り消し可能な版か判定
する。バイイン請求取下が取り消し可能な版でない場合
(ステップS506−08:No)、ステップS506
−12で「請求取下を取り消すことができません。」と
いうエラー画面を表示し、ステップS506−13でエ
ラー画面の「OK」ボタンがクリックされたか判定す
る。エラー画面の「OK」ボタンがクリックされなかっ
た場合(ステップS506−13:No)、ステップS
506−12のエラー画面表示を継続する。エラー画面
の「OK」ボタンがクリックされた場合(ステップS5
06−13:Yes)、ステップS506−03に戻
り、バイイン請求取下状況受付画面を表示する。
【0986】バイイン請求取下が取り消し可能な版であ
る場合(ステップS506−08:Yes)、ステップ
S506−09で図166の「下記の請求取下申告の取
消を行いますか?(No.、版数、区分、銘柄名、銘柄
コード、取下数量)『はい/いいえ』」というバイイン
請求取下申告取消エントリ画面を表示する。次いで、ス
テップS506−10でバイイン請求取下申告取消エン
トリ画面の「はい」ボタンがクリックされたか判定す
る。「はい」ボタンがクリックされていない場合(ステ
ップS506−10:No)、ステップS501−11
で「いいえ」ボタンがクリックされたか判定する。
【0987】「いいえ」ボタンがクリックされていない
場合(ステップS506−11:No)、ユーザがまだ
画面上の処理を終えていないものとしてステップS50
6−09に戻り、バイイン請求取下申告取消エントリ画
面表示を継続する。「いいえ」ボタンがクリックされた
場合(ステップS506−11:Yes)、バイイン請
求取下申告取消の意思がないものとして、ステップS5
06−03に戻り、バイイン請求取下状況受付画面を表
示する。
【0988】バイイン請求取下申告取消エントリ画面の
「はい」ボタンがクリックされた場合(ステップS50
6−10:Yes)、ステップS506−14で、サー
バコンピュータ4側のチェックによりクライアントコン
ピュータ9側での操作にミスがないと判定されたか判定
する。サーバコンピュータ4側のチェックによりクライ
アントコンピュータ9側での操作にミスがないと判定さ
れた場合(ステップS506−14:Yes)、ステッ
プS506−17で「仮取消されました。」という仮取
消確認画面を表示する。次いで、ステップS506−1
8で仮取消確認画面の「OK」がクリックされたか判定
する。「OK」がクリックされなかった場合(ステップ
S506−18:No)、ステップS506−17に戻
り、仮取消確認画面表示を継続する。
【0989】仮取消確認画面の「OK」がクリックされ
た場合(ステップS506−18:Yes)、ステップ
S506−03に戻り、バイイン請求取下状況受付画面
を表示する。サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されなかった場合(ステップS506−14:N
o)、すなわちクライアントコンピュータ9側での操作
にミスがあると判定された場合、ステップS506−1
5で図167の「バイイン請求取下申告受付時間外の
為、受け付けられません。」という画面等のエラー画面
を表示し、ステップS506−16でエラー画面の「O
K」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S506−16:No)、ステップS506−15のエ
ラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタン
がクリックされた場合(ステップS506−16:Ye
s)、ステップS506−03に戻り、バイイン請求取
下状況受付画面を表示する。図144のフローチャート
では、以上の処理を繰り返す。
【0990】図145は、バイイン実行業務画面(注文
申込の処理の流れ)を示す画面遷移図である。図113
のホーム画面でフェイル管理345タブを選択すること
により表示されたフェイル管理345タブ画面でバイイ
ン注文を選択すると、図145の処理がスタートする。
【0991】ステップS507−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S507−01:Yes)、ステップS507−
02で、バイイン注文関係のメイン画面であるバイイン
注文状況受付画面を、読取専用画面として表示する。す
なわち、請求取下申告ボタン(8)、請求取下変更ボタ
ン(9)等の各ボタンが表示されていない点を除いては
図157のバイイン注文状況受付画面と同様の画面を表
示する。この画面では、各ボタンが表示されていないた
め、ボタンのクリック等の入力操作が不可能な状態であ
る。
【0992】エントリの受付時間外でない場合(S50
7−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS507−03で、バイイン注文
関係のメイン画面である図157のバイイン注文状況受
付画面が表示される。このとき、バイイン注文受付状況
データがある場合には、図157のように受付状況デー
タがリスト表示され、バイイン注文受付状況データがな
い場合には、タイトル部分のみが表示される。次いで、
ステップS507−04で、図157の注文申込ボタン
(8)がクリックされたか判定する。注文申込ボタン
(8)がクリックされなかった場合(ステップS507
−04:No)、ステップS507−03に戻り、バイ
イン注文状況受付画面の表示を継続する。
【0993】注文申込ボタン(8)がクリックされた場
合(ステップS507−04:Yes)、ステップS5
07−05で、バイイン注文申込エントリの受付時間外
か否か判定する。バイイン注文申込エントリの受付時間
外である場合(ステップS507−05:Yes)、ス
テップS507−06で図150の「バイイン注文申込
受付時間外の為、受け付けられません。」というエラー
画面を表示し、ステップS507−07でエラー画面の
「OK」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画
面の「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステ
ップS507−07:No)、ステップS507−06
のエラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボ
タンがクリックされた場合(ステップS507−07:
Yes)、ステップS507−03に戻り、バイイン注
文状況受付画面を表示する。
【0994】バイイン注文申込エントリの受付時間外で
ない場合(ステップS507−05:No)、つまりエ
ントリの受付時間内である場合、ステップS507−0
8で、バイイン注文申込エントリ可能な銘柄情報がある
か判定する。バイイン注文申込エントリ可能な銘柄情報
がない場合(ステップS507−08:No)、ステッ
プS507−12で「バイイン向けに売注文できる銘柄
がありません。」という銘柄なし画面を表示し、ステッ
プS507−13で銘柄なし画面の「OK」ボタンがク
リックされたか判定する。銘柄なし画面の「OK」ボタ
ンがクリックされなかった場合(ステップS507−1
3:No)、ステップS507−12の銘柄なし画面表
示を継続する。銘柄なし画面の「OK」ボタンがクリッ
クされた場合(ステップS507−13:Yes)、ス
テップS507−03に戻り、バイイン注文状況受付画
面を表示する。
【0995】バイイン注文申込エントリ可能な銘柄情報
がある場合(ステップS507−08:Yes)、ステ
ップS507−09で図160のバイイン注文申込エン
トリ画面を表示する。次いで、ステップS507−10
でバイイン注文申込エントリ画面の「OK」ボタン
(7)がクリックされたか判定する。「OK」ボタン
(7)がクリックされていない場合(ステップS507
−10:No)、ステップS507−11で「キャンセ
ル」ボタン(8)がクリックされたか判定する。
【0996】「キャンセル」ボタン(8)がクリックさ
れていない場合(ステップS507−11:No)、ユ
ーザがまだ画面上の処理を終えていないものとしてステ
ップS507−09に戻り、図160のバイイン注文申
込エントリ画面表示を継続する。「キャンセル」ボタン
(8)がクリックされた場合(ステップS507−1
1:Yes)、バイイン注文申込の意思がないものとし
て、ステップS507−03に戻り、バイイン注文状況
受付画面を表示する。
【0997】バイイン注文申込エントリ画面の「OK」
ボタン(7)がクリックされた場合(ステップS507
−10:Yes)、ステップS507−14で、クライ
アントコンピュータ9側のチェックにより入力データに
ミスがないと判定されたか判定する。
【0998】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定されなかった場合
(ステップS507−14:No)、つまりチェックに
より入力データにミスがあった場合、ステップS507
−15で「注文数量は1以上を入力してください」等の
エラー画面を表示し、ステップS507−16でこのエ
ラー画面の「OK」ボタンがクリックされたか判定す
る。エラー画面の「OK」ボタンがクリックされなかっ
た場合(ステップS507−16:No)、ステップS
507−15のエラー画面表示を継続する。エラー画面
の「OK」ボタンがクリックされた場合(ステップS5
07−16:Yes)、ステップS507−09に戻
り、図160のバイイン注文申込エントリ画面を表示す
る。
【0999】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定された場合(ステ
ップS507−14:Yes)、ステップS507−1
7で「注文申込を行います。よろしいですか?『はい/
いいえ』」というバイイン注文申込画面を表示する。次
いで、ステップS507−18でバイイン注文申込画面
の「はい」がクリックされたか判定する。「はい」がク
リックされなかった場合(ステップS507−18:N
o)、ステップS507−19でバイイン注文申込画面
の「いいえ」がクリックされたか判定する。バイイン注
文申込画面の「いいえ」がクリックされされなかった場
合(ステップS507−19:No)、「はい」「いい
え」のいずれもクリックされておらず、ユーザがバイイ
ン注文申込画面での処理を終えていないものとして、ス
テップS507−17に戻り、バイイン注文申込画面表
示を継続する。
【1000】バイイン注文申込画面の「いいえ」がクリ
ックされた場合(ステップS507−19:Yes)、
図145のEを経てステップS507−09に戻り、図
160のバイイン注文申込エントリ画面を表示する。バ
イイン注文申込画面の「はい」がクリックされた場合
(ステップS507−18:Yes)、ステップS50
7−20で、サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されたか判定する。
【1001】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定された場合(ステップS507−20:Yes)、
ステップS507−23で図162の「注文番号nnn
が割り当てられ、仮受領されました。続けて注文申込を
行いますか?『はい/いいえ』」という仮受領確認画面
を表示する。次いで、ステップS507−24で仮受領
確認画面の「はい」がクリックされたか判定する。「は
い」がクリックされなかった場合(ステップS507−
24:No)、ステップS507−25で仮受領確認画
面の「いいえ」がクリックされたか判定する。仮受領確
認画面の「いいえ」がクリックされされなかった場合
(ステップS507−25:No)、「はい」「いい
え」のいずれもクリックされておらず、ユーザが仮受領
確認画面での処理を終えていないものとして、ステップ
S507−23に戻り、仮受領確認画面表示を継続す
る。
【1002】仮受領確認画面の「いいえ」がクリックさ
れた場合(ステップS507−25:Yes)、ステッ
プS507−03に戻り、バイイン注文状況受付画面を
表示する。仮受領確認画面の「はい」がクリックされた
場合(ステップS507−24:Yes)、図145の
Eを経てステップS507−09に戻り、図160のバ
イイン注文申込エントリ画面を表示する。
【1003】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されなかった場合(ステップS507−20:N
o)、すなわちクライアントコンピュータ9側での操作
にミスがあると判定された場合、ステップS507−2
1で図159の「バイイン注文申込受付時間外の為、受
け付けられません。」という画面等のエラー画面を表示
し、ステップS507−22でエラー画面の「OK」ボ
タンがクリックされたか判定する。エラー画面の「O
K」ボタンがクリックされなかった場合(ステップS5
07−22:No)、ステップS507−21のエラー
画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがク
リックされた場合(ステップS507−22:Ye
s)、ステップS507−03に戻り、バイイン注文状
況受付画面を表示する。図145のフローチャートで
は、以上の処理を繰り返す。
【1004】図146は、バイイン実行業務画面(注文
変更の処理の流れ)を示す画面遷移図である。図113
のホーム画面でフェイル管理345タブを選択すること
により表示されたフェイル管理345タブ画面でバイイ
ン注文を選択すると、図146の処理がスタートする。
【1005】ステップS508−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S508−01:Yes)、ステップS507−
02で、バイイン注文関係のメイン画面であるバイイン
注文状況受付画面を、読取専用画面として表示する。す
なわち、請求取下申告ボタン(8)、請求取下変更ボタ
ン(9)等の各ボタンが表示されていない点を除いては
図157のバイイン注文状況受付画面と同様の画面を表
示する。この画面では、各ボタンが表示されていないた
め、ボタンのクリック等の入力操作が不可能な状態であ
る。
【1006】エントリの受付時間外でない場合(S50
8−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS508−03で、バイイン注文
関係のメイン画面である図157のバイイン注文状況受
付画面が表示される。このとき、バイイン注文受付状況
データがある場合には、図157のように受付状況デー
タがリスト表示され、バイイン注文受付状況データがな
い場合には、図151のようにタイトル部分のみが表示
される。
【1007】次いで、ステップS501−04で、図1
57の注文変更ボタン(9)がクリックされたか判定す
る。注文変更ボタン(9)がクリックされなかった場合
(ステップS508−04:No)、ステップS508
−03に戻り、バイイン注文状況受付画面の表示を継続
する。注文変更ボタン(9)がクリックされた場合(ス
テップS508−04:Yes)、ステップS508−
05で、バイイン注文変更エントリの受付時間外か否か
判定する。
【1008】バイイン注文変更エントリの受付時間外で
ある場合(ステップS508−05:Yes)、ステッ
プS508−06で図150の「バイイン注文申込受付
時間外の為、受け付けられません。」というエラー画面
を表示し、ステップS508−07でエラー画面の「O
K」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S508−07:No)、ステップS508−06のエ
ラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタン
がクリックされた場合(ステップS508−07:Ye
s)、ステップS508−03に戻り、バイイン注文状
況受付画面を表示する。
【1009】バイイン注文申込エントリの受付時間外で
ない場合(ステップS508−05:No)、つまりエ
ントリの受付時間内である場合、ステップS508−0
8で、変更が指定されたエントリが変更可能な版である
か判定する。変更可能な版でない場合(ステップS50
8−08:No)、ステップS508−12で「注文す
ることはできません。」というエラー画面を表示し、ス
テップS508−13でエラー画面の「OK」ボタンが
クリックされたか判定する。エラー画面の「OK」ボタ
ンがクリックされなかった場合(ステップS508−1
3:No)、ステップS508−12のエラー画面表示
を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがクリックさ
れた場合(ステップS508−13:Yes)、ステッ
プS508−03に戻り、バイイン注文状況受付画面を
表示する。
【1010】変更が指定されたエントリが変更可能な版
である場合(ステップS508−08:Yes)、ステ
ップS508−09で図163のバイイン注文変更エン
トリ画面を表示する。次いで、ステップS508−10
でバイイン注文変更エントリ画面の「OK」ボタン
(8)がクリックされたか判定する。「OK」ボタン
(8)がクリックされていない場合(ステップS508
−10:No)、ステップS508−11で「キャンセ
ル」ボタン(9)がクリックされたか判定する。
【1011】「キャンセル」ボタン(9)がクリックさ
れていない場合(ステップS508−11:No)、ユ
ーザがまだ画面上の処理を終えていないものとしてステ
ップS508−09に戻り、図163のバイイン注文変
更エントリ画面表示を継続する。「キャンセル」ボタン
(9)がクリックされた場合(ステップS508−1
1:Yes)、バイイン注文変更の意思がないものとし
て、ステップS508−03に戻り、バイイン注文状況
受付画面を表示する。バイイン注文変更エントリ画面の
「OK」ボタン(8)がクリックされた場合(ステップ
S508−10:Yes)、ステップS508−14
で、クライアントコンピュータ9側のチェックにより入
力データにミスがないと判定されたか判定する。
【1012】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定されなかった場合
(ステップS508−14:No)、つまりチェックに
より入力データにミスがあった場合、ステップS508
−15で「注文数量は1以上を入力してください」等の
エラー画面を表示し、ステップS508−16でこのエ
ラー画面の「OK」ボタンがクリックされたか判定す
る。エラー画面の「OK」ボタンがクリックされなかっ
た場合(ステップS508−16:No)、ステップS
508−015のエラー画面表示を継続する。エラー画
面の「OK」ボタンがクリックされた場合(ステップS
508−16:Yes)、ステップS508−09に戻
り、図163のバイイン注文変更エントリ画面を表示す
る。
【1013】クライアントコンピュータ9側のチェック
により入力データにミスがないと判定された場合(ステ
ップS508−14:Yes)、ステップS508−1
7で「注文変更を行います。よろしいですか?『はい/
いいえ』」というバイイン注文変更画面を表示する。
【1014】次いで、ステップS508−18でバイイ
ン注文変更画面の「はい」がクリックされたか判定す
る。「はい」がクリックされなかった場合(ステップS
508−18:No)、ステップS508−19でバイ
イン注文変更画面の「いいえ」がクリックされたか判定
する。バイイン注文変更画面の「いいえ」がクリックさ
れされなかった場合(ステップS508−19:N
o)、「はい」「いいえ」のいずれもクリックされてお
らず、ユーザがバイイン注文変更画面での処理を終えて
いないものとして、ステップS508−17に戻り、バ
イイン注文変更画面表示を継続する。
【1015】バイイン注文変更画面の「いいえ」がクリ
ックされた場合(ステップS508−19:Yes)、
図146のEを経てステップS508−09に戻り、図
163のバイイン注文変更エントリ画面を表示する。バ
イイン注文変更画面の「はい」がクリックされた場合
(ステップS508−18:Yes)、ステップS50
8−20で、サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定されたか判定する。
【1016】サーバコンピュータ4側のチェックにより
クライアントコンピュータ9側での操作にミスがないと
判定された場合(ステップS508−20:Yes)、
ステップS508−23で「仮受領されました。」とい
う仮受領確認画面を表示する。次いで、ステップS50
8−24で仮受領確認画面の「OK」がクリックされた
か判定する。「OK」がクリックされなかった場合(ス
テップS508−24:No)、ステップS508−2
3に戻り、仮受領確認画面表示を継続する。
【1017】仮受領確認画面の「OK」がクリックされ
た場合(ステップS508−24:Yes)、ステップ
S508−03に戻り、バイイン注文状況受付画面を表
示する。サーバコンピュータ4側のチェックによりクラ
イアントコンピュータ9側での操作にミスがないと判定
されなかった場合(ステップS508−20:No)、
すなわちクライアントコンピュータ9側での操作にミス
があると判定された場合、ステップS508−21で図
150の「バイイン注文申込受付時間外の為、受け付け
られません。」という画面等のエラー画面を表示し、ス
テップS508−22でエラー画面の「OK」ボタンが
クリックされたか判定する。エラー画面の「OK」ボタ
ンがクリックされなかった場合(ステップS508−2
2:No)、ステップS508−21のエラー画面表示
を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがクリックさ
れた場合(ステップS508−22:Yes)、ステッ
プS508−03に戻り、バイイン注文状況受付画面を
表示する。図146のフローチャートでは、以上の処理
を繰り返す。
【1018】図147は、バイイン実行業務画面(注文
取消の処理の流れ)を示す画面遷移図である。図113
のホーム画面でフェイル管理345タブを選択すること
により表示されたフェイル管理345タブ画面でバイイ
ン注文を選択すると、図147の処理がスタートする。
【1019】ステップS509−01で、エントリの受
付時間外か否か判定する。エントリの受付時間外である
場合(S509−01:Yes)、ステップS509−
02で、バイイン注文関係のメイン画面であるバイイン
注文状況受付画面を、読取専用画面として表示する。す
なわち、請求取下申告ボタン(8)、請求取下変更ボタ
ン(9)等の各ボタンが表示されていない点を除いては
図157のバイイン注文状況受付画面と同様の画面を表
示する。この画面では、各ボタンが表示されていないた
め、ボタンのクリック等の入力操作が不可能な状態であ
る。
【1020】エントリの受付時間外でない場合(S50
9−01:No)、すなわちエントリの受付時間内であ
る場合には、ステップS509−03で、バイイン注文
関係のメイン画面である図157のバイイン注文状況受
付画面が表示される。このとき、バイイン注文受付状況
データがある場合には、図157のように受付状況デー
タがリスト表示され、バイイン注文受付状況データがな
い場合には、図151のようにタイトル部分のみが表示
される。
【1021】次いで、ステップS509−04で、図1
57の注文取消ボタン(10)がクリックされたか判定
する。注文取消ボタン(10)がクリックされなかった
場合(ステップS509−04:No)、ステップS5
09−03に戻り、バイイン注文状況受付画面の表示を
継続する。注文取消ボタン(10)がクリックされた場
合(ステップS509−04:Yes)、ステップS5
09−05で、バイイン注文取消エントリの受付時間外
か否か判定する。
【1022】バイイン注文取消エントリの受付時間外で
ある場合(ステップS509−05:Yes)、ステッ
プS509−06で「バイイン注文取消受付時間外の
為、受け付けられません。」というエラー画面を表示
し、ステップS509−07でエラー画面の「OK」ボ
タンがクリックされたか判定する。エラー画面の「O
K」ボタンがクリックされなかった場合(ステップS5
09−07:No)、ステップS509−06のエラー
画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタンがク
リックされた場合(ステップS509−07:Ye
s)、ステップS509−03に戻り、バイイン注文状
況受付画面を表示する。
【1023】バイイン注文取消エントリの受付時間外で
ない場合(ステップS509−05:No)、つまりエ
ントリの受付時間内である場合、ステップS509−0
8で、バイイン注文が取り消し可能な版か判定する。バ
イイン注文が取り消し可能な版でない場合(ステップS
509−08:No)、ステップS509−12で「注
文を取り消すことができません。」というエラー画面を
表示し、ステップS509−13でエラー画面の「O
K」ボタンがクリックされたか判定する。エラー画面の
「OK」ボタンがクリックされなかった場合(ステップ
S509−13:No)、ステップS509−12のエ
ラー画面表示を継続する。エラー画面の「OK」ボタン
がクリックされた場合(ステップS509−13:Ye
s)、ステップS509−03に戻り、バイイン注文状
況受付画面を表示する。
【1024】バイイン注文が取り消し可能な版である場
合(ステップS509−08:Yes)、ステップS5
09−09で図158の「下記の注文申込の取消を行い
ますか?(No.、版数、区分、銘柄名、銘柄コード、
注文値段、注文数量、自己/委託の別)『はい/いい
え』」というバイイン注文取消エントリ画面を表示す
る。次いで、ステップS509−10でバイイン注文取
消エントリ画面の「はい」ボタンがクリックされたか判
定する。「はい」ボタンがクリックされていない場合
(ステップS509−10:No)、ステップS501
−11で「いいえ」ボタンがクリックされたか判定す
る。
【1025】「いいえ」ボタンがクリックされていない
場合(ステップS509−11:No)、ユーザがまだ
画面上の処理を終えていないものとしてステップS50
9−09に戻り、バイイン注文取消エントリ画面表示を
継続する。「いいえ」ボタンがクリックされた場合(ス
テップS509−11:Yes)、バイイン注文取消の
意思がないものとして、ステップS509−03に戻
り、バイイン注文状況受付画面を表示する。
【1026】バイイン注文取消エントリ画面の「はい」
ボタンがクリックされた場合(ステップS509−1
0:Yes)、ステップS509−14で、サーバコン
ピュータ4側のチェックによりクライアントコンピュー
タ9側での操作にミスがないと判定されたか判定する。
サーバコンピュータ4側のチェックによりクライアント
コンピュータ9側での操作にミスがないと判定された場
合(ステップS509−14:Yes)、ステップS5
09−17で「仮取消されました。」という仮取消確認
画面を表示する。次いで、ステップS509−18で仮
取消確認画面の「OK」がクリックされたか判定する。
「OK」がクリックされなかった場合(ステップS50
9−18:No)、ステップS509−17に戻り、仮
取消確認画面表示を継続する。
【1027】仮取消確認画面の「OK」がクリックされ
た場合(ステップS509−18:Yes)、ステップ
S509−03に戻り、バイイン注文状況受付画面を表
示する。サーバコンピュータ4側のチェックによりクラ
イアントコンピュータ9側での操作にミスがないと判定
されなかった場合(ステップS509−14:No)、
すなわちクライアントコンピュータ9側での操作にミス
があると判定された場合、ステップS509−15で
「バイイン注文取消受付時間外の為、受け付けられませ
ん。」という画面等のエラー画面を表示し、ステップS
509−16でエラー画面の「OK」ボタンがクリック
されたか判定する。エラー画面の「OK」ボタンがクリ
ックされなかった場合(ステップS509−16:N
o)、ステップS509−15のエラー画面表示を継続
する。エラー画面の「OK」ボタンがクリックされた場
合(ステップS509−16:Yes)、ステップS5
09−03に戻り、バイイン注文状況受付画面を表示す
る。図147のフローチャートでは、以上の処理を繰り
返す。
【1028】次いで、バイイン関連業務の画面について
説明する。なお、以下図面中の丸数字(など)は、本
明細書中では、括弧で囲んだ数字((1)など)として
記載する。図148は、業務バイイン請求業務画面のう
ちバイイン請求関係のメイン画面である。図148の
(1)は、フェイル情報通知関係のメイン画面に移行す
るためのフェイル情報通知ボタンである。図148の
(2)は、バイイン実行通知関係のメイン画面に移行す
るためのバイイン実行通知ボタンである。
【1029】図148の(3)は、バイイン実行確認通
知関係のメイン画面に移行するためのバイイン実行確認
通知ボタンである。図148の(4)は、バイイン請求
ボタンであり、選択状態にある。左側のランプが点灯し
ている。図148の(5)は、バイイン請求取下関係の
メイン画面に移行するためのバイイン請求取下ボタンで
ある。図148の(6)は、バイイン注文関係のメイン
画面に移行するためのバイイン注文ボタンである。図1
48の(7)は、フェイル管理画面タブであり、選択状
態である。
【1030】図148の(8)は、最新の申告可能な請
求銘柄情報をDVPサーバコンピュータ4側プログラム
から取得して図152のバイイン請求申告画面を表示
し、新規のバイイン請求申告を行うための請求申告ボタ
ンである。図148の(9)は、請求変更ボタンであ
る。バイイン請求受付状況表で選択されている請求申告
が変更可能であれば、このボタンによりバイイン請求変
更画面を表示し、選択されている請求申告を変更するこ
とが可能である。
【1031】図148の(10)は、請求取消ボタンで
ある。バイイン請求受付状況表で選択されている請求申
告が取消可能な場合、このボタンをクリックすると、図
149の確認メッセージ画面が表示される。図149画
面で「はい」がクリックされた場合、選択されている請
求申告を取り消される。「いいえ」がクリックされた場
合、バイイン請求受付状況表画面に戻る。
【1032】図148の(11)は、最新のバイイン請
求受付状況をDVPサーバコンピュータ4側プログラム
から取得し、バイイン請求受付状況表を最新表示するた
めの最新表示ボタンである。図148の(12)は、受
付順、銘柄コード順に交互に表示を切り替えるための表
示順切替ボタンである。現在のソート順が明示的にわか
るようにボタンのタイトル名の表示を「受付順」、「銘
柄順」と切り替える。銘柄コード順は昇順に並び替えて
表示するが、変更取消可能な版の行のみまとめて先頭か
ら表示する。例えば、現在のソート順が受付順の場合に
は、ボタンのタイトル名を「銘柄順」とし、現在のソー
ト順が銘柄コード順の場合には、ボタンのタイトル名を
「受付順」と表示する。
【1033】図148の(13)は、バイイン請求受付
状況表である。このバイイン請求受付状況表の各項目に
ついて説明する。「No.」は、請求番号表示領域であ
る。「版数」とは、版数を知らせる為のカラムである。
「区分」は、「請求申告」、「請求変更」、「請求取
消」等の処理区分の表示領域である。このとき、「請求
申告」とは、最初の請求申告とする。「銘柄名」とは銘
柄名の表示領域である。「銘柄コード」とは銘柄コード
の表示領域である。「請求数量」とはカンマ付き数字で
ある。数字の後に売買単位名を表示する。
【1034】「受付状況」とは次の内容である。すなわ
ち、「仮受領」は、CSIサーバコンピュータ12へ請
求申告を送信し、CSIサーバコンピュータ12からの
受付確認通知を待っている場合である。「本受領」は、
CSIサーバコンピュータ12から請求申告受付完了の
請求申告受付確認通知を受け取った場合である。「仮取
消」は、CSIサーバコンピュータ12へ請求取消を送
信し、CSIサーバコンピュータ12からの受付確認通
知を待っている場合である。「取消済」は、CSIサー
バコンピュータ12から請求取消受付完了の請求申告受
付確認通知を受け取った場合である。受付エラーメッセ
ージ又は「不受理」→CSIサーバコンピュータ12か
ら受付不可の請求申告受付確認通知を受け取った場合で
ある。
【1035】「受付時刻」とはCSIサーバコンピュー
タ12側で受け付けた時刻である。分単位である。「入
力時刻」とはDVPサーバコンピュータ4側で受け付け
た時刻である。分単位である。「担当部署」とは会員2
側で請求申告/変更/取消を行なった担当部署名であ
る。
【1036】表示が画面に入りきれない場合、垂直/水
平方向のスクロールバーを表示する。水平スクロールバ
ーはブラウザが自動表示する。変更/取消可能な請求
は、文字の色を変えて表示する。データの表示順番は、
受付順と銘柄順の2種類である。受付順は、請求番号毎
にまとめてその降順とし、同一請求番号内では、入力時
刻の新しいものの順とする。銘柄順は、原則は銘柄コー
ドの昇順であるが、変更取消可能な版の行のみまとまて
先頭から表示する。同一銘柄内では、入力時刻の新しい
ものの順とする。
【1037】表示するデータは、現在日(業務日付)の
入力データのみとする。変更/取消対象の請求の選択操
作は、マウスによるクリックまたはパソコンキーボード
中のカーソルキーで行う。選択されている請求行を反転
表示し、選択可能数は1件とする。図148の「現在
日」(14)は、現在の業務日付を表示する。
【1038】変更/取消可能な請求の判断基準について
説明する。受付状況が「仮取消」または「取消済」とな
っている「請求取消」がある場合は、同一請求番号の受
付行は全て変更/取消不可能である。一度も取り消され
ていない場合または取消が受付エラーとなっている場
合、最新版の「請求変更」で受付状況が「本受領」とな
っているもののみが変更/取消可能である。一度も変更
されていない場合は、受付状況が「本受領」となってい
る「請求申告」が変更/取消可能。受付状況が受付エラ
ーとなっているものは、版数を割り当てない。
【1039】請求申告/請求変更/請求取消ボタンがク
リックされた場合のエラー表示(メッセージボックス表
示)について説明する。CSIサーバコンピュータ12
がバイイン請求申告受付時間外の場合DVPサーバコン
ピュータ4側プログラムからの応答により判定され、
「バイイン請求申告受付時間外の為、受け付けられませ
ん。」というメッセージを図150に示すメッセージボ
ックスで表示する。
【1040】バイイン請求対象銘柄が無い場合(請求申
告ボタンがクリックされた場合)、「バイインを請求出
来る銘柄が有りません。」というメッセージを不図示の
メッセージボックスで表示する。他の端末から同じ会員
2が同じ請求番号の同じ版を変更/取消した為、変更/
取消不可能になった版を選択した場合(請求変更/請求
取消ボタンがクリックされた場合)、「他の端末から請
求変更または請求取消された為、選択出来なくなりまし
た。最新表示ボタンを押して表示を更新して下さい。」
というメッセージを不図示のメッセージボックスで表示
する。
【1041】変更不可能な版を選択して請求変更ボタン
を選択した場合、「請求することが出来ません。」とい
うメッセージを不図示のメッセージボックスで表示す
る。取消不可能な版を選択して請求取消ボタンをクリッ
クし場合、「請求を取り消す事が出来ません。」という
メッセージを不図示のメッセージボックスで表示する。
【1042】起動時、請求申告実行後、請求変更実行
後、請求取消実行後は、バイイン請求受付状況表を最新
表示する。図148の「現在の表示件数」(15)は、
現在、バイイン請求受付状況表に表示されている受付状
況データの件数を表示する。件数が0件の場合、バイイ
ン請求受付状況表は、図151のように、タイトル部分
のみを表示する。
【1043】クリックされても処理しないボタンは、無
効表示とする。図151の場合は、「請求変更」、「請
求取消」、「銘柄順」(又は「受付順」)の3個のボタ
ンが無効表示になる。受付状況表を最新状態に更新する
場合、バイイン請求受付時間外の時は、「請求申告」、
「請求変更」、「請求取消」のボタンが無効表示にな
る。
【1044】次いで、図152を参照してバイイン請求
申告画面について説明する。現在日とバイイン実行予定
日表示領域(1)は、自動表示であり、現在日は業務日
付、バイイン実行予定日は現在日の3営業日後が表示さ
れる。銘柄選択コンボボックス(2)では、バイイン請
求対象銘柄コードと銘柄名をリスト表示し選択可能とす
る。表示する銘柄は請求申告ボタンをクリックした時に
取得した請求可能銘柄である。銘柄コードと銘柄名の間
には半角スペースを設ける。銘柄コードと銘柄名の合計
の長さがコンボボックスのサイズより大きい場合は、図
153のように選択コンボボックスが拡張表示される。
但し、銘柄名が途中までしか表示されないように構成し
てもよい。
【1045】このコンボボックスに表示する銘柄一覧
は、DVPサーバコンピュータ4から受信するが、銘柄
が多数有る場合、レスポンスの悪化が予想される。した
がって、DVPサーバコンピュータ4から受信する銘柄
数に制限を設け、図154(a)のように、その銘柄分
のみを一覧表示する様にする。そして、一覧表示の最後
に「次の一覧」という項目581を設け、「次の一覧」
項目581がクリックされたら、DVPサーバコンピュ
ータ4から次の銘柄一覧を受信し、図154(b)のよ
うに表示する。図154(a)は銘柄をDVPサーバコ
ンピュータ4から制限数分受信した場合、図154
(b)は銘柄をDVPサーバコンピュータ4から最後ま
で受信した場合の銘柄選択コンボボックス表示画面を示
している。
【1046】図152の請求数量入力領域(3)は、請
求数量をキー入力する領域である。選択されている銘柄
の売買単位の整数倍である必要がある。図152の最大
請求可能数量表示領域(4)は、指定した銘柄の最大請
求可能数量を表示する。図152のOKボタン(5)を
クリックすると、「請求申告を行います。よろしいです
か?」と確認メッセージが表示される。確認メッセージ
の「はい」がクリックされた場合、入力データが確定さ
れ、請求申告が実行される。確認メッセージの「いい
え」がクリックされた場合、バイイン請求申告画面に戻
る。
【1047】請求申告実行後、図155のメッセージボ
ックスが表示される。図155のメッセージボックスで
「はい」がクリックされた場合、画面の入力値がクリア
され、新規入力画面が表示される。「いいえ」がクリッ
クされた場合、受付状況画面に戻る。図152のキャン
セルボタン(6)がクリックされた場合、入力データを
破棄し、請求申告を終了し、バイイン請求のメイン画面
に戻る。
【1048】図152の売買単位名(7)は、銘柄毎の
売買単位の名称である。選択されている銘柄の株,千
円,口等の売買単位の名称を表示する。なお図152の
OKボタン(5)がクリックされた場合、次のエラーが
あった場合に、メッセージボックスにエラーメッセージ
を表示し、請求申告を実行しない。つまり、銘柄または
請求数量が未入力の場合、「入力されていない必須項目
が有ります。」というエラーメッセージ、請求数量が0
以下の場合や売買単位の整数倍で無い場合、「請求数量
は売買単位の倍数を入力して下さい。」というエラーメ
ッセージ、請求数量が最大値を超えている場合、「請求
数量が大きすぎます。」というエラーメッセージ、
【1049】請求数量に半角数字以外の文字が含まれて
いる場合、「請求数量は半角数字で入力して下さい。」
というエラーメッセージを表示し、請求申告を実行しな
い。図155の確認メッセージボックスの「はい」がク
リックされた場合、次のエラーがあった場合に、メッセ
ージボックスにエラーメッセージを表示し、請求申告を
実行しない。つまり、DVPサーバコンピュータ4側プ
ログラムからの応答により、SIサーバコンピュータ1
2側がバイイン請求申告受付時間外であると判定された
場合、「バイイン請求申告受付時間外の為、受け付けら
れません。」というエラーメッセージ、サーバ側プログ
ラムからの応答により、バイイン請求対象外の銘柄を選
択したと判定された場合(連続して同じ銘柄を選択した
場合や他の端末から同じ会員2が同じ銘柄を請求申告し
た場合等)、「既にバイイン請求申告されている銘柄の
為、請求申告出来ません。」というエラーメッセージを
表示し、請求申告を実行しない。
【1050】図156を参照して、バイイン請求変更画
面について説明する。現在日とバイイン実行予定日表示
領域(1)は自動表示され、現在日は業務日付、バイイ
ン実行予定日は現在日の3営業日後が表示される。請求
番号(2)は選択された請求の請求番号を表示する。銘
柄表示領域(3)は選択された請求の銘柄名と銘柄コー
ドを表示する。請求数量入力領域(4)は請求数量をキ
ー入力する領域である。前回申告された請求数量が表示
されているので上書き修正する。選択されている銘柄の
売買単位の整数倍である必要がある。
【1051】最大請求数量表示領域(5)は指定された
銘柄の最大請求可能数量を表示する。OKボタン(6)
がクリックされると「請求変更を行います。よろしいで
すか?」と確認メッセージが表示される。確認メッセー
ジの「はい」がクリックされた場合、入力データを確定
し、請求申告を実行する。請求申告実行後、「仮受領さ
れました。」というメッセージをメッセージボックスに
表示し、バイイン請求のメイン画面に戻る。確認メッセ
ージの「いいえ」がクリックされた場合、バイイン請求
変更画面に戻る。
【1052】キャンセルボタン(7)がクリックされる
と入力データを破棄し、請求申告を終了し、バイイン請
求のメイン画面に戻る。売買単位名(8)は銘柄毎の売
買単位の名称である。選択されている銘柄の株,千円,
口等の売買単位の名称を表示する。OKボタン(6)が
クリックされた場合、エラーがある場合に、メッセージ
ボックスにエラーメッセージを表示し、請求変更を実行
しない。つまり、銘柄または請求数量が未入力の場合、
「入力されていない必須項目が有ります。」というエラ
ーメッセージを表示し、請求数量が0以下の場合や売買
単位の整数倍で無い場合「請求数量は売買単位の倍数を
入力して下さい。」というエラーメッセージを表示し、
請求数量が最大値を超えている場合「請求数量が大きす
ぎます。」というエラーメッセージを表示し、請求数量
に半角数字以外の文字が含まれている場合「請求数量は
半角数字で入力して下さい。」というエラーメッセージ
を表示し、請求変更を実行しない。
【1053】「請求変更を行います。よろしいですか
?」という確認メッセージボックスの「はい」がクリッ
クされた場合、エラーがある場合に、メッセージボック
スにエラーメッセージを表示し、請求変更を実行しな
い。つまり、サーバ側プログラムからの応答により、C
SIサーバコンピュータ12側がバイイン請求申告/取
消受付時間外と判定した場合、「バイイン請求申告/取
消受付時間外の為、受け付けられません。」というエラ
ーメッセージを表示し、サーバ側プログラムからの応答
により、他の端末から同じ会員2が同じ請求を変更/取
消した為、変更不可能となったと判定した場合、「他の
端末から請求変更または請求取消された為、変更出来な
くなりました。」というエラーメッセージを表示し、請
求変更を実行しない。
【1054】バイイン注文業務画面について説明する。
図157は、バイイン注文関係のメイン画面である。フ
ェイル情報通知ボタン(1)はフェイル情報通知関係の
メイン画面に移行するためのボタンである。バイイン実
行通知ボタン(2)はバイイン実行通知関係のメイン画
面に移行するためのボタンである。バイイン実行確認通
知ボタン(3)バイイン実行確認通知関係のメイン画面
に移行するためのボタンである。バイイン請求ボタン
(4)バイイン請求関係のメイン画面に移行するための
ボタンである。バイイン請求取下ボタン(5)バイイン
請求取下関係のメイン画面に移行するためのボタンであ
る。
【1055】バイイン注文ボタン(6)は選択状態であ
る。左側のランプが点灯する。フェイル管理画面タブ
(7)は選択状態である。注文申込ボタン(8)は、最
新の申込可能な注文銘柄情報をサーバ側プログラムから
取得してバイイン注文申込画面を表示し、新規のバイイ
ン注文申込を行うボタンである。注文変更ボタン(9)
は、バイイン注文受付状況表で選択されている注文申込
が変更可能であればバイイン注文変更画面を表示し、選
択されている注文申込を変更するボタンである。注文取
消ボタン(10)は、バイイン注文受付状況表で選択さ
れている注文申込が取消可能であれば、図158の確認
メッセージを表示し、「はい」がクリックされた場合、
選択されている注文申込を取り消す。「いいえ」がクリ
ックされた場合、バイイン注文申込受付状況表画面に戻
る。
【1056】最新表示ボタン(11)は、最新のバイイ
ン注文受付状況をサーバ側プログラムから取得し、バイ
イン注文受付状況表を最新表示する。表示順切替ボタン
(12)は、受付順、銘柄コード順に交互に切り替える
ことが可能なボタンである。その際、現在のソート順が
明示的にわかるようにボタンのタイトル名を「受付
順」、「銘柄順」と変える。銘柄コード順は昇順に並び
替えて表示するが、変更取消可能な版のみまとめて先頭
から表示する。現在のソート順が受付順の場合は、ボタ
ンのタイトル名を「銘柄順」、現在のソート順が銘柄コ
ード順の場合は、ボタンのタイトル名を「受付順」とす
る。
【1057】バイイン注文受付状況表(13)の項目に
ついて説明する。「No.」は、注文番号表示領域、
「版数」は版数を知らせる為のカラムである。「区分」
は「注文申込」、「注文変更」、「注文取消」等の処理
区分の表示領域であり、「注文申込」は最初の注文申込
とする。「銘柄名」は銘柄名の表示領域、「銘柄コー
ド」は銘柄コードの表示領域、「注文値段」は円単位で
表示し、銭の位を少数点以下2桁で表示する。「注文数
量」は数字の後に売買単位名を表示する。
【1058】「受付状況」のうち「仮受領」はCSIサ
ーバコンピュータ12へ注文申込を送信し、CSIサー
バコンピュータ12からの受付確認通知を待っている場
合、「本受領」はCSIサーバコンピュータ12から注
文申込受付完了の注文申込受付確認通知を受け取った場
合、「仮取消」はCSIサーバコンピュータ12へ注文
取消を送信し、CSIサーバコンピュータ12からの受
付確認通知を待っている場合、「取消済」はCSIサー
バコンピュータ12から注文取消受付完了の注文申込受
付確認通知を受け取った場合、「受付エラーメッセー
ジ」又は「不受理」はCSIサーバコンピュータ12か
ら受付不可の注文申込受付確認通知を受け取った場合を
示す。「受付時刻」はCSIサーバコンピュータ12側
で受け付けた時刻を示し、分単位である。「入力時刻」
DVPサーバコンピュータ4側で受け付けた時刻を示
し、分単位である。
【1059】「自己/委託区分」は「自己」、「委託」
の別を示す。「担当部署」は会員2側で注文申込/取消
を行なった担当部署名である。
【1060】表示が画面に入りきれない場合、垂直/水
平方向のスクロールバーを表示する。水平スクロールバ
ーはブラウザが自動表示する。変更/取消可能な請求
は、文字の色を変えて表示する。データの表示順番は、
受付順と銘柄順の2種類である。
【1061】「受付順」として、注文番号毎にまとめて
その降順とし、同一注文番号内では、入力時刻の新しい
ものの順とする。「銘柄順」は、原則は銘柄コードの昇
順であるが、変更取消可能な版の行のみまとまて先頭か
ら表示する。同一銘柄内では、入力時刻の新しいものの
順とする。表示するデータは、現在日(業務日付)の入
力データのみである。変更/取消対象の注文の選択操作
は、マウスによるクリックまたはパソコンキーボードの
カーソルキーで行う。選択されている注文行を反転表示
し、選択可能数は1件とする。図157の現在日(1
4)は業務日付を表示する。
【1062】変更/取消可能な注文の判断基準は次の通
りである。受付状況が「仮取消」または「取消済」とな
っている「注文取消」がある場合は、同一注文番号の受
付行は全て変更/取消不可能である。一度も取り消され
ていない場合または取消が受付エラーとなっている場
合、最新版の「注文変更」で受付状況が「本受領」とな
っているもののみが変更/取消可能である。一度も変更
されていない場合は、受付状況が「本受領」となってい
る「注文申込」が変更/取消可能である。
【1063】受付状況が受付エラーとなっているもの
は、版数を割り当てず、判断の対象外とする。注文申込
/注文変更/注文取消ボタンがクリックされた場合のエ
ラー処理は次の通りである。サーバ側プログラムからの
応答によりCSIサーバコンピュータ12がバイイン注
文申込受付時間外と判定された場合、「バイイン注文申
込受付時間外の為、受け付けられません。」というメッ
セージを図159に示すメッセージボックスで表示す
る。
【1064】バイイン注文対象銘柄が無い場合で注文申
込ボタンがクリックされた場合、「バイイン向けに売注
文出来る銘柄が有りません。」というメッセージをメッ
セージボックスで表示する。他の端末から同じ会員2が
同じ注文を変更/取消した為、変更/取消不可能になっ
た注文を選択した場合(注文変更/注文取消ボタンがク
リックされた場合)、「他の端末から注文変更または注
文取消された為、選択出来なくなりました。最新表示ボ
タンを押して表示を更新して下さい。」というメッセー
ジをメッセージボックスで表示する。変更不可能な版を
選択して注文変更ボタンを選択した場合、「注文するこ
とが出来ません。」というメッセージをメッセージボッ
クスで表示する。取消不可能な版を選択して注文取消ボ
タンをクリックし場合、「注文を取り消す事が出来ませ
ん。」というメッセージをメッセージボックスで表示す
る。
【1065】起動時、注文申込実行後、注文変更実行
後、注文取消実行後は、バイイン注文受付状況表を最新
表示する。図157の現在の表示件数(15)は、現
在、バイイン注文受付状況表に表示されている受付状況
データの件数を表示する。件数が0件の場合、バイイン
注文受付状況表はタイトル部分のみを表示する。画面イ
メージはバイイン請求受付状況データが無い場合の図1
51の画面と同様である。このとき「注文変更」、「注
文取消」、「銘柄順」(又は「受付順」)の3個のボタ
ンは無効表示する。受付状況表を最新状態に更新する場
合、バイイン注文受付時間外の時は、「注文申込」、
「注文変更」、「注文取消」のボタンを無効表示にす
る。
【1066】図160は、銘柄が株式の場合のバイイン
注文申込画面、図161は、銘柄が転換社債の場合のバ
イイン注文申込画面である。
【1067】図160、図161について説明する。現
在日表示領域(1)は自動表示され業務日付を表示す
る。銘柄選択コンボボックス(2)はバイイン注文申込
対象銘柄名と銘柄コードをリスト表示し選択可能とす
る。表示する銘柄は注文申込ボタンをクリックし時に取
得した注文可能銘柄である。表示の仕方は「バイイン請
求申告」の銘柄選択コンボボックスと同様である。
【1068】注文値段入力領域(3)は注文値段をキー
入力する領域であり、選択されている銘柄が株式の場合
は、円単位で9桁まで入力する。選択されている銘柄が
転換社債の場合は、円と銭単位で入力する。円は4桁ま
で、銭は2桁まで入力する。注文数量入力領域(4)は
注文数量をキー入力する領域である。選択されている銘
柄の売買単位の整数倍である必要がある。
【1069】自己/委託区分選択領域(5)はラジオボ
タンで選択する。初期選択値は「自己」である。バイイ
ン実行数量表示領域(6)は注文申込可能数量を表示す
る。OKボタン(7)がクリックされると、「注文申込
を行います。よろしいですか?」と確認メッセージが表
示される。確認メッセージの「はい」がクリックされた
場合、入力データを確定し、注文申込を実行する。確認
メッセージの「いいえ」がクリックされた場合、バイイ
ン注文申込画面に戻る。注文申込実行後、図162のメ
ッセージボックスを表示する。
【1070】図162のメッセージボックスで「はい」
がクリックされた場合、画面の入力値をクリアし、新規
入力画面にする。「いいえ」がクリックされた場合、受
付状況画面に戻る。図161のキャンセルボタン(8)
がクリックされると、入力データを破棄し、注文申込を
終了し、バイイン注文のメイン画面に戻る。売買単位名
(9)とは、銘柄毎の売買単位の名称である。選択され
ている銘柄の株,千円,口等売買単位の名称を表示す
る。
【1071】OKボタン(7)がクリックされた場合,
次のエラーの場合に,メッセージボックスにエラーメッ
セージを表示し、注文申込を実行しない。つまり、銘
柄、注文値段、注文数量のいずれかが未入力の場合に
は、「入力されていない必須項目が有ります。」とのエ
ラーメッセージ、注文数量が0以下の場合や売買単位の
整数倍で無い場合には、「注文数量は売買単位の倍数を
入力して下さい。」とのエラーメッセージ、注文値段が
0以下の場合には、「注文値段は1以上を入力して下さ
い。」とのエラーメッセージ、注文値段または注文数量
に半角数字以外の文字が含まれている場合には、「注文
値段と注文数量は半角数字で入力して下さい。」とのエ
ラーメッセージを表示し、注文申込を実行しない。
【1072】また、自己/委託区分が「自己」の場合、
入力された「注文数量」と「バイイン実行数量」を比較
する。「バイイン実行数量」を超えている場合、「注文
数量が大きすぎます」とメッセージを表示する。「委
託」の場合、「バイイン実行数量」と比較しない。
【1073】図162の確認メッセージボックスの「は
い」がクリックされた場合で、次のエラーの場合には、
メッセージボックスにエラーメッセージを表示し、注文
申込を実行しない。つまり、サーバ側プログラムからの
応答によりCSIサーバコンピュータ12側がバイイン
注文申込/取消受付時間外と判定した場合には、「バイ
イン注文申込受付時間外の為、受け付けられません。」
とのエラーメッセージ、自己/委託区分が「自己」の場
合に、取消されていない申込済(「仮受領」を含む)の
注文に同じ銘柄で同じ値段のものがあるとサーバ側プロ
グラムからの応答により判定した場合には、「既に同じ
銘柄で同じ値段の注文が有る為、注文申込出来ませ
ん。」とのエラーメッセージを表示し、注文申込を実行
しない。
【1074】図163は、銘柄が株式の場合のバイイン
注文変更画面、図164は、銘柄が転換社債の場合のバ
イイン注文変更画面である。
【1075】図163、図164について説明する。現
在日表示領域(1)は業務日付を自動表示する。注文番
号表示領域(2)は選択された注文の注文番号を表示す
る。銘柄名/銘柄コード表示領域(3)は選択された注
文の銘柄名と銘柄コードを表示する。注文値段表示領域
(4)は選択された注文の注文値段を表示する。選択さ
れている銘柄が株式の場合は、円単位で表示する。選択
されている銘柄が転換社債の場合は、円と銭単位で表示
する。
【1076】注文数量入力領域(5)は注文数量をキー
入力する領域である。前回入力された注文数量が表示さ
れているので上書き修正する。選択されている銘柄の売
買単位の整数倍である必要がある。自己/委託区分表示
領域(6)は選択された注文の自己/委託区分を表示す
る。「自己」または「委託」を表示する。バイイン実行
数量表示領域(7)は注文申込可能数量を表示する。
【1077】OKボタン(8)がクリックされると、
「注文変更を行います。よろしいですか?」という確認
メッセージが表示される。確認メッセージの「はい」が
クリックされた場合、入力データを確定し、注文申込を
実行する。注文申込実行後、「仮受領されました。」と
いうメッセージをメッセージボックスに表示し、バイイ
ン注文のメイン画面に戻る。確認メッセージの「いい
え」がクリックされた場合、バイイン注文変更画面に戻
る。
【1078】キャンセルボタン(9)がクリックされる
と入力データを破棄し、注文変更を終了し、バイイン注
文のメイン画面に戻る。売買単位名(10)は銘柄毎の
売買単位の名称である。選択されている銘柄の株,千
円,口等の売買単位の名称を表示する。OKボタン
(8)がクリックされた場合で、次のエラーが発生した
場合には、メッセージボックスにエラーメッセージを表
示し、注文変更を実行しない。つまり、注文数量が未入
力の場合には「入力されていない必須項目が有りま
す。」とのエラーメッセージ、注文数量が0以下の場合
や売買単位の整数倍で無い場合には「注文数量は売買単
位の倍数を入力して下さい。」とのエラーメッセージ、
注文数量に半角数字以外の文字が含まれる場合には「注
文値段と注文数量は半角数字で入力して下さい。」との
エラーメッセージを表示し、注文変更を実行しない。
【1079】自己/委託区分が「自己」の場合、入力さ
れた「注文数量」と「バイイン実行数量」を比較する。
「バイイン実行数量」を超えている場合、「注文数量が
大きすぎます」とメッセージを表示する。「委託」の場
合、「バイイン実行数量」と比較しない。
【1080】「注文変更を行います。よろしいですか
?」という確認メッセージの「はい」がクリックされた
場合で、次の場合には、メッセージボックスにエラーメ
ッセージを表示し、注文変更を実行しない。つまり、C
SIサーバコンピュータ12側がバイイン注文申込/取
消受付時間外とサーバ側プログラムからの応答により判
定した場合には「バイイン注文申込受付時間外の為、受
け付けられません。」とのエラーメッセージ、他の端末
から同じ会員2が同じ注文を変更/取消した為、変更不
可能となったとサーバ側プログラムからの応答により判
定した場合には「他の端末から注文変更または注文取消
された為、変更出来なくなりました。」とのエラーメッ
セージを表示し、注文変更を実行しない。
【1081】バイイン請求取下業務画面イメージについ
て説明する。図165は、バイイン請求取下関係のメイ
ン画面である。フェイル情報通知ボタン(1)はフェイ
ル情報通知関係のメイン画面に移行するためのボタンで
ある。バイイン実行通知ボタン(2)はバイイン実行通
知関係のメイン画面に移行するためのボタンである。バ
イイン実行確認通知ボタン(3)はバイイン実行確認通
知関係のメイン画面に移行するためのボタンである。バ
イイン請求ボタン(4)はバイイン請求関係のメイン画
面に移行するためのボタンである。バイイン注文ボタン
(5)バイイン注文関係のメイン画面に移行するための
ボタンである。図165のバイイン請求取下ボタン
(6)は選択状態である。左側のランプが点灯する。図
165のフェイル管理画面タブ(7)は選択状態であ
る。
【1082】請求取下申告ボタン(8)は最新の申告可
能な取下銘柄情報をサーバ側プログラムから取得してバ
イイン請求取下申告画面を表示し、新規のバイイン請求
取下申告を行なうためのボタンである。請求取下変更ボ
タン(9)はバイイン請求取下受付状況表で選択されて
いる請求取下申告が変更可能であればバイイン請求取下
変更画面を表示し、選択されている請求取下申告を変更
するためのボタンである。請求取下取消ボタン(10)
はバイイン請求取下受付状況表で選択されている請求取
下申告が取消可能な場合、図166の確認メッセージを
表示する。図166の確認メッセージで「はい」がクリ
ックされた場合、請求取下申告を取り消す。「いいえ」
がクリックされた場合、バイイン請求取下受付状況表画
面に戻る。
【1083】最新表示ボタン(11)は最新のバイイン
請求取下受付状況をサーバ側プログラムから取得し、バ
イイン請求取下受付状況表を最新表示するためのボタン
である。表示順切替ボタン(12)は、受付順、銘柄コ
ード順に交互に表示を切り替えるためのボタンである。
切替により、現在のソート順が明示的にわかるようにボ
タンのタイトル名を「受付順」、「銘柄順」と切替表示
する。銘柄コード順は昇順に並び替えて表示するが、変
更取消可能な版の行のみまとめて先頭から表示する。現
在のソート順が受付順の場合にはボタンのタイトル名を
「銘柄順」とする。現在のソート順が銘柄コード順の場
合にはボタンのタイトル名を「受付順」とする。
【1084】バイイン請求取下受付状況表(13)の各
項目について説明する。No.は取下番号表示領域であ
る。版数は版数を知らせる為のカラムである。区分は
「取下申告」,「取下変更」,「取下取消」等の処理区
分の表示領域である。「取下申告」を最初の請求取下申
告とする。銘柄名は銘柄名の表示領域、銘柄コードは銘
柄コードの表示領域である。取下数量では、数字の後に
売買単位名を表示する。
【1085】受付状況は次の表示をする。「仮受領」表
示はCSIサーバコンピュータ12へ請求取下申告を送
信し、CSIサーバコンピュータ12からの受付確認通
知を待っている場合を示す。「本受領」表示はCSIサ
ーバコンピュータ12から請求取下申告受付完了の請求
取下申告受付確認通知を受け取った場合を示す。「仮取
消」表示はCSIサーバコンピュータ12へ請求取下取
消を送信し、CSIサーバコンピュータ12からの受付
確認通知を待っている場合を示す。「取消済」表示はC
SIサーバコンピュータ12から請求取下取消受付完了
の請求取下申告受付確認通知を受け取った場合を示す。
受付エラーメッセージ又は「不受理」はCSIサーバコ
ンピュータ12から受付不可の請求取下申告受付確認通
知を受け取った場合を示す。
【1086】受付時刻はCSIサーバコンピュータ12
側で受け付けた時刻であり、分単位で表示する。入力時
刻はDVPサーバコンピュータ4側で受け付けた時刻で
あり、分単位で表示する。担当部署は会員2側で請求取
下申告/変更/取消を行なった担当部署名である。
【1087】表示が画面に入りきれない場合、垂直/水
平方向のスクロールバーを表示する。水平スクロールバ
ーはブラウザが自動表示する。変更/取消可能な請求
は、文字の色を変えて表示する。データの表示順番は、
受付順と銘柄順の2種類である。受付順は、番号毎にま
とめてその降順とし、同一取下番号内では、入力時刻の
新しいものの順とする。銘柄順は、原則は銘柄コードの
昇順であるが、変更取消可能な版の行のみまとめて先頭
から表示する。表示するデータは、現在日(業務日付)
の入力データのみである。変更/取消対象の請求取下の
選択操作は、マウスによるクリックまたはキーボードの
カーソルキーで行う。選択されている請求取下行を反転
表示し、選択可能数は1件とする。
【1088】現在日(14)は、業務日付を表示する。
変更/取消可能な取下の判断基準は次の通りである。受
付状況が「仮取消」または「取消済」となっている「取
下取消」がある場合は、同一取下番号の受付行は全て変
更/取消不可能とする。一度も取り消されていない場合
または取消が受付エラーとなっている場合、最新版の
「取下変更」で受付状況が「本受領」となっているもの
のみが変更/取消可能とする。一度も変更されていない
場合は、受付状況が「本受領」となっている「取下申
告」が変更/取消可能である。受付状況が受付エラーと
なっているものは、版数を割り当てない。
【1089】請求取下申告/請求取下変更/請求取下取
消ボタンがクリックされた場合のエラー処理であるメッ
セージボックス表示は次の通りである。CSIサーバコ
ンピュータ12がバイイン請求取下申告受付時間外であ
るとサーバ側プログラムからの応答により判定した場
合、図167のように「バイイン請求取下申告受付時間
外の為、受け付けられません。」というメッセージをメ
ッセージボックスで表示する。請求取下対象銘柄が無
く、請求取下申告ボタンがクリックされた場合、「バイ
イン請求を取下げる事が出来る銘柄が有りません。」と
いうメッセージをメッセージボックスで表示する。他の
端末から同じ会員2が同じ請求取下を変更/取消した
為、変更/取消不可能になった請求取下を選択した場合
(請求取下変更/請求取下取消ボタンがクリックされた
場合)、「他の端末から請求取下変更または請求取下取
消された為、選択出来なくなりました。最新表示ボタン
を押して表示を更新して下さい。」というメッセージを
メッセージボックスで表示する。変更不可能な版を選択
して請求取下変更ボタンを選択した場合、「請求取下す
ることが出来ません。」というメッセージをメッセージ
ボックスで表示する。取消不可能な版を選択して請求取
下取消ボタンを押した場合、「請求取下を取り消す事が
出来ません。」というメッセージをメッセージボックス
で表示する。
【1090】起動時、請求取下処理実行後、取消処理実
行後は、図165のバイイン請求取下受付状況表を最新
表示する。
【1091】図165の現在の表示件数(15)は、現
在、バイイン請求取下受付状況表に表示されている受付
状況データの件数を表示する。件数が0件の場合、バイ
イン請求取下受付状況表はタイトル部分のみを表示す
る。件数が0件の場合の画面イメージは図151の画面
と同様である。「請求取下変更」、「請求取下取消」、
「銘柄順」(又は「受付順」)の3個のボタンは無効表
示する。受付状況表を最新状態に更新する場合、バイイ
ン請求取下受付時間外の時は、「請求取下申告」、「請
求取下変更」、「請求取下取消」のボタンを無効表示に
する。
【1092】図168は、銘柄が株式の場合のバイイン
請求取下申告画面である。現在日とバイイン実行予定日
表示領域(1)は自動表示とする。銘柄選択コンボボッ
クス(2)ではバイイン請求取下対象銘柄名と銘柄コー
ドをリスト表示し選択可能とする。表示する銘柄は請求
取下申告ボタンをクリックし時に取得した取下可能銘柄
である。コンボボックス(2)は、図153のように選
択コンボボックスが拡張表示可能であり、また図154
(a)(b)のように制限数分のみ一覧表示し、「次の
一覧」という項目をクリックすることにより次の一覧を
表示するように構成してもよい。OKボタン(3)がク
リックされると「請求取下申告を行います。よろしいで
すか?」という確認メッセージが表示される。確認メッ
セージの「はい」がクリックされた場合、入力データを
確定し、請求取下申告を実行する。確認メッセージの
「いいえ」がクリックされた場合、バイイン請求取下申
告画面に戻る。
【1093】請求取下申告実行後、図169のメッセー
ジボックスを表示する。図169のメッセージボックス
で「はい」がクリックされた場合、画面の入力値をクリ
アし、新規入力画面にする。「いいえ」がクリックされ
た場合、受付状況画面に戻る。図168のキャンセルボ
タン(4)がクリックされると、請求取下申告を終了
し、バイイン請求取下のメイン画面に戻る。図168の
バイイン請求取下対象一覧表(5)は、銘柄名選択コン
ボボックスで選択された銘柄の請求取下対象データを表
示する。初期状態(銘柄未選択時)はタイトルのみ表示
する。
【1094】バイイン請求取下対象一覧表(5)の各項
目について説明する。請求日はバイイン請求申告をした
日付を表示する。請求残数量はバイイン残数量を表示
し、数字の後に売買単位名を表示する。累積請求残数量
は請求日の古いデータ順に請求残数量の累積を表示す
る。数字の後に売買単位名を表示する。表示が画面に入
りきれない場合、垂直/水平方向のスクロールバーを表
示する。水平スクロールバーはブラウザが自動表示す
る。データの表示順番は、請求日の昇順(古い順)とす
る。取下対象の請求の選択操作は、マウスによるクリッ
クまたはキーボードのカーソルキーで行う。選択した項
目より請求日の古いデータはすべて選択される。選択行
は異なる色で表示される。
【1095】図169の確認メッセージの「はい」がク
リックされた場合、次の場合に、メッセージボックスに
エラーメッセージを表示し、請求取下申告を実行しな
い。つまり、CSIサーバコンピュータ12側がバイイ
ン請求取下申告受付時間外であるとサーバ側プログラム
からの応答により判定した場合、「バイイン請求取下申
告受付時間外の為、受け付けられません。」とのエラー
メッセージ、他の端末から同じ会員2が同じ銘柄を請求
取下申告したとサーバ側プログラムからの応答により判
定した場合、「既にバイイン請求取下申告されている銘
柄の為、請求取下申告出来ません。」とのエラーメッセ
ージを表示し、請求取下申告を実行しない。
【1096】図168のOKボタン(3)がクリックさ
れた場合で、取下対象が選択されていない場合、「取り
下げる請求を選択して下さい。」とのエラーメッセージ
を表示し、請求取下申告を実行しない。現在の表示件数
(6)は、現在、バイイン請求取下対象一覧表に表示さ
れているデータ件数を表示する。件数が0件の場合、バ
イイン請求取下対象一覧表はタイトル部分のみを表示す
る。
【1097】図170は、銘柄が転換社債の場合のバイ
イン請求取下変更画面である。現在日とバイイン実行予
定日表示領域(1)は自動表示とし、現在日とバイイン
実行予定日は同じ日付で現在の業務日付である。取下番
号(2)は選択された請求取下の取下番号を表示する。
銘柄名と銘柄コード表示領域(3)は選択された請求取
下の銘柄名と銘柄コードを表示する。
【1098】OKボタン(4)がクリックされると「請
求取下変更を行います。よろしいでしょうか?」と確認
メッセージが表示される。確認メッセージの「はい」が
クリックされた場合、入力データを確定し、請求取下申
告を実行する。請求取下申告実行後、「仮受領されまし
た。」というメッセージをメッセージボックスに表示
し、バイイン請求取下のメイン画面に戻る。
【1099】「請求取下変更を行います。よろしいでし
ょうか?」という確認メッセージの「いいえ」がクリッ
クされた場合、バイイン請求取下変更画面に戻る。キャ
ンセルボタン(5)がクリックされると請求取下変更を
終了し、バイイン請求取下のメイン画面に戻る。バイイ
ン請求取下対象一覧表(6)は選択された請求取下の銘
柄の請求取下データを表示する。バイイン請求取下対象
一覧表(6)の内容は、図168のバイイン請求取下申
告画面のバイイン請求取下対象一覧表(5)と同様であ
るので説明を省略する。
【1100】「請求取下変更を行います。よろしいでし
ょうか?」という確認メッセージの「はい」ボタンがク
リックされた場合、次の場合に、メッセージボックスに
エラーメッセージを表示し、請求取下変更を実行しな
い。つまり、CSIサーバコンピュータ12側がバイイ
ン請求取下申告受付時間外であるとサーバ側プログラム
からの応答により判定した場合、「バイイン請求取下申
告受付時間外の為、受け付けられません。」というエラ
ーメッセージ、他の端末から同じ会員2が同じ銘柄を請
求取下変更または請求取下取消したとサーバ側プログラ
ムからの応答により判定した場合、「他の端末から請求
取下変更または請求取下取消された為、変更出来なくな
りました。」というエラーメッセージを表示し、請求取
下変更を実行しない。
【1101】図170のOKボタン(4)がクリックさ
れた場合で、取下対象が選択されていない場合には、メ
ッセージボックスに「取り下げる請求を選択して下さ
い。」というエラーメッセージを表示し、請求取下変更
を実行しない。現在の表示件数(7)は、現在、バイイ
ン請求取下対象一覧表に表示されているデータ件数を表
示する。件数が0件の場合、バイイン請求取下対象一覧
表はタイトル部分のみを表示する。
【1102】以下、同報通知プログラム11cによる証
券取引所14側から会員2側への情報送信について説明
する。会員2のクライアントコンピュータ9側からは、
DVPサーバコンピュータ4への接続方式を設定可能に
構成されている。図171は、同報通知プログラム11
cの初期設定画面で接続情報タブ582−01を選択し
た場合の画面である。ユーザは、図171の画面で「静
的NAT方式で情報を取得する」ボタン582−02、
「動的NAT方式で情報を取得する」ボタン582−0
3のいずれかを選択することによりサーバへの接続方式
の選択が可能である。
【1103】図172は、静的NAT(Network
Address Translation)方式の概
要を示す図である。ここで、静的NATとは、クライア
ントコンピュータ9は、ログイン時にIPアドレスをサ
ーバコンピュータ4に通知し、サーバコンピュータ4は
新規情報クライアントコンピュータ9のIPアドレスを
特定し、新規情報が発生したら、サーバコンピュータ4
からクライアントコンピュータ9に対して情報を通知す
る方式である。
【1104】図173は、動的NAT方式の概要を示す
図である。ここで、動的NAT方式とは、クライアント
コンピュータ9がログイン時にIPアドレスが固定でな
いことをサーバコンピュータ4に通知し、サーバコンピ
ュータ4は、通知データを保留し、クライアントコンピ
ュータ9からの生存通知がきた場合に、データを通知す
る方式をいう。この動的NAT方式の場合、クライアン
トコンピュータ9からの通信に対して情報を追加するた
め、クライアントコンピュータ9が受信待ちをする必要
がない。そのためクライアントコンピュータ9側でIP
アドレスと端末コンピュータとを固定する必要がなくな
る。1個のアドレスで複数の端末コンピュータを動作さ
せることができる。
【1105】静的NAT方式が選択された場合には、指
定されたIPアドレスに情報を通知する。ただし、サー
バコンピュータ4からクライアントコンピュータ9への
情報通知が失敗した場合には、静的NAT方式から動的
NAT方式に通信を変更する。このように、本実施形態
ではNAT方式の変換を行っているので、クライアント
コンピュータ9は、サーバコンピュータ4にログインが
できれば、情報通知を必ず受けることが可能となる。
【1106】図174は、同報通知プログラム11cの
初期設定画面でブラウザ情報タブ582−04を選択し
た場合の画面である。この画面では、起動ブラウザの選
択が可能である。ブラウザを起動する場合に、起動した
いブラウザの項目582−05をクリックすることによ
り起動するブラウザを選択できる。この画面で選択され
たブラウザ情報は、クライアントコンピュータ9内のイ
ンストール情報として読み込まれ、選択されたブラウザ
が起動される。
【1107】決済情報システムの同報通知プログラム1
1cにより表示されるメイン画面の構成について説明す
る。図175は、本実施形態の同報通知プログラム11
cにより表示されるメイン画面を示す図である。このメ
イン画面は、クライアントコンピュータで、同報通知プ
ログラム11cを起動し、DVPサーバコンピュータ4
に接続することにより表示される。
【1108】メイン画面には、配信状況パネル201、
未確認情報パネル202、ダウンロード済パネル20
3、業務メッセージパネル204、日付操作項目20
5、操作ボタン206、お知らせ情報テロップ207、
通信状態表示パネル208が含まれる。配信状況パネル
201、未確認情報パネル202、ダウンロード済パネ
ル203、業務メッセージパネル204は、リスト切替
タブでパネルを選択することにより、切り替えられる。
【1109】配信状況パネル201には、決済情報シス
テムの同報通知システムから通知された決済関連情報全
てが、リスト形式で表示される。決済メッセージの件数
が多く、全ての決済関連情報を表示域に表示し切れない
場合、右側に、スクロールバーが自動的に表示される。
受信時刻が新しいものから上下に順に表示される。
【1110】配信状況パネル201には、各情報につい
て、確認状況項目209、内容210、受信時刻21
1、サイズ212、選択(チェックボックス)213項
目の内容が表示される。確認状況項目209には、受信
確認の状態が表示される。確認状態の種別は次のとおり
である。すなわち、「確認済:ダウンロードまたは同報
通知プログラム11c経由でWWWブラウザ11b参照
を完了している」、「未確認:確認操作をしていな
い」、「空白:ダウンロード対象外の情報である」の3
種である。
【1111】内容210には、配信が可能になった決済
情報または業務メッセージ情報のタイトルが表示され
る。同項目をクリックすると、参照すべき情報がある場
合にWWWブラウザ11bが起動し、当該ページに移動
する。
【1112】受信時刻211には、「日付操作項目」で
選択した情報が表示される。すなわち、「受信時刻:同
報通知プログラム11cが情報を受信した時刻」、「約
定日:各情報がどの約定日に係る内容であるか」、「決
済日:各情報がどの決済日に係る内容であるか」を表示
する。サイズ212には、ダウンロード可能なファイル
の容量が表示される。選択(チェックボックス)213
は、ダウンロードするファイルを選択するボタンであ
る。選択後、続いてダウンロードボタン214をクリッ
クすると、選択してチェックボックスを有効にした情報
をファイルとしてダウンロードできるように構成されて
いる。
【1113】未確認情報パネル202には、同報通知シ
ステムから通知された決済情報のうち、ダウンロードま
たはWWWブラウザ参照による確認操作実績のない情報
が表示される。確認操作を行うことにより、同パネルの
表示から削除される。ダウンロード済パネル203に
は、同報通知システムから通知された決済情報のうち、
ダウンロードまたはWWWブラウザ参照による確認操作
が完了している情報が表示される。
【1114】業務メッセージパネル204には、同報通
知システムから通知された決済情報のうち、業務メッセ
ージ(お知らせ情報)が表示される。業務メッセージの
重要度を表示する「重要度」欄、業務メッセージの内容
を表示する「内容」欄、業務メッセージのサブタイトル
を表示する「サブタイトル」欄、日付操作項目で選択し
た情報を表示する「日付種別」欄、同報通知プログラム
11cが情報を受信した時刻を表示する「受信時刻」欄
を備えている。日付操作項目205は、表示パネル上の
「日付種別」覧で採用する日付情報を選択する欄であ
る。
【1115】操作ボタン206は、同報通知プログラム
11cが実装する各機能を実行するボタンである。操作
ボタン206には、図175に示すように、同報通知シ
ステムを含む決済情報システムから情報をファイルとし
てダウンロードするためのダウンロードボタン214、
パネル上のチェックボックスを全て有効にするための全
選択ボタン215、パネル上のチェックボックスを全て
無効にするための全解除ボタン216、決済情報システ
ムから最新情報を手動で受信するための情報更新ボタン
217、初期設定ボタン218、同報通知プログラム1
1cを終了するための終了ボタン219が含まれてい
る。初期設定ボタン218をクリックすると、ユーザI
D設定ボタン、ダウンロード先フォルダ設定欄、テロッ
プ設定欄等を含む初期設定画面に移行する。
【1116】お知らせ情報テロップ207では、最新の
業務メッセージ(お知らせ情報)が、スクロールしなが
ら表示される。通信状態表示パネル208では、決済情
報システムから送信される情報通知や利用者の操作結果
等が表示される。
【1117】次いで、同報通知プログラム11cの画面
遷移について説明する。ユーザは、同報通知プログラム
11cを立ち上げ、決済情報システムに接続して証券取
引所WANシステム1から同報通知された新着情報を受
信する。図175は、8件の新着情報を受信した直後の
画面を示す図である。図175は、配信状況パネル20
1において、未確認である決済情報「総括清算表(約定
代金)」を選択した状態である。
【1118】次いで、ユーザが、図175のように、未
確認である決済情報「総括清算表(約定代金)」を選択
した状態で、ダウンロードボタン214をクリックする
と、ブラウザ11bが起動して、選択した決済情報「総
括清算表(約定代金)」のダウンロードが行われる。ダ
ウンロードが終了すると、図176に示すように、配信
状況パネル201において、ダウンロードが済んだ決済
情報「総括清算表(約定代金)」の確認状況項目201
に、「確認済み」が表示され、通信状態表示パネル20
8の最上段に、指定された情報のダウンロードが正常に
終了した旨表示される。
【1119】図176の状態で、未確認情報パネル20
2のタブをクリックすると、図177に示すように、ダ
ウンロードまたはWWWブラウザ参照実績がない情報の
みが未確認情報パネル202に表示される。この例で
は、図176の画面で表示された情報のうち唯一の未確
認情報である「内国株式売買明細表」のみが、未確認情
報パネル202に表示されている。
【1120】また、図176、図177の状態で、ダウ
ンロード済パネル203のタブをクリックすると、図1
78に示すように、ダウンロードまたはWWWブラウザ
参照を行った情報のみがダウンロード済パネル203に
表示される。この例では、新着情報取得後にダウンロー
ドを行った情報である「総括清算表(約定代金)」のみ
が、ダウンロード済パネル203に表示されている。
【1121】図175乃至図178の状態で、業務メッ
セージパネル204のタブをクリックすると、図179
に示すように、決済情報システムの同報通知システムか
ら送信された業務メッセージ(お知らせ情報)が表示さ
れる。この例では、新着情報取得により取得された4件
の業務メッセージ(お知らせ情報)「TargetDV
Pお知らせ」1〜4が、業務メッセージパネル204に
表示されている。
【1122】図180は、図175乃至図179の画面
で、初期設定ボタン218をクリックすることにより表
示される画面である。図180は、同報通知プログラム
11cを起動した際、「test_user01」をユ
ーザIDとして採用した場合の初期設定:ユーザIDパ
ネル218−1を示している。図181は、初期設定画
面でダウンロードパネル218−2のタブを選択した場
合の画面である。決済情報のダウンロード先を予め指定
し、ダウンロードファイルを自動保存する設定を示して
いる。
【1123】図182は、初期設定画面でテロップパネ
ル218−3のタブを選択した場合の画面である。デフ
ォルトの表示色、テロップ速度等を採用した状態を示し
ている。図183は、初期設定画面でアラームパネル2
18−4のタブを選択した場合の画面である。決済情報
システムの同報通知システムから新着情報を受信した
際、マウスクリックによるアラームの解除を選択した状
態を示している。図184は、初期設定画面でアピアラ
ンスパネル218−5のタブを選択した場合の画面であ
る。デフォルトのルック&フィールを採用した状態を示
している。
【1124】次いで、図185のブロック図を参照して
同報通知API11aの各処理について説明する。同報
通知API11aでは、サーバアプリケーション583
−08からクライアントアプリケーション583−07
に対して電文を通知する。クライアントアプリケーショ
ン583−07は、通知された電文の一部を表示データ
として使用する。
【1125】証券取引所WANシステム1のDVPサー
バコンピュータ4からクライアントコンピュータ9の同
報通知API11aに送信される通知データには、配信
準備の通知、業務メッセージ、その他の情報がある。配
信準備の通知の通知データとは、通知データ電文が示す
決済情報の配信準備が整った旨を、DVPサーバコンピ
ュータ4から、クライアントコンピュータ9に伝える通
知データである。同通知データには決済情報は含まれて
いない。該当する決済情報を取得する場合は、当該決済
情報が収録されているCSVデータのダウンロードを、
DVPサーバコンピュータ4に要求する必要がある。
【1126】業務メッセージの通知データとは、DVP
サーバコンピュータ4からクライアントコンピュータ9
に対し、決済業務に係るお知らせを伝える通知データで
ある。同通知データでは、実際のお知らせ文のうち、サ
ブタイトルが配信される。お知らせの本文を参照する場
合は、別途、WWWブラウザ11bを用いて、証券取引
所WANシステムの「お知らせ」掲示板を閲覧する必要
がある。その他の情報の通知データとは、上記のような
業務に係る通知データ以外に、認証手続き、ダウンロー
ド処理、ネットワーク接続等に関する結果または状態を
示す情報を、各クラスを用いて取得することが可能であ
る。
【1127】図186は、同報通知機能で通知する電文
を示す図である。同報通知API11aをクライアント
コンピュータ9に格納した場合には、図186に示すク
ライアントコンピュータ9側のクライアントアプリケー
ション583−07と、DVPサーバコンピュータ4側
のサーバアプリケーション583−08との間で、情報
の送受信が行われる。まず、クライアントアプリケーシ
ョン583−07の起動処理583−01を行う。起動
が完了しても、サーバアプリケーション583−08と
は接続していない状態である。クライアントアプリケー
ション583−07は複数IDでの利用が可能である。
1端末では1つのアプリケーションしか起動できない。
【1128】次いで、同報配信可能情報の受信を可能に
するために、ログイン処理を行う。ログイン処理では、
まずユーザID及びパスワードの設定を行う。ログイン
処理に必要なユーザIDとパスワードの設定方法は、次
の2通りがある。第1のユーザIDとパスワードの設定
方法は、接続管理クラス74のログイン用メソッドにユ
ーザ情報、すなわちログイン処理に使用するユーザID
とパスワードを設定する方法である。
【1129】このとき、接続管理クラス74のログイン
用メソッドによりユーザ情報を設定する。したがって、
ユーザ管理クラスの初期化はAPI11a自身が行う。
第2のユーザIDとパスワードの設定方法は、認証画面
にユーザ情報を入力する方法である。第1の方法によ
り、ログイン用メソッドにユーザIDとパスワードを設
定していない場合は、図187のような認証画面が表示
される。認証画面では、認証情報を入力する。
【1130】次いで、ログイン処理の呼出しを行う。接
続管理クラス74のログイン用メソッドを呼び出すこと
により、DVPサーバコンピュータ4へのログイン処理
が開始される。このとき、クライアントコンピュータ9
には、図188に示す画面が表示される。ユーザIDと
パスワードを利用者に入力させる。入力されたユーザI
Dとパスワードをサーバアプリケーション583−08
に通知し、ユーザを認証する。ログイン中のメッセージ
を出力する。ログイン処理の結果は、ログイン用メソッ
ドの戻り値により確認できる。以上の処理で、ログイン
が完了すると、自動的に新着情報が取得される。このと
き、クライアントコンピュータ9には、図189に示す
画面が表示される。
【1131】処理結果の詳細を確認する場合は、ユーザ
管理クラスのフィールドに定義されている状態を示す定
数を、ユーザ管理クラスの詳細コード確認用メソッドを
用いて取得することが可能である。ユーザ管理クラスの
フィールドには、認証情報の誤り、異常発生、正常終
了、同一ユーザIDを他のサーバコンピュータ等で使用
中であることを示す処理結果、同一サーバコンピュータ
でAPI11aを二重起動している可能性があることを
示す処理結果等を示す定数が定義されている。
【1132】同報通知API11aでは、同報通知プロ
グラム11cと同様、1台の自社サーバコンピュータで
同報通知API11aを実行した場合、シングルログイ
ン方式ならびに二重起動の抑止が行われる。ログイン用
メソッドでユーザIDとパスワードを設定した場合、他
の会員2側サーバコンピュータ、またはWWWブラウザ
11bと同報通知プログラム11cを格納するクライア
ントコンピュータ9で、既に使用されているユーザID
を用いてログインすると、詳細コード確認用メソッドに
より、二重起動している可能性があることを示す処理結
果が返され、ログインはできない。
【1133】また、同一サーバコンピュータで複数のユ
ーザIDを用いてログインしようとすると、詳細コード
確認用メソッドにより、二重起動している可能性がある
ことを示す処理結果が返され、ログインできない。ログ
イン用メソッドでユーザIDとパスワードを設定しない
場合、既に使用しているユーザIDを用いてログインす
ると、図190(A)のような警告画面が表示され、ロ
グインできない。また、同一サーバコンピュータで複数
のユーザIDを用いてログインしようとすると、図19
0(B)のような警告画面が表示され、ログインできな
い。
【1134】クライアントアプリケーション583−0
7は、入力されたユーザIDとパスワードをサーバアプ
リケーション583−08に通知し、ユーザを認証す
る。ログイン中のメッセージを出力する。ユーザ認証が
完了したら、自動的に最新情報を取得する。このとき、
クライアントコンピュータ9画面上には、図189の画
面が表示される。最新情報を取得したら、メイン画面を
表示する。
【1135】クライアントアプリケーション583−0
7は、ログイン時に最新情報の取得処理583−02を
行う。運用中に情報の更新があればサーバプログラムと
連携して情報を更新する。本機能は、異常発生の対処及
び機能を補完するものである。操作は以下のとおりであ
る。まず利用者がメイン画面の最新取得ボタンをクリッ
クすると、クライアントアプリケーション583−07
が動的に最新情報を取得する。図191は、情報更新を
示す図である。メイン画面は操作不能状態になり、最新
情報の取得中を表示する。受信が完了したら情報を更新
する。図175の通信状態表示パネル208のように、
新着情報の取得を完了した旨のメッセージが出力され、
画面上に表示される。初期設定でアラームが設定されて
いる場合は、アラーム音がなる。
【1136】同報通知機能の場合、利用者への情報通知
から受信確認までの操作で、すべての完了がリアルタイ
ムに確認できる。利用者が接続中か否か、利用中に切断
トラブルがあったかなど状態の監視ができる。「利用者
にリアルタイム通知が可能か」を判断できる。図192
は、接続監視の流れを示すブロック図である。
【1137】情報の通知処理583−03について説明
する。クライアントアプリケーション583−07を起
動し、ログインが完了するとサーバアプリケーション5
83−08からの情報通知が可能な状態になる。サーバ
アプリケーション583−08から情報が通知された場
合の変化について説明する。受信状態の情報がない場
合、図193のように、メッセージが表示されない画面
状態になる。サーバコンピュータから情報が通知される
と、画面の先頭行に赤字で項目が追加され、図175の
ように、通信状態表示パネル208に新着情報を取得し
たことが通知される。初期設定でアラームが設定されて
いる場合は、アラーム音がなる。
【1138】情報のダウンロード処理583−04につ
いて説明する。配信状況パネル201、未確認情報パネ
ル202、ダウンロード済パネル203のいずれかのパ
ネルからでもダウンロードの操作はできるが、本実施形
態では、未確認情報パネル202で選択した場合を例と
して説明する。操作手順は以下のとおりである。まず、
利用者は、図177のように、ダウンロードするため未
確認情報パネル202を選択する。次いで、利用者はダ
ウンロードする項目について、図194のように選択
(チェックボックス)213にチェックをして、選択す
る。項目を選択すると、図177のダウンロードボタン
214が有効になる。全選択ボタン215をクリックし
場合は、確認状況項目欄209が「未確認」であるすべ
ての項目が、選択状態になる。
【1139】その後、図177のダウンロードボタン2
14をクリックする。メイン画面が操作不能になり、フ
ァイル選択画面が表示される。ファイル格納先を確認す
る。ボタンを選択すると、図195に示すファイルダイ
アログが表示される。図195の「以降同じフォルダに
格納する」欄をチェックすると、複数ファイルであって
も以降の問合せ処理をせず、以降は図196のファイル
ダイアログが表示される。格納先フォルダを指定する必
要があるときは、図197のファイルダイアログで格納
先フォルダを指定する。ファイル指定が完了したら、図
195のファイルダイアログが再び表示されるので、了
解ボタンを選択して、ダウンロードを指示する。これに
より、図198のように、ダウンロード中であることを
示す画面が表示される。
【1140】ダウンロードが完了すると、完了メッセー
ジがログに出力され、図176の通信状態表示パネル2
08のように、画面の先頭行にダウンロード完了のメッ
セージが表示される。なお、複数ファイルを指定してダ
ウンロードを行う場合には、ファイル格納先の確認、格
納先フォルダの指定、了解ボタン選択によるダウンロー
ド指示の処理を繰り返す。
【1141】通知された情報を閲覧する場合には、表示
されている一覧の内容部分がクリックされることにより
インターネットブラウザ起動処理583−05を行い、
ブラウザにより情報の閲覧を行う。各処理が終了する
と、クライアントアプリケーション583−07からサ
ーバアプリケーション583−08に通知して、ログア
ウトする。ログアウト処理では、まず、ログアウト処理
の呼出しを行う。接続管理クラス74のログアウト用メ
ソッドを呼び出すことにより、DVPサーバコンピュー
タ4に対するログアウト処理が開始される。ログアウト
処理の結果は、ログアウト用メソッドの戻り値により確
認できる。
【1142】ログアウト処理結果の詳細を確認する場合
は、ユーザ管理クラスのフィールドに定義されている状
態を示す定数を、ユーザ管理クラスの詳細コード確認用
メソッドを用いて検証することが可能である。ユーザ管
理クラスのフィールドには、異常発生、正常終了等を示
す定数が定義されている。ログアウト処理が完了した
後、クライアントアプリケーション終了処理583−0
6を行う。
【1143】図199〜図201に、本実施形態で送受
信される清算・決済情報一覧を示す。この一覧では、図
199〜図201の照会画面の欄に、証券取引所14側
から会員2側に送信される情報を示し、図201のエン
トリ画面の欄に、会員2側から証券取引所14側に送信
されるエントリ情報の画面を示す。
【1144】クライアントコンピュータ9側の同報通知
API11aを用いた通知データの取得方法について説
明する。配信可能情報と業務メッセージの取得方法は次
の通りである。配信可能情報と業務メッセージは、蓄積
管理クラスのスレッドが一括管理している。DVPサー
バコンピュータ4からリアルタイムに送信される都度、
同スレッドが通知データを受信する。同スレッドが受信
した通知データは、接続インターフェースを介し、メイ
ンクラス73に実装した受信用メソッドまたはchan
geNoticeDataPerformedに伝えら
れる。
【1145】クライアントコンピュータ9が同報通知A
PI11aにより受信した通知データ電文は、次のクラ
スを用いて操作することが可能である。通知データ電文
は、通知データ管理クラスが管理する。個々の通知デー
タに記録されている詳細情報を取得する場合は、通知デ
ータ管理クラスのメソッドを使用する。
【1146】通知データ管理クラスのメソッドを用いて
取得可能な詳細情報は、通知情報の内容通知(データの
記録内容)、作成日(決済情報の作成日)、受信日時
(通知データの受信日時)、サーバ受付時刻(通知デー
タのDVPサーバコンピュータ4の受付時刻)、サイク
ル番号(決済情報のサイクル番号)、URL情報(決済
情報の保存先URL)、情報種別コード(決済情報の情
報種別コード)、通知データタイプ(通知データのデー
タタイプ)、セキュアタイプ(通知データのセキュアタ
イプ)、国別コード(決済情報の国別コード)、証券取
引所コード(決済情報の取引所コード)、会員コード
(決済情報の対象会員コード)、ダウンロード情報(ダ
ウンロード処理の可否)、ダウンロード完了(ダウンロ
ード完了の有無)、ダウンロード要求(ダウンロード要
求の有無)、ダウンロード結果(ダウンロード処理の結
果)である。
【1147】これらの詳細情報のうち、作成日、サイク
ル番号、情報種別コードが一致する場合、同一の情報と
みなすことができる。なお、実際の通知データの受信で
は、同一の通知データが複数回送信される可能性があ
る。その場合は、受信日時が新しい通知データを最新デ
ータとして扱う。サイクル番号は、同一の情報種別コー
ドを付した決済情報において、CSVファイルに保存す
るデータが更新された場合、異なるサイクル番号が採用
される。異なるサイクル番号を付した通知データを受信
した場合は、接続インターフェースのaddNotic
eDataPerformedメソッドが呼び出され
る。また、サイクル番号に対象したCSVファイルが個
別に作成される。
【1148】DVP決済制度に基づく通知データは、D
VP決済データ管理クラスが管理する。個々の通知デー
タに記録されている詳細情報を取得する場合は、DVP
決済データ管理クラスのメソッドを使用する。DVP決
済データ管理クラスのメソッドを用いて取得可能な詳細
情報は、次のとおりである。
【1149】DVP決済データ管理クラスのメソッドを
用いた時に取得可能な詳細情報は、ファイル名(配信情
報のファイル名)、ファイルサイズ(配信情報のファイ
ル容量)、ファイルタイプ(配信情報のファイル種
別)、会員コード(決済情報に係る会員コード)、約定
日(決済情報の当該約定日)、決済日(決済情報の当該
決済日)である。
【1150】決済業務に係る業務メッセージ(お知ら
せ)は、業務メッセージ管理クラスが管理する。個々の
通知データに記録されている詳細情報を取得する場合
は、業務メッセージ管理クラスのメソッドを使用する。
業務メッセージ管理クラスのメソッドを用いて取得可能
な詳細情報は、次のとおりである。
【1151】業務メッセージ管理クラスのメソッドを用
いた時に取得可能な詳細情報は、サブタイトル(業務メ
ッセージのタイトル)、重要度(業務メッセージの重要
度)である。
【1152】配信可能情報および業務メッセージ以外の
情報の取得方法は次の通りである。すなわち、接続イン
ターフェースのメソッドを利用すると、CSVファイル
をダウンロードする際の進捗情報と、証券取引所WAN
システム1との切断について情報を取得することができ
る。上記各メソッドは、メインクラス73に実装するこ
とにより、各事象に応じた情報を取得可能になる。
【1153】また、ユーザ管理クラスのメソッドを利用
すると、証券取引所WANシステム1との認証手続きの
詳細な結果やログインの状態を取得することができる。
【1154】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サーバコ
ンピュータは、前記決済情報を指定する決済情報指定手
段を業務に分類して画面上に表示可能な決済情報指定画
面データを生成する決済情報指定画面データ生成手段を
備えているので、決済情報を、汎用性が高い業務の単位
で分類して、会員側のクライアントコンピュータの画面
上に表示することが可能となり、表示画面をシンプルな
ものにすることが可能となると共に、閲覧、ダウンロー
ド、エントリ等の操作の操作性を高めることが可能とな
る。
【1155】業務の単位は、会員により多少異なる可能
性はあるが、比較的汎用性が高いため、殆どの会員に対
して、操作性が高く利用しやすい表示画面を提供するこ
とが可能となる。また、業務の分類は汎用性が高いた
め、今後、非DVPシステムなど、他のシステムと連携
させる場合にも、連携が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVP決済導入の背景・目的を示す説明図であ
る。
【図2】証券決済に係る従来の振替処理を示す説明図で
ある。
【図3】証券決済に係るDVP決済における振替処理を
示す説明図である。
【図4】本発明のシステム構成イメージの一例を示す説
明図である。
【図5】本発明の決済事務処理フローの概要の一例を示
す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る証券取引所WANシ
ステムの概要を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るDVP決済のスキー
ムイメージの一例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るDVP決済のスキー
ムイメージの一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るDVP決済のスキー
ムイメージの一例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る値洗い差金の授受
と従来の方式との対比を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る値洗い差金の授受
と従来の方式との対比を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る銘柄別受方会員順
位と従来の割当指定制度との対比を示す説明図である。
【図13】履行未了債務と口座振替の関係について示す
説明図である。
【図14】履行未了債務と口座振替の関係について示す
説明図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るシステムの全体を
示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るサーバコンピュー
タのハード構成を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るシステムを構成す
る各コンピュータの関係を示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態に係るシステムを構成す
る各コンピュータの関係を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態に係るエントリ処理業務
データ連携イメージを示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態に係るエントリ処理ユー
ザオペレーションを示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態に係るエントリ処理の流
れを示すフロー図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る基準日等に係る制
限を示す説明図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る上場廃止に係る制
限を示す説明図である。
【図24】本発明の実施の形態に係る期間売買停止に係
る制限を示す説明図である。
【図25】本発明の実施の形態に係るバイイン実行に係
る証券決済を示す説明図である。
【図26】本発明の実施の形態に係るバイイン実行に係
る資金決済を示す説明図である。
【図27】本発明の実施の形態に係るバイイン実行に係
る資金決済を示す説明図である。
【図28】本発明の実施の形態に係る銘柄別受け方会員
順位の決定方法を示す説明図である。
【図29】前日差入担保金及び証拠金差入・返戻事務
(イメージ)を示す説明図である。
【図30】本発明の実施の形態に係る証券決済の例を示
す説明図である。
【図31】本発明の実施の形態に係る資金決済の例を示
す説明図である。
【図32】本発明の実施の形態に係る証券決済の例を示
す説明図である。
【図33】本発明の実施の形態に係る資金決済の例を示
す説明図である。
【図34】DVP決済に係る事務処理タイムテーブルを
示す説明図である。
【図35】DVP決済に係る事務処理タイムテーブルを
示す説明図である。
【図36】DVP決済に係る事務処理タイムテーブルを
示す説明図である。
【図37】DVP決済に係る事務処理タイムテーブルを
示す説明図である。
【図38】DVP決済に係る事務処理タイムテーブルを
示す説明図である。
【図39】本発明の実施の形態に係るデイリーでの業務
/データフローチャートである。
【図40】本発明の実施の形態に係る業務/データフロ
ー概要を示す説明図である。
【図41】本発明の実施の形態に係る業務/データフロ
ー概要を示す説明図である。
【図42】本発明の実施の形態に係る業務/データフロ
ー概要を示す説明図である。
【図43】本発明の実施の形態に係るエントリ処理の流
れと申請内容の有効性を示す説明図である。
【図44】本発明の実施の形態に係るエントリ処理の流
れと申請内容の有効性を示す説明図である。
【図45】本発明の実施の形態に係るエントリ処理の流
れと申請内容の有効性を示す説明図である。
【図46】本発明の実施の形態に係るエントリ処理の流
れと申請内容の有効性を示す説明図である。
【図47】本発明の実施の形態に係る同報通知APIに
よる処理フローブロック図である。
【図48】本発明の実施の形態に係る同報通知プログラ
ムの機能フローブロック図である。
【図49】本発明の実施の形態に係る同報通知APIが
提供するコンポーネント(コンポーネントの役割)を示
す説明図である。
【図50】本発明の実施の形態に係る同報通知APIが
提供するコンポーネント(データの処理手順例)を示す
説明図である。
【図51】本発明の実施の形態に係る同報通知APIを
用いた証券取引所WANシステムへの接続処理を示す説
明図である。
【図52】本発明の実施の形態に係る同報通知APIを
用いたデータのダウンロード処理を示す説明図である。
【図53】本発明の実施の形態に係る通知業務機能の処
理概要を示す説明図である。
【図54】本発明の実施の形態に係るDVPサーバコン
ピュータの通知機能(即時通知)が行う処理を示すフロ
ーチャートである。
【図55】本発明の実施の形態に係るDVPサーバコン
ピュータの通知機能(時刻通知)が行う処理を示すフロ
ーチャートである。
【図56】本発明の実施の形態に係る電文フォーマット
(状況通知電文)を示す図である。
【図57】本発明の実施の形態に係るDVPサーバコン
ピュータの状況通知機能(受付&即時送信)が行う処理
を示すフローチャートである。
【図58】本発明の実施の形態に係るDVPサーバコン
ピュータの状況通知機能(定期送信)が行う処理を示す
フローチャートである。
【図59】本発明の実施の形態に係る会員側への通知情
報の送信依頼を示す説明図である。
【図60】本発明の実施の形態に係る会員側処理状況の
受付を示す説明図である。
【図61】本発明の実施の形態に係る業務メッセージの
通知依頼受付を示す説明図である。
【図62】本発明の実施の形態に係る決済情報のデータ
セットアップ完了通知の送信依頼受付を示す説明図であ
る。
【図63】本発明の実施の形態に係る運用制御情報の送
信依頼受付を示す説明図である。
【図64】本発明の実施の形態に係る状況通知情報の送
信依頼を示す説明図である。
【図65】本発明の実施の形態に係る通知機能の業務ロ
グ採取を示す説明図である。
【図66】本発明の実施の形態に係るエントリ処理フロ
ーのバイイン請求を示す説明図である。
【図67】本発明の実施の形態に係るエントリ処理フロ
ーのバイイン請求を示す説明図である。
【図68】本発明の実施の形態に係るエントリ処理フロ
ーのバイイン請求を示す説明図である。
【図69】本発明の実施の形態に係るバイイン注文を示
す説明図である。
【図70】本発明の実施の形態に係るバイイン注文を示
す説明図である。
【図71】本発明の実施の形態に係るバイイン注文を示
す説明図である。
【図72】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取下
を示す説明図である。
【図73】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取下
を示す説明図である。
【図74】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取下
を示す説明図である。
【図75】本発明の実施の形態に係る各バイイン受付状
況確認を示す説明図である。
【図76】本発明の実施の形態に係る各バイイン受付状
況確認を示す説明図である。
【図77】本発明の実施の形態に係るDVPサーバコン
ピュータの構成図である。
【図78】本発明の実施の形態に係る正常系の業務の流
れを示す説明図である。
【図79】本発明の実施の形態に係る異常系の業務の流
れを示す説明図である。
【図80】本発明の実施の形態に係るCSIサーバコン
ピュータ連携の範囲を示す説明図である。
【図81】状況通知情報の処理を示すブロック図であ
る。
【図82】本発明の実施の形態に係る帳票データの格納
方法を示す説明図である。
【図83】本発明の実施の形態に係るマスタデータ、エ
ントリデータの格納方法を示す説明図である。
【図84】本発明の実施の形態に係るCSV管理情報テ
ーブルである。
【図85】本発明の実施の形態に係る会員側への配信可
能情報の送信処理フローチャートである。
【図86】本発明の実施の形態に係るDVPサーバコン
ピュータと会員クライアントコンピュータ間連携方式を
示す説明図である。
【図87】本発明の実施の形態に係る決済情報の電子化
に伴う機能概要を示す説明図である。
【図88】本発明の実施の形態に係るWWWブラウザと
同報通知プログラム(API)の関係を示す説明図であ
る。
【図89】本発明の実施の形態に係るWWW画面におけ
る情報分類(従来のWWW画面の考え方)を示す説明図
である。
【図90】本発明の実施の形態に係るWWW画面におけ
る情報分類(ページ切替メニューの構成)を示す説明図
である。
【図91】本発明の実施の形態に係るWWW画面におけ
る情報分類(情報画面ページの構成)を示す説明図であ
る。
【図92】本発明の実施の形態に係るWWW画面におけ
る情報分類(情報画面ページの構成)を示す説明図であ
る。
【図93】本発明の実施の形態に係るWWW画面におけ
る情報分類(情報画面ページの構成)を示す説明図であ
る。
【図94】本発明の実施の形態に係るWWW画面におけ
る情報分類(情報画面ページの構成)を示す説明図であ
る。
【図95】本発明の実施の形態に係るWWW画面におけ
る情報分類(情報画面ページの構成)を示す説明図であ
る。
【図96】本発明の実施の形態に係る決済情報システム
のトップ画面を示す説明図である。
【図97】本発明の実施の形態に係るログイン/ログア
ウト操作(シングルログイン方式の採用)を示す説明図
である。
【図98】本発明の実施の形態に係る正常ログインの場
合のフロー図である。
【図99】本発明の実施の形態に係る正常ログアウトの
場合のフロー図である。
【図100】本発明の実施の形態に係るDVP決済制度
に伴う電子化におけるユーザ管理の考え方を示す説明図
である。
【図101】本発明の実施の形態に係るユーザ情報の管
理を示す説明図である。
【図102】本発明の実施の形態に係る決済情報システ
ムにおけるアクセス権の設定を示す説明図である。
【図103】本発明の実施の形態に係る参加者サイトグ
ループ編集画面を示す説明図である。
【図104】本発明の実施の形態に係る有価証券取扱担
当者設定画面を示す説明図である。
【図105】本発明の実施の形態に係る有価証券売買担
当者設定画面を示す説明図である。
【図106】本発明の実施の形態に係るホームタブ画面
を示す説明図である。
【図107】本発明の実施の形態に係る帳票アクセス権
管理画面を示す説明図である。
【図108】本発明の実施の形態に係る帳票アクセス権
管理画面を示す説明図である。
【図109】本発明の実施の形態に係る帳票ユーザアク
セス権管理画面を示す説明図である。
【図110】本発明の実施の形態に係る帳票ユーザアク
セス権管理画面を示す説明図である。
【図111】本発明の実施の形態に係る帳票アクセス権
管理画面を示す説明図である。
【図112】本発明の実施の形態に係る帳票アクセス権
管理画面を示す説明図である。
【図113】本発明の実施の形態に係る業務メッセージ
画面(お知らせ)を示す説明図である。
【図114】本発明の実施の形態に係る照合業務タブ画
面を示す説明図である。
【図115】本発明の実施の形態に係る内国株式売買明
細表一覧画面を示す説明図である。
【図116】本発明の実施の形態に係る内国株式売買明
細表一覧画面を示す説明図である。
【図117】本発明の実施の形態に係る内国株式売買明
細表画面を示す説明図である。
【図118】本発明の実施の形態に係るCSVファイル
の保存先指定画面を示す説明図である。
【図119】本発明の実施の形態に係るWWW画面によ
る検索操作を示す説明図である。
【図120】本発明の実施の形態に係るWWW画面によ
る検索操作を示す説明図である。
【図121】本発明の実施の形態に係るWWW画面によ
る検索操作を示す説明図である。
【図122】本発明の実施の形態に係るWWW画面によ
る検索操作を示す説明図である。
【図123】本発明の実施の形態に係るWWW画面によ
る検索操作を示す説明図である。
【図124】本発明の実施の形態に係るWWW画面によ
る検索操作を示す説明図である。
【図125】本発明の実施の形態に係るWWWが面によ
る検索操作を示す説明図である。
【図126】本発明の実施の形態に係るエントリにおけ
る受付操作の取扱いを示す説明図である。
【図127】本発明の実施の形態に係るエントリにおけ
るステータス管理を示す説明図である。
【図128】本発明の実施の形態に係るエントリにおけ
る変更、取消手続き(受付状況と版数管理の関係)を示
す説明図である。
【図129】本発明の実施の形態に係るエントリにおけ
る請求等の単位を示す説明図である。
【図130】本発明の実施の形態に係るエントリにおけ
る請求等の単位を示す説明図である。
【図131】本発明の実施の形態に係るホームの画面遷
移図である。
【図132】本発明の実施の形態に係る照合業務の画面
遷移図である。
【図133】本発明の実施の形態に係る決済業務の画面
遷移図である。
【図134】本発明の実施の形態に係る担保管理の画面
遷移図である。
【図135】本発明の実施の形態に係るフェイル管理の
画面遷移図である。
【図136】本発明の実施の形態に係る情報紹介の画面
遷移図である。
【図137】本発明の実施の形態に係るヘルプの画面遷
移図である。
【図138】本発明の実施の形態に係る画面遷移図(フ
ェイル管理タブ選択以降)である。
【図139】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図140】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図141】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図142】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図143】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図144】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図145】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図146】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図147】本発明の実施の形態に係るエントリの処理
の流れを示すフロー図である。
【図148】本発明の実施の形態に係るバイイン請求関
係のメイン画面である。
【図149】本発明の実施の形態に係るバイイン請求申
告取消確認メッセージ表示画面である。
【図150】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取
消不可能な場合のメッセージボックス表示画面である。
【図151】本発明の実施の形態に係るバイイン請求受
付状況データが無い場合の画面である。
【図152】本発明の実施の形態に係るバイイン請求申
告画面である。
【図153】本発明の実施の形態に係る銘柄選択コンボ
ボックス表示画面である。
【図154】本発明の実施の形態に係る銘柄選択コンボ
ボックス表示画面である。
【図155】本発明の実施の形態に係るバイイン請求申
告実行後のメッセージボックス表示画面である。
【図156】本発明の実施の形態に係るバイイン請求変
更画面である。
【図157】本発明の実施の形態に係るバイイン注文関
係のメイン画面である。
【図158】本発明の実施の形態に係るバイイン注文申
込取消の確認メッセージ表示画面である。
【図159】本発明の実施の形態に係るバイイン注文取
消不可能な場合のメッセージボックス表示画面である。
【図160】本発明の実施の形態に係るバイイン注文申
込画面(銘柄が株式の場合)である。
【図161】本発明の実施の形態に係るバイイン注文申
込画面(銘柄が転換社債の場合)である。
【図162】本発明の実施の形態に係るバイイン注文申
込の確認メッセージ表示画面である。
【図163】本発明の実施の形態に係るバイイン注文変
更画面(銘柄が株式の場合)である。
【図164】本発明の実施の形態に係るバイイン注文変
更画面(銘柄が転換社債の場合)である。
【図165】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取
下関係のメイン画面である。
【図166】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取
下申告の確認メッセージ表示画面である。
【図167】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取
下取消不可能な場合のメッセージボックス表示画面であ
る。
【図168】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取
下申告画面(銘柄が株式の場合)である。
【図169】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取
下申告実行後のメッセージボックス表示画面である。
【図170】本発明の実施の形態に係るバイイン請求取
下変更画面(銘柄が転換社債の場合)である。
【図171】本発明の実施の形態に係るDVPサーバコ
ンピュータへの接続方式の選択を示す説明図である。
【図172】本発明の実施の形態に係る静的NAT方式
を示す説明図である。
【図173】本発明の実施の形態に係る動的NAT方式
を示す説明図である。
【図174】本発明の実施の形態に係る起動ブラウザの
選択画面である。
【図175】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムの配信状況パネルの表示例を示す説明図である。
【図176】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムの配信状況パネルの表示例を示す説明図である。
【図177】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムの未確認情報パネルの表示例を示す説明図である。
【図178】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムのダウンロード済パネルの表示例を示す説明図であ
る。
【図179】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムの業務メッセージパネルの表示例を示す説明図であ
る。
【図180】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムのユーザID初期設定の表示例を示す説明図であ
る。
【図181】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムのダウンロード初期設定の表示例を示す説明図であ
る。
【図182】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムのテロップ初期設定の表示例を示す説明図である。
【図183】同報通知プログラムのアラーム初期設定の
表示例を示す説明図である。
【図184】本発明の実施の形態に係る同報通知プログ
ラムのアピアランス初期設定の表示例を示す説明図であ
る。
【図185】本発明の実施の形態に係る利用者が同報通
知機能を利用する場合の一連の流れを示す説明図であ
る。
【図186】本発明の実施の形態に係る同報通知機能で
の、サーバとクライアントの関係及び電文の例を示す説
明図である。
【図187】本発明の実施の形態に係るクライアントア
プリケーションのログイン画面である。
【図188】本発明の実施の形態に係るログイン中のメ
ッセージ出力画面である。
【図189】本発明の実施の形態に係る最新情報取得中
を示す画面である。
【図190】本発明の実施の形態に係るログインに対す
る警告画面を示す説明図である。
【図191】本発明の実施の形態に係る最新情報取得中
を示す画面である。
【図192】本発明の実施の形態に係る接続監視状況を
示す図である。
【図193】本発明の実施の形態に係る受信状態の情報
がない場合の画面である。
【図194】本発明の実施の形態に係るダウンロードす
る項目を選択した時の画面である。
【図195】本発明の実施の形態に係るファイルダイア
ログ表示画面である。
【図196】本発明の実施の形態に係るファイルダイア
ログ表示画面である。
【図197】本発明の実施の形態に係る格納先フォルダ
指定画面である。
【図198】本発明の実施の形態に係るダウンロード中
を示す画面である。
【図199】本発明の実施の形態に係る清算・決済情報
一覧を示す説明図である。
【図200】本発明の実施の形態に係る清算・決済情報
一覧を示す説明図である。
【図201】本発明の実施の形態に係る清算・決済情報
一覧を示す説明図である。
【符号の説明】
1 証券取引所WANシステム 2 会員 3 DVP決済システム 4 DVPサーバコンピュータ 5 WWWサーバコンピュータ 6 決済データベース 7 ダウンロードデータベース 8 コンテンツデータベース 9 クライアントコンピュータ 10 決済情報データファイル 11a 同報通知API 11b WWWブラウザ 11c 同報通知プログラム 12 CSIサーバコンピュータ 13 決済情報ファイル 14 証券取引所 15 保管振替機関 16 資金決済銀行 21 CPU 22 RAM 23 ROM 24 HDD 25 記憶媒体装置 26 キーボード 27 マウス 28 表示装置 29 プリンタ 30 通信装置 32 コンテンツ生成プログラム 35 WWWブラウザ 42 自社サーバコンピュータ 43 決済情報データベース 44 自社業務アプリケーション 45 端末コンピュータ 72 接続インターフェースクラス 73 メインクラス 74 接続管理クラス 75 蓄積データ管理クラス 76 メッセージ管理クラス 77 ログデータベース 77a デバッグログファイル 77b 業務ログテーブル 78 環境情報管理クラス 98 受信データベース 161 通知情報表示 162 通知情報確認 163 情報通信クライアント 164 情報通信機能 165 配新情報(ID単位) 166 情報通信サーバ 167 通知機能(即時通知) 168 通知機能(時刻通知) 169 状況通知機能(受付&即時送信) 170 状況通知テーブル 171 状況通知機能(定期送信) 172 配信情報管理データベース 172a 配信情報テーブル(会員単位) 172b 配信情報詳細テーブル 173 データセットアップ系業務アプリケーション 174 制御機能 175 通知機能(連携コマンド) 176 業務メッセージテーブル 177 制御機能 178 DVP運用者の端末 180 お知らせ登録機能 181 MQ連携API 182 ログ管理機能(API) 183 処理部 184 エントリ機能 186 デバッグログ出力関数 187 ログ管理関数 188 コンソール 193 業務ログの出力例 194 デバッグログの出力例 201 配信状況パネル 202 未確認情報パネル 203 ダウンロード済パネル 204 業務メッセージパネル 205 日付操作項目 206 操作ボタン 207 お知らせ情報テロップ 208 通信状態表示パネル 209 確認状況項目 210 内容 211 日付種別 212 サイズ 213 選択(チェックボックス) 214 ダウンロードボタン 215 全選択ボタン 216 全解除ボタン 217 情報更新ボタン 218 初期設定ボタン 218−1 初期設定:ユーザID 218−2 ダウンロードパネル 218−3 テロップパネル 218−4 アラームパネル 218−5 アピアランスパネル 218−6 了解 218−7 取消 219 終了ボタン 220 ログアウト用メソッド 221 ユーザ管理クラス 222 詳細コード確認用メソッド 230−12 認証データベース 231 DB展開 232 CSV作成 251 キュー(待ち行列) 254 CSVファイルデータベース 256 DBサーバコンピュータ 257 マスタデータベース 258 帳票管理データベース 259 帳票データベース 261 各テーブル 300 Targetロゴ 301a 有価証券取扱責任者グループ 301b 有価証券売買責任者グループ 302 責任者 303 担当者 304 サイト管理者 305 WANユーザ 306 「現在のサイトWANユーザリスト」 307a〜c 「現在のDVPユーザリスト」 308 「現在の有価証券取扱責任者リスト」 309 「現在の有価証券売買責任者リスト」 311,313,315,332,334 登録ボタン 312,314,324,326,331,333 削
除ボタン 321 現在のDVPユーザ欄 322 現在の有価証券取扱担当者(エントリ可)欄 323 現在の有価証券取扱担当者(エントリ不可) 328a,b 現在のDVPユーザ欄 329,330 現在の有価証券売買担当者リスト 340 画面切替タブ 341 ホームタブ 342 照合業務タブ 343 決済業務タブ 344 担保管理タブ 345 フェイル管理タブ 346 情報照会タブ 347 ヘルプタブ 350 ページ選択メニュー 351 お知らせメニューボタン 352 関連サイトメニューボタン 353 アーカイブメニューボタン 354 パスワード変更メニューボタン 355 ユーザ情報メニューボタン 356 同報通知一覧メニューボタン 357 サイトユーザ管理メニューボタン 358 アクセス権管理メニューボタン 360 ログアウトメニューボタン 361 帳票「帳票指定」メニュー 362 帳票「帳票分類指定」メニュー 363 帳票「ユーザID指定」メニュー 364 ユーザアクセス権管理メニュー 365 情報画面ページ 366 簡易リンク(MY TARGET) 366a 追加ボタン 366b 編集ボタン 367 ユーザID情報欄 373 チェックボックス 374 実行ボタン 375 リセットボタン 376 分類1欄 377 分類2欄 391 お知らせ 392 システム運用レポート 393 決済業務レポート 400 ページ切替メニュー 401 本日の配信情報 402 内国株式売買明細表 403 債券取引売買明細表 404 サマリー 405 権利行使 406 配信日単位の閲覧 407 帳票検索 408a 前日掲載分ボタン 408b 日付指定欄 408c 翌日掲載分ボタン 414 一覧リスト 414a 情報名(帳票名) 414b 配信時刻 414c ファイル容量 414d 確認状況 414e ダウンロード 415 本日分検索ボタン 421 一覧表示ボタン 422 ページ切替メニュー名 423 情報名タイトル 424 情報名および配信日付 425 配信時刻 426 ファイル容量 427 確認状況 428 ダウンロードアイコン 431 「前ページ」ボタン 432 「次ページ」ボタン 551−01 帳票検索メニューボタン 551−02 帳票名 551−03 全選択/全解除 551−04 日付 551−05 日付指定無し項目 551−06 基準日項目 551−07 帳票日付項目 551−08 帳票日付 551−09 銘柄名 551−10 証券コード 551−11 新証券コード 551−12 検索ボタン 551−13 リセットボタン 551−21 情報名+配信日付欄 551−31 本日の配信情報メニュー画面 551−32 検索専用画面 551−33 本日分検索アイコン 551−42 日付指定ポップアップメニュー 551−43 日付移動ボタン 551−51 配信情報メニューボタン 551−61 帳票内検索アイコン 551−62 帳票内検索ウィンドウ 582−01 接続情報タブ 582−02 「静的NAT方式で情報を取得する」ボ
タン 582−03 「動的NAT方式で情報を取得する」ボ
タン 582−04 ブラウザ情報タブ 583−07 クライアントアプリケーション 583−08 サーバアプリケーション 1421 証券保管振替システム 1422 清算システム、 1423 資金決済銀行システム

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 決済情報を配受信するサーバコンピュー
    タと、該サーバコンピュータとの間で前記決済情報を送
    受信する証券取引所の会員側のクライアントコンピュー
    タと、を備えた決済情報ネットワークシステムであっ
    て、 前記サーバコンピュータは、前記決済情報を格納する決
    済情報記憶手段と、 前記決済情報を指定する決済情報指定手段を業務に分類
    して画面上に表示可能な決済情報指定画面データを生成
    する決済情報指定画面データ生成手段と、 前記決済情報指定画面データを前記クライアントコンピ
    ュータ側に配信する決済情報指定画面データ配信手段
    と、 前記クライアントコンピュータ側から、前記決済情報指
    定手段で指定された情報を受信した場合に、前記決済情
    報指定手段で指定された決済情報の表示データを前記ク
    ライアントコンピュータ側に配信する決済情報表示デー
    タ配信手段と、を備え、 前記クライアントコンピュータは、前記決済情報指定画
    面データを受信して、前記決済情報指定手段を業務に分
    類して画面上に表示する決済情報指定画面表示手段と、 前記決済情報指定手段で指定された情報を前記サーバコ
    ンピュータ側に送信する指定情報送信手段と、 前記サーバコンピュータ側から、前記指定された決済情
    報を受信して画面上に表示する決済情報表示手段と、を
    備えたことを特徴とする決済情報ネットワークシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記業務に分類して画面上に表示とは、
    前記決済情報を、前記業務ごとに異なる画面に表示する
    ことであることを特徴とする請求項1記載の決済情報ネ
    ットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記業務とは、照合業務と、決済業務
    と、担保管理業務と、フェイル管理業務と、情報照会業
    務と、を含む群のうち複数の業務であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の決済情報ネットワークシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記クライアントコンピュータは、最新
    のものから遡って所定件数分の決済情報の前記指定画面
    データ送信を指示する最新所定件数分指定手段を備え、 前記決済情報指定画面データ生成手段は、前記最新所定
    件数分指定手段から受信した情報に基づいて、最新所定
    件数分の決済情報の前記指定画面データを生成すること
    を特徴とする請求項1記載の決済情報ネットワークシス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記クライアントコンピュータは、所定
    日に配信された決済情報の前記指定画面データ送信を指
    示する配信日指定手段を備え、 前記決済情報指定画面データ生成手段は、前記配信日指
    定手段から受信した情報に基づいて、前記所定日に配信
    された決済情報の前記指定画面データを生成することを
    特徴とする請求項1記載の決済情報ネットワークシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記決済情報指定手段には、前記決済情
    報の名称と、前記サーバコンピュータから配信可能にな
    った業務日付と、が、前記クライアントコンピュータで
    表示可能に付されていることを特徴とする請求項1記載
    の決済情報ネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 前記決済情報が、所定時刻以降に配信可
    能となる深夜生成情報である場合には、前記業務日付の
    代わりに、前記深夜生成情報が配信可能になった翌日の
    帳票日付が、前記決済情報指定手段に付されることを特
    徴とする請求項6記載の決済情報ネットワークシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記深夜生成情報は、照合業務に関する
    決済情報であることを特徴とする請求項7記載の決済情
    報ネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 決済情報を配受信するサーバコンピュー
    タと、該サーバコンピュータとの間で前記決済情報を送
    受信する証券取引所の会員側のクライアントコンピュー
    タと、を備えた決済情報ネットワークシステムであっ
    て、 前記サーバコンピュータは、前記決済情報を格納する決
    済情報記憶手段と、 該決済情報記憶手段に格納された前記決済情報を、該決
    済情報の基準日と共に表示可能な決済情報表示データを
    生成する決済情報表示データ生成手段と、 前記決済情報表示データを前記クライアントコンピュー
    タ側に配信する決済情報表示データ配信手段と、を備
    え、 前記クライアントコンピュータは、前記決済情報表示デ
    ータを受信して、前記決済情報を画面上に表示する表示
    手段を備え、 前記決済情報が照合業務に関する情報である場合には、
    前記基準日は、約定日であり、前記決済情報が決済業務
    に関する情報である場合には、前記基準日は、決済日で
    あることを特徴とする決済情報ネットワークシステム。
  10. 【請求項10】 前記照合業務に関する決済情報には、
    内国株式売買明細表、債券取引売買明細表、サマリー、
    権利行使情報が含まれることを特徴とする請求項3、
    8、9いずれか記載の決済情報ネットワークシステム。
  11. 【請求項11】 前記決済業務に関する決済情報には、
    決済通知、確定通知、相手方指定情報が含まれることを
    特徴とする請求項3または9記載の決済情報ネットワー
    クシステム。
  12. 【請求項12】 前記担保管理業務に関する決済情報に
    は、前日差入担保金情報、証拠金情報が含まれることを
    特徴とする請求項3記載の決済情報ネットワークシステ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記フェイル管理業務に関する決済情
    報には、フェイル情報通知、バイイン情報通知、バイイ
    ン実行通知、バイイン実行結果通知、バイイン請求画
    面、バイイン請求取下画面、バイイン注文画面が含まれ
    ることを特徴とする請求項3記載の決済情報ネットワー
    クシステム。
  14. 【請求項14】 証券取引所の会員側のクライアントコ
    ンピュータと送受信可能に接続され、決済情報を配信す
    るものであって、 該情報処理装置の動作を規定したプログラムを格納する
    記憶装置と、前記公開情報を蓄積した公開情報データベ
    ースを格納する記憶装置と、 前記情報を作成するサーバと、 外部から情報を受け入れる入力装置と、 外部に情報を送出する出力装置と、 前記記憶装置又は/及び前記入力装置から受け取った情
    報を用いて演算し、演算した結果を前記記憶装置又は/
    及び前記出力装置に渡す中央演算処理装置と、を備えた
    情報処理装置において、 前記決済情報を格納する決済情報記憶手段と、 前記決済情報を指定する決済情報指定手段を業務に分類
    して画面上に表示可能な決済情報指定画面データを生成
    する決済情報指定画面データ生成手段と、 前記決済情報指定画面データを前記クライアントコンピ
    ュータ側に配信する決済情報指定画面データ配信手段
    と、 前記クライアントコンピュータ側から、前記決済情報指
    定手段で指定された情報を受信した場合に、前記決済情
    報指定手段で指定された決済情報の表示データを前記ク
    ライアントコンピュータ側に配信する決済情報表示デー
    タ配信手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装
    置。
  15. 【請求項15】 前記業務に分類して画面上に表示と
    は、前記決済情報を、前記業務ごとに異なる画面に表示
    することであることを特徴とする請求項14記載の情報
    処理装置。
  16. 【請求項16】 前記業務とは、照合業務と、決済業務
    と、担保管理業務と、フェイル管理業務と、情報照会業
    務と、を含む群のうち複数の業務であることを特徴とす
    る請求項14または15記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記決済情報指定画面データ生成手段
    は、最新のものから遡って所定件数分の決済情報の前記
    指定画面データ送信を指示する情報を前記クライアント
    コンピュータ側から受信して、最新所定件数分の決済情
    報の前記指定画面データを生成することを特徴とする請
    求項14記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 前記決済情報指定画面データ生成手段
    は、所定日に配信された決済情報の前記指定画面データ
    送信を指示する情報を前記クライアントコンピュータ側
    から受信して、前記所定日に配信された決済情報の前記
    指定画面データを生成することを特徴とする請求項14
    記載の情報処理装置。
  19. 【請求項19】 前記決済情報指定手段には、前記決済
    情報の名称と、前記決済情報が配信可能になった業務日
    付と、が、前記クライアントコンピュータで表示可能に
    付されていることを特徴とする請求項14記載の情報処
    理装置。
  20. 【請求項20】 前記決済情報が、所定時刻以降に配信
    可能となる深夜生成情報である場合には、前記業務日付
    の代わりに、前記深夜生成情報が配信可能になった翌日
    の帳票日付が、前記決済情報指定手段に付されることを
    特徴とする請求項19記載の情報処理装置。
  21. 【請求項21】 前記深夜生成情報は、照合業務に関す
    る決済情報であることを特徴とする請求項20記載の情
    報処理装置。
  22. 【請求項22】 証券取引所の会員側のクライアントコ
    ンピュータと送受信可能に接続され、決済情報を配信す
    るものであって、 該情報処理装置の動作を規定したプログラムを格納する
    記憶装置と、前記公開情報を蓄積した公開情報データベ
    ースを格納する記憶装置と、 前記情報を作成するサーバと、 外部から情報を受け入れる入力装置と、 外部に情報を送出する出力装置と、 前記記憶装置又は/及び前記入力装置から受け取った情
    報を用いて演算し、演算した結果を前記記憶装置又は/
    及び前記出力装置に渡す中央演算処理装置と、を備えた
    情報処理装置において、 前記決済情報を格納する決済情報記憶手段と、 該決済情報記憶手段に格納された前記決済情報を、該決
    済情報の基準日と共に表示可能な決済情報表示データを
    生成する決済情報表示データ生成手段と、 前記決済情報表示データを前記クライアントコンピュー
    タ側に配信する決済情報表示データ配信手段と、を備
    え、前記決済情報が照合業務に関する情報である場合に
    は、前記基準日は、約定日であり、前記決済情報が決済
    業務に関する情報である場合には、前記基準日は、決済
    日であることを特徴とする情報処理装置。
  23. 【請求項23】 前記照合業務に関する決済情報には、
    内国株式売買明細表、債券取引売買明細表、サマリー、
    権利行使情報が含まれることを特徴とする請求項16、
    21、22いずれか記載の情報処理装置。
  24. 【請求項24】 前記決済業務に関する決済情報には、
    決済通知、確定通知、相手方指定情報が含まれることを
    特徴とする請求項16または22記載の情報処理装置。
  25. 【請求項25】 前記担保管理業務に関する決済情報に
    は、前日差入担保金情報、証拠金情報が含まれることを
    特徴とする請求項16記載の情報処理装置。
  26. 【請求項26】 前記フェイル管理業務に関する決済情
    報には、フェイル情報通知、バイイン情報通知、バイイ
    ン実行通知、バイイン実行結果通知、バイイン請求画
    面、バイイン請求取下画面、バイイン注文画面が含まれ
    ることを特徴とする請求項16記載の情報処理装置。
  27. 【請求項27】 決済情報を証券取引所の会員側のクラ
    イアントコンピュータに配信する決済情報配信方法であ
    って、 前記決済情報を指定する決済情報指定手段を業務に分類
    して画面上に表示可能な決済情報指定画面データを生成
    する決済情報指定画面データ生成手順と、 該決済情報指定画面データ生成手順で生成した前記決済
    情報指定画面データを前記クライアントコンピュータ側
    に配信する決済情報指定画面データ配信手順と、 前記クライアントコンピュータ側から、前記決済情報指
    定手段で指定された情報を受信する指定情報受信手順
    と、 該指定情報受信手順で指定された情報に基づいて、前記
    決済情報指定手段で指定された決済情報の表示データを
    前記クライアントコンピュータ側に配信する決済情報表
    示データ配信手順と、を行うことを特徴とする決済情報
    配信方法。
  28. 【請求項28】 前記業務に分類して画面上に表示と
    は、前記決済情報を、前記業務ごとに異なる画面に表示
    することであることを特徴とする請求項27記載の決済
    情報配信方法。
  29. 【請求項29】 前記業務とは、照合業務と、決済業務
    と、担保管理業務と、フェイル管理業務と、情報照会業
    務と、を含む群のうち複数の業務であることを特徴とす
    る請求項27または28記載の決済情報配信方法。
  30. 【請求項30】 前記決済情報指定画面データ生成手順
    では、最新のものから遡って所定件数分の決済情報の前
    記指定画面データ送信を指示する情報を前記クライアン
    トコンピュータ側から受信して、最新所定件数分の決済
    情報の前記指定画面データを生成することを特徴とする
    請求項27記載の決済情報配信方法。
  31. 【請求項31】 前記決済情報指定画面データ生成手順
    では、所定日に配信された決済情報の前記指定画面デー
    タ送信を指示する情報を前記クライアントコンピュータ
    側から受信して、前記所定日に配信された決済情報の前
    記指定画面データを生成することを特徴とする請求項2
    7記載の決済情報配信方法。
  32. 【請求項32】 前記決済情報指定画面データ生成手順
    は、前記決済情報の名称と、前記サーバコンピュータか
    ら配信可能になった業務日付とを、前記決済情報指定手
    段に表示可能なように、前記決済情報指定画面データを
    生成することを特徴とする請求項27記載の決済情報配
    信方法。
  33. 【請求項33】 前記決済情報が、所定時刻以降に配信
    可能となる深夜生成情報である場合には、前記決済情報
    指定画面データ生成手順は、前記業務日付の代わりに、
    前記深夜生成情報が配信可能になった翌日の帳票日付
    を、前記決済情報指定手段で表示可能にすることを特徴
    とする請求項32記載の決済情報配信方法。
  34. 【請求項34】 前記深夜生成情報は、照合業務に関す
    る決済情報であることを特徴とする請求項33記載の決
    済情報配信方法。
  35. 【請求項35】 決済情報を証券取引所の会員側のクラ
    イアントコンピュータに配信する決済情報配信方法であ
    って、 前記決済情報を、該決済情報の基準日と共に表示可能な
    決済情報表示データを生成する決済情報表示データ生成
    手順と、 該決済情報表示データ生成手順で生成された前記決済情
    報表示データを前記クライアントコンピュータ側に配信
    する決済情報表示データ配信手順と、を行い、 前記決済情報が照合業務に関する情報である場合には、
    前記基準日は、約定日であり、前記決済情報が決済業務
    に関する情報である場合には、前記基準日は、決済日で
    あることを特徴とする決済情報配信方法。
  36. 【請求項36】 前記照合業務に関する決済情報には、
    内国株式売買明細表、債券取引売買明細表、サマリー、
    権利行使情報が含まれることを特徴とする請求項29、
    34、35いずれか記載の決済情報配信方法。
  37. 【請求項37】 前記決済業務に関する決済情報には、
    決済通知、確定通知、相手方指定情報が含まれることを
    特徴とする請求項29または35記載の決済情報配信方
    法。
  38. 【請求項38】 前記担保管理業務に関する決済情報に
    は、前日差入担保金情報、証拠金情報が含まれることを
    特徴とする請求項29記載の決済情報配信方法。
  39. 【請求項39】 前記フェイル管理業務に関する決済情
    報には、フェイル情報通知、バイイン情報通知、バイイ
    ン実行通知、バイイン実行結果通知、バイイン請求画
    面、バイイン請求取下画面、バイイン注文画面が含まれ
    ることを特徴とする請求項29記載の決済情報配信方
    法。
  40. 【請求項40】 前記証券取引所の会員側のクライアン
    トコンピュータに決済情報を配信するコンピュータに、 前記決済情報を指定する決済情報指定手段を業務に分類
    して画面上に表示可能な決済情報指定画面データを生成
    する決済情報指定画面データ生成手順と、 該決済情報指定画面データ生成手順で生成した前記決済
    情報指定画面データを前記クライアントコンピュータ側
    に配信する決済情報指定画面データ配信手順と、 前記クライアントコンピュータ側から、前記決済情報指
    定手段で指定された情報を受信する指定情報受信手順
    と、 該指定情報受信手順で指定された情報に基づいて、前記
    決済情報指定手段で指定された決済情報の表示データを
    前記クライアントコンピュータ側に配信する決済情報表
    示データ配信手順と、を実行させるためのプログラム。
  41. 【請求項41】 前記業務に分類して画面上に表示と
    は、前記決済情報を、前記業務ごとに異なる画面に表示
    することであることを特徴とする請求項40記載のプロ
    グラム。
  42. 【請求項42】 前記業務とは、照合業務と、決済業務
    と、担保管理業務と、フェイル管理業務と、情報照会業
    務と、を含む群のうち複数の業務であることを特徴とす
    る請求項40または41記載のプログラム。
  43. 【請求項43】 前記決済情報指定画面データ生成手順
    では、最新のものから遡って所定件数分の決済情報の前
    記指定画面データ送信を指示する情報を前記クライアン
    トコンピュータ側から受信して、最新所定件数分の決済
    情報の前記指定画面データを生成することを特徴とする
    請求項40記載のプログラム。
  44. 【請求項44】 前記決済情報指定画面データ生成手順
    では、所定日に配信された決済情報の前記指定画面デー
    タ送信を指示する情報を前記クライアントコンピュータ
    側から受信して、前記所定日に配信された決済情報の前
    記指定画面データを生成することを特徴とする請求項4
    0記載のプログラム。
  45. 【請求項45】 前記決済情報指定画面データ生成手順
    は、前記決済情報の名称と、前記サーバコンピュータか
    ら配信可能になった業務日付とを、前記決済情報指定手
    段に表示可能なように、前記決済情報指定画面データを
    生成することを特徴とする請求項40記載のプログラ
    ム。
  46. 【請求項46】 前記決済情報が、所定時刻以降に配信
    可能となる深夜生成情報である場合には、前記決済情報
    指定画面データ生成手順は、前記業務日付の代わりに、
    前記深夜生成情報が配信可能になった翌日の帳票日付
    を、前記決済情報指定手段で表示可能にすることを特徴
    とする請求項45記載のプログラム。
  47. 【請求項47】 前記深夜生成情報は、照合業務に関す
    る決済情報であることを特徴とする請求項46記載のプ
    ログラム。
  48. 【請求項48】 証券取引所の会員側のクライアントコ
    ンピュータに決済情報を配信するコンピュータに、 前記決済情報を、該決済情報の基準日と共に表示可能な
    決済情報表示データを生成する決済情報表示データ生成
    手順と、該決済情報表示データ生成手順で生成された前
    記決済情報表示データを前記クライアントコンピュータ
    側に配信する決済情報表示データ配信手順と、を実行さ
    せるためのプログラムであって、 前記決済情報が照合業務に関する情報である場合には、
    前記基準日は、約定日であり、前記決済情報が決済業務
    に関する情報である場合には、前記基準日は、決済日で
    あることを特徴とするプログラム。
  49. 【請求項49】 前記照合業務に関する決済情報には、
    内国株式売買明細表、債券取引売買明細表、サマリー、
    権利行使情報が含まれることを特徴とする請求項42、
    47、48いずれか記載のプログラム。
  50. 【請求項50】 前記決済業務に関する決済情報には、
    決済通知、確定通知、相手方指定情報が含まれることを
    特徴とする請求項42または48記載のプログラム。
  51. 【請求項51】 前記担保管理業務に関する決済情報に
    は、前日差入担保金情報、証拠金情報が含まれることを
    特徴とする請求項42記載のプログラム。
  52. 【請求項52】 前記フェイル管理業務に関する決済情
    報には、フェイル情報通知、バイイン情報通知、バイイ
    ン実行通知、バイイン実行結果通知、バイイン請求画
    面、バイイン請求取下画面、バイイン注文画面が含まれ
    ることを特徴とする請求項42記載のプログラム。
  53. 【請求項53】 請求項40乃至52のいずれかに係る
    プログラムを記憶させた記憶媒体。
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