JP4855057B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、モータの絶縁抵抗劣化を検出可能なモータ駆動装置に関する。
モータを長年使用し続けると、その使用環境等に応じてモータの絶縁が劣化する。この絶縁の劣化による漏洩電流により漏洩遮断機が作動し、該モータを使用した装置が突然作動を停止する。このような場合、モータに問題があるものか、駆動装置に問題があるものか不明であり、突然停止の原因調査に時間がかかり、このモータを使用している装置や製造ラインの停止が長期化する傾向にある。
モータの絶縁抵抗劣化を検出する方法として、上述したように漏洩電流検出によって検出する方法が一般的であった。しかし、漏電検出器、漏電保護リレー等の漏電検出器では、漏れ電流がある程度まで大きく(3mA〜15mA)ならなければ検出できず、モータの絶縁抵抗劣化が進んだ段階でしか検出できないという問題があった。また、漏電による突然の停止であることから、停止の原因がモータ自体によるものかモータ駆動装置等やその他の周辺機器が影響しているものか、装置や製造ライン等のシステム全体の作業を停止して調査せねばならない。さらに、この漏電検出器では、モータ絶縁抵抗劣化の予測、予防保全には役立てることができない。
又、漏電検出器を用いずに、モータコイルの地絡を検出する方法として、交流電源を整流回路で整流して得られた直流電源をインバータによって交流電力としてモータを駆動するモータ制御装置に、前記整流回路に設けられた平滑コンデンサを利用して、該平滑コンデンサの電圧をモータのコイルと大地間に印加して、そのとき流れる電流によって、モータの絶縁劣化を検出するようにした発明が知られている(特許文献1参照)。
さらに、モータを駆動制御するインバータ装置において、モータの1つの相と直流母線の一方とを抵抗を介して接続し、該抵抗の途中に、比較器を接続し、該インバータ装置に電源を入れてインバータが停止している間に、モータのコイル、前記抵抗、整流回路のダイオード、電源、モータのコイルの閉回路に流れる電流による前記抵抗の電圧を前記比較器で基準値で比較しインバータ出力側の地絡を検出するようにした発明も知られている(特許文献2)。
特開2005−110400号公報 特開2001−218474号公報
漏電検出器を用いず、モータ駆動装置が有する構成要素を利用してモータの絶縁抵抗の劣化を検出する、特許文献1,2等に記載の方法では、絶縁抵抗劣化を検出する回路の電源電圧が、モータ駆動装置に供給される電源電圧に限定されている。
モータ駆動装置に供給される電源電圧は、国内では一般的に線間電圧200Vrmsの三相交流電圧であり、欧州では400Vrms(380V〜415V)である。そのため、モータ駆動装置に供給される電源電圧によってモータの絶縁抵抗劣化を検出使用とすると、国内用、欧州用と絶縁抵抗劣化検出回路に印加される直流電源の大きさに合わせた、絶縁抵抗劣化検出の2つの検出基準を持つようにしなければならず、又、1つの基準に統一したとしても、検出定数等を変更する必要がある。
図5は、モータの絶縁抵抗と電流、印加電圧の関係を求める実験回路の説明図であり、図6は、この実験回路に印加する直流電源の電圧を280V又は500Vとし、モータ絶縁抵抗を変化させて、それぞれ検出抵抗(一定値)の両端電圧を測定し、流れる電流を検出した実験結果のグラフである。
この図6に示すグラフから明らかのように、直流電源Eの電圧を500Vとした方が、絶縁抵抗の劣化をより正確に検出できる。例えば、絶縁抵抗劣化を検出する検出電圧を2Vとすると、直流電源Eの電圧が280Vの場合では、約14MegΩ、500Vでは26MegΩで、検出電圧2Vが検出されることになる。
検出抵抗Rsの値を大きくすれば、検出電圧を大きくすることができるが、この絶縁劣化を検出する回路に流れる電流が小さくなり、かつ、この電流は大地を通って流れるため、色々なノイズを拾いやすくなり、誤検出の元となり、検出抵抗を大きくすることは好ましくない。
又、モータの絶縁抵抗の低下は、モータの設置されている周囲の温度、湿度等の環境によって影響を受ける。特に、湿度の影響が大きく、湿度が高いと絶縁抵抗の度合いが大きくなる。そのため、モータの絶縁抵抗劣化を検出するときには、周囲温度、湿度を考慮することが望ましい。
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を改善し、モータ駆動装置が備える要素を利用して簡単でより正確にモータの絶縁抵抗の低下を検出できるようにする。
スイッチを介して交流電源から供給された電力を整流回路で整流し、かつコンデンサで平滑化する電源部と、該電源部からの直流電圧を交流に変換してモータを駆動するモータ駆動アンプを備えたモータ駆動装置において、請求項1に係る発明は、前記コンデンサの充電電圧を昇圧する昇圧手段と、前記スイッチをオフとする信号に基づいて前記昇圧手段の出力をモータコイルと大地間に印加する手段と、前記モータコイルと大地間に前記昇圧手段の出力が印加されたときに、前記昇圧手段の出力と前記モータコイル、大地で形成される閉回路中に流れる電流を検出して、モータの絶縁抵抗劣化を検出する絶縁抵抗劣化検出手段とを備えたことを特徴とするものである。又、請求項2に係る発明においては、前記昇圧手段を、前記コンデンサの電圧をスイッチングし交流に変換するスイッチング回路、該スイッチング回路の出力を昇圧するトランス、該トランスの出力を整流する整流回路で構成したものである。
請求項3に係る発明は、モータ駆動装置の制御回路の電源に用いられるトランスの2次出力から整流してなる絶縁低下検査用の直流電源を設け、前記スイッチをオフとする信号に基づいて前記絶縁低下検査用の直流電源の出力をモータコイルと大地間に印加する手段と、前記モータコイルと大地間に前記絶縁低下検査用の直流電源の出力が印加されたときに、前記絶縁低下検査用の直流電源の出力と前記モータコイル、大地で形成される閉回路中に流れる電流を検出して、モータの絶縁抵抗劣化を検出する絶縁抵抗劣化検出手段とを備えたことを特徴とするものである。
又、請求項4に係る発明は、前記絶縁抵抗劣化検出手段を、前記閉回路中に抵抗を設け、該抵抗の両端に生じる電位差を検出して流れる電流の大きさを検出するか、または、前記閉回路中に設けた電流センサで流れる電流の大きさを検出してモータの絶縁抵抗劣化を検出するものとした。請求項5に係る発明は、前記絶縁抵抗劣化検出手段を、モータ駆動装置がモータ制御のために備えている電流検出器から出力の大きさによりモータの絶縁抵抗劣化を検出するものとした。さらに、請求項6に係る発明は、前記絶縁抵抗劣化検出手段を、電流検出値と基準値とを比較するコンパレータを備え、電流検出値が基準値を超えている場合、表示手段に異常を通知するものとした。請求項7に係る発明は、前記絶縁抵抗劣化検出手段を、電流検出値をA/Dコンバータでデジタル信号に変換し、該変換した値を表示手段に表示するものとした。請求項8に係る発明は、電流検出値をA/Dコンバータでデジタル信号に変換した値を記憶する記憶手段を備え、前記表示手段に該記憶した値をグラフ表示する手段を備えるものとした。請求項9に係る発明は、温度・湿度検出器を設け又は外部に設けた温度・湿度検出器とのインタフェース手段を設け、該温度・湿度検出器で検出した温度・湿度をも前記表示手段に表示するようにした。
モータ駆動装置が有する要素を利用してモータの対地間絶縁抵抗の低下を測定することから、安価で、簡単、かつ高精度に測定しその絶縁低下を検出することができる。さらに、モータ駆動装置の交流電源の電圧が異なっても、確実にモータの絶縁抵抗劣化を検出できる。又、絶縁抵抗を検出したときの温度、湿度をも検出して表示し、より正確にモータの絶縁抵抗の劣化を検出することができる。
図1は、本発明のモータ駆動装置における第1の実施形態の説明図である。
符号1はモータ10を駆動するモータ駆動装置本体であり、3相交流電源を整流回路により直流電源に変換する電源部6と、直流電源から任意の交流電源に変換してモータ10を駆動するモータ駆動アンプ8で構成されている。
モータ駆動装置本体1の電源部6は、3相交流電源から電磁接触器接点5を介して入力された電力を整流し直流電源に変換するダイオードD1〜D6で構成される整流回路と、各ダイオードD1〜D6と並列に回生電流を交流電源に帰還させるためのIGBT等で構成されたスイッチング素子Q1〜Q6を備え、該スイッチング素子Q1〜Q6を制御するコントローラ7を備えている。また、ダイオードD1〜D6の整流回路で整流された直流出力を平滑する平滑コンデンサCを備え、さらに、平滑コンデンサCのエネルギーを放電させる放電抵抗R13を備えている。又、平滑コンデンサCの充電電圧を検出する電圧検出手段としての抵抗R11,R12が設けられている。
また、モータ駆動アンプ8は、IGBT等で構成されたスイッチング素子Q11〜Q16と該スイッチング素子Q11〜Q16とそれぞれ並列に接続されたダイオードD11〜D16で構成されたインバータ回路とコントローラ9で構成され、インバータ回路の出力がモータ10に接続されている。
電源部6の整流回路の出力ライン(DCリンク部)12,13はモータ駆動アンプ8に接続され、該モータ駆動アンプ8に直流電圧を供給する。
電源部6及びモータ駆動アンプ8のコントローラ7,9は数値制御装置等で構成されたこのモータ駆動装置を制御する制御装置30に接続され、該制御装置30からの指令に基づいて、コントローラ9によって、スイッチング素子Q11〜Q16をオン/オフ制御してモータ10を駆動制御するものである。また、該制御装置30からの指令に基づいて、電磁接触器接点5をオン、オフ制御するものである。なお、制御装置30、検出装置2のコントローラ2cおよびモータ駆動装置本体1におけるコントローラ7,9との接続は、簡易的に1本の破線で表示している。
上述したモータ駆動装置本体1は従来のモータ駆動装置と同じである。このような、モータ駆動装置本体1およびモータにおいて、モータ10の絶縁抵抗劣化を検出するために、本実施形態は、モータの絶縁抵抗劣化を検出するための検出装置2が設けられている。 検出装置2は、DCリンク部のプラス、マイナスライン12、13に接続され、コンデンサCの両端電圧が入力され、この電圧を昇圧する電源回路2a、モータの絶縁抵抗劣化を検出する検出回路2b、周囲の温度、湿度を検出する温度・湿度検出器2d及びコントローラ2cで構成されている。電源回路2aは、コンデンサCの充電電圧(DCリンク電圧)をスイッチングして交流に変換するスイッチング回路21、該スイッチング回路21で交流に変換した電圧を昇圧するトランス22、該トランスの2次側出力を整流して直流電圧を得る整流回路23及びこの直流出力を安定化させる出力安定化回路24で構成されている。整流回路23の一方の出力端子には、コントローラ2cに内蔵するリレーの接点a1を介して大地に接続されている。又、整流回路23の他方の出力端子は、検出回路2bに接続されている。
検出回路2bは、コントローラ2cに内蔵するリレーの接点a2、抵抗R1〜R6、コンデンサC1,C2、ツェナーダイオード25、コンパレータ26、トランジスタ27、ダイオード28、フォトカプラ29を備え、接点a2を介して電源回路2aの整流回路23における一方の出力(プラス側出力)に接続され、又、整流回路23に接続された接点a2と直列に接続された保護用抵抗R2、検出抵抗R1を介して、モータ駆動アンプ8とモータ10の1つの相のコイルとを接続する接続線に接続されている。又、コントローラ2cはモータ駆動装置本体1を制御する数値制御装置等の制御装置30に接続されている。
モータ10を駆動するときは、モータ駆動装置本体1を制御する数値制御装置等の制御装置30からの指令に基づいて、電磁接触器接点5がオンとされ、モータ駆動装置本体1の電源部6に3相交流電源が接続される。3相電源からの電力はダイオードD1〜D6により整流されて平滑コンデンサCが充電される。この整流された直流電源がDCリンク部を介してモータ駆動アンプ8に供給され、コントローラ9によって、スイッチング素子Q11〜Q16をオン/オフ制御してモータ10を駆動制御する。
モータ10の運転を停止し、3相電源の電力供給を停止するとき、制御装置30はコントローラ9を介してスイッチング素子Q11〜Q16をオフとし、電磁接触器接点5をオフにする信号を出力し、該電磁接触器接点5をオフとする。また、この信号はモータの絶縁抵抗劣化を検出するための検出装置2のコントローラ2cにも入力される。コントローラ2cはこの電磁接触器接点5をオフにする信号を受信すると、リレーを動作させてその接点a1、a2をオンとさせてもよいが、本実施形態では、平滑コンデンサCの充電電圧を抵抗R11,R12で分割した電圧をコントローラ7で検出し、予め設定された電圧に到達した時点で絶縁抵抗測定開始指令信号をコントローラ2cに出力し、この信号を受けてコントローラ2cは接点a1、a2がオンとするようにしている。電磁接触器接点5がオフになり電源部6への電力供給が停止すると、平滑コンデンサCのエネルギーが抵抗R13を介して放電され、その充電電圧が低下するが、この充電電圧が抵抗R11,R12で分割され、その電圧が予め設定された電圧に達すると、接点a1、a2がオンとされる。
平滑コンデンサCの充電電圧は、検出装置2の電源回路2aのスイッチング回路21に入力され、該電圧がスイッチングされ、交流電圧となりトランス22によって昇圧され、整流回路23で整流されて昇圧された直流電圧が出力されている。
接点a1、a2がオンとなっていることで、この整流回路23から出力された電圧がモータ10のコイルと大地間に印加されることになる。即ち、整流回路23の一方の出力端子(プラス側端子)より、リレー接点a2、保護用抵抗R2、検出抵抗R1、モータの1相の巻線、モータ10の絶縁抵抗(モータの寄生コンデンサを含む)、接地G2,G1、接点a1、整流回路23の他方の出力側端子(マイナス側端子)と繋がる閉回路が形成される。この閉回路に電流(漏洩電流)が流れることになる。この電流の大きさにより検出抵抗R1の両端の電位差が変化するから、この電位差の大きさによってモータの対地間絶縁抵抗を測定する。モータの対地間絶縁抵抗が低下すれば、電流(漏洩電流)が多くなり、検出抵抗R1の両端の電位差が大きくなる。
そして検出抵抗R1の両端の電位差がツェナーダイオード25で決まる基準電圧を超えていなければ、コンパレータ26からは信号が出力されないが、基準電圧を超えていると(モータ10の絶縁抵抗が劣化して接地間絶縁抵抗が低下し流れる電流が増加していると)、コンパレータ26より出力信号が出力されて、トランジスタ27をオンとしてフォトカプラ29の発光素子に電流が流れて、フォトカプラ29からの出力信号がコントローラ2cを介して制御装置30に入力され、該制御装置30に設けられている表示回路31にモータの絶縁抵抗低下の表示がなされる。この時、温度・湿度検出器2dで検出された温度、湿度が絶縁抵抗低下の表示と共に表示される。
作業員はこの表示を見て、モータ10の交換等を行う。なお、接点a1,a2を閉じた初期段階では、モータの対地間寄生コンデンサを充電する間、検出抵抗R1で検出する電圧は変動するが、接点a1,a2を閉じ僅か遅れた後の、モータの対地間寄生コンデンサを充電後の安定した状態で、対地間絶縁抵抗低下を判別するようにすればよい。
このように、モータの対地間絶縁抵抗を簡単に測定でき、モータの絶縁抵抗劣化、絶縁低下を簡単に検出できるから、モータの絶縁抵抗劣化の予防保全ができる。
なお、モータ駆動アンプ8を駆動してモータ10を動作させるときには、リレー接点a1,a2はオフの状態に保持する。
上述した実施形態では、温度・湿度検出器2dを検出装置2内に備える例を説明したが、図1の破線2’dに示すように、検出装置2に外付けで外部の温度・湿度検出器2’dを接続するインタフェース(端子T)を設けて、外部温度・湿度検出器2’dをコントローラ2cに接続するようにしてもよいものである。
図2は、本発明のモータ駆動装置の第2の実施形態におけるモータの絶縁抵抗劣化を検出する検出装置のブロック回路図である。この第2の実施形態では、モータ駆動装置本体1のモータ駆動アンプの仕様(種類)、すなわちモータの仕様(種類)に対応して、それぞれ絶縁抵抗劣化を検出できるようにしたものである。この第2の実施形態は、モータの絶縁抵抗劣化を検出する検出装置2’における検出回路2’bとコントローラ2’cが相違すること及び表示手段2eが設けられている点で第1の実施形態の検出装置2とは相違するもので、他は第1の実施形態と同一であることから、検出装置2’の部分のみを示している。
検出回路2’bは、リレー接点a2、検出抵抗R1,保護用抵抗R2,フィルタ用抵抗R3,コンデンサC1、を備える点は第1の実施形態と同一であるが、検出抵抗R1間の電圧をA/Dコンバータ(アナログ信号からデジタル信号に変換するコンバータ)40に入力するようにした点で、第1の実施形態の検出回路2bと相違し、またマイクロコンピュータ41とメモリ42およびデータ入力手段43を備えたコントローラ2’cとした点、さらに、表示手段2eを設けた点で、この第2の実施形態は第1の実施形態と相違するものである。
この第2の実施形態においては、コントローラ2’cのマイクロコンピュータ41に表示手段2eが接続され、さらに、周囲温度、湿度を検出する温度・湿度検出器2dが接続されている。メモリ42には、モータ駆動装置本体1に使用された各種モータ駆動アンプ8の仕様(種類)又はモータの仕様(種類)に応じてモータの絶縁抵抗劣化を表示させる基準値が予め格納されている。
そこで、データ入力手段43より予めモータ駆動アンプの種類(仕様)を設定し、基準値を決定しておく。制御装置30より電磁接触器接点5のオフ指令が出力されると、該電磁接触器接点5がオフとなる。このオフ信号を受信して(又は、第1の実施形態と同様に、平滑コンデンサの充電電圧が設定電圧に達したときの信号を受信して)、マイクロコンピュータ41は、リレーを動作させてその接点a1,a2をオンさせる。その結果、平滑コンデンサCの充電電圧が電源回路2aによって前述したように昇圧され、電源回路2aから、接点a2、保護用抵抗R2、検出抵抗R1、モータ10のコイル、および大地G2、G1、接点a1、電源回路2aの閉回路に昇圧電圧が印加され、漏れ電流が流れる。この漏れ電流によって生じる検出抵抗R1間の電位差をA/Dコンバータ40でデジタル信号に変換する。マイクロコンピュータ41は、この検出電位差を読み取り記憶すると共に、このとき温度・湿度検出器2dで検出された温度、及び湿度をも記憶する。又、検出電位差と設定されたモータ種類に対応する基準値と比較し、検出電位差が基準値を超えていると、表示手段2eに絶縁抵抗低下の信号を送り、絶縁抵抗低下の表示を行う。また、このときの検出電位差の値、温度・湿度検出器2dで検出された温度、及び湿度をも共に表示する。
さらに、データ入力手段43より履歴表示指令を入力することにより、マイクロコンピュータ41は、メモリ42に記憶した検出電位差の値、これに対応する周囲温度、湿度の履歴を数値で、又は、グラフ表示処理して、グラフで表示させる。
なお、制御装置30に絶縁抵抗低下の信号をそのときの検出電位差、温度、湿度の値を送信し、制御装置30の表示回路31に対地絶縁抵抗低下の表示及び温度、湿度を表示させるようにする。さらに、この制御装置30側においても、メモリ42に記憶する検出電位、温度、湿度の履歴を数値により表示したり、グラフ表示処理してグラフ化して表示するようにする。
上述した第1、第2の実施形態では、モータの絶縁抵抗低下を検出するために、モータのコイルと大地間に印加する電圧を、モータ駆動装置本体1の電源部6が有する平滑コンデンサCに蓄積された充電エネルギーを利用したものであったが、モータ駆動装置本体1は、該モータ駆動装置本体1が有する電源部6の整流回路において、回生電流を交流電源に帰還させるためのスイッチング素子Q1〜Q6を制御するコントローラ7や、モータ駆動アンプ8のインバータ回路のスイッチング素子Q11〜Q16を制御するコントローラ9からなるモータ駆動装置の制御回路のための電源を備えている。このモータ駆動装置の制御回路用の電源をモータの絶縁抵抗低下検出のための電源としてもよい。
図3は、このモータ駆動装置の制御回路用の電源を利用してモータの絶縁抵抗劣化を検出するための検出装置2の電源を構成したものであり、図1に示す第1の実施形態において、電源回路2aがなく、モータ駆動装置の制御回路用の電源回路50から絶縁抵抗低下検出のための電源が取られている点で相違するのみである。よって、第1の実施形態と共通する要素は同一符号を付している。
図3において、符号50はモータ駆動装置の制御回路用の電源回路で、従来の電源回路と相違する点は、トランスの2次側に絶縁抵抗低下検出のための電源を構成する整流回路55が接続されている点である。
この電源回路50は、3相交流電源の2相間の電圧を整流回路51に入力し整流して直流に変換し、この直流電圧をスイッチング回路52によって交流に変換し、トランス53によって、2次側電圧を調整し、整流回路54で整流して直流電圧に変換してモータ駆動装置のコントローラ7,9等の各制御回路に供給する。この整流回路51、スイッチング回路52、トランス53、整流回路54からなる電源回路50は従来と同じであるが、本実施形態では、モータの絶縁抵抗劣化を検出するための検出装置2のために、トランス53の2次側に整流回路55が設けられている。この整流回路55には、トランス53によって昇圧或いは降圧された電圧(通常は昇圧された電圧)が入力され、この整流回路55の出力が、前述したように、接点a1、a2がオンとなったとき、モータの巻線と大地間に印加され、漏れ電流が検出回路2bで検出されるようになっている点は、第1の実施形態と同様である。
なお、この第3の実施形態においても、検出回路2bの代わりに図2に示した検出回路2’bを用いてもよいことはもちろんである。又、第3の実施形態における電源回路50の構成として、図4に示すような、モータの絶縁抵抗劣化を検出するための検出装置の電源として、新たにトランス56を設けてスイッチング回路52の出力を昇圧して整流回路55に入力するようにしてもよい。
又、上述した各実施形態では、漏れ電流を検出抵抗R1の両端電位差によって検出するようにしているが、ホール素子を用いて、上述した閉回路に流れる電流を検出するようにしてもよいものである。
さらに、モータ駆動装置は、通常、各相(少なくとも2つの相)に流れる電流を検出する電流検出器で検出し、この検出電流をフィードバックして電流ループ制御を行っている。
この電流検出器を本実施形態における電流検出器として使用してもよい。すなわち、電源回路2a又は電源回路50で昇圧された整流回路23、55の出力を接点a1、a2をオンしてモータのコイルと大地間に印加し、そのとき流れる電流をこの電流検出器で検出して、モータの絶縁抵抗の低下を検出するようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態のブロック回路図である。 本発明の第2の実施形態の要部ブロック回路図である。 本発明の第3の実施形態のブロック回路図である。 本発明の第3の実施形態における電源回路の別の態様を示す図である。 モータの絶縁抵抗と電流、印加電圧の関係を求める実験回路の説明図である。 同実験回路による実験結果のグラフ表示の例である。
符号の説明
1 モータ駆動装置本体
2,2’ モータの絶縁抵抗劣化を検出するための検出装置
2a 電源回路
2b、2’b 検出回路
2c、2’c モータの絶縁抵抗劣化検出装置のコントローラ
2d 温度・湿度検出器
2’d 外付けの温度・湿度検出器
2e 表示手段
5 電磁接触器接点
6 電源部
7 電源部のコントローラ
8 モータ駆動アンプ
9 モータ駆動アンプのコントローラ
10 モータ
21、52 スイッチング回路
22、53 トランス
23、54,55 整流回路
24 出力安定化回路
25 ツェナーダイオード
26 コンパレータ
27 トランジスタ
29 フォトカプラ
30 制御装置
31 表示回路
a1,a2 接点
Q1〜Q6,Q11〜Q16 スイッチング素子
D1〜D6,D11〜D16 ダイオード

Claims (9)

  1. スイッチを介して交流電源から供給された電力を整流回路で整流し、かつコンデンサで平滑化する電源部と、該電源部からの直流電圧を交流に変換してモータを駆動するモータ駆動アンプを備えたモータ駆動装置において、
    前記コンデンサの充電電圧を昇圧する昇圧手段と、
    前記スイッチをオフとする信号に基づいて前記昇圧手段の出力をモータコイルと大地間に印加する手段と、
    前記モータコイルと大地間に前記昇圧手段の出力が印加されたときに、前記昇圧手段の出力と前記モータコイル、大地で形成される閉回路中に流れる電流を検出して、モータの絶縁抵抗劣化を検出する絶縁抵抗劣化検出手段とを備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記昇圧手段は、前記コンデンサの電圧をスイッチングし交流に変換するスイッチング回路、該スイッチング回路の出力を昇圧するトランス、該トランスの出力を整流する整流回路で構成されている請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. スイッチを介して交流電源から供給された電力を整流回路で整流し、かつコンデンサで平滑化する電源部と、該電源部からの直流電圧を交流に変換してモータを駆動するモータ駆動アンプを備えたモータ駆動装置において、
    該モータ駆動装置の制御回路の電源に用いられるトランスにより昇圧する2次出力から整流してなる絶縁低下検査用の直流電源を設け、
    前記スイッチをオフとする信号に基づいて前記絶縁低下検査用の直流電源の出力をモータコイルと大地間に印加する手段と、
    前記モータコイルと大地間に前記絶縁低下検査用の直流電源の出力が印加されたときに、前記絶縁低下検査用の直流電源の出力と前記モータコイル、大地で形成される閉回路中に流れる電流を検出して、モータの絶縁抵抗劣化を検出する絶縁抵抗劣化検出手段とを備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  4. 前記絶縁抵抗劣化検出手段は、前記閉回路中に抵抗を設け、該抵抗の両端に生じる電位差を検出して、流れる電流の大きさを検出するか、または、前記閉回路中に設けた電流センサで、流れる電流の大きさを検出してモータの絶縁抵抗劣化を検出するようにした請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記絶縁抵抗劣化検出手段は、モータ駆動装置がモータ制御のために備えている電流検出器から出力の大きさによりモータの絶縁抵抗劣化を検出するようにした請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記絶縁抵抗劣化検出手段は、電流検出値と基準値とを比較するコンパレータを備え、電流検出値が基準値を超えている場合、表示手段に異常を通知する請求項1乃至5の内いずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記絶縁抵抗劣化検出手段は、電流検出値をA/Dコンバータでデジタル信号に変換し、該変換した値を表示手段に表示するようにした請求項1乃至5の内いずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  8. 電流検出値をA/Dコンバータでデジタル信号に変換した値を記憶する記憶手段を備え、前記表示手段に該記憶した値をグラフ表示する手段を備える請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. 温度・湿度検出器を設け又は外部に設けた温度・湿度検出器とのインタフェース手段を設け、該温度・湿度検出器で検出した温度・湿度をも前記表示手段に表示するようにした請求項6乃至8の内いずれか1項に記載のモータ駆動装置。
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