JP2000309400A - タンクローリ車の緊急遮断装置 - Google Patents

タンクローリ車の緊急遮断装置

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JP2000309400A
JP2000309400A JP11120628A JP12062899A JP2000309400A JP 2000309400 A JP2000309400 A JP 2000309400A JP 11120628 A JP11120628 A JP 11120628A JP 12062899 A JP12062899 A JP 12062899A JP 2000309400 A JP2000309400 A JP 2000309400A
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unloading
valve
emergency
actuator
valves
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JP11120628A
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Minoru Koseki
実 小関
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はタンクローリ車のハッチの油液を荷
卸しするときに異常が発生した場合、自動的に全てのハ
ッチの底弁を閉弁することを課題とする。 【解決手段】 タンクローリ車11には、荷卸し作業に
異常があった場合に底弁181 〜18n を緊急遮断する
緊急遮断装置38が設けられている。この緊急遮断装置
38は、タンクローリ車11の後部に設けられた緊急操
作レバー40がリンク機構42を介して底弁181 〜1
n に連結されている。また、緊急遮断装置38は、リ
ンク機構42を駆動するアクチュエータ部44を有す
る。このアクチュエータ部44は、荷卸し時に地下タン
ク28〜30でオーバーフローのおそれがあるとき、給
油所の液面計コントローラ34から出力される異常信号
により駆動され、全ての底弁181 〜18n を自動的に
閉弁させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタンクローリ車のハ
ッチに積み込まれた油液を荷卸しする際に異常があった
とき緊急に底弁を閉弁させて荷卸しを中止するよう構成
したタンクローリ車の緊急遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油液を配送するタンクローリ車のタンク
は、複数のハッチに仕切られており、各ハッチには配送
先の注文に応じて例えば1番のハッチにはガソリン、2
番のハッチには軽油、3番のハッチには灯油といった具
合に各ハッチごとに異なる油種の油液を積込むことがで
きる。
【0003】このハッチの夫々に設けられている底弁を
開弁させることによって当該ハッチに積み込まれた油液
が荷卸しホースを通って給油所の地下タンクに荷卸しさ
れる。また、タンクローリ車には、各ハッチの底弁を閉
弁させるように作用して開弁中の全ての底弁を同時に閉
弁させる緊急遮断装置が設けられている。この緊急遮断
装置は、作業者が荷卸し中に異常を感知したときに作業
者によって緊急操作レバーが操作されると、機械的なリ
ンク機構を介して全ての底弁を同時に閉弁させるように
作用する構成となっている。
【0004】その他にエア駆動式の底弁を採用している
タンクローリ車には、緊急操作レバー(または緊急操作
スイッチ)が操作されると、複数の各底弁に個別に設け
られた複数のエアシリンダの全てが同時に作動して全底
弁を閉弁させるように作用して開弁中の全ての底弁を同
時に閉弁させる緊急遮断装置が設けられている。尚、エ
ア駆動式の底弁は、弁体がバネ力により閉弁方向に付勢
されており、エアシリンダに圧縮空気が供給されると、
弁体が開弁方向に押圧され、エアシリンダへの空気供給
が停止されると弁体がバネ力で閉弁するように構成され
ている。
【0005】図13は、従来の緊急遮断装置の一例を示
す縦断面図である。図13に示されるように、ハッチ1
の底部に底弁2が設けられており、ハッチ1の上部には
底弁2の弁体3を開弁または閉弁動作させる操作ハンド
ル4が設けられている。そして、弁体3の下方には、緊
急閉弁用の弁体5が設けられている。この弁体5は、タ
ンクローリ車の側面または後部に設けられた緊急操作レ
バー6に連結されたリンク機構7を介して閉弁方向に回
動し、底弁2の吐出口2aを閉じるように設けられてい
る。
【0006】また、リンク機構7は、緊急操作レバー6
に連結された第1のリンク7aと、第1のリンク7aの
端部に連結され、回動可能に支持された第2のリンク7
bと、第2のリンク7bの他端に連結された第3のリン
ク7cと、第3のリンク7cの先端に連結されて回動可
能に支持された第4のリンク7dとからなる。そして、
第4のリンク7dの他端が弁体5に結合されている。
【0007】また、第2のリンク7bを支持する軸8
は、他のハッチの底弁のリンク機構(図示せず)に連結
されており、緊急操作レバー6による操作量が他の底弁
のリンク機構にも伝達されるようになっている。そのた
め、何らかの異常が発生した場合、緊急操作レバー6が
時計方向に回動操作されると、第2のリンク7bが反時
計方向に回動され、且つ第4のリンク7d及び弁体5が
時計方向に回動して各ハッチの底弁2の吐出口2aを同
時に遮断して油液の荷卸しを停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の緊急遮断装置
は、上記のように緊急操作レバー6を手動操作すること
により全ての底弁2を閉弁させるため、例えば異油種混
合事故やオーバフローを防止するため、緊急に底弁2を
閉弁させる必要があるとき、緊急操作レバー6を操作で
きる場所へ移動して緊急操作レバー6を操作することに
なる。
【0009】しかしながら、作業者が異常を感知してか
ら緊急操作レバー6を操作して全ての底弁2を閉弁させ
るまでに時間がかかり、異常が発生してから荷卸しが停
止するまでにかなりの油液が荷卸しされてしまう。ま
た、緊急遮断装置は、通常使用されておらず、緊急時に
のみ使用されるので、緊急遮断装置が重くなっている場
合があり、手動操作で全ての底弁2を閉弁させることが
できないおそれがある。
【0010】そこで、本発明は上記問題を解決したタン
クローリ車の緊急遮断装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の本発明は、油液が積み込まれる複数のハッチと、
各ハッチの底部に設けられ、該ハッチに積み込まれた油
液を荷卸しするとき開弁される複数の底弁と、該複数の
底弁を同時に閉弁させる緊急遮断機構と、を備えてなる
タンクローリ車の緊急遮断装置において、前記緊急遮断
機構を駆動して前記複数の底弁を閉弁させるアクチュエ
ータと、前記底弁を開弁させて荷卸しているとき、外部
信号の入来により前記複数の底弁を全て閉弁させるよう
に前記アクチュエータを作動させる制御手段と、を備え
てなることを特徴とするものである。
【0012】従って、請求項1記載の発明によれば、緊
急遮断機構を駆動して複数の底弁を閉弁させるアクチュ
エータを設け、底弁を開弁させて荷卸しているとき、外
部信号の入来によりアクチュエータを作動させて複数の
底弁を全て閉弁させるため、例えば荷卸し中に異常が発
生した場合、その検知信号により自動的に全ての底弁を
閉弁することができる。
【0013】また、上記請求項2記載の本発明は、油液
が積み込まれる複数のハッチと、各ハッチの底部に設け
られ、該ハッチに積み込まれた油液を荷卸しするとき開
弁される複数の底弁と、該複数の底弁を個別に開弁また
は閉弁駆動する複数のアクチュエータと、前記底弁を開
弁させて荷卸しているとき、外部信号の入来により前記
複数の底弁を全て閉弁させるように前記複数のアクチュ
エータを全て作動させる制御手段と、を備えてなること
を特徴とするものである。
【0014】従って、請求項2記載の発明によれば、底
弁を開弁させて荷卸しているとき、外部信号の入来によ
り複数の底弁を全て閉弁させるように複数のアクチュエ
ータを全て作動させるため、例えば荷卸し中に異常が発
生した場合、その検知信号により自動的に全ての底弁を
閉弁することができる。また、上記請求項3記載の本発
明は、前記請求項1記載のタンクローリ車の緊急遮断装
置であって、前記アクチュエータの作動を検出する検出
手段と、該検出手段から出力される信号に基づいて前記
アクチュエータの作動状況を報知する報知手段と、を備
え、前記制御手段は、前記アクチュエータを作動させる
信号を出力したときに前記検出手段からの信号を検出し
ない場合、前記報知手段によってその旨を報知すること
を特徴とするものである。
【0015】従って、請求項3記載の発明によれば、ア
クチュエータを作動させる信号を出力したときに検出手
段からの信号を検出しない場合、報知手段によってその
旨を報知するため、アクチュエータの作動状況を監視し
て確実に作動したことを確認できると共に、アクチュエ
ータが作動しないことを報知して作業者に知らせること
ができる。
【0016】また、上記請求項4記載の本発明は、前記
請求項1記載のタンクローリ車の緊急遮断装置であっ
て、前記制御手段は、所定のタイミングで前記アクチュ
エータを試験的に作動させて前記緊急遮断機構による閉
弁作動を前記検出手段により確認することを特徴とする
ものである。
【0017】従って、請求項4記載の発明によれば、所
定のタイミングでアクチュエータを試験的に作動させて
緊急遮断機構による閉弁作動を検出手段により確認する
ため、アクチュエータの作動及び緊急遮断機構による閉
弁動作を予めテストして確実に作動することを確認でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になるタンクロー
リ車の緊急遮断装置の一実施例を示す概略構成図であ
る。図1に示されるように、タンクローリ車11は、複
数のハッチ121 〜12nに画成されたタンク14が搭
載されている。
【0019】各ハッチ121 〜12n は、夫々1キロリ
ットル、2キロリットル、4キロリットルといった異な
る容量を有し、給油所からの注文に応じた油種が積み込
まれている。また、各ハッチ121 〜12n には、積み
込まれた油量を検知するハッチ液面計161 〜16n
設けられている。そして、各ハッチ121 〜12n の底
部には、荷卸し時に開弁される底弁18 1 〜18n が配
設されている。底弁181 〜18n は、タンク14の前
部と後部に設けられた吐出口20,21に連通されてい
る。また、吐出口20,21の上流には、電磁弁からな
る吐出弁22,23が設けられている。
【0020】荷卸し時、吐出口20,21には、荷卸し
ホース24,26の一端が接続される。そして、荷卸し
ホース24,26の他端は、給油所の地下に埋設された
地下タンク28〜30の注油口28a〜30aに接続さ
れる。そのため、荷卸し時には、底弁181 〜18n
いずれかを開弁させた後、開弁された底弁181 〜18
n に対応する吐出弁22,23のいずれかを開弁させる
ことにより、地下タンク28〜30への荷卸しが開始さ
れる。
【0021】地下タンク28〜30は、夫々貯蔵量を計
測するための液面計32が設けられている。この液面計
32により計測された各地下タンク28〜30の貯蔵量
のデータは、液面計コントローラ34に蓄積されてお
り、荷卸し時にタンクローリ車11の荷卸しコンピュー
タ36へ転送される。尚、液面計コントローラ34は、
タンクローリ車11が当該給油所に到着すると、通信ケ
ーブル35を介して荷卸しコンピュータ36に接続され
る。
【0022】また、注油口28a〜30aには、各地下
タンク28〜30に貯蔵されている油種を示す信号をタ
ンクローリ車11に送信するための油種キー28b〜3
0bが設けられている。油種キー28b〜30bは、荷
卸しホース24,26に設けられたコネクタ(図示せ
ず)に接続され、荷卸しホース24,26に内蔵された
信号ケーブル(図示せず)を介して荷卸しコンピュータ
36に接続される。
【0023】各ハッチ121 〜12n の底部に設けられ
た底弁181 〜18n は、荷卸し時に個別に開弁され、
荷卸しの終了により閉弁操作される。また、タンクロー
リ車11には、荷卸し作業に異常があった場合に底弁1
1 〜18n を緊急遮断する緊急遮断装置38が設けら
れている。この緊急遮断装置38は、タンクローリ車1
1の後部に設けられた緊急操作レバー40がリンク機構
42を介して底弁181 〜18n に連結されている。そ
のため、緊急操作レバー40が回動操作されると、全て
の底弁181 〜18n が閉弁する。
【0024】また、緊急遮断装置38は、リンク機構4
2を駆動するアクチュエータ部44を有する。このアク
チュエータ部44は、例えばエアシリンダからなり、荷
卸し時に地下タンク28〜30でオーバーフローのおそ
れがあるとき、給油所の液面計コントローラ34から出
力される異常信号により駆動され、全ての底弁181
18n を自動的に閉弁させるものである。
【0025】ここで、緊急遮断装置38のアクチュエー
タ部44の構成について説明する。図2は緊急遮断装置
38を拡大して示す構成図である。図2に示されるよう
に、ハッチ12の底部に設けられた底弁18は、ハッチ
12の上部に設けられた操作ハンドル46と、操作ハン
ドル46の弁軸48の下端に設けられた第1弁体50
と、ハッチ12の下部に取り付けられた弁本体52と、
第1弁体50が離着座する第1弁座54と、リンク機構
42により回動する第2弁体56と、第2弁体56が離
着座する第2弁座58とを有する。
【0026】第1弁座54は、第2弁座58より上流に
位置している。また、第2弁座58の下流には吐出口2
0または21が連通される。第1弁体50は、操作ハン
ドル46の回動操作により昇降して第1弁座54に離着
座して開弁または閉弁動作する。また、第2弁体56
は、緊急閉弁用の弁体で、軸57により回動可能に支持
されており、通常は開弁位置に保持されている。緊急操
作レバー40は、軸40aにより回動可能に支持されて
おり、回動操作により第2弁体56を閉弁位置に回動し
て第2弁座58に着座する。
【0027】また、リンク機構42は、緊急操作レバー
40に連結された第1のリンク60と、第1のリンク6
0の端部に連結され、軸62aに回動可能に支持された
第2のリンク62と、第2のリンク62の他端に連結さ
れた第3のリンク64と、第3のリンク64の先端に連
結されて軸66aに回動可能に支持された第4のリンク
66とからなる。そして、第4のリンク66の他端が第
2弁体56に結合されている。
【0028】また、第2のリンク62を支持する軸68
は、他のハッチの底弁のリンク機構(図示せず)に連結
されており、緊急操作レバー40による操作量が他の底
弁のリンク機構にも伝達されるようになっている。その
ため、何らかの異常が発生した場合、緊急操作レバー4
0が時計方向に回動操作されると、第2のリンク62が
反時計方向に回動され、且つ第4のリンク66及び第2
弁体56が時計方向に回動して各ハッチの底弁181
18n を同時に遮断して油液の荷卸しを停止する。
【0029】アクチュエータ部44は、エアシリンダか
らなり、内部がピストン70により左室72aと右室7
2bとに画成されている。また、ピストン70は、ピス
トンロッド74と一体に設けられ、ピストンロッド74
の端部には第1のリンク60に摺動可能に嵌合された当
接部76が設けられている。そして、第1のリンク60
の中間位置には、当接部76が当接するための鍔部78
が設けられている。
【0030】この鍔部78は、当接部76の摺動方向に
位置するように設けられており、緊急操作レバー40が
時計方向に回動操作されたときは、当接部76から離間
する方向に移動する。そのため、緊急操作レバー40
は、アクチュエータ部44とは独立に回動操作すること
ができる。通常、アクチュエータ部44の左室72a
は、電磁四方弁80のaポートに連通され、右室72b
は電磁四方弁80のbポートに連通されている。そし
て、電磁四方弁80のcポートは大気開放となってお
り、電磁四方弁80のdポートは空気源としてのコンプ
レッサ82に連通されている。
【0031】そして、電磁四方弁80の駆動部80a
は、荷卸しコンピュータ36に接続されており、荷卸し
コンピュータ36からの制御信号により励磁されると、
各ポートa〜dに連通を切り替える。通常、電磁四方弁
80は、aポートとcポートとを連通すると共に、bポ
ートとdポートとを連通している。従って、通常は、ア
クチュエータ部44の右室72bにコンプレッサ82か
らの圧縮空気が供給され、且つ左室72aが大気圧とな
っている。そのため、ピストン70は、アクチュエータ
部44の左側に位置しており、当接部76が第1のリン
ク60に設けられた鍔部78を押圧していない。
【0032】また、アクチュエータ部44は、ピストン
70の動作位置を検出するための検出スイッチ84が設
けられている。この検出スイッチ84は、ピストン70
が動作前の位置、すなわち第2弁体56が第2弁座58
から離座した開弁位置に保持されていることを検出し、
その検出信号を荷卸しコンピュータ36に出力してい
る。従って、検出スイッチ84は、ピストン70が右方
向に駆動されて第2弁体56が第2弁座58に着座する
閉弁位置に回動すると、ピストンロッド74に設けられ
た当接部76が当接してオンからオフに切り替わる。
【0033】ここで、例えば液面計コントローラ34か
らオーバーフローの異常信号が出力された場合、荷卸し
コンピュータ36は、電磁四方弁80の駆動部80aに
緊急遮断信号を出力する。図3は緊急遮断装置38の緊
急遮断動作を説明するための構成図である。図3に示さ
れるように、荷卸しコンピュータ36から異常検出信号
またはテスト用駆動信号が出力されると、電磁四方弁8
0は、aポートとdポートとを連通すると共に、bポー
トとcポートとを連通するように切り替わる。
【0034】これにより、アクチュエータ部44の左室
72aにコンプレッサ82からの圧縮空気が供給され、
且つ右室72bが大気圧となる。そのため、ピストン7
0は、アクチュエータ部44の右方向に摺動してピスト
ンロッド74及び当接部76を同方向に駆動する。その
結果、当接部76は、第1のリンク60に設けられた鍔
部78に当接し、第1のリンク60を右方向に駆動す
る。
【0035】よって、荷卸し時に異常が発生した場合、
リンク機構42は、アクチュエータ部44により閉弁方
向に駆動され、第2のリンク62が反時計方向に回動さ
れ、且つ第4のリンク66及び第2弁体56が時計方向
に回動して第2弁体56が底弁181 〜18n の第2弁
座58に着座して底弁181 〜18n を閉弁する。この
ため、各ハッチ121 〜12n の底弁181 〜18
n は、自動的に遮断されて油液の荷卸しを停止する。
【0036】図4はタンクローリ車の制御系のブロック
図である。図4に示されるように、荷卸しコンピュータ
36は、タンクローリ車11に搭載されたハッチ液面計
161 〜16n と、吐出弁22,23と、電磁四方弁8
0の駆動部80aと、コンプレッサ82と接続されてい
る。また、タンクローリ車11が給油所に到着すると、
荷卸しコンピュータ36は、通信ケーブル35を介して
地下タンク28〜30の液面計コントローラ34と、荷
卸しホース24,26を介して地下タンク28〜30の
油種キー28b〜30bと接続される。
【0037】そのため、荷卸しコンピュータ36には、
ハッチ液面計161 〜16n から各ハッチ121 〜12
n の積込み量(残油量)が入力されると共に、液面計コ
ントローラ34から地下タンク28〜30の貯蔵量が入
力される。また、荷卸しコンピュータ36には、油種キ
ー28b〜30bから送信された油種コードが入力され
る。そして、荷卸しコンピュータ36では、荷卸しされ
るハッチの油種と当該地下タンクの油種とが一致したと
き、荷卸しホース24,26が接続された吐出弁22,
23を開弁させる。
【0038】図5(A)(B)は液面計のタンク番号一
覧を油種キー一覧に変換する割り付け処理を説明するた
めの概念図である。荷卸しコンピュータ36は、油種キ
ー28b〜30bからの情報に基づいて、図5(A)に
示される液面計のタンク番号一覧86を図5(B)に示
されるように、油種キー一覧88として割り付け処理を
行う。
【0039】この油種キー28b〜30bの割り付け処
理により、各油種毎の番号が割り付けられ、同一油種が
連番で表示されるように地下タンク28〜30の油種一
覧88を並べ変える。従って、各地下タンク28〜30
の注油口28a〜30aに設けられた各油種キー28b
〜30bの抵抗値は、各地下タンク28〜30のタンク
番号順ではなく、油種毎の番号を付与された状態に設定
される。
【0040】このように、各地下タンク28〜30の情
報を油種毎の番号によって割り付けると、油種順に各地
下タンク28〜30の情報をみることができるので、荷
卸し作業を行う際に同一油種の地下タンク28〜30を
把握しやすい。そのため、荷卸し作業を行う際、荷卸し
ホース24,26を別の油種の地下タンク28〜30に
接続するといった作業ミスが起こりにくい。
【0041】図6乃至図9は荷卸しコンピュータ36が
実行する処理を説明するためのフローチャートである。
図6に示されるように、タンクローリ車11に搭載され
た荷卸しコンピュータ36は、ステップS11(以下
「ステップ」を省略する)で電源スイッチ(図示せず)
がオンに操作されると、S12に進み、電磁四方弁80
の駆動部80aにテスト用駆動信号を出力して緊急遮断
装置38の電磁四方弁80を切替えさせる。すなわち、
荷卸しコンピュータ36からのテスト用駆動信号が出力
されると、電磁四方弁80は、aポートとdポートとを
連通すると共に、bポートとcポートとを連通するよう
に切り替わる。
【0042】これにより、アクチュエータ部44の左室
72aにコンプレッサ82からの圧縮空気が供給され、
且つ右室72bが大気圧となる。そのため、ピストン7
0は、アクチュエータ部44の右方向に摺動してピスト
ンロッド74及び当接部76を同方向に駆動する。その
結果、当接部76は、第1のリンク60に設けられた鍔
部78を押圧しながら第1のリンク60を右方向に駆動
する。
【0043】よって、リンク機構42は、アクチュエー
タ部44により試験的に閉弁方向に駆動され、第2のリ
ンク62が反時計方向に回動され、且つ第4のリンク6
6及び第2弁体56が時計方向に回動して第2弁体56
が底弁181 〜18n の第2弁座58に着座して底弁1
1 〜18n を閉弁する。このように、アクチュエータ
部44が閉弁動作すると、当接部76が検出スイッチ8
4の可動接片に当接して検出スイッチ84がオンにな
り、検出スイッチ84から検出信号が出力される。その
ため、検出スイッチ84から検出信号により底弁181
〜18n が閉弁動作したことを検出できる。次のS13
では、センサとしての検出スイッチ84の検出信号を受
信したかどうかをチェックする。
【0044】S13において、検出スイッチ84がオフ
のままで検出スイッチ84から検出信号が出力されてい
ないときは、ピストン70及びピストンロッド74が駆
動されていないので、S14に進み、緊急遮断装置38
の点検を行うように指示する(報知手段)。続いて、S
15では、緊急遮断装置38の点検を確認する。その後
は、上記S12に戻る。
【0045】また、上記S13において、検出スイッチ
84がオンとなって検出信号が出力されているときは、
ピストン70及びピストンロッド74が駆動されている
ので、底弁181 〜18n を閉弁させたものと判断し、
S16に進む。このS16では、タンクローリ車11が
アース接続されたかどうかをチェックする。そして、ア
ース接続が完了しているときは、S17に進み、給油所
の液面計コントローラ34を荷卸しコンピュータ36に
接続するかどうかを表示する。
【0046】続いて、S18では、液面計コントローラ
34が通信ケーブル35を介して荷卸しコンピュータ3
6に接続されたかどうかをチェックする。このS18に
おいて、液面計コントローラ34が接続されないとき
は、S19に進み、荷卸しコンピュータ36の「取消」
釦がオンに操作されたことを確認する。そして、「取
消」釦がオンに操作されると、今回の処理を終了させ
る。
【0047】また、S18において、液面計コントロー
ラ34が通信ケーブル35を介して荷卸しコンピュータ
36に接続されたときは、S20に進み、荷卸しコンピ
ュータ36の「確認」釦がオンに操作されたかどうかを
チェックする。そして、「確認」釦がオンに操作される
と、図7のS21に進む。S21では、液面計コントロ
ーラ34に接続された通信ケーブル35を介して全地下
タンク28〜30の情報を読み込む。尚、液面計コント
ローラ34から転送されるデータとしては、接続タンク
数、各地下タンク28〜30の油種、各地下タンク28
〜30の液面計32の状況、各地下タンク28〜30の
全容量、各地下タンク28〜30の空き容量等がある。
【0048】S22では、液晶部(図示せず)に各地下
タンク28〜30の情報を一覧にして表示させると共に
「確認キーを押して下さい」といったメッセージを表示
させる。尚、各地下タンク28〜30の情報の一覧とし
ては、例えば図10に示されるような表示内容89aと
なる。次のS23では、「確認」釦が押されたかどうか
をチェックする。S23において、「確認」釦が押され
ると、S24に進み、各ハッチ121 〜12n 毎の積荷
油種・数量のハッチデータ一覧を表示させる。ハッチデ
ータ一覧としては、例えば図11に示されるような表示
内容89aなる。
【0049】そして、上記図10に示す各地下タンク2
8〜30の情報に基づいて、図5(A)に示す液面計の
タンク番号一覧86を図5(B)に示す油種キー一覧8
8として割り付け処理を行う。続いて、S25では、荷
卸しホース24または26が接続された吐出口20また
は21の荷卸し「開始」釦がオンに操作されたかどうか
をチェックする。そして、S25において、荷卸しホー
ス24または26が接続された吐出口20または21の
荷卸し「開始」釦がオンに操作されると、S26に進
み、油種キー28b〜30bから得られた地下タンク2
8〜30の油種と荷卸しするハッチ12の油種とが一致
しているかどうか照合する。
【0050】次のS27では、上記S26での照合結果
が油種一致かどうかをチェックする。このS27におい
て、照合結果が油種不一致の場合、S28に進み、荷卸
しされる地下タンク28〜30の油種と荷卸しするハッ
チ12の油種とが一致するように荷卸しホース24また
は26の接続変更を指示する。その後、上記S25に戻
り、S25以降の処理を再度実行する。
【0051】また、S27において、照合結果が油種一
致の場合、S29に進み、例えば荷卸しするハッチ12
の荷卸し量と指定された地下タンク28の空き容量を比
較する。また、上記S30において、ハッチ液面計16
1 〜16n による測定されたハッチ12からの荷卸し量
が地下タンク28の空き容量より多いときは、S31に
移行して荷卸しを禁止すると共に、警報及び表示等によ
り運転者に報知する。従って、荷卸し禁止により緊急遮
断装置38が閉止動作する。すなわち、荷卸しコンピュ
ータ36からの異常検出信号が出力されると、電磁四方
弁80は、aポートとdポートとを連通すると共に、b
ポートとcポートとを連通するように切り替わる。
【0052】これにより、アクチュエータ部44の左室
72aにコンプレッサ82からの圧縮空気が供給され、
且つ右室72bが大気圧となる。そのため、ピストン7
0は、アクチュエータ部44の右方向に摺動してピスト
ンロッド74及び当接部76を同方向に駆動する。その
結果、当接部76は、第1のリンク60に設けられた鍔
部78を右方向に押圧し、第1のリンク60を右方向に
駆動すると共に、検出スイッチ84を押圧する。そのた
め、閉弁動作の検出信号が検出スイッチ84から出力さ
れる(図3参照)。
【0053】よって、リンク機構42は、アクチュエー
タ部44により閉弁方向に駆動され、第2のリンク62
が反時計方向に回動され、且つ第4のリンク66及び第
2弁体56が時計方向に回動して第2弁体56が底弁1
1 〜18n の第2弁座58に着座して底弁181 〜1
n の全てを同時に閉弁する。これにより、荷卸しされ
る当該地下タンク28で油液が溢れるオーバフローが防
止される。
【0054】次のS32では、ハッチ12からの荷卸し
量より空き容量の大きい地下タンク28へ荷卸しホース
24または26を接続するようにホース接続変更を表示
部に表示する。これにより、作業者は、S32で表示さ
れた指示にしたがって荷卸しホース24または26の接
続をやり直す。そして、荷卸しコンピュータ36は、前
述したS25に戻り、S25以降の処理を実行する。
【0055】また、上記S30において、当該ハッチ1
2からの荷卸し量が地下タンク28の空き容量より少な
いときは、S33に進む。S33では、指定されたハッ
チ12の底弁18に対応する吐出弁22または23が開
弁される。そして、底弁18の操作ハンドル46が開弁
方向に操作されると、第1弁体50が弁座54から離座
して開弁状態となる。そのため、当該ハッチ12の油液
は、底弁18及び荷卸しホース24または26を介して
地下タンク28〜30のいずれかに荷卸しされる。ま
た、荷卸しが開始された当該ハッチ12の状態欄の表示
を「荷卸」に変更する。
【0056】例えば、ハッチ12からの荷卸し量が地下
タンク28の空き容量より多いときは、荷卸しを禁止す
るため、荷卸し中に地下タンク28の液面がオーバーフ
ローレベルを越えてしまうことがなく、油液が地下タン
ク28の注油口28aからオーバーフローすることを防
止できる。次の、S34では、荷卸しが行われている当
該地下タンク28に設けられた液面計32の計測値が上
限警報レベルに達したかどうかをチェックする。このS
34において、当該地下タンク28に設けられた液面計
32の計測値が上限警報レベルに達していないときはS
35に進み、液面計32の計測値がオーバーフローレベ
ルに達したかどうかをチェックする。S35において、
当該地下タンク28に設けられた液面計32の計測値が
オーバーフローレベルに達していないときはS36に進
み、液面計32で異常が発生しているかどうかをチェッ
クする。
【0057】S36において、液面計32から異常値
(例えば荷卸し開始しているのに液面検出値が上昇しな
い等)が検出されていないときは、液面計32が正常で
あると判断してS37に進む。このS37では、当該地
下タンク28への荷卸しが完了したかどうかをチェック
する。このS37において、当該ハッチからの荷卸しが
完了しているときは、今回の荷卸しの制御を終了する。
【0058】また、S37において、当該ハッチからの
荷卸しが完了していないときは、上記S34に戻り、S
34〜S37の処理を繰り返す。しかし、上記S34に
おいて、当該地下タンク28に設けられた液面計32の
計測値が上限警報レベルに達したときは、地下タンク2
8が満タン状態であるのでS38に移行して荷卸しを禁
止する。これと共に、上記S31のときと同様に荷卸し
禁止により緊急遮断装置38が閉止動作する。すなわ
ち、荷卸しコンピュータ36から異常検出信号が出力さ
れると、電磁四方弁80が切り替わってアクチュエータ
部44のピストン70が摺動してピストンロッド74及
び当接部76が第1のリンク60を右方向に駆動する
(図3参照)。
【0059】よって、リンク機構42は、アクチュエー
タ部44により閉弁方向に駆動され、第2のリンク62
が反時計方向に回動され、且つ第4のリンク66及び第
2弁体56が時計方向に回動して第2弁体56が底弁1
1 〜18n の第2弁座58に着座して底弁181 〜1
n の全てを同時に閉弁する。これにより、荷卸しされ
る当該地下タンク28で油液が溢れるオーバフローが防
止される。
【0060】また、上記S35において、荷卸しされる
当該地下タンク28に設けられた液面計28の計測値が
上限警報レベルを越えてオーバーフローレベルに達した
ときは、油液が当該地下タンク28の注油口28aから
オーバーフローするおそれがあるので、S38に移行し
て荷卸しを禁止する。また、上記S36において、当該
地下タンク28に設けられた液面計32の計測値が異常
値であるときは、液面計32で何らかの故障が発生した
ものと判断してS38に移行して荷卸しを禁止する。そ
の後、上記S25に戻り、S25以降の処理を再度行
う。
【0061】このように上記S30において、当該ハッ
チ12からの荷卸し量が地下タンク28の空き容量より
少ないことを確認した後もS34で上限警報レベルに達
したかどうかをチェックし、さらにS35でオーバーフ
ローレベルに達したかどうかをチェックするため、より
確実にオーバーフローを防止できる。従って、上記S3
0において、当該ハッチ12からの荷卸し量が当該地下
タンク28の空き容量より少ないことを確認した後、万
が一荷卸し中に地下タンク28の液面が上限警報レベル
あるいはオーバーフローレベルに達してもタンクローリ
車11の底弁18を緊急に閉弁させて油液が地下タンク
28の注油口28aからオーバーフローすることを防止
でき、タンクローリ車11の荷卸し作業を安全、且つ正
確に行うことができる。
【0062】図12は、本発明の変形例を説明するため
のブロック図である。図12に示されるように、タンク
ローリ車に搭載される緊急遮断装置90は、エアシンダ
911 〜91n の駆動力により底弁921 〜92n を開
閉する構成である。制御回路93には、各底弁921
92n を個別に開弁させる底弁開スイッチ941 〜94
n と、各底弁921 〜92n を個別に閉弁させる底弁閉
スイッチ951 〜95n と、緊急に全底弁921 〜92
n を閉弁させる緊急遮断スイッチ96とが接続されてい
る。
【0063】制御回路93は、底弁開スイッチ941
94n の何れかがオンに操作されると、対応する三方電
磁弁971 〜97n の何れかに開弁信号を出力する。開
弁信号を受信した三方電磁弁971 〜97n は、空気源
100に連通されたポートaと、エアシンダ911 〜9
n に連通されたポートbと、大気開放とされたポート
cとを有する。
【0064】そして、三方電磁弁971 〜97n は、通
常、ポートbとcとを連通しており、底弁開スイッチ9
1 〜94n がオンに操作されると、ポートaとcとを
連通するように切り換わり、空気源100からの圧縮空
気を対応するエアシンダ91 1 〜91n に供給してピス
トンロッド991 〜99n を駆動させる。タンクローリ
車の各ハッチ底部に設けられた底弁921 〜92n は、
弁体(図示せず)がバネ力で閉弁するよう構成されてお
り、リンク機構981 〜98n により弁体が開弁方向に
押圧される開弁し、リンク機構981 〜98n の押圧が
解除されると弁体が閉弁するようなっている。そして、
リンク機構981 〜98nは、エアシンダ911 〜91
n のピストンロッド991 〜99n に連結されている。
【0065】そのため、例えば底弁開スイッチ941
オンに操作されると、エアシンダ911 に圧縮空気が供
給されてピストンロッド991 が駆動され、底弁921
の弁体が開弁方向に押圧されて当該ハッチの荷卸しが開
始される。また、荷卸し中に底弁閉スイッチ951 がオ
ンに操作されると、対応する三方電磁弁971 がポート
bとcとを連通するように切り換わり、エアシンダ91
1が大気圧に減圧されて底弁921 の弁体が閉弁動作す
る。
【0066】また、荷卸し中に緊急遮断スイッチ96が
オンに操作されると、全ての三方電磁弁971 〜97n
がポートbとcとを連通するように切り換わり、全ての
エアシンダ911 〜91n が大気圧に減圧されて各底弁
921 〜92n の弁体が同時に閉弁動作する。また、制
御回路93は、前述した実施の形態と同様に、給油所の
地下タンクに設けられた液面計の計測値が上限警報レベ
ルに達したときは、荷卸しを禁止して緊急遮断装置90
を閉止動作させる。すなわち、異常検出信号が制御回路
93に入力されると、緊急遮断スイッチ96がオンに操
作された場合と同様に全ての底弁921 〜92n が閉弁
される。
【0067】そのため、短時間で確実に全ての底弁92
1 〜92n を閉弁させることができるので、異常発生時
の安全性が確保できると共に、荷卸し作業の信頼性を高
めることができる。尚、上記実施の形態では、アクチュ
エータ部44にエアシンダを用いた構成を一例として説
明したが、これに限らず、エアシンダの代わりにエア式
モータや電動式モータ等を用いて各ハッチ121 〜12
n の底部に設けられた底弁181 〜18n を緊急に閉弁
させることもできる。
【0068】また、上記実施の形態では、緊急遮断スイ
ッチ96がオンされると三方電磁弁971 〜97n のポ
ートcからエアシンダ911 〜91n の圧縮空気が大気
開放される構造としたが、これに限らず、例えば三方電
磁弁971 〜97n の代わりに二方向の開閉を行う電磁
弁を各エアシンダ911 〜91n に対応させて設け、さ
らに複数の電磁弁と空気源100との間を連通する管路
に三方電磁弁を設ける構成としても良い。この場合、複
数の電磁弁と空気源100との間に配設された三方電磁
弁だけを切り換えることにより、開弁動作中の各エアシ
ンダ911 〜91n への圧縮空気の供給を遮断すると共
に、各エアシンダ911 〜91n の圧縮空気を大気開放
して全ての底弁921 〜92n を閉弁させることができ
る。エアシンダ911 〜91n の圧縮空気を大気開放す
る構造としても良い。
【0069】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、緊急遮断機構を駆動して複数の底弁を閉弁させるア
クチュエータを設け、底弁を開弁させて荷卸していると
き、外部信号の入来によりアクチュエータを作動させて
複数の底弁を全て閉弁方向に駆動することで開弁中の底
弁を全て閉弁させるため、例えば荷卸し中に異常が発生
した場合、その検知信号により自動的に全ての底弁を閉
弁することができる。
【0070】そのため、手動で緊急遮断装置を動作して
開弁中の全ての底弁を閉弁させる場合よりも短時間で確
実に開弁中の全ての底弁を閉弁させることができるの
で、異常発生時の安全性が確保できると共に、荷卸し作
業の信頼性を高めることができる。また、タンクローリ
車に搭載された既存の装置にアクチュエータを付加する
という比較的簡単な改造を行うだけで、信頼性の高い装
置に改良することができる。
【0071】また、請求項2記載の発明によれば、底弁
を開弁させて荷卸しているとき、外部信号の入来により
複数の底弁を全て閉弁方向に駆動することで開弁中の底
弁を全て閉弁させるように複数のアクチュエータを全て
作動させるため、例えば荷卸し中に異常が発生した場
合、その検知信号により自動的に開弁中の全ての底弁を
閉弁することができる。よって、短時間で確実に閉弁中
の全ての底弁を閉弁させることができるので、異常発生
時の安全性が確保できると共に、荷卸し作業の信頼性を
高めることができる。
【0072】また、請求項3記載の発明によれば、アク
チュエータを作動させる信号を出力したのに検出手段か
らの信号を検出しない場合、報知手段によってその旨を
報知するため、アクチュエータの作動状況を監視して確
実に作動したことを確認できると共に、アクチュエータ
が作動しないことを報知して作業者に知らせることがで
きる。そのため、アクチュエータの作動異常を報知する
ことで人為的対処を促すことができ、異常発生時の安全
性が確保できると共に、荷卸し作業の信頼性を高めるこ
とができる。
【0073】また、請求項4記載の発明によれば、所定
のタイミングでアクチュエータを試験的に作動させて緊
急遮断機構による閉弁作動を検出手段により確認するた
め、アクチュエータの作動及び緊急遮断機構による閉弁
動作を予めテストして確実に作動することを確認でき
る。そのため、異常発生時の安全性が確保できると共
に、荷卸し作業の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるタンクローリ車の緊急遮断装置の
一実施例を示す概略構成図である。
【図2】緊急遮断装置38を拡大して示す構成図であ
る。
【図3】緊急遮断装置38の緊急遮断動作を説明するた
めの構成図である。
【図4】タンクローリ車の制御系のブロック図である。
【図5】液面計のタンク番号一覧を油種キー一覧に変換
する割り付け処理を説明するための概念図である。
【図6】荷卸しコンピュータ36が実行する処理を説明
するためのフローチャートである。
【図7】図6の処理に続いて実行される処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図8】図7の処理に続いて実行される処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】図8の処理に続いて実行される処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図10】各地下タンクの情報の一覧を示す図である。
【図11】ハッチデータの一覧を示す図である。
【図12】本発明の変形例を説明するためのブロック図
である。
【図13】従来の緊急遮断装置の一例を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
11 タンクローリ車 121 〜12n ハッチ 14 タンク 161 〜16n ハッチ液面計 181 〜18n 底弁 20,21 吐出口 22,23 吐出弁 24,26 荷卸しホース 28〜30 地下タンク 32 液面計 34 液面計コントローラ 36 荷卸しコンピュータ 38,90 緊急遮断装置 40 緊急操作レバー 42 リンク機構 44 アクチュエータ部 46 操作ハンドル 50 第1弁体 52 弁本体 56 第2弁体 60 第1のリンク 62 第2のリンク 64 第3のリンク 66 第4のリンク 70 ピストン 74 ピストンロッド 76 当接部 78 鍔部 80 電磁四方弁 82 コンプレッサ 84 検出スイッチ 86 タンク番号一覧 88 油種キー一覧 911 〜91n エアシンダ 921 〜92n 底弁 93 制御回路 971 〜97n 三方電磁弁 981 〜98n リンク機構 991 〜99n ピストンロッド 100 空気源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が積み込まれる複数のハッチと、 各ハッチの底部に設けられ、該ハッチに積み込まれた油
    液を荷卸しするとき開弁される複数の底弁と、 該複数の底弁を同時に閉弁させる緊急遮断機構と、 を備えてなるタンクローリ車の緊急遮断装置において、 前記緊急遮断機構を駆動して前記複数の底弁を閉弁させ
    るアクチュエータと、 前記底弁を開弁させて荷卸しているとき、外部信号の入
    来により前記複数の底弁を全て閉弁させるように前記ア
    クチュエータを作動させる制御手段と、 を備えてなることを特徴とするタンクローリ車の緊急遮
    断装置。
  2. 【請求項2】 油液が積み込まれる複数のハッチと、 各ハッチの底部に設けられ、該ハッチに積み込まれた油
    液を荷卸しするとき開弁される複数の底弁と、 該複数の底弁を個別に開弁または閉弁駆動する複数のア
    クチュエータと、 前記底弁を開弁させて荷卸しているとき、外部信号の入
    来により前記複数の底弁を全て閉弁させるように前記複
    数のアクチュエータを全て作動させる制御手段と、 を備えてなることを特徴とするタンクローリ車の緊急遮
    断装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載のタンクローリ車の緊
    急遮断装置であって、 前記アクチュエータの作動を検出する検出手段と、 該検出手段から出力される信号に基づいて前記アクチュ
    エータの作動状況を報知する報知手段と、を備え、 前記制御手段は、前記アクチュエータを作動させる信号
    を出力したときに前記検出手段からの信号を検出しない
    場合、前記報知手段によってその旨を報知することを特
    徴とするタンクローリ車の緊急遮断装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載のタンクローリ車の緊
    急遮断装置であって、 前記制御手段は、所定のタイミングで前記アクチュエー
    タを作動させて前記緊急遮断機構による閉弁作動を前記
    検出手段により確認することを特徴とするタンクローリ
    車の緊急遮断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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