JP2014113895A - ハイブリッド車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチ装置がスリップしているときの回転機の回転数の変動を抑制することができるハイブリッド車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】機関と、回転機と、機関および回転機と駆動輪とを断接するクラッチと、を備え、回転機を動力源として走行する場合にクラッチがスリップしている(S30−Y)ときのクラッチのトルク容量が機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化する(S40−Y、S50,S60)。発進時や低車速時(S20−Y)にクラッチをスリップさせるようにしてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両用駆動装置に関する。
従来、回転機を動力源として走行することができる車両がある。例えば、特許文献1には、モータの三相コイルのうち特定の一相にだけ電流が集中してモータやインバータが過熱するおそれがあると判断し、入力したモータ電流に基づいてモータから出力されているモータトルクを推定し、推定したモータトルクに基づいて駆動軸に出力されている出力トルクを推定し、推定した出力トルクと設定した要求トルクとに基づいて対応するブレーキの係合トルクを設定し、設定した係合トルクをもって対応するブレーキをフリクション係合する動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法の技術が開示されている。
特許第4038215号公報
クラッチ装置がスリップしているときの回転機の回転数の変動を抑制できることが望ましい。例えば、機関と、回転機と、機関および回転機と駆動輪とを断接するクラッチとを備えた車両において、回転機を動力源とし、かつクラッチがスリップして走行しているときに、機関の回転数の変動によって回転機の回転数が変動してしまうことを抑制できることが好ましい。
本発明の目的は、クラッチ装置がスリップしているときの回転機の回転数の変動を抑制することができるハイブリッド車両用駆動装置を提供することである。
本発明のハイブリッド車両用駆動装置は、機関と、回転機と、前記機関および回転機と駆動輪とを断接するクラッチと、を備え、前記回転機を動力源として走行する場合に前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量が前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化することを特徴とする。
上記ハイブリッド車両用駆動装置において、発進時に前記クラッチをスリップさせているときに、前記クラッチのトルク容量が前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化することが好ましい。
上記ハイブリッド車両用駆動装置において、低車速時に前記クラッチをスリップさせているときに、前記クラッチのトルク容量が前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化することが好ましい。
上記ハイブリッド車両用駆動装置において、前記機関のイナーシャ分のトルクを前記回転機のトルクによって補償しないときに、前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量を前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化させることが好ましい。
上記ハイブリッド車両用駆動装置において、更に、遊星歯車機構を備え、前記回転機は、第一回転機および第二回転機を含み、前記遊星歯車機構のサンギアに前記第一回転機が、キャリアに前記機関が、リングギアに前記第二回転機および前記駆動輪が接続され、前記クラッチは、前記第二回転機と前記駆動輪とを断接し、前記第二回転機を動力源として走行する場合に前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量が前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化することが好ましい。
上記ハイブリッド車両用駆動装置において、前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量は、更に、前記第一回転機のイナーシャ分のトルクに応じて変化することが好ましい。
上記ハイブリッド車両用駆動装置において、前記機関のイナーシャ分のトルクおよび前記第一回転機のイナーシャ分のトルクを前記第二回転機のトルクによって補償しないときに、前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量を前記機関および前記第一回転機のイナーシャ分のトルクに応じて変化させることが好ましい。
上記ハイブリッド車両用駆動装置において、前記クラッチをスリップさせているときの前記回転機の回転数を一定の回転数に維持することが好ましい。
上記ハイブリッド車両用駆動装置において、更に、有段式の自動変速機を備え、前記クラッチは、前記自動変速機の変速用のクラッチであることが好ましい。
本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置は、機関および回転機と駆動輪とを断接するクラッチを備え、回転機を動力源として走行する場合にクラッチがスリップしているときのクラッチのトルク容量が機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化する。本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置によれば、クラッチ装置がスリップしているときの回転機の回転数の変動を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態の制御に係るフローチャートである。 図2は、実施形態に係る車両のスケルトン図である。 図3は、実施形態に係る車両の入出力関係図である。 図4は、実施形態に係る変速部の係合表を示す図である。 図5は、実施形態の動作点変更制御に係る共線図である。 図6は、バッテリ充電が制限されているときの共線図である。 図7は、車両の模式図である。 図8は、第二回転機のフィードバック制御に係るブロック線図である。 図9は、第一クラッチのフィードバック制御に係るブロック線図である。 図10は、実施形態の制御に係るタイムチャートである。 図11は、実施形態の第1変形例に係る車両の概略構成のスケルトン図である。
以下に、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図10を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、ハイブリッド車両用駆動装置に関する。図1は、実施形態の制御に係るフローチャート、図2は、実施形態に係る車両のスケルトン図、図3は、実施形態に係る車両の入出力関係図、図4は、実施形態に係る変速部の係合表を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る車両100は、動力源としてエンジン1、第一回転機MG1および第二回転機MG2を有するハイブリッド車両である。車両100は、外部電源により充電可能なプラグインハイブリッド車両であってもよい。図2および図3に示すように、車両100は、エンジン1、遊星歯車機構10、第一回転機MG1、第二回転機MG2、変速部30、HV_ECU50、MG_ECU51およびエンジンECU52を含んで構成されている。
また、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1と、第一回転機MG1と、第二回転機MG2と、変速部30の第一クラッチCt1とを含んで構成されている。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、さらに各ECU50,51,52を含んで構成されてもよい。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、FF(前置きエンジン前輪駆動)車両あるいはRR(後置きエンジン後輪駆動)車両等に適用可能である。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、例えば、軸方向が車幅方向となるように車両100に搭載される。
機関であるエンジン1は、燃料の燃焼エネルギーを回転軸1aの回転運動に変換して出力する。エンジン1の回転軸1aは、ダンパ1bを回して入力軸2と接続されている。入力軸2は、動力伝達部の入力軸である。入力軸2は、エンジン1の回転軸1aと同軸上かつ回転軸1aの延長線上に配置されている。入力軸2は、遊星歯車機構10の第一キャリア14と接続されている。
遊星歯車機構10は、差動部であり、エンジン1の動力を分割する動力分割機構として機能することができる。実施形態の遊星歯車機構10は、シングルピニオン式であり、第一サンギア11、第一ピニオンギア12、第一リングギア13および第一キャリア14を有する。
第一リングギア13は、第一サンギア11と同軸上であってかつ第一サンギア11の径方向外側に配置されている。第一ピニオンギア12は、第一サンギア11と第一リングギア13との間に配置されており、第一サンギア11および第一リングギア13とそれぞれ噛み合っている。第一ピニオンギア12は、第一キャリア14によって回転自在に支持されている。第一キャリア14は、入力軸2と連結されており、入力軸2と一体回転する。従って、第一ピニオンギア12は、入力軸2と共に入力軸2の中心軸線周りに回転(公転)可能であり、かつ第一キャリア14によって支持されて第一ピニオンギア12の中心軸線周りに回転(自転)可能である。
第一サンギア11は、第一回転機MG1の回転軸15に接続されており、第一回転機MG1のロータと一体回転する。第一リングギア13は、第二回転機MG2の回転軸16に接続されており、第二回転機MG2のロータと一体回転する。回転軸16には、出力ギア23が接続されている。出力ギア23は、中間ギア24と噛み合っている。また、中間ギア24には、変速部30の入力ギア31が噛み合っている。
第一回転機MG1および第二回転機MG2は、それぞれモータ(電動機)としての機能と、発電機としての機能とを備えている。第一回転機MG1および第二回転機MG2は、インバータを介してバッテリと接続されている。第一回転機MG1および第二回転機MG2は、バッテリから供給される電力を機械的な動力に変換して出力することができると共に、入力される動力によって駆動されて機械的な動力を電力に変換することができる。回転機MG1,MG2によって発電された電力は、バッテリに蓄電可能である。第一回転機MG1および第二回転機MG2としては、例えば、三相交流同期型のモータジェネレータを用いることができる。
エンジン1側から遊星歯車機構10を介して入力されるトルク、および第二回転機MG2の出力トルクは、回転軸16において合成されて出力ギア23から変速部30に出力される。本明細書では、回転軸16において合成されて出力ギア23から変速部30に出力されるトルクをAT入力トルクと称する。
変速部30は、入力ギア31、回転軸32、第一差動機構30A、第二差動機構30B、第一クラッチCt1、第二クラッチCt2、第一ブレーキBr1、第二ブレーキBr2、ワンウェイクラッチF1および出力ギア42を有する。変速部30は、前進4速の変速段を有する自動変速機(4AT)である。各クラッチCt1,Ct2および各ブレーキBr1,Br2は、摩擦係合式のクラッチ装置である。
第一差動機構30Aおよび第二差動機構30Bは、回転軸32と同軸上に配置されており、出力ギア42を挟んで軸方向において互いに対向している。第一差動機構30Aおよび第二差動機構30Bは、シングルピニオン式の遊星歯車機構である。第一差動機構30Aは、サンギア33、ピニオンギア34、リングギア35およびキャリア36を有する。第二差動機構30Bは、サンギア38、ピニオンギア39、リングギア40およびキャリア41を有する。第一差動機構30Aのサンギア33は、第一クラッチCt1を介して入力ギア31と接続され、キャリア36は出力ギア42と接続され、リングギア35は回転軸32と接続されている。第一クラッチCt1は、エンジン1及び回転機MG1,MG2と駆動輪47とを断接するクラッチである。
第二差動機構30Bのキャリア41は、回転軸32に接続されており、リングギア40は、出力ギア42に接続されている。回転軸32は、第二クラッチCt2を介して入力ギア31に接続されている。第一ブレーキBr1は、第二差動機構30Bのサンギア38の回転を規制するブレーキ装置である。第二ブレーキBr2は、回転軸32の回転を規制するブレーキ装置である。ワンウェイクラッチF1は、回転軸32の正回転方向の回転を許容し、負回転方向の回転を規制する一方向クラッチである。なお、正回転方向とは、車両100が前進走行するときの出力ギア42の回転方向である。
変速部30の出力ギア42は、中間ギア43と噛み合っている。中間ギア43は、差動装置44のデフリングギア45と噛み合っている。差動装置44は、左右の駆動軸46を介して駆動輪47と接続されている。
図4に示すように、1速変速段(1st)では、第一クラッチCt1が係合される。第一クラッチCt1が係合することで、入力ギア31と第一差動機構30Aのサンギア33とが接続される。ワンウェイクラッチF1が係合してリングギア35およびキャリア41が反力受けとして機能する。エンジン1側から入力ギア31に入力されるトルクは、サンギア33からキャリア36を介して出力ギア42に伝達される。なお、1速変速段において、第二ブレーキBr2が係合されてもよい。
2速変速段(2nd)では、第一クラッチCt1および第一ブレーキBr1が係合される。第一ブレーキBr1が係合することで、第二差動機構30Bのサンギア38の回転が規制される。サンギア38が反力受けとして機能し、入力ギア31から第一差動機構30Aのサンギア33に入力されるトルクを出力ギア42に伝達する。
3速変速段(3rd)では、第一クラッチCt1および第二クラッチCt2が係合される。第一差動機構30Aのサンギア33とリングギア35とが連結され、第一差動機構30Aの差動が規制される。入力ギア31から入力される回転は、変速されずに出力ギア42から出力される。
4速変速段(4th)では、第二クラッチCt2および第一ブレーキBr1が係合される。第一ブレーキBr1が係合することで、第二差動機構30Bのサンギア38の回転が規制される。サンギア38が反力受けとして機能し、入力ギア31から第二差動機構30Bのキャリア41に入力されるトルクをリングギア40から出力ギア42に伝達する。キャリア41の回転数よりもリングギア40の回転数が高回転となり、入力ギア31からキャリア41に入力される回転が増速されてリングギア40から出力ギア42に出力される。
後進変速段(Rev)では、第一クラッチCt1および第二ブレーキBr2が係合される。後進変速段では、第二回転機MG2が負トルクを出力して負回転し、車両100を後進させる。中立(N)では、全てのクラッチCt1,Ct2およびブレーキBr1,Br2が解放される。
図3に示すように、車両100は、HV_ECU50、MG_ECU51およびエンジンECU52を有する。各ECU50,51,52は、コンピュータを有する電子制御ユニットである。HV_ECU50は、車両100全体を統合制御する機能を有している。MG_ECU51およびエンジンECU52は、HV_ECU50と電気的に接続されている。
MG_ECU51は、第一回転機MG1および第二回転機MG2を制御することができる。MG_ECU51は、例えば、第一回転機MG1に対して供給する電流値や第一回転機MG1の発電量を調節し、第一回転機MG1の出力トルクを制御すること、および第二回転機MG2に対して供給する電流値や第二回転機MG2の発電量を調節し、第二回転機MG2の出力トルクを制御することができる。
エンジンECU52は、エンジン1を制御することができる。エンジンECU52は、例えば、エンジン1の電子スロットル弁の開度を制御すること、点火信号を出力してエンジン1の点火制御を行うこと、エンジン1に対する燃料の噴射制御等を行うことができる。エンジンECU52は、電子スロットル弁の開度制御、噴射制御、点火制御等によりエンジン1の出力トルクを制御することができる。
HV_ECU50には、車速センサ、アクセル開度センサ、エンジン回転数センサ、MG1回転数センサ、MG2回転数センサ、出力軸回転数センサ等が接続されている。これらのセンサから入力される信号により、HV_ECU50は、車速、アクセル開度、エンジン回転数Ne、第一回転機MG1の回転数(以下、単に「MG1回転数」とも記載する。)、第二回転機MG2の回転数(以下、単に「MG2回転数」とも記載する。)、出力軸(例えば、駆動軸46)の回転数等を取得することができる。これらの信号以外にも、HV_ECU50には、バッテリ状態SOCを示す信号、ATF温度を示す信号等が入力される。
HV_ECU50は、取得する情報に基づいて、車両100に対する要求駆動力や要求パワー、要求トルク等を算出することができる。HV_ECU50は、算出した要求値に基づいて、第一回転機MG1の出力トルク(以下、「MG1トルク」とも記載する。)Tg、第二回転機MG2の出力トルク(以下、「MG2トルク」とも記載する。)Tmおよびエンジン1の出力トルク(以下、「エンジントルク」とも記載する。)Teを決定する。HV_ECU50は、MG1トルクTgの指令値およびMG2トルクTmの指令値をMG_ECU51に対して出力する。また、HV_ECU50は、エンジントルクTeの指令値をエンジンECU52に対して出力する。
また、HV_ECU50は、変速部30の各クラッチCt1,Ct2やブレーキBr1,Br2に対する供給油圧(係合油圧)の指令値を出力する。図示しない油圧制御装置は、係合油圧の指令値に応じて、各クラッチCt1,Ct2やブレーキBr1,Br2に対する供給油圧を制御する。油圧制御装置は、係合油圧を調節することにより、各クラッチCt1,Ct2やブレーキBr1,Br2を解放状態、半係合状態、完全係合状態とすることができる。
車両100では、ハイブリッド(HV)走行あるいはEV走行を選択的に実行可能である。HV走行とは、エンジン1を動力源として車両100を走行させる走行モードである。HV走行では、エンジン1に加えて、更に第二回転機MG2を動力源としてもよい。
本実施形態に係る車両100では、第二回転機MG2が低回転でトルクを出力する際に、相変化がなくなり、1相に電流が流れ続ける場合がある。このときに、モータ巻き線やインバータのIGBT素子に電流が集中し、熱負荷が上がる可能性がある。こうした1相に電流が流れ続ける状態を単相ロックと称する。単相ロックによる過負荷の発生を抑制できることが望ましい。
本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、動作点(運転点)変更制御により単相ロックによる過負荷を抑制することができる。図5は、本実施形態の動作点変更制御に係る共線図である。共線図において、S1軸は、第一サンギア11の回転数を示し、C1軸は、第一キャリア14の回転数を示し、R1軸は、第一リングギア13の回転数を示す。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1および第二回転機MG2を動力源としてHV走行する場合、第一回転機MG1のトルク(反力トルク)をエンジントルクTeに対する反力受けとする。図5に示すように、第一回転機MG1は、負トルク(反力トルク)を出力して、エンジントルクTeに対する反力受けとして機能する。MG1トルクがエンジントルクTeに対する反力受けとなり、エンジントルクTeに応じたトルクTe1を第一リングギア13から出力させる。このときに、第一回転機MG1は、正回転しながら負トルクを出力し、発電機として機能して電力を出力する。
ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、単相ロックによる過負荷が発生しやすい走行条件、例えば、低車速での走行時、発進時、低車速での高負荷走行時、高負荷での発進時等において、動作点変更制御を実行する。動作点変更制御では、エンジントルクTeを大きくし、第二回転機MG2が出力するMG2トルクTmを小さくする。動作点変更制御では、例えば、エンジンの動作点を予め定められた最適線よりも高トルク側の動作点としてもよい。エンジントルクTeは、MG2トルクTmの大きさを単相ロックによる過負荷が発生する大きさよりも低減できるように定められる。動作点変更制御により、第二回転機MG2の単相ロックによる過負荷を抑制して発進あるいは走行することが可能となる。
ここで、バッテリの充電が制限されている場合など、動作点変更制御を実行できない場合がある。例えば、バッテリに対する充電が禁止あるいは制限されている場合、動作点変更制御が実行できなくなることがある。図5に示す動作点変更制御では、例えば発進時にMG2回転数が略0であるため、第二回転機MG2の駆動エネルギー(消費エネルギー)が略0となる。このときに、バッテリに対する充電が禁止あるいは制限されると、第一回転機MG1の発電量が制限されて、第一回転機MG1が十分な反力トルクを出力できなくなる。図6は、バッテリ充電が制限されているときの共線図である。第一回転機MG1の反力トルクが制限されると、エンジントルクTeが制限される。このため、要求トルクを出力するためにはMG2トルクTmを大きくしなければならない。単相ロックによる過負荷の抑制と、要求トルクを出力することとを両立できることが望ましい。
本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、スリップ制御により単相ロックによる過負荷を抑制することができる。スリップ制御は、発進時に車速0の状態で変速部30の第一クラッチCt1をスリップさせて第二回転機MG2を回転させる制御を含み、走行中に第一クラッチCt1をスリップさせて第一クラッチCt1が完全係合している場合のMG2回転数に対してMG2回転数を高回転とする制御を含む。
第一クラッチCt1がスリップすることにより、変速部30において、回転軸32の回転数よりも入力ギア31の回転数が高回転となる。例えば、回転軸32の回転数が0であっても、入力ギア31および第二回転機MG2が回転することができる。これにより、単相ロック自体を抑制することができ、単相ロックによる過負荷を抑制することができる。スリップ制御では、MG2回転数の目標値は、単相ロック領域外の回転数とされる。単相ロック領域は、MG2回転数の絶対値が所定回転数よりも低回転の領域である。スリップ制御における目標MG2回転数は、一定であることが好ましいが、スリップ制御中に変化してもよい。
ここで、スリップ制御を行う場合、第一クラッチCt1のスリップ量が安定し、MG2回転数が安定することが望ましい。また、スリップ制御によりMG2回転数が変化すると、エンジン回転数やMG1回転数が変化する。これにより、エンジン1のイナーシャトルクや第一回転機MG1のイナーシャトルクがAT入力トルクに影響することがある。エンジン1や第一回転機MG1のイナーシャトルクの影響により第一クラッチCt1のスリップ量が変動してMG2回転数が変動してしまうことや車両100の出力トルクが変動してしまうことを抑制できることが望ましい。
本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、第二回転機MG2を動力源として走行する場合に第一クラッチCt1がスリップしているときの第一クラッチCt1のトルク容量がエンジン1のイナーシャ分のトルクに応じて変化する。よって、エンジン1のイナーシャトルクの影響により第一クラッチCt1のスリップ量が変動してしまうことが抑制される。
図1および図7から図10を参照して、本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1による制御について説明する。図10は、本実施形態の制御に係るタイムチャートである。図10において、(a)はMG2回転数、(b)はエンジン回転数、(c)はエンジンイナーシャトルク、(d)はMG2トルク、(e)はAT入力トルク、(f)は第一クラッチCt1の指令油圧、(g)は車速である。
なお、(a)の実線201はMG2回転数、破線202は、変速部30の回転軸32の回転数を第二回転機MG2の回転軸16の回転数に換算したものである。実線201の回転数と破線202の回転数とが乖離していることは、第一クラッチCt1がスリップしていることを示す。図1に示す制御フローは、例えば、所定の間隔で繰り返し実行される。
まず、ステップS10では、HV_ECU50により、バッテリに充電可能であるか否かが判定される。HV_ECU50は、例えば、動作点変更制御を行った場合の第一回転機MG1の発電電力をバッテリに充電可能であるか否かを判定する。ステップS10の判定の結果、バッテリに充電可能であると判定された場合(ステップS10−Y)にはステップS110に進み、そうでない場合(ステップS10−N)にはステップS20に進む。
ステップS20では、HV_ECU50により、単相ロック域にあるか否かが判定される。HV_ECU50は、例えば、車速が所定車速以下の極低車速であり、かつ車両100に対する要求トルクが所定トルクよりも大きい高アウトプットトルク要求時にステップS20で肯定判定を行う。低車速時とは、例えば、車速が所定車速以下の場合である。所定車速は、例えば、徐行車速以下の車速として定められてもよい。なお、車速0からの発進時にはステップS20で肯定判定がなされる。すなわち、発進時にスリップ制御がなされてもよい。ステップS20の判定の結果、単相ロック域にあると判定された場合(ステップS20−Y)にはステップS30に進み、そうでない場合(ステップS20−N)には本制御フローは終了する。
ステップS30では、HV_ECU50により、第一クラッチCt1のスリップが許可されているか否かが判定される。本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1では、変速部30のクラッチCt1,Ct2やブレーキBr1,Br2に対して供給される作動油(ATF)の油温が低温や高温である場合に第一クラッチCt1のスリップが禁止される。ステップS30の判定の結果、第一クラッチCt1のスリップが許可されていると判定された場合(ステップS30−Y)にはステップS40に進み、そうでない場合(ステップS30−N)にはステップS100に進む。
ステップS40では、HV_ECU50により、差回転数を第一クラッチCt1のトルク容量で制御するか否かが判定される。ステップS40では、MG2回転数を目標の回転数とする制御を第一クラッチCt1のトルク容量で制御するか、MG2トルクTmで制御するかが判定される。バッテリの入出力制限(充放電量の制限)がなされていない場合は、MG2トルクTmによってMG2回転数が制御される(S70〜S90)。一方、バッテリの入出力制限がなされている場合は、第一クラッチCt1のトルク容量によってMG2回転数が制御される(S50,S60)。ステップS40の判定の結果、差回転数を第一クラッチCt1のトルク容量で制御すると判定された場合(ステップS40−Y)にはステップS50に進み、そうでない場合(ステップS40−N)にはステップS70に進む。
ステップS50では、HV_ECU50により、第一クラッチCt1のトルク容量が演算される。ここで、本実施形態のクラッチトルク容量の演算方法について説明する。
(クラッチトルク容量の演算方法)
図7は、車両の模式図である。車両の動力源101は、入力軸102、クラッチ103および回転軸104を介してタイヤ105と接続されている。動力源101から出力されるトルクは、クラッチ103の入力側係合部材103aと出力側係合部材103bとの摩擦係合によりタイヤ105に伝達される。
クラッチ103のスリップ時の運動方程式は、下記[数1]で表される。ここで、Jrは動力源101のイナーシャ、ωrは入力軸102の回転数、TATinは入力側係合部材103aに入力されるトルク、Tclutchは、クラッチ103のトルク容量、ωvehicleは、回転軸104の回転数、Ivehicleは、クラッチ103よりもタイヤ105側の車両のイナーシャである。なお、数式において文字の上の点(.)は、微分記号を示す。
Figure 2014113895
入力軸102の回転数ωrを一定に保とうとする場合、[数1]の右辺を0とするように制御する必要がある。
本実施形態の車両100において第一クラッチCt1をスリップさせるスリップ制御を行う場合、第二回転機MG2の回転数を一定に保つように制御がなされる。図7の入力軸102を第二回転機MG2の回転軸16に置き換え、クラッチ103を第一クラッチCt1に置き換えると、上記[数1]は、例えば下記[数2]とすることが考えられる。下記[数2]は、回転軸16の釣り合い式である。ここで、Tct1は、回転軸16のトルクに換算した第一クラッチCt1のトルク容量、TF/B_mは、MG2回転数を目標値に制御するフィードバックトルク、ρは、遊星歯車機構10のギア比であり、第一サンギア11の歯数/第一リングギア13の歯数である。
Figure 2014113895
ここで、エンジン回転数の変化や、MG1回転数の変化のAT入力トルクに対する影響を考慮する必要がある。これらの回転数変化によるイナーシャトルクを考慮しない場合、MG2回転数を目標回転数に精度よく制御できない可能性がある。下記[数3]は、イナーシャを考慮した回転軸16の釣り合い式である。ここで、Ieは、エンジン1のイナーシャ、ωeはエンジン回転数、Igは第一回転機MG1のイナーシャ、ωgはMG1回転数である。[数3]において、破線で囲んだ項、すなわち右辺の第3項および第4項がイナーシャ分のトルクである。
Figure 2014113895
本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、以下の2つの方法により、イナーシャトルクによるMG2回転数の変動を抑制することができる。
(クラッチトルク容量による調整)
ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、第一クラッチCt1のトルク容量により、イナーシャトルクの影響を低減することができる。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、上記[数3]で算出されるクラッチトルク容量Tct1に基づいて第一クラッチCt1のトルク容量を決定する。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、上記[数3]で算出されたクラッチトルク容量Tct1を回転軸32上のトルクに換算した値を、第一クラッチCt1のトルク容量の目標値とする。これにより、イナーシャトルクに応じて第一クラッチCt1のトルク容量を調節し、MG2回転数の変動を抑制することができる。
(MG2トルクによる調整)
ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、第二回転機MG2によって上記[数3]の破線部分のトルク、すなわちイナーシャトルクに対するキャンセルトルクを出力させることができる。これにより、MG2トルクTmによってイナーシャトルクがキャンセルされる。この場合、ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、ドライバの要求トルクに基づいて第一クラッチCt1のトルク容量を決定する。ハイブリッド車両用駆動装置は、例えば、ドライバの要求トルクを回転軸32上のトルクに換算した値を、第一クラッチCt1のトルク容量とする。
ステップS50では、イナーシャトルクを考慮したクラッチトルク容量が演算される。HV_ECU50は、上記[数3]で算出されるクラッチトルク容量Tct1に基づいて第一クラッチCt1のトルク容量を決定する。ステップS50が実行されると、ステップS60に進む。
ステップS60では、第一クラッチCt1のスリップ制御が実行される。HV_ECU50は、第一クラッチCt1のクラッチトルク容量をステップS50で演算された目標値とするように制御し、第一クラッチCt1をスリップさせる。ステップS60が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS70では、HV_ECU50により、MG2トルクが演算される。図10では、時刻t1にステップS40で否定判定がなされて、ステップS70からステップS90のスリップ制御が開始される。
図8は、第二回転機MG2のフィードバック制御に係るブロック線図である。本実施形態では、第二回転機MG2のフィードバック制御はHV_ECU50によって実行される。HV_ECU50は、比例演算部50a、積分演算部50b、微分演算部50cおよびイナーシャ補正演算部50dを有する。
比例演算部50aは、目標MG2回転数と実MG2回転数との差回転数に比例ゲインKpを乗じて補正トルクを算出する。積分演算部50bは、上記差回転数の積分値に積分ゲインKiを乗じて補正トルクを算出する。微分演算部50cは、上記差回転数の微分値に微分ゲインKdを乗じて補正トルクを算出する。イナーシャ補正演算部50dは、上記[数3]の破線で囲まれたイナーシャトルクをキャンセルする補正トルクを算出する。図10では、符号R01で示すようにエンジン回転数が変化すると、エンジンイナーシャトルク(符号R02参照)が発生する。イナーシャ補正演算部50dは、こうしたイナーシャトルクを補償するトルクを補正トルクとして出力する。
各演算部50a,50b,50c,50dによって算出された補正トルクが、ベーストルクに加算されて目標MG2トルクが算出される。ベーストルクは、車両100に対する要求トルクに基づいて決定されたMG2トルクである。こうして決定された目標MG2トルクがMG2トルク指令としてMG_ECU51に出力される。図10の(d)MG2トルクでは、実線203がベーストルク、破線204が差回転数に基づく補正トルク、一点鎖線205がイナーシャトルクをキャンセルする補正トルクである。これら3つのトルク203,204,205の合計がMG2トルク指令として出力される。
第二回転機MG2のフィードバック制御により、車両系制御対象に対する外乱や第一クラッチCt1のトルク容量等によって生じる差回転数を低減し、かつイナーシャトルクをキャンセルするようにMG2トルクが決定される。本実施形態では、スリップ制御における目標MG2回転数は一定であり、第一クラッチCt1をスリップさせているときのMG2回転数が一定の回転数に維持される。ステップS70が実行されると、ステップS80に進む。
ステップS80では、HV_ECU50により、第一クラッチCt1のクラッチトルク容量が演算される。図9は、第一クラッチCt1のフィードバック制御に係るブロック線図である。本実施形態では、スリップ制御における第一クラッチCt1のフィードバック制御は、HV_ECU50によって実行される。HV_ECU50は、比例演算部50e、積分演算部50f、微分演算部50gおよびクラッチトルク推定部50hを有する。
クラッチトルク推定部50hは、第一クラッチCt1の実クラッチトルク容量を推定する。クラッチトルク推定部50hは、例えば、AT入力トルクと、MG2回転数とに基づいて実クラッチトルク容量を算出する。実クラッチトルク容量は、例えば、回転軸16のトルクと、MG2回転数の変化量とに基づいて算出される。
比例演算部50eは、要求トルク容量と、推定された実クラッチトルク容量との差分トルクに比例ゲインKpを乗じて補正油圧を算出する。要求トルク容量は、車両100に対する要求トルクに対応する第一クラッチCt1のクラッチトルク容量である。積分演算部50fは、上記差分トルクの積分値に積分ゲインKiを乗じて補正油圧を算出する。微分演算部50gは、上記差分トルクの微分値に微分ゲインKdを乗じて補正油圧を算出する。なお、各演算部50e,50f,50gのゲインKp,Ki,Kdは、上記各演算部50a,50b,50cのゲインKp,Ki,Kdとは異なる値とすることができる。
各演算部50e,50f,50gによって算出された補正油圧が、ベース油圧に加算されて指令油圧が算出される。ベース油圧は、例えば、マップに記憶された油圧であり、一例として目標MG2回転数や要求トルク等に応じて定められている。図10では、実線208がベース油圧を示し、破線209が補正油圧を示す。
第一クラッチCt1のフィードバック制御により、第一クラッチCt1の差回転数等によって生じる要求トルク容量と実クラッチトルク容量との乖離を低減するように第一クラッチCt1に供給する油圧の指令値が決定される。ステップS80で第一クラッチCt1のクラッチトルク容量(指令油圧)が演算されると、ステップS90に進む。
ステップS90では、HV_ECU50により、第一クラッチCt1のスリップ制御が実行される。HV_ECU50は、ステップS80で演算した指令油圧を油圧制御装置に対する第一クラッチCt1の係合油圧の指令値として出力する。油圧制御装置は、HV_ECU50から出力される指令油圧に応じて第一クラッチCt1に供給する油圧を制御する。図10では、時刻t1に第一クラッチCt1の係合油圧の指令値が下げられる。これにより、第一クラッチCt1の差回転が発生してスリップが開始し、時刻t2にMG2回転数の目標回転数に対する差回転に基づくフィードバック制御が開始される。
差回転数に基づく補正トルク204が第二回転機MG2によって出力されることで、AT入力トルクは、車両100に対する要求トルクに基づくベース要求トルク206に対して、破線207で示すように変動する。AT入力トルクの変動207に対して、第一クラッチCt1の補正油圧209による調節がなされることで、車両100の駆動トルクの変動が抑制される。また、MG2回転数の変化により、エンジン回転数が変化(符号R01参照)する。これにより、エンジンイナーシャトルクR02が回転軸16に伝わる。このときに、MG1回転数も変動すると、第一回転機MG1のイナーシャトルクも回転軸16に伝わる。これに対して、第二回転機MG2がイナーシャトルクをキャンセルする補正トルク205を出力することで、AT入力トルクの変動が抑制される。
時刻t3にスリップ制御の終了判定がなされて第一クラッチCt1の係合油圧の指令値が増加し始める。時刻t4に第一クラッチCt1が完全係合してスリップ制御が終了する。ステップS90が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS30で否定判定がなされてステップS100に進むと、ステップS100では、HV_ECU50により、アウトプットトルクの制限が実行される。HV_ECU50は、第二回転機MG2の過負荷を抑制できるように、第二回転機MG2の電流値を熱的に許容できる値まで低下させる。これにより、MG2トルクが制限され、車両100のアウトプットトルクが制限される。ステップS100が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS10で肯定判定がなされてステップS110に進むと、ステップS110では、HV_ECU50により、運転点変更が実行される。HV_ECU50は、動作点変更制御を実行して第二回転機MG2の過負荷の抑制と車両100に対する要求トルクの実現とを両立する。ステップS110が実行されると、本制御フローは終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、第一クラッチCt1がスリップしているときの第一クラッチCt1のトルク容量がエンジン1のイナーシャ分のトルクに応じて変化する。これにより、第一クラッチCt1のスリップ量の変動を抑制し、MG2回転数の変動を抑制することができる。
また、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1では、発進時や低車速時に第一クラッチCt1をスリップさせているとき、すなわち第一クラッチCt1を完全係合させた場合よりも第二回転機MG2を高回転で回転させているときに、第一クラッチCt1のトルク容量がエンジン1のイナーシャ分のトルクに応じて変化する。よって、車両100の発進時や低車速時の第二回転機MG2の単相ロック抑制と、MG2回転数の変動抑制とを両立させることができる。
また、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1のイナーシャ分のトルクを第二回転機MG2のトルクによって補償しないときに、第一クラッチCt1がスリップしているときの第一クラッチCt1のトルク容量をエンジン1のイナーシャ分のトルクに応じて変化させる。よって、第一クラッチCt1あるいは第二回転機MG2のいずれかによって適宜イナーシャトルクの影響を抑制し、MG2回転数の変動を抑制することができる。
また、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1によれば、第一クラッチCt1がスリップしているときの第一クラッチCt1のトルク容量は、更に、第一回転機MG1のイナーシャ分のトルクに応じて変化する。よって、第一回転機MG1のイナーシャトルクによるMG2回転数の変動を抑制することができる。
また、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1のイナーシャ分のトルクおよび第一回転機MG1のイナーシャ分のトルクをMG2トルクによって補償しないときに、第一クラッチCt1がスリップしているときの第一クラッチCt1のトルク容量をエンジン1および第一回転機MG1のイナーシャ分のトルクに応じて変化させる。よって、第一クラッチCt1あるいは第二回転機MG2のいずれかによって適宜イナーシャトルクの影響を抑制し、MG2回転数の変動を抑制することができる。
なお、本実施形態では、単相ロック域(S20−Y)と判定されてスリップ制御を行うのは、低車速でかつ高アウトプットトルク要求時であったが、スリップ制御を行う条件は、これに限定されるものではない。例えば、要求トルクの大きさにかかわらず低車速の加速時にスリップ制御が行われてもよい。また、第二回転機MG2の回転停止時や第二回転機MG2の低回転時に第一クラッチCt1が完全係合している状態から加速する場合にスリップ制御が実行されてもよい。例えば、MG2回転数が所定回転数以下で加速を行う場合にスリップ制御が実行されてもよい。また、第二回転機MG2の回転停止時や第二回転機MG2の低回転時であってかつ高アウトプットトルク要求時にスリップ制御が実行されてもよい。
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。図11は、実施形態の第1変形例に係る車両100の概略構成のスケルトン図である。図11に示すように、第1変形例に係る車両100は、第二回転機MG2や遊星歯車機構10を有していない点などが上記実施形態の車両100と異なる。本変形例に係るハイブリッド車両用駆動装置1−2は、エンジン1と、第一回転機MG1と、変速部30の第一クラッチCt1とを含んで構成されている。ハイブリッド車両用駆動装置1−2は、上記実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1と同様に、HV_ECU50、MG_ECU51およびエンジンECU52を含んで構成されてもよい。
エンジン1の回転軸1aは、クラッチCL1を介して入力軸2と接続されている。入力軸2は、回転軸1aと同軸上かつ回転軸1aの延長線上に配置されている。第一回転機MG1のロータは、入力軸2と連結されており、入力軸2と一体回転する。
入力軸2は、変速部30の第一クラッチCt1と接続されている。なお、図11では、入力軸2が第一クラッチCt1に直接接続されているが、これに限らない。例えば、入力軸2と変速部30の回転軸32とが別軸上に配置され、入力軸2が、上記実施形態と同様の出力ギア23、中間ギア24および入力ギア31を介して第一クラッチCt1と接続されていてもよい。
本変形例のハイブリッド車両用駆動装置1−2では、HV走行時に、上記実施形態の第二回転機MG2に代えて第一回転機MG1が動力源として機能することができる。HV走行時には、クラッチCL1が係合されてエンジン1と第一回転機MG1とが接続される。また、EV走行は、第一回転機MG1を動力源として実行される。EV走行時には、クラッチCL1が解放され、エンジン1が第一回転機MG1から切り離される。
本変形例のハイブリッド車両用駆動装置1−2では、エンジン1のイナーシャを考慮しない場合の入力軸2の釣り合い式は、下記[数4]で表される。ここで、Tgは、MG1トルクであり、TF/B_gは、MG1回転数を目標値に制御するフィードバックトルクである。Tct1は、入力軸2のトルクに換算した第一クラッチCt1のトルク容量である。
Figure 2014113895
また、エンジン1のイナーシャを考慮する場合の入力軸2の釣り合い式は、下記[数5]で表される。[数5]では、右辺の第3項がエンジンのイナーシャ分のトルクに対応する。
Figure 2014113895
図1を参照して、ハイブリッド車両用駆動装置1−2による制御について説明する。本変形例のハイブリッド車両用駆動装置1−2では、図1のステップS10の判定を省略してステップS20に進むようにしてもよい。ステップS20で単相ロック域にあると判定された場合(ステップS20−Y)にステップS30に進む。本変形例に係るハイブリッド車両用駆動装置1−2では、例えば、ステップS20において、動作点変更制御を行ってMG1トルクを低減しても単相ロック域にある場合に肯定判定を行うようにしてもよい。動作点変更制御を行うことで単相ロックを回避できるときは、ステップS110に進んで運転点を変更するようにすればよい。
ステップS20で肯定判定がなされ、かつ第一クラッチCt1のスリップが許可されている場合(ステップS30−Y)、ステップS40で差回転数を第一クラッチCt1のトルク容量で制御するか否かが判定される。HV_ECU50は、MG1回転数を目標の回転数とする制御を第一クラッチCt1のトルク容量で制御するか、MG1トルクTgで制御するかを判定する。バッテリの入出力制限がなされている場合は、ステップS40で肯定判定がなされてステップS50に進み、そうでない場合はステップS40で否定判定がなされてステップS70に進む。
ステップS50では、HV_ECU50により、第一クラッチCt1のトルク容量が上記[数5]に基づいて算出される。HV_ECU50は、上記[数5]で算出されたクラッチトルク容量Tct1を回転軸32上のトルクに換算した値を、第一クラッチCt1のトルク容量の目標値とする。次に、ステップS60において、ステップS50で算出した目標クラッチトルク容量を実現するように第一クラッチCt1のスリップ制御が実行される。ステップS60が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS70では、HV_ECU50により、MG2トルクに代えてMG1トルクが演算される。図8に示すフィードバック制御と同様に、実MG1回転数と目標MG1回転数との差回転数を低減する補正トルク、およびエンジン1のイナーシャ分のトルクをキャンセル補正トルクがベーストルクに加算されて目標MG1トルクが算出される。決定された目標MG1トルクは、MG1トルク指令としてMG_ECU51に出力される。ステップS70が実行されると、ステップS80に進む。
ステップS80では、HV_ECU50により、第一クラッチCt1のクラッチトルク容量が演算される。HV_ECU50は、図9に示すフィードバック制御と同様に、要求トルク容量と、推定された実クラッチトルク容量との差分トルクを低減する補正油圧をベース油圧に加算して指令油圧を算出する。実クラッチトルク容量は、入力軸2に入力されるトルクであるAT入力トルクと、MG1回転数とに基づいて推定することができる。ステップS80が実行されると、ステップS90に進み、HV_ECU50によって第一クラッチCt1のスリップ制御が実行される。ステップS90が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS100では、HV_ECU50により、アウトプットトルクの制限が実行される。HV_ECU50は、第一回転機MG1の過負荷を抑制できるように、第一回転機MG1の電流を制限する。ステップS100が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS110では、HV_ECU50により、運転点変更が実行される。動作点変更制御を実行してエンジントルクを大きくし、MG1トルクを小さくする。これにより、第一回転機MG1の過負荷の抑制と要求トルクの実現とが両立される。ステップS110が実行されると、本制御フローは終了する。
本変形例に係るハイブリッド車両用駆動装置1−2によれば、第一回転機MG1を動力源として走行する場合に第一クラッチCt1がスリップしているときの第一クラッチCt1のトルク容量がエンジン1のイナーシャ分のトルクに応じて変化する。
また、発進時や低車速時に第一クラッチCt1をスリップさせているときに、第一クラッチCt1のトルク容量がエンジン1のイナーシャ分のトルクに応じて変化する。
また、ハイブリッド車両用駆動装置1−2は、エンジン1のイナーシャ分のトルクを第一回転機MG1のトルクによって補償しないときに、第一クラッチCt1がスリップしているときの第一クラッチCt1のトルク容量をエンジン1のイナーシャ分のトルクに応じて変化させる。
このように、本変形例に係るハイブリッド車両用駆動装置1−2は、第一クラッチCt1がスリップしているときの第一回転機MG1の回転数の変動を抑制することができる。
[実施形態の第2変形例]
上記実施形態および第1変形例では、変速部30が前進4速の変速段を有するものであったが、これに限定されるものではない。変速部30の段数は、4速以外であってもよい。また、変速部30の構成は、例示したものには限定されない。また、スリップ制御は、変速部30の第一クラッチCt1以外のクラッチによって行われても、変速部30以外に設けられたクラッチで行われてもよい。また、スリップ制御を行うクラッチは、回転を伝達するものだけでなく、回転を規制するブレーキであってもよい。上記実施形態のエンジン1に代えて、他の機関が車両100に搭載されてもよい。
[実施形態の第3変形例]
上記実施形態では、イナーシャトルクによるMG2回転数の変動抑制が、第一クラッチCt1あるいは第二回転機MG2のいずれか一方によって実行されたが、これに代えて、第一クラッチCt1および第二回転機MG2の協調制御によりMG2回転数の変動抑制がなされてもよい。例えば、バッテリの入出力制限に基づく出力可能な範囲内でMG2トルクによってイナーシャトルクをキャンセルし、MG2トルクによってキャンセルしきれないイナーシャトルクを第一クラッチCt1のクラッチトルク容量によってキャンセルするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、目標MG2回転数と実MG2回転数との差回転数を低減するフィードバックトルクが、第一クラッチCt1のクラッチトルク容量あるいはMG2トルクのいずれかによって実現されたが、これに代えて、第一クラッチCt1および第二回転機MG2の協調制御により、差回転数が低減されてもよい。例えば、バッテリの入出力制限に基づく出力可能な範囲内でMG2トルクによって差回転数を低減し、MG2トルクによって低減しきれない差回転数を第一クラッチCt1のクラッチトルク容量によって低減するようにしてもよい。言い換えると、差回転数を低減するフィードバックトルクTF/B_mの一部をMG2トルクによって出力し、残りの一部を第一クラッチCt1のクラッチトルク容量の調節により出力するようにしてもよい。
同様にして、上記実施形態の第1変形例に係るハイブリッド車両用駆動装置1−2では、第一回転機MG1のMG1トルクと第一クラッチCt1のトルク容量との協調制御がなされてもよい。
[実施形態の第4変形例]
上記実施形態([数3]参照)では、エンジン1のイナーシャ分のトルクおよび第一回転機MG1のイナーシャ分のトルクの両方をキャンセルするように、第一クラッチCt1のクラッチトルク容量あるいはMG2トルクが調節されたが、これに代えて、エンジン1のイナーシャ分のトルクあるいは第一回転機MG1のイナーシャ分のトルクのいずれか一方をキャンセルするように、第一クラッチCt1のクラッチトルク容量あるいはMG2トルクが調節されてもよい。
[実施形態の第5変形例]
上記実施形態では、第一クラッチCt1のクラッチトルク容量によってMG2回転数の変動を抑制する場合に、上記[数3]によってクラッチトルク容量が算出されたが、状況に応じて上記[数2]によってクラッチトルク容量が算出されてもよい。例えば、エンジン1のイナーシャや第一回転機MG1のイナーシャの影響(回転数変動等)が大きい場合には上記[数3]に基づいてクラッチトルク容量を決定し、エンジン1のイナーシャや第一回転機MG1のイナーシャの影響が小さい場合には上記[数2]に基づいてクラッチトルク容量を決定するようにしてもよい。
上記実施形態および変形例には、以下の動力伝達装置が開示されている。
「機関と回転機とがクラッチを介してアウトプットに連結され、
機関のトルクと回転機のトルクが共にクラッチに入力され、かつ回転機の単相ロックを防止するためにクラッチの容量を変更してスリップ制御し、機関のトルクと回転機のトルクとクラッチトルク容量を調整して回転機の回転数をロック域外に制御するものにおいて、
トルク調整時に機関のトルクと回転機のトルクとに機関のイナーシャ分の補正を加えて設定する動力伝達装置。」
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1−1,1−2 ハイブリッド車両用駆動装置
1 エンジン
10 遊星歯車機構
11 第一サンギア
12 第一ピニオンギア
13 第一リングギア
14 第一キャリア
15,16 回転軸
30 変速部
47 駆動輪
50 HV_ECU
51 MG_ECU
52 エンジンECU
100 車両
Ct1 第一クラッチ
Ct2 第二クラッチ
Te エンジントルク
Tm MG2トルク

Claims (9)

  1. 機関と、
    回転機と、
    前記機関および回転機と駆動輪とを断接するクラッチと、
    を備え、前記回転機を動力源として走行する場合に前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量が前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化する
    ことを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
  2. 発進時に前記クラッチをスリップさせているときに、前記クラッチのトルク容量が前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化する
    請求項1に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  3. 低車速時に前記クラッチをスリップさせているときに、前記クラッチのトルク容量が前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化する
    請求項1に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  4. 前記機関のイナーシャ分のトルクを前記回転機のトルクによって補償しないときに、前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量を前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化させる
    請求項1から3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  5. 更に、遊星歯車機構を備え、
    前記回転機は、第一回転機および第二回転機を含み、
    前記遊星歯車機構のサンギアに前記第一回転機が、キャリアに前記機関が、リングギアに前記第二回転機および前記駆動輪が接続され、
    前記クラッチは、前記第二回転機と前記駆動輪とを断接し、
    前記第二回転機を動力源として走行する場合に前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量が前記機関のイナーシャ分のトルクに応じて変化する
    請求項1から3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  6. 前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量は、更に、前記第一回転機のイナーシャ分のトルクに応じて変化する
    請求項5に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  7. 前記機関のイナーシャ分のトルクおよび前記第一回転機のイナーシャ分のトルクを前記第二回転機のトルクによって補償しないときに、前記クラッチがスリップしているときの前記クラッチのトルク容量を前記機関および前記第一回転機のイナーシャ分のトルクに応じて変化させる
    請求項5に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  8. 前記クラッチをスリップさせているときの前記回転機の回転数を一定の回転数に維持する
    請求項1から7のいずれか1項に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  9. 更に、有段式の自動変速機を備え、
    前記クラッチは、前記自動変速機の変速用のクラッチである
    請求項1から8のいずれか1項に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
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