JP2014108744A - ミニマル装置の運搬装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミニマル装置の特殊性を生かした運搬装置を提供する。
【解決手段】床面上に車輪により支持されたフレーム48を有する。フレーム48上の一点を支点にして、床面に対して第1支持腕80を昇降させる棒状の一対の第1アーム72と、同じくフレーム48上の一点を支点にして、床面に対して第2支持腕82を昇降させる棒状の一対の第2アーム74とを備える。これらが、昇降板42を支持している。フレーム48には、第1アーム72の第1支持腕80の下面にくさび状の斜面を接するようにして、フレーム48に対して前後方向に移動するくさびガイド78が支持されている。くさびガイド78は、第1アーム72の第1支持腕80の下面に接した状態で一方に移動すると第1支持腕80を上昇させ、他方に移動すると第1支持腕80を下降させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミニマルファブ生産ラインの変更時等にミニマル装置を運搬するための運搬装置に関する。
ミニマルファブは、半導体デバイスの多品種少量生産および変種変量生産するための低コストかつ省エネルギーの生産方式として注目されている(特許文献1)。ミニマル装置は、ミニマルファブにおいて半導体デバイスの露光、エッチング、洗浄といった、生産ラインの一工程分の処理をするユニットである。必要な工程を担う各ミニマル装置を、製造プロセスの順番に配列してミニマルファブ生産ラインを構築する。
特開2012−54414号公報
ある製品の製造のために配列したミニマル装置の配列を変更すれば、別の製品の生産ラインが実現する。生産ラインの変更時には、ミニマル装置を持ち上げて、移動させ、別の場所に降ろして固定するという作業が必要になる。しかしながら、底面積に比べて背の高いミニマル装置は不安定である。また、工程間の部品や製品の搬送を容易にするためには、隣接するミニマル装置の間隔を短くし、かつ、正確に配置する必要がある。低い状態から、一般のジャッキ構造よりも軽い操作でジャッキアップでき、ミニマル装置の特殊性を生かした運搬装置を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
以下の構成要素を備えたことを特徴とするミニマル装置の運搬装置。
(a) 床面上に車輪により支持されたフレーム48を有する。
(b) フレーム48上の一点を支点にして、床面に対して第1支持腕80を昇降させる棒状の一対の第1アーム72と、同じくフレーム48上の一点を支点にして、床面に対して第2支持腕82を昇降させる棒状の一対の第2アーム74とを備える。
(c) 第1アーム72と第2アーム74は、運搬装置10のフレーム上で、運搬装置10の左右の側面から見たとき、互いにX字状に交差するように配置されている。
(d) 第1アーム72が第1支持腕80を上昇させたときに、第2アーム74の第2支持腕82を上昇させる連動機構が設けられている。
(e) 一対の第1アーム72の第1支持腕80と、一対の第2アーム74の第2支持腕80とで、ミニマル装置を支持するための昇降板42を支持している。
(a) 第1アーム72のフレーム48上の支点は、フレーム48上の位置が固定されている。
(a) 第2アームの昇降板42の支持点は、昇降板42上の位置が固定されている。
(a)第2アーム74のフレーム48上の支点は、フレーム48に対して前後方向にスライドする構造を有する。
(a)第1アーム74の昇降板42の支持点は、昇降板42に対して前後方向にスライドする構造を有する。
(f) フレーム48には、第1アーム72の第1支持腕80の下面にくさび状の斜面を接するようにして、フレーム48に対して前後方向に移動するくさびガイド78が支持されている。
(g) くさびガイド78は、第1アーム72の第1支持腕80の下面に接した状態で一方に移動すると第1支持腕80を上昇させ、他方に移動すると第1支持腕80を下降させる。
(h) 運搬装置には、くさびガイド78を移動させるための駆動機構が設けられている。
<構成2>
前記駆動機構は、一対のくさびガイド78を一対の第1アーム72の第1支持腕80の下面に接するように、フレーム48に対して前後方向に移動するスライダ70に固定されていることを特徴とする構成1に記載のミニマル装置の運搬装置。
<構成3>
前記連動機構は、第1アーム72と第2アーム74のX字状に交差する部分に設けた貫通孔を貫通する連動軸76であることを特徴とする構成1または2に記載のミニマル装置の運搬装置。
<構成4>
前記第1アーム72の前記フレーム48上の支点には支点軸81が設けられ、この支点軸81を越えて前記第1アームを延長した場所に前輪54を配置したことを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載のミニマル装置の運搬装置。
<構成5>
前記第2アーム74の前記昇降板42と接する部分には、昇降板42と連結する板支持軸88が設けられ、前記第2アーム74の前記フレーム48上の支点には、運搬装置の前後方向に長い軸孔86にはまり合う支点軸83が設けられ、第1支持腕80が上昇してくさびガイド78のくさび状の斜面を離れたとき、第2アーム74の支点軸83またはその近傍に前記スライダ70が接して運搬装置の前方に向かって押し、前記第2アーム74の前記フレーム48上の支点が前記軸孔86に沿って前方に移動することを特徴とする構成1乃至4のいずれかに記載のミニマル装置の運搬装置。
<構成6>
フレーム48の左右側面には、固定構造116の側面に接してフレーム48の固定構造116に対する向きを規制する幅決めガイド84が取り付けられていることを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載のミニマル装置の運搬装置。
<構成7>
フレーム48の前端には、固定構造116の前輪ストッパに乗り上げる位置に前輪54が設けられていることを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載のミニマル装置の運搬装置。
<構成1の効果>
最も低い状態からくさびガイド78を用いて第1アーム72の第1支持腕80を持ち上げるようにするので、一般のジャッキ構造よりも軽い操作でジャッキアップできる。
<構成2の効果>
スライダ70によって、一対のくさびガイド78を、それぞれ第1アーム72の第1支持腕80の下面に接しさせた状態で移動させて、一対の第1支持腕80を一体に昇降させることができる。
<構成3の効果>
第1アーム72と第2アーム74とを連動軸76で連結しておけば、一対の第1支持腕80と一対の第2支持腕82とを同時に昇降させ、昇降板42を床面に平行に昇降できる。
<構成4の効果>
第1アーム72の第1支持腕80が上昇したときに前輪54が下降して、運搬装置の前の部分を持ち上げる。これにより、運搬装置を移動中に床面の突起等への衝突が避けられる。
<構成5の効果>
くさびガイド78は低い状態のときのジャッキアップを分担し、その後はスライダ70が第2アーム74のフレーム48上の支点を押して、より高く昇降板42を押し上げることができる。
<構成6の効果>
固定装置に対して、運搬装置を最適な方向に向けて挿入できる。
<構成7の効果>
固定装置の所定位置に正確に位置決めして運搬装置を停止できる。
運搬装置10とその周辺装置の主要部斜視図である。 昇降板42を下側からみた状態の斜視図である。 昇降板42を取り除いた昇降操作のための駆動機構の斜視図である。 昇降板42が最も下降した状態の運搬装置10主要部の側面図である。 昇降板42を最も高く持ち上げた状態の運搬装置主要部の側面図である。 アームとその駆動機構の関係を説明する主要部側面図である。 アームとその駆動機構の関係を説明する主要部側面図である。 ミニマル装置12を配列した生産ラインの概略を示す斜視図で、(b)が運搬装置の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は、運搬装置10とその周辺装置の主要部斜視図である。
ミニマル装置12は、床面上の所定の位置に正確に位置決めして設置される。設置後の状態は、後で図9を用いて説明する。ミニマル装置12を床面に固定するために、ミニマル装置12の底面には底板136が固定され、床面には、固定構造116が設置される。底板136と固定構造116とは、後で説明するように、一定の機構により連結固定される。ミニマル装置12は、ラインの組み替え等により自由に移動させることができる。その移動のために、運搬装置10が使用される。
運搬装置10は、把手20を掴んで移動させる。運搬装置10には、昇降板42が設けられておりハンドル22を回転させると、昇降板42が底板136を持ち上げたり降ろしたりする。ハンドル22は垂直盤60に支持されており、ハンドル22を回転させると、伝達ギヤ66を通じて昇降板42の駆動部分を回転駆動する。昇降板42の駆動部分の構造は、図2で説明する。
把手20と垂直盤60とは、水平盤52の上面に固定されている。水平盤52の下面には、中輪56と後輪58とが取り付けられている。後輪58は運搬装置10の後端に1個設けられている。中輪56は把手20の直下に左右一対設けられている。中輪56と後輪58はいずれも既知のキャスタと同様に、自由に方向転換できる。水平盤52の前方に昇降板42が支持され、昇降板42の前端下部に前輪54が取り付けられている。前輪54の軸受けは方向が固定されている。
この実施例で説明する運搬装置において、前方というのは、把手20を掴んで底板136に向かって運搬装置10を押し進めるときの、作業者の向く方向、即ち、進行方向のことをいうものとする。車輪にも、その関係を明確にするために、前輪54、中輪56、後輪58という呼び名を付けた。運搬装置10の最も前に取り付けた車輪が前輪54である。また、左右側面というのは、運搬装置10を押し進める作業者から見た運搬装置の面のことをいうものとする。
図2は昇降板42を下側からみた状態の斜視図である。図3は、昇降板42を取り除いた昇降操作のための駆動機構の斜視図である。
まず、図3の機構から説明する。図1に示した運搬装置10の水平盤52の前方に取り付けられたフレーム48には、その前端に前輪54が一対固定されている。この実施例では、フレーム48は、床面と平行に配置された2本の柱により構成した。2本の柱は互いに平行に配置されて、中間部の任意の場所で連結一体化されている。
フレーム48はこうして、複数の車輪により床面上方の所定の高さに支持されている。また、フレーム48の両側面には、幅決めガイド84が2個ずつ、合計4個取り付けられている。一方、固定構造116は、全体としてE字状をしており、運搬装置10は図の左側から進入する。運搬装置10の前輪54が衝突する部分に、前輪ストッパ138が設けられている。固定構造116には、この他に、ミニマル装置12の底板136を位置決めして固定するために、V溝台166やフック受け174を設けているが、この説明は後でする。
フレーム48は、このE字状の固定構造116にその前端を進入させるとき、幅決めガイド84が固定構造116に衝突し、進入方向が規制される。前輪54が前輪ストッパ138に乗り上げた状態では、幅決めガイド84が固定構造116との位置関係を決めるので、フレーム48の向きが正確に決まる。これにより、底板136を固定構造116の所定位置に正確に下降させることができる。
フレーム48上には、一対の第1アーム72と一対の第2アーム74とが支持されている。第1アーム72と第2アーム74は、運搬装置10のフレーム上で、運搬装置の左右の側面から見たとき、互いにX字状に交差するように配置されている。
第1アーム72はフレーム48に支持された部分を支点にして、第1支持腕80を上下動させる。第2アーム74はフレーム48に支持された部分を支点にして、第2支持腕82を上下動させる。第1アーム72と第2アーム74とが交差する位置には貫通孔が設けられ、これら全ての貫通孔に連動軸76が挿入されている。この連動軸76は、第1アーム72が第1支持腕80を上下動させるとき、第2アーム74を連動させて、第2アーム74の第2支持腕82を上下動させる機能を有する。
図1で説明したハンドル22を回転させると、チェン64と伝達ギヤ66(図1)を通じて図3の駆動ねじ68が回転駆動される。駆動ねじ68は雄ねじで、スライダ70に設けられた雌ねじと噛み合っている。駆動ねじ68を回転すると、スライダ70が駆動ねじ68の軸方向に沿って、運搬装置の前方または後方に移動する。スライダ70の左右の側面には、フレーム48の左右の側面に沿って前後方向に移動するように、くさびガイド78が取り付けられている。
第1アーム72の第1支持腕80の下面は、くさびガイド78のくさび状の斜面に接している。このくさびガイド78の前方への移動により、第1支持腕80が、くさび状の斜面に押し上げられて上昇する。また、くさびガイド78が後方に移動すると、第1支持腕80が自重によりくさび状の斜面に沿って滑り降りて下降する。
第1アーム72の第1支持腕80は昇降板42の第1支持点44の部分を押し上げる。また、第2アーム74の第2支持腕82の部分は、図2に示した昇降板42の第2支持点46の部分を押し上げる。従って、昇降板42は一対の第1支持腕80と一対の第2支持腕82とに支持されて床面に対してほぼ平行な状態を保ったまま昇降する。
図4は昇降板42が最も下降した状態の運搬装置10主要部の側面図である。
図の上載板50は、昇降板42の上面に固定されるが、図1に示したミニマル装置12の底板136直下の空間がもっと低いものを要求するならば、上載板50を取り外す。即ち、昇降板42の上面には、全高を調整するための上載板50が着脱自在に取り付けられている。
図5は、昇降板42を最も高く持ち上げた状態の運搬装置主要部の側面図である。
この図では、昇降板42を除外した。図に示したくさびガイド78は、駆動ねじ68を回転するとフレーム48に沿って運搬装置の前後方向に移動する。くさびガイド78が運搬装置の前方向に移動したとき、第1アーム72の第1支持腕80の部分か押し上げられる。同時に、連動軸76が第2アーム74を押し上げる。こうして、第1支持腕80と第2支持腕82の位置が上昇して、昇降板42を押し上げる。
図6と図7とは、アームとその駆動機構の関係を説明する主要部側面図である。
図6は最も低い状態を示す。図7はくさびガイド78で第1支持腕80をくさびガイド78で押し上げた状態を示す。これらの図に示すように、第1アーム72は、フレーム48に設けた支点軸81を支点にして、第1支持腕80を昇降する。第2アーム74の昇降板42と接する部分には、板支持軸88が設けられている。板支持軸88は第2アーム74と昇降板42とを連結する。この昇降板42上の位置は固定されている。
また、前記第2アーム74のフレーム48上の支点には、運搬装置の前後方向に長い軸孔86にはまり合う支点軸83が設けられている。第2アーム74はこの支点軸83を支点にして、第2支持腕82を昇降する。第1アーム72の第1支持腕80の部分には、昇降板42と接する場所にローラ90が取り付けられている。ローラ90は、昇降板42の裏面に接しながら、運搬装置の前後方向にスライドする。
即ち、第2アーム74のフレーム48上の支点は、フレーム48に対して前後方向にスライドする構造を有する。同時に、第1アーム74の昇降板42の支持点は、昇降板42に対して前後方向にスライドする構造を有する。昇降板42を昇降させるとき、板支持軸88と連動軸76と支点軸81とで形成される二等辺三角形の連動軸76を挟む頂角が変化する。しかし、板支持軸88と支点軸81との上下の位置関係は変わらない。従って、昇降板42を床面に対して垂直方向に昇降させることができる。このとき、板支持軸88とローラ90の間の距離が変化するから、ローラ90の部分をスライドさせている。同時に支点軸81と支点軸83の間の距離が変化するから、支点軸83の部分をスライドさせている。
また、図6と図7に示すように、第1アーム72のフレーム48上の支点に支点軸81が設けられ、この支点軸81を越えて第1アーム72を延長した場所に前輪54を配置した。この構造によれば、第1アーム72の第1支持軸80が上昇したときに、第1支持支点81の反対側に位置する前輪54が下降して、フレーム48を持ち上げる。これにより、運搬装置10の底面が上昇し、移動時に床面上の突起等に衝突し辛くなる。また、第1アーム72の第1支持軸80が下降したときに、逆にフレーム48を下降させて、前輪54が前輪ストッパ138に乗り上げ易くする効果がある。
第1アーム72と第2アーム74とは、連動軸76により連結されているため、互いに連動して昇降する。ここで、図7に示すように、第1支持腕80が上昇して、くさびガイド78のくさび状の斜面を離れたときには、くさびガイド78による機能が停止する。ここで、さらに、駆動ねじ68を同方向に回転し続けると、スライダ70が第2アーム74の支点軸83またはその近傍に突き当たって、これを運搬装置の前方に向かって押す。このとき、第2アーム74の支点軸83が軸孔86に沿って前方に移動する。スライダ70が第2アーム74に接している限り、第1支持腕80と第2支持腕82とを上昇させることができる。支点軸83が軸孔86の長さ一杯のところに移動するまで、昇降板42を上昇させることができる。
図7の一点鎖線の円内に、スライダ70と第1アーム72や第2アーム74の一部を上方から見た図を示した。スライダ70の両端にくさびガイド78が固定されている。図のように、一対の第1アーム72は一対のくさびガイド78により押し上げられ、その後、スライダ70が一対の第2アーム74の一端に接触してこれらを押し続ける。一般によく知られているジャッキは、第1アーム72と第2アーム74の下端部分を、駆動ねじを用いて、近づけたり離したりして高さを調節する。しかしながら、第1アーム72と第2アームとが共に床面に平行な状態からわずかに端部が持ち上がる状態までは、駆動ねじに力がかかりすぎる欠点がある。上記の実施例のように、くさびガイド78をスライダ70で移動させることにより、人力によっても、適切な速度で適切な力で昇降動作をさせることができる。
一方、図7に示した異常に第1支持腕80が上昇したときには、通常のジャッキどおり、スライダ70が第2アーム74の支点軸83部分を押して、支点軸83と支点軸81とを近づけるようにする。これで、通常どおりのジャッキアップができる。図6と図7で説明した例では、スライダ70がくさびガイド78を運搬装置の前後に移動させるので、上記の切り替わりが円滑に進むという効果がある。
以上説明した運搬装置10は、主に、下記のような構成上の特徴を備える。床面上に中輪56や前輪54等の車輪により支持されたフレーム48を有する。フレーム48は、棒を組み合わせた枠状のものでもよいし、板状のものでもよい。車輪の位置や数も任意である。なお、フレーム48の前端には、固定構造116の前輪ストッパに乗り上げる位置に前輪54が設けられているとよい。フレーム48の左右の側面には、固定構造116の側面に接してフレーム48の固定構造116に対する向きを規制する幅決めガイド84を取り付けることが好ましい。
フレーム48上の一点を支点にして、床面に対して第1支持腕80を昇降させる棒状の一対の第1アーム72と、同じくフレーム48上の一点を支点にして、床面に対して第2支持腕82を昇降させる棒状の一対の第2アーム74とを備える。フレーム48上の支点の構造や位置は任意である。第1アーム72と第2アーム74は、運搬装置10のフレーム上で、運搬装置10の左右側面から見たとき、互いにX字状に交差するように配置する。
さらに、第1アーム72と第2アーム74のX字状に交差する部分に設けた貫通孔を貫通するように、連動軸76を設ければ、第1アーム72が第1支持腕80を上昇させたときに、第2アーム74の第2支持腕82が上昇する。連動軸76に限ることなく、第1アーム72と第2アーム74を連結して連動させるような連動機構が設けられていればよい。例えば、第2アーム74を下側から押し上げる板や第1アーム72と第2アーム74とを連結したワイヤー等でも構わない。
フレーム48には、第1アーム72の第1支持腕80の下面にくさび状の斜面を接するようにして、フレーム48に対して前後方向に移動するくさびガイド78が支持されている。くさびガイド78が一方に移動すると第1支持腕80を上昇させ、他方に移動すると第1支持腕80を下降させる。運搬装置10には、このくさびガイド78を移動させるための駆動機構が設けられている。駆動機構は、上記のような駆動ねじ68でもよいし、チェンやラックアンドピニオン機構でも構わない。
図8は、ミニマル装置12を配列した生産ラインの概略を示す斜視図で、(b)が運搬装置の斜視図である。
ミニマル装置12を上記の運搬装置10で運搬し、所定の固定構造116を有する床面18に配列する。必要数の工程のミニマル装置12を組み合わせて、生産ラインを実現する。ミニマル装置12間の材料や製品の搬送には、例えば、図示しないロボットアーム等の自動搬送機構を使用する。
ミニマル装置12は、図のように底面積に比べて背の高い形状をしている。従って、そのままでは振動/衝撃に対して不安定である。しかも、例えば、ミニマル装置12間の材料の自動搬送のために、正確な位置決めが必要である。そこで、図の運搬装置10は、ミニマル装置12を固定構造14上に正確に降下させる機能が要求される。そのために、上記のような前輪54と前輪ストッパ138や、幅決めガイド138が有効に機能する。
また、固定構造116は、ミニマル装置12を床面18に正確に確実に固定する機能を持つ。運搬装置10も固定構造116も、多数のミニマル装置12の配列変更を短時間で行うために、操作性の良い構造を有する。さらに、ミニマル装置12の底板に、図示しないフックを設けておき、図3に示したフック受け174と連結させる。
隣接するミニマル装置12は、最小限の間隔で配列する。例えば、約30cmの幅のスペースに、1台のミニマル装置12を、隣接する装置と5mm〜150mm程度の間隔を開けて配列する。間隔を開けることにより、各ミニマル装置12を他の装置に影響を与えずに自由に置き換えられる。また、装置を狭い間隔で高密度に配置すれば、工場のスペースを有効に活用できる。さらに、前の工程から次の工程への部品や製品の搬送が容易になり、搬送装置も小型化できる。
ミニマル装置12を使用した生産ラインは、自由に簡単に組み替えができるという特徴がある。生産ラインの組み替え時には、運搬装置10がミニマル装置12を床面18から持ち上げて、目的の場所に運搬し、正確に位置決めしてから床面18に固定する。本発明の運搬装置は、この操作を簡便に行う機能を備えている。また、床面18への位置決め時や着脱操作時に、隣接するミニマル装置12への衝突を防止することができる。
以上の構成により、ミニマル装置12の底板136の直下の狭い空間に昇降板42を出し入れして、ミニマル装置12を持ち上げて運搬し、底板136の上に正確に位置決めしてから降ろすことが可能になる。また、そのときの昇降機構を比較的小さな駆動力で駆動することができる。
10 運搬装置
12 ミニマル装置
20 把手
22 ハンドル
42 昇降板
44 第1支持点
46 第2支持点
48 フレーム
50 上載板
52 水平盤
54 前輪
56 中輪
58 後輪
60 垂直盤
64 チェン
66 伝達ギヤ
68 駆動ねじ
70 スライダ
72 第1アーム
74 第2アーム
76 連動軸
78 くさびガイド
80 第1支持腕
81 支点軸
82 第2支持腕
83 支点軸
84 幅決めガイド
86 軸孔
88 板支持軸
90 ローラ
92 押し金具
116 固定構造
136 底板
138 前輪ストッパ
166 V溝台

Claims (7)

  1. 以下の構成要素を備えたことを特徴とするミニマル装置の運搬装置。
    (a) 床面上に車輪により支持されたフレーム48を有する。
    (b) フレーム48上の一点を支点にして、床面に対して第1支持腕80を昇降させる棒状の一対の第1アーム72と、同じくフレーム48上の一点を支点にして、床面に対して第2支持腕82を昇降させる棒状の一対の第2アーム74とを備える。
    (c) 第1アーム72と第2アーム74は、運搬装置10のフレーム上で、運搬装置10の左右の側面から見たとき、互いにX字状に交差するように配置されている。
    (d) 第1アーム72が第1支持腕80を上昇させたときに、第2アーム74の第2支持腕82を上昇させる連動機構が設けられている。
    (e) 一対の第1アーム72の第1支持腕80と、一対の第2アーム74の第2支持腕80とで、ミニマル装置を支持するための昇降板42を支持している。
    (a) 第1アーム72のフレーム48上の支点は、フレーム48上の位置が固定されている。
    (a) 第2アームの昇降板42の支持点は、昇降板42上の位置が固定されている。
    (a)第2アーム74のフレーム48上の支点は、フレーム48に対して前後方向にスライドする構造を有する。
    (a)第1アーム74の昇降板42の支持点は、昇降板42に対して前後方向にスライドする構造を有する。
    (f) フレーム48には、第1アーム72の第1支持腕80の下面にくさび状の斜面を接するようにして、フレーム48に対して前後方向に移動するくさびガイド78が支持されている。
    (g) くさびガイド78は、第1アーム72の第1支持腕80の下面に接した状態で一方に移動すると第1支持腕80を上昇させ、他方に移動すると第1支持腕80を下降させる。
    (h) 運搬装置には、くさびガイド78を移動させるための駆動機構が設けられている。
  2. 前記駆動機構は、一対のくさびガイド78を一対の第1アーム72の第1支持腕80の下面に接するように、フレーム48に対して前後方向に移動するスライダ70に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のミニマル装置の運搬装置。
  3. 前記連動機構は、第1アーム72と第2アーム74のX字状に交差する部分に設けた貫通孔を貫通する連動軸76であることを特徴とする請求項1または2に記載のミニマル装置の運搬装置。
  4. 前記第1アーム72の前記フレーム48上の支点には支点軸81が設けられ、この支点軸81を越えて前記第1アームを延長した場所に前輪54を配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のミニマル装置の運搬装置。
  5. 前記第2アーム74の前記昇降板42と接する部分には、昇降板42と連結する板支持軸88が設けられ、前記第2アーム74の前記フレーム48上の支点には、運搬装置の前後方向に長い軸孔86にはまり合う支点軸83が設けられ、第1支持腕80が上昇してくさびガイド78のくさび状の斜面を離れたとき、第2アーム74の支点軸83またはその近傍に前記スライダ70が接して運搬装置の前方に向かって押し、前記第2アーム74の前記フレーム48上の支点が前記軸孔86に沿って前方に移動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のミニマル装置の運搬装置。
  6. フレーム48の左右側面には、固定構造116の側面に接してフレーム48の固定構造116に対する向きを規制する幅決めガイド84が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のミニマル装置の運搬装置。
  7. フレーム48の前端には、固定構造116の前輪ストッパに乗り上げる位置に前輪54が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のミニマル装置の運搬装置。
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