JPWO2014155541A1 - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
電力変換装置は、電力を変換するために動作して発熱する電気回路素子111と、電気回路素子111を冷却するための冷却ユニット105とを備える。冷却ユニット105は、電気回路素子111から伝導された熱を取込口119から排出口122へ流れる空気により冷却する。また、冷却ユニット105は、取込口119および取込口119の周囲の部材である枠体120の少なくとも一部に電気回路素子111が発する熱を運ぶ。
Description
本発明は、電力変換装置および電気回路素子の冷却装置に関する。
電車(電気鉄道車両)に搭載される電力変換装置は、架線から供給される電力を変換し、変換した電力を誘導電動機などの負荷へ供給するインバータ回路を備える。インバータ回路から誘導電動機へ供給される電力によって、電車は走行する。
インバータ回路を構成する電気回路素子は、電車の走行時にスイッチング動作を繰り返すため、電気回路素子には熱が発生する。引用文献1に記載の電力変換装置は、電気回路素子の過熱による損傷を防ぐために冷却ユニットを備える。冷却ユニットは、取込口(入風口)と排気口(排風口)との間の冷却風洞に配設され、冷却風洞では取込口から排気口へ向かう通風方向へ電動送風機により空気が強制的に送られる。冷却風洞で流動する空気へ電気回路素子から熱を放出することで、冷却ユニットは電気回路素子を冷却する。
冷却効率を向上させるため、取込口は一般的に外気を取り入れやすい場所、例えば電車の屋根の上、電車の床下から突き出した場所など外気に曝される場所に配置される。そのため、屋根の上、電車の床下で雪が吹きかかる部分などに雪が降り積もると、その雪が塊となって取込口を塞ぐことがある。取込口が塞がれると、冷却風洞に外気を取り込めなくなるので、電気回路素子が冷却されず、やがて電気回路素子が過熱して損傷するおそれがある。
特許文献1に記載の電力変換装置では、取込口が雪で塞がれた場合に電動送風機を逆回転させて、通風方向とは逆向きに冷却風洞の空気を流す。これにより、取込口へ暖気を送って、取込口を塞ぐ雪を融解する。
しかしながら、取込口が雪で塞がれたままで電車を走行させると、電気回路素子が過熱して損傷するおそれがあるので、引用文献1に記載の電力変換装置では、取込口の雪を融解させる間、電車を停止させる必要がある。その結果、電車の運行に遅れが生じてしまうことがある。そのため、電車の運行中に取込口が雪で塞がれないこと、または、屋外で長時間停車した場合などに取込口が雪で塞がれても、それを早く融解して運行できることが求められている。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能な電力変換装置および電気回路素子の冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電力変換装置は、
電力を変換するために動作して発熱する電気回路素子と、
電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置とを備える。
電力を変換するために動作して発熱する電気回路素子と、
電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置とを備える。
本発明によれば、電気回路素子が動作する間は、それが発する熱を利用して、電気回路素子を冷却する空気の取込口の周囲の部材に付着する雪を融解することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。実施の形態の説明では、上下前後左右の方向を用いるが、これは説明のためであって、本発明を限定する趣旨ではない。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る電力変換装置100は、図1Aおよび図1Bに示すように、例えば電車101の床下に設けられる装置であって、架線102から供給される電力を変換し、その変換した電力を誘導電動機103を駆動するために出力する。図1Aが車両の側面から見た図であり、図1Bは車両を前から見た図である。
本発明の実施の形態1に係る電力変換装置100は、図1Aおよび図1Bに示すように、例えば電車101の床下に設けられる装置であって、架線102から供給される電力を変換し、その変換した電力を誘導電動機103を駆動するために出力する。図1Aが車両の側面から見た図であり、図1Bは車両を前から見た図である。
電力変換装置100は、同図に示すように、電気回路部104と、冷却装置としての冷却ユニット105と、制御部106とを備える。なお、同図では、分かり易くするため、電車101に比較して電力変換装置100を大きく示している。
電気回路部104は、集電器107を介して取り入れた直流の電力を変換するためのインバータ回路109aなどが筺体に収納されている。インバータ回路109aおよび他の種類の回路を特に区別しない場合、これらを電気回路109とも称する。なお、電気回路109は、インバータ回路109aに限らず、発熱する電気回路素子を含むものであれば、他の機能を有する電気回路であってもよい。
図2に、電車101が備える主回路の回路構成の概要を示す。インバータ回路109aは、運転士の指示に応じた速度で電車101を走行させるための電力を出力する電気回路である。インバータ回路109aは、集電器107を介して入力される直流の電力を、運転士の指示を受けた制御部106の制御の下で三相交流の電力に変換し、変換した電力を誘導電動機103へ出力する。
インバータ回路109aは、同図に示すように、スイッチング素子111a、ダイオード素子111bなどを有する。スイッチング素子111aとダイオード素子111bとを特に区別しない場合、これらを電気回路素子111とも称する。インバータ回路109aの電気回路素子111は、例えば珪素によって形成される素子であって、運行中にインバータ回路109aが動作するとき発熱する。
冷却ユニット105は、電気回路部104の電気回路素子111を冷却するための冷却装置であって、例えば、図1Aおよび図1Bに示すように電気回路部104に隣接して設けられ、電車101の床下に、図1Bに示すように、車両の側面から出るように設置される。なお、車体の下面との間に空間を持たせ、車体の側面から出ないあるいは出る量が小さくなるように冷却ユニットを設置してもよい。冷却ユニット105を車両の側面から出るように設置しているので、冷却空気をよく取り込むことができるが、降雪時には冷却ユニット105に雪が吹きかかることになる。車体の下面との間に空間を持たせ、車体の側面から出ないあるいは出る量が小さくなるように冷却ユニットを設置した場合も、降雪時には冷却ユニット105に雪が吹きかかることになる。
冷却ユニット105は、その縦断面を図3に示すように、空気取込部113と、流路部114と、送風機116と、冷却部材117と、取込口加熱部118aとを備える。なお、図3は、前後方向および上下方向に平行な面における冷却ユニット105の断面を左方から見た図である。
空気取込部113は、外部の空気を取り込むための取込口119を形成する部位である。空気取込部113は、上方から見て矩形をなす取込口119が設けられた矩形の枠体120と、取込口119を覆うフィルタ121とを有する。枠体120は、アルミニウムや銅などの熱伝導性がよい材料で作られている。フィルタ121は、枠体120に取り付けられた金網などであって、枯葉などが冷却ユニット105の内部へ入ることを防ぐ。枠体120が、取込口の周囲の部材である。
流路部114は、上下が開放した中空の角柱状の部材であって、上方の端面には空気取込部113が固定される。流路部114は、外部へ空気を排出するための排出口122を下端に有し、取込口119から取り込まれた空気が排出口122へ流す流路123を内部に形成する。空気取込部113と流路部114とは、一体に形成してもよい。
流路部114の一側面には、電気回路素子111を搭載した素子搭載部124が嵌合される貫通穴が設けられている。素子搭載部124は、熱伝導性がよい金属板である。流路部114と電気回路部104とは、素子搭載部124を貫通穴に嵌合させた状態でボルトとナットなどで互いに固定される。
送風機116は、羽根が所定の方向へ回転することによって取込口119から排出口122へ強制的に空気を流通させる機器であって、空気取込部113に内蔵される。送風機116は、例えば電動モータにより回転するファンである。
冷却部材117は、電気回路素子111が発する熱を伝導し、伝導した熱を流路123を流れる空気へ放出する部材であって、熱伝導部であるヒートパイプ125と、放熱部であるフィン126とから構成される。
ヒートパイプ125は、図3および図3に示したI−I線における断面図である図4に示すように、内部に冷媒を封入した密閉したパイプである。ヒートパイプ125の基端部は、素子搭載部124との間で熱が伝導するように接触して素子搭載部124の内面に固定される。ヒートパイプ125は、流路部114の内部にて、基端部からやや上方を向きながら前方へ延びる。
なお、熱伝導部には、ヒートパイプ125に代えて熱伝導性がよい金属製の棒材、例えば銅、アルミニウム製の棒材が採用されてもよいが、ヒートパイプ125を採用することによって、その基端部から先端部へ効率的に熱を伝導することができる。
フィン126は、図3および図4に示すように、熱伝導性の材料、例えば銅、アルミニウムなどの金属で作られる平板である。フィン126は、流路部114の内部にて前後方向に複数並べて設けられており、各々が、左右方向および上下方向に平行に配置される。したがって、各フィン126の間が流路123となる。
各フィン126は、ヒートパイプ125が挿設される複数の穴が設けられている。フィン126の穴を形成する周面とヒートパイプ125の外面とは密着しており、ヒートパイプ125とフィン126との間で熱が伝導する。
取込口加熱部118aは、電気回路素子111が発する熱を空気取込部113へ伝導する部材であって、例えば熱伝導性のよい材料で作られた細長い柱状の部材、冷媒を封入したヒートパイプなどで構成される。ここで、取込口加熱部118aにヒートパイプを用いることによって、電気回路素子111が発する熱を空気取込部113へ効率的に伝導することができる。
取込口加熱部118aの基端部は、図3に示すように、取込口119に近い、すなわち最も上方の素子搭載部124との間で熱が伝導するように接触して、その素子搭載部124の一面に固定される。取込口加熱部118aが固定される面と反対側の素子搭載部124の面には、インバータ回路109aのスイッチング素子111aが搭載される。
また、取込口加熱部118aが固定される素子搭載部124には、同図に示すように、温度計127が取り付けられる。温度計127は、スイッチング素子111aの温度を測定して温度データを制御部106へ出力する。
冷却ユニット105の平面図である図5に示すように、2個の取込口加熱部118aは、上方から見てそれぞれが取込口119の概ね半周を囲み、2個で概ね全周を囲むように、空気取込部113の枠体120との間で熱が伝導するように接触して設けられる。
図1Aおよび図1Bを参照する。制御部106は、電気回路109の動作を制御し、例えば電気回路、プロセッサなどの1つまたは複数の組み合わせで構成される。制御部106は、例えば電車101の床下の電気回路部104の内部あるいは近くに設けられてもよい。
制御部106は、電気回路109の動作を制御する方法に、運行モードと発熱モードとの2つの制御モードを有する。これらの制御モードは、例えば運転士の指示に従って切り替えられる。
運行モードは、通常の運行をする場合の制御モードである。運行モードでは、制御部106は、運転士の指示に応じてインバータ回路109aの動作を制御する。例えば、誘導電動機103へ電力が供給されると、電車101は加速または等速で走行し、誘導電動機103への電力の供給が減少すると、電車101は減速する。
発熱モードは、本発明に係る制御部106に特徴的な制御モードであって、電車101を停止させたままで所定の電気回路素子111を発熱させる。例えば、発熱モードで動作する場合に制御部106は、インバータ回路109aの電動機側の開閉器(図示せず)を切りにした状態で、インバータ回路109aのスイッチング素子111aを動作させる。インバータ回路109aが誘導電動機103へ電力を供給することなく動作するので、電車101が停止したままスイッチング素子111aが発熱する。
以上、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置100の構成について説明した。ここから、実施の形態1に係る電力変換装置100の動作について説明する。
(運行モードでの動作)
通常の運行をする場合、制御部106は、上述の運行モードで電気回路109を制御する。すなわち、制御部106は、運転士の指示に応じてインバータ回路109aの動作を制御する。これによって、電車101は、運転士の指示に応じて、加速し、一定速度で走行し、減速し、または停車する。
通常の運行をする場合、制御部106は、上述の運行モードで電気回路109を制御する。すなわち、制御部106は、運転士の指示に応じてインバータ回路109aの動作を制御する。これによって、電車101は、運転士の指示に応じて、加速し、一定速度で走行し、減速し、または停車する。
運行中は、インバータ回路109aの電気回路素子111が動作して発熱する。電気回路素子111が発する熱は、素子搭載部124を介して冷却部材117、すなわちヒートパイプ125およびフィン126へ伝導し、流路123を流れる空気へ放出される。運行中に、空気は、外部から取込口119を介して取り込まれて、流路123を通り、排出口122を介して外部へ排出される。そのため、ヒートパイプ125およびフィン126から放出された熱は、空気を媒体として外部へ排出される。これにより、電気回路素子111を冷却することができ、電気回路素子111の過熱による損傷を防ぐことが可能になる。
冷却ユニット105は、上述のように、取込口119の上方には空間がある。そのため、他の部材で阻害されることなく外部の空気を効率的に取込口119から取り込むことができる。したがって、冷却能力を十分に発揮させることが可能になる。
さらに、運行中は通常、送風機116を動作させるとよい。これによって、流路123を流れる空気の量を増すことができるので、冷却能力を向上させることが可能になる。
電気回路素子111が発する熱は、素子搭載部124を介して冷却部材117へ伝導するだけでなく、取込口加熱部118aを介して空気取込部113へも伝導する。降雪時に運行する場合、取込口加熱部118aが設けられていないときには、フィルタ121に雪が付着し、やがて塊となって取込口119を塞ぐことがある。しかし、電車の運行中も電気回路素子111から発せられる熱が空気取込部113へ伝導されることで、空気取込部113に付着した雪が塊となる前に融解することができる。すなわち、電車101を停止させなくても、空気取込部113に付着した雪を早く融解することができるので、取込口119が雪で塞がれることを防止できる。したがって、雪による電車101の運行への影響を低減させることが可能になる。
(発熱モードでの動作)
例えば雪が降る屋外で電車101を長時間停車させたために取込口119が雪で塞がれた場合、制御部106は、運転士の操作などに基づく発熱モードでの制御指示を受けている間に、上述の発熱モードで電気回路109を制御する。図6は、制御部106が実行する発熱モードでの制御処理の流れを示す。
例えば雪が降る屋外で電車101を長時間停車させたために取込口119が雪で塞がれた場合、制御部106は、運転士の操作などに基づく発熱モードでの制御指示を受けている間に、上述の発熱モードで電気回路109を制御する。図6は、制御部106が実行する発熱モードでの制御処理の流れを示す。
同図に示すように、制御部106は、インバータ回路109aのスイッチング素子111aをスイッチング動作させる(ステップS101)。これによって、電車101を停止させたまま、スイッチング素子111aを発熱させることができる。
インバータ回路109aのスイッチング素子111aが発する熱は、取込口加熱部118aを介して空気取込部113へ伝導する。これにより空気取込部113は加熱されるので、その熱で空気取込部113に付着した雪を融解することができる。
同時に、インバータ回路109aのスイッチング素子111aが発する熱は、素子搭載部124を介して、ヒートパイプ125およびフィン126へ伝導して、流路123を流れる空気へ放出される。取込口119が雪で塞がれているので、外部から流路123へ取り込まれる空気は、ほとんどない。そのため、流路123に放出された熱は、自然対流によって取込口119の方へ伝わり、その熱によっても空気取込部113に付着した雪を融解することができる。
このように、発熱モードでは、インバータ回路109aのスイッチング素子111aが発する熱を利用して、取込口119を塞ぐ雪を早く融解することができる。これによって、取込口119が雪で塞がれた場合に電車101を運行するための準備の時間と労力を軽減し、雪による電車101の運行への影響を低減させることが可能になる。なお、電車101の運行が可能な程度に空気取込部113に付着した雪が融けたことは、例えば駅員、車掌、あるいは運転士が目視により確認するとよい。
発熱モードで制御する場合、制御部106は、温度計127から出力される温度データを取得する。温度データが第1の閾値T1未満を示すとき(ステップS102;No)、制御部106は、インバータ回路109aのスイッチング素子111aの動作を継続させる。温度データが第1の閾値T1以上を示すとき(ステップS102;Yes)、制御部106は、インバータ回路109aのスイッチング素子111aの動作を停止させる(ステップS103)。
温度データが第2の閾値T2(<T1)以上であるとき(ステップS104;No)、制御部106は、インバータ回路109aのスイッチング素子111aの動作を停止させたまま待機する。インバータ回路109aのスイッチング素子111aの温度が低下し、温度データが第2の閾値T2(<T1)未満になると(ステップS104;Yes)、制御部106は、インバータ回路109aのスイッチング素子111aの動作を再開させる(ステップS101)。
このように、インバータ回路109aのスイッチング素子111aの温度がT1以上とならない決められた範囲内になるように、制御部106が発熱モードでの動作を制御することによって、スイッチング素子111aが過熱により損傷することを防ぐことが可能になる。
以上、本発明の実施の形態1について説明したが、実施の形態1はこれに限られない。
例えば、電力変換装置100は、電車101に限らず、その他の電気車、電気自動車、屋外にて使用される装置などに設けられてもよい。負荷は、誘導電動機103に限らず、電灯、空気調和機などであってもよい。
例えば、電力変換装置は、電車の屋根の上に設けられてもよい。この場合、空気取込部に付着した雪だけでなく、屋根に積もった雪が取込口を塞ぐ、または取込口からの空気の取り込みを阻害する可能性がある。本実施の形態によれば、取込口加熱部が、取込口が形成された空気取込部へ電気回路素子により発される熱を伝導する。これにより、空気取込部に付着した雪だけでなく、その近傍の雪も融解することができる。したがって、運行中に電車を停止させなくても、空気取込部に付着した雪およびその近傍の雪を早く融解させることができ、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能になる。
電力変換装置は、電車の屋根の上に設けられる場合には、排出口の周囲の部材に付着した雪、または屋根に積もった雪が排出口を塞ぐ、または排出口122からの空気の排出を阻害する可能性がある。そのため、排出口の周囲の部材に電気回路素子が発する熱を伝える機構を備えるようにしてもよい。
例えば、取込口加熱部は、取込口、枠体およびフィルタを含む空気取込部および取込口の少なくとも一部へ、電気回路素子が発する熱を運べばよい。これによって、電気回路素子から発せられる熱を利用して、取込口が雪で塞がれることを防止できるので、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能になる。なお、取込口へ熱を運ぶとは、取込口の空気が入る部分の空間へ熱を運ぶことを意味する。
冷却ユニットは、被冷却体である電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に被冷却体からの熱を運ぶ冷却装置である。
被冷却体は、電気回路素子以外のものでもよい。屋外にあり、取込口に雪がふりかかるような場合でも、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に被冷却体からの熱を運ぶので、取込口が雪で塞がれることがなく、取込口から空気を取込み、被冷却体を冷却することができる。
取込口加熱部は、望ましくは空気取込部および取込口の全体へ、電気回路素子が発する熱を伝導する。そのために、上方から見た場合に、取込口の周囲だけでなく、取込口の空気が入る空間の部分の空間にも、取込口加熱部を配設してもよい。例えば、図7に示すように、流路部114の最も上方に設けられる3個の素子搭載部124のすべてから、概ねU字状に形成された取込口加熱部118bが配設される例を示す。両側の取込口加熱部118bは、U字の縦の1辺および底部が枠体120に沿い、U字の縦のもう1辺が取込口119の端から3分の1程度の箇所を通る。中央の取込口加熱部118bは、両側の取込口加熱部118bの間でU字の縦の辺が並行しU字の底部が枠体120に沿うように設けられる。なお、取込口加熱部を枠体120に沿わせないで、取込口の空気が入る空間の部分の空間にだけ設けるようにしてもよい。
これにより、空気取込部および取込口の全体に熱を伝導することができるので、空気取込部および取込口の全体の雪をより早く融解することができる。したがって、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能になる。
取込口加熱部は、取込口のフィルタの近くに設けられることが望ましい。これにより、フィルタへより多くの熱を伝えることができるので、空気取込部に付着した雪をより早く融解することができる。したがって、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能になる。
例えば、電気回路素子の一部または全部は、例えば炭化珪素、窒化ガリウム系材料、ダイヤモンドなどのワイドバンドギャップ半導体によって形成されたワイドギャップ半導体素子であってもよい。
珪素で形成された素子の耐熱温度は170度程度であるが、ワイドギャップ半導体素子は250度程度の高温での動作が可能であるため、空気取込部をより高温で維持することができ、空気取込部に付着する雪をより早く融解することができる。そのため、空気取込部への雪の付着を確実に防いで、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能になる。
また、ワイドギャップ半導体素子は耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、電気回路素子の小型化が可能である。そのため、ワイドギャップ半導体素子を採用することによって、インバータ回路などを有する電気回路部の小型化が可能になる。
さらに、ワイドギャップ半導体素子は電力損失が低いため、電気回路素子の高効率化が可能であり、ひいては電気回路の高効率化が可能になる。
以上のことは、他の実施の形態でもあてはまる。
以上のことは、他の実施の形態でもあてはまる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る電力変換装置は、実施の形態1と同様の電力変換ユニット104および制御部106と、冷却ユニット205とを備える。冷却ユニット205は、その断面を図8に示すように、空気取込部213と、流路部214と、排出部215と、送風機216と、冷却部材117と、取込口加熱部118aとを備える。なお、図8は、前後方向および上下方向に平行な面における冷却ユニット205の断面を左方から見た図である。
本発明の実施の形態2に係る電力変換装置は、実施の形態1と同様の電力変換ユニット104および制御部106と、冷却ユニット205とを備える。冷却ユニット205は、その断面を図8に示すように、空気取込部213と、流路部214と、排出部215と、送風機216と、冷却部材117と、取込口加熱部118aとを備える。なお、図8は、前後方向および上下方向に平行な面における冷却ユニット205の断面を左方から見た図である。
空気取込部213は、実施の形態1に係る空気取込部113と同様に、外部の空気を取り込むための取込口219を形成する部位であって、上方から見て矩形の取込口219を形成する矩形の枠体220と、取込口219を覆うフィルタ221とを有する。空気取込部213には、実施の形態1に係る空気取込部113とは異なり、送風機116が設けられていない。
流路部214は、実施の形態1に係る流路部114と概ね同様の構成を備える。
排出部215は、外部へ空気を排出するための排出口222を形成する部位であって、流路部214の下端に設けられる。排出部215は、同図に示すように、前後に配置された2つの矩形の枠体228から形成され、それぞれの枠体228に矩形の排出口222が形成される。
送風機216は、実施の形態1に係る送風機116と同様に、羽根が所定の方向へ回転することによって取込口219から排出口222を介して外部へ強制的に空気を流通させる機器である。送風機216は、実施の形態1に係る送風機116とは異なり、排出部215に内蔵される。このような送風機216によっても、実施の形態1に係る送風機116と同様に運行中に動作させることによって、流路123を流れる空気の量を増すことができるので、冷却能力を向上させることが可能になる。
本実施の形態に係る冷却ユニット205も、実施の形態1に係る冷却ユニット105と同様の運行モードと発熱モードとで動作する。
このような本実施の形態に係る冷却ユニット205によっても、実施の形態1に係る冷却ユニット105と同様の効果を奏する。例えば、取込口加熱部118aが電気回路素子111により発される熱を伝導することにより、運行中に電車を停止させなくても、空気取込部213に付着した雪を融解させることができる。したがって、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能になる。
また、冷却部材117が、電気回路素子111により発される熱を伝導して流路123を流れる空気へ放出することにより、電気回路素子111を冷却して、電気回路素子111の過熱による損傷を防ぐことが可能になる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る電力変換装置は、実施の形態1と同様の電力変換ユニット104および制御部106と、冷却ユニット305とを備える。冷却ユニット305は、その断面を図9に示すように、空気取込部313と、ヒートシンク329と、送風機316とを備える。なお、図9は、前後方向および上下方向に平行な面における冷却ユニット305の断面を左方から見た図である。
本発明の実施の形態3に係る電力変換装置は、実施の形態1と同様の電力変換ユニット104および制御部106と、冷却ユニット305とを備える。冷却ユニット305は、その断面を図9に示すように、空気取込部313と、ヒートシンク329と、送風機316とを備える。なお、図9は、前後方向および上下方向に平行な面における冷却ユニット305の断面を左方から見た図である。
空気取込部313は、実施の形態1に係る空気取込部113と同様に、外部の空気を取り込むための取込口319を形成する部位である。空気取込部313は、冷却ユニット305の平面図である図10に示すように、枠体330と、3個の送風機316ごとに設けられた3個のフィルタ321とを有する。枠体330は、熱伝導性がよい材料で作られており、上方から見た場合、外形が矩形をなし、上下方向に貫通する矩形の取込口319を形成する。フィルタ321は、取込口319を覆う金網などである。
ヒートシンク329は、電気回路素子111が発する熱を伝導して流路323を流れる空気へ放出させるとともに、電気回路素子111が発する熱を空気取込部313へ伝導させる。ヒートシンク329は、外形を形成する筒状体331と、筒状体331の内部に設けられるフィン326とを備える。
筒状体331は中空の直方体をなす。筒状体331は、熱伝導性がよい材料で作られており、上面が空気取込部313の下面に接して設けられる。筒状体331は、電気回路素子111が発する熱を空気取込部313へ伝導させる。
筒状体331は、その一側面に電気回路素子が搭載される素子搭載部324を有する。
筒状体331の下端は開いており、その開口部が外部へ空気を排出するための排出口322となる。
フィン326は、熱伝導性の材料で作られた上下方向に平行な平板群により形成され、図9および図9に示すII−II線における断面図である図11に示すように、上下方向に貫通する断面が矩形の流路323を形成する。詳細には、フィン326は、左右方向に平行であって前後に並ぶ同一の大きさの平板群と、前後方向に平行であって左右に並ぶ同一の大きさの平板群とを含み、これらの平板群を流路に垂直な方向の断面が格子状になるように組み合わせて構成される。このようなフィン326は、切れ込みなどを施した平板を組み合わせることで、比較的容易に製造することができる。
なお、鋳物や押出加工などにより、フィン326と筒状体331とを一体に形成してもよい。フィンは、正六角形の流路を形成するハニカム構造などのように、流路を形成し流路を流れる空気に放熱できるものであれば、どのような形状でもよい。
フィン326は、図9および図11に示すように、筒状体331の内壁に接して設けられる。これによって、電気回路素子111が発する熱を伝導して流路323を流れる空気へ放出させる。また、フィン326は、上端から取込口319付近の空気へ放熱することによって、フィルタ321を加熱する。
送風機316は、実施の形態1に係る送風機116と同様に、羽根を所定の方向へ回転することによって取込口319から排出口322を介して外部へ強制的に空気を流通させる機器である。送風機316は、空気取込部313の枠体330内に3個並べて設けられる。このような送風機316によっても、実施の形態1に係る送風機116と同様に運行中に動作させることによって、流路323を流れる空気の量を増すことができるので、冷却能力を向上させることが可能になる。
本実施の形態に係る冷却ユニット305も、実施の形態1に係る冷却ユニット105と同様の運行モードと発熱モードとで動作する。
このような本実施の形態に係る冷却ユニット305によっても、実施の形態1に係る冷却ユニット105と同様の効果を奏する。例えば、ヒートシンク329が電気回路素子111により発される熱を伝導することにより、運行中に電車101を停止させなくても、空気取込部313に付着した雪を早く融解させることができる。したがって、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能になる。
ヒートシンク329が、電気回路素子111により発される熱を伝導して流路323を流れる空気へ放出することにより、電気回路素子111を冷却して、電気回路素子111の過熱による損傷を防ぐことが可能になる。
本実施の形態によれば、ヒートパイプを用いずにヒートシンクを介して熱を伝えるため、ヒートパイプを用いるよりもコストを低減させることが可能になる。
実施の形態4.
本実施の形態に係る電力変換装置は、実施の形態1と同様の電力変換ユニット104および制御部106と、冷却ユニット405とを備える。冷却ユニット405は、その断面を図12に示すように、空気取込部413と、排出部415と、ヒートシンク429と、送風機416とを備える。なお、図12は、前後方向および上下方向に平行な面における冷却ユニット405の断面を左方から見た図である。
本実施の形態に係る電力変換装置は、実施の形態1と同様の電力変換ユニット104および制御部106と、冷却ユニット405とを備える。冷却ユニット405は、その断面を図12に示すように、空気取込部413と、排出部415と、ヒートシンク429と、送風機416とを備える。なお、図12は、前後方向および上下方向に平行な面における冷却ユニット405の断面を左方から見た図である。
空気取込部413は、外部の空気を取り込むための取込口419を形成する部位であって、枠体432と、フィルタ421とを有する。枠体432は、熱伝導性の材料で作られており、上方から見た場合、外形が矩形をなし、上下方向に貫通する矩形の取込口419を形成する。フィルタ421は、取込口419を覆う金網などである。
空気取込部413には、実施の形態3に係る空気取込部313と異なり、送風機が設けられていない。
排出部415は、実施の形態2に係る排出部215と同様に、外部へ空気を排出するための排出口422を形成する部位である。排出部415は、矩形の排出口422を形成する枠体433を有する。枠体433は、上方から見た場合、外形が矩形をなす。
ヒートシンク429は、実施の形態3に係るヒートシンク329と概ね同様の構成を備えており、電気回路素子111が発する熱を伝導して流路323を流れる空気へ放出させるとともに、電気回路素子111が発する熱を空気取込部413へ伝導させる。ヒートシンク429は、上面が空気取込部413の下面に接して設けられ、さらに下面が排出部415の上面に接して設けられる。ヒートシンク429のフィン426の上端がフィルタ421と接するようにする。
送風機416は、実施の形態1に係る送風機116と同様に、羽根を所定の方向へ回転することによって取込口419から排出口422を介して外部へ強制的に空気を流通させる機器である。送風機416は、排出部415の枠体433内に3個並べて設けられる。このような送風機416によっても、実施の形態1に係る送風機116と同様に運行中に動作させることによって、流路323を流れる空気の量を増すことができるので、冷却能力を向上させることが可能になる。
本実施の形態に係る冷却ユニット405も、実施の形態1に係る冷却ユニット105と同様の運行モードと発熱モードとで動作する。
このような本実施の形態に係る冷却ユニット405によっても、実施の形態1に係る冷却ユニット105と同様の効果を奏する。例えば、ヒートシンク429が電気回路素子111により発される熱を伝導することにより、運行中に電車を停止させなくても、空気取込部413に付着する雪を早く融解させることができる。したがって、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能になる。
特に、本実施の形態によれば、ヒートシンク429のフィン326の上端がフィルタ421と接しているので、フィルタ421の全体に熱を与えることができる。そのため、取込口419に付着した雪をより早く融解させることが可能になる。
ヒートシンク429が、電気回路素子111により発される熱を伝導して流路323を流れる空気へ放出することにより、電気回路素子111を冷却して、電気回路素子111の過熱による損傷を防ぐことが可能になる。
実施の形態3と同様に、ヒートパイプを用いずにフィン326を介して熱を伝えるため、ヒートパイプを用いるよりもコストを低減させることが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態に種々の変更を加えた態様やそれらと均等な技術的範囲をも含む。
本発明は、電気鉄道車両、電気自動車、屋外にて使用される装置などに採用される電力変換装置または冷却装置に利用することができる。
100 電力変換装置、101 電車、104 電力変換ユニット、105,205,305,405 冷却ユニット、106 制御部、109 電気回路、109a インバータ回路、111 電気回路素子、111a スイッチング素子、111b ダイオード素子、113,213,313,413 空気取込部、114,214 流路部、215,415 排出部、116,216,316,416 送風機、117 冷却部材、118a,118b 取込口加熱部、119,219,319,419 取込口、121,221,321,421 フィルタ、122、222、322,422 排出口、123,323 流路、124,324 素子搭載部、125 ヒートパイプ、126、326 フィン、127 温度計、329,429 ヒートシンク、331 筒状体。
本発明は、電力変換装置に関する。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、雪による電車の運行への影響を低減させることが可能な電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電力変換装置は、電力を変換して負荷に供給するために動作して発熱する電気回路素子と、電気回路素子を搭載する素子搭載部と、電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置と、発熱モードによって負荷に電力を供給することなく、電気回路素子を動作させる制御部とを備える。この冷却装置が、取込口が設けられた空気取込部と、取込口から取り込んだ空気を排出口へ流す流路を形成する流路部と、流路を流れる空気に電気回路素子が発する熱を放熱する流路部の内部に設けられた放熱部と、放熱部に素子搭載部から熱を伝導させる熱伝導部と、取込口および空気取込部の少なくとも一部に素子搭載部から熱を運ぶ取込口加熱部とを有する。
本発明の第2の観点に係る電力変換装置は、電力を変換して負荷に供給するために動作して発熱する電気回路素子と、電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置と、発熱モードによって負荷に電力を供給することなく、電気回路素子を動作させる制御部とを備える。この冷却装置が、取込口が設けられた空気取込部と、空気取込部と一端が接して設けられ、電気回路素子が搭載された素子搭載部を有し、電気回路素子が発する熱を取込口および空気取込部の少なくとも一部に素子搭載部から運び、取込口から排出口へ空気が流れる流路が形成され、流路を流れる空気に電気回路素子が発する熱を放熱するヒートシンクとを有する。
本発明の第2の観点に係る電力変換装置は、電力を変換して負荷に供給するために動作して発熱する電気回路素子と、電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置と、発熱モードによって負荷に電力を供給することなく、電気回路素子を動作させる制御部とを備える。この冷却装置が、取込口が設けられた空気取込部と、空気取込部と一端が接して設けられ、電気回路素子が搭載された素子搭載部を有し、電気回路素子が発する熱を取込口および空気取込部の少なくとも一部に素子搭載部から運び、取込口から排出口へ空気が流れる流路が形成され、流路を流れる空気に電気回路素子が発する熱を放熱するヒートシンクとを有する。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電力変換装置は、電力を変換して負荷に供給するために動作して発熱する電気回路素子と、電気回路素子を搭載する素子搭載部と、電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置と、発熱モードによって負荷に電力を供給することなく、電気回路素子を動作させる制御部とを備える。この冷却装置が、フィルタで覆われた取込口が設けられた空気取込部と、取込口から取り込んだ空気を排出口へ流す流路を形成する流路部と、流路を流れる空気に電気回路素子が発する熱を放熱する流路部の内部に設けられた放熱部と、放熱部に素子搭載部から熱を伝導させる熱伝導部と、取込口および空気取込部の少なくとも一部に素子搭載部から熱を運ぶ取込口加熱部とを有する。取込口加熱部の基底部は取込口に最も近い素子搭載部の一面に固定される。取込口加熱部の少なくとも一部は取込口の周囲に接する。取込口加熱部によって、素子搭載部から取込口および空気取込部の少なくとも一部を介してフィルタに熱が伝達される。
本発明の第2の観点に係る電力変換装置は、電力を変換して負荷に供給するために動作して発熱する電気回路素子と、電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置と、発熱モードによって負荷に電力を供給することなく、電気回路素子を動作させる制御部とを備える。この冷却装置が、フィルタで覆われた取込口が設けられた空気取込部と、少なくとも一部が取込口の周囲と接して設けられ、電気回路素子が搭載された素子搭載部を有し、電気回路素子が発する熱を取込口および空気取込部の少なくとも一部に素子搭載部から運び、取込口から排出口へ空気が流れる流路が形成され、流路を流れる空気に電気回路素子が発する熱を放熱するヒートシンクとを有する。ヒートシンクによって、電気回路素子が発する熱がフィルタに伝達される。
本発明の第2の観点に係る電力変換装置は、電力を変換して負荷に供給するために動作して発熱する電気回路素子と、電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、取込口および取込口の周囲の部材の少なくとも一部に電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置と、発熱モードによって負荷に電力を供給することなく、電気回路素子を動作させる制御部とを備える。この冷却装置が、フィルタで覆われた取込口が設けられた空気取込部と、少なくとも一部が取込口の周囲と接して設けられ、電気回路素子が搭載された素子搭載部を有し、電気回路素子が発する熱を取込口および空気取込部の少なくとも一部に素子搭載部から運び、取込口から排出口へ空気が流れる流路が形成され、流路を流れる空気に電気回路素子が発する熱を放熱するヒートシンクとを有する。ヒートシンクによって、電気回路素子が発する熱がフィルタに伝達される。
Claims (12)
- 電力を変換するために動作して発熱する電気回路素子と、
前記電気回路素子から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、前記取込口および前記取込口の周囲の部材の少なくとも一部に前記電気回路素子が発する熱を運ぶ冷却装置とを備える電力変換装置。 - 前記電気回路素子を搭載する素子搭載部を備え、
前記冷却装置が、前記取込口が設けられた空気取込部と、前記取込口から取り込んだ空気を前記排出口へ流す流路を形成する流路部と、前記流路を流れる空気に前記電気回路素子が発する熱を放熱する前記流路部の内部に設けられた放熱部と、前記放熱部に前記素子搭載部から熱を伝導させる熱伝導部と、前記取込口および前記空気取込部の少なくとも一部に前記素子搭載部から熱を運ぶ取込口加熱部とをさらに有する
請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記取込口加熱部および前記熱伝導部のどちらかまたは両方がヒートパイプである
請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記冷却装置が、前記取込口が設けられた空気取込部と、前記空気取込部と一端が接して設けられ、前記電気回路素子が搭載された素子搭載部を有し、前記電気回路素子が発する熱を前記取込口および前記空気取込部の少なくとも一部に前記素子搭載部から運び、前記取込口から前記排出口へ空気が流れる流路が形成され、前記流路を流れる空気に前記電気回路素子が発する熱を放熱するヒートシンクとを有する
請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記流路の断面が矩形であり、前記ヒートシンクの前記流路に垂直な断面が格子状である
請求項4に記載の電力変換装置。 - 前記取込口から前記排出口へ空気を流通させる送風機を備える
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 前記送風機が前記空気取込部に設けられる
請求項6に記載の電力変換装置。 - 前記排出口と前記送風機が設けられた排出部を有する
請求項6に記載の電力変換装置。 - 電力を変換しない発熱モードで前記電気回路素子を動作させる制御部をさらに備える
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 前記電気回路素子の温度を計測する温度計をさらに備え、
前記温度計で計測された温度が決められた範囲内になるように、前記制御部が前記発熱モードでの動作を制御する
請求項9に記載の電力変換装置。 - 前記電気回路素子は、ワイドギャップ半導体で形成される素子である
請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 被冷却体から伝導された熱を取込口から排出口へ流れる空気により冷却し、前記取込口および前記取込口の周囲の部材の少なくとも一部に前記被冷却体からの熱を運ぶ冷却装置。
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