JP2014115818A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作品改定前に、コンテンツを修正情報を基に修正がされた修正版のコンテンツを公開する。
【解決手段】コンテンツからなる作品を修正するために、ユーザが利用する1台以上の端末(10A,10B)と通信するサーバ(40)であって、端末は、サーバから受信する情報を出力するための出力部を備え、サーバは、端末から受信する作品のコンテンツを変更するための変更情報を用いコンテンツ記憶部の前記作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する仮修正版生成部(4C)と、生成された修正版コンテンツを端末に送信する修正版コンテンツ送信部と、を備え、端末から改定版コンテンツの登録要求を受信したとき、コンテンツ記憶部に改定版コンテンツを追加格納し、次回からは改定版コンテンツを作品コンテンツとして扱う。
【選択図】図3

Description

本発明は情報処理装置に関し、特に、作品のコンテンツを、変更情報を用いて修正版を生成する情報処理装置に関する。
不特定多数の参加者が通信ネットワーク経由で文章の編集・校正を行うシステムが提供されている。
たとえば、非特許文献1(Wikiシステム)のように、編集(校正)結果が反映されるものもあるが、編集内容のコントロールが効かないか、特定メンバーによる承認過程を経ることでコントロールするかであり、不特定多数の参加者の校正案を不特定多数の参加者が相互評価できる事と、著作者側が編集内容をコントロールできる事を同時に実現できるわけではなかった。
また、特許文献1(特開2010−267112号公報)では、中立的な立場で記載された情報を維持してコンテンツの信頼性低下を抑制できるウェブ上の文書を書換える方法が提案される。
また、特許文献2(特開2002−183124号公報)では、書籍の校正をスピーディに行ない、改訂版を早期に作成して配布する。
また、特許文献3(特開2002−049615号公報)では、関係部門関係者間の協調作業を支障なく実行させるコミュニケーション支援機能と、発注者の管理階層の承認機能を備え、効率よく校正作業を行うことができるネットワーク校正システムを提供する。
また、特許文献4(特開2012−038237号公報)では、画像中の同一指定箇所に対して複数のユーザにより校正箇所の指示を伝える注釈が付与された場合に、注釈中、最終結論の注釈(校正)を一目で把握する注釈付き画像の表示方法を提供する。
また、特許文献5(特開2003−198778号公報)では、原データファイルと修正指示ファイルを独立させて管理することにより、サーバやネットワークに負荷をかけないデータ修正管理システムを提供する。
特開2010−267112号公報 特開2002−183124号公報 特開2002−049615号公報 特開2012−038237号公報 特開2003−198778号公報
Pukiwiki、[平成24年11月12日検索]、インターネット〈URL:http://pukiwiki.sourceforge.jp〉
著作による収入を主な収入としない著作者には、著作物であるコンテンツには校正に係るコストをかけられないが、コンテンツの品質向上は行いたいとの要望がある。
また同時に、著作者には、自分のコンテンツに対して自分の望まない変更がなされることを拒否したいとの要望がある。
一方、一般ユーザには、適切な変更を施された、より高品質なコンテンツを閲覧したい、あるいは、コンテンツ閲覧中に発見した瑕疵を、その時点で、自身の手で適切に変更し、コンテンツに反映することで、より高品質なコンテンツを閲覧したいとの要望がある。
Wikiシステムでは、誰でも直接にコンテンツを編集することができるので、コンテンツ書換えが競合して編集内容をコントロールできなくなってしまう。これを解消するためには、編集の会員制化やコミュニティによる検閲などが必要となる。
また、特許文献1では、編集結果の反映には、毎回、管理者による承認が必須である。特許文献2では、改訂版が作成されるまで、校正情報は反映されずただ公開されるだけである。また、特許文献3では、各階層における承認を管理するシステムなので校正作業に関し様々な承認処理が必須である。特許文献4と5では、校正情報が校正差分情報そのものではなく校正作業の指示を示すので、コンテンツの修正にはコンテンツ自体の編集作業が別途必要である。したがって、これら特許文献では、ユーザは校正された版を入手するまでに時間がかかる。
上記のように、非特許文献1にあるWikiシステムでは著作者ではないネットワーク上の第三者にも編集を許可する事で校正可能としているが、この場合、第三者による、校正の範囲にとどまらない、著作者の意図に反する著作物の改変すら可能になってしまう。あるいは、編集の許可を不特定多数ではなく特定の会員のみに限定し、あるいは、コミュニティによる検閲にて編集内容の妥当性を維持している。また、下記の特許文献1〜5では、管理者が校正者による編集内容が適切かを確認することで著作者の意図に反する改変を排除する事ができるが、それに要する手間とコストが発生する。さらに、管理者による承認と改訂版の作成がなされるまで著作物に編集内容が反映されないので、編集から更新された著作物の取得までにタイムラグが発生しうる。特許文献2では改訂版の作成前に校正情報のリストが公開されるが、著作物自体には反映されないため、読書中に誤字脱字等のコンテンツの瑕疵に気づいてしまった際の引っかかり感を解消することはできない。
したがって、著作者と一般ユーザ双方の要望を同時に実現するには、著作者等の意図に反する著作物の改変の防止と、校正管理者の手間の発生抑止と、編集内容の著作物への迅速な反映による引っかかり感の解消という、互いに相反する要求を同時に満たす事が求められる。
また、著作者等による正式な改訂版が提供されない場合にも、集積された校正情報が反映されたものを読者が得られるようにすることも求められる。
さらに、正式な改訂版の作成前に、コストをかけずにコンテンツの質を向上できるようにすることも求められる。
それゆえに本発明の目的は、作品コンテンツの改訂版作成前に、低コストで迅速に校正情報を基に修正がされた修正版のコンテンツを公開でき、かつ、著作者が改訂版の内容を制御できる情報処理装置を提供することである。
この発明のある局面に従う情報処理装置は、コンテンツからなる作品を修正するために、ユーザが利用する1台以上の端末と通信する情報処理装置であって、端末は、情報処理装置から受信する情報を出力するための出力部を備える。情報処理装置は、端末から受信する作品のコンテンツを変更するための変更情報を用いコンテンツ記憶部の作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する修正版生成部と、生成された修正版コンテンツを端末に送信するコンテンツ送信部と、を備え、端末から改訂版コンテンツの登録要求を受信したとき、コンテンツ記憶部の作品の最新版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替える。
好ましくは、ユーザは作品の著作者および読者を含む。情報処理装置は、受信した変更情報の登録要求が著作者による要求であると判定したとき、コンテンツ記憶部の作品のコンテンツを、修正版コンテンツに改訂する。
好ましくは、ユーザは、作品の著作者および読者を含む。端末は、ユーザから入力される変更情報を受付け、修正版生成部は、端末から受信する変更情報のうち、変更情報の入力者が著作者である変更情報を優先的に用い、コンテンツ記憶部の作品の修正版コンテンツを生成する。
好ましくは、修正版生成部は、端末から受信する変更情報のうち、ユーザが選択する頻度が高い変更情報を優先的に用い、コンテンツ記憶部の作品の修正版コンテンツを生成する。
好ましくは、コンテンツ送信部は、修正版コンテンツの修正に用いられなかった変更情報を、ユーザのための変更情報の選択候補として出力するように出力部を制御するための第1制御情報を当該修正版コンテンツに付加し、当該第1制御情報が付加された修正版コンテンツを端末に送信する。
好ましくは、ユーザは作品の著作者および読者を含み、コンテンツ送信部は、修正版コンテンツ中の変更情報による修正部分が、当該変更情報に基づく出力属性に従った態様で出力されるように出力部を制御するための第2制御情報を当該修正版コンテンツに付加し、当該第2制御情報が付加された修正版コンテンツを端末に送信するよう構成される。また、端末は、ユーザから入力される変更情報を受付ける。出力属性は、変更情報の入力者が、著作者および読者のいずれであるかを示すユーザ属性を含む。
好ましくは、出力属性は、変更情報に含まれる変更内容の種類を示す変更属性を含む。
好ましくは、ユーザは作品の著作者および読者を含む。情報処理装置は、受信した1つ以上の変更情報を、著作者が利用する端末に対し送信する。修正版生成部は、1つ以上の変更情報のうち、著作者により無効にされた変更情報の識別データを端末から受信する。そして、1つ以上の変更情報のうち、受信した識別データが示す変更情報を除いたものを、作品のコンテンツを変更するための変更情報として用いる。
好ましくは、コンテンツ送信部は、コンテンツに関して、端末から予め受信した意見データを付加した修正版コンテンツを端末に送信する。
好ましくは、修正版生成部は、コンテンツ記憶部の作品のコンテンツを修正するための複数の変更情報のうち、形式的内容の修正に適切な変更情報を選択して当該コンテンツに反映させ、当該コンテンツの改訂版の雛型を生成する。
好ましくは、改訂版の雛型コンテンツに対して、改訂前のコンテンツへの変更情報または意見情報の一部または全てを関連付ける。
この発明の他の局面に従う端末は、情報処理装置と通信し、コンテンツからなる作品の著作者および読者を含むユーザが利用する端末である。当該情報処理装置は、複数の端末から受信するコンテンツを変更するための変更情報を記憶するための変更記憶部と、作品のコンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶部と、を備える。
端末は、情報処理装置から受信する変更記憶部の変更情報を用い、情報処理装置から受信するコンテンツ記憶部の作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する修正版生成部を、含む。そして、端末は、改訂版コンテンツの登録要求を受付けたとき、コンテンツ記憶部の作品の最新版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替えるための改訂要求を、情報処理装置に送信する。
この発明のさらに他の局面に従う、コンテンツからなる作品を修正するためのコンテンツ修正システムは、コンテンツを表示するための出力部と、作品のコンテンツを変更するための変更情報を受信し、受信した変更情報を用いてコンテンツ記憶部の作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する修正版生成部と、生成された修正版コンテンツを出力部に送信するコンテンツ送信部と、を備える。
この発明のさらに他の局面に従うコンテンツ変更方法は、コンテンツからなる作品を修正するために、ユーザが利用する1台以上の端末と通信する情報処理装置を用いるコンテンツ変更方法である。端末は、情報処理装置から受信する情報を出力するための出力部を備える。コンテンツ変更方法は、端末から受信する作品のコンテンツを変更するための変更情報を用いコンテンツ記憶部の作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成するステップと、生成された修正版コンテンツを端末に送信するステップと、を備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、プロセッサを備えるコンピュータに、上記のコンテンツ変更方法を実行させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、作品コンテンツの改訂版作成前に、低コストで迅速に修正情報を基に修正がされた修正版のコンテンツが公開され、かつ、著作者が改訂版コンテンツの内容を制御できる。
本発明の実施の形態に係るシステムを模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係るシステムの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るサーバと端末の機能構成図である。 本発明の実施の形態に係る端末のブロック図である。 本実施の形態に係るサーバのブロック図である。 本発明の実施の形態に係る処理の概要を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る処理の概要を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る処理フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る表示例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表示例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表示例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る作品情報を示す図である。 本発明の実施の形態に係る各種フラグのリストを示す図である。 本発明の実施の形態に係る校正情報を示す図である。 本発明の実施の形態に係る意見情報を示す図である。 本発明の実施の形態に係る原作情報を示す図である。 本発明の実施の形態に係るユーザ情報を示す図である。 本発明の実施の形態に係るユーザ情報を示す図である。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。なお、同一の構成要素には各図において同一の符号を付し、詳細な説明は繰返さない。
[実施の形態1]
本実施の形態では、「作品」は1つ以上のコンテンツからなる。「コンテンツ」は、映像(静止画像、動画像)データ、音楽などの音声データ、文字・記号・数字などの文字列であるテキストデータ、プログラム(ソースコード、オブジェクトコードなど)データなど、またはそれらの組合せを示す。
作品のコンテンツを変更するために変更情報を用いる。本実施の形態では、説明に用いる作品は後述するように文字列のテキストデータと想定するので、変更情報は、以下では「校正情報」と称し、変更情報による作品のコンテンツの「変更」は、「校正」と称する。
「仮修正版」は、校正情報を用いて変更が施されたコンテンツ(またはその作品)を示し、「正式改訂版」は作品の著作者(後述する)が、校正情報を参考にして改訂した作品を示す。したがって、校正情報は、オリジナルの作品と仮修正版または正式改訂版との差分(相違)を示す場合があり、「差分情報」と称する場合もある。
「意見情報」は、作品に対する読者(後述する)からの意見を示す。意見には、たとえば作品に対する評価、感想、議論、広告などを含む。
本実施の形態では、不特定多数の各読者は他の読者と校正情報を共有しながら、他者の承認がなくとも、校正情報が反映された仮修正版を閲覧することができる。
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態に係るシステムを模式的に示す図である。図1を参照して、著作者等は、自己が登録した作品に対して特別な権限を有している。著作者等は作品DB(DB:data baseの略)4Aに対して自己が創作した作品の情報を登録し、登録された作品のコンテンツを正式に改訂することができる。また、著作者等は仮修正版生成部4Cから校正DB4Bの校正情報を用いた仮修正版を取得することができる。作品DB4Aは、著作者等が作品を構成するコンテンツに関する情報を記憶するためのコンテンツ記憶部に相当する。校正DB4Bは、作品のコンテンツを校正するための校正情報を記憶するための校正情報記憶部に相当する。
著作者等は校正DB4Bの情報を参照し、さらに、新たな情報を登録することができるとともに、登録されている校正情報の無効化登録処理を行なうことができる。
一方、著作者等が登録した作品は、不特定多数の読者によって閲覧される。不特定多数の読者は、作品DB4Aに登録された作品のコンテンツを閲覧し、この作品が校正情報を有している場合には、仮修正版生成部4Cによって修正された後の作品(仮修正版)を閲覧することができる。さらに、不特定多数の読者は、校正DB4Bを参照し、参照結果に基づき選択、または独自に当該作品を校正するための情報を登録することができる。本形態では、著作者等が作品DB4A、仮修正版生成部4Cおよび校正DB4Bにアクセス(参照、登録)する動作と、不特定多数の読者が、これらに対し閲覧、参照、情報登録する動作は、非同期に(独立して)実行される。
本実施の形態では、主要な登場人物は著作者と読者である。「著作者」は、オリジナルの作品を創作し作品DB4Aに登録し、作品に関して、全ての権限(当然、読者の権限も包含する)を有する。「読者」は、登録されている作品を閲覧することで作品を鑑賞し、当該作品に対して校正情報を提供し、意見や感想を投稿する権限を有する。閲覧は、ディスプレイなどのモニタまたは音声出力部などにより視聴(以下、閲覧および視聴を“閲覧”と総称する)することを示す。
システムでは、著作者側、読者側およびシステム側のそれぞれについて、以下の者を登場させてもよい。著作者側として、
(1)著作協力者:著作者によって一般の読者以上著作者未満の権限を貸与された読者を示す。たとえば、(1−1)共同執筆者:著作者とほぼ同等の権限を有する(新コンテンツの追加や著作協力者の指定もできる)。(1−2)編集者:既存コンテンツの改訂ができる。(1−3)管理代行者:読者を後述する迷惑行為者または炎上者に指定する等の読者対応を支援する。著作者と著作協力者をまとめて、以下、“著作者等”と呼ぶ。
(2)協力候補者:システムによって著作協力者になる可能性が高いと判断された読者を示す。協力候補者には、たとえば、他作品にて著作協力者に指定された事がある者が含まれる。著作者が著作協力者を選定する際の目安になる。
読者側として、
(3)校正協力者:作品への校正情報を投稿した読者を示す。校正協力者については、その者が登録した校正情報の数やそれが改訂版に採用された回数等を得点化する。また、取得した校正得点は何らかの特典取得や後述の炎上者や要注意者に指定された際の解除に用いる。これが、読者に対して校正作業のインセンティブをもたらす。
(4)制限対象者:著作者によって一般の読者以下に権限を制限された読者を示す。たとえば、(4−1)迷惑行為者:広告ボットや粘着クレーマー等、害しかもたらさないと判断された読者を示す。迷惑行為者は、永続的に作品に対する校正情報や意見・感想の投稿権限を失う。(4−2)炎上者:意見や感想の投稿で他のユーザと誹謗中傷合戦を行なった読者を示す。炎上者は、一時的に作品に対する校正情報や意見・感想の投稿権限を失う。これは、投稿権限剥奪の時間を置くことで炎上者が頭を冷やすことを期待するものである。また、炎上者は、校正協力による得点を消費して炎上者の指定を解除できる。(4−3)要注意者:システムによって制限対象者になる可能性が高いと判断された読者を示す。要注意者には、最近、他作品にて迷惑行為者や炎上者に指定された事がある読者等が含まれる。要注意者については、掲示板で表示される名前等の色を他の読者とは異ならせることで一般読者に注意を喚起してもよい。また、炎上者指定された際のペナルティが通常より大きい等のデメリットがあるとしてもよい。作品への校正協力による得点を消費して、その作品における要注意者指定を解除でき、また要注意者として観察される期間を短縮できる。また、一定の観察期間において迷惑行為や炎上等の問題を起こさなければ要注意者の指定が解除される。
システム側として、
システム管理者:作品DB4Aまたは校正DB4Bなどを設置・維持・管理する者を示す。サービス提供者とも言う。システム管理者は、登録されている作品の商業利用等の二次利用の際の窓口業務や事務処理、著作者から暗黙的もしくは明示的に移管された著作権等の代理行使等を行ってもよい。
図2は、本実施の形態に係るシステムの概略構成図である。図2を参照して、通信システムには、1台以上の情報処理端末(以下、端末と称する)10、および作品を管理する情報処理装置に相当するサーバ40を備える。これらはインターネットなどの各種のネットワークNTを介して相互に通信する。端末10は、ネットワークNTを経由して相手側装置と通信する。
図3を参照し、サーバ40と端末10の機能構成を概略的に示す。ここでは、端末10として読者側の端末10Aと著作者等側の端末10Bを示す。サーバ40では、作品DB4Aは、各作品に対応して作品情報40Aとユーザ情報40Dを含む。校正DB4Bは、作品DB4Aの各作品に対応して校正情報40Bと意見情報40Cを含む。著作者側の端末10Bと、読者側の端末10Aは同様の機能構成を有している。端末10Bはデータ受信部11B、編集入力部12B、記憶部13B、表示部14Bおよびデータ送信部15Bを含む。同様に、読者側の端末10Aはデータ受信部11A、編集入力部12A、記憶部13A、表示部14Aおよびデータ送信部15Aを含む。
作品DB4Aまたは校正DB4B(校正(差分)情報、意見情報)、仮修正版生成部4Cには、外部インターフェイスとしてWebサーバ等が実装されていてもよい。
本実施の形態では、説明を簡単にするために、作品DB4Aには、1個の作品に対応した情報が登録されて、校正DB4Bには、当該1個の作品に対した情報が登録されると想定する。また、作品は、コンテンツとして文字列のテキストであると想定する。
図4を参照して、端末10は、CPU(Central Processing Unitの略)11、HDD(Hard Disc Driveの略)、SSD(SolID State Driveの略)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memoryの略)などの永続的な記憶を行う記憶媒体に加え、DRAM(Dynamic Random Access Memoryの略)などの一時的なワークメモリとして利用する記憶媒体を含む記憶部13(記憶部13A,13Bに対応)、画像を表示するための表示部14、ユーザにより操作されるボタン、キーなどを含む操作部12(編集入力部12A,12Bに対応)、ネットワークNTを介した通信のための通信部15(データ受信部11A,11Bおよびデータ送信部15A,15Bに対応)、外部I/F(Interfaceの略)16、赤外線通信のためのIR(InfraRed)通信部19、およびスピーカなどからなる音声出力部20、マイクロフォンなどの音声入力部21およびカメラの撮像部22を備える。表示部14と操作部12は、タッチパネル18を構成する。
上記の端末10の構成は一例であり、図4のうち撮像部22、IR通信部19、音声入力部21、外部1/F16、記憶媒体17およびタッチパネル18などを備えない端末であっても本実施の形態に適用することができる。
記憶部13にはWWW(World Wide Web)ブラウザのプログラムおよび作品表示のためのビューワのプログラムを含むプログラムが予め格納されている。CPU11は、WWWブラウザのプログラムを実行することにより、ネットワークNTを介して作品コンテンツ(HTML(Hyper Text Markup Language)ファイル、画像ファイルおよび音楽ファイルなど)を通信部15に受信させて、受信したファイルを解析し、解析結果に従って、表示部14に画像などを表示させ、または音声出力部20に音声を出力させる。
なお、プログラムはWWW(World Wide Web)ブラウザに限定されず、また、作品コンテンツファイルは、HTMLファイルに限定されない。
操作部12は、ユーザによる操作を検出し、検出した結果をCPU11に出力する。
外部I/F16は、外部から着脱自在に記憶媒体17が装着され、装着された記憶媒体17にデータを読み書きする。
表示部14には、LCD(Liquid Crystal Displayの略)、有機EL(electroluminescenceの略)ディスプレイなどの平面型ディスプレイを適用することができる。通信部15は、LAN(local Area Networkの略)などの有線ネットワークや、無線LAN、携帯電話回線、Bluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)などの無線ネットワークであってもよい。
図5は、本実施の形態に係るサーバ40のブロック図である。図5を参照して、サーバ40は、CPU41、HDD、SSD、フラッシュメモリ、RAMなどからなる記憶部42、LCD、有機EL、CRTなどからなる表示部43、ボタン、キー、マウスなどからなる操作部44、ネットワークNTを介して通信するための通信部45、外部からCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)47などの記憶媒体が着脱自在に装着され、装着された記憶媒体をアクセスするための外部I/F46を備える。CPU41は、仮修正版生成部4Cの機能を有し、記憶部42は作品DB4Aおよび校正DB4Bの機能を有する。
上記のサーバ40の構成は一例であり、表示部43、操作部44、外部I/F46およびCD-ROM47などの記憶媒体などを備えない構成であってもよい。
<処理の概要>
図6と図7は、本発明の実施の形態に係る処理の概要を説明する図である。図6と図7では“作品”は、より特定的には作品のコンテンツを示す。図6と図7を参照して、本発明の実施の形態に係る作品の登録、閲覧、校正の処理の概要について説明する。図6(A)を参照して、著作者である作者側は端末10を操作して、操作内容に応じて、作品を登録し、登録した作品を閲覧し、登録した作品について校正情報を登録し、また作品の改訂を行なう事ができる。改訂の際には、登録されている校正情報の中から適切な物を選択して、作品の改訂版の雛型に反映できるようにしてもよい。また、作品改訂後、当該作品についてさらに校正を加える場合には、改訂版に対して校正情報を登録することができる。また、作品に対して意見の登録を行うことができる。
図6(B)を参照して、読者側は端末10を操作して、操作内容に応じて、作品DB4Aに格納されている作品について閲覧の要求を送信すると、要求された作品が作品閲覧要求の応答として受信され、作品を閲覧できる。また、閲覧する作品について校正情報を送信し、校正DBに登録することができる。また、作品に対して意見の登録を行うことができる。
図6(C)を参照して、作品DB4Aは、受信する要求の種類に従って、閲覧要求であれば要求元に登録作品を送信し、登録要求であれば作品を作品DB4Aに登録し、改訂要求であれば作品を改訂し、ユーザ参照/ユーザ登録の要求であればユーザ情報を要求元に送信する/ユーザ情報を登録する。
図7(A)を参照して、校正DB4Bでは、仮修正版生成部4Cや端末10からの要求に応答して校正情報を送信し、また、端末10から校正情報を受信すると、受信した校正情報を校正DBに格納する。また意見の閲覧/登録の要求であれば意見情報を要求元に送信する/意見情報を登録する。
図7(B)を参照して、表示対象の生成処理について説明する。表示対象生成プロセスは、クライアント側の端末10で実行してもよいが、ここでは、サーバ40で実行されるものとする。
まず、登録作品が作品DB4Aから取得される。
その後、表示対象として要求されているのは仮修正版か元のコンテンツかに基づき、仮修正版を生成するか否かを判定する。仮修正版を生成しないと判定すると、処理は終了し、登録された作品が表示対象として対応する意見情報を付加した後、要求元の端末10に送信される。
一方、対応する校正情報が登録されている場合は、校正情報が取得されて、作品に校正情報が反映され、校正された仮修正版の作品が生成され、表示対象として対応する意見情報を付加した後、要求元の端末10に送信されて処理は終了する。
図8は、本発明の実施の形態に係る処理フローチャートである。図9、図10および図11は、本発明の実施の形態に係る表示例を示す図である。図12〜図18は、本発明の実施の形態に係るデータ構造例を示す図である。
(表示データ)
サーバ40の仮修正版生成部4Cなどによる仮修正版コンテンツまたは改訂版コンテンツまたはオリジナルのコンテンツは、送出される際に、後述する図9〜図11で例示されるような表示画面を構成するためのデータや関連する情報、それらを紐付けるためのデータを含んでもよい。
サーバ40では、元となるコンテンツに、配信先である端末10の出力部(表示部14など)を制御するための制御情報を付加させるようにして、当該コンテンツを送出する。この制御情報は、たとえば実行可能形式のプログラムであって、たとえばスクリプトを含む。
コンテンツに付加されるスクリプトは、操作部12を介しユーザ操作を受付けるための受付け画像(ボタン、アイコン、マーク、ウィンドなど)に関連付けて記述されたスクリプト、校正情報を表示するためのスクリプト、コンテンツの校正情報による修正部分を適用された校正情報に基づく出力属性に従うスクリプト、校正情報を登録したユーザが著作者および読者のいずれであるかを示すユーザ属性に従うスクリプト、校正情報の校正内容の種類を示す変更属性に従うスクリプト、および後述するコンテンツ改訂版の雛型を生成し出力させるためのスクリプトなどを含む。
端末10において画面データによってコンテンツ表示するとき、スクリプトが実行され表示部14が制御される。表示部14は制御に従って、コンテンツと校正情報を表示し、校正情報が適用されて校正されたコンテンツ部分は上記の各種属性に従って表示態様を変更させる。
(作品情報について)
図12は、作品情報40Aに登録される各種テーブルを説明する図である。図12(A)を参照して、著作者等が登録した作品のそれぞれについて、作品テーブル41Aが格納される。作品テーブル41Aは作品ごとにレコードを格納し、レコードには作品を識別するための作品ID(Identification)51、当該作品が閲覧された回数を累積した累積閲覧数52を含む。
また、作品DB4Aに登録された作品のコンテンツそれぞれについて図12(B)のコンテンツ管理テーブル42Aが格納される。コンテンツ管理テーブル42Aは、コンテンツごとにレコードを格納し、レコードは当該コンテンツの識別子であるコンテンツ管理ID53、対応する作品の識別子である作品ID54、コンテンツID55、予約ID56、状態フラグ57、最新版フラグ58、構成順序(章)59、バージョンを示すバージョンデータ60と、登録日時データ61および公開日時データ62を含む。
コンテンツ管理テーブル42Aを、作品ID51をキーにして検索すると当該作品のコンテンツに関するリストが生成される。検索キーに状態フラグ57が[公開]の条件を追加して検索すると該当作品のうち公開されているコンテンツに関するリストが生成される。また、検索キーに最新版フラグ58が[ON]の条件を追加して検索すると該当作品の最新版コンテンツに関するリストが生成される。最新版フラグ58が[ON]で検索してコンテンツを確定できない場合(エラーケース)では、バージョンデータ60の値の最も大きいものを最新版とみなし、それでも確定できないときは登録日時データ61の新しいものを最新版とみなし、これでも確定できない場合はコンテンツ管理ID53の値の大きいものを最新版とみなすようにしてもよい。
また、登録された作品の各コンテンツのレコードとして、図12(C)のコンテンツテーブル43Aが格納される。コンテンツテーブル43Aのレコードには対応のコンテンツを識別するためのコンテンツID63、コンテンツの種類を示すコンテンツタイプ64、コンテンツタイトル65(章タイトルなど)およびコンテンツデータ66を含む。本実施の形態では、コンテンツデータ66は文字列のテキストを示す。
該当作品の公開されている最新版コンテンツに関するリストにあるコンテンツID55は、コンテンツテーブル43AのコンテンツID63を通じてコンテンツタイトル65とコンテンツデータ66を特定するのに使用される。コンテンツタイトル65またはコンテンツ本体であるコンテンツデータ66は、サイズ不定でサイズが大きい場合も想定されるのでコンテンツ管理テーブルとは別にコンテンツテーブルへ分離している。
図12(D)の予約テーブル44Aは、コンテンツ管理テーブル42Aのレコードにある予約ID56に対応し、当該レコードには予約ID67、予約動作を示すデータ68、予約日時データ69および動作状況を示すデータ70を含む。コンテンツを登録しておき、指定した日時に自動で公開する、読者へ削除予告したのち指定日時に自動で公開停止する、著作者→編集者→校正者といった作業連携のための連絡を行う、等のために使用される。
本実施の形態では、作品を構成するコンテンツは文字列のテキストを想定しているが、静止画の場合は、図12(C)のコンテンツテーブル43Aのコンテンツデータ66は静止画像データを示す。
図13(A)は状態フラグリスト45A、図13(B)は予約動作リスト46Aおよび、図13(C)はコンテンツタイプリスト47Aをそれぞれ示す。
状態フラグリスト45Aはコンテンツ管理テーブル42Aの状態フラグ57を設定するために参照される。予約動作リスト46Aは、予約テーブル44Aの予約動作を示すデータ68を設定するために参照される。コンテンツタイプリスト47Aは、コンテンツテーブル43Aのコンテンツタイプ64を設定するために参照される。
状態フラグリスト45Aを参照して、コンテンツの状態が非公開、編集中、校正中、修正中、公開予定、公開中、非公開予定および削除済みのそれぞれに対応して、状態フラグ57には値0、1、2、3、4、5、6および7が設定されることを表している。
なお、“削除済み”を示す状態フラグ57については著作者に対しても当該コンテンツは非公開の状態であることを示す。
予約動作リスト46Aを参照して、予約動作の種類がNOP(予約動作なし)、タイマ公開、タイマ非公開、メッセージ送信のそれぞれに対応して、予約動作データ68には値0、1、2および3のそれぞれが設定されることを表している。
コンテンツタイプリスト47Aを参照して、コンテンツの種類がテキスト、静止画、音声、動画、旧版復元用のそれぞれに対応して、コンテンツタイプ64には値0、1、2、3および4のそれぞれが設定されることを表している。
(校正情報について)
図14は、校正情報40Bに登録されるテーブルを示す図である。校正情報40Bには図14(A)の校正情報テーブル41B、図14(B)の対象位置テーブル42B、図14(C)の校正データテーブル43B、および図14(D)の校正選択テーブル44Bが含まれる。図14(E)の著作者の判断リスト45Bは後述の校正情報テーブル41Bにある著作者等の判断データ86を設定するために参照される。
校正情報テーブル41Bは校正情報を識別するための校正情報ID81、対象のコンテンツを識別するためのコンテンツID82、コンテンツ内の校正対象の位置を示す対象位置ID83、校正データID84、校正情報登録者のユーザID85、著作者等の判断データ86および賛同数87を含む。
対象位置ID83に対して、作品の初回投稿(登録)時にはオリジナルの表現も校正情報の選択肢の一つとして校正情報が自動生成される。校正後のデータ(文字列)は“Null”(空文)でもよく、“Null”の場合は、対象位置ID83で表される校正範囲の文字列の削除となる。
図14(B)の対象位置テーブル42Bは、校正情報テーブル41Bの各レコードにある対象位置ID83に対応したレコードを有し、当該レコードには、対象位置ID88と、位置情報88Aを含む。対象位置ID83に一致する対象位置ID88に対応した位置情報88Aは、対象位置ID83が示すコンテンツ内の校正対象部分の位置を特定するために必要な情報で構成される。具体的には、コンテンツ内の校正対象部分の開始位置(コンテンツの先頭からのバイト数)および終了位置(コンテンツの先頭からのバイト数)により示される。開始位置と終了位置が同一の場合、開始位置の直前に校正データを挿入する事を表す。なお、位置情報88Aの表わし方は、開始位置と終了位置が特定できればよく、このような先頭からのバイト数を用いた方法に特定されるものではない。例えば開始位置や終了位置付近に位置する一意に特定可能な文字列とそこからの相対位置などでもよい。また、例えばコンテンツが静止画の場合、位置情報88Aは、修正用の画像を配置すべき、元画像上の矩形領域の左上座標、右下座標を示す。
校正情報を、対象位置IDだけで簡単に比較可能にするために、対象位置テーブル42Bとして別テーブルへ分離している。
図14(C)の校正データテーブル43Bは、校正情報テーブル41Bの各レコードにある校正データID84に対応したレコードを有し、当該レコードには、校正データID89と校正後の文字列90を含む。校正データID84に一致する校正データID89に対応した校正後の文字列90は、校正データID84が示すコンテンツ内の校正後の文字列を示す。ここでは、文字列90は不定長データであるから、校正データテーブル43Bとして別テーブルへ分離している。なお、コンテンツが、画像であれば、校正後の文字列90に代替して修正後の画像が格納される。
図14(D)の校正選択テーブル44Bは、読者が校正情報を選択する際に参照されるテーブルであり、校正選択ID91、対象のコンテンツID92、対象位置ID93、校正データID94および読者のユーザID95を含む。校正選択テーブル44Bは、読者の端末10Aの記憶部13Aに保存してもよく、その場合は読者のユーザID95を省略してもかまわない。
図14(E)の著作者の判断リスト45Bは、校正情報テーブル41Bの著作者等の判断データ86に設定される値を示しており、判断の種類はニュートラル(中立)、賛同、否定および非公開のそれぞれに対応して値0、1、2および3のそれぞれが設定されることを表している。
(意見情報について)
意見情報40Cは、意見テーブル41Cおよび意見文字列テーブル42Cを含む。図15(A)の意見テーブル41Cは、各意見に対応して設けられており、当該意見を識別するための意見ID101、対象のコンテンツを識別する意見ID102、意見を付与するコンテンツ中の位置を示す対象位置ID103、意見文字列ID104、意見登録者のユーザID105、著作者による非公開指定フラグ106、当該意見に賛成する読者数を示す賛成数データ107、反対する読者数を示す反対数データ108、および当該意見情報の登録日時を示す登録日時データ109を含む。
当該作品の著作者は、非公開指定フラグ106を設定することにより、誹謗中傷や無関係の広告等、不適切と思われる意見をその意見の登録者(読者)以外には非公開に指定することができる。つまり、該当意見登録者の端末10上では表示されるが、それ以外の端末10には表示されない。
図15(B)の各意見に対応する意見文字列テーブル42Cは、当該意見の文字列を識別するための意見文字列ID110および当該意見を表す文字列のデータ111を含む。文字列のデータ111は、不定長の文字列データであるから、意見文字列テーブル42Cとして別テーブルへ分離している。
図16には原作情報が示される。原作情報は、作品に対応して格納されて、作品が二次創作物等の場合に、原作情報のテーブルにより作品と原作の紐付けがされる。原作情報は、著作者側が自主的に設定するのが望ましいが、システムによる自動検出や読者側からの指摘で設定できてもよい。このように指摘する読者を“原作指摘者”と呼ぶ。原作指摘者は校正協力者の一種にあたる。読者からの指摘が見当違いの場合は、著作者等がその指摘を否定できるようにしてもよい。
原作情報は、図16(A)の原作管理テーブル、図16(B)の原作検出条件テーブル、および、図16(C)の原作テーブルを含む。原作管理テーブルは、作品と原作の対応を管理するための原作管理ID、対応する原作を持つ作品の作品ID、原作を識別するための原作ID、原作指摘者のユーザIDおよび著作者等の判断のデータを含む。
原作検出条件テーブルは、原作を検出するための条件を示す原作検出条件ID、検出のための識別ルールや識別条件および原作IDを含む。原作検出条件テーブルには、サーバ40を含むシステムによる原作の自動検出処理時の識別ルール、識別条件、紐付けする原作といった情報が登録される。
原作テーブルは、原作を識別するための原作ID、原作名、二次創作類の可否、二次創作類の許諾条件、原作の権利の確認先のデータを含む。
(ユーザ情報について)
図17の各ユーザ(読者または著作者)に対応するユーザ情報40Dは、作品関係者テーブル41D、ユーザ管理テーブル42D、ユーザ情報テーブル43D、および中継拒否テーブル45Dを含む。関係区分リスト44Dは後述の作品関係者テーブル41Dにある関係区分のデータ115を設定するために参照される。
図17(A)の作品関係者テーブル41Dは、作品に関係する者についてレコードを有し、当該レコードは当該関係者を識別するための作品関係者ID112、作品ID113、ユーザID114、関係区分のデータ115、校正得点116および無効フラグ117を含む。なお、1人のユーザが1つの作品に対して複数の関係を持っていてもよい。
図17(B)のユーザ管理テーブル42Dは各ユーザ(著作者等、読者など)についてレコードを有し、当該レコードは、ユーザID118、ユーザ識別ハッシュ119およびハッシュ計算用キー120を含む。
図17(C)のユーザ情報テーブル43Dは、各ユーザについてレコードを有し、当該レコードは、当該ユーザを識別するためのユーザID121、当該ユーザのハンドル名122、パスワード識別ハッシュ123、ハッシュ計算用キー124、メールアドレス125およびその他のユーザ情報126を含む。
図17(D)の関係区分リスト44Dは、作品関係者テーブル41Dの関係区分のデータ115に値を設定するために参照されるリストであって、関係者の区分(種類)である一般読者、著作者、共同執筆者、編集者、管理代行者、校正協力者、迷惑行為者、炎上者、および要注意者のそれぞれに対応して、値0、1、2、3、4、5、6、7および8のそれぞれが設定されることを表している。このような区分は前述した通りであるが、より具体的には、著作者は作品に対する全権を有する。共同執筆者は著作者に準じる。編集者は、誤字訂正などの改訂作業を代行する者を示す。管理代行者は迷惑行為者や炎上者等の指定を代行する者を示す。校正協力者は校正情報40Bの登録者を示す。迷惑行為者は作品に対し永続的に意見、校正情報の投稿が禁止される者を示す。炎上者は、作品に対し一時的に投稿が制限される者を示す。要注意者は、他作品での迷惑行為者等を示す。
図17(E)の中継拒否テーブル45Dは、中継拒否ID、送信ユーザIDおよび受信ユーザIDを含む。
メールアドレス125は、他の読者に情報が開示されないように、サーバ40がシステム内でのみ通用する仮メールアドレスを発行し、他の読者が仮メールアドレス宛に出したメールをサーバ40で正しいメールアドレスへ中継してやるようにしてもよい。
また、メール中継サーバ(図示せず)は、中継拒否テーブル45Dを用いて特定のユーザから別の特定ユーザへの電子メールを中継せずに破棄する、いわゆる着信拒否ができるようにしてもよい。ここでは、サーバ40が当該電子メール中継機能を有する。
図18は、その他のユーザ情報126を示すリスト46Dを説明する。リスト46Dには、ユーザ情報テーブル43Dのその他のユーザ情報126の詳細内容が示される。その他のユーザの情報としてはたとえば、課金の引落用口座情報、著作権保持の意思の有無のデータ、郵便番号データ、住所データ、氏名のデータ、入金用口座情報、業務用メールアドレス、業務用電話番号、固定電話番号、携帯電話番号、年齢、職業、国籍、著作者を撮影した画像および情報開示の日時のデータが格納される。これらのユーザ情報は例示であって、限定されるものではない。
課金の引落用口座情報は、必要経費引き落とし先、コンテンツ購入代金や紙媒体発行費用の引き落としなどに使用される銀行口座の情報を示す。
著作権保持の意思の有無のデータは、著作権保持の意思があるか否かを示す。郵便番号データおよび住所のデータは、権利者特定のための情報であって、特定的には郵送物等の発送先を示す。氏名のデータは権利者特定のための情報である。入金用口座情報は、分配金送付先を示す情報であり、または有料配信や紙媒体販売時の利益配分などに使用される情報である。業務用メールアドレスおよび業務用電話番号は、業務連絡用の電子メールのアドレスおよび電話番号を示す。固定電話番号および携帯電話番号は予備の業務用連絡先情報を示す。年齢、職業および国籍のデータは、権利者特定のための予備情報を示す。著作者を撮影した画像データは、権利者特定のための情報であって、著作者の顔写真などの画像データを示す。情報開示の日時のデータは、権利者特定のための情報をシステムに登録、もしくは、システム管理者に開示した日時(この日時以降は著作権等を保持する権利者を特定できる)を示す。
リスト46Dの情報の運用として、著作権等を保持する場合には、システム側に対する権利者特定のための個人情報の開示が必須であり、著作権等をシステム管理者に移管することに明示的に同意した場合のみ、移管中は個人情報開示不要、という事にしておくとよい。
また、開示されている個人情報が不正な場合も著作権等をシステム管理者に移管することに同意したとみなすようにしてもよい。後からでもシステム側に権利者特定のための個人情報を開示することで著作権等を取り戻せるようにしてもよい。つまり、正当な権利者を正確に特定できない間だけシステム管理者が代理で著作権等を行使できるようにすることで、権利者不明で作品を有効活用できない事態を回避できる。リスト46Dの個人情報は作品DB4Aや校正DB4Bとは独立したセキュリティ度の高いDBで管理するようにしてもよい。
(動作の説明)
次に、システムの動作の詳細を説明する。説明は、(1)著作者等の登録・認識、(2)著作者等による作品の登録・修正、(3)作品DB4Aの処理、(4)読者による作品の閲覧・校正情報の登録・選択(その1)、(5)校正情報のランキング、(6)読者による作品の閲覧・校正情報の登録・選択(その2)、および(7)読者による意見または感想の閲覧・投稿、の順に、図8の処理を適宜参照しながら説明する。
端末10は全て同一機能を有する。機能には、著作者のための動作モードと読者のための動作モードとの機能を含む。著作者のための動作モードでは、読者のための動作モードの機能に加えて著作者が自分の登録した作品について管理する機能が有効になる。著作協力者については、著作者から貸与された権限に応じて必要な機能が選択的に有効になる。端末10の動作モードは、表示対象とする作品の選択やユーザ操作などにより切替えることができる。
(1)ユーザの登録・認識
一連の動作は、まずユーザが作品DB4Aに新規にアクセスする事から開始される。
ユーザの端末10Bから、ユーザを一意に識別するために必要な、端末10BのMACアドレス等の一意性が高いと期待されるいくつかの情報を含むデータが送信され、サーバ40はこれを受信する。
受信したデータにハンドル名とパスワードが含まれている場合は、明示的なユーザ登録とみなし、サーバのCPU41は、作品DB4Aのユーザ情報テーブル43Dに新規レコードを追加し、当該レコードのハンドル名122にハンドル名データ、パスワード識別ハッシュ123とハッシュ計算用キー124にパスワードデータから生成した情報を設定する。(生成したパスワード識別ハッシュ123と同じハッシュが既存の場合は一意になるまで再生成する。)その後、作品DB4Aのユーザ管理テーブル42Dに新規レコードを追加し、当該レコードに、生成したユーザID118と、受信したデータを用いて生成したユーザ識別ハッシュ119、ハッシュ計算用キー120を設定する(生成したユーザ識別ハッシュ119と同じハッシュが既存の場合は一意になるまで再生成する)。
受信したデータにハンドル名とパスワードが含まれていない場合は、暗黙のユーザ登録として、ユーザ情報テーブル43Dへの新規レコード追加は行わずに、ユーザ管理テーブル42Dに追加した新規レコードへ、生成したユーザID118と、受信したデータを用いて生成したユーザ識別ハッシュ119、ハッシュ計算用キー120を設定する。
作品DB4Aからユーザの端末10BへユーザID118が送信され、ユーザの端末10Bの記憶部13Bに格納される。
2回目以降にユーザが作品DB4Aに新規にアクセスする際は以下のようになる。まず、著作者の端末10Bから作品DB4Aへ、ユーザを一意に識別するために必要なデータと記憶部13BのユーザID118が送信される。CPU41は、作品DB4Aのハッシュ計算用キー120と受信したデータを用いて再生成したユーザ識別ハッシュとユーザ管理テーブル42Dにあるユーザ識別ハッシュ119とを比較し、比較結果に基づき一致を判定すると、アクセスしたユーザは登録されたユーザと同一であると検出する。
システムに明示的に登録済のユーザが作品DB4Aから発行されたユーザID118を格納していない別の端末からアクセスする際はハンドル名とパスワードによって、ユーザ情報テーブル43Dのハンドル名122とパスワード識別ハッシュ123とハッシュ計算用キー124を用いて一致を判定し、作品DB4Aから端末へユーザID118が送信される。
システムに暗黙に登録済のユーザが明示的なユーザ登録を行う際は、ユーザ情報テーブル43Dに暗黙に登録済のユーザIDを設定した新規レコードを追加し、ハンドル名データ、パスワード識別ハッシュ、ハッシュ計算用キーを追加設定する。
このようなユーザ認証処理は、ユーザの識別ができればよく、一般的なユーザ認証処理を適用でき、実装の詳細は、これに限定されない。
(2)著作者等による作品の登録・改訂
次に、ユーザが著作者として作品を作品DB4Aに新規登録する処理を説明する。作品の新規登録時は著作者の端末10Bから作品DB4Aに、作品登録要求とともに、送信者のユーザID、作品名および紹介文を含むコンテンツ、および登録時に同時設定可能なパラメータ(状態フラグ57の値、ならびに予約する場合は予約ID56が示す予約動作データ68および予約日時データ69)が送信される(図8のステップS1)。
著作者が作品DB4Aに登録されている作品に新章のコンテンツを追加登録する処理では、著作者の端末10Bから作品DB4Aに、コンテンツの新規登録時と同等のデータに加えて、追加対象の作品を特定するデータが送信される。具体的には、送信者のユーザID、作品ID、新章の章タイトル、新章の本文を含むコンテンツ、登録時に同時設定可能なパラメータ(状態フラグ57の値、ならびに予約する場合は予約ID56が示す予約動作データ68および予約日時データ69)が送信される。なお、端末10Bが送信する作品IDは、サーバ40により当該作品に対し新規登録時に割当されたデータであって、端末10Bは追加対象の作品を選択する際にサーバ40から予め受信する。
著作者が作品中の既存コンテンツを改訂する処理では、著作者の端末10Bから作品DB4Aに新規登録時と同等のデータに加えて、改訂対象のコンテンツを特定するデータが送信される(ステップS5)。具体的には、送信者のユーザID、コンテンツID(作品を構成するコンテンツ(第1章、第2章、など)の識別子)、改訂後の章タイトル、改訂後の本文を含むコンテンツ、登録時に同時設定可能なパラメータ(状態フラグ57の値、ならびに予約する場合は予約ID56が示す予約動作データ68および予約日時)が送信される。
(3)作品DB4Aの処理
サーバ40は、端末10BのステップS1から、作品登録要求とともに、作品DB4Aへの新規登録時の一連のデータを受信すると(ステップS10)、以下の作品登録処理(ステップS11)を行う。サーバ40のCPU41は、作品登録(格納)処理を実行するための作品格納部の機能を有する。
まず、受信した作品名が既存のものと重複していないこと確認する。本実施の形態では、作品名の重複は禁止される。
サーバ40(より特定的には作品格納部)は、作品テーブル41Aに新規レコードを追加し、新規レコードに生成した作品ID51と累積閲覧数52(初期値:1)を設定する。累積閲覧数52の値“1”は、著作者本人による閲覧を表す。
また、作品関係者テーブル41Dに新規レコードを追加し、新規レコードに作品関係者ID112と上記の作品ID113および著作者のユーザID114、関係区分のデータ115(著作者=“1”)、校正得点116(初期値:0)、および無効フラグ117(初期値:OFF)を設定する。
コンテンツテーブル43Aに新規レコードを追加し、新規レコードに生成したコンテンツIDとコンテンツタイトルである作品名、コンテンツデータである紹介文を設定する。
また、動作予約をする場合は予約テーブル44Aに新規レコードを追加し、新規レコードに、生成した予約ID67と予約動作データ68と予約日時データ69を設定する。
また、コンテンツ管理テーブル42Aに新規レコードを追加し、新規レコードに生成したコンテンツ管理ID53と上記の作品ID54、新規追加コンテンツを示すコンテンツID55、状態フラグ57、最新版フラグ58(初期値:ON)、構成順序59(初期値:0)、バージョンデータ60(初期値:1)および登録日時データ61、さらに動作予約する場合は予約ID56を、また直接公開する場合は公開日時データ62を設定する。
作品DB4Aに作品の登録が完了すると、作品登録完了通知が端末10Bに送信され(ステップS12)、端末10Bは、これを受信する(ステップS3)。端末10Bは、作品登録完了通知の受信により作品登録要求が正常に処理されたことを認識する。このとき、ユーザが確認できるように端末10Bは表示を更新してもよい。作品登録完了通知には、サーバ40が割当てた作品IDやコンテンツIDが含まれる。
作品格納部による作品DB4Aへの追加登録時の処理を説明する。サーバ40(より特定的には作品格納部)は、端末10Bから作品のコンテンツの追加登録要求とともに追加登録のためのデータを受信すると、以下の処理を行う。
サーバ40は、端末10から追加登録要求を受信すると、追加登録のデータに含まれている作品IDが、作品テーブル41Aの作品ID51と一致するか、すなわち追加登録が既存の作品に対するものであるかを判定する。一致しないと判定すると、エラー処理を行うが、ここでは一致すると想定する。
サーバ40は、追加登録のデータに含まれた送信者のユーザIDを用いて作品関係者テーブル41Dを検索し、関係区分のデータ115が値“1”(著作者)や値“2”(共同執筆者)を示すレコードが存在するか否かに基づき、作品への追加登録権限があるかを判定する。
追加登録権限を有していると判定すると、受信した追加登録のデータに含まれている“新章の章タイトル”が、コンテンツテーブル43Aのコンテンツタイトル65と一致するか否かにより、既存の他作品の章タイトルと重複するか否かを判定する。ここでは、既存の章タイトルとの重複はないと想定する。
ここでは、コンテンツタイトルの重複は著作者が意図して行うものであるかを確認するとしてもよい。意図して重複させていると確認できた場合には、章タイトルの重複を容認する。章タイトル重複の制限付き許容は、一意性の低い文字列で構成された章タイトルや、システムに登録されている他作品へのオマージュ等を想定している。
重複はないと判定すると、サーバ40はコンテンツテーブル43Aに新規レコードを追加し、コンテンツID63、コンテンツタイトル65(=新章の章タイトル)、および追加登録のデータに含まれているコンテンツデータ66(=新章の本文データ)を登録する。
受信した追加登録のデータに基づき、動作予約すると判定した場合は、予約テーブル44Aに当該コンテンツに対応する新規レコードを追加し、新規レコードに生成した予約ID67と予約動作データ68と予約日時データ69を設定する。
また、追加登録のコンテンツに対応するコンテンツ管理テーブル42Aに新規レコードを追加し、新規レコードに、追加登録のコンテンツについてサーバ40が生成したコンテンツ管理ID53と上記の作品ID54、コンテンツID55、状態フラグ57、最新版フラグ58(初期値:ON)、構成順序59、バージョンデータ60(初期値:1)、および登録日時データ61を登録する。受信した追加登録のデータに基づき、動作予約すると判定した場合は、予約ID56、直接公開する場合は公開日時データ62を設定する。なお、構成順序59は適切な値をサーバ40により自動生成する。
図9に、作品登録者(著作者)の端末10Bに正式版のコンテンツが表示されて、校正情報を入力する場合が示される。
図9では、作品登録者(著作者)の閲覧であるので、表示中の[登録/改訂]ボタンが有効になっている。校正対象として選択した部分を下線の文字列で示している。同様に表示中のコンテンツが仮修正版である場合も対象を選択して校正情報や意見を入力できるようにしてもよい。
図9では、校正情報を入力するためのウィンドウはコンテンツに重畳(オーバーレイ)表示されている。ウィンドウは半透明または図9のように不透明で表示される。または、重畳することなく画面下部等に表示されてもよい。または入力画面が別のページになるように実装してもかまわない。
図9では、校正情報は、校正対象=作品“自転車日記”の初版コンテンツ、正開始位置=136文字目(改行=1文字、タグ文字も1文字として計算する)、校正終了位置=139文字目、校正後の文字列=“秒”、校正情報登録者=作品登録者(著作者)となる。
(正式改訂版の登録)
校正が完了し正式改訂版として登録する場合には、端末10Bから改訂版登録要求と校正情報を含む改訂用データがサーバ40に送信され(ステップS5)、サーバ40は、これを受信する(ステップS15)。改訂版登録要求を受信すると、CPU41は、以下の改訂版登録処理を実行する。CPU41は、改訂版登録処理を実行するための改訂版格納部の機能を有する。
まず、CPU41(より特定的には改訂版格納部)は、受信した改訂用データのコンテンツIDに基づき、当該コンテンツIDが、コンテンツ管理テーブル42AのコンテンツIDと一致するか否かを判定する。一致と判定しなければ、エラー処理が行うが、一致と判定すると、登録済のコンテンツについての改訂の要求であると判定して、以下の処理を行う。
まず、コンテンツID55が一致すると判定されたコンテンツ管理テーブル42Aの作品ID54と、改訂用データの送信者のユーザIDとを用いて、作品関係者テーブル41Dのうち、これらIDに一致する作品ID113およびユーザID114を有する作品関係者テーブル41Dの関係区分のデータ115の値によって作品への改訂権限があるかを判定する。ここでは、改訂権限があることを判定したと想定する。
コンテンツ改訂では、コンテンツテーブル43Aに新規レコードを追加し、新規レコードに生成したコンテンツID63、コンテンツタイトル65(=改訂用データが示す改訂後の章タイトル)およびコンテンツデータ(=改訂用データが示す改訂後の本文)を登録する。また、動作予約する場合は、対応する予約テーブル44Aに新規レコードを追加し、新規レコードに生成した予約ID67と、改訂用データが示す予約動作データ68および予約日時データ69とを設定する。
また、受信した改訂用データのコンテンツIDと一致したコンテンツID55を有するコンテンツ管理テーブル42Aの当該レコードの最新版フラグ58を“OFF”に設定する。コンテンツ管理テーブル42Aに新規レコードを追加し、新規レコードに生成したコンテンツ管理ID53と作品ID54、改訂版コンテンツを示すコンテンツID55、状態フラグ57、最新版フラグ58(初期値:ON)、構成順序59、バージョンデータ60、登録日時データ61を設定する。さらに動作予約する場合は予約ID56、直接公開する場合は公開日時データ62を設定する。なお、バージョンデータ60はサーバ40が適切な値を自動生成する。
コンテンツ管理テーブル42Aの改訂前のコンテンツを示すレコードの最新版フラグ58を“OFF”、改訂後のコンテンツを示すレコードの最新版フラグ58を“ON”に設定することで、作品の当該コンテンツの最新版は、改訂後の本文が登録されている改訂版コンテンツに改訂される。
また、改訂前のコンテンツデータ66については、改訂後のコンテンツデータ66との間での両者の差異を表す改訂前コンテンツデータ復元用差分情報に置き換えて、使用するデータ格納領域のサイズ低減を図ってもよい。この場合、改訂前コンテンツのコンテンツタイプ64には旧版復元用差分を表す“4”を設定する。
正式改訂版の登録が完了すると改訂版登録完了通知が端末10Bに送信されて、端末10Bはこれを受信する(ステップS17、S7)。端末10Bは、登録完了通知の受信により改訂版登録要求が正常に処理されたことを認識する。このとき、ユーザが確認できるように端末10Bは表示を更新してもよい。
正式改訂版の登録時には、正式改訂版に採用した各校正情報を登録した読者に対して、システムが得点を付与する。各読者は正式改訂版の作品を閲覧することにより、自己が登録した校正情報が正式改訂版に採用されたか否かを確認することができる。
(4)読者による作品の閲覧・校正情報の登録・選択(その1)
以上のように、著作者により作品が登録されると、読者は作品を閲覧し、また必要に応じて校正情報を投稿する。閲覧時には、必要に応じて仮修正版生成部4Cが以下の処理を実行する。ここでは、サーバ40が仮修正版生成部4Cを備えるとするが、端末10内に備えてもよく、端末10外のサーバ40とは異なる情報処理装置に実装するとしてもよい。
読者は端末10Aからサーバ40に対して、作品閲覧を要求する。その際、サーバ40から取得した一覧の中から閲覧を要求するコンテンツを選択できるようにしてもよい。サーバ40は、作品閲覧要求に基づき、コンテンツ管理テーブル42Aの構成順序59が“0”である、作品を新規登録した際のレコードを検索し、作品IDの一覧と、それらに紐付けされたコンテンツIDを用いてコンテンツタイトルである作品名の一覧を表示するためのデータを生成し、要求元の端末10Aに送信する。一覧表示のデータは、各作品の作品名とそれに対応する作品IDのリストである。閲覧を要求する作品が決定するとその作品の作品IDが特定される。ここでさらに、コンテンツ管理テーブル42Aを、特定された作品ID、状態フラグが公開中を示す“5”および最新版フラグ=ONの条件で検索し、検索結果を構成順序の値で整列すると当該作品に含まれる各コンテンツのコンテンツID一覧が得られる。コンテンツテーブル43Aから、当該一覧の各コンテンツIDに対応するコンテンツタイトルを取得する事で、当該作品に含まれる各コンテンツの章タイトルとコンテンツIDの一覧が得られる。一覧データは端末10Aの表示部14Aにより表示される。読者は、表示された作品の章タイトル一覧から、閲覧を所望するコンテンツタイトル65を指定操作すると、指定されたコンテンツのコンテンツIDを含む閲覧要求である表示データ生成要求がサーバ40に送信される(ステップS40)。
サーバ40の仮修正版生成部4Cは表示データ生成要求を受信すると(ステップS20)、表示データ生成要求に基づき作品送出要求を生成し、作品DB4Aに出力する(ステップS21)。作品DB4Aでは、受信した作品送出要求に基づきテーブルを検索し作品を出力する(ステップS13)。
具体的には、コンテンツテーブル43Aから閲覧が指定されたコンテンツIDに対応するコンテンツの本文であるコンテンツデータ66を検索し仮修正版生成部4Cに出力する(ステップS14、S22)。また、仮修正版生成部4Cは、必要に応じて、表示データ生成要求に基づき校正情報送出要求を生成し、校正DB4Bに出力する(ステップS23)。校正DB4Bでは、受信した校正情報送出要求に基づきテーブルを検索し校正情報を出力する。具体的には、校正情報テーブル41Bから閲覧が指定されたコンテンツID82に対応する校正データID84および対象位置ID83に基づき対象位置テーブル42Bおよび校正データテーブル43Bを検索し、校正情報(位置情報88Aおよび校正後の文字列90)を読出し、出力する(ステップS31、S32)。
仮修正版生成部4Cはコンテンツの本文のコンテンツデータ66に、校正DB4Bから入力する校正情報(位置情報88Aおよび校正後の文字列90)を適用して仮修正版データを生成する(ステップS24、S25)。このとき、同様に意見テーブル41Cを検索して閲覧が指定されたコンテンツID82に対応する意見情報を特定して、仮修正版データ生成時に関連付けるようにしてもよい。その後、仮修正版生成部4Cから要求元の読者の端末10Aへ仮修正版データが送信される(ステップS26)。読者の端末10Aは、受信した仮修正版データを表示部14Aに表示する(ステップS41、S42)。これにより、読者は所望する作品の仮修正版を閲覧することができる。
読者からの校正情報を校正DB4Bに新規登録する処理を説明する。ここでは、上記のように閲覧中のコンテンツの一部を校正対象箇所として選択する場合を想定し説明する。校正情報の登録のための以下の処理は、CPU41の機能である校正情報格納部により実行される。
読者は端末10Aを操作して校正箇所および校正後の文字列などからなる校正案を入力する。編集入力部12Aは、入力された校正案に当該読者のユーザIDを付与した校正情報を生成し、サーバ40に送信する(ステップS43)。サーバ40(より特定的には校正情報格納部)は、当該校正情報を受信し(ステップS33)、校正DB4Bに校正情報として新規登録する(ステップS34)。この際、校正対象個所や校正データは過不足ない形に調整したり分割や結合をしたりして最適化してもよい。
校正情報には、送信者である読者のユーザID、校正対象のコンテンツID、校正対象個所(開始位置と終了位置)、校正に用いる文字列などの校正用データを含む。
校正DB4Bにおいて、以下の校正情報の登録処理が行われる。まず、校正情報中のコンテンツIDおよび校正対象個所に基づき、校正情報テーブル41Bおよび対象位置テーブル42Bを検索し、検索結果に基づき、対象のコンテンツIDのコンテンツにおける校正対象個所を示す位置情報88Aの登録状況を判定する。
登録されていないと判定された場合は、対象位置テーブル42Bに新規レコードを追加し、新規レコードに、生成した対象位置IDと、受信した校正情報の校正対象個所(開始位置および終了位置)を示す位置情報88Aを登録する。
校正情報中の校正用データに基づき、校正データテーブル43Bを検索し、検索結果に基づき、同一の校正後の文字列90を有するレコードが存在しないか判定する。存在しないと判定した場合は、校正データテーブル43Bに新規レコードを追加し、新規レコードに生成した校正データIDと校正用データの文字列が設定される。
また、校正情報テーブル41Bに新規レコードを追加し、新規レコードに生成した校正情報IDと対象コンテンツID、上記の対象位置ID、校正データID、送信者のユーザID、著作者等の判断(初期値:ニュートラル)、賛同数(初期値:0)を設定する。ただし、送信者が著作者や共同執筆者、編集者等の改訂権限保有者の場合は著作者等の判断に適切な値(初期値:賛同)を設定してもよい。
受信した校正情報中のユーザIDが作品関係者テーブル41Dに校正協力者として登録されていない場合は、送信者(読者)をその作品の校正協力者として登録する。つまり、作品関係者テーブル41Dの校正協力者としての送信者のレコードを作成する。既にその作品の校正協力者として登録されていた場合は、そのレコードの校正得点116を加算する。
校正DB4Bにおいて校正情報が登録されると、サーバ40から校正情報登録完了通知が、読者の端末10Aに送信される(ステップS35)。
読者の端末10Aは、校正情報登録完了通知を受信すると(ステップS44)、校正情報登録が正常に処理されたことを認識する。表示部14Aは、表示コンテンツを、読者が入力した校正案に切り替え表示する。これにより、読者は、校正後のコンテンツを閲覧することができる。
なお、読者から送信された校正情報(校正対象個所(開始位置と終了位置)、校正に用いる文字列などの校正用データ)が、校正DB4Bに当該コンテンツについて既に登録されている校正情報(位置情報88Aおよび校正後の文字列90)と一致する場合には、校正情報格納部は、受信した当該校正情報を登録しないが、対応する校正情報テーブル41Bの賛同数87をカウントアップする。
また、サーバ40は、校正情報を分析する校正情報分析部の機能を備えるとしてもよい。校正情報分析部は、登録されている校正情報の文字列と、校正箇所のオリジナルの文字列とを比較した結果から、あるいは、校正情報に対する賛同数や文字列の文字数等を分析した結果から、校正内容が、誤字・脱字の修正、重複削除、改行の追加や削除といったような形式的な校正であるか否かを検出する。形式的な校正であると判定すると、校正情報分析部は、対象コンテンツに該校正情報を適用して、著作者が正式改訂版コンテンツを作成する際の雛型を生成するとしてもよい。これにより、著作者は、形式的修正について、当該校正情報を適用するか判定をする必要がなくなり、形式的修正に係る負担が軽減されるため、作品の創作に集中できる。
なお、校正情報分析部による分析に代替して、校正情報の登録者(著作者、読者)が校正情報とともに、当該校正情報は形式的修正である旨のデータをサーバ40に送信するとしてもよい。
サーバ40の校正情報分析部は、校正情報の表示態様を変更するように端末10を制御してもよい。具体的には、仮修正版コンテンツを端末10に送信して表示させる際には、コンテンツに関連して登録された校正情報について、対応してテーブルに登録されている校正情報の種類を抽出する。そして、抽出された校正情報の種類に応じて当該校正情報の表示態様を変更するためのスクリプトとともに仮修正版コンテンツを端末10に送信する。端末10では、受信した仮修正版コンテンツの表示時にスクリプトが実行されることで、仮修正版コンテンツ内の校正情報の種類に応じて当該校正情報の表示態様が変更される。
(5)校正情報のランキング
仮修正版生成部4Cは、校正DB4Bの校正情報をランキング(順位付け)するためのランキング部の機能を有する。
校正情報の選択候補を表示する図10では、ランキングが1位の“秒”が採用されているが、採用されなかった校正情報(オリジナル文字列の“セコンド”、ランキング2位の“sec” 、ランキング3位の“セカンド”)も選択肢一覧のウィンドウに表示されており、読者は、仮修正版生成時の最優先候補に採用されなかった校正情報であっても任意に選択し、賛同する事を校正DB4Bに登録することができる。
図10では、選択範囲の文字は太字に変更し背景色を付している。また、校正情報登録ありの部分は下線が付される。既存の選択肢がある場合は校正情報の登録ウィンドウに選択肢が追加表示される。校正情報と掲示板はウィンドウ上部のタブで切り替える。
校正DB4Bにおいて、コンテンツの同一箇所に複数の異なる校正情報が登録されている場合に、仮修正版の生成時には、優先的に適用する校正情報を決定するために、同一箇所に登録されている校正情報(校正後の文字列90)のランキング結果が参照される。校正情報を選択するための予め定められた条件として、最上位にランキングされている校正情報を適用するとの条件を適用できる。
なお、ここでは、ランキング順最上位の校正情報を仮修正版生成時の最優先候補としているが、これに限定されない。たとえば、著作者が登録した校正情報、または、読者自身が登録した校正情報や読者が選択した校正情報をその読者の最優先候補としてもよい。以下に、ランキング部による校正情報のランキング処理について説明する。
コンテンツのある個所について最初に校正情報が送信されたときは、送信された校正情報(文字列データ)だけでなく、オリジナルの表現(文字列データ)も校正情報と同じ形式で校正DB4Bに登録する。
この際、校正情報テーブル41Bでは、オリジナル表現の校正情報に対応する登録者のユーザID85(初期値:著作者のユーザID)、著作者等の判断データ86(初期値:ニュートラル)、賛同数87(初期値:1)として登録する。
読者から投稿(送信)された校正情報については、登録する時点では賛同数87は0であるから、オリジナル表現の方が賛同数87で比較すると上位にランキングされて優位となる。
読者が端末10Aで仮修正版を表示中に、明示的に特定の校正情報を選択し賛同する場合には、操作部12を操作して賛同する校正情報を選択する。このとき賛同データをサーバ40に送信し、サーバ40は、その校正情報の賛同数87を加算する。2名以上の明示的な賛同が得られると、オリジナル表現に対する賛同数87(初期値:1)よりも投稿された校正情報の方が賛同数87(加算結果:2)で比較すると上位にランキングされて優位となる。
同様にして同一箇所に登録されている複数の校正情報間の優位性も賛同数87の比較で判断する事ができる。これにより、ランキング部は、同一箇所に登録されている異なる校正情報を賛同数87の値でソートし、校正情報をランキングすることで、最上位にランキングされた校正情報を仮修正版における最優先候補とすることができる。この場合には、選択肢となる校正情報を整列するための予め定められた条件は、ユーザが選択する頻度が高い校正情報の順であるとの条件を示す。
ランキング精度を確保するために、同一ユーザによる同一箇所の校正情報への賛同による賛同数87の加算は1回/日に制限する等の対策を施して、作為的に賛同数が加算されるのを防止してもよい。
また、著作者等が各校正情報に対して著作者等の判断データ86として賛同を設定しているものについてはそれ以外のものより優先する。すなわち、選択肢となる校正情報を整列するための予め定められた条件は、著作者の賛同を得た校正情報を優先するとの条件を示すようにしてもよい。
また、著作者等の判断データ86がニュートラルのものは著作者等の判断データ86が否定のものより優先する。つまり、著作者が作品の趣旨に反すると判断した校正情報については、著作者等の判断として否定のデータがサーバ40に送信され、サーバ40では、当該校正情報の判断データ86に“否定”を設定する。これにより、著作者の意図に反する校正情報は、選択肢一覧における順位を低く設定することが可能となる。
また、著作者が校正の候補として著しく不適切と判断した校正情報は、著作者等の判断データ86に“非公開”を設定し、該当校正情報提供者以外の端末10には表示されないのでランキング対象外とすることができるようにしてもよい。たとえば、著作者がランキングに不満がある場合には、端末10Bの操作部12を操作して、著作者等の判断データを変更する事で各校正情報の順位付けに影響を与えることもできる。
賛同数と著作者等の判断が同一の校正情報が複数ある場合は、予め定められた条件は、登録順(校正情報IDの順)に整列した列から登録者のユーザIDが著作者や著作協力者のものを優先するとしてもよい。
また、校正情報を明示的に選択した各読者については、その選択を上記のような不特定多数の意見や著作権者の意思に影響されるランキングより優先するようにしてもよい。また、校正選択テーブル44Bを各読者の端末10A側に実装して、各読者の選択内容を、DB側に登録しなくても各読者が明示的に選択した校正情報を優先できるようにしてもよい。つまり、校正情報の選択候補を(図10のウィンドウで)表示する場合には、コンテンツを画面表示する端末10Aの読者については、当該読者が登録した、またはお気に入りの校正情報が、優先的に選択しやすいように上位に表示されるとしてもよい。校正情報テーブル41Bの校正情報登録者のユーザID85から、当該校正情報は当該読者が登録した校正情報であるかを判定することができる。また、校正選択テーブル44Bがサーバ側に実装されている場合は、読者のユーザID95によって、各読者が選択した校正情報を特定することができる。校正選択テーブル44Bが各読者の端末10A側に実装されている場合は、各端末10A内の校正選択テーブル44Bの内容が各読者の選択内容を表す。
(6)読者による作品の閲覧・校正情報の登録・選択(その2)
図10では、コンテンツ表示時に、コンテンツの文字列中の、著作者が登録した校正情報による校正後の文字列と、読者が登録した校正情報による校正後の文字列とは、上述したスクリプト実行により、出力属性(文字の表示色、表示するストローク線の太さなど)を変更するとしてもよい。
このようなコンテンツの表示態様は、仮修正版生成部4Cが仮修正版を生成するときに決定される。仮修正版生成部4Cは、当該出力属性を決定するための生成ルール(プログラム)を有する。仮修正版を生成する場合に、生成ルールに、仮修正版生成のために適用する校正情報の“校正情報登者のユーザID85”をパラメータとして適用することで、当該出力属性が決定し、決定した表示属性に係るスクリプトを付加し仮修正版を生成する。端末10では、サーバ40から受信する仮修正版に付加されたスクリプト実行による出力属性に基づきコンテンツが表示される(図10参照)。
図10では、校正情報の選択候補を表示するウィンドウは、コンテンツに重畳して表示される。ウィンドウは半透明のオーバーレイ表示でも、不透明でもよい。または、画面下部等に選択用の情報を入力するための枠が表示されてもよく、また、候補を選択するための画面が別のページで表示されるとしてもよい。
読者が校正箇所に関連して表示された既存の校正情報から所望する校正案を選択する処理を説明する。まず、閲覧中のコンテンツの校正箇所を、操作部12を操作して選択する。校正箇所が選択されると、上述のように、表示中のコンテンツの指定個所に関連付けて、受信応答が示す1つ以上の登録済の校正後の文字列90が表示される。なお、受信した応答には、1つ以上の登録済の校正後の文字列90それぞれに対応して、校正データID89が含まれている。仮修正版コンテンツにあらかじめ全ての関連する校正情報自体を付加せずに、関連する校正情報が必要になる度に、端末10Aから、コンテンツIDと当該校正箇所の位置情報を含む校正情報要求を送信して、サーバ40から取得するようにしてもよい。
読者は、表示される登録済みの校正案のうちから、操作部12を操作して妥当な案を選択する。選択結果を示す選択情報(送信者のユーザID、校正対象のコンテンツID、校正対象位置IDおよび選択した校正文字列の校正データID89を含む)が端末10Aからサーバ40に送信される。
サーバ40は、上記の選択情報を受信し、校正DB4Bについて以下のように処理する。まず、受信した選択情報に基づき校正DB4Bのテーブルを検索し、検索結果に基づき、対象のコンテンツID、対象位置IDおよび校正データIDが登録済であることを判定する。この場合は、登録済であると想定する。
登録済の場合には、校正情報テーブル41Bのレコードのうち、受信した選択情報に基づき検出した、レコードの賛同数87の値を加算する。ただし、送信者が著作者や共同執筆者、編集者等の改訂権限保有者の場合は著作者等の判断データ86に“賛同”を設定する。また、校正選択テーブル44Bの対応するレコードに、受信した選択情報に基づく選択内容を登録し、次回閲覧時にその情報を用いて選択状況を再現できるようにしてもよい。
選択情報送信後は選択情報の登録完了を確認することなく、端末10Aの表示部14の表示を更新することで利便性の向上を図ってもよい。これは各読者の選択という情報の重要度が、登録するコンテンツや校正情報の重要度より低い事による。
(7)読者による意見または感想の閲覧・投稿
端末10にコンテンツが送信されるとき、当該コンテンツに対応の意見テーブル41Cから検索された結果に基づき、対象位置ID103が示す箇所に、意見文字列テーブル42Cの対応の意見の文字列111の意見データが送信される。
表示コンテンツを閲覧中に、読者が、コンテンツ中の意見の文字列が登録されている箇所を指定すると、当該個所に関連する意見・感想が掲示板形式などで表示されるようにしてもよい。なお、作品内コンテンツの章タイトルリストや各コンテンツの末尾等に作品全体への意見・感想掲示板へのリンク等を設置しておいてもよい。
図11では、読者の端末10Aの表示部14に、仮修正版が表示されている状態を示す。また、意見・感想の掲示板のウィンドウも表示されて、読者は意見・感想を閲覧することができる状態を示している。選択範囲は太字に変更されて背景色が付されている。校正情報登録がある部分は下線が付され、意見・感想の登録がある部分は文字が斜体に変更されている。ウィンドウ内には、ウィンドウ上部のタブで切り替えることで、校正情報または掲示板が表示される。
図11では、意見・感想の掲示板を表示するために選択指定した部分(文字列“私”)は太字に変更されて背景色が付されている。
意見・感想掲示板のウィンドウ中の意見・感想データのうち、下線付きの文字列は同一位置の校正情報へのリンクを表す。読者が、下線付きの文字列をクリックするとその校正情報が選択され、表示にも反映される。図11では、掲示板のウィンドウはコンテンツに重畳表示されているが、ウィンドウは半透明または不透明でもよい。また、画面下部等に掲示板の表示や入力用の表示領域を設けて、掲示板自体がコンテンツの表示ページとは別のページになるように実装してもかまわない。
なお、図9、図10および図11の表示例では、選択範囲は太字に変更されて背景色が付され、校正情報登録がある部分は下線が付され、意見・感想の登録がある部分は文字が斜体に変更されて、表示態様を異ならせることでそれぞれを区別したが、区別するための表示態様はこれらに限定されない。
読者が閲覧中のコンテンツに関する意見や感想を投稿する際には、閲覧中の意見・感想掲示板にある意見・感想入力欄を用いる。
読者は、操作部12を操作して、入力欄に意見・感想を入力し、投稿ボタンを選択すると、端末10Aからサーバ40に意見データが送信される。意見データは、送信者のユーザID、意見対象のコンテンツID、コンテンツ中の意見対象位置情報(新規位置なら開始位置と終了位置、既存の位置なら対象位置ID)および意見の文字列を含む。
サーバ40は、意見データを受信すると、受信した意見データに基づき校正DB4Bを検索する。具体的には、まず、新規位置なら対象位置テーブル42Bに登録し、既存の位置なら対象位置IDが対象位置テーブル42Bに存在することを確認するとともに、意見対象のコンテンツIDがコンテンツテーブル43Aに存在することを確認する。次に、意見の文字列が意見文字列テーブル42Cに登録されているか確認して、未登録の場合は登録する。その後、意見テーブル41Cを検索し、該当する対象のコンテンツID、対象位置ID、意見文字列IDの組み合わせを含むレコードが存在しない場合は意見テーブル41Cの新規レコードに、生成した意見ID101と対象のコンテンツID102、上記の対象位置ID103、意見文字列ID104、意見登録者のユーザID105、著作者による非公開指定フラグ106(初期値:OFF)、賛成数データ107(初期値:0)、反対数データ108(初期値:0)、登録日時データ109を設定する。
校正DB4Bにおいて意見テーブル41Cに新規レコードが追加されると、サーバ40から意見登録完了通知が、読者の端末10Aに送信される。
読者の端末10Aは、意見登録完了通知を受信すると意見登録が正常に処理されたことを認識し、掲示板を最新の状態に更新する。
意見の登録については、表現形式ではなく内容に対する感想を登録する事を想定しているが、掲示板を、コンテンツの特定部分についての議論を交わす場として提供するようにしてもよい。
本実施の形態では、作品の著作者等のみがその作品に対して、正式改訂版の作成と登録、著作協力者や迷惑行為者等の指定、校正情報に対する判断、掲示板上の特定意見の非公開化等の特別な権限を持つが、作品の閲覧や校正情報の登録、意見の投稿については、著作者等および読者を含む全てのユーザはコンテンツに対し基本的に平等に操作することができる。
(意見から校正情報へのリンク)
意見を投稿する際、対象位置IDが同じ校正情報の文字列を含む場合には、意見文字列中の、登録されている校正後の文字列に一致する部分を、その校正情報へのハイパーリンクとするようにしてもよい。
そのハイパーリンクを選択すると自分の端末10上の仮修正版の当該部分が選択したデータに変化する。
また、校正情報を明示的に選択した事になるので、該当校正情報の賛同数87の値が加算される。また、必要に応じて校正選択テーブル44Bに新規レコードが生成される、もしくは、該当するレコードの校正データID94が変更される。
(校正者が不特定多数であることの効果)
著作者が作品をシステムに登録し、公開することで、多数の読者により当該作品のコンテンツへ校正情報が登録される機会が生じることから、著作者は、専門の校正者の手配、および校正者のコストを負担する必要が無くなる。
また、人気の高い作品ほど多くの潜在的な校正者である読者により閲覧されるので、校正が必要な個所の検出率が高まり、多くの校正情報が登録されることで、より作品の質が向上し易くなる事が期待できる。
また、得られる校正情報が大量になると、サーバ40は、多くの校正情報を統計・分析処理することで、一般読者に違和感なく受け入れられやすい、コンテンツ校正のための適切な方法の見当を付けやすくなる。
[実施の形態2]
校正者へのインセンティブに関し説明する。上記のシステムは読者に校正情報を登録してもらう事で成立するので、新規の校正情報(校正案)の登録に対しては登録した当該読者に校正得点116を付加する。また、作品の正式改訂時にその校正案が採用された場合はさらに得点を付加してもよい。校正得点116は作品が電子書籍化や書籍化された際に書籍を安く買える等の特典を得るのに使えるとよい。
また、掲示板で議論が過熱し、読者が炎上者に指定されてしまった場合に、校正得点116を使って校正情報や意見の投稿権限停止期間の短縮ができる。過熱する議論の多くは、コミュニティ内にそのコミュニティ内で通用しているコンセンサスを持たない者が入り込んで、無礼な言動を行うことで発生する。このとき、コミュニティメンバーは校正得点116の値が高い可能性があり、無礼者は校正得点116が低い可能性が大きいので、一旦、炎上者指定されるとコミュニティメンバーは比較的すぐに復帰し校正情報や意見を投稿できるが、無礼者はペナルティ期間が過ぎるまで復帰できない。また、高い校正得点116を持っているコミュニティメンバー同士で議論が過熱した場合は、炎上者指定された後は校正得点116を使って早期に復帰して議論を継続するか、校正得点116を温存するために引くかを両者が判断する事になる。両者とも議論の継続を選択した場合は、どちらか、あるいは両者の校正得点が尽きるまで何度か同様のプロセスを繰り返すことになる。このように、校正得点116を過熱した議論の継続コストに使用できるようにすることで、過熱した議論を強制的に禁止することなしに、議論の過熱状態を早急に解消できる副次効果が期待される。
読者が、お気に入りの作品に自分の意見を反映させて、その品質向上に貢献できるという精神的満足感もまたインセンティブになり得る。
[実施の形態3]
作品の正式改訂版の雛型を生成する際のアシストについて説明する。著作者がコンテンツの正式改訂を行う際には、以下のように校正情報を活用して正式改訂版の雛型を自動生成することで著作者の作業負荷を低減できる。もし登録された校正情報の中に著作者が気にいる校正案がなかった場合は、著作者自身が適切な校正情報を登録し、それを雛型生成に使用してもよい。
コンテンツの正式改訂では、(1)校正情報分析部による分析結果から、校正情報が形式的な修正であるときは、対象コンテンツの対象位置のオリジナル文字列を当該校正情報の文字列に入れ替えてマージした雛型コンテンツを生成してもよい。これにより、著作者は、形式的修正について、当該校正情報を雛型コンテンツに適用するか判定する必要がなくなる。
(2)コンテンツの同一値の対象位置ID83に登録されている校正後の文字列90である校正情報群に、対応する著作権者等の判断データ86が“賛同”である校正情報が1つだけである場合は、その校正情報をコンテンツの正式改訂版の雛型にマージしてもよい。これにより、著作者は判断済の当該校正情報を雛型コンテンツに適用するか、再度判定する必要がなくなる。
(3)また、上記の校正情報群に著作権者等の判断データ86が“賛同”である校正情報が複数ある場合で、それらのうち1つの校正情報の賛同数87の値が他の校正情報より十分大きいときは、当該1つの校正情報をコンテンツの正式改訂版の雛型にマージしてもよい。これにより、著作者は多数の読者が賛同している当該校正情報を雛型コンテンツに適用するか判定する必要がなくなる。
(4)また、上記の校正情報群に著作権者等の判断データ86が“賛同”である校正情報が無く、かつ、”ニュートラル”である校正情報のうち1つの校正情報の賛同数87の値が他の校正情報より十分大きいときは、当該1つの校正情報をコンテンツの正式改訂版の雛型にマージしてもよい。これにより、著作者は多数の読者が賛同している当該校正情報を雛型コンテンツに適用するか判定する必要がなくなる。
(5)また、上記の校正情報群に著作権者等の判断データ86が“賛同”である校正情報が複数あり、賛同数87の値が他の校正情報よりも十分に大きなものがない場合は、著作権者等の判断データ86が“賛同”である校正情報をコンテンツの正式改訂版への校正情報として引き継ぐ事ができるようにしてもよい。ここで、引き継ぐとは、リンク(ハイパーリンクなど)を用いて情報どうしを関連付けすることを意味する。また、同一位置に意見データも登録されている場合はその意見データもコンテンツの正式改訂版への意見として引き継ぐ。これにより、著作者が採用の可否を迷っている当該校正情報に限定して正式改訂版の雛型コンテンツに引き継ぐことができる。
(6)また、上記の校正情報群に著作権者等の判断データ86が“賛同”である校正情報が無く、かつ、”ニュートラル”である校正情報にも賛同数87の値が他の校正情報よりも十分に大きなものがない場合は、著作権者等の判断データ86が“ニュートラル”である校正情報をコンテンツの正式改訂版への校正情報として引き継ぐ。また、同一位置に意見データも登録されている場合はその意見データもコンテンツの正式改訂版への意見として引き継ぐ。これにより、読者の賛否が拮抗しており、著作者が採用案の選定に迷っている当該校正情報に限定して正式改訂版の雛型コンテンツに引き継ぐことができる。
上記の(5)と(6)で、既存の校正情報をコンテンツの正式改訂版への校正情報として引き継ぐ際は、コンテンツの正式改訂版の登録時に以下の処理を行う。
まずコンテンツの正式改訂版における校正情報の位置を特定する。対象位置テーブル42Bに存在しない位置であった場合は新規レコードとして追加する。次に校正情報テーブル41Bにある改訂前のコンテンツに対応する校正情報のレコードをコピーした新規レコードを作成し、対象のコンテンツID82を正式改訂版のコンテンツID、対象位置ID83を上記で作成したレコードの対象位置IDに設定する。同一位置に意見データも登録されている場合は同様に、意見テーブル41Cにある改訂前のコンテンツに対応する意見のレコードをコピーした新規レコードを作成し、対象のコンテンツID82を正式改訂版のコンテンツID、対象位置ID83を上記で作成したレコードの対象位置IDに設定する。
上記雛型の作成は、著作者が正式改訂版を作成する際の補助であるから、著作者が操作する端末10で実行されてもよい。具体的には、サーバ40は、仮修正版コンテンツに雛型作成に係るスクリプトを付加し、当該スクリプトが付加された仮修正版コンテンツを端末10に送信する。端末10のCPU11が当該スクリプトを実行すると、仮修正版コンテンツの表示中に、当該端末10が著作者により入力される校正情報を受付けたとき、受付けた校正情報を用いて当該修正版コンテンツを修正し、修正後の当該修正版コンテンツを、改訂のための雛型として表示するように表示部が制御される。
[実施の形態4]
作品が二次創作物である場合の原作との紐づけについて説明する。作品が二次創作物(原作を元にした作品)であるなど、原作を有する場合は、著作者による登録、原作の権利者を含む読者からの指摘登録、システムによる自動判定などにより、図16(A)の原作管理テーブルを用いて、作品と原作が紐付けされて管理される。
管理のために、サーバ40が著作者の作品に対応する原作が存在するか否かを判定する方法は、たとえば、図16(B)の原作検出条件テーブルに存在するレコードへ検出のための識別条件として登録されている、原作に固有の特徴的な文字列を、コンテンツデータ66にて検索するという識別ルールで評価し、その検索結果で判定するという方法である。また、より高精度な原作の検出が可能なように、サーバ40は任意の識別ルールや識別条件を処理できるように実装してもよい。また、一つの原作に対して原作検出条件テーブルに複数のレコードを登録しておき、それらの各検出条件による処理結果を組み合わせて総合的に原作が存在するか否かを判定してもよい。サーバ40は判定結果に基づき、原作管理テーブルを生成する。
また、サーバ40は、判定結果と原作テーブルの二次創作類の可否データや二次創作類の許諾条件データに従い、作品が二次創作としての公開に不適と判断した場合には、当該作品の読者に対する公開を自動で停止するとしてもよい。
[実施の形態5]
権利者確定のための情報開示と著作権等の代理行使について説明する。不特定多数の著作者が個人情報を秘匿したまま作品を公開できるシステムにおいては、著作者の許諾を得る手段がないために、公開されている作品の商業利用等という二次利用を行いたくてもできないといった事態が容易に発生し得る。
これに対して、著作者が個人情報をシステム側に開示していない状態では公開した作品の著作権等の代理行使権限をシステム管理者へ移管する事に同意しているものとし、著作者が個人情報をシステム側に開示し、著作者の許諾を得る手段が明確になった時点でシステム管理者の著作権等の代理行使権限が消滅するようにしておくことで、個人情報を秘匿している著作者の作品の二次利用を可能にしつつ、個人情報をシステム側に開示することで、いつでもその作品の著作者が著作権等を行使できるようにすることができる。
なお、その際も著作者は一般読者に対して個人情報を開示する必要はないので、著作者のプライバシーを守る事ができる。
(上記の各実施の形態に係る効果)
本実施の形態によれば、著作者等による承認がなくても自動で仮修正版が生成・公開される。著作者等は正式な改訂前に、他より優先する形で校正情報を仮修正版として公開できる。著作者等は不特定多数の校正情報を参考に、正式な改訂の為の作業をまとめて行う事ができる。著作者等が改訂版を作成する際に必要な作業を軽減できる。著作者等は悪質と判断した校正情報や意見が読者の目に触れにくいようにできる。
正式な改訂は著作者等にしか行えないので校正情報の登録者(読者)へ著作権が分散するリスクを回避できる。著作者等は正式な改訂を不特定多数による校正情報の登録とは独立して非同期で行えるので著作者等の負担が少ない。
校正DB4Bの情報を処理する事で、著作権者による校正情報の優先、校正箇所毎の校正情報の登録数や校正対象文字数、同一校正箇所における多数意見、などの抽出や荒らし登録の検出等ができる。さらに、それらの二次情報を基に誤字脱字を識別して正式な改訂時の雛型に自動的に適切な校正情報を採用するようにしてもよい。
校正情報として編集済みコンテンツではなく、校正の情報のみを用いるので校正対象箇所の特定が容易で負荷が低い。
校正情報だけでなく、対象箇所を特定した意見の登録もできる。
個々の校正情報に対して採用の可否を保留し、正式な改訂版へ引き継ぐことができる。好ましくない校正情報登録者やその校正情報は著作者等が無効化できる。無効化の例としては、無効化対象となった校正情報を登録した読者の端末10上ではその校正情報が選択可能だが、他の読者の端末10には選択肢として表示されないようにする。
本実施の形態では、諸般の事情で著作者等による正式な改訂版が提供されない場合にも、読者は集積された校正情報が反映された仮修正版を得ることができる。読者はコンテンツを閲覧する読書中にコンテンツ中の表現などに引っかかりを感じたら、校正情報を登録する事で、迅速にその校正情報が反映された仮修正版を取得し、引っかかり感を解消する事ができる。
各読者は改訂版が提供される前に自分の登録した校正情報や自分の選択した校正情報、著作者等による校正情報、多数意見の校正情報などが反映された仮修正版を取得できる。
読者は意見登録によって他の読者と意見交換を行う事ができる。この場合、著作物の特定の個所や記述に限定した形での意見交換も可能なので、議論が比較的発散しにくくなることが期待できる。
校正情報の登録は各読者が引っかかりを感じた箇所のみに対して行えばよく、著作物全体の校正を行う必要がないので、校正作業一回あたりの作業負荷が小さい。
著作者は校正作業に気を取られることなく、創作活動に専念できる。また、著作者等は個々の校正情報の登録に同期して内容の妥当性評価や承認をする必要がない。また、著作者等は悪質と判断した校正情報や意見の露出度を下げ、読者の目に触れにくい(公開されない)ようにすることができる。
著作者等が登録した校正情報を、仮修正版を表示する際の優先候補とする事で、正式な改訂版を作成することなしに著作者等が意図する校正内容を周知することができる。著作者等は正式な改訂版を作成する際に、システムによって自動生成された雛型を活用することで、改訂作業の負荷を減らすことができる。著作者等は正式な改訂版を作成する際に、登録された意見や校正情報とそれに対する賛同数などを参考にできる。校正情報の登録は読者の引っかかり感を解消したいという欲求を原動力としてなされるため、著作者等側には特別の校正コストがかからず、また、おおむね妥当で読者の嗜好に合った内容の校正情報の比率が多くなることが期待できる。正式な改訂は著作者等しか行えないので校正情報登録者への著作権分散リスクを回避できる。
[実施の形態6]
上述した実施の形態では、図8のフローチャートに従うプログラムは、端末10またはサーバ40に付属する記憶媒体17、CD−ROM47などのように、CPUがメモリドライバを介して読取り可能な記録媒体に非一時的に記録させて、プログラム製品として端末10、およびサーバ40に提供することができる。あるいは、ネットワークNTを介して予め定められた記憶領域へのダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
提供されるプログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
(各実施の形態の構成)
コンテンツからなる作品を修正するために、ユーザが利用する1台以上の端末と通信する情報処理装置であって、端末は、情報処理装置から受信する情報を出力するための出力部を備え、情報処理装置は、端末から受信する作品のコンテンツを変更するための変更情報を用いコンテンツ記憶部の作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する修正版生成部と、生成された修正版コンテンツを端末に送信するコンテンツ送信部と、を備える。
上記情報処理装置によれば、作品コンテンツの改訂版作成前に、各端末からの校正情報である変更情報を基に修正がされた修正版のコンテンツを低コストで自動生成し各端末に対して公開できる。
端末から改訂版コンテンツの登録要求を受信したとき、コンテンツ記憶部の作品の最新の修正版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替える。
ユーザは、作品の著作者および読者を含み、情報処理装置は、受信した変更情報の登録要求が著作者による要求であると判定したとき、コンテンツ記憶部の作品のコンテンツを、修正版コンテンツに改訂する。
著作者が端末から登録要求を送信することで、コンテンツ記憶部の作品の最新版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替える、すなわち、改訂版の内容を制御することができる。
端末は、ユーザから入力される変更情報を受付け、修正版生成部は、端末から受信する変更情報のうち、予め定められた条件に従い選択された変更情報を用い、コンテンツ記憶部の作品の修正版コンテンツを生成する。
ユーザは、作品の著作者および読者を含み、予め定められた条件は、変更情報の入力者が著作者であるとの条件を示す。
予め定められた条件は、ユーザが選択する頻度が高い変更情報であるとの条件を示す。
コンテンツの修正版生成に用いる変更情報を、当該情報の送信者が著作者であるか否か、選択頻度が高い情報であるか否かに基づき決定できる。
コンテンツ送信部は、修正版コンテンツの修正に用いられなかった変更情報を、ユーザのための変更情報の選択候補として出力するように出力部を制御するための第1制御情報を当該修正版コンテンツに付加し、当該第1制御情報が付加された修正版コンテンツを端末に送信する。修正に用いられなかった変更情報も候補として出力部に出力させることができる。
ここで、修正版コンテンツは、元コンテンツ+複数の変更情報+どの変更情報が修正版作成用に選択されているかの情報から構成される。第1制御情報に相当するのは、複数の変更情報+どの変更情報が修正版コンテンツ作成用に選択されているかの情報である。これらに必要、かつ、妥当な情報を抽出して元コンテンツに付加するのは修正版生成部の機能に相当する。付加する際の方法の一例として、元コンテンツと第1制御情報から修正版コンテンツであるHTMLページ等を自動生成する。送信部は修正版コンテンツを端末に送信するだけでよい。
コンテンツ送信部は、修正版コンテンツ中の変更情報による修正部分が、当該変更情報に基づく出力属性に従った態様で出力されるように出力部を制御するための第2制御情報を当該修正版コンテンツに付加し、当該第2制御情報が付加された修正版コンテンツを端末に送信する。
第2制御情報に相当するのは、文字の色やフォント、下線や網掛等の表示装飾用情報に相当する。修正版生成部は、第1制御情報の内容から、これらに必要、かつ、妥当な情報を自動生成して付加する。付加する際の方法の一例として、修正版コンテンツを自動生成する際に表示装飾用情報もHTMLページ等の一部として生成する。
ユーザは、作品の著作者および読者を含み、端末は、ユーザから入力される変更情報を受付け、出力属性は、変更情報の入力者が、著作者および読者のいずれであるかを示すユーザ属性を含む。出力属性は、変更情報に含まれる変更内容の種類を示す変更属性を含む。
修正版コンテンツが出力されるとき、修正版コンテンツ中の変更情報に関連した出力属性に従い修正部分の出力態様を異ならせることができて、ユーザは、適用された変更情報の属性を知ることができる。
ユーザは、作品の著作者および読者を含み、情報処理装置は、受信した1つ以上の変更情報を、著作者が利用する端末に対し送信し、修正版生成部は、1つ以上の変更情報のうち、著作者により無効にされた変更情報の識別データを端末から受信し、1つ以上の変更情報のうち、受信した識別データが示す変更情報を除いたものを、作品のコンテンツを変更するための変更情報として用いる。
修正版コンテンツに適用する変更情報から、著作者により無効にされた変更情報を除外することができる。
著作者により無効にされた変更情報も、当該変更情報の送信者に対してのみは、除くことなく作品のコンテンツを変更するための変更情報として用いる。
コンテンツ送信部は、コンテンツに関して、端末から予め受信した意見データを付加した修正版コンテンツを端末に送信する。
ユーザは、作品の著作者および読者を含み、コンテンツ送信部は、修正版コンテンツに第3制御情報を付加し、第3制御情報が付加された修正版コンテンツを端末に送信し、第3制御情報は、端末において修正版コンテンツの出力中に、当該端末が著作者により入力される変更情報を受付けたとき、受付けた変更情報を用いて当該修正版コンテンツを修正し、修正後の当該修正版コンテンツを、改訂のための雛型として出力するように出力部を制御するための制御情報である。
著作者は、端末から変更情報を入力した場合には、入力した変更情報を用いた修正後の当該修正版コンテンツを、改訂のための雛型として出力させて確認することができる。
修正版生成部は、コンテンツ記憶部の作品のコンテンツを修正するための複数の変更情報のうち、形式的内容の修正に適切な変更情報を選択して当該コンテンツに反映させ、当該コンテンツの改訂版の雛型を生成する。
著作者は、上記の形式的内容の修正以外の箇所について、適切な変更情報を選択し、確定することで当該コンテンツに反映させ、当該コンテンツの改訂版の雛型を更新する。
改訂版コンテンツについて改訂前のコンテンツから改定内容を確定しなかった箇所の変更情報または意見情報を関連付ける。
情報処理装置と通信し、コンテンツからなる作品の著作者および読者を含むユーザが利用する端末であって、情報処理装置は、複数の端末から受信するコンテンツを変更するための変更情報を記憶するための変更記憶部と、作品のコンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶部と、を備え、端末は、情報処理装置から受信する変更記憶部の変更情報を用い、情報処理装置から受信するコンテンツ記憶部の作品のコンテンツに修正を施した、修正版コンテンツを生成する。
端末は、改訂版コンテンツの登録要求を受付けたとき、コンテンツ記憶部の作品の最新版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替えるための改訂要求を、情報処理装置に送信する。
コンテンツからなる作品を修正するためのコンテンツ修正システムであって、コンテンツを表示するための出力部と、作品のコンテンツを変更するための変更情報を受信し、受信した変更情報を用いてコンテンツ記憶部の作品のコンテンツに修正を施した、修正版コンテンツを生成する修正版生成部と、生成された修正版コンテンツを出力部に送信するコンテンツ送信部と、を備える。
改訂版コンテンツの登録要求を受信したとき、コンテンツ記憶部の作品の最新版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替える。
コンテンツからなる作品を修正するために、ユーザが利用する1台以上の端末と通信する情報処理装置を用いるコンテンツ変更方法であって、端末は、情報処理装置から受信する情報を出力するための出力部を備え、コンテンツ変更方法は、端末から受信する作品のコンテンツを変更するための変更情報を用いコンテンツ記憶部の作品のコンテンツに修正を施した、修正版コンテンツを生成するステップと、生成された修正版コンテンツを端末に送信するステップと、を備える。
コンテンツ変更方法は、端末から改訂版コンテンツの登録要求を受信したとき、コンテンツ記憶部の作品の最新版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替えるステップを、さらに備える。
プロセッサを備えるコンピュータに、上記のコンテンツ変更方法を実行させるためのプログラムが提供される。
本実施の形態では、コンテンツからなる作品を修正するために、ユーザが利用する1台以上の端末と通信する情報処理装置は、端末と各種情報を送受信する通信部と、端末から受信する作品のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、端末を用いる複数のユーザの情報を記憶するユーザ記憶部と、複数の端末から受信する作品のコンテンツを変更するための変更情報を記憶する変更情報記憶部と、複数の端末から受信する作品への意見を記憶する意見記憶部と、変更情報を分析する変更情報分析部と、変更情報を用いて作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する修正版生成部と、変更情報分析部の分析結果を元に、有用な変更情報を選択的に作品のコンテンツに反映させた改訂版コンテンツの雛型を生成する雛型生成部と、の全て、もしくは、いくつかを備える。
本実施の形態では、情報処理装置と通信し、コンテンツからなる作品の著作者および読者を含むユーザが利用する端末は、情報処理装置と各種情報を送受信する通信部と、端末を用いるユーザに固有の情報を記憶する固有情報記憶部と、情報処理装置から受信する表示用コンテンツを記憶する表示用コンテンツ記憶部と、表示用コンテンツを表示するための表示部と、ユーザが端末を操作するための操作部と、情報処理装置から受信する変更記憶部の変更情報を用い、固有情報記憶部の変更案選択情報や変更案投稿履歴を参考にして、情報処理装置から受信するコンテンツ記憶部の作品のコンテンツを修正し、表示用の修正版コンテンツを生成する修正版生成部と、修正版コンテンツに採用された変更情報を作品のコンテンツに反映させた改訂版コンテンツの雛型を生成する雛型生成部と、入力した作品のコンテンツや改訂版コンテンツの雛型を元に作成した改訂版コンテンツ、変更情報や変更案選択情報、作品への意見等の各種情報を、通信部を通じて情報処理装置に登録する登録部と、の全て、もしくは、いくつかを備える。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
4A 作品DB、4C 仮修正版生成部、4B 校正DB、10,10A,10B 端末、40 サーバ、40A 作品情報、40B 校正情報、40C 意見情報、40D ユーザ情報、41A 作品テーブル、41B 校正情報テーブル、41C 意見テーブル、41D 作品関係者テーブル、42A コンテンツ管理テーブル、42B 対象位置テーブル、42C 意見文字列テーブル、42D ユーザ管理テーブル、43A コンテンツテーブル、43B 校正データテーブル、43D ユーザ情報テーブル、44A 予約テーブル、44B 校正選択テーブル、44D 関係区分リスト、45A 状態フラグリスト、45B 判断リスト、45D 中継拒否テーブル、46A 予約動作リスト。

Claims (15)

  1. コンテンツからなる作品を修正するために、ユーザが利用する1台以上の端末と通信する情報処理装置であって、
    前記端末は、前記情報処理装置から受信する情報を出力するための出力部を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記端末から受信する前記作品のコンテンツを変更するための変更情報を用いコンテンツ記憶部の前記作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する修正版生成部と、
    生成された前記修正版コンテンツを前記端末に送信するコンテンツ送信部と、を備え、
    前記端末から改訂版コンテンツの登録要求を受信したとき、前記コンテンツ記憶部の前記作品の最新版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替える、情報処理装置。
  2. 前記ユーザは、前記作品の著作者および読者を含み、
    前記情報処理装置は、受信した前記変更情報の登録要求が前記著作者による要求であると判定したとき、前記コンテンツ記憶部の前記作品のコンテンツを、前記修正版コンテンツに改訂する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ユーザは、前記作品の著作者および読者を含み、前記端末は、前記ユーザから入力される前記変更情報を受付け、
    前記修正版生成部は、
    前記端末から受信する前記変更情報のうち、前記変更情報の入力者が著作者である変更情報を用い、前記コンテンツ記憶部の前記作品の修正版コンテンツを生成する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記修正版生成部は、
    前記端末から受信する前記変更情報のうち、前記ユーザが選択する頻度が高い変更情報を用い、前記コンテンツ記憶部の前記作品の修正版コンテンツを生成する、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記コンテンツ送信部は、
    前記修正版コンテンツの修正に用いられなかった変更情報を、ユーザのための変更情報の選択候補として出力するように前記出力部を制御するための第1制御情報を当該修正版コンテンツに付加し、当該第1制御情報が付加された前記修正版コンテンツを前記端末に送信する、請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記ユーザは、前記作品の著作者および読者を含み、
    前記コンテンツ送信部は、
    前記修正版コンテンツ中の変更情報による修正部分が、当該変更情報に基づく出力属性に従った態様で出力されるように前記出力部を制御するための第2制御情報を当該修正版コンテンツに付加し、当該第2制御情報が付加された前記修正版コンテンツを前記端末に送信するよう構成され、
    前記端末は、前記ユーザから入力される前記変更情報を受付け、
    前記出力属性は、前記変更情報の入力者が、前記著作者および前記読者のいずれであるかを示すユーザ属性を含む、請求項1から5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記出力属性は、
    前記変更情報に含まれる変更内容の種類を示す変更属性を含む、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記ユーザは、前記作品の著作者および読者を含み、
    前記情報処理装置は、受信した1つ以上の前記変更情報を、前記著作者が利用する端末に対し送信し、
    前記修正版生成部は、
    前記1つ以上の前記変更情報のうち、前記著作者により無効にされた変更情報の識別データを前記端末から受信し、
    前記1つ以上の前記変更情報のうち、受信した前記識別データが示す変更情報を除いたものを、前記作品のコンテンツを変更するための変更情報として用いる、請求項1から7のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記コンテンツ送信部は、
    前記コンテンツに関して、前記端末から予め受信した意見データを付加した修正版コンテンツを前記端末に送信する、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 前記修正版生成部は、
    前記コンテンツ記憶部の前記作品のコンテンツを修正するための複数の変更情報のうち、形式的内容の修正に適切な変更情報を選択して当該コンテンツに反映させ、当該コンテンツの改訂版の雛型を生成する、請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 改訂版の雛型コンテンツに対して、改訂前のコンテンツへの変更情報または意見情報の一部または全てを関連付ける、請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 情報処理装置と通信し、コンテンツからなる作品の著作者および読者を含むユーザが利用する端末であって、
    前記情報処理装置は、
    複数の前記端末から受信する前記コンテンツを変更するための変更情報を記憶するための変更記憶部と、
    前記作品のコンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶部と、を備え、
    前記端末は、
    前記情報処理装置から受信する前記変更記憶部の前記変更情報を用い、前記情報処理装置から受信する前記コンテンツ記憶部の前記作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する修正版生成部を、含み、
    改訂版コンテンツの登録要求を受付けたとき、前記コンテンツ記憶部の前記作品の最新版コンテンツを、改訂版コンテンツに切り替えるための改訂要求を、前記情報処理装置に送信する、端末。
  13. コンテンツからなる作品を修正するためのコンテンツ修正システムであって、
    コンテンツを表示するための出力部と、
    前記作品のコンテンツを変更するための変更情報を受信し、受信した変更情報を用いてコンテンツ記憶部の前記作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成する修正版生成部と、
    生成された前記修正版コンテンツを前記出力部に送信するコンテンツ送信部と、を備える、コンテンツ修正システム。
  14. コンテンツからなる作品を修正するために、ユーザが利用する1台以上の端末と通信する情報処理装置を用いるコンテンツ変更方法であって、
    前記端末は、前記情報処理装置から受信する情報を出力するための出力部を備え、
    前記コンテンツ変更方法は、
    前記端末から受信する前記作品のコンテンツを変更するための変更情報を用いコンテンツ記憶部の前記作品のコンテンツを修正し、修正版コンテンツを生成するステップと、
    生成された前記修正版コンテンツを前記端末に送信するステップと、を備える、コンテンツ変更方法。
  15. プロセッサを備えるコンピュータに、請求項14に記載のコンテンツ変更方法を実行させるためのプログラム。
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