JP2014117121A - 冷却装置及び冷却方法並びに鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した継続冷却を行うことができ、車両用電力変換装置による電力変換を安定且つ確実に行わせること。
【解決手段】電力変換回路12を有する発熱部13を備えた車両用電力変換装置3を冷却する装置であって、発熱部で発生する熱を放熱させる放熱手段20と、放熱手段に外気Aを供給する外気供給手段と、圧縮気体発生源から供給された圧縮気体によって旋回気流を内部に生じさせると共に該旋回気流を冷気Cと暖気Hとに分離し、該冷気を放熱手段に供給するボルテックスチューブ22と、ボルテックスチューブ及び外気供給手段の作動を制御する制御部と、を備え、制御部は、外気供給手段による外気の供給量を減少させたときに、ボルテックスチューブによる冷気の供給を開始させる冷却装置4を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、車両用電力変換装置を冷却する冷却装置及び冷却方法、並びに鉄道車両に関する。
鉄道車両には、該鉄道車両における駆動用電動機の制御等を行う装置として電力変換装置が取り付けられている。この電力変換装置内には、交流電力を直流電力に変換するコンバータユニットや、直流電力を交流電力に変換するインバータユニット等が内蔵されており、いずれのユニットも半導体素子のスイッチング動作を利用して電力変換を行うものである。これら両ユニットは、電力変換回路を構成する半導体素子及びその周辺回路の電気部品を具備するユニットとして筐体内に収納されている。このとき、両ユニットは、電力変換回路毎又は電力変換回路の相毎に、構成する部品群を1つにまとめたユニットとされる場合が多く、筐体内に複数個内蔵される。
なお、以下の背景技術の説明では、コンバータユニット及びインバータユニットを総称して、パワーユニットと称する。
ところで、電力変換時、半導体素子ではスイッチングによる電力損失に起因する熱(熱損失)が発生する。従って、パワーユニットの適正な動作を行わせるためには、上記熱を効率良く外気に放出し、半導体素子の温度を許容温度以下に冷却し続けることが必要不可欠とされる。
そこで、通常半導体素子には発生した熱を電力変換装置の外部へ排出させるためのヒートシンク又はフィン等の放熱手段が取り付けられている。そして、この放熱手段を風冷式又は水冷式の冷却方式で冷却を行っている。例えば、風冷式の場合ではフィンに冷却風を当てることで冷却を行い、水冷式の場合ではヒートシンクに冷却水を循環させることで冷却を行っている。なお、発生する熱損失が大きい(出力容量の大きい)機関車等では、水冷式が有効とされている。
上記した水冷式の場合において、スムーズな排熱を行うために、例えば電力変換装置における筐体内にブロア(送風機)等で強制通風される冷却風洞を設け、この冷却風洞内に上記冷却水との熱交換を行わせる熱交換器を配設した構成が多く採用されている。
このような構成による冷却システムによれば、パワーユニット内の半導体素子で発生した熱を、冷却水を通じて熱交換器に伝え、該熱交換器において冷却風洞内に通風された冷却風との間で熱交換させることで該冷却風洞内に拡散させる。そして、冷却風を利用して、この拡散した熱を冷却風洞内から鉄道車両の外部に排熱させている。
特開2010−283991号公報
しかしながら、上述した冷却を適切に行うには、ブロアによって冷却風洞内に取り込まれる冷却風の入風温度が一定温度以下とされていることが必要とされ、入風温度が高温の場合には冷却性能が低下してしまう。
入風温度が高温になってしまう状況の一例としては、例えばトンネル内の走行中においてブレーキ抵抗器を作動させた場合等が考えられる。この場合には、ブレーキ抵抗器で発生した熱が、トンネル内であるがゆえに鉄道車両から効率良く拡散されず、冷却風洞内に取り込まれて入風温度を上昇させてしまうためである。
従って、トンネル内での走行中にブレーキ抵抗器を作動させるような状況の場合には、高温の冷却風が冷却風洞内に取り込まれてしまうことを防止するために、ブロアを一時停止させる対応がなされている。そのため、この間、パワーユニットで発生する熱を鉄道車両の外部に排熱させることが難しく、電力変換装置に対する冷却性能を低下させてしまうものであった。
実施形態における冷却装置は、電力変換回路を有する発熱部を備えた車両用電力変換装置を冷却する冷却装置であって、前記発熱部で発生する熱を放熱させる放熱手段と、前記放熱手段に外気を供給する外気供給手段と、圧縮気体発生源から供給された圧縮気体によって旋回気流を内部に生じさせると共に該旋回気流を冷気と暖気とに分離し、該冷気を前記放熱手段に供給するボルテックスチューブと、前記ボルテックスチューブ及び前記外気供給手段の作動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記外気供給手段による前記外気の供給量を減少させたときに、前記ボルテックスチューブによる前記冷気の供給を開始させることを特徴とする。
実施形態における鉄道車両は、前記冷却装置と、前記車両用電力変換装置と、前記冷却装置及び前記車両用電力変換装置が取り付けられた車体と、を備えることを特徴とする。
実施形態における冷却方法は、電力変換回路を有する発熱部を備えた車両用電力変換装置を冷却する冷却方法であって、前記発熱部で発生する熱を放熱させる放熱手段に対して、外気供給手段により外気を供給する外気供給工程と、圧縮気体発生源からの圧縮気体をボルテックスチューブ内に供給して旋回気流を内部に生じさせると共に、該旋回気流を冷気と暖気とに分離させ、分離した冷気を前記放熱手段に供給する冷気供給工程と、を備え、前記冷気供給工程を停止した状態で前記外気供給工程を行うと共に、前記外気の温度が予め設定された基準温度を超えた場合には、前記外気の供給量を減少させると共に、前記冷気供給工程を開始させることを特徴とする。
第1の実施形態における電気機関車を示す図である。 図1に示す車両用電力変換装置及び冷却装置の構成図である。 図2に示すボルテックスチューブの横断面図である。 第2の実施形態における車両用電力変換装置及び冷却装置の構成図である。 第3の実施形態における車両用電力変換装置及び冷却装置の構成図である。 第3の実施形態における車両用電力変換装置及び冷却装置の変形例を示す構成図である。 第4の実施形態における車両用電力変換装置及び冷却装置の構成図である。 第5の実施形態における冷却装置の簡易図である。 第6の実施形態における車両用電力変換装置及び冷却装置の構成図である。 第7の実施形態における冷却装置の簡易図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、鉄道車両の一例として電気機関車を例に挙げて説明する。
<第1の実施形態>
(電気機関車の構成)
図1に示すように、第1の実施形態の電気機関車1は、車体2と、この車体2における機器室内の床上に設置された車両用電力変換装置3及び冷却装置4と、を備えている。
車両用電力変換装置3は、架線5からパンタグラフ6を介して供給された交流電力をコンバータユニットで直流電力に変換し、さらにその直流電力をインバータユニットで交流電力に変換、又はパンタグラフ6を介して供給された直流電力をインバータユニットで交流電力に変換し、例えば車輪7が取り付けられた台車8の近傍に設けられた電動機9や、車体2における各電気装備品(空調機等)に交流電力を供給する装置である。
冷却装置4は、車両用電力変換装置3の後述する発熱部13から発生される熱を車体2の外部に排熱させて、車両用電力変換装置3を冷却する装置である。
(車両用電力変換装置の構成)
上記車両用電力変換装置3について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、車両用電力変換装置3は、床上に設置された箱状の筐体10を備えている。
筐体10は、内部が車体2の上下方向に延びる仕切り壁10aによって冷却風洞R1と設置室R2とに区画されている。
冷却風洞R1内には、熱交換器26が配設される。
設置室R2内には、パワーユニット11、冷却水タンク27、循環ポンプ28及び各機器間を接続する循環パイプ25が配設されている。パワーユニット11内には、電力変換回路12の半導体素子12aや、図示しないフィルタコンデンサ及びゲートアンプ等の電気品が内蔵されている。パワーユニット11の半導体素子12aは、ゲートアンプのターンオン/ターンオフの信号によってスイッチング動作をすることで、交流電力を直流電力へ変換、又は直流電力を交流電力へ変換する。これら半導体素子12aを含む電力変換回路12は、上記スイッチングによる電力変換時に電力損失に起因する熱を発生するため、発熱部13とする。
なお、図示の例では、パワーユニット11を2つ配設しているが、この場合に限定されるものではない。また、1つのパワーユニット11内に設けられる半導体素子12a及び電力変換回路12の個数は各図に示す場合に限定されるものではない。
(冷却装置の構成)
続いて、発熱部13からの熱を放熱するための冷却装置4について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、冷却装置4は、発熱部13で発生する熱を放熱させる放熱手段20と、放熱手段20が有する熱交換器26に冷却風(外気)Aを供給する冷却風供給手段(外気供給手段)21と、冷気Cを放熱手段20に供給するボルテックスチューブ22と、ボルテックスチューブ22及び冷却風供給手段21の作動を制御する制御部23と、を備えている。
〔冷却装置の放熱手段〕
上記放熱手段20は、図2に示すように、冷却水(熱媒体)W1を利用して発熱部13で発生した熱を放熱させる水冷式タイプとされ、発熱部13と熱交換する冷却水W1が流通する循環パイプ(熱媒体流路)25と、冷却水W1と冷却風Aとの間で熱交換させる熱交換器26と、冷却水W1が貯留される冷却水タンク(タンク)27と、冷却水タンク27内に貯留されている冷却水W1を、循環パイプ25を通じて循環させる循環ポンプ28と、を備えている。
循環パイプ25は、冷却水タンク27と循環ポンプ28との間を接続する第1循環パイプ25Aと、循環ポンプ28と各パワーユニット11との間を接続する第2循環パイプ25Bと、各パワーユニット11と熱交換器26との間を接続する第3循環パイプ25Cと、熱交換器26と冷却水タンク27との間を接続する第4循環パイプ25Dと、を備えている。
従って、循環ポンプ28を駆動させることで、冷却水タンク27内の冷却水W1を、各パワーユニット11を経由させた後、熱交換器26内に流入させ、その後、再度冷却水タンク27内に戻すように循環させることが可能とされている。図2では、冷却水W1の流れを白抜き矢印で図示している。
なお、各パワーユニット11内には、例えば半導体素子12aが固定されている受熱板に取り付けられた図示しない冷却パイプが取り付けられており、この冷却パイプの入口側に循環ポンプ28に接続された第2循環パイプ25Bが接続され、冷却パイプの出口側に熱交換器26に接続された第3循環パイプ25Cが接続されている。
これにより、発熱部13で発生された熱を冷却水W1との間で熱交換させて、発熱部13を冷却することができると共に、熱交換によって温度上昇した冷却水W1を熱交換器26に流入させることが可能となる。
熱交換器26は、冷却風Aが供給される冷却風洞R1内に図示しない固定金具等により固定されており、内部に、第3循環パイプ25C側から流入された冷却水W1を冷却水タンク27に接続された第4循環パイプ25D側に流出させるための図示しない内部流路が設けられている。
これにより、発熱部13との熱交換によって温度上昇した冷却水W1を冷却風Aとの間で熱交換させて、冷却水W1を温度低下させることができる。また、この熱交換によって発生した熱は、熱交換器26の周囲に放散される。なお、熱交換器26の外表面には、冷却風Aとの熱交換を効率良く行うためのフィン26aが複数形成されている。
〔冷却装置の冷却風供給手段〕
上記冷却風供給手段21は、図1及び図2に示すように、筐体10の内部に設けられた上記冷却風洞R1と、この冷却風洞R1内に冷却風Aを供給するブロア(送風機)30と、を備えている。
冷却風洞R1は、車体2の上下方向に沿って設けられており、下方側が冷却風Aの入口とされ、上方側が冷却風Aの出口とされる。筐体10には、冷却風洞R1の下方及び上方に対応する部分に開口部10bがそれぞれ形成されており、この開口部10bを通じて冷却風洞R1内に冷却風Aを供給、又は冷却風洞R1内から冷却風Aを排出させることが可能とされる。これにより、熱交換器26に対して冷却風Aを直接当てるように供給できると共に、熱交換器26の周囲に放散された熱を冷却風洞R1の外部に排出させることが可能とされる。
なお、冷却風洞R1内から排出された冷却風Aは、車体2の天井を通過して上方側に排出される。
ブロア30は、車体2の床上において筐体10に隣接するように配設されており、図示しないダクトを通じて冷却風Aを冷却風洞R1内に供給している。このブロア30は、制御部23によって作動が制御されている。
なお、このブロア30から供給される冷却風Aを、車体2の床下に取り付けられている電動機9に対して供給し、電動機9を冷却させることに用いても構わない。
〔冷却装置のボルテックスチューブ〕
上記ボルテックスチューブ22は、図2及び図3に示すように多段の円筒状に形成され、コンプレッサ(圧縮気体発生源)31から供給された圧縮空気(圧縮気体)Eによって旋回気流を内部に生じさせると共に、この旋回気流を冷気(低温ガス)Cと暖気(高温ガス)Hとに分離するチューブである。
このボルテックスチューブ22は、冷気排出口40aが形成された冷気排出筒40、旋回筒41、暖気筒42、及び暖気排出口43aが形成されると共に圧力弁44が設けられた暖気排出筒43が、この順に軸方向に沿って連設されて構成されている。
なお、これら各筒のうち、旋回筒41の内径が最も拡径している。また、冷気排出口40aは暖気排出口43aよりも縮径している。
旋回筒41には、内部に圧縮空気Eを流入させるための流入口41aが半径方向に形成されている。詳細には、旋回筒41の内周壁に向けて接線方向に圧縮空気Eが流入するように流入口41aが形成されている。これにより、圧縮空気Eは旋回筒41の内部で高速に旋回して旋回気流となり、暖気筒42側に流入する。
暖気筒42に流入した旋回気流は、該暖気筒42の内周壁に沿って旋回すると共に、冷気排出口40aと暖気排出口43aとの圧力差等によって、暖気筒42の内周壁に沿って旋回する暖気Hと、暖気Hの内側で旋回する冷気Cとに分離する。そして、この分離によって生じた暖気Hは暖気排出口43aから排出され、冷気Cは暖気排出口43aとは軸方向の反対側に位置する冷気排出口40aから排出される。
上記のように構成されたボルテックスチューブ22は、熱交換器26に対して冷気Cを直接供給することができるように配設されている。具体的には、図2に示すようにボルテックスチューブ22は、筐体10に形成された取付孔10cを介して冷却風洞R1内に冷気排出筒40を突出させ、冷気排出口40aが熱交換器26に向いた状態で筐体10に対して一体的に固定(例えば、溶接やボルト等による締結固定等)されている。なお、流入口41a及び暖気排出口43aは、筐体10の外部に位置している。
これにより、冷気排出口40aから排出された冷気Cを利用して、熱交換器26内の冷却水W1との間で熱交換を行うことも可能とされる。
コンプレッサ31は、車体2の床上において筐体10に隣接するように配設されており、ボルテックスチューブ22の流入口41aに接続されたエア配管35を通じて圧縮空気Eを旋回筒41内に供給している。この際、コンプレッサ31は制御部23によって作動が制御されており、制御部23からの指示によって必要時にだけ圧縮空気Eをボルテックスチューブ22の流入口41aに供給している。
なお、圧力弁44の調整により、暖気排出口43aから排出される暖気Hの排出量を減少させると、冷気排出口40aから排出される冷気Cの排出量が増大し、且つ冷気温度が高くなる。一方、暖気Hの排出量を増大させると、冷気Cの排出量が減少し、且つ冷気温度が低くなる。また、ボルテックスチューブ22に供給する圧縮空気Eを高圧にするほど、暖気Hの排出量及び冷気Cの排出量の総排出量が増大し、且つ暖気Hと冷気Cとの温度差が大きくなる。
従って、熱交換器26との間で最適な熱交換を行えるように、熱交換器26及びボルテックスチューブ22のサイズ設計や、冷気温度(−数十℃)、冷気Cの排出量等を調整すると良い。
〔冷却装置の制御部〕
図1に示す制御部23は、例えば電気機関車1の走行を総合的に制御する図示しない制御ユニットの一部であり、ボルテックスチューブ22の作動、即ちコンプレッサ31の作動を制御すると共に、冷却風供給手段21の作動、即ち、ブロア30の作動を総合的に制御している。
特に、制御部23は電気機関車1の走行中又は停止中、基本的には常時ブロア30を作動させ、コンプレッサ31については停止させている。そして、走行中に、ブロア30によって冷却風洞R1内に供給される冷却風Aの温度が予め設定された基準温度を超える温度となる場合には、制御部23は冷却風Aの供給量を減少させるようにブロア30を制御すると共に、コンプレッサ31の作動を開始するように制御する。
(作用効果)
次に、上述したように構成された冷却装置4の作用について説明する。
はじめに、電気機関車1の走行中又は停止中において、制御部23はコンプレッサ31を停止させていると共にブロア30だけを作動させる。これにより、図2に示すように、冷却風Aを冷却風洞R1内に連続して供給し続けることができ、放熱手段20における熱交換器26に対して冷却風Aを当て続けることができる(外気供給工程)。
従って、熱交換器26内を流れている冷却水W1と冷却風Aとの間で熱交換を行わせることができ、発熱部13との間による熱交換によって温度上昇した冷却水W1の温度を低下させることができると共に、冷却風Aを利用して熱交換器26の周囲に放熱された熱を車体2の外部に排熱させることができる。
このように、冷却水W1の温度上昇を防止しながら、冷却水W1を利用して車両用電力変換装置3の冷却を確実に行うことができる。
ところで、本実施形態では、冷却風供給手段21に加えてボルテックスチューブ22を備えているので、必要に応じてボルテックスチューブ22を利用して車両用電力変換装置3の冷却を行うことができる。
例えば、電気機関車1がトンネル内を走行している間に、ブレーキ抵抗器を作動させるような場合には、該ブレーキ抵抗器から発生する熱の影響により冷却風Aの温度が上昇することが考えられる。そのため、このような場合には、冷却風Aを導入するよりも、導入しない方が熱交換効率を高くできるので、制御部23は冷却風Aの供給量を減少或いは停止させるようにブロア30を制御すると共に、コンプレッサ31を作動させて圧縮空気Eをボルテックスチューブ22に供給させる。
すると、ボルテックスチューブ22内には、上記圧縮空気Eの供給によって旋回気流が生じると共に、該旋回気流が冷気Cと暖気Hとに分離して、冷気排出口40a及び暖気排出口43aからそれぞれ排出される。そのため、冷気排出口40aから排出された冷気Cを熱交換器26に対して直接吹き付けるように供給することができる(冷気供給工程)。
これにより、温度上昇した冷却風Aを熱交換器26に供給してしまうことを抑制しつつ、ボルテックスチューブ22からの冷気Cを利用して、熱交換器26内を流れる冷却水W1との熱交換を行うことができる。また、これと同時に熱交換器26の周囲に放熱された熱を、冷気Cの吹き付けを利用して車体2の外部に排熱させることができる。
従って、冷却風Aの供給量を減少或いは停止させた場合でも、車両用電力変換装置3の冷却を引き続き行うことができる。
上述したように本実施形態によれば、通常時には冷却風Aを利用して車両用電力変換装置3の冷却を行うことができ、また、冷却風Aの温度が上昇するような状況があったとしても、冷却風Aの供給量を減少又は停止させつつ、ボルテックスチューブ22による冷気Cを利用して車両用電力変換装置3の冷却を引き続き行うことができる。
従って、安定した継続冷却を行うことができ、車両用電力変換装置3による電力変換を安定且つ確実に行わせることができる。
特に、従来構成に加え、ボルテックスチューブ22を具備する簡便な構成で済むので、重量の増大化を防止しつつ、大きな設置スペース等を確保する必要もなく優れている。そのため、本実施形態の冷却装置4を、電気機関車1だけでなく様々な鉄道車両に適用することも可能であり、汎用性に優れている。
また、本実施形態では、ボルテックスチューブ22からの冷気Cを熱交換器26に対して直接吹き付けるように供給しているので、冷気Cを広範囲に拡散させることなく効率良く集中的に熱交換器26に供給できる。従って、冷却水W1との熱交換を効率良く行い易い。また、既存の熱交換器26を利用して冷気Cによる熱交換を行えるので、部品コストを抑えることができ、低コスト化を図り易い。
(第1の実施形態の変形例)
上述した第1の実施形態では、ボルテックスチューブ22を1つだけ配設させたが、1つに限定されるものではなく、複数のボルテックスチューブ22を上下方向に沿って並べ、熱交換器26の全体に冷気Cをむらなく吹き付けるように構成しても構わない。
また、ボルテックスチューブ22を1つだけ配設する場合には、熱交換器26の全体に冷気Cを吹き付けることができるように、熱交換器26のサイズに応じてボルテックスチューブ22のサイズを設計すると良い。
更には、熱交換器26よりも下方側(冷却風Aの上流側)に冷気排出口40aが位置するようにボルテックスチューブ22を配設しても良いし、ボルテックスチューブ22を斜めに固定して冷気Cを熱交換器26の下方側から直接吹き付けるようにしても良い。特に、冷却風Aの流通方向において熱交換効率が最大となるように冷却風洞R1内に熱交換器26が配設されるように設計されているので、冷気Cの供給方向を冷却風Aの流通方向に略一致させることが望ましい。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態では、ボルテックスチューブ22の冷気Cを熱交換器26に直接吹き付けるように供給することで熱交換を行ったが、第2の実施形態では循環パイプ25に対して冷気Cを供給することで冷却水W1との熱交換を行う点である。
なお、この第2の実施形態においては、第1の実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
(冷却装置の構成)
図4に示すように、本実施形態の冷却装置50では、筐体10内における設置室R2内に第2の熱交換器51を備えていると共に、ボルテックスチューブ22が配設されている。
第2の熱交換器51は、冷却水タンク27に隣接して配置されており、内部には第2の熱媒体W2が封入されている。この第2の熱媒体W2としては、熱伝導性に優れたものが良く、例えば水が挙げられる。そして、循環パイプ25のうち、冷却水タンク27と循環ポンプ28とを接続している第1循環パイプ25Aは、第2の熱交換器51内を通過するように配管されている。
ボルテックスチューブ22は、図示しない固定金具を介して筐体10の内部に固定されており、冷気排出口40a及び暖気排出口43aには、それぞれ冷気パイプ52及び暖気パイプ53が接続されている。
冷気パイプ52は、第2の熱交換器51内を一旦通過した後、筐体10の外部まで引き延ばされている。なお、筐体10の外部まで引き延ばされた冷気パイプ52の端部は排気口52aとされている。
従って、冷気排出口40aから排出された冷気Cを、第2の熱交換器51内において第2の熱媒体W2を介して上記第1循環パイプ25Aに供給することができ、この第2の熱媒体W2を介して冷気Cと冷却水W1との間で熱交換を行わせることが可能とされる。そして、熱交換によって温度が上昇した冷気Cは、冷気パイプ52の排気口52aから筐体10の外部に排出される。
一方、暖気パイプ53は、冷気パイプ52のうち、第2の熱交換器51を通過した後の部分に連結されている。そのため、暖気排出口43aから排出された暖気Hは、熱交換によって温度が上昇した冷気Cと共に排気口52aから排出される。
なお、第1循環パイプ25Aのうち第2の熱交換器51内を通過する部分、及び冷気パイプ52のうち第2の熱交換器51内を通過する部分については、それぞれ第2の熱媒体W2との接触面積を大きく確保するように、図4に示すように例えば蛇腹状に蛇行させることが好ましい。
(作用効果)
上述したように構成された本実施形態の冷却装置50によれば、ボルテックスチューブ22からの冷気Cを利用して、第2の熱交換器51内において第1循環パイプ25Aを流れる冷却水W1との熱交換を行えるので、冷却風Aの供給量が減少或いは停止したとしても、発熱部13との間による熱交換によって温度上昇した冷却水W1の温度を低下させることができる。
従って、車両用電力変換装置3の冷却を引き続き行うことができ、該車両用電力変換装置3による電力変換を安定且つ確実に行わせることができる。また、熱交換によって温度上昇した冷気C及び暖気Hについても筐体10の外部に排出できるので、これらが車両用電力変換装置3の冷却に影響を与えてしまうこともない。
特に、第2の熱交換器51内において、第1循環パイプ25A及び冷気パイプ52を蛇行させて第2の熱媒体W2との接触面積を大きく確保しているので、第1の実施形態の場合よりも、冷気Cと冷却水W1との熱交換を効率良く行い易い。
(第2の実施形態の変形例)
上述した第2の実施形態では、ボルテックスチューブ22を筐体10内に配設させたが、筐体10の外部に配設し、冷気パイプ52だけを筐体10の内部に引き込んで第2の熱交換器51内を通過させた後、筐体10の外部に引き出すように配管しても構わない。但し、冷気排出口40aから第2の熱交換器51までの距離が長いと、その間に冷気Cの温度が上昇してしまうので、ボルテックスチューブ22を筐体10内に配設させることが好ましい。
また、上述した第2の実施形態では、第2の熱交換器51内における第2の熱媒体W2を介して第1循環パイプ25Aに冷気Cを供給したが、この場合に限られず、第1循環パイプ25Aに対して、冷気Cを直接吹き付けても良いし、第1循環パイプ25A以外の循環パイプ25に対して冷気Cを供給しても良い。
<第3の実施形態>
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
第2の実施形態との異なる点は、第2の実施形態では、第2の熱媒体W2を介して循環パイプ25に冷気Cを供給することで、冷気Cと冷却水W1との熱交換を行ったが、第3の実施形態では、冷却水タンク27内に貯留されている冷却水W1に対して冷気Cを供給することで熱交換を行う点が異なる。
なお、この第3の実施形態においては、第2の実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
(冷却装置の構成)
図5に示すように、本実施形態の冷却装置60では、冷却水タンク27内に貯留されている冷却水W1に対して冷気Cを直接噴射することができるようにボルテックスチューブ22が配設されている。具体的には、冷却水タンク27に形成された取付孔27aを介して冷却水タンク27内に冷気排出筒40を突出させるように、冷却水タンク27に対してボルテックスチューブ22が一体的に固定されている。
これにより、冷気排出口40aから排出された冷気Cを冷却水W1に直接噴射することができ、冷却水タンク27に貯留されている冷却水W1の全体を冷却することが可能とされる。
また、冷却水タンク27には、貯留されている冷却水W1の液面よりも上方に位置する部分に圧力開放パイプ61が接続されている。この圧力開放パイプ61は、筐体10の外部まで引き延ばされており、その端部は排気口61aとされている。また、圧力開放パイプ61には、冷却水タンク27内の圧力が一定圧を超えたときに開弁する圧力開放弁62が介装されている。
これにより、冷気Cの噴射により冷却水タンク27内の圧力が上昇したとしても、圧力を排気口61aから筐体10の外部に開放でき、冷却水タンク27内の圧力を一定圧以下に抑えることができる。
また、本実施形態における暖気パイプ53は、圧力開放パイプ61のうち圧力開放弁62が設けられた部分の後流側に連結されている。これにより、暖気排出口43aから排出された暖気Hは、圧力開放パイプ61を通って排気口61aから排出される。
(作用効果)
上述したように構成された本実施形態の冷却装置60によれば、ボルテックスチューブ22からの冷気Cを冷却水タンク27内の冷却水W1に直接噴射させることで、熱交換を行うことができるので、冷却風Aの供給量が減少或いは停止したとしても、発熱部13との間による熱交換によって温度上昇した冷却水W1の温度を低下させることができる。
従って、車両用電力変換装置3の冷却を引き続き行うことができ、該車両用電力変換装置3による電力変換を安定且つ確実に行わせることができる。特に、冷却水W1に対して冷気Cを直接噴射させるので、冷却水W1と冷気Cとを直接接触させて熱交換を行わせることができるうえ、冷却水W1内部を上昇する冷気Cだけでなく、冷却水タンク27上部に滞留する冷気Cを利用して冷却水W1との間で熱交換を行わせることができる。従って、第1の実施形態及び第2の実施形態の場合に比べて、熱交換を効率良く行い易い。
また、冷気Cの噴射により冷却水タンク27内の圧力が上昇したとしても、上昇した圧力を排気口61aから筐体10の外部に開放して逃がすことができ、冷却水タンク27内の圧力を一定圧以下に抑えて冷却水タンク27を保護できる。
(第3の実施形態の変形例)
上述した第3の実施形態では、冷却水タンク27内の冷却水W1に冷気Cを直接噴出させることで該冷気Cを供給させたが、配管等を介して冷気Cを供給しても構わない。
例えば、図6に示すように、冷気排出口40aと圧力開放パイプ61とを接続する接続パイプ65を、冷却水タンク27内に貯留されている冷却水W1に浸漬するように設けても良い。このようにすることで、接続パイプ65を介して冷気排出口40aから排出された冷気Cを冷却水W1に供給でき、冷却水W1と冷気Cとの間で熱交換を行わせることができる。
なお、この場合において、冷却水W1との接触面積を大きく確保するように、接続パイプ65を例えば蛇腹状に蛇行させることが好ましい。
また、この場合には、圧力開放パイプ61は、熱交換によって温度が上昇した冷気Cを筐体10の外部に排出するためのパイプとして機能し、第3の実施形態における圧力開放弁62を設ける必要はない。
<第4の実施形態>
次に、本発明に係る第4の実施形態について説明する。
第1の実施形態との異なる点は、冷却風Aの温度を検出する熱動継電器を具備している点である。
なお、この第4の実施形態においては、第1の実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
(冷却装置の構成)
図7に示すように、本実施形態の冷却装置70では、冷却風洞R1内に供給される冷却風Aの温度を検出する熱動継電器(温度検出部)71を備えている。
この熱動継電器71は、温度検出を行う検出部71aと、動作信号を制御部23に出力する本体部71bと、を備え、冷却風洞R1内に検出部71aを突出させた状態で本体部71bが仕切り壁10aに固定されている。なお、熱動継電器71は冷却風洞R1の入口側に配置されており、冷却風洞R1内に入風しはじめる冷却風Aの入風温度を検出している。
本体部71bは、検出部71aによって検出された冷却風Aの入風温度が予め設定された基準温度を超える温度に達したと判断したときに、上記動作信号を制御部23に出力する。なお、基準温度としては、所望する温度に自由に設定することが可能であり、本実施形態では熱交換に適さない温度(例えば、数十℃以上の高温)とされている。より具体的には、冷却風Aを導入するよりも導入しない方が、熱交換効率が高くなる温度とされている。
(作用効果)
上述したように構成された本実施形態の冷却装置70によれば、ブロア30の作動によって冷却風Aを冷却風洞R1内に供給し、熱交換器26において冷却風Aと冷却水W1との熱交換を行っている間、熱動継電器71により冷却風Aの入風温度を監視することができる。そのため、例えばトンネル内の走行中に、ブレーキ抵抗器から発生する熱の影響により冷却風Aの温度が上昇した場合には、その温度変化を速やか且つ正確に把握することができる。
そして、入風温度が基準温度を超えた場合には、熱動継電器71の本体部71bは制御部23に動作信号を出力する。これにより、制御部23は例えばブロア30を直ちに停止、或いはブロア30の回転数を減少させて、冷却風Aの供給量を減少或いは停止させたうえで、コンプレッサ31を作動させる。これにより、ボルテックスチューブ22の冷気Cによる熱交換に切り替えることができる。
このように、本実施形態によれば、冷却風Aの入風温度を正確に把握できるので、入風温度に基づいてブロア30及びコンプレッサ31の作動をより適切に制御しながら、効率の良い冷却を行うことができる。
(第4の実施形態の変形例)
上述した第4の実施形態では、熱動継電器71を冷却風洞R1の入口側に配置して、冷却風Aの入風温度を検出したが、この場合に限定されるものではなく、例えば熱交換器26の近傍に配置して、熱交換器26に供給される直前の冷却風Aの温度を検出するようにしても構わない。また、熱動継電器71を冷却風洞R1の入口の外側に配置して、入風前の冷却風Aの温度を検出しても良い。さらに、熱動継電器71の本体部71bが検出部71aによって検出された温度に応じた信号を制御部23に出力し、制御部23が入風温度を監視しても良い。
<第5の実施形態>
次に、本発明に係る第5の実施形態について説明する。
第4の実施形態との異なる点は、ボルテックスチューブ22内に供給する圧縮空気Eの圧力を調整する圧力レギュレータを具備する点である。
なお、この第5の実施形態においては、第4の実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
(冷却装置の構成)
図8に示すように、本実施形態の冷却装置80では、コンプレッサ31とボルテックスチューブ22とを接続するエア配管35に、圧力レギュレータ(圧力調整部)81が介装されている。なお、図8では、一部構成品だけを簡略的に図示した簡易図としている。
圧力レギュレータ81は、コンプレッサ31の作動によってエア配管35を通じてボルテックスチューブ22の流入口41aに供給される圧縮空気Eの圧力を、加圧、減圧調整して任意の圧力に調整可能な弁体であり、制御部23によって作動が制御されている。
詳細には、制御部23は圧力レギュレータ81の開度を電気信号として出力し、圧力レギュレータ81はこの電気信号を受けて開弁すると同時に、任意の圧力で圧縮空気Eをボルテックスチューブ22に供給するように作動する。
また、本実施形態の制御部23は、熱動継電器71の本体部71bから動作信号が出力されたときに、ブロア30を停止させると共に、コンプレッサ31を作動させ、且つ圧力レギュレータ81に対して該圧力レギュレータ81を開弁させるための電気信号を入力する。
(作用効果)
上述したように構成された本実施形態の冷却装置80によれば、冷却風洞R1内への冷却風Aの入風温度が基準温度を超え、熱動継電器71の本体部71bから制御部23に動作信号を出力されると、制御部23はブロア30を停止させたうえで、コンプレッサ31を作動させると共に、圧力レギュレータ81に電気信号を出力して開弁させる。これにより、ボルテックスチューブ22に対して圧縮空気Eを供給することができ、冷気Cを利用した熱交換を行わせることができる。
特に、圧力レギュレータ81による開弁を利用して、ボルテックスチューブ22に対して所定のタイミングで精度良く圧縮空気Eを供給できるので、車両用電力変換装置3の冷却をさらに効率良く行うことができる。
(第5の実施形態の変形例)
上述した第5の実施形態において、圧力レギュレータ81により、所望する圧力で圧縮空気Eをボルテックスチューブ22に供給しても良い。通常、ボルテックスチューブ22に供給する圧縮空気Eを高圧にするほど、暖気Hの排出量及び冷気Cの排出量の総排出量が増大し、且つ暖気Hと冷気Cとの温度差が大きくなることが知られている。
従って、所望する圧力で圧縮空気Eをボルテックスチューブ22に供給することで、冷気Cの排出量及び温度を任意に調整することが可能となる。従って、ボルテックスチューブ22の冷却性能を調整することができ、より最適な熱交換を行わせて車両用電力変換装置3の冷却をさらに効率良く行うことができる。
また、上述した第5の実施形態において、圧力レギュレータ81の開弁後に、冷却風Aの温度及びブロア30の回転数等に応じて、圧力レギュレータ81の開度を調整しても良い。
<第6の実施形態>
次に、本発明に係る第6の実施形態について説明する。
第1の実施形態との異なる点は、冷却水W1の温度を検出する温度センサを具備する点である。なお、この第6の実施形態においては、第1の実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
(冷却装置の構成)
図9に示すように、本実施形態の冷却装置90では、冷却水タンク27に冷却水W1の温度を検出する熱電対(温度センサ)91が取り付けられている。また、この熱電対91には、検出された冷却水W1の温度を記録するデジタルレコーダ(記録部)92が接続されている。
(作用効果)
上述したように構成された本実施形態の冷却装置90によれば、デジタルレコーダ92が熱電対91で検出された冷却水W1の温度を記録しているので、冷却水W1の温度推移を正確に把握することができる。従って、ブロア30によって供給された冷却風Aとの熱交換によって適切に冷却水W1の温度が低下したか否か、及び、ボルテックスチューブ22による冷気Cとの熱交換によって適切に冷却水W1の温度が低下したか否か等について、正確に把握することが可能である。つまり、車両用電力変換装置3の冷却が適切に行われているか否かを監視することができる。
また、冷却水W1の温度推移を正確に把握できるので、これを指針に、ボルテックスチューブ22から排出される冷気Cの温度や排出量の調整を容易に行うことができ、より安定した冷却を実現することができる。
(第6の実施形態の変形例)
上述した第6の実施形態では、冷却水タンク27に熱電対91を取り付けたが、冷却水W1の温度を検出することができれば、循環パイプ25等に設置しても構わない。但し、冷却水タンク27に取り付けることで、各パワーユニット11に供給される前段階における冷却水W1の温度を正確に検出できると共に、循環パイプ25内に比べれば冷却水タンク27内の方が冷却水W1の流れが穏やかであるので、正確な温度を検出し易い。
<第7の実施形態>
次に、本発明に係る第7の実施形態について説明する。
第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態では、圧縮空気Eをコンプレッサ31によりボルテックスチューブ22に供給したが、第7の実施形態では、電気機関車1における空気ブレーキ用の圧縮空気を利用してボルテックスチューブ22に供給する点である。なお、この第7の実施形態においては、第1の実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
(空気ブレーキ装置の構成)
図10に示すように、本実施形態の電気機関車1は空気ブレーキ装置100を具備している。なお、図10では一部構成品だけを簡略的に図示した簡易図としている。
空気ブレーキ装置100は、最適なブレーキ圧に圧力調整された空気ブレーキ用の圧縮空気E1が溜められたブレーキ用タンク101と、制輪子102を車輪7に対して圧接させるブレーキシリンダ103と、ブレーキ用タンク101とブレーキシリンダ103との間に接続されたブレーキパイプ104と、ブレーキ用タンク101に圧縮空気E1を溜め込むコンプレッサ105と、ブレーキパイプ104に介装されたブレーキ弁106と、を備える。
ブレーキ弁106は、ブレーキ作動時に開弁し、ブレーキパイプ104に供給された圧縮空気E1をブレーキシリンダ103に送り込んで、制輪子102による車輪7のブレーキを行わせている。
(冷却装置の構成)
本実施形態の冷却装置110では、ボルテックスチューブ22の流入口41aに接続されているエア配管35が、ブレーキパイプ104のうちブレーキ用タンク101とブレーキ弁106との間に位置する部分に接続されている。これにより、ブレーキ用タンク101に溜められた圧縮空気E1は、ブレーキパイプ104から分岐してエア配管35内に常時流れ込んでいる。
また、エア配管35には、制御部23からの指示を受けて作動する圧力レギュレータ111が介装されている。この圧力レギュレータ111は、エア配管35内に流れ込んできた圧縮空気E1の圧力を、加圧、減圧調整して任意の圧力に調整可能な弁体であり、制御部23からの指示を受けて開弁すると同時に、任意の圧力で圧縮空気E1をボルテックスチューブ22に供給するように作動する。
(作用効果)
上述したように構成された本実施形態の冷却装置110によれば、ブレーキ用の圧縮空気E1を利用してボルテックスチューブ22に供給することができるので、ボルテックスチューブ22専用のコンプレッサ(例えば、第1の実施形態におけるコンプレッサ31)を具備する必要がない。従って、構成の簡略化を図ることができ、冷却装置110のコンパクト化を図り易い。
また、本実施形態の場合でも、圧力レギュレータ111により、ボルテックスチューブ22に対して所望する圧力で圧縮空気E1を供給できるので、ボルテックスチューブ22の冷却性能を調整することができ、車両用電力変換装置3の冷却を効率良く行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、鉄道車両の一例として電気機関車1を例に挙げて説明したが、この場合に限られず、その他の鉄道車両でも構わない。
また、上記各実施形態では、筐体10の内部に仕切り壁10aで区画された冷却風洞R1を形成したが、この冷却風洞R1は筐体10の外部に設けても構わない。この場合には、熱交換器26を冷却風洞R1内に配置させれば良い。
また、上記各実施形態では、冷却水W1を用いた水冷式で発熱部13を冷却する構成としたが、空冷式で冷却する構成を採用しても構わない。
この場合には、例えば各パワーユニット11における発熱部13にフィンを接続し、このフィンを冷却風洞R1内にまで延ばし、冷却風洞R1内に供給された冷却風Aをフィンに当てれば良い。このようにすることで、発熱部13から発生する熱をフィンを通じて冷却風洞R1内にまで伝熱させ、冷却風Aとの熱交換によりその熱を車体2の外部に排熱させることができる。そして、冷却風洞R1内にまで延びたフィンに対して、例えばボルテックスチューブ22の冷気Cを供給させれば良い。
従って、空冷式の場合であっても同様の作用効果を奏功することができる。特に、冷却水W1に関連する各部品が不要となり、主にフィンにより放熱手段20を構成できるので、構成の簡略化を図ることができる。但し、電気機関車1の場合には、発生する熱量が大きいので、空冷式よりは水冷式を採用することが好ましい。
また、上記各実施形態では、ボルテックスチューブ22に対して圧縮空気E1を供給することで、冷気Cを発生させたが、圧縮気体であれば良く、例えば単一のガス或いは混合ガスからなる圧縮ガスを用いても良い。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
A…冷却風(外気)
C…冷気(低温ガス)
E…圧縮空気(圧縮気体)
H…暖気(高温ガス)
R1…冷却風洞
R2…設置室
W1…冷却水(熱媒体)
1…電気機関車
2…車体
3…車両用電力変換装置
4…冷却装置
5…架線
6…パンタグラフ
7…車輪
8…台車
9…電動機
10…筐体
10a…仕切り壁
10b…開口部
10c…取付孔
11…パワーユニット
12…電力変換回路
12a…半導体素子
13…発熱部
20…放熱手段
21…冷却風供給手段(外気供給手段)
22…ボルテックスチューブ
23…制御部
25…循環パイプ(熱媒体流路)
25A…第1循環パイプ
25B…第2循環パイプ
25C…第3循環パイプ
25D…第4循環パイプ
26…熱交換器
26a…フィン
27…冷却水タンク(タンク)
28…循環ポンプ
30…ブロア(送風機)
31…コンプレッサ(圧縮気体発生源)
35…エア配管
40…冷気排出筒
40a…冷気排出口
41…旋回筒
41a…流入口
42…暖気筒
43…暖気排出筒
43a…暖気排出口
44…圧力弁
W2…第2の熱媒体
50…冷却装置
51…第2の熱交換器
52…冷気パイプ
52a…排気口
53…暖気パイプ
27a…取付孔
60…冷却装置
61…圧力開放パイプ
61a…排気口
62…圧力開放弁
65…接続パイプ
70…冷却装置
71…熱動継電器(温度検出部)
71a…検出部
71b…本体部
80…冷却装置
81…圧力レギュレータ(圧力調整部)
90…冷却装置
91…熱電対(温度センサ)
92…デジタルレコーダ(記録部)
E1…圧縮空気
100…空気ブレーキ装置
101…ブレーキ用タンク
102…制輪子
103…ブレーキシリンダ
104…ブレーキパイプ
105…コンプレッサ
106…ブレーキ弁
110…冷却装置
111…圧力レギュレータ

Claims (11)

  1. 電力変換回路を有する発熱部を備えた車両用電力変換装置を冷却する冷却装置であって、
    前記発熱部で発生する熱を放熱させる放熱手段と、
    前記放熱手段に外気を供給する外気供給手段と、
    圧縮気体発生源から供給された圧縮気体によって旋回気流を内部に生じさせると共に該旋回気流を冷気と暖気とに分離し、該冷気を前記放熱手段に供給するボルテックスチューブと、
    前記ボルテックスチューブ及び前記外気供給手段の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記外気供給手段による前記外気の供給量を減少させたときに、前記ボルテックスチューブによる前記冷気の供給を開始させることを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    前記放熱手段は、
    前記発熱部と熱交換する熱媒体が流通する熱媒体流路と、
    前記熱媒体と前記外気との間で熱交換させる熱交換器と、を備え、
    前記ボルテックスチューブは、前記熱媒体との間で熱交換するように前記冷気を供給することを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項2に記載の冷却装置において、
    前記ボルテックスチューブは、前記熱交換器に対して前記冷気を供給することで、前記熱媒体流路内を流通している前記熱媒体との間で前記熱交換を行うことを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項2に記載の冷却装置において、
    前記ボルテックスチューブは、前記熱媒体流路に対して前記冷気を供給することで、該熱媒体流路内を流通している前記熱媒体との間で前記熱交換を行うことを特徴とする冷却装置。
  5. 請求項2に記載の冷却装置において、
    前記放熱手段は、
    前記熱媒体が貯留されるタンクと、
    前記タンク内に貯留されている前記熱媒体を、前記熱媒体流路を通じて循環させる循環ポンプと、を備え、
    前記ボルテックスチューブは、前記タンク内に貯留されている前記熱媒体に対して前記冷気を供給することで、前記タンク内に貯留されている前記熱媒体との間で前記熱交換を行うことを特徴とする冷却装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の冷却装置において、
    前記外気の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記温度検出部で検出された外気温度に基づいて、前記ボルテックスチューブ及び前記外気供給手段の作動を制御することを特徴とする冷却装置。
  7. 請求項6に記載の冷却装置において、
    前記圧縮気体発生源から前記ボルテックスチューブに供給される前記圧縮気体の圧力を調整する圧力調整部を備え、
    前記制御部は、前記温度検出部で検出された外気温度に基づいて前記圧力調整部を制御することを特徴とする冷却装置。
  8. 請求項2から7のいずれか1項に記載の冷却装置において、
    前記熱媒体の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサで検出された熱媒体の温度を記録する記録部と、を備えることを特徴とする冷却装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の冷却装置において、
    前記圧縮気体発生源は、車両の空気ブレーキ用の圧縮空気を前記圧縮気体として前記ボルテックスチューブに供給することを特徴とする冷却装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の冷却装置と、
    前記車両用電力変換装置と、
    前記冷却装置及び前記車両用電力変換装置が取り付けられた車体と、を備えることを特徴とする鉄道車両。
  11. 電力変換回路を有する発熱部を備えた車両用電力変換装置を冷却する冷却方法であって、
    前記発熱部で発生する熱を放熱させる放熱手段に対して、外気供給手段により外気を供給する外気供給工程と、
    圧縮気体発生源からの圧縮気体をボルテックスチューブ内に供給して旋回気流を内部に生じさせると共に、該旋回気流を冷気と暖気とに分離させ、分離した冷気を前記放熱手段に供給する冷気供給工程と、を備え、
    前記冷気供給工程を停止した状態で前記外気供給工程を行うと共に、前記外気の温度が予め設定された基準温度を超えた場合には、前記外気の供給量を減少させると共に、前記冷気供給工程を開始させることを特徴とする冷却方法。
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