JP2014114098A - 付着物処理設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレベーターシャフト内の空間を昇降するエレベーターかごを備えたエレベーターにおけるエレベーターシャフト内の付着物処理設備であって、エレベーターかごの上部にエレベーターシャフト内の付着物を処理するための作業足場を備え、前記作業足場は、当該作業足場とエレベーターシャフトの側壁との間に跳ね出す跳ね出し設備を有する。
【選択図】図3
Description
このような付着物処理設備によれば、作業効率の向上を図ることが可能である。
このような付着物処理設備によれば、エレベーターかごの停止時には、作業スペースを広くでき、また、付着物の落下を防止できる。さらに、エレベーターかごの昇降時には安全性を高めることが可能である。
このような付着物処理設備によれば、作業スペースを広くすることが可能である。
このような付着物処理設備によれば、処理した付着物が落下するのを防止することが可能である。
ことが望ましい。
このような付着物処理設備によれば、エレベーターシャフト内の付着物をより確実に処理することが可能である。
このような付着物処理設備によれば、エレベーターかごが昇降する際やエレベーターシャフト内の付着物を処理する際における安定性の向上を図ることが可能である。
このような付着物処理設備によれば、処理した付着物などの置き場の面積を広くすることが可能である。
本実施形態では、エレベーターシャフトの内部空間において、鉄骨梁などに耐火被覆として既に吹き付けられているアスベスト(付着物に相当)を除去あるいは無害化する処理を施す。なお、以下の説明では、エレベーターシャフト内をエレベーターかごが昇降する方向を上下方向(鉛直方向)と言う。また、エレベーターかごに乗り降りするための開口が設けられた壁面に沿う方向を左右方向(水平方向)、及び、エレベーターかごに対して奥行き方向となる方向を前後方向(水平方向)と言う。
図1は、本実施形態の作業足場30を設けたエレベーターEVの側断面図である。
このような付着物(アスベスト)に対する処理を行う方法として、天井部26から仮設のゴンドラを吊るし、ゴンドラを昇降させながら、ゴンドラに搭乗した作業者がエレベーターシャフトEVSの付着物の処理を行う方法がある。しかし、この場合、仮設のゴンドラは天井部26から吊るされているだけなので、足元がゆれて安全性が確保できないという問題がある。
次に本実施形態における作業足場30の高さの設定について説明する。
前述したようにロープRの一端にはエレベーターかご10が設けられ、他端にはカウンターウェイトWが設けられている。そして、巻き上げ機19により、エレベーターかご10、カウンターウェイトWの昇降が制御されている。このため、エレベーターかご10の昇降に応じて、カウンターウェイトWはエレベーターかご10の移動方向とは逆方向に昇降する。具体的にはエレベーターかご10が上昇するときにはカウンターウェイトWは下降し、エレベーターかご10が下降するときにはカウンターウェイトWは上昇する。
図3は、本実施形態の作業足場30の構成を説明するための側面図である。
図に示すように、エレベーターかご10の上部には、多数の単管パイプ31が鉛直方向、水平方向、および、斜め方向にそれぞれ組み合わされて作業足場30の骨組み(手摺りなど)が構成されている。なお、エレベーターかご10は、当該エレベーターかご10の左右にそれぞれ配設された昇降用のガイドレールGRに案内されて鉛直方向に移動(昇降)する。なお、ガイドレールGRは、図1の床部28から天井部26まで、鉛直方向に沿って左右の側壁23に配置されている。
図3に示すように、作業足場30は、鉛直方向に2段の作業床32を備えている。
作業床32は図4に示すようにアルミ製の矩形の布板32a、32b、32cを並べて構成されている。なお、布板32aは、開閉ハッチ式の布板であり部分開閉ハッチ(布板32aの左側部分)とタラップ34が装着されている。この布板32aの開閉ハッチを開けることで、作業床32に作業者が乗り降りすることが可能になる。また、各作業床32を囲む周囲(水平方向端部)には巾木33が設けられている。
ガイド部材40は、図3に示すように、作業足場30の上段の作業床32の側部(右側端及び左側端)に設けられている。
図5はガイド部材40の説明図である。なお、本実施形態においてガイドレールGRは図に示すように水平方向の断面がT字形状になっている。
ガイド部材40は、支持部材41と、回転部材43とを備えている。
図3に示すように、折りたたみ式足場50は、上段の作業床32側に設けられており、落下防止設備60は、下段の作業床32側に設けられている。折りたたみ式足場50及び落下防止設備60は、それぞれ、作業床32を囲むようにして、作業足場30の周囲に設けられている。なお、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60は跳ね出し設備に相当する。
支持部材51は例えば単管パイプで形成されており、鉛直方向に2段に設けられている。各支持部材51の一端は、作業足場30の単管パイプ31に、当該単管パイプ31の軸を中心に回動可能に設けられている。また、各支持部材51の他端は、板材53に回動可能に設けられている。なお、支持部材51は、折りたたみ式足場50がエレベーターシャフトEVSの側壁23側に跳ね出されたときには手摺を構成する。
板材53は、金属(例えばアルミ)製の板状部材であり、折りたたみ式足場50の側壁を構成する。
板材55は、金属(例えばアルミ)製の板状部材である。板材55の一端は作業足場30の単管パイプ31に、当該単管パイプ31の軸を中心に回動可能に設けられている。なお、板材55及び支持部材51は、不図示のストッパーによって、鉛直上方と水平方向との間で回動可能になっている。また、板材55の他端は、板材53の下端部分に回動可能に設けられている。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態ではエレベーターEVは、ロープRの両端にエレベーターかご10とカウンターウェイトWを吊り下げて巻上機19で昇降させる「ロープ式」であったがこれには限られない。例えば、カウンターウェイトWを使用しない「油圧式」のエレベーターであってもよい。この場合、作業足場30の高さHを、例えば、当該作業足場30上の作業者が天井部26のアスベストの処理を行うことが可能であり、且つ、作業足場30が天井部26と衝突しない高さとなるように定めてもよい。なお、作業足場30の高さHが大きいほど、ガイド部材40による安定性の向上の効果が顕著である。
前述の実施形態では作業足場30は鉛直方向に2段(作業床32が2つ)に構成されていたがこれには限らない。例えば、1段であってもよいし3段以上であってもよい。ただし、段数が多いほど、処理したアスベストなどの置き場の面積を広くすることができる。
前述の実施形態では、ガイドレールGRは床部28から天上部26まで設けられていたが、エレベーターかご10の移動範囲だけに設けられていても良い。この場合、エレベーターかご10が一番上の停止階に近づくと、ガイド部材40がガイドレールGRから外れてしまうことになるが、例えば、ガイドレールGRの上部に仮設のレールを設けて、ガイド部材40でガイドさせるようにすればよい。
ガイド部材40は前述の実施形態の構成には限られない。例えば、ガイドレールGRと係合しつつ、鉛直方向に摺動するものであってもよい。
前述の実施形態では、作業足場30に跳ね出し設備として、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60が設けられていたが、これには限られず、折りたたみ式足場50及び落下防止設備60の何れか一方のみが設けられていてもよい。
19 巻き上げ機
23 側壁
24 開閉扉
26 天井部
28 床部
30 作業足場
31 単管パイプ
32 作業床
32a、32b、32c 布板
33 巾木
34 タラップ
40 ガイド部材
41 支持部材
43 回転部材
44 係合溝
50 折りたたみ式足場
51 支持部材
53 板材
55 板材
60 落下防止設備
61 パネル
62 シート
EV エレベーター
EVS エレベーターシャフト
MR 機械室
R ロープ
GR ガイドレール
W カウンターウェイト
Claims (7)
- エレベーターシャフト内の空間を昇降するエレベーターかごを備えたエレベーターにおける前記エレベーターシャフト内の付着物処理設備であって、
前記エレベーターかごの上部に前記エレベーターシャフト内の付着物を処理するための作業足場を備え、
前記作業足場は、当該作業足場と前記エレベーターシャフトの側壁との間に跳ね出す跳ね出し設備を有することを特徴とする付着物処理設備。 - 請求項1に記載の付着物処理設備であって、
前記跳ね出し設備は、前記エレベーターかごの停止時には、前記エレベーターシャフトの側壁側に跳ね出され、前記エレベーターかごの昇降時には、前記作業足場の側に収納されて当該作業足場の壁部を構成する、
ことを特徴とする付着物処理設備。 - 請求項1又は請求項2に記載の付着物処理設備であって、
前記跳ね出し設備は、折りたたみ式の足場である
ことを特徴とする付着物処理設備。 - 請求項1又は請求項2に記載の付着物処理設備であって、
前記跳ね出し設備は、処理した前記付着物を収集するための部材である
ことを特徴とする付着物処理設備。 - 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の付着物処理設備であって、
前記エレベーターは、前記エレベーターかごの昇降に応じて、前記エレベーターかごの移動方向とは逆方向に前記空間を昇降するカウンターウェイトを備え、
前記作業足場の高さは、前記カウンターウェイトの高さの2倍以上である
ことを特徴とする付着物処理設備。 - 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の付着物処理設備であって、
前記エレベーターは、前記エレベーターかごの昇降用ガイドレールを備え、
前記作業足場は、前記昇降用ガイドレールと係合可能な位置に、当該作業足場の昇降をガイドするガイド部材を有する
ことを特徴とする付着物処理設備。 - 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の付着物処理設備であって、
前記作業足場は複数段に設けられている
ことを特徴とする付着物処理設備。
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JP2021181372A (ja) * | 2020-05-20 | 2021-11-25 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ装置およびその使用方法 |
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- 2012-12-07 JP JP2012268050A patent/JP6191129B2/ja active Active
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