JP2018136012A - 耐火用スリーブ及び防火措置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合部の内側辺及び外側辺におけるスリーブ本体の軸方向及び径方向への位置ズレを防止する構成を提供する。【解決手段】貫通孔に挿入されるスリーブ本体と、貫通孔及びスリーブ本体の隙間に充填される耐火性の目地材と、を備え、スリーブ本体は、スリーブ本体の径方向へ弾性変形可能に屈曲形成される筒状部と、筒状部の相対する一組の辺に形成されて相互がスリーブ本体の周方向へ移動自在に重なり合う内側辺及び外側辺を有する接合部と、内側辺又は外側辺のいずれか一方にスリーブ本体の周方向へ形成される通孔と、内側辺又は外側辺の他方から通孔へ向け突出形成される挿入部と、を有し、挿入部は、スリーブ本体の軸方向への幅寸法が通孔の開口幅と略同じに設定され、挿入部が通孔に挿通された状態で筒状部の周面と径方向へ重なり合う曲面を有する。【選択図】図1

Description

建築物の中空壁にケーブルや配管などの長尺体が貫通する防火区画貫通部の耐火処置として用いられる耐火用スリーブ、及び、耐火用スリーブとその内側空間を貫通するケーブル又は配管を含む長尺体とからなる防火措置構造に関する。
従来、この種の耐火用スリーブとして、中空壁の貫通孔を挿通するスリーブ本体が、スリーブ本体の直径を二分するように形成した一対のスリーブ片を組み合わせて略円筒状に形成され、各スリーブ片相互の重合位置をスライド自在に固定してスリーブ本体の直径を貫通孔の直径に合わせるように設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
さらに、中空壁として石膏ボード等に貫通孔を開穿した場合には、正確な円形に開口することが極めて困難である。このため、いびつな貫通孔や開口縁部が崩れた状態の貫通孔を、一対のスリーブ片に設けられる一対のプレート片で隠蔽している。
また、スリーブ本体の内部に挿通されたケーブルや冷媒管の周囲に、熱膨張性耐火パックを充填した後に、支え金具や押え金具を装着して熱膨張性耐火パックを固定している。この熱膨張性耐火パックが燃焼すると自ら膨張することで、スリーブ本体が貫通孔に圧着して閉塞し、貫通孔からの延焼防止を図っている。
特開2006−234140号公報
しかし乍ら、このような従来の耐火用スリーブでは、スリーブの端部が重なり合い互いに径方向や軸方向へ移動可能な構造であるため、スリーブに対して外力が作用すると、スリーブの端部同士がスリーブの径方向や軸方向へ位置ズレを起こし易い。
仕切り壁の貫通孔にスリーブが装着された後、スリーブの内部空間にテープ状膨張体を挟んで配管を組み込む際、スリーブの端部同士がスリーブの軸方向へ位置ズレを起こしてスリーブが変形して、耐火性能を低下させるという問題があった。
ところで、防火用の中空壁としては、耐火性に優れた石膏ボードなどが用いられている。石膏ボードに貫通孔を開穿する場合には、貫通孔の形成時に貫通孔の開口縁部が崩れるなどしていびつな形状になり易く、貫通孔を正確な円形に開口させることが極めて困難である。
このように貫通孔が正確な円形ではなくいびつな形状である場合には、スリーブの端部同士がスリーブの軸方向へ位置ズレを起こして、両者間に空間が発生して耐火性能を低下させるという問題があった。
このような課題を解決するために本発明に係る耐火用スリーブは、ケーブル又は配管を含む長尺体が貫通する建築物の防火区画貫通部において中空壁の貫通孔に挿通される耐火用スリーブであって、前記貫通孔に挿入されるスリーブ本体と、前記貫通孔及び前記スリーブ本体の隙間に充填される耐火性の目地材と、を備え、前記スリーブ本体は、前記スリーブ本体の径方向へ弾性変形可能に屈曲形成される筒状部と、前記筒状部の相対する一組の辺に形成されて相互が前記スリーブ本体の周方向へ移動自在に重なり合う内側辺及び外側辺を有する接合部と、前記内側辺又は前記外側辺のいずれか一方に前記スリーブ本体の周方向へ形成される通孔と、前記内側辺又は前記外側辺の他方から前記通孔へ向け突出形成される挿入部と、を有し、前記挿入部は、前記スリーブ本体の軸方向への幅寸法が前記通孔の開口幅と略同じに設定され、前記挿入部が前記通孔に挿通された状態で前記筒状部の周面と径方向へ重なり合う曲面を有することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る耐火用スリーブ及び防火措置構造の全体構成を示す説明図であり、(a)が施工工程を示す一部切欠斜視図、(b)が拡径変形時の部分拡大縦断側面図である。 耐火用スリーブが最も縮径した状態を示す説明図であり、(a)が斜視図、(b)が要部を部分拡大した縦断側面図である。 耐火用スリーブのロック状態を示す説明図であり、(a)が斜視図、(b)が要部を部分拡大した縦断側面図である。 耐火用スリーブの挿入した状態を示す斜視図である。 耐火用スリーブのロック解除して拡径した状態を示す斜視図である。 図5に示した耐火用スリーブの正面図である。 図5に示した耐火用スリーブの背面図である。 図5に示した耐火用スリーブの平面図である。 図5に示した耐火用スリーブの底面図である。 図5に示した耐火用スリーブの左側面図である。 図6のA−A′線端面図である。 図10のB−C間拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る耐火用スリーブSは、図1〜図12に示すように、建築物の中空壁Wにおいてケーブルや配管などの長尺体Lが貫通する防火区画貫通部の耐火処置として用いられるものであり、中空壁Wに設けた貫通孔hに施工される。
中空壁Wは、図1に示されるように、耐火材料からなる一対の壁材W1が両者間に所定の間隔を空けて固定配置され、壁材W1の間には、空洞部W2が形成されている。壁材W1としては、主に石膏ボードを複数枚(図示例では2枚)重ね合わせたものが用いられる。
中空壁Wの壁材W1には、隣接する防火区画を横方向(水平方向)に貫通する貫通孔hが開設されている。貫通孔hは、隣接する防火区画を連通する円形孔であり、被貫通物としてケーブルや配管などの長尺体Lが挿通され、隣接する防火区画を繋いでいる。
詳しく説明すると、本発明の実施形態に係る耐火用スリーブSは、中空壁Wの貫通孔hに挿入されるスリーブ本体1と、貫通孔h及びスリーブ本体1の隙間に充填される耐火性の目地材2と、を主要な構成要素として備えている。目地材2としては、熱膨張性の耐熱パテやモルタルなどが用いられる。
スリーブ本体1は、スリーブ本体1の径方向へ弾性変形可能に屈曲形成される筒状部11と、筒状部11の相対する一組の辺に相互がスリーブ本体1の径方向へ重なり合うように形成される接合部12と、筒状部11において接合部12のいずれか一方の近傍にスリーブ本体1の周方向へ形成される通孔13と、接合部12の他方から通孔13へ向け突出形成される挿入部14と、を有している。
さらに、スリーブ本体1は、通孔13と挿入部14に亘って着脱自在に係合するロック部15を有することが好ましい。
筒状部11は、鋼材やそれに類する金属などの耐火材料で略矩形(長方形及び正方形を含む角が直角の四辺形)の薄板状に形成され、C字形に屈曲加工することにより、薄板の相対する一組の辺同士が互いに接合した円筒状に形成される。
さらに、筒状部11は、弾性変形可能な材料を用いることで、筒状部11の径方向へ弾性的に縮径及び拡径変形が可能に形成されている。
接合部12は、筒状部11の相対する辺においていずれか一方の辺に形成される内側辺12aと、筒状部11の他方の辺に形成される外側辺12bとからなる。
筒状部11の相対する一組の辺と、内側辺12a又は外側辺12bのいずれか一方との間には、段差部11aが形成され、内側辺12a及び外側辺12bをスリーブ本体1の径方向へ重ね合わせるとともに、スリーブ本体1の周方向へ移動可能に摺接させている。
通孔13は、内側辺12a又は外側辺12bのいずれか一方の近傍に位置する段差部11aにスリーブ本体1の周方向へ貫通開穿される。
通孔13においてスリーブ本体1の軸方向へ延びる開口幅は、これと交差するスリーブ本体1の周方向への開口寸法よりも長く設定している。
挿入部14は、内側辺12a又は外側辺12bの他方からスリーブ本体1の周方向へ突出形成され、挿入部14においてスリーブ本体1の軸方向への幅寸法を、通孔13の開口幅と略同じ又はそれよりも若干小さく設定している。
さらに、挿入部14は、筒状部11の曲率と略同じ曲率に形成され、挿入部14が通孔13に挿通された状態で筒状部11の周面11bと径方向へ重なり合う曲面14aを有している。
通孔13及び挿入部14は、スリーブ本体1の軸方向へ一組、又は所定の間隔を空けて複数組配置される。
ロック部15は、通孔13又は挿入部14のいずれか一方に形成されて他方と着脱自在に係合する係止部15aを有している。
係止部15aは、筒状部11の弾性的な縮径変形及び拡径変形に伴ってスリーブ本体1の周方向へ移動するように構成される。図2に示される筒状部11の外径が中空壁Wの貫通孔hの内径よりも小さい最小径d1の状態では、係止部15aが係合せず、筒状部11の拡径変形が可能である。図3に示される筒状部11の外径が中空壁Wの貫通孔hの内径よりも大きい最大径d2の状態では、係止部15aが係合して、それ以上の筒状部11の拡径変形が不能になる。
さらに、ロック部15における係止部15aの係合状態を強制的にロック解除することにより、筒状部11の弾性的な拡径変形により筒状部11の外径を最大径d2よりも大きくすることも可能である。このロック解除して拡径した状態では、図5に示されるように挿入部14を含めて内側辺12aと外側辺12bが、スリーブ本体1の周方向へ分離可能に構成されている。挿入部14を含めた内側辺12a及び外側辺12bの分離状態では、これらの間にスリーブ本体1の軸方向全長に亘り、ケーブルや配管などの長尺体Lを通すための空隙部16が形成される。
スリーブ本体1の具体例として図1〜図12に示される例の場合には、筒状部11の一辺と内側辺12aとの間に段差部11aを配置することで、内側辺12aがスリーブ本体1の径方向へ凹状に形成される。
段差部11aにおいてスリーブ本体1の軸方向中間位置には、一つの通孔13が開設されている。筒状部11の外周面と面一状に形成される外側辺12bにおいてスリーブ本体1の軸方向中間位置には、一つの挿入部14が突出形成されている。
通孔13に対して外側辺12bから突出する挿入部14を挿通することにより、挿入部14の外側曲面14aが筒状部11の内側周面11bと重なり合う。
ロック部15の係止部15aとしては、通孔13の孔縁と着脱自在に係合する凸部が挿入部14に形成されている。図示例では、挿入部14に係止部15aとなる凸部を複数(2個)配置している。
また、その他の例として図示しないが、筒状部11の他辺と外側辺12bとの間に段差部11aを形成することで、外側辺12bがスリーブ本体1の径方向へ凸状となり、段差部11aの通孔13に対して内側辺12aから突出形成される挿入部14を挿通させることも可能である。これにより、内側辺12aから突出する挿入部14の内側曲面14aが筒状部11の外側周面11bと重なり合う。
通孔13及び挿入部14を、スリーブ本体1の軸方向へ複数組それぞれ所定間隔毎に配置することも可能である。
さらに、挿入部14に係止部15aとなる凸部を1個又は3個以上配置したり、ロック部15の係止部15aとして通孔13の孔縁に挿入部14の凹部又は穴と着脱自在に係合する凸部を形成したり変更可能である。
そして、本発明の実施形態に係る防火措置構造は、前述した耐火用スリーブSと、耐火用スリーブSの内側空間を貫通するケーブルや配管などの長尺体Lと、を主要な構成要素として備えている。
さらに、本発明の実施形態に係る防火措置構造は、筒状部11においてスリーブ本体1の軸方向両端に開口する開口部17に挿着される耐火キャップ3を備えることが好ましい。
耐火キャップ3は、筒状部11の開口部17に対して着脱自在に挿入するように形成される嵌挿部31と、嵌挿部31の内側に長尺体Lの外面と対向して長尺体Lを貫通支持する保持部32と、を有している。
嵌挿部31は、難燃性のゴムなどの弾性変形可能な耐火材料で円筒状に形成され、その外周面に筒状部11の開口部17の内周面と密接するシール手段31aを有している。筒状部11は、図2(a)(b)に示される最小径d1から図3(a)(b)に示される最大径d2まで弾性変形し、これに伴って開口部17の内径も変化するから、この内径変化に対応させるためにシール手段31aが必要になる。
シール手段31aの具体例としては、嵌挿部31の外周面が開口部17の開口縁と対向する軸方向外端位置から内端位置に向かって徐々に縮径するテーパー面や、開口部17の内周面との接触に伴って弾性的に圧縮変形する環状突起などが挙げられる。
保持部32の具体例としては、熱膨張性の耐熱パテや、弾性変形可能な耐火材料からなる筒状体などが挙げられ、ケーブルや配管などの長尺体Lを軸方向へ滑動自在に貫通支持することが好ましい。
さらに、耐火キャップ3は、筒状部11においてスリーブ本体1の軸方向両端に開口する開口部17の開口縁に当接するフランジ部33を有することが好ましい。
フランジ部33は、嵌挿部31の外周面において開口部17の開口縁と対向する軸方向外端位置に鍔状に突出形成される。
次に、本発明の実施形態に係る耐火用スリーブS及び防火措置構造の施工方法について説明する。
先ず、作業者が図2(a)(b)に示されるように、スリーブ本体1(筒状部11)を最小外径d1の近くまで弾性的に縮径変形させ、この縮径状態のままスリーブ本体1を中空壁Wの貫通孔hに挿入する。
これに続いて図1(a)(b)に示されるように、貫通孔hの内部でスリーブ本体1の縮径を開放すると、スリーブ本体1の弾性的な反発力により接合部12の接合面積が減少して、スリーブ本体1が全体的に拡径変形する。
これにより、スリーブ本体1(筒状部11)の外周面が目地材2を介して貫通孔hの内周面に密着する。このため、中空壁Wの貫通孔hに対してスリーブ本体1が固定されると同時に、貫通孔h及びスリーブ本体1の隙間が目地材2で閉塞される。
したがって、簡単な構造及び施工で貫通孔hの形状に関係なく且つ僅かな目地材2の充填量でスリーブ本体1を貫通孔hに密着固定することができる。
その結果、スリーブ本体1で位置ズレが発生しないため、施工が非常に簡単で手間がかからず作業性に優れる。
このような本発明の実施形態に係る耐火用スリーブS及び防火措置構造によると、図4に示されるように、通孔13に挿入部14を挿通することにより、通孔13の幅方向内面に挿入部14の幅方向外面が当接して、通孔13及び挿入部14がスリーブ本体1の軸方向へ位置ズレ不能に保持される。
通孔13に挿入部14が挿通した状態では、図2(a)(b)及び図3(a)(b)に示されるように、挿入部14の曲面14aが筒状部11の周面11bに重なり合うことにより、スリーブ本体1の径寸法と関係なく少なくとも挿入部14の曲面14aと筒状部11の周面11bがスリーブ本体1の径方向へ位置ズレ不能に保持される。
したがって、接合部12の内側辺12a及び外側辺12bにおけるスリーブ本体1の軸方向及び径方向への位置ズレ防止を同時に達成することができる。
その結果、スリーブの端部が重なるだけでスリーブの径方向や軸方向へ位置ズレし易い従来のものに比べ、スリーブ本体1の保形性に優れ、中空壁Wの貫通孔hにスリーブ本体1が装着された後、スリーブ本体1の内部空間にケーブルや配管などの長尺体Lを組み込む際、接合部12の内側辺12aと外側辺12bの軸方向へ位置ズレしてスリーブ本体1が変形せず、耐火性能の低下を防止できる。
さらに、例えば中空壁Wとして石膏ボード等に貫通孔hが開穿される時のように貫通孔hを正確な円形に開口できない場合でも、貫通孔hの形状に関係なく内側辺12a及び外側辺12bの間に空間が発生せず耐火性能の低下を防止できる。
特に、スリーブ本体1は、通孔13と挿入部14に亘って着脱自在に係合するロック部15を有することが好ましい。
この場合には、ロック部15で通孔13に挿入部14を係合させることにより、スリーブ本体1が筒状に形状保持される。
したがって、簡単な作業でスリーブ本体1を中空壁Wの貫通孔hに挿入することができる。
その結果、スリーブの端部が重なるだけで径方向や軸方向へ位置ズレし易い従来のものに比べ、中空壁Wの貫通孔hに対してスリーブ本体1を安定した状態で挿通できて、更なる作業性の向上が図れる。
さらに、内側辺12aと外側辺12bは、スリーブ本体1の周方向へ分離自在に重なり合うように配置され、挿入部14を含めた内側辺12aと外側辺12bの分離状態でこれらの間にスリーブ本体1の軸方向全長に亘って空隙部16が形成されることが好ましい。
この場合には、スリーブ本体1の拡径変形で内側辺12aと外側辺12b及び挿入部14とを分離させることにより、筒状部11の周方向一部に軸方向全長の空隙部16が生じる。
このため、ケーブルや配管などの長尺体Lが敷設された後でも、筒状部11の空隙部16を通ってケーブルや配管などの長尺体Lが、筒状部11の内側空間に向けてスリーブ本体1の径方向へ組み入れ可能となる。
したがって、ケーブルや配管などの長尺体Lが敷設された後でも簡単な作業でスリーブ本体1の内側に組み入れることができる。
その結果、予めケーブルや配管などの長尺体Lをスリーブ本体1の内部空間に通す作業が必要ないため、長尺体Lの敷設状況と関係なく施工が行えて、更なる作業性の向上が図れる。
また、耐火用スリーブSと、スリーブ本体1の開口部17に挿着される耐火キャップ3と、を備えた防火措置構造であって、前記耐火キャップ3は、開口部17に対して着脱自在に挿入するように形成される嵌挿部31と、嵌挿部31の内側に長尺体Lの外面と対向して長尺体Lを軸方向へ移動自在に貫通支持するように形成される保持部32と、を有することが好ましい。
この場合には、ケーブルや配管などの長尺体Lが保持部32で軸方向へ移動自在に貫通支持された耐火キャップ3の嵌挿部31を、スリーブ本体1の開口部17に対して挿入することにより、スリーブ本体1と耐火キャップ3及び長尺体Lが一体化される。
これと同時にスリーブ本体1の開口部17が、耐火キャップ3の保持部32及び長尺体Lで閉塞される。
したがって、簡単な作業で耐火用スリーブSに耐火キャップ3及び長尺体Lを一体的に組み込めるとともに、中空壁Wの空洞部W2への炎の進入を確実に防止することができる。
なお、前示の実施形態において図示例では、耐火キャップ3を円筒状にしているが、これに限定されず、ケーブルや配管などの長尺体Lが敷設された後でも、耐火キャップ3のの径方向へ組み入れ可能とするため、耐火キャップ3の全体を径方向へ複数に分割したり、耐火キャップ3の周方向一部に切り割りを入れたりするなど変形させてもよい。
S 耐火用スリーブ 1 スリーブ本体
11 筒状部 11b 周面
12接合部 12a 内側辺
12b 外側辺 13 通孔
14 挿入部 14a 曲面
15 ロック部 16 空隙部
2 目地材 L 長尺体
W 中空壁 h 貫通孔

Claims (4)

  1. ケーブル又は配管を含む長尺体が貫通する建築物の防火区画貫通部において中空壁の貫通孔に挿通される耐火用スリーブであって、
    前記貫通孔に挿入されるスリーブ本体と、
    前記貫通孔及び前記スリーブ本体の隙間に充填される耐火性の目地材と、を備え、
    前記スリーブ本体は、前記スリーブ本体の径方向へ弾性変形可能に屈曲形成される筒状部と、前記筒状部の相対する一組の辺に形成されて相互が前記スリーブ本体の周方向へ移動自在に重なり合う内側辺及び外側辺を有する接合部と、前記内側辺又は前記外側辺のいずれか一方に前記スリーブ本体の周方向へ形成される通孔と、前記内側辺又は前記外側辺の他方から前記通孔へ向け突出形成される挿入部と、を有し、
    前記挿入部は、前記スリーブ本体の軸方向への幅寸法が前記通孔の開口幅と略同じに設定され、前記挿入部が前記通孔に挿通された状態で前記筒状部の周面と径方向へ重なり合う曲面を有することを特徴とする耐火用スリーブ。
  2. 前記スリーブ本体は、前記通孔と前記挿入部に亘って着脱自在に係合するロック部を有することを特徴とする請求項1記載の耐火用スリーブ。
  3. 前記内側辺と前記外側辺は、前記スリーブ本体の周方向へ分離自在に重なり合うように配置され、前記挿入部を含めた前記内側辺と前記外側辺の分離状態でこれらの間に前記スリーブ本体の軸方向全長に亘って空隙部が形成されることを特徴とする請求項2記載の耐火用スリーブ。
  4. 請求項1、2又は3記載の耐火用スリーブと、前記耐火用スリーブの内側空間を貫通するケーブル又は配管を含む長尺体とからなることを特徴とする防火措置構造。
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