JP2014115808A - Icモジュールおよびicカード - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤーボンディング部を被覆する樹脂モールドの破損を防止する構造を備えたICモジュールを提供し、ひいては故障の発生頻度が少ないICカードを提供すること。
【解決手段】読み書き装置と接続するための接続端子7が一方の面に形成された基板6と、一方の面と反対側の面上にワイヤーボンディングにより接続端子7に導通され、実装されたICチップ8と、ICチップ8を被覆する樹脂モールド10と、を備えたICモジュール5であって、前記基板の厚さ方向に測ったときに、樹脂モールド10の厚さからICチップ8の厚さを引いた残厚が、ICチップ8の厚さより大きく、且つICチップ8の側面が弧状に湾曲していることを特徴とするICモジュール5である。
【選択図】図1

Description

本発明はICモジュール及びこれを内蔵するICカードに係り、特にはICモジュールのICチップ近傍の破損防止技術に関する。
従来、ICモジュールが取り付けられたICカードが知られている。ICカードは、磁気ストライプが取り付けられた従来のカードと比較して記憶容量が大きく、また偽造が困難であるという特徴を有する。そのため、キャッシュカード、クレジットカード、交通系カード、住民基本台帳等公共カード、IDカード、パスポートと広範囲に使用されている。
ICカードの形状は、ISOによって規格化されている。たとえば、厚さ寸法が0.76mmと定められたICカードには、0.76mm未満の厚さのICモジュールが、ICカード基材に設けた開口部に嵌め込まれる必要がある。ICモジュールは、表面に外部の読み書き装置と接続可能な接触用端子を有する樹脂基板と、樹脂基板の裏面上に実装されたICチップと、ICチップを被覆する樹脂モールドからなるのが一般的である。
また、ICモジュールが取り付けられたICカードの携行時には、曲げや荷重による外力がICモジュールにかかることがある。ICモジュールに外力がかかってICモジュールが破損すると、ICカードとしての機能が損なわれる。ICモジュールが破損するのを防止する目的で、例えば特許文献1から特許文献9には、ICモジュールにおけるICチップが割れるのを防止できる構造が開示されている。
特開昭63−145093号公報 特開平2−188298号公報 国際公開第99/04367号明細書 特開2002−123809号公報 特開2004−264983号公報 特開2006−268718号公報 特開2006−18371号公報 特開2006−331198号公報 特開2007−1836号公報
特許文献1から特許文献9に開示された各発明は、ICモジュールにおけるICチップが割れるのを防止する目的で、ICチップを補強する手段を有している。しかしながら、実際に故障したICカードの原因を詳細に調査したところ、大半がICチップ自体の破損が原因ではなく、樹脂モールドが破損したことによるワイヤーボンディング用金属ワイヤーの断線が原因であることが判明した。
また、近年の技術革新によりICチップは小型化されており、ICカードに外力が加わったときにICチップが破損する可能性は従来よりも低下している。しかしながら、ICカードは、互換性を保つ目的でICモジュールの接続端子の形状や配置は規格化されており小型化できず、またICチップを被覆する樹脂モールド部分だけを小型化することは意味がない。特許文献1から9に記載の各発明では、樹脂モールドが破損したことによる金属ワイヤーの断線を防止することができず、ICカードが故障することを防止するための対策としては不十分であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ワイヤーボンディング部を被覆する樹脂モールドの破損を防止する構造を備えたICモジュールを提供し、ひいては故障の発生頻度が少ないICカードを提供することである。
前記課題を達成するための請求項1に記載の発明は、
読み書き装置と接続するための接続端子が一方の面に形成された基板と、
一方の面と反対側の面上にワイヤーボンディングにより接続端子に導通され、実装されたICチップと、ICチップを被覆する樹脂モールドと、を備えたICモジュールであって、
前記基板の厚さ方向に測ったときに、樹脂モールドの厚さからICチップの厚さを引いた残厚が、ICチップの厚さより大きく、且つ
ICチップの側面が弧状に湾曲していることを特徴とするICモジュールとしたものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記ICチップの表面にブラスト処理を施して荒らしたことを特徴とする請求項1に記載のICモジュールとしたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のICモジュールが取り付けられたICカードであって、
ICモジュールが内部に収容される有底穴状の開口部が形成された樹脂基材を備え、
ICカードの厚さ方向において、開口部の底部、樹脂モールド、ICチップ、および基板がこの順に積層されており、
前記ICカードの厚さ方向に測ったときに、樹脂モールドの厚さと底部の厚さとの和からICチップの厚さを引いた残厚が、ICチップの厚さより大きいことを特徴とするICカードとしたものである。
本発明になるICモジュールにおいては、ICチップ及びワイヤーボンディング部分を覆う樹脂モールド層が破損することを防止できる。したがって、ワイヤーボンディングに使用している金属ワイヤーが断線しないのでICカードにおける故障の発生頻度を少なくすることができる。
本発明に係るICモジュール構造の一例を説明する要部断面視の図である。 本発明に係るICモジュール構造の別の一例を説明する断面視の図である。 本発明に係るICカード構造の一例を説明する断面視の図である。 ICチップの側面の断面形状と対応するブレード形状を説明する模式図である。(a)本発明、(b)従来構造。 (a)ICカードにおけるICモジュールの位置と大きさを説明する上面視の図である。(b)(a)のA−A線における断面視の図である。 湾曲した側面と直線状側面を有するICチップに対する押圧試験の結果を示す図である。
本発明は、ICチップ側面の形状を直線状から弧状に湾曲した形状にすること、より好
ましくはチップ表面をざらつかせることによってモールド用樹脂とICチップの密着力を高めたものである。
以下、実施の形態に即して本発明を説明する。
(第1実施形態)
図5(a)は、本発明が関係するICカード1及びICモジュール5の一般的な構成を説明する上面視の図である。図5(b)は、図5(a)のA−A線における断面視の図である。図1及び図2は本発明に係るICモジュールの要部断面視の図、図3はICカードの要部断面視図である。これらの図に示すように、ICカード1は、板状に形成された樹脂基材2と、樹脂基材2に開口部3を形成し、該開口部3にICモジュール5を嵌め込んだ構造であって、樹脂基材2とICモジュール5の表面が面一となっている。ICチップ8は、金属ワイヤー9aを含めモールド樹脂10で被覆されているが、この構造では、図5(b)にギザギザで示すような部位にクラック21が入りやすいという問題がある。
樹脂基材2は、たとえば熱可塑性樹脂等によって所定の形状に形成されている。樹脂基材2の形状は、ICカード1の使用目的に対応して、ISO等の規格団体によって規格化された寸法に則った形状とされている。金融機関において使用されるキャッシュカードを例に挙げると、樹脂基材2の形状は、ISO/IEC 7810やJIS X 6301に則って、幅85.60mm、高さ53.98mm、厚さ0.760mmとされている。以下では、幅85.60mm、高さ53.98mm、厚さ0.760mmのICカード1を例に構成を説明する。
図5もしくは図3に示したように、樹脂基材2には、ICモジュール5を収容するための開口部3が形成され該開口部3にICモジュールが収容されている。樹脂基材2における開口部3の位置は、例えば上述のキャッシュカードの場合には、ISO 7816−2に定められた位置に後述する接続用導体面7(以下、単に導体面7と記す。)が敷設されていなければならない位置である。
本実施形態では、開口部3は、樹脂基材2の厚さ方向の一方の面(以下、この面を「表面」と称する。)に矩形状に開口された有底穴状の形状を有している。開口部3の底部4は、樹脂基材2の厚さ方向の他方の面(以下、この面を「裏面」と称する。)が存在しても平坦性を維持するように十分な剛性を有する厚さの薄板状に形成されている。本実施形態では、開口部3の底部4の厚さ寸法t4は、概ね100μmとなっている。また、樹脂基材2に形成された開口部3の深さ寸法d3は、樹脂基材2の厚さである760μmから底部4の厚さであるt4=100μmを引いた660μmであり、ICモジュール5は、深さ660μmの開口部3の開口から突出することなくほぼ面一になるように収容される。
ICモジュール5は、読み書き装置側の図示しない接続用端子と接触するための導体面7が一方の面に形成された基板6と、基板6の一方の面と反対側の面上にワイヤーボンディングにより導体面7に導通され、実装されたICチップ8と、ICチップ8を被覆する樹脂モールド10と、を備えている。
基板6は、ガラスエポキシ基板やポリイミド基板、あるいはリードフレームなどからなる配線基板である。基板6の構造としては、片面基板、両面基板、あるいは多層基板など公知の構造を適宜選択して採用することができる。基板6の厚さ寸法t6は、樹脂基材2の厚さ寸法t2と基板6に求められる強度とに応じて適宜設定することができる。本実施形態では、基板6の厚さ寸法t6は、概ね160μmとなっている。基板6に形成された各導体面7は、ISO 7816−2に定められた寸法に則って位置および面積が設定されており、ニッケル、金、あるいは銀によって表面がメッキされたり、パラジウム等が表
面に蒸着されたりしている。各導体面7には、ICチップ8の接続端子とワイヤーボンディングにより接続している金属ワイヤー9aの一端が接合されている。
ICチップ8の一方の面は、基板6に対して接着剤20や粘着剤などによって固定されており、図示しない回路部および他方の面に端子部を備えている。ICチップ8の回路部は、読み書き装置に対して情報あるいは信号の入出力を行なう入出力手段と、読み書き装置から出力された情報を記憶する記憶手段とを備える。ICチップ8の接続端子は、回路部と各導体面7とを電気的に接続するための端子であり、ワイヤーボンディングのための金属ワイヤー9aの他端が接合されている。金属ワイヤー9の材料は、たとえば金、銀、銅、アルミニウムなどを採用することができるが、金ワイヤーが好ましい。
ICチップ8の寸法は、基板6上に実装された状態で基板6の厚さ方向に測った寸法t8が、概ね200μm以下となっている。なお、ICチップ8に曲げ応力が生じた場合には、ICチップ8の厚さ寸法t8が小さいほどICチップ8が撓みやすいため割れにくい。このため、ICチップ8の厚さ寸法t8は、140μm以下であることがより好ましく、90μm以下であることがさらに好ましい。
なお、ICチップ8に衝撃などの外力がかかった場合には、基板6の面方向におけるICチップ8の実装面積が小さいほど、またICチップ8の体積が小さいほどICチップ8は割れにくい。また、ICチップ8の体積が小さい方が、1枚のウェハからとれるICチップ8の数が多いとともにICチップ8の歩留まりも高い。本実施形態では、基板6上に実装されたICチップ8を基板6の厚さ方向から見たときに、1辺が2.5mm程度の正方形状となっている。
ICチップ8の側面の形状は、図1から図3に、より詳しくは図4(a)に示すように直線状ではなく外側あるいは内側に向かって弧状に湾曲しているのが好ましい。さらに言えば、ICチップの側表面はブラスト処理により、ざらざらしているのがより好ましい。表面がざらついて湾曲している方が、図5(b)に示すような直線状(垂直も含む)で滑らかな表面に比べてモールド樹脂10に対する接触面積が多くなり、密着強度が上がるからである。ICチップ8は、加工済みのシリコンウエハーをダイシングすることによって個片にされるが、図4に示すようにダイシングブレード20のブレードを湾曲させることによって側面が湾曲したICチップ8を得ることができる。
樹脂モールド10は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および紫外線硬化性樹脂のうちの少なくともいずれかを含有する混練材料からなる絶縁体である。樹脂モールド10は、ICチップ8および金属ワイヤー9a、9bが完全に被覆される形状に形成されている。本実施形態では、樹脂モールド10は、基板6に固定された状態で基板6の厚さ方向に測った寸法t10が、概ね440μm以上となっている。また、樹脂モールド10の厚さ寸法t10からICチップ8の厚さ寸法t8を引いた樹脂モールド10の残厚は、ICチップ8の厚さ寸法t8より大きいのが好ましい。
また、樹脂モールド10のヤング率は、一般にICチップ8のヤング率がより低い。こうした樹脂モールド10は、たとえばトランスファモールド法、ポッティング法、および印刷法などによって基板6上に設けられ、ICチップ8および金属ワイヤー9を封止する。なお、樹脂モールド10を用いてICチップ8を封止する他の方法を適宜採用することもできる。
基板6の厚さ方向に測ったICモジュール5の寸法t5は、樹脂モールド10の厚さ寸法t10に基板6の厚さ寸法t6を足した大きさである。すなわち、本実施形態では、ICモジュール5の厚さ寸法t5は、概ね600μm程度である。深さ寸法d3が660μ
mである開口部3に収容されたICモジュール5は、樹脂基材2の表面と接続端子7とが同一面上に位置している。また、開口部3の底と樹脂モールド10との間には60μmの隙間がある。なお、樹脂モールド10の残厚がICチップ8の厚さ寸法t8より大きいという条件を満たせば、ICモジュール5の厚さ寸法t5は、600μm未満であってもよい。
一般的に、ICカード1は、財布やカードケース内に収納される。また、ICカード1が収納された財布やカードケースは、たとえばズボンのポケットに収納されて携帯される場合がある。財布やカードケースをズボンのポケットに携帯し、椅子等に座ることによりICカードに過度の荷重がかかり、ICカード1が湾曲する場合がある。携行者の体重その他の外力がICモジュール5の樹脂モールド10に伝わると、樹脂モールド10には曲げ応力が生じ、図5(b)に示すようなクラック21が発生する。
これは、ICチップ8と樹脂モールド10の硬さが異なっているからである。たとえばICチップの材質はシリコン(Si)であるが、ICチップのヤング率は170GPa程度、樹脂モールド10の材質が一般的に使われている熱硬化樹脂である場合には、ヤング率は17GPa程度である。つまり、ICチップと樹脂モールドとの材料となる2つの素材は、曲げ応力に対するたわみ量の大きさが全く異なっている。すなわち、相対的に硬いICチップよりも相対的に軟らかい樹脂モールドのほうが大きなたわみが発生することになる。ICチップ8と樹脂モールド10とのたわみ量の差により、ICチップ8と樹脂モールド10との界面にクラック21が発生するものと考えられる。
従来のICカード1では、ICカード1に強い外力がかかった場合や、ICカード1に繰り返し外力がかかった場合には、樹脂モールド10における上記界面に生じたクラック21が成長し、樹脂モールド10内に封止されているボンディング用金属ワイヤー9まで達する。クラック21が金属ワイヤー9まで達すると、クラックを挟んで一方側と他方側の樹脂モールド10が離間したりずれたりすることにより、金属ワイヤー9a、9bが千切れる場合がある。
これに対して、本実施形態のICカード1では、樹脂モールド10の残厚がICチップ8の厚さよりも大きく設定される。上記した曲げ応力に対するたわみ量は単純に考えると硬さ(ヤング率)と厚みによって支配されるため、硬いICチップ8の厚みを薄く、軟らかい樹脂モールド10の厚みを厚くすることで両者のたわみ量を近づけることにより、従来と同等の外力では樹脂モールド10にクラック21が生じないようにできる。
さらに、図4(b)に示すようにICチップ8の側面8aを直線状から弧状に湾曲させて接着部分を拡張してある。その結果、樹脂モールド10にクラックが生じてボンディングワイヤが千切れることがないので、ICカード1の機能は維持される。
本実施形態のICカード1では、ICチップ8の厚さ寸法t8が薄く、かつ上述のように樹脂モールド10にクラックが入りにくいので、金属ワイヤー9が断線する可能性が低く抑えられている。モールド樹脂が曲がりやすい分厚さを厚くして曲げにくくしている。このため、ICチップ8が破損していないのにICモジュール5としての機能が損なわれてしまう可能性が従来のICモジュール105よりも低い。
上記構成は、表面に導体面を備える接触型ICカード用のモジュール基板(図1参照)のみならず、接触・非接触対応のハイブリッドカード用のモジュール基板(図2参照)、デュアルカード等ワイヤーボンディングを使用する各種カードに適用できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態のICカード1について説明するが、第1実施形態との違い
は、図3に示すように、ICモジュール5の樹脂モールド10が、開口部3の底部4に接しており、底部4によって樹脂モールド10が補強される点である。ICカード1は、単層または複数層からなる樹脂基材2の厚さ方向において、開口部3の底部4、樹脂モールド10、ICチップ8、および基板6がこの順に積層されている。
本実施形態では、樹脂モールド10の表面は開口部3の底部4に密着しており、たとえば接着剤が一面に塗布されて貼り合わせられることにより固定されている。
開口部3の底部4の厚さ寸法t4は、ICモジュール5が樹脂基材2の表面から突出しないようにICモジュール5を開口部3内に収容することができれば、ICカード1Aの裏面の美観を損ねない程度に薄くてよい。たとえば、開口部3の底部4の厚さ寸法t4は、100μm以上160μm未満とすることができる。また、ICモジュール5の厚さ寸法t5が600μm未満である場合には、ICカード1の厚さである760μmを超えない範囲で開口部3の底部4の厚さ寸法t4を160μm以上とすることができる。ICカード1の厚さ方向に測ったときに、樹脂モールド10の厚さと底部4の厚さとの和からICチップ8の厚さを引いた残厚は、ICチップ8の厚さより大きいのが望ましい。
本実施形態では、開口部3の底部4と樹脂モールド10とが固定されていることにより、開口部3の底部4によって樹脂モールド10が補強されている。このため、ICカード1に曲げや衝撃などの外力がかかった場合にも、第1実施形態と同様に樹脂モールド10が割れにくい。また、開口部3の底部4によって樹脂モールド10が補強されるので、上述の第1実施形態よりも樹脂モールド10の厚さ寸法t10を小さくしても、残厚がICチップ8の厚さより大きいという関係を満たせば第1実施形態と同等の効果を奏する。
また、ICカードに用いる樹脂基材にアンテナコイルを形成するか、別途アンテナが形成されたアンテナシートを積層し、ICモジュールと接続することにより、接触式通信と非接触式通信が可能ないわゆるデュアルICカードとしてもよい(図2参照)。
次に、ICチップ8の側面の形状が、内側に向かって弧状に20°湾曲したサンプルAと直線的で湾曲していないサンプルBを同じパッケージサイズでモールディングし、比較線圧評価を実施した。
(実施例1)
ICモジュールの厚さ寸法:580μm
ICチップの厚さ寸法:185μm
ICチップの湾曲:20°
立ち上がりが20°で下に凸状の湾曲である。
(実施例2)
ICモジュールの厚さ寸法:580μm
ICチップの厚さ寸法:185μm
ICチップの湾曲:0°
<耐久性試験と結果>
ICカードの厚み方向から見たときに、ICチップの一辺と平行でチップから1mm離間した直線上の所定の部位を押圧し、樹脂モールドにクラックが発生する荷重を計測したところ、ICチップの側面に20°の湾曲をもたせたもののICモジュールの方がクラックを生じる荷重が大きくなる傾向があった。この結果を図6示した。
1、ICカード
2、樹脂基材
3、開口部(収容部)
4、底部
5、ICモジュール
6、基板
7、導体面(接触用の)
8、ICチップ
8a、ICチップ側面
9、ワイヤーボンディング用金属線
9a、9b、金属ワイヤー
10、樹脂モールド
11、接続用端子
20、接着剤
21、クラック

Claims (3)

  1. 読み書き装置と接続するための接続端子が一方の面に形成された基板と、
    一方の面と反対側の面上にワイヤーボンディングにより接続端子に導通され、実装されたICチップと、ICチップを被覆する樹脂モールドと、を備えたICモジュールであって、
    前記基板の厚さ方向に測ったときに、樹脂モールドの厚さからICチップの厚さを引いた残厚が、ICチップの厚さより大きく、且つ
    ICチップの側面が弧状に湾曲していることを特徴とするICモジュール。
  2. 前記ICチップの表面にブラスト処理を施して荒らしたことを特徴とする請求項1に記載のICモジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のICモジュールが取り付けられたICカードであって、
    ICモジュールが内部に収容される有底穴状の開口部が形成された樹脂基材を備え、
    ICカードの厚さ方向において、開口部の底部、樹脂モールド、ICチップ、および基板がこの順に積層されており、
    前記ICカードの厚さ方向に測ったときに、樹脂モールドの厚さと底部の厚さとの和からICチップの厚さを引いた残厚が、ICチップの厚さより大きいことを特徴とするICカード。
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