JP2014118955A - バルブコッター嵌込システム及びバルブコッター嵌込方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブステムとリテーナーの孔部とで形成される隙間にバルブコッターを迅速且つ高精度に嵌め込む。
【解決手段】バルブコッター嵌込システム10は、シリンダヘッド12を固定保持する保持装置42と、バルブコッター18がリテーナー16の孔部16aに配置されていない状態で、バルブスプリング32の圧縮方向にリテーナー16を押し込む押込筒74と、バルブスプリング32の圧縮状態で、バルブスプリング32の反対側からバルブステム14とリテーナー16の孔部16aとで形成される隙間36に入り込むように第1部材38及び第2部材40を供給する供給部76とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダヘッドに取り付けられるバルブステムにリテーナーを固定するために、バルブステムとリテーナーの孔部とで形成される隙間に、バルブコッターを嵌め込むバルブコッター嵌込システム及びバルブコッター嵌込方法に関する。
エンジンを構成するシリンダヘッドには、吸気バルブ又は排気バルブが取り付けられる。吸気バルブ又は排気バルブは、シリンダヘッド内に設けられるバルブステムの一端部にリテーナー及びバルブコッターが装着されることで形成される。リテーナーは、バルブステムの側方を囲うように設置されたバルブスプリングの一端部を引っ掛けることで、バルブステムの弾性的な変位を可能とし、バルブコッターは、バルブステムとリテーナーの孔部とで形成される隙間に嵌め込まれることで、バルブステムとリテーナーを固定する。
ところで、バルブコッターを隙間に嵌め込む作業においては、バルブステムに対しリテーナーがずれる(偏心する)ことで、バルブコッターが正しく嵌らない場合がある。このような嵌込不良を低減するため、特許文献1に開示されているバルブ装置は、環状に形成されたバルブコッターを用い、さらにバルブステムとリテーナーの孔部の隙間に軟質性介在部材を配置している。これにより、バルブステムと相対的にリテーナーを変位する際には、軟質性介在部材によりリテーナーの偏心が防止され、またバルブステムに接触したバルブコッターがリテーナーの孔部内で容易に変位し、バルブステムの環状溝部に嵌め込まれる。
特開平9−317417号公報
しかしながら、特許文献1のようにバルブステムとリテーナーの孔部とで形成される隙間に軟質性介在部材を配置すると、製造コストが増加することになる。さらに、バルブステムをリテーナーの孔部に挿入する際には、バルブステムが軟質性介在部材に当たり、挿入が困難となる、又は軟質性介在部材が剥がれる等の不都合が生じる。
また仮に、軟質性介在部材を使用しない場合は、リテーナーの孔部に挿入されるバルブステムが、環状のバルブコッターに接触して該バルブコッターを外側に押し出すことで、バルブコッターがリテーナーに干渉してしまい、リテーナーを偏心させるおそれがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、バルブステムをリテーナーの孔部に挿入する際に、バルブステムがバルブコッターを介してリテーナーに及ぼす影響を抑止することで、バルブステムとリテーナーの孔部とで形成される隙間にバルブコッターを迅速且つ高精度に嵌め込むことができるバルブコッター嵌込システム及びバルブコッター嵌込方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、シリンダヘッドに設けられるバルブステムとバルブスプリングを係止するリテーナーの孔部とで形成された隙間に、複数の部材からなるバルブコッターを嵌め込むバルブコッター嵌込システムであって、前記シリンダヘッドを固定保持する保持装置と、前記バルブコッターが前記孔部に配置されていない状態で、前記バルブスプリングの圧縮方向に前記リテーナーを押し込む押込部と、前記バルブスプリングの圧縮状態で、前記バルブスプリングの反対側から前記隙間に入り込むように前記複数の部材を供給する供給部とを有することを特徴とする。
上記によれば、バルブコッター嵌込システムは、バルブコッターが孔部に配置されていない状態で、押込部がバルブスプリングの圧縮方向にリテーナーを押し込むことで、バルブステムがリテーナーの孔部を貫通する際に、バルブステムがリテーナーに干渉することが阻止される。すなわち、バルブステムからバルブコッターを介してリテーナーに及ぼされる影響が解消されるため、バルブステムに対するリテーナーのずれ(偏心)が抑えられる。そして、リテーナーのずれが抑えられた状態で、供給部が、バルブスプリングの反対側から隙間に入り込むようにバルブコッターの複数の部材を供給することで、複数の部材を隙間に迅速且つ高精度に嵌め込むことができる。その結果、バルブコッターの嵌込作業を効率的に行うことが可能となり、また歩留まりを大幅に向上することができる。
この場合、前記バルブステムは、前記バルブコッターに形成された凸部に係合可能な凹部を有し、前記供給部は、前記押込部の押込み解除による前記バルブスプリングの伸長方向の弾性復帰にともない、前記凹部に前記凸部が自動的に入り込むように前記複数の部材を前記隙間に案内可能であるとよい。
このように、供給部が、バルブスプリングの伸長方向の弾性復帰にともない、複数の部材の凸部がバルブステムの凹部に自動的に入り込むように案内することで、バルブスプリングによりリテーナーが押し戻される際に、凹部と凸部がスムーズに嵌ることになり、作業効率が一層向上する。また、複数の部材を押さえつける等の複雑な構造を採る必要がなくなるため、システムを簡単に構成することができる。
また、前記供給部は、前記複数の部材を異なる経路から滑らせて供給する複数の傾斜案内部と、前記複数の傾斜案内部に設けられ、前記リテーナーに対し前記複数の部材を略同時且つ1個毎に供給する供給制御機構とを有するとよい。
このように、供給部は、複数の部材を滑らせて供給する傾斜案内部に、複数の部材を略同時且つ1個毎に供給する供給制御機構が設けられていることで、押込部がバルブスプリングを圧縮した状態で、複数の部材を高速且つ精度よく供給することができる。
さらに、前記押込部と前記供給部は、前記リテーナーに対し一体的に移動可能であることが好ましい。
このように、押込部と供給部がリテーナーに対し一体的に移動可能であることで、リテーナーを所定位置に押し込んだ際に、複数の部材を供給する供給部の位置決めも完了するため、嵌込作業をより一層効率的に行うことができる。
またさらに、前記保持装置は、前記シリンダヘッドを固定保持した状態で、前記シリンダヘッドを回転可能な回転機構を有することが好ましい。
このように、シリンダヘッドを回転可能な回転機構を有することで、例えば、シリンダヘッドの吸気バルブにリテーナー及びバルブコッターを装着した後、シリンダヘッドを回転することにより、シリンダヘッドの排気バルブにリテーナー及びバルブコッターを迅速に装着することができる。
さらにまた、前記保持装置は、前記シリンダヘッドを固定保持した状態で、前記シリンダヘッドの傾斜角度を調整可能な傾斜機構を有することが好ましい。
このように、シリンダヘッドの傾斜角度を調整可能な傾斜機構を有することで、例えば、シリンダヘッドの吸気バルブにリテーナー及びバルブコッターを装着した後、シリンダヘッドの傾斜角度を変更することにより、シリンダヘッドの排気バルブにリテーナー及びバルブコッターを迅速に装着することができる。
また、前記の目的を達成するために、本発明は、シリンダヘッドに設けられるバルブステムとバルブスプリングを係止するリテーナーの孔部とで形成された隙間に、複数の部材からなるバルブコッターを嵌め込むバルブコッター嵌込方法であって、前記バルブスプリングの端部に前記リテーナーを配置した状態で、前記リテーナーを所定位置に位置決めする位置決め工程と、前記バルブコッターが前記孔部に配置されていない状態で、位置決めされた前記リテーナーを前記バルブスプリングの圧縮方向に押し込む押込工程と、前記バルブスプリングの圧縮状態で、前記バルブスプリングの反対側から前記隙間に入り込むように前記複数の部材を一緒に供給する供給工程と、前記供給工程後に、前記バルブスプリングの押し込みを解除し、前記バルブスプリングを伸長方向に弾性復帰させ、前記バルブコッターを前記隙間に嵌め込む嵌込工程とを有することを特徴とする。
この場合、前記バルブステムは、前記バルブコッターに形成された凸部に係合可能な凹部を有し、前記供給工程では、前記嵌込工程における前記バルブスプリングの伸長方向の弾性復帰にともない、前記凹部に前記凸部が自動的に入り込むように前記複数の部材を前記隙間に案内するとよい。
また、前記供給工程では、複数の傾斜案内部を介して、前記複数の部材を、異なる経路から滑らせて前記リテーナーに対し略同時且つ1個毎に供給するとよい。
さらに、前記押込工程では、前記リテーナーに当接して押し込む押込部と、前記バルブコッターを供給する供給部とを前記リテーナーに対し一体的に移動することが好ましい。
またさらに、前記位置決め工程では、前記シリンダヘッドを固定保持した状態で、前記シリンダヘッドを回転することが好ましい。
さらにまた、前記位置決め工程では、前記シリンダヘッドを固定保持した状態で、前記シリンダヘッドの傾斜角度を調整することが好ましい。
本発明によれば、バルブステムをリテーナーの孔部に挿入する際に、バルブステムがバルブコッターを介してリテーナーに及ぼす影響を抑止することで、バルブステムとリテーナーの孔部とで形成される隙間にバルブコッターを迅速且つ高精度に嵌め込むことができる。
本発明の実施形態に係るバルブコッター嵌込システムを概略的に示す部分断面図である。 図2Aは、エンジンバルブの部品を示す断面図であり、図2Bは、エンジンバルブの部品を組み付けた状態を示す断面図である。 図1の装着装置を拡大して示す部分断面図である。 図4Aは、バブルコッター嵌込システムの動作を示す第1説明図であり、図4Bは、バブルコッター嵌込システムの動作を示す第2説明図であり、図4Cは、バブルコッター嵌込システムの動作を示す第3説明図である。 図5Aは、バブルコッター嵌込システムの動作を示す第4説明図であり、図5Bは、バブルコッター嵌込システムの動作を示す第5説明図であり、図5Cは、バブルコッター嵌込システムの動作を示す第6説明図である。 図6Aは、図1の保持装置を回転動作した状態を示す部分断面図であり、図6Bは、図1の保持装置を傾動動作した状態を示す部分断面図である。 図7Aは、第1変形例に係るバブルコッター嵌込システムの部分断面図であり、図7Bは、第2変形例に係るバルブコッター嵌込システムの部分断面図である。
以下、本発明に係るバルブコッター嵌込システムについて、バルブコッター嵌込方法との関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、バルブコッター嵌込システム10は、エンジンのシリンダヘッド12内に設けられたバルブステム14に対し、リテーナー16及びバルブコッター18を装着する装置として構成されている。以下の説明においては、バルブコッター嵌込システム10の理解を容易にするために、先ずシリンダヘッド12、バルブステム14、リテーナー16及びバルブコッター18の構成について詳述していく。
本実施形態に係るシリンダヘッド12は、車両用エンジンに搭載される構造物であり、図示しないシリンダブロックの上部に装着される。シリンダヘッド12は、シリンダブロックの燃焼室(図示せず)に通じる吸気ポート20及び排気ポート22を備える。吸気ポート20は、燃料と空気との混合ガスを燃焼室内に供給し、排気ポート22は、燃焼室内の燃焼した排気ガスを排出する。また、シリンダヘッド12の吸気ポート20と排気ポート22の間には、燃焼室内を臨む点火プラグ24が取り付けられている。
シリンダヘッド12には、これら吸気ポート20及び排気ポート22の燃焼室側の開口を開閉する吸気バルブ26及び排気バルブ28が取り付けられる。バルブステム14、リテーナー16及びバルブコッター18は、これら吸気バルブ26及び排気バルブ28(以下、まとめてエンジンバルブ30ともいう)を構成する部品である。
図1、図2A及び図2Bに示すように、エンジンバルブ30のバルブステム14は、吸気ポート20又は排気ポート22を貫通してバルブスプリング32が収容される収容室34から所定長さ突き出される棒状部材である。吸気バルブ26と排気バルブ28の各バルブステム14は、点火プラグ24を中心に、上部側が互いに離間するよう所定角度傾斜して設けられる。バルブステム14の下端部(燃焼室側の開口寄りの端部)には、径方向外側に拡がる円盤状のフランジ部14aが形成されている。このフランジ部14aは、燃焼室側の開口を閉塞する外径に形成されている。
一方、バルブステム14の上端部側の所定位置には、外側面の周方向に沿って環状の凹部14bが形成されている。凹部14bは、断面視で円弧状に形成されている。リテーナー16及びバルブコッター18は、この凹部14bの周囲に装着固定される。
収容室34に収容されるバルブスプリング32は、同じく収容室34から突き出されるバルブステム14の周囲を囲うように配置される。このバルブスプリング32は、軸方向に沿って所定の弾性力で伸縮するように形成されており、その一端にエンジンバルブ30のリテーナー16が引っ掛かる。バルブスプリング32は、エンジンバルブ30が燃焼室側に変位した際に、エンジンバルブ30を逆方向に弾性復帰させる。
リテーナー16は、バルブステム14を挿入可能な孔部16aを中央部に有する円盤状部材であり、バルブスプリング32の直径よりも大きな外径に形成される。リテーナー16は、バルブスプリング32の一端が引っ掛かる周縁部16bと、周縁部16bの内側で下方向に突出形成された中央突部16cとを有し、孔部16aはこの中央突部16cに貫通形成されている。
孔部16aは、バルブステム14の外径よりも大きな内径を有し、バルブステム14を孔部16aに挿入した状態では、バルブステム14と孔部16aの間に隙間36が形成される。この隙間36には、バルブコッター18が嵌め込まれる。また、孔部16aを構成する中央突部16cの内面は、下方に向かって小径となるように傾斜するテーパ内壁16dに形成されている。テーパ内壁16dは、バルブコッター18を隙間36に嵌め込む際に、バルブコッター18を所望の姿勢に案内することができる。
バルブコッター18は、2つの部材(第1部材38、第2部材40)に分割可能であり、第1部材38と第2部材40は、バルブステム14とリテーナー16の孔部16aとで形成される隙間36にそれぞれ嵌め込まれることで、バルブステム14とリテーナー16を強固に接続する。第1部材38と第2部材40が一体化されると、バルブコッター18は、頂部が切り欠かれた円錐状部材を呈する。また、一体化された状態では、バルブコッター18の中央部に上下に貫通する係合孔18aが形成される。この係合孔18aは、バルブステム14の外径に一致する内径を有する。
第1部材38と第2部材40は、リテーナー16に囲われることで互いに内側に押されて一体化し、バルブステム14の外側面に密着する。係合孔18aを構成するバルブコッター18の上部内側面には、バルブステム14の凹部14bに挿入される環状の凸部18bが設けられている。凸部18bは凹部14bに一致する断面形状を有する。また、バルブコッター18の外側面には、リテーナー16のテーパ内壁16dの傾斜に一致するテーパ外壁18cが形成されている。
エンジンバルブ30の組立は、バルブステム14と、バルブスプリング32の一端に載置されたリテーナー16とを相対変位させることで、図2Aに示すように、リテーナー16の下側から孔部16aにバルブステム14を挿入する。そして、バルブステム14をリテーナー16の上側に貫通した状態で、第1部材38と第2部材40の凸部18bがバルブステム14の凹部14bに入り込むように、バルブステム14とリテーナー16の孔部16aに形成される隙間36に第1部材38と第2部材40を挿入し、さらにバルブステム14とリテーナー16を離間方向に変位させる。この結果、バルブコッター18のテーパ外壁18cがリテーナー16のテーパ内壁16dにより内側に押し込まれつつ互いに密着し、凹部14bと凸部18bが嵌合してバルブステム14の外側面とバルブコッター18の内側面が密着する。これにより、バルブステム14、リテーナー16及びバルブコッター18の組立(バルブコッター18の嵌め込み)がなされる。
ところで、従来は、バルブコッター18をリテーナー16の孔部16aに予め収容した状態で、バルブステム14をリテーナー16の下側から挿入していた(特許文献1参照)。このため、バルブステム14がバルブコッター18に干渉し、このバルブコッター18がバルブスプリング32に配置されるリテーナー16を横方向にずらす(偏心する)ように作用し、バルブコッター18の嵌込不良を生じさせていた。
これに対し、本実施形態に係るバルブコッター嵌込システム10は、リテーナー16を変位させた後にバルブコッター18の供給を行うことで、バルブステム14の挿入時におけるバルブコッター18の干渉を防ぎ、リテーナー16の偏心を抑止するように構成されている。以下、このバルブコッター嵌込システム10について具体的に説明していく。
図1に戻り、バルブコッター嵌込システム10は、概略的には、シリンダヘッド12の下側でこのシリンダヘッド12を固定保持する保持装置42と、シリンダヘッド12の上方にあってバルブステム14にリテーナー16及びバルブコッター18を装着する装着装置44とを備える。
保持装置42は、シリンダヘッド12を保持する保持部46と、保持部46を回転してシリンダヘッド12を回転させる回転機構48と、保持部46を傾斜してシリンダヘッド12の傾斜角度を調整可能な傾斜機構50とを有する。
保持部46は、傾斜機構50の上側に設けられる傾動台52と、傾動台52の上面に設けられシリンダヘッド12が直接載置される回転台54と、シリンダヘッド12が回転台54上において面方向に移動しないようにその周囲を固定するフレーム体56と、フレーム体56と協働してフレーム体56の上方からシリンダヘッド12を押さえつける蓋体58とを有する。傾動台52は、略中心部を基点に所定の角度範囲で傾斜自在となっており、傾斜機構50によって傾斜角度が制御される。一方、回転台54は、傾動台52に対し回転自在となっており、回転機構48から回転駆動力が伝達されることで、シリンダヘッド12を載置したまま回転がなされる。
回転機構48は、回転台54の回転駆動源となる駆動モータ60と、駆動モータ60の回転駆動力を回転台54に伝達する伝達部(図示せず)とを有する。駆動モータ60は、制御部62により回転駆動力が制御され、回転台54に固定保持されたシリンダヘッド12を所定量回転させる。
傾斜機構50は、傾動台52の中心部を支持する上側支柱64と、上側支柱64の下部に設けられるヒンジ66を基点に上側支柱64を傾動自在に支持する下側支柱68と、傾動台52の一方側を上下に変位させる傾動用シリンダ70と、下側支柱68を挟んだ傾動用シリンダ70の反対側に設けられ、傾動台52の下面に設けられる緩衝部材52aを受けて傾動台52の傾斜を規制する受部72とを有する。傾動用シリンダ70は、上下に進退可能な可動バー70aを有し、この可動バー70aの上端部は、傾動台52の下面の取付部52bに回動自在に接続されている。傾動用シリンダ70は、制御部62により可動バー70aの進退移動が制御されることで、傾動台52の傾斜角度を調整しつつ傾斜させる。
制御部62は、回転機構48及び傾斜機構50を一体的に制御可能であり、駆動モータ60及び傾動用シリンダ70の駆動を適宜制御することで、シリンダヘッド12に設けられるバルブステム14及びバルブスプリング32の軸線Lを垂直方向に位置決めすることが可能である。また、保持装置42には、位置決めされたバルブスプリング32の上端に、リテーナー16を供給するリテーナー供給機構(図示せず)が設けられてもよい。
図1及び図3に示すように、バルブコッター嵌込システム10の装着装置44は、バルブスプリング32の上端に載置されたリテーナー16の上方に配置される。この装着装置44は、リテーナー16に対向する押込筒74(押込部)と、押込筒74の内部から側方にわたって設けられバルブコッター18を供給可能な供給部76と、押込筒74の上側で押込筒74及び供給部76を共に支持し上下に進退させる変位用シリンダ78とを有する。また、装着装置44には、リテーナー16の上方に押込筒74が確実に位置するように、押込筒74の軸線と直交する平面方向に変位用シリンダ78を移動させる平面位置決め機構79が設けられていてもよい。さらに、装着装置44側を固定として、保持装置42側に、シリンダヘッド12を回転台54(又は傾動台52)の面方向に移動させてリテーナー16と押込筒74を対向させる位置決め機構(図示せず)を設けてもよく、或いは、保持装置42と装着装置44の両方に位置決め機構を設けてもよい。
押込筒74は、上部が塞がれた円筒状に形成されており、変位用シリンダ78により上下に変位する。押込筒74の下端面部74aは、環状の平坦面となっており、押込筒74の下方向への変位においてリテーナー16に接触してリテーナー16を下方向に押し込む。そのため、押込筒74の直径は、リテーナー16の周縁部16bに略一致する寸法に設定されている。この押込筒74の下部寄り側面には供給部76(シュータ80)が挿入されている。
供給部76は、バルブコッター18の第1部材38と第2部材40を別経路且つ1個毎に供給するように構成されている。供給部76は、第1部材38と第2部材40を別々に収容及び案内する一対のシュータ80、80(傾斜案内部)と、各シュータ80、80に設けられる一対の供給制御機構82、82とを有する。なお、以下の説明では、第1部材38を供給するシュータ80及び供給制御機構82(図3中の左側の部材)を代表的に詳述し、特に指示のない限り、これと対称に配置される第2部材40を供給するシュータ80及び供給制御機構82については説明を省略する。
シュータ80は、第1部材38を案内する管体として形成されており、その内部には軸方向に沿って案内路84が設けられている。シュータ80は、案内路84を構成する面に沿って第1部材38が滑落可能な角度で傾斜している。案内路84を滑り落ちる第1部材38は、案内路84の下部側に形成された送出口84aから外部に送り出される。また、シュータ80の上部には、第1部材38を案内路84に導入するための導入口84bが形成されている。なお、一対のシュータ80、80の導入口84b、84bには、第1部材38と第2部材40を各シュータ80、80の案内路84、84に供給するバルブコッター供給装置(図示せず)がそれぞれ設けられていてもよい。
シュータ80は、その下部側が押込筒74の内部に挿入されており、送出口84aを構成するシュータ80の最下端部が押込筒74の下端面部74aにちょうど一致する高さとなるように取り付けられている。一対のシュータ80、80の最下端部は、バルブステム14の直径よりも若干幅広にとなるよう互いに離間しており、シュータ80、80によるバルブステム14の接触が防止されている。
また、シュータ80の上部は、押込筒74に取り付けられた支持フレーム86によって所定の傾斜角度に保持されている。シュータ80は、支持フレーム86の取付位置の変更に応じて、傾斜角度を調整できるように構成されている。
一方、供給制御機構82は、シュータ80に収容された第1部材38を所望のタイミングで1個毎に送出口84aから送出する機能を有している。供給制御機構82は、シュータ80の所定位置に取り付けられる供給用シリンダ88と、案内路84内において第1部材38の凸部18bに引っ掛かり可能な係止片90とを有する。
供給用シリンダ88は、シュータ80の側面に形成された挿入孔92に対向し、案内路84に対して進退移動を行う供給バー88aを有する。供給バー88aの先端部は、斜めに切り欠かれることで第1部材38を押し出す押出部88bとなっている。また、供給用シリンダ88は、制御部62に接続されており、制御部62により供給バー88aの進退移動が制御される。
係止片90は、挿入孔92に対応する所定位置に設けられ(垂下され)、第1部材38の凸部18bに引っ掛かることで、案内路84に収容されている複数の第1部材38を弾性的に堰き止めている。係止片90に引っ掛かる最下端の第1部材38は、テーパ外壁18cの上側角部が挿入孔92に露出される位置で止められている。そのため、供給バー88aが挿入孔92を介して案内路84内に進出すると、供給バー88aの押出部88bが第1部材38の上側角部に当たり、係止片90を弾性変形させるように第1部材38を押し出す。これにより、最下端の第1部材38は、係止片90の引っ掛かりが外れ、案内路84に沿って滑り落ち送出口84aから送り出される。
制御部62は、一対の供給用シリンダ88、88の供給バー88a、88aを同時に進退移動させるように制御しており、第1部材38と第2部材40は送出口84a、84aから略同時に供給される。また、制御部62は、変位用シリンダ78の駆動も制御している。変位用シリンダ78は、押込筒74を支持している変位バー78aを上下方向に移動する。押込筒74は、変位バー78aの変位にともないリテーナー16の上面に押し当てられ、さらにリテーナー16を介して、バルブスプリング32を圧縮方向に押し込んで所定位置(嵌込案内位置)まで変位される。
制御部62は、バルブスプリング32を所定位置まで押し込んだ状態で、供給用シリンダ88の供給バー88aを案内路84に進出させる。これにより、バルブスプリング32が圧縮された状態で、リテーナー16の上部からバルブコッター18(第1部材38と第2部材40)が供給される。
本実施形態に係るバルブコッター嵌込システム10は、基本的には以上のように構成されており、次にこのバルブコッター嵌込システム10によるバルブコッター嵌込方法(すなわち、エンジンバルブ30の組立)について具体的に説明していく。
エンジンバルブ30の組立では、先ずシリンダヘッド12を保持装置42に固定保持し、バルブスプリング32の上端部にリテーナー16を配置する。そして、制御部62により、保持装置42の回転機構48又は傾斜機構50を駆動して、バルブステム14及びバルブスプリング32の軸線Lが垂直方向となるようにシリンダヘッド12の保持位置を調整し、リテーナー16がちょうど押込筒74に対向するように位置決めする(位置決め工程)。
次に、制御部62は、変位用シリンダ78を駆動して押込筒74を下方向に変位させていき、図4Aに示すように、押込筒74の下端面部74aをリテーナー16の周縁部16bに押し当てる。さらに、押込筒74を下方向に変位させることで、図4Bに示すように、バルブステム14と相対的にリテーナー16を下方向に押し込み、バルブスプリング32を下方向に圧縮させていく(押込工程)。本実施形態の押込工程では、リテーナー16の孔部16aにバルブコッター18が配置されていない。そのため、バルブスプリング32の圧縮時にリテーナー16の偏心が良好に抑止される。すなわち、押込工程において、バルブステム14がリテーナー16の孔部16aに挿入されても、バルブステム14がバルブコッター18を介して間接的にリテーナー16に干渉することが回避される。よって、バルブステム14の軸線Lに対するリテーナー16のずれが抑止される。
バルブステム14がリテーナー16の孔部16aを貫通した状態では、バルブステム14とリテーナー16の孔部16aとで隙間36が形成される。この隙間36は、リテーナー16の偏心が防止されていることで、バルブステム14の周囲を均等な幅で囲う空間となる。
図4Cに示すように、制御部62は、バルブステム14の上端部がリテーナー16から所定長さ突出した位置(以下、嵌込案内位置という)で、変位用シリンダ78の駆動を停止する。これにより、押込筒74は、リテーナー16を介してバルブスプリング32を圧縮させた状態で、嵌込案内位置にて待機する。
その後、制御部62は、供給用シリンダ88、88を駆動して、図5Aに示すように、供給バー88a、88aをシュータ80、80内に進出させる。これにより、最下端にあった第1部材38と第2部材40が供給バー88a、88aにより押し出され、案内路84、84を滑り落ちて送出口84a、84aから送出される。第1部材38と第2部材40は、リテーナー16の上部から孔部16aに供給され、ちょうど隙間36に入り込むように案内される(供給工程)。
供給工程の後、制御部62は、変位用シリンダ78を駆動して押込筒74によるバルブスプリング32の押し込みを解除し、バルブスプリング32を上方向(伸長方向)に弾性復帰させる。これによりリテーナー16も上方向に変位する。この際、隙間36に供給された第1部材38と第2部材40は、テーパ外壁18cがリテーナー16のテーパ内壁16dから上方向に向かう応力を受けることで、互いに近接する方向に案内される。また、図5Bに示すように、嵌込案内位置に供給された第1部材38と第2部材40の凸部18bは、バルブステム14の凹部14bに容易に入り込む。つまり、第1部材38と第2部材40は、隙間36への嵌め込みのずれが確実に抑止され、バルブステム14の外側面に密着するように誘導される(嵌込工程)。
その結果、図5Cに示すように、押込筒74を上方向に変位してリテーナー16から離間した状態では、リテーナー16とバルブコッター18が嵌合し、バルブスプリング32から上方向に弾性力が付与されてもリテーナー16の変位が規制される。すなわち、バルブコッター18は、バルブステム14とリテーナー16の孔部16aとで形成される隙間36に精度よく嵌め込まれ、リテーナー16をバルブステム14に強固に固定させる。
また、バルブコッター嵌込システム10は、一方のエンジンバルブ30(例えば、排気バルブ28)を組み立てた後、保持装置42を動作することで他方のエンジンバルブ30(例えば、吸気バルブ26)をそのまま組み立てることが可能である。すなわち、図6Aに示すように、排気バルブ28の組立後に、保持装置42は、回転機構48の駆動モータ60を駆動して回転台54を180°回転させることで、吸気バルブ26(バルブステム14)の軸線Lを垂直方向に位置決めする。この場合、回転台54に対する2本のバルブステム14、14の軸線Lの傾斜角度が等しければ、シリンダヘッド12(傾動台52)を傾斜した状態で回転させることにより、吸気バルブ26を押込筒74に簡単に対向させることができる。
また、図6Bに示すように、排気バルブ28の組立後に、保持装置42は、傾斜機構50の傾動用シリンダ70を駆動して傾動台52の傾斜角度を変動させることで、吸気バルブ26(バルブステム14)の軸線Lを垂直方向に位置決めしてもよい。この場合、2本のバルブステム14、14の軸線Lの傾斜角度が異なっていても、傾動台52の傾斜角度を調整することで吸気バルブ26を垂直方向に適切に位置決めすることが可能である。勿論、制御部62は、回転機構48と傾斜機構50の両方を駆動して吸気バルブ26を位置決めしてもよい。また、吸気バルブ26を位置決めする際に、押込筒74と吸気バルブ26の相対位置がずれる場合は、平面位置決め機構79により装着装置44の位置を変動させてもよい。
以上のように、本実施形態に係るバルブコッター嵌込システム10及びバルブコッター嵌込方法によれば、バルブコッター18が孔部16aに配置されていない状態で、押込筒74がバルブスプリング32の圧縮方向にリテーナー16を押し込むことで、バルブステム14がリテーナー16の孔部16aを貫通する際に、バルブステム14がリテーナー16に干渉することが阻止される。すなわち、嵌込作業において、バルブステム14からバルブコッター18を介してリテーナー16に及ぼされる影響が回避され、バルブステム14に対するリテーナー16のずれ(偏心)が抑えられる。そして、リテーナー16のずれが抑えられた状態で、供給部76が、バルブスプリング32の反対側から隙間36に入り込むように第1部材38と第2部材40を供給することで、第1部材38と第2部材40を隙間36に迅速且つ高精度に嵌め込むことができる。その結果、バルブコッター18の嵌込作業を効率的に行うことが可能となり、また歩留まりを大幅に向上することができる。
この場合、バルブスプリング32の伸長方向の弾性復帰にともない、第1部材38及び第2部材40の凸部18bがバルブステム14の凹部14bに自動的に入り込むように案内することで、バルブスプリング32によりリテーナー16が押し戻される際に、凹部14bと凸部18bがスムーズに嵌ることになり、作業効率が一層向上する。しかも、供給した第1部材38や第2部材40を押さえつけるための構造を設ける必要がなくなるため、システムを簡単に構成することができる。
また、供給部76は、第1部材38と第2部材40を滑らせて供給するシュータ80に、第1部材38と第2部材40を略同時且つ1個毎に供給する供給制御機構82を有することで、押込筒74がバルブスプリング32を圧縮した状態で、第1部材38と第2部材40を高速且つ精度よく供給することができる。
さらに、バルブコッター嵌込システム10は、押込筒74と供給部76がリテーナー16に対し一体的に移動可能であることで、リテーナー16を所定位置に押し込んだ際に、第1部材38と第2部材40を供給する供給部76の位置決めも完了するため、嵌込作業をより一層効率的に行うことができる。
また、本発明に係るバルブコッター嵌込システム10は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の構成をとり得ることは勿論である。以下、バルブコッター嵌込システム10の変形例について幾つか説明していく。なお、以降の変形例の説明において、本実施形態と同じ構成又は同一の機能を有する構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7Aに示す第1変形例に係るバルブコッター嵌込システム10Aは、バルブコッター18を供給する供給部76A(装着装置44A)の構成が本実施形態に係るバルブコッター嵌込システム10と異なっている。すなわち、供給部76Aは、供給制御機構82Aによって、バルブコッター18を収容するシュータ80の傾斜角度を変動させ、シュータ80の傾斜角度に応じて第1部材38と第2部材40を1個毎に供給する構成となっている。
具体的には、供給制御機構82Aは、押込筒74の側方に供給用シリンダ94を備え、この供給用シリンダ94は、供給用シリンダ94から直線状に延びてシュータ80の下部寄り側面を支持する第1バー94aと、第1バー94aに揺動自在に取り付けられる中間バー94bと、中間バー94bの一端部から直線状に延びてシュータ80の側面を支持する第2バー94cとを有する。また、第2バー94cの所定位置には、第2バー94cの進退移動を緩衝し且つ移動量を調整する緩衝用シリンダ95が設けられている。
供給制御機構82Aは、中間バー94bの中心が回転基点として機能し、供給用シリンダ94によって第1バー94aが進出すると中間バー94bが回転基点に基づき回転し第2バー94cが逆方向に移動(後退)する。これにより、第1バー94aと第2バー94cにより支持されているシュータ80の傾斜角度が緩やかになり、第1部材38と第2部材40の供給が停止される。一方、供給用シリンダ94によって第1バー94aが後退すると、シュータ80の傾斜角度が急になり、第1部材38と第2部材40の供給が行われる。
バルブコッター嵌込システム10Aは、以上のように供給部76Aを構成しても、リテーナー16の上部からバルブステム14と孔部16aとで形成される隙間36にバルブコッター18(第1部材38、第2部材40)を供給することができる。要するに、第1部材38と第2部材40を供給する機構は、特に限定されるものではなく、リテーナー16が嵌込案内位置に位置した状態(バルブスプリング32の圧縮状態)で第1部材38と第2部材40を1個毎に供給可能な種々の構成を採用することができる。なお、供給部76、76Aによる第1部材38と第2部材40の供給タイミングは、同時ではなく、ずれていてもよい。
図7Bに示す第2変形例に係るバルブコッター嵌込システム10Bは、押込筒74の内部に設けられ押込筒74の上下の変位とは別に上下に変位する可動押さえ部96を備える点で、バルブコッター嵌込システム10、10Aとは異なる。可動押さえ部96は、第1部材38及び第2部材40が供給部76から隙間36に供給された後に、下方向に変位して、その下端面が第1部材38と第2部材40の近接位置に(又は接触するように)配置される。これにより、リテーナー16が上方向に移動する際に、可動押さえ部96の下端面により第1部材38と第2部材40を押さえることができる。よって、隙間36に供給された第1部材38と第2部材40が一層確実に隙間36内に止められ、バルブコッター18は、バルブステム14やリテーナー16との嵌合が促進される。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10、10A、10B…バルブコッター嵌込システム
12…シリンダヘッド 14…バルブステム
14b…凹部 16…リテーナー
16a…孔部 18…バルブコッター
18b…凸部 30…エンジンバルブ
32…バルブスプリング 36…隙間
38…第1部材 40…第2部材
42…保持装置 44、44A…装着装置
48…回転機構 50…傾斜機構
74…押込筒 76、76A…供給部
80…シュータ 82、82A…供給制御機構

Claims (12)

  1. シリンダヘッドに設けられるバルブステムとバルブスプリングを係止するリテーナーの孔部とで形成された隙間に、複数の部材からなるバルブコッターを嵌め込むバルブコッター嵌込システムであって、
    前記シリンダヘッドを固定保持する保持装置と、
    前記バルブコッターが前記孔部に配置されていない状態で、前記バルブスプリングの圧縮方向に前記リテーナーを押し込む押込部と、
    前記バルブスプリングの圧縮状態で、前記バルブスプリングの反対側から前記隙間に入り込むように前記複数の部材を供給する供給部とを有する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込システム。
  2. 請求項1記載のバルブコッター嵌込システムにおいて、
    前記バルブステムは、前記バルブコッターに形成された凸部に係合可能な凹部を有し、
    前記供給部は、前記押込部の押込み解除による前記バルブスプリングの伸長方向の弾性復帰にともない、前記凹部に前記凸部が自動的に入り込むように前記複数の部材を前記隙間に案内可能である
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込システム。
  3. 請求項2記載のバルブコッター嵌込システムにおいて、
    前記供給部は、
    前記複数の部材を異なる経路から滑らせて供給する複数の傾斜案内部と、
    前記複数の傾斜案内部に設けられ、前記リテーナーに対し前記複数の部材を略同時且つ1個毎に供給する供給制御機構とを有する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のバルブコッター嵌込システムにおいて、
    前記押込部と前記供給部は、前記リテーナーに対し一体的に移動可能である
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のバルブコッター嵌込システムにおいて、
    前記保持装置は、前記シリンダヘッドを固定保持した状態で、前記シリンダヘッドを回転可能な回転機構を有する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込システム。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のバルブコッター嵌込システムにおいて、
    前記保持装置は、前記シリンダヘッドを固定保持した状態で、前記シリンダヘッドの傾斜角度を調整可能な傾斜機構を有する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込システム。
  7. シリンダヘッドに設けられるバルブステムとバルブスプリングを係止するリテーナーの孔部とで形成された隙間に、複数の部材からなるバルブコッターを嵌め込むバルブコッター嵌込方法であって、
    前記バルブスプリングの端部に前記リテーナーを配置した状態で、前記リテーナーを所定位置に位置決めする位置決め工程と、
    前記バルブコッターが前記孔部に配置されていない状態で、位置決めされた前記リテーナーを前記バルブスプリングの圧縮方向に押し込む押込工程と、
    前記バルブスプリングの圧縮状態で、前記バルブスプリングの反対側から前記隙間に入り込むように前記複数の部材を一緒に供給する供給工程と、
    前記供給工程後に、前記バルブスプリングの押し込みを解除し、前記バルブスプリングを伸長方向に弾性復帰させ、前記バルブコッターを前記隙間に嵌め込む嵌込工程とを有する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込方法。
  8. 請求項7記載のバルブコッター嵌込方法において、
    前記バルブステムは、前記バルブコッターに形成された凸部に係合可能な凹部を有し、
    前記供給工程では、前記嵌込工程における前記バルブスプリングの伸長方向の弾性復帰にともない、前記凹部に前記凸部が自動的に入り込むように前記複数の部材を前記隙間に案内する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込方法。
  9. 請求項8記載のバルブコッター嵌込方法において、
    前記供給工程では、複数の傾斜案内部を介して、前記複数の部材を、異なる経路から滑らせて前記リテーナーに対し略同時且つ1個毎に供給する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のバルブコッター嵌込方法において、
    前記押込工程では、前記リテーナーに当接して押し込む押込部と、前記バルブコッターを供給する供給部とを前記リテーナーに対し一体的に移動する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込方法。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項に記載のバルブコッター嵌込方法において、
    前記位置決め工程では、前記シリンダヘッドを固定保持した状態で、前記シリンダヘッドを回転する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込方法。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載のバルブコッター嵌込方法において、
    前記位置決め工程では、前記シリンダヘッドを固定保持した状態で、前記シリンダヘッドの傾斜角度を調整する
    ことを特徴とするバルブコッター嵌込方法。
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