JP2014119072A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コーストダウンシフトの実行中に運転者の減速意図が無くなった場合に、優れた再加速応答性が得られるようにする。
【解決手段】コーストダウンシフトの実行中に運転者の減速意図が無くなったと判断できた場合に(ステップS2の判断がYES)、目標アイドル回転速度NEidltに関する条件を含む所定のキャンセル条件(ステップS3〜S6)に従って、そのコーストダウンシフトをそのまま実行するかキャンセルするかを判断するため、その後の運転者のアクセル操作による加速要求に対して優れた再加速応答性が得られる。
【選択図】図7

Description

本発明は車両用自動変速機の変速制御装置に関し、特に、コーストダウンシフトの実行中に運転者の減速意図が無くなったと判断できた場合の変速制御に関するものである。
複数の係合要素を選択的に係合させることにより変速比が異なる複数のギヤ段を成立させて、エンジンの回転速度を変速して駆動輪側へ出力する車両用自動変速機が種々の車両において用いられている。特許文献1に記載の車両用自動変速機はその一例で、車両の減速時から再び加速する際にレスポンスよく適切な駆動力で加速できるように、車両減速時にコーストダウンシフトを行い、アクセルの踏み込みに備えるようになっている。また、ダウンシフトによる変速ショックを抑制するために、運転者が減速意図を有する間はコーストダウンシフトを進行させないようにする一方、運転者の減速意図が無くなった場合にはコーストダウンシフトを進行させるようになっている。
特開2007−155026号公報
しかしながら、このように運転者の減速意図が無くなった場合にコーストダウンシフトを進行させると、そのダウンシフトが終了するまでは駆動力の増加が望めないため、運転者が直ちにアクセルを踏込み操作して再加速する際に、必ずしせ十分な加速応答性が得られない場合があった。すなわち、コーストダウンシフトでは自動変速機の入力回転速度をダウンシフト後の同期回転速度まで上昇させる必要があるが、エンジン回転速度が低いと同期回転速度まで上昇させるために時間が掛かるとともに、その間にアクセルが踏込み操作されると、入力回転速度が同期回転速度に達するまでは駆動力が得られないため、空走感を生じさせるのである。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、コーストダウンシフトの実行中に運転者の減速意図が無くなった場合に、一層優れた再加速応答性が得られるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、複数の係合要素を選択的に係合させることにより変速比が異なる複数のギヤ段を成立させて、エンジンの回転速度を変速して駆動輪側へ出力する車両用自動変速機の変速制御装置において、(a) 車両減速時のコーストダウンシフトの実行中に運転者の減速意図が無くなったと判断できた場合に、予め定められたキャンセル条件を満足する時にはそのコーストダウンシフトをキャンセルする一方、(b) 前記キャンセル条件は、前記エンジンの目標アイドル回転速度に関する条件を含んでおり、その目標アイドル回転速度および前記コーストダウンシフト後の同期回転速度に基づいてそのコーストダウンシフトをキャンセルするか否かを判断することを特徴とする。
第2発明は、第1発明の車両用自動変速機の変速制御装置において、前記目標アイドル回転速度に関する前記キャンセル条件は、前記コーストダウンシフトに伴って前記車両用自動変速機の入力回転速度を前記同期回転速度まで引き上げる際に、前記目標アイドル回転速度に従って制御されるエンジン回転速度に基づいてその同期回転速度まで上昇させることができない場合はそのコーストダウンシフトをキャンセルし、その同期回転速度まで上昇させることができる場合はそのコーストダウンシフトをキャンセルしないように定められていることを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の車両用自動変速機の変速制御装置において、前記キャンセル条件は、路面勾配に関する条件を含んでおり、その路面勾配が予め定められた判定勾配以下の下り勾配の時には前記コーストダウンシフトをキャンセルし、その判定勾配より大きい場合はそのコーストダウンシフトをキャンセルしないことを特徴とする。
このような車両用自動変速機の変速制御装置においては、コーストダウンシフトの実行中に運転者の減速意図が無くなったと判断できた場合に、目標アイドル回転速度に関する条件を含む所定のキャンセル条件に従って、そのコーストダウンシフトをそのまま実行するかキャンセルするかを判断するため、その後の運転者のアクセル操作等による加速要求に対して優れた再加速応答性が得られる。すなわち、目標アイドル回転速度に従って制御されるエンジン回転速度に基づいて入力回転速度をコーストダウンシフト後の同期回転速度付近まで上昇させることができる場合には、コーストダウンシフトが速やかに進行するため、そのコーストダウンシフトをキャンセルせずにそのまま継続しても、運転者の再加速要求に対する応答性を確保できるとともに、ダウンシフト後の変速比の大きなギヤ段で優れた再加速性能が得られる。一方、エンジン回転速度に基づいて入力回転速度をコーストダウンシフト後の同期回転速度付近まで上昇させることができない場合は、その後のコーストダウンシフトの進行に時間が掛かるため、そのコーストダウンシフトをキャンセルして元のギヤ段を成立させることにより、運転者の再加速要求に対する応答性を確保することができる。
第2発明では、目標アイドル回転速度に従って制御されるエンジン回転速度に基づいて入力回転速度を同期回転速度まで上昇させることができない場合はコーストダウンシフトをキャンセルし、同期回転速度まで上昇させることができる場合はコーストダウンシフトをキャンセルしないように、目標アイドル回転速度に関するキャンセル条件が定められているため、実質的に上記と同様の作用効果が得られる。
第3発明は、路面勾配に関する条件がキャンセル条件に含まれている場合で、路面勾配が予め定められた判定勾配以下の下り勾配の時にはコーストダウンシフトをキャンセルし、その判定勾配より大きい場合はそのコーストダウンシフトをキャンセルしないため、その後の運転者のアクセル操作等による加速要求に対して優れた再加速応答性が得られる。すなわち、下り勾配では、運転者の減速意図が無くなることにより車両の減速度が大きく低下し、場合によっては増速するため、コーストダウンシフト後の同期回転速度が相対的に高くなり、コーストダウンシフトの進行に時間が掛かることから、そのコーストダウンシフトをキャンセルして元のギヤ段を成立させることにより、運転者の再加速要求に対する応答性を高めることができる。一方、判定勾配より大きい平坦路や上り勾配では、運転者の減速意図が無くなっても車両は減速し、比較的速やかにコーストダウンシフトが進行するため、コーストダウンシフトをキャンセルせずにそのまま継続しても、運転者の再加速要求に対する応答性を確保できるとともに、ダウンシフト後の変速比の大きなギヤ段で優れた再加速性能が得られる。
本発明が好適に適用される車両用自動変速機の構成を説明する骨子図である。 図1の自動変速機において複数のギヤ段を成立させる際の係合要素の作動を説明する作動表である。 図1の自動変速機に備えられた第1変速部および第2変速部の各回転要素の回転速度を直線で結ぶことができる共線図である。 図1の自動変速機などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。 図4の電子制御装置が機能的に備えているエンジン制御手段および変速制御手段を説明する機能ブロック線図である。 図5の変速制御手段による変速制御で用いられる変速マップの一例を示す図である。 図5の変速制御手段によって実行されるコーストダウンシフトの作動を具体的に説明するフローチャートである。 2→1コーストダウンシフト時のタービン回転速度NTの変化を、高アイドル時(実線)および低アイドル時(破線)について示すタイムチャートの一例である。 図8の2→1コーストダウンシフトに関し、A〜Hで示す各タイミングでブレーキ操作が解除された場合に、図7のフローチャートに従ってコーストダウンシフトがキャンセルされるか否かを例示した図である。
ここで、自動変速機としては、複数の遊星歯車装置および係合要素を有する遊星歯車式の自動変速機が好適に用いられるが、2軸噛合い式等の他の有段の自動変速機にも適用され得る。自動変速機の係合要素としては、油圧式の単板式、多板式の摩擦係合装置が好適に用いられるが、電磁式クラッチ等の他の係合要素を用いることもできる。
コーストダウンシフトは、アクセルOFF状態の惰性走行時のダウンシフトで、ブレーキペダルなどで制動操作されている場合でも良い。その制動操作の有無や操作状態の変化から減速意図が無くなったか否かを判断することができる。ブレーキOFF状態でアクセル操作された場合や、車両の旋回状態からステアリングが戻し操作された場合も、減速意図が無くなったものと判断することが可能で、種々の判断条件を設定できる。
コーストダウンシフトは、例えば一対の係合要素の掴み替え(解放および係合)によるクラッチツークラッチ変速で実行されるが、一方向クラッチが機能するギヤ段へのダウンシフトでは、1つの係合要素を解放するだけでコーストダウンシフトを実行することもできる。本発明は、このようなクラッチツークラッチ変速や1つの係合要素の解放のみによるコーストダウンシフトに好適に適用されるが、3つ以上の係合要素を切り換えるコーストダウンシフトにも適用され得る。また、第2速ギヤ段から第1速ギヤ段(変速比が最大のギヤ段)へ変速する2→1コーストダウンシフトに好適に適用されるが、第3速ギヤ段から第2速ギヤ段へ変速する3→2コーストダウンシフトなどの他のコーストダウンシフトに適用することもできる。
キャンセル条件としては、目標アイドル回転速度に関する条件だけでも良いが、第2発明のように路面勾配に関する条件が追加して設けられても良い。路面勾配に関するキャンセル条件は、例えば目標アイドル回転速度に関するキャンセル条件を満たさなかった場合に実施され、路面勾配が判定勾配以下であれば目標アイドル回転速度に関するキャンセル条件を満たさない場合でもコーストダウンシフトをキャンセルするように構成される。
上記目標アイドル回転速度や路面勾配の他に、(a) コーストダウンシフトの変速指令からの経過時間が予め定められた判定時間以内、(b) 車速が予め定められた判定車速以上、の場合にコーストダウンシフトがキャンセルされるようにするなど、更に別のキャンセル条件を定めることができる。上記判定時間は一定値でも良いが、コーストダウンシフトの種類毎に設定しても良い。判定車速は、コーストダウンシフトの種類毎に設定すれば良い。判定車速の代わりに入力回転速度を用いることもできる。また、上記複数の条件の何れか1つ或いは複数を満たす場合にコーストダウンシフトをキャンセルし、そうでない場合はキャンセルしないようにするなど、判断方法は適宜定められる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される車両用自動変速機(以下、単に自動変速機という)10の構成を説明する骨子図であり、図2は、その自動変速機10において複数のギヤ段を成立させる際の係合要素の作動を説明する作動表である。この自動変速機10は、車体に取り付けられる非回転部材としてのケース26内において、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置12を主体として構成されている第1変速部14と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置16およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置18を主体として構成されている第2変速部20とを共通の軸心上に有し、入力軸22の回転を変速して出力軸24から出力する。入力軸22は入力回転部材に相当するものであり、本実施例では走行用の動力源であるエンジン30によって回転駆動されるトルクコンバータ32のタービン軸である。エンジン30は、燃料の燃焼で動力を発生するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。出力軸24は出力回転部材に相当するものであり、例えば図示しない差動歯車装置(終減速機)や一対の車軸等を介して左右の駆動輪を回転駆動する。なお、この自動変速機10は軸心に対して略対称的に構成されており、図1の骨子図においてはその軸心の下半分が省略されている。
上記第1遊星歯車装置12は、サンギヤS1、互いに噛み合う複数対のピニオンギヤP1、そのピニオンギヤP1を自転および公転可能に支持するキャリアCA1、ピニオンギヤP1を介してサンギヤS1と噛み合うリングギヤR1を備え、サンギヤS1、キャリアCA1、およびリングギヤR1によって3つの回転要素が構成されている。キャリアCA1は入力軸22に連結されて回転駆動され、サンギヤS1は回転不能にケース26に一体的に固定されている。リングギヤR1は中間出力部材として機能し、入力軸22に対して減速回転させられて、回転を第2変速部20へ伝達する。第2遊星歯車装置16は、サンギヤS2、ピニオンギヤP2、そのピニオンギヤP2を自転および公転可能に支持するキャリアCA2、ピニオンギヤP2を介してサンギヤS2と噛み合うリングギヤR2を備えている。また、第3遊星歯車装置18は、サンギヤS3、互いに噛み合う複数対のピニオンギヤP2およびP3、そのピニオンギヤP2およびP3を自転および公転可能に支持するキャリアCA3、ピニオンギヤP2およびP3を介してサンギヤS3と噛み合うリングギヤR3を備えている。
上記第2遊星歯車装置16および第3遊星歯車装置18は、一部が互いに連結されることによって4つの回転要素RM1〜RM4が構成されている。具体的には、第2遊星歯車装置16のサンギヤS2によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置16のキャリアCA2および第3遊星歯車装置のキャリアCA3が互いに一体的に連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置16のリングギヤR2および第3遊星歯車装置18のリングギヤR3が互いに一体的に連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置18のサンギヤS3によって第4回転要素RM4が構成されている。この第2遊星歯車装置16および第3遊星歯車装置18は、キャリアCA2およびCA3が共通の部材にて構成されているとともに、リングギヤR2およびR3が共通の部材にて構成されており、且つ第2遊星歯車装置16のピニオンギヤP2が第3遊星歯車装置18の第2ピニオンギヤを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされている。
自動変速機10は、変速比(=入力回転速度Nin/出力回転速度Nout )が異なる複数のギヤ段を成立させるための係合要素としてクラッチC1、C2、C3、C4(以下、特に区別しない場合には単にクラッチCという)、ブレーキB1、B2(以下、特に区別しない場合には単にブレーキBという)を備えており、上記第1回転要素RM1(サンギヤS2)は、ブレーキB1を介してケース26に選択的に連結されて回転停止させられ、クラッチC3を介して中間出力部材である第1遊星歯車装置12のリングギヤR1に選択的に連結され、さらにクラッチC4を介して第1遊星歯車装置12のキャリアCA1に選択的に連結される。第2回転要素RM2(キャリアCA2およびCA3)は、ブレーキB2を介してケース26に選択的に連結されて回転停止させられるとともに、クラッチC2を介して入力軸22に選択的に連結される。第3回転要素RM3(リングギヤR2およびR3)は、出力軸24に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。第4回転要素RM4(サンギヤS3)は、クラッチC1を介してリングギヤR1に選択的に連結される。なお、第2回転要素RM2とケース26との間には、第2回転要素RM2の正回転(入力軸22と同じ回転方向)を許容しつつ逆回転を阻止する一方向クラッチF1がブレーキB2と並列に設けられている。
図2の作動表は、上記自動変速機10において各ギヤ段を成立させる際のクラッチCおよびブレーキBの作動状態を説明する図表であり、「○」は係合状態を、「(○)」はエンジンブレーキ時のみ係合状態を、空欄は解放状態をそれぞれ表している。第1速ギヤ段「1st」を成立させるブレーキB2には並列に一方向クラッチF1が設けられているため、発進時(加速時)には必ずしもブレーキB2を係合させる必要はない。また、各ギヤ段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置16、および第3遊星歯車装置18の各ギヤ比(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρ1、ρ2、ρ3によって適宜定められる。
図3は、前記第1変速部14および第2変速部20の各回転要素の回転速度を直線で結ぶことができる共線図であり、下の横線が回転速度「0」を示し、上の横線が回転速度「1.0」すなわち入力軸22と同じ回転速度を示している。また、第1変速部14の各縦線は、左側から順番にサンギヤS1、リングギヤR1、キャリアCA1を表しており、それ等の間隔は第1遊星歯車装置12のギヤ比ρ1に応じて定められる。第2変速部20の4本の縦線は、左側から右端へ向かって順番に第1回転要素RM1(サンギヤS2)、第2回転要素RM2(キャリアCA2およびCA3)、第3回転要素RM3(リングギヤR2およびR3)、第4回転要素RM4(サンギヤS3)を表しており、それ等の間隔は第2遊星歯車装置16のギヤ比ρ2および第3遊星歯車装置18のギヤ比ρ3に応じて定められる。
図2および図3に示すように、本実施例の自動変速機10は、4つのクラッチC1〜C4および2つのブレーキB1、B2の係合切換えで前進8速のギヤ段(第1速ギヤ段「1st」〜第8速ギヤ段「8th」)、および後進2速のギヤ段(第1後進ギヤ段「Rev1」、第2後進ギヤ段「Rev2」)が達成される。また、クラッチC1〜C4およびブレーキB1、B2の何れか2つを掴み替える所謂クラッチツークラッチ変速により連続するギヤ段の変速を行うことができる。これ等のクラッチC1〜C4、およびブレーキB1、B2は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置である。図2の「P」はパーキング状態で、「N」はニュートラル状態であり、何れも総ての係合要素(クラッチCおよびブレーキB)が解放されて動力伝達が遮断される。
図4は、図1の自動変速機10などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。この図4に示す電子制御装置80は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、前記エンジン30の出力制御や自動変速機10の変速制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用や変速制御用等に分けて構成される。
図4において、アクセルペダル50の操作量(アクセル操作量)Accがアクセル操作量センサ52により検出されるとともに、そのアクセル操作量Accを表す信号が電子制御装置80に供給される。アクセル操作量Accは、運転者の出力要求量に相当する。また、エンジン30の回転速度(エンジン回転速度)NEを検出するためのエンジン回転速度センサ54、エンジン30の電子スロットル弁の全閉状態(アイドル状態)を含むスロットル弁開度θthを検出するためのスロットル弁開度センサ56、車速V(出力軸24の回転速度Nout に対応)を検出するための車速センサ58、ブレーキペダル60の踏込み操作の有無(ON、OFF)を検出するためのブレーキスイッチ62、タービン回転速度NT(=入力軸22の回転速度Nin)を検出するためのタービン回転速度センサ68、油圧制御回路98内の作動油の温度であるAT油温Toil を検出するためのAT油温センサ70、走行路の路面勾配Φを検出するための路面勾配センサ72などが設けられており、それらのセンサやスイッチなどからエンジン回転速度NE、スロットル弁開度θth、車速V、ブレーキ操作の有無、タービン回転速度NT、AT油温Toil 、路面勾配Φなどを表す各信号が電子制御装置80に供給される。また、エアコンやオルタネータ等のエンジン30によって駆動される補機74の作動状態に関する情報が供給される。この他、各種の制御に必要な種々の信号が供給される。上記路面勾配Φは、車両の駆動力および加速度などから計算によって求めることもできる。
電子制御装置80は、図5に示すように機能的にエンジン制御手段100および変速制御手段110を備えている。エンジン制御手段100は、基本的にエンジン30の出力制御を行うもので、アクセル操作量Accに応じて電子スロットル弁を開閉制御する他、燃料噴射量制御や点火時期制御などを行う。また、アクセル操作量Accが0であるアクセルOFF時には、アイドル回転速度制御手段102により実際のエンジン回転速度NEが目標アイドル回転速度NEidltとなるように、ISCバルブ等のアイドル回転速度制御装置をフィードバック制御などで制御する。目標アイドル回転速度NEidltは、前記補機74の作動状態すなわちエンジン負荷に応じて、例えば500rpm〜1200rpm程度等の所定の範囲で段階的或いは連続的に変更される。
変速制御手段110は、例えば図6に示すような車速Vおよびアクセル操作量Accをパラメータとして予め記憶された変速マップ(変速条件)に従って、実際の車速Vおよびアクセル操作量Accに基づいて変速判断を行い、その判断したギヤ段が成立するように変速制御を行う。図6の変速マップは、車速Vが低くなったりアクセル操作量Accが大きくなったりするに従って変速比が大きい低速側のギヤ段を成立させるように定められている。この変速制御に関し、本実施例では油圧制御回路98内のリニアソレノイドバルブSL1〜SL6(図4参照)の励磁、非励磁や電流制御が実行されてクラッチCやブレーキBの係合、解放状態が切り換えられるとともに、変速過程の過渡油圧などが制御される。すなわち、6つのリニアソレノイドバルブSL1〜SL6は、4つのクラッチC1〜C4および2つのブレーキB1、B2に対応して設けられており、その励磁、非励磁がそれぞれ制御されることにより、それ等のクラッチC1〜C4およびブレーキB1、B2の係合、解放状態がそれぞれ切り換えられ、前記第1速ギヤ段「1st」〜第8速ギヤ段「8th」の何れかの前進ギヤ段が成立させられる。図6の実線はアップシフトを判断するためのアップシフト線で、破線はダウンシフトを判断するためのダウンシフト線であり、所定のヒステリシスが設けられている。
上記変速制御手段110はまた、減速意図判定手段112、キャンセル条件判定手段114、およびキャンセル実行手段116を機能的に備えており、図7のフローチャートに従って信号処理を実行することにより、アクセルOFFのコースト走行時のダウンシフト(コーストダウンシフト)に際して、一定の条件下でそのコーストダウンシフトの実行をキャンセルするようになっている。図7のステップS2は減速意図判定手段112に相当し、ステップS3〜S6はキャンセル条件判定手段114に相当し、ステップS7はキャンセル実行手段116に相当する。
図7のステップS1では、コーストダウンシフト実行中か否かを判断し、コーストダウンシフト実行中でなければそのまま終了するが、コーストダウンシフト実行中の場合はステップS2以下を実行する。コーストダウンシフトは、前記図6の変速マップにおけるダウンシフト線のアクセル操作量Acc=0の車速Vに基づいて変速判断を行っても良いが、本実施例では目標アイドル回転速度NEidltや減速度などに基づいて各ギヤ段のダウンシフト点(車速V)が設定される。そして、そのダウンシフト点を超えて車速Vが低下した場合にダウンシフト指令が出力され、第2速ギヤ段「2nd」まではクラッチツークラッチ変速によりコーストダウンシフトが実行される。第2速ギヤ段「2nd」から第1速ギヤ段「1st」への2→1コーストダウンシフトは、ブレーキB1を解放してブレーキB2を係合させるクラッチツークラッチ変速、および単にブレーキB1を解放するだけの何れかでコーストダウンシフトを行うことが可能で、条件によって使い分けられる。コーストダウンシフトの場合、クラッチツークラッチ変速でも入力回転速度であるタービン回転速度NTがコーストダウンシフト後の同期回転速度NTd(=変速比×出力回転速度Nout )に達した後、言い換えれば一方向クラッチ(この場合はF1)が係合した後に、係合側の係合要素(この場合はブレーキB2)を係合させるのが一般的であるため、変速時間などの変速態様に大きな違いは無い。そして、コーストダウンシフト実行中か否かは、例えばタービン回転速度NTがコーストダウンシフト後の同期回転速度NTdに到達したか否かなどによって判断できる。
ステップS2は、運転者の減速意図が無くなったか否かを判断するためのもので、前記ブレーキスイッチ62の信号がON(操作状態)からOFF(非操作状態)へ変化したか否かを判断する。そして、ブレーキON→OFFでない場合、すなわちブレーキON(操作状態)のまま、ブレーキOFF(非操作状態)のまま、或いはブレーキOFF→ONの場合は、ステップS8でコーストダウンシフトの実行をそのまま継続するが、ブレーキON→OFFの場合すなわち運転者の減速意図が無くなったと判断できる場合はステップS3以下のステップを実行する。
ステップS3では、コーストダウンシフトの変速指令からの経過時間が予め定められた判定時間以内か否かを判断する。判定時間は、コーストダウンシフトの進行度合に対応するもので、コーストダウンシフトをそのまま継続する場合と、コーストダウンシフトをキャンセルしてダウンシフト前のギヤ段へ戻す場合とで、どちらが早くギヤ段を成立させることができるかという観点から、例えば標準的な変速条件に基づいて実験等によって定められる。この判定時間は、一定時間であっても良いが、コーストダウンシフトの種類や車両の減速度等をパラメータとして設定することもできる。2→1コーストダウンシフトの場合、例えば200msec程度の時間が設定される。そして、その判定時間以内すなわちコーストダウンシフトをキャンセルした方が早いと想定される場合はステップS4を実行し、判定時間を超えている場合はステップS6を実行する。
ステップS4では、車速Vが予め定められた判定車速Vs以上か否かを判断する。これは、コーストダウンシフト実行中の車速Vの低下が大きい場合は、コーストダウンシフト後の同期回転速度NTdが低くなり、変速に必要な所要時間が短くなることを考慮して定められたもので、上記判定車速Vsは、コーストダウンシフトをそのまま継続する場合と、コーストダウンシフトをキャンセルしてダウンシフト前のギヤ段へ戻す場合とで、どちらが早くギヤ段を成立させることができるかという観点から定められ、標準的な変速条件に基づいて例えばコーストダウンシフトの種類をパラメータとして設定される。2→1コーストダウンシフトの場合、例えば15km/時程度の速度が設定される。そして、その判定車速Vs以上すなわちコーストダウンシフトをキャンセルした方が早いと想定される場合はステップS5を実行し、判定車速Vsより低車速の場合はステップS6を実行する。
ステップS5では、目標アイドル回転速度NEidltがコーストダウンシフト後の同期回転速度NTdに対して所定値以下か否かを判断する。すなわち、コーストダウンシフトに伴ってタービン回転速度NTを同期回転速度NTdまで引き上げる際に、目標アイドル回転速度NEidltに従って制御されるエンジン回転速度NEに基づいてタービン回転速度NTを同期回転速度NTdまで上昇させることができない場合は、変速に時間が掛かるためコーストダウンシフトをキャンセルする。また、目標アイドル回転速度NEidltに従って制御されるエンジン回転速度NEに基づいてタービン回転速度NTを同期回転速度NTdまで上昇させることができる場合は、比較的速やかにコーストダウンシフトが進行するため、コーストダウンシフトをキャンセルすることなく、そのまま継続するのである。その場合に、エンジン30の制御方法やトルクコンバータ32の特性などでタービン回転速度NTの上昇幅は相違し、一般に目標アイドル回転速度NEidltを超えて高くなるため、単純に目標アイドル回転速度NEidltと同期回転速度NTdとを比較するのではなく、予め実験やシミュレーション等によって求めた適合値αを目標アイドル回転速度NEidltに加算して同期回転速度NTdと比較する。具体的には、次式(1) を満足するか否かを判断し、満足する場合はステップS7を実行し、NEidlt+α>NTdであればステップS6を実行する。適合値αは一定値でも良いが、例えばエンジン回転速度NEやタービン回転速度NT、或いは目標アイドル回転速度NEとタービン回転速度NTとの速度差、タービン回転速度NTと同期回転速度NTdとの速度差などをパラメータとして、コーストダウンシフトの種類毎に設定することもできる。なお、「NEidlt+α」に相当する比較判定値βを、目標アイドル回転速度NEidltをパラメータとして定められたマップや演算式等から求め、その比較判定値βが同期回転速度NTd以下か否かによって判定することもできる。
NEidlt+α≦NTd ・・・(1)
ステップS7では、コーストダウンシフトをキャンセルして元のギヤ段に戻すようにアップシフトを行う。例えば2→1コーストダウンシフトの場合、係合油圧を低下させる解放制御が行われているブレーキB1の解放制御を中止し、その係合油圧を上昇させてブレーキB1を係合させることにより、ダウンシフト前の第2速ギヤ段「2nd」に復帰させる。本実施例では、ステップS3〜S5のキャンセル条件の判断が何れもYES(肯定)の場合にステップS7が実行され、コーストダウンシフトがキャンセルされることから、それ等のステップS3〜S5のキャンセル条件の設定に際して相互の関連が考慮される。
一方、ステップS3〜S5の何れかの判断がNO(否定)の場合に実行されるステップS6では、路面勾配Φが予め定められた判定勾配Φs以下の下り勾配か否かを判断する。そして、実際の路面勾配Φが判定勾配Φs以下の下り勾配ではステップS7を実行し、ダウンシフトをキャンセルして元のギヤ段に戻す一方、判定勾配Φsより大きい平坦路や上り勾配ではステップS8を実行し、コーストダウンシフトの実行を継続する。すなわち、下り勾配では運転者の減速意図が無くなることで車両の減速度が大きく低下し、場合によっては増速するようになるため、コーストダウンシフト後の同期回転速度NTdが相対的に高くなって、コーストダウンシフトの進行に時間が掛かる一方、平坦路や上り勾配では運転者の減速意図が無くなっても車両は減速するため、比較的速やかにコーストダウンシフトが進行するとともに、ダウンシフト後の変速比の大きなギヤ段で再加速を行うことが望ましい。上記判定勾配Φsは、このような観点から定められたもので、実験等によって一定値が定められても良いが、例えばコーストダウンシフトの種類や車両の減速度等をパラメータとして設定することもできる。2→1コーストダウンシフトの場合、例えば−3°程度の下り勾配が設定される。
図8は、2→1コーストダウンシフトが行われた場合のタービン回転速度NTの変化を示すタイムチャートの一例で、実線は目標アイドル回転速度NEidltが高回転NEidlt2 の高アイドル時であり、破線は目標アイドル回転速度NEidltが低回転NEidlt1 の低アイドル時である。そして、これ等のコーストダウンシフトの実行中にブレーキペダル60の操作状態がON→OFFになった場合に、図7のフローチャートに従ってコーストダウンシフトをキャンセルするか否かが判定されると、ブレーキON→OFFのタイミングA〜Hに応じて例えば図9に「○」(キャンセル)、「×」(継続)で示すようになり、ブレーキON→OFFのタイミングによって判定が異なる。なお、上記高アイドル時、低アイドル時共に、エンジン回転速度NEは、トルクコンバータ32の存在で目標アイドル回転速度NEidlt1 またはNEidlt2 付近に保持される。
このように本実施例の車両用自動変速機10においては、コーストダウンシフトの実行中に運転者の減速意図が無くなったと判断できた場合に(ステップS2の判断がYES)、目標アイドル回転速度NEidltに関する条件を含む所定のキャンセル条件(ステップS3〜S6)に従って、そのコーストダウンシフトをそのまま実行するかキャンセルするかを判断するため、その後の運転者のアクセル操作による加速要求に対して優れた再加速応答性が得られる。
すなわち、本実施例では目標アイドル回転速度NEidltに関するキャンセル条件が前記(1) 式のように定められており、目標アイドル回転速度NEidltに従って制御されるエンジン回転速度NEに基づいてタービン回転速度NTを同期回転速度NTdまで上昇させることができない場合、すなわち前記(1) 式を満足してステップS5の判断がYES(肯定)になった場合は、ステップS7でコーストダウンシフトがキャンセルされる。エンジン回転速度NEに基づいてタービン回転速度NTを同期回転速度NTd付近まで上昇させることができない場合は、その後のコーストダウンシフトの進行に時間が掛かるため、そのコーストダウンシフトをキャンセルして元のギヤ段を成立させるのであり、これにより運転者の再加速要求に対する応答性を確保することができる。
一方、目標アイドル回転速度NEidltに従って制御されるエンジン回転速度NEに基づいてタービン回転速度NTを同期回転速度NTdまで上昇させることができる場合、すなわち前記(1) 式を満たさなくてステップS5の判断がNO(否定)の場合は、一定の条件下でステップS8を実行してコーストダウンシフトの実行をそのまま継続する。エンジン回転速度NEに基づいてタービン回転速度NTを同期回転速度NTd付近まで上昇させることができる場合には、コーストダウンシフトが速やかに進行するため、そのコーストダウンシフトをキャンセルせずにそのまま継続しても、運転者の再加速要求に対する応答性を確保できるとともに、ダウンシフト後の変速比の大きなギヤ段で優れた再加速性能が得られるのである。
また、本実施例では路面勾配Φに関する条件がキャンセル条件に含まれており(ステップS6)、路面勾配Φが予め定められた判定勾配Φs以下の下り勾配の時にはコーストダウンシフトをキャンセルし、その判定勾配Φsより大きい場合はコーストダウンシフトをキャンセルしないため、その後の運転者のアクセル操作による加速要求に対して優れた再加速応答性が得られる。すなわち、下り勾配では、運転者の減速意図が無くなることにより車両の減速度が大きく低下し、場合によっては増速するため、コーストダウンシフト後の同期回転速度NTdが相対的に高くなり、コーストダウンシフトの進行に時間が掛かることから、そのコーストダウンシフトをキャンセルして元のギヤ段を成立させることにより、運転者の再加速要求に対する応答性を高めることができる。一方、判定勾配Φsより大きい平坦路や上り勾配では、運転者の減速意図が無くなっても車両は減速し、比較的速やかにコーストダウンシフトが進行するため、コーストダウンシフトをキャンセルせずにそのまま継続しても、運転者の再加速要求に対する応答性を確保できるとともに、ダウンシフト後の変速比の大きなギヤ段で優れた再加速性能が得られる。
また、本実施例では目標アイドル回転速度NEidlt、路面勾配Φの他に、コーストダウンシフトの変速指令からの経過時間、および車速Vに関する条件がキャンセル条件として定められているため、コーストダウンシフトをキャンセルするか否かの判定を一層適切に行うことが可能で、運転者の再加速要求に対する応答性を更に高めることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用自動変速機 30:エンジン 62:ブレーキスイッチ 72:路面勾配センサ 80:電子制御装置 110:変速制御手段 112:減速意図判定手段 114:キャンセル判定手段 116:キャンセル実行手段 C1〜C4:クラッチ(係合要素) B1、B2:ブレーキ(係合要素) NE:エンジン回転速度 NEidlt、NEidlt1 、NEidlt2 :目標アイドル回転速度 NT:タービン回転速度(入力回転速度) Φ:路面勾配 Φs:判定勾配

Claims (3)

  1. 複数の係合要素を選択的に係合させることにより変速比が異なる複数のギヤ段を成立させて、エンジンの回転速度を変速して駆動輪側へ出力する車両用自動変速機の変速制御装置において、
    車両減速時のコーストダウンシフトの実行中に運転者の減速意図が無くなったと判断できた場合に、予め定められたキャンセル条件を満足する時には該コーストダウンシフトをキャンセルする一方、
    前記キャンセル条件は、前記エンジンの目標アイドル回転速度に関する条件を含んでおり、該目標アイドル回転速度および前記コーストダウンシフト後の同期回転速度に基づいて該コーストダウンシフトをキャンセルするか否かを判断する
    ことを特徴とする車両用自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記目標アイドル回転速度に関する前記キャンセル条件は、前記コーストダウンシフトに伴って前記車両用自動変速機の入力回転速度を前記同期回転速度まで引き上げる際に、前記目標アイドル回転速度に従って制御されるエンジン回転速度に基づいて該同期回転速度まで上昇させることができない場合は該コーストダウンシフトをキャンセルし、該同期回転速度まで上昇させることができる場合は該コーストダウンシフトをキャンセルしないように定められている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。
  3. 前記キャンセル条件は、路面勾配に関する条件を含んでおり、該路面勾配が予め定められた判定勾配以下の下り勾配の時には前記コーストダウンシフトをキャンセルし、該判定勾配より大きい場合は該コーストダウンシフトをキャンセルしない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。
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