JP2014100755A - ロボットシステム - Google Patents

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    • G05B2219/40Robotics, robotics mapping to robotics vision
    • G05B2219/40006Placing, palletize, un palletize, paper roll placing, box stacking

Abstract

【課題】ワークへの負荷を軽減しながら高速な荷役作業を可能とするロボットシステムを提供する。
【解決手段】ロボットシステム1は、ロボット10と、段ボール箱Wの保持及び保持の解除を行う爪部材51L,51Rが移動可能に設けられたハンド50と、爪部材51L,51Rを移動させるためのサーボモータSM7,SM8と、サーボモータSM7,SM8の駆動を制御するコントローラ20とを備える。コントローラ20は、段ボール箱Wの寸法情報を取得する取得部211と、爪部材51L,51Rが寸法情報に基づいた第1位置に移動した後に第2位置に移動するようにサーボモータSM7,SM8に対し位置制御を行う位置制御部221と、爪部材51L,51Rが第1位置に移動した際にサーボモータSM7,SM8に対するトルク指令Trを所定のトルク制限値Tlim以下に制限するトルク制限を開始するトルク制限部223とを有する。
【選択図】図7

Description

開示の実施形態は、ロボットシステムに関する。
特許文献1には、商品が梱包された段ボール箱をパレット上に順次載置して積層するパレタイズ装置が記載されている。このパレタイズ装置は、段ボール箱を挟んで把持する把持部と、把持部を先端部に有する回動可能なアームとを有する。
特開平11−199052号公報
パレタイズ作業を自動化する際には、経済上の観点からタクトタイムを可能な限り短縮することが望まれる。そのためには、ワークを高速に移送する必要がある。
パレタイズ装置は、把持部でワークを把持し、アームを回動させて移送する。このため、移送を高速に行うと、遠心力により段ボール箱が把持部より落下するおそれがある。これを防止するためにワークを強く把持すると、ワークに対する負荷が過大となるおそれがあり、パレタイズ作業の高速化の阻害要因となっている。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、ワークへの負荷を軽減しながら高速な荷役作業を可能とするロボットシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、ロボットと、前記ロボットに設けられたハンドと、前記ハンドに移動可能に設けられ、ワークの保持及び保持の解除を行う複数の爪部材と、前記爪部材を移動させるための1以上の第1サーボモータと、前記第1サーボモータの駆動を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記ワークの寸法情報を取得する取得部と、前記爪部材が前記寸法情報に基づいた第1位置に移動した後に第2位置に移動するように前記第1サーボモータに対し位置制御を行う位置制御部と、前記爪部材が前記第1位置に移動した際に前記第1サーボモータに対するトルク指令を所定のトルク以下に制限するトルク制限を開始するトルク制限部と、を有するロボットシステムが適用される。
本発明のロボットシステムによれば、ワークの毀損を招くことなく安定して保持することができるので、高速な荷役作業が可能となる。
一実施の形態のロボットシステムの全体構成を模式的に表す右側面図である。 ロボットシステムの全体構成を模式的に表す上面図である。 ハンドの構成を模式的に表す前面図である。 ハンドの構成を模式的に表す上面図である。 図4中の矢印B方向から見た矢視図、及び、図4中の矢印C方向から見た矢視図である。 コントローラの構成を表すブロック図である。 爪部材を駆動するためのサーボモータに対応して設けられたモータ制御装置の機能的構成を表すブロック図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 コントローラの制御によるロボット及びハンドの動作の一例を説明するための模式的な上面図である。 ハンドの回転中心の位置を段ボール箱の寸法に応じて設定する変形例における、コントローラの構成を表すブロック図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面中に「前」「後」「左」「右」「上」「下」の注記がある場合は、明細書中の説明における「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、その注記された方向を指す。
<ロボットシステム>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本実施形態のロボットシステムの全体構成について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のロボットシステム1は、コンベア30と、ロボット10と、コントローラ20とを有する。
コンベア30は、複数の段ボール箱W(ワーク)を順次、所定の搬送経路(図1及び図2中の矢印A1参照)に沿って搬送する。コンベア30により搬送される段ボール箱Wは、柔軟性を有し、かつ、寸法及び内容物が多種多様である。コンベア30により搬送される段ボール箱Wの寸法を表す寸法情報(幅、奥行き、高さを表す情報)は、コントローラ20へ入力される。
このコンベア30は、搬送経路下流側にリフト装置31を有する。リフト装置31は、突出部32と、複数の昇降部33とを備える。
突出部32は、搬送経路下流部に上向きに突出するように設けられている。コンベア30により搬送される段ボール箱Wは、後述する一対の爪部材51L,51Rによる保持が行われる保持位置に搬送されると、この突出部32に突き当たって保持位置において搬送が停止される。
各昇降部33は、図示しない適宜の駆動装置の駆動により、互いに同期して上下方向に移動される。詳細には、各昇降部33は、互いに同期して上下方向に移動されることにより、上端部がコンベア30の搬送面よりも下側となる下側位置(図1中の二点鎖線で示す位置)と、上端部が突出部32の上端部よりも上側となる上側位置(図1中の実線で示す位置)とに、切り替え可能である。
このようなリフト装置31は、段ボール箱Wが保持位置に搬送され突出部32に突き当たるまでは、各昇降部33を下側位置に位置させ、段ボール箱Wが保持位置に搬送され突出部32に突き当たって、保持位置において段ボール箱Wの搬送が停止されたら、各昇降部33を上側位置に切り替える。これにより、リフト装置31は、突出部32により保持位置において搬送を停止した段ボール箱Wを昇降部33により持ち上げることが可能となっている。
ロボット10は、基台11と、回転体12と、アーム13とを有する。
基台11は、ロボット10の設置箇所(この例では図示しない床部)に対し、図示しないアンカーボルトにより直立して固定されている。なお、床部以外の箇所(例えば図示しない天井部や壁部等)に基台11を固定してもよい。
回転体12は、基台11の上端部に対し、基台11の固定面(この例では床部)に略垂直な回転軸心Ax1周りに回転可能に連結されている。この回転体12は、基台11との間の関節(又はその近傍)に設けられたアクチュエータAc1の駆動により、基台11の上端部に対し回転軸心Ax1周りに回転駆動される。
アーム13は、基端側(回転体12側)からその反対の先端側にかけて、第1構造体14、第2構造体15、第3構造体16、第4構造体17、及び第5構造体18を有する。
第1構造体14は、回転体12の上端部に対し、回転軸心Ax1に略垂直な回転軸心Ax2周りに回転可能に連結されている。この第1構造体14は、回転体12との間の関節(又はその近傍)に設けられたアクチュエータAc2の駆動により、回転体12の上端部に対し回転軸心Ax2周りに回転駆動される。
第2構造体15は、第1構造体14の先端部に対し、回転軸心Ax2に略沿った回転軸心Ax3周りに回転可能に連結されている。この第2構造体15は、第1構造体14との間の関節(又はその近傍)に設けられたアクチュエータAc3の駆動により、第1構造体14の先端部に対し回転軸心Ax3周りに回転駆動される。
第3構造体16は、第2構造体15の先端部に対し、回転軸心Ax3に略垂直な回転軸心Ax4周りに回転可能に連結されている。この第3構造体16は、第2構造体15との間の関節(又はその近傍)に設けられたアクチュエータAc4の駆動により、第2構造体15の先端部に対し回転軸心Ax4周りに回転駆動される。
第4構造体17は、第3構造体16の先端部に対し、回転軸心Ax4に略垂直な回転軸心Ax5周りに回転可能に連結されている。この第4構造体17は、第3構造体16との間の関節(又はその近傍)に設けられたアクチュエータAc5の駆動により、第3構造体16の先端部に対し回転軸心Ax5周りに回転駆動される。
第5構造体18は、第4構造体17の先端部に対し、回転軸心Ax5に略垂直な回転軸心Ax6(第1回転軸心)周りに回転可能に連結されている。この第5構造体18は、第4構造体17との間の関節(又はその近傍)に設けられたアクチュエータAc6の駆動により、第4構造体17の先端部に対し回転軸心Ax6周りに回転駆動される。
ロボット10に設けられた上記アクチュエータAc1〜Ac6にはそれぞれ、サーボモータSM1,SM2,SM3,SM4,SM5,SM6(後述の図6参照)が含まれている。サーボモータSM1〜SM6にはそれぞれ、モータM1,M2,M3,M4,M5,M6及び位置検出器PS1,PS2,PS3,PS4,PS5,PS6(いずれも後述の図6参照)が含まれている。各モータM1〜M6の回転位置を表す回転位置情報は、各位置検出器PS1〜PS6からの信号として、所定の演算周期毎にコントローラ20へ出力される。
また、第5構造体18の先端部(つまりロボット10の先端)には、ハンド50が取り付けられている。ハンド50は、上記アクチュエータAc6の駆動による第5構造体18の回転軸心Ax6周りの回転駆動により、回転軸心Ax6周りに回転される。このハンド50は、回転軸心Ax6に対し垂直方向にオフセットした位置(以下では、適宜「オフセット位置」という)で段ボール箱Wを保持可能である。すなわち、ハンド50には、上記オフセット位置で段ボール箱Wの保持及び当該保持の解除を行う一対の爪部材51L,51R(保持部材)が設けられている。本実施形態では、ハンド50の位置制御における制御点Pは、爪部材51L、51Rの先端の中間位置に設定されている。なお、制御点Pを、これ以外の位置に設定してもよい。また、ハンド50及びそれに設けられた爪部材51L,51Rについては、後でより詳しく説明する。
上記構成のロボット10は、荷役作業の一種であるパレタイズを行う。すなわち、ロボット10は、コンベア30により保持位置に搬送されリフト装置31により保持位置において搬送が停止されて持ち上げられた段ボール箱Wを、ハンド50の爪部材51L,51Rにより、オフセット位置で保持する(詳細は後述)。そして、ロボット10は、ハンド50の爪部材51L,51Rにより保持した段ボール箱Wを、コントローラ20により指定された載置位置に移送して、載置位置において保持を解除して載置する(詳細は後述)。
コントローラ20は、例えば演算器、記憶装置、入力装置等を有する1以上のコンピュータで構成されている。このコントローラ20は、ロボット10に設けられた上記アクチュエータAc1〜Ac6、及び、ハンド50に設けられた後述するサーボモータSM7,SM8,SM9の駆動を制御することにより、ロボット10(詳細には、回転体12、及び、アーム13の第1〜第5構造体14〜18)及びハンド50(詳細には、爪部材51L,51R、及び、後述するプッシャ56L,56R)の動作を制御する。なお、コントローラ20の構成・機能、及び、コントローラ20の制御によるロボット10及びハンド50の動作については、後で詳しく説明する。
また、ロボットシステム1には、上記ハンド50の爪部材51L,51Rによる保持が解除されて段ボール箱Wが載置されるカーゴ40(搬送容器)が2つ備えられている。各カーゴ40は、底板部41と、周囲3方向に配置された側壁部42,42,42とを備える。これらカーゴ40,40はそれぞれ、保持位置に対しハンド50の回転動作が必要となる位置(この例では保持位置の左後側及び右後側となる位置)に配置されている。すなわち、各カーゴ40(言い換えれば段ボール箱Wが載置される載置位置)と保持位置とは、ハンド50の回転動作が必要な位置関係となっている。なお、保持位置の左後側及び右後側となる位置以外の位置、さらには保持位置に対しハンド50の回転動作が必要となる位置以外の位置に、カーゴ40を配置してもよい。
このように構成・配置された各カーゴ40に対しては、ロボット10は、ハンド50の爪部材51L,51Rにより、横方向のみからアクセス可能である。具体的には、保持位置の左後側に配置されたカーゴ40に対しては、ロボット10は、ハンド50の爪部材51L,51Rにより、左方向(図2中の矢印A2の方向)のみからアクセス可能である。また、保持位置の右後側に配置されたカーゴ40に対しては、ロボット10は、ハンド50の爪部材51L,51Rにより、右方向(図2中の矢印A3の方向)のみからアクセス可能である。
<ハンド>
次に、図3〜図5を参照しつつ、ハンド50の構成について説明する。
図3〜図5に示すように、ハンド50は、略直方体状の筐体52と、2つのスライド機構53L,53Rとを有する。
筐体52は、上記第5構造体18の先端部に固定されており、第5構造体18の回転軸心Ax6周りの回転により、回転軸心Ax6周りに回転する。なお、以下では、回転軸心Ax6に略垂直な筐体52の幅方向(図3及び図4中では左右方向)を、適宜「ハンド幅方向」という。また、以下では、回転軸心Ax6に略垂直な筐体52の奥行き方向(図3中では紙面手前−奥方向に相当する前後方向、図4中では前後方向)を、適宜「ハンド奥行き方向」という。
スライド機構53L,53Rはそれぞれ、筐体53のハンド奥行き方向一方側(図3中では紙面手前側に相当する前側、図4中では前側)の面52a(以下では、適宜「前面52a」という)における、ハンド幅方向一方側(図3及び図4中では左側)及び他方側(図3及び図4中では右側)に設けられている。
スライド機構53Lは、ガイドレール54Lと、スライダ55Lとを備える。
ガイドレール54Lは、筐体52の前面52aのハンド幅方向一方側に、ハンド幅方向に延びるように固定されている。
スライダ55Lは、ガイドレール54Lに対し、ハンド幅方向に移動可能に係合されている。このスライダ55Lは、筐体52の前面52aのハンド幅方向一方側に設けられたサーボモータSM7(第1サーボモータ)の駆動により、ガイドレール54Lに沿って移動される。
サーボモータSM7には、モータM7及び位置検出器PS7(いずれも後述の図6参照)が含まれている。モータM7の回転位置情報は、位置検出器PS7からの信号として、所定の演算周期毎にコントローラ20へ出力される。
また、スライダ55Lには、上記爪部材51Lが固定されている。爪部材51Lは、上記サーボモータSM7の駆動によるスライダ55Lのガイドレール54Lに沿った移動により、ハンド幅方向に移動される。この爪部材51Lは、回転軸心Ax6に略垂直な面方向(この例ではハンド奥行き方向)に、上記各カーゴ40の奥行きよりも長く延びている。すなわち、爪部材51Lの長手方向寸法Lは、各カーゴ40の奥行き方向寸法D(図2参照)よりも大きくなっている。また、爪部材51Lは、底板部51aLと、底板部51aLとは異なる角度(この例では底板部51aLに対し略直角)に形成された側板部51bLとを有する。底板部51aLの先端における回転軸心Ax6方向一方側(図3中では下側、図4中では紙面奥側に相当する下側)の面510L(以下では、適宜「下面510L」という)には、当該先端が尖った形状となるようにテーパを付けたテーパ部TLが設けられている(図5(a)参照)。
このようなスライド機構53Lでは、サーボモータSM7が駆動すると、その駆動力が図示しない適宜の伝達機構(例えばボールねじを含む伝達機構等)を介してスライダ55Lに伝達され、スライダ55Lがガイドレール54Lに沿って移動する。すると、スライダ55Lのガイドレール54Lに沿った移動により、爪部材51Lがハンド幅方向に移動される。
一方、スライド機構53Rは、ガイドレール54Rと、スライダ55Rとを備える。
ガイドレール54Rは、筐体52の前面52aのハンド幅方向他方側に、ハンド幅方向に延びるように固定されている。
スライダ55Rは、ガイドレール54Rに対し、ハンド幅方向に移動可能に係合されている。このスライダ55Rは、筐体52の前面52aのハンド幅方向他方側に設けられたサーボモータSM8(第1サーボモータ)の駆動により、ガイドレール54Rに沿って移動される。
サーボモータSM8には、モータM8及び位置検出器PS8(いずれも後述の図6参照)が含まれている。モータM8の回転位置情報は、位置検出器PS8からの信号として、所定の演算周期毎にコントローラ20へ出力される。
また、スライダ55Rには、上記スライダ55Lに固定された爪部材51Lとハンド幅方向に対称な上記爪部材51Rが固定されている。爪部材51Rは、上記サーボモータSM8の駆動によるスライダ55Rのガイドレール54Rに沿った移動により、ハンド幅方向に移動される。この爪部材51Rは、回転軸心Ax6に略垂直な面方向(この例ではハンド奥行き方向)に、上記各カーゴ40の奥行きよりも長く延びている。すなわち、爪部材51Rの長手方向寸法Lは、各カーゴ40の奥行き方向寸法D(図2参照)よりも大きくなっている。また、爪部材51Rは、底板部51aRと、底板部51aRとは異なる角度(この例では底板部51aRに対し略直角)に形成されて上記爪部材51Lの側板部51bLとハンド幅方向に対向するように配置された側板部51bRとを有する。底板部51aRの先端における回転軸心Ax6方向一方側の面510R(以下では、適宜「下面510R」という)には、当該先端が尖った形状となるようにテーパを付けたテーパ部TRが設けられている(図5(b)参照)。
このようなスライド機構53Rでは、サーボモータSM8が駆動すると、その駆動力が図示しない適宜の伝達機構(例えばボールねじを含む伝達機構等)を介してスライダ55Rに伝達され、スライダ55Rがガイドレール54Rに沿って移動する。すると、スライダ55Rのガイドレール54Rに沿った移動により、爪部材51Rがハンド幅方向に移動される。
したがって、爪部材51L,51Rは、上記のようにしてハンド幅方向に沿って移動されることにより、段ボール箱Wの保持、及び、当該保持の解除を行うことが可能となっている。すなわち、爪部材51L,51Rは、両方が互いに近接する方向(ハンド幅方向中央側)に移動されることにより、上述のようにして保持位置において搬送が停止されて持ち上げられた段ボール箱Wを、底板部51aL,51aRの回転軸心Ax6方向他方側(図3中では上側、図4中では紙面手前側に相当する上側)の面511L,511R(以下では、適宜「上面511L,511R」という)にそれぞれ載置して、側板部51bL、51bRにより挟むことにより、上記オフセット位置で保持することが可能となっている。また、爪部材51L,51Rは、段ボール箱Wを保持している際に、一方(例えば爪部材51L)が固定され他方(例えば爪部材51R)がハンド幅方向中央側とは反対側に移動されることにより、段ボール箱Wの保持を解除することが可能となっている。
また、筐体52内には、サーボモータSM9(第2サーボモータ)と、ハンド幅方向に略沿った回転軸心Axa周りに回転可能なシャフトSHと、ラック・ピニオン機構57とが設けられている。
サーボモータSM9には、モータM9及び位置検出器PS9(いずれも後述の図6参照)が含まれている。モータM9の回転位置情報は、位置検出器PS9からの信号として、所定の演算周期毎にコントローラ20へ出力される。
シャフトSHは、図示しない適宜のギア機構を介して上記モータM9の図示しない出力軸と連結されており、サーボモータSM9の駆動により、回転軸心Axa周りに回転駆動される。
ラック・ピニオン機構57は、2つのピニオンギア57aL,57aRと、2つのラックギア57bL,57bRとを備える。
ピニオンギア57aL,57aRはそれぞれ、シャフトSHのハンド幅方向一端側及び他端側に、回転軸心Axa周りに回転可能に固定されている。これらピニオンギア57aL,57aRは、サーボモータSM9の駆動によるシャフトSHの回転軸心Axa周りの回転と共に、互いに同期して回転軸心Axa周りに回転する。
ラックギア57bL,57bRはそれぞれ、ハンド幅方向一方側及び他方側においてハンド奥行き方向に延び、ピニオンギア57aL,57aRに、ハンド奥行き方向に移動可能に噛合されている。これらラックギア57bL,57bRは、ピニオンギア57aL,57aRの回転軸心Axa周りの回転に従動して、互いに同期してハンド奥行き方向に移動する。このとき、筐体52のハンド奥行き方向他方側(図3中では紙面奥側に相当する後側、図4中では後側)には、ラックギア57bL,57bRのハンド奥行き方向他方側を覆うカバー58が設けられている。
また、ラックギア57bL,57bRのハンド奥行き方向一端側にはそれぞれ、プッシャ56L,56Rが連結されている。プッシャ56L,56Rは、上記サーボモータSM9の駆動に基づくラックギア57bL,57bRの互いに同期したハンド奥行き方向への移動により、互いに同期してハンド奥行き方向に移動される。
このようなラック・ピニオン機構57では、サーボモータSM9が駆動すると、その駆動力が適宜のギア機構を介してシャフトSHに伝達され、シャフトSHが回転軸心Axa周りに回転すると共に、ピニオンギア57aL,57aRが互いに同期して回転軸心Axa周りに回転する。これにより、ピニオンギア57aL,57aRの互いに同期した回転軸心Axa周りに回転に従動して、ラックギア57bL,57bRが互いに同期してハンド奥行き方向に移動される。すると、ラックギア57bL,57bRの互いに同期したハンド奥行き方向への移動により、プッシャ56L,56Rが互いに同期してハンド奥行き方向に移動される。
したがって、プッシャ56L,56Rは、上記のようにして互いに同期してハンド奥行き方向に移動されることにより、上記爪部材51L,51Rの底板部51aL,51aRに載置された段ボール箱Wを、爪部材51L,51Rに対して相対的に移動可能となっている。
<コントローラ>
次に、図6を参照しつつ、コントローラ20の構成・機能について説明する。
図6に示すように、コントローラ20は、上位制御装置21と、上記サーボモータSM1〜SM9にそれぞれ対応して設けられたモータ制御装置22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22iとを有する。
上位制御装置21は、例えば汎用パーソナルコンピュータ、PLC(Programable Logic Controller)、モーションコントローラ等のコンピュータで構成されており、取得部211と、位置指令生成部212とを有する。
取得部211は、図示しない外部装置(又は上位制御装置21に備えられたメモリ)から、上記ハンド50の爪部材51L,51Rによる保持対象となる段ボール箱Wの寸法情報及び載置位置情報(載置位置の座標)を取得する。
位置指令生成部212は、取得部211により取得された段ボール箱Wの寸法情報及び載置位置情報に基づいて、モータM1〜M9のそれぞれに対する位置指令Prを生成する。生成されたモータM1〜M9のそれぞれに対する位置指令Prは、対応するモータ制御装置22a〜22iのそれぞれへ出力され、対応するモータM1〜M9の回転位置が制御される。
モータ制御装置22a〜22iは、上位制御装置21から入力された位置指令Prと、対応する位置検出器PS1〜PS9から入力された、対応するモータM1〜M9の回転位置を表すモータ位置情報Pfbと基づいて、対応するモータM1〜M9の回転駆動を制御する。
次に、図7を参照しつつ、モータ制御装置22gの機能的構成について説明する。
図7に示すように、モータ制御装置22gは、位置制御部221と、速度変換部225と、速度制御部222と、トルク制限部223と、機能有効無効処理部224とを有する。
位置制御部221は、上位制御装置21から入力された位置指令Prと、位置検出器PS7からフィードバックされたモータ位置情報Pfbとの位置偏差Peに基づいて、この位置偏差Peを少なくするように、速度制御部222に対して速度指令Vrを出力する。これにより、位置制御部221は、サーボモータSM7に対し位置制御を行うことにより、上記爪部材51Lの移動位置を制御する。
速度変換部225は、位置検出器PS7からフィードバックされたモータ位置情報Pfbの変化に基づいて、モータM7の回転速度を表すモータ速度情報Vfbを演算して速度制御部222に対して出力する。具体的に、この速度変換部225には微分器を用いればよい。
速度制御部222は、位置制御部221から入力された速度指令Vrと、速度変換部225から入力されたモータ速度情報Vfbとの速度偏差Veに基づいて、この速度偏差Veを少なくするように、トルク制限部223に対してトルク指令Trを出力する。これにより、速度制御部222は、サーボモータSM7に対し速度制御を行うことにより、上記爪部材51Lの移動速度を制御する。
トルク制限部223は、速度制御部222から入力されたトルク指令Trによる指令トルク(以下では、適宜「指令トルクTr」という)を所定のトルク制限値以下に制限する機能(トルク制限機能)を有しており、例えばPWM制御による駆動電流をモータM7に対して出力する。なお、トルク制限値は、パラメータとして任意の値に設定される。このトルク制限部223によるトルク制限機能は、爪部材51Lの位置に応じて、機能有効無効処理部224により有効・無効が切り替えられる。トルク制限部223は、トルク制限機能の有効期間内に、指令トルクTrがトルク制限値以上となった場合に実際にトルク制限を行って、指令トルクTrがトルク制限値未満となった場合にトルク制限を解除する。
なお、モータ制御装置22hの機能的構成は、上記モータ制御装置22gの機能的構成におけるサーボモータSM7(モータ7及び位置検出器PS7)及び爪部材51Lに関する記載を、サーボモータSM8(モータ8及び位置検出器PS8)及び爪部材51Rに関する記載に置き換えたものと同様であるので、図示及び説明を省略する。以下では、モータ制御装置22hの各部(位置制御部、速度変換部、速度制御部、トルク制限部、機能有効無効処理部)を、モータ制御装置22gの対応する部と同符号を用いて記載する。
また、モータ制御装置22iの機能的構成は、上記モータ制御装置22gの機能的構成におけるトルク制限部223及び機能有効無効処理部224を省略すると共に、上記モータ制御装置22gの機能的構成におけるサーボモータSM7(モータ7及び位置検出器PS7)及び爪部材51Lに関する記載を、サーボモータSM9(モータ9及び位置検出器PS9)及びプッシャ56L,56Rに関する記載に置き換えたものとほぼ同様であるので、図示及び説明を省略する。以下では、モータ制御装置22iの各部(位置制御部、速度変換部、速度制御部)を、モータ制御装置22gの対応する部と同符号を用いて記載する。但し、モータ制御装置22iの速度制御部222は、位置制御部221から入力された速度指令Vrと、速度変換部225から入力されたモータ速度情報Vfbとの速度偏差Veに基づいて、この速度偏差Veを少なくするように、モータM9に対してトルク指令Trを例えばPWM制御による駆動電流として出力する。
<ロボット及びハンドの動作の一例>
次に、図8〜図17を参照しつつ、コントローラ20の制御によるロボット10及びハンド50の動作の一例について説明する。これら図8〜図17では、コントローラ20の制御によるロボット10及びハンド50の動作の一例を、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17に向かっての時系列変化で示している。
図8に示すように、コンベア30により搬送される段ボール箱Wは、保持位置においてリフト装置31の突出部32により搬送が停止されて昇降部33により持ち上げられる。
すると、モータ制御装置22a〜22fが、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、ハンド50が第1指定位置に移動するように、サーボモータSM1〜SM6に対し位置制御を行う。
第1指定位置は、制御点Pが、保持位置に位置する段ボール箱Wの奥行き方向一端部(図8中では前端部)で、かつ幅方向(図8中では左右方向)略中央部で、かつ高さ方向一端部(図8中では紙面奥側に相当する下端部)となる位置、つまり、爪部材51L,51Rのそれぞれが、保持位置に位置する段ボール箱Wの幅方向両側に位置する位置である。
これにより、図9に示すように、回転体12及びアーム13の第1〜第5構造体14〜18が適宜駆動されることによって、ロボット10がハンド50を第1指定位置に移動させる。
ハンド50が第1指定位置に移動されると、モータ制御装置22g,22hの位置制御部221,221が、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、爪部材51L,51Rの両方が段ボール箱Wの寸法情報に基づいた第1位置に移動するように、サーボモータSM7,SM8に対し位置制御を行う。
第1位置は、側板部51bL,51bRのそれぞれが、保持位置に位置する段ボール箱Wの幅方向一方側(図9中では左側)の面及び他方側(図9中では右側)の面のそれぞれに接触する直前の位置である。
また、モータ制御装置22g,22hの速度制御部222,222が、位置制御部221,221からの速度指令Vrに基づいて、爪部材51L,51Rが第1位置に移動するまでの速度が比較的高速である第1速度となるように、サーボモータSM7,SM8に対し速度制御を行う。
これにより、図10に示すように、爪部材51L,51Rが第1速度で互いに近接する方向に駆動され第1位置に移動される。
爪部材51L,51Rが第1位置に移動されると、モータ制御装置22g,22hの機能有効無効処理部224,224が、トルク制限部223,223によるトルク制限機能を有効にする。これにより、トルク制限部223,223が、トルク制限を開始する。
これと共に、モータ制御装置22g,22hの位置制御部221,221が、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、爪部材51L,51Rの両方が第1位置から第2位置に移動するように、サーボモータSM7,SM8に対し位置制御を行う。
第2位置は、側板部51bL,51bRのそれぞれが、保持位置に位置する段ボール箱Wの幅方向一方側の面及び他方側の面のそれぞれよりも幅方向中央側となる位置(この例では、可能な限り幅方向中央側に近接する位置)である。
また、モータ制御装置22g,22hの速度制御部222,222が、位置制御部221,221からの速度指令Vrに基づいて、爪部材51L,51Rが第1位置から第2位置に移動するまでの速度を上記第1速度よりも低速である第2速度となるように、サーボモータSM7,SM8に対し速度制御を行う。
これにより、図11に示すように、爪部材51L,51Rが第2速度で互いに近接する方向に駆動され第2位置に向けて移動される。爪部材51L,51Rが第2位置に向けて移動されているときに、側板部51bL,51bRのそれぞれが保持位置に位置する段ボール箱Wの幅方向一方側の面及び他方側の面のそれぞれに接触すると、指令トルクTrの値が上昇する。その後、爪部材51L,51Rが第2位置に向けてさらに移動され、側板部51bL,51bRのそれぞれが保持位置に位置する段ボール箱Wの幅方向一方側の面及び他方側の面のそれぞれにある程度まで押し付けられると、指令トルクTrの値がトルク制限値に到達して、モータ制御装置22g,22hのトルク制限部223,223によるトルク制限が実際に行われる。これにより、爪部材51L,51Rの第2位置に向けての移動が当該位置で停止され、爪部材51L,51Rの位置が当該位置に保持されることにより、段ボール箱Wが底板部51aL,51aRにそれぞれ載置されると共に側板部51bL,51bRに挟まれて保持される。
また、爪部材51L,51Rが段ボール箱Wを保持する際に、モータ制御装置22iが、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、プッシャ56L,56Rが、それらの先端部が段ボール箱Wの奥行き方向他端部(図11中では後端部)となる位置に、移動するように、サーボモータSM9に対し位置制御を行う。これにより、爪部材51L,51Rが段ボール箱Wを保持する際に、プッシャ56L,56Rが、それらの先端部が段ボール箱Wの奥行き方向他端部となる位置に、移動されることにより、段ボール箱Wがプッシャ56L,56Rの先端部によって支持されることにより位置決めされる。
爪部材51L,51Rにより段ボール箱Wが保持されると、モータ制御装置22a〜22fが、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、ハンド50が第2指定位置に平行移動(ハンド50の向きを変えないように移動)するように、サーボモータSM1〜SM6に対し位置制御を行う。
第2指定位置は、上記回転軸心Ax6(図2等参照)よりも段ボール箱W側に位置して当該回転軸心Ax6と略平行な回転軸心Axb(第2回転軸心)が、上記保持位置よりも後側の所定の位置となる位置である。
回転軸心Axbの位置は、詳細には制御点Pのハンド奥行き方向位置と略一致する位置に設定されている。なお、回転軸心Axbの位置を、制御点Pのハンド奥行き方向位置と略一致する位置以外の位置に設定してもよい。
これにより、図12に示すように、回転体12及びアーム13の第1〜第5構造体14〜18が適宜駆動されることによって、ロボット10がハンド50を第2指定位置に平行移動させる。
ハンド50が第2指定位置に移動されると、モータ制御装置22a〜22fが、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、ハンド50が回転軸心Axbを回転中心として回転し、爪部材51L,51Rの先端が、載置位置が指定されたカーゴ40(この例では保持位置の右後側のカーゴ40)にアクセス可能な方向(この例では右方向)を向くように、サーボモータSM1〜SM6に対し位置制御を行う。
これにより、図13及び図14に示すように、回転体12及びアーム13の第1〜第5構造体14〜18が適宜駆動されることによって、ロボット10が、ハンド50を回転軸心Axbを回転中心として回転させ、爪部材51L,51Rの先端を右方向に向ける。
爪部材51L,51Rの先端が右方向に向けられると、モータ制御装置22a〜22fが、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、ハンド50が第3指定位置に移動するように、サーボモータSM1〜SM6に対し位置制御を行う。
第3指定位置は、爪部材51L,51Rにより保持された段ボール箱Wが載置位置となる位置である。
これにより、図15に示すように、回転体12及びアーム13の第1〜第5構造体14〜18が適宜駆動されることによって、ロボット10がハンド50を右方向に駆動させ第3指定位置に移動させることにより、爪部材51L,51Rを保持位置の右後側のカーゴ40内へ差し込む。
ハンド50が第3指定位置に移動されると、モータ制御装置22g,22hの機能有効無効処理部224,224が、トルク制限部223,223によるトルク制限機能を無効にする。これにより、トルク制限部223,223が、トルク制限を解除する。
これと共に、モータ制御装置22g,22hの位置制御部221,221が、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、爪部材51L,51Rの一方(この例では爪部材51L)が固定され他方(この例では爪部材51R)がハンド幅方向中央側とは反対側に移動するように、サーボモータSM7,SM8に対し位置制御を行う。なお、モータ制御装置22g,22hの位置制御部221,221は、爪部材51Rが固定され爪部材51Lがハンド幅方向中央側とは反対側に移動するように、サーボモータSM7,SM8に対し位置制御を行ってもよい。
これにより、図16に示すように、爪部材51Lが固定され、爪部材51Rがハンド幅方向中央側とは反対側(図16中では後側)に移動されることにより、爪部材51L,51Rによる段ボール箱Wの保持が解除される。
その後、モータ制御装置22a〜22fが、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、ハンド50が左方向に移動するように、サーボモータSM1〜SM6に対し位置制御を行う。
これにより、図17に示すように、回転体12及びアーム13の第1〜第5構造体14〜18が適宜駆動されることによって、ロボット10がハンド50を左方向に移動させることにより、爪部材51L,51Rを段ボール箱Wから引き抜く。
また、爪部材51L,51Rを段ボール箱Wから引く抜く際に、モータ制御装置22iが、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、プッシャ56L,56Rが、それらの先端部が段ボール箱Wの奥行き方向他端部(図17中では左端部)となる位置に保持されるように、ハンド奥行き方向一方側に移動されるように、サーボモータSM9に対し位置制御を行う。これにより、爪部材51L,51Rを段ボール箱Wから引く抜く際に、プッシャ56L,56Rが、それらの先端部が段ボール箱Wの奥行き方向他端部となる位置に保持されるように、ハンド奥行き方向一方側に移動されることにより、爪部材51L,51Rによる保持が解除された段ボール箱Wがプッシャ56L,56Rの先端部によって支持されることにより載置位置に位置するように位置決めされ、当該段ボール箱Wが載置位置に載置される。その後は上記と同様の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態においては、ハンド50の爪部材51L,51Rで段ボール箱Wの保持及び当該保持の解除を行い、パレタイズを行う。このとき、上位制御装置21が、取得部211で、段ボール箱Wの寸法情報を取得し、モータ制御装置22g、22hが、位置制御部221,221で、爪部材51L,51Rが寸法情報に基づいた第1位置に移動した後に第2位置に移動するように、サーボモータSM7,SM8に対し位置制御を行い、トルク制限部223で、爪部材51L,51Rが第1位置に移動した際にトルク制限を開始する。
このように、取得した段ボール箱Wの寸法情報に基づいて位置制御を行うことにより、多種多様な寸法の段ボール箱Wに対応することができる。また、段ボール箱Wを保持する際にトルク制限を行うので、適正な大きさに精度良く制御された力で段ボール箱Wを挟んで保持することができる。したがって、ロボット10及びハンド50等を相対的に高速で動作させても段ボール箱Wへの過負荷を招くことなく良質のパレタイズ作業を行うことができる。この結果、段ボール箱Wへの負荷を軽減しながら高速なパレタイズを行うことができる。
また、本実施形態では特に、モータ制御装置22g、22hが、速度制御部222,222で、爪部材51L,51Rが第1位置に移動するまでの速度を、第1位置から第2位置に移動するまでの速度よりも高速となるように制御する。これにより、爪部材51L,51Rが段ボール箱Wに接触する直前までは高速移動させ、その後に低速移動に切り替えて段ボール箱Wの保持を行うことができるので、タクトタイムを短縮しつつ、接触による段ボール箱Wへの過負荷を防止できる。
また、本実施形態では特に、段ボール箱Wは柔軟性を有し、且つ、寸法及び内容物が多種多様であることから、その重心は必ずしも箱の中心に位置するとは限らず、偏って位置することが考えられる。このような場合に、例えば一対の爪部材で段ボール箱Wを上から挟み込む構成では、段ボール箱Wが変形して保持力が弱まったり、重心の偏心によって段ボール箱Wがぐらつく等により、段ボール箱Wが落下するおそれがある。これに対し本実施形態では、爪部材51L,51Rがそれぞれ底板部51aL,51aR及び側板部51bL,51bRを有しており、段ボール箱Wは底板部51aL,51aRにそれぞれ載置され、側板部51bL,51bRに挟まれて保持される。これにより、爪部材51L,51Rは段ボール箱Wの底部と側部の両方を支持しつつ保持することができるので、柔軟性を有すると共に重心が偏心する段ボール箱Wを安定して保持することができる。
また、本実施形態では特に、爪部材51L,51Rが、底板部51aL,51aRの先端における段ボール箱Wが載置される上面511L,511Rとは反対側の下面510L,510Rに、テーパ部TL、TRを有する。これにより、底板部51aL,51aRの先端を尖った形状とすることができるので、段ボール箱Wを載置する際の爪部材51L,51Rのカーゴ40内への差し込み、引き抜きを円滑に行うことができる。
また、本実施形態では特に、次のような効果を得ることができる。すなわち、段ボール箱Wの保持を解除する際に、爪部材51L,51Rの両方を移動させた場合、載置した段ボール箱Wの両側に隙間が生じてしまい、段ボール箱Wを詰めて載置することができない。これに対し本実施形態では、段ボール箱Wの保持を解除する際に、爪部材51Lが固定され爪部材51Rが移動されるように、モータ制御装置22g、22hが、位置制御部221,221で、サーボモータSM7,SM8に対して位置制御を行う。これにより、移送した段ボール箱Wを固定側の爪部材51Lで位置決めしつつハンド幅方向一方側から順に詰めて載置することでき、段ボール箱W間の隙間の発生を防止することができる。
また、本実施形態では特に、爪部材51L,51Rの底板部51aL,51aRに段ボール箱Wが載置されて保持される。この場合、段ボール箱Wを載置位置に移送し、段ボール箱Wの保持を解除して爪部材51L,51Rを引き抜く際に、段ボール箱Wが爪部材51L,51Rとの摩擦により載置位置から移動してしまう。本実施形態では、底板部51aL,51aRに載置された段ボール箱Wを爪部材51L,51Rに対して相対的に移動可能なプッシャ56L、56Rがハンド50に設けられている。また、上位制御装置21が、取得部211で、段ボール箱Wの載置位置情報を取得し、モータ制御装置22iが、位置制御部221で、段ボール箱Wが載置位置に位置するように、サーボモータSM9に対し位置制御を行う。これにより、爪部材51L,51Rを段ボール箱Wより引き抜く際に段ボール箱Wが移動するのを防止することができるので、段ボール箱Wを載置位置に精度良く位置決めすることができる。
また、本実施形態では特に、ロボット10は、コンベア30により保持位置に搬送された段ボール箱Wを爪部材51L,51Rを用いて保持し、カーゴ40に移送して保持を解除して載置する。カーゴ40は、横方向からアクセス可能な構造となっている。このようなカーゴ40へのパレタイズにおいて、ロボット10は、爪部材51L,51Rの底板部51aL,51aRに段ボール箱Wを載置し、プッシャ56L、56Rを用いて段ボール箱Wが載置位置に位置するようにしつつ爪部材51L,51Rを段ボール箱Wより引き抜くように動作するので、カーゴ40の横方向からのアクセスがし易くなり、作業効率を向上できる。
また、本実施形態では特に、コンベア30が有するリフト装置31が、保持位置において段ボール箱Wの搬送を停止して当該段ボール箱Wを持ち上げる。これにより、爪部材51L,51Rによる保持作業がし易くなり、作業効率を向上できる。
また、本実施形態においては、ハンド50は、回転軸心Ax6に対し垂直方向にオフセットしたオフセット位置で段ボール箱Wを保持する。そして、モータ制御装置22a〜22fが、回転軸心Ax6よりも段ボール箱W側に位置し、回転軸心Ax6と略平行な回転軸心Axbを回転中心としてハンド50が回転するように、サーボモータSM1〜SM6を制御する。
これにより、回転軸心Ax6を回転中心として段ボール箱Wを回転させる場合よりも、回転中心から段ボール箱Wまでの距離を短くすることができるので、段ボール箱Wに作用する遠心力を低減できる。したがって、段ボール箱Wへの過負荷を防止できる。また、段ボール箱Wに作用する遠心力を低減できる結果、段ボール箱Wを強く保持する必要がなくなるので、これによっても段ボール箱Wへの過負荷を防止できる。さらに、遠心力を低減できる結果、段ボール箱Wをより高速に移送することできる。したがって、段ボール箱Wへの負荷を軽減しながら高速なパレタイズを行うことができる。
また、本実施形態では特に、モータ制御装置22a〜22fは、爪部材51L,51Rの先端に位置する回転軸心Axbを回転中心としてハンド50が回転するように、サーボモータSM1〜SM6を制御する。これにより、回転中心から段ボール箱Wまでの距離を大幅に短縮できるので遠心力をさらに低減できると共に、ハンド50は段ボール箱Wよりも先端側を中心に回転することになるので、段ボール箱Wに作用する遠心力の方向はハンド50の先端側ではなくその反対方向となる。したがって、段ボール箱Wへの過負荷をより確実に防止できる。また、ハンド50の位置制御はハンド50の先端(爪部材51L,51Rの先端)を制御点Pとして行われるので、回転中心と制御点Pを一致させることで、制御が容易となる。
また、本実施形態では特に、モータ制御装置22a〜22fは、ハンド50を平行移動させつつ回転軸心Axbが所定の位置に移動するように、サーボモータSM1〜SM6を制御する。これにより、ロボット10に用意された可動スペースが狭く、回転軸心Axbを回転中心としてハンド50を回転させようとしても回転スペースを確保できないような場合に、ハンド50の向きを変えないように平行移動させて回転軸心Ax7を所定の位置に移動させることで、回転スペースを確保することができる。したがって、ハンド50の回転に必要な可動スペースを最低限に抑えることができる。
また、本実施形態では特に、カーゴ40が保持位置に対しハンド50の回転動作が必要な位置関係となるように配置されている。このような配置とすることにより、段ボール箱Wを保持位置からカーゴ40に移送する際に段ボール箱Wには遠心力が作用することになるので、その遠心力を低減して段ボール箱Wへの過負荷を防止できるという効果を顕著に発揮させることができる。
また、本実施形態では特に、ハンド50に設けられた段ボール箱Wを保持する爪部材51L,51Rが、カーゴ40の奥行きより長い。これにより、爪部材51L,51Rはカーゴ40の最も奥側まで届くことができ、段ボール箱Wを隙間なく載置することができる。また、このように爪部材51L,51Rが長い構成となるので、保持された段ボール箱Wに作用する遠心力は比較的大きくなる傾向にある。したがって、その遠心力を低減して段ボール箱Wへの過負荷を防止できるという効果を顕著に発揮させることができる。
<変形例等>
なお、実施の形態は、上記内容に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順次説明する。
(1)ハンドの回転中心の位置を段ボール箱の寸法に応じて設定する場合
上記実施形態においては、ハンド50の回転中心となる回転軸心Axbの位置を、爪部材51L,51Rの先端位置としていたが、これに限定されるものではなく、回転軸心Axbの位置を、段ボール箱Wの寸法に応じて設定してもよい。
図18に示すように、本変形例のコントローラ20の上位制御装置21は、前述の取得部211と、設定部213と、前述の位置指令生成部212とを有する。
取得部211は、上記実施形態と同様である。
設定部213は、取得部211により取得された段ボール箱Wの寸法情報及び載置位置情報に基づいて、前述の回転軸心Axbの位置を設定する。詳細には、設定部213は、回転軸心Axbの位置を、段ボール箱Wの中心位置に設定する。なお、設定部213は、回転軸心Axbの位置を、段ボール箱Wの中心位置以外の位置に設定してもよい。
位置指令生成部212は、取得部211により取得された段ボール箱Wの寸法情報及び載置位置情報と、設定部213により設定された回転軸心Axbの位置の情報とに基づいて、モータM1〜M9のそれぞれに対する位置指令Prを生成する。生成されたモータM1〜M9のそれぞれに対する位置指令Prは、対応するモータ制御装置22a〜22iのそれぞれへ出力されて、対応するモータM1〜M9の回転位置が制御される。
上記以外のロボットシステム1の構成は、上記実施形態と同様であるので、説明を省略する。
したがって、特に図示はしないが、本変形例では、前述のようにしてハンド50が第2指定位置に移動されると、モータ制御装置22a〜22fが、上位制御装置21からの位置指令Prに基づいて、ハンド50が段ボール箱Wの中心位置に設定された回転軸心Axbを回転中心として回転し、爪部材51L,51Rの先端が、載置位置が指定されたカーゴ40にアクセス可能な方向を向くように、サーボモータSM1〜SM6に対し位置制御を行う。
これにより、回転体12及びアーム13の第1〜第5構造体14〜18が適宜駆動されることによって、ロボット10が、ハンド50を段ボール箱Wの中心位置に設定された回転軸心Axbを回転中心として回転させ、爪部材51L,51Rの先端を、載置位置が指定されたカーゴ40にアクセス可能な方向に向ける。
本変形例によれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、上位制御装置21が、設定部213で、段ボール箱Wの寸法情報に基づいて、回転軸心Axbの位置を、段ボール箱Wの中心位置に設定する。これにより、多種多様な寸法の段ボール箱Wに対して回転軸心Axbを最適な位置に設定することができる。したがって、段ボール箱Wへの過負荷の防止効果をより一層高めることができる。
(2)その他
上記実施形態においては、一対の爪部材51L,51Rを別々のサーボモータSM7,SM8により移動させていたが、これに限定されるものではなく、一対の爪部材51L,51Rを1つのサーボモータにより移動させてもよい。
また、上記実施形態においては、2つのプッシャ56L,56Rを1つのサーボモータSM9により移動させていたが、これに限定されるものではなく、2つのプッシャ56L,56Rを別々のサーボモータにより移動させてもよい。
また、上記実施形態においては、ロボット10は、段ボール箱Wを保持していたが、これに限定されるものではなく、段ボール箱W以外のワークを保持してもよい。
また、上記実施形態においては、ハンド60に設けた一対の爪部材51L,51Rにより、ワーク(上記の例では段ボール箱W)を挟んで保持していた。しかしながら、ハンド60に設ける爪部材の数・形状・構成・保持態様等は、特に限定されるものではない。さらには、ハンド60に爪部材以外の構成(例えば吸着装置等)を設けて、当該構成によりワークを保持してもよい。
また、上記実施形態においては、ロボット10は、保持したワーク(上記の例では段ボール箱W)をカーゴ40に載置していたが、これに限定されるものではなく、保持したワークをカーゴ以外の搬送容器に載置してもよい。さらには、ロボット10は、保持したワークを搬送容器以外(例えばコンベアや床部等)に載置してもよい。
また、上記実施形態においては、ワーク(上記の例では段ボール箱W)が、コンベア30により保持位置に搬送されていたが、これに限定されるものではなく、ワークが、予め保持位置に載置されていてもよい。
また、上記実施形態においては、ロボット10を、6つの関節を有するロボットで構成していたが、これに限定されるものではなく、ロボットを、5つ以下の関節を有するロボットで構成してもよいし、7つ以上の関節を有するロボットで構成してもよい。また、上記実施形態においては、ロボット10を、いわゆる単腕ロボットで構成していたが、これに限定されるものではなく、ロボットを、いわゆる多腕ロボットで構成してもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ロボットシステム
10 ロボット
20 コントローラ
21 上位制御装置
22a〜22i モータ制御装置
30 コンベア
31 リフト装置
40 カーゴ(搬送容器)
50 ハンド
51L,51R 爪部材(保持部材)
51aL,51aR 底板部
51bL,51bR 側板部
56L,56R プッシャ
211 取得部
213 設定部
221 位置制御部
222 速度制御部
223 トルク制限部
Ac1〜Ac6 アクチュエータ
Ax6 回転軸心(第1回転軸心)
Axb 回転軸心(第2回転軸心)
SM7,SM8 サーボモータ(第1サーボモータ)
SM9 サーボモータ(第2サーボモータ)
TL,TR テーパ部
Tr 指令トルク(トルク指令)
W 段ボール箱(ワーク)
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、ロボットと、前記ロボットに設けられたハンドと、前記ハンドに移動可能に設けられ、ワークの保持及び保持の解除を行う一対の爪部材と、前記爪部材を移動させるための1以上の第1サーボモータと、前記第1サーボモータの駆動を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記ワークの寸法情報を取得する取得部と、前記爪部材が前記寸法情報に基づいた第1位置に移動した後に第2位置に移動するように前記第1サーボモータに対し位置制御を行う位置制御部と、前記爪部材が前記第1位置に移動した際に前記第1サーボモータに対するトルク指令を所定のトルク以下に制限するトルク制限を開始するトルク制限部と、を有し、前記爪部材は、前記ワークが載置される底板部、及び、前記ワークを挟んで保持するための側板部、を有し、前記底板部は、先端における前記ワークが載置される面と反対側の面にテーパ部を有するロボットシステムが適用される。
また、本発明の別の観点によれば、ロボットと、前記ロボットに設けられたハンドと、前記ハンドに移動可能に設けられ、ワークの保持及び保持の解除を行う一対の爪部材と、前記爪部材を移動させるための1以上の第1サーボモータと、前記ハンドに設けられ、前記爪部材の底板部に載置された前記ワークを前記爪部材に対して相対的に移動可能なプッシャと、前記プッシャを駆動するための第2サーボモータと、前記第1サーボモータ及び前記第2サーボモータの駆動を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記ワークの寸法情報及び載置位置情報を取得する取得部と、前記爪部材が前記寸法情報に基づいた第1位置に移動した後に第2位置に移動するように前記第1サーボモータに対し位置制御を行い、前記ワークの保持を解除して前記爪部材を前記ワークより引き抜く際に、前記ワークが前記載置位置情報に基づいた載置位置に位置するように前記第2サーボモータに対して位置制御を行う位置制御部と、前記爪部材が前記第1位置に移動した際に前記第1サーボモータに対するトルク指令を所定のトルク以下に制限するトルク制限を開始するトルク制限部と、を有するロボットシステムが適用される。

Claims (9)

  1. ロボットと、
    前記ロボットに設けられたハンドと、
    前記ハンドに移動可能に設けられ、ワークの保持及び保持の解除を行う複数の爪部材と、
    前記爪部材を移動させるための1以上の第1サーボモータと、
    前記第1サーボモータの駆動を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記ワークの寸法情報を取得する取得部と、
    前記爪部材が前記寸法情報に基づいた第1位置に移動した後に第2位置に移動するように前記第1サーボモータに対し位置制御を行う位置制御部と、
    前記爪部材が前記第1位置に移動した際に前記第1サーボモータに対するトルク指令を所定のトルク以下に制限するトルク制限を開始するトルク制限部と、を有する
    ことを特徴とする、ロボットシステム。
  2. 前記コントローラは、
    前記爪部材が前記第1位置に移動するまでの速度を、前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの速度よりも高速となるように制御する速度制御部を有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記爪部材は、
    底板部、及び、前記底板部とは異なる角度に形成された側板部、を有し、
    前記ハンドは、
    前記側板部が対向するように前記爪部材が一対配置され、
    前記ワークは、
    各爪部材の前記底板部にそれぞれ載置され、各爪部材の前記側板部に挟まれて保持される
    ことを特徴とする、請求項2に記載のロボットシステム。
  4. 前記爪部材は、
    前記底板部の先端における前記ワークが載置される面と反対側の面にテーパ部を有する
    ことを特徴とする、請求項3に記載のロボットシステム。
  5. 前記第1サーボモータは、
    前記一対の爪部材の各々に対応して2つ設けられ、
    前記位置制御部は、
    前記ワークを保持する際には、前記一対の爪部材の両方が移動されるように、前記ワークの保持を解除する際には、前記一対の爪部材の一方が固定され他方が移動されるように、前記2つの第1サーボモータに対して位置制御を行う
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載のロボットシステム。
  6. 前記ハンドに設けられ、前記底板部に載置された前記ワークを前記爪部材に対して相対的に移動可能なプッシャと、
    前記プッシャを駆動するための第2サーボモータと、をさらに備え、
    前記取得部は、
    前記ワークの載置位置情報を取得し、
    前記位置制御部は、
    前記ワークの保持を解除して前記爪部材を前記ワークより引き抜く際に、前記ワークが載置位置に位置するように、前記第2サーボモータに対して位置制御を行う
    ことを特徴とする、請求項3乃至5のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  7. 前記爪部材による保持が行われる保持位置に前記ワークを搬送するコンベアと、
    前記爪部材による保持が解除されて前記ワークが載置される、横方向からアクセス可能な搬送容器と、をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  8. 前記コンベアは、
    前記保持位置において前記ワークの搬送を停止して当該ワークを持ち上げ可能なリフト装置を有する
    ことを特徴とする、請求項7に記載のロボットシステム。
  9. 前記ワークは、
    段ボール箱である
    ことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のロボットシステム。
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