以下、図面に基づいて、本願の開示する表示制御プログラム、表示制御装置及び表示制御方法の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、図書館システムの一例を示す説明図である。図1に示す図書館システム1は、図書館側のサーバ2と、複数の利用者端末3とを有し、サーバ2と利用者端末3との間をインターネット4等で接続している。
サーバ2は、電子書籍(以下、単に書籍と称する)を管理し、利用者端末3に対して書籍を提供するサーバである。サーバ2は、通信インタフェース21と、データベース(以下、単にDBと称する)記憶部22と、ROM(Read Only Memory)23と、RAM(Random Access Memory)24と、制御部25とを有する。通信インタフェース21は、インターネット4等との通信を司るインタフェースである。DB記憶部22は、各種DBを記憶管理する記憶領域である。ROM23は、各種プログラム等の情報を格納した領域である。各種プログラムには、例えば、配信プログラム23A、掲示板登録プログラム23B、抽出プログラム23C及び掲示板配信プログラム23D等がある。RAM24は、各種情報を記憶する領域である。制御部25は、サーバ2全体を制御する。
DB記憶部22は、利用者DB41と、書籍DB42と、貸出書籍DB43と、閲覧ページDB44と、発言DB45とを有する。
図2は、利用者DB41の一例を示す説明図である。図2に示す利用者DB41は、利用者に関する情報を管理し、利用者ID41A及び氏名41Bを対応付けて管理している。利用者ID41Aは、利用者を識別するIDである。氏名41Bは、利用者の氏名である。また、図示していないが、利用者ID41Aに対応づけられてパスワードが記録されている。
図3は、書籍DB42の一例を示す説明図である。図3に示す書籍DB42は、書籍に関する情報を管理し、書籍名ID42A、作者42B、書籍総ページ数42C、ライセンスID42D及び書籍画像42Eを対応付けて管理している。書籍名42Aは、書籍の作品名である。作者42Bは、書籍の作者名である。書籍総ページ数42Cは、書籍の総ページ数である。ライセンスID42Dは、書籍のライセンスを識別するIDである。書籍画像42Eは、書籍の表紙画像を示す情報である。
図4は、貸出書籍DB43の一例を示す説明図である。図4に示す貸出書籍DB43は、貸出中の書籍に関する情報を管理し、利用者ID43A、氏名43B、書籍名43C、ライセンスID43D及び閲覧ページ数43Eを対応付けて管理している。利用者ID43Aは、貸出中の書籍の利用者を識別するIDである。氏名43Bは、利用者の氏名である。書籍名43Cは、貸出中の書籍の作品名である。ライセンスID43Dは、貸出中の書籍のライセンスを識別するIDである。閲覧ページ数43Eは、貸出中の書籍の現在閲覧中のページ数である。
図5Aは、閲覧ページDB44の一例を示す説明図である。図5Aに示す閲覧ページDB44は、貸出中の書籍の閲覧状況に関する情報を管理し、利用者ID44A、氏名44B、書籍名44C、ライセンスID44D、閲覧状況44E、閲覧ページ数44F及び閲覧章数44Gを対応付けて管理している。利用者ID44Aは、貸出中の書籍に関わる利用者を識別するIDである。氏名44Bは、利用者の氏名である。書籍名44Cは、貸出中の書籍の作品名である。ライセンスID44Dは、書籍のライセンスを識別するIDである。閲覧状況44Eは、貸出中の書籍の閲覧状況、例えば、「未読(未閲覧)」、「途中(閲覧中)」、「完了(閲覧完了)」である。閲覧ページ数44Fは、貸出中の書籍の閲覧進捗度合を示す閲覧ページ数である。閲覧章数44Gは、貸出中の書籍の閲覧進捗度合を示す閲覧中の章数である。図5Bは、図5Aの閲覧ページDB44から時間が経過した場合の閲覧ページDB44の一例(閲覧進捗後)を示す説明図である。つまり、制御部25は、利用者毎に貸出中書籍の閲覧進捗度合を監視し、監視結果に応じて閲覧ページDB44を更新登録する。
図6は、発言DB45の一例を示す説明図である。図6に示す発言DB45は、書籍毎の掲示板に投稿された発言コメントを管理し、利用者ID45A、氏名45B、発言時のページ数45C、発言時の章数45D及び発言コメント45Eを対応付けて管理している。利用者ID45Aは、書籍の掲示板の投稿者である利用者を識別するIDである。氏名45Bは、投稿者である利用者の氏名である。発言時のページ数45Cは、投稿時点の投稿者の当該書籍の閲覧ページ数を示すものである。発言時の章数45Dは、投稿時点の投稿者の当該書籍の章数を示すものである。発言コメント45Eは、投稿されたコメント内容である。図6では、利用者の「佐藤正夫」が、ある書籍のページ数45Cとして「23ページ」、章数45Dとして「2章」の閲覧時に、発言コメント45Eとして「友人の話では、これから盛り上がるとのこと。私もいまのところつまらないですが、頑張ります」を残している。尚、制御部25は、書籍毎の発言DB45を参照して、投稿者の発言コメント内容、発言時のページ数及び章数を識別できる。
図1に示すサーバ2内の制御部25は、ROM23内に格納された各種プログラム23A〜23Dを読み出し、これらプログラム23A〜23Dに基づき各種プロセスを機能として実行する。制御部25は、機能として、配信部25Aと、掲示板登録部25Bと、抽出部25Cと、掲示板配信部25Dとを有する。配信部25Aは、利用者端末3からの要求に応じて各種画面等の情報を利用者端末3に配信する。掲示板登録部25Bは、利用者端末3からの要求に応じて書籍に関わる掲示板の発言コメントを発言DB45内に登録する。
抽出部25Cは、利用者端末3からの書籍の掲示板閲覧要求を検出すると、閲覧ページDB44内の閲覧状況44Eを参照する。抽出部25Cは、該当書籍の閲覧状況44Eが閲覧中である「途中」の場合に、現在の閲覧ページ数44F又は閲覧章数44Gを参照する。更に、抽出部25Cは、発言DB45内の発言コメント45Eの内、投稿者の投稿時点の発言時のページ数45C又は発言時の章45Dを参照する。抽出部25Cは、発言時のページ数45C又は発言時の章45Dを参照し、掲示板閲覧要求の利用者の現在の閲覧ページまでの発言コメントを発言DB45から抽出する。つまり、抽出部25Cは、発言DB45内の当該書籍の発言コメント45Eの内、投稿時点の閲覧進捗度合、例えば、発言時のページ数45Cが閲覧ページDB44内の利用者の書籍に対する閲覧進捗度合、例えばページ数44Fよりも低い発言コメントを抽出する。
掲示板配信部25Dは、抽出部25Cで抽出された発言コメント45Eを時系列にまとめて掲示板画面を生成し、生成した掲示板画面を利用者の利用者端末3に送信する。
利用者端末3は、例えば、利用者のタブレット端末やスマートフォン等の端末である。利用者端末3は、通信インタフェース31と、操作部32と、表示部33と、ROM34と、RAM35と、制御部36とを有する。通信インタフェース31は、インターネット等との通信を司るインタフェースである。操作部32は、各種情報を入力する入力インタフェースである。表示部33は、各種情報を画面表示する出力インタフェースである。ROM34は、例えば、各種プログラム等を格納した領域である。RAM35は、各種情報を記憶する領域である。制御部36は、利用者端末3全体を制御する。
図7は、利用者端末3の貸出書籍一覧画面の一例を示す説明図である。図7に示す貸出書籍一覧画面51は、貸出中書籍毎にボタン51Aと、ボタン51Bとを画面表示している。ボタン51Aは、貸出中書籍毎に配置し、貸出中書籍の書籍閲覧画面を要求するボタンである。ボタン51Bは、ログアウトを要求するボタンである。
図8は、利用者端末3の書籍閲覧画面の一例を示す説明図である。図8に示す書籍閲覧画面52は、書籍ページ画面52Aと、ボタン52B〜52Eとを画面表示する。書籍ページ画面52Aは、閲覧対象書籍の書籍内容をページ単位で画面表示する。ボタン52Bは、次ページに進むボタンである。ボタン52Cは、前ページに戻るボタンである。ボタン52Dは、閲覧書籍の掲示板画面を要求するボタンである。ボタン52Eは、閲覧書籍の閲覧を終了するボタンである。配信部25Aは、例えば、貸出書籍一覧画面51や書籍閲覧画面52を生成し、生成した画面を利用者端末3に送信する。
図9は、利用者端末3の掲示板メニュー画面の一例を示す説明図である。図9に示す掲示板メニュー画面53は、ボタン53A〜53Dを画面表示する。ボタン53Aは、現在閲覧中の書籍の掲示板画面を要求するボタンである。ボタン53Bは、閲覧完了した書籍の掲示板画面を要求するボタンである。ボタン53Cは、未閲覧の書籍の掲示板画面を要求するボタンである。ボタン53Dは、書籍閲覧画面に戻ることを要求するボタンである。掲示板メニュー画面は、書籍閲覧画面と別アプリケーションにて動作させてもよい。その場合は、図示されていないが、ボタン53Cの代わりにログアウトボタンが配置される。
図10は、利用者端末3の掲示板選択画面の一例を示す説明図である。図10に示す掲示板選択画面54は、ボタン群54Aと、ボタン群54Bと、ボタン54C〜54Eとを画面表示する。ボタン群54Aは、掲示板の書籍名を50音の「あ段」の文字で選択するボタンである。ボタン群54Bは、ボタン群54Aで選択された「あ段」の文字でヒットした書籍名を選択するボタンである。ボタン54Cは、ボタン群54Bを上スクロールするボタンである。ボタン54Dは、ボタン群54Bを下スクロールするボタンである。ボタン54Eは、書籍閲覧画面に戻ることを要求するボタンである。また、掲示板配信部25Dは、掲示板メニュー画面53及び掲示板選択画面54を生成し、生成した画面を利用者端末3に送信する。
図11Aは、利用者端末3の掲示板画面(利用者が25ページ閲覧中)の一例を示す説明図である。図11Aに示す掲示板画面55は、書籍「蒲田の人」の25ページまで閲覧した利用者向けの発言コメントを時系列でまとめた画面である。掲示板画面55には、発言コメント55Aと、発言ボタン55Bと、要求ボタン55Cと、閉じるボタン55Dとを画面表示している。発言コメント55Aは、投稿者が24ページ以前の閲覧時に投稿した発言コメントの内容である。発言ボタン55Bは、発言コメントの投稿を要求するボタンである。要求ボタン55Cは、発言時のページ数が閲覧中の25ページ以降の段階で投稿された発言コメントの閲覧を要求するボタンである。その結果、制御部25は、掲示板閲覧要求の利用者端末3に対して、閲覧中の書籍に関し、発言時のページ数が利用者の閲覧中ページ未満の投稿者の発言コメントを提示する。更に、制御部25は、発言時のページ数が利用者の閲覧中ページ以降の発言コメントを求める場合、要求ボタン55Cのボタン操作に応じて発言時のページ数が閲覧ページ数以降の発言コメントを利用者端末3に提示できる。閉じるボタン55Dは、掲示板画面55を閉じるボタンである。
図11Bは、利用者端末3の掲示板画面(利用者が85ページ閲覧中)の一例を示す説明図である。図11Bに示す掲示板画面55は、書籍「蒲田の人」の85ページまで閲覧した利用者向けの発言コメントを時系列でまとめた画面である。尚、発言コメント55Aは、発言時のページ数が84ページ以前に投稿した投稿者の発言コメントの内容である。要求ボタン55Cは、発言時のページ数が85ページ以降の発言コメントの閲覧を要求するボタンとなる。
図12Aは、利用者端末3の掲示板画面(利用者が2章閲覧中)の一例を示す説明図である。図12Aに示す掲示板画面56は、書籍「蒲田の人」の2章まで閲覧した利用者向けの発言コメントを時系列でまとめた画面である。掲示板画面56には、発言コメント56Aと、発言ボタン56Bと、要求ボタン56Cと、閉じるボタン56Dとを画面表示している。発言コメント56Aは、投稿者が1章以前の閲覧時に投稿した発言コメントの内容である。発言ボタン56Bは、発言コメントの投稿を要求するボタンである。要求ボタン56Cは、発言時のページ数が閲覧中の2章以降の段階で投稿された発言コメントの閲覧を要求するボタンである。その結果、制御部25は、掲示板閲覧要求の利用者端末3に対して、閲覧中の書籍に関し、発言時のページ数が利用者の閲覧中の章未満の投稿者の発言コメントを提示する。更に、制御部25は、発言時のページ数が利用者の閲覧中章以降の発言コメントを求める場合、要求ボタン56Cのボタン操作に応じて発言時の章数が閲覧中章以降の発言コメントを利用者端末3に提示できる。閉じるボタン56Dは、掲示板画面56を閉じるボタンである。
図12Bは、利用者端末3の掲示板画面(利用者が9章閲覧中)の一例を示す説明図である。図12Bに示す掲示板画面56は、書籍「蒲田の人」の9章まで閲覧した利用者向けの発言コメントを時系列でまとめた画面である。尚、発言コメント56Aは、発言時の章数が8章以前の閲覧時に投稿した投稿者の発言コメントの内容である。要求ボタン56Cは、発言時の章数が9章以降の発言コメントの閲覧を要求するボタンとなる。
次に本実施例の図書館システム1の動作について説明する。図13は、書籍配信処理に関わるサーバ2側の制御部25の処理動作の一例を示すフローチャートである。図13に示す書籍配信処理は、利用者端末3からの書籍閲覧要求に応じて、選択書籍の書籍閲覧画面52を利用者端末3に送信する処理である。
図13においてサーバ2の制御部25内の配信部25Aは、利用者端末3から利用者IDとパスワードとを受信したか否かを判定する(ステップS11)。配信部25Aは、利用者IDとパスワードとを受信した場合(ステップS11肯定)、利用者DB41を用いて利用者IDを認証する(ステップS12)。配信部25Aは、利用者IDの認証がOKであるか否かを判定する(ステップS13)。
配信部25Aは、利用者IDの認証がOKの場合(ステップS13肯定)、閲覧メニュー画面を利用者端末3に送信する(ステップS14)。配信部25は、利用者端末3から貸出書籍閲覧要求を受信したか否かを判定する(ステップS15)。尚、貸出書籍閲覧要求は、貸出中書籍の一覧を要求するコマンドである。
配信部25Aは、利用者端末3から貸出書籍閲覧要求を受信した場合(ステップS15肯定)、貸出書籍DB43を用いて図7に示す貸出書籍一覧画面51を生成し、貸出書籍一覧画面51を利用者端末3に送信する(ステップS16)。尚、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の貸出書籍一覧画面51を見て、現在借受中の書籍を確認できる。配信部25Aは、利用者端末3から貸出書籍選択要求を受信したか否かを判定する(ステップS17)。尚、貸出書籍選択要求は、貸出書籍一覧画面51上の貸出中書籍に対応したボタン51Aのボタン操作に応じて閲覧対象の貸出中書籍を選択するコマンドである。
配信部25Aは、利用者端末3から貸出書籍選択要求を受信した場合(ステップS17肯定)、貸出書籍DB43から貸出書籍選択要求に関わる選択書籍の閲覧ページ数43Eを取得する(ステップS18)。尚、選択書籍の閲覧ページ数43Eは、当該書籍の直近に閲覧したページ数である。
配信部25Aは、選択書籍の閲覧ページ数43Eを取得した後、書籍DB42から選択書籍の該当ページ数のコンテンツを取得する。更に、配信部25Aは、該当ページのコンテンツに基づき書籍閲覧画面52を生成し、該当ページの書籍閲覧画面52を利用者端末3に送信する(ステップS19)。尚、利用者端末3は、該当ページの書籍閲覧画面52を受信し、該当ページのコンテンツに相当する書籍閲覧画面52を表示部33に画面表示する。利用者は、書籍閲覧画面52を見て書籍内容を閲覧できる。
配信部25Aは、利用者端末3からページ変更要求を受信したか否かを判定する(ステップS20)。尚、ページ変更要求は、書籍閲覧画面52上のボタン52B又は52Cのボタン操作に応じたページ変更を要求するコマンドである。配信部25Aは、利用者端末3からページ変更要求を受信した場合(ステップS20肯定)、変更ページに関わるコンテンツの書籍閲覧画面52を生成すべく、ステップS19に移行する。配信部25Aは、利用者端末3からページ変更要求を受信しなかった場合(ステップS20否定)、利用者端末3から掲示板閲覧要求を受信したか否かを判定する(ステップS21)。尚、掲示板閲覧要求は、書籍閲覧画面52上のボタン52Dのボタン操作に応じた掲示板閲覧を要求するコマンドである。
配信部25Aは、利用者端末3から掲示板閲覧要求を受信した場合(ステップS21肯定)、図14に示す掲示板閲覧処理を実行する(ステップS22)。尚、掲示板閲覧処理は、例えば、書籍の掲示板の発言コメントを閲覧する処理である。
配信部25Aは、利用者端末3から閲覧終了要求を受信したか否かを判定する(ステップS23)。尚、閲覧終了要求は、書籍閲覧画面52上のボタン52Eのボタン操作に応じた閲覧終了を要求したコマンドである。
配信部25Aは、閲覧終了要求を受信した場合(ステップS23肯定)、書籍閲覧画面52の閲覧終了時の閲覧ページ数43Eを貸出書籍DB43内に登録し(ステップS24)、図13に示す処理動作を終了する。尚、配信部25Aは、閲覧終了時の閲覧ページ数43Eを貸出書籍DB43内に登録する際、閲覧ページDB44内の閲覧状況44E、閲覧ページ数44F及び閲覧章数44Gも更新登録する。
また、配信部25Aは、利用者IDとパスワードとを受信しなかった場合(ステップS11否定)、利用者IDとパスワードとを受信したか否かを判定すべく、ステップS11に移行する。配信部25Aは、利用者IDの認証がOKでない場合(ステップS13否定)、エラー画面を利用者端末3に送信し(ステップS25)、図13に示す処理動作を終了する。
配信部25Aは、利用者端末3から貸出書籍閲覧要求を受信しなかった場合(ステップS15否定)、貸出書籍閲覧要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS15に移行する。配信部25Aは、貸出書籍選択要求を受信しなかった場合(ステップS17否定)、貸出書籍選択要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS17に移行する。
配信部25Aは、利用者端末3から掲示板閲覧要求を受信しなかった場合(ステップS21否定)、閲覧終了要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS23に移行する。配信部25Aは、利用者端末3から閲覧終了要求を受信しなかった場合(ステップS23否定)、ページ変更要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS20に移行する。
図13に示す書籍配信処理の制御部25は、利用者端末3から貸出書籍選択要求を検出した場合、選択書籍の該当ページ数のコンテンツを取得して書籍閲覧画面52を生成し、書籍閲覧画面52を利用者端末3に送信する。その結果、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示される書籍閲覧画面52を見て、所望の書籍を閲覧できる。
図14は、掲示板閲覧処理に関わるサーバ2側の制御部25の処理動作の一例を示すフローチャートである。図14に示す掲示板閲覧処理は、利用者端末3側の書籍の掲示板閲覧要求を検出すると、当該掲示板閲覧要求の利用者の書籍の閲覧進捗度合に応じた発言コメントを利用者端末3に提示する処理である。
図14においてサーバ2側の制御部25は、掲示板メニュー画面53を利用者端末3に送信する(ステップS32)。尚、掲示板メニュー画面53には、閲覧中の書籍の掲示板画面を要求するボタン53A、閲覧完了済みの書籍の掲示板画面を要求するボタン53B及び未閲覧の書籍の掲示板画面を要求するボタン53Cと、書籍閲覧画面に戻ることを要求するボタン53Dがある。
制御部25は、閲覧中書籍の掲示板要求を利用者端末3から受信したか否かを判定する(ステップS33)。尚、閲覧中書籍の掲示板要求は、掲示板メニュー画面53上のボタン53Aのボタン操作に応じて閲覧中書籍の掲示板画面を要求するコマンドである。制御部25内の抽出部25Cは、閲覧中書籍の掲示板要求を受信した場合(ステップS33肯定)、閲覧ページDB44内の閲覧ページ数44Fを参照して現在閲覧中の書籍の閲覧進捗度合である閲覧ページ数を抽出する(ステップS34)。尚、抽出部25Cは、閲覧中の書籍の掲示板要求を受信した場合に、閲覧中書籍が複数の場合、閲覧中書籍を選択する選択肢画面を利用者端末3に提示し、利用者端末3から掲示板要求の書籍を選択し、選択書籍の閲覧進捗度合である閲覧ページ数を抽出する。
抽出部25Cは、閲覧中書籍の発言DB45内の発言時の閲覧進捗度合であるページ数と、現在閲覧中の書籍の閲覧進捗度合である閲覧ページ数とを比較する。抽出部25Cは、発言時のページ数が現在閲覧中の閲覧ページ数に満たない発言コメント45Eを発言DB45から抽出する(ステップS35)。制御部25内の掲示板配信部25Dは、取得した書籍の発言コメントを時系列でまとめた掲示板画面55を生成し、掲示板画面55を利用者端末3に送信する(ステップS36)。尚、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の掲示板画面55を見て、現在閲覧中ページまでの書籍についての発言コメントを確認できる。その結果、他人の発言コメントを見て現在閲覧中の書籍の内容のネタバレが生じるような事態を回避できる。
制御部25内の掲示板登録部25Bは、利用者端末3から発言要求を受信したか否かを判定する(ステップS37)。尚、発言要求は、利用者端末3を使用して投稿者が書籍に関する発言コメントを投稿すべく、掲示板画面55上のボタン55Bのボタン操作に応じて発言コメントの投稿を要求するコマンドである。発言要求は、書籍を識別する書籍ID、発言コメントの内容、発言時の当該書籍のページ数や章等の閲覧進捗度合を含むものである。
掲示板登録部25Bは、利用者端末3から発言要求を受信した場合(ステップS37肯定)、発言要求内の該当書籍IDに対応した発言コメント45E、発言時のページ数45C及び発言時の章数45Dを対応付けて発言DB45内に登録する(ステップS38)。更に、掲示板登録部25Bは、発言コメント45E及び発言時のページ数45C等を登録した後、発言コメントの内容及び発言時のページ数を対応付けた該当書籍の掲示板画面55を生成し、生成した掲示板画面55を利用者端末3に送信する(ステップS39)。尚、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の掲示板画面55を見て、当該書籍に関する自分の発言コメントの内容を確認できる。
制御部25は、利用者端末3から書籍閲覧画面に戻る要求を受信したか否かを判定する(ステップS40)。尚、書籍閲覧画面に戻る要求は、掲示板画面55上の閉じるボタン55Dのボタン操作に応じて掲示板画面55を閉じ、書籍閲覧画面に移るコマンドである。制御部25は、利用者端末3から書籍閲覧画面に戻る要求を受信した場合(ステップS40肯定)、図14に示す処理動作を終了する。制御部25は、書籍閲覧画面に戻る要求を受信しなかった場合(ステップS40否定)、閲覧中書籍の掲示板要求を利用者端末3から受信したか否かを判定すべく、ステップS33に移行する。
制御部25は、利用者端末3から発言要求を受信しなかった場合(ステップS37否定)、利用者端末3から書籍閲覧画面に戻る要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS40に移行する。
また、制御部25は、閲覧中書籍の掲示板要求を利用者端末3から受信しなかった場合(ステップS33否定)、閲覧し終えた閲覧終了書籍の掲示板要求を利用者端末3から受信したか否かを判定する(ステップS41)。尚、閲覧終了書籍の掲示板要求は、掲示板メニュー画面53上のボタン53Bのボタン操作に応じて閲覧終了書籍の掲示板画面を要求するコマンドである。制御部25は、閲覧終了書籍の掲示板要求を利用者端末3から受信した場合(ステップS41肯定)、閲覧ページDB44内の閲覧状況44Eを参照して読書完了である書籍を取得する(ステップS42)。尚、制御部25は、閲覧終了書籍の掲示板要求を受信した場合に、閲覧終了書籍が複数の場合、閲覧終了書籍を選択する選択肢画面を利用者端末3に提示し、利用者端末3から掲示板要求の書籍を選択する要求の受信待ちとなる。
抽出部25Cは、発言DB45内の発言時のページ数45C等の閲覧進捗度合を参照することなく、該当書籍の全ての発言コメントの内容を抽出する(ステップS43)。掲示板配信部25Dは、抽出した全書籍の発言コメントの内容を時系列でまとめた掲示板画面55を生成し、掲示板画面55を利用者端末3に送信し(ステップS44)、発言要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS37に移行する。尚、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の掲示板画面55を見て、閲覧終了書籍の発言コメント内容を確認できる。
制御部25は、利用者端末3から閲覧終了書籍の掲示板要求を受信しなかった場合(ステップS41否定)、利用者端末3から未閲覧の書籍の掲示板要求を受信したか否かを判定する(ステップS45)。尚、未閲覧書籍の掲示板要求は、掲示板メニュー画面53上のボタン53Cのボタン操作に応じて未閲覧書籍の掲示板画面を要求するコマンドである。制御部25は、利用者端末3から未閲覧書籍の掲示板要求を受信した場合(ステップS45肯定)、閲覧ページDB44内に含まれず、書籍DB42から書籍選択画面を生成し、書籍選択画面を利用者端末3に送信する(ステップS46)。尚、書籍選択画面は、利用者の未閲覧の書籍を一覧表示した画面である。
制御部25は、書籍選択画面を利用者端末3に送信した後、書籍選択画面上から書籍が選択されたか否かを判定する(ステップS47)。抽出部25Cは、書籍が選択された場合(ステップS47肯定)、選択書籍の発言DB45から発言コメント内容を抽出する(ステップS48)。掲示板配信部25Dは、抽出した選択書籍の発言コメント内容を時系列でまとめた掲示板画面55を生成し、生成した掲示板画面55を利用者端末3に送信し(ステップS49)、発言要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS37に移行する。尚、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の掲示板画面55を見て、未閲覧の選択書籍の発言コメント内容を確認できる。
また、制御部25は、利用者端末3から未閲覧書籍の掲示板要求を受信しなかった場合(ステップS45否定)、利用者端末3から閲覧中書籍の掲示板要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS33に移行する。
図14に示す掲示板閲覧処理の制御部25は、利用者端末3から閲覧中書籍の掲示板要求を受信した場合、発言DB45から現在閲覧ページまでの発言コメント内容を抽出し、抽出した発言コメント内容を時系列でまとめて掲示板画面55を生成する。制御部25は、掲示板画面55を利用者端末3に送信する。その結果、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の掲示板画面55を見て、現在閲覧中ページまでの発言コメント内容を確認できる。つまり、制御部25は、閲覧中ページ後の発言コメント内容は提供しないため、例えば、他人の発言コメント内容を見て閲覧中の書籍の内容が先に解ってしまうようなネタバレを防止できる。
制御部25は、利用者端末3から閲覧終了書籍の掲示板要求を受信した場合、発言DB45から閲覧終了書籍の発言コメント内容を抽出し、抽出した発言コメント内容を時系列でまとめて掲示板画面55を生成する。制御部25は、生成した掲示板画面55を利用者端末3に送信する。その結果、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の掲示板画面55を見て、閲覧終了書籍の全発言コメントの内容を確認できる。
制御部25は、利用者端末3から未閲覧書籍の掲示板要求を受信した場合、発言DB45から未閲覧書籍の発言コメント内容を抽出し、抽出した発言コメント内容を時系列でまとめて掲示板画面55を生成する。制御部25は、生成した掲示板画面55を利用者端末3に送信する。その結果、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の掲示板画面55を見て、未閲覧書籍の発言コメントの内容を確認できる。
制御部25は、利用者端末3から該当書籍に対する発言要求を受信した場合、該当書籍IDに対応付けて発言コメント内容及び発言時のページ数等を発言DB45内に登録する。その結果、制御部25は、該当書籍に対する発言コメント内容を発言時のページ数等の閲覧進捗度合単位で発言DB45内に登録できる。
尚、掲示板閲覧処理では、閲覧進捗度合としてページ単位である閲覧ページ数44Fを例示したが、閲覧ページDB44内に、書籍の閲覧進捗度合として書籍内の閲覧章数44Gも管理している。従って、制御部25は、閲覧章数44Gと発言時の章数45Dとを比較して、図12A及び図12Bに示すように、閲覧進捗度合に応じた発言コメントを抽出しても良い。
また、書籍が短編集の小説の場合、章単位ではなく、短編単位で閲覧進捗度合を管理するようにしても良い。
本実施例の制御部25は、利用者端末3からの書籍の掲示板閲覧要求に応じて、当該書籍の発言DB45に記憶された発言コメントの内、発言時のページ数45Cが掲示板閲覧要求の利用者の現在閲覧ページ数に満たない発言コメントを抽出する。制御部25は、抽出された発言コメントを時系列でまとめて掲示板画面55を生成し、生成した掲示板画面55を利用者端末3に提示する。その結果、利用者は、掲示板画面55を見て、現在閲覧中ページまでの発言コメント内容を確認できる。つまり、制御部25は、閲覧中ページ後の発言コメント内容は提供しないため、例えば、閲覧中の書籍の内容が先に解ってしまうようなネタバレを防止できる。
制御部25は、利用者端末3からの掲示板閲覧要求に応じて、閲覧ページDB44内の閲覧状況44Eを参照する。更に、制御部25は、掲示板閲覧要求の利用者の当該書籍に対する閲覧状況44Eが閲覧中の場合に、発言時のページ数と掲示板閲覧要求の利用者の現在閲覧中のページ数とを比較する。そして、制御部25は、発言時のページ数が掲示板閲覧要求の利用者の現在閲覧中のページ数に満たない発言コメントを抽出する。その結果、制御部25は、閲覧状況44Eを参照して掲示板閲覧処理内の各種処理を分類できる。
また、制御部25は、掲示板閲覧要求の利用者の書籍に対する閲覧状況44Eが閲覧完了の場合に、発言時のページ数と掲示板閲覧要求の利用者の現在閲覧中のページ数とを比較せず、当該書籍の発言コメント内容を発言DB45から抽出する。その結果、比較処理がなくなることで掲示板閲覧処理に関わる処理負担を軽減できる。
本実施例では、利用者が閲覧している書籍の発言コメントについて、掲示板への発言時のページ(章)を取得し、ある利用者が読んでいるページに至る前に投稿した発言コメントと、それよりも以降の発言コメントとを分けて表示する。その結果、利用者が読んでいるページについてのコメントを読むことが可能となり、思わずネタバレ記事を読んでしまうことがなくなる。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを情報処理装置で実行することで実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行する情報処理装置の一例を説明する。図15は、管理プログラムを実行する情報処理装置100の一例を示す説明図である。
図15において管理プログラムを実行する情報処理装置100では、ROM110、RAM120、CPU130及び通信部140を有する。
そして、ROM110には、上記実施例と同様の機能を発揮する管理プログラムが予め記憶されている。尚、ROM110ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に管理プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ、SDカード等の可搬型記録媒体、HDD、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。管理プログラムとしては、抽出プログラム110A及び提示プログラム110Bである。尚、プログラム110A及び110Bについては、適宜統合又は分散しても良い。
RAM120には、投稿された電子書籍の記事及び、投稿の際の電子書籍の投稿者の閲覧進捗度合が記憶してある。
そして、CPU130は、これらのプログラム110A及び110BをROM110から読み出し、これら読み出された各プログラムを実行する。そして、CPU130は、各プログラム110A及び110Bを、抽出プロセス130A及び提示プロセス130Bとして機能させる。
CPU130は、電子書籍の記事の閲覧要求に応じて、投稿された電子書籍の記事及び、投稿の際の電子書籍の投稿者の閲覧進捗度合を記憶したRAM120を参照する。更に、CPU130は、RAM120に記憶された当該電子書籍の記事から、投稿者の投稿の際の閲覧進捗度合が当該閲覧要求の端末の利用者の前記電子書籍の閲覧進捗度合よりも低い記事を抽出する。CPU130は、抽出した記事を端末に提示する。その結果、書籍に関わる利用者の閲覧進捗度合に応じた当該書籍に関わる記事を利用者に提示する。