JP2014101224A - 積層シート剥離装置及び積層シート剥離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層シートの剥離作業を迅速に行なうことができる積層シート剥離装置、積層シート剥離方法を提供する。
【解決手段】積層シート剥離装置10を、積層シートWを供給する繰り出し手段30と、繰り出し手段30から繰り出される積層シートWを、長手方向を搬送方向として搬送する搬送手段60と、繰り出し手段30より積層シートWの搬送方向下流側に配置され、積層状態で通過する脆性層101及び非脆性層102の、脆性層101に圧縮空気を吹き付けて剥離させる剥離手段70と、繰り出し手段30と剥離手段70との間に配置され、剥離可能層103を分離させる分離手段40と、剥離手段70で剥離した脆性層101を吸引する吸引手段80と、を有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層シート剥離装置、積層シート剥離方法に関するもので、特に端材となり廃棄された積層シート等を剥離処理するものに関するものである。
積層シートの製造工場や積層シートを使用する建築現場等において端材となり廃棄された積層シートは、国外に持ち出して埋め立て処理を行なっている。端材となり廃棄された積層シート等を剥離処理して再利用することが、資源の有効利用及び環境保護の観点から望まれていた。
本出願人が調査(IPDL、特許分類検索、テーマ3F108、検索式JA02*AA02、平成24年1月20日)したところ、本発明の特許性に影響を与えるものではないが、従来のマイラフィルム剥離装置として、特許文献1に記載されるものがあった。
特開平04−29804号公報
ところで、積層シートが、積層シートの一の層が二次転移温度(ガラス転移点)が高く脆性を有する材料(アクリル等)である場合には、その層は破損しやすい。このため、上記の装置は適用することができず、手作業で行わざるをえず剥離作業を迅速に行なうことは困難であった。
本発明は、上記事情にかんがみ、積層シートの剥離作業を迅速に行なうことができる積層シート剥離装置、積層シート剥離方法を提供するものである。
本出願人は、鋭意開発に努力する過程で下記構成の積層シート剥離装置に想到した。請求項1記載の発明では熱可塑性で異種の極性高分子材料からなる高分子積層体とされ、第一の層が、第二の層より脆性が高い材料で形成され、可撓性を有する長尺の積層シートを同材質層毎に分離回収する際に使用する積層シート剥離装置であって、積層シートを供給する繰り出し手段と、繰り出し手段から繰り出される積層シートを、長手方向を搬送方向として搬送する搬送手段と、繰り出し手段より積層シートの搬送方向下流側に配置され、積層シートの第一の層に圧縮空気を吹き付けて剥離させる剥離手段と、を有している。
これによれば、第二の層より脆性が高い材料で形成される第一の層は、剥離手段により圧縮空気を吹き付けられて脆性破壊が起こり、第二の層から剥離させることができる。第二の層は、第一の層より脆性が低い材料で形成されるため、剥離手段の圧縮空気の吹き付けに耐えるとともに、キズを付けることなく分離回収することができる。よって、積層シートの剥離作業を迅速に行なうことができる。
また、剥離手段が、第一の層に臨んで配置され、第一の層に圧縮空気を吹き付けるエアノズル部と、第二の層に臨んで配置され、積層状態の第一の層及び第二の層を、受け止め可能とするとともに窪み群を形成可能とする受け止め部と、を有する構成としている。
受け止め部により、エアノズル部から吹き付けられる圧縮空気に押される積層状態の第一の層及び第二の層を受け止めて、エアノズル部から吹き付けられる圧縮空気の圧力を確保するとともに、第一の層及び第二の層に窪み群を形成して、圧縮空気を吹き付けたときに積層状態の第一の層及び第二の層がバタつかないように拘束しやすくしている。また、窪み群が形成されることにより生じる曲がり状態で第一の層を破断させやすくしている。よって、第一の層の剥離作業を確実なものとすることができる。
また、エアノズル部を、積層状態の第一の層及び第二の層の短手方向中央側から両側端部に向けてそれぞれ圧縮空気を吹き付ける第一のエアノズル部と、第一のエアノズル部より、積層状態の第一の層及び第二の層の搬送方向下流側に配置され、積層状態の第一の層及び第二の層の短手方向における中央部に向けて、積層状態の第一の層及び第二の層の搬送方向下流側から、圧縮空気を吹き付ける第二のエアノズル部と、を有する構成としている。
これによれば、第一のエアノズル部により、積層状態の第一の層及び第二の層の短手方向中央側から両側端部に向けてそれぞれ圧縮空気を吹き付けることで、バタつきやすく剥離しにくい第一の層の短手方向における両側端部の剥離を、良好なものとすることができる。その後、第二のエアノズル部で第一の層の短手方向における中央部を剥離するので、第一の層の剥離効率を高めることができる。
また、第一の層と、第二の層と、第二の層とで第一の層を挟むように配される第三の層と、で構成される積層シートに適用され、積層シートの搬送方向における、繰り出し手段と剥離手段との間に配置され、第三の層を分離させる分離手段を有する構成としている。
これによれば、分離手段で第三の層を分離させてから、剥離手段で第二の層から第一の層を剥離することが可能となるので、予め第三の層を分離しておく必要がなくなり、作業効率を高めることができる。
また、搬送手段を、一方が駆動ローラとされ他方が従動ローラとされる複数のローラ対を有する構成として、各ローラ対の駆動ローラ及び従動ローラの外周面には積層シートの滑りを防止させる滑り止め部材を、それぞれ配設している。
これによれば、滑り止め部材により、積層シートがローラ対での搬送時に滑るのを抑制して、積層シートの搬送を安定させることができる。
また、剥離手段で剥離した第一の層を吸引する吸引手段を有する構成とすれば、圧縮空気によって剥離され散乱する第一の層の回収作業を容易にすることができる。
方法としての本発明は、熱可塑性で異種の極性高分子材料からなる高分子積層体とされ、第一の層が、第二の層より脆性が高い材料で形成され、可撓性を有する長尺の積層シートを同材質層毎に分離回収する際に使用する積層シート剥離方法であって、繰り出し手段により、積層シートを供給して、搬送手段により、繰り出し手段から繰り出される積層シートを、長手方向を搬送方向として搬送して、繰り出し手段より積層シートの搬送方向下流側に配置される剥離手段により、積層シートの第一の層に圧縮空気を吹き付けて剥離させることとしている。
本発明における第一の実施形態の積層シート剥離システム積層シート剥離装置の側面図である。 同実施形態の剥離手段の正面図である。 同実施形態の剥離手段の側面図である。 同実施形態の剥離手段による剥離の説明図である。 本発明に適用される積層シートの断面図である。
本発明における積層シート剥離装置の第一の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、図1〜4における矢印の、Fを前、REを後ろ、Rを右、Lを左、Uを上、Dを下、とする。
本発明に適用される積層シートWは、図5に示すような、三層構造である。すなわち、積層シートWは、アクリル樹脂で形成される脆性層101(特許請求の範囲の第一の層に相当する。)と、ポリエステルで形成される非脆性層102(特許請求の範囲の第二の層に相当する。)と、ポリエチレンで形成される剥離可能層103(特許請求の範囲の第三の層に相当する。)と、を有して高分子積層体として構成されている。
以下の説明において、剥離可能層103が剥離された残りの部分の、脆性層101及び非脆性層102を二層シートW1とする。
積層シート剥離装置10は、図1〜4に示すように、本体フレーム20と、積層シートWを供給する繰り出し手段30と、繰り出し手段30から繰り出される積層シートWを、長手方向を搬送方向として搬送する搬送手段60と、繰り出し手段30より積層シートWの搬送方向下流側に配置され、積層状態で通過する二層シートW1の、脆性層101に圧縮空気を吹き付けて剥離させる剥離手段70と、繰り出し手段30と剥離手段70との間に配置され、剥離可能層103を分離させる分離手段40と、剥離手段70で剥離した脆性層101を吸引する吸引手段80と、を有している。
本体フレーム20は、後側に配置され、前後方向からみて矩形枠状に形成された後枠部21と、前側に配置され、前後方向からみて矩形枠状に形成された前枠部22と、後枠部21及び前枠部22の下端部どうしを連結する連結部23と、後枠部21及び前枠部22の上端部どうしを連結して非脆性層102を送り可能に連結する送り板部24を有している。
繰り出し手段30は、連結部23から延設された第一の架台25に取り付けられたリール31が用いられ、本実施形態では、長尺帯状の積層シートWがリール31に巻き付けられている。
分離手段40は、一方のローラが図示しない駆動装置に接続される駆動ローラ40aとされ、他方が従動ローラ40bとされて対をなして構成され、積層シートWを噛み合わせて引っ張り可能に形成されている。分離手段40は、左右方向からみて、連結部23から延設された第二の架台26に配設されて繰り出し手段30の前下方に配置されている。
搬送手段60は、剥離可能層103を引っ張る第一引っ張りローラ対61(特許請求の範囲のローラ対に相当する。)と、非脆性層102を引っ張り搬送する第二引っ張りローラ対62(特許請求の範囲のローラ対に相当する。)と、ガイドローラ63、64、65、66と、を有している。
第一引っ張りローラ対61及び第二引っ張りローラ対62は、一方のローラが図示しない駆動装置に接続される駆動ローラ61a、62aとされ、他方が従動ローラ61b、62bとされ、それぞれ対をなして構成されている。
駆動ローラ61a、62a及び従動ローラ61b、62bの外周面は、滑り止め部材67としてのゴム材を配設して、摩擦係数の大きなものとしておくのが望ましい。非脆性層102、剥離可能層103の引っ張り時のスリップを防止するためである。
二層シートW1の送り方向上流側から数えて、二つ目のガイドローラ63、64までは、取付部材68に段差を設けて取り付けられ、二層シートW1に適度な張力を付与している。ガイドローラ65は、前枠部22の上下方向における中央部に取り付けられ、二層シートW1を上方向に送り可能とされている。ガイドローラ66は、前枠部22の上端部に取り付けられ、第二引っ張りローラ対62に非脆性層102を円滑に送り可能とするものである。
第一引っ張りローラ対61は、後枠部21の上部に配設され、第二引っ張りローラ対62は、後枠部21の上下方向における中央付近に取付部材69を介して配設されている。
剥離手段70は、図1〜4に示すように、二層シートW1の脆性層101に臨んで配置され、脆性層101に圧縮空気を吹き付けるエアノズル部71と、二層シートW1の非脆性層102に臨んで配置され、積層状態の二層シートW1を、受け止め可能とするとともに窪み群を形成可能とする受け止め部76と、を有している。
エアノズル部71は、第一のエアノズル部72と、第二のエアノズル部73と、を有する構成としている。
第一のエアノズル部72は、右ノズル72aと、左ノズル72bと、を有し、積層状態の二層シートW1の短手方向中央側から両側端部に向けてそれぞれ圧縮空気を吹き付け可能に配置されている。
右ノズル72aは、左右方向からみて後下方に傾斜し、上方向からみて右後方に傾斜し、前方向からみて右下方に、傾斜して配置されている。
左ノズル72bは、左右方向からみて後下方に傾斜し、上方向からみて左後方に傾斜して、前方向からみて左下方に、傾斜して配置されている。
第二のエアノズル部73は、右ノズル73aと、中ノズル73bと、左ノズル73cと、を有し、第一のエアノズル部72より上側(積層状態の二層シートW1の搬送方向下流側)に配置され、積層状態の二層シートW1の短手方向における中央部に向けて、積層状態の二層シートW1の搬送方向下流側から、圧縮空気を吹き付け可能に配置されている。
右ノズル73a、中ノズル73b及び左ノズル73cは、左右方向からみて、後下方に傾斜し、前方向及上方向からみて、前後方向に沿って配置されている。
右ノズル72a及び左ノズル72bは、取付部材74aを介して前枠部22に取り付けられ、右ノズル73a、中ノズル73b及び左ノズル73cは、取付部材74bを介して前枠部22に取り付けられ、図示しないコンプレッサーに接続ホース75(図2では省略してある。)を介して接続され、コンプレッサーにより生成された圧縮空気を、積層状態で通過する二層シートW1の脆性層101側に吹き付け可能に配置されている。
受け止め部76は、本実施形態では、縦枠76aと横枠76bを有した矩形格子枠状に形成され、前枠部22の前側に装着されている。縦枠76aと横枠76bは、表面が滑面とされている。
吸引手段80は、剥離手段70の前側に配設され、吸引ダクト82を有した吸引装置81が用いられ、吸引ダクト82の吸引口82aが、二層シートW1の脆性層101の剥離される部分の周囲に配置されている。吸引装置81は、二層シートW1の脆性層101の破砕剥離作業時に、破砕剥離された脆性層101を常時吸引するように構成されている。
次に、上記実施形態の積層シート剥離装置10を用いて積層シートWを破砕剥離する方法について説明する。
リール31に巻き付けられた積層シートWを、分離手段40に噛み合わせ、積層シートWの剥離可能層103を手で剥離して従動ローラ40bの下側に回して後ろ側に折り返して引っ張り、第一引っ張りローラ対61に噛み合わせる。
残った積層状態の二層シートW1をガイドローラ63、64、65まで手で引っ張り、この際、圧縮空気を脆性層101に吹き付け剥離させて、残った非脆性層102を、ガイドローラ66を通過させ、第二引っ張りローラ対62に噛み合わせて作業準備が完了する。
そして、第一引っ張りローラ対61、第二引っ張りローラ対62、分離手段40を駆動させる。
すると、第一引っ張りローラ対61により剥離可能層103が後側に引っ張られ、第二引っ張りローラ対62により非脆性層102が後側に引っ張られる。剥離可能層103が剥がされ積層状態の二層シートW1は、分離手段40及び第一引っ張りローラ対61により、ガイドローラ63、64を介して前側に送られ、ガイドローラ65、66間で上側に送られる。
このとき、第一のエアノズル部72の右ノズル72aと、左ノズル72bと、第二のエアノズル部73の右ノズル73aと、中ノズル73bと、左ノズル73cから、二層シートW1の脆性層101側に向けて圧縮空気を吹き付ける。図3、4に示すように、格子状の受け止め部76により、二層シートW1が非脆性層102側で支持されエアノズル部71からの圧縮空気の風圧を受け止めるとともに、後側に格子状の受け止め部76に対応して順次略矩形状の窪み群が形成される。
すなわち、第二引っ張りローラ対62により、積層状態の二層シートW1の送り方向(上下方向)への移動を確保するとともに、二層シートW1が送り方向で波打ち状態となるようにする。このため、脆性層101が、送り方向に直交する前後左右方向で部分屈曲作用を全面的に受ける。したがって、脆性層101の破砕剥離が促進される。
また、受け止め部76の受け止めと、窪み群形成による移動の拘束により、第一のエアノズル部72の右ノズル72aと、左ノズル72bが、バタつきやすく剥離しにくい脆性層101の左右方向(短手方向)における両側端部の剥離を良好なものとすることができる。
さらに、吹き付け角度を変えて配置された第一のエアノズル部72と、第二のエアノズル部73との組み合わせにより、脆性層101の剥離を確実なものとすることができる。
なお、非脆性層102(ガラス転移点、ポリエチレンテレフタレート69℃)は、脆性層101(ガラス転移点、ポリアクリル酸80〜85℃、ポリメタクリル酸メチル72〜105℃)より二次転移温度が低い材料で形成される。(化学工学協会編「化学装置便覧」、昭和52年3月20日第2版第2刷、丸善株式会社発行、B編 材料 P137参照)
よって、剥離手段70のエアノズル部71の圧縮空気の吹き付けにより、脆性層101はもろくなっていて剥離され、非脆性層102は、脆性層101に比して衝撃強さ等が高いため、エアノズル部71の圧縮空気の吹き付けに耐えるとともに、キズを付けることなく分離回収することが可能となる。
上記構成の積層シート剥離装置10では、熱可塑性で異種の極性高分子材料からなる高分子積層体とされ、脆性層101が、非脆性層102より脆性が高い材料で形成され、可撓性を有する長尺の積層シートWを同材質層毎に分離回収する際に使用する積層シート剥離装置であって、積層シートWを供給する繰り出し手段30と、繰り出し手段30から繰り出される積層シートWを、長手方向を搬送方向として搬送する搬送手段60と、繰り出し手段30より積層シートWの搬送方向下流側に配置され、積層状態で通過する二層シートW1の、脆性層101に圧縮空気を吹き付けて剥離させる剥離手段70と、を有している。
これによれば、非脆性層102より脆性が高い材料で形成される脆性層101は、剥離手段70により圧縮空気を吹き付けられて脆性破壊が起こり、非脆性層102から剥離させることができる。非脆性層102は、脆性層101より脆性が低い材料で形成されるため、剥離手段70の圧縮空気の吹き付けに耐えるとともに、キズを付けることなく分離回収することができる。よって、積層シートWの剥離作業を迅速に行なうことができる
また、剥離手段70が、脆性層101に臨んで配置され、脆性層101に圧縮空気を吹き付けるエアノズル部71と、非脆性層102に臨んで配置され、積層状態の二層シートW1を、受け止め可能とするとともに窪み群を形成可能とする受け止め部76と、を有する構成としている。
受け止め部76により、エアノズル部71から吹き付けられる圧縮空気に押される積層状態の二層シートW1を受け止めて、エアノズル部71から吹き付けられる圧縮空気の圧力を確保するとともに、二層シートW1に窪み群を形成して、圧縮空気を吹き付けたときに積層状態の二層シートW1がバタつかないように拘束しやすくしている。また、窪み群が形成されることにより生じる曲がり状態で脆性層101を破断させやすくしている。よって、脆性層101の剥離作業を確実なものとすることができる。
また、エアノズル部71を、積層状態の二層シートW1の左右方向(短手方向)中央側から両側端部に向けてそれぞれ圧縮空気を吹き付ける第一のエアノズル部72と、第一のエアノズル部72より、積層状態の二層シートW1の搬送方向下流側に配置され、積層状態の二層シートW1の短手方向における中央部に向けて、積層状態の二層シートW1の搬送方向下流側から、圧縮空気を吹き付ける第二のエアノズル部73と、を有する構成としている。
これによれば、第一のエアノズル部72により、積層状態の二層シートW1の短手方向中央側から両側端部に向けてそれぞれ圧縮空気を吹き付けることで、バタつきやすく剥離しにくい脆性層101の短手方向における両側端部の剥離を、良好なものとすることができる。その後、第二のエアノズル部73で脆性層101の短手方向における中央部を剥離するので、脆性層101の剥離効率を高めることができる。
また、脆性層101と、非脆性層102と、非脆性層102とで脆性層101を挟むように配される剥離可能層103と、で構成される積層シートWに適用され、積層シートWの搬送方向における、繰り出し手段30と剥離手段70との間に配置され、剥離可能層103を分離させる分離手段40を有する構成としている。
これによれば、分離手段40で剥離可能層103を分離させてから、剥離手段70で非脆性層102から脆性層101を剥離することが可能となるので、予め剥離可能層103を分離しておく必要がなくなり、作業効率を高めることができる。
また、搬送手段60を、一方が駆動ローラ61a、62aとされ他方が従動ローラ61b、62bとされる複数の第一引っ張りローラ対61、第二引っ張りローラ対62を有する構成として、各駆動ローラ61a、62a及び従動ローラ61b、62bの外周面には積層シートWの滑りを防止させる滑り止め部材67を、それぞれ配設している。
これによれば、滑り止め部材67により、積層シートWを構成する脆性層101、非脆性層102が、第一引っ張りローラ対61、第二引っ張りローラ対62での搬送時に滑るのを抑制して、積層シートWの搬送を安定させることができる。
また、剥離手段70で剥離した脆性層101を吸引する吸引手段80を有する構成としているので、圧縮空気によって剥離され散乱する脆性層101の回収作業を容易にすることができる。
また、方法としての本発明は、熱可塑性で異種の極性高分子材料からなる高分子積層体とされ、脆性層101が、非脆性層102より脆性が高い材料で形成され、可撓性を有する長尺の積層シートWを同材質層毎に分離回収する際に使用する積層シート剥離方法であって、繰り出し手段30により、積層シートWを供給して、搬送手段60により、繰り出し手段30から繰り出される積層シートWを、長手方向を搬送方向として搬送して、繰り出し手段30より積層シートWの搬送方向下流側に配置される剥離手段70により、積層状態で通過する二層シートW1の脆性層101に圧縮空気を吹き付けて剥離させることとしている。
本発明の積層シート剥離装置10は、当該構成に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。
例えば、積層シートWを構成する部材は、脆性層101、非脆性層102には限られず、脆性に差がある材料で構成されていれば、積層シート剥離装置10に適用することができる。
また、二枚の積層シートWを重ね合わせてリール31に巻き付けたものに適用する場合には、例えば、第二の架台26に駆動ローラを配設して一方の積層シートWを巻き取るとともに、他方の積層シートWの剥離作業を行なう構成とすることができる。
また、滑り止め部材67は、引っ張る積層シートWが滑らない程度の摩擦抵抗を有するのであれば、シボ加工した部材等を用いることができる。
また、受け止め部76は、窪み群を形成できるのであれば、格子状の部材に拘らず、例えば、板状の部材に貫通孔を設けて形成することもできる。
10 積層シート剥離装置
30 繰り出し手段
40 分離手段
40a 駆動ローラ
40b 従動ローラ
60 搬送手段
61 第一引っ張りローラ対
61a 駆動ローラ
61b 従動ローラ
62 第二引っ張りローラ対
62a 駆動ローラ
62b 従動ローラ
70 剥離手段
71 エアノズル部
72 第一のエアノズル部
73 第二のエアノズル部
76 受け止め部
80 吸引手段
W 積層シート
W1 二層シート
101 脆性層
102 非脆性層
103 剥離可能層

Claims (7)

  1. 熱可塑性で異種の極性高分子材料からなる高分子積層体とされ、第一の層が、第二の層より脆性が高い材料で形成され、可撓性を有する長尺の積層シートを同材質層毎に分離回収する際に使用する積層シート剥離装置であって、
    前記積層シートを供給する繰り出し手段と、
    前記繰り出し手段から繰り出される前記積層シートを、長手方向を搬送方向として搬送する搬送手段と、
    前記繰り出し手段より前記積層シートの搬送方向下流側に配置され、前記積層シートの前記第一の層に圧縮空気を吹き付けて剥離させる剥離手段と、
    を有することを特徴とする積層シート剥離装置。
  2. 前記剥離手段が、
    前記第一の層に臨んで配置され、前記第一の層に圧縮空気を吹き付けるエアノズル部と、
    前記第二の層に臨んで配置され、積層状態の前記第一の層及び前記第二の層を、受け止め可能とするとともに窪み群を形成可能とする受け止め部と、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の積層シート剥離装置。
  3. 前記エアノズル部が、
    積層状態の前記第一の層及び前記第二の層の短手方向中央側から両側端部に向けてそれぞれ圧縮空気を吹き付ける第一のエアノズル部と、
    前記第一のエアノズル部より、積層状態の前記第一の層及び前記第二の層の搬送方向下流側に配置され、積層状態の前記第一の層及び前記第二の層の短手方向における中央部に向けて、積層状態の前記第一の層及び前記第二の層の搬送方向下流側から、圧縮空気を吹き付ける第二のエアノズル部と、
    を有していることを特徴とする請求項2記載の積層シート剥離装置。
  4. 前記第一の層と、前記第二の層と、前記第二の層とで前記第一の層を挟むように配される第三の層と、で構成される前記積層シートに適用され、
    前記積層シートの搬送方向における、前記繰り出し手段と前記剥離手段との間に配置され、前記第三の層を分離させる分離手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層シート剥離装置。
  5. 前記搬送手段が、一方が駆動ローラとされ他方が従動ローラとされる複数のローラ対を有し、各ローラ対の前記駆動ローラ及び前記従動ローラの外周面には前記積層シートの滑りを防止させる滑り止め部材が、それぞれ配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層シート剥離装置。
  6. 前記剥離手段で剥離した第一の層を吸引する吸引手段が、配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層シート剥離装置。
  7. 熱可塑性で異種の極性高分子材料からなる高分子積層体とされ、第一の層が、第二の層より脆性が高い材料で形成され、可撓性を有する積層シートを同材質層毎に分離回収する際に使用する積層シート剥離方法であって、
    繰り出し手段により前記積層シートを供給して、
    搬送手段により前記繰り出し手段から繰り出される前記積層シートを、長手方向を搬送方向として前記積層シートの搬送方向上流から下流に向かって搬送して、
    前記繰り出し手段より、前記積層シートの搬送方向下流に配置される剥離手段により、前記積層シートの前記第一の層に圧縮空気を吹き付けて剥離させることを特徴とする積層シート剥離方法。
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