JP2014109366A - 充填材受け具 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類の孔径の貫通孔に対応できるよう縮径変形させることで、利便性を向上させ、かつコストを削減することができる充填材受け具を提供すること。
【解決手段】一片の受け部12aを充填材受け具10から切除し、切除した後の充填材受け具10において、切除した受け部12aを挟む両受け部12aを互いに近接させるように近付ける。すると、一片の受け部12aが切除されている分、受け部12aが切除された後の受け具本体11の外径が、受け部12aが切除される前の受け具本体11の外径よりも小さくなる。これにより、貫通孔の孔径よりも充填材受け具10の外径が大きい場合には、受け部12aを近接させるだけで充填材受け具10の外径を調節することができる。よって、貫通孔の孔径毎に充填材受け具を用意する必要がなくなるので、充填材受け具10の利便性を向上させ、かつコストを削減することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、建築物の防火区画体に形成された貫通孔に配線・配管材が挿通され、貫通孔の内面と配線・配管材との間に熱膨張性耐火充填材が充填されてなる防火区画体において、熱膨張性耐火充填材を受ける充填材受け具に関する。
従来より、建築物の防火区画体に配線・配管材を貫通させる場合、この防火区画体には貫通孔が設けられ、該貫通孔に耐火構造が設けられる。特許文献1の耐火構造は、貫通孔に壁貫通筒体(充填材受け具)を貫通設置し、該壁貫通筒体内に配線・配管材を配設し、配線・配管材の外面と壁貫通筒体の内面との間に、熱により膨張する熱膨張性耐火充填材を充填することによって形成されている。そして、火災等が発生すると、その熱によって熱膨張性耐火充填材が膨張し、配線・配管材が焼失することで形成された空隙が熱膨張性耐火材によって閉塞されるようになっている。
特許第3512652号公報
ところで、特許文献1などのように設置される耐火構造では、壁貫通筒体を用いる場合、貫通孔と壁貫通筒体との間に隙間ができてしまっては、耐火機能が発揮され難くなる。そこで、貫通孔の孔径に合った外径の壁貫通筒体を用いることが考えられる。ところが、貫通孔の孔径が異なれば、その孔径に合った壁貫通筒体を用意しなければならず、壁貫通筒体の利便性が低く、かつコストが嵩んでしまうという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数種類の孔径の貫通孔に対応できるよう縮径変形させることで、利便性を向上させ、かつコストを削減することのできる充填材受け具を提供することにある。
上記問題点を解決する充填材受け具は、建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部内に配置され、前記貫通部に挿通された配線・配管材の外面と前記貫通部の内面との間に充填される充填材を受ける充填材受け具であって、スリットにより分割される複数の薄板状の受け片を有する充填材受け部と、貫通部縁に掛止する掛止部と、前記充填材受け部と前記掛止部とを繋ぐ延設部と、を備えるとともに、前記複数の受け片が環状に配置されるとともに、前記環状から分断し、離間することで内部に前記配線・配管材を受け入れる受入部を形成可能とする分断部を備え、全体を環状とすることで、第1径の貫通部内に配置可能である一方で、前記第1径の貫通部よりも小径の第2径の貫通部内にも配置可能とすべく、前記分断部の分断縁を構成する前記充填材受け部、前記掛止部、及び前記延設部のうち少なくとも1つは、前記分断部の分断両端部を近接させた状態若しくは前記分断両断部を重合させた状態から、さらに重合関係となる位置まで重合可能に構成、又は前記分断部の分断両端部のうち少なくとも一方側の端部近傍が切除可能に構成されて縮径変形可能に構成されていることを要旨とする。
上記充填材受け具について、前記延設部は、細幅に複数形成されており、少なくとも分断部近傍に立設された第1延設部と、前記分断部に隣接する分断両端部のうち少なくとも一方側の受け片と前記スリットを挟んで形成された隣接受け片のスリット近傍であって該隣接受け片側に第2延設部と、がそれぞれ立設していることが好ましい。
上記充填材受け具について、前記分断部の両端部近傍に前記第1延設部がそれぞれ形成され、前記第1延設部同士を当接又は近接させることで前記第1径の貫通部の内周長となる外周長を有し、前記第2延設部が立設する近傍のスリットを境に、前記第2延設部に隣接する一方側の受け片を切除して前記第2延設部を分断縁の一方側とし、前記第2延設部を互いに当接又は近接させることで外周長が前記第2径の貫通部の内周長となることが好ましい。
上記問題点を解決する充填材受け具は、建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部内に配置され、前記貫通部に挿通された配線・配管材の外面と前記貫通部の内面との間に充填される充填材を受ける充填材受け具であって、前記充填材受け具は、屈曲変形可能な帯状に形成されるとともに、複数の薄板状の受け片と、複数の受け片を連結する連結部とから構成される充填材受け部と、貫通部縁に掛止する掛止部と、前記充填材受け部と前記掛止部とを繋ぐ延設部と、を備え、前記充填材受け具を環状形成した際にその周長を調整して前記貫通部内に挿通可能とすべく前記連結部を切断可能としたことを要旨とする。
上記充填材受け具について、前記延設部は、細幅に形成されるとともに、前記受け片において、前記受け片の並び方向両側であって隣り合う受け片を跨がない位置に設けられ、前記受け片に設けられた2つの延設部は、互いの間に前記充填材を外方に臨ませる連通孔を形成するように離間して設けられていることが好ましい。
上記充填材受け具について、隣接する前記受け片同士は、重合方向に対向する面が互いに接するように撓み、各受け片が略同一平面上に配置されて、前記充填材の充填空間を維持することが好ましい。
本発明によれば、複数種類の孔径の貫通孔に対応できるよう縮径変形させることで、利便性を向上させ、かつコストを削減することができる。
(a)は、充填材受け具を示す正面図、(b)は、充填材受け具を示す斜視図。 中空壁における貫通孔の耐火構造を示す断面図。 (a)は、受け片を切除した充填材受け具を示す正面図、(b)は、受け片を切除した充填材受け具を示す斜視図。 (a)は、受け片を近接させた充填材受け具を示す正面図、(b)は、受け片を近接させた充填材受け具を示す斜視図。 中空壁における貫通孔の耐火構造を示す断面図。 第2の実施形態における充填材受け具を示す斜視図。 (a)は、充填材受け具の別例を示す断面図、(b)は、充填材受け具の別例を示す斜視図。 (a),(b)は、充填材受け具の別例を示す斜視図。 充填材受け具の別例を示す斜視図。 中空壁における貫通孔の耐火構造の別例を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、充填材受け具を具体化した第1の実施形態を図1〜図5に従って説明する。
まず、防火区画体としての中空壁Wについて説明する。
図2に示すように、中空壁Wは前後一対の壁材Waを間隔を空けて立設して形成されている。なお、各壁材Waはそれぞれ2枚の板を貼り合わせて形成されている。そして、一対の壁材Waの間には一定幅の中空部Tが形成されている。各壁材Waには、貫通部としての円孔状の貫通孔Wbが形成されるとともに、両貫通孔Wbは中空壁Wの厚み方向に対向する位置に形成されている。そして、両貫通孔Wbには配線・配管材としての電線管Pが挿通され、電線管Pは中空壁Wの厚み方向に貫通している。
次に、貫通孔Wbに配置される充填材受け具10について説明する。
図1に示すように、充填材受け具10は円筒状に形成された受け具本体11を有する。なお、充填材受け具10は、合成樹脂材料により形成されている。
受け具本体11の軸方向一端には、受け具本体11とほぼ同等の厚みを有する環状基部13が内側に向けて突設されている。環状基部13の内周縁には、充填材を受ける充填材受け部12が突設されている。充填材受け部12は、複数の受け部12a(受け片)を環状に配置して形成されている。各受け部12aは扇形状の薄板状に形成されるとともに弾性変形可能に形成されている。そして、各受け部12aは弾性変形することにより受け具本体11の内側を開閉可能になっている。
各受け部12aは円弧状に延びる基端が環状基部13に連設されている。各受け部12aは、環状基部13に連結されている部分を基端として、その先端部が弾性変形する構造になっている。受け部12aの厚みは、受け具本体11及び環状基部13の厚みよりも薄く形成され、弾性変形し易くしてある。また、隣り合う受け部12aの対向縁の間には、放射方向に沿ってスリットとしての隙間14が形成されている。さらに、充填材受け部12には、充填材受け部12の軸方向に延びる分断部15が形成されている。分断部15は、特定の隙間14を含んで構成されるとともに、受け部12aの基端から受け部12aの略中央までの長さと略同一長となっている。この分断部15により、充填材受け具10を環状から分割し、離間させることが可能となる。また、充填材受け具10を分割し、離間させることで内部に電線管Pを受け入れる受入部Uが形成可能となる。
環状基部13において、2つの受け部12aの間に位置する隙間14の延長線上には、貫通孔Wbの開口から充填材受け部12を貫通孔Wbの奥方に送り込むための細幅状の延設部16が立設されている。なお、環状基部13において分断部15の対向側には、隙間14を挟む2つの受け部12aそれぞれに隣接する二本の延設部16が立設されている。ちなみに、分断部15の対向側に立設された二本の延設部16は分割されておらず、その二本の延設部16の間には、分断部15を離間又は近接可能となるよう、受け具本体11の軸方向全体に亘って薄肉部16aが形成されている。二本の延設部16は、薄肉部16aによって連結され、薄肉部16aはその他の部位よりも薄く、変形し易い。
さらに、複数の受け部12aは、放射線状に配置されているため、隣り合う両受け部12aの間には、放射方向に沿って隙間14が形成されていることになる。そして、受け具本体11において、二片の受け部12aの間に位置する隙間14の延長線上には延設部16が立設されている。このことから、隣り合う両受け部12aの一方と隣接する隙間14を挟んだ別の受け部12aの脇にも延設部16が立設されていることになる。
そして、受け具本体11において、周方向に隣り合う延設部16の間には、四角形状をなす連通孔17が受け具本体11を厚み方向に貫通して形成されている。連通孔17は、長辺方向が受け具本体11の周方向へ延びるように形成されている。
受け具本体11の軸方向他端側の外周面には、掛止部としてのフランジ18が突設されている。なお、フランジ18は、延設部16において充填材受け部12と反対側の端部に設けられているとともに、延設部16によって充填材受け部12とフランジ18が連結されている。フランジ18は、受け具本体11の周方向に沿って延びるように、かつ一定の厚みを有するように形成されている。
また、フランジ18の直径は、貫通孔Wbの孔径よりも大きく設定されている。このため、充填材受け具10は、受け具本体11が貫通孔Wbに挿入された状態では、フランジ18が貫通孔Wb外縁の壁表面Wcに係止するようになっている。また、受け具本体11の軸方向他端側は開放されており、開口部11aが形成されている。
そして、分断部15を挟む位置に配置される両受け部12aのうち分断部15側の両端部、分断部15を挟む位置に配置される両延設部16のうち分断部15側の両端部、及び分断部15を挟む位置に配置されるフランジ18の端部は、分断部15の分断縁(分断両端部)15aに相当する。また、本実施形態では、分断部15の両端部に立設された延設部16を「第1延設部16b」と示すことがある。また、分断縁15aを含む受け部12aと隙間14を挟んで隣接する受け部12a(隣接受け片)の隙間14近傍であって、隣接する受け部12a側に立設された延設部16を「第2延設部16c」と示すことがある。
図2に示すように、受け具本体11の軸方向他端側(フランジ18側)の端縁から受け部12aの内面までの受け具本体11の軸方向に沿った長さをN1とする。また、壁材Waの厚みをMとする。受け具本体11における長さN1は、壁材Waの厚みMより長くなっている。このため、受け具本体11を受け部12a側から貫通孔Wb内に挿入するとともに、フランジ18を壁材Waの壁表面Wcに係止させた状態では、受け部12aは壁材Waの厚み(壁裏面Wd)を越えて中空部Tに位置する。
また、受け具本体11の軸方向他端側(フランジ18側)の端縁から連通孔17における軸方向一端側(受け部12a側)の端縁までの受け具本体11の軸方向に沿った長さをN2とする。受け具本体11における長さN2は、壁材Waの厚みMより短くなっている。このため、受け具本体11を受け部12a側から貫通孔Wb内に挿入するとともに、フランジ18を壁材Waの壁表面Wcに係止させた状態では、連通孔17における軸方向一端側は壁材Waの厚み内に位置し、連通孔17全体も壁材Waの厚み内に位置する。
次に、貫通孔Wbの耐火構造について説明する。
最初に、貫通孔Wbの孔径よりも受け具本体11の外径が僅かに短い場合における貫通孔Wbの耐火構造について説明する。なお、「貫通孔Wbの孔径よりも受け具本体11の外径が僅かに短い」とは、以下のような長さ関係を指す。すなわち、充填材受け具10を貫通孔Wb内に挿入したときに、充填材受け具10の外周長が貫通孔の内周長よりも僅かに小さい程度であって、かつ分断部15に隣接する両受け部12a間に、熱膨張性耐火充填材20が漏れ出すほどの大きな隙間が形成されることのない程度の長さ関係を指す。
このような場合、受け具本体11の外径が貫通孔Wbの孔径(第1径L1)よりも僅かに短いため、環状形成された充填材受け具10の外径を縮径変形させる必要がない。つまり、両分断縁15aを挟んで対向する延設部16(第1延設部16b)同士を当接又は近接させた場合における充填材受け具10の外周長が、貫通孔Wbの孔径(第1径L1)の内周長よりも僅かに短いのであれば、第1径L1の貫通孔Wbに充填材受け具10を挿入可能となる。したがって、受け具本体11を充填材受け部12側から貫通孔Wbに挿入すると、延設部16によって充填材受け部12が貫通孔Wbの奥方に送り込まれ、フランジ18を残して受け具本体11全体が貫通孔Wbに挿入されることになる。
そして、図2に示すように、充填材受け具10が各貫通孔Wbに挿入されるとともに、貫通孔Wbの開口縁部には、フランジ18が当接した状態で係止している。受け具本体11の外周面は、貫通孔Wbの内周面に近接している。充填材受け具10内には電線管Pが挿通されるとともに、電線管Pは中空壁Wを厚み方向に貫通している。そして、充填材受け具10は、電線管Pの外周面との間に充填空間Kaを空けて周方向の全体に亘って取り囲んでいる。この充填空間Kaは、充填材受け具10における受け具本体11の内周面と、電線管Pの外周面との間に環状に区画されている。また、充填材受け具10の複数の受け部12aは電線管Pに沿って充填空間Ka内へ向けて突出するように変形している。また、貫通孔Wbの奥方では、複数の受け部12aにより充填空間Kaが閉鎖されている。
充填空間Kaは、開口部11aによって壁材Waの壁表面Wc側に開放されている。そして、充填空間Kaには開口部11aから熱膨張性耐火充填材20が充填されるとともに、この熱膨張性耐火充填材20によって充填空間Kaが閉塞されている。なお、熱膨張性耐火充填材20は、シーリング材に熱膨張性材を混合してなるものであり、ペースト状をなすものである。また、熱膨張性耐火充填材20は、300℃以上の熱を受けると体積が加熱前の2倍以上に膨張するものである。熱膨張性耐火充填材20は、充填材受け具10の受け具本体11内全体に満たされている。また、熱膨張性耐火充填材20は、各受け部12aを押し退けて中空部Tに到達するまで充填空間Kaには充填されず、受け部12aによって熱膨張性耐火充填材20が充填材受け具10から飛び出ることが防止されている。
また、分断縁15aに隣接する受け部12aに立設された延設部16(第1延設部16b)は、分断部15側端に立設されている。このため、分断部15に隣接する受け部12aは、第1延設部16bを介してフランジ18で直接支持されるため、分断部15に隣接する受け部12aの分断縁15a側の側辺部が撓み変形することなく、熱膨張性耐火充填材20を受けることが可能となる。また、フランジ18を壁表面Wcに係止させた状態では、受け部12aは壁材Waの壁裏面Wdを越えて中空部Tに位置する。このため、受け部12aに達するまで充填された熱膨張性耐火充填材20は、壁材Waの厚みを越えて中空部Tに達するまで充填材受け具10内に充填されている。
また、充填空間Kaに充填された熱膨張性耐火充填材20の一部は、受け具本体11の連通孔17から受け具本体11の外側に臨み、漏出している。フランジ18を壁材Waの壁表面Wcに係止させた状態では、連通孔17における軸方向一端側は壁材Waの厚み内に位置し、連通孔17全体は壁材Waの厚み内に位置している。このため、連通孔17から漏出した熱膨張性耐火充填材20の一部は、貫通孔Wbの内周面である壁材Waに直接接着している。よって、熱膨張性耐火充填材20の壁材Waへの接着により、充填材受け具10が貫通孔Wb内で壁材Waに固定されている。
そして、電線管Pは、両貫通孔Wb側で充填材受け具10によって取り囲まれるとともに、それら充填材受け具10の内周面と電線管Pの外周面との間の充填空間Kaに熱膨張性耐火充填材20が充填されている。電線管Pにおいて、充填材受け具10で挟まれた部位は中空部T内で露出している。
次に、図2〜図5に従って、充填材受け具10及び耐火構造の作用について、耐火構造の形成方法とともに記載する。
まず、貫通孔Wbに電線管Pを挿通する。このとき、貫通孔Wbの孔径(第1径L1)よりも受け具本体11の外径が僅かに短い場合、一片の受け部12aを充填材受け具10から切除しない。一方、貫通孔Wbの孔径(第2径L2(<第1径L1))よりも受け具本体11の外径が長い場合、分断部15を挟む一対の受け部12aのうち一方の受け部12aを充填材受け具10から切除する。そして、受け部12aを切除したことで生じた空間を閉じるように、薄肉部16aを支点として、切除した受け部12aを挟む両受け部12aの端部同士を互いに近付けて接触させ、受け部12aが電線管Pを取り囲むべく、受け具本体11の外径を縮径変形させる。
以下、具体的に説明する。
受け具本体11の外径が貫通孔Wbの孔径(第2径L2)よりも長い場合、受け具本体11を貫通孔Wbに挿入させようとしても、受け具本体11を貫通孔Wbに挿入することは不可能である。そこで、受け具本体11の外径を貫通孔Wbの孔径に合わせて縮径変形する。
図3(a),(b)に示すように、分断部15を挟む一対の受け部12aのうち一方の受け部12aを受け具本体11から切除する。すると、延設部16の一部及びフランジ18の一部を伴った一片の受け部12aを充填材受け具10から切除することができる。このとき切除される受け部12a、延設部16、及びフランジ18が、「分断両端部の近傍」に相当する。
なお、図3(b)に示すように、このとき切除された受け部12aを挟む一対の延設部16(第1延設部16b)のうち一方の延設部16は、受け部12aとともに除去される一方で、他方の延設部16は受け具本体11に残される。さらに、両分断縁15aのうち一方側の受け部12aと隙間14を挟んで隣接する受け部12a(隣接受け片)の隙間14近傍であって、該隣接する受け部12a側にも延設部16(第2延設部16c)が立設している。したがって、一片の受け部12aを充填材受け具10から切除した場合であっても、分断部15近傍(受け部12aの切除により受け具本体11に残された延設部16)と、前記隣接する受け部12aと、に、それぞれ延設部16が立設していることになるため、連通孔17も残ることになる。また、一片の受け部12aを切除した場合であっても、切除した受け部12aと隣接する受け部12aの端部には、延設部16(第2延設部16c)及びフランジ18が残ることになる。このため、切除した受け部12aと隣接する受け部12aの端辺、該受け部12a端から立設される延設部16(第2延設部16c)、及び該延設部16から延設されるフランジ18の端部が、新たな分断縁15aとなる。
そして、図4(a),(b)に示すように、一片の受け部12aを切除した後の充填材受け具10において、薄肉部16aを支点として切除した受け部12aを挟む両受け部12aを互いに近接させるように近付けるとともに、環状基部13とフランジ18を変形させる。すると、一片の受け部12aが切除されている分、受け部12aが切除された後の受け具本体11の外径が、受け部12aが切除される前の受け具本体11の外径よりも小さくなる。つまり、一片の受け部12aを除去した後の分断縁15aを挟んで対向する延設部16(第1延設部16bと第2延設部16c)同士を当接又は近接させた場合における充填材受け具10の外周長が、貫通孔Wbの孔径(第2径L2)の内周長よりも僅かに短いのであれば、第2径L2の貫通孔Wbに充填材受け具10を挿入可能となる。
これにより、壁材Waにおいて異なる孔径の貫通孔Wbが形成されている場合であっても、1つの充填材受け具10の外径を調節可能となるため、孔径毎に複数の充填材受け具を用意する必要がない。また、一片の受け部12aを切除しているため、切除した受け部12aを挟む両受け部12aの端部同士を互いに近付けて接触させたとしても、両受け部12aが重合することがない。
加えて、充填材受け具10から一片の受け部12aを切除した際、受け部12aとともに環状基部13の一部、受け具本体11の一部(延設部16)、及びフランジ18の一部も切除されるようになっている。これにより、切除した受け部12aを挟む両受け部12aを互いに近付けた際、受け部12aに加えてフランジ18も重複しないため、フランジ18の端縁から近接させた受け部12aの内面までの長さN3とフランジ18の端縁からその他の受け部12aの内面までの長さN1は、同一の長さとなる。つまり、隣接する受け部12a同士は、重合方向に対向する端面が互いに接するように撓み、近接させた受け部12aとその他の受け部12aは、貫通孔Wb内において略同一平面上に配置されることになる。
そして、貫通孔Wbの孔径に合わせて受け具本体11の外径を調節した後、次に、受け具本体11を貫通孔Wbに壁表面Wc側から挿入する。そして、受け具本体11に設けられた複数の受け部12aを電線管Pの外周面に押し当てることにより、各受け部12aを壁表面Wc側に向けて弾性変形させる。さらに、受け具本体11を貫通孔Wbの奥方に押し込むと、フランジ18が貫通孔Wb周縁の壁表面Wcに係止する。すると、それ以上の受け具本体11の貫通孔Wb奥側への挿入が規制される。
図2及び図5に示すように、各受け部12aは、壁表面Wc側に向けて弾性変形されて電線管Pの外周面に密接するとともに、これら複数の受け部12aにより電線管Pが支持される。また、複数の受け部12aによって、充填空間Kaの貫通孔Wbの奥側が閉鎖されている。
続いて、図示しないコーキングガンを使用して、開口部11aから充填空間Kaに熱膨張性耐火充填材20を充填する。充填材受け具10において、中空部T内には受け部12aが配置され、しかも、各受け部12aは電線管Pの外周面に密接している。このため、熱膨張性耐火充填材20は壁材Waの厚み方向で壁表面Wcより中空部T側で受け部12aによって受け止められ、中空部Tに垂れ落ちることなく充填空間Kaのみに熱膨張性耐火充填材20を充填することができる。複数の受け部12aによって熱膨張性耐火充填材20の充填空間が維持され、熱膨張性耐火充填材20が受けられるため、複数の受け部12aが充填材受け部12として機能する。
また、新たに分断部15の分断縁15aを構成する受け部12aには、延設部16(第2延設部16c)が立設しているとともに、新たに分断部15の分断縁15aを構成する受け部12aは、延設部16を介してフランジ18で直接支持されている。特に、第2延設部16cは、隙間14近傍に設けられているため、分断部15を挟む受け部12aを、隙間14を境に切除することで形成された新たな分断部15の分断縁15aに近い箇所をフランジ18によって支持することができる。よって、分断部15を挟む受け部12aを切除しても、熱膨張性耐火充填材20の充填時に、新たに分断部15の分断縁15aを構成する受け部12aが充填圧を受け、分断部15側となる側辺部から撓んでしまうことがない。
また、熱膨張性耐火充填材20の充填中においても、電線管Pは、複数の受け部12aによって支持された状態が維持されるために、熱膨張性耐火充填材20の充填作業が容易である。
さらに、充填空間Kaに熱膨張性耐火充填材20を充填していくと、連通孔17から漏出した熱膨張性耐火充填材20が貫通孔Wbの内周面に接着する。このため、熱膨張性耐火充填材20の壁材Waへの接着により各受け具本体11の貫通孔Wbからの移動や抜け出しが防止される。その結果、電線管Pの周囲の充填空間Kaに熱膨張性耐火充填材20が均等に充填される。
このように構成された中空壁Wの一方の壁表面Wc側で火災等が発生すると、電線管Pやその他のものの燃焼により煙が発生する。このとき、貫通孔Wbは、熱膨張性耐火充填材20により閉塞されているため、貫通孔Wbが煙の経路となることが防止され、中空部T内や他方の壁表面Wc側へ煙が伝わる不都合がなくなる。
また、近接させた受け部12aとその他の受け部12aは、貫通孔Wb内において略同一平面上に配置される。つまり、近接させた受け部12aは、近接させたとしてもその他の受け部12aと略同一平面上に位置するように薄板状に設計されているため、熱膨張性耐火充填材20の充填空間Kaの高さを確保することができる。これに伴って、貫通孔Wb内に充填される熱膨張性耐火充填材20の量が不足してしまうということもなくなる。
さらに、電線管Pが燃焼し、火災等や燃焼により発生した熱により熱膨張性耐火充填材20が加熱される。すると、熱膨張性耐火充填材20が貫通孔Wbの径方向及び軸方向に向けて膨張し、電線管Pを押し潰しながら貫通孔Wbを密封閉鎖する。その結果、電線管Pの外周面と貫通孔Wbの内周面との間が熱、煙の経路となり、中空部T及び他方の壁表面Wc側へ熱、煙が伝わる不都合がなくなる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)充填材受け部12において、該充填材受け部12を複数の受け部12aに分割可能な複数の隙間14を形成した。そして、分断部15の分断縁15aを構成する充填材受け部12、延設部16及びフランジ18のうち、一方の分断縁15a側の充填材受け部12、延設部16(第1延設部16b)及びフランジ18を切除し、その後、隣接する受け部12aを近接させることで充填材受け具10が縮径変形される。これにより、貫通孔Wbの孔径よりも充填材受け具10の外径が大きい場合には、受け部12aを近接させるだけで充填材受け具10の外径を調節することができる。よって、貫通孔Wbの孔径毎に充填材受け具を用意する必要がなくなるので、充填材受け具10の利便性を向上させ、かつコストを削減することができる。
(2)また、受け部12aの近接箇所とその他の受け部12aを貫通孔Wb内において略同一平面上に配置されるようにした。近接させた受け部12aは、近接させたとしてもその他の受け部12aと略同一平面上に位置するように薄板状に設計されているため、熱膨張性耐火充填材20の充填空間Kaの高さを確保することができる。よって、貫通孔Wb内に充填される熱膨張性耐火充填材20の量が不足してしまうということがない。
(3)充填材受け部12に延設部16を立設したことで、充填材受け部12が延設部16によって支持されるため、貫通孔Wbの深さ方向において、充填材受け部12を容易に挿入することができるとともに、充填材受け部12の挿入位置を調節することが可能となる。
(4)環状基部13において、2つの受け部12aの間に位置する隙間14の延長線上には延設部16が立設されているため、一片の受け部12aを充填材受け具10から切除した後であっても、残りの充填材受け具10には延設部16が残る。そして、延設部16が残ることに合わせて連通孔17も残ることになる。そして、連通孔17を形成したことで、充填材受け具10を貫通孔Wbに配置したとき、連通孔17が壁材Waの厚み内に位置していることになる。このため、充填材受け具10の充填空間Kaに充填された熱膨張性耐火充填材20を、連通孔17を介して貫通孔Wbの内周面に接着させることができる。よって、充填材受け具10が貫通孔Wbから抜け出ることを防止することができる。しかも、連通孔17から熱膨張性耐火充填材20が中空部Tに垂れ落ちることを防止することができる。
(5)また、一片の受け部12aを充填材受け具10から切除した場合であっても、切除された受け部12aに隣接する受け部12aには延設部16(第2延設部16c)が立設していることになる。このため、切除された受け部12aに隣接する受け部12aは、延設部16(第2延設部16c)を介してフランジ18と直接連結されていることになるので、受け部12a切除後の充填材受け具10であっても、熱膨張性耐火充填材20を充填した際に生じる充填圧に耐えることが可能となる。
(6)フランジ18を形成したことで、フランジ18が貫通孔Wb外縁の壁表面Wcに係止する。このため、充填材受け具10が過剰に貫通孔Wb内に配置されてしまうことを防止することができる。また、フランジ18が貫通孔Wbの外縁の壁表面Wcに係止するので、貫通孔Wb内における充填材受け部12の挿入位置を調整することも可能となる。
(7)充填材受け具10から一片の受け部12aを切除した際、受け部12aとともに環状基部13の一部、受け具本体11の一部(延設部16)、及びフランジ18の一部も切除可能とした。これにより、フランジ18同士を近付けたとしても、フランジ18同士が重合しないので、近接する受け部12aとその他の受け部12aとが貫通孔Wb内において同一平面上に位置することが妨げられない。よって、受け部12a同士の干渉によってフランジ18の端部から受け部12aの内面までの長さが変化してしまい、貫通孔Wb内に充填される熱膨張性耐火充填材20の量が不足してしまうということがない。
(8)充填材受け部12から延設部16が延設されることで、延設部16の支持によって受け部12aを撓み難くすることができる。また、分断縁15aには二本の延設部16(第1延設部16b)が立設されているため、一片の受け部12aを切除した際に一方の延設部16は受け具本体11に残される。さらに、一片の受け部12aを充填材受け具10から切除した場合であっても、切除した受け部12aと隣接する受け部12aに延設部16(第2延設部16c)が残るため、分割後の受け部12aにおいても延設部16の支持によって受け部12aを撓み難くすることができる。
(9)貫通孔Wbの孔径よりも充填材受け具の外径がやや長い場合、充填材受け具の外径の微調整はできるものの、貫通孔Wbの孔径よりも充填材受け具の外径がはるかに長い場合、その貫通孔Wbに充填材受け具を挿入することができない。ところが、充填材受け具10では受け部12a同士を近接可能としたことで、貫通孔Wbの孔径よりも充填材受け具10の外径がやや長い場合における微調整ではなく、1つの充填材受け具10によって複数の孔径の貫通孔Wbに対応させることが可能となる。
(10)隣接する受け部12a同士は、めくれ上がることなく、重合方向に対向する端面が互いに接するように撓むことで、近接させた受け部12aとその他の受け部12aは、貫通孔Wb内において同一平面上に配置されることになる。これにより、複数の受け部12aによって熱膨張性耐火充填材20の充填空間が維持され、複数の受け部12aによって熱膨張性耐火充填材20を受けることが可能となる。
(11)中空壁Wにおける貫通孔Wbの耐火構造において、貫通孔Wb内に充填材受け具10を配置した。充填材受け具10は、中空部T側に受け部12aを備えている。そして、充填空間Kaに充填された熱膨張性耐火充填材20は、充填材受け具10の受け部12aによって、壁材Waの厚み方向で壁表面Wcより中空部T側で受け止められる。このため、受け部12aによって、中空壁Wの中空部Tに熱膨張性耐火充填材20が垂れ落ちることを防止することができる。また、受け部12aが熱膨張性耐火充填材20を受け止めるため、充填空間Kaに熱膨張性耐火充填材20を充填するとき、熱膨張性耐火充填材20の垂れ落ちを考慮せずに充填作業を行うことができ、熱膨張性耐火充填材20の充填作業を簡単に行うことができる。
(12)充填材受け具10を貫通孔Wbに配置したとき、受け部12aは壁材Waの壁裏面Wdを越えて中空部Tに配置される。このため、受け部12aが壁材Waの厚み内に位置する場合と比べると、充填空間Kaへの熱膨張性耐火充填材20の充填量を多くすることができ、耐火機能を高めることができる。さらには、中空壁Wの壁材Waの厚みが薄い場合は、受け部12aを中空部Tに位置させることで必要量の熱膨張性耐火充填材20を確保することができる。
(第2の実施形態)
次に、充填材受け具を具体化した第2の実施形態を図6にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図6に示すように、充填材受け具30は、帯状に形成された受け具本体31を有する。なお、充填材受け具30は、合成樹脂材料により形成されている。また、充填材受け具30は、帯状から環状に屈曲変形可能となる。
また、受け具本体31の長手方向に延びる一端には、直線状の基部33(連結部)が形成されている。そして、略三角形状をなす薄板状の受け部32aが、その底辺を基端として基部33の長手方向の一端において、隣り合う受け部32aの対向縁の間に隙間34を空けて複数立設されている。この複数の受け部32aは、基部33によって連結されているため、基部33と複数の受け部32aによって、充填材受け部32が形成される。また、受け部32aは、基部33に連結されている部分を基端として、その先端部が弾性変形する構造になっている。
また、基部33において、二片の受け部32aの間に位置する隙間34の延長線上、より詳しくは、受け部32aの並び方向両側であって隣り合う受け部32aを跨がない位置には、空間Xを空けて細幅状の延設部36が立設されている。つまり、隙間34の延長線上には空間Xが位置しており、延設部36は隙間34を跨がない位置に形成されていることになる。
そして、同一の受け部32aの両端部において隣り合う延設部36の間には、四角形状をなす連通孔37が受け具本体31を厚み方向に貫通して形成されている。連通孔37は、長辺方向が受け具本体31の周方向へ延びるように形成されている。また、受け具本体31の長手方向に延びる他端には、受け具本体31の長手方向に沿って、かつ受け部32aの延びる方向とは反対側に延びるようにフランジ38が突設されている。そして、基部33、延設部36、及びフランジ38との間に連通孔37が形成されている。
次に、図6に従って、充填材受け具30及び耐火構造の作用について、耐火構造の形成方法とともに記載する。
充填材受け具30を長手方向に亘って捲回し、延設部36同士を合わせると、充填材受け具30は円筒状をなす。この円筒状をなした充填材受け具30の外径が貫通孔Wbの孔径(第1径L1)よりも僅かに短い場合、充填材受け具30の外径を変形させる必要がない。したがって、受け具本体31を受け部32a側から貫通孔Wbに挿入すると、フランジ38を残して受け具本体31全体が貫通孔Wbに挿入されることになる。
一方、貫通孔Wbの孔径(第1径L1)よりも円筒状をなした充填材受け具30の外径が長い場合、受け具本体31、より詳しくは、空間Xを挟んで隣接する延設部36を分離させるように空間Xの下部に位置する基部33に切り込みを入れ、延設部36の一部及びフランジ38の一部を伴った一片の受け部32aを充填材受け具30から切除する。そして、一片の受け部32aを切除した後の充填材受け具30において、切除した受け部32aを挟む両受け部32aを互いに近接させるように近付ける。すると、一片の受け部32aが切除されている分、受け部32aが切除された後の受け具本体31の外径が、受け部32aが切除される前の受け具本体31の外径よりも小さくなる。また、一片の受け部32aを切除しているため、切除した受け部32aを挟む両受け部32aの端部同士を互いに近付けて接触させたとしても、両受け部32aが重合することがない。
加えて、充填材受け具30から一片の受け部32aを切除した際、受け部32aとともに基部33の一部、受け具本体31の一部(延設部36)、及びフランジ38の一部も切除されるようになっている。これにより、切除した受け部32aを挟む両受け部32aの端部同士を互いに近付けた際、受け部32aに加えてフランジ38も重複しない。よって、近接させた受け部32aとその他の受け部32aは、貫通孔Wb内において同一平面上に配置されることになる。
これにより、壁材Waにおいて異なる孔径の貫通孔Wbが形成されている場合であっても、1つの充填材受け具30の外径を調節可能となるため、孔径毎に複数の充填材受け具を用意する必要がない。
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(12)と同様の記載に加え、以下のような効果を得ることができる。
(13)充填材受け具30を帯状に形成したことで、貫通孔Wbの孔径に合わせて充填材受け具30から必要長を切り出し、切除後の充填材受け具30を環状に形成するだけで、貫通孔Wbの孔径に合った充填材受け具30を形成することができるため、貫通孔Wbの孔径に合わせた加工が行い易い。
(14)また、受け部32aの近接箇所とその他の受け部32aを貫通孔Wb内において同一平面上に配置されるようにしたことで、受け部32a同士の干渉によってフランジ38の端部から受け部32aの内面までの長さが変化してしまい、貫通孔Wb内に充填される熱膨張性耐火充填材20の量が不足してしまうということがない。
(15)受け部32aの並び方向両側であって隣り合う受け部32aを跨がない位置に延設部36を設けた。これにより、延設部36は、隙間34を跨がない位置に形成されているため、隙間34を境に受け部32aを切断しても、新たに分断縁となる受け部32aには、延設部36を介してフランジ38が設けられる。そのため、切り出した必要長の充填材受け具30の両端であって、近接あるいは重合される分断縁を構成する新たな各受け部32aは、熱膨張性耐火充填材20の充填圧に耐えるように、延設部36及びフランジ38によって支持される。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○各実施形態において、充填材受け具自体を熱膨張性材料で形成しても良い。
○各実施形態において、壁材Waに形成される貫通孔Wbは、コアドリルを用いて穿孔しても良い。また、ボイド管をコンクリート射体に埋設して貫通孔Wbを形成しても良い。
○各実施形態における充填材は、耐火性を有する発泡性材料であっても良い。また、コーキング材であっても良い。
○各実施形態において、切除される受け部と連結している受け具本体から延設される箇所にはフランジを形成しなくても良い。
○第1の実施形態では、フランジ18において、分断部15を挟む両端部のうち一方を他方よりも軸方向にずらしても良い。そして、充填材受け具10の外径を縮径変形させた際に、フランジ18の両端部のうち一方が他方の下に潜り込むようにしても良い。これによれば、一方のフランジ18の他方のフランジ18への潜り込みにより、重合させたフランジ18とその他のフランジ18を孔縁に均一に掛け止めすることが可能となる。
○各実施形態では、フランジを形成しなくても良い。また、図7(a),(b)及び図8(a),(b)に示すように、フランジ18を受け具本体11の周方向において断続的に形成しても良い。ただし、いずれかの受け部12aの端部には延設部16とフランジ18が形成されていることが好ましい。また、切除される受け部12aには延設部16とフランジ18が形成されていなくても良い。
○各実施形態では、受け部、延設部、及びフランジを全て切除しなくても良く、干渉する箇所に合わせて、受け部、延設部、又はフランジのいずれかを切除するようにしても良い。例えば、受け部及び延設部が干渉する一方で、フランジが干渉しないのであれば、受け部及び延設部を切除すれば良い。
○各実施形態では、充填材受け具に連通孔を形成し、連通孔を介して熱膨張性耐火充填材20を壁材Waに密着させたが、連通孔は無くてもよい。
○第1の実施形態において、図9に示すように、受け部12aの近接箇所とその他の受け部12aを貫通孔Wb内において同一平面上に配置することができるのであれば、受け部12aを充填材受け具から除去しなくても良い。例えば、充填材受け具において分断部15を挟む一対の受け部12aのうち一方を他方よりも軸方向にずらすなどして、充填材受け具の外径を縮径変形させた際に、一対の受け部12aのうち一方が他方の下に潜り込むようにしても良い。図9では、重合する下側の受け部12aが下がる一方で、重合する上側の受け部12aの上面が、その他の受け部12aの上面と略同一平面上をなすようにずらしており、熱膨張性耐火充填材20の充填空間の高さが確保されている。また、重合する受け部12aのうち一方の受け部12aを折り曲げ可能としても良い。また、受け部12a同士を重合させても重合箇所とその他の受け部12aとが略同一平面上に位置するよう、重合する受け部12aのうち一方の受け部12aをさらに薄板状に形成しても良い。この例では、分断部15の分断縁15aを構成する受け部12のうち他方の受け部12には延設部16が設けられていないが、上側の受け部12aは、下側の受け部12aによって支えられているので、熱膨張性耐火充填材20を受ける際に、貫通孔Wbの奥方に逃げるように撓み変形するのを防止することができる。
○第1の実施形態において、分断縁15aを近接又は重合させた状態からさらに重合関係となる位置まで重合可能としても良い。
○第1の実施形態では、円筒状の受け具本体11を二分し、二分した受け具本体を組み付けて形成されるものに具体化しても良い。
○受け具本体11の外径を縮径変形可能でありながら、原位置に戻ろうとする弾性力によって貫通孔Wbの内面に接触するような材質で受け具本体11を形成することが好ましい。これによれば、貫通孔Wbに電線管Pを挿通した後でも、充填材受け具10を二つの受け具本体11に分割することで、受け具本体11を貫通孔Wbに簡単に挿入することができる。したがって、充填材受け具10を簡単に貫通孔Wbに設けることができる。
○各実施形態では、充填材受け具10,30を貫通孔Wbに配置したとき、受け部12a,32aが中空部Tに位置するように充填材受け具10,30を形成したが、受け部12a,32は壁材Waの厚み内に位置(N1>M)していても良い。
○各実施形態では、配線・配管材を電線管Pに具体化したが、配線・配管材はケーブルやその他の管材に具体化しても良い。
○各実施形態では、受け部を弾性変形可能な扇形状又は三角形状に形成したが、受け部は弾性変形しないものであっても良く、例えば、受け部は、半円状や台形をなす底板であっても良い。また、受け部の先端側は、挿通する配線・配管材の形状に合わせて切除しても良い。
○各実施形態では、充填材受け具の受け部によって充填材受け部を形成したが、これに限らない。例えば、充填材受け具10,30は用いず、壁材Waの厚み方向における壁表面Wcより中空部T側(例えば、壁材Waの壁裏面)に複数の弾性片を取付けるとともに、これら弾性片によって充填材受け部を形成しても良い。
○各実施形態では、熱膨張性耐火充填材20を貫通孔Wbの内周面に接着させて充填材受け具を壁材Waに固定したが、その他の方法で充填材受け具を壁材Waに固定しても良い。例えば、フランジと壁材Waの壁表面Wcとを、粘着テープ又は接着剤によって固着して充填材受け具を壁材Waに固定してもよい。又はフランジの表面から壁材Waの壁表面Wcにかけて難燃性のパテを塗り、このパテ内にフランジを埋め込んで充填材受け具を壁材Waに固定しても良い。
○各実施形態では、両貫通孔Wbに充填材受け具を設けて耐火構造を形成したがこれに限らない。
○図10に示すように、一対の貫通孔Wbのうちいずれか一方の貫通孔Wbに充填材受け具及び熱膨張性耐火充填材20を設けて耐火構造を形成しても良い。
○各実施形態では、貫通孔Wbを円孔状に形成したが、貫通孔Wbは四角孔状等の多角孔状であっても良いし、楕円孔状であっても良い。
○各実施形態において、壁材Waに形成した貫通孔Wbにスリーブを設置し、該スリーブ内に充填材受け具を配置するようにしても良い。この場合、スリーブが貫通部となる。なお、壁材Waからスリーブの端部が突出するように設置しても良い。この場合、スリーブの端面が貫通部の貫通部縁として機能し、充填材受け部の掛止部が貫通部縁に掛け止められることになる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部内に配置され、前記貫通部に挿通された配線・配管材の外面と前記貫通部の内面との間に充填される充填材を受ける充填材受け具であって、スリットにより分割される複数の薄板状の受け片を有する充填材受け部と、貫通部縁に掛止する掛止部と、前記充填材受け部と前記掛止部とを繋ぐ延設部と、を備えるとともに、前記複数の受け片が環状に配置されるとともに、前記環状から分断し、離間することで内部に前記配線・配管材を受け入れる受入部を形成可能とする分断部を備え、前記分断部を開くように変形させることで前記配線・配管材を内部に受け入れ可能であって、分割後の受け片において前記分断部を閉じるように変形させることで前記配線・配管材を取り囲むべく変形可能であるとともに、前記分断部を閉じた際の環状の周長よりも小さい周長で前記配線・配管材を取り囲むべくその全体が縮径変形可能であり、縮径変形により隣接する受け片を重合する位置で前記分断部を閉じた際に、各受け片の少なくとも一方の協働により重合箇所に前記充填材受け部が形成されるとともに、前記重合箇所の受け片とその他の受け片は、前記貫通部内において略同一平面上に配置される充填材受け具。
Ka…充填空間、L1…第1径(貫通孔)、L2…第2径(貫通孔)P…配線・配管材としての電線管、T…中空部、U…受入部、W…防火区画体としての中空壁、Wa…壁材、Wb…貫通部としての貫通孔、Wc…壁表面、Wd…壁裏面、10…充填材受け具、11…受け具本体、11a…開口部、12…充填材受け部、12a…受け片としての受け部、14…スリットとしての隙間、15…分断部、15a…分断縁、16…延設部、16b…第1延設部、16c…第2延設部、17…連通孔、18…掛止部としてのフランジ、20…熱膨張性耐火充填材、33…連結部としての基部。

Claims (6)

  1. 建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部内に配置され、前記貫通部に挿通された配線・配管材の外面と前記貫通部の内面との間に充填される充填材を受ける充填材受け具であって、
    スリットにより分割される複数の薄板状の受け片を有する充填材受け部と、貫通部縁に掛止する掛止部と、前記充填材受け部と前記掛止部とを繋ぐ延設部と、を備えるとともに、
    前記複数の受け片が環状に配置されるとともに、前記環状から分断し、離間することで内部に前記配線・配管材を受け入れる受入部を形成可能とする分断部を備え、
    全体を環状とすることで、第1径の貫通部内に配置可能である一方で、
    前記第1径の貫通部よりも小径の第2径の貫通部内にも配置可能とすべく、前記分断部の分断縁を構成する前記充填材受け部、前記掛止部、及び前記延設部のうち少なくとも1つは、
    前記分断部の分断両端部を近接させた状態若しくは前記分断両断部を重合させた状態から、さらに重合関係となる位置まで重合可能に構成、又は前記分断部の分断両端部のうち少なくとも一方側の端部近傍が切除可能に構成されて縮径変形可能に構成されている充填材受け具。
  2. 前記延設部は、細幅に複数形成されており、
    少なくとも分断部近傍に立設された第1延設部と、
    前記分断部に隣接する分断両端部のうち少なくとも一方側の受け片と前記スリットを挟んで形成された隣接受け片のスリット近傍であって該隣接受け片側に第2延設部と、がそれぞれ立設している請求項1に記載の充填材受け具。
  3. 前記分断部の両端部近傍に前記第1延設部がそれぞれ形成され、前記第1延設部同士を当接又は近接させることで前記第1径の貫通部の内周長となる外周長を有し、前記第2延設部が立設する近傍のスリットを境に、前記第2延設部に隣接する一方側の受け片を切除して前記第2延設部を分断縁の一方側とし、前記第2延設部を互いに当接又は近接させることで外周長が前記第2径の貫通部の内周長となる請求項2に記載の充填材受け具。
  4. 建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部内に配置され、前記貫通部に挿通された配線・配管材の外面と前記貫通部の内面との間に充填される充填材を受ける充填材受け具であって、
    前記充填材受け具は、屈曲変形可能な帯状に形成されるとともに、
    複数の薄板状の受け片と、複数の受け片を連結する連結部とから構成される充填材受け部と、貫通部縁に掛止する掛止部と、前記充填材受け部と前記掛止部とを繋ぐ延設部と、を備え、
    前記充填材受け具を環状形成した際にその周長を調整して前記貫通部内に挿通可能とすべく前記連結部を切断可能とした充填材受け具。
  5. 前記延設部は、細幅に形成されるとともに、前記受け片において、前記受け片の並び方向両側であって隣り合う受け片を跨がない位置に設けられ、前記受け片に設けられた2つの延設部は、互いの間に前記充填材を外方に臨ませる連通孔を形成するように離間して設けられている請求項4に記載の充填材受け具。
  6. 隣接する前記受け片同士は、重合方向に対向する面が互いに接するように撓み、各受け片が略同一平面上に配置されて、前記充填材の充填空間を維持する請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の充填材受け具。
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