JP2014114129A - エレベータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サービス性能を低下させずに省電力を実現することができる。
【解決手段】本実施形態に係るエレベータ制御装置は、ホール呼び取得部、割当部、荷重取得部、乗車荷重予測部および設定部を含む。ホール呼び取得部は、ホールからの呼び出しを示すホール呼びを取得する。割当部は、前記ホール呼びに対して、複数のエレベータかごの中から第1エレベータかごを割り当てる。荷重取得部は、前記第1エレベータかごに荷重される第1荷重値を取得する。乗車荷重予測部は、前記ホール呼びに基づいて、前記第1エレベータかごに荷重される可能性のある第2荷重値を予測する。設定部は、前記第1荷重値と前記第2荷重値との和である合計荷重値が閾値以下であれば、前記第1エレベータかごのホールでの停止時間を標準の停止時間よりも長く設定する。
【選択図】図1
【解決手段】本実施形態に係るエレベータ制御装置は、ホール呼び取得部、割当部、荷重取得部、乗車荷重予測部および設定部を含む。ホール呼び取得部は、ホールからの呼び出しを示すホール呼びを取得する。割当部は、前記ホール呼びに対して、複数のエレベータかごの中から第1エレベータかごを割り当てる。荷重取得部は、前記第1エレベータかごに荷重される第1荷重値を取得する。乗車荷重予測部は、前記ホール呼びに基づいて、前記第1エレベータかごに荷重される可能性のある第2荷重値を予測する。設定部は、前記第1荷重値と前記第2荷重値との和である合計荷重値が閾値以下であれば、前記第1エレベータかごのホールでの停止時間を標準の停止時間よりも長く設定する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、複数台のエレベータの運行を制御するエレベータ制御装置に関する。
省電力を実現する技術として、エレベータにおいて電力が回生される状態になる乗車人数を計算して、実際の乗車人数と計算した乗車人数との差を表示することで利用者の協力を仰いで省電力を実現するものがある。
一方、エレベータの停止時間を制御する1つの技術として、ホール呼びの個数とかご呼び個数とをカウントし、カウント数が設定した閾値を超えたら停止時間を延長するものがある。また、別の技術として、停止ホールでの乗降人数と乗降時間とを予測して停止時間を調整する、あるいは、直近の混雑状況に応じて停止時間を調整するものがある。
しかしながら、上述の技術は、待ち時間などのサービス性能と省電力とを両立させることを考慮していないため、省電力を優先すればサービス性能が低下し、反対に混雑状況に応じて停止時間を調整するなどによりサービス性能は考慮した場合は、省電力が考慮されず無駄な電力を消費する恐れがあるという問題がある。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、サービス性能を低下させずに省電力を実現することができるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
本実施形態に係るエレベータ制御装置は、ホール呼び取得部、割当部、荷重取得部、乗車荷重予測部および設定部を含む。ホール呼び取得部は、ホールからの呼び出しを示すホール呼びを取得する。割当部は、前記ホール呼びに対して、複数のエレベータかごの中から第1エレベータかごを割り当てる。荷重取得部は、前記第1エレベータかごに荷重される第1荷重値を取得する。乗車荷重予測部は、前記ホール呼びに基づいて、前記第1エレベータかごに荷重される可能性のある第2荷重値を予測する。設定部は、前記第1荷重値と前記第2荷重値との和である合計荷重値が閾値以下であれば、前記第1エレベータかごのホールでの停止時間を標準の停止時間よりも長く設定する。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係るエレベータ制御装置について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るエレベータ制御装置を含むエレベータ群管理制御システムについて図1のブロック図を参照して説明する。
第1の実施形態に係るエレベータ群管理制御システム100は、エレベータ制御装置101、複数のホール110および複数のエレベータ120を含む。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るエレベータ制御装置を含むエレベータ群管理制御システムについて図1のブロック図を参照して説明する。
第1の実施形態に係るエレベータ群管理制御システム100は、エレベータ制御装置101、複数のホール110および複数のエレベータ120を含む。
ホール110は、利用者がエレベータに乗車またはエレベータから降車を行なう場所であり、ホール呼びボタンが備えられる。ホール呼びボタンが押下されることにより、ホールからの呼び出しを示し、ホール番号を含むホール呼びが生成される。
エレベータ120は、単体かご制御部121、乗車荷重管理部122およびエレベータかご123を含む。本実施形態では、エレベータかご123と単体かご制御部121と乗車荷重管理部122とを1組のエレベータとする。具体的には、図1に示すように、単体かご制御部121−1、乗車荷重管理部122−1およびかご123−1を1組のエレベータとして、このようなエレベータがn個(nは2以上の自然数)設けられる。
単体かご制御部121は、エレベータ制御装置101から指示を受け取り、指示に応じて、エレベータかご123を制御する。具体的には、エレベータかご123の扉の開閉や、エレベータかご123の進行方向、行き先階(ホール)や速度などを制御する。
乗車荷重管理部122は、エレベータかご123に荷重される乗車荷重(第1荷重値ともいう)を算出する。乗車荷重は、例えば、エレベータかご123に乗車している利用者およびエレベータかご123に積載される荷物などの荷重である。
単体かご制御部121は、エレベータ制御装置101から指示を受け取り、指示に応じて、エレベータかご123を制御する。具体的には、エレベータかご123の扉の開閉や、エレベータかご123の進行方向、行き先階(ホール)や速度などを制御する。
乗車荷重管理部122は、エレベータかご123に荷重される乗車荷重(第1荷重値ともいう)を算出する。乗車荷重は、例えば、エレベータかご123に乗車している利用者およびエレベータかご123に積載される荷物などの荷重である。
エレベータ制御装置101は、ホール呼び管理部102、割当制御部103、かご呼び管理部104および扉制御部105を含む。
ホール呼び管理部102は、ホール110から新規のホール呼びを受信する。また、割当制御部103から、エレベータ120に割り当てられた、割り当て済みのホール呼び(以下、割当ホール呼びという)を受け取って管理する。
割当制御部103は、ホール呼び管理部102から新規のホール呼びを、単体かご制御部121から制御情報を、後述のかご呼び管理部104からかご呼びをそれぞれ受け取る。制御情報は、エレベータかご123の進行方向、行き先階、速度を含む情報である。かご呼びは、エレベータかご123内における利用者が降車するホールを指定する指示を示し、例えば利用者が所望の行き先階を示すボタンを押下することにより生成される。すなわち、かご呼びには、利用者が指定したホール番号が含まれる。割当制御部103は、新規のホール呼び、制御情報およびかご呼びを参照して、新規のホール呼びを最適なエレベータかご123を割り当てるように制御する。エレベータかご123の割り当て処理は、一般的な手法を用いればよいためここでの説明は省略する。
かご呼び管理部104は、エレベータかご123からかご呼びを受け取って管理する。
かご呼び管理部104は、エレベータかご123からかご呼びを受け取って管理する。
扉制御部105は、ホール呼び管理部102から割当ホール呼びを、かご呼び管理部104からかご呼びを、単体かご制御部121から進行方向情報を、乗車荷重管理部122から乗車荷重をそれぞれ受け取る。進行方向情報は、制御情報に含まれるエレベータかご123の進行方向を示す情報である。扉制御部105は、進行方向情報が下向きを示す場合、ホール呼び、かご呼びおよび乗車荷重に基づいて停止時間を設定する。停止時間は、かご123がホールに到着した際に扉を開けておく時間を示す。
次に、扉制御部105の詳細について図2のブロック図を参照して説明する。
扉制御部105は、進行方向取得部201、計算判定部202、割当ホール呼び取得部203、乗車荷重予測部204、乗車荷重取得部205、かご呼び取得部206、降車荷重予測部207、停止時間算出部208および停止時間通知部209を含む。
扉制御部105は、進行方向取得部201、計算判定部202、割当ホール呼び取得部203、乗車荷重予測部204、乗車荷重取得部205、かご呼び取得部206、降車荷重予測部207、停止時間算出部208および停止時間通知部209を含む。
進行方向取得部201は、単体かご制御部121から進行方向情報を受け取る。
計算判定部202は、進行方向取得部201から進行方向情報を受け取り、エレベータかご123の進行方向が下向きであるかどうかを判定する。
割当ホール呼び取得部203は、計算判定部202から計算指示を受け取った場合、ホール呼び管理部102からエレベータかご123に割当ホール呼びを取得する。
計算判定部202は、進行方向取得部201から進行方向情報を受け取り、エレベータかご123の進行方向が下向きであるかどうかを判定する。
割当ホール呼び取得部203は、計算判定部202から計算指示を受け取った場合、ホール呼び管理部102からエレベータかご123に割当ホール呼びを取得する。
乗車荷重予測部204は、割当ホール呼び取得部203から割当ホール呼びを受け取り、エレベータかご123に今後乗車すると予測される利用者や荷物といった、予測乗車荷重(第2荷重値ともいう)を算出する。
乗車荷重取得部205は、乗車荷重管理部122から現在荷重である現乗車荷重を取得する。
かご呼び取得部206は、かご呼び管理部104からかご呼びを取得する。
乗車荷重取得部205は、乗車荷重管理部122から現在荷重である現乗車荷重を取得する。
かご呼び取得部206は、かご呼び管理部104からかご呼びを取得する。
降車荷重予測部207は、かご呼び取得部206からかご呼びを受け取り、次に停止するホールで降車する利用者や荷物といった予測降車荷重(第3荷重値ともいう)を算出する。
停止時間算出部208は、乗車荷重予測部204から予測乗車荷重を、乗車荷重取得部205から現乗車荷重を、降車荷重予測部207から予測降車荷重を、それぞれ受け取る。停止時間算出部208は、予測乗車荷重、現乗車荷重および予測降車荷重に基づいて合計荷重を算出し、合計荷重に応じて停止時間を設定する。
停止時間通知部209は、停止時間算出部208から停止時間を受け取り、停止時間を単体かご制御部121に通知する。
停止時間算出部208は、乗車荷重予測部204から予測乗車荷重を、乗車荷重取得部205から現乗車荷重を、降車荷重予測部207から予測降車荷重を、それぞれ受け取る。停止時間算出部208は、予測乗車荷重、現乗車荷重および予測降車荷重に基づいて合計荷重を算出し、合計荷重に応じて停止時間を設定する。
停止時間通知部209は、停止時間算出部208から停止時間を受け取り、停止時間を単体かご制御部121に通知する。
次に、扉制御部105の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
エレベータかご123が利用者の乗降のためにホールに到着する直前のタイミングで、処理が開始される。なお、以下では1つのエレベータについて説明するが、同時に複数のエレベータを同様の手法で制御してもよい。
エレベータかご123が利用者の乗降のためにホールに到着する直前のタイミングで、処理が開始される。なお、以下では1つのエレベータについて説明するが、同時に複数のエレベータを同様の手法で制御してもよい。
ステップS301では、進行方向取得部201が、エレベータかご123の進行方向を取得する。
ステップS302では、計算判定部202が、エレベータかご123の進行方向が下向きであるか上向きであるかを判定する。エレベータかご123の進行方向が下向きである場合はステップS304に進み、エレベータかご123の進行方向が上向きである場合はステップS303に進む。
ステップS303では、計算判定部202が、標準の停止時間をかごの停止時間として設定し、停止時間通知部209が、標準停止時間を単体かご制御部121に通知して処理を終了する。
ステップS302では、計算判定部202が、エレベータかご123の進行方向が下向きであるか上向きであるかを判定する。エレベータかご123の進行方向が下向きである場合はステップS304に進み、エレベータかご123の進行方向が上向きである場合はステップS303に進む。
ステップS303では、計算判定部202が、標準の停止時間をかごの停止時間として設定し、停止時間通知部209が、標準停止時間を単体かご制御部121に通知して処理を終了する。
ステップS304では、割当ホール呼び取得部203が、割当ホール呼びを取得する。
ステップS305では、乗車荷重予測部204が、割当ホール呼びから予測乗車荷重を算出する。例えば、1人あたりの体重を65kgと仮定し、65kgにホール呼びの個数を乗算した値を予測乗車荷重として算出する。
ステップS306では、かご呼び取得部206が、かご呼びを取得する。
ステップS305では、乗車荷重予測部204が、割当ホール呼びから予測乗車荷重を算出する。例えば、1人あたりの体重を65kgと仮定し、65kgにホール呼びの個数を乗算した値を予測乗車荷重として算出する。
ステップS306では、かご呼び取得部206が、かご呼びを取得する。
ステップS307では、かご呼び取得部206が、かご呼びに、これから停止するホール番号または停止中のホール番号に関する情報が含まれているかどうかを判定する。停止するホール番号または停止中のホール番号に関する情報が含まれている場合はステップS308に進み、含まれていない場合は、予測降車荷重を0kgとしてステップS309に進む。
ステップS308では、降車荷重予測部207が、予測降車荷重を算出する。例えば、65kgを予測降車荷重と設定すればよい。
ステップS309では、乗車荷重取得部205が、現乗車荷重を取得する。
ステップS308では、降車荷重予測部207が、予測降車荷重を算出する。例えば、65kgを予測降車荷重と設定すればよい。
ステップS309では、乗車荷重取得部205が、現乗車荷重を取得する。
ステップS310では、停止時間算出部208が、予測乗車荷重と予測降車荷重と現乗車荷重とに基づいて、停止時間を算出する。具体的には、予測乗車荷重と現乗車荷重との和から予測降車荷重を減じた合計荷重が閾値よりも大きければ一定の停止時間に設定し、合計荷重が閾値以下であれば、一定の停止時間よりも長くなるように停止時間を設定すればよい。
ステップS311では、停止時間通知部209が、単体かご制御部121に停止時間を通知することで、エレベータかご123の停止時間が設定される。扉制御部105は、停止時間が経過し、エレベータかご123の扉が閉まるまで待機する。この間に、ホール呼び管理部102が、処理を行っているエレベータかご123に新規のホール呼びが割り当てられたことを検出した場合は、ステップS304に戻り同様の処理を繰り返す。一方、新規のホール呼びが発生せず、かご123の扉が閉じられた場合は処理を終了する。
次に、停止時間算出部208における停止時間の算出例について図4を参照して説明する。
図4は、停止時間を求める関数の一例である。縦軸はかごの停止時間を示し、横軸は現乗車荷重と予測乗車荷重との和から予測降車荷重を減じた合計荷重の値を示す。
ステップS311では、停止時間通知部209が、単体かご制御部121に停止時間を通知することで、エレベータかご123の停止時間が設定される。扉制御部105は、停止時間が経過し、エレベータかご123の扉が閉まるまで待機する。この間に、ホール呼び管理部102が、処理を行っているエレベータかご123に新規のホール呼びが割り当てられたことを検出した場合は、ステップS304に戻り同様の処理を繰り返す。一方、新規のホール呼びが発生せず、かご123の扉が閉じられた場合は処理を終了する。
次に、停止時間算出部208における停止時間の算出例について図4を参照して説明する。
図4は、停止時間を求める関数の一例である。縦軸はかごの停止時間を示し、横軸は現乗車荷重と予測乗車荷重との和から予測降車荷重を減じた合計荷重の値を示す。
図4に示すように閾値401(図4中のα)が設定されており、合計荷重の値が閾値401より大きければ標準の停止時間として一定の時間、例えば標準の停止時間とする。一方、合計荷重の値が閾値401以下であれば、合計荷重が軽いほど、すなわち合計荷重の値が小さいほど、停止時間が長くなるように設定する。こうすることで、停止中のホールからの相乗り、または進行方向にあるホールからのホール呼びが発生する可能性が高まるので、乗車荷重を増やすことができ、消費電力を削減することができる。
なお、閾値401は固定値でもよいし、扉の開閉制御の結果から得られる評価指標に基づいて学習した値を用いてもよい。
また、図4に示す関数に限らず、停止時間は合計荷重が軽いほど停止時間が長くなるような関数であれば、どのような関数でもよい。
なお、閾値401は固定値でもよいし、扉の開閉制御の結果から得られる評価指標に基づいて学習した値を用いてもよい。
また、図4に示す関数に限らず、停止時間は合計荷重が軽いほど停止時間が長くなるような関数であれば、どのような関数でもよい。
次に、本実施形態にかかるエレベータ群管理制御システムの動作の具体例について図5から図7を参照して説明する。
図5は、エレベータの運行、ホール呼び、およびかご呼びについて説明する図である。
図5は、エレベータの運行、ホール呼び、およびかご呼びについて説明する図である。
ここでは、N階(Nは3以上の自然数)建ての建物で運行しているエレベータを想定する。具体的には、1台のエレベータかご501が1名の利用者502を乗せて、M+1(Mは2以上の自然数かつN>M)階付近を下向きに進んでいる。
実際のエレベータは、昇降路の中を、最下階である1階と最上階であるN階とを上下に往復して運行する。図5では、説明の便宜上、一方通行で時計回りに運行すると仮定する。すなわち、右側の下向きの矢印は、エレベータかご501が下向きで運行する際のエレベータの状態や呼びに関する情報を表し、左側の上向きの矢印は、エレベータかご501が上向きで運行する際のエレベータの状態や呼びに関する情報を表す。
1階の丸記号はかご呼び503を表し、エレベータかご501に乗車している利用者502が降りる階を表す。また、M階の右側および1階左側の三角記号は、エレベータかご501に割り当てられたホール呼び504を表す。下向きの三角記号の場合は下方向へのホール呼び504を表し、上向きの三角記号の場合は上方向へのホール呼び504を表す。また、
図5の例では、エレベータかご501はM+1階付近から下へ運行しており、M階で下へホール呼び504が発生しているので、下に行きたい利用者のために停止し、利用者を乗せる。その後、1階で乗車中の利用者502を降ろし、1階から上へ行きたい利用者を乗せて、かごが上昇することが確定していると分かる。
1階の丸記号はかご呼び503を表し、エレベータかご501に乗車している利用者502が降りる階を表す。また、M階の右側および1階左側の三角記号は、エレベータかご501に割り当てられたホール呼び504を表す。下向きの三角記号の場合は下方向へのホール呼び504を表し、上向きの三角記号の場合は上方向へのホール呼び504を表す。また、
図5の例では、エレベータかご501はM+1階付近から下へ運行しており、M階で下へホール呼び504が発生しているので、下に行きたい利用者のために停止し、利用者を乗せる。その後、1階で乗車中の利用者502を降ろし、1階から上へ行きたい利用者を乗せて、かごが上昇することが確定していると分かる。
なお、本実施形態では、図5に示すような上下ボタン式エレベータシステムを仮定する。従って、ホール呼びが下向きであるかまたは上向きであるか、ホール呼びがどの階で発生しているかについての情報が得られるが、何人の利用者が待っており、利用者がどの階へ行きたいかは分からない。同様に、利用者がエレベータかごに乗車すると、どの階までのかご呼びが発生しているかについての情報が得られるが、何人の利用者が降りるかは分からない。
また、ホール呼びまたはかご呼びまたは両方の呼びのために、目的とするホールにエレベータかごが到着すると、登録されているホール呼びおよびかご呼びは不要となるので、システムの中から削除することが望ましい。
また、ホール呼びまたはかご呼びまたは両方の呼びのために、目的とするホールにエレベータかごが到着すると、登録されているホール呼びおよびかご呼びは不要となるので、システムの中から削除することが望ましい。
次に、図6を参照して合計荷重の具体的な算出方法の一例を説明する。
図6では、エレベータかご601に1名の利用者602が乗車し、利用者はM−1階で降車しようとするため、M−1階のかご呼び603が発生する。またエレベータかご601には、M+1階、M−1階、および3階のそれぞれのホールで下向きのホール呼び604が割り当てられており、エレベータかご601はちょうどM+1階に停車しようとする場合を想定する。
図6では、エレベータかご601に1名の利用者602が乗車し、利用者はM−1階で降車しようとするため、M−1階のかご呼び603が発生する。またエレベータかご601には、M+1階、M−1階、および3階のそれぞれのホールで下向きのホール呼び604が割り当てられており、エレベータかご601はちょうどM+1階に停車しようとする場合を想定する。
進行方向取得部201は、エレベータかごの進行方向、ここでは下向きであることを示す情報を取得する。
計算判定部202は、進行方向が下向きであると判定する。
割当ホール呼び取得部203は、計算判定部202からの計算指示に応じて、上述した3つのホール呼び604(M+1階、M−1階、3階)を取得する。乗車荷重予測部204が、65kg×ホール呼びの個数、すなわち65×3=195(kg)を予測乗車荷重として得る。
計算判定部202は、進行方向が下向きであると判定する。
割当ホール呼び取得部203は、計算判定部202からの計算指示に応じて、上述した3つのホール呼び604(M+1階、M−1階、3階)を取得する。乗車荷重予測部204が、65kg×ホール呼びの個数、すなわち65×3=195(kg)を予測乗車荷重として得る。
続いて、かご呼び取得部206は、M−1階のかご呼び603を取得する。
降車荷重予測部207は、これから停止しようとするホールM+1階がかご呼び603に含まれていないので、予測降車荷重を0kgとして設定する。
乗車荷重取得部205は、現乗車荷重を取得し、ここでは65kgを取得したと仮定する。
停止時間算出部208は、予測乗車荷重195kg、予測降車荷重0kg、および現乗車荷重65kgから合計荷重を算出する。すなわち、合計荷重として、195−0+65=260(kg)を得る。ここで、図4に示す関数の閾値が300kgと仮定すると、合計荷重が閾値以下であるので、停止時間算出部208は、エレベータかごの停止時間を標準の停止時間よりも長く設定する。
その後、停止時間算出部208で算出された停止時間を停止時間通知部209が単体かご制御部121に通知して、設定された停止時間、扉を開いたまま待機する。
降車荷重予測部207は、これから停止しようとするホールM+1階がかご呼び603に含まれていないので、予測降車荷重を0kgとして設定する。
乗車荷重取得部205は、現乗車荷重を取得し、ここでは65kgを取得したと仮定する。
停止時間算出部208は、予測乗車荷重195kg、予測降車荷重0kg、および現乗車荷重65kgから合計荷重を算出する。すなわち、合計荷重として、195−0+65=260(kg)を得る。ここで、図4に示す関数の閾値が300kgと仮定すると、合計荷重が閾値以下であるので、停止時間算出部208は、エレベータかごの停止時間を標準の停止時間よりも長く設定する。
その後、停止時間算出部208で算出された停止時間を停止時間通知部209が単体かご制御部121に通知して、設定された停止時間、扉を開いたまま待機する。
同様に、図7を参照して合計荷重の具体的な算出方法の別例を説明する。
図7では、エレベータかご701に2名の利用者702が乗車し、利用者702はM−1階および1階で降車しようとするため、M−1階と1階とにかご呼び703が発生する。またエレベータかご701には、M−1階、3階および2階のそれぞれのホールで下向きのホール呼び704、1階で上向きのホール呼び704が割り当てられる。また、エレベータかごがちょうどM−1階に停車しようとする場合を想定する。
エレベータかごの進行方向は下向きなので、上述のように合計荷重が算出される。
乗車荷重予測部204は、ホール呼び704が4件割り当てられているので、予測乗車荷重として65×4=260(kg)を得る。
図7では、エレベータかご701に2名の利用者702が乗車し、利用者702はM−1階および1階で降車しようとするため、M−1階と1階とにかご呼び703が発生する。またエレベータかご701には、M−1階、3階および2階のそれぞれのホールで下向きのホール呼び704、1階で上向きのホール呼び704が割り当てられる。また、エレベータかごがちょうどM−1階に停車しようとする場合を想定する。
エレベータかごの進行方向は下向きなので、上述のように合計荷重が算出される。
乗車荷重予測部204は、ホール呼び704が4件割り当てられているので、予測乗車荷重として65×4=260(kg)を得る。
降車荷重予測部207は、これから停止しようとするホールであるM−1階がかご呼び703に含まれているので、少なくとも1人は降車すると仮定し、予測降車荷重を65kgとして設定する。
乗車荷重取得部205は、現乗車荷重として、2人分の利用者702の荷重である130kgを取得したと仮定する。
停止時間算出部208は、合計荷重として260−65+130=325(kg)を得る。閾値が300kgとすると、合計荷重が閾値よりも大きいので、停止時間を標準の停止時間に設定すればよい。
乗車荷重取得部205は、現乗車荷重として、2人分の利用者702の荷重である130kgを取得したと仮定する。
停止時間算出部208は、合計荷重として260−65+130=325(kg)を得る。閾値が300kgとすると、合計荷重が閾値よりも大きいので、停止時間を標準の停止時間に設定すればよい。
以上に示した第1の実施形態によれば、エレベータかごに乗車している利用者数が少なく、かつ割り当てられたホール呼びも少ない場合に、ホールでの停止時間が延長されるので、ホールでの相乗りや、停止時間中に偶然発生したホール呼びが割り当てられる可能性が増加する。よって、エレベータかごへの相乗りが促進されるので、エレベータかごが乗車荷重が少ないまま運行することが少なくなり、消費電力を抑えた運行ができる。一方、現在の乗車利用者数が少ないが、割り当てられたホール呼び数が多い場合は、現在のエレベータかごの乗車荷重が、少なくとも近い将来には多くの利用者が乗車すると想定できるので、停止時間を標準時間と設定できる。その結果、若干消費電力が増加するものの、多くの利用者へのサービスを犠牲することが減少する。すなわち、乗車荷重を予測してエレベータかごの停止時間を設定することで、サービス性能の低下を抑制しつつ消費電力を低減することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、エレベータかごの乗車履歴および降車履歴を参照して停止時間を設定する点が第1の実施形態と異なる。乗車履歴および降車履歴を参照することで、サービス性能の低下をより抑えつつ、消費電力を低減したエレベータの運行を提供することができる。
第2の実施形態では、エレベータかごの乗車履歴および降車履歴を参照して停止時間を設定する点が第1の実施形態と異なる。乗車履歴および降車履歴を参照することで、サービス性能の低下をより抑えつつ、消費電力を低減したエレベータの運行を提供することができる。
第2の実施形態に係るエレベータ群管理制御システムについて図8を参照して説明する。
第2の実施形態に係るエレベータ群管理制御システム800は、第1の実施形態に係るエレベータ群管理制御システム100とほぼ同様であるが、エレベータ制御装置801が異なる。
エレベータ制御装置801は、ホール呼び管理部102、割当制御部103、かご呼び管理部104、扉制御部802、乗車荷重履歴格納部803および降車荷重履歴格納部804を含む。
第2の実施形態に係るエレベータ群管理制御システム800は、第1の実施形態に係るエレベータ群管理制御システム100とほぼ同様であるが、エレベータ制御装置801が異なる。
エレベータ制御装置801は、ホール呼び管理部102、割当制御部103、かご呼び管理部104、扉制御部802、乗車荷重履歴格納部803および降車荷重履歴格納部804を含む。
ホール呼び管理部102、割当制御部103およびかご呼び管理部104は、第1の実施形態と同様の動作を行なうためここでの説明は省略する。
乗車荷重履歴格納部803は、乗車荷重管理部122から、現乗車荷重と、過去の割当ホール呼び発生時刻と、ホールへのエレベータかご到着時刻とを受け取り、乗車荷重履歴情報として格納する。
降車荷重履歴格納部804は、エレベータかごから利用者が降車した時刻と、その際の降車荷重とを含む降車荷重履歴情報を格納する。
乗車荷重履歴格納部803は、乗車荷重管理部122から、現乗車荷重と、過去の割当ホール呼び発生時刻と、ホールへのエレベータかご到着時刻とを受け取り、乗車荷重履歴情報として格納する。
降車荷重履歴格納部804は、エレベータかごから利用者が降車した時刻と、その際の降車荷重とを含む降車荷重履歴情報を格納する。
扉制御部802は、ホール呼び管理部102からホール呼びを、かご呼び管理部104からかご呼びを、単体かご制御部121から進行方向情報を、乗車荷重管理部122から現乗車荷重を、乗車荷重履歴格納部803から乗車荷重履歴情報を、降車荷重履歴格納部804から降車荷重履歴情報をそれぞれ受け取る。扉制御部802は、乗車荷重履歴情報と降車荷重履歴情報とに基づいて、合計荷重を算出して停止時間を設定する。
次に、第2の実施形態に係る扉制御部802の詳細について図9を参照して説明する。
扉制御部802は、進行方向取得部201、計算判定部202、割当ホール呼び取得部203、乗車荷重取得部205、かご呼び取得部206、停止時間算出部208、停止時間通知部209、乗車荷重履歴取得部901、降車荷重履歴取得部902、乗車荷重予測部903および降車荷重予測部904を含む。
進行方向取得部201、計算判定部202、割当ホール呼び取得部203、乗車荷重取得部205、かご呼び取得部206、停止時間算出部208、および停止時間通知部209については第1の実施形態における動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
扉制御部802は、進行方向取得部201、計算判定部202、割当ホール呼び取得部203、乗車荷重取得部205、かご呼び取得部206、停止時間算出部208、停止時間通知部209、乗車荷重履歴取得部901、降車荷重履歴取得部902、乗車荷重予測部903および降車荷重予測部904を含む。
進行方向取得部201、計算判定部202、割当ホール呼び取得部203、乗車荷重取得部205、かご呼び取得部206、停止時間算出部208、および停止時間通知部209については第1の実施形態における動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼び取得部203からホール呼びを受け取り、ホール呼びに含まれるホール番号を参照して、乗車荷重履歴格納部803から該当する乗車荷重履歴情報を取得する。
降車荷重履歴取得部902は、かご呼び取得部206からかご呼びを受け取り、かご呼びに含まれるホール番号を参照して、降車荷重履歴格納部804から該当する降車荷重履歴情報を取得する。
乗車荷重予測部903は、乗車荷重履歴取得部901から乗車荷重履歴情報を受け取り、予測乗車荷重を算出する。
降車荷重予測部904は、降車荷重履歴取得部902から降車荷重履歴情報を受け取り、予測降車荷重を算出する。
降車荷重履歴取得部902は、かご呼び取得部206からかご呼びを受け取り、かご呼びに含まれるホール番号を参照して、降車荷重履歴格納部804から該当する降車荷重履歴情報を取得する。
乗車荷重予測部903は、乗車荷重履歴取得部901から乗車荷重履歴情報を受け取り、予測乗車荷重を算出する。
降車荷重予測部904は、降車荷重履歴取得部902から降車荷重履歴情報を受け取り、予測降車荷重を算出する。
次に、第2の実施形態に係る扉制御部802の動作について図10のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1001では、進行方向取得部201が、エレベータかご123の進行方向情報を取得する。
ステップS1002では、計算判定部202が、エレベータかご123の進行方向が下向きであるか上向きであるかを判定する。かごの進行方向が下向きである場合はステップS1004に進み、かごの進行方向が上向きである場合はステップS1003に進む。
ステップS1003では、計算判定部202が、標準の停止時間をかごの停止時間として設定し、停止時間通知部209が、標準停止時間を単体かご制御部121に通知して処理を終了する。
ステップS1001では、進行方向取得部201が、エレベータかご123の進行方向情報を取得する。
ステップS1002では、計算判定部202が、エレベータかご123の進行方向が下向きであるか上向きであるかを判定する。かごの進行方向が下向きである場合はステップS1004に進み、かごの進行方向が上向きである場合はステップS1003に進む。
ステップS1003では、計算判定部202が、標準の停止時間をかごの停止時間として設定し、停止時間通知部209が、標準停止時間を単体かご制御部121に通知して処理を終了する。
ステップS1004では、割当ホール呼び取得部203が、割当ホール呼びを取得する。
ステップS1005では、乗車荷重履歴取得部901が、割当ホール呼びに含まれるホール番号を参照して、ホール番号に対応する乗車荷重履歴情報を取得する。
ステップS1006では、乗車荷重予測部903が、乗車荷重履歴情報に基づいて予測乗車荷重を算出する。例えば、取得した乗車荷重履歴情報は、割当ホール呼びの個数分あるので、それぞれの乗車荷重履歴情報に含まれる平均乗車荷重を算出し、その合計値を予測乗車荷重とすればよい。なお、平均値ではなく、直近で発生したホール呼び情報に含まれる乗車荷重の合計を予測乗車荷重としてもよいし、他の算出方法を用いて予測乗車荷重を算出してもよい。
ステップS1005では、乗車荷重履歴取得部901が、割当ホール呼びに含まれるホール番号を参照して、ホール番号に対応する乗車荷重履歴情報を取得する。
ステップS1006では、乗車荷重予測部903が、乗車荷重履歴情報に基づいて予測乗車荷重を算出する。例えば、取得した乗車荷重履歴情報は、割当ホール呼びの個数分あるので、それぞれの乗車荷重履歴情報に含まれる平均乗車荷重を算出し、その合計値を予測乗車荷重とすればよい。なお、平均値ではなく、直近で発生したホール呼び情報に含まれる乗車荷重の合計を予測乗車荷重としてもよいし、他の算出方法を用いて予測乗車荷重を算出してもよい。
ステップS1007では、かご呼び取得部206が、かご呼びを取得する。
ステップS1008では、かご呼び取得部206が、かご呼びに、これから停止するホール番号または停止中のホール番号に関する情報が含まれているかどうかを判定する。停止するホール番号または停止中のホール番号に関する情報が含まれている場合はステップS1009に進み、含まれていない場合は、予測降車荷重を0kgとしてステップS1011に進む。
ステップS1009では、降車荷重履歴取得部902が、これから停止するまたは停止中のホール番号に該当する降車荷重履歴情報を降車荷重履歴格納部804から取得する。
ステップS1008では、かご呼び取得部206が、かご呼びに、これから停止するホール番号または停止中のホール番号に関する情報が含まれているかどうかを判定する。停止するホール番号または停止中のホール番号に関する情報が含まれている場合はステップS1009に進み、含まれていない場合は、予測降車荷重を0kgとしてステップS1011に進む。
ステップS1009では、降車荷重履歴取得部902が、これから停止するまたは停止中のホール番号に該当する降車荷重履歴情報を降車荷重履歴格納部804から取得する。
ステップS1010では、降車荷重予測部904が、降車荷重履歴情報に基づいて予測降車荷重を算出する。予測降車荷重の算出方法は、予測乗車荷重と同様に、平均降車荷重を予測降車荷重としてもよいし、直近で発生したホール呼びに含まれる降車荷重の合計を予測降車荷重としてもよいし、他の算出方法でもよい。
ステップS1011では、乗車荷重取得部205が、現乗車荷重を取得する。
ステップS1012では、停止時間算出部208が、予測乗車荷重と予測降車荷重と乗車荷重とから停止時間を算出する。停止時間の算出方法は、図3に示すステップS310と同様の方法で行えばよい。
ステップS1013では、停止時間通知部209が、単体かご制御部121に停止時間を通知し、エレベータかご123の扉が閉まるまで待機する。この間に、ホール呼び管理部102が、処理を行っているかご123に新規のホール呼びが割り当てられたことを検出した場合は、ステップS304に戻り、同様の処理を繰り返す。新規のホール呼びが発生せず、かご123の扉が閉じられた場合は処理を終了する。
ステップS1011では、乗車荷重取得部205が、現乗車荷重を取得する。
ステップS1012では、停止時間算出部208が、予測乗車荷重と予測降車荷重と乗車荷重とから停止時間を算出する。停止時間の算出方法は、図3に示すステップS310と同様の方法で行えばよい。
ステップS1013では、停止時間通知部209が、単体かご制御部121に停止時間を通知し、エレベータかご123の扉が閉まるまで待機する。この間に、ホール呼び管理部102が、処理を行っているかご123に新規のホール呼びが割り当てられたことを検出した場合は、ステップS304に戻り、同様の処理を繰り返す。新規のホール呼びが発生せず、かご123の扉が閉じられた場合は処理を終了する。
次に、乗車荷重履歴格納部803に格納される乗車荷重履歴情報の一例について図11を参照して説明する。
乗車荷重履歴情報は、ホール番号1101、向き1102、発生時刻1103、到着時刻1104、および乗車荷重1105がそれぞれ対応づけられる。向き1102は、ホール呼びの進行方向を示す。発生時刻1103は、ホール呼びが発生した時刻を示す。到着時刻1104は、エレベータかごがホールに到着した時刻を示す。乗車荷重1105は、到着したホールからエレベータかごに乗車した荷重を示す。
ホール番号1101、向き1102および発生時刻1103は、ホール呼び管理部102から取得すればよく、到着時刻1104は、単体かご制御部121から取得すればよく、乗車荷重1105は、乗車荷重管理部122から取得すればよい。
乗車荷重履歴情報は、ホール番号1101、向き1102、発生時刻1103、到着時刻1104、および乗車荷重1105がそれぞれ対応づけられる。向き1102は、ホール呼びの進行方向を示す。発生時刻1103は、ホール呼びが発生した時刻を示す。到着時刻1104は、エレベータかごがホールに到着した時刻を示す。乗車荷重1105は、到着したホールからエレベータかごに乗車した荷重を示す。
ホール番号1101、向き1102および発生時刻1103は、ホール呼び管理部102から取得すればよく、到着時刻1104は、単体かご制御部121から取得すればよく、乗車荷重1105は、乗車荷重管理部122から取得すればよい。
また、乗車荷重履歴格納部803は、発生時刻1103、到着時刻1104および乗車荷重1105を1組として1回分のホール呼び情報として格納し、過去L回分(Lは自然数)のホール呼び情報を格納する。
なお、乗車荷重履歴情報として、乗車荷重1105の平均である平均乗車荷重1106、および、ホール呼びが発生する間隔である平均発生間隔1107のような統計情報をホール呼びが格納されるごとに算出して格納してもよい。
具体的には、例えば、ホール番号1101「1」、向き1102「上」、発生時刻1103「10:30:00.100」、到着時刻1104「10:31:12.000」、および乗車荷重1105「650」がそれぞれ対応づけられて格納される。
なお、乗車荷重履歴情報として、乗車荷重1105の平均である平均乗車荷重1106、および、ホール呼びが発生する間隔である平均発生間隔1107のような統計情報をホール呼びが格納されるごとに算出して格納してもよい。
具体的には、例えば、ホール番号1101「1」、向き1102「上」、発生時刻1103「10:30:00.100」、到着時刻1104「10:31:12.000」、および乗車荷重1105「650」がそれぞれ対応づけられて格納される。
次に、降車荷重履歴格納部804に格納される降車荷重履歴情報の一例について図12を参照して説明する。
降車荷重履歴情報は、ホール番号1101、向き1102、降車時刻1201、および降車荷重1202がそれぞれ対応づけられる。ホール番号1101および向き1102は、乗車荷重履歴情報と同一であり、ホール呼び管理部102から取得される。降車時刻1201は、利用者がエレベータかごから降車し終えて、扉が閉じた時刻を示し、エレベータかご123が到着し、扉が閉じた時刻を単体かご制御部121から取得すればよい。降車荷重1202は、エレベータかごからホールに降車した荷重を示し、乗車荷重管理部122から取得すればよい。
降車荷重履歴情報は、ホール番号1101、向き1102、降車時刻1201、および降車荷重1202がそれぞれ対応づけられる。ホール番号1101および向き1102は、乗車荷重履歴情報と同一であり、ホール呼び管理部102から取得される。降車時刻1201は、利用者がエレベータかごから降車し終えて、扉が閉じた時刻を示し、エレベータかご123が到着し、扉が閉じた時刻を単体かご制御部121から取得すればよい。降車荷重1202は、エレベータかごからホールに降車した荷重を示し、乗車荷重管理部122から取得すればよい。
乗車荷重履歴情報と同様に、降車時刻1201と降車荷重1202とを1組として、過去L回分の履歴を格納する。
なお、降車荷重履歴情報として、過去L回分の降車荷重1202の平均である平均降車荷重1203のような統計情報を算出してさらに格納してもよい。
なお、降車荷重履歴情報として、過去L回分の降車荷重1202の平均である平均降車荷重1203のような統計情報を算出してさらに格納してもよい。
次に、図6、図7、図11および図12を参照して、第2の実施形態に係る扉制御部での、合計荷重および停止時間の算出方法の具体例について説明する。
第1の具体例として、図6に示すエレベータの運行が行われたと想定する。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼びとして、M+1階(下向き)、M−1階(下向き)および3階(下向き)を得て、該当するホール名および向きから乗車荷重履歴情報のうちの平均乗車荷重を取得する。すなわち、M+1階では平均乗車荷重が87.1kg、M−1階では平均乗車荷重が90.2kg、3階では平均乗車荷重が71.1kgである。よって、予測乗車荷重として、87.1+90.2+71.1=248.4(kg)が得られる。
第1の具体例として、図6に示すエレベータの運行が行われたと想定する。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼びとして、M+1階(下向き)、M−1階(下向き)および3階(下向き)を得て、該当するホール名および向きから乗車荷重履歴情報のうちの平均乗車荷重を取得する。すなわち、M+1階では平均乗車荷重が87.1kg、M−1階では平均乗車荷重が90.2kg、3階では平均乗車荷重が71.1kgである。よって、予測乗車荷重として、87.1+90.2+71.1=248.4(kg)が得られる。
降車荷重履歴取得部902は、これから停止するM+1階のホールがかご呼び情報に含まれていないので、予測降車荷重は0kgとなる。
乗車荷重取得部205が、現在の乗車荷重65kgを取得する。
よって、停止時間算出部208において、合計荷重として248.4−0+65=313.4(kg)を得ることができる。閾値が400kgであれば、合計荷重が閾値以下であるので標準の停止時間よりも停止時間が長くなるように設定する。その後、停止時間通知部209が、停止時間を単体かご制御部121に通知する。
乗車荷重取得部205が、現在の乗車荷重65kgを取得する。
よって、停止時間算出部208において、合計荷重として248.4−0+65=313.4(kg)を得ることができる。閾値が400kgであれば、合計荷重が閾値以下であるので標準の停止時間よりも停止時間が長くなるように設定する。その後、停止時間通知部209が、停止時間を単体かご制御部121に通知する。
第2の具体例として、図7に示すエレベータの運行が行われた場合の合計荷重および停止時間の算出方法を説明する。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼びを参照して、対応するホールの平均乗車荷重を取得する。具体的に図11を参照すると、M−1階で下向きは平均乗車荷重が90.2kg、3階で下向きは平均乗車荷重が71.1kg、2階で下向きは平均乗車荷重が70.1kg、1階で上向きは平均乗車荷重が320.0kgである。よって、予測乗車荷重として、90.2+71.1+70.1+320.0=551.4(kg)が得られる。
降車荷重履歴取得部902は、これから停止するM−1階がかご呼び情報のホール番号に含まれるので、M−1階の下向きの平均降車荷重75.5kgを予測降車荷重として得る。
また、図7の現在の乗車荷重は130kgであるから、停止時間算出部208は、合計荷重として、551.4−75.5+130=605.9(kg)を得ることができる。停止時間算出部208は、閾値が400kgであれば、合計荷重が閾値よりも大きいので停止時間を標準の停止時間に設定する。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼びを参照して、対応するホールの平均乗車荷重を取得する。具体的に図11を参照すると、M−1階で下向きは平均乗車荷重が90.2kg、3階で下向きは平均乗車荷重が71.1kg、2階で下向きは平均乗車荷重が70.1kg、1階で上向きは平均乗車荷重が320.0kgである。よって、予測乗車荷重として、90.2+71.1+70.1+320.0=551.4(kg)が得られる。
降車荷重履歴取得部902は、これから停止するM−1階がかご呼び情報のホール番号に含まれるので、M−1階の下向きの平均降車荷重75.5kgを予測降車荷重として得る。
また、図7の現在の乗車荷重は130kgであるから、停止時間算出部208は、合計荷重として、551.4−75.5+130=605.9(kg)を得ることができる。停止時間算出部208は、閾値が400kgであれば、合計荷重が閾値よりも大きいので停止時間を標準の停止時間に設定する。
以上に示した第2の実施形態によれば、予測乗車荷重は乗車荷重履歴情報を用いて、予測降車荷重は降車荷重履歴情報を用いてそれぞれ求めるので、より正確な予測を含めた合計荷重を算出できる。したがって、現在の乗車荷重が少ない場合でも、その後に多くの利用者の乗車が予想できる場合には、停止時間を標準の停止時間に設定することができるので、無駄な停止時間を削減することができる。よって、待ち時間等のサービス性能を必要以上に低下させずに、消費電力を低減したエレベータの運行ができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、ホール呼びが発生する確率も含めて停止時間を決定する点が上述の実施形態と異なる。このようにすることで、将来の利用者の乗車荷重を予測する精度が向上し、無駄な停止時間を削減することができる。よって、サービス性能を必要以上に低下させずに消費電力を低減したエレベータの運行ができる。
第3の実施形態に係るエレベータ群管理制御システムおよび扉制御部については、図8および図9に示す第2の実施形態と同様であるので説明を省略する。
第3の実施形態では、ホール呼びが発生する確率も含めて停止時間を決定する点が上述の実施形態と異なる。このようにすることで、将来の利用者の乗車荷重を予測する精度が向上し、無駄な停止時間を削減することができる。よって、サービス性能を必要以上に低下させずに消費電力を低減したエレベータの運行ができる。
第3の実施形態に係るエレベータ群管理制御システムおよび扉制御部については、図8および図9に示す第2の実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、第3の実施形態に係る扉制御部の動作について図13のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1301以外は、図10に示すステップS1001からステップS1004まで、ステップS1008からステップS1013までと同様の処理を行なうので、ここでの説明は省略する。
ステップS1301では、予測乗車荷重の算出処理を行なう。
ステップS1301以外は、図10に示すステップS1001からステップS1004まで、ステップS1008からステップS1013までと同様の処理を行なうので、ここでの説明は省略する。
ステップS1301では、予測乗車荷重の算出処理を行なう。
次に、ステップS1301における予測乗車荷重の算出処理について図14のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1401では、かご呼び取得部206が、かご呼びを取得する。
ステップS1402では、割当ホール呼び取得部203が、ホール呼びとかご呼びとに含まれるホール番号の中で、エレベータかごが停止中または停止しようとしているホールから、進行方向の先にあるホールのうちの一番近いホール(以下、Hstartという)と、一番遠いホール(以下、Hend)とを取得する。
ステップS1403では、hの初期値として、h=Hstartに設定される。ここで、hは現在のホールを示す。
ステップS1401では、かご呼び取得部206が、かご呼びを取得する。
ステップS1402では、割当ホール呼び取得部203が、ホール呼びとかご呼びとに含まれるホール番号の中で、エレベータかごが停止中または停止しようとしているホールから、進行方向の先にあるホールのうちの一番近いホール(以下、Hstartという)と、一番遠いホール(以下、Hend)とを取得する。
ステップS1403では、hの初期値として、h=Hstartに設定される。ここで、hは現在のホールを示す。
ステップS1404では、予測乗車荷重の初期値が0kgに設定される。
ステップS1405では、乗車荷重履歴取得部901が、現在のホールhがホール呼びに含まれるかどうかを判定する。現在のホールhがホール呼びに含まれる場合はステップS1406に進み、現在のホールhがホール呼びに含まれない場合はステップS1408に進む。
ステップS1406では、乗車荷重履歴取得部901が、乗車荷重履歴情報を参照して、現在のホールhに対応する乗車荷重を取得する。
ステップS1405では、乗車荷重履歴取得部901が、現在のホールhがホール呼びに含まれるかどうかを判定する。現在のホールhがホール呼びに含まれる場合はステップS1406に進み、現在のホールhがホール呼びに含まれない場合はステップS1408に進む。
ステップS1406では、乗車荷重履歴取得部901が、乗車荷重履歴情報を参照して、現在のホールhに対応する乗車荷重を取得する。
ステップS1407では、乗車荷重予測部903が、乗車荷重履歴情報に基づいて、現在のホールhにから将来乗車する荷重を予測する。例えば、乗車荷重履歴情報に含まれる平均乗車荷重を、予測乗車荷重の値に加算すればよい。また、平均値でなく、直近に発生したホール呼び情報に含まれる乗車荷重を加算してもよいし、他の計算方法で予測した値でもよい。
ステップS1408では、乗車荷重履歴取得部901が、現在のホールhに対応する平均乗車荷重を取得する。
ステップS1409では、乗車荷重履歴取得部901が、乗車荷重履歴情報から平均呼び発生間隔(以下、Tと呼ぶ)を取得する。予め算出された平均呼び発生間隔Tが格納されていれば、この値を取得すればよい。なお、L個のホール呼びの発生時刻の間の間隔を求め、平均呼び発生間隔Tとしてもよい。
ステップS1410では、乗車荷重予測部903が、平均呼び発生間隔Tを用いて、現在のホールhでホール呼びが発生する確率を計算する。例えば、ホール呼びの発生がポアソン分布に従うと仮定すれば、停止中のホールから現在のホールまでのエレベータかごの移動時間をx秒とすると、ホール呼び発生確率は、式(1)で表せる。
ステップS1408では、乗車荷重履歴取得部901が、現在のホールhに対応する平均乗車荷重を取得する。
ステップS1409では、乗車荷重履歴取得部901が、乗車荷重履歴情報から平均呼び発生間隔(以下、Tと呼ぶ)を取得する。予め算出された平均呼び発生間隔Tが格納されていれば、この値を取得すればよい。なお、L個のホール呼びの発生時刻の間の間隔を求め、平均呼び発生間隔Tとしてもよい。
ステップS1410では、乗車荷重予測部903が、平均呼び発生間隔Tを用いて、現在のホールhでホール呼びが発生する確率を計算する。例えば、ホール呼びの発生がポアソン分布に従うと仮定すれば、停止中のホールから現在のホールまでのエレベータかごの移動時間をx秒とすると、ホール呼び発生確率は、式(1)で表せる。
ステップS1411では、ホール呼び発生確率と乗車荷重履歴情報とを用いて、現在のホールhから将来乗車すると予測される荷重を算出する。例えば、取得した平均乗車荷重に対してホール呼び発生確率を乗算した乗車荷重の期待値を、計算中の予測乗車荷重の値に加算すればよい。また、平均乗車荷重ではなく、直近のホール呼びに含まれる乗車荷重に対してホール呼び発生確率を乗算した乗車荷重の期待値を加算してもよい。
ステップS1412では、現在のホールhを、エレベータかごが次に停止する可能性のあるホールに変更する。
ステップS1413では、変更された現在のホールhがHendと一致するかどうかを判定する。変更されたhがHendと一致する場合はステップS1306に進み、変更されたhがHendと一致しない場合はステップS1405に戻り、同様の処理を繰り返す。
ステップS1412では、現在のホールhを、エレベータかごが次に停止する可能性のあるホールに変更する。
ステップS1413では、変更された現在のホールhがHendと一致するかどうかを判定する。変更されたhがHendと一致する場合はステップS1306に進み、変更されたhがHendと一致しない場合はステップS1405に戻り、同様の処理を繰り返す。
次に、図6、図7、図11および図12を参照して、第3の実施形態に係る扉制御部での、合計荷重および停止時間の算出方法の具体例について説明する。
第1の具体例として、図6を参照して説明する。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼びとして、M+1階(下向き)、M−1階(下向き)および3階(下向き)を得る。
かご呼び取得部206が、M−1階を示すかご呼びを取得する。
割当ホール呼び取得部203が、割当ホール呼びとかご呼びとの中で、現在のかごの位置に最も近いホールとしてM+1階(Hstart=M+1)、最も遠いホールとして3階(Hend=3)をそれぞれ決定する。
初期値として現在のホールh=Hstart=M+1、予測乗車荷重=0と設定される。
第1の具体例として、図6を参照して説明する。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼びとして、M+1階(下向き)、M−1階(下向き)および3階(下向き)を得る。
かご呼び取得部206が、M−1階を示すかご呼びを取得する。
割当ホール呼び取得部203が、割当ホール呼びとかご呼びとの中で、現在のかごの位置に最も近いホールとしてM+1階(Hstart=M+1)、最も遠いホールとして3階(Hend=3)をそれぞれ決定する。
初期値として現在のホールh=Hstart=M+1、予測乗車荷重=0と設定される。
h=M+1が割当ホール呼びに含まれるので、乗車荷重履歴取得部901が、M+1階のホールに関する乗車荷重履歴情報から下向きの平均乗車荷重87.1kgを得る。よって、予測乗車荷重は0+87.1=87.1(kg)となる。続いて、現在のホールhが、次に停止可能なホールであるM階に変更される。M階は、現在のホールからHend=3よりも遠くはなく、割当ホール呼びに含まれない。よって、乗車荷重履歴取得部901が、M階のホールに関する乗車荷重履歴情報から下向きの平均乗車荷重として84.3kg、ホール呼び平均発生間隔として74.9秒をそれぞれ取得する。
よって、予測乗車荷重=87.1+84.3×0.181≒102.4を得ることができる。
続いて、現在のホールhが次に停止可能なホールであるM−1階に変更される。M−1階は、現在のホールからHend=3よりも遠くはなく、割当ホール呼びに含まれる。よって、乗車荷重履歴取得部901が、M−1階のホールに関する乗車荷重履歴情報から下向きの平均乗車荷重として90.2kgを得る。予測乗車荷重は、102.4+90.2=192.6(kg)となる。
続いて、現在のホールhを次に停止可能なホールである3階に変更する。3階は、現在のホールhからHend=3よりも遠くはなく、割当ホール呼びに含まれる。よって、3階のホールに関する乗車荷重履歴情報から下向きの平均乗車荷重として71.1kgを得る。予測乗車荷重は、192.6+71.1=263.7(kg)となる。
続いて、現在のホールhを次に停止可能なホールである3階に変更する。3階は、現在のホールhからHend=3よりも遠くはなく、割当ホール呼びに含まれる。よって、3階のホールに関する乗車荷重履歴情報から下向きの平均乗車荷重として71.1kgを得る。予測乗車荷重は、192.6+71.1=263.7(kg)となる。
続いて、現在のホールhを次に停止可能なホールである2階に変更するが、現在のホールhからHend=3よりも遠いので、処理を終了し、予測乗車荷重として263.7(kg)が得られる。
また、停止するホールM+1はかご呼びに含まれていないので予測降車荷重0kgとなる。現在の荷重情報は、65kgなので、合計荷重として、263.7−0+65=328.7(kg)を得ることができる。これより、閾値と比較することで停止時間を決定し、例えば上述のように閾値が400kgであれば、合計荷重が閾値以下であるので、停止時間を標準の停止時間よりも長くなるように設定すればよい。
また、停止するホールM+1はかご呼びに含まれていないので予測降車荷重0kgとなる。現在の荷重情報は、65kgなので、合計荷重として、263.7−0+65=328.7(kg)を得ることができる。これより、閾値と比較することで停止時間を決定し、例えば上述のように閾値が400kgであれば、合計荷重が閾値以下であるので、停止時間を標準の停止時間よりも長くなるように設定すればよい。
第2の具体例として、図7を参照して説明する。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼びとして、M−1階(下向き)、3階(下向き)、2階(下向き)および1階(上向き)を得る。かご呼び取得部206が、1階を示すかご呼びを取得する。割当ホール呼び取得部203が、割当ホール呼びとかご呼びとの中で、現在のかごの位置に最も近いホールとしてM−1階(Hstart=M−1)、かご呼びの最も遠いホールとして1階(Hend=1)をそれぞれ決定する。
初期値として現在のホールh=Hstart=M−1、予測乗車荷重=0と設定される。
h=M−1が割当ホール呼びに含まれるので、乗車荷重履歴取得部901が、M−1階のホールに関する乗車荷重履歴情報から下向きの平均乗車荷重90.2kgを得る。よって、予測乗車荷重は0+90.2=90.2(kg)となる。
乗車荷重履歴取得部901は、割当ホール呼びとして、M−1階(下向き)、3階(下向き)、2階(下向き)および1階(上向き)を得る。かご呼び取得部206が、1階を示すかご呼びを取得する。割当ホール呼び取得部203が、割当ホール呼びとかご呼びとの中で、現在のかごの位置に最も近いホールとしてM−1階(Hstart=M−1)、かご呼びの最も遠いホールとして1階(Hend=1)をそれぞれ決定する。
初期値として現在のホールh=Hstart=M−1、予測乗車荷重=0と設定される。
h=M−1が割当ホール呼びに含まれるので、乗車荷重履歴取得部901が、M−1階のホールに関する乗車荷重履歴情報から下向きの平均乗車荷重90.2kgを得る。よって、予測乗車荷重は0+90.2=90.2(kg)となる。
同様に、現在のホールhが3階、2階の場合は、現在のホールhがHend=1よりも遠くはなく、割当ホール呼びに含まれるので、乗車荷重履歴取得部901が、下向きの平均乗車荷重としてそれぞれ、71.1kg、70.1kgを得る。よって、予測乗車荷重は90.2+71.1+70.1=231.4(kg)である。
続いて、現在のホールhを次に停止可能なホールである1階に変更する。現在のホールhがHend=1よりも遠くはないが、下向きの乗車荷重履歴情報が存在しないので、平均乗車荷重は0kgであり、予測乗車荷重231.4kgのままである。
続いて、現在のホールhを次に停止可能なホールである1階に変更する。現在のホールhがHend=1よりも遠くはないが、下向きの乗車荷重履歴情報が存在しないので、平均乗車荷重は0kgであり、予測乗車荷重231.4kgのままである。
次に、現在のホールhが1階の上向きに変更される。現在のホールhがHend=1よりも遠くはなく、割当ホール呼びに含まれるので、乗車荷重履歴取得部901が、上向きの平均乗車荷重320.0kgを得る。よって、予測荷重は、231.4+320.0=551.4(kg)である。続いて現在のホールhが2階の上向きに変更されると、現在のホールhがHend=1よりも遠くなるので、予測乗車荷重の算出が終了する。
予測降車荷重は、図12を参照してM−1階の下向きで75.5kgであり、現乗車荷重は130kgであると仮定すると、合計荷重は551.4−75.5+130=605.9(kg)と算出することができる。
予測降車荷重は、図12を参照してM−1階の下向きで75.5kgであり、現乗車荷重は130kgであると仮定すると、合計荷重は551.4−75.5+130=605.9(kg)と算出することができる。
以上に示した第3の実施形態によれば、予測乗車荷重が既にわかっているホール呼びだけではなく、これからホール呼びが発生しそうなホールからの情報も考慮することができるので、さらに正確な将来予測ができる。よって、割当ホール呼びから予測できる乗車荷重が少ない場合でも、未だ発生していないホールの中でホール呼び発生確率が高いホールがエレベータかごの進行方向に含まれていれば乗車荷重が増加する可能性が高いので、停止時間が標準の停止時間よりも長くならずに、無駄な停止時間を削減することができる。結果として、不必要な停止時間を削減することによりサービス性能を必要以上に低下させずにエレベータの運行ができる。
なお、上述の第1の実施形態から第3の実施形態に係る停止時間算出部208は、算出した停止時間を用いて扉の開閉を行なう場合と、標準の停止時間を用いて開閉を行なう場合とをシミュレーションを利用して比較することで停止時間を決定してもよい。具体的には、停止時間通知部209は、予想される待ち時間などサービス性能が著しく悪化する場合や、消費電力削減が期待できない場合に標準の停止時間を単体かご制御部121に通知し、サービス性能が低下せず、消費電力削減が期待できる場合は算出した停止時間を単体かご制御部121に通知すればよい。
また、上述した実施形態では、予測乗車荷重、予測降車荷重および現乗車荷重を用いて合計荷重を算出したが、予測乗車荷重および現乗車荷重との和のみを用いて合計荷重として、上述のように停止時間を算出してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100,800・・・エレベータ群管理制御システム、101,801・・・エレベータ制御装置、102・・・ホール呼び管理部、103・・・割当制御部、104・・・かご呼び管理部、105,802・・・扉制御部、110・・・ホール、120・・・エレベータ、121・・・単体かご制御部、122・・・乗車荷重管理部、123・・・エレベータかご、201・・・進行方向取得部、202・・・計算判定部、203,501,601,701・・・割当ホール呼び取得部、204,903・・・乗車荷重予測部、205・・・乗車荷重取得部、206・・・かご呼び取得部、207,904・・・降車荷重予測部、208・・・停止時間算出部、209・・・停止時間通知部、401・・・閾値、502,602,702・・・利用者、503,603,703・・・かご呼び、504,604,704・・・ホール呼び、803・・・乗車荷重履歴格納部、804・・・降車荷重履歴格納部、901・・・乗車荷重履歴取得部、902・・・降車荷重履歴取得部、1101・・・ホール番号、1102・・・向き、1103・・・発生時刻、1104・・・到着時刻、1105・・・乗車荷重、1106・・・平均乗車荷重、1107・・・発生間隔、1201・・・降車時刻、1202・・・降車荷重、1203・・・平均降車荷重。
Claims (8)
- ホールからの呼び出しを示すホール呼びを取得するホール呼び取得部と、
前記ホール呼びに対して、複数のエレベータかごの中から第1エレベータかごを割り当てる割当部と、
前記第1エレベータかごに荷重される第1荷重値を取得する荷重取得部と、
前記ホール呼びに基づいて、前記第1エレベータかごに荷重される可能性のある第2荷重値を予測する乗車荷重予測部と、
前記第1荷重値と前記第2荷重値との和である合計荷重値が閾値以下であれば、前記第1エレベータかごのホールでの停止時間を標準の停止時間よりも長く設定する設定部と、を具備することを特徴とするエレベータ制御装置。 - ホールからの呼び出しを示すホール呼びを取得するホール呼び取得部と、
前記ホール呼びに対して、複数のエレベータかごの中から第1エレベータかごを割り当てる割当部と、
前記第1エレベータかごに荷重される第1荷重値を取得する荷重取得部と、
前記ホール呼びに基づいて、前記第1エレベータかごに荷重される可能性のある第2荷重値を予測する乗車荷重予測部と、
降車するホールを指定する前記第1エレベータかごで発生する呼び出しを示す、少なくとも1つのかご呼びを取得するかご呼び取得部と、
前記かご呼びに基づいて、次に停止するホールで前記第1エレベータから降車する可能性のある第3荷重値を予測する降車荷重予測部と、
前記第1荷重値と前記第2荷重値との和から前記第3荷重値を減じた値である合計荷重値が閾値以下であれば、前記第1エレベータかごのホールでの停止時間を標準の停止時間よりも長く設定する設定部と、を具備することを特徴とするエレベータ制御装置。 - 前記第1エレベータかごの進行方向を判定する判定部をさらに具備し、
前記設定部は、前記判定部により前記第1エレベータかごの進行方向が下り方向であると判定された場合、該第1エレベータかごに対して前記停止時間を設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ制御装置。 - 前記設定部は、前記閾値以下である合計荷重値が小さいほど、前記停止時間を長く設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
- ホールから前記第1エレベータかごに乗車した荷重のホールごとの履歴である乗車荷重履歴情報を取得する乗車履歴取得部をさらに具備し、
前記乗車荷重予測部は、前記乗車荷重履歴情報に基づいて第2荷重値を予測することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。 - ホールに前記第1エレベータから降車した荷重のホールごとの履歴である降車荷重履歴情報を取得する降車履歴取得部をさらに具備し、
前記降車荷重予測部は、前記降車荷重履歴情報に基づいて第3荷重値を予測することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ制御装置。 - 前記乗車荷重予測部は、前記乗車荷重履歴情報を参照して、前記第1エレベータかごに割り当てられていないホールからのホール呼びが発生する確率値を計算し、該確率値に基づいて第2荷重値を予測することを特徴とする請求項5に記載のエレベータ制御装置。
- 前記設定部は、前記第1エレベータかごがホールに到着する前に該ホールにおける停止時間を設定し、該第1エレベータかごが該ホールに停止中に、該第1エレベータかごに新規のホール呼びが割り当てられた場合、停止時間を再設定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
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