JP2014101076A - 取付部材 - Google Patents

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Koji Nakamura
高治 中村
Yuji Mizuno
祐史 水野
Taku Kamiya
卓 神谷
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Aisin Chemical Co Ltd
Aisin Corp
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Abstract

【課題】 安価にカウルルーバを製造することができるような、カウルルーバとフロントガラスとの取付構造を提供すること。
【解決手段】 車両のフロントガラスFGの前方に配置されたカウルルーバ1をフロントガラスFGに取付けるための取付部材10であり、カウルルーバ1とフロントガラスFGとの間に配設され、上方を向いた上面211を有し、上面211の高さ位置がフロントガラスFGの上面FGOの高さ位置に一致するようにカウルルーバ1の後端部に連結されるプロテクタ20と、フロントガラスFGの下面側に設けられたリテーナ30とを有する。リテーナ30にはプロテクタ20を嵌合するための第1リテーナ側突部341および後方側リップ35が設けられる。プロテクタ20にはリテーナ嵌合部に嵌合可能な第1プロテクタ側突部224および第2プロテクタ側突部225が設けられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用のカウルルーバをフロントガラスに取り付けるための取付部材に関する。
車両用のカウルルーバは、車体のフードパネルとそのフードパネルに対して間隔をあけて車両後方側に設けられるフロントガラスの前端面(下端面)との間に配設される。カウルルーバがフードパネルとフロントガラスとの間の隙間を覆うことにより、カウルルーバとこのカウルルーバの下方に配設されたカウルパネルにより形成される空間内への異物の混入が防止される。
カウルルーバとフロントガラスとの接続部位に段差が形成されると意匠性が損なわれる。故に、上記接続部位におけるカウルルーバの上面(表面)とフロントガラスの上面(車両外側を向いた面)の高さ位置が一致するように、つまりカウルルーバとフロントガラスがフラット状に接続されるようにカウルルーバがフロントガラスに対して取り付けられることが意匠性の面からすると好ましい。また、上記段差の存在により、フロントガラスに取り付けられるワイパー(特にワイパーブレード)が段差を越えてカウルルーバ側に進入したときに、段差が障害となってワイパーがフロントガラス側に復帰することができないといった不具合が引き起こされる。このような不具合は、ワイパーの機能を損なうばかりでなく、ワイパーを駆動させるためのモータの過負荷を誘因する。よって、機能性の面からしても、カウルルーバとフロントガラスとのフラットな接続が求められる。
特許文献1は、カウルルーバとフロントガラスとの取付構造の一例を開示する。特許文献1によれば、カウルルーバの後端部に下方に延びた縦壁部が形成される。また、フロントガラスの下面にリテーナが取付けられる。このリテーナの上部にシール部が設けられており、シール部がカウルルーバの後端とフロントガラスの前端との間に挟まれる。このときシール部の上面の高さ位置とフロントガラスの上面の高さ位置が等しくなるように、シール部が配置される。
また、リテーナは、フロントガラスの下面に固定可能な基部と、カウルルーバの縦壁部を着脱自在に固定するための係合凹部を形成する係合部とを有する。係合部は、基部の前端から下方に延びた後壁部と、後壁部の下端から前方に延びた底壁部と、底壁部の前端から上方に延びた前壁部とを有する。後壁部、底壁部および前壁部によりフロントガラスの前端よりも前方位置にて上方に開口する前記係合凹部が形成される。この係合凹部内にカウルルーバの縦壁部が挿入される。
また、係合凹部を形成するリテーナの前壁部には後方に突出する第1リテーナ側突部が設けられ、後壁部には前方に突出する第2リテーナ側突起が設けられる。一方、カウルルーバの縦壁部の前面には前方に突出する第1カウルルーバ側突部が設けられ、後面には後方に突出する第2カウルルーバ側突部が設けられる。そして、カウルルーバの縦壁部がリテーナの係合凹部に挿入されたときに、第1リテーナ側突部が前記第1カウルルーバ側突部に上方から係合するとともに第2リテーナ側突部が第2カウルルーバ側突部に上方から係合することにより、係合凹部からの下方突部の上方への抜け止めがなされている。
さらに、第2リテーナ側突部は、第2カウルルーバ側突部との係合時にその先端が下方に向くリップで構成されている。このため係合凹部から縦壁部を上方に引き抜こうとすると、リップが縦壁部に近づく方向に(すなわち上方向に)回転して縦壁部を押さえつける。このような押さえ付けにより縦壁部を容易に係合凹部から引き抜くことができないようにされている。一方、縦壁部を係合凹部に挿入する場合には、このリップが縦壁部から離れる方向に(すなわち下方向に)回転するため、挿入時にリップが邪魔にならず、スムーズに縦壁部を係合凹部に挿入することができる。
特表2011−520694号公報
(発明が解決しようとする課題)
樹脂製のカウルルーバは一般的に射出成形される。ここで、上記特許文献1に記載の取付構造によれば、カウルルーバの縦壁部の前面に第1カウルルーバ側突部が形成され後面に第2カウルルーバ側突部が形成されている。これらの突部はカウルルーバを射出成形する際に型開き方向に対するアンダーカット形状となる。よって、このような形状のカウルルーバを射出成形するためには、それぞれの突部を成形するための多数のスライドコアを用いなければならない。このため型構造が複雑化し、製造コストの増加を招く。
故に、本発明は、安価にカウルルーバを製造するための、カウルルーバとフロントガラスとの取付構造を提供することを、目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車両のフロントガラスの前方に配置されたカウルルーバを前記フロントガラスに取付けるための取付部材であって、前記カウルルーバと前記フロントガラスとの間に配設されるとともに、上方を向いた上面を有し、前記上面の高さ位置が前記フロントガラスの上面の高さ位置に一致するように前記カウルルーバの後端部に連結されるプロテクタと、前記フロントガラスの下面側に設けられたリテーナと、を有し、前記リテーナには前記プロテクタに係合するためのリテーナ側係合部が設けられ、前記プロテクタには前記リテーナ側係合部に係合可能なプロテクタ側係合部が設けられている、取付部材を提供する。
本発明によれば、カウルルーバとフロントガラスとの間に配設されたプロテクタの上面の高さ位置がフロントガラスの上面の高さ位置に一致するように、プロテクタがカウルルーバの後端部に連結される。そして、このプロテクタに、フロントガラスの下面側に設けられたリテーナに設けられたリテーナ側係合部と係合するプロテクタ側係合部が設けられている。したがって、カウルルーバ自身にリテーナと係合する係合部を形成することを要しない。その結果、カウルルーバを射出成形する際には、スライドコアの使用数を減らすことができ、ひいては安価にカウルルーバを製造することができる。また、プロテクタ側係合部が設けられたプロテクタは押出成形等により安価に製造することができる。
前記リテーナは、前記フロントガラスの下面に接続される基部と、前記基部の前端から下方に延びた後壁部と、前記後壁部の下端から前方に延びた底壁部と、前記底壁部の前端から上方に延びた前壁部とを有し、前記後壁部、前記底壁部および前記前壁部により前記フロントガラスの前端よりも前方位置にて上方に開口する凹部が形成されるように構成されるとよい。また、前記リテーナ側係合部は、前記前壁部から後方に向けて前記凹部内に突出する第1リテーナ側突部と、前記後壁部から前方に向けて前記凹部内に突出する第2リテーナ側突部とを有するのがよい。さらに、前記プロテクタは、前記上面を有する本体部と、前記本体部に連結されるとともに前記カウルルーバの後端に形成されている下方に延びた縦壁部を覆うように下方に向かって突状に形成され前記凹部に挿入可能な下方突部を有し、前記プロテクタ側嵌合部は、前記下方突部の前方面から前方に突出する第1プロテクタ側突部と、前記下方突部の後方面から後方に突出する第2プロテクタ側突部とを有するのがよい。そして、前記突部が前記凹部に挿入されたときに前記第1リテーナ側突部が前記第1プロテクタ側突部に上方から係合するとともに前記第2リテーナ側突部が前記第2プロテクタ側突部に上方から係合することにより、前記凹部からの前記下方突部の上方への抜け止めがなされているのがよい。これによれば、リテーナの凹部にプロテクタの下方突部を挿入したときに、第1リテーナ側突部と第1プロテクタ側突部とが係合するとともに第2リテーナ側突部と第2プロテクタ側突部とが係合する。斯かる係合によってカウルルーバがフロントガラスに取付けられる。
この場合、前記プロテクタは、前記下方突部から前方に延びるとともに前記カウルルーバの下面に沿って配設された延在部を有するのがよい。そして、前記前壁部には、前記延在部に下方から弾性接触するリップ部が形成されているのがよい。これによれば、リップ部がプロテクタの延在部に弾性接触することによって、凹部内の水等の異物がカウルルーバの下面側に漏れることを防止できる。さらに、リップ部がプロテクタの延在部を介してカウルルーバをリテーナに対して押し上げるので、第1リテーナ側突部と第1プロテクタ側突部との係合および第2リテーナ側突部と第2プロテクタ側突部との係合が確実になされる。加えて、リップ部の弾性力でカウルルーバが下方から支えられるので、カウルルーバの高さ位置を一定に保つことができる。
前記第2リテーナ側突部は、先端が後端に対して下方に傾斜するように前記後壁部に取付けられた後方側リップ部であるのがよい。これによれば、第2リテーナ側突部としての後方側リップ部が下方に傾斜しているので、プロテクタの下方突部が凹部内に挿入されるときに第2プロテクタ側突部が後方側リップ部に上から接触して後方側リップ部が下方突部から離れる方向に回転変位する。このためプロテクタを凹部内に挿入する際に後方側リップ部が障害にならず、容易にプロテクタを挿入することができる。一方、プロテクタの下方突部を凹部から引き抜くときは、後方側リップ部がつっかえ棒のように下方突部を押さえつける。このため後方側リップ部が障害となって下方突部を容易に引き抜くことができないようにされる。
また、前記第1リテーナ側突部は、先端が後端に対して下方に傾斜するように前記前壁部に取付けられた前方側リップ部であってもよい。これによれば、第1リテーナ側突部としての前方側リップ部が下方に傾斜しているので、プロテクタの下方突部が凹部内に挿入されるときに第1プロテクタ側突部が前方側リップに上から接触して前方側リップ部が下方突部から離れる方向に回転変位する。このためプロテクタを凹部内に挿入する際に前方側リップ部が邪魔にならず、容易にプロテクタを挿入することができる。一方、プロテクタの下方突部を凹部から引き抜くときは、前方側リップ部がつっかえ棒のように下方突部を押さえつける。このため前方側リップ部が障害となって下方突部を容易に引き抜くことができないようにされる。
本発明の実施形態に係るカウルルーバを車両前後方向且つ車両上下方向を含む平面で切断した断面図である。 第1実施形態に係る取付部材の断面図である。 第1実施形態に係る取付部材を用いてカウルルーバをフロントガラスに取付ける工程を順に示す図である。 第2実施形態に係る取付部材の断面図である。 第2実施形態に係る取付部材を用いてカウルルーバをフロントガラスに取付ける工程を順に示す図である。 変形例に係る取付部材の断面図である。 他の変形例に係る取付部材の断面図である。 他の変形例に係る取付部材の断面図である。 本実施形態に係るカウルルーバを射出成形した際における型開き方向を示す図である。 他の変形例に係るカウルルーバとプロテクタの断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、車両に取り付けられた本発明の実施形態に係るカウルルーバを車両前後方向且つ車両上下方向を含む平面で切断した断面図である。図1に示すように、本実施形態に係るカウルルーバ1は、車体のフードパネルHPと、このフードパネルHPに対して所定の間隔を隔てて車両後方側に配設されているフロントガラスFGとの間に配設される。また、カウルルーバ1の車両下方側にカウルパネルCPが配設される。カウルパネルCPは、その車両後方端部にて車体(ボディ)に固定されている。なお、フロントガラスFGの車両外側を向いた面である上面FGOにワイパーWIが取り付けられる。
フードパネルHPは鋼板製であり、アウタパネルHPOとインナパネルHPIとを有する。インナパネルHPIはアウタパネルHPOの車両下方側に配置され、両者はそれぞれの車両後方端部にて接続される。
カウルルーバ1は硬質樹脂製(例えばPP樹脂製)であり、車幅方向(紙面に垂直な方向)に沿って長尺状に形成される。カウルルーバ1は、シール部1aと、固定部1bと、カバー部1cとを有し、図1からわかるようにフードパネルHP側からフロントガラスFG側に向かって延在する。シール部1aはインナパネルHPIの車両下方側に配設される。シール部1aとインナパネルHPIとの間に軟質性の押出樹脂部品Rを圧縮した状態で介在させることによってフードパネルHP(インナパネルHPI)とカウルルーバ1(シール部1a)との隙間がシールされる。
シール部1aはフードパネルHPとの隙間をシールしている車両前方端部分から車両後方側に延び、その先端(車両後方端)にて固定部1bに接続する。固定部1bにてカウルルーバ1がカウルパネルCPの車両前方の部位に連結される。
カバー部1cは、固定部1bから車両上方側且つ車両前方側に隆起するように形成される。また、カバー部1cの車両後方側の部分は、フロントガラスFGに所定の間隔を隔てて付き合わされるように、フロントガラスFGに向かってフロントガラスFGと平行な方向に延びる。
カウルパネルCPは、固定部1bに連結される連結部CP1と、連結部CP1から車両下方側に延設された前壁部CP2と、前壁部CP2の車両下方端部から車両後方側に延設された底壁部CP3と、底壁部CP3の車両後方端部から車両上方側に延設された後壁部CP4と、後壁部CP4の車両上方端部からフロントガラスFGの車内側を向いた面(下面)FGIに沿って車両前方側に延設された延設部CP5とを有し、これらの部分が一体的に形成されることによって、図1に示すように袋状の断面袋状を有するように形成される。
カウルルーバ1は、取付部材10を介してフロントガラスFGに取付けられる。図2は図1のD部詳細図であり、取付部材10を示す断面図である。なお、図2および後述の図3〜図8に示すように、本明細書においては、車幅方向に垂直であってフロントガラスFGに平行な方向(フロントガラスFGが曲面状に形成されている場合は、車幅方向に垂直であってフロントガラスFGの前方端側の部分に平行な方向)を前後方向と定義し、車幅方向に垂直であってフロントガラスFGに垂直な方向(フロントガラスFGが曲面状に形成されている場合は、車幅方向に垂直であってフロントガラスFGの前方端側の部分に垂直な方向)を上下方向と定義する。また、前後方向のうちフロントガラスFGからカウルルーバ1側に向かう方向を前方側、カウルルーバ1からフロントガラスFG側に向かう方向を後方側と定義する。さらに、上下方向のうち、フロントガラスFGの室内側を向いた面(下面)FGIから車外側を向いた面(上面)FGOに向かう方向を上方側、上面FGOから下面FGIに向かう方向を下方側と定義する。
図2に示すように、取付部材10は、プロテクタ20とリテーナ30とを備える。プロテクタ20はカウルルーバ1に取付けられており、一方、リテーナ30はフロントガラスFGに取付けられている。したがって、プロテクタ20がリテーナ30に係合することによって、カウルルーバ1がフロントガラスFGに取付けられる。
カウルルーバ1のカバー部1cの後端は図2に示すように下方に折れ曲がり、この折れ曲がった部分がフロントガラスFGの前端面FGEに対面する縦壁部1dを形成する。縦壁部1dとフロントガラスFGの前端面FGEとの間には微小の隙間が形成されており、この隙間を埋めるようにプロテクタ20がカウルルーバ1とフロントガラスFGとの間に配置される。
プロテクタ20は本実施形態では押出成形される。プロテクタ20は、本体部21と、下方突部22と、延在部23とを備える。本体部21は、カウルルーバ1の縦壁部1dとフロントガラスFGの前端面FGEとの間に形成された隙間に配置されており、この隙間を埋める。本体部21は上方を向いた上面211を有しており、この上面211の上下方向高さ位置は、フロントガラスFGの上面FGOの高さ位置およびカウルルーバ1のカバー部1cの高さ位置にほぼ一致する。したがって、フロントガラスFGとカウルルーバ1がプロテクタ20を介してフラットに接続される。
また、本体部21には、前方に突出するとともにその先端が下方に突出した係止部212が形成される。係止部212がカウルルーバ1の縦壁部1dの上端部分に形成されている凹部1eに引掛けられる。
本体部21の下方に下方突部22が連結される。下方突部22は、カウルルーバ1の縦壁部1dを覆うように下方に向かって突状に形成される。具体的には、下方突部22は、本体部21から縦壁部1dの後面に沿って下方に延びる第1部分221と、第1部分221の下端から前方に延びて縦壁部1dの下端を覆う第2部分222と、第2部分222の前端から縦壁部1dの前面に沿って上方に延びる第3部分223とを有し、第1部分221、第2部分222および第3部分223でカウルルーバ1の縦壁部1dを取り巻いている。この下方突部22の第3部分223の上端に延在部23が接続される。延在部23は下方突部22の第3部分223の上端からカウルルーバ1のカバー部1cの下面に沿うように前方に延びている。第1部分221、第2部分222および第3部分223で縦壁部1dを覆い、且つ係止部212と凹部1eが係合することによって、プロテクタ20がカウルルーバ1の後端部に連結される
また、下方突部22の第3部分223には第1プロテクタ側突部224が形成され、第1部分221には第2プロテクタ側突部225が形成される。第1プロテクタ側突部224は第3部分223の前面から前方に突出するように形成される。一方、第2プロテクタ側突部225は第1部分221の後面から後方に突出するように形成される。これらの突部224,225は、車幅方向に沿った突条をなすように形成される。
図2に示すように、フロントガラスFGの前端側の下面FGIに樹脂製のリテーナ30が取付けられる。リテーナ30は、基部31と、後壁部32と、底壁部33と、前壁部34とを有する。リテーナ30は、例えばオレフィン系エラストマー(TPO)等の樹脂材料で成形される。なお、リテーナ30、プロテクタ20は、ゴム製であってもよい。
基部31は、フロントガラスFGの下方に配設され、接着剤等によってフロントガラスFGの下面FGIに接合される。この基部31の前方端に接続するように後壁部32が形成される。後壁部32は基部31の前方端から上下方向に延びている。後壁部32の下方部分は前方に傾斜し、その下方端に底壁部33が接続される。底壁部33は後壁部32の下方端から前方に向かって延びる。底壁部33の前端に前壁部34が接続される。前壁部34は底壁部33の前方端から上方に向かって延びる。これらの後壁部32、底壁部33および前壁部34により、フロントガラスFGの前端面FGEよりも前方位置にて上方に開口する凹部Aが形成される。
また、リテーナ30の前壁部34の上端に第1リテーナ側突部341が形成される。この第1リテーナ側突部341は、後方に向けて凹部A内に突出するように構成される。さらに、リテーナ30の後壁部32に軟質樹脂製の後方側リップ35が設けられる。後方側リップ35は、図2に示すように後壁部32の凹部A側を向いた壁面から前方に向けて凹部A内に突出するとともに、その先端が下方に傾斜している。さらに、リテーナ30の前壁部34の上端部に止水リップ36が設けられる。この止水リップ36は前壁部34の上端から上方且つ前方に延び、その先端がプロテクタ20の延在部23の下面に弾性接触する。止水リップ36によって凹部A内の空間とカウルルーバ1の下方空間とが遮断される。このため凹部A内の水等の異物がカウルルーバ1の下方空間内に漏れ出すことが防止される。
なお、本実施形態において、リテーナ30は押出成形される。この場合において、後方側リップ35や止水リップ36も同時に押出成形されるとよい。
次に、カウルルーバ1をフロントガラスFGに取付ける工程について説明する。図3は、本実施形態に係る取付部材10(プロテクタ20およびリテーナ30)を用いてカウルルーバ1をフロントガラスFGに取付ける工程を順に示す図である。カウルルーバ1をフロントガラスFGに取付ける前に、事前準備として、カウルルーバ1のカバー部1cの縦壁部1dがプロテクタ20の下方突部22で覆われるように、プロテクタ20をカウルルーバ1の後端部に取付けておく。また、フロントガラスFGの前方端部の下面FGIに接着剤等でリテーナ30の基部31を接合することにより、フロントガラスFGの前端部にリテーナ30を取付けておく。
次いで、図3(a)に示すように、プロテクタ20の下方突部22をリテーナ30の凹部Aの上方に配置させる。その後、カウルルーバ1をフロントガラスFGに対して下方移動させて、プロテクタ20の下方突部22をリテーナ30の凹部A内に上方から挿入する。下方突部22を凹部A内に挿入していくと、図3(b)に示すように、下方突部22の第3部分223に形成されている第1プロテクタ側突部224が、リテーナ30の前壁部34に形成されている第1リテーナ側突部341に接触する。ここで、両突部の接触面は下方突部22の進入方向に対して傾斜している。この傾斜によって生じる滑りにより第1プロテクタ側突部224が下方に移動しながら第1リテーナ側突部341をよけるように後方に移動する。これにより第1プロテクタ側突部224が第1リテーナ側突部341を乗り越える。
さらに下方突部22をリテーナ30の凹部Aに挿入していくと、図3(c)に示すように、下方突部22の第1部分221に形成されている第2プロテクタ側突部225が、リテーナ30の後壁部32に設けられている後方側リップ35に接触する。後方側リップ35は軟質樹脂製であるので、第2プロテクタ側突部225が上方から接触した場合、この第2プロテクタ側突部225に押しのけられるように撓む。このとき後方側リップ35は、下方突部22から離れていくように図において反時計周り方向に回転変位するため、後方側リップ35が下方突部22の挿入の障害にならない。よって、スムーズに下方突部22が凹部Aに挿入される。
そして、図3(d)に示すように、第2プロテクタ側突部225が後方側リップ35を乗り越えた時点で凹部A内への下方突部22の挿入を停止させる。このとき第2プロテクタ側突部225が後方側リップ35を乗り越えたことで後方側リップ35の撓みが解消され、後方側リップ35の先端が第2プロテクタ側突部225の上部に自然状態で接触する。またこのときリテーナ30の前壁部34の上端に設けられた止水リップ36がプロテクタ20の延在部23に弾性接触する。このためプロテクタ20は止水リップ36から上方に向かう付勢力を受ける。この付勢力によって第1リテーナ側突部341が上方から第1プロテクタ側突部224に係合するとともに、後方側リップ35が上方から第2プロテクタ側突部225に係合する。斯かる係合によりカウルルーバ1がフロントガラスFGに取付けられる。
また、止水リップ36の付勢力によってプロテクタ20およびカウルルーバ1が下方から支えられるため、付勢力(止水リップ36の弾性変形量)を調整することで、プロテクタ20の本体部21の上面211の上下方向における高さ位置、および、カウルルーバ1のカバー部1cの後端付近の上下方向における高さ位置を、フロントガラスFGの上面FGOの高さ位置に精度良く合わせることができる。このためプロテクタ20を介してカウルルーバ1をフラット状にフロントガラスFGに接続することができる。なお、図3(d)に示す状態において、プロテクタ20の本体部21の下面がリテーナ30の後壁部32の上端面322に接触することによってカウルルーバ1およびプロテクタ20のフロントガラスFGに対する高さ方向の位置決めがなされるように構成してもよい。
また、図3(d)に示すようにプロテクタ20とリテーナ30が係合している状態であるときに、プロテクタ20の下方突部22を凹部Aから引き抜こうとした場合、下方突部22の第1部分221に形成された第2プロテクタ側突部225が後方側リップ35に引っ掛かる。この状態で下方突部22を引き抜こうとしても、後方側リップ35がつっかえ棒のように下方突部22を押さえつける。このため後方側リップ35が障害となって下方突部22を凹部Aから容易に引き抜くことができない。このため、カウルルーバ1がフロントガラスFGに強固に取付けられる。
また、本実施形態によれば、リテーナ30の前壁部34でのプロテクタ20との決められた位置での係合(第1リテーナ側突部341と第1プロテクタ側突部224との係合)によって、係合後の変形が起こり難い。このため取付後のカウルルーバ1のガタつきを低減することができる。よって、ガタつきによるフロントガラスFGの前端面FGEとプロテクタ20との間に隙間が生じることを極力防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る取付部材11の断面図である。本実施形態の取付部材11は、プロテクタ20’とリテーナ30’とを備える。なお、本実施形態に係るカウルルーバ1のカバー部1cの形状および縦壁部1dの形状は、上記第1実施形態で説明したカバー部1cの形状および縦壁部1dの形状と同一である。したがって、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号で示してその具体的説明を省略する。
本実施形態においては、カウルルーバ1の後端部にプロテクタ20’が連結される。また、フロントガラスFGの前端部の下面FGIにリテーナ30’が接合される。プロテクタ20’の形状は、基本的には上記第1実施形態例で示したプロテクタ20と同一構成である。ただし、第1プロテクタ側突部224の上下方向高さ位置が第2プロテクタ側突部225の上下方向高さ位置よりも低いことが、第1実施形態のプロテクタ20と異なる。それ以外の構成は同一であるので、同一部分については同一符号で示してその具体的説明は省略する。
リテーナ30’は、基部31と、後壁部32と、底壁部33と、前壁部34とを備える。基部31はフロントガラスFGの前端部の下面FGIに接着剤等で接合される。基部31の前方端に後壁部32が形成される。後壁部32は上下方向に延びており、その下端に底壁部33が接続される。底壁部33は後壁部32の下端から前方に延びており、その前端に前壁部34が接続される。前壁部34は底壁部33の前端から上方に延びている。後壁部32、底壁部33および前壁部34により、フロントガラスFGの前端面FGEよりも前方位置にて上方に開口する凹部Aが形成される。
リテーナ30’の後壁部32の凹部Aを向いた壁面にリテーナ側第2突部321が形成される。リテーナ側第2突部321は前方に向けて凹部A内に突出する。また、リテーナ30の前壁部34の上端部分は後方に折れ曲がっていて、この折れ曲がり部分342の下面に軟質樹脂製の前方側リップ37が設けられ、上面に軟質樹脂製の止水リップ36が設けられる。前方側リップ37は、図4に示すように前壁部34の折れ曲がり部分342の下面から後方に向けて凹部A内に突出するとともに、その先端が下方に傾斜している。止水リップ36は前壁部34の折れ曲がり部分342の上面から上方且つ前方に延び、その先端がプロテクタ20の延在部23の下面に弾性接触する。止水リップ36によって凹部A内の空間とカウルルーバ1の下方空間とが遮断される。このため凹部A内の水等の異物がカウルルーバ1の下方空間内に漏れ出すことが防止される。
次に、本実施形態において、カウルルーバ1をフロントガラスFGに取付ける工程について説明する。図5は、本実施形態に係る取付部材11を用いてカウルルーバ1をフロントガラスFGに取付ける工程を順に示す図である。カウルルーバ1をフロントガラスFGに取付ける前に、事前準備として、カウルルーバ1の縦壁部1dがプロテクタ20’の下方突部22で覆われるように、プロテクタ20’をカウルルーバ1に取付けておく。また、フロントガラスFGの前端部の下面FGIに接着剤等でリテーナ30’の基部31を接合することにより、フロントガラスFGにリテーナ30’を取付けておく。
次いで、図5(a)に示すように、プロテクタ20’の下方突部22をリテーナ30’の凹部Aの上方に配置させる。その後、カウルルーバ1をフロントガラスFGに対して下方移動させて、プロテクタ20’の下方突部22をリテーナ30’の凹部A内に上方から挿入する。下方突部22を凹部A内に挿入していくと、図5(b)に示すように、下方突部22の第1部分221に形成されている第2プロテクタ側突部225が、リテーナ30’の後壁部32に形成されている第2リテーナ側突部321に接触する。このとき両突部の接触面間で生じる滑りにより第2プロテクタ側突部225が下方に移動しながら第2リテーナ側突部321をよけるように前方に移動する。これにより第2プロテクタ側突部225が第2リテーナ側突部321を乗り越える。
さらに下方突部22をリテーナ30’の凹部Aに挿入していくと、図5(c)に示すように、下方突部22の第3部分223に形成されている第1プロテクタ側突部224が、リテーナ30’の前壁部34に設けられている前方側リップ37に接触する。前方側リップ37は軟質樹脂製であるので、第1プロテクタ側突部224が接触した場合、この第1プロテクタ側突部224に押しのけられるように撓む。このとき前方側リップ37は、下方突部22から離れていくように図において時計周り方向に回転変位するため、前方側リップ37が下方突部22の凹部Aへの挿入の障害にならない。よって、スムーズに下方突部22が凹部Aに挿入される。
そして、図5(d)に示すように、第1プロテクタ側突部224が前方側リップ37を乗り越えた時点で凹部A内への下方突部22の挿入を停止させる。このとき第1プロテクタ側突部224が前方側リップ37を乗り越えたことで前方側リップ37の撓みが解消され、前方側リップ37の先端が第1プロテクタ側突部224の上部に自然状態で接触する。またこのときリテーナ30’の前壁部34に設けられた止水リップ36がプロテクタ20’の延在部23に弾性接触する。このためプロテクタ20’は止水リップ36から上方に向かう付勢力を受ける。この付勢力によって前方側リップ37が上方から第1プロテクタ側突部224に係合するとともに、第2リテーナ側突部321が上方から第2プロテクタ側突部225に係合する。斯かる係合によりカウルルーバ1がフロントガラスFGに取付けられる。
また、止水リップ36の付勢力によってプロテクタ20’およびカウルルーバ1が下方から支えられるため、付勢力(止水リップ36の弾性変形量)を調整することで、プロテクタ20’の本体部21の上面211の上下方向における高さ位置、および、カウルルーバ1のカバー部1cの後端付近の上下方向における高さ位置を、フロントガラスFGの上面FGOの高さ位置に精度良く合わせることができる。このためプロテクタ20を介してカウルルーバ1をフラット状にフロントガラスFGに接続することができる。なお、図5(d)に示す状態において、プロテクタ20’の本体部21の下面がリテーナ30’の後壁部32の上端面322に接触することによってカウルルーバ1およびプロテクタ20’のフロントガラスFGに対する高さ方向の位置決めがなされるように構成してもよい。
また、図5(d)に示すようにプロテクタ20’とリテーナ30’が係合している状態であるときに、プロテクタ20’の下方突部22を凹部Aから引き抜こうとした場合、下方突部22の第3部分223に形成された第1プロテクタ側突部224が前方側リップ37に引っ掛かる。この状態で下方突部22を引き抜こうとしても、前方側リップ37がつっかえ棒のように下方突部22を押さえつける。このため前方側リップ37が障害となって下方突部う22を凹部Aから容易に引き抜くことができない。このため、カウルルーバ1がフロントガラスFGに強固に取付けられる。
また、本実施形態によれば、凹部Aへの下方突部22の挿入時に前方側リップ37が撓んで凹部A内の前側に余裕ができるので、下方突部22を凹部Aに挿入しやすい。すなわちカウルルーバ1をフロントガラスFGに取付易い。また、取付後に前方側リップ37が揺れて、前方側リップ37と第1プロテクタ側突部224との係合位置がずれ、カウルルーバ1の取付位置がばらつく可能性がある。しかしながら、前方側リップ37はプロテクタ20’をフロントガラスFGの前端面FGEに押し付ける方向に付勢しているので、たとえカウルルーバ1の取付位置がばらついたとしても、上記付勢力によって常にプロテクタ20’がフロントガラスFGの前端面FGEに接触し、フロントガラスFGとプロテクタ20’との間に隙間が生じることはない。
以上のように、第1実施形態および第2実施形態に係る取付部材10,11は、カウルルーバ1とフロントガラスFGとの間に配設されるとともに、上方を向いた上面211を有する本体部21を備え、上面211の高さ位置がフロントガラスFGの上面FGOの高さ位置に一致するようにカウルルーバ1の後端部に連結されるプロテクタ20,20’と、フロントガラスFGの下面FGI側に設けられたリテーナ30,30’と、を有する。そして、リテーナ30,30’にはプロテクタ20,20’と係合するためのリテーナ側係合部(第1リテーナ側突部341、後方側リップ35、第2リテーナ側突部321、前方側リップ37)が設けられ、プロテクタ20,20’にはリテーナ側係合部と係合可能なプロテクタ側係合部(第1プロテクタ側突部224、第2プロテクタ側突部225)が設けられている。
第1実施形態および第2実施形態に係る取付部材10,11によれば、カウルルーバ1がリテーナ30,30’に直接係合するわけではなく、プロテクタ20,20’を介してカウルルーバ1がリテーナ30,30’に係合する。このためリテーナ30,30’との係合に必要な突部(第1プロテクタ側突部224、第2プロテクタ側突部225)がプロテクタ20,20’に形成される。言い換えれば、カウルルーバ1自体にリテーナとの係合用の突部を形成する必要がない。
カウルルーバは一般に射出成形される。この場合、型開方向は、通常は、カウルルーバのカバー部の板厚方向、すなわち図2および図4において上下方向である。また、カウルルーバにリテーナと係合するための突部を形成した場合、突部は前後方向に突出する。つまり突部の突出方向は射出成形時における型開き方向に垂直な方向であるので、この突部が射出成形時にアンダーカットとなる。そのため多数のスライドコア等を用いる必要があり、型構造が複雑化する。これに対し、本実施形態のカウルルーバ1にはリテーナ30,30’に係合する突部が形成されていないので、図9からよくわかるように型開き時にアンダーカットとなる部分は存在しない。したがって、簡単な型構造でカウルルーバを射出成形することができる。また、縦壁部1dの後方面側にのみプロテクタ20,20’との係止部が設けられており、縦壁部1dの前方面側には係止部が存在しない。縦壁部1dの前方面側に係止部を形成した場合、カバー部1cとの関係でその係止部がアンダーカット形状を形成する。これに対し、縦壁部1dの後方面側には、アンダーカットを形成しないようにプロテクタ20,20’との係止部を形成することができる。このように、縦壁部1dの前方面側に係止部を形成しないようにカウルルーバを構成することで、スライドコアを使用せずに縦壁部1dを成形できる。このため安価にカウルルーバを製造することができる。さらに、縦壁部1dの下方部分(図9に示すパーティング面よりも下側の部分)には、下方に向かうにつれて前後方向における長さが小さくなるように、上下方向に対して傾斜した傾斜部が形成されている。このため縦壁部1dをプロテクタ20,20’に容易に挿入することができる。
また、プロテクタ20,20’は、下方突部22から前方に延びるとともにカウルルーバ1の下面に沿って配設された延在部23を有し、リテーナ30,30’の前壁部34には、延在部23に下方から弾性接触する止水リップ36が形成されている。このためプロテクタ20,20’をリテーナ30,30’に係合したときに、プロテクタ20,20’は止水リップ36から上方に向かう付勢力を受ける。この付勢力によってリテーナ側係合部とプロテクタ側係合部とを確実に係合させることができる。また、止水リップ36の存在によって凹部A内から外部への水漏れを防ぐことができる。
(変形例1)
図6は、変形例に係る取付部材12の断面図である。図6に示す取付部材12の構成は、第2実施形態で示した取付部材11の構成と同一である。よって、同一部分を同一符号で示してその具体的説明は省略する。
本例においては、カウルパネルCPの延設部CP5がリテーナ30’の前方まで張り出しており、延設部CP5がリテーナ30’の下面の全面に対面している。このためリテーナ30’が高熱に晒された場合等におけるリテーナ30’の変形が抑えられる。リテーナ30’が変形すると、プロテクタとの係合状態が変化し、ガタつきや外れを引き起こす。したがって、本例によれば、リテーナ30’の変形を抑えることで、確実にリテーナ30’とプロテクタ20’との係合を維持させることができる。
(変形例2)
図7は、他の変形例に係る取付部材13の断面図である。図7に示す取付部材13は、リテーナ30”の内部に金属板が埋め込まれていることを除き、上記第2実施形態で示した取付部材11の構成と同一である。よって、同一部分を同一符号で示してその具体的説明は省略する。なお、金属板は予めロール成形しておき、押出成形時に樹脂とともに押し出すことにより金属板が埋め込まれたリテーナ30”が成形される。
本例においては、リテーナ30”に金属板が埋め込まれているため、リテーナ30”が高温に晒された場合等にその変形を抑えることができる。その結果、リテーナ30”の変形によってプロテクタ20’とリテーナ30”の係合状態が変化してガタつきや外れが引き起こされることが効果的に防止される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。例えば、第1リテーナ側突部341や第2リテーナ側突部321の表面にシリコン樹脂等を被覆して、下方突部22がよりリテーナ30,30’の凹部Aに挿入しやすくなるように構成してもよい。本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、変形可能である。
なお、カウルルーバおよび取付部材の形状を図8に示すように構成することもできる。これによれば、カウルルーバ1のカバー部1cの後端部に、フロントガラスFGに向かうように後方に突出する突出部1fが形成されている。突出部1fが設けられることによって、カウルルーバ1とフロントガラスFGとの間の隙間が小さくされる。この隙間にプロテクタ201が配設される。また、突出部1fの下方に設けられた突部の上面1gでプロテクタ201と係合する。これによれば、カウルルーバ1とフロントガラスFGとの隙間の幅が小さいので、外観上の見栄えが向上する。また、縦壁部1dの後方側にのみプロテクタ201との係止部が設けられており、縦壁部1dの前方側には係止部は設けられていない。このため縦壁部1dの成形のために使用するスライドコアの個数を減らすことができる。また、カウルルーバの形状を図10に示すように構成することもできる。図10に示すカウルルーバ1によれば、縦壁部1dの後方面に段差(プロテクタ202との係合部)が形成されておらず、縦壁部1dの上面に形成された係合部でカウルルーバ1がプロテクタ202と係合する。このような構成のカウルルーバでも本実施形態と同様の作用効果を奏する。
1…カウルルーバ、1a…シール部、1b…固定部、1c…カバー部、1d…縦壁部、1e…凹部、1f…突出部、10,11,12,13…取付部材、20,20’…プロテクタ、21…本体部、211…上面、22…下方突部、212…係止部、221…第1部分、222…第2部分、223…第3部分、224…第1プロテクタ側突部(プロテクタ側係合部)、225…第2プロテクタ側突部(プロテクタ側係合部)、23…延在部
30,30、30”…リテーナ、31…基部、32…後壁部、321…第2リテーナ側突部(リテーナ側係合部)、33…底壁部、34…前壁部、341…第1リテーナ側突部(リテーナ側係合部)、35…後方側リップ(後方側リップ部)、36…止水リップ(リップ部)、37…前方側リップ(前方側リップ部)、A…凹部、FG…フロントガラス、FGE…前端面、FGI…下面、FGO…上面

Claims (5)

  1. 車両のフロントガラスの前方に配置されたカウルルーバを前記フロントガラスに取付けるための取付部材であって、
    前記カウルルーバと前記フロントガラスとの間に配設されるとともに、上方を向いた上面を有し、前記上面の高さ位置が前記フロントガラスの上面の高さ位置に一致するように前記カウルルーバの後端部に連結されるプロテクタと、
    前記フロントガラスの下面側に設けられたリテーナと、を有し、
    前記リテーナには前記プロテクタに係合するためのリテーナ側係合部が設けられ、
    前記プロテクタには前記リテーナ側係合部に係合可能なプロテクタ側係合部が設けられている、取付部材。
  2. 請求項1に記載の取付部材において、
    前記リテーナは、前記フロントガラスの下面に接続される基部と、前記基部の前端から下方に延びた後壁部と、前記後壁部の下端から前方に延びた底壁部と、前記底壁部の前端から上方に延びた前壁部とを有し、前記後壁部、前記底壁部および前記前壁部により前記フロントガラスの前端よりも前方位置にて上方に開口する凹部が形成され、
    前記リテーナ側係合部は、前記前壁部から後方に向けて前記凹部内に突出する第1リテーナ側突部と、前記後壁部から前方に向けて前記凹部内に突出する第2リテーナ側突部とを有し、
    前記プロテクタは、前記上面を有する本体部と、前記本体部に連結されるとともに前記カウルルーバの後端に形成されている下方に延びた縦壁部を覆うように下方に向かって突状に形成され前記凹部に挿入可能な下方突部を有し、
    前記プロテクタ側嵌合部は、前記下方突部の前方面から前方に突出する第1プロテクタ側突部と、前記下方突部の後方面から後方に突出する第2プロテクタ側突部とを有し、
    前記突部が前記凹部に挿入されたときに前記第1リテーナ側突部が前記第1プロテクタ側突部に上方から係合するとともに前記第2リテーナ側突部が前記第2プロテクタ側突部に上方から係合することにより、前記凹部からの前記下方突部の上方への抜け止めがなされている、取付部材。
  3. 請求項2に記載の取付部材において、
    前記プロテクタは、前記下方突部から前方に延びるとともに前記カウルルーバの下面に沿って配設された延在部を有し、
    前記前壁部には、前記延在部に下方から弾性接触するリップ部が形成されている、取付部材。
  4. 請求項2または3に記載の取付部材において、
    前記第2リテーナ側突部は、先端が後端に対して下方に傾斜するように前記後壁部に取付けられた後方側リップ部である、取付部材。
  5. 請求項2または3に記載の取付部材において、
    前記第1リテーナ側突部は、先端が後端に対して下方に傾斜するように前記前壁部に取付けられた前方側リップ部である、取付部材。
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