JP2014109200A - エンジン作業機 - Google Patents

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Tetsuhito Shige
哲仁 茂
Kenji Naganuma
賢二 長沼
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Abstract

【課題】正立姿勢のみならずタンクキャップを上側に向けた横向き姿勢となっても液体タンク内の液体の貯蔵量を外部から容易に確認することができるようにする。
【解決手段】先端工具を駆動するエンジンと、エンジンに供給される燃料を貯蔵する液体タンクとしての燃料タンク20とが作業機本体としてのハウジング11に設けられている。燃料表示装置は、作業機本体が正立姿勢となったときに燃料タンク20内の燃料の貯蔵量を表示する第1の表示状態と、作業機本体が横向き姿勢となったときに燃料タンク20内の燃料の貯蔵量を表示する第2の表示状態となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンを動力源としてソーチェン等の先端工具を駆動するエンジン作業機であって、特にエンジンに供給される燃料や潤滑油等の残量表示装置を備えたエンジン作業機に関する。
エンジンを駆動源とした手持ち式つまり携帯式のエンジン作業機には、チェンソーや刈込機等がある。チェンソーは木材等の作業対象物を切断するための先端工具としてのループ状のソーチェンつまり鎖鋸を有し、ソーチェンは作業機本体としてのハウジングに取り付けられたガイドバーに回転移動自在に掛け渡されており、ハウジング内に設けられたエンジンにより回転駆動される。
ハウジングには作業者が切断等の作業を行う際にエンジン作業機を把持するためのハンドルが設けられており、作業者がハンドルを把持して作業を行う際にはエンジン作業機は正立姿勢となる。ハウジングにはエンジンに供給される燃料を貯蔵するための燃料タンクが設けられており、燃料タンクの給油キャップは、通常、燃料タンクの側面側に設けられている。このため、エンジン作業機が正立姿勢となっている状態のもとでは、燃料タンクは作業機本体の側面側に位置することになる。これに対し、燃料タンク内に燃料を給油する際には、給油キャップが上側となるようにエンジン作業機は、正立姿勢から横向き姿勢に傾けられる。
チェンソーには、ソーチェンに供給される潤滑油を収容する潤滑油タンクが設けられており、燃料タンクと潤滑油タンクはそれぞれ液体タンクを構成している。燃料タンク内の燃料の残量を表示するために、特許文献1に記載されるように、燃料タンクを覆う外殻には、残量表示窓としてスリットが設けられている。さらに、潤滑油タンク内の潤滑油の残量を表示するために、外殻には残量表示窓としてスリットが設けられている。
実開昭60−184602号公報
燃料タンクの残量表示窓はエンジン作業機が正立姿勢となっているときに、燃料の残量を表示するために設けられているので、燃料タンクに燃料を給油する際にエンジン作業機が横向き姿勢に倒されると、燃料が満タン状態にまで給油されたときには、残量表示窓には給油量が表示されずに、外部から給油量を視認することができないことがある。このため、タンクキャップつまり給油キャップを開けて燃料を給油する際には、作業者は燃料タンクの内部を覗きながら給油量つまり注入量を確認する必要がある。しかしながら、燃料タンクの内部は密閉されているため、暗く、注入量を容易に把握することができない。このことは、潤滑油タンクについても同様であり、燃料タンク内の燃料や潤滑油タンク内の潤滑油等の液体の量を容易に把握することができない。
本発明の目的は、正立姿勢のみならずタンクキャップを上側に向けた横向き姿勢となっても液体タンク内の液体の貯蔵量を外部から容易に確認することができるようにすることにある。
本発明のエンジン作業機は、先端工具と当該先端工具を駆動するエンジンと当該エンジンに供給される燃料または前記先端工具や前記エンジンへ供給される潤滑油を貯蔵する液体タンクと、前記液体タンクの貯蔵量を表示する残量表示装置とが作業機本体に設けられ、前記先端工具を前記エンジンにより駆動するエンジン作業機であって、前記作業機本体が正立姿勢となったときに前記作業機本体の側面側に位置し、前記作業機本体が横向き姿勢となったときに上部に位置するタンクキャップを前記液体タンクに設け、前記残量表示装置は、前記液体タンクに設けられる透明性の残量表示部材を有し、前記作業機本体が前記正立姿勢となったときに前記液体タンク内の液体の貯蔵量を表示する第1の表示状態と、前記作業機本体が横向き姿勢となったときに前記液体タンク内の液体の貯蔵量を表示する第2の表示状態とを有することを特徴とする。
本発明のエンジン作業機は、1つの前記残量表示部材に前記第1の表示状態と前記第2の表示状態とを表示することを特徴とする。本発明のエンジン作業機は、前記液体タンクの一方側と他方側とに取付孔を設け、前記残量表示部材をパイプにより形成し、当該パイプの両端部を前記取付孔に嵌合させて前記液体タンクの外面に傾斜して前記パイプを設けることを特徴とする。本発明のエンジン作業機は、前記正立姿勢と前記横向き姿勢のいずれの姿勢のもとでも、一方が前記液体タンクの上部となる位置と他方が前記液体タンクの下部となる位置とに取付孔を設け、前記残量表示部材をパイプにより形成し、当該パイプの両端部をそれぞれ前記取付孔に嵌合することを特徴とする。本発明のエンジン作業機は、前記残量表示部材は、前記第1の表示状態を表示する第1の部材と、前記第2の表示状態を表示する第2の部材とを有することを特徴とする。
本発明のエンジン作業機は、前記作業機本体が前記正立姿勢となったときに上下方向となる2つの第1の取付孔を前記液体タンクに設け、前記作業機本体が横向き姿勢となったときに上下方向となる2つの第2の取付孔を前記液体タンクに設け、前記残量表示部材を前記第1の表示状態を表示する第1のパイプと、前記第2の表示状態を表示する第2のパイプにより形成し、前記第1のパイプの両端部をそれぞれ第1の前記取付孔に嵌合し、前記第2のパイプの両端部をそれぞれ第2の前記取付孔に嵌合することを特徴とする。本発明のエンジン作業機は、前記液体タンクに前記パイプを収納する収納凹部を設け、当該収納凹部に収納された前記パイプを固定する固定手段を前記液体タンクに設けることを特徴とする。本発明のエンジン作業機は、前記液体タンクまたは前記パイプの前記液体タンク側に、燃料により視認性が低下する液面表示模様を設けることを特徴とする。本発明のエンジン作業機は、前記パイプの内部に浮子を装着することを特徴とする。
このエンジン作業機には、液体タンクに設けられる残量表示部材を有する残量表示装置が設けられ、残量表示装置は作業機本体が正立姿勢となったときに液体タンク内の燃料等の液体の貯蔵量を表示する第1の表示状態と、作業機本体が横向き姿勢となったときに液体タンクの内の液体の貯蔵量を表示する第2の表示状態とを有しており、正立姿勢と横向き姿勢のいずれの姿勢においても、液体タンク内の液体の貯蔵量を外部から容易に目視することができる。作業機本体を横向き姿勢として、液体タンク内に液体を供給するときには、供給時に第2の表示状態の残量表示装置を外部から観察することにより、作業者は供給量を容易に確認することができる。
エンジン作業機としてのチェンソーの外観を示す斜視図である。 エンジン作業機を後端部を示す背面図である。 エンジン作業機が正立姿勢となったときにおける図2の燃料タンクの部分を示す背面図である。 エンジン作業機が横向き姿勢となったときにおける図2の燃料タンクの部分を示す背面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 図4におけるB−B線拡大断面図である。 (A)は燃料表示部材の変形例を示す断面図であり、(B)は燃料表示部材の他の変形例を示す断面図である。 燃料表示部材のさらに他の変形例を有する燃料タンクであって、図3と同様の部分を示す背面図である。 図8のC−C線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すチェンソー10は、作業機本体としてのハウジング11を有し、ハウジング11の前側部にはガイドバー12がハウジング11の前方に突出して取り付けられている。このガイドバー12にはループ状となった無端の鎖鋸つまりソーチェン13が掛け渡されている。ハウジング11の内部には図示しない内燃機関つまりエンジンが搭載されており、エンジンの頂部はエンジンカバー14により覆われている。エンジンはクランク軸が回転自在に設けられたクランクケースと、クランク軸にコネクティングロッドを介して連結されるピストンが組み込まれたシリンダとを有し、ピストンの往復運動がクランク軸の回転運動に変換される。先端工具つまり回転工具としてのソーチェン13はクランク軸に設けられた図示しないスプロケットにも掛け渡されており、ソーチェン13はガイドバー12に案内されてエンジンにより駆動される。
エンジンを始動させるために図示しないリコイルスタータと、エンジンを冷却するための冷却風を生成する冷却ファンがエンジンに設けられており、リコイルスタータと冷却ファンはハウジング11の一方の側面に設けられたファンカバー15により覆われている。このファンカバー15からリコイルスタータの操作ノブ16が突出しており、この操作ノブ16を操作することによりエンジンが始動される。
ハウジング11の後端部には後方に突出して後ハンドル17が設けられ、ハウジング11の前端部にはハウジング11の間にスペースを介してハウジング11を横切るように前ハンドル18が設けられている。作業者は後ハンドル17を一方の手で把持し、前ハンドル18を他方の手で把持してチェンソー10を持ち上げた状態で作業対象物の切断作業を行う。このように、作業者がチェンソー10を持ち上げた状態では、通常、エンジンカバー14が上側となってチェンソー10は正立姿勢となる。
ハウジング11の下部には、図1および図2に示されるように、エンジンに供給される燃料を貯蔵するために、残量表示装置としての燃料表示装置を有する燃料タンク20が設けられており、燃料タンク20は液体タンクを構成している。燃料タンク20は後ハンドル17と同種の樹脂素材により成形されており、燃料タンク20は後ハンドル17に溶着等の手段により固定されている。図2に示されるように、燃料タンク20の底面20aはハウジング11の底面11a側に露出し、左右両側面20b,20cはハウジング11の左右両面面11b,11c側に露出している。
燃料タンク20の図2において左側の側面20bには給油口21が形成されている。この給油口21を開閉するためにタンクキャップつまり給油キャップ22が燃料タンク20に設けられている。給油キャップ22は図1に示されるようにファンカバー15に隣り合ってファンカバー15の後方に位置している。このように、給油キャップ22は燃料タンク20の側面20bに設けられているので、作業機本体としてのハウジング11の底面11aを図2に示されるように地面Bに接触させて、図3に示されるように燃料タンク20の底面20aを地面Bに対向させると、ハウジング11が正立姿勢となる。このときには、給油キャップ22は、図1および図2においてハウジング11の左側面側に位置することになる。これに対し、給油キャップ22を燃料タンク20から外して燃料タンク20内に燃料を注入する際には、ハウジング11は図2に示される正立姿勢から右方向に回転されて給油キャップ22が上部に位置する横向き姿勢に向けられる。図4は給油キャップ22が上部に位置するように燃料タンク20が横向き姿勢となった状態を示し、このときには、ハウジング11の側面11cが地面Bに接触するので、燃料タンク20の側面20cは地面Bに対向することになる。
このように、給油キャップ22は、チェンソー10が正立姿勢のときにはハウジング11の側面側に位置し、チェンソー10が横向き姿勢となったときには上部に位置することになる。図2に示されるように、燃料タンク20の背面には、残量表示装置つまり燃料表示装置を構成する残量表示部材としての燃料表示部材23が設けられている。燃料表示部材23はポリウレタンやポリエチレン等の透明性、光透過性を有する管状部材つまりパイプ24により成形されており、燃料タンク20の外面に装着されている。燃料表示部材23としてのパイプ24は、図5に示されるように、本体部25とその両端部に本体部25に対して折り曲げられた嵌合部26,27とを有している。
パイプ24を燃料タンク20内に連通させて燃料タンク20に装着するために、図3に示すように、燃料タンク20の一方側と他方側とには取付部28,29が設けられている。それぞれの取付部28,29は、図5に示されるように、燃料タンク20に設けられた取付孔31,32と、それぞれの取付孔31,32に装着されるグロメット33,34とにより構成される。グロメット33,34はゴム等のシール部材により形成されており、パイプ24の一方の嵌合部26はグロメット33を介して取付孔31に嵌合され、他方の嵌合部27はグロメット34を介して取付孔32に嵌合される。なお、グロメット33,34を用いることなく、パイプ24の嵌合部26,27を接着剤により取付孔31,32に接着するようにしても良い。
一方側の取付部28と取付孔31は、チェンソー10が図3に示されるように正立姿勢のもとでは燃料タンク20の上部となる位置に設けられ、他方側の取付部29と取付孔32は、正立姿勢のもとでは燃料タンク20の下部となる位置に設けられており、取付孔31,32に取り付けられるパイプ24は、図3及び図4に示されるように、燃料タンク20に対して傾斜した状態となって装着される。つまり、2つの取付孔31,32を燃料タンク20の図3における左右両側に位置させるとともに上下方向にずらして設けると、図3に示すように、チェンソー10が正立姿勢となった状態のもとでは、取付部28および取付孔31が取付部29および取付孔32よりも燃料タンク20の上部の位置となる。これに対し、図4に示すように、チェンソー10が横向き姿勢となった状態のもとでは、取付部29および取付孔32が取付部28および取付孔31よりも上部の位置となる。このように、パイプ24を傾斜させることにより、チェンソー10が正立姿勢と横向き姿勢のいずれの姿勢になっても、燃料タンク20の上部と下部とに取付孔がそれぞれ位置することになる。
パイプ24の本体部25の一端部側は、チェンソー10が図3に示されるように正立姿勢となったときに、燃料タンク20内の燃料の貯蔵量、つまり第1の表示状態を表示する第1の表示部35となっている。正立姿勢のときには、パイプ24の上部側となる第1の表示部35には燃料タンク20内の空気が入り込み、下部側には燃料Fが入り込み、パイプ24内の燃料Fの液面Sが外部から目視される。これにより、作業時やチェンソー10を地面Bに配置した時等においてチェンソー10が正立姿勢となっているときに、第1の表示状態となったパイプ24の液面により燃料タンク20内の残量が作業者に対して表示される。
これに対し、本体部25の他端部側は、チェンソー10が図4に示されるように横向き姿勢となったときに、燃料タンク20内の貯蔵量、つまり第2の表示状態を表示する第2の表示部36となっている。横向き姿勢のときには、パイプ24の上部側となる第2の表示部36には燃料タンク20内の空気が入り込み、下部側には燃料Fが入り込み、パイプ24内の燃料Fの液面Sが外部から目視される。これにより、図5に示されるように、チェンソー10を横向き姿勢として、燃料給油器41を用いて燃料タンク20内に給油口21から燃料Fを給油する際に、液面Sによって注入量が作業者に対して表示される。したがって、給油キャップ22を開けて燃料を注入する際には、作業者は燃料タンク20の内部を覗くことなく、第2の表示状態となったパイプ24の液面Sを観察することにより燃料Fが満タン状態にまで注入されたことを容易に視認することができる。
燃料タンク20は非透明性の素材により成形されており、透明性を有し光を透過させる素材からなるパイプ24には、薄いオレンジ色の燃料であるガソリンを外部から作業者は容易に視認することができる。しかも、上述のように、チェンソー10が正立姿勢となったときと、横向き姿勢となったときの、いずれの姿勢においても、燃料表示部材23としての1つのパイプ24を目視することによって、燃料タンク20内の燃料Fの貯蔵量を外部から容易に確認することができる。さらに、燃料タンク20とは別部材の透明性を有する燃料表示部材23を燃料タンク20に装着するようにしたので、透明性を有する素材により燃料タンク20自体を形成することなく、燃料の貯蔵量を外部から観察することができる。
図5および図6に示されるように、パイプ24は燃料タンク20の外面に設けられた収納凹部37に収納されており、パイプ24が燃料タンク20の表面から外部には突出していない。これにより、外部から物体が燃料タンク20に当たってもパイプ24が損傷することを防止できる。パイプ24の本体部25で燃料タンク20に固定するために、図3,図4に示されるように、収納凹部37の内面には固定手段として突起部38が複数設けられている。したがって、パイプ24、両端部の嵌合部26,27がグロメット33,34に嵌合されるとともに、本体部25が突起部38に押し付けられるので、確実に燃料タンク20に固定される。
図7(A)は燃料表示部材としてのパイプの変形例を示す断面図であり、図7(B)は燃料表示部材としてのパイプの他の変形例を示す断面図である。
図7(A)に示されるパイプ24の燃料タンク側には、図においてクロスハッチで示すように、格子状の液面表示模様39が標記されている。この液面表示模様39を外部から燃料Fを介して観察すると、光の屈折により液面表示模様39が図7(A)において点を付して示すように、ぼやけて視認性が低下するので、液面表示模様39の見え具合により液面Sの位置を容易に外部から観察することができる。液面表示模様39をパイプ24の燃料タンク側に設けることなく、収納凹部37の底面に液面表示模様39を施すようにしても、同様に、燃料Fや液面Sの視認性を高めることができる。液面表示模様39を、パイプ24や収納凹部37の底面にプリントすることにより形成するようにしても良く、パイプ24等に凹凸を設けて液面表示模様39を形成するようにしても良い。
図7(B)に示されるパイプ24の内部には、フロートつまり浮子40が装着されている。浮子40は液面Sの変動によって上下動するので、外部から浮子40を観察することにより、容易に液面Sの位置を視認することができる。
図8は燃料表示部材のさらに他の変形例を有する燃料タンクを示す背面図であり、図8には図3と同様の部分が示されている。図9は図8のC−C線断面図である。図8および図9においては、上述した部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
図8および図9に示される燃料タンク20には、第1の部材23aと第2の部材23bの2つからなる燃料表示部材23が設けられている。第1の部材23aは、図8に示されるように、チェンソー10が正立姿勢となったときに上下方向となるように燃料タンク20に設けられている。一方、第2の部材23bは、図8に示される状態から右方向に90度回転させて給油キャップ22が上部となるようにハウジング11が横向き姿勢となったときに上下方向となるように燃料タンク20に設けられており、さらに、第2の部材23bはハウジング11が横向き姿勢となったときに、燃料タンク20の上部側となる位置に設けられている。
燃料表示部材23を構成する2つの部材23a,23bは、それぞれ上述した燃料表示部材23と同様に、管状部材により形成されており、第1のパイプ24aと第2のパイプ24bとを有している。燃料タンク20には、ハウジング11が正立姿勢のときに燃料タンク20の上下方向に離れた位置となる2つの第1の取付部28a,29aが設けられている。第1の部材23aとしての第1のパイプ24aの両端部は取付部28a,29aに取り付けられている。それぞれの取付部28a,29aは、図9に示されるように、燃料タンク20に設けられた取付孔31a,32aと、それぞれの取付孔31a,32aに装着されるグロメット33a,34aとにより構成される。
燃料タンク20には、ハウジング11が横向き姿勢のときに燃料タンク20の上下方向に離れた位置となる2つの第2の取付部28b,29bが設けられており、第2の部材23bとしての第1のパイプ24bの両端部は取付部28b,29bに取り付けられている。それぞれの取付部28b,29bは、取付部28a,29aと同様に、燃料タンク20に設けられた図示しない第2の取付孔と、それぞれの第2の取付孔に装着されるグロメット33b,34bとにより構成される。
パイプ24aは、図8および図9に示されるように、チェンソー10が正立姿勢となったときに、燃料タンク20内の燃料の貯蔵量を表示する第1の表示部35となっている。したがって、正立姿勢のときには、パイプ24aの上側となる部分には燃料タンク20内の空気が入り込み、下側となる部分には燃料が入り込み、パイプ24aの第1の表示部35としてのパイプ本体の燃料Fの液面Sが外部から目視される。これにより、作業時やチェンソー10を地面Bに配置した時等においてチェンソー10が正立姿勢となっているときに、燃料タンク20内の残量が作業者に対して表示される。
一方、第2のパイプ24bは、チェンソー10が横向き姿勢となったときに、燃料タンク20内の燃料の貯蔵量を表示する第2の表示部36となっている。したがって、チェンソー10が横向き姿勢のときには、パイプ24bの上部側となる部分には燃料タンク20内の空気が入り込み、下側となる部分には燃料Fが入り込み、パイプ24bの第2の表示部36としてのパイプ本体の燃料の液面が外部から目視される。これにより、チェンソー10を横向き姿勢として、燃料給油器を用いて燃料タンク20内に給油口21から燃料Fを給油する際に、液面Sによって注入量が作業者に対して表示される。したがって、給油キャップ22を開けて燃料を注入する際には、作業者は燃料タンク20の内部を覗くことなく、パイプ24の液面Sを観察することにより燃料Fが満タン状態にまで注入されたことを容易に視認することができる。
図8および図9に示される燃料タンク20についても、図7に示されるように、液面表示模様39を燃料表示部材23としてのパイプ24a,24bの燃料タンク側または収納凹部37の底面に設けるようにしても良く、それぞれのパイプ24a,24bの内部に浮子40を装着するようにしても良い。
図8および図9において、パイプ24aのみを燃料タンク20に設けると、チェンソー10が正立姿勢のときにおける燃料の貯蔵量を表示する形態となり、パイプ24bのみを燃料タンク20に設けると、チェンソー10が横向き姿勢のときにおける燃料の貯蔵量を表示する形態となる。いずれの形態においても、燃料表示部材23としてのパイプ24a,24bを燃料タンク20とは別部材としてこれを燃料タンク20に取り付けるようにしたので、燃料タンク20を非透明性の部材としても、貯蔵量の視認性を高めることができる。
さらに、燃料表示部材23としては、上述のように、パイプ24,24a,24bに代えて、燃料タンク20に窓孔を設け、その窓孔を塞ぐように板状の透明性を有する部材により燃料表示部材23を形成するようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する実施の形態においては、エンジン作業機としてのチェンソー10における燃料タンク20を示すが、刈込機等のように、エンジンを駆動源として先端工具としてのブレードを往復動するようにしたエンジン作業機の燃料タンクにも本発明を適用することができる。また、チェンソー10のソーチェン13に供給される潤滑油を収容する潤滑油タンクにも同様に本発明を適用することができる。
10…チェンソー、11…ハウジング(作業機本体)、11a…底面、11b…側面、11c…側面、12…ガイドバー、13…ソーチェン、14…エンジンカバー、15…ファンカバー、16…操作ノブ、17…後ハンドル、18…前ハンドル、20…燃料タンク、20a…底面、20b,20c…側面、21…給油口、22…給油キャップ、23…燃料表示部材、23a…第1の部材、23b…第2の部材、24,24a,24b…パイプ、25…本体部、26,27…嵌合部、28,29…取付部、31,32…取付孔、33,34…グロメット、35…第1の表示部、36…第2の表示部、37…収納凹部、38…突起部、39…液面表示模様、40…浮子、41…燃料給油器。

Claims (9)

  1. 先端工具と当該先端工具を駆動するエンジンと当該エンジンに供給される燃料または前記先端工具や前記エンジンへ供給される潤滑油を貯蔵する液体タンクと、前記液体タンクの貯蔵量を表示する残量表示装置とが作業機本体に設けられ、前記先端工具を前記エンジンにより駆動するエンジン作業機であって、
    前記作業機本体が正立姿勢となったときに前記作業機本体の側面側に位置し、前記作業機本体が横向き姿勢となったときに上部に位置するタンクキャップを前記液体タンクに設け、
    前記残量表示装置は、前記液体タンクに設けられる透明性の残量表示部材を有し、前記作業機本体が前記正立姿勢となったときに前記液体タンク内の液体の貯蔵量を表示する第1の表示状態と、前記作業機本体が横向き姿勢となったときに前記液体タンク内の液体の貯蔵量を表示する第2の表示状態とを有することを特徴とするエンジン作業機。
  2. 1つの前記残量表示部材に前記第1の表示状態と前記第2の表示状態とを表示することを特徴とする請求項1記載のエンジン作業機。
  3. 前記液体タンクの一方側と他方側とに取付孔を設け、前記残量表示部材をパイプにより形成し、当該パイプの両端部を前記取付孔に嵌合させて前記液体タンクの外面に傾斜して前記パイプを設けることを特徴とする請求項1または2記載のエンジン作業機。
  4. 前記正立姿勢と前記横向き姿勢のいずれの姿勢のもとでも、一方が前記液体タンクの上部となる位置と他方が前記液体タンクの下部となる位置とに取付孔を設け、前記残量表示部材をパイプにより形成し、当該パイプの両端部をそれぞれ前記取付孔に嵌合することを特徴とする請求項1または2記載のエンジン作業機。
  5. 前記残量表示部材は、前記第1の表示状態を表示する第1の部材と、前記第2の表示状態を表示する第2の部材とを有することを特徴とする請求項1記載のエンジン作業機。
  6. 前記作業機本体が前記正立姿勢となったときに上下方向となる2つの第1の取付孔を前記液体タンクに設け、前記作業機本体が横向き姿勢となったときに上下方向となる2つの第2の取付孔を前記液体タンクに設け、前記残量表示部材を前記第1の表示状態を表示する第1のパイプと、前記第2の表示状態を表示する第2のパイプにより形成し、前記第1のパイプの両端部をそれぞれ第1の前記取付孔に嵌合し、前記第2のパイプの両端部をそれぞれ第2の前記取付孔に嵌合することを特徴とする請求項1または5記載のエンジン作業機。
  7. 前記液体タンクに前記パイプを収納する収納凹部を設け、当該収納凹部に収納された前記パイプを固定する固定手段を前記液体タンクに設けることを特徴とする請求項3,4または6のいずれか1項に記載のエンジン作業機。
  8. 前記液体タンクまたは前記パイプの前記液体タンク側に、燃料により視認性が低下する液面表示模様を設けることを特徴とする請求項3,4,6または7のいずれか1項に記載のエンジン作業機。
  9. 前記パイプの内部に浮子を装着することを特徴とする請求項3,4,6または7のいずれか1項に記載のエンジン作業機。
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