JP6192293B2 - カバーガラス一体型タッチセンサとその製造方法、及びそれに用いる積層用シート - Google Patents

カバーガラス一体型タッチセンサとその製造方法、及びそれに用いる積層用シート Download PDF

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Description

本発明は、カバーガラスに直接、額縁の加飾層および透明導電層等が形成されたカバーガラス一体型タッチセンサの発明であって、特にカバーガラスの透明導電層等の下部に偏光フィルムが積層され、偏光フィルムには電磁波シールド層などの別の透明導電層が形成されたカバーガラス一体型タッチセンサ及びその製造方法に関する。
従来、カバーガラス一体型タッチセンサの発明として、特許文献1の発明があった。
特表2011−516960
特許文献1の発明のようなカバーガラス一体型タッチセンサは、引き回し回路を覆い隠す加飾層や透明導電層を同一のカバーガラス上に設けるタッチセンサであり、薄膜化・軽量化に優れる方式のタッチセンサである。しかし、近年スマートフォンなどの多くのタッチ機能付き情報端末に要求されている多点マルチタッチ機能等に応えるためには、絶縁層を間に介して透明導電層を複数積層形成しなければならなかった。したがって、多くの機能層を位置精度よく形成する必要があるため、歩留りが非常に悪く生産性が大幅に低下する問題があった。
また、カバーガラス一体型タッチセンサは、下部に設置される液晶パネル等との距離が近くなるため該パネル等からのノイズを受けやすく、二、三点のマルチタッチ検出機能を果たすだけでよい廉価機種の場合であっても、電磁波シールド層が形成された飛散防止フィルムなどを別途貼り付ける必要がある場合が多かった。その場合、工程が増えて生産性が低下するだけでなく、厚みが増し、光線透過率が低下して視認性が悪くなる問題があった。
本発明の第1の発明は、一方面の少なくとも中央部に形成された第1透明導電層と、一方面又は他方面の額縁部に形成された加飾層と、第1透明導電層に接続される、一方面の額縁部に形成された引き回し回路とを含むカバーガラスと、一方面に形成された第2透明導電層を含み、カバーガラスの一方面側に積層された偏光フィルムとを備えた、カバーガラス一体型タッチセンサである。
この発明によると、従来カバーガラスに全て形成していた透明導電層の一部を偏光フィルム面側に形成することができ、カバーガラスに形成する透明導電層形成工程を削減することができる。したがって、歩留りが向上し生産性を大幅に上昇させることができる。また、偏光フィルムの偏光性能により、内部の液晶パネルや有機ELパネルの表面で反射した光線を遮断する反射防止効果ができるため、従来のPETなどのフィルム基材に設けた場合よりもディスプレイの視認性が向上する。
本発明の第2の発明は、第1の発明において、第2透明導電層は、カバーガラス側の反対側に構成されるように積層された、カバーガラス一体型タッチセンサである。
この発明によると、第2透明導電層が偏光フィルムの内側面に形成されるので、偏光フィルムによる偏光効果により、前記液晶パネル等の表面で反射した光線を遮断する反射防止効果だけでなく、第2透明導電層自体の骨見え防止や反射防止の効果も得られる。その結果、第2透明導電層をカバーガラス側に構成した場合よりも、さらにディスプレイの視認性が向上する。
本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明において、偏光フィルムは、第2透明導電層に積層される引き回し回路を更に含む、カバーガラス一体型タッチセンサである。
この発明によると、引き回し回路を通じて専用のICモジュールに接続すれば、第2透明導電層をカバーガラスに形成する第1透明導電層と同様にタッチセンシングの透明電極として用いることができるので、マルチタッチなど今日のモバイル製品に必要な機能を容易に付与することができる。
本発明の第4の発明は、第1又は第2の発明において、偏光フィルムの第2透明導電層は電磁波シールド層である、カバーガラス一体型タッチセンサである。
この発明によると、液晶パネル等からのノイズを受けにくく、液晶パネル等の表面に設置が必要な電磁波シールド層を偏光フィルム内に設置することができるので、タッチセンサ全体の厚みが増すことは殆どなく、かつ偏光フィルムによる偏光効果により電磁波シールド層を設置したことによる光線透過率の低下もほとんど防止できる。
本発明の第5の発明は、第1から第4の発明において、中央部は平坦であり、額縁部は立ち上がり形状を有しており、中央部には第1透明導電層と偏光フィルムとが形成され、額縁部には引き回し回路と加飾層とが形成されている、カバーガラス一体型タッチセンサである。
この発明によると、加飾層が形成される部分が主にカバーガラスの側面部になるため、引き回し回路の線幅および線間を細く狭くしなくとも、視認者が上面からタッチセンサを観察した場合に、額縁部分が少なくなりディスプレイ部の割合を高くすることができる。したがって、電気信号の検出が鈍くなったり、生産性が低下したりすることなく、狭額縁化の市場ニーズに対応することができる。
本発明の第6の発明は、第5の発明において、カバーガラスの材質がアルミノケイ酸ガラスであり、額縁部を形成した後、化学処理を行って強度を向上させた化学強化ガラスである、カバーガラス一体型タッチセンサである。この発明によると、カバーガラスの側面部も強化がされるので横又は斜め横方向からの衝撃にも強くなり、消費者が誤って落とした場合でもカバーガラスが割れてしまうケースが少なくなる。また、貼り合わせる際の応力にも耐えやすくなるので貼り合わせ加工時の生産性が向上する。
本発明の第7の発明は、第1から第6の発明において、第2透明導電層は、導電繊維及びチオフェン系導電ポリマーの少なくとも1つを含む、カバーガラス一体型タッチセンサである。また、本発明の第8の発明は、第1から第6の発明において、第2透明導電層は、微細なメッシュパターン化させた金属膜、自己組織化させた金属微粒子パターン及びグラフェンの少なくとも1つを含む、カバーガラス一体型タッチセンサである。
これらの発明によると、第2透明導電層が耐屈曲性を有するため、従来のインジウムスズ酸化物(ITO)の透明導電膜では対応できなかった立ち上がりの大きい形状にも追随できる。また、クラックなどが生じにくいため、取り扱いがしやすく、貼り合わせ加工時の生産性が向上する長所もある。
本発明の第9の発明は、第1から第8の発明のカバーガラス一体型タッチセンサにおいてカバーガラスに偏光フィルムを積層するための積層用シートであって、基体シートと、基体シートの上に形成された第2透明導電層と、第2透明導電層の上に積層された、中央部に対応してカットされた偏光フィルムとを備えた、積層用シートである。
この発明によると、偏光フィルムは偏光特性が特に必要とされる中央部のみに形成することができ、高価な偏光フィルムが無駄なく使用されることになる。また、第2透明導電層を直接偏光フィルムに形成するわけではないので、偏光フィルムに加わる負荷が少なく、様々なパターンおよび様々な種類の第2透明導電層を形成することができる。また、上記シートを外形部が立ち上がり形状になっている透明基材に貼り付ける場合であっても、該立ち上がり形状に相当する部分には上記偏光フィルムが存在しないので、該偏光フィルムが貼り付ける際に引き伸ばされることはなく、所望の偏光特性が得ることができる。
本発明の第10の発明は、第9の発明の積層用シートを用いたカバーガラス一体型タッチセンサの製造方法であって、カバーガラスの一方面の少なくとも中央部に第1透明導電層を形成する工程と、カバーガラスの一方面又は他方面の額縁部に加飾層を形成する工程と、カバーガラスの一方面の額縁部に第1透明導電層と接続される引き回し回路を形成する工程と、第1透明導電層上に、積層用シートの偏光フィルムが積層された面を載置する工程と、基体シートの、偏光フィルムが積層された面と反対の面側から弾性体のロール又は弾性体のパッドで押圧することでもって第1透明導電層上に偏光フィルムと第2透明導電層とを積層する工程とを備えた、カバーガラス一体型タッチセンサの製造方法である。
この発明によると、弾性体のロールを用いる場合は、ロールが順次押圧しながら移動するので、単位時間あたりの貼り合わせ速度が向上し、積層加工時の生産性が向上する。また、弾性体のパッドを用いる場合は、弾性体のパッドが自由自在に変形するので偏光フィルムカット断面においても押圧を加えることができ積層することができる。
本発明によれば、偏光フィルムに第2透明導電層を形成するので、カバーガラスに透明導電層を複数層形成する工程を削減でき、生産性を大幅に上昇させることができる。また、偏光フィルムを使用することによって、液晶パネル等からの反射防止や第2透明導電層の骨見え防止および反射防止といった効果も得ることができる。さらに、カバーガラスが平坦な中央部と、その中央部の縁から接続される立ち上がり形状を有する額縁部とからなる構成の場合、加飾層と引き回し回路を額縁部に形成することにより、狭額縁化の市場ニーズに対応することができる。
本発明の第3の発明のカバーガラス一体型タッチセンサの一例を示す断面図である。 本発明の第5の発明のカバーガラス一体型タッチセンサの一例を示す断面図である。 本発明の第9の発明の積層用シートの一例を示す断面図である。 本発明の第9の発明の積層用シートの別の一例を示す断面図である。 本発明の第10の発明のカバーガラス一体型タッチセンサの製造方法の一例を示す断面図である。
以下、本発明に係るカバーガラス一体型タッチセンサの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2を参照して、本発明のカバーガラス一体型タッチセンサ1は、加飾層5と第1透明導電層3とが形成されたカバーガラス2と、第2透明導電層4が形成された偏光フィルム10とからなる。
偏光フィルム10とは、一定方向に振動する光だけを透過させるフィルムのことであり、通常直線偏光フィルムと位相差フィルムとが積層された層であるが、本発明では直線偏光フィルム単独の層の場合も含む。外部から入射してくる光線の一部は第2透明導電層4等の界面で反射し、電子機器等のディスプレイの画面を見づらくする。その際、光線の振動方向は反射面で変化する。この性質を利用して、偏光フィルム10は上記界面で反射し振動方向が変わった有害な反射光線を遮断し、反射率を低下させてディスプレイの画面を見やすくする効果がある。
直線偏光フィルムは、入射する光を直交する偏光成分の一方のみを通過させ、他方を吸収(あるいは反射・散乱)により遮蔽するフィルムであり、ポリビニルアルコール樹脂にヨウ素や有機染料などの二色性の材料を染色・吸着させ、高度に延伸・配向させたフィルムやトリアセチルセルロースフィルムなどが挙げられる。厚みは10〜100μm程度となる。
位相差フィルムは延伸等により透明フィルムに所定の歪みを付与したフィルムであり、該透明フィルムの材質としてはポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン樹脂、液晶ポリマー樹脂等の材料が挙げられる。厚みは10〜100μm程度となる。
図1を参照して、偏光フィルム10には第2透明導電層4が、カバーガラス2上に設けられた第1透明導電層3の一部の代替層として設けられる。更に、第2透明導電層4の下に引き回し回路7が形成される。このように構成すると、カバーガラス2上に設けるタッチセンシングの為の透明電極の層数を減らすことができ歩留りが向上するとともに、偏光フィルム10の偏光機能により第2透明導電層4の界面で反射する光線を遮断して該第2透明導電層4の骨見え防止や反射防止の効果が得られ、光線透過率が向上して視認性が良くなる効果がある。
また、図1では、透明導電層4は偏光フィルム10の下に形成されているが、第2透明導電層4が骨見え等の問題がない場合であれば、偏光フィルム10の上に形成してもよい。偏光フィルム10の上に透明導電層4を形成する場合には、第1透明導電層3と第2透明導電層4の間に絶縁層を設けるとよい(図示せず)。絶縁層の材質としては、粘着性のあるアクリル、ポリカーボネートなどの光学特性に優れた樹脂を用いることができる。厚みは30〜500μm程度が好ましい。
あるいは、第2透明導電層4を第1透明導電層3とは別の電磁波シールド層として設けてもよい。この場合、第2透明導電層4は偏光フィルム10の表面のうち、カバーガラス側とは反対の面に全面形成するのが好ましい。このように構成すると、下部に設置される液晶パネル等からのノイズを防止する効果が高くなるからである。なお、図1では透明導電層4の下に引き回し回路7が設けられているが、透明導電層4を電磁波シールド層とする場合には、引き回し回路7は不要である。
第1透明導電層3や第2透明導電層4の材質としては、一般的に、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、インジウムチンオキサイド(ITO)などの金属酸化物を用いることができる。ただし第2透明導電層4は、偏光フィルム10というカバーガラス2よりも軟質の基材上に形成するので、製造過程で折り曲げられたりする場合もあるので、これらの金属酸化物よりもよりフレキシブルな材質で形成した方が好ましい。
そのようなフレキシブルな第2透明導電層4としては、金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、パラジウムなどの導体金属やカーボンからなる極細線の導体繊維(すなわち金属ナノファイバーまたは金属ナノワイヤやカーボンナノチューブ)を含有させた透明導電膜や、金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、パラジウムなどの導体金属を目視で確認できない程度の細線でパターン化または自己組織化して形成させて、外観上透明に見えるようにした透明導電膜、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)などのチオフェン系導電ポリマーからなる透明導電膜などが挙げられる。
極細線の導体繊維は、断面の直径が10〜200nm、アスペクト比が10〜100000のものが光学特性、導電性の点から好ましい。該導体繊維を透明バインダーに含有させてインキ化し汎用の印刷方式にてパターン形成する方法や、全面クリアコートしてリフトオフによりパターン形成する方法などにより、透明導電層4をパターン形成することができる。
目視で確認できない程度の導体金属によるパターンとしては、線幅が100μm以下で開口率(単位面積当たりの導体金属パターンが形成されない比率)が90%以上の格子状パターンやハニカム状のパターンが挙げられる。このパターンはリフトオフやエッチングなどの方法により形成される。あるいは、疎水性溶媒系の溶液キャスト製膜法と水蒸気結露現象を組み合わせた自己組織化による方法で上記パターンを形成してもよいし、銀塩写真技術でもってパターンを形成してもよい。
また、グラフェンを第2透明導電層4として用いる場合は、前記透明バインダーに含有させてインキ化し汎用の印刷方式にてパターン形成する方法もあるが、離型性を有する基材上に銅、ニッケルなどの触媒金属層を設け、グラフェンをCVDなどの方法で形成しリフトオフなどでパターン化し、触媒金属層ごと第2透明導電層4を転写し、転写後に触媒金属層を除去する方法の方が良質な透明導電膜4が形成できる点で好ましい。
触媒金属層の厚みは薄い方が平均粗さが少なく後で除去しやすいので、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法などの方法で10〜80nmの厚みで形成する。CVDの方法としてはプラズマCVDが低温で形成できる点で好ましい。転写後に触媒金属層を除去する方法としては、数秒間酸またはアルカリ水溶液に浸漬させ直ちに水洗する方法が挙げられる。
なお、第1透明導電層3や第2透明導電層4に十分な導電性があれば、それをそのまま外部回路と接続するための端子部まで形成することができる。ただ、一般的に透明性と導電性は相反する関係にあるため、ディスプレイ部分以外は、電気信号を円滑に伝達するための引き回し回路7を別途形成する方が好ましい。引き回し回路7は銀ペーストなどの導電インキを汎用の印刷方式で形成したり、銅箔などの導体金属をリフトオフやエッチングなどの方法で形成するのが一般的である。
偏光フィルム10は、引張応力が加わると偏光性能が低下する可能性があるので、伸縮応力が加わりやすい立体形状の部分に積層するのはあまり好ましくない。したがって、中央が平坦で額縁部が立ち上がり形状のカバーガラス2に積層する場合には、図2のように、偏光フィルム10を所定の形状にカットし、中央の平坦な箇所のみに積層し、引張応力が加わらないようにするのが好ましい。
そのために、図3のように偏光フィルム10を積層形成するための積層用シート100を別途作製してもよい。積層用シート100は、基体シート101上に第2透明導電層4が形成され、該第2透明導電層4上にカットされた偏光フィルム10が積層形成されたシートである。
基体シート101は、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリスチレン系、ポリプロピレン系、ポリ塩化ビニル系などの樹脂フィルムを使用することができる。フィルム基材の厚みは10〜50μm程度とするのが一般的である。なお、基体シート101は、カバーガラス2にカットされた偏光フィルム10を積層させた後は、剥離除去できる方が好ましく、そのために離型層を設けておいてもよい。
カバーガラス一体型タッチセンサ1自体は、できるだけ薄膜・軽量・高透過の方が好ましいため、電磁波シールド目的などのように第2透明導電層4をカットされた偏光フィルム10上に設けるのみで構わない場合、カバーガラス2にカットされた偏光フィルム10を積層させた後は、基体シート101は無い方が良い層となるからである。
離型層は、シリコン系、フッ素系、メラミン系、酢酸ビニル系などの樹脂インキを汎用のグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷や各種コーター等で塗膜形成するとよい。厚みは0.2〜5μm程度とするのが一般的である。
偏光フィルム10は、中央部8に対応した大きさにカットすると良い。中央部8に対応した大きさとは、偏光フィルム10と中央部8とが同じ大きさの場合、偏光フィルム10のどちらか一方の端が中央部8より外に延びている場合や、偏光フィルム10の両端が中央部8より外に延びている場合などが考えられる。中でも、電子機器等の入力エリアや表示エリアの広さや形状に応じて、それらより若干大きくカバーガラス2の平坦な中央部のサイズと同等にカットするのが好ましい。そのようにすれば、カバーガラス2に積層する際に多少位置ずれが生じても問題とならないからである。
図4を参照して、偏光フィルム10のカット方向は、普通はフィルム面に対して鉛直方向からカットするが、カバーガラス2との積層後も基体シート101を残す場合ではできる限り斜めの方向からカットするのが好ましい(図示せず)。カバーガラス2に積層する際には、カットされた偏光フィルム10による段差でもって皺や泡かみの不良が発生しやすくなる。それを防止するために、予め偏光フィルム10の側面すなわちカット断面と基体シート1とが接しやすくさせておくのが好ましいが、接しやすくするためには、カット断面を斜めにして基体シート1が偏光フィルムのカット断面に沿いやすくするのが好ましいからである。
そして、カット断面を斜めにすればするほど折り曲げにくい材質の基体シート101や第2透明導電層4を使用することができ、材料選択の幅が拡大する相乗効果もある。なお、斜めの方向からカットする場合、カット性能がどうしても低下するので偏光フィルム10はできるだけ薄い方が好ましい。
偏光フィルム10のカット方法は、鋭利な刃などによる打ち抜きの他、炭酸ガスなどによるレーザー光線を照射してカットする方法が挙げられる。特に、レーザー光線を斜め方向から照射すれば、斜めの断面にカットしやすいので好ましい。
なお、第1透明導電層3と第2透明導電層4の間に絶縁層を設ける場合には、基体シート100に偏光フィルム10を積層した後、第2透明導電層4、絶縁層、の順に形成するとよい。
図5を参照して、積層用シート100をカバーガラス2に積層する方法としては、偏光フィルム10を第1透明導電層3の所定の位置上になるよう積層用シート100を載置し、基体シート101の偏光フィルム10の積層面と反対の面から弾性体のロール11やパッドなどでもって基体シート101を押圧して偏光フィルム10に貼り付けする方法が挙げられる。なお、第2透明導電層4をタッチセンシングの透明電極として用いる場合には、第2透明導電層4と第1透明導電層3とが所定の位置関係で形成されるよう位置合わせをして積層用シート100を載置する。
前者の方法では、弾性体のロール11が順次押圧しながら移動するので、単位時間あたりの積層速度が向上し、積層加工時の生産性が向上する。後者の方法では、弾性体のパッドが自由自在に変形するので偏光フィルム10のカット断面においても押圧を加えることができ、積層することができる。弾性体のパッドとしては硬度45〜60程度のシリコンゴムからなるパッドが挙げられ、弾性体のロール11としては硬度60〜90程度のシリコンゴムからなるロールが挙げられる。押圧力は0.5〜2MPa程度に設定するとよい。
上記積層において前記の粘着性のある絶縁層を形成しない場合には、偏光フィルム10上に光学用透明粘着剤や感圧性接着剤を塗布したり、予め光学用透明粘着剤層の両面にセパレーターが形成されているシートを用いて、一方のセパレーターを剥離してカバーガラス2に偏光フィルム10を貼り付けするとよい。光学用透明粘着剤層としては厚み20〜200μmのアクリル系樹脂の粘着層が挙げられる。
なお、積層用シート100を中央の平坦な箇所だけでなく、立体形状の立ち上がり部にも積層する場合は、基体シート101を予めその立ち上がり部の立体形状に対応した形状に加工しておくのが好ましい。基体シート101を立体形状に加工する方法としては、真空成形、圧空成形、ハイドロフォーミングなどが挙げられるが、電子部品の為できるだけ熱や水分を使用しない方が好ましく、かつ偏光フィルム10に引張応力が加わらないよう、立ち上がり部に対応した部分にのみ空気圧を加えて成形する圧空成形の一種である超高圧成形が好ましい。加える空気圧としては20〜200kg/cm程度が好ましい。
一方、カバーガラス2上には第1透明導電層3と引き回し回路7および加飾層5が形成されている。図1を参照して、加飾層5は、中央部が抜きパターンで、その周縁に額縁状のパターンになるように形成され、引き回し回路7を覆い隠す機能を果たす。第1透明導電層3は中央部と引き回し回路7との接続部に設けられる。中央部の抜きパターンの広さや形状は、電子機器における入力エリアや表示エリアの広さや形状に応じて設定される。
カバーガラス2は、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラスなどの強度および透過率に優れるガラス板を選択する。強度に優れるガラス板を選択すると、カバーガラス2の厚みを薄くすることによるカバーガラス一体型タッチセンサ1の薄型化、ならびに、そのカバーガラス一体型タッチセンサ1を備える携帯電話機やタブレット等の電子機器の薄型化を図ることができる。
化学強化したアルミノケイ酸ガラスは、他のガラスに比べて数倍の耐圧強度を持ち、厚みの薄いガラスでも強化できるという点で特に好ましい。化学強化の方法としては、溶融したアルミノケイ酸ガラスを85重量%以上のカリウム塩、例えば硝酸カリウムを含有し、浴温度が300〜600℃の塩浴に、1〜15時間にわたって浸漬させて、ガラスに含まれるナトリウムイオンを放出させ、代わりにカリウムイオンを取り込ませる処理が挙げられる。
ナトリウムイオンに比べてイオン半径が大きいカリウムイオンを取り込むことで、ガラス表面に圧縮応力がはたらき、強度を高めることができるからである。この浸漬処理により、厚さが約0.2mm、曲げ強度が500N/mm程度の圧縮応力帯域が生成される。そして、ガラス板の額縁部を立ち上がり形状に加工した後、このような化学強化を行ったカバーガラス2では、平坦な中央部だけでなく立ち上がり形状の額縁部についても強度が大きく増している。したがって、このように化学強化されたカバーガラス2では3mm以下の厚みのガラス板でもほぼ全体に十分な強度が得られるため、電子機器の薄膜化・軽量化を図ることができる。
加飾層5は、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、アルキド樹脂、などをバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。形成方法は、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、などの通常印刷法などを用いるとよい。該印刷層の厚みは0.5〜10μm程度とするのが一般的である。なお、加飾層5はカバーガラスのどちらの面に形成してもよい。
また加飾層5は、金属薄膜層からなるものあるいは金属薄膜層と上記印刷層との組み合わせからなるものでもよい。金属薄膜層は金属光沢を表現するものであり、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法、などにより形成される。この場合、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金または化合物を使用できる。金属薄膜層の厚みは0.05μm程度とするのが一般的である。また、金属薄膜層を設ける際に、他の層との密着性を向上させるために前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。
1 カバーガラス一体型タッチセンサ
2 カバーガラス
3 第1透明導電層
4 第2透明導電層
5 加飾層
7 引き回し回路
8 中央部
9 額縁部
10 偏光フィルム
11 弾性体のロール
100 積層用シート
101 基体シート

Claims (4)

  1. カバーガラスを備え、
    前記カバーガラスの下部に、パターン形成された第1透明導電層、絶縁層、電磁波シールド層である第2透明導電層が順次設けられたタッチセンサであって、
    前記第1透明導電層は、金属酸化物を含み、
    前記第2透明導電層は、導体繊維を含有させた透明導電膜、導体金属を目視で確認できない程度のパターンにした透明導電膜、チオフェン系導電ポリマー又はグラフェンを含み、
    前記絶縁層は、前記カバーガラスよりも軟質の基材であり、
    前記第2透明導電層は、前記絶縁層上に形成された、タッチセンサ
  2. 前記第2透明導電層の導体繊維は、金属ナノファイバー、金属ナノワイヤ又はカーボンナノチューブであり、断面の直径が10〜200nmであり、アスペクト比が10〜100000である、請求項1に記載のタッチセンサ。
  3. 前記第2透明導電層の目視で確認できない程度にした導体金属のパターンは、格子パターン又はハニカム状のパターンであり、線幅が100μm以下であり、開口率が90%以上である、請求項1に記載のタッチセンサ。
  4. 前記カバーガラスよりも軟質の基材からなる前記絶縁層は、偏光フィルム層である、請求項1から請求項3のいずれかに記載のタッチセンサ。
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