JP2014100769A - ベアリング圧入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークに対し、上下方向から2つのベアリングアウターを圧入するベアリング圧入装置に関する。回転駆動部が不要で、構造が簡単なベアリング圧入装置を提供すること。
【解決手段】それぞれが移動部と固定部を有する複数の直動ガイドと、シリンダとピストンを有し、ピストンは突出状態と引込状態の間を上下する直動シリンダと、複数の直動ガイドの移動部と直動シリンダのシリンダが固定され、開口部をピストンが挿通する昇降板と、直動ガイドの固定部が固定され、開口部を直動シリンダのシリンダが挿通する定盤と、昇降板の上面に載置され、開口部をピストンが挿通する下側圧入治具と、直動シリンダのピストンに取り付けられるストッパーと、ストッパーとワークの間に配設され、開口部をピストンが挿通する上側圧入治具と、を備えている。
【選択図】 図3
【解決手段】それぞれが移動部と固定部を有する複数の直動ガイドと、シリンダとピストンを有し、ピストンは突出状態と引込状態の間を上下する直動シリンダと、複数の直動ガイドの移動部と直動シリンダのシリンダが固定され、開口部をピストンが挿通する昇降板と、直動ガイドの固定部が固定され、開口部を直動シリンダのシリンダが挿通する定盤と、昇降板の上面に載置され、開口部をピストンが挿通する下側圧入治具と、直動シリンダのピストンに取り付けられるストッパーと、ストッパーとワークの間に配設され、開口部をピストンが挿通する上側圧入治具と、を備えている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ベアリング圧入装置に関し、特に、圧入によってワークにベアリングアウターを取り付ける装置に関するものである。
エレベータに搭載されている巻上機のロータは、ラジアル荷重とアキシャル荷重の双方を受けるため、2個の円錐ころベアリングが対向して取り付けられる。円錐ころベアリングをロータに圧入するには、ワーク(ロータ)の上下に圧入ヘッドを取り付け、上の圧入ヘッドを圧入シリンダの本体に固定し、下の圧入ヘッドはシリンダロッド連結部に固定することが行われている(例えば特許文献1)。
円錐ころベアリングのベアリングアウターを上下の圧入ヘッドに固定した後、圧入シリンダは別のシリンダで下降させる。シリンダロッドをシリンダロッド連結部に差込み、シリンダロッド連結部をアクチュエータで回転させると上の圧入ヘッドと下の圧入ヘッドが結合する。その状態で圧入シリンダを引き込み、上下のベアリングアウターを1回の動作で同時にロータに圧入する。
このようなベアリング圧入方法においては、上圧入ヘッドと下圧入ヘッドとの連結部にスプライン加工を施し、圧入部を回転させて加工部を噛み合わせることで連結を行っている。この方法では、スプラインという複雑な加工が必要であるため、装置の製造コストが増大する。圧入部を下降および回転させる動力源も別途必要である。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、高性能かつ省作業なベアリング圧入装置を低コストで提供することを目的としている。
この発明に係るベアリング圧入装置は、それぞれが移動部と固定部を有する複数の直動ガイドと、シリンダとピストンを有し、ピストンは突出状態と引込状態の間を上下する直動シリンダと、複数の直動ガイドの移動部と直動シリンダのシリンダが固定され、開口部をピストンが挿通する昇降板と、直動ガイドの固定部が固定され、開口部を直動シリンダのシリンダが挿通する定盤と、昇降板の上面に載置され、開口部をピストンが挿通する下側圧入治具と、直動シリンダのピストンに取り付けられるストッパーと、ストッパーとワークの間に配設され、開口部をピストンが挿通する上側圧入治具と、を備えている。
この発明によれば、アクチュエータが圧入用のみであり、回転駆動部が存在しないので装置構成が簡易に済む。そのため装置の製作コストと納期を削減できる。
以下に本発明にかかるベアリング圧入装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の既述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
実施の形態1.
先ず、本発明に係るベアリング圧入装置で使用されるワークの構造について説明する。図1は、エレベータの巻上機等に搭載されているロータを示す斜視図である。ロータ50はロータ本体1、ベアリングアウター2およびベアリングアウター3から構成されている。ロータ本体1は、ロータ大径部1aとロータ小径部1bからなる。ここで、ベアリングアウター2とベアリングアウター3は、外輪と内輪が分離可能な構造を持ったラジアルベアリングの外輪を指している。
先ず、本発明に係るベアリング圧入装置で使用されるワークの構造について説明する。図1は、エレベータの巻上機等に搭載されているロータを示す斜視図である。ロータ50はロータ本体1、ベアリングアウター2およびベアリングアウター3から構成されている。ロータ本体1は、ロータ大径部1aとロータ小径部1bからなる。ここで、ベアリングアウター2とベアリングアウター3は、外輪と内輪が分離可能な構造を持ったラジアルベアリングの外輪を指している。
ロータ50の内部構造を図2に示す断面図を使って説明する。ロータ本体1の内側には、着座面6aと着座面6bを有する着座部6が形成されている。着座部6は、上圧入口4と下圧入口5の壁面全周に渡って飛び出しているリング状の突起で、その内径はベアリングアウター2とベアリングアウター3の内径よりも大きくなっている。ベアリングアウター2はロータ本体1の大径側に設けられた上圧入口4から圧入され、着座面6aに隙間なく密着した状態で収まる。ベアリングアウター3はロータ本体1の小径側に設けられた下圧入口5から圧入され、着座面6bに密着した状態で収まる。
図3は、実施の形態1によるベアリング圧入装置100を示す概念図である。昇降ユニット11は、直動シリンダ7、昇降板8、下側圧入治具9および直動ガイド10などから構成されている。直動シリンダ7は、主に、シリンダ7aとピストン(プランジャ)13から構成されている。シリンダ7aは、装置定盤12の中央開口部12aを挿通するように配置され、かつ端部で昇降板8に固定されている。ピストン13は昇降板8に設けられている開口8a(図9参照)を貫通している。直動ガイド10は、装置定盤12に固定される固定部(外筒)10aと昇降板8に固定される移動部(スプライン軸)10bから主に構成されていて、回転運動と同時に軸方向の往復直線運動ができる。昇降ユニット11は、2本以上設けられている直動ガイド10によって装置定盤12に対して上下方向に自由に移動する。直動シリンダ7は、油圧方式または空圧方式のどちらでも良い。直動ガイド10はボールスプライン、リニアガイド等の剛性と直進精度を兼ね備えた製品を選択する。
直動シリンダ7のピストン13のくびれ加工部に馬蹄状の金属厚板をはめ込んでストッパー15とし、圧入中は上側圧入治具14がピストン13から抜けないようにしている。ロータ本体1は、ワークとピストン13の垂直を出すために、装置定盤12に固定されているブロック17の上に設置される。装置定盤12の上には位置決め部18が固定されている。ロータ本体1の設置時には当て面19をロータ小径部1bの外径面に当て決めし、ロータ本体1の軸芯を直動シリンダ7のピストン13の芯に一致させる。位置決め部18の当て面19の位置調整には、押しネジ等を使用する。位置決め部18は、ピストン13の同一半径円周上に90度おきに4個設置されている。
上側圧入治具14には中央に開口24aが設けてある。下側圧入治具9には中央に開口24bが設けてある。直動シリンダ7のピストン13は、開口24aと開口24bを挿通しており、上下方向に自由に移動できる。ピストン13には、ロータ本体1を設置後にその上方からベアリングアウター2と上側圧入治具14とストッパー15を設置する。上側圧入治具14に直動シリンダ7からの力を伝動し圧入を行うため、ストッパー15がピストン13の先端付近に取り付けられる。直動シリンダ7によってピストン13が引き込まれれば、ストッパー15が上側圧入治具14を上から押し込む。
図4と図5は、ピストン13とストッパー15の関係を示す斜視図と断面図である。ストッパー15は下方の上側圧入治具14がピストン13から抜けることを阻止する。ピストン13には先端付近にくびれ部16が加工されている。このくびれ部16はピストン13に加工で形成する以外に、ピストン13の先端にストリッパボルト等の段付きネジを組付けて類似形状を形成しても良い。鋼板製のストッパー15には、片側開放したU字の貫通長穴15aが形成されている。貫通長穴15aはくびれ部16に差し込めば余裕をもって嵌まる寸法に加工されている。ストッパー15の外寸法はピストン13の直径よりも大きい。ストッパー15がくびれ部16に嵌ることによって、上側圧入治具14がピストン13から抜けることがなくなり、直動シリンダ7から受けた引き下げの力を上側圧入治具14に伝えてベアリングアウター2を圧入することが出来る。
図6と図7はブロック17の設置位置を示す概念図である。ブロック17は、ピストン13の同一半径円周上かつ昇降板8より外周に3つ以上設置されている。ブロック17の高さはすべて±0.02mm以内の精度に納まっている。3つ以上のブロックのうち2つは最小60度以上の間隔が空いている。間隔が近い2つのブロック以外のブロック17は、2つのブロック17に対向して配置し、ロータ本体1のバランスを3点支持で保つ。
図8は、下側圧入治具9および上側圧入治具14の構造を示す概念図である。下側圧入治具9は、ベアリング押し部9aとベアリングガイド部9bから構成されている。同様に上側圧入治具14は、ベアリング押し部14aとベアリングガイド部14bから構成されている。ベアリング押し部9aに加工された押し面14cが圧入時にベアリングアウター3を押し込む役割を果たす。同様にベアリング押し部14aに加工された押し面14cが圧入時にベアリングアウター2を押し込む役割を果たす。ベアリング押し部9aおよびベアリング押し部14aは、炭素鋼等の焼入れ可能な材料を用い、押し面9cおよび押し面14cの表面をロックウェル硬さ(HRc)40以上に焼入れし耐久性を付加する。
図9は、下側圧入治具9および上側圧入治具14とピストン13の構造を示す概念図である。ロータ本体1に対してベアリングアウター2およびベアリングアウター3をまっすぐ圧入するため、押し面14cおよび押し面9cには、それぞれ幾何公差を高精度に規定する。下側圧入治具9では、押し面9cと治具底面23との平行度を0.01mmとする。上側圧入治具14では、ピストン13が挿通する開口24aについて、軸径と開口径の関係を隙間嵌め(公差:H7-h7程度)とする。開口24aの壁面と押し面14cとの垂直
度は0.01mmとする。
度は0.01mmとする。
ベアリングガイド部9bとベアリングガイド部14bはそれぞれベアリングアウター2とベアリングアウター3の内径面のテーパに対応した形状となっている。ベアリングガイド部14bとベアリングアウター2との間には一定量のクリアランス25aが設けてある。同様にベアリングガイド部9bとベアリングアウター3との間には一定量のクリアランス25bが設けてある。ベアリングアウター2、3の設置時にラフな位置決めが出来るように、そして圧入時に上圧入口4と下圧入口5の入口にてベアリングアウター2、3が倣う余裕分として機能している。
クリアランス25aの大きさは、ベアリングアウター2の外径とベアリング押し部14aの外径より決定される。同様にクリアランス25bの大きさは、ベアリングアウター3の外径とベアリング押し部9aの外径より決定される。ベアリングアウター3はベアリング押し部9aに対して面全体で接触している必要がある一方、ベアリングガイド部9bは下圧入口5に対する接触を避けるためベアリングアウター3より小さい必要がある。同様にベアリング押し部14aに対してベアリングアウター2が面全体で接触している必要がある一方、ベアリングガイド部14bは上圧入口4に対する接触を避けるためベアリングアウター2より小さい必要がある。これらの条件より最適なクリアランス量を計算により決定する。
図10から図13は、本発明の実施の形態1によるベアリング圧入装置の動作手順を示す概念図である。まず、図10に基づいて圧入の準備手順から説明する。直動シリンダ7を引込状態にして、ベアリングアウター3を下側圧入治具9の上に設置し、その上からロータ本体1をかぶせる。ロータ本体1は、ロータ小径部10bを位置決め部18の当て面19に当てながら、ブロック17の上に置かれる。
次に図11に示すように、直動シリンダ7を突出状態にして、ピストン13を引き伸ばす。この状態では、ピストン13はロータ本体1の上圧入口4と下圧入口5を通過して、ロータ本体1の上方に突き出ている。その後、ベアリングアウター2をロータ本体1の大径側(上方)から上圧入口4の入り口に設置する。続けて上側圧入治具14をピストン13に挿通し、ベアリング押し部14aとベアリングアウター2を静かに接触させる。次にストッパー15をピストン13のくびれ部16に組付ける。
次に図12に基づいて圧入動作手順を説明する。まずピストン13を下降させ、直動シリンダ7を引込状態にする。するとストッパー15が上側圧入治具14を引っ掛けて下方へ移動し、ベアリングアウター2を上圧入口4へ圧入し始める。ベアリングアウター2が着座面6aに接地する、あるいは圧入の負荷が昇降ユニット11の総重量を超えると、反作用力によって昇降ユニット11が引っ張り上げられる。移動部10aと昇降板8が上昇し、下側圧入治具9がベアリングアウター3を下圧入口5へ圧入し始める。そのまま圧入を続けベアリングアウター2、3が両方とも着座部6に接地すると、直動シリンダ7が与えている圧入負荷が急上昇する。急上昇を放置すれば直動シリンダ7が故障するため、この圧入負荷の急上昇に対しあらかじめ規定値を設定しておき、負荷が規定値を超えた時点で自動的に負荷を停止し圧入を終了する。
最後に、図13に示すようにピストン13を押し上げて突出状態にし、昇降ユニット11を元の高さへ下げる。ストッパー15がピストン13とともに上がってくるので、ストッパー15をくびれ部16から引き抜いて回収する。その後、ベアリングアウター2の上に残された上側圧入治具14をピストン13から引き抜いて回収する。上側圧入治具14を回収後、ピストン13を引き込み、退避させた上で完成したロータ50を搬出する。
このような構成にすることで、ベアリング圧入装置は回転駆動を行う構造が不要になり、また直動のアクチュエータも1つしか必要としない。簡易な装置構成で上下のベアリングアウターを同時に圧入することが出来るため、装置コストおよび装置の製作期間の低減が可能である。また、圧入負荷はすべてベアリングアウター2、3と着座部6が受け持つため、ロータ本体1のその他主要部に変形を起こすことがない。よって、安価で短時間に不良の少ないベアリング圧入が可能である。またワークより上に稼動部が無いため装置定盤とピストンは最低限の強度があれば良い。上圧入治具を軸と共に引き込むためのストッパーについてもスプライン加工のような複雑な加工ではなく、軸先端付近に旋盤でくびれを彫る簡易な加工で済む。そのため装置製作コストと納期を削減できる。また、圧入負荷がベアリングアウターとロータの着座部にしか加わらないため、ロータの他の主要部に力が加わって品質不良を起こすことがない。
実施の形態2.
図14は、実施の形態2に関るベアリング圧入装置100を示す概念図である。位置決め部18の代わりに、治具31を使用してセンタリングを行っている。治具31は、下側圧入治具9の上に設置し、ロータ本体1の着座部6の中央穴に対して、はめあいによってベアリングアウター3との位置決めを行う。この方法は、ロータ本体1の着座部6の中央穴の直径に、軸合わせに要求される精度以下の公差が設定されていることが前提になる。
図14は、実施の形態2に関るベアリング圧入装置100を示す概念図である。位置決め部18の代わりに、治具31を使用してセンタリングを行っている。治具31は、下側圧入治具9の上に設置し、ロータ本体1の着座部6の中央穴に対して、はめあいによってベアリングアウター3との位置決めを行う。この方法は、ロータ本体1の着座部6の中央穴の直径に、軸合わせに要求される精度以下の公差が設定されていることが前提になる。
実施の形態3.
実施の形態3に関るベアリング圧入装置を図15に基づいて説明する。図15はベアリング圧入装置100の位置決め機構を示す概念図である。クランプ部36は、ロータ本体1を挟んで向かい合って2箇所に配置されている。両方のクランプ部36の左右先端にはガイドローラ37を2つ取り付けている。アクチュエータ35はプーリ付きの回転軸34とタイミングベルト34でクランプ部36に連結している。クランプ部36の双方をボールネジ32で水平移動させ、一つのアクチュエータ35でクランプ動作を行う。ロータ本体1が4つのガイドローラ37すべてに接触するまでクランプ部36を動作させることで、位置決め方向の位置決めと、位置決め方向とは90度ずれた方向の位置決めを同時に実施できる。
実施の形態3に関るベアリング圧入装置を図15に基づいて説明する。図15はベアリング圧入装置100の位置決め機構を示す概念図である。クランプ部36は、ロータ本体1を挟んで向かい合って2箇所に配置されている。両方のクランプ部36の左右先端にはガイドローラ37を2つ取り付けている。アクチュエータ35はプーリ付きの回転軸34とタイミングベルト34でクランプ部36に連結している。クランプ部36の双方をボールネジ32で水平移動させ、一つのアクチュエータ35でクランプ動作を行う。ロータ本体1が4つのガイドローラ37すべてに接触するまでクランプ部36を動作させることで、位置決め方向の位置決めと、位置決め方向とは90度ずれた方向の位置決めを同時に実施できる。
実施の形態4.
実施の形態4に関るベアリング圧入装置を図16に基づいて説明する。図16は、ベアリング圧入装置100の下側圧入治具を示す概念図である。下側圧入治具9は、外径が大きく異なる多種のベアリングをそれぞれ設置および圧入ができるよう、テーパ面を有するベアリング押し部9aと円柱状のベアリングガイド部9bを階段状に積み重ねた構造としている。外径の一番小さいベアリングアウター3aを圧入するには、ベアリング押し部9a1とベアリングガイド部9b1を使用する。中間の大きさのベアリングアウター3bを圧入するには、ベアリング押し部9a2とベアリングガイド部9b2を使用する。外径の一番大きいベアリングアウター3cを圧入するには、ベアリング押し部9a3とベアリングガイド部9b3を使用する。このような構造とすることで、多品種のワークに対して下側圧入治具9を段取替えする必要がなくなり、作業時間の短縮となる。
実施の形態4に関るベアリング圧入装置を図16に基づいて説明する。図16は、ベアリング圧入装置100の下側圧入治具を示す概念図である。下側圧入治具9は、外径が大きく異なる多種のベアリングをそれぞれ設置および圧入ができるよう、テーパ面を有するベアリング押し部9aと円柱状のベアリングガイド部9bを階段状に積み重ねた構造としている。外径の一番小さいベアリングアウター3aを圧入するには、ベアリング押し部9a1とベアリングガイド部9b1を使用する。中間の大きさのベアリングアウター3bを圧入するには、ベアリング押し部9a2とベアリングガイド部9b2を使用する。外径の一番大きいベアリングアウター3cを圧入するには、ベアリング押し部9a3とベアリングガイド部9b3を使用する。このような構造とすることで、多品種のワークに対して下側圧入治具9を段取替えする必要がなくなり、作業時間の短縮となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 ロータ本体、2 ベアリングアウター、3 ベアリングアウター、4 上圧入口、5 下圧入口、6 着座部、7 直動シリンダ、7a シリンダ、7b ピストン、8 昇降板、8a 開口、9 下側圧入治具、9a ベアリング押し部、9b ベアリングガイド部、9c ベアリング押し面、10 直動ガイド、10a 固定部、10b 移動部、11 昇降ユニット、12 装置定盤、13 ピストン、14 上側圧入治具、15 ストッパー、16 くびれ部、17 ブロック、18 位置決め部、19 当て面、23 治具底面、24 開口、25 クリアランス、 31 位置決め治具、32 ボールネジ、33 タイミングベルト、34 回転軸、35 アクチュエータ、36 クランプ部、37 ガイドローラ、50 ロータ
Claims (6)
- それぞれが移動部と固定部を有する複数の直動ガイドと、
シリンダとピストンを有し、前記ピストンは突出状態と引込状態の間を上下する直動シリンダと、
前記複数の直動ガイドの移動部と前記直動シリンダのシリンダが固定され、開口部を前記ピストンが挿通する昇降板と、
前記直動ガイドの固定部が固定され、開口部を前記直動シリンダのシリンダが挿通する定盤と、
前記昇降板の上面に載置され、開口部を前記ピストンが挿通する下側圧入治具と、
前記直動シリンダのピストンに取り付けられるストッパーと、
前記ストッパーとワークの間に配設され、開口部を前記ピストンが挿通する上側圧入治具と、を備えているベアリング圧入装置。 - 前記ピストンの状態が前記突出状態から前記引込状態に変化し、前記ストッパーが前記上側圧入治具に衝突すると、前記直動ガイドの移動部が上方向に移動することを特徴とする請求項1に記載のベアリング圧入装置。
- 前記定盤に固定され、当て面を有する位置決め部を複数個備えていることを特徴とする請求項1に記載のベアリング圧入装置。
- 前記ワークに嵌合する円筒状の位置決め治具を備えていることを特徴とする請求項1に記載のベアリング圧入装置。
- 角部にガイドローラを有し、互いに連動して前記ワークを挟み込む2個のクランプ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のベアリング圧入装置。
- 前記下側圧入治具は、外径の異なる複数のテーパ面を有することを特徴とする請求項1に記載のベアリング圧入装置。
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