JP2014119606A - 意匠パネルとその製造方法 - Google Patents

意匠パネルとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014119606A
JP2014119606A JP2012274924A JP2012274924A JP2014119606A JP 2014119606 A JP2014119606 A JP 2014119606A JP 2012274924 A JP2012274924 A JP 2012274924A JP 2012274924 A JP2012274924 A JP 2012274924A JP 2014119606 A JP2014119606 A JP 2014119606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarizing film
design panel
base material
central window
decorative layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012274924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6448885B2 (ja
Inventor
Fujio Mori
富士男 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Printing Co Ltd filed Critical Nissha Printing Co Ltd
Priority to JP2012274924A priority Critical patent/JP6448885B2/ja
Publication of JP2014119606A publication Critical patent/JP2014119606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6448885B2 publication Critical patent/JP6448885B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】偏光フィルムを部分的に形成することにより額縁部が立ち上がり形状になっている場合にも適用でき、かつ加飾層に残留有機溶剤あっても偏光フィルムが劣化することのない意匠パネルを提供することを目的とする。
【解決手段】意匠パネル30は、透明基材50の外面に中央窓部51とそれを取り囲む額縁部52が形成され、額縁部52に加飾層55が形成され、透明基材50の内面の中央窓部51に偏光フィルム10が形成されている。さらに意匠パネル30は、前記中央窓部51が平坦で、額縁部52が立ち上がり形状からなる意匠パネルとするのが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、透明基材の外面に中央窓部とそれを取り囲む額縁部が形成され、額縁部に加飾層が形成され、透明基材の内面の中央窓部に偏光フィルムが形成された意匠パネルに関する。
従来、直線偏光フィルムや位相差フィルムなどの偏光フィルムと加飾層(黒色着色部)とが形成された発明として、特許文献1の意匠パネルの発明があった。
特許第4987699号
しかし、特許文献1の発明の意匠パネルは、偏光フィルムの背面側に加飾層があるので、部分的に偏光フィルムを設けようとすると、偏光フィルムのエッジ部分が外部から視認されてしまう。したがって、意匠性を考慮すると全面に設けるしかなく、その場合に加飾層がある額縁部を立ち上がり形状になるようにすると、偏光フィルムが曲げられたり引き伸ばされたりして偏光特性が大幅に低下する問題があった。よって、額縁部が立ち上がり形状になっている意匠パネルには適用できなかった。
また、特許文献1の発明の意匠パネルは、加飾層と偏光フィルムとが透明支持基板の同じ面上に形成されるため、加飾層を形成する際に使用された残留有機溶剤によって偏光フィルムが劣化する問題もあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、偏光フィルムを部分的に形成することにより額縁部が立ち上がり形状になっている場合にも適用でき、かつ加飾層に残留有機溶剤あっても偏光フィルムが劣化することのない意匠パネルを提供することを目的とする。
本発明の第1の発明は、平坦な中央窓部と、その中央窓部の縁から接続される、立ち上がり形状を有する額縁部とからなる透明基材と、額縁部の上又は内部に形成された加飾層と、透明基材の下の、少なくとも中央窓部に形成された偏光フィルムとを備えた意匠パネルである。
この構成によると、加飾層が形成される額縁部分が主に透明基材の側面部になるため、一定の額縁部分の占有面積を確保しつつ、使用者が外部から意匠パネルを観察した場合に中央窓部のディスプレイ部分の割合が高くなったように見せることができる。また、加飾層と偏光フィルムとが透明樹脂上の異なる面に形成されるため、加飾層を形成する際に使用された残留有機溶剤によって偏光フィルムが劣化することもない。
本発明の第2の発明は、第1の発明において、偏光フィルムは透明基材の平坦な部分に形成された意匠パネルである。この構成によると、偏光フィルムは引き伸ばされたり曲げられたりすることはなく、本来の偏光特性を維持できる。したがって、額縁部が立ち上がり形状からなる意匠パネルにおいてもディスプレイ部材を載置して鮮明な画像のディスプレイ製品とすることができる。
本発明の第3の発明は、第1または第2の発明において、偏光フィルムの表面は、透明基材の表面と面一になるように形成された意匠パネルである。この構成によると、偏光フィルムを部分的に形成する場合でも偏光フィルムと透明基材との段差がなくなるので、後に偏光フィルム上および透明基材上に形成するタッチセンサを積層しやすくすることができる。
本発明の第4の発明は、第1から第3の発明において、透明基材は成形樹脂であり、加飾層と偏光フィルムとは成形同時加飾法によって形成された意匠パネルである。この構成によると、透明基材の形成と同時に加飾層および偏光フィルムが形成できるので生産性の高い意匠パネルにすることができる。そして、偏光フィルムを部分的に形成する場合において必然的に前記偏光フィルムと透明基材の内面とが面一に形成されるので、偏光フィルムと透明基材との段差がなくなり、後に偏光フィルム上および透明基材上に形成するタッチセンサを積層しやすくすることができる。
本発明の第5の発明は、第1から第4の発明において、偏光フィルムの下にタッチセンサを更に備えた意匠パネルである。この構成によると、外面から見てタッチセンサが偏光フィルムの奥側にありタッチセンサ各層で反射された光線が偏光フィルムによって遮断されるので、タッチセンサ各層での光線反射が防止される。したがって、従来のタッチセンサよりも光線透過率が向上し、ディスプレイ画面の視認性が向上する。
本発明の第6の発明は、平坦な中央窓部とその中央窓部の縁から接続された立ち上がり形状を有する額縁部とからなる透明基材と、額縁部の上に形成された加飾層と、透明基材の下の、少なくとも中央窓部に形成された偏光フィルムとを備えた意匠パネルの製造方法であって、基体シートの上に加飾層が形成された加飾シートを成形同時加飾用金型のキャビティ側に配置する工程と、中央窓部に対応してカットされた偏光フィルムを成形同時加飾用金型のコア側に配置する工程と、成形同時加飾用金型内に成形樹脂を射出し、冷却・固化して、透明基材を形成すると同時に額縁部の上に加飾層を形成し、透明基材の下に偏光フィルムを形成する工程とを備えた、意匠パネルの製造方法である。
この構成によると、生産性よく意匠パネルを製造することができ、必然的に前記偏光フィルムと透明基材の内面とが面一に形成されるので、偏光フィルムと透明基材との段差がなくなり、後に偏光フィルム上および透明基材上に形成するタッチセンサを積層しやすくすることができる。
この発明によれば、偏光フィルムを部分的に形成することにより額縁部が立ち上がり形状になっている場合にも適用でき、かつ加飾層に残留有機溶剤あっても偏光フィルムが劣化することのない意匠パネルを提供することができる。
本発明の第1の発明の意匠パネルの一例を示す断面図である。 本発明の第2および第3の発明の意匠パネルの一例を示す断面図である。 本発明の第5の発明のタッチセンサ付き意匠パネルの一例を示す断面図である。 本発明の第6の発明の意匠パネルの製造方法の一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る意匠パネル30、タッチセンサ付意匠パネル60、およびタッチセンサ付意匠パネル60用のタッチセンサ100の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1を参照して、本発明の意匠パネル30は、平坦な中央窓部51とその中央窓部51の縁から一体的に接続される、立ち上がり形状を有する額縁部52からなる透明基材50と、額縁部52に形成された加飾層55と、透明基材50の下に形成された偏光フィルム10とを備えている。偏光フィルム10は、透明基材50の表面のうち、加飾層55が形成された面とは反対の面に形成されている。
意匠パネル30をこのような形状にするのは、加飾層55が形成される部分が主に透明基材50の側面部になるため、一定の額縁部52の占有面積を確保しつつ、使用者が外部から意匠パネル30を観察した場合に中央窓部51のディスプレイ部分の割合が高くなったように見せることができるからである。
図2を参照して、本発明の意匠パネル30は、額縁部52が立ち上がり形状からなる意匠パネルにおいて、偏光フィルム10が形成される箇所が前記透明基材50の内面の平坦な部分である意匠パネルとするのが好ましい。この形状にすると、偏光フィルム10は引き伸ばされたり曲げられたりすることはなく、本来の偏光特性を維持できるからである。
そして、偏光フィルム10は透明基材50に埋め込まれるような構造になるのが好ましく、理想的には図2のように、偏光フィルム10の表面とその周辺の透明基材50の表面とが面一になるような構造にするのが好ましい。そのような構造にできれば、偏光フィルム10の表面とその周辺の透明基材50の表面とで段差がなくなり、図3のように偏光フィルム10にタッチセンサ100や有機ELパネルを積層しやすくできるからである。
透明基材50の材質としては、ポリカーボネート、アクリルなどの透明成形樹脂やソーダガラス、アルミノケイ酸ガラスなどが挙げられる。透明基材50に立ち上がり形状を付与するには、所望の形状にした成形金型に透明基材50を射出したり、平板状の透明基材50を載置して圧縮したりして形成するとよい。
加飾層55は、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、アルキド樹脂、などをバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。形成方法は、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、などの通常印刷法などを用いるとよい。加飾層55の厚みは0.5〜10μm程度とするのが一般的である。
また加飾層55は、金属薄膜層からなるものあるいは金属薄膜層と上記印刷層との組み合わせからなるものでもよい。金属薄膜層は金属光沢を表現するものであり、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法、などにより形成される。この場合、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金または化合物を使用できる。金属薄膜層の厚みは0.05μm程度とするのが一般的である。また、金属薄膜層を設ける際に、他の層との密着性を向上させるために前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。
加飾層55を額縁部52の上に設ける方法としては、直接印刷による方法のほか、別の基体シート56に加飾層55を設けて加飾シートを作製し、加飾シートを透明基材50と熱圧接着して設ける方法や加飾シートを成形同時加飾用金型内に設置して成形同時加飾法で設ける方法が挙げられる。この場合、加飾シートの基体シート56は透明基材50と一体化されていてもよいし、基体シート56を剥離して加飾層55等の層だけを透明基材50の外面に設けてもよい。
そして、加飾シートを金型内に設置して成形同時加飾法で加飾層55を設ける方法を採る場合には、図4を参照して、加飾シートを成形同時加飾用金型のキャビティ20の側に載置し、カットされた偏光フィルム10を成形同時加飾用金型のコア21の側に載置して、成形同時加飾用金型を閉じ、透明基材50の材質となる透明射出成形樹脂を成形同時加飾用金型内に充填することにより、透明基材50を形成すると同時にその外面に加飾層55を設け、内面には偏光フィルム10を設けることができる。しかも、この工法を採ると、必然的に図2のような、偏光フィルム10の表面とその周辺の透明基材50の表面とが面一になるような理想的な構造になる効果がある。
なお、上記実施形態では、加飾層55が額縁部52の上に形成されているが、加飾層55と偏光フィルム10とが同一面に形成されていなければ、加飾層55は額縁部52の内部に形成されていても良い(図示せず)。
偏光フィルム10は、一定方向に振動する光だけを透過させるフィルムであり、通常直線偏光フィルムと位相差フィルムとが積層されたフィルムであるが、本発明では直線偏光フィルム単独の場合も含むものとする。外部から入射してくる光線の一部は表面の各層で反射し、電子機器等のディスプレイの画面を見づらくする。その際、光線の振動方向は反射面で変化する。この性質を利用して、偏光フィルム10は上記界面で反射し振動方向が変わった有害な反射光線を遮断し、反射率を低下させてディスプレイの画面を見やすくする効果がある。
直線偏光フィルムは、入射する光を直交する偏光成分の一方のみを通過させ、他方を吸収(あるいは反射・散乱)により遮蔽するフィルムであり、ポリビニルアルコール樹脂にヨウ素や有機染料などの二色性の材料を染色・吸着させ、高度に延伸・配向させたフィルムやトリアセチルセルロースフィルムなどが挙げられる。厚みは10〜100μmが好ましい。
位相差フィルムは延伸等により透明フィルムに所定の歪みを付与したフィルムであり、透明フィルムの材質としてはポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン樹脂、液晶ポリマー樹脂等の材料が挙げられる。厚みは10〜100μmが好ましい。
偏光フィルム10は、中央窓部51に対応した大きさにカットすると良い。中央窓部51に対応した大きさとは、偏光フィルム10と中央窓部51とが同じ大きさの場合、偏光フィルム10のどちらか一方の端が中央窓部51より外に延びている場合や、偏光フィルム10の両端が中央窓部51より外に延びている場合などが考えられる。中でも、電子機器等の入力エリアや表示エリアの広さや形状に応じて、それらより若干大きく透明基材50の平坦な中央部のサイズと同等にカットするのが好ましい。そのようにすれば、中央窓部51が平坦で、額縁部52が立ち上がり形状からなる意匠パネル60においても、偏光フィルム10が形成される箇所が前記透明基材50の内面の平坦な箇所のみに限定形成することができる。したがって、このように構成すると、偏光フィルムは引き伸ばされたり曲げられたりすることはなく、本来の偏光特性を維持でき偏光特性に問題が生じないからである。
図3を参照して、意匠パネル30には、必要に応じて偏光フィルム10の下にタッチセンサ100を積層し、タッチセンサ付意匠パネル60としてもよい。タッチセンサ100を積層する方法は、光学粘着シート(OCA)を介して意匠パネル30に後から貼り付けする方法でよいし、先に偏光フィルム10の下にタッチセンサ100を貼り付けし、貼り付けられた積層物を透明基材50と積層してタッチセンサ付意匠パネル60としてもよい。
タッチセンサ100は、基体シートの中央窓部51に相当する箇所には透明導電膜層の回路が形成され、額縁部52に相当する箇所には透明導電膜層のほか透明導電膜層の回路からの電気信号を検出する引き回し回路が形成されている。そして、意匠パネル30の額縁部52が立ち上がり形状からなる意匠パネルにおいては、タッチセンサ100の額縁部52に相当する箇所を意匠パネル30の額縁部52に沿い易いよう予め立体形状に加工しておくのが好ましい。
タッチセンサ100の額縁部52に相当する箇所を立体形状に加工する方法としては、真空成形、圧空成形、ハイドロフォーミングなどが挙げられるが、電子機器等に用いる製品なのでできるだけ熱や水分を使用しない方が好ましく、空気圧だけで成形する圧空成形の一種である超高圧成形が好ましい。加える空気圧としては20〜200kg/cmが好ましい。
したがって、タッチセンサ100は、リターデーション値20nm以下の光学特性を有するだけでなく、JIS K‐7171の試験装置でもって曲げ試験をした際、曲げ半径が5cmのときの曲げ応力が300MPa未満の優れた曲げ特性をもつことが好ましい。そのような特性を有するためには、光学特性および曲げ特性に優れた基体シートや光学特性および曲げ特性に優れた透明導電膜を形成することが好ましい。
タッチセンサ100の基体シートの材質としては、特殊なポリカーボネート系、シクロオレフィン系、アクリル系などの樹脂フィルムや、樹脂フィルムに匹敵するような曲げ特性を有する無アルカリホウケイ酸ガラスが挙げられる。基体シートの厚みは30〜500μmが好ましい。
タッチセンサ100の透明導電膜層は、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、インジウムチンオキサイド(ITO)などの金属酸化物で形成することができる。ただし、曲げ特性を重要視する場合は金属酸化物よりも、よりフレキシブルな材質で形成した方が好ましい。
そのようなフレキシブルな材質からなる透明導電膜層としては、金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、パラジウムなどの導体金属やカーボンからなる極細線の導体繊維(すなわち金属ナノファイバーまたは金属ナノワイヤやカーボンナノチューブ)を含有させた透明導電膜や、金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、パラジウムなどの導体金属を目視で確認できない程度の細線でパターン化または自己組織化して形成させて、外観上透明に見えるようにした透明導電膜、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)などのチオフェン系導電ポリマーからなる透明導電膜などが挙げられる。
極細線の導体繊維は、断面の直径が10〜200nm、アスペクト比が10〜100000のものが光学特性・導電性の点から好ましい。導体繊維を透明バインダーに含有させてインキ化し汎用の印刷方式にてパターン形成する方法や、全面クリアコートしてリフトオフによりパターン形成する方法などにより、透明導電膜層をパターン形成することができる。
目視で確認できない程度の導体金属によるパターンとしては、線幅が100μm以下で開口率(単位面積あたりの導体金属パターンが形成されない比率)が90%以上の格子状パターンやハニカム状のパターンが挙げられる。このパターンはリフトオフやエッチングなどの方法により形成される。あるいは、疎水性溶媒系の溶液キャスト製膜法と水蒸気結露現象を組み合わせた自己組織化による方法で上記パターンを形成してもよいし、銀塩写真技術でもってパターンを形成してもよい。
タッチセンサ100の透明導電膜層に十分な導電性があれば、透明導電膜層の材料を引き回し回路の材料としてそのまま外部回路と接続するための端子部まで連続して形成してもよい。ただ、一般的に透明性と導電性は相反する関係にあるため、ディスプレイ部分以外は電気信号を円滑に伝達するためにもっと導電性の良い別の材料で引き回し回路を別途形成する方が好ましい。具体的には、銀ペーストなどの導電インキを汎用の印刷方式で形成したり、銅箔などの導体金属をリフトオフやエッチングなどの方法で形成したりするのが一般的である。
なお、タッチセンサ100の透明導電膜層は単層の場合のほか、複層であってもよいし、基体シートの表裏両面に形成されていても良い。あるいは、透明導電膜層が形成されている基体シートが複数積層形成されていてもよい。透明導電膜層が複数形成された静電容量式タッチセンサの場合、マルチタッチ入力などが円滑に行える長所がある。
図3を参照して、上記タッチセンサ100を加飾層55が中央窓部周囲の額縁部に形成されている透明基材50の内側面に貼り付けすると、装飾付きタッチセンサ60が得られる。この装飾付きタッチセンサ60は、中央窓部51には透明導電膜層の回路と偏光フィルム層10とが形成され、額縁部52には透明導電膜層の回路からの電気信号を検出する引き回し回路及び引き回し回路を覆い隠す加飾層55とが形成された構造になっている。
なお、上記透明導電膜層の一部または全部を偏光フィルム層10上に設けておいてもよい。
そのようにすることにより、タッチセンサ100の透明導電膜層の層数を減らしたり、タッチセンサ100そのものを偏光フィルム層10で全て代用することができ、装飾付きタッチセンサ60の軽量化・薄膜化に寄与することができる。
偏光フィルム層10上に設ける透明導電膜層の材質・厚みなどは上記のタッチセンサ100の透明導電膜層と同じで構わない。ただ、透明導電膜層を形成する方法は偏光フィルム層10上に汎用の印刷方式等により直接形成する方法よりも、別の基体シート上に予め透明導電膜層を形成しておき、そのシートと積層形成するか、転写形成する方法の方が好ましい。偏光フィルム層10に直接形成すると、熱や応力、溶剤による劣化などによって偏光特性が低下する場合があるからである。
10 偏光フィルム層
20 成形同時加飾用金型のキャビティ
21 成形同時加飾用金型のコア
30 意匠パネル
50 透明基材
51 中央窓部
52 額縁部
55 加飾層
56 基体シート
60 タッチセンサ付意匠パネル
100 タッチセンサ

Claims (6)

  1. 平坦な中央窓部と、その中央窓部の縁から接続される、立ち上がり形状を有する額縁部とからなる透明基材と、
    前記額縁部の上又は内部に形成された加飾層と、
    前記透明基材の下の、少なくとも中央窓部に形成された偏光フィルムとを備えた意匠パネル。
  2. 前記偏光フィルムは前記透明基材の平坦な部分に形成された、請求項1記載の意匠パネル。
  3. 前記偏光フィルムの表面は、前記透明基材の表面と面一になるように形成された、請求項1又は2記載の意匠パネル。
  4. 前記透明基材は成形樹脂であり、
    前記加飾層と前記偏光フィルムとは成形同時加飾法によって形成された、請求項1から3のいずれかに記載の意匠パネル。
  5. 前記偏光フィルムの下にタッチセンサを更に備えた、請求項1から4のいずれかに記載の意匠パネル。
  6. 平坦な中央窓部とその中央窓部の縁から接続された立ち上がり形状を有する額縁部とからなる透明基材と、前記額縁部の上に形成された加飾層と、前記透明基材の下の、少なくとも中央窓部に形成された偏光フィルムとを備えた意匠パネルの製造方法であって、
    基体シートの上に前記加飾層が形成された加飾シートを成形同時加飾用金型のキャビティ側に配置する工程と、
    前記中央窓部に対応してカットされた前記偏光フィルムを前記成形同時加飾用金型のコア側に配置する工程と、
    前記成形同時加飾用金型内に成形樹脂を射出し、冷却・固化して、前記透明基材を形成すると同時に前記額縁部の上に加飾層を形成し、前記透明基材の下に前記偏光フィルムを形成する工程とを備えた、意匠パネルの製造方法。
JP2012274924A 2012-12-17 2012-12-17 意匠パネルとその製造方法 Active JP6448885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012274924A JP6448885B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 意匠パネルとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012274924A JP6448885B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 意匠パネルとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014119606A true JP2014119606A (ja) 2014-06-30
JP6448885B2 JP6448885B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=51174488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012274924A Active JP6448885B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 意匠パネルとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6448885B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170053633A (ko) * 2014-09-12 2017-05-16 톰슨 라이센싱 전자 디바이스 하우징 패널 및 대응하는 하우징을 획득하기 위한 방법, 디바이스 및 장치
CN110402460A (zh) * 2017-03-16 2019-11-01 日写株式会社 显示面板

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5666891U (ja) * 1979-10-26 1981-06-03
JPS5765316U (ja) * 1980-10-03 1982-04-19
JPS6132004A (ja) * 1984-07-23 1986-02-14 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 偏光性に優れた合成樹脂成形品及びその製法
JPS61185081U (ja) * 1985-05-10 1986-11-18
JPH11271739A (ja) * 1998-03-19 1999-10-08 Casio Comput Co Ltd 液晶表示素子
JP2000254938A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Yoshida Industry Co Ltd 透明樹脂カバーの両面加工方法
JP2000318052A (ja) * 1999-05-17 2000-11-21 Yoshida Industry Co Ltd ハウジングケース
JP2006221187A (ja) * 2006-04-14 2006-08-24 Seiko Instruments Inc 表示装置
JP2007196659A (ja) * 2005-11-08 2007-08-09 Fujitsu Component Ltd 熱可塑性樹脂筐体及びその製造方法
JP2007323092A (ja) * 2004-02-20 2007-12-13 Nissha Printing Co Ltd 電子機器表示窓の保護パネル及び保護パネルの製造方法
US20090009941A1 (en) * 2007-07-04 2009-01-08 Shenzhen Futaihong Precision Industry Co., Ltd. Housing for an electronic device, electronic device using the housing, and method for making the housing
WO2010024192A1 (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 日本写真印刷株式会社 タッチインプットデバイス及び電子機器
WO2011124784A1 (fr) * 2010-03-31 2011-10-13 Valeo Systemes Thermiques Interface homme-machine

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5666891U (ja) * 1979-10-26 1981-06-03
JPS5765316U (ja) * 1980-10-03 1982-04-19
JPS6132004A (ja) * 1984-07-23 1986-02-14 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 偏光性に優れた合成樹脂成形品及びその製法
JPS61185081U (ja) * 1985-05-10 1986-11-18
JPH11271739A (ja) * 1998-03-19 1999-10-08 Casio Comput Co Ltd 液晶表示素子
JP2000254938A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Yoshida Industry Co Ltd 透明樹脂カバーの両面加工方法
JP2000318052A (ja) * 1999-05-17 2000-11-21 Yoshida Industry Co Ltd ハウジングケース
JP2007323092A (ja) * 2004-02-20 2007-12-13 Nissha Printing Co Ltd 電子機器表示窓の保護パネル及び保護パネルの製造方法
JP2007196659A (ja) * 2005-11-08 2007-08-09 Fujitsu Component Ltd 熱可塑性樹脂筐体及びその製造方法
JP2006221187A (ja) * 2006-04-14 2006-08-24 Seiko Instruments Inc 表示装置
US20090009941A1 (en) * 2007-07-04 2009-01-08 Shenzhen Futaihong Precision Industry Co., Ltd. Housing for an electronic device, electronic device using the housing, and method for making the housing
WO2010024192A1 (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 日本写真印刷株式会社 タッチインプットデバイス及び電子機器
WO2011124784A1 (fr) * 2010-03-31 2011-10-13 Valeo Systemes Thermiques Interface homme-machine

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170053633A (ko) * 2014-09-12 2017-05-16 톰슨 라이센싱 전자 디바이스 하우징 패널 및 대응하는 하우징을 획득하기 위한 방법, 디바이스 및 장치
JP2017531204A (ja) * 2014-09-12 2017-10-19 トムソン ライセンシングThomson Licensing 電子機器ハウジング・パネルを作成する方法とこれに対応するハウジング、機器及び装置
KR102345371B1 (ko) 2014-09-12 2021-12-29 인터디지털 씨이 페턴트 홀딩스 전자 디바이스 하우징 패널 및 대응하는 하우징을 획득하기 위한 방법, 디바이스 및 장치
CN110402460A (zh) * 2017-03-16 2019-11-01 日写株式会社 显示面板

Also Published As

Publication number Publication date
JP6448885B2 (ja) 2019-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4021925B2 (ja) 電子機器表示窓の保護パネル及び保護パネルの製造方法
JP5403641B2 (ja) 静電容量式タッチセンサ、電子機器及び透明導電膜積層体の製造方法
US9320140B2 (en) Touch sensor with ornament, method of manufacturing same, and transparent conductive sensor used in same
JP4121540B2 (ja) 表示窓に保護パネルが付された電子機器
US9429988B2 (en) Touch screen panel
EP2829957B1 (en) Flexible touch screen panel and flexible display device with the same
JP2012226688A (ja) 加飾カバーガラス一体型タッチパネルセンサー
JP2013246741A (ja) 3次元曲面タッチパネル及びこれを用いた電子機器筐体
JP2013214173A (ja) 静電容量方式のフィルムセンサーとこれを用いたセンサーモジュール及びカバーモジュール
JP5754739B2 (ja) タッチセンサ
KR101323601B1 (ko) 터치 센서 일체형 3차원 디스플레이 및 그 제조방법
KR101555080B1 (ko) 편광판 일체형 터치 센서 및 이를 포함하는 디스플레이 장치
JP6416461B2 (ja) タッチパネル用加飾カバー基材及びその製造方法
JP6448885B2 (ja) 意匠パネルとその製造方法
KR20210076033A (ko) 광학 부재 및 화상 표시 장치
JP2014203335A (ja) タッチパネル用加飾カバー基材及びその製造方法
JP6550811B2 (ja) 導電性パターンシートの製造方法、導電性パターンシート、タッチパネルセンサおよび画像表示装置
JP4279890B2 (ja) 電子機器表示窓の保護パネル及び保護パネルの製造方法
JP6192293B2 (ja) カバーガラス一体型タッチセンサとその製造方法、及びそれに用いる積層用シート
JP5791275B2 (ja) 透明導電膜層シート及びその製造方法
KR20120116280A (ko) 터치 센서 일체형 3차원 디스플레이 및 그 제조방법
JP2019040407A (ja) 樹脂積層体およびこれを備えたタッチ入力装置
KR101219497B1 (ko) 터치 센서 일체형 3차원 디스플레이 및 그 제조방법
KR20170071372A (ko) 터치 윈도우 및 이의 제조방법
JP2011150698A (ja) 透明導電膜層シート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180718

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6448885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250