JP2014098459A - 自動変速機用ドグクラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】シフト作動時、スリーブが弾かれないように、スリーブのスプライン歯がクラッチ溝に適切なタイミングで飛び込める自動変速機用ドグクラッチを提供する。
【解決手段】シフト作動時、スプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングを演算し、その飛び込み可能なタイミングにて軸動装置27を作動させることにより、スリーブ26のスプライン歯26b1がクラッチ歯23c1に当たることなくクラッチ溝23e1に飛び込むことができて、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1とが噛み合いその結果スリーブ26とクラッチリング23とは同期回転することになり、シフト作動を完了できる。
【選択図】図2
【解決手段】シフト作動時、スプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングを演算し、その飛び込み可能なタイミングにて軸動装置27を作動させることにより、スリーブ26のスプライン歯26b1がクラッチ歯23c1に当たることなくクラッチ溝23e1に飛び込むことができて、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1とが噛み合いその結果スリーブ26とクラッチリング23とは同期回転することになり、シフト作動を完了できる。
【選択図】図2
Description
本発明は車両の自動変速機等に使用される自動変速機用ドグクラッチに関するものである。
この様な、ドグクラッチ、例えば特許文献1が開示する技術では、クラッチハブと軸線方向に移動可能に噛合されたスリーブのスプライン歯を、シフト作動時、クラッチハブに対して相対回転自在に配置されたクラッチリングのドグクラッチ部のクラッチ歯とクラッチ歯の間に形成されたクラッチ溝に飛び込ませて係合させることにより、スリーブのスプライン歯をクラッチリングのクラッチ歯に噛み合わせてシフト作動を完了させる構成であり、スリーブのスプライン歯とクラッチ溝との隙間を小さくしてバックラッシュを小さくしていた。
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、シフト作動時には、常に、スリーブのスプライン歯なる低歯を、クラッチリングのドグクラッチ部のクラッチ歯なる後歯の端面に直接当てて摺動させながら、クラッチ歯なる後歯の間に形成されたクラッチ溝なる浅い溝に落ち込む様に飛びこませてスリーブのスプライン歯をクラッチリングのクラッチ歯に噛み合わせる様に作動させる構成であるため、スリーブのスプライン歯がクラッチ歯の端面に当たり、スリーブのスプラインの歯がシフト方向なる飛び込み方向とは逆方向に弾き戻される可能性がある。この様な場合には、衝撃音や振動が発生したり、意図したシフトのギヤ段とは異なるギヤに接触することが起こり得る。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、シフト作動時、スリーブのスプライン歯がクラッチリングのクラッチ歯の端面に直接当たって逆方向に弾き戻されない様にするために、スリーブのスプライン歯をクラッチリングのクラッチ溝に適切なタイミングで飛び込める自動変速機用ドグクラッチを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る自動変速機用ドグクラッチは、自動変速機の入力シャフトおよび出力シャフトの一方に回転連結され軸線回りに回転可能に軸承された回転軸と、
前記回転軸に回転可能に支承され前記入力シャフトおよび出力シャフトの他方に回転連結されたクラッチリングと、
前記回転軸に前記クラッチリングと隣接して固定されたクラッチハブと、
前記クラッチハブと前記軸線方向に移動可能に噛合されたスリーブと、
前記スリーブを前記軸線方向に移動させる軸動装置と、
前記クラッチリングに前記スリーブ側に突出して設けられ前記スリーブの軸動に応じて前記スリーブに形成されたスプラインと係脱可能に噛合するドグクラッチ部と、
前記スプラインに所定ピッチ間隔で設けられた複数のスプライン歯と、
前記ドグクラッチ部の前記スプライン歯と対応する位置に設けられたクラッチ歯と、
前記クラッチ歯の間に設けられるとともに前記スプライン歯が飛び込み可能なクラッチ溝と、
前記スプライン歯と前記クラッチ歯との相対位相を検出する相対位相検出手段と、
前記相対位相検出手段の出力に基づいて前記スプライン歯の前記クラッチ溝への飛び込み可能なタイミングを演算するタイミング演算手段と、
シフト作動時、前記飛び込み可能なタイミングにて前記軸動装置を作動させる軸動装置制御手段とを有するを要旨とする。
前記回転軸に回転可能に支承され前記入力シャフトおよび出力シャフトの他方に回転連結されたクラッチリングと、
前記回転軸に前記クラッチリングと隣接して固定されたクラッチハブと、
前記クラッチハブと前記軸線方向に移動可能に噛合されたスリーブと、
前記スリーブを前記軸線方向に移動させる軸動装置と、
前記クラッチリングに前記スリーブ側に突出して設けられ前記スリーブの軸動に応じて前記スリーブに形成されたスプラインと係脱可能に噛合するドグクラッチ部と、
前記スプラインに所定ピッチ間隔で設けられた複数のスプライン歯と、
前記ドグクラッチ部の前記スプライン歯と対応する位置に設けられたクラッチ歯と、
前記クラッチ歯の間に設けられるとともに前記スプライン歯が飛び込み可能なクラッチ溝と、
前記スプライン歯と前記クラッチ歯との相対位相を検出する相対位相検出手段と、
前記相対位相検出手段の出力に基づいて前記スプライン歯の前記クラッチ溝への飛び込み可能なタイミングを演算するタイミング演算手段と、
シフト作動時、前記飛び込み可能なタイミングにて前記軸動装置を作動させる軸動装置制御手段とを有するを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項2に係る自動変速機用ドグクラッチは、 請求項1において、前記相対位相検出手段は、前記スプライン歯の前記クラッチ歯に対向する面に設けた第1突起と、前記クラッチ歯に前記第1突起と対向して設けた第2突起とを有し、前記第1突起と前記第2突起との接触を検出するを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項3に係る自動変速機用ドグクラッチは、請求項1において、前記スプライン歯のピッチ間隔よりも広く歯丈も長く前記スプラインに形成された長歯と、前記ドグクラッチ部の前記長歯と対応する位置で前記クラッチ歯よりもドグクラッチ部の前端側に設けられ、外径が前記長歯の内径より大きく前記スプライン歯の内径より小さいクラッチ前歯と、前記クラッチ前歯と隣り合う前記クラッチ歯との間に設けられ、前記長歯が噛合可能な深歯溝とを有するを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項4に係る自動変速機用ドグクラッチは、請求項3において、前記クラッチ前歯の前記長歯と対向する面に設けられ、前記クラッチ前歯の前記面から後方側に向かって傾斜する第1傾斜面と、前記長歯の前記クラッチ前歯と対向する面に設けられ、前記長歯の前記面から後方側に向かって傾斜する第2傾斜面とを有するを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項5に係る自動変速機用ドグクラッチは、請求項3において、前記相対位相検出手段は、前記長歯と前記クラッチ前歯との相対位相を検出する第2相対位相検出手段を含み、
前記第2タイミング演算手段は、前記第2相対位相検出手段の出力に基づいて前記長歯の前記クラッチ前歯間内への飛び込み可能なタイミングを演算する第2タイミング演算手段を含み、
前記軸動装置制御手段は、シフト作動時、前記長歯の前記クラッチ前歯間内への飛び込み可能なタイミングにて前記軸動装置を作動させる第2軸動装置制御手段を含むを要旨とする。
前記第2タイミング演算手段は、前記第2相対位相検出手段の出力に基づいて前記長歯の前記クラッチ前歯間内への飛び込み可能なタイミングを演算する第2タイミング演算手段を含み、
前記軸動装置制御手段は、シフト作動時、前記長歯の前記クラッチ前歯間内への飛び込み可能なタイミングにて前記軸動装置を作動させる第2軸動装置制御手段を含むを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項6に係る自動変速機用ドグクラッチは、請求項5において、前記第2相対位相検出手段は、前記長歯の前記クラッチ前歯に対向する面に設けた第3突起と、前記クラッチ前歯に前記第3突起と対向して設けた第4突起とを有し、前記第3突起と前記第4突起との接触を検出するを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項7に係る自動変速機用ドグクラッチは、請求項2〜6の何れか―項において、前記第1突起が前記第2突起と接触可能なる所定の待機位置に制御する待機位置制御手段を有するを要旨とする。
請求項1に係る自動変速機用ドグクラッチの発明によれば、シフト作動時、スプライン歯とクラッチ歯との相対位相を検出してスプライン歯のクラッチ溝への飛び込み可能なタイミングを演算し、その飛び込み可能なタイミングにて、軸動装置を作動させる。これにより、スリーブのスプライン歯がクラッチ歯の端面に直接当たることなくクラッチ溝に飛び込むことができて、スプライン歯とクラッチ歯とが噛み合いその結果スリーブとクラッチリングとは同期回転することになり、シフト作動の完了を円滑に実現できる。
請求項2に係る自動変速機用ドグクラッチの発明によれば、スプライン歯のクラッチ歯に対向する面に設けた第1突起と、クラッチ歯に第1突起と対向して設けた第2突起との接触にて、スプライン歯とクラッチ歯との相対位相を検出可能となることから、スプライン歯とクラッチ歯とに形成した突起にて可能となるため構成の簡素化ができる。
請求項3に係る自動変速機用ドグクラッチの発明によれば、スリーブは、スプライン歯のみならずスプライン歯のピッチ間隔よりも広く歯丈も長い長歯との2種類の歯を有し、ドグクラッチ部はクラッチ歯のみならず長歯と対応する位置でクラッチ歯よりもドグクラッチ部の前端側に設けられるとともに外径が長歯の内径より大きくスプライン歯の内径より小さいクラッチ前歯との2種類を有することにより、スリーブとクラッチリングとの間に大きな相対回転があっても、先ずは長歯がクラッチ前歯に当接して相対回転を小さくすることが可能である。
請求項4に係る自動変速機用ドグクラッチの発明によれば、クラッチ前歯の長歯と対向する面に設けられ、その面から後方側に向かって傾斜する第1傾斜面と、長歯のクラッチ前歯と対向する面に設けられ、その面から後方側に向かって傾斜する第2傾斜面とを有する構成であるから、シフト作動時、その第1傾斜面と第2傾斜面との当接にて長歯をクラッチ前歯方向へと案内して、長歯をクラッチ前歯間内へより飛び込ませ易くなる。
請求項5に係る自動変速機用ドグクラッチの発明によれば、シフト作動時、長歯のクラッチ前歯間内への飛び込み可能なタイミングを演算し、その飛び込み可能なタイミングにて、軸動装置を作動させることから、スリーブの長歯がクラッチ前歯の端面に直接当たることなくクラッチ前歯間内に飛び込むことができる。
請求項6に係る自動変速機用ドグクラッチの発明によれば、スプラインの長歯のクラッチ前歯に対向する面に設けた第3突起と、クラッチ前歯に第3突起と対向して設けた第4突起との接触にて、長歯とクラッチ前歯との相対位相を検出可能となることから、長歯とクラッチ前歯とに形成した突起にて可能となるため構成の簡素化ができる。
請求項7に係る自動変速機用ドグクラッチの発明によれば、第1突起が第2突起と接触可能なる所定の待機位置に制御へ制御されることから、第1突起を設けたスリーブのスプライン歯が第2突起を設けたクラッチリングのクラッチ歯に直接当たり逆方向に弾き戻されることも起こりうることなく第1突起の第2突起との接触を確実に検出できる。
以下、本発明によるドグクラッチを備えた自動変速機を車両(例えば、ハイブリッド車両)に適用した第1実施形態について図面を参照して説明する。図1はその車両の構成を示す概略図である。車両Mは、図1に示すように、エンジン11、クラッチ12、自動変速機13、ディファレンシャル装置14、駆動輪(左右前輪)Wfl,Wfrを含んで構成されている。エンジン11は、燃料の燃焼によって駆動力を発生させるものである。エンジン11の駆動力は、クラッチ12、自動変速機13、およびディファレンシャル装置14を介して駆動輪Wfl,Wfrに伝達されるように構成されている(いわゆる前輪駆動式車両である)。
クラッチ12は、制御装置20の指令に応じて自動で断接されるように構成されている。自動変速機13は、ドグクラッチ機構を組み込んで例えば前進5段、後進1段を自動的に選択するものである。ディファレンシャル装置14は、ファイナルギヤおよびディファレンシャルギヤの両方を含んで構成されており、自動変速機13と一体的に形成されている。
自動変速機13は、図2に示すように、ケーシング21、入力シャフト22、第1クラッチリング23、第2クラッチリング24、クラッチハブ25、スリーブ26、軸動装置27および出力シャフト28を含んで構成されている。
ケーシング21は、ほぼ有底円筒状に形成された本体21a、本体21aの底壁である第1壁21b、および本体21a内を左右方向に区画する第2壁21cを含んで構成されている。
入力シャフト22は、ケーシング21に回転自在に支承されている。すなわち、入力シャフト22の一端(左端)が軸受21b1を介して第1壁21bに軸承され、入力シャフト22の他端(右端)側が軸受21c1を介して第2壁21cに軸承されている。入力シャフト22の他端は、クラッチ12を介してエンジン11の出力軸に回転連結されている。よって、エンジン11の出力はクラッチ12が接続されているときに入力シャフト(回転軸)22に入力される。
入力シャフト22には、第1クラッチリング23および第2クラッチリング24が回転自在に支承されている。さらに、入力シャフト22には、第1クラッチリング23と第2クラッチリング24との間にこれらと隣接して、クラッチハブ25がスプライン嵌合等で設けられ、入力シャフトと一体回転可能が可能である。
第1クラッチリング23のクラッチハブ25側の側面には、スリーブ26に形成されているスプライン26aに係合する第1ドグクラッチ部23aが形成されている。また、第2クラッチリング24のクラッチハブ25側の側面には、スリーブ26のスプライン26aに係合する第2ドグクラッチ部24aが形成されている。
ここで、第1クラッチリング23の第1ドグクラッチ部23aは、第2クラッチリング24の第2ドグクラッチ部24aと同一構成であるため、図3には第1クラッチリング23、クラッチハブ25およびスリーブ26を示して以下詳細に説明する。
図3、図4Aおよび図4Bに示すように、第1ドグクラッチ部23aには、リング部23a1と、リング部23a1の外周において180度ずれた位置に配置された2枚のクラッチ前歯23b1と、リング部23a1の外周において2枚のクラッチ前歯23b1の間に5枚ずつ等角度間隔で配置されたクラッチ歯23c1とが形成されている。
リング部23a1は、外径がスリーブ26に形成されているスプライン26aの長歯26a1の内径より小さくなるように形成されている。クラッチ前歯23b1は、外径がスプライン26aの長歯26a1の内径より大きく、スプライン26aのスプライン歯26b1の内径より小さくなるように形成されている。
クラッチ前歯23b1とそのクラッチ前歯23b1と隣り合うクラッチ歯23c1との間には、スプライン26aの長歯26a1が噛合可能な深歯溝23d1が形成されている。互いに隣り合うクラッチ歯23c1間には、スプライン26aのスプライン歯26b1が噛合可能なクラッチ溝23e1が形成されている。すなわち、クラッチ前歯23b1は、スプライン歯26b1とは噛み合わず、長歯26a1とは深歯溝23d1にて噛み合い可能に形成されている。クラッチ歯23c1は、長歯26a1とは深歯溝23d1にて噛合可能であり、又スプライン歯26b1とはクラッチ溝23e1にて噛み合い可能である。
クラッチ前歯23b1は、長歯26a1と少なくとも同数枚(本例では、2枚)形成されている。スリーブ26の回転速度と第1クラッチリング23の回転速度に大きな差が生じていても、2枚の長歯26a1が2枚のクラッチ前歯23b1間内に容易に入り込めるように、クラッチ前歯23b1は少歯とされている。そして、クラッチ前歯23b1は、長歯26a1と対応する位置でリング部23a1の前端面23a2からドグクラッチ部23aの後端位置Peまで延在して形成されている。
クラッチ前歯23b1間内に入り込んだ長歯26a1は、その側面26a5がクラッチ前歯23b1の側面23b5に当接可能であり、その当接にてスリーブ26と第1クラッチリング23との回転速度差を縮めることができる。
クラッチ歯23c1及びクラッチ溝23e1は、リング部23a1の前端面23a2から所定距離後退した位置からドグクラッチ部23aの後端位置Peまで延在して形成されている。クラッチ歯23c1は、スプライン歯26b1に対向する面23c2が形成されている。
なお、第1クラッチリング23の外周面には、後述する第1出力ギヤ28aと噛合するギヤ(ヘリカルギヤ)が形成されている。第2クラッチリング24の外周面には、後述する第2出力ギヤ28bと噛合するギヤ(ヘリカルギヤ)が形成されている。
図3および図5に示すように、クラッチハブ25の外周面には、スリーブ26の内周面に形成されているスプライン26aに入力シャフト22の軸線方向に摺動可能に係合するスプライン25aが形成されている。スプライン25aは、複数(例えば2つ)の溝25a1が残りの溝より深く形成されている。複数の溝25a1は、スリーブ26の複数の長歯26a1に対応するものである。
図3および図6に示すように、スリーブ26は、クラッチハブ25と一体回転するとともにクラッチハブ25に対して軸線方向に摺動可能であり、リング状に形成されたものである。スリーブ26の内周面には、クラッチハブ25の外周面に形成されているスプライン25aに軸線方向に摺動可能に係合するスプライン26aが形成されている。
スプライン26aは、複数(例えば2つ)の長歯26a1が残りのスプライン歯26b1よりもピッチ間隔が広く歯丈も高く形成されている。スプライン歯26b1は所定ピッチ間隔で複数(例えば10個)設けられている。また、スリーブ26の外周面には、周方向に沿って外周溝26dが形成されている。外周溝26dには、軸動装置27のフォーク27aの先端が周方向に沿って摺動可能に係合する。
図2に示すように、軸動装置27は、スリーブ26を軸線方向に沿って往復動させるものであり、スリーブ26を第1クラッチリング23または第2クラッチリング24に押圧させている際に、第1クラッチリング23または第2クラッチリング24から反力が加わった場合に、スリーブ26がその反力によって移動することを許容するように構成されている。
軸動装置27は、フォーク27a、フォークシャフト27bおよび駆動装置(アクチュエータ)27cを含んで構成されている。フォーク27aの先端部は、スリーブ26の外周溝26dの外周形状にあわせて形成されている。フォーク27aの基端部は、フォークシャフト27bに固定されている。フォークシャフト27bは、ケーシング21に軸線方向に沿って摺動自在に支承されている。すなわち、フォークシャフト27bの一端(左端)が軸受21b3を介して第1壁21bに支承され、フォークシャフト27bの他端(右端)側が軸受21c3を介して第2壁21cに支承されている。フォークシャフト27bの他端部は、駆動装置27cを貫通して配設されている。
駆動装置27cは、リニアモータを駆動源とするリニア駆動装置であり、リニアモータとしては、特開2008−259413号公報に記載されているものを採用すればよい。すなわち、リニア駆動装置27cは、複数のコイルが軸線方向に沿って並設されて円筒状のコアが形成され、その貫通穴を貫通しているフォークシャフト27bに複数のN極磁石とS極磁石を交互に並設することで構成されている。各コイルへの通電を制御することで、フォークシャフト27bを往復動させることも、任意の位置に位置決め固定させることも可能である。
なお、本実施形態では、駆動装置27cとしてリニア駆動装置を採用したが、スリーブ26を第1クラッチリング23または第2クラッチリング24に押圧させている際に、第1クラッチリング23または第2クラッチリング24から反力が加わった場合に、スリーブ26がその反力によって移動することを許容するように構成されているものであれば、他の駆動装置であるソレノイド式駆動装置や油圧式駆動装置でもよい。
出力シャフト(カウンタシャフト)28は、ケーシング21に回転自在に支承されている。すなわち、出力シャフト28の一端(左端)が軸受21b2を介して第1壁21bに軸承され、出力シャフト28の他端(右端)が軸受21c2を介して第2壁21cに軸承されている。出力シャフト28には、第1出力ギヤ28a、第2出力ギヤ28bおよび第3出力ギヤ28cがスプライン嵌合等で固定されている。
第1出力ギヤ28aは第1クラッチリング23と噛合するものであり、外周面には第1クラッチリング23と噛合するギヤ(ヘリカルギヤ)が形成されている。第2出力ギヤ28bは第2クラッチリング24と噛合するものであり、外周面には第2クラッチリング24と噛合するギヤ(ヘリカルギヤ)が形成されている。第3出力ギヤ28cは、ディファレンシャル装置14のクラッチリング(図示省略)と噛合するものであり、外周面にはそのクラッチリングと噛合するギヤ(ヘリカルギヤ)が形成されている。
よって、エンジン11の駆動力は、入力シャフト22から入力し、出力シャフト28に伝達し最終的に第3出力ギヤ28cを介してディファレンシャル装置14に出力される。なお、シャフト28を入力側とし、シャフト22を出力側として構成することも可能である。
図6に示す如く、スプライン歯26b1のクラッチ歯23c1に対向する面26b2には、例えば半球状又は円柱状の第1突起26b3が軸方向に突出する様に設けられる。又、図4A及び図4Bに示す如く、クラッチ歯23c1の第1突起26b3に対向する面23c2に設けた例えば半球状又は円柱状の第2突起23c3が軸方向に突出する様に設けられる。この第1突起26b3と第2突起23c3は、シフト作動時にその両者の接触にて、スプライン歯26b1のクラッチ歯23c1に対する位相即ちスプライン歯26b1とクラッチ歯23c1の相対位相を検出するために設けられるものであり、それぞれ1個で足りるが、必要に応じてそれぞれ複数個としても良い。
シフト作動では、制御装置20の駆動装置27cへの出力によりフォークシャフト27bを介してスリーブ26が、軸方向に移動する。ストロークセンサ20aは、スリーブ26をフィードバック制御にて位置決めを行うために設けられたものであり、スリーブ26の軸方向位置に応じた信号を制御装置20に出力する。なお、ストロークセンサ20aは、スリーブ26の軸方向位置を直接検出するものに代えて、スリーブ26と一体的に作動するフォーク27a又はフォークシャフト27bの位置を検出するものでも良い。
回転速度センサ20bは、スリーブ26の回転速度を検出するもので、スリーブ26の回転速度に応じた信号を制御装置20に出力する。なお、回転速度センサ20bは、スリーブ26の回転速度を直接検出するものに代えて、スリーブ26と一体回転するクラッチハブ25又は入力シャフト22の回転速度を検出する様にしても良い。
回転速度センサ20cは第1クラッチリング23の回転速度を検出するために設けられたものである。なお、回転速度センサ20cは、第1クラッチリング23の回転速度を直接検出するものに代えて、第1クラッチリング23と噛み合った第1出力ギヤ28又は第1出力ギヤ28aと一体回転する出力シャフト28の回転速度を検出する回転速度センサとし、その検出した回転速度とその間に介在したギヤ比に基づいて、第1クラッチリング23の回転速度を検出する様にしても良い。
図3および図4A及び図4Bに示す如く、クラッチ前歯23b1の長歯26a1と対向する面23b2のそれぞれには、面23b2の円周方向中央部からドグクラッチ部23aの後端側に向かって傾斜する第1傾斜面23b4が円周方向両側に形成されている。
図6に示す如く、スリーブ26の長歯26a1のクラッチ前歯23b1と対向する面26a2のそれぞれには、長歯26a1の面26a2の円周方向中央部から長歯26a1の後端側(図11の紙面厚み方向)に向かって傾斜する第2傾斜面26a4が円周方向両側に形成されている。
この様に、クラッチ前歯23b1の長歯26a1と対向する面23b2のそれぞれに第1傾斜面23b4を形成し、又、スリーブ26の長歯26a1のクラッチ前歯23b1と対向する面26b2のそれぞれに第2傾斜面26a4を形成したことにより、シフト作動時スリーブ26が、軸動装置27により軸線方向に沿って第1クラッチリング23に向けて移動されると、長歯26a1の第2傾斜面26a4が、クラッチ前歯23b1の第1傾斜面23b4と当接する。このとき、スプライン歯26b1は、何にも当接していない。
この第1傾斜面23b4と第2傾斜面26a4との当接にて、長歯26a1をクラッチ前歯23b1方向へと案内し、又スリーブ26は、減速されて第1クラッチリング23との回転速度差が小さくされて、スリーブ26の長歯26a1は、クラッチ前歯23間内に飛び込み易くした構成である。
クラッチ前歯23間内に飛び込んだスリーブ26は、長歯26a1の側面26a5がクラッチ前歯23b1の側面23b5との当接にて、第1クラッチリング23との回転速度差を縮めながら、スリーブ26のスプライン歯26b1に設けた第1突起26b3が、目標待機位置に向けて軸動装置27により移動される。第1突起26b3の目標待機位置とは、図7Bに示す如く、第1突起26b3とクラッチ歯23c1に設けた第2突起23c3とがスリーブ26と第1クラッチリング23との相対回転にて接触可能なる所定位置を指す。
次に、制御装置20に基づく自動変速機用ドグクラッチにおけるスリーブ26と第1クラッチリング23の作動について、図7A、図7B、図C、図7D、及び図8を参照して説明する。ここで、例えば、シフトアップ時の如く、スリーブ26が高速且つ小さい慣性モーメントで回転し、第1クラッチリング23が低速且つ大きい慣性モーメントで回転している場合、スリーブ26は減速される。一方、シフトダウン時の如く、スリーブ26が低速且つ小さい慣性モーメントで回転し、第1クラッチリング23が高速且つ大きい慣性モーメントで回転している場合、スリーブ26は増速される。以下の説明ではスリーブ26の減速動作を説明する。
シフト作動即ちスリーブ26の第1クラッチリング23に対する作動の制御は制御装置20のコンピュータプログラムにて実行される。このコンピュータプログラムには、第1突起26b3が第2突起23c3と接触可能なる所定の待機位置に制御する待機位置制御手段と、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対位相を検出する相対位相検出手段と、該相対位相検出手段の出力、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対速度及び駆動装置27cの応答性能に基づいてスプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングを演算するタイミング演算手段と、シフト作動時、飛び込み可能なタイミングにて軸動装置27を作動させる軸動装置制御手段が含まれている。なお、該待機位置制御手段には、制御装置20で駆動装置27cの制御を行う、図8に示すステップS13、14が相当する。該相対位相検出手段には、ストロークセンサ20a、第1突起26b3及びと第2突起23c3が相当する。該タイミング演算手段には、回転速度センサ20b、20cからの信号を受けて制御装置20で行う、図8に示すステップ16が相当する。該軸動装置制御手段には、制御装置20で駆動装置27cを制御する、図8に示すステップS17が相当する。
図8に示すように、シフト作動の制御は、ステップS11に示すシフト命令の有無の判断にて開始される。シフト命令がなければ、自動変速機13はシフト前であり、スリーブ26は第1クラッチリング23から離間している。そして、シフト命令があった場合には、シフト作動が開始され、ステップS12でスリーブ26の目標ストローク位置が設定され、そしてスリーブ26が、軸動装置27により軸線方向に沿って第1クラッチリング23側に移動される。
そして、スリーブ26の移動に伴い、図7A示す如く、長歯26a1の第2傾斜面26a4が、クラッチ前歯23b1の第1傾斜面23b4と当接する。この当接にて、長歯26a1をクラッチ前歯23b1方向へと案内し、またスリーブ26は、減速されて第1クラッチリング23との回転速度差が小さくなって、スリーブ26の長歯26a1は、クラッチ前歯23b1間内に飛び込む。なお、飛び込みタイミングによっては、長歯26a1の第2傾斜面26a4とクラッチ前歯23b1の第1傾斜面23b4とが当接することなく、直接クラッチ前歯23b1間内に飛び込む場合もある。更に、長歯26a1がクラッチ前歯23間内に飛び込んだスリーブ26は、長歯26a1の側面26a5がクラッチ前歯23b1の側面23b5との当接にて減速されて第1クラッチリング23との回転速度差を縮めながら、スリーブ26のスプライン歯26b1に設けた第1突起26b3が、目標待機位置に向けて軸動装置27により移動される
スリーブ26の位置決めはステップS13による位置フィードバック制御が実行されて、そしてステップS14に進み、スリーブ26のスプライン歯26b1に設けた第1突起26b3が目標待機位置に到達したかはストロークセンサ20aからの位置で判断がされる。ここで、第1突起26b3の目標待機位置とは、図7Bに示す如く、第1突起26b3とクラッチ歯23c1に設けた第2突起23c3とがスリーブ26と第1クラッチリング23との相対回転にて接触可能なる所定位置を指す。
第1突起26b3が目標待機位置に到達後、次いで、ステップS15にて、第1突起26b3と第2突起23c3との接触の有無が判断される。この第1突起26b3と第2突起23c3との接触の検知は、第1突起26b3と第2突起23c3との接触の際には、その接触にて、図7Cに示す如く、第1突起26b3は第2突起23c3から押し戻されるもので即ちスリーブ26のストロークが所定量押し戻されることから、この押し戻しをストロークセンサ20a(相対位相検出手段)にて検知することができる。なお、図7Cは、第1突起26b3が第2突起23c3から押し戻された状態を示す部分拡大図である。
また、フィードバック制御を継続していれば、第1突起26b3と第2突起23c3との接触の際に生じるスリーブ26の押し戻しにて駆動装置27cの電流が所定量変化することから、これを例えば制御装置20内に配した電流センサ20d(相対位相検出手段)にて検知することにより、第1突起26b3と第2突起23c3との接触を検知することもできる。なお、この第1突起26b3と第2突起23c3とが接触したタイミングは、スプライン歯26b1の前側に位置した面26b2とクラッチ歯23c1の前側に位置した面23c2とが対面した状態で、従ってスプライン歯26b1がクラッチ溝23e1に飛び込みできないタイミングである。
次いで、第1突起26b3と第2突起23c3との接触にて、ステップS16に進み、スプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングを演算する。このスプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能タイミングは、ストロークセンサ20a又は電流センサ20dの出力に基づくスプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対位相、回転速度センサ20bにて検出されるスリーブ26の回転速度と回転速度センサ20cにて検出される第1クラッチリング23の回転速度とに基づくスプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対速度及び駆動装置27cの応答性能に基づき、スプライン歯26b1がクラッチ溝23e1に向き合うタイミング即ちスプライン歯26b1がクラッチ歯23c1の端面に直接衝突して押し戻されることなく、スプライン歯26b1がクラッチ溝23e1へ飛び込むことができるタイミングが演算される。
次いで、スプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングにて、ステップS17に示すスプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み制御指示が行われて、スリーブ26は図7Bの右方へと位置決めされ、スプライン歯26b1はクラッチ歯23c1のクラッチ溝23e1に飛び込む。そして、長歯26a1も深歯溝26の奥部即ちクラッチ前歯23b1とクラッチ歯23c1との間に飛び込む。
その結果、図7Dに示す如く、スリーブ26は右方へ変位し、スプライン歯26b1がクラッチ歯23c1のクラッチ溝23e1への飛び込みにて、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1が噛み合い、スリーブ26と第1クラッチリング23とは同期回転し、ステップS18にてシフト作動が終了する。
次に、本発明の自動変速機用ドグクラッチの第2実施形態を図9〜図13に基づいて説明する。なお、図9〜図13のそれぞれにおいて、図3、図4A、図4B、図6、図7A、図7B、図7C及び図7Dと同じものについては、その図と同一の符号を付しているため説明を省略する。そして、以下では、第1実施形態と相違する点のみ説明する。
第2実施形態の自動変速機用ドグクラッチは、スリーブ26の長歯26a1のクラッチ前歯23b1と対向する面26b2には、第1実施形態の第2傾斜面26a4に代えて、図11に示す如く、第3突起26a3が設けられている。
又、第2実施形態の自動変速機用ドグクラッチは、クラッチ前歯23b1の長歯26a1と対向する面23b2には、第1実施形態における第1傾斜面23b4に代えて、図9、図10Aおよび図10Bに示す如く第4突起23b3が設けられている。
図11に示す如く、長歯26a1のクラッチ前歯23b1に対向する面26a2には、例えば半球状又は円柱状の第3突起26a3が軸方向に突出する様に設けられる。又、図9、図10Aおよび図10Bに示す如く、クラッチ前歯23b1の第3突起26a3に対向する面23b2に設けた例えば半球状又は円柱状の第4突起23b3が軸方向に突出する様に設けられる。この第3突起26a3と第4突起23b3は、シフト作動時にその両者の接触にて、長歯26a1のクラッチ前歯23b1に対する位相即ち長歯26a1とクラッチ前歯23c1の相対位相を検出するために設けられるものであり、それぞれ1個で足りるが、必要に応じてそれぞれ複数個としても良い。
図9、図10Aおよび図10B及び図11に示す如く、第1突起26b3及び第2突起23c3は、第3突起26a3及び第4突起23b3に対して径方向外方に位置するが、しかしながら、これに代えて、第1突起26b3及び第2突起23c3は、第3突起26a3及び第4突起23b3に対して径方向内方に位置するように変更することも可能である。即ち、第1突起26b3、第2突起23c3、第3突起26a3及び第4突起23b3の配置位置は、次の相対関係を満たすように、特に径方向を考慮して決めることができる。相対関係としては、第1突起26b3は第2突起23c3とは接触可能であるがしかし第4突起23b3とは接触しない、又第2突起23c3は第1突起26b3とは接触可能であるがしかし第3突起26a3とは接触しない、同様に、第3突起26a3は第4突起23b3とは接触可能であるがしかし第2突起御23c3とは接触しない、又第4突起23b3は第3突起26a3とは接触可能であるがしかし第1突起26b3接触しないである。
第2実施形態におけるシフト作動即ちスリーブ26の第1クラッチリング23に対する作動の制御は第1実施形態と同様に制御装置20のコンピュータプログラムにて実行される。なお、このコンピュータプログラムには、前述の第1突起26b3が第2突起23c3と接触可能なる所定の待機位置に制御する待機位置制御手段と、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対位相を検出する相対位相検出手段と、該相対位相検出手段の出力、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対速度及び駆動装置27cの応答性能に基づいてスプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングを演算するタイミング演算手段と、シフト作動時、飛び込み可能なタイミングにて軸動装置27を作動させる軸動装置制御手段の他に、長歯26a1とクラッチ前歯23b1との相対位相を検出する第2相対位相検出手段と、該第2相対位相検出手段の出力、長歯26a1とクラッチ前歯23bとの相対速度及び駆動装置27cの応答性能に基づいて長歯26a1のクラッチ前歯間23b1間内への飛び込み可能なタイミングを演算する第2タイミング演算手段と、シフト作動時、長歯26a1のクラッチ前歯23b1間内への飛び込み可能なタイミングにて軸動装置27を作動させる第2軸動装置制御手段が含まれている。なお、該第2相対位相検出手段には、ストロークセンサ20a、第3突起26a3及びと第4突起23b3が相当する。第2タイミング演算手段には、回転速度センサ20b、20cからの信号を受けて制御装置20で行う、図13に示すステップS26が相当する。該第2軸動装置制御手段には、制御装置20で駆動装置27cを制御する、図13に示すステップS27が相当する。
図13に示す様に、シフト作動の制御は、ステップS21に示すシフト命令の有無の判断にて開始される。シフト命令がなければ、自動変速機13はシフト前であり、図12Aに示す如く、スリーブ26は、第1クラッチリング23から離間している。そして、シフト命令があった場合には、シフト作動が開始され、ステップS22でスリーブ26の目標ストローク位置が設定され、そしてスリーブ26が、軸動装置27により軸線方向に沿って第1クラッチリング23側に移動される。
スリーブ26の位置決めはステップS23による位置フィードバック制御が実行されて、そしてステップS24に進み、スリーブ26の長歯26a1に設けた第3突起26a3が目標待機位置に到達したかの判断がされる。ここで、第3突起26a3の目標待機位置とは、図12Bに示す如く、第3突起26a3とクラッチ前歯23b1に設けた第4突起23b3とがスリーブ26と第1クラッチリング23との相対回転にて接触可能なる所定位置を指す。
第3突起26a3が目標待機位置に到達後、次いで、ステップS25に進み、第3突起26a3と第4突起23b3との接触の有無が判断される。第3突起26a3と第4突起23b3との接触の際には、その接触にてスリーブ26のストロークが所定量押し戻されることから、この押し戻しをストロークセンサ20aにて検知することができる。また、フィードバック制御を継続していれば、第3突起26a3と第4突起23b3との接触の際に生じるスリーブ26の押し戻しにて電流が所定量変化することから、これを電流センサ20dにて検知することにより、第3突起26a3と第4突起23b3との接触を検知することもできる。なお、この第3突起26a3と第4突起23b3とが接触したタイミングは、長歯26a1の前側に位置した面26a2とクラッチ前歯23b1の前側に位置した面23b2とが対面した状態で、長歯26a1がクラッチ前歯23b1間内に飛び込みできないタイミングである。
次いで、第3突起26a3と第4突起23b3とが接触にて、ステップS26に進み、長歯26a1のクラッチ前歯23b1間内への飛び込み可能なタイミングを演算する。この長歯26a1のクラッチ前歯23b1間内1への飛び込み可能タイミングは、ストロークセンサ20a又は電流センサ20dの出力に基づく長歯26a1とクラッチ前歯23b1との相対位相、回転速度センサ20bにて検出されるスリーブ26の回転速度と回転速度センサ20cにて検出される第1クラッチリング23の回転速度とに基づく長歯26a1とクラッチ前歯23b1との相対速度及び駆動装置27cの応答性能に基づき、長歯26a1がクラッチ前歯23b1間に向き合うタイミング即ち長歯26a1がクラッチ前歯23b1の端面23b2に直接衝突して押し戻されることなく、長歯26a1がクラッチ前歯23b1間内へ飛び込むことができるタイミングが演算される。
次いで、長歯26a1のクラッチ前歯23b1間内への飛び込み可能なタイミングにて、ステップS27に示す長歯26a1のクラッチ前歯23b1間内への飛び込み制御指示が行われて、スリーブ26は図12Bの右方へと位置決めされ、長歯26a1のクラッチ前歯23b1間内に飛び込む。
次いで、そしてステップS28に進み、スリーブ26のスプライン歯26b1に設けた第1突起26b3が目標待機位置に到達したかの判断がされる。ここで、第1突起26b3の目標待機位置とは、図12Cに示す如く、第1突起26b3とクラッチ歯23c1に設けた第2突起23c3とがスリーブ26と第1クラッチリング23との相対回転にて接触可能なる所定位置を指す。
第1突起26b3が目標待機位置に到達後、次いで、ステップS29にて、第1突起26b3と第2突起23c3との接触の有無が判断される。このステップS29における第1突起26b3と第2突起23c3との接触の検知は、前述の第1実施形態のステップS15と同様であるため、その詳細な説明は省略する。なお、この第1突起26b3と第2突起23c3とが接触したタイミングは、スプライン歯26b1の前側に位置した面26b2とクラッチ歯23c1の前側に位置した面23c2とが対面した状態で、スプライン歯26b1がクラッチ溝23e1に飛び込みできないタイミングである。
次いで、第1突起26b3と第2突起23c3との接触にて、ステップS30に進み、スプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングを演算する。このスプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングの演算は、前述の第1実施形態のステップS16と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
次いで、スプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングにて、ステップS31に示すスプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み制御指示が行われて、スリーブ26は図12Cの右方へと位置決めされ、スプライン歯26b1はクラッチ歯23c1のクラッチ溝23e1に飛び込む。そして、長歯26a1も深歯溝26の奥部即ちクラッチ前歯23b1とクラッチ歯23c1との間に飛び込む。
その結果、図12Dに示す如く、スプライン歯26b1がクラッチ歯23c1のクラッチ溝23e1への飛び込みにて、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1が噛み合い、スリーブ26と第1クラッチリング23とは同期回転し、ステップS32にてシフト作動が終了する。
なお、本発明の自動変速機用ドグクラッチは、第1実施形態及び第2実施形態におけるスリーブ26の長歯26a1自体及び第1クラッチリング23のクラッチ前歯23b1自体を設けてない構成にも適用可能である。即ち、スリーブ26のスプライン26aはスプライン歯26a1のみとし、又、第1クラッチリング23は、クラッチ歯23c1とクラッチ歯23c1間に形成されてスプライン歯26a1が嵌るクラッチ溝23e1のみとした構成にも適用可能である。又、第2クラッチリング24も、第1クラッチリング23と同様な構成とすることができる。
第1実施形態及び第2実施形態では、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対位相を検出する構成として、スプライン歯26b1のクラッチ歯23c1に対向する面26b2に設けた第1突起26b3と、クラッチ歯23c1に第1突起26b3と対向して設けた第2突起23c3とを有し、第1突起26b3と第2突起23c3との接触にて検出する構成を示した。しかしながら、この第1突起26b3と第2突起23c3とが接触する接触式に代えて、無接触式例えば光電素子を利用したロータリーエンコーダ等の光学的方式や又はホール素子を利用した磁気エンコーダ等の磁気的方式にても、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対位相を検出することも可能である。
第2実施形態では、長歯26a1とクラッチ前歯23b1との相対位相を検出する構成として、長歯26a1のクラッチ前歯23b1に対向する面26b2に設けた第3突起26a3と、クラッチ前歯23b1に第3突起26a3と対向して設けた第4突起23b3と有して、第3突起26a3と第4突起23b3との接触を検出する構成を示した。しかしながら、前述の第1突起26b3と第2突起23c3の場合と同様に、この第3突起26a3と第4突起23b3とが接触する接触式に代えて、無接触式例えば光電素子を利用したロータリーエンコーダ等の光学的方式や又はホール素子を利用した磁気エンコーダ等の磁気的方式にても、スプライン歯とクラッチ歯との相対位相を検出することも可能である。
上述のように、第1実施形態及び第2実施形態の自動変速機用ドグクラッチによれば、自動変速機13の入力シャフト22および出力シャフト28の一方に回転連結され軸線回りに回転可能に軸承された回転軸22と、回転軸22に回転可能に支承され入力シャフト22および出力シャフト28の他方に回転連結されたクラッチリング23と、回転軸22にクラッチリングと隣接して固定されたクラッチハブ25と、クラッチハブ25と軸線方向に移動可能に噛合されたスリーブ26と、スリーブ26を軸線方向に移動させる軸動装置27と、クラッチリング23にスリーブ26側に突出して設けられスリーブ26の軸動に応じてスリーブ26に形成されたスプライン26aと係脱可能に噛合するドグクラッチ部23aと、スプライン26aに所定ピッチ間隔で設けられた複数のスプライン歯26b1と、ドグクラッチ部23aのスプライン歯26b1と対応する位置に設けられたクラッチ歯23c1と、クラッチ歯23c1の間に設けられるとともにスプライン歯26b1が飛び込み可能なクラッチ溝23e1と、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対位相を検出する相対位相検出手段と、相対位相検出手段の出力に基づいてスプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングを演算するタイミング演算手段と、シフト作動時、飛び込み可能なタイミングにて軸動装置27を作動させる軸動装置制御手段とを有する構成にて、シフト作動時、スプライン歯26b1のクラッチ溝23e1への飛び込み可能なタイミングを演算し、その飛び込み可能なタイミングにて、軸動装置27を作動させることから、スリーブ26のスプライン歯26b1がクラッチ歯23c1の端面に直接当たることなくクラッチ溝23e1に飛び込むことができて、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1とが噛み合いその結果スリーブ26とクラッチリング23とは同期回転することになり、シフト作動の完了を円滑に実現できる。
上述のように、第1実施形態及び第2実施形態の自動変速機用ドグクラッチによれば、相対位相検出手段は、スプライン歯26b1のクラッチ歯23c1に対向する面26b2に設けた第1突起26b3と、クラッチ歯23c1に第1突起26b3と対向して設けた第2突起23c3との接触にて、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1との相対位相を検出可能となることから、スプライン歯26b1とクラッチ歯23c1とに形成した突起26b3、23c3にて可能となるため構成の簡素化ができる。
上述のように、第1実施形態及び第2実施形態の自動変速機用ドグクラッチによれば、スプライン歯26b1のピッチ間隔よりも広く歯丈も長くスリーブ26のスプライン26aに形成され長歯26a1と、ドグクラッチ部23aの長歯26a1と対応する位置でクラッチ歯23c1よりもドグクラッチ部23aの前端側に設けられ、外径が長歯26a1の内径より大きくスプライン歯26b1の内径より小さいクラッチ前歯23b1と、クラッチ前歯23b1と隣り合うクラッチ歯23c1との間に設けられ、長歯26a1が噛合可能な深歯溝23d1とを有する構成であるため、スリーブ26は、スプライン歯26b1のみならずスプライン歯26b1のピッチ間隔よりも広く歯丈も長い長歯26a1との2種類の歯を有し、ドグクラッチ部23aはクラッチ歯23c1のみならず長歯26a1と対応する位置でクラッチ歯23c1よりもドグクラッチ部23aの前端側に設けられるとともに外径が長歯26a1の内径より大きくスプライン歯26b1の内径より小さいクラッチ前歯23b1との2種類を有することにより、スリーブ26とクラッチリング23との間に大きな相対回転があっても、先ずは長歯26a1がクラッチ前歯23b1に当接して相対回転を小さくすることが可能である。
上述のように、第1実施形態の自動変速機用ドグクラッチによれば、クラッチ前歯23b1の長歯26a1と対向する面23b2に設けられ、クラッチ前歯23b1の面23b2から後方側に向かって傾斜する第1傾斜面23b4と、長歯26a1のクラッチ前歯23b1と対向する面26a2に設けられ、長歯26a1の面26a2から後方側に向かって傾斜する第2傾斜面26a4とを有する構成であることから、シフト作動時、その第1傾斜面23b4と第2傾斜面26a4との当接にて長歯26a1をクラッチ前歯23b1方向へと案内して、長歯26a1をクラッチ前歯23b1間内へより飛び込ませ易くなる。
上述のように、第2実施形態の自動変速機用ドグクラッチによれば、相対位相検出手段は、長歯26a1と前クラッチ前歯23b1との相対位相を検出する第2相対位相検出手段を含み、タイミング演算手段は、第2相対位相検出手段の出力に基づいて長歯26a1のクラッチ前歯間23b1間内への飛び込み可能なタイミングを演算する第2タイミング演算手段を含み、軸動装置制御手段は、シフト作動時、長歯26a1のクラッチ前歯23b1間内への飛び込み可能なタイミングにて軸動装置27を作動させる第2軸動装置制御手段を含む構成であることから、シフト作動時、長歯26a1のクラッチ前歯23b1間内への飛び込み可能なタイミングを演算し、その飛び込み可能なタイミングにて、軸動装置27を作動させることから、スリーブ26の長歯26a1がクラッチ前歯23b1の端面に直接当たることなくクラッチ前歯23b1間内に飛び込むことができる。
上述のように、第2実施形態の自動変速機用ドグクラッチによれば、第2相対位相検出手段は、長歯26a1のクラッチ前歯23b1に対向する面26a2に設けた第3突起26a3と、クラッチ前歯23b1に第3突起26a3と対向してに設けた第4突起23b3との接触にて、長歯26a1とクラッチ前歯23b1との相対位相を検出可能となることから、長歯26a1とクラッチ前歯23b1とに形成した突起26a3,23b3にて可能となるため構成の簡素化ができる。
上述のように、第1実施形態及び第2実施形態の自動変速機用ドグクラッチによれば、第1突起26b3が第2突起23c3と接触可能なる所定の待機位置に制御する待機位置制御手段を有することから、第1突起26b3が第2突起23c3と接触可能なる所定の待機位置に制御へ制御されることから、第1突起26b3を設けたスリーブ26のスプライン歯26b1が第2突起23c3を設けたクラッチリング23のクラッチ歯23c1の端面に直接当たり逆方向に弾き戻されることも起こりうることなく第1突起26b3の第2突起23c3との接触を確実に検出できる。
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが可能であることは、明らかである。
13・・・自動変速機、20・・・制御装置(タイミング演算手段、軸動装置制御手段、第2タイミング演算手段、第2軸動装置制御手段)、20a・・・ストロークセンサ(相対位相検出手段、第2相対位相検出手段)、20b・・・回転速度センサ、20c・・・回転速度センサ、22・・・回転軸、23・・・クラッチリング、23a・・・ドグクラッチ部、23b1・・・クラッチ前歯、23b3・・・第4突起(第2相対位相検出手段)、23b4・・・第1傾斜面、23c1・・・クラッチ歯、23c3・・・第2突起(相対位相検出手段)、23d1・・・深歯溝、23e1・・・クラッチ溝、25・・・クラッチハブ、26・・・スリーブ、26a・・・スプライン、26a1・・・長歯、26a3・・・第3突起(第2相対位相検出手段)、26a4・・・第2傾斜面、26b1・・・スプライン歯、26b3・・・第1突起(相対位相検出手段)、27・・・軸動装置、27c・・・駆動装置。
Claims (7)
- 自動変速機の入力シャフトおよび出力シャフトの一方に回転連結され軸線回りに回転可能に軸承された回転軸と、
前記回転軸に回転可能に支承され前記入力シャフトおよび出力シャフトの他方に回転連結されたクラッチリングと、
前記回転軸に前記クラッチリングと隣接して固定されたクラッチハブと、
前記クラッチハブと前記軸線方向に移動可能に噛合されたスリーブと、
前記スリーブを前記軸線方向に移動させる軸動装置と、
前記クラッチリングに前記スリーブ側に突出して設けられ前記スリーブの軸動に応じて前記スリーブに形成されたスプラインと係脱可能に噛合するドグクラッチ部と、
前記スプラインに所定ピッチ間隔で設けられた複数のスプライン歯と、
前記ドグクラッチ部の前記スプライン歯と対応する位置に設けられたクラッチ歯と、
前記クラッチ歯の間に設けられるとともに前記スプライン歯が飛び込み可能なクラッチ溝と、
前記スプライン歯と前記クラッチ歯との相対位相を検出する相対位相検出手段と、
前記相対位相検出手段の出力に基づいて前記スプライン歯の前記クラッチ溝への飛び込み可能なタイミングを演算するタイミング演算手段と、
シフト作動時、前記飛び込み可能なタイミングにて前記軸動装置を作動させる軸動装置制御手段とを有する自動変速機用ドグクラッチ。 - 請求項1において、前記相対位相検出手段は、前記スプライン歯の前記クラッチ歯に対向する面に設けた第1突起と、前記クラッチ歯に前記第1突起と対向して設けた第2突起とを有し、前記第1突起と前記第2突起との接触を検出する自動変速機用ドグクラッチ。
- 請求項1において、前記スプライン歯のピッチ間隔よりも広く歯丈も長く前記スプラインに形成された長歯と、前記ドグクラッチ部の前記長歯と対応する位置で前記クラッチ歯よりもドグクラッチ部の前端側に設けられ、外径が前記長歯の内径より大きく前記スプライン歯の内径より小さいクラッチ前歯と、前記クラッチ前歯と隣り合う前記クラッチ歯との間に設けられ、前記長歯が噛合可能な深歯溝とを有する自動変速機用ドグクラッチ。
- 請求項3において、前記クラッチ前歯の前記長歯と対向する面に設けられ、前記クラッチ前歯の前記面から後方側に向かって傾斜する第1傾斜面と、前記長歯の前記クラッチ前歯と対向する面に設けられ、前記長歯の前記面から後方側に向かって傾斜する第2傾斜面とを有する自動変速機用ドグクラッチ。
- 請求項3において、前記相対位相検出手段は、前記長歯と前記クラッチ前歯との相対位相を検出する第2相対位相検出手段を含み、
前記タイミング演算手段は、前記第2相対位相検出手段の出力に基づいて前記長歯の前記クラッチ前歯間への飛び込み可能なタイミングを演算する第2タイミング演算手段を含み、
前記軸動装置制御手段は、前記シフト作動時、前記長歯の前記クラッチ前歯間への飛び込み可能なタイミングにて前記軸動装置を作動させる第2軸動装置制御手段を含む自動変速機用ドグクラッチ。 - 請求項5において、前記第2相対位相検出手段は、前記長歯の前記クラッチ前歯に対向する面に設けた第3突起と、前記クラッチ前歯に前記第3突起と対向して設けた第4突起とを有し、前記第3突起と前記第4突起との接触を検出する自動変速機用ドグクラッチ。
- 請求項2〜6の何れか―項において、前記第1突起が前記第2突起と接触可能なる所定の待機位置に制御する待機位置制御手段を有する自動変速機用ドグクラッチ。
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