JP2014114019A - タンクローリ車の荷卸し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 配送先の貯液タンクでのコンタミネーションを防ぎ、注文液種の積荷液を注文量分だけ過不足なく正確に荷卸しできるタンクローリ車の荷卸し装置を提供する。
【解決手段】 指定された荷卸しハッチ52-mと荷卸し口58-qを共用する荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれについて、荷卸しハッチ52-mからの荷卸し中は、未指定の他のハッチ52-mそれぞれの液位変化を監視し、未指定の他のハッチ52-mの中のいずれかでも液位変化が生じた場合には異常検出信号を出力することにより、配送先の貯油タンク20-nでのコンタミネーションを防ぐ。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タンクローリ車に搭載され、配送先での積荷液の荷卸し制御を行う荷卸し装置に関する。
例えば、ガソリン等の油液の移送では、移送手段としてタンクローリ車が使用される。タンクローリ車は、タンク内部が仕切り板によって複数のハッチ(区画室)に仕切られた構造になっている。油液の移送に当たって、タンクローリ車には、油槽所等の出荷所で、配送先からの注文に応じてハッチ毎に積込液種や積込液量が適宜割り付けされて、出荷装置によってハッチ毎に割り付け液種が割り付け液量分だけ積み込みされる。
各ハッチは、頂部に、積荷である油液を積み込むための給液口が設けられ、底部には、底弁の流入側に連通した液排出口が設けられている。給液口は、出荷所での油液の積込時以外は、蓋材によって閉塞されている。また、底弁は、配送先での油液の荷卸し作業時以外は、閉弁状態になっている。底弁には、防爆上等の観点から、圧縮空気からなる空気圧信号にて開弁作動する常閉のエア式底弁が用いられる。
各ハッチの底弁の流出側は、荷卸し配管を介して荷卸し口に接続され、荷卸し口は、配送先の貯液タンクの注液口との間を接続する荷卸しホースのローリ車側端部が接続・取り外し可能な構造になっている。荷卸し配管には、荷卸し口の開閉を行う機械式の荷卸し弁が設けられており、ハッチの底弁が故障する等した異常時でもその閉弁操作で積荷油液の外部への漏出を防げる構造になっている。
荷卸し装置は、このようなタンクローリ車に搭載されて、配送先での適確な荷卸しを管理する。荷卸し装置は、出荷所での割り付けに従ってハッチ毎に積込液種が積込液量分だけ積載されているタンクローリ車のタンクから、配送先の貯液タンクに注文された液種を注文された液量分だけ荷卸しする際に、例えば、各ハッチに備えられた液量計又は荷卸し配管に設けられた流量計の計測出力等を基に、注文された液種の油液が積み込まれている該当ハッチのエア式底弁に空気圧信号を供給制御して開弁/閉弁することによって、配送先での適確な荷卸しを管理する。このような荷卸し装置の一例として、特許文献1に記載されているタンクローリ車の荷卸し装置がある。
特開平11−301799公報
ところで、タンクローリ車による油液の移送では、配送先の貯液タンクの容量とタンクローリ車のハッチ個別の容量(最大4キロリットル)との違いから、配送先の一の貯液タンクに荷卸しする同一液種の油液を複数のハッチに分けて積み込み移送する場合がある。そこで、このような場合でも、配送先での一の貯液タンクに対しての荷卸し途中に荷卸しホースの接続を変えずに複数のハッチから荷卸しが行えるように、荷卸し口がハッチ個別に設けられているのではなく、所定の複数のハッチに対して共用化されて設けられているタンクローリ車がある。このようなタンクローリ車では、その荷卸し配管は、荷卸し口側の共用管部に対して、底弁接続側が分岐管部になっており、各分岐管部端部がそれぞれ対応するハッチの底弁の流出側に接続された構成になっている。荷卸し弁も、配送先での一の貯液タンクへの荷卸し途中に荷卸しハッチが変わる場合でも、弁操作の必要がないように、荷卸し配管の共用管部に配置されている。
一方で、荷卸し口が所定の複数のハッチに対して共用化されているタンクローリ車では、荷卸し口を共用化した所定の複数のハッチそれぞれの底弁の流出側は、各分岐管部を介して互いに連通した構成になっている。そのため、荷卸し口を同じくする所定の複数のハッチでは、荷卸しハッチの底弁が空気圧信号を供給されて弁体が付勢手段の付勢力に抗して弁座から離座して開弁状態になっているとき、荷卸しハッチ以外のハッチの底弁は空気圧信号を供給されずに弁体が付勢手段の付勢力によって弁座に着座して閉弁状態になっている。
ところが、このような荷卸し口が所定の複数のハッチに対して共用化されているタンクローリ車においては、各ハッチの底弁を構成する弁体、弁座、又は弁体を常時着座させるように付勢している付勢手段等が劣化してくると、次に述べるような問題現象が生じることが判明した。
すなわち、荷卸し口が共用化されている所定の複数のハッチの中の、荷卸しハッチの底弁が空気圧信号を供給されて付勢手段の付勢力に抗して弁体が弁座から離座して開弁され、荷卸しハッチの油液が、荷卸し弁が開弁操作された荷卸し配管を介して、荷卸し口から荷卸しされているとき、この荷卸しハッチ以外のハッチの底弁の、弁体,弁座,又は付勢手段等が劣化していると、この荷卸しハッチからの油液の荷卸しに伴って、荷卸しハッチ以外のハッチの底弁が、空気圧信号が供給されていないにもかかわらず微量ながら開弁してしまい、荷卸しハッチ以外のハッチの積込油液が漏出し、荷卸し油液に混入してしまう。この結果、荷卸した配送先の貯液タンクでコンタミネーションを生じさせてしまったり、荷卸しハッチ以外のハッチの油液が積込量に対して減少してしまい、配送先で注文量を荷卸しすることができなくなることがあった。
本発明は、上述した問題点を鑑みなされたものであって、タンクローリ車に搭載され、配送先の貯液タンクでのコンタミネーションを防ぎ、注文液種の積荷液を注文量分だけ過不足なく正確に荷卸しできるようにしたタンクローリ車の荷卸し装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係るタンクローリ車の荷卸し装置は、タンクローリ車に搭載され、タンクローリ車のタンク内部を仕切って形成された複数の区画室それぞれに積み込まれた積荷液を、各区画室の液排出口それぞれに対応して設けられた常閉のエア式底弁のうち、配送先で当該配送先の荷卸しタンクに荷卸しする積荷液が積み込まれた区画室の液排出口に対応する前記エア式底弁を開弁作動して、当該区画室の積荷液を当該エア式底弁の流出側と連通する荷卸し口を介して荷卸しするタンクローリ車の荷卸し装置であって、前記複数の区画室それぞれに対応して設けられ、積荷液の液量を検出する液量検出手段と、前記配送先で当該配送先の荷卸しタンクに荷卸しする積荷液が積み込まれた区画室の液排出口に対応する前記エア式底弁を開弁作動して、当該区画室の積荷液が当該エア式底弁の流出側と連通する荷卸し口を介して荷卸しされている最中に、他の区画室それぞれに設けられている前記液量検出手段を監視し、積荷液の液量変化が生じた他の区画室がある場合には異常信号を出力する異常信号出力手段とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、配送先の貯液タンクでのコンタミネーションを防ぎ、注文液種の積荷液を注文量分だけ過不足なく正確に荷卸しできる。
上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態に係るタンクローリ車の荷卸し装置を用いた、配送先荷卸しシステムの一実施例の構成図である。 タンクローリ車に搭載された空気圧システムユニットの一実施例の構成図である。 ハッチグループ記憶テーブルの一実施例の説明図である。 荷卸しコンピュータが行う異常検出処理のフローチャートである。
以下、本発明に係るタンクローリ車の荷卸し装置の一実施の形態について、油槽所から配送先の給油所にガソリン等の油液を移送するタンクローリ車に搭載した場合を例に、図面に基づき説明する。なお、本発明に係るタンクローリ車の荷卸し装置は、タンク内部が複数の区画室それぞれに積荷液を積み込んで移送先に移送するタンクローリ車であれば、油液を移送するタンクローリ車に限らず、適用可能である。また、以下では、配送先の貯液タンクとして地下タンクに荷卸しする場合を例に説明するが、地上設置型タンクに荷卸しする場合にも、適用可能である。
図1は、本発明の一実施の形態に係るタンクローリ車の荷卸し装置を用いた、配送先荷卸しシステムの一実施例の構成図である。
図示の例では、配送先の給油所10は、地下に油種の異なる複数の貯油タンク(地下貯液タンク)20-nが埋設された構成になっている。
各貯油タンク20-n(図示の場合は、n=3)は、注油管21-nを介して、敷地適所に配置された注油口22-nと接続されている。各貯油タンク20-nは、この注油口22-nから注油管21-nを介して、タンク内にタンクローリ車50から油液の補給を受ける。また、図示省略するが、各貯油タンク20-nは、供給管を介して、敷地適所に配置された給油機にも接続されている。給油機は、ポンプ,流量計等の機器を備え、タンク内から貯留されている油液を汲み上げ、給油車輌等の給油対象に補給する。
各貯油タンク20-nには、給油機による油液の汲み上げやタンクローリ車50からの油液の補給によって変動するタンク内の油液量を計測するために、タンク液面計23-nが設けられている。各タンク液面計23-nの計測出力は、給油所事務所11に配置された貯油タンク管理装置30に伝達される構成になっている。
貯油タンク管理装置30は、タンク液面計23-nそれぞれと信号接続され、各タンク液面計23-nからの計測出力を基に、各貯油タンク20-nの貯油量(残量)等の液量情報を演算する。貯油タンク管理装置30は、予め設定された各貯油タンク20-nの、個別識別情報(例えば、タンク番号)、貯液油種、タンク容量等といったタンク情報と一緒に、この演算した各貯油タンク20-nの液量情報をデータ記憶部に記憶し、これらタンク情報や液量情報を基に各貯油タンク20-nの貯油管理を行う。貯油タンク管理装置30による、各貯油タンク20-nの貯油量(残量)を含む貯油管理状況は、貯油タンク管理装置30の表示部に表示されるとともに、管理装置本体とは離間して設けられた管理装置端末31に送信されて表示される。
管理装置端末31は、タンクローリ車50からの油液の荷卸し時に作業者が現場で各地下タンク20-nの状況を確認できるように、貯油タンク管理装置30と通信接続されて、屋外の注油口22-nの配置場所近傍に設置されている。管理装置端末31の表示部には、貯油タンク管理装置30から送信された各貯油タンク20-nの貯油量(残量)を含む貯油管理状況が表示される。また、管理装置端末31には、貯油タンク管理装置30による貯油管理状況をタンクローリ車側に出力提供するための情報提供端子33が備えられている。
タンクローリ車50は、タンク51の内部が仕切り板によって複数のハッチ(区画室)52-m(図示の場合は、m=7)に仕切られた構造になっている。油液の移送に当たって、タンクローリ車50には、出荷所としての油槽所等で、配送先からの注文に応じてハッチ毎に積込液種や積込液量が適宜割り付けされて、ハッチ毎に、割り付け液種が割り付け液量分だけ出荷装置によって積み込みされる。例えば1番〜3番のハッチ52-1〜52-3には「軽油」、4番〜7番のハッチ52-4〜52-7には「ガソリン」といった具合に、ハッチ毎に配送先からの注文に応じた所定の液種が所定量だけ積み込まれる。各ハッチ52-mには、ハッチ内の貯油量(残量)を計測するためのハッチ液面計56-mが設けられている。
各ハッチ52-mは、頂部に、積荷である油液を積み込むための給液口53-mが設けられ、底部には、底弁55-mの流入側に連通した液排出口54-mが設けられた構造になっている。給液口53-mは、油槽所での油液の積込時以外は、蓋材によって閉塞されている。底弁55-mは、空気圧信号の供給により開弁作動する常閉のエア式開閉弁により構成され、配送先である給油所での油液の荷卸し作業時以外は、閉弁状態になっている。
各ハッチ52-mの底弁55-mの流出側は、荷卸し配管57-q(図示の場合は、q<m)を介して荷卸し口58-qに接続され、荷卸し口58-qは、配送先である給油所10の貯油タンク20-nの注油口22-nとの間を接続する荷卸しホース59-qのローリ車側端部が接続・取り外し可能な構造になっている。荷卸し配管57-qには、荷卸し口58-qの開閉を行う機械式の荷卸し弁60-qが設けられており、ハッチ52-mの底弁55-mが故障する等した異常時でも、荷卸し弁60-qの閉弁操作でハッチ内の積荷油液の外部への漏出を防げる構造になっている。
図示の例では、荷卸し口58-qは、7つのハッチ52-1〜52-7に対して2つの荷卸し口58-1,58-2が設けられ、荷卸し口58-1が車両前方側の3つのハッチ52-1〜52-3それぞれの荷卸し口58を兼ね、荷卸し口58-2が車両後方側の4つのハッチ52-4〜52-7それぞれの荷卸し口58を兼ねている。すなわち、荷卸し口58が複数のハッチ52に対して共用化された構造となっている。そのため、荷卸し配管57-qは、荷卸し口側の共用管部571に対して、底弁接続側が分岐管部572になっており、各分岐管部端部がそれぞれ対応するハッチ52-mの底弁55-mの流出側に接続された構成になっている。荷卸し弁60-qも、配送先での一の貯液タンク20-nへの荷卸し途中に荷卸しハッチ52-mが変わる場合でも、弁操作の必要がないように、荷卸し配管57-qの共用管部571に配置されている。このように、荷卸し口58-qを共用化した所定の複数のハッチ52-mそれぞれの底弁55-mの流出側は、共用管部571にそれぞれ連通した各分岐管部572を介して、互いに連通した構成になっている。
加えて、図示の例では、荷卸し配管57-qの共用管部571には、荷卸し弁60-qに加えて、エア式開閉弁からなる遮断弁61-qも荷卸し弁60-qと直列に設けられている。遮断弁61-qは、エア式開閉弁により構成され、荷卸し作業時に異常が発生したときに閉弁する。遮断弁61-qは、底弁55-mが常閉のエア式開閉弁になっていることから、異常時以外は荷卸し作業に支障を来たさないように開弁状態になっているエア式開閉弁であれば、常開、常閉は問わない。
荷卸し口58-qは、荷卸し作業の際、荷卸しホース59-qによって、給油所10における荷卸し先の貯油タンク20-nの注油口22-nと連結される。荷卸しホース59-qは、両端に接続金具591,592が設けられた耐油性ホースによって構成されている。接続金具591は貯液タンク20-nの注油口22-nに、接続金具592はタンクローリ車50の荷卸し口58-qに、荷卸しホース59-qをそれぞれ連通接続させる。さらに、図示の例では、荷卸しホース59-qには、両端にコネクタ62,63を備えた信号線64がホースの長さ方向に沿って一体的に沿設された構成になっている。
ここで、貯液タンク20-nの注油口22-nとの接続金具側の信号線端部に配置されたコネクタ62は、注油口22-nそれぞれに取り付けられたデータプラグ24-nに対して着脱自在になっている。データプラグ24-nには、例えば、その注油口22-nが連通する貯油タンク20-nの個別識別情報(例えば、タンク番号)等が記録されている。また、タンクローリ車50の荷卸し口58-qとの接続金具側の信号線端部に配置されたコネクタ63は、各荷卸し口58-q の近傍に設けられた情報取得用コネクタ84に対して着脱自在になっている。各情報取得用コネクタ84は、荷卸しコンピュータ70に接続されている。
荷卸しコンピュータ70は、タンクローリ車の適所(例えば運転席等)に設置され、配送先の給油所10での積荷油液の荷卸し制御を行う。荷卸しコンピュータ70には、カードリーダ81と、タッチパネル方式の液晶ディスプレイからなる操作・表示器82と、情報取得用コネクタ83,84と、空気圧システムユニット85と、アース線接続検出器91とが接続されて設けられている。
カードリーダ81は、タンクローリ車の例えば運転席等に設置され、タンクローリ車50の車番カード(図示せず)に記憶された車番データの読み取りを行う。車番カードには、車番データとして、例えば、油槽所の出荷装置によってタンクローリ車50の各ハッチ52-mにそれぞれ積み込まれた油液の油種や数量、配送先名(給油所名、タンク番号)、各配送先での荷卸し油液の油種や数量等、配送及び荷卸しのための情報データが記憶されている。
操作・表示器82は、例えばタッチパネル方式の液晶ディスプレイにより構成され、タンクローリ車の適所(例えば運転席、注油口近傍等)に設置されている。操作・表示器82は、例えば、荷卸しするハッチ52-mの指定等、荷卸しコンピュータ70に対しての荷卸し作業に係る各種設定や指示を作業者に操作入力させ、荷卸し作業に係る各種情報を表示する。
情報取得コネクタ83は、配送先である給油所10の貯油タンク管理装置30の管理装置端末31に備えられた情報提供端子33に対して着脱自在に構成されている。情報取得コネクタ83の情報提供端子33への接続によって、荷卸しコンピュータ70と管理装置端末31及び貯油タンク管理装置30との間が通信接続される。これにより、荷卸しコンピュータ70は、貯油タンク管理装置30における各貯油タンク20-nの貯油量(残量)を含む貯油管理状況を取得できるようになる。すなわち、荷卸しコンピュータ70は、配送先である給油所10の貯油タンク20-nそれぞれのタンク情報、液量情報を取得することができるばかりか、貯油タンク20-nそれぞれの荷卸し許可量(タンク容量−貯油量)等の付加情報も取得できるようになる。
情報取得コネクタ84は、各荷卸し口58-q の近傍に設けられ、荷卸しホース59-qに沿設された信号線64の、荷卸し口側のコネクタ63に対して着脱自在に構成されている。情報取得コネクタ84のコネクタ63への接続、及び信号線64の注油口側のコネクタ62の注油口22-nに設けられたデータプラグ24-nへの接続によって、データプラグ24-nに記録されているその注油口22-nが連通する貯油タンク20-nの個別識別情報(例えば、タンク番号)を、荷卸しコンピュータ70が取得できるようにする。これにより、荷卸しコンピュータ70は、タンクローリ車50の荷卸し口58-qが荷卸しホース59-qを介して物理的に接続された注油口22-n、すなわち実際の荷卸し先の所定の貯油タンク20-nのタンク情報、液量情報を取得することができる。
空気圧システムユニット85は、各ハッチ52-mの油液を安全に荷卸しするため、タンクローリ車50のバッテリ容量を考慮して電気信号ではなく、荷卸しコンピュータ70による制御に基づいて空気圧信号を供給制御して、各底弁55-m、各遮断弁61-qに作動制御するものである。
図2は、タンクローリ車に搭載された空気圧システムユニットの一実施例の構成図である。図中、既に図1で説明した構成については、同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図2に示すように、空気圧システムユニット85は、コンプレッサ86と、コンプレッサ86により生成された圧縮空気が蓄圧される空気タンク87とを備えている。空気タンク87は、空気管路88によって、底弁55-mそれぞれの弁体551を駆動するアクチュエータ部552、及び遮断弁61-qそれぞれの弁体611を駆動するアクチュエータ部612に連通接続されている。空気管路88は、空気タンク87の吐出口に接続される側が共用管部881になっており、底弁55-mそれぞれのアクチュエータ部552及び遮断弁61-qそれぞれのアクチュエータ部612に接続される側が分岐管部882になっていて、各分岐管部端部882がそれぞれ対応するアクチュエータ部552,612に接続された構成になっている。そして、空気管路88の各分岐管部882には、底弁55-m及び遮断弁61-qに空気圧信号を供給制御するための電磁弁89が設けられた構成になっている。各電磁弁89は、三方弁構造になっており、その弁体は、空気タンク87からアクチュエータ部552,612へ圧縮空気を供給して作動状態にする空気圧信号出力状態と、空気タンク87との間の連通を遮断してアクチュエータ部552,612の圧縮空気を外部に開放して非作動状態にする空気圧信号停止状態との両状態で切り換わるようになっている。各電磁弁89は、荷卸しコンピュータ70から供給される制御信号によって作動制御される。
アース線接続検出器91は、荷卸し作業を行うに当たって、図1に示すように、タンクローリ車50の車体にアース線92が接続され、さらにこのアース線92が給油所10のアース装置93にも接続されていることを検出する。荷卸しコンピュータ70は、このアース線接続検出器91の検出状態を受け、タンクローリ車50の車体がアース線92を介してアース装置93に接続され、タンクローリ車50がアースされているか否かを確認することができる。
このような構成からなる配送先荷卸しシステムでは、荷卸しコンピュータ70による各部の制御により、次に述べるようにして、配送先である給油所10で油液の荷卸しが実行される。
運転者すなわち作業者は、まず車番カードをカードリーダ81に挿入して、車番カードの記憶情報データを基に荷卸しコンピュータ70によって操作・表示器82に表示される、各ハッチ52-mに積み込まれた油種、数量、配送先名等を確認する。この中には、一のハッチ52-mの油液を複数の配送先の貯油タンク20-nに分けて荷卸しする場合や、複数のハッチ52-mの油液を一の配送先の同じ貯油タンク20-nに荷卸しする場合も含まれている。
作業者は、タンクローリ車50が配送先の給油所10に到着すると、荷卸しコンピュータ70に接続された情報取得コネクタ83を、給油所10に設置された管理装置端末31の情報提供端子33に接続し、荷卸しコンピュータ70を給油所10の管理装置端末31及び貯油タンク管理装置30に通信接続する。これにより、荷卸しコンピュータ70は、配送先である給油所10の貯油タンク20-nそれぞれのタンク情報、液量情報を取得し、車番カードから取得した油種、数量、配送先名等のデータと照合することにより、当該給油所10での、荷卸しハッチ52-m、当該荷卸しハッチ52-mの油種、荷卸し数量等といった荷卸しハッチ52-mに係る情報と、荷卸し先の貯油タンク20-nの個別識別情報、油種、容量、貯油量(残量)等といった荷卸し先の貯油タンク20-nに係る情報とを対応させて当該給油所10での荷卸し作業情報を作成し、操作・表示器82に表示する。
作業者は、タンクローリ車50をアース線92を介してアース装置93に接続するとともに、この荷卸し作業情報を基に、操作・表示器82でこれからの荷卸し作業を行う荷卸しハッチ52-mを指定した後、荷卸しハッチ52-mの荷卸し口58-qと荷卸し先の貯油タンク20-nの注油口22-nとの間を荷卸しホース59-nで接続し、荷卸しホース59-nに沿設された信号線64のコネクタ62,63を注油口22-nに付設されたデータプラグ24-n,荷卸し口58-q近傍に配置された情報取得コネクタ84に接続する。これにより、荷卸しコンピュータ70には、荷卸しハッチ52-mの荷卸し口58-qと荷卸しホース59-nを介して実際に接続された注油口22-nの貯油タンク20-nの個別識別情報が取得されることになる。
その後、操作・表示器82から作業者の荷卸し開始指示が入力されると、荷卸しコンピュータ70は、これら情報から、
・ アース線92の接続が実際に行われているか、
・ 荷卸しホースを介して接続された注油口22-nの貯油タンク20-nは、これから荷卸しを行う荷卸し先の貯油タンク20-nであるか、
・ 貯油タンク管理装置30から得たこの荷卸し先の貯油タンク20-nの油種は、荷卸しハッチ52-mの油種と実際に一致しているか、
・ 貯油タンク管理装置30から得たこの荷卸し先の貯油タンク20-nの荷卸し許可量(タンク容量−貯油量)よりも、荷卸しハッチ52-mからの荷卸し数量が大きくなっていないか、
等の荷卸し許可条件を確認し、荷卸し許可条件が全て満たされているならば、空気圧システムユニット85に荷卸しハッチ52-mに対応する底弁55-mの開弁指示信号を出力する。
この開弁指示信号を受け、空気圧システムユニット85では、荷卸しハッチ52-mに対応する電磁弁89を空気圧信号停止状態から空気圧信号出力状態にし、空気タンク87に蓄圧された圧縮空気を荷卸しハッチ52-mに対応する底弁55-mのアクチュエータ部552に供給して弁体551を開弁させる。したがって、作業者が、荷卸し口58-qの荷卸し弁60-qを開弁操作すれば、荷卸しハッチ52-mから、それぞれ連通状態になった荷卸し配管57-q、荷卸しホース59-n、注油管21-nを順次介して、油液が荷卸し先の貯油タンク20-nに荷卸しされる。
これに対し、荷卸しコンピュータ70による荷卸し許可条件の確認の結果、荷卸し許可条件全てが満たされていなければ、操作・表示器82からその旨が警報され、満たされていない許可条件内容が案内される。これにより、作業者は、満たされていない許可条件内容を修正作業することができる。
そして、荷卸しコンピュータ70は、荷卸しハッチ52-mから荷卸し先の貯油タンク20-nへの実際の油液の荷卸しが上述したように開始されると、荷卸しハッチ52-mの液量をハッチ液面計56の計測出力を基に監視し、荷卸しハッチ52-mから荷卸し数量の油液が荷卸しされたのを検出すると、操作・表示器82から荷卸しが終了した旨を報知し、空気圧システムユニット85に荷卸しハッチ52-mに対応する底弁55-mの閉弁指示信号を出力する。
この開弁指示信号を受け、空気圧システムユニット85では、荷卸しハッチ52-mに対応する電磁弁89を空気圧信号出力状態から空気圧信号停止状態にし、空気タンク87と底弁55-mのアクチュエータ部552との間を遮断して、アクチュエータ部552の圧縮空気を開放して弁体551を閉弁させる。
このようにして、荷卸しコンピュータ70は、出荷所での割り付けに従ってハッチ毎に積込液種が積込液量分だけ積載されているタンクローリ車50のタンク51から、配送先の貯液タンクに注文された液種を注文された液量分だけ荷卸しするための適確な荷卸し作業の実行を管理する。
さらに、本実施の形態に係るタンクローリ車50の荷卸し装置では、上述した適確な荷卸し作業の実行制御とともに、さらに、上述した適確な荷卸し作業により荷卸しハッチ52-mから油液の荷卸しが行われている場合でも、次のような異常な荷卸しが行われていることを検出できる構成になっている。
すなわち、荷卸し口58-qが所定の複数のハッチ52-mに対して共用化(q<m)されているタンクローリ車50においては、各ハッチ52-mの底弁55-mを構成する弁体551や弁座、弁体551を常時着座させるように付勢している付勢手段等が劣化してくると、荷卸しハッチ52-mの底弁55-mが圧縮空気を供給されたアクチュエータ部552の作動によりその付勢手段の付勢力に抗して弁体551が弁座から離座して開弁され、荷卸しハッチ52-mの油液が、荷卸し弁60-qが開弁操作された荷卸し配管57-qを介して、荷卸し口58-qから荷卸しされているとき、荷卸し口58-qを共用している他のハッチ52-mの底弁55-mがアクチュエータ部552に圧縮空気が供給されていない状態であるにもかかわらず微量ながら開弁してしまい、荷卸しハッチ以外のハッチ52-mの積込油液が漏出し、荷卸し油液に混入してしまう異常な荷卸し状態が生じる恐れがある。この結果、荷卸し先の貯液タンク20-nでコンタミネーションを生じさせてしまったり、荷卸しハッチ以外のハッチ52-mの油液が積込量に対して減少してしまい、配送先で注文量を荷卸しすることができなくなることがあるため、荷卸しコンピュータ70は、上述した適確な荷卸し作業の実行制御とともに、このような異常な荷卸し状態の検出処理を行うようになっている。
そのため、荷卸しコンピュータ70の記憶部には、荷卸し口58-qとこの荷卸し口58-qを共用するハッチ52-mとの関係が記憶されたハッチグループ記憶テーブル71が予め記憶されている。
図3は、ハッチグループ記憶テーブルの一実施例の説明図である。
ハッチグループ記憶テーブル71には、各荷卸し口58-qの識別情報として、ハッチグループ番号Gqが記憶され、このハッチグループ番号Gqに対応させて、該当の荷卸し口58-qを共用するハッチ52-mの識別情報としてのハッチ番号Tmが記憶されている。したがって、荷卸しコンピュータ70では、ハッチグループ記憶テーブル71を参照すれば、荷卸し口58-qを共用している他のハッチ52-mを把握することができる。
図4は、荷卸しコンピュータが行う異常検出処理のフローチャートである。
この異常検出処理は、荷卸しコンピュータ70による荷卸し作業の実行制御に基づいた荷卸し状態で、操作・表示器82の操作で指定された荷卸しハッチ52-mからの荷卸し中に、荷卸しコンピュータ70が異常な荷卸し状態の発生を検出するためのものである。
異常検出処理は、まず、荷卸しコンピュータ70が、指定された荷卸しハッチ52-mからの荷卸しが開始されるのを確認することによって、開始される(ステップS11、なお、以下では、ステップの記載は省略する)。
荷卸しコンピュータ70は、荷卸し作業の実行制御において、操作・表示器82の操作で指定された荷卸しハッチ52-mに係り、例えば、対応する底弁55-mの開弁指示信号を空気圧システムユニット85に出力する際に、この荷卸しハッチ52-mに係る荷卸しの開始を把握確認する。なお、この荷卸しハッチ52-mに係る荷卸しの開始の確認は、荷卸しコンピュータ70は、これ以外にも、操作・表示器82からの荷卸しハッチ52-mの指定入力や、荷卸しハッチ52-mに対応して設けられたハッチ液面計56-mの計測出力の変化等によっても把握確認することができる。
荷卸しコンピュータ70は、このようにして荷卸しハッチ52-mに係る荷卸しの開始を確認したならば、まず、ハッチグループ記憶テーブル71を参照して、荷卸し開始を確認した荷卸しハッチ52-mとともに同じ荷卸し口58-qを共用する、同一ハッチグループの荷卸し作業が行われない荷卸し未指定の他のハッチ52-mを検索する(ステップS12)。
そして、荷卸しコンピュータ70は、荷卸し作業の実行制御で、荷卸しハッチ52-mの液量をハッチ液面計56-mの計測出力を基に監視し、荷卸しハッチ52-mから荷卸し数量の油液が荷卸しされたのを検出するとともに、これと並行して、ステップS12の検索により得た荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれについて、次に述べるステップS13〜S18に示す検出処理を、荷卸しハッチ52-mから荷卸しが終了するまで、所定時間間隔で繰り返して行う。
まず、荷卸しコンピュータ70は、荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれのハッチ液面計56-mの計測出力を基に、荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれの液位Hm(t)を検出する(ステップS13)。そして、荷卸しコンピュータ70は、荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれの液位変化、すなわち前回検出時の液位Hm(t-1)との液位差ΔHm(t)(すなわち、ΔHm(t)=Hm(t)−Hm(t-1))を演算する(ステップS14)。その上で、荷卸しコンピュータ70は、荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれについて、予め設定された規定量を超えた液位変化が生じているか否か、図示の例では液位差ΔHm(t)が“ΔHm(t)>0”になっているか否かを確認する(ステップS15)。
これにより、荷卸しコンピュータ70は、荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれの対応する底弁55-mに係り、アクチュエータ部552に圧縮空気が供給されていない状態であるにもかかわらず微量ながら開弁してしまい、この荷卸し未指定の他のハッチ52-mに積み込まれている油液がその荷卸し先でない、荷卸しハッチ52-mから荷卸し中の貯油タンク20-nにコンタミネーションを生じさせてしまって、異常な荷卸し状態を生じさせているか否かを確認する。
この結果、荷卸しコンピュータ70は、荷卸し未指定の他のハッチ52-mの中のいずれかが“ΔHm(t)>0”になっている場合には、異常な荷卸し状態が生じているものとして、該当する荷卸し未指定の他のハッチ52-mに係る異常検出信号を出力する(ステップS16)。この異常検出信号の出力に基づき、操作・表示器82は、液位変化が生じている荷卸し未指定の他のハッチ52-mと、異常な荷卸し状態が生じていることを警報する。警報は、例えば、ブザーの鳴動や警報のポップアップ表示等によって行われる。
さらに、図1に示したように、荷卸し配管57-qの共用管部571に、荷卸し弁60-qに加えてエア式開閉弁からなる遮断弁61-qが設けられているタンクローリ車50にあっては、荷卸しコンピュータ70は、空気圧システムユニット85に、荷卸しハッチ52-mの荷卸し口58-qに配置されている遮断弁61-qの閉弁指示信号を出力する。これによりタンクローリ車50では、遮断弁61-qが閉弁し、荷卸しハッチ52-mから荷卸し中の貯油タンク20-nにコンタミネーションを生じさせてしまっている異常な荷卸し状態を、一旦、自動で中断させることができる。
一方、ステップS15の確認で、荷卸し未指定の他のハッチ52-mの中のいずれかにも液位変化が生じていない場合は、荷卸しコンピュータ70は、荷卸し未指定の他のハッチ52-m全てが例えば既に荷卸しが済んでいる等して、ハッチ内部に荷卸し油液が残っていない空状態であるか否かを、荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれのステップS13で検出した液位Hm(t)から確認する(ステップS17)。そして、荷卸し未指定の他のハッチ52-m全てが空状態である場合には、現在の荷卸しハッチ52-mから荷卸し中には、その荷卸し中の貯油タンク20-nにコンタミネーションを生じさせ、異常な荷卸し状態を生じる恐れはないので、荷卸しコンピュータ70は、現在の荷卸し中の荷卸しハッチ52-mに対し行っている異常検出処理を一旦終了させる。
荷卸しコンピュータ70は、前述したステップS16で異常検出信号の出力後、又はステップS17の確認で、荷卸し未指定の他のハッチ52-mの中に例えば未だ荷卸しが済んでいない等して、ハッチ内部に荷卸し油液が残っているハッチ52-mがある場合には、現在実行中の荷卸しハッチ52-mの荷卸しが終了したか否かを確認する(ステップS18)。そして、未だ荷卸しが終了していない場合は、上述したテップS13〜S18に示す検出処理を、所定時間間隔で繰り返すようになっている。なお、現在の荷卸しハッチ52-mに係る荷卸しの終了の確認は、荷卸しコンピュータ70は、荷卸しハッチ52-mの液量をハッチ液面計56-mの計測出力を基に監視し、荷卸しハッチ52-mから荷卸し数量の油液が荷卸しされたのを検出したときや、これに基づき空気圧システムユニット85へ荷卸しハッチ52-mの対応する底弁55-mの閉弁指示信号を出力したときが該当する。また、これ以外にも、荷卸しハッチ52-mからの荷卸し数量の荷卸し前であっても、荷卸し弁60-qの手動閉弁や遮断弁61-qの自動閉弁によって荷卸しハッチ52-mの液位変化が停止したり、荷卸しハッチ52-mが空状態になったのを検出して、荷卸しハッチ52-mからの荷卸しが途中終了された場合も該当する。
このように、本実施の形態に係るタンクローリ車の荷卸し装置によれば、指定された荷卸しハッチ52-mと荷卸し口58-qを共用する荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれについて、荷卸しハッチ52-mからの荷卸し中は、未指定の他のハッチ52-mそれぞれの液位変化を監視し、未指定の他のハッチ52-mの中のいずれかでも液位変化が生じた場合には異常検出信号が出力される構成になっているので、各ハッチ52-mの底弁55-mの劣化をいち早く検出できるとともに、配送先の貯油タンク20-nでのコンタミネーションを防ぎ、注文油種の油液を注文量分だけ過不足なく正確に荷卸しできる。
なお、本発明に係るタンクローリ車の荷卸し装置は、上述した実施の形態に限定されることなく、種々の実施の形態が可能である。例えば、上述した実施の形態では、未指定の他のハッチ52-mそれぞれの液位変化を監視し、未指定の他のハッチ52-mの中のいずれかでも液位変化が生じたか否かを確認したが、液位変化に代えて液量変化を監視、確認する構成としてもよい。また、各ハッチ52-mの液排出口54に、底弁55-mに加えて液排出口54から荷卸しの際に流出する液量を計測する流量計が備えられているタンクローリ車にあっては、ハッチ液面計56-mの計測出力に代えて流量計の計測出力を利用することもできる。このように、本発明に係るタンクローリ車の荷卸し装置にあっては、指定された荷卸しハッチ52-mと荷卸し口58-qを共用する荷卸し未指定の他のハッチ52-mそれぞれについて、荷卸しハッチ52-mからの荷卸し中は、未指定の他のハッチ52-mそれぞれの液位変化又は液量変化を監視し、未指定の他のハッチ52-mの中のいずれかでも液位変化が生じた場合には異常検出信号が出力される構成であるならば、各部の具体的構成については、種々の具体的態様の選択が可能である。
10 給油所、 11 給油所事務所、 20 貯油タンク、 21 注油管、
22 注油口、 23 タンク液面計、 24 データプラグ、
30 貯油タンク管理装置、 31 管理装置端末、 33 情報提供端子、
50 タンクローリ車、 51 タンク、 52 ハッチ、 53 給液口、
54 液排出口、 55 底弁、 56 ハッチ液面計、 57 荷卸し配管、
58 荷卸し口、 59 荷卸しホース、 60 荷卸し弁、 61 遮断弁、
62,63 コネクタ、 64 信号線、 65 情報取得コネクタ、
70 荷卸しコンピュータ、 71 ハッチグループ記憶テーブル、
81 カードリーダ、 82 操作・表示器、
83,84 情報取得用コネクタ、 85 空気圧システムユニット、
86 コンプレッサ、 87 空気タンク、 88 空気管路、
89 電磁弁、 91 アース線接続検出器、 92 アース線、
93 アース装置、

Claims (5)

  1. タンクローリ車に搭載され、タンクローリ車のタンク内部を仕切って形成された複数の区画室それぞれに積み込まれた積荷液を、各区画室の液排出口それぞれに対応して設けられた常閉のエア式底弁のうち、配送先で当該配送先の荷卸しタンクに荷卸しする積荷液が積み込まれた区画室の液排出口に対応する前記エア式底弁を開弁作動して、当該区画室の積荷液を当該エア式底弁の流出側と連通する荷卸し口を介して荷卸しするタンクローリ車の荷卸し装置であって、
    前記複数の区画室それぞれに対応して設けられ、積荷液の液量を検出する液量検出手段と、
    前記配送先で当該配送先の荷卸しタンクに荷卸しする積荷液が積み込まれた区画室の液排出口に対応する前記エア式底弁を開弁作動して、当該区画室の積荷液が当該エア式底弁の流出側と連通する荷卸し口を介して荷卸しされている最中に、他の区画室それぞれに設けられている前記液量検出手段を監視し、積荷液の液量変化が生じた他の区画室がある場合には異常信号を出力する異常信号出力手段と
    を備えていることを特徴とするタンクローリ車の荷卸し装置。
  2. 前記異常信号出力手段は、
    前記複数の区画室のうち、荷卸し口を共用する区画室のデータを記憶している区画室グループ記憶手段と、
    該区画室グループ記憶手段の記憶データを基に、前記エア式底弁を開弁作動した荷卸し区画室と荷卸し口を共用する他の区画室を検索する区画室検索手段と、
    前記区画室検索手段で検索された他の区画室それぞれに設けられている前記液量検出手段を監視し、積荷液の液量変化が生じた他の区画室があるか否かを検出する液量変化区画室検査手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載のタンクローリ車の荷卸し装置。
  3. 前記異常信号出力手段から出力された異常信号は警報発生手段に供給され、異常警報が発せられる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタンクローリ車の荷卸し装置。
  4. 前記異常信号出力手段から出力された異常信号は各区画室の液排出口それぞれに対応して設けられた常閉のエア式底弁の作動制御回路に供給され、前記荷卸し区画室に対応する前記エア式底弁が閉弁される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタンクローリ車の荷卸し装置。
  5. 前記異常信号出力手段から出力された異常信号は、荷卸し口に対応して設けられたエア式底弁の作動制御回路に供給され、当該エア式底弁が閉弁される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタンクローリ車の荷卸し装置。
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