JP2014098580A - インジケータ - Google Patents

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Abstract

【課題】より視認しやすく、測定値の読み取りがより容易なインジケータ及びダイヤルゲージを提供する
【解決手段】本発明にかかるインジケータは、本体12と、本体12に対して摺動移動するように設けられ、測定物に当接する測定子20を先端に有するスピンドル19と、スピンドル19の摺動移動の変位量を検出する変位量検出手段と、有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ又はプラズマディスプレイで構成され、変位量検出手段による検出結果を表示する表示部14と、を具備する。表示部14は、円形の目盛を有する文字盤17と、文字盤17の中心を回転軸として、検出結果と連動して回転する指針15と、検出結果と連動したデジタル表示による数値16と、を表示し、さらに、表示部14は、所定の期間の検出結果の最大値の目盛と最小値の目盛とで挟まれ、文字盤の中心を要とした略扇形13を表示する、ことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明はインジケータに関する。
インジケータやダイヤルゲージ等のスモールツールがある。スモールツールには、検出結果をデジタル表示するものと、指針と文字盤でアナログ表示するものとがある。
図7は、デジタル表示のダイヤルゲージを示す図である。デジタル表示式のダイヤルゲージ101は、本体部102と、表示部103と、スイッチ104と、スピンドル105と、測定子106と、を有する。
本体102は、内部に測定子106の変位量を検出する変位量検出手段(不図示)を有し、変位量を表示部103にデジタル表示する。
図8は、アナログ表示のダイヤルゲージ(以下ハイケータという)201を示す図である。ハイケータ201は、本体部202と、クランプ203と、文字盤204と、指針205と、スピンドル206と、測定子207と、を有する。
ハイケータ201は、ダイヤルゲージ101と同様に、本体202の内部に測定子207の変位量を検出する変位量検出手段(不図示)を有する。指針205は測定子207の変位量と連動して回転する。
また、特許文献1には、デジタル表示部とアナログ表示部とを備えた測定器が記載されている。デジタル表示部は、検出値をデジタル表示する。アナログ表示部は、一方向に整列配列された複数のアナログバーからなるバーグラフで、検出値をアナログ表示する。
特開2002−365038号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている測定器の表示部は、表示部のセグメントのオンオフを切り替えて検出値を表示するものである。よって、表示形式は、あらかじめ設計されたセグメントの表示形式に沿ったものでしかなかった。すなわち、製造段階で、セグメントの表示形式や表示画面について、どのように表示するか最初に設計をして作成する必要があり、さらに、他の機種に展開するときには設計し直さなければならない等、自由度(拡張性)が低かった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、より視認しやすく、より自由度の高い表示が可能なインジケータを提供することを目的とする。
本発明にかかるインジケータは、本体と、本体に対して摺動移動するように設けられ、測定物に当接する測定子を先端に有するスピンドルと、スピンドルの摺動移動の変位量を検出する変位量検出手段と、有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ及び電子ペーパーのいずれかで構成され、変位量検出手段による検出結果を表示する表示部と、を具備する。表示部は、円形の目盛を有する文字盤と、文字盤の中心を回転軸として、検出結果と連動して回転する指針と、検出結果と連動したデジタル表示による数値と、を表示し、更に所定の期間の検出結果の最大値の目盛と最小値の目盛とで挟まれ、文字盤の中心を要とした略扇形を表示することを特徴とするものである。
本発明によればより視認しやすく、より自由度の高い表示が可能なインジケータを提供することができる。
実施の形態1にかかるダイヤルゲージ示す図である。 実施の形態1にかかる表示部の詳細を示す図である。 実施の形態1にかかる平均値を表示した表示部を示す図である。 実施の形態1にかかる表示部の表示の一部を拡大して表示する場合を示す図である。 実施の形態1にかかる表示部の目盛のスケールを変更して表示する場合を示す図である。 実施の形態1にかかる加工装置に装着されたインジケータを示す図である。 従来のデジタル表示のダイヤルゲージを示す図である。 従来のダイヤル表示のダイヤルゲージ(以下ハイケータという)を示す図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかるダイヤルゲージ11を示す図である。ダイヤルゲージ11は、本体部12と、表示部14と、ステム18と、スピンドル19と、測定子20と、外部機器が接続される出力ポート21と、を有する。
本体部12は高さが円の直径より小さい略円柱形状である。本体部12の1つの側面には表示部14が付設される。
ステム18は、略円筒形状であり、本体部12の側面に設けられている。
スピンドル19は、略円柱形状である。スピンドル19の一端は、ステム18を通って本体部12の内部に、ステム18の長さ方向に摺動移動可能に支持されている。スピンドル19の他端に測定子20が接合されている。
本体部12の内部には、スピンドル19の変位量を検出する変位量検出手段30(不図示)が設けられている。変位量検出手段30は、スピンドル19の変位量を一定の周期で検出し、表示部14に出力する。
表示部14は、変位量検出手段30から出力された測定結果を表示する。
図2は、本実施の形態にかかる表示部14の詳細を示す図である。表示部14は、有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ及び電子ペーパーのいずれかで構成される。表示部14は有機EL、プラズマディスプレイ及び電子ペーパーのいずれかで構成されているために、セグメントの形状等によらず、表示を変更することができる。
表示部14は、指針15と、デジタル表示16と、文字盤17と、検出範囲13と、狙い値22と、を表示する。
指針15は、スピンドル19の変位量に連動して回転する。
デジタル表示16は、スピンドル19の変位量の検出値を数値で表示する。
文字盤17は、表示部14の外周に沿って円形の目盛と、目盛に対応した数値とを表示する。
検出範囲13は、所定の期間に指針15が振動した範囲を、指針15の回転軸を要として略扇形にハイライト表示する。
狙い値22は、ユーザの任意で設定された寸法加工の狙い値を表示する。
従来は、表示部がLCD(Liquid Crystal Display)で構成されていたため、セグメントの形状により表示が限定されていたが、本願の表示部14は、有機EL、プラズマディスプレイ及び電子ペーパーのいずれかで構成され、表示がセグメントの形状によらない。よって、表示の方向、表示の色彩や明度、及び数値の表示方法等を、セグメントの形状によることなく、自由に設定可能であり、より検出値を視認しやすくすることが可能である。
なお、図1、図2において、表示部14の形状は円形であったが、これは一例であり、表示部14の形状はこれに限定されるものではなく、例えば長方形等、円形以外の形状で構成するようにしてもよい。
以下、本実施の形態にかかる表示について、更に詳細に説明する。図3〜5に、表示部14の表示について、更に説明する。
図3は、平均値23を表示した表示部14を示す図である。平均値23は、指針の動きを単位時間で平均したものであり、指針15の下に重なる形で別の指針で表示される。
これにより、ダイヤルゲージ11を振動のある場面で使用しても、実際の加工の進捗状況を、衝撃などで生じる異常値の影響を軽減させた状態で表示させることができる。さらに、振動のある場面で使用した場合でも、検出データを使用者が任意に設定する単位時間に平均化して表示させることにより、指針の示す異常値の影響を緩和して表示させることができる。
さらに表示部14は、検出値が一定の条件を満たすと、表示の倍率や目盛のスケールを変更するようにしてもよい。
図4は、表示部14の表示の一例を拡大して表示する場合を示す図である。検出の際には、まず図4(a)に示すような、文字盤全体を表示し、次に、図4(b)に示すように、表示部14の一部を拡大して表示する。
また、図5は、目盛のスケールを変更して表示する場合を示す図である。
図5(a)は、検出開始の表示部14の表示を示す図である。図5(b)は、目盛の間隔を2倍に拡大した場合を示す図である。
表示の変更は、例えば、所定の期間の前記検出値の最大値と最小値との差が、あらじめ定められた所定の閾値以下となったタイミングで行うようにしてもよい。さらに、検出値の平均値がユーザの予め設定した狙い値に等しくなったタイミングで行うようにしてもよい。
図4、図5に示すように、表示の一部を拡大したり、目盛のスケールを変更したりすることにより、より検出結果を精密に表示できるようになる。なお、図4の場合も図5の場合も、ユーザの入力により表示の変更が可能なように構成可能であることはもちろんである。
図4及び図5に示すように、表示部14の表示を変更することにより、視認性をより高めることが可能である。
次に、実際に現場でインジケータが使用される場合について説明する。図6は、加工装置300に装着されたダイヤルゲージ11を示す図である。加工装置300は、ワークを加工する場合に、ダイヤルゲージ11が加工機械に直接装着され、加工終了の指標としてワーク寸法を検出する。
加工装置300は、ワークとしてレンズ310を研磨する加工装置である。加工装置300は、荷重装置301と、荷重装置301の下端に連結された上部研磨用皿302と、下部研磨用皿303と、下部研磨用皿303を回転させるモータ304と、を有する。
荷重装置301は、レンズ310に対して鉛直下方向に荷重を掛けながら中心軸を中心として回転する。
モータ304は、下部研磨皿303と連結され、自身の中心軸を軸として回転しながら、かつ上部研磨用皿302の中心軸を支点として、下部研磨皿303と下部研磨皿303とモータ304とを連結する連結軸とモータ304とが円錐面を描くように回転する。加工装置300は、ダイヤルゲージ11と電気的に接続されており、ダイヤルゲージ11の検出値に応じて、加工を停止する。
ワークの加工と検出とを同時に行う場合には、加工機械の振動により、検出値が振動してしまう。本実施の形態にかかる表示部14は、指針が振動した最大値と最小値との間を検出値13としてハイライト表示するため、ワークの加工中など、振動のある場面であっても検出値をより視認しやすくすることが可能である。なお、例えば平均値23と狙い値22とがほぼ同じになったら、加工装置300が加工を停止するようにしてもよい。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、表示部14がさらにタッチパネルを備え、タッチパネルにより、表示部14の表示を変更可能なように構成されていてもよい。
11 ダイヤルゲージ
12 本体部
13 検出範囲
14 表示部
15 指針
16 デジタル表示
17 文字盤
18 ステム
19 スピンドル
20 測定子
21 出力ポート
22 狙い値
23 平均値
300 加工装置
301 荷重装置
302 上部研磨用皿
303 下部研磨用皿
304 モータ

Claims (8)

  1. 本体と、
    前記本体に対して摺動移動するように設けられ、測定物に当接する測定子を先端に有するスピンドルと、
    前記スピンドルの摺動移動の変位量を検出する変位量検出手段と、
    有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ及び電子ペーパーのいずれかで構成され、前記変位量検出手段による検出結果を表示する表示部と、を具備し、
    前記表示部は、
    円状に配置された目盛を有する文字盤と、
    前記文字盤の中心を回転軸として、前記検出結果と連動して回転する指針と、
    前記検出結果と連動したデジタル表示による数値と、を表示し、
    更に前記表示部は、
    所定の期間の前記検出結果の最大値の目盛と最小値の目盛とで挟まれ、前記文字盤の中心を要とした略扇形を表示する、
    ことを特徴とする、インジケータ。
  2. 前記表示部は、前記検出結果に応じて、前記目盛の間隔を変更する、請求項1記載のインジケータ。
  3. 前記表示部は、所定の期間の前記検出結果の最大値と最小値との差が、あらかじめ定められた所定の閾値以下となったときに、前記指針の先端部分と目盛の部分とを拡大して表示する請求項1又は2記載のインジケータ。
  4. 前記表示部は、所定の期間の前記検出結果の平均である平均値が狙い値となった場合に、前記目盛の間隔を変更して表示するか又は前記指針の先端部分と目盛の部分とを拡大表示する請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のインジケータ。
  5. 前記表示部は、所定の期間の前記測定結果の平均である平均値を更に表示する、請求項1乃至4のうちいずれか1項記載のインジケータ。
  6. 前記表示部は、狙い値をさらに表示する請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のインジケータ。
  7. 前記表示部は、前記平均値を指す指針を表示する、請求項1乃至6のうちいずれか1項記載のインジケータ。
  8. 前記所定の時間は、ユーザの任意で設定されるものである、請求項1乃至7のうちいずれか1項記載のインジケータ。
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