JP2014106134A - 耐電圧試験法及び耐電圧試験対象物 - Google Patents

耐電圧試験法及び耐電圧試験対象物 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂封止された耐電圧試験対象物1に対して、簡単且つ的確に耐電圧試験を行う。
【解決手段】試験対象物1は、入力用1次側端子Tin1,Tin2及び出力用2次側端子Tout1,Tout1と、動作時にオープンからクローズに切り替えられて1次側端子Tin1,Tin2から入力される電力を取り込むノーマリー・オープン形のリレー用接点11,12を有する内部回路と、リレー用接点11,12を含めた前記内部回路を封止する樹脂部材MRとを備えている。耐電圧試験を行う場合、予め、各リレー用接点11,12箇所を短絡するためのスイッチ41,42を外付けしておき、このスイッチ41,42により、リレー用接点11,12箇所を短絡状態にして、1次側端子Tin1,Tin2及び2次側端子Tout1,Tout1間と、1次側端子Tin1,Tin2及びFG端子Tfg間と、に試験電圧Vtを印加して対象物1の絶縁破壊の有無を確認する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置等の耐電圧試験対象物に所定の試験電圧を印加して、非破壊で、その耐電圧試験対象物における絶縁破壊の有無を確認する耐電圧試験法と、この耐電圧試験法の対象となる耐電圧試験対象物と、に関するものである。
特許文献1、2等において、非破壊で、電源装置等の耐電圧試験対象物における絶縁破壊の有無を確認するための耐電圧試験装置が開示されている。
従来、耐電圧試験対象物として知られているスイッチング電源装置は、例えば、入力用の1次側端子及び出力用の2次側端子と、動作時にオープン状態からクローズ状態に切り替えられて前記1次側端子から入力される入力電力を取り込むノーマリー・オープン形のリレー用接点を有し、前記リレー用接点により取り込まれた前記入力電力に対して所定の電気的処理を行い、この処理結果の出力電力を前記2次側端子から出力するスイッチング電源回路と、を備えている。スイッチング電源回路は、絶縁用の変圧器(以下「トランス」という。)と、このトランスの入力側に接続された直流/交流変換(以下「DC/AC変換」という。)用のスイッチング素子と、このスイッチング素子の入力側に接続され、且つフレームグランド(以下「FG」という。)端子に接続されたノイズ抑制用の接地コンデンサと、を有している。
前記ノーマリー・オープン形のリレー用接点は、スイッチング電源装置の安全性を向上させるために設けられた漏洩遮断器用のリレー用接点であり、漏電遮断器にてスイッチング電源装置内の漏電が検出されると、そのリレー用接点がクローズ状態からオープン状態に切り替えられて、入力電力を遮断するようになっている。
前記耐電圧試験装置を用いてスイッチング電源装置の耐電圧試験を行う場合は、スイッチング電源装置に対して電源電圧の供給を停止し、スイッチング電源装置を停止状態にするので、リレー用接点がオープン状態である。そのため、治具を用いてリレー用接点を短絡し、1次側端子及びFG端子間と、1次側端子及び2次側端子間とに、それぞれ所定の試験電圧を印加し、FG端子からの漏れ電流を測定して、スイッチング電源装置における耐電圧の良否を測定している。前記耐電圧試験の際には、治具によってリレー用接点を短絡しているので、そのリレー用接点に電圧が掛かることはない。
特開平7−151820号公報 特開2011−169914号公報
しかしながら、従来の耐電圧試験法では、以下のような課題があった。
耐電圧試験対象物として、例えば、スイッチング電源装置等の電源装置は、屋外で使用する車両等に搭載する場合、水、粉塵等の浸入を防止するために、この電源装置が樹脂封止されることがある。電源装置が樹脂で覆われていると、耐電圧試験の際に、治具によりリレー用接点を短絡することができない。この際、リレー用接点がオープン状態であるため、1次側端子及びFG端子間と、1次側端子及び2次側端子間とに、それぞれ試験電圧を印加できないので、耐電圧試験を行うことができなかった。
本発明の耐電圧試験法は、入力用の1次側端子及び出力用の2次側端子と、動作時にオープン状態からクローズ状態に切り替えられて前記1次側端子から入力される入力電力を取り込むノーマリー・オープン形のリレー用接点を有し、前記リレー用接点により取り込まれた前記入力電力に対して所定の電気的処理を行い、この処理結果の出力電力を前記2次側端子から出力する内部回路と、前記リレー用接点を含めた前記内部回路を封止する封止部材と、を備えた耐電圧試験対象物に対し、前記1次側端子と前記2次側端子との間に所定の試験電圧を印加して、前記耐電圧試験対象物の絶縁破壊の有無を確認する耐電圧試験法において、前記封止部材の外面に試験用端子を設けておき、物理的方法又は電気的方法により、前記試験用端子を介して前記リレー用接点箇所を短絡状態にして、前記試験電圧を印加することを特徴とする。
本発明の耐電圧試験対象物は、入力用の1次側端子及び出力用の2次側端子と、動作時にオープン状態からクローズ状態に切り替えられて前記1次側端子から入力される入力電力を取り込むノーマリー・オープン形のリレー用接点を有し、前記リレー用接点により取り込まれた前記入力電力に対して所定の電気的処理を行い、この処理結果の出力電力を前記2次側端子から出力する内部回路と、前記リレー用接点を含めた前記内部回路を封止する封止部材と、を備えた耐電圧試験対象物において、前記封止部材の外面に配置された試験用端子と、前記試験用端子を介して物理的又は電気的に前記リレー用接点箇所を短絡状態にする短絡手段と、を設けたことを特徴とする。
本発明の耐電圧試験法及び耐電圧試験対象物によれば、内部回路が封止部材により封止された耐電圧試験対象物に対して耐電圧試験を行う場合、物理的方法又は電気的方法により(或いは、物理的又は電気的な短絡手段により)、試験用端子を介してリレー用接点箇所を短絡状態にして、試験電圧を印加するようにしているので、封止部材により封止された耐電圧試験対象物に対して、簡単且つ的確に耐電圧試験を行うことが可能である。
図1は本発明の実施例1における耐電圧試験対象物の耐電圧試験法を説明する概略の回路図である。 図2は本発明の実施例2における耐電圧試験対象物の耐電圧試験法を説明する概略の回路図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成等)
図1は、本発明の実施例1における耐電圧試験対象物の耐電圧試験法を説明する概略の回路図である。
本実施例1の耐電圧試験対象物は、例えば、電源装置の1つであるスイッチング電源装置1であり、耐電圧試験装置50を用いて耐電圧試験を行うようになっている。
スイッチング電源装置1は、AC電力Pinを入力する2つの1次側端子Tin1,Tin2と、DC電力Poutを出力する2つの2次側端子Tout1,Tout2とを有している。これらの1次側端子Tin1,Tin2と2次側端子Tout1,Tout2との間には、2つのリレー用接点11,12、2つの接地コンデンサ13,14、整流回路15、力率改善(以下「PFC」という。)回路20、及びDC/DCコンバータ30を有する内部回路としての電源回路(例えば、スイッチング電源回路)が接続され、このスイッチング電源回路の全体が、封止部材(例えば、樹脂部材)MRにより樹脂封止されている。
2つのリレー用接点11,12は、ノーマリー・オープン形(即ち、動作時にクローズ状態、非動作時にオープン状態になる形式)の接点であり、外部から入力されるスイッチ切り替え信号S11,S12によりオープン状態からクローズ状態に切り替えられる。一方のリレー用接点11は、1次側端子Tin1と接続点N1との間に接続され、他方のリレー用接点12は、1次側端子Tin2と接続点N2との間に接続されている。接続点N1及びN2間には、接地コンデンサ13、接続点N3、及び接地コンデンサ14が直列に接続されている。接続点N3は、樹脂部材MRの外面に配設されたFG端子Tfgに接続されている。接続点N1,N2の出力側には、整流回路15が接続されている。整流回路15は、接続点N1,N2からのAC電流を整流する回路であり、ダイオードブリッジ回路等により構成され、この出力側に、PFC回路20が接続されている。
PFC回路20は、1次側端子Tin1,Tin2側におけるAC電圧に対するAC電流の位相差(力率)を改善する回路であり、インダクタ21と、電界効果トランジスタ(以下「FET」という。)等のスイッチング素子22と、ダイオード23及び平滑コンデンサ24からなる整流平滑回路と、を有している。インダクタ21及びダイオード23は、整流回路15の出力側と接続点N4との間に直列に接続されている。インダクタ21及びダイオード23の接続点と、整流回路15の出力側の接続点N5との間には、スイッチング素子22が接続されている。スイッチング素子22は、図示しないPFC制御部から与えられるスイッチ切り替え信号によりオン/オフ動作する。PFC制御部は、図示しない電流測定部及び電圧測定部により測定されるPFC回路20内の電流及び電圧に基づき、力率を改善するためのパルス幅のスイッチ切り替え信号を生成し、スイッチング素子22のオン/オフ状態を制御する回路である。接続点N4及びN5間には、平滑コンデンサ24が接続され、更に、その接続点N4及びN5の出力側に、DC/DCコンバータ30が接されている。
DC/DCコンバータ30は、接続点N4及びN5から出力されるDC電力を、AC電力に変換した後、更に、DC電力に変換する回路であり、コンデンサ24と、FET等の2つのスイッチング素子32,33と、1次巻線34a及び2次巻線34bを有する高周波用トランス34と、2つのダイオード35,36、インダクタ37、及び平滑コンデンサ38からなる整流平滑回路と、を有している。コンデンサ31は、接続点N4及びN5間に接続されている。更に、接続点N4及びN5間には、スイッチング素子32、トランス34の1次巻線34a、及びスイッチング素子33からなる直列回路が接続されている。2つのスイッチング素子32,33は、図示しないDC/DC制御部から与えられるスイッチ切り替え信号によりオン/オフ動作する。DC/DC制御部は、図示しない電圧測定部及び電流測定部により測定されるDC電力Poutの出力電圧及び出力電流に基づき、この出力電圧或いは出力電流を一定にするためのパルス幅のスイッチ切り替え信号を生成し、スイッチング素子32,33のオン/オフ状態を制御する回路である。
平滑コンデンサ38の両端には、2つの2次側端子Tout1,Tout2が接続され、この2次側端子Tout1,Tout2に、バッテリ等の負荷39が接続される。
2つのリレー用接点11,12のクローズ/オープン状態を切り替えるためのスイッチ切り替え信号S11,S12は、例えば、樹脂部材MRの外側に設けられた漏電遮断回路16から与えられる。AC電力Pinの両極性側には、2つの電流検出部17,18が接続され、この2つの電流検出部17,18により、常時、AC電力Pinの両極性におけるAC電流が検出され、漏電遮断回路16へ与えられる。漏電遮断回路16は、2つの電流検出部17,18により検出された電流値に基づき、漏電電流が発生しているか否かを判定し、漏電電流が発生していると判定した時には、リレー用接点11,12をクローズ状態からオープン状態へ切り替える機能を有している。
このような構成のスイッチング電源装置1は、例えば、次のように動作する。
電源電圧が漏電遮断回路16に印加されると、この漏電遮断回路16からスイッチ切り替え信号S11,S12が出力され、リレー用接点11,12がオープン状態からクローズ状態に切り替えられる。AC電力Pinが電流検出部17,18を介して1次側端子Tin1,Tin2に入力されると、そのAC電力Pinがリレー用接点11,12を介して接続点N1,N2へ送られる。接続点N1,N2へ送られたAC電力Pinは、接地コンデンサ13,14によってノイズが除去され、整流回路15により整流されてDC電力に変換される。変換されたDC電力は、PFC回路20において、インダクタ21と、オン/オフ動作するスイッチング素子22とにより、AC電力に変換されて力率が改善される。
力率が改善されたAC電力は、ダイオード23及び平滑コンデンサ24によって整流及び平滑され、DC電力に変換される。変換されたDC電力は、DC/DCコンバータ30において、スイッチング素子32,33によりスイッチングされてAC電力に変換され、トランス34により電圧レベルが変換される。電圧レベルが変換されたAC電力は、ダイオード35,36、インダクタ37及び平滑コンデンサ38により、整流及び平滑されてDC電力に変換され、負荷39の変動に関わらず、一定の電圧値又は電流値を有する所望のDC出力電力Poutが、2次側端子Tout1,Tout2から出力されて、バッテリ等の負荷39へ供給される。
スイッチング電源装置1の動作中、漏電遮断回路16は、2つの電流検出部17,18により検出された2つの電流値の差分が、所定の閾値を超えるか否かを監視(モニタ)し、その差分が閾値を超えると、漏電電流が発生したと判定し、リレー用接点11,12をオープン状態に切り替え、スイッチング電源装置1へのAC電力Pinの入力を遮断し、スイッチング電源装置1の動作を停止させる。
以上のようなスイッチング電源装置1において、耐電圧試験を可能にするために、2つのリレー用接点11,12のうちの一方のリレー用接点11の両端の電極に、2つの試験用端子Tr11,Tr12が接続され、他方のリレー用接点12の両端の電極にも、2つの試験用端子Tr21,Tr22が接続され、これらの試験用端子Tr11,Tr12,Tr21,Tr22が、樹脂部材MRの外面に配置されている。
スイッチング電源装置1の耐電圧試験時には、樹脂部材MRの外側から、2つの試験用端子Tr11及びTr12間に、物理的にリレー用接点11箇所を短絡状態にする短絡手段(例えば、外付けのスイッチ)41が接続されると共に、2つの試験用端子Tr21及びTr22間にも、物理的にリレー用接点12箇所を短絡状態にする短絡手段(例えば、外付けのスイッチ)42が接続される。各スイッチ41,42は、例えば、スイッチング電源装置1の外部の耐電圧試験装置50から供給される各スイッチ切り替え信号S41,S42により、それぞれオン/オフ状態が切り替えられる。スイッチ41,42は、耐電圧試験終了後に不要となるので、試験用端子Tr11,Tr12,Tr21,Tr22から切り離される。
耐電圧試験装置50は、例えば、電圧供給部51、電圧測定部52、電流測定部53、及びスイッチ制御部54を有している。電圧供給部51は、1次側端子Tin1及びTin2と2次側端子Tout1及びTout2との間と、1次側端子Tin1及びTin2とFG端子Tfgとの間とに、それぞれ印加するための所定の試験電圧(例えば、数千ボルトのAC電圧)Vtを供給するものである。電圧測定部52は、スイッチング電源装置1における所定箇所の電圧を測定するものである。電流測定部53は、FG端子Tfg及びグランドGND間に流れる漏洩電流を測定するものである。更に、スイッチ制御部54は、スイッチ切り替え信号S41,S42を出力するものである。
(実施例1の耐電圧試験法)
例えば、電源装置のメーカでは、製品出荷前に、図1のスイッチング電源装置1における絶縁破壊の有無を確認するために、以下のような耐電圧試験を行う。
耐電圧試験を行う場合、スイッチング電源装置1を覆う樹脂部材MRの外面に設けられた試験用端子Tr11,Tr12と試験用端子Tr21,Tr22とに、予め、外付けのスイッチ41とスイッチ42とを接続しておく。更に、耐電圧試験装置50を用意しておく。
スイッチング電源装置1の1次側端子Tin1,Tin2から、電流検出部17,18及びAC電力Pin源を切り離し、この1次側端子Tin1及びTin2を相互に接続して短絡する。更に、2次側端子Tout1及びTout2を相互に接続して短絡する。電源電圧が漏電遮断回路16に印加されていないので、リレー用接点11,12はオープン状態になっている。耐電圧試験装置50内のスイッチ制御部54からスイッチ切り替え信号S41,S42を出力し、スイッチ41,42をオン状態にして、試験用端子Tr11,Tr12を介してリレー用接点11の両電極間を短絡すると共に、試験用端子Tr21,Tr22を介してリレー用接点12の両電極間を短絡する。
耐電圧試験装置50内の電圧供給部51から供給される所定の試験電圧(例えば、数千ボルトのAC電圧)Vtを、1次側端子Tin1及びTin2と2次側端子Tout1及びTout2との間に印加する。すると、スイッチ41,42を介して1次側端子Tin1,Tin2と2次側端子Tout1,Tout2との間に試験用のAC電流が流れる。スイッチング電源装置1内に絶縁劣化箇所や絶縁破壊箇所があると、FG端子Tfg及びグランドGND間に規定値以上の漏れ電流が流れるので、その規定値以上の漏れ電流を電流測定部53により測定すれば、スイッチング電源装置1における1次側端子Tin1,Tin2と2次側端子Tout1,Tout2との間の絶縁破壊の有無を確認することができる。
又、所定の試験電圧Vtを、1次側端子Tin1及びTin2とFG端子Tfgとの間に印加する。すると、スイッチ41及び接地コンデンサ13の経路と、スイッチ42及び接地コンデンサ14の経路と、にそれぞれ試験用のAC電流が流れる。スイッチング電源装置1内に絶縁劣化箇所や絶縁破壊箇所があると、FG端子Tfg及びグランドGND間に規定値以上の漏れ電流が流れるので、その規定値以上の漏れ電流を電流測定部53により測定すれば、スイッチング電源装置1における1次側端子Tin1,Tin2とFG端子Tsgとの間の絶縁破壊の有無を確認することができる。
耐電圧試験終了後、良品のスイッチング電源装置1は、スイッチ41,42が不要になるので、試験用端子Tr11,Tr12,Tr21,Tr22から切り離されて出荷される。
(実施例1の効果)
本実施例1の耐電圧試験法及びスイッチング電源装置1によれば、スイッチング電源回路が樹脂部材MRにより封止されているので、そのスイッチング電源装置1に対して耐電圧試験を行う場合、樹脂部材MRの外側に設けた外付けのスイッチ41,42により、リレー用接点11,12箇所を短絡状態にして、試験電圧Vtを印加するようにしているので、樹脂部材MRにより封止されたスイッチング電源装置1に対して、簡単且つ的確に耐電圧試験を行うことが可能である。
(実施例2の構成)
図2は、本発明の実施例2における耐電圧試験対象物の耐電圧試験法を説明する概略の回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の耐電圧試験対象物は、実施例1と同様に、例えば、スイッチング電源装置1Aであり、耐電圧試験装置50Aを用いて耐電圧試験を行うようになっている。
本実施例2のスイッチング電源装置1Aでは、実施例1のスイッチング電源装置1を封止している樹脂部材MRの外側に接続されるスイッチ41,42に代えて、電気的方法により、試験用端子Tr11,Tr12を介してリレー接点11箇所を短絡状態にする短絡手段(例えば、樹脂部材MR内において、リレー接点11の近傍に配置され、且つ試験用端子Tr11及びTr12間に接続された励磁用コイル)41Aと、電気的方法により、試験用端子Tr21,Tr22を介してリレー接点12箇所を短絡状態にする短絡手段(例えば、樹脂部材MR内において、リレー接点12の近傍に配置され、且つ試験用端子Tr21及びTr22間に接続された励磁用コイル)42Aと、が樹脂部材MR内に埋設されている。
又、本実施例2の耐電圧試験装置50Aは、実施例1の耐電圧試験装置50における電圧供給部51とは異なる構成の電圧供給部51Aと、実施例1と同様の電圧測定部52及び電流測定部53と、を有している。本実施例2の電圧供給部51Aは、実施例1と同様の試験電圧Vtを供給する他に、励磁用コイル41A及び42Aを励磁するための励磁用電圧Vdを供給する機能を有している。励磁用コイル41A及び42Aは、励磁用電圧Vdが印加されると、リレー用接点11及び12をオープン状態からクローズ状態に切り替える機能を有している。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の耐電圧試験法)
スイッチング電源装置1Aの耐電圧試験を行う場合、実施例1と同様に、スイッチング電源装置1Aの1次側端子Tin1,Tin2から、電流検出部17,18及びAC電力Pin源を切り離し、この1次側端子Tin1及びTin2を相互に接続して短絡する。更に、2次側端子Tout1及びTout2を相互に接続して短絡する。電源電圧が漏電遮断回路16に印加されていないので、リレー用接点11,12はオープン状態になっている。耐電圧試験装置50A内の電源供給部51Aから試験用端子Tr11,Tr12及びTr21,Tr22へ励磁用電圧Vdを供給し、励磁用コイル41A,42Aによってリレー用接点11,12をオープン状態からクローズ状態に切り替える。
実施例1と同様に、耐電圧試験装置50A内の電圧供給部51Aから供給される所定の試験電圧(例えば、数千ボルトのAC電圧)Vtを、1次側端子Tin1及びTin2と2次側端子Tout1及びTout2との間に印加する。すると、リレー接点11,12を介して1次側端子Tin1,Tin2と2次側端子Tout1,Tout2との間に試験用のAC電流が流れる。スイッチング電源装置1A内に絶縁劣化箇所や絶縁破壊箇所があると、FG端子Tfg及びグランドGND間に規定値以上の漏れ電流が流れるので、その規定値以上の漏れ電流を電流測定部53により測定すれば、スイッチング電源装置1Aにおける1次側端子Tin1,Tin2と2次側端子Tout1,Tout2との間の絶縁破壊の有無を確認することができる。
又、実施例1と同様に、所定の試験電圧Vtを、1次側端子Tin1及びTin2とFG端子Tfgとの間に印加する。すると、リレー接点11及び接地コンデンサ13の経路と、リレー接点12及び接地コンデンサ14の経路と、にそれぞれ試験用のAC電流が流れる。スイッチング電源装置1A内に絶縁劣化箇所や絶縁破壊箇所があると、FG端子Tfg及びグランドGND間に規定値以上の漏れ電流が流れるので、その規定値以上の漏れ電流を電流測定部53により測定すれば、スイッチング電源装置1Aにおける1次側端子Tin1,Tin2とFG端子Tsgとの間の絶縁破壊の有無を確認することができる。
(実施例2の効果)
本実施例2の耐電圧試験法及びスイッチング電源装置1Aによれば、スイッチング電源回路が樹脂部材MRにより封止されているので、そのスイッチング電源装置1Aに対して耐電圧試験を行う場合、励磁用電圧Vdが印加される励磁用コイル41A,42Aにより、リレー用接点11,12をクローズ状態に切り替えて、試験電圧Vtを印加するようにしているので、実施例1と同様に、樹脂部材MRにより封止されたスイッチング電源装置1Aに対して、簡単且つ的確に耐電圧試験を行うことが可能である。
更に、本実施例2では、励磁用コイル41A,42Aが樹脂部材MR内に埋設されているので、耐電圧試験終了後、良品のスイッチング電源装置1Aは、実施例1のようにスイッチ41,42を切り離す必要がなく、そのまま出荷できるので、余分な切り離し作業を省略できる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 実施例1、2では、耐電圧試験対象物として、スイッチング電源装置1,1Aの例を説明したが、このスイッチング電源装置1,1Aは、図示以外の他の回路構成のスイッチング電源装置であっても良い。更に、スイッチング電源装置以外の他の電源装置や、その他の電子・電気装置であっても、本発明を適用できる。
(b) リレー用接点11,12箇所を物理的方法により短絡状態にする短絡手段は、図1に示す外付けのスイッチ41,42の他に、耐電圧試験時において試験用端子Tr11及びTr12間と試験用端子Tr21及びTr22間とをそれぞれ短絡して耐電圧試験後において削除する外付けのリード線やヒューズ等であっても良い。
(c) スイッチング電源装置1,1Aに接続される図示しないPFC制御部及びDC/DC制御部等の周辺回路も、樹脂部材MRにより封止しても良い。又、樹脂部材MRは、他の絶縁部材を含む封止部材であっても良い。
1,1A スイッチング電源装置
11,12 リレー接点
16 漏電遮断回路
41,42 スイッチ
41A,42A 励磁用コイル
50,50A 耐電圧試験装置
51,51A 電圧供給部
53 電流測定部
54 スイッチ制御部
MR 樹脂部材
Tfg FG端子
Tin1,Tin2 1次側端子
Tout1,Tout2 2次側端子
Tr11,Tr12,Tr21,Tr22 試験用端子

Claims (11)

  1. 入力用の1次側端子及び出力用の2次側端子と、
    動作時にオープン状態からクローズ状態に切り替えられて前記1次側端子から入力される入力電力を取り込むノーマリー・オープン形のリレー用接点を有し、前記リレー用接点により取り込まれた前記入力電力に対して所定の電気的処理を行い、この処理結果の出力電力を前記2次側端子から出力する内部回路と、
    前記リレー用接点を含めた前記内部回路を封止する封止部材と、
    を備えた耐電圧試験対象物に対し、前記1次側端子と前記2次側端子との間に所定の試験電圧を印加して、前記耐電圧試験対象物の絶縁破壊の有無を確認する耐電圧試験法において、
    前記封止部材の外面に試験用端子を設けておき、
    物理的方法又は電気的方法により、前記試験用端子を介して前記リレー用接点箇所を短絡状態にして、前記試験電圧を印加することを特徴とする耐電圧試験法。
  2. 前記耐電圧試験対象物は、
    前記封止部材の外面にフレームグランド端子が設けられ、
    前記1次側端子及び前記2次側端子間と、前記1次側端子及び前記フレームグランド端子間と、にそれぞれ前記所定の試験電圧を印加して、前記耐電圧試験対象物の前記絶縁破壊の有無を確認することを特徴とする請求項1記載の耐電圧試験法。
  3. 前記物理的方法では、
    前記試験用端子にスイッチを接続し、前記スイッチにより、前記試験用端子を介して前記リレー用接点箇所を短絡状態にすることを特徴とする請求項1又は2記載の耐電圧試験法。
  4. 前記電気的方法では、
    前記リレー用接点の近傍に配置され、且つ前記試験用端子に接続された励磁用コイルを前記封止部材内に埋設しておき、
    前記封止部材の外側から前記試験用端子を介して前記励磁用コイルに電圧を印加し、前記リレー用接点をオープン状態からクローズ状態に切り替えることを特徴とする請求項1又は2記載の耐電圧試験法。
  5. 前記所定の試験電圧は、交流電圧であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐電圧試験法。
  6. 入力用の1次側端子及び出力用の2次側端子と、
    動作時にオープン状態からクローズ状態に切り替えられて前記1次側端子から入力される入力電力を取り込むノーマリー・オープン形のリレー用接点を有し、前記リレー用接点により取り込まれた前記入力電力に対して所定の電気的処理を行い、この処理結果の出力電力を前記2次側端子から出力する内部回路と、
    前記リレー用接点を含めた前記内部回路を封止する封止部材と、
    を備えた耐電圧試験対象物において、
    前記封止部材の外面に配置された試験用端子と、
    前記試験用端子を介して物理的又は電気的に前記リレー用接点箇所を短絡状態にする短絡手段と、
    を設けたことを特徴とする耐電圧試験対象物。
  7. 前記物理的に前記リレー用接点箇所を短絡状態にする前記短絡手段は、
    前記封止部材の外側から前記試験用端子に着脱自在に接続され、前記試験用端子を介して前記リレー用接点箇所を短絡状態にするスイッチであることを特徴とする請求項6記載の耐電圧試験対象物。
  8. 前記電気的に前記リレー用接点箇所を短絡状態にする前記短絡手段は、
    前記封止部材内において前記リレー用接点の近傍に配置され、且つ前記試験用端子に接続され、前記封止部材の外側から前記試験用端子に印加される電圧により前記リレー用接点をオープン状態からクローズ状態に切り替える励磁用コイルであることを特徴とする請求項6記載の耐電圧試験対象物。
  9. 前記内部回路は、
    電源回路であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の耐電圧試験対象物。
  10. 前記封止部材の外面には、フレームグランド端子が設けられ、
    前記電源回路は、
    絶縁用の変圧器と、
    前記変圧器の入力側に接続された直流/交流変換用のスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の入力側に接続され、且つ前記フレームグランド端子に接続されたノイズ抑制用の接地コンデンサと、
    を有するスイッチング電源回路であることを特徴とする請求項9記載の耐電圧試験対象物。
  11. 前記封止部材は、樹脂部材を含む絶縁部材であることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の耐電圧試験対象物。
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