JP4777810B2 - 自覚式検眼装置 - Google Patents

自覚式検眼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4777810B2
JP4777810B2 JP2006094913A JP2006094913A JP4777810B2 JP 4777810 B2 JP4777810 B2 JP 4777810B2 JP 2006094913 A JP2006094913 A JP 2006094913A JP 2006094913 A JP2006094913 A JP 2006094913A JP 4777810 B2 JP4777810 B2 JP 4777810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
axis
cross cylinder
subject
eye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006094913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007267822A (ja
Inventor
智弘 櫻田
佑介 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP2006094913A priority Critical patent/JP4777810B2/ja
Publication of JP2007267822A publication Critical patent/JP2007267822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4777810B2 publication Critical patent/JP4777810B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Description

本発明は、各種の視標を被検者に呈示しかつ被検者の自覚的な判断に基づいて視標の呈示状態を制御して自覚式の検眼を行うことができる自覚式検眼装置に関する。
従来から、自覚式検眼装置には、クロスシリンダを用いて被検者の被検眼の乱視軸の角度位置を検出することができるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このものでは、検者が、被検者の被検眼と視標との光軸上にクロスシリンダを配置した後、クロスシリンダの表裏を反転させて視標の見やすさを被検者に比較判断させ、その判断に応じた回動方向へクロスシリンダを回動させてクロスシリンダの合成軸の角度位置を変え、その角度位置で再びクロスシリンダの表裏を反転させて視標の見やすさを被検者に比較判断させるということを繰り返すことにより、クロスシリンダの回動中心を中心とする回動方向で見て被検眼の乱視軸が存在し得る範囲を狭めていき、クロスシリンダの表裏を反転させた際の視標の見やすさに差異がなくなるクロスシリンダの合成軸の角度位置を探し出すことにより、クロスシリンダを用いて被検眼の乱視軸の角度位置を検出することができる。
特開2002−143092号公報
ところが、被検眼の乱視軸が存在し得る範囲を狭めていく際、被検者の比較判断に応じた回動方向へのクロスシリンダの回動量は検者が適宜決めるものであることから、不必要に大きな角度位置までクロスシリンダが回動され、効率良く被検眼の乱視軸が存在し得る範囲を狭めていくことができず、乱視軸の検出に要する時間の増加を招く虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、検者が効率良く被検眼の乱視軸が存在し得る範囲を狭めていくことができる自覚式検眼装置を提供することを目的とするものである。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の自覚式検眼装置は、各種の視標を被検者に呈示しかつ該被検者の自覚的な判断に基づいて前記視標の提示状態を制御して自覚式の検眼を行うことができ、検者がクロスシリンダを用いて前記被検者の被検眼の乱視軸の角度位置を検出可能であり、前記クロスシリンダの回動中心に対応する点を中心点とする基準円弧と該基準円弧上での前記クロスシリンダの合成軸の存在位置とを表示可能な表示手段を備え、前記表示手段は、前記基準円弧上に前記乱視軸が存在し得る予測範囲を表示可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の自覚式検眼装置は、請求項1に記載の自覚式検眼装置であって、前記予測範囲は、前記乱視軸の角度位置の検出を開始する際に前記合成軸が存在する角度位置を90度とすると、中心角が0度から180度までの円弧で規定される範囲内に構成され、前記乱視軸の角度位置を検出する際、符号nを自然数として、n回目の反転時に前記合成軸が位置する角度位置をn回目の反転により判定された回動方向への前記クロスシリンダの回動のn回目基準位置とすると、前記予測範囲は、nが1のとき、前記中心角の90度の角度位置から、n回目の反転により判定された回動方向に位置する中心角が0度または中心角が180度の角度位置までの範囲で構成され、nが2以上であるとき、前記n回目基準位置にある前記クロスシリンダの前記合成軸の角度位置から、n回目の反転により判定された回動方向に位置するn−1回目の反転に基づき決定された前記予測範囲のいずれか一方の端部までの範囲で構成されることを特徴とする。
請求項3に記載の自覚式検眼装置は、請求項2に記載の自覚式検眼装置であって、前記予測範囲には、前記被検眼の乱視度数に基づく許容誤差範囲の略半分の角度範囲が、判定された回動方向とは逆方向に付加されることを特徴とする。
請求項4に記載の自覚式検眼装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自覚式検眼装置であって、前記予測範囲が前記被検眼の乱視度数に基づく許容誤差範囲以下となったことを検知可能であり、前記予測範囲が許容誤差範囲以下となった場合そのことを前記検者に認知させる認知手段を有することを特徴とする。
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、表示手段には、クロスシリンダの合成軸が重ねられた基準円弧上に予測範囲が表示されるので、検者は表示手段を見ながらクロスシリンダを回動させることで効率良く被検眼の乱視軸が存在し得る範囲を狭めていくことができる。
請求項3に記載の発明によれば、予測範囲には許容誤差範囲の半分の角度範囲が付加されているため、許容誤差範囲を考慮して被検眼の乱視軸を検出することができるので、より正確に乱視軸の角度位置を検出することができる。
請求項4に記載の発明によれば、検者は、認知手段により予測範囲が許容誤差範囲以下となったことを認知することができるので、より効率良く乱視軸の検出を行うことができる。これは、予測範囲が許容誤差範囲以下となったということは、クロスシリンダの合成軸が存在する角度位置をそのまま被検眼の乱視軸とみなすことができることによる。
以下に、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
図1には、自覚式検眼装置10が模式的な斜視図で示されている。自覚式検眼装置10は、被検眼の視機能を被検者Pの自覚的な判断に基づいて検査することができ、図示しない眼鏡を作成する際に該眼鏡のレンズの屈折度数を定めるために用いられる。自覚式検眼装置10は、視標呈示装置11と、矯正装置12と、コントローラ13とから大略構成されている。
視標呈示装置11は、表示窓14が設けられた呈示装置本体15を有する。表示窓14には、検者Eがコントローラ13を操作することにより選択された視標16が表示される。視標呈示装置11の被検者P側には、検眼テーブル17が配置されており、検眼テーブル17には、そこから上方へ伸びる支柱18が設けられている。支柱18の上部には、横方向に伸びるアーム19が設けられており、このアーム19に矯正装置12が取り付けられている。
矯正装置12は、左右に並ぶ一対のフォロプタ20を備える。各フォロプタ20は、それぞれ検眼窓21が形成されたハウジング20aを備える。各ハウジング20a内には、図示は略すが、互いに屈折度数の異なる複数のレンズが周方向に沿って設けられた環状のレンズディスクが回転可能に収納されており、レンズディスクの回転により各レンズが各検眼窓21内に選択的に配置される。
コントローラ13は、検眼テーブル17上に載置されており、図2に示すように、CPU22を有する演算制御回路23と、操作部24と、マウス25と、表示部26とを備える。操作部24、マウス25及び表示部26は、それぞれ演算制御回路23に接続されている。CPU22は、視標呈示装置11および矯正装置12のそれぞれに設けられた駆動制御部(図示せず。)に接続されている。検者E(図1参照。)は、操作部24およびマウス25を操作することで、視標呈示装置11および矯正装置12の動作を操作することができる。この操作部24は、図3に示すようにチャート選択スイッチ部27、基本操作スイッチ部28、機能選択スイッチ部29、比較スイッチ部30および特殊機能スイッチ部31、32を有する。
チャート選択スイッチ部27は視標チャートを指定するスイッチ群であり、このスイッチ群のいずれか一つが操作されると、その操作されたスイッチに対応する視標16が視標呈示装置11の表示窓14に表示されると共に、対応する視標チャートが表示部26に表示される。
基本操作スイッチ部28は球面、乱視度数、乱視軸の検査を行うためのスイッチ群とクロスシリンダーテストを行うためのスイッチ群からなり、各種スイッチとダイヤルスイッチ33とを有する。各種スイッチとダイヤルスイッチ33とは検者Eにより操作され、その操作に応じて視標呈示装置11および矯正装置12の動作、および視標呈示装置11の表示窓14とコントローラ13の表示部26との表示内容が制御される。例えばダイヤルスイッチ33が操作されると、演算制御回路23の制御下で、選択された前記レンズの屈折力を示す数値が後述する表示部26の屈折力表示欄34(図4参照。)に表示される。また、ダイヤルスイッチ33が操作されると、演算制御回路23から矯正装置12の駆動制御部(図示せず。)に制御信号が送られ、ダイヤルスイッチ33の操作により選択された前記レンズが各フォロプタ20の検眼窓21内に配置される。
表示部26は、図4に示すように、操作部24およびマウス25の操作により設定された内容を表示する。表示部26は、図示の例では、液晶パネルで構成されている。表示部26には、操作部24のダイヤルスイッチ33の操作により設定された各フォロプタ20の検眼窓21内に配置された前記レンズの球面度数、乱視度数及び軸角度等の屈折力が表示される屈折力表示欄34が設けられている。また、図示の例では、表示部26には、種々の機能が表示される複数のファンクションスイッチ表示欄35が設けられている。
更に、表示部26には、一覧表示欄36と、操作用表示欄37と、メッセージ表示欄38とが設けられている。一覧表示欄36には、視標呈示装置11の表示窓14に表示される視標16の一覧が表示され、操作用表示欄37には、検査に用いるべく一覧表示欄36から選択された視標16等が表示され、メッセージ表示欄38には、検者Eへのメッセージ内容が表示される。なお、図示の例では、操作用表示欄37には、後述するように、クロスシリンダ(図示せず。)を用いた乱視軸の検出用の画像50が表示されている。
本発明に係る自覚式検眼装置10では、クロスシリンダ(図示せず。)を用いて被検者Pの被検眼の乱視軸を検出する(以下、クロスシリンダ法という。)際、コントローラ13の表示部26に、乱視軸の検出用の画像50を表示することができる。乱視軸の検出用の画像50は、表示部26の操作用表示欄37に表示され、視標画像16´、基準円弧51、クロスシリンダの合成軸Aおよび予測範囲C(図示の例では、マージン部Mが付加された付加予測範囲Ca)を有する。基準円弧51、合成軸Aおよび予測範囲Cは、本実施例では、互いに異なる色で操作用表示欄37に表示されており、一見して互いの判別が可能とされている。
視標画像16´は、クロスシリンダ法を行う際に選択されている視標16を表示するものである。このため、検者Eは、操作用表示欄37の視標画像16´を見ることにより使用している視標16を確認することができる。
基準円弧51は、クロスシリンダの回動中心に対応する点を中心(図5符合O参照。)とする円弧で構成され、本実施例では、中心Oを中心とする円で構成されている。
合成軸は、図示は略すが、互いに等しい度数で円柱形状の凹レンズと凸レンズとが組み合わされて構成されるクロスシリンダの度数が0となる角度位置(すなわち中間軸。)であり、かつクロスシリンダが反転される際の軸線である。合成軸Aは、基準円弧51上でのクロスシリンダの合成軸の存在位置を示している。
予測範囲Cは、クロスシリンダ法により乱視軸を検出する際、基準円弧51上において、被検者Pの被検眼の乱視軸が存在し得る範囲であり、検出の手順の進行にしたがって狭くされるものである。この予測範囲Cの設定方法について、以下に説明する。
クロスシリンダ法では、被検者Pの被検眼と視標16(図1参照。)との光軸上にクロスシリンダを配置し、クロスシリンダの表裏を反転させたときの視標16の見やすさを被検者Pに判断させて、その判断に応じてクロスシリンダを回動させる。
本実施例では、光軸上に配置された際のクロスシリンダは、図5に示すように、基準円弧51の中心O上を通る水平軸Lと基準円弧51との交点の一方(R)を0度位置とし、他方の交点Gを180度位置とすると、合成軸Aが90度の角度位置となるように(位置a1とする。)設定されている。ここで、クロスシリンダの反転は、上記したように合成軸Aを軸線として行われ、クロスシリンダの回動は、中心Oを中心として基準円弧51に沿って行われることとなる。本実施例では、クロスシリンダの表側が被検者Pと対向されたとき(以下、表側とする。)に被検者Pが視標16を見やすいと判断した場合、矢印+で示す方向がクロスシリンダの回動方向であり、クロスシリンダの裏側が被検者Pと対向されたとき(以下、裏側とする。)に被検者Pが視標16を見やすいと判断した場合、矢印−で示す方向がクロスシリンダの回動方向であるとする。また、予測範囲Cは、合成軸Aが中心Oを含む直線であることから、円で構成された基準円弧51の半分、すなわち180度の中心角からなる半円弧で規定される範囲内に構成されることとなる。本実施例では、基準円弧51上で0度位置の交点Rから180度位置の交点Gに至る範囲内に構成されることとなり、さらに、円とされた基準円弧51に対応して中心Oに対して点対称となる位置にも同様の表示が為される。
合成軸Aが90度の角度位置(位置a1。)とされている際、1回目のクロスシリンダの反転による判定を行い、被検者Pは表側が見やすいと判断したものとする。検者Eは、位置a1から交点Gに至る範囲(C1(図6参照。))内に被検者Pの被検眼の乱視軸が存在することがわかるので、位置a1から交点Gに至る範囲内に合成軸Aが位置するようにクロスシリンダを+方向に回動させる。このクロスシリンダの+方向への回動により、合成軸Aが位置a1から位置a2(図6矢印α参照。)に移動されたものとする。
また、1回目のクロスシリンダの反転による判定により、乱視軸は、位置a1の角度位置よりもクロスシリンダの回動方向の+方向に存在することとなるので、図6に示すように、基準円弧51上で見て、位置a1から交点Gに至る範囲が予測範囲C1とされる。さらに、予測範囲C1には、位置a1から見て、−方向に位置m1までとなるマージン部Mが付加される。マージン部Mは、予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差に基づいて設定される。この許容誤差は、被検者Pの被検眼の乱視を矯正する際の許容誤差であり、被検眼の乱視度数に応じて設定されている。本実施例では、表1に示すように、被検者Pの被検眼の乱視度数の所定の範囲毎に設定されている。

この表1に示す許容誤差の値は、被検者Pの被検眼を乱視補正したときの残余乱視が−0.25D以内で、かつ被検者Pの被検眼の乱視と処方する乱視強制レンズとの重ね合わせにより発生する球面度数のシフト量が±0.25D未満となる条件を満たすものとして算出されている。マージン部Mは、表1に示す許容誤差の値の半分の値(位置m1。)とされている(小数点以下は切り上げ。)。これは、許容誤差は、合成軸Aを中心として等しい幅で生じるものであることによる。このため、予測範囲C1にマージン部Mが付加された範囲、すなわち基準円弧51上で見て、位置m1から交点Gに至る範囲が付加予測範囲Ca1とされて、操作用表示欄37の基準円弧51上に表示される。このため、検者Eは、1回目のクロスシリンダの反転による判定により、付加予測範囲Ca1である位置m1から交点Gに至る範囲内に被検者Pの被検眼の乱視軸が存在することがわかる。
次に、位置a2の角度位置にある合成軸Aを軸として2回目のクロスシリンダの反転による判定を行う。このとき、被検者Pはが表側が見やすいと判断したものとする。すると、位置a2の角度位置にある合成軸Aよりもクロスシリンダの回動方向の+方向に乱視軸が存在することとなり、かつ付加予測範囲Ca1内(位置m1から交点Gに至る範囲内)に乱視軸が存在することとなるので、検者Eは、操作用表示欄37を見て、位置a2から交点Gに至る範囲内に合成軸Aが位置するように、クロスシリンダを位置a2から+方向に回動させる(図7参照。)。このクロスシリンダの+方向への回動により、図7に示すように、合成軸Aが位置a2から位置a3(矢印β参照。)に移動されたものとする。
また、2回目のクロスシリンダの反転による判定により、乱視軸は、付加予測範囲Ca1内でかつ位置a2の角度位置よりもクロスシリンダの回動方向の+方向に存在する(図6参照。)こととなるので、基準円弧51上で見て、位置a2から交点Gに至る範囲が予測範囲C2とされる。この予測範囲C2には、位置a2から見て−方向に位置m2までとなるマージン部Mが付加され、位置m2から交点Gに至る範囲が付加予測範囲Ca2として操作用表示欄37の基準円弧51上に表示される。検者Eは、2回目のクロスシリンダの反転による判定により、付加予測範囲Ca2である位置m2から交点Gに至る範囲内に乱視軸が存在することがわかる。
位置a3の角度位置にある合成軸Aを軸として3回目のクロスシリンダの反転による判定を行う。このとき、被検者Pは表側が見やすいと判断したものとする。すると、位置a3の角度位置にある合成軸Aよりもクロスシリンダの回動方向の+方向に乱視軸が存在することとなり、かつ付加予測範囲Ca2内(位置m2から交点Gに至る範囲内)に乱視軸が存在することとなるので、検者Eは、操作用表示欄37を見て、位置a3から交点Gに至る範囲内に合成軸Aが位置するように、クロスシリンダを位置a3から+方向に回動させる(図8参照。)。このクロスシリンダの+方向への回動により、図8に示すように、合成軸Aが位置a3から位置a4(矢印γ参照。)に移動されたものとする。
また、3回目のクロスシリンダの反転による判定により、乱視軸は、付加予測範囲Ca2内でかつ位置a3の角度位置よりもクロスシリンダの回動方向の+方向に存在する(図7参照。)こととなるので、基準円弧51上で見て、位置a3から交点Gに至る範囲が予測範囲C3とされる。この予測範囲C3には、位置a3から見て−方向に位置m3までとなるマージン部Mが付加され、位置m3から交点Gに至る範囲が付加予測範囲Ca3として操作用表示欄37の基準円弧51上に表示される。検者Eは、3回目のクロスシリンダの反転による判定により、付加予測範囲Ca3である位置m3から交点Gに至る範囲内に乱視軸が存在することがわかる。
位置a4の角度位置にある合成軸Aを軸として4回目のクロスシリンダの反転による判定を行う。このとき、被検者Pは裏側が見やすいと判断したものとする。すると、位置a4の角度位置にある合成軸Aよりもクロスシリンダの回動方向の−方向に乱視軸が存在することとなり、かつ付加予測範囲Ca3内(位置m3から交点Gに至る範囲内)に乱視軸が存在することとなるので、検者Eは、操作用表示欄37を見て、位置a4から位置m3に至る範囲内に合成軸Aが位置するように、クロスシリンダを位置a4から−方向に回動させる(図9参照。)。このクロスシリンダの−方向への回動により、図9に示すように、合成軸Aが位置a4から位置a5(矢印δ参照。)に移動されたものとする。
また、4回目のクロスシリンダの反転による判定により、乱視軸は、付加予測範囲Ca3内でかつ位置a4の角度位置よりもクロスシリンダの回動方向の−方向に存在する(図8参照。)こととなるので、基準円弧51上で見て、位置a4から位置m3に至る範囲が予測範囲C4とされる。この予測範囲C4には、位置a4から見て+方向に位置m4までとなるマージン部Mが付加され、位置m4から位置m3に至る範囲が付加予測範囲Ca4として操作用表示欄37の基準円弧51上に表示される。検者Eは、4回目のクロスシリンダの反転による判定により、付加予測範囲Ca4である位置m4から位置m3に至る範囲内に乱視軸が存在することがわかる。
位置a5の角度位置にある合成軸Aを軸として5回目のクロスシリンダの反転による判定を行う。このとき、被検者Pはが裏側が見やすいと判断したものとする。すると、位置a5の角度位置にある合成軸Aよりもクロスシリンダの回動方向の−方向に乱視軸が存在することとなり、かつ付加予測範囲Ca4内(位置m4から位置m3に至る範囲内)に乱視軸が存在することとなるので、検者Eは、操作用表示欄37を見て、位置a5から位置m3に至る範囲内に合成軸Aが位置するように、クロスシリンダを位置a5から−方向に回動させる(図10参照。)。このクロスシリンダの−方向への回動により、図10に示すように、合成軸Aが位置a5から位置a6(矢印ε参照。)に移動されたものとする。
また、5回目のクロスシリンダの反転による判定により、乱視軸は、付加予測範囲Ca4内でかつ位置a5の角度位置よりもクロスシリンダの回動方向の−方向に存在する(図9参照。)こととなるので、基準円弧51上で見て、位置a5から位置m3に至る範囲が予測範囲C5とされる。ここで、予測範囲C5が、予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差以下の大きさとなったものとする。この場合、5回目のクロスシリンダの反転による判定により予測される予測範囲C5、すなわち5回目のクロスシリンダの反転による判定により乱視軸が存在し得るとされた範囲が許容誤差よりも小さいこととなるので、位置a6にある(予測範囲C5内。)クロスシリンダの合成軸Aを被検者Pの被検眼の乱視軸とみなすことができる。
このため、自覚式検眼装置10では、操作用表示欄37には、新たなマージン部を付加することなく予測範囲C5を、上記した予測範囲C1〜C5およびマージン部Mとは異なる色で表示する。さらに、自覚式検眼装置10では、表示部26のメッセージ表示欄38に、検者Eに被検者Pの被検眼の乱視軸が検出されたことを知らせるメッセージが表示される(図11参照。)。これにより、検者Eは、被検者Pの被検眼の乱視軸の検出を終了する。
上記したように、クロスシリンダ法では、符号nを自然数とすると、n回目のクロスシリンダの反転時に合成軸Aが位置する角度位置が、n回目の反転により判定された回動方向へのクロスシリンダの回動のn回目基準位置となる。
このとき、予測範囲Cは、nが1のときすなわち1回目のクロスシリンダの反転による判定時には、中心角の90度の角度位置(位置a1。)から、1回目の反転により判定された回動方向に位置する、中心角が0度(交点R。)または中心角が180度(交点G。)の角度位置までの範囲で構成されることとなる。
また、nが2以上であるとき、n回目基準位置にあるクロスシリンダの合成軸Aの角度位置から、n回目の反転により判定された回動方向で対向するn−1回目の反転に基づき決定された予測範囲C(n−1)のいずれか一方の端部までの範囲で構成されることとなる。
本実施例の自覚式検眼装置10では、クロスシリンダ法で乱視軸を検出する際、検者Eは、表示部26の操作用表示欄37を見ることにより、乱視軸が存在し得る範囲(予測範囲C。)を明確に把握しつつクロスシリンダを回動させることができる。このため、それまでに行った判定を無駄とすることなく、効率良く乱視軸が存在し得る範囲を狭めることができる。よって、乱視軸の検出に要する時間を短縮することができる。ここで、検眼に要する時間が長くなると、被検者Pの目(被検眼)が疲れてしまうことから、被検者Pの自覚的な判断に基づく自覚式の検眼では、正確な検査結果を得ること、すなわち正確な乱視軸の角度位置を検出することが困難となる。このため、乱視軸の検出に要する時間が短縮されると、より正確な検査結果を得ること、すなわちより正確に乱視軸の角度位置を検出することができることとなる。
また、自覚式検眼装置10では、検者Eは、表示部26の操作用表示欄37を見ることにより、乱視軸が存在し得る範囲(予測範囲C。)を明確に把握することができるので、不慣れな検者がクロスシリンダ法を行う場合であっても、効率良く乱視軸が存在し得る範囲を狭めることができる。
自覚式検眼装置10では、表示部26の操作用表示欄37に乱視軸が存在し得る範囲(予測範囲C。)が表示されているので、検者Eは、安心して乱視軸の検出作業を行うことができる。
自覚式検眼装置10では、表示部26の操作用表示欄37に乱視軸が存在し得る範囲を表示する際、予測範囲Cに予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差に基づくマージン部Mを付加して構成された付加予測範囲Caを操作用表示欄37に表示しているので、検者Eは、乱視軸が存在し得る範囲を、許容誤差が考慮されたより正確ものとして把握することができる。
自覚式検眼装置10では、検者Eは、予測範囲Cが予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差以下となったことを、表示部26の操作用表示欄37および表示部26のメッセージ表示欄38の表示により認知することができる。このため、検者Eは、予測範囲Cが予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差以下となった際のクロスシリンダの合成軸Aを乱視軸とみなし、検出作業を終了することができるので、より検出作業に費やす時間の短縮を図ることができる。これは、クロスシリンダ法では、クロスシリンダを反転させたときの視標16の見やすさが等しくなった時を検出作業の終了とするものであるが、被検者Pによる見やすさが等しくなったとの判断は曖昧な場合が多く、検出作業の終了を決定することが困難であることによる。
自覚式検眼装置10では、操作用表示欄37に乱視軸の検出用の画像50として、視標画像16´、基準円弧51、クロスシリンダの合成軸Aおよび予測範囲Cを表示することができるので、クロスシリンダ法を行う際の表示部26の描画範囲を有効に利用することができると共に、表示部26に表示される画像を簡潔なものとすることができる。このため、検者Eは、操作用表示欄37だけを見て被検者Pの被検眼の乱視軸の検出を行うことができ、負担が軽減され、より正確に乱視軸を検出することができる。
したがって、本発明に係る自覚式検眼装置10によれば、検者Eが効率良く被検眼の乱視軸が存在し得る範囲を狭めていくことができる。
なお、上記した実施例では、予測範囲Cが予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差以下となったときを、検出作業の終了としていたが、クロスシリンダを反転させたときの視標16の見やすさが等しくなった時を検出作業の終了としてもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、予測範囲Cに予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差に基づくマージン部Mを付加して構成された付加予測範囲Caを表示部26の操作用表示欄37に表示していたが、予測範囲Cを表示部26の操作用表示欄37に表示してもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、表示部26の操作用表示欄37および表示部26のメッセージ表示欄38が、予測範囲Cが予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差以下となったことを検者Eに認知させる認知手段となっていたが、例えば、音声で検者Eに認知させるものであってよく、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明に係る自覚式検眼装置を概略的に示す斜視図である。 本発明に係る自覚式検眼装置を概略的に示すブロック図である。 自覚式検眼装置のコントローラの操作部を概略的に示す平面図である。 自覚式検眼装置の表示部を概略的に示す正面図である。 乱視軸の検出用の画像を説明するための正面図である。 1回目のクロスシリンダの反転による判定により、予測範囲およびマージン部から構成される付加予測範囲の設定方法を説明するための正面図である。 2回目のクロスシリンダの反転による判定により、予測範囲およびマージン部から構成される付加予測範囲の設定方法を説明するための正面図である。 3回目のクロスシリンダの反転による判定により、予測範囲およびマージン部から構成される付加予測範囲の設定方法を説明するための正面図である。 4回目のクロスシリンダの反転による判定により、予測範囲およびマージン部から構成される付加予測範囲の設定方法を説明するための正面図である。 5回目のクロスシリンダの反転による判定により、予測範囲およびマージン部から構成される付加予測範囲の設定方法を説明するための正面図である。 自覚式検眼装置の表示部のメッセージ表示欄に、予測範囲が予め定められた被検眼の乱視度数に応じた許容誤差以下となったことを認知させるための表示が為された状態を示す表示部の部分的な拡大図である。
符号の説明
10 自覚式検眼装置
16 視標
26 (表示手段としての)表示部
51 基準円弧
E 検者
P 被検者
O (クロスシリンダの回動中心としての)中心
A クロスシリンダの合成軸
C 予測範囲
M マージン部
R (0度の角度位置としての)交点
G (180度の角度位置としての)交点

Claims (4)

  1. 各種の視標を被検者に呈示しかつ該被検者の自覚的な判断に基づいて前記視標の提示状態を制御して自覚式の検眼を行うことができ、検者がクロスシリンダを用いて前記被検者の被検眼の乱視軸の角度位置を検出可能であり、前記クロスシリンダの回動中心に対応する点を中心点とする基準円弧と該基準円弧上での前記クロスシリンダの合成軸の存在位置とを表示可能な表示手段を備え、前記表示手段は、前記基準円弧上に前記乱視軸が存在し得る予測範囲を表示可能であることを特徴とする自覚式検眼装置。
  2. 前記予測範囲は、前記乱視軸の角度位置の検出を開始する際に前記合成軸が存在する角度位置を90度とすると、中心角が0度から180度までの円弧で規定される範囲内に構成され、
    前記乱視軸の角度位置を検出する際、符号nを自然数として、n回目の反転時に前記合成軸が位置する角度位置をn回目の反転により判定された回動方向への前記クロスシリンダの回動のn回目基準位置とすると、
    前記予測範囲は、nが1のとき、前記中心角の90度の角度位置から、n回目の反転により判定された回動方向に位置する中心角が0度または中心角が180度の角度位置までの範囲で構成され、
    nが2以上であるとき、前記n回目基準位置にある前記クロスシリンダの前記合成軸の角度位置から、n回目の反転により判定された回動方向に位置するn−1回目の反転に基づき決定された前記予測範囲のいずれか一方の端部までの範囲で構成されることを特徴とする請求項1に記載の自覚式検眼装置。
  3. 前記予測範囲には、前記被検眼の乱視度数に基づく許容誤差範囲の略半分の角度範囲が、判定された回動方向とは逆方向に付加されることを特徴とする請求項2に記載の自覚式検眼装置。
  4. 前記予測範囲が前記被検眼の乱視度数に基づく許容誤差範囲以下となったことを検知可能であり、前記予測範囲が許容誤差範囲以下となった場合そのことを前記検者に認知させる認知手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自覚式検眼装置。

JP2006094913A 2006-03-30 2006-03-30 自覚式検眼装置 Active JP4777810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006094913A JP4777810B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 自覚式検眼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006094913A JP4777810B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 自覚式検眼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007267822A JP2007267822A (ja) 2007-10-18
JP4777810B2 true JP4777810B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=38671249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006094913A Active JP4777810B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 自覚式検眼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4777810B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102525401B (zh) * 2012-01-13 2014-02-05 张仁发 一种多功能自动综合验光设备
CN103767671B (zh) * 2014-02-11 2015-07-01 张仕郎 双色轴位散光表
EP3398501A1 (en) * 2017-05-02 2018-11-07 Essilor International Method for determining astigmatism of an eye of a person
FR3078246B1 (fr) * 2018-02-23 2020-03-06 Nathalie Guillemain Procede de test visuel, module de commande et systeme associes
JP7068061B2 (ja) * 2018-06-15 2022-05-16 株式会社トプコン 眼科装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007267822A (ja) 2007-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5727191B2 (ja) 検眼装置
JP4777810B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP5073521B2 (ja) 検眼装置
JP4954586B2 (ja) 検眼プログラム,これを有する記録媒体及び自覚式検眼装置
US8757805B2 (en) Animated image vision test
JP2007268157A5 (ja)
JP4976042B2 (ja) 自覚式検眼装置
US5627612A (en) Ophthalmic apparatus having program storing means
WO2018147277A1 (ja) 動体視力測定装置および動体視力測定方法
JP2009005903A (ja) 視標呈示装置、検眼装置及び該検眼装置を用いた検眼方法
JP2008043402A (ja) 自覚式検眼装置
JP2008245673A (ja) 自覚式検眼装置
JP2007061380A (ja) 自覚式検眼装置
JP4916753B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP4896696B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP2020146284A (ja) 視標呈示装置及びその視標表示制御方法
JP5524155B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP4989215B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP2009072285A (ja) 検眼装置
JP6685351B2 (ja) 自覚式検眼装置、操作装置及びプログラム
JPH1156779A (ja) 自覚式検眼装置
JPH10283152A (ja) 入力装置及び検眼装置のコントロールパネル装置
JP2019062979A (ja) 検眼装置、方法およびプログラム
JP2911811B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP2008272030A (ja) 自覚式検眼装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4777810

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250