JP2014116792A - 半導体集積回路及び論理回路 - Google Patents

半導体集積回路及び論理回路 Download PDF

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Abstract

【課題】閾値電圧が可変するMOSFETを用いた論理回路におけるゲート遅延を抑制する。
【解決手段】論理回路1は、pチャネル型トランジスタ(pMOS2)及びnチャネル型トランジスタ(nMOS3)を備え、入力信号の論理レベルを反転して出力する機能を有する。論理回路1の出力端子OUTは、pチャネル型トランジスタ(pMOS2)のバックゲート及びnチャネル型トランジスタ(nMOS3)のバックゲートに接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路及び論理回路に関する。
動作時に閾値電圧を可変するMOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)として、DTMOS(Dynamic Threshold MOSFET)がある。
従来のDTMOSは、MOSFETのバックゲートがゲートに接続されており、ゲートがオン状態となる動作時に、バックゲートが順バイアスされるため、基板バイアス効果により閾値電圧が小さくなる。これにより、低電圧が用いられる場合においても高速動作が可能となる。
特開平9−162709号公報 特開平5−7149号公報 特開2000−323720号公報
しかし、半導体集積回路には寄生素子(寄生抵抗や寄生容量)が存在するため、バックゲートとゲートを接続したDTMOSを用いると、ゲートに対しバックゲートの電圧印加に遅れが生じる。その結果、ゲート遅延が大きくなり論理回路の高速動作が抑制される。
発明の一観点によれば、pチャネル型トランジスタ及びnチャネル型トランジスタを備え、入力信号を反転して出力する論理回路を有し、前記論理回路の出力端子が、前記pチャネル型トランジスタのバックゲート及び前記nチャネル型トランジスタのバックゲートに接続されている半導体集積回路が提供される。
また、発明の一観点によれば、pチャネル型トランジスタ及びnチャネル型トランジスタを有し、出力端子が、前記pチャネル型トランジスタのバックゲート及び前記nチャネル型トランジスタのバックゲートに接続されており、入力信号の論理レベルを反転する論理演算を行う、論理回路が提供される。
開示の半導体集積回路及び論理回路によれば、ゲート遅延を抑制できる。
第1の実施の形態の論理回路の一例を示す図である。 図1に示した論理回路を実現する半導体集積回路のレイアウト例を示す図である。 図2に示した半導体集積回路のA−A線での断面図である。 図2に示した半導体集積回路のB−B線での断面図である。 第1の実施の形態の半導体集積回路に生じる寄生素子を含む論理回路の回路図の一例である。 ゲートとバックゲートとを接続したMOSFETを使用したインバータの、寄生素子を含む回路図の一例である。 比較例のインバータと第1の実施の形態の論理回路における入力信号、出力信号及びバックゲート電圧の変化例を示す図である。 第2の実施の形態の論理回路の一例を示す図である。 図8に示した論理回路を実現する半導体集積回路のレイアウト例を示す図である。 図9に示した半導体集積回路のA−A線での断面図である。 図9に示した半導体集積回路のB−B線での断面図である。 ゲートとバックゲートとを接続したMOSFETを用いた2入力NAND回路の一例を示す図である。 ゲートとバックゲートを接続したMOSFETを用いた2入力NAND回路のpMOS形成領域の一例の断面図である。 ゲートとバックゲートを接続したMOSFETを用いた2入力NAND回路のnMOS形成領域の一例の断面図である。
以下、発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の論理回路の一例を示す図である。
論理回路1は、入力端子INからの入力信号の論理レベルを反転して出力端子OUTから出力するCMOS(Complementary MOS)インバータである。論理回路1は、pチャネル型MOSFET(以下pMOSと略す)2、nチャネル型MOSFET(nMOSと略す)3を有している。
pMOS2とnMOS3のゲートは入力端子INに接続されており、共通の入力信号をゲートで受ける。pMOS2のソースはVDD(電源)に接続されており、ドレインはnMOS3のドレイン及び出力端子OUTに接続されている。また、pMOS2のバックゲートは、出力端子OUTに接続されている。nMOS3のドレインは、pMOS2のドレイン及び出力端子OUTに接続されており、ソースはVSS(基準電源(たとえばグランド))に接続されている。また、nMOS3のバックゲートは、出力端子OUTに接続されている。
このような論理回路1では、図1に示されているように、入力信号inがL(Low)レベルのとき出力信号outはH(High)レベルとなるため、nMOS3のバックゲートには、Hレベルの電圧(順方向電圧)がかかる。そのため、nMOS3の閾値電圧が低い状態となっている。これにより、入力信号がLレベルからHレベルに変化する際、つまり、nMOS3がオンする動作のとき、低いゲート電圧でもnMOS3がオンしやすくなり、出力信号の論理レベルが素早く切り替わる。
図示を省略しているが、論理回路1は、入力信号inがHレベルのとき出力信号outはLレベルとなるため、pMOS2のバックゲートには、Lレベルの電圧(順方向電圧)がかかる。そのため、pMOS2の閾値電圧が低い状態となっている。これにより、入力信号inがHレベルからLレベルに変化する際、つまり、pMOS2がオンする動作のとき、pMOSがオンしやすくなり、出力信号outの論理レベルが素早く切り替わる。
このように、pMOS2及びnMOS3のバックゲートに、出力端子OUTを接続することで、ゲート遅延を抑制でき、論理回路1の高速動作が可能となる。また、上記のように、低いゲート電圧でもnMOS3がオンしやすくなるので、低電圧で使用することができ、消費電力を削減できる。
図2は、図1に示した論理回路を実現する半導体集積回路のレイアウト例を示す図である。
半導体集積回路10は、図1に示したpMOS2が形成されるpMOS形成領域11と、nMOS3が形成されるnMOS形成領域12を有している。pMOS形成領域11及びnMOS形成領域12には、共通のゲート電極13が形成されており、ビア14により配線15に接続されている。配線15は、図示しない入力端子と接続される。
pMOS形成領域11には、n型不純物が注入されたnウェル16が形成されており、nウェル16内で、ゲート電極13の両側にp型不純物が注入されたp型拡散領域17a,17bが形成されている。p型拡散領域17a,17bのうち一方(ソースとなる領域)のp型拡散領域17aは、ビア18,19を介して電源配線vddに接続されている。他方のp型拡散領域17bは、図示しない出力端子と接続される配線20と、ビア21,22を介して接続されている。また、配線20は、ビア23を介してnウェル16に接続されている。
nMOS形成領域12には、p型不純物が注入されたpウェル30が形成されており、pウェル30内で、ゲート電極13の両側にn型不純物が注入されたn型拡散領域31a,31bが形成されている。n型拡散領域31a,31bのうち一方(ソースとなる領域)のn型拡散領域31aは、ビア32,33を介して基準電源配線vssに接続されている。他方(ドレインとなる領域)のn型拡散領域31bは、配線20と、ビア34,35を介して接続されている。また、配線20は、ビア36を介してpウェル30に接続されている。
図3は、図2に示した半導体集積回路のA−A線での断面図である。図3では、図2に示したビアや配線については簡略化して図示している。図3では、図2に示したpMOS形成領域11における断面図が示されている。p型基板40に形成されたnウェル16、nウェル16に形成されたp型拡散領域17a,17b、ゲート電極13及びその下に形成されたゲート酸化膜41が図示されている。図3において、nウェル16が、図1に示したようなpMOS2のバックゲートとなる。
図3に示されているように、ゲート電極13は入力端子INに接続され、p型拡散領域17aはVDDに接続され、nウェル16とp型拡散領域17bは出力端子OUTに接続されている。これにより、図1に示したようにpMOS2のバックゲートと出力端子OUTが接続される。
なお、nウェル16中には寄生抵抗が生じる。また、p型拡散領域17aとnウェル16間には寄生容量が生じる。p型拡散領域17bとnウェル16間にも寄生容量が生じるが、本実施の形態の半導体集積回路10では、p型拡散領域17bとnウェル16は出力端子OUTに接続されており、ほぼ同電位となるため電荷が溜ることが抑えられる。これにより、消費電力やゲート遅延の増加が抑えられる。
図4は、図2に示した半導体集積回路のB−B線での断面図である。図4では、図2に示したビアや配線については簡略化して図示している。図4では、図2に示したnMOS形成領域12における断面図が示されている。p型基板40に形成されたディープnウェル42、ディープnウェル42に形成されたpウェル30、pウェル30に形成されたn型拡散領域31a,31b、ゲート電極13とその下に形成されたゲート酸化膜41が図示されている。図4において、pウェル30が、図1に示したようなnMOS3のバックゲートとなる。
図4に示されているように、ゲート電極13は入力端子INに接続され、n型拡散領域31aはVSSに接続され、pウェル30とn型拡散領域31bは出力端子OUTに接続されている。これにより、図1に示したようにnMOS3のバックゲートと出力端子OUTが接続される。
なお、pウェル30中には寄生抵抗が生じる。また、n型拡散領域31aとpウェル30間には寄生容量が生じる。n型拡散領域31bとpウェル30間にも寄生容量が生じるが、本実施の形態の半導体集積回路10では、n型拡散領域31bとpウェル30は出力端子OUTに接続されており、ほぼ同電位となるため電荷が溜ることが抑えられる。これにより、消費電力やゲート遅延の増加が抑えられる。
上記の寄生素子を考慮して、図1に示した論理回路1の回路図を書きなおすと、以下のようになる。
図5は、第1の実施の形態の半導体集積回路に生じる寄生素子を含む論理回路の回路図の一例である。図1に示した要素と同じ要素については同一符号を付している。
論理回路1aにおいて、pMOS2のバックゲートとVDDの間に寄生容量Cp1が示されている。寄生容量Cp1は、図3に示したnウェル16とp型拡散領域17a間に生じるものである。また、pMOS2のバックゲートと出力端子OUTの間に寄生抵抗Rp1が示されている。寄生抵抗Rp1は、図3に示したnウェル16中に生じるものである。
また、論理回路1aにおいて、nMOS3のバックゲートとVSSの間に示されている寄生容量Cp2が示されている。寄生容量Cp2は、図4に示したpウェル30とn型拡散領域31a間に生じるものである。また、nMOS3のバックゲートと出力端子の間に寄生抵抗Rp2が示されている。寄生抵抗Rp2は、図4に示したpウェル30中に生じるものである。
なお、図3に示したp型拡散領域17bとnウェル16間に生じる寄生容量と、図4に示したn型拡散領域31bとpウェル30間に生じる寄生容量については、前述したように電荷が溜ることが抑えられるため、図5においては図示されていない。
ここで、比較例として、ゲートとバックゲートとを接続したMOSFETを使用したインバータの回路図の一例を以下に示す。
図6は、ゲートとバックゲートとを接続したMOSFETを使用したインバータの、寄生素子を含む回路図の一例である。
インバータ1bにおいて、pMOS2aとnMOS3aがVDDとVSS間に接続され、pMOS2aとnMOS3aのゲートに入力端子INが接続され、ドレインが出力端子OUTに接続されていることについては、論理回路1aと同じである。しかし、図6に示したインバータ1bでは、pMOS2aのゲートとバックゲートが接続されており、nMOS3aのゲートとバックゲートも接続されている。
インバータ1bにおいて、pMOS2aのゲートとバックゲート間に寄生抵抗Rp3が示されている。寄生抵抗Rp3は、図3に示したようなnウェル16中に生じるものである。また、nMOS3aのゲートとバックゲート間に寄生抵抗Rp4が示されている。寄生抵抗Rp4は、図4に示したようなpウェル30中に生じるものである。
また、pMOS2aのバックゲートとVDD間に示されている寄生容量Cp3は、図3に示したようなnウェル16とp型拡散領域17a間に生じるものである。nMOS3aのバックゲートとVSS間に示されている寄生容量Cp4は、図4に示したようなpウェル30と、n型拡散領域31a間に生じるものである。
pMOS2aのバックゲートとVSS間に示されている寄生容量Cp5は、図3に示したようなnウェル16とp型基板40間に生じるものである。nMOS3aのバックゲートとVDD間に示されている寄生容量Cp6は、図4に示したようなpウェル30とディープnウェル42間に生じるものである。
pMOS2aのバックゲートと出力端子OUT間に示されている寄生容量Cp7は、図3に示したようなnウェル16とp型拡散領域17b間に生じるものである。nMOS3aのバックゲートと出力端子OUT間に示されている寄生容量Cp8は、図4に示したようなpウェル30とn型拡散領域31b間に生じるものである。
論理回路1aと異なり、インバータ1bでは、pMOS2aとnMOS3aのバックゲートは出力端子OUTに接続されていないため、寄生容量Cp7,Cp8には電荷が溜る。
図7(A)は、図6に示したインバータにおける入力信号、出力信号及びバックゲート電圧の変化例を示す図である。横軸が時間を示し、縦軸が電圧を示している。
図6に示したインバータ1bでは、入力端子INとpMOS2aとnMOS3aのバックゲートが接続されているため、入力信号in1がLレベルのときバックゲート電圧bg1もLレベルとなる。図7(A)のように、入力信号in1がHレベルに立ち上がると、寄生抵抗Rp3,Rp4や寄生容量Cp3〜Cp8の影響で、バックゲート電圧bg1は、入力信号in1よりも遅れてHレベルに立ち上がる。
このため、入力信号in1がLレベルからHレベルへ遷移するときのnMOS3aの閾値電圧は、入力信号in1の立ち上がり直後が最も高くなる。そのため、ドレイン電流が少なく、出力信号out1がLレベルに立ち下がるスピードは遅い。バックゲート電圧bg1が増加するのに伴い、nMOS3aの閾値電圧は低下して、徐々にドレイン電流が増加し、出力信号out1がLレベルに立ち下がるスピードが速くなる。
このような作用により、インバータ1bでは、入力信号in1がLレベルからHレベルに変化するタイミングから、出力信号out1がHレベルからLレベルに変化するタイミングまで、たとえば、時間td1の遅延時間(ゲート遅延)が生じている。
図7(B)は、第1の実施の形態の論理回路における入力信号、出力信号及びバックゲート電圧の変化例を示す図である。横軸が時間を示し、縦軸が電圧を示している。
図1や図5に示した論理回路1,1aでは、出力端子OUTとpMOS2とnMOS3のバックゲートが接続されているため、入力信号in2がLレベルのときバックゲート電圧bg2はHレベルとなる。
このため、入力信号in2の論理レベルの遷移時のnMOS3の閾値は、入力信号in2の立ち上がり直後が最も低く、ドレイン電流が最も多い。そのため、出力信号out2は素早くLレベルに立ち下がる。論理回路1aでは、図7(B)のように入力信号in2がLレベルからHレベルに変化するタイミングから、出力信号out2がHレベルからLレベルに変化するタイミングまで、時間td2の遅延時間(ゲート遅延)が生じている。しかし、この時間td2は、図7(A)に示したような時間td1よりも短い。
出力信号out2が立ち下がるにつれ、バックゲート電圧bg2が低下していくと、nMOS3の閾値が大きくなり、徐々にドレイン電流が少なくなり、出力信号out2がLレベルに立ち下がるスピードが遅くなる。
ただし、図5に示したような寄生抵抗Rp1,Rp2や寄生容量Cp1〜Cp2の影響で、バックゲート電圧bg2は、出力信号out2よりも遅れてLレベルに立ち上がる。これにより、閾値が大きくなるスピードを遅くすることができ、出力信号out2の論理レベルの切り替わりのスピードが遅くなることが抑制される。
上記のように、第1の実施の形態の論理回路1,1a及び半導体集積回路10では、出力端子OUTとpMOS2とnMOS3のバックゲートを接続しているため、ゲート遅延を短くできる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態の論理回路の一例を示す図である。
論理回路50は、入力端子IN1,IN2からの2つの入力信号のNAND論理をとって出力端子OUTから出力する2入力NAND回路である。論理回路50は、pMOS51,52、nMOS53,54を有している。
pMOS51とnMOS53のゲートは入力端子IN1に接続されており、共通の入力信号をゲートで受ける。pMOS52とnMOS54のゲートは入力端子IN2に接続されており、共通の入力信号をゲートで受ける。
pMOS51,52のソースはVDDに接続されており、ドレインはnMOS53のドレイン及び出力端子OUTに接続されている。また、pMOS51,52のバックゲートは、出力端子OUTに接続されている。nMOS53のドレインは、pMOS51,52のドレイン及び出力端子OUTに接続されており、ソースはnMOS54のドレインに接続されている。nMOS54のソースはVSSに接続されている。また、nMOS53,54のバックゲートは、出力端子OUTに接続されている。
なお、図8では、寄生素子も図示されている。pMOS51,52のバックゲートとVDDの間に寄生容量Cp10,Cp11が示されている。またnMOS54のバックゲートとVSSの間に寄生容量Cp12が示されている。また、pMOS51,52のバックゲートと出力端子OUTの間に寄生抵抗Rp5,Rp6が示されている。また、nMOS53のバックゲートと出力端子OUTの間に寄生抵抗Rp7が示されており、nMOS54のバックゲートとnMOS53のバックゲートの間に寄生抵抗Rp8が示されている。
このような論理回路50では、入力信号の論理レベルを反転する論理を含む。たとえば、2つの入力信号のうち第1の入力信号がHレベルのとき、第2の入力信号がLレベルであると出力信号はHレベルとなり、第2の入力信号がHレベルであると出力信号はLレベルとなり、出力信号は一方の入力信号の論理レベルを反転したものとなる。
たとえば、入力端子IN2からの入力信号がHレベルのとき、pMOS51とnMOS53は、入力端子IN1からの入力信号の論理レベルを反転するインバータとして機能する。ここで、pMOS51とnMOS53のバックゲートは出力端子OUTに接続されているため、第1の実施の形態の論理回路1,1aと同様の効果が得られる。
また、入力端子IN1からの入力信号がHレベルのとき、pMOS52とnMOS54は、入力端子IN2からの入力信号の論理レベルを反転するインバータとして機能する。ここで、pMOS52とnMOS54のバックゲートも出力端子OUTに接続されているため、第1の実施の形態の論理回路1,1aと同様の効果が得られる。
図9は、図8に示した論理回路を実現する半導体集積回路のレイアウト例を示す図である。
半導体集積回路60は、pMOS形成領域61とnMOS形成領域62を有している。pMOS形成領域61及びnMOS形成領域62には、共通のゲート電極63,64が形成されており、ビア65,66により配線67,68に接続されている。配線67,68はそれぞれ図示しない入力端子と接続される。
pMOS形成領域61は、図8に示した2つのpMOS51,52が形成される領域である。pMOS形成領域61には、nウェル69が形成されており、nウェル69内で、ゲート電極63,64の両側にp型拡散領域70a,70b,70cが形成されている。
p型拡散領域70a,70b,70cのうち、pMOS51,52のソースとなるp型拡散領域70a,70cは、ビア71,72,73,74を介して電源配線vddに接続されている。pMOS51,52のドレインとなるp型拡散領域70bは、図示しない出力端子と接続される配線75と、ビア76,77を介して接続されている。また、配線75は、ビア78,79を介してnウェル69に接続されている。
nMOS形成領域62は、図8に示した2つのnMOS53,54が形成される領域である。nMOS形成領域62には、pウェル80が形成されており、pウェル80内で、ゲート電極63,64の両側にn型拡散領域81a,81b,81cが形成されている。
n型拡散領域81a,81b,81cのうち、nMOS54のソースとなるn型拡散領域81aは、ビア82,83を介して基準電源配線vssに接続されている。また、配線75は、ビア86,87を介してpウェル80に接続されている。さらに、配線75は、ビア88,89を介してnMOS53のソースとなるn型拡散領域81cに接続されている。
図10は、図9に示した半導体集積回路のA−A線での断面図である。図10では、図9に示したビアや配線については簡略化して図示している。図10では、図9に示したpMOS形成領域61における断面図が示されている。p型基板90に形成されたnウェル69、nウェル69に形成されたp型拡散領域70a,70b,70c、ゲート電極63,64とその下に形成されたゲート酸化膜91,92が図示されている。
ゲート電極63,64を使用する2つのpMOS(図8に示したpMOS51,52)のバックゲートとなるnウェル69は、2つのpMOSで共通となる。これにより、半導体集積回路60の面積の増大を抑えられる。
図10に示されているように、ゲート電極63は入力端子IN2に接続され、ゲート電極64は入力端子IN1に接続されている。p型拡散領域70a,70cはVDDに接続され、nウェル69とp型拡散領域70bは出力端子OUTに接続されている。これにより、図8に示したようにpMOS51,52のバックゲートと出力端子OUTが接続される。
なお、nウェル69中には図8に示したような寄生抵抗Rp5,Rp6が生じる。また、p型拡散領域70a,70cとnウェル69間には、図8に示したような寄生容量Cp10,Cp11が生じる。p型拡散領域70bとnウェル69間にも寄生容量が生じるが、本実施の形態の半導体集積回路60では、p型拡散領域70bとnウェル69は出力端子OUTに接続されており、ほぼ同電位となるため電荷が溜ることが抑えられる。これにより、消費電力やゲート遅延の増加が抑えられる。
図11は、図9に示した半導体集積回路のB−B線での断面図である。図11では、図9に示したビアや配線については簡略化して図示している。図11では、図9に示したnMOS形成領域62における断面図が示されている。p型基板90に形成されたディープnウェル93、ディープnウェル93に形成されたpウェル80、pウェル80に形成されたn型拡散領域81a,81b,81c、ゲート電極63,64とその下に形成されたゲート酸化膜91,92が図示されている。
ゲート電極63,64を使用する2つのnMOS(図8に示したnMOS53,54)のバックゲートとなるpウェル80は、2つのnMOSで共通となる。これにより、半導体集積回路60の面積の増大を抑えられる。
図11に示されているように、ゲート電極63は入力端子IN2に接続され、ゲート電極64は入力端子IN1に接続されている。n型拡散領域81aはVSSに接続され、pウェル80とn型拡散領域81cは出力端子OUTに接続されている。これにより、図8に示したようにnMOS53,54のバックゲートと出力端子OUTが接続される。
なお、pウェル80中には、図8に示したような寄生抵抗Rp7,Rp8が生じる。また、n型拡散領域81aとpウェル80間に、図8に示したような寄生容量Cp12が生じる。n型拡散領域81cとpウェル80間にも寄生容量が生じるが、本実施の形態の半導体集積回路60では、n型拡散領域81cとpウェル80は出力端子OUTに接続されており、ほぼ同電位となるため電荷が溜ることが抑えられる。これにより、消費電力やゲート遅延の増加が抑えられる。
(比較例)
以下、比較例としてゲートとバックゲートを接続したMOSFETを用いた2入力NAND回路の例を示す。
図12は、ゲートとバックゲートとを接続したMOSFETを用いた2入力NAND回路の一例を示す図である。
2入力NAND回路50aは、入力端子IN1,IN2からの2つの入力信号のNAND論理をとって出力端子OUTから出力する。2入力NAND回路50aは、pMOS51a,52a、nMOS53a,54aを有している。
pMOS51aとnMOS53aのゲートは入力端子IN1に接続されており、共通の入力信号をゲートで受ける。pMOS52aとnMOS54aのゲートは入力端子IN2に接続されており、共通の入力信号をゲートで受ける。
pMOS51a,52aのソースはVDDに接続されており、ドレインはnMOS53aのドレイン及び出力端子OUTに接続されている。また、pMOS51aのバックゲートは、pMOS51aのゲート及び入力端子IN1に接続されている。pMOS52aのバックゲートは、pMOS52aのゲート及び入力端子IN2に接続されている。
nMOS53aのドレインは、pMOS51a,52aのドレイン及び出力端子OUTに接続されており、ソースはnMOS54aのドレインに接続されている。nMOS54aのソースはVSSに接続されている。また、nMOS53aのバックゲートは、nMOS53aのゲート及び入力端子IN1に接続されている。nMOS54aのバックゲートは、nMOS54aのゲート及び入力端子IN2に接続されている。
図13は、ゲートとバックゲートを接続したMOSFETを用いた2入力NAND回路のpMOS形成領域の一例の断面図である。図10と同じ要素については同一符号を付している。
入力端子IN2と図12に示したpMOS52aのバックゲートとなるnウェル69aが接続され、入力端子IN1と図12に示したpMOS51aのバックゲートとなるnウェル69bが接続されている。図10に示した構造と異なり、pMOS51aとpMOS52aのバックゲートとなるnウェルが共通ではなく、nウェル69a,69bに分離されている。そのため、pMOS51aとpMOS52aのドレインとなるp型拡散領域70b1,70b2も分離されている。pMOS51aとpMOS52aのnウェル69a,69bを共通にすると、入力端子IN1,IN2が短絡してしまうからである。
これに対して、本実施の形態の論理回路50及び半導体集積回路60では、図10に示したように、バックゲートとなるnウェル69に出力端子OUTを接続したことにより、nウェル69を2つのpMOS51,52で共通とすることができる。
図14は、ゲートとバックゲートを接続したMOSFETを用いた2入力NAND回路のnMOS形成領域の一例の断面図である。図11と同じ要素については同一符号を付している。
入力端子IN2と図12に示したnMOS54aのバックゲートとなるpウェル80aが接続され、入力端子IN1と図12に示したnMOS53aのバックゲートとなるpウェル80bが接続されている。図11に示した構造と異なり、nMOS53aとnMOS54aのバックゲートとなるpウェルが共通ではなく、pウェル80a,80bに分離されている。そのため、nMOS53aとnMOS54aのドレインとなるn型拡散領域81b1,81b2も分離されている。nMOS53aとpMOS54aのpウェルを共通にすると、入力端子IN1,IN2が短絡してしまうからである。
これに対して、本実施の形態の論理回路50及び半導体集積回路60では、図11に示したように、バックゲートとなるpウェル80に出力端子OUTを接続したことにより、pウェル80を2つのnMOS53,54で共通とすることができる。
そのため、本実施の形態の論理回路50及び半導体集積回路60では、図12〜14に示したようなゲートとバックゲートを接続するようなMOSFETを用いた2入力NAND回路よりも、回路面積を小さくすることができる。なお、第2の実施の形態では2入力のNAND回路について説明したが、3入力以上のNAND回路にも適用可能である。入力数を増やすと、MOSFETの数が増えるため、MOSFETのウェルを共通化できる本実施の形態を適用することで、回路面積の削減効果がより高くなる。
以上、実施の形態に基づき、本発明の論理回路及び半導体集積回路の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
上記では、入力信号の論理レベルを反転する論理を含む論理演算を行う論理回路として、インバータ及び2入力NAND回路を例にあげて説明したが、たとえば、NOR回路などにも適用することができる。
1 論理回路
2 pMOS
3 nMOS
IN 入力端子
in 入力信号
OUT 出力端子
out 出力信号
VDD 電源
VSS 基準電源

Claims (5)

  1. pチャネル型トランジスタ及びnチャネル型トランジスタを備え、入力信号を反転して出力する論理回路を有し、
    前記論理回路の出力端子が、前記pチャネル型トランジスタのバックゲート及び前記nチャネル型トランジスタのバックゲートに接続されている、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記論理回路は、複数のpチャネル型トランジスタと、複数のnチャネル型トランジスタと、を有し、
    前記複数のpチャネル型トランジスタは、バックゲートとなるnウェルが共通であり、前記複数のnチャネル型トランジスタは、バックゲートとなるpウェルが共通である、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記pチャネル型トランジスタのバックゲート及び前記nチャネル型トランジスタのバックゲートの電圧の変化タイミングを、前記出力端子の電圧の変化タイミングよりも遅延させる寄生素子を有している、ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記pチャネル型トランジスタのバックゲートとなるnウェルと、前記nチャネル型トランジスタのバックゲートとなるpウェルと、前記nウェルに形成された前記pチャネル型トランジスタのドレイン領域となるp型拡散領域と、前記pウェルに形成された前記nチャネル型トランジスタのドレイン領域となるn型拡散領域と、が前記出力端子に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の半導体集積回路。
  5. pチャネル型トランジスタ及びnチャネル型トランジスタを有し、
    出力端子が、前記pチャネル型トランジスタのバックゲート及び前記nチャネル型トランジスタのバックゲートに接続されており、
    入力信号の論理レベルを反転する論理演算を行う、
    ことを特徴とする論理回路。
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